JP6649824B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クラッチ装置に関する。
従来、アシストカム及びバックトルクカムを備えるクラッチ装置において、アシストカム及びバックトルクカムが作動した際のカム面の衝突を緩和するダンパー部材を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−234885号公報
ところで、上記従来のクラッチ装置では、アシストカムが当接して作動する当接位置とバックトルクカムが当接して作動する当接位置との間に隙間(ラッシュ)があるため、アシストカムとバックトルクカムとが切り替わる際には、トルクの伝達が僅かに抜けるような空走感を運転者等に与えてしまうという課題がある。この課題に対し、上記従来技術のような緩衝用のラバー部材によって、上記のカムを一方向に付勢して隙間を詰めるようにすることで、空走感を低減することも考えられる。この場合、カム同志の隙間は存在するため、カム同志の衝突による衝撃は発生する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、アシストカム及びバックトルクカムを備えるクラッチ装置において、カムの衝突による衝撃の発生を抑制し、且つ、空走感を低減できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、入力部材(17)と同期回転するように伝達駆動されるクラッチアウタ(12)と、出力軸部材(11)を同期回転するように伝達駆動するクラッチインナ(13)と、前記クラッチインナ(13)と一体的に設けられ、前記クラッチアウタ(12)との間に介在されたクラッチ板(15)に対して軸方向に当接して前記クラッチ板(15)を保持する受圧部(13c)と、クラッチスプリング(16)により前記受圧部(13c)側へ付勢されて前記受圧部(13c)との間で前記クラッチ板(15)を狭持することで前記クラッチ板(15)を圧着させる加圧板(14)と、前記クラッチインナ(13)と前記加圧板(14)との相対回転の回転差を軸方向の移動に変換するカム機構(30)とを備え、前記カム機構(30)は、前記入力部材(17)からの駆動力が作用している時に前記クラッチインナ(13)と前記加圧板(14)とを軸方向に近接させて前記加圧板(14)の圧着力を増加させるアシストカム(31)と、前記出力軸部材(11)からの駆動力の発生時に前記クラッチインナ(13)と前記加圧板(14)とを軸方向に離間させて前記加圧板(14)の圧着力を減少させるバックトルクカム(51)とを備えるクラッチ装置において、前記バックトルクカム(51)は、前記加圧板(14)に設けられる加圧板側バックトルクカム部(53)と、前記クラッチインナ(13)側に配置され、少なくとも前記出力軸部材(11)側から回転駆動される状態では前記加圧板側バックトルクカム部(53)に密着させられるバックトルクカム部材(52,152,252)とを備え、前記アシストカム(31)は、前記加圧板(14)に設けられる加圧板側アシストカム部(33)と、前記バックトルクカム部材(52,152,252)とは別体で構成され、少なくとも前記入力部材(17)側から回転駆動される状態では前記加圧板側アシストカム部(33)に密着させられるアシストカム部材(32,132,232)とを備え、前記バックトルクカム部材(52,152,252)と前記アシストカム部材(32,132,232)との間に介装されて、前記バックトルクカム部材(52,152,252)と前記アシストカム部材(32,132,232)とを互いに離間させる方向に付勢する付勢部材(73,173,273)を備え、前記バックトルクカム部材(52,152,252)は、前記付勢部材(73,173,273)によって前記加圧板側バックトルクカム部(53)に密着させられ、前記アシストカム部材(32,132,232)は、前記付勢部材(73,173,273)によって前記加圧板側アシストカム部(33)に密着させられることを特徴とする。
本発明によれば、バックトルクカム部材は、バックトルクカム部材とアシストカム部材との間に介装される付勢部材によって加圧板側バックトルクカム部に密着させられ、アシストカム部材は、付勢部材によって加圧板側アシストカム部に密着させられる。これにより、バックトルクカム部材と加圧板側バックトルクカム部との間、及び、アシストカム部材と加圧板側アシストカム部との間に隙間が生じることを防止できるため、カムの衝突による衝撃の発生を抑制でき、且つ、空走感を低減できる。
また、本発明は、前記付勢部材(73,173,273)は、金属製のばねであることを特徴とする。
本発明によれば、付勢部材は、金属製のばねであるため、例えば付勢部材をラバー製で構成した場合に比して、付勢部材の劣化による付勢力の変化を小さくでき、メンテナンス性も向上できる。
また、本発明は、前記ばね(73,173,273)は、コイルスプリングであり、前記バックトルクカム部材(52,152,252)及び前記アシストカム部材(32,132,232)に跨って形成された凹状空間(72,172,272)に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ばねは、コイルスプリングであり、バックトルクカム部材及びアシストカム部材に跨って形成された凹状空間に配置されているため、簡単な構造で付勢部材を設けることができる。
さらに、本発明は、前記凹状空間(72)は、前記バックトルクカム部材(52)における前記加圧板側バックトルクカム部(53)に対する接触面の裏面に形成された凹部(57a)と、前記アシストカム部材(32)における前記加圧板側アシストカム部(33)に対する接触面の裏面に形成された凹部(37a)とが連なることで形成され、これら凹部(57a,37a)の対向面を押圧する方向に前記コイルスプリング(73)が圧縮された状態で配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、凹状空間は、バックトルクカム部材の接触面の裏面に形成された凹部と、アシストカム部材の接触面の裏面に形成された凹部とが連なることで形成され、これら凹部の対向面を押圧する方向にコイルスプリングが圧縮された状態で配置されている。これにより、バックトルクカム部材の接触面及びアシストカム部材の接触面をそれぞれの裏面側からコイルスプリングで直接的に付勢できるため、バックトルクカム部材及びアシストカム部材を効率良く付勢でき、追従性を向上できる。
また、本発明は、前記凹状空間(72)は、前記コイルスプリング(73)を露出させる開放部を備え、前記開放部は、前記加圧板側バックトルクカム部(53)または前記加圧板側アシストカム部(33)の少なくともいずれかから延びる延出部(61)によって覆われることを特徴とする。
本発明によれば、開放部は、加圧板側バックトルクカム部または加圧板側アシストカム部の少なくともいずれかから延びる延出部によって覆われるため、加圧板側バックトルクカム部及び加圧板側アシストカム部を利用して簡単な構造でコイルスプリングを保持できる。
また、本発明は、前記凹状空間(172,272)は、前記バックトルクカム部材(152,252)及び前記アシストカム部材(132,232)における当該クラッチ装置の軸方向に直交する平面にそれぞれ形成された凹部(134b,154b,234b,254b)が連なって形成された閉じた空間であることを特徴とする。
本発明によれば、凹状空間は、バックトルクカム部材及びアシストカム部材におけるクラッチ装置の軸方向に直交する平面にそれぞれ形成された凹部が連なって形成された閉じた空間である。このため、バックトルクカム部材及びアシストカム部材に形成された閉じた凹状空間に付勢部材を収納でき、専用の部品を使用せずに付勢部材を保持できる。
また、本発明は、前記バックトルクカム部材(152)は、前記加圧板(14)側に突出して前記加圧板側バックトルクカム部(53)に当接するカム爪部(155)を備え、前記アシストカム部材(132)は、前記加圧板(14)側に突出して前記加圧板側アシストカム部(33)に当接するカム爪部(135)を備え、前記バックトルクカム部材(152)及び前記アシストカム部材(132)の内の一方の前記凹部(154b)が、前記カム爪部の内の一方(155)の周方向の幅内に設けられ、前記バックトルクカム部材(152)及び前記アシストカム部材(132)の内の他方の前記凹部(134b)が、前記カム爪部の内の他方(135)の周方向の幅内に重ならない位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バックトルクカム部材及びアシストカム部材の内の一方の凹部が、カム爪部の内の一方の周方向の幅内に設けられ、バックトルクカム部材及びアシストカム部材の内の他方の凹部が、カム爪部の内の他方の周方向の幅内に重ならない位置に設けられている。これにより、一方の凹部によって、カム爪部の内の一方の周方向の幅を利用して大きなサイズの凹部を設けることができ、付勢部材のサイズの自由度を向上できる。また、他方の凹部がカム爪部の内の他方の周方向の幅内に重ならない位置に設けられるため、カム爪部の内の他方の剛性を確保できる。
さらに、本発明は、前記バックトルクカム部材(252)は、前記加圧板(14)側に突出して前記加圧板側バックトルクカム部(53)に当接するカム爪部(255)を備え、前記アシストカム部材(232)は、前記加圧板(14)側に突出して前記加圧板側アシストカム部(33)に当接するカム爪部(235)を備え、前記凹状空間(272)は、前記バックトルクカム部材(252)の前記カム爪部(255)の周方向の幅内及び前記アシストカム部材(232)の前記カム爪部(235)の周方向の幅内に重ならない位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、凹状空間は、バックトルクカム部材のカム爪部の周方向の幅内及びアシストカム部材のカム爪部の周方向の幅内に重ならない位置に設けられている。これにより、カム爪部の剛性に大きく影響しない位置に凹状空間を設けることができ、カム爪部の剛性を確保できる。
本発明に係るクラッチ装置では、カムの衝突による衝撃の発生を抑制でき、且つ、空走感を低減できる。
また、付勢部材の劣化による付勢力の変化を小さくできる。
また、バックトルクカム部材及びアシストカム部材の凹状空間に簡単な構造で付勢部材を設けることができる。
また、バックトルクカム部材及びアシストカム部材を接触面の裏面側から付勢部材で効率良く付勢でき、追従性を向上できる。
さらに、延出部による簡単な構造でコイルスプリングを保持できる。
また、閉じた空間である凹状空間に付勢部材を収納でき、専用の部品を使用せずに付勢部材を保持できる。
また、カム爪部の周方向の幅を利用して付勢部材のサイズの自由度を向上できる。
さらに、凹部をカム爪部から離してカム爪部の剛性を確保できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 クラッチ装置の断面図である。 クラッチインナをクラッチ装置の軸方向に見た図である。 加圧板をクラッチ装置の軸方向に見た図である。 図3のV−V断面図である。 バックトルクカム部材の平面図である。 第2の実施の形態において図5の状態に対応する断面図である。 第3の実施の形態において図5の状態に対応する断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。
なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号RHは車体左方を示している。
自動二輪車200は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン201が支持され、前輪202を操舵可能に支持するフロントフォーク203が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪204を支持するスイングアーム205が車体フレームFの後部側に設けられた車両である。自動二輪車200は、乗員が跨るようにして着座する乗車用のシート206が車体フレームFの後部の上方に設けられた鞍乗り型車両である。
車体フレームFは、フロントフォーク203を回動自在に支持するヘッドパイプ207と、ヘッドパイプ207から後方に延出した後、下方に延びるメインフレーム208と、メインフレーム208の前端部から下方に延びるダウンフレーム209とを備える。
操舵ハンドル210は、フロントフォーク203の上端に設けられている。スイングアーム205は、ピボット軸211に前端を軸支されており、後輪204は、スイングアーム205の後端部に支持される。
エンジン201は、メインフレーム208及びダウンフレーム209に支持される。
エンジン201は、車幅方向に延びるクランク軸212を収容するクランクケース213と、クランクケース213から上方に延びるシリンダ部214とを備える。
クランクケース213の後部には、エンジン201の出力を減速して後輪204側に出力する変速機215が内蔵されている。
変速機215は、互いに噛み合う複数の変速歯車をそれぞれ軸支する出力軸部材11及びカウンタ軸217を備える。出力軸部材11及びカウンタ軸217は、クランク軸212の後方に位置し、クランク軸212と平行に車幅方向に延びている。
カウンタ軸217はクランクケース213の後部から側方に突出し、この突出部分には、駆動スプロケット218が固定されている。エンジン201の出力は、駆動スプロケット218と後輪204に設けられた被動スプロケット219との間に掛け渡される駆動チェーン220を介して、駆動輪である後輪204に伝達される。
変速機215の出力軸部材11の軸端部(右端部)には、後述するクラッチ装置10(図2)が設けられている。
燃料タンク221は、操舵ハンドル210とシート206との間に配置される。
図2は、クラッチ装置10の断面図である。
第1の実施の形態では、クラッチ装置10が車両としての自動二輪車200に設けられる構成を例に挙げて説明する。クラッチ装置10が設けられる車両は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の車両、及び、4輪以上を備えた車両であっても良い。
クラッチ装置10は、クランク軸212側から変速機215への駆動力の伝達を、任意に接続及び切断することが可能である。
クラッチ装置10は、エンジン201の駆動力によって回転される前記出力軸部材11上に設けられる。クラッチ装置10の軸方向は、出力軸部材11の軸方向に一致する。
クラッチ装置10は、出力軸部材11上で出力軸部材11に対して相対回転可能に設けられるクラッチアウタ12と、クラッチアウタ12の内側に配置され、出力軸部材11に固定されるクラッチインナ13と、クラッチ装置10の軸方向においてクラッチインナ13に対向する加圧板14と、加圧板14とクラッチインナ13との間に狭持されるクラッチ板15と、加圧板14をクラッチインナ13側に付勢する複数のクラッチスプリング16とを備える。
クラッチ板15は、クラッチアウタ12に支持される複数の駆動側クラッチ板15aと、クラッチインナ13に支持される複数の被動側クラッチ板15bとを備える。
出力軸部材11上には、エンジン201の駆動力が入力される入力部材17が設けられている。入力部材17は、エンジン201のクランク軸212に設けられたプライマリドライブギア(不図示)に噛み合う歯車である。入力部材17は、ベアリング17aを介し、出力軸部材11に対して相対回転自在に設けられている。
クラッチアウタ12は、クラッチインナ13を内側に収容する円筒部12aと、円筒部12aの一端を塞ぐように設けられ、中央部を出力軸部材11が貫通する円板部12bとを備える。クラッチアウタ12は、円板部12bに挿通されるリベット18によって、入力部材17の外側面に一体に固定されている。すなわち、クラッチアウタ12は、入力部材17にクランク軸212の駆動力が伝達されると、出力軸部材11上において、入力部材17と同期回転する。
図3は、クラッチインナ13をクラッチ装置10の軸方向に見た図である。
図2及び図3に示すように、クラッチインナ13は、中央部が出力軸部材11に固定される円板状のベース部13aと、クラッチアウタ12の円筒部12aと同軸にベース部13aから延出する内側円筒部13bと、ベース部13aの外周部から径方向外側に延出するフランジ状の受圧部13cと、内側円筒部13bの内側で、ベース部13aからクラッチ装置10の軸方向に延出する複数のクラッチインナ側ボス部13dとを備える。
クラッチインナ13は、ベース部13aが出力軸部材11に固定されており、出力軸部材11と同期回転する。また、クラッチインナ13は、出力軸部材11の軸方向に移動不能に固定されている。
クラッチインナ側ボス部13dは、クラッチインナ13の周方向に互いに等間隔で複数設けられている。
また、クラッチインナ13は、複数のクラッチインナ側ボス部13dの先端面に取り付けられるストッパプレート19を備える。ストッパプレート19は、クラッチインナ側ボス部13dの先端面に挿通されるボルト20によって、クラッチインナ側ボス部13dに固定されている。
図4は、加圧板14をクラッチ装置10の軸方向に見た図である。
図2及び図4に示すように、加圧板14は、円板状の板部14aと、板部14aからクラッチインナ13側へクラッチ装置10の軸方向に延出する複数の筒状部14bと、板部14aの外周部に形成されて受圧部13cに対向する加圧部14cとを備える。
板部14aの中央部には、ベアリング21が設けられている。筒状部14bの先端部には、筒状部14bの径方向内側に延びるフランジ状のスプリング座面22と、筒状部14bの先端を軸方向に貫通する貫通孔23とが形成されている。貫通孔23は、加圧板14の周方向に長い長孔状に形成されている。
加圧板14は、各筒状部14bの貫通孔23にクラッチインナ13の各クラッチインナ側ボス部13dが挿通された状態で、クラッチインナ13に組み付けられている。加圧板14は、クラッチ装置10の軸方向に移動可能である。また、加圧板14は、貫通孔23内をクラッチインナ側ボス部13dが移動可能な範囲内において、クラッチインナ13に対して相対回転可能である。
クラッチスプリング16はコイルスプリングであり、内周部がクラッチインナ側ボス部13dに嵌合されて、筒状部14bの内部空間に配置される。
クラッチスプリング16は、一端16aがストッパプレート19を介してクラッチインナ13に保持され、他端16bが加圧板14のスプリング座面22に保持される。
クラッチ板15(図2)は、クラッチアウタ12の円筒部12aとクラッチインナ13の内側円筒部13bとの間に配置されるとともに、受圧部13cと加圧部14cとの間に挟まれる。
リング状に形成された駆動側クラッチ板15aは、その外周部が円筒部12aの内周部にスプライン嵌合して設けられており、クラッチ装置10の軸方向に移動可能且つクラッチアウタ12と一体回転するように設けられている。
リング状に形成された被動側クラッチ板15bは、その内周部が内側円筒部13bの外周部にスプライン嵌合して設けられており、クラッチ装置10の軸方向に移動可能且つクラッチインナ13と一体回転するように設けられている。被動側クラッチ板15bと駆動側クラッチ板15aとは交互に積層して複数枚が配置されている。
クラッチスプリング16は、加圧部14cと受圧部13cとでクラッチ板15を圧着する方向、すなわち、図2中に矢印で示すクラッチ接続方向Cに加圧板14を付勢している。図2に示す状態は、クラッチ接続状態であり、クラッチ板15がクラッチスプリング16の付勢力により押圧されることで、クラッチアウタ12とクラッチインナ13とがクラッチ板15の摩擦によって接続されている。クラッチ接続状態では、クラッチインナ13及び加圧板14は一体に回転する。
詳細には、クラッチ接続状態では、エンジン201の駆動力は、入力側から順に、入力部材17、クラッチアウタ12、クラッチ板15、クラッチインナ13、及び、出力軸部材11の順番で伝達される。その後、エンジン201の駆動力は、出力軸部材11からカウンタ軸217及び駆動チェーン220を経て、駆動輪である後輪204に伝達される。
中空に形成された出力軸部材11の内部には、例えば運転者のクラッチレバーによる操作やアクチュエータの作動によって軸方向に移動するプッシュロッド24が設けられている。プッシュロッド24は、プッシュロッド24と加圧板14との相対回転を許容するベアリング21を介して加圧板14を押圧する。
プッシュロッド24によって加圧板14がクラッチスプリング16の付勢力に抗してクラッチ接続方向Cとは反対のクラッチ切断方向Dに移動させられると、クラッチ装置10は、クラッチ切断状態となる。クラッチ切断状態では、クラッチスプリング16の付勢力によるクラッチ板15の押圧が解除され、クラッチアウタ12からクラッチインナ13に駆動力が伝達されなくなる。
クラッチ装置10は、クラッチインナ13と加圧板14との相対回転の回転差をクラッチ装置10の軸方向の移動に変換するカム機構30(図2)を備える。
図5は、図3のV−V断面図である。ここで、図5では、図3のクラッチインナ13に図4の加圧板14を組み付けた状態の断面が図示されている。
図2〜図5を参照し、カム機構30は、入力部材17からクラッチインナ13への駆動力が作用している時にクラッチインナ13と加圧板14とを軸方向に近接させて加圧板14のクラッチ板15に対する圧着力を増加させるアシストカム31と、出力軸部材11からクラッチインナ13への駆動力の発生時にクラッチインナ13と加圧板14とを軸方向に離間させて加圧板14のクラッチ板15に対する圧着力を減少させるバックトルクカム51とを備える。
アシストカム31は、クラッチインナ13側に設けられるアシストカム部材32と、加圧板14に設けられる加圧板側アシストカム部33とを備える。
バックトルクカム51は、クラッチインナ13側に設けられるバックトルクカム部材52と、加圧板14に設けられる加圧板側バックトルクカム部53とを備える。
図6は、バックトルクカム部材52の平面図である。
図2、図3、図5及び図6を参照し、クラッチインナ13は、カム機構30におけるクラッチインナ13側の部分を構成するクラッチインナ側カム部材70を備える。クラッチインナ側カム部材70は、アシストカム部材32とバックトルクカム部材52とを組み合わせて構成されている。クラッチインナ側カム部材50は、クラッチインナ13の内側円筒部13bの内側でベース部13aに取り付けられており、加圧板14に対向している。
アシストカム部材32は、内側円筒部13bの内側でベース部13aに固定される円板状のアシスト側プレート部34と、アシスト側プレート部34から加圧板14側へ突出する複数のアシスト側カム爪部35とを備える。アシスト側カム爪部35は、アシスト側プレート部34の周方向に等間隔で複数(本実施の形態では3箇所)に設けられる。
ここで、図3〜図6には、クラッチ接続状態において、クラッチ装置10が入力部材17側からの駆動力によって駆動される際の回転方向R1が矢印で示されている。また、図3〜図6には、回転方向R1の反対の回転方向R2が矢印で示されている。
アシスト側カム爪部35には、加圧板側アシストカム部33に当接するクラッチインナ側アシストカム部36が形成されている。
クラッチインナ側アシストカム部36は、アシスト側カム爪部35の周方向の面において、回転方向R1とは反対方向側(回転方向R2側)に形成された傾斜面である。詳細には、クラッチインナ側アシストカム部36は、アシスト側カム爪部35の先端側ほど回転方向R2側に位置するようにオーバーハングした傾斜面である。
アシスト側カム爪部35の周方向の面において、回転方向R1側の面は、アシスト側プレート部34の面に対して垂直に延びる縦壁部37となっている。縦壁部37はクラッチインナ側アシストカム部36の裏側の面である。
縦壁部37の上端部には、縦壁部37の一部が周方向に凹んだアシスト側凹部37aが形成されている。
アシスト側プレート部34においてクラッチインナ側アシストカム部36の近傍の部分には、クラッチインナ側アシストカム部36を臨ませる開口34aが形成されている。
アシストカム部材32は、アシスト側プレート部34を介してクラッチインナ13に一体に固定されている。アシスト側プレート部34には、クラッチインナ側ボス部13dが挿通される貫通孔34b(図3)が複数形成されている。
バックトルクカム部材52は、アシスト側プレート部34に合わさる円板状のバックトルク側プレート部54と、バックトルク側プレート部54から加圧板14側へ突出する複数のバックトルク側カム爪部55と、アシスト側カム爪部35が挿通される開口部58とを備える。
バックトルク側カム爪部55は、アシスト側カム爪部35と一組で設けられるものであり、バックトルク側プレート部54の周方向に等間隔で複数(本実施の形態では3箇所)に設けられる。
バックトルク側カム爪部55には、加圧板側バックトルクカム部53に当接するクラッチインナ側バックトルクカム部56が形成されている。
クラッチインナ側バックトルクカム部56は、バックトルク側カム爪部55の周方向の面において、回転方向R1側に形成された傾斜面である。詳細には、クラッチインナ側バックトルクカム部56は、バックトルク側カム爪部55の基端側ほど回転方向R1側に位置するように傾斜した傾斜面である。
バックトルク側カム爪部55の周方向の面において、回転方向R2側の面は、バックトルク側プレート部54の面に対して垂直に延びる縦壁部57となっている。縦壁部57はクラッチインナ側バックトルクカム部56の裏側の面である。
縦壁部57の上端部には、縦壁部57の一部が周方向に凹んだバックトルク側凹部57aが形成されている。
バックトルク側プレート部54には、クラッチインナ側ボス部13dが挿通される貫通孔54aが複数形成されている。貫通孔54aは、バックトルク側プレート部54の周方向に長い長孔状に形成されている。
開口部58は、バックトルク側プレート部54上において縦壁部57に連続する位置に形成されている。
バックトルクカム部材52は、アシストカム部材32に重ねて配置され、アシストカム部材32のアシスト側カム爪部35は、開口部58に挿通されてバックトルク側カム爪部55に近接する。詳細には、バックトルク側カム爪部55とアシスト側カム爪部35とは、縦壁部57と縦壁部37とを対向させた状態で配置される。
すなわち、バックトルクカム部材52とアシストカム部材32とが合わさることで、クラッチインナ側カム部材70には、バックトルク側カム爪部55とアシスト側カム爪部35とが周方向に連続したクラッチインナ側カム71が形成される。
バックトルクカム部材52とアシストカム部材32とは、アシスト側プレート部34とバックトルク側プレート部54との当接面76(図5)に沿ってクラッチ装置10の周方向に相対回転可能である。当接面76は、バックトルクカム部材52及びアシストカム部材32おけるクラッチ装置10の軸方向に直交する平面である。
クラッチインナ側カム71は、回転方向R2側の面にクラッチインナ側アシストカム部36を備え、回転方向R1側の面にクラッチインナ側バックトルクカム部56を備える。
クラッチインナ側カム71は、アシスト側凹部37aとバックトルク側凹部57aとが合わさった凹状空間72を備える。すなわち、凹状空間72は、バックトルクカム部材52とアシストカム部材32に跨って形成されている。
凹状空間72は、加圧板14側に開放した空間である。凹状空間72には、バックトルクカム部材52とアシストカム部材32とを周方向に互いに離間させる方向に付勢する付勢部材73が設けられる。付勢部材73は、金属製のコイルばねである。
凹状空間72は、付勢部材73の一端を受ける受け面72aを周方向の一端に備え、付勢部材73の他端を受ける受け面72bを周方向の他端に備える。受け面72a及び受け面72bは、互いに対向する対向面である。
加圧板14は、板部14aを貫通する開口部60を複数備え、加圧板側アシストカム部33及び加圧板側バックトルクカム部53は、開口部60内に形成される。
加圧板側アシストカム部33は、開口部60の周方向の面において、回転方向R2側に形成された傾斜面である。詳細には、加圧板側アシストカム部33は、クラッチインナ側アシストカム部36と平行に形成された傾斜面である。
加圧板側バックトルクカム部53は、開口部60の周方向の面において、回転方向R1側に形成された傾斜面である。詳細には、加圧板側バックトルクカム部53は、クラッチインナ側バックトルクカム部56と平行に形成された傾斜面である。
加圧板14は、クラッチインナ側カム部材70のクラッチインナ側カム71が開口部60内に位置するようにクラッチインナ13に組み付けられる。
加圧板14の開口部60には、加圧板側アシストカム部33の基端と加圧板側バックトルクカム部53の基端とを繋ぐように延びる延出部61が設けられている。延出部61は、クラッチインナ側カム71の上面に当接し、凹状空間72の開放部を塞ぐ。このため、簡単な構成で凹状空間72を塞いで付勢部材73を収納できる。また、加圧板14を取り外すと付勢部材73が露出するため、付勢部材73を容易にメンテナンスできる。
なお、延出部61は、バックトルクカム部53及び加圧板側アシストカム部33の少なくともいずれかから延びていれば良い。
クラッチインナ13は出力軸部材11に接続されているため、加圧板14と比較するとクラッチアウタ12の回転に追従し難い。このため、入力部材17からクラッチ装置10に入力される駆動力(トルク)が急激に増大する場合、すなわち、例えば自動二輪車200がエンジン201の出力を増加させて加速しようとする場合、図5を参照し、加圧板14は、クラッチインナ13に対し、回転方向R1に相対回転する。
これにより、加圧板側アシストカム部33がクラッチインナ側アシストカム部36に当接し、アシストカム31が作動状態となり、カムの作用により、加圧板14は、クラッチインナ13に近接するようにクラッチ接続方向C(図2及び図5参照)へ軸方向に移動する。
このように、クラッチインナ13と加圧板14との相対回転の回転差をクラッチ接続方向Cの移動に変換できるため、クラッチを強固に接続できる。このため、クラッチスプリング16の荷重を小さくすることも可能である。
また、クラッチインナ13の回転数が入力部材17の回転数を上回る場合、すなわち、例えば自動二輪車200が急激にシフトダウンして減速しようとする場合、図5を参照し、クラッチインナ13は、加圧板14に対し、回転方向R1に相対回転する。換言すると、加圧板14は、クラッチインナ13に対し、回転方向R2に相対回転する。
これにより、クラッチインナ側バックトルクカム部42が加圧板側バックトルクカム部53に当接し、バックトルクカム51が作動状態となり、カムの作用により、加圧板14は、クラッチインナ13から離間するようにクラッチ切断方向D(図2及び図5参照)へ軸方向に移動する。
このように、クラッチインナ13と加圧板14との相対回転の回転差をクラッチ切断方向Dの移動に変換できるため、例えば、自動二輪車200の減速時に後輪204側からクラッチインナ13を経て入力部材17側に伝達されるバックトルクを自動的に低減させることができる。
バックトルクカム部材52は、アシストカム部材32に対して周方向に相対回転可能であり、図3及び図5に示すように、バックトルクカム部材52は、付勢部材73の付勢力によってクラッチインナ側バックトルクカム部56が加圧板側バックトルクカム部53に密着させられている。また、アシストカム部材32のクラッチインナ側アシストカム部36は、付勢部材73の付勢力によって加圧板側アシストカム部33に密着させられている。また、この状態では、縦壁部37と縦壁部57との間には、バックトルクカム部材52が周方向に移動可能な隙間75が形成されている。
このように、本第1の実施の形態では、クラッチインナ側アシストカム部36及びクラッチインナ側バックトルクカム部56が、付勢部材73によって、加圧板側アシストカム部33及び加圧板側バックトルクカム部53にそれぞれ密着させられている。このため、クラッチインナ側アシストカム部36と加圧板側アシストカム部33との間、及び、クラッチインナ側バックトルクカム部56と加圧板側バックトルクカム部53との間に隙間が発生することを防止でき、これらのカム同志が衝突することによる衝撃を抑制できるとともに、クラッチ切断状態とクラッチ接続状態とが切り替わる際のトルクが抜ける時間を短くでき、運転者等が感じる空走感を低減できる。
例えば、自動二輪車200が減速してバックトルクカム51が作動している状態から、自動二輪車200が急加速する場合、クラッチインナ側アシストカム部36と加圧板側アシストカム部33とが当接するまでは、トルクが抜けて運転者等は空走感を感じることがある。本第1の実施の形態では、付勢部材73の付勢力によって、クラッチインナ側アシストカム部36が加圧板側アシストカム部33に密着するように付勢されているため、バックトルクカム51の作動状態からアシストカム31の作動状態に切り替わる場合であっても、クラッチインナ側アシストカム部36と加圧板側アシストカム部33とを迅速に当接させることができる。このため、トルクが抜けることによる空走感を低減できる。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、クラッチ装置10は、入力部材17と同期回転するように伝達駆動されるクラッチアウタ12と、出力軸部材11を同期回転するように伝達駆動するクラッチインナ13と、クラッチインナ13と一体的に設けられ、クラッチアウタ12との間に介在されたクラッチ板15に対して軸方向に当接してクラッチ板15を保持する受圧部13cと、クラッチスプリング16により受圧部13c側へ付勢されて受圧部13cとの間でクラッチ板15を狭持することでクラッチ板15を圧着させる加圧板14と、クラッチインナ13と加圧板14との相対回転の回転差を軸方向の移動に変換するカム機構30とを備え、カム機構30は、入力部材17からの駆動力が作用している時にクラッチインナ13と加圧板14とを軸方向に近接させて加圧板14の圧着力を増加させるアシストカム31と、出力軸部材11からの駆動力の発生時にクラッチインナ13と加圧板14とを軸方向に離間させて加圧板14の圧着力を減少させるバックトルクカム51とを備え、バックトルクカム51は、加圧板14に設けられる加圧板側バックトルクカム部53と、クラッチインナ13側に配置され、少なくとも出力軸部材11側から回転駆動される状態では加圧板側バックトルクカム部53に密着させられるバックトルクカム部材52とを備え、アシストカム31は、加圧板14に設けられる加圧板側アシストカム部33と、バックトルクカム部材52とは別体で構成され、少なくとも入力部材側17から回転駆動される状態では加圧板側アシストカム部33に密着させられるアシストカム部材32とを備え、バックトルクカム部材52とアシストカム部材32との間に介装されて、バックトルクカム部材52とアシストカム部材32とを互いに離間させる方向に付勢する付勢部材73を備え、バックトルクカム部材52は、付勢部材73によって加圧板側バックトルクカム部53に密着させられ、アシストカム部材32は、付勢部材73によって加圧板側アシストカム部33に密着させられる。これにより、バックトルクカム部材52と加圧板側バックトルクカム部53との間、及び、アシストカム部材32と加圧板側アシストカム部33との間に隙間が生じることを防止できるため、カムの衝突による衝撃の発生を抑制し、且つ、空走感を低減できる。
また、付勢部材73は、金属製のばねであるため、例えば付勢部材をラバー製で構成した場合に比して、付勢部材73の劣化による付勢力の変化を小さくでき、メンテナンスサイクルも向上できる。
また、付勢部材73は、コイルスプリングであり、バックトルクカム部材52及びアシストカム部材32に跨って形成された凹状空間72に配置されているため、バックトルクカム部材52とアシストカム部材32との間に付勢部材73を挟む簡単な構造で付勢部材73を設けることができる。
さらに、凹状空間72は、バックトルクカム部材52における加圧板側バックトルクカム部53に対する接触面であるクラッチインナ側バックトルクカム部56の裏面に形成されたバックトルク側凹部57aと、アシストカム部材32における加圧板側アシストカム部33に対する接触面であるクラッチインナ側アシストカム部36の裏面に形成されたアシスト側凹部37aとが連なることで形成され、これら凹部37a,57aの対向面である受け面72a,72bを押圧する方向に付勢部材73が圧縮された状態で配置されている。これにより、バックトルクカム部材52の接触面及びアシストカム部材32の接触面をそれぞれの裏面側から付勢部材73で直接的に付勢できるため、バックトルクカム部材52及びアシストカム部材32を効率良く付勢でき、カムの作動の追従性を向上できる。
また、凹状空間72は、付勢部材73を露出させる開放部を備え、開放部は、加圧板側バックトルクカム部53及び加圧板側アシストカム部33から延びる延出部61によって覆われるため、加圧板側バックトルクカム部53及び加圧板側アシストカム部33を利用して簡単な構造で付勢部材73を保持できる。
[第2の実施の形態]
以下、図7を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態は、付勢部材173が収納される凹状空間172が、バックトルク側カム爪部155とアシスト側プレート部134との間に設けられている点等が、上記第1の実施の形態と異なる。
図7は、第2の実施の形態において図5の状態に対応する断面図である。
クラッチインナ13に設けられるクラッチインナ側カム部材170は、アシストカム部材132とバックトルクカム部材152とを備える。バックトルクカム部材152とアシストカム部材132とは、付勢部材173によって、周方向に互いに離間する方向に付勢されている。
アシストカム部材132は、円板状のアシスト側プレート部134と、アシスト側プレート部134から加圧板14側に突出する複数のアシスト側カム爪部135とを備える。
アシスト側カム爪部135は、クラッチインナ側アシストカム部36と、縦壁部37とを備える。
バックトルクカム部材152は、アシスト側プレート部134に合わさる円板状のバックトルク側プレート部154と、バックトルク側プレート部154から加圧板14側へ突出する複数のバックトルク側カム爪部155と、アシスト側カム爪部135が挿通される開口部158とを備える。
バックトルク側カム爪部155は、クラッチインナ側バックトルクカム部56と、縦壁部57とを備える。
クラッチインナ側カム部材170は、バックトルク側カム爪部155とアシスト側カム爪部135とが周方向に連続することで形成されるクラッチインナ側カム171を備える。
バックトルクカム部材152とアシストカム部材132とは、アシスト側プレート部134とバックトルク側プレート部154との当接面176に沿ってクラッチ装置10の周方向に相対回転可能である。当接面176は、バックトルクカム部材152及びアシストカム部材132おけるクラッチ装置10の軸方向に直交する平面である。
アシスト側プレート部134には、アシスト側プレート部134側の当接面176が板厚方向に凹んだアシスト側凹部134bが形成されている。アシスト側凹部134bは、アシスト側カム爪部135の縦壁部37から周方向に延在している。
バックトルク側プレート部154には、バックトルク側プレート部154側の当接面176が板厚方向に凹んだバックトルク側凹部154bが形成されている。バックトルク側凹部154bは、バックトルク側プレート部154の周方向に延びて縦壁部57の下端部を貫通している。
アシスト側凹部134bとバックトルク側凹部154bとが合わさることで、クラッチインナ側カム部材170には、付勢部材173が収納される凹状空間172が形成されている。
凹状空間172は、当接面176に形成されたアシスト側凹部134bとバックトルク側凹部154bとが連なることで形成される閉じた空間であり、アシスト側凹部134bとバックトルク側凹部154bとに跨って形成されている。
付勢部材173は、金属製のコイルばねであり、一端が縦壁部37に当接し、他端が、バックトルク側凹部154bの周方向の端部154cに当接している。付勢部材173は、縦壁部37と端部154cとの間に圧縮された状態で設けられる。
詳細には、アシスト側凹部134bは、アシスト側プレート部134において、アシスト側カム爪部135の周方向の幅W1内に重ならない位置に設けられている。このため、アシスト側カム爪部135の剛性にほとんど影響せずに、アシスト側凹部134bを設けることができる。
また、バックトルク側凹部154bは、バックトルク側プレート部154において、バックトルク側カム爪部155の周方向の幅W2内に設けられている。このため、バックトルク側カム爪部155の幅方向のサイズを有効利用してバックトルク側凹部154bを設けることができ、付勢部材173のサイズの自由度を向上できる。特に、バックトルク側カム爪部155は、その基端側ほど周方向の幅が大きくなるように傾斜しているため、バックトルク側凹部154bのサイズを確保し易い。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、凹状空間172は、バックトルクカム部材152及びアシストカム部材132におけるクラッチ装置10の軸方向に直交する平面である当接面176にそれぞれ形成されたバックトルク側凹部154b及びアシスト側凹部134bが連なって形成された閉じた空間である。このため、バックトルクカム部材152及びアシストカム部材132に形成された閉じた凹状空間172に付勢部材173を収納でき、専用の部品を使用せずに簡単な構造で付勢部材173を保持できる。
また、バックトルクカム部材152は、加圧板14側に突出して加圧板側バックトルクカム部53に当接するバックトルク側カム爪部155を備え、アシストカム部材132は、加圧板14側に突出して加圧板側アシストカム部33に当接するアシスト側カム爪部35を備え、バックトルク側凹部154bが、バックトルク側カム爪部155の内の一方の周方向の幅W2内に設けられ、アシスト側凹部134bが、アシスト側カム爪部135の周方向の幅W1内に重ならない位置に設けられている。これにより、バックトルク側カム爪部155の幅W2を利用して大きなサイズのバックトルク側凹部154bを設けることができ、付勢部材173のサイズの自由度を向上できる。また、アシスト側凹部134bがアシスト側カム爪部135の周方向の幅W1内に重ならない位置に設けられるため、アシスト側カム爪部135の剛性を確保できる。
[第3の実施の形態]
以下、図8を参照して、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第3の実施の形態は、付勢部材が収納される凹状空間272が、バックトルク側プレート部254とアシスト側プレート部234との間に設けられている点等が、上記第1の実施の形態と異なる。
図8は、第3の実施の形態において図5の状態に対応する断面図である。
クラッチインナ13に設けられるクラッチインナ側カム部材270は、アシストカム部材232とバックトルクカム部材252とを備える。バックトルクカム部材252とアシストカム部材232とは、付勢部材273によって、周方向に互いに離間する方向に付勢されている。
アシストカム部材232は、円板状のアシスト側プレート部234と、アシスト側プレート部234から加圧板14側に突出する複数のアシスト側カム爪部235とを備える。
アシスト側カム爪部235は、クラッチインナ側アシストカム部36と、縦壁部37とを備える。
バックトルクカム部材252は、アシスト側プレート部234に合わさる円板状のバックトルク側プレート部254と、バックトルク側プレート部254から加圧板14側へ突出する複数のバックトルク側カム爪部255と、アシスト側カム爪部235が挿通される開口部258とを備える。
バックトルク側カム爪部255は、クラッチインナ側バックトルクカム部56と、縦壁部57とを備える。
クラッチインナ側カム部材270は、バックトルク側カム爪部255とアシスト側カム爪部235とが周方向に連続することで形成されるクラッチインナ側カム271を備える。
バックトルクカム部材252とアシストカム部材232とは、アシスト側プレート部234とバックトルク側プレート部254との当接面276に沿ってクラッチ装置10の周方向に相対回転可能である。当接面276は、バックトルクカム部材252及びアシストカム部材232おけるクラッチ装置10の軸方向に直交する平面である。
アシスト側プレート部234には、アシスト側プレート部234側の当接面276が板厚方向に凹んだアシスト側凹部234bが形成されている。アシスト側凹部234bは、アシスト側カム爪部235から周方向に離間しており、アシスト側カム爪部235の周方向の幅W1内に重なっていない。
バックトルク側プレート部254には、バックトルク側プレート部254側の当接面276が板厚方向に凹んだバックトルク側凹部254bが形成されている。バックトルク側凹部254bは、バックトルク側カム爪部255から周方向に離間しており、バックトルク側カム爪部255の周方向の幅W2内に重なっていない。
アシスト側凹部234bとバックトルク側凹部254bとが合わさることで、クラッチインナ側カム部材270には、付勢部材273が収納される凹状空間272が形成されている。
凹状空間272は、当接面276に形成されたアシスト側凹部234bとバックトルク側凹部254bとが連なることで形成される閉じた空間であり、アシスト側凹部234bとバックトルク側凹部254bとに跨って形成されている。このように、アシスト側プレート部234とバックトルク側プレート部254との間に形成された凹状空間272に付勢部材273を収納するため、専用の部品を使用せずに簡単な構造で付勢部材273を保持できる。
付勢部材273は、金属製のコイルばねであり、一端が、凹状空間272の周方向の一端側のアシスト側凹部234bの端部234cに当接し、他端が、凹状空間272の周方向の他端側のバックトルク側凹部254bの端部254cに当接する。
付勢部材273は、端部234cと端部254cとの間に圧縮された状態で設けられる。
以上説明したように、本発明を適用した第3の実施の形態によれば、バックトルクカム部材252は、加圧板14側に突出して加圧板側バックトルクカム部53に当接するバックトルク側カム爪部255を備え、アシストカム部材232は、加圧板14側に突出して加圧板側アシストカム部33に当接するアシスト側カム爪部235を備え、凹状空間272は、バックトルク側カム爪部255の周方向の幅内及びアシスト側カム爪部235の周方向の幅内に重ならない位置に設けられている。これにより、バックトルク側カム爪部255及びアシスト側カム爪部235の剛性に大きく影響しない位置に凹状空間272を設けることができ、バックトルク側カム爪部255及びアシスト側カム爪部235の剛性の剛性を確保できる。
なお、上記第1〜第3の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記第1〜第3の実施の形態では、クラッチ装置10は、エンジン201からの駆動力が入力される変速機の入力軸である出力軸部材11に設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。クラッチ装置は、エンジンから駆動輪に至るトルク伝達経路に配置される他の軸に設けられても良い。
10 クラッチ装置
11 出力軸部材
12 クラッチアウタ
13 クラッチインナ
13c 受圧部
14 加圧板
15 クラッチ板
16 クラッチスプリング
17 入力部材
30 カム機構
31 アシストカム
32,132,232 アシストカム部材
33 加圧板側アシストカム部
37a アシスト側凹部(凹部)
51 バックトルクカム
52,152,252 バックトルクカム部材
53 加圧板側バックトルクカム部
57a バックトルク側凹部(凹部)
61 延出部
72,172,272 凹状空間
73,173,273 付勢部材(ばね、コイルスプリング)
76 当接面(クラッチ装置の軸方向に直交する平面)
134b アシスト側凹部(クラッチ装置の軸方向に直交する平面にそれぞれ形成された凹部、他方の凹部)
135 アシスト側カム爪部(カム爪部、カム爪部の内の他方)
154bバックトルク側凹部(クラッチ装置の軸方向に直交する平面にそれぞれ形成された凹部、一方の凹部)
155 バックトルク側カム爪部(カム爪部、カム爪部の内の一方)
234b アシスト側凹部(クラッチ装置の軸方向に直交する平面にそれぞれ形成された凹部)
235 アシスト側カム爪部(カム爪部)
254b バックトルク側凹部(クラッチ装置の軸方向に直交する平面にそれぞれ形成された凹部)
255 バックトルク側カム爪部(カム爪部)

Claims (8)

  1. 入力部材(17)と同期回転するように伝達駆動されるクラッチアウタ(12)と、出力軸部材(11)を同期回転するように伝達駆動するクラッチインナ(13)と、前記クラッチインナ(13)と一体的に設けられ、前記クラッチアウタ(12)との間に介在されたクラッチ板(15)に対して軸方向に当接して前記クラッチ板(15)を保持する受圧部(13c)と、クラッチスプリング(16)により前記受圧部(13c)側へ付勢されて前記受圧部(13c)との間で前記クラッチ板(15)を狭持することで前記クラッチ板(15)を圧着させる加圧板(14)と、前記クラッチインナ(13)と前記加圧板(14)との相対回転の回転差を軸方向の移動に変換するカム機構(30)とを備え、前記カム機構(30)は、前記入力部材(17)からの駆動力が作用している時に前記クラッチインナ(13)と前記加圧板(14)とを軸方向に近接させて前記加圧板(14)の圧着力を増加させるアシストカム(31)と、前記出力軸部材(11)からの駆動力の発生時に前記クラッチインナ(13)と前記加圧板(14)とを軸方向に離間させて前記加圧板(14)の圧着力を減少させるバックトルクカム(51)とを備えるクラッチ装置において、
    前記バックトルクカム(51)は、前記加圧板(14)に設けられる加圧板側バックトルクカム部(53)と、前記クラッチインナ(13)側に配置され、少なくとも前記出力軸部材(11)側から回転駆動される状態では前記加圧板側バックトルクカム部(53)に密着させられるバックトルクカム部材(52,152,252)とを備え、
    前記アシストカム(31)は、前記加圧板(14)に設けられる加圧板側アシストカム部(33)と、前記バックトルクカム部材(52,152,252)とは別体で構成され、少なくとも前記入力部材(17)側から回転駆動される状態では前記加圧板側アシストカム部(33)に密着させられるアシストカム部材(32,132,232)とを備え、
    前記バックトルクカム部材(52,152,252)と前記アシストカム部材(32,132,232)との間に介装されて、前記バックトルクカム部材(52,152,252)と前記アシストカム部材(32,132,232)とを互いに離間させる方向に付勢する付勢部材(73,173,273)を備え、
    前記バックトルクカム部材(52,152,252)は、前記付勢部材(73,173,273)によって前記加圧板側バックトルクカム部(53)に密着させられ、前記アシストカム部材(32,132,232)は、前記付勢部材(73,173,273)によって前記加圧板側アシストカム部(33)に密着させられることを特徴とするクラッチ装置。
  2. 前記付勢部材(73,173,273)は、金属製のばねであることを特徴とする請求項1記載のクラッチ装置。
  3. 前記ばね(73,173,273)は、コイルスプリングであり、前記バックトルクカム部材(52,152,252)及び前記アシストカム部材(32,132,232)に跨って形成された凹状空間(72,172,272)に配置されていることを特徴とする請求項2記載のクラッチ装置。
  4. 前記凹状空間(72)は、前記バックトルクカム部材(52)における前記加圧板側バックトルクカム部(53)に対する接触面の裏面に形成された凹部(57a)と、前記アシストカム部材(32)における前記加圧板側アシストカム部(33)に対する接触面の裏面に形成された凹部(37a)とが連なることで形成され、これら凹部(57a,37a)の対向面を押圧する方向に前記コイルスプリング(73)が圧縮された状態で配置されていることを特徴とする請求項3記載のクラッチ装置。
  5. 前記凹状空間(72)は、前記コイルスプリング(73)を露出させる開放部を備え、
    前記開放部は、前記加圧板側バックトルクカム部(53)または前記加圧板側アシストカム部(33)の少なくともいずれかから延びる延出部(61)によって覆われることを特徴とする請求項4記載のクラッチ装置。
  6. 前記凹状空間(172,272)は、前記バックトルクカム部材(152,252)及び前記アシストカム部材(132,232)における当該クラッチ装置の軸方向に直交する平面にそれぞれ形成された凹部(134b,154b,234b,254b)が連なって形成された閉じた空間であることを特徴とする請求項3記載のクラッチ装置。
  7. 前記バックトルクカム部材(152)は、前記加圧板(14)側に突出して前記加圧板側バックトルクカム部(53)に当接するカム爪部(155)を備え、
    前記アシストカム部材(132)は、前記加圧板(14)側に突出して前記加圧板側アシストカム部(33)に当接するカム爪部(135)を備え、
    前記バックトルクカム部材(152)及び前記アシストカム部材(132)の内の一方の前記凹部(154b)が、前記カム爪部の内の一方(155)の周方向の幅内に設けられ、前記バックトルクカム部材(152)及び前記アシストカム部材(132)の内の他方の前記凹部(134b)が、前記カム爪部の内の他方(135)の周方向の幅内に重ならない位置に設けられていることを特徴とする請求項6記載のクラッチ装置。
  8. 前記バックトルクカム部材(252)は、前記加圧板(14)側に突出して前記加圧板側バックトルクカム部(53)に当接するカム爪部(255)を備え、
    前記アシストカム部材(232)は、前記加圧板(14)側に突出して前記加圧板側アシストカム部(33)に当接するカム爪部(235)を備え、
    前記凹状空間(272)は、前記バックトルクカム部材(252)の前記カム爪部(255)の周方向の幅内及び前記アシストカム部材(232)の前記カム爪部(235)の周方向の幅内に重ならない位置に設けられていることを特徴とする請求項6記載のクラッチ装置。
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