JP6645277B2 - ロータリーダイカッター - Google Patents

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本発明は、4本の支柱を有するフレームにダイハウジングとアンビルハウジングを介して回転可能に支持されたダイカットロールとアンビルロールによりシート状のワークを連続的に切断加工するロータリーダイカッターに関するものである。
このようなロータリーダイカッターとして、例えば特許文献1には、表面に凸状押切刃を設けたダイカットロールとアンビルロールとからなり、シート状のワークをダイカットロールとアンビルロールとの間に挿通し、ダイカットロールの凸状押切刃をアンビルロールの表面に回転押圧して押圧切断を行うロータリーダイカッターにおいて、剛性の高い金属からなるフレームにダイカットロールとアンビルロールをホルダー(ハウジング)を介して取り付け、ダイカットロールの片端の支持軸を、調整ネジを動かすことによってワークの進行方向に可動な構造としたものが記載されている。
特開2007−268650号公報
ところで、このように調整ネジによってダイカットロールの片端の支持軸をワークの進行方向に可動とするためには、この片端の支持軸を支持するハウジングとフレームの支柱との間にある程度のクリアランスを設けなければならない。しかしながら、そのように支柱とハウジングとの間にクリアランスがあると、ワークの切断加工時のダイカットロールおよびアンビルロールの回転によって振動が発生してしまい、この振動によってダイカットロールの切刃が必要以上に強くアンビルロールに押圧されて摩耗や欠損を生じるおそれがある。
さらに、このようにハウジングと支柱との間にクリアランスがあると、ハウジングごとダイカットロールやアンビルロールをフレームから取り外して切刃の再研磨やロールの交換等を行った後に再びフレームに組み付ける際、ダイカットロールとアンビルロールとの位置関係を再現性よく取り外し前の状態に復元するのは困難であり、やはりダイカットロールの切刃が強くアンビルロールに押圧されて寿命が短縮されたり、位置関係を再現するための調整に時間と労力を要したりする。さらに、クリアランスが例えば数十μm単位で小さいと、組み付け時に支柱にハウジングが当たって擦れたり損傷したりするおそれもある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、クリアランスによる振動の発生や損傷を防ぐとともに、ダイカットロールやアンビルロールをフレームから取り外した後に再び組み付ける際の位置関係を再現性よく復元することが可能なロータリーダイカッターを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、上下方向に延びる第1から第4の4本の支柱が平面視において方形の角部の位置に配設されたフレームと、上記方形の対角線上に位置していない第1、第2の支柱の間と第3、第4の支柱の間のそれぞれ上側と下側の一方に支持される2つ1組のダイハウジングと上側と下側の他方に支持される2つ1組のアンビルハウジングと、上記1組のダイハウジングに両端部がそれぞれ回転可能に支持されるダイカットロールと、上記1組のアンビルハウジングに両端部がそれぞれ回転可能に支持されるアンビルロールとを備え、上記第1、第3の支柱同士と上記第2、第4の支柱同士はそれぞれ上記ダイカットロールおよびアンビルロールの軸線方向に並んでおり、上記第1、第3の支柱には、上記1組のダイハウジングと上記1組のアンビルハウジングのうち少なくとも1組のハウジングに対向する基準面がそれぞれ設けられているとともに、上記第2、第4の支柱には、上記少なくとも1組のハウジングを上記基準面に向けて水平方向に押圧して支持する押圧機構が備えられており、上記押圧機構は、上記少なくとも1組のハウジングに対向する上記第2、第4の支柱の側面と、これらの側面に対向する上記少なくとも1組のハウジングの側面に設けられて、下方に向かうに従い上記基準面との間隔が漸次小さくなる互いに密着可能なテーパ面であって、上記第1から第4の4本の支柱には弾性部材がそれぞれ設置されるとともに、上記少なくとも1組のハウジングの上には、この少なくとも1組のハウジングを下方に向けて押付可能な押付機構が設置されていて、上記少なくとも1組のハウジングは、自重と上記弾性部材の弾性力が平衡したところで仮固定されて、上記押付機構によって下方に押し付けられることにより、上記基準面に押圧されて支持されることを特徴とするものである。
このように構成されたロータリーダイカッターにおいては、上記1組のダイハウジングと1組のアンビルハウジングのうち少なくとも1組のハウジングが、上記第1、第3の支柱に設けられた基準面に上記押圧機構によって押圧されて支持されるため、この少なくとも1組のハウジングと基準面および押圧機構との間にクリアランスが生じることがない。しかも、少なくとも1組のハウジングが押圧されて支持されることにより、ハウジングの組み付けによりフレームの剛性が向上するので、ワークの切断加工時に振動が発生するのを防いで切刃の摩耗や欠損等を防止することができる。
また、こうして少なくとも1組のハウジングが基準面に押圧されることにより、フレームから取り外したハウジングを再び組み付ける際にも、この基準面を基準としてハウジングが位置決めされる。このため、再組み付けの際のダイカットロールとアンビルロールとの位置関係の再現性が高く、ロール寿命の安定化を図るとともに調整を不要とすることができる。さらに、押圧機構によって押圧する前はハウジングと第1から第4の支柱との間に比較的大きな間隔をあけてもよいので、組み付け時に支柱にハウジングが当たって擦れたり損傷したりするのも避けることができる。
そして、このような押圧機構として、本発明では、上記少なくとも1組のハウジングに対向する上記第2、第4の支柱の側面と、これらの側面に対向する上記少なくとも1組のハウジングの側面に設けられて、下方に向かうに従い上記基準面との間隔が漸次小さくなる互いに密着可能なテーパ面を採用しており、しかも上記第1から第4の4本の支柱には弾性部材がそれぞれ設置されるとともに、上記少なくとも1組のハウジングの上には、この少なくとも1組のハウジングを下方に向けて押付可能な押付機構が設置されていて、上記少なくとも1組のハウジングは、自重と上記弾性部材の弾性力が平衡したところで仮固定されて、上記押付機構によって下方に押し付けられることにより、上記基準面に押圧されて支持される。従って、組み付け時に少なくとも1組のハウジングを第1、第2の支柱の間と第3、第4の支柱の間に上方から挿入すると、上記テーパ面によってハウジングが第1、第3の支柱側に案内されて基準面に密着し、ハウジングの自重と弾性部材の弾性力とが平衡したところで仮固定されて、上記押付機構によって下方に押し付けられることにより、上記基準面押圧されて支持される。
なお、この場合の上記基準面も、下方に向かうに従い第2、第4の支柱側に傾斜するテーパ面であってもよいが、ハウジングの両側面がこれらのテーパ面と密着するテーパ面であると、組み付け時の位置関係の再現性が不安定となるおそれがあるので、基準面は鉛直方向に延びているのが望ましい。
また、この基準面に対する上記テーパ面のテーパ角は45°以下であるのが望ましい。このテーパ角が45°よりも大きいと、ハウジングが自重によって基準面に押圧される押圧力に対して第2、第4の支柱側のテーパ面を押圧する押圧力が大きくなり、ハウジングの支持が不安定となるおそれがある。しかも、テーパ角が大きいとハウジングの幅が必要以上に大きくなり、これに伴い第1、第2の支柱および第3、第4の支柱の間隔も大きくせざるを得なくなって、結果的にフレームの大型化を招くことにもなる。
さらに、上記テーパ面の表面粗さは、JIS B 0601:2013における最大高さ粗さRzにおいて6.3μm以下で滑らかであるのが望ましい。これよりもテーパ面の表面粗さが大きくて粗いとテーパ面同士の密着度が低下するとともに、摩耗を生じ易くなるおそれがある。
なお、このようなテーパ面による押圧機構は、上記1組のダイハウジングを上記基準面に押圧して支持するのに用いられていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、少なくとも1組のハウジングと基準面および押圧機構との間にクリアランスが生じるのを防ぐことができ、ワークの切断加工時の振動による切刃の摩耗や欠損等を防止することができるとともに、再組み付け時のダイカットロールとアンビルロールとの位置関係を高い精度で再現することができて、安定したロール寿命を得るとともに、調整を不要とすることができる。また、組み付け時の支柱やハウジングの摩耗や損傷も防ぐことができる。
本発明の一実施形態を示すダイカットロールとアンビルロールの軸線方向から見た側面図である。 図1におけるYY断面図である。 図1におけるZZ断面図である。 図1に示す実施形態における第1の押圧機構のネジ部材と押圧板を示す(a)側面図、(b)押圧板の正面図である。
図1ないし図4は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において、フレーム1は、床面に敷設される平面視に長方形平板状をなす架台1Aと、この架台1Aの上面がなす長方形の四隅の角部に配設されて上方に延びる第1から第4の4本の支柱1B〜1Eと、これら第1から第4の支柱1B〜1Eの上端に四隅の角部が位置する架台1Aよりも上記長方形の長手方向に僅かに長い長方形平板状の天板1Fとから構成されている。天板1Fは、例えばボルトやカムレバー等によって第1から第4の支柱1B〜1Eに着脱可能に取り付けられる。
第1から第4の支柱1B〜1Eは、架台1Aがなす長方形の長手方向から見て図1に示すように下側が上側よりも幅広のL字状で、同長手方向に板厚方向を有するL字状の板形をなしており、この幅広となった部分を架台1Aの上面がなす長方形の短辺方向内側に向けている。また、この短辺方向に並ぶ第1、第2の支柱1B、1Cと第3、第4の支柱1D、1Eの下側部分の間には、第1から第4の支柱1B〜1Eと等しい板厚を有する支持板1Gが架台1A上に配設されている。
このように構成されることにより、フレーム1の架台1A上面がなす長方形の対角線上には位置せずに、本実施形態では上記短辺方向にそれぞれ並ぶ第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間には、下側に短辺方向に幅狭の空間と、上側にこれよりも幅広の空間が形成される。そして、このうち下側の空間には、第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間に、各々2つ1組のアンビルハウジング2が収容されて支持されるとともに、上側の空間には、やはり第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間に、各々2つ1組のダイハウジング3が収容されて支持される。
アンビルハウジング2は、上記長手方向から見て略四角形をなす厚肉板状であり、その中央部には貫通孔が形成されている。そして、この貫通孔にベアリング2Aを介して、上記2つ1組のアンビルハウジング2にアンビルロール4の両端部がそれぞれ回転可能に支持されている。ここで、アンビルハウジング2の上記短辺方向の幅は、第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間の下側の上記空間の上記短辺方向の幅よりも、例えば数mm程度小さく設定されている。
なお、各アンビルハウジング2の上記短辺方向外側を向く側面の板厚方向中央部には、アンビルハウジング2の下面から延びる溝2aが形成されている。また、第1から第4の支柱1B〜1E下側の上記短辺方向内側を向く側面には突起1aが設けられており、この突起1aが溝2aに収容されることによって、アンビルハウジング2は上記長手方向(アンビルロール4の軸線L4方向)に位置決めされる。
アンビルロール4は、鋼材等によって中央部が最も大径の軸線L4を中心とした多段円柱状に形成されており、架台1Aの長手方向に延びる軸線L4を水平にして、大径の中央部が架台1Aの長手方向中央部に位置するように配置される。また、アンビルハウジング2に支持されるアンビルロール4の両端部のうち一端部(図2において右側の端部)は、図示されない回転駆動手段に連結される。
そして、このアンビルロール4を支持する2つ1組のアンビルハウジング2は、第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間の上記下側の空間において支持板1G上に載置され、該下側の空間において第1、第3の支柱1B、1Dの上記短辺方向内側を向く側面を第1の基準面S1として、第1の押圧機構5により該基準面S1に押圧されて支持される。第1の基準面S1は鉛直方向に延びており、また支持板1Gの上面は第1の基準面S1とは垂直に、すなわち水平方向に延びている。
このアンビルハウジング2を押圧して支持する第1の押圧機構5は、本実施形態では上記1組のアンビルハウジング2に向けて上記第2、第4の支柱1C、1Eにねじ込まれるネジ部材5Aとされている。すなわち、これら第2、第4の支柱1C、1Eの下側部分には、上記第1の基準面S1に垂直に該第1の基準面S1の中央に向けてネジ孔1bが形成されており、このネジ孔1bに、図4に示すようなハンドル5Bが後端部に付いたネジ部材5Aがねじ込まれてアンビルハウジング2を押圧する。なお、ネジ部材5Aの先端部には、断面円形の突起5Cが設けられている。
また、第2、第4の支柱1C、1Eの下側の上記短辺方向内側を向く側面には、上下方向に延びる断面長方形状の方形孔1cと、この方形孔1cの底面から上記ネジ孔1bに連通する該ネジ孔1bと同軸の円形孔1dとが形成されている。これら方形孔1cと円形孔1dには、図4に示すような方形孔1cに嵌合可能な大きさの長方形板状の方形板部6Aと円形孔1dに嵌合可能な大きさの円盤部6Bとが一体に形成された押圧板6が収容されており、この押圧板6における円盤部6Bの端面に形成された孔部6Cにはネジ部材5Aの突起5Cが嵌め入れられていて、第1の押圧機構5のネジ部材5Aは押圧板6を介してアンビルハウジング2を押圧する。
一方、上記2つ1組のダイハウジング3は、それぞれ上記長手方向から見て略四角形をなす厚肉板状であり、ただしその上下面と第1、第3の支柱1B、1D側を向く側面3aとは互いに垂直であるのに対し、第2、第4の支柱1C、1E側を向く側面は下方に向かうに従い側面3aとの間隔が漸次小さくなるテーパ面3bとされている。このテーパ面3bが側面3aに対してなすテーパ角θは本実施形態では45°以下とされており、10°以下とされるのが望ましい。また、これらのダイハウジング3の中央部にも貫通孔が形成されていて、この貫通孔にベアリング3Aを介して、ダイカットロール7の両端部がそれぞれ回転可能に支持されている。
ダイカットロール7も、その中央部が最も大径の軸線L7を中心とした多段円柱状に形成されており、架台1Aの長手方向に延びる軸線L7を水平にして、大径の中央部が架台1Aの長手方向中央部に位置するように配置される。また、アンビルロール4の回転駆動手段に連結される一端部と同じ側のダイカットロール7の一端部(図2における右側の端部)も、同じく図示されない回転駆動手段に連結される。
なお、ダイカットロール7は、上記中央部の内周部と両端部は鋼材等によって一体に形成される一方、中央部の外周部は鋼材よりも硬質な超硬合金等の材料によって円筒状に形成され、この外周部に内周部が冷やし嵌め等によって嵌合させられることにより一体化される。ダイカットロール7中央部の両端部の外周面には円環状のベアラー部7aが形成されるとともに、これらのベアラー部7aの間には切刃7bが形成されており、図2に示すようにベアラー部7aがアンビルロール4の中央部両端に接した状態で、上記回転駆動手段によって回転するダイカットロール7とアンビルロール4との間に挿通されたワークがある程度の押圧力で切刃7bによりアンビルロール4との間で押圧されて切断される。
このようなダイカットロール7を支持するダイハウジング3が収容される第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間の上側の空間においては、第1、第3の支柱1B、1Dの内側を向く側面にスライドガイド8を介して基準板9が取り付けられるとともに、第2、第4の支柱1C、1Eの内側を向く側面には、やはりスライドガイド8を介してテーパ板10が取り付けられている。スライドガイド8は、基準板9とテーパ板10を上下方向に摺動可能に支持している。また、上記長手方向にL字状をなす第1から第4の支柱1B〜1Eの段差部分には、コイルスプリング等の弾性部材11がそれぞれ設置されており、基準板9とテーパ板10の下面はこれら弾性部材11の上端に当接している。
そして、基準板9の内側を向いてダイハウジング3と対向する側面は第2の基準面S2とされており、この第2の基準面S2は本実施形態では鉛直方向に延びている。なお、基準板9において第2の基準面S2の下端から上記短辺方向内側には凸部9aが形成されていて、ダイハウジング3の側面3a側の下面の部分が当接可能とされている。
これに対して、テーパ板10の上記短辺方向内側を向いてダイハウジング3と対向する側面は、下方に向かうに従い第2の基準面S2との間隔が漸次小さくなるテーパ面10aとされている。このテーパ面10aは、ダイハウジング3のテーパ面3bと密着可能とされていて、本実施形態ではこれらのテーパ面3b、10aが、ダイハウジング3を第2の基準面S2に向けて押圧して支持する第2の押圧機構とされている。
従って、このテーパ面10aが第2の基準面S2に対してなすテーパ角θは、ダイハウジング3のテーパ面3bが側面3aに対してなすテーパ角θと等しい。また、これらのテーパ面3b、10aの表面粗さは、JIS B 0601:2013における最大高さ粗さRzにおいて6.3μm以下で滑らかであるのが望ましい。さらに、テーパ板10やダイハウジング3の少なくともテーパ面3b部分は、耐摩耗性を考慮するとHRC30以上の硬さとされるのが望ましい。
なお、ダイハウジング3の上記側面3aとテーパ面3bには、ダイハウジング3の下面から延びる溝3cが形成されるとともに、第2の基準面S2とテーパ面10aには突起9b、10bが設けられており、これらの突起9b、10bが溝3cに収容されることによってダイハウジング3は上記長手方向(ダイカットロール7の軸線L7方向)に位置決めされる。さらに、天板1Fには、2つのダイハウジング3の直上にエアシリンダー等の押付機構12がそれぞれ設置されており、これらの押付機構12のピストン等の押付軸12aは、ダイハウジング3の上面に当接して図1に矢線で示すようにダイカットロール7の軸線L7と直交する方向に下方に向けてダイハウジング3を押付可能とされている。
このように構成されるロータリーダイカッターにおいて、フレーム1にアンビルハウジング2およびアンビルロール4とダイハウジング3およびダイカットロール7を組み付けるには、まず天板1Fを取り外して第1から第4の支柱1B〜1Eを立てた状態のまま、上方からアンビルロール4ごと1組のアンビルハウジング2を吊り下げて第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間の下側の空間に収容し、支持板1G上に載置する。そして、第1の押圧機構5であるネジ部材5Aをねじ込んでゆくと、押圧板6を介してアンビルハウジング2は第1の基準面S1に押圧されて支持され、固定される。
次いで、やはり上方からダイカットロール7ごと1組のダイハウジング3を第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間の上側の空間に収容する。すると、互いに密着可能なテーパ面3b、10aに摺接して案内されることによりダイハウジング3は側面3aが第2の基準面S2に密着するとともに下面が凸部9aに当接し、さらにその自重によって弾性部材11を圧縮しながら基準板9およびテーパ板10とともに降下して、自重と弾性部材11の弾性力が平衡したところで仮固定される。ただし、この状態で、ダイカットロール7のベアラー部7aはアンビルロール4に接してはおらず、弾性部材11も収縮しきってはいない。
そこで、天板1Fを第1から第4の支柱1B〜1Eの上端に取り付けて、上記押付機構12によりダイハウジング3を下方に押し付ける。すると、弾性部材11はさらに圧縮されて収縮するとともに、ダイハウジング3もさらに第2の基準面S2に押圧されて強固に支持され、ベアラー部7aがアンビルロール4の中央部外周面に接して押し付けられたところで、ダイハウジング3およびダイカットロール7はフレーム1に固定される。
このように、上記構成のロータリーダイカッターにおいては、1組のアンビルハウジング2と1組のダイハウジング3とが、第1、第3の支柱1B、1Dに設けられた第1、第2の基準面S1、S2に、第1、第2の押圧機構5、3b、10aによって押圧されて支持される。このため、これらアンビルハウジング2およびダイハウジング3と第1、第2の基準面S1、S2および第1、第2の押圧機構5、3b、10aとの間にクリアランスが生じることがない。しかも、こうして押圧されて支持されることにより、アンビルハウジング2およびダイハウジング3の組み付けによりフレーム1の剛性が向上するので、ワークの切断時にロータリーダイカッターに振動が生じることがなく、このような振動による切刃7bの摩耗や欠損等を防止することができる。
また、こうしてアンビルハウジング2とダイハウジング3が第1、第2の基準面S1、S2に押圧されて支持されることにより、フレーム1から取り外したアンビルハウジング2やダイハウジング3を再びフレーム1に組み付ける際にも、これら第1、第2の基準面S1、S2を基準として位置決めされる。このため、再組み付けの際のダイカットロール7とアンビルロール4との位置関係の再現性が高く、これらダイカットロール7やアンビルロール4の寿命の安定化を図ることができ、しかも再組み付け時の調整を不要とすることもできる。
さらに、第1、第2の押圧機構5、3b、10aによって押圧する前は、アンビルハウジング2やダイハウジング3と第1、第2の基準面S1、S2や第2、第4の支柱1C、1Eの側面の間に、数mm程度の比較的大きな間隔をあけることができる。このため、これらアンビルハウジング2やダイハウジング3をフレーム1に組み付ける際に、アンビルハウジング2やダイハウジング3が第1、第2の基準面S1、S2や第2、第4の支柱1C、1Eに当たって擦れたり損傷したりするのも避けることができ、擦れや損傷によって組み付け精度が損なわれるのも防ぐことができる。
また、本実施形態では、アンビルハウジング2を支持する第1の押圧機構5として、このアンビルハウジング2に向けて第2、第4の支柱1C、1Eにねじ込まれて第1の基準面S1にアンビルハウジング2を押圧するネジ部材5Aが用いられている。ここで、アンビルロール4は、ダイカットロール7のように上下方向の位置を調整する必要が無く、例えば本実施形態のように支持板1G上に載置することにより上下方向に位置決めすることができ、安定して支持することができる。
さらに、本実施形態では、このアンビルハウジング2と第1の押圧機構5であるネジ部材5Aとの間に、アンビルハウジング2の第2、第4の支柱1C、1E側を向く面に密着可能な押圧板6が介装されており、この押圧板6を介して第1の押圧機構5はアンビルハウジング2を第1の基準面S1に押圧する。このため、より大きな押圧面積でアンビルハウジング2を押圧することができて、一層安定的にアンビルハウジング2を支持することが可能となる。
一方、本実施形態では、ダイハウジング3に支持されるダイカットロール7は、上述のように上下方向には位置調整が必要であることから、ダイハウジング3を第2の基準面S2に押圧して支持するのには、テーパ面3b、10aを用いた第2の押圧機構を採用している。このようにダイハウジング3を第2の基準面S2に押圧するのにテーパ面3b、10aを用いた第2の押圧機構を採用すると、上述のようにダイカットロール7の切刃7bは、ある程度の押圧力でアンビルロール4の外周面に押圧されてワークを切断するので、ダイカットロール7の自重や上記押付機構12による押付力の一部をテーパ面3b、10aによって第2の基準面S2への押圧力に変えることにより、ダイハウジング3も安定して支持することができる。
また、これらのテーパ面3b、10aとは反対側のダイハウジング3の側面3aと第2の基準面S2とは、本実施形態では鉛直方向に延びている。しかるに、これらの側面3aおよび第2の基準面S2も、下方に向かうに従い第2、第4の支柱1C、1E側に傾斜するテーパ面であってもよいが、組み付け時にダイハウジング3に傾きが生じて位置関係の再現性が不安定となるおそれがあるので、ダイハウジング3のテーパ面3bとは反対の側面3aとこれに対向する第2の基準面S2とは、本実施形態のように鉛直方向に延びているのが望ましい。
さらに、本実施形態では、第2の基準面S2に対するテーパ面3b、10aのテーパ角θが45°以下とされている。ここで、このテーパ角が45°よりも大きいと、ダイハウジング3が自重や押付機構12によって第2の基準面S2に押圧される押圧力に対し、ダイハウジング3が第2、第4の支柱側のテーパ面10aを押圧する押圧力が大きくなり、ダイハウジング3が不安定となるおそれがある。
また、テーパ角θが大きいと、ダイハウジング3の上記短辺方向の幅も大きくなり、これに伴って第1、第2の支柱1B、1C間の間隔および第3、第4の支柱1D、1Eの間隔も大きくしなければならなくなってフレーム1の大型化を招くことにもなるが、本実施形態のようにテーパ角θが45°以下であれば、これらの問題が生じるのを避けることができる。なお、このテーパ角θは上述のように10°以下とされるのが望ましい。また、テーパ角θの下限値は、理論上は0°よりも大きければよいが、0°に近すぎるとダイハウジング3を第2の基準面S2に押圧する押圧力が小さくなりすぎるので、3°以上とされるのが望ましい。
さらに、テーパ面3b、10aの表面粗さは、やはり上述したようにJIS B 0601:2013における最大高さ粗さRzにおいて6.3μm以下で滑らかであるのが望ましく、これよりもテーパ面3b、10aの表面粗さが大きくて粗いテーパ面3b、10a同士の密着度が低下するとともに、摩耗を生じ易くなるおそれがある。なお、これらのテーパ面3b、10aの表面粗さの下限値は最大高さ粗さRzにおいて0.4μmとされるのが望ましい。
なお、本実施形態では、このように、アンビルハウジング2を支持するのにネジ部材5Aによる第1の押圧機構5を用いるとともに、ダイハウジング3を支持するのにはテーパ面3b、10aを用いた第2の押圧機構を採用しているが、逆にアンビルハウジング2を支持するのにテーパ面を用いたりアンビルハウジング2とダイハウジング3の双方テーパ面によって押圧したりしてもよい。さらに、アンビルハウジング2とダイハウジング3のうち一方の2つ1組のハウジングは、このような押圧機構を用いずにフレーム1に取り付けられていてもよい。
また、本実施形態では、第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間の上側にダイハウジング3が、下側にアンビルハウジング2が支持されているが、これとは逆に第1、第2の支柱1B、1Cの間と第3、第4の支柱1D、1Eの間の下側にダイハウジング3が、上側にアンビルハウジング2が支持されていてもよい。さらにまた、架台1Aの長手方向から見てL字状をなす第1から第4の支柱1B〜1Eは、上下方向または水平方向に分割可能な複数の部材によって構成されていてもよい。
1 フレーム
1A 架台
1B 第1の支柱
1C 第2の支柱
1D 第3の支柱
1E 第4の支柱
1F 天板
1G 支持板
2 アンビルハウジング
3 ダイハウジング
3b ダイハウジング3のテーパ面(第2の押圧機構)
4 アンビルロール
5 第1の押圧機構
5A ネジ部材
6 押圧板
7 ダイカットロール
7b 切刃
8 スライドガイド
9 基準板
10 テーパ板
10a テーパ板10のテーパ面(第2の押圧機構)
11 弾性部材
12 押付機構
S1 第1の基準面
S2 第2の基準面
L4 アンビルロール4の軸線
L7 ダイカットロール7の軸線
θ 第2の基準面S2に対するテーパ面3b、10aのテーパ角

Claims (6)

  1. 上下方向に延びる第1から第4の4本の支柱が平面視において方形の角部の位置に配設されたフレームと、
    上記方形の対角線上に位置していない第1、第2の支柱の間と第3、第4の支柱の間のそれぞれ上側と下側の一方に支持される2つ1組のダイハウジングと上側と下側の他方に支持される2つ1組のアンビルハウジングと、
    上記1組のダイハウジングに両端部がそれぞれ回転可能に支持されるダイカットロールと、
    上記1組のアンビルハウジングに両端部がそれぞれ回転可能に支持されるアンビルロールとを備え、
    上記第1、第3の支柱同士と上記第2、第4の支柱同士はそれぞれ上記ダイカットロールおよびアンビルロールの軸線方向に並んでおり、
    上記第1、第3の支柱には、上記1組のダイハウジングと上記1組のアンビルハウジングのうち少なくとも1組のハウジングに対向する基準面がそれぞれ設けられているとともに、
    上記第2、第4の支柱には、上記少なくとも1組のハウジングを上記基準面に向けて水平方向に押圧して支持する押圧機構が備えられており、
    上記押圧機構は、上記少なくとも1組のハウジングに対向する上記第2、第4の支柱の側面と、これらの側面に対向する上記少なくとも1組のハウジングの側面に設けられて、下方に向かうに従い上記基準面との間隔が漸次小さくなる互いに密着可能なテーパ面であって、
    上記第1から第4の4本の支柱には弾性部材がそれぞれ設置されるとともに、上記少なくとも1組のハウジングの上には、この少なくとも1組のハウジングを下方に向けて押付可能な押付機構が設置されていて、
    上記少なくとも1組のハウジングは、自重と上記弾性部材の弾性力が平衡したところで仮固定されて、上記押付機構によって下方に押し付けられることにより、上記基準面に押圧されて支持されることを特徴とするロータリーダイカッター。
  2. 上記基準面は鉛直方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載のロータリーダイカッター。
  3. 上記基準面に対する上記テーパ面のテーパ角が45°以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロータリーダイカッター。
  4. 上記テーパ面の表面粗さが、最大高さ粗さRzにおいて6.3μm以下で滑らかであることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のロータリーダイカッター。
  5. 上記テーパ面による押圧機構によって、上記1組のダイハウジングが上記基準面に押圧されて支持されることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のロータリーダイカッター。
  6. 上記第1、第3の支柱には、上記基準面が設けられた基準板がスライドガイドを介して取り付けられるとともに、上記第2、第4の支柱には、これら第2、第4の支柱側の上記テーパ面が設けられたテーパ板がスライドガイドを介して取り付けられていて、これらのスライドガイドは上記基準版と上記テーパ板を上下方向に摺動可能に支持しており、上記基準板とテーパ板の下面が上記弾性部材の上端に当接していることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のロータリーダイカッター。
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