JP6642976B2 - 管継手、流体制御器、流体制御装置、及び半導体製造装置 - Google Patents
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Description
好ましくは、各分割片は、その周方向に凹凸となる相補形状の接合面を有する。
好ましくは、スラスト受部材は、内周面を開放する切り欠きを有する。
好ましくは、スラスト受部材は、段付きのリング形状をなす。
また、本発明の流体制御装置は、上述した何れかの流体制御器を備える。
また、本発明の半導体製造装置は、上述の流体制御装置を備える。
詳しくは、本発明の管継手及びそれを備えた流体制御器では、第1フランジ部は、内フランジ部の内径よりも小となる外径を有し、スラスト受部材は、内フランジ部の内径よりも大となる外径と、第1フランジ部の外径よりも小となる内径と、スラスト受部材の内径を規定し、第1管部材へのスラスト受部材の装着を許容する、開放された又は開放可能な内周面とを有し、流体制御器は、管継手と、流体の入口及び出口を有し、入口及び出口の少なくとも何れか一方に第1管部材の他端が溶接によって接続された弁と、第1フランジ部に環状のシール部材を介して突き当てられた第2フランジ部を有し、雌ナットの他端に挿通される第2管部材と、内端が第2フランジ部に係合するように第2管部材に外嵌され、外周に雌ねじ部が螺合される雄ねじ部を有する雄ナットとを備え、管継手を使用して組み立てられた後に雌ナットが第1管部材から抜き取り阻止される組立体を形成するべく、第1管部材が弁に溶接され、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品で除去された後に、雌ナットが組み付けられてなり、組立体は、雌ナットを第1管部材に挿通し、雌ナットの内端から第1フランジ部を突出させ、雌ナットの内端と第1フランジ部との間に、第1管部材におけるスラスト受部材の装着領域を前記スラスト受部材の厚みと実質的に同一の幅となるように露出し、装着領域に対して径方向からスラスト受部材を装着し、雌ナットを弁から離間させるように移動し、雌ナット内にて、スラスト受部材を介し第1フランジ部を内フランジ部に係合させ、雌ナット内にシール部材を挿入した後に、第2管部材に挿通された雄ナットを雌ナット内に挿入し、雌ナットの雌ねじ部を雄ナットの雄ねじ部に螺合させてなる。
また、スラスト受部材の各分割片をその周方向に凹凸となる相補形状の接合面を有するように形成した場合には、スラスト受部材の一体化が促進され、スラスト受部材に、スラスト受部材に作用するスラスト荷重に抗する座屈強度を付与することができ、スラスト受部材の剛性を更に高めることができる。
図1は流体制御器1の斜視図を示す。流体制御器1は、流体の入口2a及び出口2bを有する弁2と、入口2a及び出口2bのそれぞれに溶接によって接続された管継手4とを備えている。弁2は、例えば自動弁又は手動弁であって、弁2には図1の矢印で示す方向に流体が流れる。こうした管継手4を弁2に溶接した流体制御器1は、何れも図示しないフローコントローラ、レギュレータ等が配管で接続された流体回路をなす流体制御装置に使用され、この流体制御装置は、例えば図示しない半導体製造装置のガス処理ライン等で使用される。
また、図3に示すように、流体制御器1を構成する各管継手4の外端には、何れも後で詳述するが、それぞれ、第2管部材10と、第2管部材10を雌ナット12側に係合させるための雄ナット14とが接続された組立体として使用される。
図4は管継手4を含む組立体の分解斜視図を示し、図5は当該組立体を管継手4にて弁2に溶接した状態の一部縦断面図を示す。第1管部材8は、組立体における外端(他端)8aが雌ナット12から突出されて弁2に溶接され、内端(一端)8bに第1フランジ部16を有している。
そして、第1フランジ部16と内フランジ部22との間にはスラスト受部材28が設けられている。スラスト受部材28には、管継手4において雌ナット12及び雄ナット14によるスラスト方向の締結力が作用する。
先ず、図6に示すように、弁2の入口2a又は出口2bに第1管部材8の外端8aを溶接により接続する。溶接後には、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品により除去する。
次に、図7に示すように、雌ナット12を内フランジ部22側から第1管部材8の第1フランジ部16に矢印方向に挿入していく。
次に、図10に示すように、雌ナット12を弁2から離間させるように矢印方向に移動させ、雌ナット12内にて、スラスト受部材28を介し第1フランジ部16を内フランジ部22に係合させる。
最後に、図12に示すように、第2管部材10に挿通された雄ナット14を、雌ナット12内に矢印方向に挿入し、雌ナット12の雌ねじ部24を雄ナット14の雄ねじ部26に螺合させ、所望の締結トルクで締結することにより、図5に示したような管継手4ひいては流体制御器1を含む組立体が製造される。
具体的には、管継手4を使用して組み立て後に雌ナット12が第1管部材8から抜き取り阻止される組立体を形成する場合、第1管部材8を弁2に溶接し、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品で除去した後に、雌ナット12を組み付けることができる。これにより、弁2と管継手4との面間距離が短い場合であっても、溶接焼け除去作業のスペースを十分に確保することができるため、溶接焼け除去作業の作業性が大幅に向上する。
図13は、管継手4及び流体制御器1の第2実施形態に係るスラスト受部材30を示す斜視図である。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
スラスト受部材30は、第1実施形態の場合と同様に、周方向に2分割された半割の分割片30a、30bから形成され、第1管部材8への装着後の形状としてはリング状をなし、その内径D4を規定する内周面30cが第1管部材8への装着に際しては分割により開放可能となっている。
図14は、管継手4及び流体制御器1の第3実施形態に係るスラスト受部材32を示す斜視図であり、その他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
スラスト受部材32は、その形状をリング状と仮定したときの内周面32aを開放する切り欠き32bを有している。スラスト受部材32は、切り欠き32bの部位を除いて、その形状をリング状と仮定したとき、内フランジ部22の内径D2よりも大となる外径D3と、第1フランジ部16の外径D1よりも小となり、内周面32aにより規定される内径D4とを有して形成されている。
図15は、管継手4及び流体制御器1の第4実施形態に係るスラスト受部材34を示す斜視図であり、その他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
スラスト受部材34は、周方向に2分割された半割の分割片34a、34bから形成され、第1管部材8への装着後の形状が段付きのリング形状をなしている。スラスト受部材34は、分割片34a、34bの接合によりフランジ部36を形成し、このフランジ部36は、第1実施形態の場合と同様に、内フランジ部22の内径D2よりも大となる外径D3と、第1フランジ部16の外径D1よりも小となる内径D4とを有している。
スラスト受部材34のフランジ部36以外の筒状部38は、管継手4にて雌ナット12の内フランジ部22と第1管部材8との間に位置付けられ、筒状部38は少なくとも第1管部材8に当接可能である。
以上で本発明の各実施形態についての説明を終えるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
また、雌ナット12の雌ねじ部24に形成される銀メッキ皮膜は、銀に限らない他の金属や複合材料を使用した金属メッキ皮膜であっても良い。
2 弁
2a 入口
2b 出口
4 管継手
8 第1管部材
8a 外端(他端)
8b 内端(一端)
10 第2管部材
12 雌ナット
12a 外端(一端)
12b 内端(他端)
14 雄ナット
14a 内端(一端)
16 第1フランジ部
18 第2フランジ部
20 ガスケット(シール部材)
22 内フランジ部
24 雌ねじ部
26 雄ねじ部
28、30、32、34 スラスト受部材
28c、30c、32a、34c 内周面
28a、28b 分割片
30a、30b 分割片
34a、34b 分割片
30a1、30b1 接合面
32b 切り欠き
Claims (7)
- 一端に第1フランジ部を有する第1管部材と、
筒状をなし、内周が縮径された内フランジ部を一端に有し、この一端から前記第1管部材が挿通されるとともに、内周に金属メッキ皮膜が形成された雌ねじ部を他端に有する雌ナットと、
前記第1フランジ部と前記内フランジ部との間に設けられるリング状のスラスト受部材と
を含む管継手を備えた流体制御器であって、
前記第1フランジ部は、前記内フランジ部の内径よりも小となる外径を有し、
前記スラスト受部材は、
前記内フランジ部の内径よりも大となる外径と、
前記第1フランジ部の外径よりも小となる内径と、
前記スラスト受部材の内径を規定し、前記第1管部材への前記スラスト受部材の装着を許容する、開放された又は開放可能な内周面と
を有し、
前記管継手と、
流体の入口及び出口を有し、前記入口及び出口の少なくとも何れか一方に前記第1管部材の他端が溶接によって接続された弁と、
前記第1フランジ部に環状のシール部材を介して突き当てられた第2フランジ部を有し、前記雌ナットの他端に挿通される第2管部材と、
内端が前記第2フランジ部に係合するように前記第2管部材に外嵌され、外周に前記雌ねじ部が螺合される雄ねじ部を有する雄ナットと
を備え、
前記管継手を使用して組み立てられた後に前記雌ナットが前記第1管部材から抜き取り阻止される組立体を形成するべく、前記第1管部材が前記弁に溶接され、溶接箇所に生じた溶接焼けを除去薬品で除去された後に、前記雌ナットが組み付けられてなり、
前記組立体は、前記雌ナットを前記前記第1管部材に挿通し、前記雌ナットの内端から前記第1フランジ部を突出させ、前記雌ナットの内端と前記第1フランジ部との間に、前記第1管部材における前記スラスト受部材の装着領域を前記スラスト受部材の厚みと実質的に同一の幅となるように露出し、前記装着領域に対して径方向から前記スラスト受部材を装着し、前記雌ナットを前記弁から離間させるように移動し、前記雌ナット内にて、前記スラスト受部材を介し前記第1フランジ部を前記内フランジ部に係合させ、前記雌ナット内に前記シール部材を挿入した後に、前記第2管部材に挿通された前記雄ナットを前記雌ナット内に挿入し、前記雌ナットの前記雌ねじ部を前記雄ナットの前記雄ねじ部に螺合させてなる、流体制御器。 - 前記スラスト受部材は、その周方向に分割した複数の分割片からなる、請求項1に記載の流体制御器。
- 前記各分割片は、その周方向に凹凸となる相補形状の接合面を有する、請求項2に記載の流体制御器。
- 前記スラスト受部材は、前記内周面を開放する切り欠きを有する、請求項1に記載の流体制御器。
- 前記スラスト受部材は、段付きのリング形状をなす、請求項1から4の何れか一項に記載の流体制御器。
- 請求項1から5の何れか一項に記載の流体制御器を備えた、流体制御装置。
- 請求項6に記載の流体制御装置を備えた、半導体製造装置。
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