JP6650215B2 - テーブル部材 - Google Patents
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Description
本発明のテーブル部材は、構造物が載置される載置面と、前記載置面よりも下方に設けられ、前記構造物の荷重を受ける荷重受部と、を備え、前記荷重受部は、前記載置面の面方向内の第1方向に沿うように延びる芯部材と、前記芯部材の周囲に配置された充填部材と、を備え、前記芯部材は、外殻を形成する外殻部材と、前記外殻部材の内側に配置され、前記載置面の法線方向に沿うように中心軸が配置された筒体が、前記面方向に沿うように複数配列されて形成された中空部材と、を有し、前記充填部材は、前記載置面の法線方向における前記芯部材の両側に配置された一対の平板部と、前記第1方向および前記法線方向に直交する第2方向における前記芯部材の両側に配置され、前記一対の平板部同士を接続したリブと、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、芯部材は、外殻を形成する外殻部材と、外殻部材の内側に配置された中空部材と、を有するため、外殻部材の内側が中実に形成されている場合と比較して、外殻部材の内側に配置された中空部材により芯部材を軽量化することができる。しかも、芯部材は、外殻部材の内側に中空部材を備えることにより、構造物の荷重を中空部材で受けることができる。したがって、外殻部材の内側が完全に中空に形成されている場合と比較して、芯部材の強度を向上させることができる。また、テーブル部材は、芯部材と、芯部材の周囲に配置された充填部材と、を有するため、軽量な芯部材において重量の増加を抑制しつつ、充填部材により荷重受部の強度を確保できる。したがって、高い強度を有する軽量なテーブル部材とすることができる。
さらに中空部材は、載置面の法線方向に沿うように中心軸が配置された複数の筒体により形成されているため、載置面の法線方向に沿うように作用する構造物の荷重を筒体で確実に受けることができる。これにより、載置面の法線方向に沿う荷重に対する芯部材の強度を向上させることができる。したがって、テーブル部材の強度をより向上させることができる。
本発明によれば、荷重受部は、リブ同士の間隔が他の領域と比較して狭い高強度領域を有するため、リブ同士の間隔が狭い高強度領域において他の領域よりも強度を向上させることができる。したがって、例えばテーブル部材を駆動させるテーブル駆動部との連結部分等、強度を確保したい領域に、リブ同士の間隔が狭い高強度領域を設けることにより、信頼性に優れたテーブル部材とすることができる。
本発明によれば、充填部材を炭素繊維強化プラスチックにより形成することで、高い強度を有する軽量な荷重受部とすることができる。したがって、テーブル部材の強度をより向上させることができるとともに、テーブル部材をより軽量化することができる。
本発明によれば、テーブル部材は、荷重受部に連結される補助テーブルを備えるため、テーブル部材が大型化した場合に、テーブル部材を荷重受部と補助テーブルとに分割して形成することができる。これにより、テーブル部材を製造する製造設備の大型化を抑制できる。また、補助テーブルに作用する構造物の荷重が荷重受部に作用する荷重よりも小さい場合には、補助テーブルの強度を荷重受部の強度よりも低く設定できる。このため、例えば安価な材料の採用による補助テーブルの低コスト化や、構造の簡素化ができる。したがって、テーブル部材を低コストで製造できる。
本発明によれば、荷重受部は、載置面の法線方向から見て中央部分に配置されているため、構造物を載置した際に荷重が集中するテーブル部材の中央部分の強度を荷重受部により確実に確保することができる。したがって、信頼性に優れたテーブル部材とすることができる。
図1は、テーブル部材の斜視図である。
図1に示すように、テーブル部材1は、円板状に形成されている。テーブル部材1は、鉛直上方に面するように配置されるとともに構造物が載置される平面状の載置面10と、載置面10よりも下方に設けられ、構造物の荷重を受ける荷重受部20と、荷重受部20に連結される一対の補助テーブル40と、を有する。
図2は、荷重受部を第1方向から見た断面図である。
図1および図2に示すように、芯部材21は、第1方向L1に沿って延びる角柱状に形成されている。複数の芯部材21は、第2方向L2に間隔をあけて配置されている。隣り合う芯部材21同士の間隔は、略同一となっている。芯部材21は、外殻を形成する外殻部材22と、外殻部材22の内側に配置された中空部材24と、を有する。
図3に示すように、中空部材24は、例えばアルミニウム等の金属材料や、樹脂材料等により形成されている。中空部材24は、法線方向L3に沿うように中心軸が配置された筒体25が、第1方向L1および第2方向L2に沿うように(すなわち載置面10の面方向に沿うように)複数配列されて形成された、いわゆるハニカム構造を有する。各筒体25は、法線方向L3から見て正六角形状に形成されている。
ここで、図4に示すように、荷重受部20には、隣り合うリブ33同士の間隔が、他の領域よりも狭い領域Sが形成されている。具体的に、図1に示すように、複数の芯部材21のうち、第2方向L2における中央部に位置する複数(本実施形態では4個)の芯部材21Aは、複数の芯部材21Aよりも第2方向L2の外側に位置する複数(本実施形態では6個)の芯部材21Bよりも、第2方向L2における幅寸法が小さくなっている。これにより、荷重受部20の第2方向L2における中央部では、荷重受部20の第2方向L2における両端部よりも隣り合うリブ33同士の間隔が狭くなっている。隣り合うリブ33同士の間隔が他の領域よりも狭い領域Sは、リブ33の密度が高くなることで強度が向上している。以下では、この隣り合うリブ33同士の間隔が狭い領域Sを「高強度領域S」と称する。
また、図1に示すように、荷重受部20の中心部には、荷重受部20を法線方向L3に貫通する軸孔37が形成されている。軸孔37は、高強度領域Sに形成されている。軸孔37には、図示しないテーブル駆動部が連結される。荷重受部20は、補助テーブル40とともに、テーブル駆動部により回転されたり動揺されたりする。
また、荷重受部20の非載置面11には、キャスター5が取り付けられている。キャスター5は、例えばテーブル部材1を床面上で移動させる際に用いられる。
この構成によれば、芯部材21は、外殻を形成する外殻部材22と、外殻部材22の内側に配置された中空部材24と、を有するため、外殻部材22の内側が中実に形成されている場合と比較して、外殻部材22の内側に配置された中空部材24により芯部材21を軽量化することができる。しかも、芯部材21は、外殻部材22の内側に中空部材24を備えることにより、構造物の荷重を中空部材24で受けることができる。したがって、外殻部材22の内側が完全に中空に形成されている場合と比較して、芯部材21の強度を向上させることができる。また、テーブル部材1は、芯部材21と、芯部材21の周囲に配置された充填部材31と、を有するため、軽量な芯部材21において重量の増加を抑制しつつ、充填部材31により荷重受部20の強度を確保できる。したがって、高い強度を有する軽量なテーブル部材1とすることができる。
例えば、上記実施形態においては、荷重受部20と補助テーブル40とが連結部材3により連結されていたが、これに限定されるものではない。荷重受部と補助テーブルとは、例えば嵌合や継合、接着等により連結されてもよい。
Claims (6)
- 構造物が載置される載置面と、
前記載置面よりも下方に設けられ、前記構造物の荷重を受ける荷重受部と、
を備え、
前記荷重受部は、
前記載置面の面方向内の第1方向に沿うように延びる芯部材と、
前記芯部材の周囲に配置された充填部材と、
を備え、
前記芯部材は、
外殻を形成する外殻部材と、
前記外殻部材の内側に配置され、前記載置面の法線方向に沿うように中心軸が配置された筒体が、前記面方向に沿うように複数配列されて形成された中空部材と、
を有し、
前記外殻部材は、前記第1方向に直交する断面視で前記中空部材の周囲全周を覆っている、
ことを特徴とするテーブル部材。 - 構造物が載置される載置面と、
前記載置面よりも下方に設けられ、前記構造物の荷重を受ける荷重受部と、
を備え、
前記荷重受部は、
前記載置面の面方向内の第1方向に沿うように延びる芯部材と、
前記芯部材の周囲に配置された充填部材と、
を備え、
前記芯部材は、
外殻を形成する外殻部材と、
前記外殻部材の内側に配置され、前記載置面の法線方向に沿うように中心軸が配置された筒体が、前記面方向に沿うように複数配列されて形成された中空部材と、
を有し、
前記充填部材は、
前記載置面の法線方向における前記芯部材の両側に配置された一対の平板部と、
前記第1方向および前記法線方向に直交する第2方向における前記芯部材の両側に配置され、前記一対の平板部同士を接続したリブと、
を有する、
ことを特徴とするテーブル部材。 - 前記荷重受部は、
複数の前記芯部材と、
前記充填部材により形成され、隣り合う前記芯部材同士の間に配置された複数のリブと、
を備え、
前記荷重受部は、隣り合う前記リブ同士の間隔が他の領域よりも狭い高強度領域を有する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のテーブル部材。 - 前記充填部材は、炭素繊維強化プラスチックにより形成されている、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のテーブル部材。 - 前記荷重受部に連結される補助テーブルを備える、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のテーブル部材。 - 前記荷重受部は、前記載置面の法線方向から見て中央部分に配置されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のテーブル部材。
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