JP6642976B2 - 管継手、流体制御器、流体制御装置、及び半導体製造装置 - Google Patents

管継手、流体制御器、流体制御装置、及び半導体製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、管継手、流体制御器、流体制御装置、及び半導体製造装置に関する。
従来の管継手として、特許文献1に記載の非回転式継手が開示されている。この管継手は、内端に第1フランジ部を有する第1管部材と、第1フランジ部に環状のシール部材を介して突き当てられた第2フランジ部を有する第2管部材と、第1及び第2フランジ部とシール部材とを収容する筒状をなし、第1管部材が挿通されるとともに、内周が縮径された内フランジ部を一端に有し、第2管部材が挿通されるとともに、内周に雌ねじ部が形成された他端に有する雌ナットと、外周に雌ねじ部が螺合される雄ねじ部を有する雄ナットと、第1フランジ部と内フランジ部との間に設けられるリング状のスラスト受部材とを備えている。
また、特許文献2に開示されたねじ継手は、管継手のねじ部に金属メッキによる表面処理を行うことにより、ねじ部に作用する締結力による摩擦力を低減し、ねじ部のかじりや焼き付きを防止している。
特表2002−511919号公報 特開2004−53013号公報
ところで、特許文献1に記載の管継手において、第1管部材の外端を弁の入口又は出口に溶接によって接続した場合、溶接箇所にいわゆる溶接焼けが発生する。この溶接焼けは除去薬品で除去する必要がある。
しかし、第1管部材の外端を弁に溶接する際には、上記管継手の構造上、雌ナットの内フランジに第1管部材の第1フランジ部が係合され、雌ナットは第1管部材からの抜き取りが阻止されている。従って、特に弁と管継手との面間距離が短い場合、作業スペースが狭いため、上記溶接焼け除去作業の作業性が悪化し、ひいては、溶接焼け除去作業時に使用する除去薬品が雌ナットの雌ねじ部に接液するおそれがある。
一方、管継手のシール性を高めるためには、雌ナットが雄ナットにある程度大きな締結力で螺合される。この場合、特許文献2に記載のように、管継手のかじりや焼き付きを防止するため、雌ナットの雌ねじ部に銀等の金属メッキ皮膜を形成することがある。しかし、溶接焼け除去作業時に除去薬品が雌ナットの雌ねじ部に接液すると、金属メッキ皮膜が酸化、剥離し、金属メッキ皮膜が汚損される。このような金属メッキ皮膜汚損は管継手の耐焼き付き性に悪影響を及ぼすおそれがある。
ところで、昨今の半導体製造装置では、製造される半導体集積回路の集積度の高度化に伴い、浮游微粒子(パーティクル)の数がより一層制限された、いわゆるスーパークリーンルームとなる設置環境が求められている。例えば、上記管継手を弁に溶接した流体制御器、及びこの流体制御器を用いた流体制御装置を半導体製造装置で使用する場合、上記金属メッキ皮膜汚損により剥離した金属メッキ被膜がパーティクルとなって、スーパークリーンルームで要求される空気清浄度の基準をクリアできなくなるおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、溶接焼け除去作業の作業性を高めながら、ねじ部における金属メッキ皮膜汚損を防止することにより、生産性及び信頼性の高い管継手、流体制御器、流体制御装置、及び半導体製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の流体制御器は、一端に第1フランジ部を有する第1管部材と、筒状をなし、内周が縮径された内フランジ部を一端に有し、この一端から第1管部材が挿通されるとともに、内周に金属メッキ皮膜が形成された雌ねじ部を他端に有する雌ナットと、第1フランジ部と内フランジ部との間に設けられるリング状のスラスト受部材とを含む管継手を備えた流体制御器であって、第1フランジ部は、内フランジ部の内径よりも小となる外径を有し、スラスト受部材は、内フランジ部の内径よりも大となる外径と、第1フランジ部の外径よりも小となる内径と、スラスト受部材の内径を規定し、第1管部材へのスラスト受部材の装着を許容する、開放された又は開放可能な内周面とを有し、流体制御器は、管継手と、流体の入口及び出口を有し、入口及び出口の少なくとも何れか一方に第1管部材の他端が溶接によって接続された弁と、第1フランジ部に環状のシール部材を介して突き当てられた第2フランジ部を有し、雌ナットの他端に挿通される第2管部材と、内端が第2フランジ部に係合するように第2管部材に外嵌され、外周に雌ねじ部が螺合される雄ねじ部を有する雄ナットとを備え、管継手を使用して組み立てられた後に雌ナットが第1管部材から抜き取り阻止される組立体を形成するべく、第1管部材が弁に溶接され、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品で除去された後に、雌ナットが組み付けられてなり、組立体は、雌ナットを第1管部材に挿通し、雌ナットの内端から第1フランジ部を突出させ、雌ナットの内端と第1フランジ部との間に、第1管部材におけるスラスト受部材の装着領域を前記スラスト受部材の厚みと実質的に同一の幅となるように露出し、装着領域に対して径方向からスラスト受部材を装着し、雌ナットを弁から離間させるように移動し、雌ナット内にて、スラスト受部材を介し第1フランジ部を内フランジ部に係合させ、雌ナット内にシール部材を挿入した後に、第2管部材に挿通された雄ナットを雌ナット内に挿入し、雌ナットの雌ねじ部を雄ナットの雄ねじ部に螺合させてなる
好ましくは、スラスト受部材は、その周方向に分割した複数の分割片からなる。
好ましくは、各分割片は、その周方向に凹凸となる相補形状の接合面を有する。
好ましくは、スラスト受部材は、内周面を開放する切り欠きを有する。
好ましくは、スラスト受部材は、段付きのリング形状をなす。
た、本発明の流体制御装置は、上述した何れかの流体制御器を備える。
また、本発明の半導体製造装置は、上述の流体制御装置を備える。
本発明によれば、溶接焼け除去作業の作業性を高めながら、ねじ部における金属メッキ皮膜汚損を防止することにより、生産性及び信頼性の高い管継手、流体制御器、流体制御装置、及び半導体製造装置を提供することができる。
詳しくは、本発明の管継手及びそれを備えた流体制御器では、第1フランジ部は、内フランジ部の内径よりも小となる外径を有し、スラスト受部材は、内フランジ部の内径よりも大となる外径と、第1フランジ部の外径よりも小となる内径と、スラスト受部材の内径を規定し、第1管部材へのスラスト受部材の装着を許容する、開放された又は開放可能な内周面とを有し、流体制御器は、管継手と、流体の入口及び出口を有し、入口及び出口の少なくとも何れか一方に第1管部材の他端が溶接によって接続された弁と、第1フランジ部に環状のシール部材を介して突き当てられた第2フランジ部を有し、雌ナットの他端に挿通される第2管部材と、内端が第2フランジ部に係合するように第2管部材に外嵌され、外周に雌ねじ部が螺合される雄ねじ部を有する雄ナットとを備え、管継手を使用して組み立てられた後に雌ナットが第1管部材から抜き取り阻止される組立体を形成するべく、第1管部材が弁に溶接され、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品で除去された後に、雌ナットが組み付けられてなり、組立体は、雌ナットを第1管部材に挿通し、雌ナットの内端から第1フランジ部を突出させ、雌ナットの内端と第1フランジ部との間に、第1管部材におけるスラスト受部材の装着領域を前記スラスト受部材の厚みと実質的に同一の幅となるように露出し、装着領域に対して径方向からスラスト受部材を装着し、雌ナットを弁から離間させるように移動し、雌ナット内にて、スラスト受部材を介し第1フランジ部を内フランジ部に係合させ、雌ナット内にシール部材を挿入した後に、第2管部材に挿通された雄ナットを雌ナット内に挿入し、雌ナットの雌ねじ部を雄ナットの雄ねじ部に螺合させてなる
これにより、組み立て後に雌ナットが第1管部材から抜き取り阻止される構造の管継手において、第1管部材を弁に溶接し、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品で除去した後に、雌ナットを組み付けることができる。従って、弁と管継手との面間距離が短い場合であっても、溶接焼け除去作業のスペースを十分に確保することができるため、溶接焼け除去作業の作業性が大幅に向上する。
また、溶接焼け除去作業時に使用する除去薬品が雌ナットの雌ねじ部に接液することは無いため、雌ねじ部に形成された銀メッキ皮膜を確実に保護することができる。これにより、雌ねじ部における銀メッキ皮膜汚損(銀メッキ皮膜の酸化、剥離等)が防止され、管継手の耐焼き付き性が損なわれることを防止することができる。
また、流体制御器、及びこの流体制御器を用いた流体制御装置が半導体製造装置で使用される場合、雌ねじ部における銀メッキ皮膜汚損が防止されることにより、剥離した銀メッキ皮膜がパーティクルとなることが阻止される。これにより、半導体製造装置が設置されるスーパークリーンルームの空気清浄度の基準を確実にクリアすることができる。
一方、具体的には、スラスト受部材の内径を規定し、第1管部材へのスラスト受部材の装着を許容する、開放された又は開放可能な内周面は、スラスト受部材をその周方向に分割した複数の分割片から形成される。
また、スラスト受部材の各分割片をその周方向に凹凸となる相補形状の接合面を有するように形成した場合には、スラスト受部材の一体化が促進され、スラスト受部材に、スラスト受部材に作用するスラスト荷重に抗する座屈強度を付与することができ、スラスト受部材の剛性を更に高めることができる。
また、スラスト受部材の内径を規定し、第1管部材へのスラスト受部材の装着を許容する、開放された又は開放可能な内周面は、スラスト受部材にその内周面を開放する切り欠きにより形成される。この場合には、スラスト受部材を一部材で形成することができるため、流体制御器の部品点数を削減することができる。
また、スラスト受部材を段付きのリング形状に形成した場合には、スラスト受部材の剛性を高めることができ、更には、スラスト受部材に作用するスラスト荷重を第1管部材側に逃がすこともできる。従って、この場合には、スラスト受部材の座屈強度を更に高めることができる
本発明の一実施形態に係る流体制御器の斜視図である。 図1の管継手の縦断面図である。 図1の流体制御器の各管継手に第2管部材及び雄ナットを接続した組立体の斜視図である。 図3の管継手を含む組立体の分解斜視図である。 図4組立体を管継手を介して弁に溶接した状態を示した一部縦断面図である。 図5の組立体の完成形に至る手順として、先ず、弁に第1管部材を溶接しただけの状態を示した図である。 図6の状態から、更に雌ナットを内フランジ部側から第1管部材の第1フランジ部に挿入した状態を示した図である。 図7の状態から、更に雌ナットを第1管部材に挿通し、雌ナットの内端から第1フランジ部を突出させた状態を示した図である。 図8の状態から、スラスト受部材の分割片を第1管部材の装着領域に装着した状態を示した図である。 図9の状態から、スラスト受部材を介して第1フランジ部を内フランジ部に係合させた状態を示した図である。 図10の状態から、雌ナット内にガスケットを挿入した状態を示した図である。 図11の状態から、第2管部材を第2フランジ部から雌ナット内に挿入し、続いて第2管部材に雄ナットを挿通させた状態を示した図である。 本発明の第2実施形態に係るスラスト受部材の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るスラスト受部材の斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るスラスト受部材の斜視図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態に係る流体制御器について説明する。
図1は流体制御器1の斜視図を示す。流体制御器1は、流体の入口2a及び出口2bを有する弁2と、入口2a及び出口2bのそれぞれに溶接によって接続された管継手4とを備えている。弁2は、例えば自動弁又は手動弁であって、弁2には図1の矢印で示す方向に流体が流れる。こうした管継手4を弁2に溶接した流体制御器1は、何れも図示しないフローコントローラ、レギュレータ等が配管で接続された流体回路をなす流体制御装置に使用され、この流体制御装置は、例えば図示しない半導体製造装置のガス処理ライン等で使用される。
図2に示すように、各管継手4は、何れも後で詳述するが、流体通路6を形成する第1管部材8、第1管部材8及び第2管部材10を結合するための雌ナット12、及びスラスト受部材28から形成されている。
また、図3に示すように、流体制御器1を構成する各管継手4の外端には、何れも後で詳述するが、それぞれ、第2管部材10と、第2管部材10を雌ナット12側に係合させるための雄ナット14とが接続された組立体として使用される。
<第1実施形態>
図4は管継手4を含む組立体の分解斜視図を示し、図5は当該組立体を管継手4にて弁2に溶接した状態の一部縦断面図を示す。第1管部材8は、組立体における外端(他端)8aが雌ナット12から突出されて弁2に溶接され、内端(一端)8bに第1フランジ部16を有している。
第2管部材10は、組立体における外端10aが雄ナット14から突出され、図示しない流体回路を形成する配管や構成機器に溶接等で接続され、内端(一端)10bに第2フランジ部18を有している。第2フランジ部18は、第1フランジ部16に環状のガスケット(シール部材)20を介して突き当てられる。ガスケットはステンレス鋼等から形成されたメタルガスケットである。
雌ナット12は、第1及び第2フランジ部16、18とガスケット20とを収容する筒状をなしている。雌ナット12は、内周が縮径された内フランジ部22を、組立体における外端(一端)12aに有し、この外端12aから第1管部材8が挿通されるとともに、内周に雌ねじ部24が形成された内端(他端)12bを有し、この内端12bから第2管部材10が挿通される。更に、雌ねじ部24には、銀メッキ皮膜(以下、単にメッキ皮膜とも称する)を形成する表面処理が施されている。
雄ナット14は、組立体における内端(一端)14aが第2フランジ部18に係合するように第2管部材10に外嵌され、内端14a側の外周に、雌ねじ部24が螺合される雄ねじ部26が形成されている。
そして、第1フランジ部16と内フランジ部22との間にはスラスト受部材28が設けられている。スラスト受部材28には、管継手4において雌ナット12及び雄ナット14によるスラスト方向の締結力が作用する。
このような管継手4では、図5に示すように、雌ナット12の内フランジ部22に第1管部材8の第1フランジ部16がスラスト受部材28を介して係合され、雌ナット12は第1管部材8から抜き取りが阻止されている。同様に、雄ナット14の内端14aに第2管部材10の第2フランジ部18が係合され、雌ナット12は第2管部材10からも抜き取りが阻止されている。
そして、管継手4では、ガスケット20の両面に第1及び第2管部材8、10の内端8b、10bを向かい合わせた状態で、雌ナット12と雄ナット14とを互いにねじ込み、これら第1及び第2管部材8、10の内端8b、10bがガスケット20の両面に圧接する。これにより、ガスケット20を介して第1及び第2管部材8、10が気密又は液密に結合される。
ここで、図5に示すように、本実施形態では、内フランジ部22の内径D2は、第1フランジ部16の外径D1よりも大きく形成される。また、スラスト受部材28は、内フランジ部22の内径D2よりも大となる外径D3と、第1フランジ部16の外径D1よりも小となる内径D4とを有して形成されている。
また、図4に示すように、本実施形態のスラスト受部材28は、周方向に2分割された半割の分割片28a、28bから形成され、分割片28a、28bの端面同士を当接するようにして第1管部材8に装着する。すなわち、スラスト受部材28は、第1管部材8への装着後の形状としてはリング状をなし、第1管部材8への装着に際しては分割して使用する。
以下、図6から図12を参照して、流体制御器1の製造手順及び流体制御器1の第2管部材10への接続手順について詳しく説明する。
先ず、図6に示すように、弁2の入口2a又は出口2bに第1管部材8の外端8aを溶接により接続する。溶接後には、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品により除去する。
次に、図7に示すように、雌ナット12を内フランジ部22側から第1管部材8の第1フランジ部16に矢印方向に挿入していく。
次に、図8に示すように、雌ナット12を第1管部材8に挿通し、雌ナット12の内端12bから第1フランジ部16を突出させる。この際、雌ナット12の内端12bと第1フランジ部16との間に、第1管部材8におけるスラスト受部材28の装着領域8cが露出される。そして、この装着領域8cに対して矢印方向にスラスト受部材28の分割片28a、28bを装着していく。
次に、図9に示すように、装着領域8cに分割片28a、28bを装着することにより、第1管部材8に装着されたリング状をなすスラスト受部材28が形成される。
次に、図10に示すように、雌ナット12を弁2から離間させるように矢印方向に移動させ、雌ナット12内にて、スラスト受部材28を介し第1フランジ部16を内フランジ部22に係合させる。
次に、図11に示すように、雌ナット12内にガスケット20を挿入する。
最後に、図12に示すように、第2管部材10に挿通された雄ナット14を、雌ナット12内に矢印方向に挿入し、雌ナット12の雌ねじ部24を雄ナット14の雄ねじ部26に螺合させ、所望の締結トルクで締結することにより、図5に示したような管継手4ひいては流体制御器1を含む組立体が製造される。
以上のように本実施形態によれば、生産性及び信頼性の高い管継手4、この管継手4を用いた流体制御器1、この流体制御器1を用いた流体制御装置、及びこの流体制御装置を用いた半導体製造装置を提供することができる。
具体的には、管継手4を使用して組み立て後に雌ナット12が第1管部材8から抜き取り阻止される組立体を形成する場合、第1管部材8を弁2に溶接し、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品で除去した後に、雌ナット12を組み付けることができる。これにより、弁2と管継手4との面間距離が短い場合であっても、溶接焼け除去作業のスペースを十分に確保することができるため、溶接焼け除去作業の作業性が大幅に向上する。
また、溶接焼け除去作業時に使用する除去薬品が雌ナット12の雌ねじ部24に接液することは無いため、雌ねじ部24に形成された銀メッキ皮膜を確実に保護することができる。これにより、雌ねじ部24における銀メッキ皮膜汚損(銀メッキ皮膜の酸化、剥離等)が防止され、管継手4の耐焼き付き性が損なわれることを防止することができる。
また、流体制御器1、及び流体制御器1を用いた流体制御装置が半導体製造装置で使用される場合、雌ねじ部24における銀メッキ皮膜汚損が防止されることにより、剥離した銀メッキ皮膜がパーティクルとなることが阻止される。これにより、半導体製造装置が設置されるスーパークリーンルームの空気清浄度の基準を確実にクリアすることができる。
<第2実施形態>
図13は、管継手4及び流体制御器1の第2実施形態に係るスラスト受部材30を示す斜視図である。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
スラスト受部材30は、第1実施形態の場合と同様に、周方向に2分割された半割の分割片30a、30bから形成され、第1管部材8への装着後の形状としてはリング状をなし、その内径D4を規定する内周面30cが第1管部材8への装着に際しては分割により開放可能となっている。
また、スラスト受部材30は、第1実施形態の場合と同様に、内フランジ部22の内径D2よりも大となる外径D3と、第1フランジ部16の外径D1よりも小となる内径D4とを有して形成されている。そして、本実施形態の場合、分割片30a、30bは、スラスト受部材30の周方向に凹凸となる相補形状の接合面30a1、30b1をそれぞれ有している。
分割片30a、30bは、これら接合面30a1、30b1同士を噛み合わせるようにして第1管部材8に装着される。本実施形態の場合、スラスト受部材30を周方向に凹凸となる接合面30a1、30b1同士で噛み合わせる構造としたことにより、第1管部材8への装着時におけるスラスト受部材30の一体化が促進される。また、スラスト受部材30に、スラスト受部材30に作用するスラスト荷重に抗する座屈強度を付与することができる。従って、スラスト受部材30の剛性を更に高めることができ、スラスト受部材30、流体制御器1、この流体制御器1を用いた流体制御装置、及びこの流体制御装置を用いた半導体製造装置の信頼性を更に向上することができる。
<第3実施形態>
図14は、管継手4及び流体制御器1の第3実施形態に係るスラスト受部材32を示す斜視図であり、その他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
スラスト受部材32は、その形状をリング状と仮定したときの内周面32aを開放する切り欠き32bを有している。スラスト受部材32は、切り欠き32bの部位を除いて、その形状をリング状と仮定したとき、内フランジ部22の内径D2よりも大となる外径D3と、第1フランジ部16の外径D1よりも小となり、内周面32aにより規定される内径D4とを有して形成されている。
本実施形態の場合、スラスト受部材32を一部材で形成することができるため、流体制御器1の部品点数を削減することができる。従って、スラスト受部材32、流体制御器1、この流体制御器1を用いた流体制御装置、及びこの流体制御装置を用いた半導体製造装置の生産性を更に向上することができる。
<第4実施形態>
図15は、管継手4及び流体制御器1の第4実施形態に係るスラスト受部材34を示す斜視図であり、その他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
スラスト受部材34は、周方向に2分割された半割の分割片34a、34bから形成され、第1管部材8への装着後の形状が段付きのリング形状をなしている。スラスト受部材34は、分割片34a、34bの接合によりフランジ部36を形成し、このフランジ部36は、第1実施形態の場合と同様に、内フランジ部22の内径D2よりも大となる外径D3と、第1フランジ部16の外径D1よりも小となる内径D4とを有している。
また、フランジ部36の内径D4を規定するスラスト受部材34の内周面34cは、第1管部材8への装着に際しては分割により開放される。
スラスト受部材34のフランジ部36以外の筒状部38は、管継手4にて雌ナット12の内フランジ部22と第1管部材8との間に位置付けられ、筒状部38は少なくとも第1管部材8に当接可能である。
本実施形態の場合、スラスト受部材34を段付きのリング形状に形成したことにより、第1実施形態の場合に比して、スラスト受部材34の剛性を高めることができる。
以上で本発明の各実施形態についての説明を終えるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記各実施形態では、弁2の入口2a及び出口2bの双方に同様の管継手4が溶接されているが、弁2の入口2a及び出口2bの一方のみに管継手4を溶接して流体制御器1を形成しても良い。
また、雌ナット12の雌ねじ部24に形成される銀メッキ皮膜は、銀に限らない他の金属や複合材料を使用した金属メッキ皮膜であっても良い。
また、第1から第4実施形態の各スラスト受部材の形状を組み合わせることは許容される。例えば、図15に示したリング形状のスラスト受部材34に、図14に示したような切り欠き32bを設けても良いし、図13に示したような凹凸の接合面30a1、30b1を形成しても良い。
また、管継手4を弁2に溶接した流体制御器1は、種々の流体回路を構成する流体制御装置に適用可能であり、流体制御器1を用いた流体制御装置は、半導体製造装置に限らない種々の製造装置に適用可能である。
1 流体制御器
2 弁
2a 入口
2b 出口
4 管継手
8 第1管部材
8a 外端(他端)
8b 内端(一端)
10 第2管部材
12 雌ナット
12a 外端(一端)
12b 内端(他端)
14 雄ナット
14a 内端(一端)
16 第1フランジ部
18 第2フランジ部
20 ガスケット(シール部材)
22 内フランジ部
24 雌ねじ部
26 雄ねじ部
28、30、32、34 スラスト受部材
28c、30c、32a、34c 内周面
28a、28b 分割片
30a、30b 分割片
34a、34b 分割片
30a1、30b1 接合面
32b 切り欠き

Claims (7)

  1. 一端に第1フランジ部を有する第1管部材と、
    筒状をなし、内周が縮径された内フランジ部を一端に有し、この一端から前記第1管部材が挿通されるとともに、内周に金属メッキ皮膜が形成された雌ねじ部を他端に有する雌ナットと、
    前記第1フランジ部と前記内フランジ部との間に設けられるリング状のスラスト受部材と
    を含む管継手を備えた流体制御器であって、
    前記第1フランジ部は、前記内フランジ部の内径よりも小となる外径を有し、
    前記スラスト受部材は、
    前記内フランジ部の内径よりも大となる外径と、
    前記第1フランジ部の外径よりも小となる内径と、
    前記スラスト受部材の内径を規定し、前記第1管部材への前記スラスト受部材の装着を許容する、開放された又は開放可能な内周面と
    を有し、
    前記管継手と、
    流体の入口及び出口を有し、前記入口及び出口の少なくとも何れか一方に前記第1管部材の他端が溶接によって接続された弁と、
    前記第1フランジ部に環状のシール部材を介して突き当てられた第2フランジ部を有し、前記雌ナットの他端に挿通される第2管部材と、
    内端が前記第2フランジ部に係合するように前記第2管部材に外嵌され、外周に前記雌ねじ部が螺合される雄ねじ部を有する雄ナットと
    を備え、
    前記管継手を使用して組み立てられた後に前記雌ナットが前記第1管部材から抜き取り阻止される組立体を形成するべく、前記第1管部材が前記弁に溶接され、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品で除去された後に、前記雌ナットが組み付けられてなり、
    前記組立体は、前記雌ナットを前記前記第1管部材に挿通し、前記雌ナットの内端から前記第1フランジ部を突出させ、前記雌ナットの内端と前記第1フランジ部との間に、前記第1管部材における前記スラスト受部材の装着領域を前記スラスト受部材の厚みと実質的に同一の幅となるように露出し、前記装着領域に対して径方向から前記スラスト受部材を装着し、前記雌ナットを前記弁から離間させるように移動し、前記雌ナット内にて、前記スラスト受部材を介し前記第1フランジ部を前記内フランジ部に係合させ、前記雌ナット内に前記シール部材を挿入した後に、前記第2管部材に挿通された前記雄ナットを前記雌ナット内に挿入し、前記雌ナットの前記雌ねじ部を前記雄ナットの前記雄ねじ部に螺合させてなる、流体制御器。
  2. 前記スラスト受部材は、その周方向に分割した複数の分割片からなる、請求項1に記載の流体制御器。
  3. 前記各分割片は、その周方向に凹凸となる相補形状の接合面を有する、請求項2に記載の流体制御器。
  4. 前記スラスト受部材は、前記内周面を開放する切り欠きを有する、請求項1に記載の流体制御器。
  5. 前記スラスト受部材は、段付きのリング形状をなす、請求項1から4の何れか一項に記載の流体制御器。
  6. 請求項1からの何れか一項に記載の流体制御器を備えた、流体制御装置。
  7. 請求項に記載の流体制御装置を備えた、半導体製造装置。
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