JP6648770B2 - 発光ユニットおよび空気調和装置 - Google Patents

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Description

本開示は、発光ユニットおよび空気調和装置に関する。
従来より、天井等に対して設置され、対象空間を照らすための発光ユニットが用いられている。このような発光ユニットとしては、例えば、特許文献1(特開2013−20296号)に記載されているように、LED等の発光素子が筐体内部に収容されているものがある。
このように、筐体内部にLED等の発光素子を収容した発光ユニットでは、発光素子から室内側に向けて形成された発光経路に発光素子からの光を通過させる構造とすることで、対象空間を照らしている。ところが、発光素子からの光が、筐体のうち意図した発光経路以外の箇所から漏れ出してしまうと、意匠性に優れない場合がある。
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、本開示における課題は、光源部からの光の漏れ出しを抑制することが可能な発光ユニットおよび空気調和装置を提供することにある。
第1観点に係る発光ユニットは、対象空間を照らす光源部と、電気配線と、ケーシングと、を備えている。電気配線は、光源部に接続されている。ケーシングは、光源部を内部に収容し、複数のケーシング部品によって構成されている。ケーシングは、第1部分と、第1部分よりも光が透過しやすい第2部分と、を有している。電気配線の少なくとも一部は、光源部とケーシングの第2部分との間に位置しており、光源部からの光が第2部分を介して対象空間に漏れ出すことを抑制する。ケーシングの第2部分は、複数のケーシング部品により構成される目地である。
なお、ケーシングは、照らそうとする室内等の対象空間に光源部からの光を導くための導光路を、第2部分とは別に有していることが好ましい。
この発光ユニットでは、ケーシングにおいて比較的光を透過しやすい第2部分と光源部との間に電気配線の少なくとも一部が位置するため、光源部からの光がケーシングの第2部分に到達しにくい。このため、光源部からの光のケーシング外への漏れ出しを抑制することができる。
また、この発光ユニットでは、光源部からの光がケーシングの目地を介して漏れ出すことを抑制できる。
観点に係る発光ユニットは、第観点に係る発光ユニットであって、電気配線の少なくとも一部は、目地に隣接している。
ここで、目地に隣接しているとは、電気配線とケーシングの目地の内側縁部までの最近接距離が、光源部からケーシングの目地の内側縁部までの最近接距離の6割以下(より好ましくは半分以下)であること、または、電気配線とケーシングの目地の内側縁部までの最近接距離が、電気配線の断面のうち最も太い部分の長さの10倍以下であること、のいずれかを満たす場合とすることができる。
この発光ユニットでは、光源部からの光が電気配線を回折してケーシングの第2部分に到達することを抑制できる。
観点に係る発光ユニットは、第観点または第観点に係る発光ユニットであって、電気配線の少なくとも一部は、目地に沿って配置されている。
この発光ユニットでは、ケーシングの目地に沿った光の漏れ出しを抑制できる。
観点に係る発光ユニットは、第1観点から第観点のいずれかに係る発光ユニットであって、ケーシングは、内部に、電気配線の位置決めのためのリブを有している。
この発光ユニットでは、電気配線を、光源部からの光の漏れ出しを抑制させる位置に配置させやすい。
観点に係る発光ユニットは、第観点に係る発光ユニットであって、リブの少なくとも一部は、光源部とケーシングの第2部分との間に位置している。
この発光ユニットでは、電気配線だけでなく、電気配線の位置決めのリブを用いて、光源部からの光がケーシングの第2部分に到達することを抑制することが可能になる。
観点に係る発光ユニットは、第1観点から第観点のいずれかに係る発光ユニットであって、センサと、センサに接続される電気配線と、をさらに備え、センサに接続される電気配線の少なくとも一部も、光源部とケーシングの第2部分との間に位置している。
観点に係る空気調和装置は、第1観点から第観点のいずれかに係る発光ユニットと、空調室内ユニットと、空調室外ユニットと、を備えている。空調室内ユニットは、電気配線を介して発光ユニットと接続されている。空調室外ユニットは、空調室内ユニットと共に冷媒回路を構成する。
この空気調和装置は、空調室内ユニットと発光ユニットとを電源線および/または通信線によって接続させることが可能になる。
空気調和装置の概略構成図である。 室内ユニットの概略外観斜視図である。 室内ユニットの平面視概略構成図である。 室内ユニットの図3のA−A断面における側面視概略構成図である。 発光ユニットの概略分解斜視図である。 上部ケーシングを斜め下方から見た外観概略斜視図である。 下部ケーシングを斜め上方から見た外観概略斜視図である。 カバーレンズを斜め上方から見た外観概略斜視図である。 下部ケーシングに対する電気配線の配置を説明する上面視概略説明図である。 図9の矢印の方向からみた電気配線およびLEDの位置関係を説明する側面視概略説明図である。 空気調和装置の概略制御ブロック構成図である。 LEDおよびブザーの制御フローチャートである。 変形例(B)に係る空気調和装置の概略制御ブロック構成図である。
(1)空気調和装置の構成
図1に、空気調和装置1の概略構成図を示す。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房および暖房を行うことが可能な装置である。
空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット3と、室外ユニット2と室内ユニット3とを接続する冷媒経路である液冷媒連絡管4およびガス冷媒連絡管5と、発光ユニット9と、を有している。そして、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路6は、室外ユニット2と、室内ユニット3とが冷媒連絡管4、5を介して接続されることによって構成されている。冷媒連絡管4、5は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。特に限定されないが、本実施形態では、当該冷媒回路6に作動冷媒としてR32が充填されている。
(2)室外ユニット
室外ユニット2は、室外(建物の屋上や建物の壁面近傍等)に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、アキュムレータ7、圧縮機8と、四路切換弁10と、室外熱交換器11と、膨張機構としての室外膨張弁12と、液側閉鎖弁13と、ガス側閉鎖弁14と、室外ファン15と、室外制御部72と、を有している。
アキュムレータ7は、ガス冷媒を圧縮機に供給するための容器であり、圧縮機8の吸入側に設けられている。
圧縮機8は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒を吐出する。
室外熱交換器11は、冷房運転時には圧縮機8から吐出された冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室内熱交換器51から送られてくる冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器11は、その液側が室外膨張弁12に接続されており、ガス側が四路切換弁10に接続されている。
室外膨張弁12は、冷房運転時には室外熱交換器11において放熱された冷媒を室内熱交換器51に送る前に減圧し、暖房運転時には室内熱交換器51において放熱された冷媒を室外熱交換器11に送る前に減圧することが可能な電動膨張弁である。
室外ユニット2の液側閉鎖弁13には、液冷媒連絡管4の一端が接続されている。室外ユニット2のガス側閉鎖弁14には、ガス冷媒連絡管5の一端が接続されている。
室外ユニット2の各機器および弁間は、冷媒管16〜22によって接続されている。
四路切換弁10は、圧縮機8の吐出側が室外熱交換器11側に接続されるとともに圧縮機8の吸入側がガス側閉鎖弁14側に接続される状態(図1における四路切換弁10の実線を参照)と、圧縮機8の吐出側がガス側閉鎖弁14側に接続されるとともに圧縮機8の吸入側が室外熱交換器11側に接続される状態(図1における四路切換弁10の破線を参照)と、を切り換えることにより、後述する冷房運転の接続状態と暖房運転の接続状態とを切り換える。
室外ファン15は、室外ユニット2の内部に配置され、室外空気を吸入して、室外熱交換器11に室外空気を供給した後に、ユニット外に排出する空気流れを形成する。このように、室外ファン15によって供給される室外空気は、室外熱交換器11の冷媒との熱交換における冷却源又は加熱源として用いられる。
室外制御部72は、室外ユニット2内に設けられており、後述する室内制御部73と通信可能に接続されることで制御部70の一部を構成しており、CPU、ROM、RAM等を有している。室外制御部72は、圧縮機8の駆動周波数と、四路切換弁10の接続状態と、室外膨張弁12の弁開度と、室外ファン15の風量を制御する。
(3)室内ユニット
図2に、室内ユニット3の外観斜視図を示す。図3に、室内ユニット3の天板を取り除いた状態を示す概略平面図を示す。図4に、図3中にA−Aで示す切断面における室内ユニット3の概略側面断面図を示す。
室内ユニット3は、本実施形態では、空調対象空間である室内等の天井に設けられた開口に埋め込まれることで設置されるタイプの室内機である。室内ユニット3は、主として、室内熱交換器51と、室内ファン52と、室内ケーシング30と、フラップ39と、ベルマウス33と、ドレンパン32と、室内制御部73と、を有している。
室内熱交換器51は、冷房運転時には室外熱交換器11から送られてくる冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には圧縮機8から吐出された冷媒の放熱器として機能する熱交換器である。室内熱交換器51は、その液側が液冷媒連絡管4の室内側端部に接続されており、ガス側がガス冷媒連絡管5の室内側端部に接続されている。
室内ファン52は、室内ユニット3のケーシング本体31の内部に配置された遠心送風機である。室内ファン52は、室内の空気を後述する化粧パネル35の吸込口36を通じて室内ケーシング30内に吸入し、室内熱交換器51を通過させた後、化粧パネル35の吹出口37を通じて室内ケーシング30外へ吹き出す空気流れを形成する。このように、室内ファン52によって供給される室内空気は、室内熱交換器51の冷媒と熱交換することにより温度が調節される。
室内ケーシング30は、ケーシング本体31と、化粧パネル35と、を主として有している。
ケーシング本体31は、空調対象空間である室内の天井Uに形成された開口に挿入されるようにして配置されており、その平面視において、長辺と短辺とが交互に形成された略8角形状の箱状体であり、下面が開口している。このケーシング本体31は、天板および天板の周縁部から下方に延びる複数の側板を有している。なお、ケーシング本体31の平面視における4角の短辺には、天井に対して室内ユニット3を固定するための図示しないボルトがそれぞれ固定されている。なお、各4角におけるボルトに対する固定位置の高さを調節することで、室内ユニット3の化粧パネル35の上面と天井の下面との隙間を無くすることが可能になる。
化粧パネル35は、天井Uの開口に嵌め込まれるようにして配置されており、ケーシング本体31の天板および側板よりも平面視における外側にまで広がっており、ケーシング本体31の下方に室内側から取り付けられる。化粧パネル35は、内枠35aと外枠35bを有している。内枠35aの内側には、下方に向けて開口した略四角形状の吸込口36が形成されている。吸込口36の上方には、吸込口36から吸入された空気中の塵埃を除去するためのフィルタ34が設けられている。外枠35bの内側であって内枠35aの外側には、下方から斜め下方に向けて開口した吹出口37と角部吹出口38が形成されている。吹出口37は、化粧パネル35の平面視における略四角形状の各辺に対応する位置に設けられた、第1吹出口37aと、第2吹出口37bと、第3吹出口37cと、第4吹出口37dと、を有している。角部吹出口38は、化粧パネル35の平面視における略四角形状の4角に対応する位置に設けられた、第1角部吹出口38aと、第2角部吹出口38bと、第3角部吹出口38cと、第4角部吹出口38dと、を有している。外枠35bは、平面視において略四角形状の内縁および外縁を有しており、各角部にそれぞれ対応するように、第1コーナーパネル41と、第2コーナーパネル42と、第3コーナーパネル43と、第4コーナーパネル44と、を有している。平面視において、第1コーナーパネル41は第1角部吹出口38aの外側に、第2コーナーパネル42は第2角部吹出口38bの外側に、第3コーナーパネル43は第3角部吹出口38cの外側に、第4コーナーパネル44は第4角部吹出口38dの外側に、それぞれ設けられている。第1〜第4コーナーパネル41〜44における各コーナーパネル本体の形状はいずれも同一であるため、各コーナーパネル41〜44は適宜、設置場所を替えることができる。なお、第1〜4コーナーパネル41〜44の上方の空間には、それぞれ室内ユニット3を天井に対して固定するためのボルトが位置している。
フラップ39は、吹出口37を通過する空気流れの方向を変更可能な部材である。フラップ39は、第1吹出口37aに配置される第1フラップ39aと、第2吹出口37bに配置される第2フラップ39bと、第3吹出口37cに配置される第3フラップ39cと、第4吹出口37dに配置される第4フラップ39dと、を有している。各フラップ39a〜dは、室内ケーシング30の所定の位置において回動可能に軸支されている。
ドレンパン32は、室内熱交換器51の下側に配置され、室内熱交換器51において空気中の水分が凝縮して生じるドレン水を受けとる。このドレンパン32は、ケーシング本体31の下部に装着されている。ドレンパン32には、平面視において、室内熱交換器51の内側において上下方向に伸びた円筒形状の空間が形成されており、当該空間の内側下方にベルマウス33が配置されている。ベルマウス33は、吸込口36から吸入される空気を室内ファン52に案内する。また、ドレンパン32には、平面視において、室内熱交換器51の外側において上下方向に伸びた複数の吹出流路47a〜d、角部吹出流路48a〜cが形成されている。吹出流路47a〜dは、下端において第1吹出口37aと連通する第1吹出流路47aと、下端において第2吹出口37bと連通する第2吹出流路47bと、下端において第3吹出口37cと連通する第3吹出流路47cと、下端において第4吹出口37dと連通する第4吹出流路47dと、を有している。角部吹出流路48a〜cは、下端において第1角部吹出口38aと連通する第1角部吹出流路48aと、下端において第2角部吹出口38bと連通する第2角部吹出流路48bと、下端において第3角部吹出口38cと連通する第3角部吹出流路48cと、を有している。
室内制御部73は、室外制御部72と、後述する集合ユニット60の光源基板60aとリモコン74のリモコン基板74aと通信可能に接続されることで構成される制御部70の一部を構成しており、CPU、ROM、RAM等を有している。室内制御部73は、室内ファン52の風量を制御する。
(4)発光ユニット
図5に、発光ユニット9の概略分解斜視図を示す。
発光ユニット9は、室内等の対象空間を区画する天井または壁面に対して固定して用いられるものであり、集合ユニット60、人検知センサ64、ユニットケーシング90、光源用電気配線97、人検知用電気配線98、第1タイラップ99a、第2タイラップ99b等を備えている。
(4−1)集合ユニット
集合ユニット60は、対象空間の照度を検知して光および/または音を発するための複数の電子部品によって構成されたユニットであり、光源基板60aと、光源基板60aに実装されたLED61、照度センサ62およびブザー63を備えている。集合ユニット60は、ユニットケーシング90内部に収容される。
光源基板60aは、室内ユニット3のケーシング本体31の内側に位置している室内制御部73と光源用電気配線97を介して接続された制御基板であり、CPU、ROM、RAM等を有して構成されている。光源用電気配線97は、通信線および電源供給線を含んでいる。具体的には、光源基板60aは、光源用電気配線97のうちの電源供給線を介して室内制御部73から電源供給を受けつつ、光源用電気配線97のうちの通信線を介して室内制御部73との間で通信が可能となっている。このLED61と照度センサ62とブザー63が実装された光源基板60aは、後述するユニットケーシング90の内部に収容されている。なお、LED61と照度センサ62とブザー63とは、いずれも同じ光源基板60aに実装されることで、基板を1つにまとめて、コンパクト化を図ることができている。
LED61は、光源基板60aの下面に実装されており、室内ユニット3が空調対象とする対象空間を照らすLight Emitting Diodeである。具体的には、LED61は、下方に向けて発した光が、後述するユニットケーシング90の発光用開口85とカバーレンズ90aを透過して、室内を照らすように設置されている。
照度センサ62は、光源基板60aの下面に実装されており、室内ユニット3が空調対象とする対象空間の照度を検知する。特に限定されないが、照度センサ62は、例えば、フォトトランジスタ等によって構成される。照度センサ62は、室内の明かりであって後述するユニットケーシング90の中央開口82を通過した明かり(光)を検知する。
ブザー63は、光源基板60aの下面に実装されており、室内ユニット3が空調対象とする対象空間に向けて音を発する。具体的には、ブザー63は、所定の時間間隔で同じ音が繰り返し出力される警告音を発する。ブザー63は、下方に向けて発した音が、後述するユニットケーシング90の中央開口82を通過して室内に伝えられるように設置されている。
(4−2)人検知センサ
人検知センサ64は、対象空間における人の在不在を検知するセンサであって、特に限定されないが、例えば、赤外線カメラ等によって構成されている。人検知センサ64は、対象空間側に向けて膨出した平面視円形の膨出検知部64aを有している。人検知センサ64は、ユニットケーシング90内部において、集合ユニット60と同程度の高さ位置において収容される。人検知センサ64の膨出検知部64aは、後述するユニットケーシング90の下部人検知用開口84およびレンズ部人検知用開口81を介して対象空間側に突出するようにして設けられている。人検知センサ64は、室内ユニット3のケーシング本体31の内側に位置している室内制御部73と、人検知用電気配線98を介して接続されている。具体的には、人検知センサ64は、人検知用電気配線98が有する電源供給線を介して室内制御部73から電源供給を受けつつ、人検知用電気配線98が有する通信線を介して人の検知結果を室内制御部73に対して送信することが可能となっている。
(4−3)ユニットケーシング
ユニットケーシング90は、内部に集合ユニット60と人検知センサ64を収容する容器であり、カバーレンズ90aと、下部ケーシング90bと、上部ケーシング90cと、を有している。集合ユニット60と人検知センサ64とは、発光ユニット9の設置状態において、上方(天井側)から上部ケーシング90cによって、下方(対象空間側)から下部ケーシング90bによって、上下から挟まれるようにして、ユニットケーシング90内に収容される。カバーレンズ90aは、下部ケーシング90bに対して下方から取り付けられることで、発光ユニット9の室内側の部分を構成する。
図6に、上部ケーシング90cを斜め下方から見た外観概略斜視図を示す。図7に、下部ケーシング90bを斜め上方から見た外観概略斜視図を示す。図8に、カバーレンズ90aを斜め上方から見た外観概略斜視図を示す。図9に、下部ケーシング90bに対する光源用電気配線97および人検知用電気配線98の配置を説明する上面視概略説明図を示す。図10に、図9の矢印の方向からみた光源用電気配線97および人検知用電気配線98とLED61との位置関係を説明する側面視概略説明図を示す。
上部ケーシング90cは、集合ユニット60と人検知センサ64を上方から覆いつつ、発光ユニット9を天井に対して設置するための半透明樹脂ケーシングである。上部ケーシング90cは、上部ケーシング本体93と、配線用開口91と、第1固定用ネジ穴95aと、第2固定用ネジ穴95bと、上部配線ガイドリブ92と、上部配線用リブ94と、を有している。上部ケーシング本体93は、天面93aと、上部側面93bと、上部内周円形部93cと、を有している。天面93aは、平面視略四角形状の板状部材であり、発光ユニット9の上端面を構成している。上部側面93bは、天面93aの周縁部から斜め下方に向けて広がるように延びており、発光ユニット9の上方側面を構成している。上部内周円形部93cは、上面視において上部側面93bの内側に位置しており、略円筒形状が上下方向に延びた形状を有している。ここで、上部側面93bの下端と上部内周円形部93cの下端とは、上部ケーシング90cの最下端として、同一高さ位置となっている。配線用開口91は、天面93aの背面寄りにおいて上下方向である板厚方向に貫通して形成された開口であり、光源用電気配線97および人検知用電気配線98が通過する開口である。第1固定用ネジ穴95aと第2固定用ネジ穴95bは、天面93aのうち配線用開口91が設けられている側とは反対側(前面寄り)において互いに離れた位置に設けられ、上下方向である板厚方向に貫通して形成された開口であり、図示しないネジが挿入されることで上部ケーシング90cひいては発光ユニット9を天井等の壁面に固定するための開口である。なお、発光ユニット9が施工される天井等の壁のうち、配線用開口91が設けられている位置に対応する箇所には、穴が開けられることで、天井裏や壁面裏に光源用電気配線97および人検知用電気配線98が引きまわされることになる。上部配線ガイドリブ92は、天面93aのうち平面視における第1固定用ネジ穴95a側とは反対側から下方に伸び出したリブである。上部配線ガイドリブ92は、上部側面93bのうち近接した部分との距離を略一定に保ちながら、当該上部側面93bの部分に沿うようにして伸びている。上部配線ガイドリブ92の下端は、上部側面93bや上部内周円形部93cの下端よりも上方に位置している。上部配線用リブ94は、上部配線ガイドリブ92とこれに近接した上部側面93bの部分との間において、上部側面93bの内側に向けて突出した複数の上下に延びたリブである。なお、上部配線ガイドリブ92とこれに近接した上部側面93bの部分との間は、上部配線ガイド空間92Sを構成しており、光源用電気配線97および人検知用電気配線98の一部を位置させることができる。これにより、光源用電気配線97および人検知用電気配線98を、上部配線ガイドリブ92の外側と上部配線用リブ94の内側との間に挟持させることが可能となっている。
下部ケーシング90bは、集合ユニット60と人検知センサ64を下方から覆いつつ、これらを内部に収容するための半透明樹脂ケーシングである。下部ケーシング90bは、略水平に広がった下部ケーシング本体83と、中央開口82と、下部人検知用開口84と、人検知用壁面84wと、発光用開口85と、発光用壁面85wと、発光経路面85aと、下部配線ガイドリブ86と、を有している。下部ケーシング本体83は、平面視において、上部ケーシング90cの輪郭に対応した形状を有している。下部ケーシング本体83は、主面83aと、下部側面83bと、下部内周円形部83cと、を有している。主面83aは、平面視略四角形状の板状部材であり、略水平方向に広がっている。下部側面83bは、主面83aの周縁部から上方に向けて僅かに延びだしている。下部内周円形部83cは、主面83aのうち平面視における下部側面83bの内側から上方に向けて略円筒形状が延びた形状を有している。下部内周円形部83cの上端は、下部側面83bの上端よりもさらに上方に位置している。なお、詳細は省略するが、下部ケーシング90bの下部内周円形部83cと上部ケーシング90cの上部内周円形部93cとは、互いに嵌合可能な形状関係を有している。ここで、下部内周円形部83cは、図10に示すように、上部ケーシング90cと下部ケーシング90bが嵌合した状態で、目地96を構成することとなる。なお、当該目地96において、上部ケーシング90cと下部ケーシング90bとの間の隙間が、少なくとも部分的に、0.1mm以上1mm以下生じていてもよい。中央開口82は、下部ケーシング本体83の主面83aの平面視における中央近傍において上下に貫通した開口である。中央開口82の下方には下方に向かうほど広がるように形成された筒状の中央開口用壁面82aが設けられている。中央開口82は、集合ユニット60が設置された状態で、中央開口82の上部に照度センサ62およびブザー63が位置することとなる。人検知用壁面84wは、人検知センサ64を下部ケーシング本体83の主面83aの上部の特定の位置に収容させるために、人検知センサ64の周囲を覆うようにして主面83aから上方に延びるようにして立設している。下部人検知用開口84は、下部ケーシング本体83の主面83aの平面視において、中央開口82とは異なる位置に設けられ、上下方向に貫通した開口である。人検知用壁面84wで囲まれた人検知センサ用空間64Sに人検知センサ64が収容されると、人検知センサ64の膨出検知部64aは下部人検知用開口84に位置することとなる。発光用開口85は、下部ケーシング本体83の主面83aの平面視において、中央開口82に対する下部人検知用開口84側とは反対側に設けられ、上下方向に貫通した開口である。発光用壁面85wは、集合ユニット60を下部ケーシング本体83の主面83aの上部の特定の位置に収容させるために、集合ユニット60の周囲を覆うようにして主面83aから上方に延びるようにして立設している。これにより、発光用開口85と中央開口82とは、発光用壁面85wによって囲まれた集合ユニット用空間60S内に位置する。この集合ユニット用空間60Sに集合ユニット60が収容されると、LED61が発光用開口85の上方に位置することとなり、照度センサ62およびブザー63が中央開口82の上方に位置することとなる。なお、発光経路面85aは、発光用開口85の下方において、下方に向かうほど広がるように形成された筒状部分である。下部配線ガイドリブ86は、下部ケーシング本体83の主面83aの平面視において、発光用開口85から最も近い下部側面83bと、発光用開口85と、の間において、両者を隔てるように前後方向に広がったリブであって、主面83aから上方に向けて伸び出している。発光用壁面85wのうちの下部配線ガイドリブ86と対向する部分と下部配線ガイドリブ86との間は、下部配線ガイド空間86Sを構成しており、光源用電気配線97および人検知用電気配線98の一部を位置させることができる。なお、人検知用壁面84wと発光用壁面85wと下部配線ガイドリブ86との各上端部は、上部内周円形部93cの上端部よりもさらに上方に位置している。
カバーレンズ90aは、下部ケーシング90bの下面に対して固定される透明樹脂レンズである。カバーレンズ90aは、略水平に広がったカバーレンズ本体80と、レンズ部人検知用開口81と、レンズ固定突起80aと、レンズ固定爪80bと、を有している。カバーレンズ本体80は、平面視において、下部ケーシング90bの主面83aの下面の輪郭に対応した形状を有している。レンズ部人検知用開口81は、カバーレンズ本体80において、人検知センサ64の膨出検知部64aに対応する箇所が板厚方向に開口することで形成されている。レンズ固定突起80aは、カバーレンズ本体80の4角において上部に向けて突出するように設けられている。レンズ固定爪80bは、カバーレンズ本体80のレンズ部人検知用開口81の外側と、これの反対側の端部において、上部に突出するように設けられた爪部である。カバーレンズ90aは、レンズ固定突起80aとレンズ固定爪80bを介して、下部ケーシング90bに固定される。
(5)光源用電気配線および人検知用電気配線の配置
上部ケーシング90cの配線用開口91を介して、発光ユニット9のユニットケーシング90の内部に引き込まれた光源用電気配線97および人検知用電気配線98は、図9に示すように、第1タイラップ99aにおいて結びつけられることでまとめられ、上部配線ガイド空間92Sおよび下部配線ガイド空間86Sを通過した後、第2タイラップ99bにおいて結びつけられることでまとめられる。光源用電気配線97は、第2タイラップ99bを通過した後、集合ユニット60まで延びて、集合ユニット60における図示しない配線接続箇所に接続されている。また、人検知用電気配線98は、第2タイラップ99bを通過した後、人検知センサ64まで延びて、人検知センサ64における図示しない配線接続箇所に接続されている。なお、光源用電気配線97および人検知用電気配線98の各他端は、天井裏の空間を介して室内ユニット3の室内制御部73に接続されている。
ここで、光源用電気配線97および人検知用電気配線98は、図10に示すように、平面視において、上部ケーシング90cと下部ケーシング90bが嵌合した状態で周囲に形成される目地96のうちLED61から最も近い部分Pと、LED61と、の間に位置することとなる。そして、光源用電気配線97および人検知用電気配線98は、図10に示すように、発光ユニット9の側面視においても、目地96のうちLED61から最も近い部分Pと、LED61と、の間を通過しつつ、目地96に沿うように配置されることとなる。
(6)リモコン
図11に、空気調和装置1の制御ブロック構成図を示す。
室内ユニット3が空調を行う対象空間には、リモコン74が設けられている。
リモコン74は、室外制御部72や室内制御部73と通信可能に接続されており、CPU、ROM、RAM等を有するリモコン基板74aと、入力部74bと、ディスプレイ74cと、を有している。
入力部74bは、ユーザからの各種設定を受け付ける。
ディスプレイ74cは、空気調和装置1の運転状態や設定温度や異常の状態等の表示出力が可能である。
(7)制御部
空気調和装置1は、室外制御部72と、リモコン基板74aと、室内制御部73と、光源基板60aと、によって構成された制御部70を有している。
具体的には、室外制御部72は、圧縮機8、四路切換弁10、室外膨張弁12、室外ファン15等の制御が可能なように接続されている。室内制御部73は、人検知センサ64からの信号および光源基板60aからの各種信号を受信可能であり、室内ファン52の制御が可能なように接続されている。光源基板60aは、照度センサ62からの信号を受信可能であり、LED61やブザー63等の制御が可能なように接続されている。リモコン基板74aは、入力部74bからの信号を受信可能であり、ディスプレイ74cに各種の表示出力が可能なように接続されている。
空気調和装置1の各種制御動作や情報処理は、当該制御部70が実行する。
(8)空気調和装置の動作
次に、図1を用いて、空気調和装置1の動作について説明する。空気調和装置1では、圧縮機8、室外熱交換器11、室外膨張弁12、室内熱交換器51の順に冷媒を流す冷房運転と、圧縮機8、室内熱交換器51、室外膨張弁12、室外熱交換器11の順に冷媒を流す暖房運転と、が行われる。
(8−1)冷房運転
冷房運転時には、室外熱交換器11が冷媒の放熱器となり室内熱交換器51が冷媒の蒸発器となるように、四路切換弁10の接続状態が切り換えられる(図1の実線参照)。冷媒回路6において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁10を通じて、室外熱交換器11に送られる。室外熱交換器11に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の放熱器として機能する室外熱交換器11において、室外ファン15によって冷却源として供給される室外空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。この高圧の液冷媒は、室外膨張弁12を通過する際に冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧され、気液二相状態の冷媒となって、液側閉鎖弁13および液冷媒連絡管4を通じて、室内ユニット3に送られる。
低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器51において、冷房運転時は室内ファン52によって加熱源として供給される室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内熱交換器51を通過する空気は冷却され、室内の冷房が行われる。室内熱交換器51において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管5を通じて、室外ユニット2に送られる。
室外ユニット2に送られた低圧のガス冷媒は、ガス側閉鎖弁14、四路切換弁10およびアキュムレータ7を通じて、再び、圧縮機8に吸入される。冷房運転では、以上のようにして、冷媒が冷媒回路6を循環する。
(8−2)暖房運転
暖房運転時には、室外熱交換器11が冷媒の蒸発器となり室内熱交換器51が冷媒の放熱器となるように、四路切換弁10の接続状態が切り換えられる(図1の破線参照)。冷媒回路6において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁10、ガス側閉鎖弁14およびガス冷媒連絡管5を通じて、室内ユニット3に送られる。
高圧のガス冷媒は、室内熱交換器51において、室内ファン52によって冷却源として供給される室内空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。これにより、室内熱交換器51を通過する空気は加熱され、室内の暖房が行われる。室内熱交換器51で放熱した高圧の液冷媒は、液冷媒連絡管4を通じて、室外ユニット2に送られる。
室外ユニット2に送られた高圧の液冷媒は、液側閉鎖弁13を通じて、室外膨張弁12において冷凍サイクルの低圧まで減圧され、低圧の気液二相状態の冷媒になる。室外膨張弁12で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器11において、室外ファン15によって加熱源として供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して、低圧のガス冷媒になる。この低圧のガス冷媒は、四路切換弁10およびアキュムレータ7を通じて、再び、圧縮機8に吸入される。暖房運転では、以上のようにして、冷媒が冷媒回路6を循環する。
(9)LEDおよびブザーの制御
図12に、LED61およびブザー63の制御フローチャートを示す。
ステップS10では、室内制御部73が所定の時間条件を満たしているか否かを判断する。当該所定の時間条件としては、特に限定されないが、例えば、一日のうちの所定の時間帯であることという条件とすることができ、室内制御部73が有するメモリ等に予め格納されている。なお、ユーザは、リモコン74の入力部74bを介して当該所定の時間条件を設定することが可能となっている。これにより、LED61の点灯やブザー63からの警告音の出力を、特定の時間帯に限って行わせること等が可能となり、当該特定の時間帯における防犯効果が得られる。ここで、所定の時間条件を満たすと判断した場合にはステップS11に移行し、所定の時間条件を満たさないと判断した場合にはステップS10を繰り返す。
ステップS11では、室内制御部73が室内の照度が予め定めた所定照度以下であるか否かを判断する。具体的には、室内制御部73は、光源基板60aを介して照度センサ62が検知した照度値を把握し、当該照度値を所定照度と比較することで判断する。所定照度以下(暗い)と判断した場合にはステップS12に移行し、所定照度以下ではない(暗くはない)と判断した場合にはステップS10を繰り返す。
ステップS12では、室内制御部73が室内に人が存在しているか否かを判断する。具体的には、室内制御部73は、人検知センサ64からの検知信号を受信することで、室内における人の存在の有無を判断する。人が存在すると判断した場合にはステップS13に移行し、人が存在しないと判断した場合にはステップS10に戻る。
ステップS13では、室内制御部73は、制御時の発光条件(ステップS10〜12)を満たすと判断し、LED61を発光させるための信号及びブザー63に警告音を出させるための信号を送信する。具体的には、室内制御部73は、光源基板60aに向けて、LED61を発光させるための制御信号を送信し、ブザー63に警告音を出させるように制御信号を送信する。これにより、当該制御信号を受信した光源基板60aが、LED61を発光させ、ブザー63に警告音を出させるように、LED61およびブザー63を制御する。
ステップS14では、室内制御部73は照度センサ62が検知する照度が変化したか否かを判断する。具体的には、室内制御部73は、ステップS13においてLED61を発光させるための制御信号を送信する前と後とで照度センサ62が検知する照度が変化したか否かを判断する。ここで、照度センサ62が検知する照度が変化したと判断した場合にはステップS16に移行し、変化していないと判断した場合にはステップS15に移行する。
ステップS15では、室内制御部73は、LED61が異常であると判断し、リモコン74のディスプレイ74cに対して、LED61が異常であることを示す所定の異常コードを表示出力させる。
ステップS16では、室内制御部73は、LED61を発光させ、ブザー63に警告音を出させるように制御信号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する。ここで、所定時間としては特に限定されないが、例えば、1分以上5分未満の所定の時間長さとすることができる。所定時間が経過したと判断した場合にはステップS17に移行し、所定時間が経過していないと判断した場合には所定時間が経過するまでLED61の発光およびブザー63からの警告音の出力を続ける。
ステップS17では、室内制御部73は、LED61の発光を停止させ、ブザー63から警告音も止めて、ステップS10に戻り、上記処理を繰り返す。
(10)特徴
(10−1)
本実施形態の発光ユニット9およびこれを備える空気調和装置1では、発光ユニット9における光が漏れ出しやすい箇所とLED61との間に、光源用電気配線97を配置させている。このため、LED61からの光が、光が漏れ出しやすい箇所に到達しにくい。したがって、LED61からの発光ユニット9のユニットケーシング90外への光の漏れ出しを抑制することができている。
特に、当該光の漏れ出しを、LED61を発光させるために必要となる光源用電気配線97を漏れ出し抑制部材として流用することが可能になっている。
また、上記実施形態では、LED61を発光させるために必要となる光源用電気配線97だけでなく、人検知センサ64に接続された人検知用電気配線98も、光が漏れ出しやすい箇所とLED61との間に位置しているため、光の漏れ出しをより効果的に抑制することが可能になっている。
なお、発光ユニット9のユニットケーシング90の下部ケーシング90bが有する発光用開口85を介してLED61の光が対象空間側に届けられるが、当該発光用開口85を介して対象空間に到達する光は、漏れだした光ではなく、発光ユニット9による本来意図した光である。発光ユニット9における光が漏れ出しやすい箇所とは、ユニットケーシング90のうち、このような本来LED61からの光を通過させる目的である発光用開口85を除いた部分における、ユニットケーシング90外にまで光が届きやすい箇所を意味している。例えば、ユニットケーシング90の目地96は、ユニットケーシング90の下部ケーシング90bが有する主面83aや下部側面83bよりも、LED61からの光が漏れ出しやすい箇所である。
(10−2)
本実施形態の発光ユニット9およびこれを備える空気調和装置1では、発光ユニット9のユニットケーシング90を構成する上部ケーシング90cと下部ケーシング90bとの境界部分である目地96とLED61との間に、光源用電気配線97を位置させている。このような、上部ケーシング90cと下部ケーシング90bとの境界部分である目地96からは、LED61からの光が特に漏れ出しやすいが、このような特に光の漏れ出しやすい目地96からの漏れ出しを光源用電気配線97によって抑制することが可能になっている。
また、人検知用電気配線98も、LED61と目地96の間に位置しているため、目地96からの光の漏れ出しをより効果的に抑制することができている。
(10−3)
本実施形態の発光ユニット9およびこれを備える空気調和装置1では、ユニットケーシング90の目地96とLED61との間のうち、目地96に近い位置に光源用電気配線97を配置させている。これにより、LED61からの光が光源用電気配線97を回折したとしても、目地96に到達する光を抑制させることが可能になっている。
また、人検知用電気配線98も、同様に、目地96に近い位置に配置されているため、上記効果をさらに高めることができている。
(10−4)
本実施形態の発光ユニット9およびこれを備える空気調和装置1では、光源用電気配線97を、目地96の内側に沿うようにして配置させているため、目地96の広範囲からの光の漏れ出しを抑制することができている。
また、人検知用電気配線98も、目地96の内側に沿うように設けられているため、目地96からの光の漏れ出しをより効果的に抑制することができている。
特に、LED61よりも目地96に近い位置で目地96に沿うように光源用電気配線97や人検知用電気配線98を配置させることで、目地96からの光の漏れ出し抑制効果を大きくすることができている。
(10−5)
本実施形態の発光ユニット9およびこれを備える空気調和装置1では、ユニットケーシング90における光が漏れ出しやすい箇所とLED61との間に光源用電気配線97を配置させやすいように、下部配線ガイドリブ86および上部配線ガイドリブ92が設けられている。このため、光源用電気配線97を、LED61からの光の漏れ出しを抑制させる位置に配置させやすい。
また、人検知用電気配線98も、同様に、LED61からの光の漏れ出しを抑制させる位置に配置させやすい。
しかも、下部ケーシング90bに設けられた下部配線ガイドリブ86については、LED61と光が漏れ出しやすい箇所との間において広がるように設けられているため、光源用電気配線97や人検知用電気配線98の特定の位置への配置を容易にするための部分を遮光壁として用いて、LED61からの光の漏れ出しの抑制効果を得ることが可能になっている。
(11)変形例
(11−1)変形例A
上記実施形態では、集合ユニット60および人検知センサ64が別体であり、それぞれ、通信線および電源供給線(光源用電気配線97、人検知用電気配線98)を介して室内制御部73と接続されている場合について例に挙げて説明した。
しかし、図13に示すように、LED61と、照度センサ62と、ブザー63と、人検知センサ64と、が同一の制御基板である光源基板160aに実装されており、当該光源基板160aと室内制御部73とが、通信線および電源供給線を介して接続されていてもよい。
また、発光ユニット9の集合ユニット60、人検知センサ64または光源基板160aは、室内ユニット3の室内制御部73を介して電源供給を受ける場合に限られず、室内ユニット3等とは独立した電源供給ラインを用いて電源供給を受けるようにしてもよい。
(11−2)変形例B
上記実施形態では、LED61やブザー63の制御を室内制御部73が主体となって行う場合を例に挙げて説明した。
しかし、集合ユニット60としては、照度センサ62の検知照度を自ら判断することで、自らLED61やブザー63の制御を行うようにしてもよい。
また、例えば、変形例Aに記載の光源基板160aのように、LED61と、照度センサ62と、ブザー63と、人検知センサ64と、が同一の制御基板である光源基板160aに実装されている場合には、発光ユニット9の光源基板160a自身が、照度センサ62および人検知センサ64からの検知結果を用いてLED61やブザー63の制御を行うようにしてもよい。
(11−3)変形例C
上記実施形態では、LED61からの光がユニットケーシング90の目地96を介して外部に漏れ出すことを光源用電気配線97や人検知用電気配線98により抑制させる場合を例に挙げて説明した。
これに対して、発光ユニット9におけるLED61からの光が漏れ出しやすい箇所としては、当該目地96に限られるものではなく、例えば、照度センサ62が対象空間の照度を検知するために下部ケーシング90bに設けられている開口である中央開口82を介した光の漏れ出しを抑制させるために、光源用電気配線97や人検知用電気配線98の少なくとも一部を、LED61と中央開口82との間に配置させるようにしてもよい。
また、例えば、人検知センサ64の膨出検知部64aと、下部ケーシング90bの下部人検知用開口84やカバーレンズ90aのレンズ部人検知用開口81と、の隙間を介した光の漏れ出しを抑制させるために、光源用電気配線97や人検知用電気配線98の少なくとも一部を、膨出検知部64aと下部人検知用開口84との隙間や膨出検知部64aとレンズ部人検知用開口81との隙間に沿うように配置させてもよい。
(11−4)変形例D
上記実施形態では、発光ユニット9が室内ユニット3とは別体として設けられている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、発光ユニット9は、空気調和装置の室内ユニットと一体として設けられていてもよい。例えば、上記実施形態の室内ユニット3の化粧パネル35が有する第1〜第4コーナーパネル41〜44のいずれかを下部ケーシングとして用い、これに対応した上部ケーシングを設け、これらの下部ケーシングと上部ケーシングとで囲われる空間内に光源基板60a、LED61、照度センサ62、ブザー63、人検知センサ64等を収容するようにしてもよい。
以上、本開示の実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 空気調和装置
2 室外ユニット(空調室外ユニット)
3 室内ユニット(空調室内ユニット)
9 発光ユニット
11 室外熱交換器
30 室内ケーシング
35 化粧パネル
51 室内熱交換器
60 集合ユニット
60a 光源基板
61 LED(光源部)
62 照度センサ
63 ブザー
64 人検知センサ
64a 膨出検知部
70 制御部
72 室外制御部
73 室内制御部
74 リモコン
74a リモコン基板
74c ディスプレイ
81 レンズ部人検知用開口
82 中央開口
84 下部人検知用開口
85 発光用開口
85a 発光経路面
86 下部配線ガイドリブ(リブ)
90 ユニットケーシング
90a カバーレンズ
90b 下部ケーシング(ケーシング部品)
90c 上部ケーシング(ケーシング部品)
91 配線用開口
92 上部配線ガイドリブ(リブ)
92S 上部配線ガイド空間
94 上部配線用リブ
96 目地
97 光源用電気配線(電気配線)
98 人検知用電気配線
特開2013−20296号公報

Claims (7)

  1. 対象空間を照らす光源部(61)と、
    前記光源部に接続される電気配線(97)と、
    前記光源部を内部に収容し、複数のケーシング部品(90b、90c)によって構成されたケーシング(90)と、
    を備え、
    前記ケーシングは、第1部分(83a、83b)と、前記第1部分よりも光が透過しやすい第2部分(96、P)と、を有しており、
    前記電気配線の少なくとも一部は、前記光源部と前記ケーシングの前記第2部分との間に位置しており、前記光源部からの光が前記第2部分を介して前記対象空間に漏れ出すことを抑制し、
    前記ケーシングの前記第2部分は、前記複数のケーシング部品により構成される目地(96)である、
    発光ユニット(9)。
  2. 前記電気配線の少なくとも一部は、前記目地に隣接している、
    請求項に記載の発光ユニット。
  3. 前記電気配線の少なくとも一部は、前記目地に沿って配置されている、
    請求項またはに記載の発光ユニット。
  4. 前記ケーシングは、内部に、前記電気配線の位置決めのためのリブ(86、92)を有している、
    請求項1からのいずれか1項に記載の発光ユニット。
  5. 前記リブ(86)の少なくとも一部は、前記光源部と前記ケーシングの前記第2部分との間に位置している、
    請求項に記載の発光ユニット。
  6. センサ(64)と、
    前記センサに接続される電気配線(98)と、
    をさらに備え、
    前記センサに接続される前記電気配線(98)の少なくとも一部も、前記光源部と前記ケーシングの前記第2部分との間に位置している、
    請求項1からのいずれか1項に記載の発光ユニット。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の発光ユニット(9)と、
    前記発光ユニットと前記電気配線を介して接続された空調室内ユニット(3)と、
    前記空調室内ユニットと共に冷媒回路を構成する空調室外ユニット(2)と、
    を備えた空気調和装置(1)。
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