JP6647033B2 - 空気調和機用筐体 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機用筐体に関する。
空気調和機用の筐体として、筐体内に配置された熱交換器が結露することにより筐体内に溜まった水を筐体外へ排出する排水口を有するものが提案されている(特許文献1参照)。この空気調和機では、排水口に排水弁が設けられており、排水弁が開状態になると筐体内に溜まった水が筐体外へ排出される。
特開平3−104771号公報
しかしながら、特許文献1に記載された筐体では、ユーザが、空気調和機のメンテナンスで筐体内に溜まった水の排水作業を行う際、排水弁を手で保持して排水弁を開状態に維持する必要があり、ユーザのメンテナンス作業の効率を低下させる虞がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、ユーザの空気調和機のメンテナンス作業の効率を向上させる空気調和機用筐体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る空気調和機用筐体は、
箱状であり、熱交換器が配置された領域に溜まった水を外へ排出するための排水口が周壁の一部に設けられた筐体本体と、
前記排水口を前記筐体本体の周壁の外側から覆う閉状態と前記排水口の少なくとも一部を覆わない開状態とをとりうる蓋体と、
前記蓋体が前記開状態になったときに、前記蓋体の少なくとも一部を保持することにより前記蓋体を前記開状態で維持する保持部材と
前記筐体本体の周壁における前記排水口の外周部と前記蓋体の第1端部とを連結し、前記蓋体を、前記排水口の外周部に位置する仮想軸周りに回転自在に支持するヒンジ部と、を備え、
前記蓋体は、前記仮想軸に直交する方向における前記第1端部とは反対側の第2端部に設けられ前記筐体本体側とは反対側に突出する把手部を有し、
前記保持部材は、前記蓋体が前記仮想軸周りに回転されて前記開状態をとった場合に前記把手部を挟持する2つの脚片を有する
本発明によれば、蓋体が排水口の少なくとも一部を覆わない開状態になったときに、蓋体の少なくとも一部を保持することにより、蓋体を開状態で維持する保持部材を備える。これにより、ユーザは、空気調和機のメンテナンスで筐体本体内に溜まった水の排水作業を行う際、蓋体が開状態で維持されるように蓋体を手で保持しておく必要がないので、ユーザは排水作業以外の他のメンテナンス作業を行うことができる。従って、ユーザの空気調和機のメンテナンス作業の効率が向上する。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の斜視図である。 実施の形態1に係る空気調和機用筐体の一部を示し、(A)は側面図であり、(B)は(A)のA1−A1線における断面矢視図である。 実施の形態1に係る空気調和機用筐体の一部を示し、(A)は側面図であり、(B)は(A)のA2−A2線における断面矢視図である。 比較例に係る空気調和機用筐体の一部を示し、(A)は側面図であり、(B)は(A)のB−B線における断面矢視図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機用筐体の一部を示し、(A)は側面図であり、(B)は(A)のC−C線における断面矢視図である。 実施の形態2に係る空気調和機用筐体の一部を示す側面図である。 変形例に係る空気調和機用筐体の一部の断面図である。 変形例に係る空気調和機用筐体の一部を示す側面図である。
以下、本発明に係る筐体の各実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る筐体を備える空気調和機は、鉄道の車両の天井に設置される。図1に示すように、空気調和機1は、圧縮機21と、熱交換器31、41と、室外ファン51と、室内ファン61と、これらを収納する筐体10と、を備える。圧縮機21は、往復圧縮機のような容積圧縮機から構成され冷媒を圧送する。熱交換器31は、冷媒を液化する凝縮器として機能する。また、熱交換器41は、冷媒を気化する蒸発器として機能する。熱交換器31、41は、圧縮機21と冷媒管(図示せず)を介して接続されている。室外ファン51は、熱交換器31で熱交換された空気を筐体10外へ排出するためのものである。室内ファン61は、熱交換器41で熱交換された空気を筐体10内へ取り込むためのものである。
筐体10は、筐体本体11と蓋体71と保持部材72と磁石73とヒンジ部74と緩衝部材75とを備える。以下、適宜筐体本体11の長手方向をX軸方向、筐体本体11の短手方向をY軸方向、筐体本体11の厚さ方向をZ軸方向として説明する。また、筐体本体11は、図1の+Z方向が上方向、図1の−Z方向が下方向となるような姿勢で車両の天井に設置される。なお、筐体10は、筐体本体11の開口部分を覆う筐体カバー(図示せず)も備えている。
筐体本体11は、一面が開口した扁平な長方形箱状であり、側壁101、102、103と、底壁108と、4つの隔壁104と、を有する。筐体10の内側は、4つの隔壁104により、5つの領域S1、S2、S3、S4、S5に区切られている。筐体10の長手方向における両端部の内側に位置する領域S4、S5には、圧縮機21が配置されている。筐体10の長手方向における中央部の内側に位置する領域S1には、熱交換器41と室内ファン61とが配置されている。筐体10の内側の、筐体10の長手方向における領域S1と領域S4、S5との間の領域S2、S3には、熱交換器31と室外ファン51とが配置されている。底壁108における領域S1を囲む部位の2箇所には、領域S1内の空気を筐体10外へ排出するための吹出口108aが設けられている。室内ファン61は、その空気の吐出口が吹出口108aに対向するように配置されている。側壁101は、図2および図3に示すように、長尺の長方形板状の主片101aと、長尺の長方形板状であり平面視における主片101aの一辺で連続しこの一辺から主片101aの厚さ方向へ傾斜した方向へ延出する延出片101bと、から構成される。
主片101aには、排水口109が設けられている。この排水口109は、図1に示す筐体本体11内の領域S1に配置された熱交換器41の結露に起因した領域S1に溜まった水を筐体本体11外へ排出するためのものである。排水口109は、図2(A)および図3(A)に示すように、平面視矩形状に形成されている。
蓋体71は、図2(A)および(B)に示すような筐体本体11の排水口109を筐体本体11の外側から覆う閉状態と、図3(A)および(B)に示すような排水口109を覆わない開状態と、をとりうる。蓋体71は、本体部711と、本体部711から筐体本体11側とは反対側に突出する把手部712と、を有する。本体部711は、フィライト系のステンレスから形成されている。この本体部711は、長方形板状であり側壁101の主片101aに沿って配置される第1部位711aと、長方形板状であり平面視における第1部位711aの一辺で連続し側壁101の延出片101bに沿って配置される第2部位711bと、から構成される。第1部位711aにおける把手部712の両端部が固定される部位には、貫通孔(図示せず)が設けられている。また、蓋体71は、筐体本体11側とは反対側に突出する把手部712を有する。
把手部712は、ステンレスから形成されており、断面円形でありコ字状に屈曲された細長の棒状である。把手部712は、蓋体71の短手方向における一方の端部(第2端部)7111aに設けられている。この把手部712は、その長手方向がX軸方向に沿うように本体部711に固定されている。また、把手部712の両端部には、螺子孔(図示せず)が穿設されており、これらの螺子孔に第1部位711aにおける筐体本体11側から上記貫通孔に挿通された螺子713が螺着されることにより把手部712が本体部711に固定される。螺子713は、蓋体71が閉状態のときにその頭部が排水口109の内側に位置するように配置されている。これにより、蓋体71の閉状態において、螺子713の頭部と側壁101または緩衝部材75とが干渉することに起因して蓋体71と緩衝部材75との間に隙間が生じることを防止している。
ヒンジ部74は、2つ存在し、側壁101における排水口109の外周部と蓋体71の短手方向における他方の端部(第1端部)7111bとを連結する。そして、蓋体71は、このヒンジ部74により、排水口109の外周部に位置し側壁101に沿ってX軸方向に延伸する仮想軸J1周りに回転自在に支持されている。蓋体71は、ヒンジ部74により排水口109の外周部の側壁101に沿った仮想軸J1周りに回転することにより閉状態と開状態とをとりうる。ヒンジ部74は、ステンレスから形成されており、図2(A)に示すように金属製のリベット76により蓋体71に固定され、図3(A)に示すように金属製のリベット77により側壁101に固定されている。このヒンジ部74は、バネ付きヒンジから構成され、蓋体71が側壁101に押さえ付けられる方向へ蓋体71を付勢する。
保持部材72は、蓋体71の把手部712を保持することにより蓋体71を開状態で維持する。保持部材72は、側壁101の外面における、蓋体71が開状態になったときに蓋体71の把手部712に対向する部分に設けられている。保持部材72は、ステンレスから形成されており、リベット722により側壁101に固定された基台部721と、基台部721と連続一体に形成された2つの脚片723と、から構成される。この2つの脚片723は、X軸方向に直交する側壁101に沿った方向に並んでいる。また、2つの脚片723には、図2(B)に示すように、それぞれ互いに離れる方向へ窪んだ凹部724が形成されている。
磁石73は、側壁101における排水口109とヒンジ部74との間の部位に設けられている。この磁石73は、蓋体71が閉状態となったときに蓋体71の本体部711と筐体本体11の側壁101との間に介在し、フィライト系のステンレスから形成された本体部711を吸着する。磁石73は、矩形板状のフェライト磁石から構成されている。
緩衝部材75は、環状であり、側壁101の排水口109を囲繞するように設けられている。この緩衝部材75は、ゴムのような弾性のある樹脂材料から形成されている。
次に、本実施の形態に係る筐体10において、筐体本体11内に溜まった水の排水作業を行う方法について説明する。ユーザは、まず、蓋体71の把手部712を把持して蓋体71の端部7111aを側壁101から遠ざける方向へ引っ張ることにより蓋体71を磁石73から脱離させる。そして、ユーザは、図2(B)の矢印AR2に示すように、蓋体71を仮想軸J1周りに上方へ回転させて把手部712を保持部材72の2つの脚片723の先端部に当接させる。その後、ユーザは、図3(B)の矢印AR3に示すように、蓋体71の端部7111aを側壁101に近づける方向へ押圧して2つの脚片723を互いに離れる方向へ撓ませることにより把手部712を2つの脚片723の間に押し込む。すると、蓋体71の把手部712は、2つの脚片723それぞれの凹部724に嵌め込まれた状態で2つの脚片723により挟持される形で保持部材72に保持される。そして、図3(B)の矢印AR1に示すように、筐体本体11内に溜まった水が排水口109を通じて筐体本体11外へ排出される。
次に、本実施の形態に係る筐体10の特徴について比較例と比較しながら説明する。比較例に係る筐体は、図4(A)に示すように、筐体本体11と、筐体本体11の側壁101の排水口109を覆うように側壁101に取り付けられた蓋体9071と、を備える。なお、図4(A)において実施の形態1と同様の構成については図2(A)と同一の符号を付している。蓋体9071は、ゴムのような弾性材料から形成され、長方形板状の本体部9071aと、本体部9071aの短手方向における一端部と連続一体に設けられた舌片部9071bと、から構成されている。また、蓋体9071は、本体部9071aの短手方向における他端部が2つの螺子9076により側壁101に固定されている。ユーザは、筐体本体11内に溜まった水の排水作業を行う際、図4(B)の矢印AR9001に示すように、蓋体9071の舌片部9071bを引っ張ることにより、排水口109が蓋体9071で覆われない状態にしたとする。そうすると、図3(B)の矢印AR1に示すように、筐体本体11内に溜まった水が筐体本体11外へ排水される。
ところで、比較例に係る筐体では、ユーザは、筐体本体11内に溜まった水の排水作業を行う際、舌片部9071bを手で保持しておく必要があり、他のメンテナンス作業を行うことができない。また、蓋体9071は、ゴムのような弾性材料から形成され、排水作業を行う度に図4(B)に示すように湾曲されて曲げ応力が加えられるため劣化し易い。また、このように蓋体9071は劣化し易いため蓋体9071を定期的に新品に交換する必要があるが、蓋体9071の交換の際、螺子9076の脱着作業を行う必要がある。そして、特に筐体本体11が鉄道の車両の天井に設置されている場合、この脱着作業がユーザの負担となる虞がある。
これに対して、本実施の形態に係る筐体10では、保持部材72により蓋体71の把手部712が保持されることにより蓋体71が開状態で維持される。これにより、ユーザは排水作業を行う際、蓋体71を手で保持しておく必要がないので、ユーザは排水作業以外の他のメンテナンス作業を行うことができる。また、蓋体71は、ゴムのような弾性のある樹脂材料から形成された蓋体9071に比べて劣化しにくい金属から形成されている。また、蓋体71はヒンジ部74を介して筐体本体11に連結されており、蓋体71を開状態にする際蓋体71に曲げ応力がほとんど加わらない。これらのことから、蓋体71は、比較例に係る蓋体9071に比べて劣化しにくい。従って、蓋体71を交換する頻度も少なくすることができるので、蓋体71の交換作業によるユーザへの負担を軽減することができる。
以上説明したように本実施の形態に係る筐体10によれば、蓋体71が排水口109を覆わない開状態になったときに、蓋体71の把手部712を保持することにより、蓋体71を開状態で維持する保持部材72を備える。これにより、ユーザは、空気調和機1のメンテナンスで筐体本体11内の領域S1に溜まった水の排水作業を行う際、蓋体71が開状態で維持されるように蓋体71を手で保持しておく必要がないので、ユーザは排水作業以外の他のメンテナンス作業を行うことができる。従って、ユーザの空気調和機1のメンテナンス作業の効率が向上する。
また、本実施の形態に係る筐体10では、ヒンジ部74が蓋体71を仮想軸J1周りに回転自在に支持し、蓋体71が端部7111aに設けられた把手部712を有し、保持部材72が、蓋体71が開状態をとった場合に把手部712を挟持する2つの脚片723を有する。これにより、ユーザは、閉状態にある蓋体71の把手部712を把持して蓋体71の端部7111aを仮想軸J1周りに回転させて蓋体71を開状態にすることにより、把手部712が2つの脚片723で挟持された状態にすることができる。従って、ユーザは、蓋体71を開状態で維持したまま他のメンテナンス作業を行うことができる。また、保持部材72は、蓋体71が開状態となったときに2つの脚片723で蓋体71の把手部712を挟持することにより蓋体71を開状態で維持する比較的簡単な構造となっている。従って、保持部材72の製造が容易であるという利点もある。
更に、本実施の形態に係る筐体10では、筐体本体11の側壁101における排水口109の外周部に設けられ、蓋体71が閉状態をとった場合に蓋体71と筐体本体11との間に介在する磁石73を備える。これにより、蓋体71が閉状態をとった場合、蓋体71が磁石73に吸引された状態で閉状態を維持する。従って、蓋体71が閉状態にあるときに蓋体71に意図しない外力が加わった場合に蓋体71が開いてしまうことを抑制できる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る筐体は、蓋体を開状態で保持する保持部材の構成が実施の形態1とは相違する。本実施の形態に係る筐体は、図5(A)および(B)に示すように、蓋体2071と、蓋体2071を筐体本体11の側壁101に沿って摺動自在に支持する支持部材である2つの長尺のレール2072a、2072bと、緩衝部材(第2緩衝部材)2073a、2073bと、を備える。なお、図5(A)および(B)において実施の形態1と同様の構成については図2(A)および(B)と同一の符号を付している。
蓋体2071は、開状態において側壁101に沿って摺動されることにより閉状態となり、閉状態において側壁101に沿って摺動されることにより開状態となる。蓋体2071は、本体部2711と、本体部2711から筐体本体11側とは反対側に突出する把手部2712と、を有する。本体部2711は、平面視矩形の板状であり、長方形板状であり側壁101の主片101aに沿って配置される第1部位2711aと、長方形板状であり平面視における第1部位2711aの一辺で連続し側壁101の延出片101bに沿って配置される第2部位2711bと、から構成される。把手部2712は、第1部位2711aにおける筐体本体11側から螺子2713により固定されている。螺子2713は、蓋体2071が閉状態のときにその頭部が排水口109の内側に位置するように配置されている。
レール2072a、2072bは、蓋体2071の摺動方向に平行に配置され、蓋体2071の摺動方向に直交する方向における端部2711c、端部2711dを保持する。レール2072aが端部2711cを保持し、レール2072bが端部2711dを保持する。レール2072a、2072bは、図5(B)に示すように、断面L字状であり、一方の端部が側壁101に溶着固定されている。
緩衝部材2073a、2073bは、細長の矩形板状であり、ゴムのような弾性材料から形成されている。緩衝部材2073aは、レール2072aの内側において、レール2072aの長手方向全体に亘って、蓋体2071の端部2711cに対向して配置されている。緩衝部材2073bは、レール2072bの内側において、レール2072bの長手方向全体に亘って、蓋体2071の端部2711dに対向して配置されている。
次に、本実施の形態に係る筐体において、筐体本体11内に溜まった水の排水作業を行う方法について説明する。ユーザは、蓋体2071の把手部2712を把持して図6の矢印AR21に示すように蓋体2071を側壁101に沿って+X方向へ摺動させる。すると、蓋体2071は、筐体本体11の排水口109の少なくとも一部を覆わない開状態となる。このとき、図6に示すように、蓋体2071の本体部2711は、レール2072a、2072bのその長手方向における蓋体2071の摺動方向側の端部2721a、2721bで保持された状態となる。そして、筐体本体11内に溜まった水は排水口109における蓋体2071で覆われない領域を通じて筐体本体11外へ排出される。
以上説明したように本実施の形態に係る筐体によれば、2つのレール2072a、2072bが、蓋体2071を筐体本体11の側壁101に沿って摺動自在に保持し、蓋体2071が、閉状態において側壁101に沿って摺動されることにより開状態となる。これにより、蓋体2071は、2つのレール2072a、2072bにより保持された状態で開状態が維持される。従って、ユーザは、筐体本体11内に溜まった水の排水作業を行う際、蓋体2071が開状態で維持されるように蓋体2071を手で保持しておく必要がないので、ユーザは排水作業以外の他のメンテナンス作業を行うことができる。
また、本実施の形態に係る筐体によれば、緩衝部材2073aが、レール2072aの内側のレール2072aの長手方向全体に亘って、蓋体2071の端部2711cに対向して配置されている。また、緩衝部材2073bが、レール2072bの内側のレール2072bの長手方向全体に亘って、蓋体2071の端部2711dに対向して配置されている。これにより、蓋体2071を側壁101に沿って摺動させる際の蓋体2071と側壁101との接触に起因した異音の発生を抑制することができる。
更に、本実施の形態に係る蓋体2071は、筐体本体11側とは反対側に突出する把手部2712を有する。これにより、ユーザが蓋体2071を側壁101に沿って摺動させ易くなるという利点がある。
(変形例)
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は前述の各実施の形態によって限定されるものではない。例えば、筐体が、筐体本体11の側壁101における排水口109の外周部に設けられ、蓋体71が閉状態をとったときに蓋体71と筐体本体11との間に介在する緩衝部材(第1緩衝部材)を備えるものであってもよい。この緩衝部材は、ゴムやその他樹脂材料から形成されていてもよい。
本構成によれば、緩衝部材が、蓋体71を開状態から閉状態にしたときに、蓋体71が筐体本体11に衝突する際の衝撃を緩和するので、蓋体71と筐体本体11との衝突に起因した異音の発生を低減することができる。
前述の実施の形態1では、側壁101の排水口109を囲繞するように緩衝部材75が設けられている筐体10の例について説明したが、緩衝部材75を備える構成に限定されるものではない。図7に示すように、蓋体71の閉状態において、蓋体71が側壁101の排水口109の外周部に当接する構成であってもよい。なお、図7において実施の形態1と同様の構成については図2(B)と同一の符号を付している。本構成によれば、部品点数の削減による筐体の構成の簡素化を図ることができる。
前述の実施の形態1では、ヒンジ部74が2つの場合について説明したが、ヒンジ部74の数はこれに限らず、ヒンジ部74を1つだけ備える構成であってもよいし、ヒンジ部74を3つ以上備える構成であってもよい。ヒンジ部74を1つだけ備える構成の場合、実施の形態1に係る筐体10に比べて部品点数の削減による簡素化を図ることができる。ヒンジ部74を3つ以上備える構成の場合、実施の形態1に係る筐体10に比べて、蓋体71が閉状態のときの蓋体71を筐体本体11へ押さえ付ける力を増大させることができる。蓋体71が意図せずに開状態になってしまうことを抑制できる。
前述の実施の形態1では、蓋体71が、ヒンジ部74により排水口109の外周部に位置し側壁101に沿ってX軸方向に延伸する仮想軸J1周りに回転自在に支持されている例について説明した。但し、蓋体71がX軸方向に延伸する仮想軸J1周りに回転自在に支持されるものに限定されない。図8に示すように、蓋体71が、ヒンジ部3074により排水口109の外周部に位置し側壁101に沿ってZ軸方向に延伸する仮想軸J2周りに回転自在に支持されるものであってもよい。なお、図8において実施の形態1と同様の構成については図2(A)と同一の符号を付している。蓋体3071の把手部3712は、断面円形でありコ字状に屈曲された細長の棒状であり、その長手方向がZ軸方向に沿うように本体部711に固定されている。
ヒンジ部3074は、側壁101における排水口109の外周部と蓋体3071の長手方向における一方の端部(第1端部)7112aとを連結する。そして、蓋体3071は、このヒンジ部3074により、排水口109の外周部に位置し側壁101に沿ってZ軸方向に延伸する仮想軸J2周りに回転自在に支持されている。
保持部材3072は、側壁101の外面における、蓋体3071が開状態になったときに蓋体71の把手部3712に対向する部分に設けられている。保持部材3072の基台部3721は、リベット3722により側壁101の主片101aに固定されている。保持部材3072の2つの脚片3723は、X軸方向に並ぶ形で基台部3721に支持されている。
本構成によっても実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
前述の実施の形態1において、ヒンジ部74は、螺子により蓋体71、側壁101に固定されてもよい。また、保持部材72も螺子により側壁101に固定されてもよい。
前述の実施の形態2において、緩衝部材2073a、2073bが省略された構成であってもよい。この場合、部品点数の削減により筐体の構成の簡素化が図られる。
以上、本発明の各実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本発明は、鉄道車両に搭載される空気調和機に好適に利用することができる。
1 空気調和機、10 筐体、11 筐体本体、21 圧縮機、31,41 熱交換器、51 室外ファン、61 室内ファン、71,2071,3071,9071 蓋体、72,3072 保持部材、73 磁石、74,3074 ヒンジ部、75,2073a,2073b 緩衝部材、76,77,722,3722 リベット、101,102,103 側壁、101a 主片、101b 延出片、104 隔壁、108 底壁、108a 吹出口、109 排水口、711,2711,9071a 本体部、711a,2711a 第1部位、711b,2711b 第2部位、712,2712,3712 把手部、713,2713,9076 螺子、721,3721 基台部、723,3723 脚片、724 凹部、2072a,2072b レール、2711c,2711d,2721a,2721b,7111a,7111b,7112a 端部、9071b 舌片部、J1,J2 仮想軸、S1,S2,S3,S4,S5 領域

Claims (9)

  1. 箱状であり、熱交換器が配置された領域に溜まった水を外へ排出するための排水口が周壁の一部に設けられた筐体本体と、
    前記排水口を前記筐体本体の周壁の外側から覆う閉状態と前記排水口の少なくとも一部を覆わない開状態とをとりうる蓋体と、
    前記蓋体が前記開状態になったときに、前記蓋体の少なくとも一部を保持することにより前記蓋体を前記開状態で維持する保持部材と
    前記筐体本体の周壁における前記排水口の外周部と前記蓋体の第1端部とを連結し、前記蓋体を、前記排水口の外周部に位置する仮想軸周りに回転自在に支持するヒンジ部と、を備え、
    前記蓋体は、前記仮想軸に直交する方向における前記第1端部とは反対側の第2端部に設けられ前記筐体本体側とは反対側に突出する把手部を有し、
    前記保持部材は、前記蓋体が前記仮想軸周りに回転されて前記開状態をとった場合に前記把手部を挟持する2つの脚片を有する、
    空気調和機用筐体。
  2. 前記筐体本体の周壁における前記排水口の外周部に設けられ、前記蓋体が前記閉状態の場合に前記蓋体と前記筐体本体との間に介在する磁石を更に備える、
    請求項に記載の空気調和機用筐体。
  3. 箱状であり、熱交換器が配置された領域に溜まった水を外へ排出するための排水口が周壁の一部に設けられた筐体本体と、
    前記排水口を前記筐体本体の周壁の外側から覆う閉状態と前記排水口の少なくとも一部を覆わない開状態とをとりうる蓋体と、
    前記蓋体が前記開状態になったときに、前記蓋体の少なくとも一部を保持することにより前記蓋体を前記開状態で維持する保持部材と、
    前記筐体本体の周壁における前記排水口の外周部に設けられ、前記蓋体が前記閉状態の場合に前記蓋体と前記筐体本体との間に介在する永久磁石と、を備える、
    空気調和機用筐体。
  4. 前記筐体本体の周壁における前記排水口の外周部に設けられ、前記蓋体が前記閉状態の場合に前記蓋体と前記筐体本体との間に介在する第1緩衝部材を更に備える、
    請求項に記載の空気調和機用筐体。
  5. 前記第1緩衝部材は、樹脂材料から形成されている、
    請求項4に記載の空気調和機用筐体。
  6. 箱状であり、熱交換器が配置された領域に溜まった水を外へ排出するための排水口が周壁の一部に設けられた筐体本体と、
    前記排水口を前記筐体本体の周壁の外側から覆う閉状態と前記排水口の少なくとも一部を覆わない開状態とをとりうる蓋体と、
    前記蓋体が前記開状態になったときに、前記蓋体の少なくとも一部を保持することにより前記蓋体を前記開状態で維持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、前記蓋体を前記筐体本体の周壁に沿って摺動自在に保持し、
    前記蓋体は、前記開状態および前記閉状態のいずれか一方の状態において、前記周壁に沿って摺動されることにより他方の状態となる、
    気調和機用筐体。
  7. 前記蓋体は、平面視矩形の板状であり、
    前記保持部材は、前記蓋体の摺動方向に平行に配置され、前記蓋体の前記摺動方向に直交する方向における両端部を保持する2つのレールから構成され、
    前記レールの内側において、前記レールの長手方向全体に亘って、前記レールにより保持される前記蓋体の端部に対向して配置された第2緩衝部材を更に備える、
    請求項6に記載の空気調和機用筐体。
  8. 前記蓋体は、前記筐体本体側とは反対側に突出する把手部を有する、
    請求項6または7に記載の空気調和機用筐体。
  9. 前記蓋体は、金属から形成されている、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の空気調和機用筐体。
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