JP6647440B1 - キャビネット - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、背板がキャビネット本体の後端より内方に取り付けられているため、背板をキャビネット本体の後端に取り付ける場合に比べると収納スペースは狭くなる。したがって、キャビネットにコード等を接続しないものを収納する場合は、背板とキャビネット本体の後端との間の空間が単なるデッドスペースとなってしまう。
このキャビネットにおいて、背板は、下部を底板と係合させる第一の態様と、上部を底板と係合させる第二の態様との両方で底板に取り付け可能に構成されている。
背板は、キャビネットの後部を覆う本体を有し、本体は、第二の態様において、第一の態様における位置よりも前方に位置する。
図1は、本実施形態に係るキャビネット1を示す図である。キャビネット1は、底板10と、左壁20と、右壁30と、天板40と、背板50とを備えており、前方から内部空間にアクセスして物品を収納できるように構成されている。
底板10、左壁20、右壁30、天板40、背板50の材質は、キャビネット1に収納される物品や要求される強度等を考慮して、樹脂、金属、木材などの各種材料から適宜選択できる。
左壁20および右壁30の底板10への取り付け方法には特に制限はない。例えば、ネジによる固定や、底板に設けた溝に嵌合させる、接着するなどの方法を例示できる。これらの方法が複数組み合わされてもよい。本実施形態では、左壁20および右壁30の一部が底板10に形成された溝15に進入して嵌合することにより左壁20および右壁30が底板10に固定されている。
右側面25の後部には、背板係合部26が形成されている。背板係合部26は、右側面25の他の部位よりも一段低く形成されている。背板係合部26の前後方向中央部には、上下方向に延びる溝27が形成されている。
右壁30において内部空間側となる左側面には、突起21と同様の右側突起(不図示)が複数形成されている。突起21には、それぞれ対になる一つの右側突起が存在する。対になる突起21および右側突起は、キャビネット1の上下方向における位置(高さ)および前後方向における位置(奥行)が概ね同一である。
突起21および右側突起の数や配置は、適宜設定できる。
完成したキャビネット1において、天板40は、左壁20および右壁30に対して固定される。固定の方法に特に制限はなく、左壁20および右壁30を底板10に取り付ける方法と同様の方法で行える。本実施形態では、左壁20および右壁30の一部が天板40に形成された孔46に進入して嵌合することにより左壁20および右壁30が天板40に固定されている。
本体51の正面視形状は長方形である。本体51の周縁からは、下面52、左面53、右面54、および上面55の側面が前方に延びている。
左面53および右面54の厚みは、左壁20および右壁30において、背板係合部により生じている段差と略同一である。
図5および図6に示すように、上面55の外側の面の後端部には、左右方向に延びる凸条59が形成されている。凸条59(第二突起)は、天板40に形成された溝45に進入できる寸法を有する。
キャビネット1の組み立て時には、まず底板10に左壁20および右壁30を取り付ける。
第一の態様は、背板50の上下と底板10の上下とを一致させた取り付け方である。第一の態様では、下面52の凸条58が底板10の溝11に進入して係合し、上面55の凸条59が天板40の溝45に進入する。その結果、図7の(a)に示すように、本体51の位置が底板10の後端と一致し、キャビネット1の内部に、単一の収納空間が形成される。
第二空間Sp2の寸法は、背板50における4つの側面の前後方向寸法を変更することにより、容易に変更できる。
また、左面53および右面54の厚みと背板係合部26に生じる段差とが略同一の寸法であるため、底板10に左壁20、右壁30、および背板が取り付けられた状態においては、左壁20、右壁30の内面と、係合する左面53および右面54の内面とが概ね同一面上に位置する。その結果、キャビネット1の左右の内面は、ほぼ段差がない状態となる。加えて、底板10の前側上面と背板50の下面52の上面も、ほぼ段差がない状態となり、第一の態様において、キャビネット1の内面にはほぼ段差がない状態が確保される。
以上により、キャビネット1の組み立てが完了する。使用者は、収納空間内に所望の物品を収納してキャビネット1を使用できる。
第一の態様は、収納空間を最大限に利用でき、キャビネットの後側がフラットとなって見栄えが良くなる利点があり、収納する物品の容積が大きい場合や、収納する物品等がコードやケーブル等を必要としない場合に適している。一方、第二の態様では、第二空間Sp2に、コードやケーブル等の余長部分を配置したり、コードやケーブル等を接続する電源タップやルータ等を配置したりできる利点があり、オーディオ製品等を収納する等の場合に適している。第二態様では必要に応じて本体51の領域R1を切り離し、形成された穴にコードやケーブル等を通すことで、余長部分を第二空間Sp2内に引き出すことができる。
背板を接着しなければ、組み立て後にキャビネット1の一部を分解して第一の態様と第二の態様とを変更することもできる。
底板10と係合する部位および天板40と係合する部位を回転対称に配置する方法は、上記に限られない。例えば、底板10と係合する部位および天板40と係合する部位の両方を背板の前後方向中央部に形成すると、2つの係合部位を回転対称に配置できる。
・底板にキャスタを取り付けて、移動しやすくしてもよい。
・キャビネットの正面に、扉を設けてもよい。扉は、ガラスの様に透明なものでもよいし、不透明なものでもよい。
・収納空間内面に設けられる突起を取り外し可能とし、突起を取り付け可能な複数の穴を収納空間内面に設けてもよい。
・本発明のキャビネットは、上述した構成を備える限り、上下左右等に他の収納機構が隣接して設けられてもよい。
10 天板
20 左壁
30 右壁
40 天板
50 背板
51 本体
58 第一凸条(第一突起)
59 第二凸条(第二突起)
Claims (2)
- 底板と、
前記底板に取り付けられる右壁及び左壁と、
前記底板に取り付けられる背板と、
前記右壁、前記左壁、および前記背板を上方から支持する天板と、
を備え、
前記背板は、
下部を前記底板と係合させる第一の態様と、
上部を前記底板と係合させる第二の態様と、
の両方で前記底板に取り付け可能に構成され、
前記背板は、前記キャビネットの後部を覆う本体を有し、
前記本体は、前記第二の態様において、前記第一の態様における位置よりも前方に位置する、
キャビネット。 - 前記背板は、下部に設けられた第一突起と、上部に設けられた第二突起とを有し、
前記背板の側面視において、前記第一突起と前記第二突起とが回転対称の位置に設けられている、
請求項1に記載のキャビネット。
Priority Applications (1)
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JP2019125222A JP6647440B1 (ja) | 2019-07-04 | 2019-07-04 | キャビネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019125222A JP6647440B1 (ja) | 2019-07-04 | 2019-07-04 | キャビネット |
Publications (2)
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JP6647440B1 true JP6647440B1 (ja) | 2020-02-14 |
JP2021010463A JP2021010463A (ja) | 2021-02-04 |
Family
ID=69568080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019125222A Active JP6647440B1 (ja) | 2019-07-04 | 2019-07-04 | キャビネット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6647440B1 (ja) |
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2019
- 2019-07-04 JP JP2019125222A patent/JP6647440B1/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2021010463A (ja) | 2021-02-04 |
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