JP3046645U - テーブル面積を可変し得るテーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食卓又は作業や学習などを行うためのテーブ
ルにおいて、その器具ないし用具あるいは書籍の如きを
載置するテーブル面を適宜に可変せしめて夫々の利用目
的に応じた作業面積を形成することのできるテーブルを
提供する。 【構成】 支持脚５を配設した主テーブル１の下面に補
助テーブル２を出入可能として設け、該補助テーブル２
の底面に配設された支持部材には前記主テーブル１の下
面に形成した固定部１４に対し係脱する係止部８を形成
すると共に上記補助テーブル２の引出し範囲を規制する
制限部９を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の実施の形態】

本考案はテーブル面積を可変し得るテーブルに係り、食卓や作業ないし学習な どを行うためのテーブルにおいてその器具ないし用具あるいは書籍の如きを載置 するテーブル面を適宜に可変せしめて夫々の利用目的に好適した載置または利用 面積を形成することのできるテーブルを提供しようとするものである。

【０００２】

【従来の技術】

飲食目的や作業目的あるいは学習ないし遊戯目的などにおいてテーブルを利用 することは一般的であり、古くから種々のテーブルが採用されて来た。即ちこの ような目的において従来から一般的に用いられて来たものは一定の載置面を形成 したものであり、場合によってはこのようなテーブルを適宜に飲食、作業または 勉学などの目的に随時兼用するようなことが行われている。

【０００３】 なお一部にそのテーブル面を可変することも行われており、即ちテーブル面の 一部を折畳み、あるいは抽斗式に出入させる補助テーブルとしてそれぞれの利用 目的に即応したテーブル面を形成するようなことが行われている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記したような従来の一定載置面をもったテーブルにおいては、それぞれの具 体的利用時においてその載置面の広さが狭小であったり、あるいは広大すぎたり する不利があり、狭小な場合には折角のテーブルがあっても好ましい利用をなす ことができず、広大な場合には利用上の支障が少いとしてもテーブル自体の設定 に余分な面積ないし空間を必要とし、特に不使用時に該テーブルを格納、保管す るに当っても過大なスペースが必要となるなどの欠点がある。

【０００５】 前記したようなテーブル面を可変するようにしたものにおいては上記したよう な一定面積のテーブルにおける不利を適当に解消することができるが、折畳式に しろ、抽斗式にしろ可変すべく添設された補助テーブルが必ずしも安定しないこ とが一般的であり、またベーステーブルと補助テーブルとの間に段差を生じたり 、あるいは大きな切れ目のような間隙部の発生を避け得ないなどの不利を有して いる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記したような従来技術における不利を解消することについて検討を 重ね補助テーブルに支持部材を設けて主テーブルに出入可能な構成とすることに より、上記したような従来技術の課題を有効に解消することに成功したものであ って、以下の如くである。

【０００７】 (1) 支持脚を配設した主テーブルの下面に補助テーブルを出入可能として設 け、該補助テーブルの底面に配設された支持部材には前記主テーブルの下面に形 成した固定部に対し係脱する係止部を形成すると共に上記補助テーブルの引出し 範囲を規制する制限部を設けたことを特徴とするテーブル面積を可変し得るテー ブル。

【０００８】 (2) 主テーブルの両側に補助テーブルが対設されたことを特徴とした前記（ １）項に記載のテーブル面積を可変し得るテーブル。

【０００９】

【考案の実施の形態】

上記したような本考案によるものの具体的な実施態様を添附図面に示すものに ついて説明すると、本考案によるものは図１に示すような状態と、図２に示すよ うに主テーブル１の両側に補助テーブル２、２を連接セットし得るようにしたも のである。

【００１０】 即ち主テーブル１はその下方に支持脚５、５、５、５を配設したもので、これ らの支持脚５は主テーブル１の中央部に図３に示すように対設された取付板１５ 、１５に対して固定された両側部側板７、７に取付金具１６を用いて取付けられ 、しかも主テーブル１の端部側においては前記取付金具１６で連結される端部側 板３によって相互に連結されたものである。

【００１１】 前記した補助テーブル２はその底面に図５に示すような支持部材４、４が取付 けられ、これらの支持部材４は主テーブル１の下面に図３に示すように挿入位置 せしめられ、その先端は前記側板７、７間に取付けられた連結支持部材６部分に 達しており、またこのような各支持部材４の側面には補助テーブル２が図９に示 すように主テーブル１の端部側にセット設定された状態で固定部材たる側板３の 図６に示すようなガイド部１４の一側における切欠部１３の下縁を固定部１４と して補助テーブル２側に押上げ作用を与える係止部８が設けられている。なお固 定部１４は上記のように切欠部１３の下縁を利用することが好ましいことは明ら かであるが、場合によっては側板３やガイド部１０とは別に主テーブル１に設け ることができる。

【００１２】 上記支持部材４には前記のような係止部８とは別にもう１つの制限部９が設け られ、該制限部９は補助テーブル２が図８に示すように大きく引出されたときに 側板３に係接して補助テーブルの引出し範囲を制限し、この図８または図３に示 すような範囲を超えて引出されることを防止している。なお側板３には図６に示 すように切欠部１３が形成されていて上記した係止部８はこの側板３部分を超え て両側に出入することは図７、８に示す如くであるが制限部９は図６の状態にお いても側板３による通過阻止の制限を受ける。

【００１３】 補助テーブル２にはその裏面に図３に示すような手掛部１２が形成されていて 主テーブル１に対する支持部材４、４の出入操作と補助テーブル２の取扱い操作 を円滑ならしめるようにされており、従って図７に示すような補助テーブル２の 格納状態から図８に示すような補助テーブル２の引出し状態、更に図９に示すよ うな補助テーブル２のテーブル面拡大設定状態を適宜に変換操作し得ることは明 かである。支持部材４における係止部８と制限部９の配設は図６のように両側に 設けても、図３のように片側に設けたものにおいても制限部９を適宜に長大とし ておくことにより、実質的にその作用に差異はない。

【００１４】 上記したような本考案によるものは支持脚を配設した主テーブルの下面に補助 テーブルを出入可能として設け、該補助テーブルの底面に配設された支持部材に は前記主テーブルの下面に形成した固定部に対し係脱する係止部を形成すること により主テーブルに対し補助テーブルを適宜に出入操作せしめて主テーブルにお けるテーブル面を適宜に拡大または縮小せしめることができ、しかも補助テーブ ルに取付けられた支持部材に設けられた係止部が主テーブル下面に形成した固定 部としての切欠部下辺上の如きに係止した状態が形成されることにより主テーブ ルから突出した補助テーブルが押上げられることとなり、主テーブルと補助テー ブルとの間における隙間発生を充分に制限縮小する。

【００１５】 また上記支持部材に上述したような補助テーブルの引出し範囲を規制する制限 部を設けたことにより、前述したような補助テーブルの引出し操作に当って補助 テーブルの抜け出しを有効に防止し安定な出入操作を行わしめる。

【００１６】 更に上記したような主テーブルの両側に補助テーブルが対設されたことにより 何れか一方または双方の補助テーブルを適宜に引出し設定することを可能とし、 本考案の特質性を充分に発揮せしめ得る。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したような本考案によるものはテーブル面の広さを適宜に変更してそ れぞれの利用条件に即応したテーブル広さを簡易に形成、提供し、しかもそうし た主テーブルと補助テーブルとの間に段差を発生することがないことは勿論、単 一平面状に形成された一連のテーブル面において間隙の発生も著しく制限され、 僅少なものとすることができるなどの効果を有しており、実用上その効果の大き い考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】コンパクトなテーブル面状態とした本考案テー
ブルの斜面図である。

【図２】広大なテーブル面状態とした本考案テーブルの
斜面図である。

【図３】補助テーブルを主テーブルの側方に充分引出し
た状態の斜面図である。

【図４】主テーブルの底面に設けられる側板についての
斜面図である。

【図５】補助テーブルの底面に取付けられ主テーブルか
ら出入操作される支持部材についての斜面図である。

【図６】補助テーブルに対設された支持部材と主テーブ
ル底面の側板との関係を示した斜面図である。

【図７】補助テーブルを主テーブルに対し格納した状態
の部分的な側面図である。

【図８】図７の状態から補助テーブルを引出した状態の
側面図である。

【図９】図８の状態から補助テーブルを主テーブルの側
方にセットした状態の側面図である。

【符号の説明】

１ 主テーブル ２ 補助テーブル ３ 主テーブルの下面端部側において支持脚間に設けら
れた側板 ４ 補助テーブルの下面に取付けられた支持部材 ５ 支持脚 ６ 主テーブル底面に設けられた連結支持部材 ７ 主テーブルにおけるもう１つの側板 ８ 係止部 ９ 制限部 １０ 側板（３）に形成されたガイド部 １１ 側板（３）における切欠部 １２ 手掛部 １３ 取付板 １４ 固定部 １５ 取付板 １６ 取付金具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持脚を配設した主テーブルの下面に補
   助テーブルを出入可能として設け、該補助テーブルの底
   面に配設された支持部材には前記主テーブルの下面に形
   成した固定部に対し係脱する係止部を形成すると共に上
   記補助テーブルの引出し範囲を規制する制限部を設けた
   ことを特徴とするテーブル面積を可変し得るテーブル。
2. 【請求項２】 主テーブルの両側に補助テーブルが対設
   されたことを特徴とした請求項１に記載のテーブル面積
   を可変し得るテーブル。