JP6647519B2 - 太陽電池モジュールの解体装置 - Google Patents
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Description
また、前記ステージが、ステージ昇降機構を備えることにより、太陽電池パネル押圧手段による太陽電池モジュールの太陽電池パネルの押圧操作を行うようにすることで、太陽電池パネル押圧手段及びフレーム分離手段を含む装置の上部構造の機構の簡易化を図ることができる。
この太陽電池モジュールの解体装置は、太陽電池モジュールMを構成する太陽電池パネルPとその外周部に設けられたフレームFとを分離するために用いられるもので、太陽電池モジュールMを載置するステージ1と、太陽電池モジュールMをステージ1の所定位置に搬送する太陽電池モジュール搬送手段2と、ステージ1上に載置された太陽電池モジュールMの太陽電池パネルPを押圧し、ステージ1との間で固定する太陽電池パネル押圧手段3と、太陽電池パネルPが固定された太陽電池モジュールMからフレームFを分離するために用いられる、四方のフレームFの内面にそれぞれ当接する爪部材5及び各爪部材5をフレームFの直交方向外側に向けて移動させる爪部材移動機構6を備えたフレーム分離手段4とを含んで構成するようにしている。
搬送ローラからなる太陽電池モジュール搬送手段2により、表面側をステージ1側に向けて太陽電池モジュール搬送手段2に供給した太陽電池モジュールMを、ステージ1の所定位置に正確かつ容易に搬送することができる。
この場合、必要に応じて、ステージ1の前後に、適宜の搬送手段を付設することもでき、これにより、ステージ1に備えた太陽電池モジュール搬送手段2に太陽電池モジュールMを搬入したり、太陽電池モジュール搬送手段2からフレームFを分離した太陽電池パネルPを搬出したりすることができる。
また、ステージ昇降機構7によって、ステージ1を上昇させることで、太陽電池パネル押圧手段3による太陽電池モジュールMの太陽電池パネルPの押圧操作を行うようにすることで、太陽電池パネル押圧手段3及びフレーム分離手段4を含む装置の上部構造の機構の簡易化を図ることができる。
ステージ昇降機構7は、本実施例においては、Xリンク機構71とアクチュエータ72との組み合わせによって構成しているが、適宜の昇降機構(手動を含む。)を用いることもできる。
ここで、アクチュエータ72には、油圧、空圧又は電動アクチュエータを用いることができる(後述の他のアクチュエータも同じ。)。
この太陽電池パネル押圧手段3は、ステージ1が上昇するにつれて押圧力が増大することになるが、押圧力が過大になることによって、太陽電池パネルPが破損すると、リサイクルに支障を来すことがあるため、太陽電池パネルPが破損することがないように、太陽電池パネル押圧手段3は、ばね等の適宜の緩衝機構を備えたり、太陽電池パネルPが当接する部位をゴム等の弾性材質で構成するようにする。
太陽電池パネル押圧手段3は、ステージ1の上方に、上下方向には移動しないように設けるようにするが、本実施例においては、種々の大きさの太陽電池モジュールMの太陽電池パネルPに対応できるように、フレーム分離手段4の爪部材移動機構6の移動体61に取り付け、4個の太陽電池パネル押圧手段3で太陽電池モジュールMの太陽電池パネルPの四隅の内側、4箇所を均一に押圧し、ステージ1との間で固定することができるようにしている。
そして、爪部材5は、太陽電池モジュールMの長手方向及び短手方向の四辺、すなわち、四方のフレームFに対応するように配置し、フレームFを均等に押圧することができることが望ましい。このため、本実施例においては、長手方向に3個(2個以上の複数個でもよい。)、短手方向に1個(2個以上の複数個でもよい。)、それぞれ配置するようにしている。すなわち、フレームFを太陽電池パネルPから効率よく、確実に離脱させるためには、押圧箇所が重要となるため、長手方向に均等(内2個は端部位置)に配置した3個の爪部材5及び短手方向の中心に配置した1個の爪部材5により、フレームFを均等に押圧することができるようにしている。これにより、長手方向の端部位置に配置した2個の爪部材5によって、離脱させにくい太陽電池パネルPの角部の近傍位置でフレームFを押圧しながら、さらに、長手方向の中央位置に配置した1個の爪部材5によってフレームFをバランスよく押圧することができるので、フレームFを太陽電池パネルPから効率よく、確実に離脱させることができる。
ところで、各爪部材5は、フレーム分離手段4の爪部材移動機構6の移動体61に移送可能に取り付け、アクチュエータ64によってそれぞれ個別に移動できるようにしているが、太陽電池モジュールMの長手方向及び短手方向の各辺のフレームFに対応する複数個の爪部材5を一体構造とし、1個のアクチュエータで移動できるようにすることもできる。
これにより、爪部材5及びフレームFを介して太陽電池モジュールMの太陽電池パネルPにかかる負荷を相殺することで、太陽電池パネルPを固定するために必要となる太陽電池パネル押圧手段3の押圧力を軽減し、押圧力によって太陽電池パネルPが破損することを防止することができる。
なお、図示のフレーム排出シュート8は、太陽電池モジュールMの長手方向の各辺のフレームFを回収するためのものであるが、太陽電池モジュール搬送手段2の終端位置等に、太陽電池モジュールMの短手方向の各辺のフレームFを回収するためのフレーム排出シュート(図示省略)を設けることもできる。
太陽電池モジュール搬送手段2によって、太陽電池モジュールMをステージ1上の所定位置に搬送、載置する。
この状態で、ステージ昇降機構7によって、ステージ1を上昇させることで、太陽電池パネル押圧手段3によって、太陽電池モジュールMの太陽電池パネルPを押圧し、ステージ1との間で固定する。
次に、フレーム分離手段4によって、四方のフレームFの内面にそれぞれ当接する爪部材5を爪部材移動機構6によりフレームFの直交方向外側に向けて移動させることで、太陽電池パネルPが固定された太陽電池モジュールMからフレームFを分離することができる。
太陽電池モジュールMから分離されたフレームFは、ステージ1の側方に設けられたフレーム排出シュート8を介して回収される。
そして、ステージ1及びフレーム分離手段4(爪部材5及び爪部材移動機構6)を初期位置に復帰させることで、太陽電池モジュールMの太陽電池パネルPの押圧、固定を解除し、フレームFが分離された太陽電池モジュールMの太陽電池パネルPを、次工程に搬送する。
より具体的には、この太陽電池モジュールの解体装置は、以下のように使用する。
(1)太陽電池モジュールMをステージ1の始端に供給する場合、太陽電池モジュールMの短手方向の中心をステージ1の中心に合わせ、その後、自動運転を開始する。
(2)太陽電池モジュールMのステージ1への送り位置は、太陽電池モジュールMの位置決め用の仕切り位置(ストッパ)まで移送される。
(3)ステージ1の上昇は、太陽電池モジュールMの太陽電池パネルPの押圧力が設定値を検知するとその位置で停止するようにすることで、太陽電池パネルPが固定された太陽電池モジュールMからフレームFを分離するために、太陽電池パネルPを確実に固定するとともに、太陽電池パネルPが破損することがないようにする。
(4)爪部材5の長手方向の配置位置は、太陽電池モジュールMの長手方向の位置を光電センサ等の位置検出センサで検出し、太陽電池モジュールMの端部から所定量内側を設定して、加圧位置を決定する。
爪部材5の短手方向の配置位置は、爪部材5が1個の場合は、短手方向の中心に設定し、爪部材5が複数個の場合は、長手方向の配置位置と同様に設定して、加圧位置を決定する。
(5)爪部材移動機構6による爪部材5のフレームFの直交方向外側に向けての移動は、負荷の有無を検出し、停止させる。
2 太陽電池モジュール搬送手段
3 太陽電池パネル押圧手段
4 フレーム分離手段
5 爪部材
6 爪部材移動機構
61 移動体
62 レール部材
63 アクチュエータ
64 アクチュエータ
7 ステージ昇降機構
71 Xリンク機構
72 アクチュエータ
8 フレーム排出シュート
F フレーム
M 太陽電池モジュール
P 太陽電池パネル
Claims (3)
- 太陽電池モジュールを構成する太陽電池パネルとその外周部に設けられたフレームとを分離するために用いられる太陽電池モジュールの解体装置であって、前記太陽電池モジュールを載置するステージと、太陽電池モジュールをステージの所定位置に搬送する太陽電池モジュール搬送手段と、ステージ上に載置された太陽電池モジュールの太陽電池パネルを押圧し、ステージとの間で固定する太陽電池パネル押圧手段と、太陽電池パネルが固定された太陽電池モジュールからフレームを分離するために用いられる、四方のフレームの内面にそれぞれ当接する爪部材及び各爪部材をフレームの直交方向外側に向けて移動させる爪部材移動機構を備えたフレーム分離手段とを含むことを特徴とする太陽電池モジュールの解体装置。
- 前記ステージが、搬送ローラからなる太陽電池モジュール搬送手段及びステージ昇降機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの解体装置。
- 前記フレーム分離手段の爪部材移動機構が、対向するフレームに対応する爪部材を同時に反対方向に移動させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの解体装置。
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