JP6640571B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、電流センサに関する。
従来より、一次導体との絶縁を確保しながらこれに流れる電流を測定することのできる電流センサとして、ホール素子を用いるもの(ホール型)や磁気抵抗効果素子を用いるもの(MR型)が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−39021号公報 特開2014−190774号公報
しかしながら、ホール型の電流センサは、一般に感度が低いので、一次導体と電流センサとの距離を近づけなければならず、絶縁性が低くなるという課題があった。なお、集磁ヨークなどの磁気コアを用いて感度を高めることもできるが、このような従来手法では、電流センサのコストアップや大型化を招いてしまう。また、磁気コアを用いると外乱となる環境磁界の影響を受けやすくなるので、電流センサの取り付け位置によっては、磁気シールドを用意する必要があり、更なるコストアップや大型化を招くおそれもあった。
一方、MR型の電流センサであれば、ホール型の電流センサと比べて感度が高いので、磁気コアを用いる必要がなくなる。しかしながら、MR型の電流センサでは、バイアス磁界の印加手段(永久磁石)が必要となるので、電流センサのコスト削減や小型化を図る上では、更なる改善の余地があった。
なお、特許文献2では、磁気インピーダンス効果素子を用いるMI型の磁気計測装置が提案されているが、電流センサへの応用については何ら言及されておらず、また、一対のMIセンサの感度差を是正する手法についても改善の余地があった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者によって見出された上記の課題に鑑み、低コストで小型かつ高精度の電流センサを提供することを目的とする。
本明細書中に開示されている電流センサは、測定対象電流による磁界が互いに逆向きに印加されるように配置された第1MIセンサ部及び第2MIセンサ部と、前記測定対象電流による磁界を検出しないように配置された第3MIセンサ部と、前記第1MIセンサ部で生成される第1センサ信号と前記第2MIセンサ部で生成される第2センサ信号との差分入力を受けて第1サンプル/ホールド信号を生成する第1サンプル/ホールド部と、前記第3MIセンサ部で生成される第3センサ信号の入力を受けて第2サンプル/ホールド信号を生成する第2サンプル/ホールド部と、前記第1サンプル/ホールド信号またはその増幅信号を第1ゲインで増幅することにより第1増幅信号を生成する第1アンプ部と、前記第2サンプル/ホールド信号またはその増幅信号を第2ゲインで増幅することにより第2増幅信号を生成する第2アンプ部と、前記第1増幅信号から前記第2増幅信号を減算して出力信号を生成する減算部と、前記第1MIセンサ部と前記第2MIセンサ部との感度差を補正するように前記第1ゲイン及び前記第2ゲインを調整するゲイン調整部と、を有する構成(第1の構成)とされている。
第1の構成から成る電流センサにおいて、前記第1〜第3MIセンサ部は、前記第1MIセンサ部、前記第3MIセンサ部、前記第2MIセンサ部という順に、センサデバイス上で直列に並べられている構成(第2の構成)にするとよい。
第1又は第2の構成から成る電流センサにおいて、前記ゲイン調整部は、前記第1ゲイン及び前記第2ゲインの調整値を不揮発的に保持する構成(第3の構成)にするとよい。
第1〜第3いずれかの構成から成る電流センサは、前記第1〜第3MIセンサ部の感度をそれぞれα、β、γとして、前記第1ゲイン及び前記第2ゲインをそれぞれX、Yとしたときに、X/Y=γ/(α−β)が成立する構成(第4の構成)にするとよい。
上記第4の構成から成る電流センサは、X=2/(α+β)、Y={2・(α−β)}/{(α+β)・γ}が成立する構成(第5の構成)にするとよい。
第1〜第5いずれかの構成から成る電流センサにおいて、前記第1〜第3MIセンサ部は、それぞれ、磁気インピーダンス効果素子とコイルを含み、前記コイルの誘起電圧を前記第1〜第3センサ信号として出力する構成(第6の構成)にするとよい。
第6の構成から成る電流センサにおいて、前記第1〜第3MIセンサ部は、単一の磁気インピーダンス効果素子を共有している構成(第7の構成)にするとよい。
第6または第7の構成から成る電流センサにおいて、前記磁気インピーダンス効果素子は、アモルファスワイヤである構成(第8の構成)にするとよい。
第6〜第8いずれかの構成から成る電流センサは、前記第1〜第3MIセンサ部のコイルについて、それぞれの巻数をm1、m2、m3としたとき、m1=m2>m3が成立する構成(第9の構成)にするとよい。
また、本明細書中において開示されている電流センサは、測定対象電流による磁界が互いに逆向きに印加されるように配置された第1MIセンサ部及び第2MIセンサ部と、前記第1MIセンサ部で生成される第1センサ信号と前記第2MIセンサ部で生成される第2センサ信号との差分入力を受けてサンプル/ホールド信号を生成するサンプル/ホールド部と、前記サンプル/ホールド信号を増幅して出力信号を生成するアンプ部と、を有する構成(第10の構成)とされている。
また、本明細書中に開示されている電流センサは、測定対象電流による磁界が互いに逆向きに印加されるように配置された第1MIセンサ部及び第2MIセンサ部と、前記第1MIセンサ部で生成される第1センサ信号の入力を受けて第1サンプル/ホールド信号を生成する第1サンプル/ホールド部と、前記第2MIセンサ部で生成される第2センサ信号の入力を受けて第2サンプル/ホールド信号を生成する第2サンプル/ホールド部と、前記第1サンプル/ホールド信号またはその増幅信号を第1ゲインで増幅することにより第1増幅信号を生成する第1アンプ部と、前記第2サンプル/ホールド信号またはその増幅信号を第2ゲインで増幅することにより第2増幅信号を生成する第2アンプ部と、前記第1増幅信号から前記第2増幅信号を減算して出力信号を生成する減算部と、前記第1MIセンサ部と前記第2MIセンサ部との感度差を補正するように前記第1ゲイン及び前記第2ゲインを調整するゲイン調整部とを有する構成(第11の構成)とされている。
第11の構成から成る電流センサは、前記第1MIセンサ部の感度と前記第2MIセンサ部の感度をそれぞれα、βとし、前記第1ゲイン及び前記第2ゲインをそれぞれX、Yとしたときに、X/Y=β/αが成立する構成(第12の構成)にするとよい。
第12の構成から成る電流センサは、X=1/α、Y=1/βが成立する構成(第13の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている測定対象システムは、一次導体と、前記一次導体との絶縁を確保しながらこれに流れる測定対象電流を測定する上記第1〜第13いずれかの構成から成る電流センサと、を有する構成(第14の構成)とされている。
第14の構成からなる測定対象システムにおいて、前記一次導体は、前記測定対象電流が互いに逆向きに流れるように敷設された往路部と復路部を含み、前記電流センサは、前記往路部と前記復路部からそれぞれ等距離となる位置に設けられて前記測定対象電流による磁界を検出するセンサデバイスを含む構成(第15の構成)にするとよい。
本明細書中に開示されている発明によれば、低コストで小型かつ高精度の電流センサを提供することが可能となる。
電流センサが適用される測定対象システムの一例を示す模式図 電流センサの一配置例を示す模式図 電流センサの第1実施形態を示すブロック図 第1実施形態における各部信号レベルの一具体例を示すブロック図 第1実施形態の変形例を示すブロック図 電流センサの第2実施形態を示すブロック図 第2実施形態における各部信号レベルの一具体例を示すブロック図 電流センサの第3実施形態を示すブロック図
<測定対象システム>
図1は、電流センサが適用される測定対象システムの一例を示す模式図である。なお、本図上段には測定対象システム1の平面図(xy面)が描写されており、本図下段には本図上段におけるP1−P2断面図(xz面)が描写されている。本図に示すように、本構成例の測定対象システム1は、電流センサ100と、一次導体200と、を有する。
電流センサ100は、センサデバイス110と、これを搭載するセンサ基板120とを含み、一次導体200との絶縁を確保しながらこれに流れる測定対象電流Iを測定する。
一次導体200は、測定対象電流Iが流れる電流経路である。本図の例において、一次導体200は、y軸と平行に敷設された往路部201及び復路部202と、両者を連結する連結部203とを含み、その平面視において、U字形状(ないしはコの字形状)となるように敷設されている。
本図の例示において、測定対象電流Iは、往路部201を介してy軸の正方向に流れ込み、連結部203を介してその向きを180°反転した後、復路部202を介してy軸の負方向に流れ出る。このように、往路部201と復路部202は、測定対象電流Iが互いに逆向きに流れるように敷設されている。
なお、測定対象電流Iの方向は、本図と逆(復路部202→連結部203→往路部201)でも構わない。また、連結部203は、必ずしも往路部201と復路部202を最短で結ぶ経路に敷設されている必要はなく、例えば、負荷に向けて連結部203を延伸させたり、障害物を避けて連結部203を迂回させたりすることも自由である。
センサ基板120は、その平面視において、x軸方向を長手方向とする長矩形状の板部材であり、本図の例では、往路部201と復路部202の双方に対して左右均等に跨るように配設されている。なお、センサ基板120の裏面と往路部201及び復路部202との間は、絶縁されている。ただし、両者の接触/非接触については不問である。
センサデバイス110は、センサ基板120の表面上において、センサ基板120の長手方向中央位置x0(=往路部201及び復路部202からそれぞれ等距離となる位置)に中心を合わせて設けられている。センサデバイス110は、測定対象電流Iによる磁界(本図下段の破線矢印を参照)を検出することにより、測定対象電流Iの大きさに応じた電気信号(例えば電圧信号)を出力する。
なお、本図では、センサ基板120の表面側にセンサデバイス110が搭載され、センサ基板120の裏面側に一次導体200が敷設された例を挙げたが、センサ基板120に対するセンサデバイス110と一次導体200との位置関係については逆でも構わない。
図2は、電流センサ100の一配置例を示す模式図である。本図の測定対象システム1では、一次導体200の往路部201と復路部202を形成するために、電源300の正極端から負荷400に至る電流経路部分をU字形状に屈曲させて一次導体200が敷設されている。電流センサ100は、往路部201と復路部202との間に配置されており、電源300から負荷400に流れ込む測定対象電流Iを測定する。
なお、測定対象システム1のレイアウトは、これに限定されるものではなく、例えば、負荷400から電源300の負極端に至る電流経路部分をU字形状に屈曲させて一次導体200を敷設してもよい。この場合、電流センサ100では、負荷400から電源300に戻ってくる測定対象電流Iを測定することになる。
<電流センサ(第1実施形態)>
図3は、電流センサ100の第1実施形態を示すブロック図である。本実施形態の電流センサ100は、MI[magneto-impedance]センサ部11及び12と、サンプル/ホールド部21及び22と、メインアンプ部31及び32と、サブアンプ部41及び42と、減算部50と、ゲイン調整部60と、発振部70と、パルス駆動部80と、を含む。これらの構成要素のうち、少なくともMIセンサ部11及び12については、センサデバイス110に組み込まれている。一方、他の構成要素については、センサデバイス110に組み込んでもよいし、センサ基板120上に設けてもよい。
MIセンサ部11及び12は、それぞれ、共有の磁気インピーダンス効果素子MI(例えば磁気異方性材料により形成されたアモルファスワイヤ)と、これに捲回されたコイルL1及びL2と、を含み、コイルL1及びL2の両端間に生じる誘起電圧をセンサ信号S11及びS12として出力する。
なお、コイルL1の巻数m1とコイルL2の巻数m2は同数である。ただし、m1≠m2であっても構わない。また、MIセンサ部11及び12は、単一の磁気インピーダンス効果素子MIを共有している。このような構成とすることにより、MIセンサ部11及び12のペア性を高めることが可能となる。
MIセンサ部11及び12は、センサデバイス110上で、x軸に沿って直列に配置されている。より具体的に述べると、MIセンサ部11及び12は、センサ基板120の長手方向中央位置x0を基準として線対称となる位置(例えば、センサデバイス110のx軸方向両端部近傍)に設けられている。従って、MIセンサ部11及び12と一次導体200との位置関係を鑑みると、MIセンサ部11及び12のうち、一方が往路部201寄りに配置された状態となり、他方が復路部202寄りに配置された状態となる。
上記のセンサ配置により、MIセンサ部11及び12には、それぞれ、測定対象電流Iによる磁界(以下では測定対象磁界と呼ぶ)が互いに逆向きに印加される。本図の例示では、MIセンサ部11に対してx軸正方向の測定対象磁界(+b)が印加されており、MIセンサ部12に対してx軸負方向の測定対象磁界(−b’)が印加されている。すなわち、MIセンサ部11及び12に対してそれぞれ印加される測定対象磁界は、互いに逆相(+b、−b’)となる。なお、MIセンサ部11及び12にそれぞれ印加される測定対象磁界の絶対値(b、b’)については、MIセンサ部11及び12の位置ずれなどにより、b≠b’であることが普通である。
一方、MIセンサ部11及び12には、測定対象システム1の置かれた環境に依存して外乱となる環境磁界が印加され得る。この場合、MIセンサ部11及び12に対してそれぞれ印加される環境磁界は、互いに同相(+a)となる。
サンプル/ホールド部21及び22は、いずれも、クロック信号CLKに同期して所定の位相におけるセンサ信号S11及びS12の信号値(例えばピーク値)をサンプル/ホールドすることにより、サンプル/ホールド信号S21及びS22をそれぞれ生成する。
メインアンプ部31は、サンプル/ホールド信号S21を固定ゲインAで増幅することにより、増幅信号S31を生成する。サブアンプ部41は、増幅信号S31を可変ゲインXで増幅することにより、増幅信号S41を生成する。なお、メインアンプ部31とサブアンプ部41は、一元化してもよい。
メインアンプ部32は、サンプル/ホールド信号S22を固定ゲインAで増幅することにより、増幅信号S32を生成する。サブアンプ部42は、増幅信号S32を可変ゲインYで増幅することにより、増幅信号S42を生成する。なお、メインアンプ部32とサブアンプ部42は、一元化してもよい。
減算部50は、増幅信号S41から増幅信号S42を減算して出力信号S50を生成する。このような減算処理を行うことにより、環境磁界(+a)の影響がキャンセルされた出力信号をS50を得ることができる。
ゲイン調整部60は、MIセンサ部11及び12の感度差を補正するように、サブアンプ部41及び42それぞれの可変ゲインX及びYを調整する。より具体的に述べると、MIセンサ部11及び12の感度をそれぞれα、βとしたときに、ゲイン調整部60は、X/Y=β/α(例えば、X=1/α、Y=1/β)が成立するように、可変ゲインX及びYを調整する。なお、感度α及びβは、それぞれ、センサ信号S11及びS12の理想出力レベルに対する実出力レベルの比として定義することができる。
特に、ゲイン調整部60は、可変ゲインX及びYの調整値を不揮発的に保持する機能を備えている。このような構成とすることにより、例えば、電流センサ100の出荷前に可変ゲインX及びYの調整を行い、その調整結果をゲイン調整部60に保持させておくことにより、電流センサ100の検出精度を向上することが可能となる。なお、調整値の保持手段については、OTPROM[one time programmable read only memory]などの半導体メモリを用いてもよいし、或いは、レーザトリミングなどの手法を用いてもよい。
発振部70は、所定周波数のクロック信号CLKを生成し、これをサンプル/ホールド部21及び22とパルス駆動部80に供給する。
パルス駆動部80は、クロック信号CLKに同期してパルス波状の駆動電流Ipを生成し、これを磁気インピーダンス効果素子MIに供給する。駆動電流Ipが流されると、磁気インピーダンス効果素子MIの表皮効果により、コイルL1及びL2には、印加磁界に応じた一過性の誘起電圧が生じる。従って、これをセンサ信号S11及びS12として検出することにより、測定対象磁界の強度(延いては測定対象電流Iの大きさ)を測定することができる。
図4は、第1実施形態における各部信号レベルの一具体例を示すブロック図である。なお、以下では、α=1、β=0.9、A=10、X=1(=1/α)、Y=10/9(=1/β)であるものとして詳細な説明を行う。なお、このようなMIセンサ部11及び12の感度差(=感度α及びβの不一致)は、MIセンサ部11及び12の位置ずれやマッチングばらつきなどにより、ほぼ不可避的に生じる。ただし、MIセンサ部11及び12にそれぞれ印加される測定対象磁界の絶対値(b、b’)については、理解を容易とするために、b=b’とする。
本図の例において、サンプル/ホールド信号S21の信号レベルは、環境磁界(+a)に応じた電圧値(=+1V)と、測定対象磁界(+b)に応じた電圧値(=+10mV)とを足し合わせた電圧値(=+1.01V)となっている。メインアンプ部31は、サンプル/ホールド信号S21を10倍に増幅して出力するので、増幅信号S31の信号レベルは+10.1Vとなる。また、サブアンプ部41は、増幅信号S31を等倍(1倍)のまま出力するので、増幅信号S41の信号レベルは+10.1Vとなる。
一方、サンプル/ホールド信号S22の信号レベルは、環境磁界(+a)に応じた電圧値(=+0.9V(=+1V×0.9))と測定対象磁界(−b’)に応じた電圧値(=−9mV(=−10mV×0.9))を足し合わせた電圧値(=+0.891V)となっている。このように、MIセンサ部12の感度βが1でないときには、サンプル/ホールド信号S22の信号レベルが理想値(=+0.99V(=+1V−10mV))からずれる。メインアンプ部32は、サンプル/ホールド信号S22を10倍に増幅して出力するので、増幅信号S32の信号レベルは+8.91Vとなる。また、サブアンプ部42は、増幅信号S32を1.11倍(=10/9倍)に増幅して出力するので、増幅信号S42の信号レベルは+9.9Vとなる。このように、サブアンプ部41での増幅処理により、増幅信号S42の信号レベルが理想値(=+0.99V×10)に補正される。
減算部50は、増幅信号S41から増幅信号S42を減算して出力信号S50を生成する。従って、出力信号S50の信号レベルは+200mV(=0.2V)となる。この電圧値は、測定対象磁界(±b)に応じた電圧値(=±10mV)を固定ゲインAで10倍し、さらに差動増幅で2倍した電圧値に等しい。
このように、本実施形態の電流センサ100であれば、ホール型の電流センサと比べて感度が非常に高いので、磁気コアを使用することなく一次導体200から十分に離れた位置でも電流測定を行うことが可能となる。また、MR型の電流センサと異なり、バイアス磁界の印加手段(永久磁石)も不要となる。
さらに、本実施形態の電流センサ100であれば、MIセンサ部11及び12の近傍に別途の調整部材(磁性体、磁石、導体、コイルなど)を設けたり、或いは、両者の方向を相対的に変更する機械的機構を設けたりすることなく、サブアンプ部41及び42の可変ゲインX及びYを個別に調整するだけで、容易にMIセンサ部11及び12の感度差を補正することができる。従って、電流センサ100のコストアップや大型化を招かずに環境磁界(+a)の影響をキャンセルして高精度の電流測定を行うことが可能となる。
図5は、第1実施形態の変形例を示すブロック図である。本変形例の電流センサ100において、MIセンサ部11及び12は、それぞれ独立した磁気インピーダンス効果素子MI1及びMI2を有している。これらの磁気インピーダンス効果素子MI1及びMI2には、それぞれ、パルス波状の駆動電流Ip1及びIp2が供給される。本変形例を採用した場合には、MIセンサ部11及び12の配置レイアウトについて、その自由度を高めることができる。ただし、先にも述べたように、MIセンサ部11及び12のペア性向上を優先するのであれば、図1の構成を採用することが望ましい。
なお、これまでに説明してきた第1実施形態の電流センサ100では、比較的大きな環境磁界(+a)が印加された場合に、増幅信号S31及びS32、ないしは、増幅信号S41及びS42が過大となり、減算部50の入力ダイナミックレンジを外れてしまうおそれがある(例えば図4を参照)。そのため、使用環境によっては、メインアンプ部31及び32の固定ゲインAを予め引き下げておかねばならない場合もあり、SN比の悪化を招く懸念も否めない。以下では、このような懸念を払拭するための手法について提案する。
<電流センサ(第2実施形態)>
図6は、電流センサ100の第2実施形態を示すブロック図である。第2実施形態の電流センサ100は、先の第1実施形態をベースとしつつ、MIセンサ部11及び12に加えて3つ目のMIセンサ部13を含むほか、サンプル/ホールド部21及び22に代えてサンプル/ホールド部23及び24を含む点に特徴を有する。そこで、第1実施形態と同様の構成要素については、図3と同一の符号を付すことにより重複した説明を割愛し、以下では、第2実施形態の特徴部分について重点的な説明を行う。
MIセンサ部13は、MIセンサ部11〜13により共有される磁気インピーダンス効果素子MIと、これに捲回されたコイルL3とを含み、コイルL3の両端間に生じる誘起電圧をセンサ信号S13として出力する。
なお、コイルL3の巻数m3は、コイルL1及びL2の巻数m1及びm2よりも少なく設定されている(m1=m2>m3)。このような構成とすることにより、MIセンサ部13の感度γをMIセンサ部11及び12の感度α及びβよりも意図的に小さく設定することが可能となり、延いては、後述するゲイン調整が容易となる。ただし、巻数m3を巻数m1及びm2と同値に設定してもよい。
また、MIセンサ部11〜13は、MIセンサ部11、MIセンサ部13、第2MIセンサ部12という順に、センサデバイス110上でx軸に沿って直列に配置されている。具体的に述べると、MIセンサ部13は、センサ基板120の長手方向中央位置x0に設けられている。従って、MIセンサ部13と一次導体200との位置関係を鑑みると、MIセンサ部13は、往路部201と復路部202の双方から等しい距離にあって測定対象磁界を検出しない位置(より正確には、往路部201から印加される測定対象磁界と復路部202から印加される測定対象磁界とが互いに打ち消し合うことにより、いずれの影響もほぼ受けずに済む位置)に配置された状態となる。
一方、MIセンサ部13には、MIセンサ部11及び12と同様、測定対象システム1の置かれた環境に依存して外乱となる環境磁界が印加され得る。この場合、MIセンサ部11〜13に対してそれぞれ印加される環境磁界は、いずれも同相(+a)となる。
サンプル/ホールド部23は、センサ信号S11及びS12との差分入力を受け付けており、クロック信号CLKに同期して所定の位相における差分センサ信号(=S11−S12)の信号値(例えばピーク値)をサンプル/ホールドすることにより、サンプル/ホールド信号S23を生成する。
サンプル/ホールド部24は、クロック信号CLKに同期して所定の位相におけるセンサ信号S13の信号値(例えばピーク値)をサンプル/ホールドすることにより、サンプル/ホールド信号S24をそれぞれ生成する。
メインアンプ部31は、サンプル/ホールド信号S23を固定ゲインAで増幅することにより、増幅信号S31を生成する。サブアンプ部41は、増幅信号S31を可変ゲインXで増幅することにより、増幅信号S41を生成する。なお、メインアンプ部31とサブアンプ部41は、一元化してもよい。
メインアンプ部32は、サンプル/ホールド信号S24を固定ゲインAで増幅することにより、増幅信号S32を生成する。サブアンプ部42は、増幅信号S32を可変ゲインYで増幅することにより、増幅信号S42を生成する。なお、メインアンプ部32とサブアンプ部42は、一元化してもよい。
ゲイン調整部60は、MIセンサ部11及び12の感度差を補正するように、サブアンプ部41及び42それぞれの可変ゲインX及びYを調整する。具体的に述べると、MIセンサ部11〜13の感度をそれぞれα、β、γとしたときに、ゲイン調整部60は、X/Y=γ/(α−β)(例えば、X=2/(α+β)、Y={2・(α−β)}/{(α+β)・γ})が成立するように、可変ゲインX及びYを調整する。なお、MIセンサ部13の感度γについては、センサ信号S11及びS12の理想出力レベルに対するセンサ信号S13の実出力レベルの比として定義することができる。
X/Yの比率を上記のように確定しておけば、コイルL1及びL2の感度ずれに起因する環境磁界(+α)の検知ずれを相殺することが可能となる(詳細は後述)。なお、X/Yの比率は、測定対象磁界の強度(+b、−b’)に違いがあっても不変である。
図7は、第2実施形態における各部信号レベルの一具体例を示すブロック図である。なお、以下では、α=1、β=0.9、γ=0.05、A=10、X=20/19(=2/(α+β))、Y=40/19(={2・(α−β)}/{(α+β)・γ})であるものとして詳細な説明を行う。また、MIセンサ部11及び12にそれぞれ印加される測定対象磁界の絶対値(b、b’)については、理解を容易とするために、b=b’とする。
本図の例において、サンプル/ホールド信号S23の信号レベルは、所定位相におけるセンサ信号S11の信号値(=+1V+10mV)から、同位相におけるセンサ信号S12の信号値(=+0.9V−9mV)を差し引いた電圧値(=0.119V)となっている。メインアンプ部31は、サンプル/ホールド信号S23を10倍に増幅して出力するので、増幅信号S31の信号レベルは+1.19Vとなる。また、サブアンプ部41は、増幅信号S31を1.053倍(=20/19倍)に増幅して出力するので、増幅信号S41の信号レベルは、+1.25V(=2A・{(α−β)/(α+β)}・a+2A・b)となる。
このように、本実施形態の電流センサ100では、メインアンプ部31よりも前段でセンサ信号S11及びS12の差分処理が行われるので、比較的大きな環境磁界(+a)が印加された場合であっても、増幅信号S31及びS41が過大とならない(例えば図7を参照)。より具体的に述べると、先の第1実施形態(図4)では、増幅信号S31の信号レベルが+10.1Vであったのに対して、第2実施形態(図7)では、増幅信号S31の信号レベルが+1.19Vであり、その信号レベルが約1/10まで低減されている。従って、メインアンプ部31の固定ゲインAを予め引き下げておく必要がないので、SN比の悪化を招かずに済む。
一方、サンプル/ホールド信号S24の信号レベルは、環境磁界(+a)のみに応じた電圧値(=+50mV(=+1V×0.05))となっている。メインアンプ部32は、サンプル/ホールド信号S24を10倍に増幅して出力するので、増幅信号S32の信号レベルは+0.5Vとなる。また、サブアンプ部42は、増幅信号S32を2.105倍(=40/19倍)に増幅して出力するので、増幅信号S42の信号レベルは+1.05V(=2A・{(α−β)/(α+β)}・a)となる。
減算部50は、増幅信号S41から増幅信号S42を減算して出力信号S50を生成する。従って、出力信号S50の信号レベルは+200mV(=2A・b)となる。この電圧値は、測定対象磁界(±b)に応じた電圧値(=±10mV)を固定ゲインAで10倍し、さらに差動増幅で2倍した電圧値に等しい。
このように、本実施形態の電流センサ100であれば、先の第1実施形態と同様、電流センサ100のコストアップや大型化を招かずに環境磁界(+a)の影響をキャンセルして高精度の電流測定を行うことが可能となる。
また、先にも述べたように、環境磁界(+a)のみを検出するMIセンサ部13の感度γは、MIセンサ部11及び12の感度α及びβよりも小さく設定されている。従って、メインアンプ部32のゲインをメインアンプ部31のゲインと同値(=固定ゲインA)に設定しても、増幅信号S32及びS42が過大となることはない。ただし、必ずしも感度γを感度α及びβよりも小さく設定する必要はなく、γ=0.5やγ=1としても構わない。例えば、本図の例において、γ=1とする場合には、メインアンプ部32を省略し、X/Y=10となるように、サブアンプ41及び42のゲイン調整を行えばよい。
<電流センサ(第3実施形態)>
図8は、電流センサ100の第3実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、第2実施形態(図6)をベースとしつつ、MIセンサ部13、サンプル/ホールド部24、メインアンプ部32、サブアンプ部41及び42、減算部50、並びに、ゲイン調整部60を省略し、増幅信号S31を最終的な出力信号とする構成とされている。
すなわち、本実施形態の電流センサ100は、メインアンプ部31よりも前段でセンサ信号S11及びS12の差分処理を行う、という技術的思想のみを第2実施形態から抽出して具現化したものである。
このような構成であれば、第2実施形態と同様、比較的大きな環境磁界(+a)が印加された場合であっても、増幅信号S31が過大とならない。従って、メインアンプ部31の固定ゲインAを予め引き下げておく必要がないので、SN比の悪化を招かずに済む。ただし、MIセンサ部13などの省略に伴い、MIセンサ部11及び12との感度差を補正することはできないので、感度差自体を低減しておく必要がある点に留意すべきである。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている電流センサは、一次導体との絶縁を確保しながらこれに流れる電流を測定する必要のあるシステム全般(太陽光発電システムなど)に広く利用することが可能である。
1 測定対象システム
100 電流センサ
110 センサデバイス
120 センサ基板
200 一次導体
201 往路部
202 復路部
203 連結部
300 電源
400 負荷
11、12、13 MIセンサ部
21、22、23、24 サンプル/ホールド部
31、32 メインアンプ部
41、42 サブアンプ部
50 減算部
60 ゲイン調整部
70 発振部
80 パルス駆動部
MI、MI1、MI2 磁気インピーダンス効果素子(アモルファスワイヤ)
L1、L2、L3 コイル

Claims (15)

  1. 測定対象電流による磁界が互いに逆向きに印加されるように配置された第1MIセンサ部及び第2MIセンサ部と、
    前記測定対象電流による磁界を検出しないように配置された第3MIセンサ部と、
    前記第1MIセンサ部で生成される第1センサ信号と前記第2MIセンサ部で生成される第2センサ信号との差分入力を受けて第1サンプル/ホールド信号を生成する第1サンプル/ホールド部と、
    前記第3MIセンサ部で生成される第3センサ信号の入力を受けて第2サンプル/ホールド信号を生成する第2サンプル/ホールド部と、
    前記第1サンプル/ホールド信号またはその増幅信号を第1ゲインで増幅することにより第1増幅信号を生成する第1アンプ部と、
    前記第2サンプル/ホールド信号またはその増幅信号を第2ゲインで増幅することにより第2増幅信号を生成する第2アンプ部と、
    前記第1増幅信号から前記第2増幅信号を減算して出力信号を生成する減算部と、
    前記第1MIセンサ部と前記第2MIセンサ部との感度差を補正するように前記第1ゲイン及び前記第2ゲインを調整するゲイン調整部と、
    を有することを特徴とする電流センサ。
  2. 前記第1〜第3MIセンサ部は、前記第1MIセンサ部、前記第3MIセンサ部、前記第2MIセンサ部という順に、センサデバイス上で直列に並べられていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記ゲイン調整部は、前記第1ゲイン及び前記第2ゲインの調整値を不揮発的に保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記第1〜第3MIセンサ部の感度をそれぞれα、β、γとして、前記第1ゲイン及び前記第2ゲインをそれぞれX、Yとしたときに、X/Y=γ/(α−β)が成立することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電流センサ。
  5. X=2/(α+β)、Y={2・(α−β)}/{(α+β)・γ}が成立することを特徴とする請求項4に記載の電流センサ。
  6. 前記第1〜第3MIセンサ部は、それぞれ、磁気インピーダンス効果素子とコイルを含み、前記コイルの誘起電圧を前記第1〜第3センサ信号として出力することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電流センサ。
  7. 前記第1〜第3MIセンサ部は、単一の磁気インピーダンス効果素子を共有していることを特徴とする請求項6に記載の電流センサ。
  8. 前記磁気インピーダンス効果素子は、アモルファスワイヤであることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の電流センサ。
  9. 前記第1〜第3MIセンサ部のコイルについて、それぞれの巻数をm1、m2、m3としたとき、m1=m2>m3が成立することを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載の電流センサ。
  10. 測定対象電流による磁界が互いに逆向きに印加されるように配置された第1MIセンサ部及び第2MIセンサ部と、
    前記第1MIセンサ部で生成される第1センサ信号と前記第2MIセンサ部で生成される第2センサ信号との差分入力を受けてサンプル/ホールド信号を生成するサンプル/ホールド部と、
    前記サンプル/ホールド信号を増幅して出力信号を生成するアンプ部と、
    を有することを特徴とする電流センサ。
  11. 測定対象電流による磁界が互いに逆向きに印加されるように配置された第1MIセンサ部及び第2MIセンサ部と、
    前記第1MIセンサ部で生成される第1センサ信号の入力を受けて第1サンプル/ホールド信号を生成する第1サンプル/ホールド部と、
    前記第2MIセンサ部で生成される第2センサ信号の入力を受けて第2サンプル/ホールド信号を生成する第2サンプル/ホールド部と、
    前記第1サンプル/ホールド信号またはその増幅信号を第1ゲインで増幅することにより第1増幅信号を生成する第1アンプ部と、
    前記第2サンプル/ホールド信号またはその増幅信号を第2ゲインで増幅することにより第2増幅信号を生成する第2アンプ部と、
    前記第1増幅信号から前記第2増幅信号を減算して出力信号を生成する減算部と、
    前記第1MIセンサ部と前記第2MIセンサ部との感度差を補正するように前記第1ゲイン及び前記第2ゲインを調整するゲイン調整部と、
    を有することを特徴とする電流センサ。
  12. 前記第1MIセンサ部の感度と前記第2MIセンサ部の感度をそれぞれα、βとして、前記第1ゲインと前記第2ゲインをそれぞれX、Yとしたときに、X/Y=β/αが成立することを特徴とする請求項11に記載の電流センサ。
  13. X=1/α、Y=1/βが成立することを特徴とする請求項12に記載の電流センサ。
  14. 一次導体と、
    前記一次導体との絶縁を確保しながらこれに流れる測定対象電流を測定する請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の電流センサと、
    を有することを特徴とする測定対象システム。
  15. 前記一次導体は、前記測定対象電流が互いに逆向きに流れるように敷設された往路部と復路部を含み、
    前記電流センサは、前記往路部と前記復路部からそれぞれ等距離となる位置に設けられて前記測定対象電流による磁界を検出するセンサデバイスを含むことを特徴とする請求項14に記載の測定対象システム。
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