JP2012242082A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】全体構成の変更を伴わずに測定範囲を簡単に変更できる電流センサを提供すること。
【解決手段】本発明の電流センサ(1)は、略平行に配置され被測定電流を通流する第1の導電路(11a)及び第2の導電路(11b)と、第1の導電路(11a)及び第2の導電路(11b)を通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する第1の磁気検知素子(13a)及び第2の磁気検知素子(13b)と、を具備し、第1の導電路(11a)の一端部に接続された第1の電極(15a)と、第2の導電路(11b)の一端部に接続された第2の電極(15b)と、第1の導電路(11a)及び第2の導電路(11b)の他端部に接続され第1の導電路(11a)及び第2の導電路(11b)を電気的に接続する第3の電極(15c)とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定電流の電流値を測定する電流センサに関し、例えば、複数の導電路を備えた電流センサに関する。
近年、電気自動車やソーラー電池などの分野では、電気自動車やソーラー電池装置の大出力化・高性能化に伴って、大電流を高精度で測定できる電流センサが望まれている。電流センサの測定精度の向上のため、被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する一対の磁気センサを備えた電流センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる電流センサにおいては、同一平面内に略平行に配置された一対の導電路に対してそれぞれ磁気センサを配置し、一対の導電路に対して互いに逆方向に被測定電流を通流する。これにより、被測定電流からの誘導磁界により一対の磁気センサから逆相の出力信号が出力され、外乱磁気により一対の磁気センサから同相の出力信号が出力される。したがって、一対の磁気センサの出力信号を減算回路で減算することにより、被測定電流からの誘導磁界による出力信号が加算され、外乱磁気による出力信号(外乱ノイズ成分)が相殺されるので、被測定電流の測定精度が向上する。
特開2003−90850号公報
ところで、電流センサにおいては、その用途の拡大に伴い、測定範囲を変更できる電流センサが必要となっている。しかしながら、特許文献1に記載の電流センサにおいて、被測定電流の測定範囲を変更するためには、検出感度が異なる複数の磁気センサを用いたり、用途に応じて磁気センサと導電路との間の距離を変更する必要がある。このため、電流センサの用途に応じて、電流センサの全体構成を変更する必要があり、生産コストが増大する問題があった。さらに、電流センサの用途に応じて電流センサの全体構成を変更した場合であっても、製造後における電流センサの特性の調整は困難であり、必ずしも十分な特性が得られない問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、全体構成の変更を伴わずに測定範囲を簡単に変更できる電流センサを提供することを目的とする。
本発明の電流センサは、略平行に配置され被測定電流を通流する第1の導電路及び第2の導電路と、前記第1の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する第1の磁気検知素子と、前記第2の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する第2の磁気検知素子と、前記第1の導電路の一端部に接続された第1の電極と、前記第2の導電路の一端部に接続された第2の電極と、前記第1の導電路の他端部及び前記第2の導電路の他端部に接続され前記第1の導電路及び前記第2の導電路を電気的に接続する第3の電極と、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、第1の電極を介して第1の導電路一端部から被測定電流を引き込み、第2の電極を介して第2の導電路の一端部から被測定電流を取り出すことにより、小電流の被測定電流の電流値を測定することが可能となる。また、第1の電極及び第2の電極を介して第1の導電路及び第2の導電路の一端部から被測定電流を引き込み、第3の電極を介して第1の導電路及び第2の導電路の他端部から被測定電流を取り出すことにより大電流を測定することが可能となる。したがって、全体構成の変更を伴わずに測定範囲を簡単に変更できる電流センサを実現できる。
本発明の電流センサにおいては、前記第1の磁気検知素子の出力信号と前記第2の磁気検知素子の出力信号との第1の差分値を検出する第1の差分検出回路と、前記第1の差分値に基いて被測定電流の電流値を算出する演算処理部と、を具備することが好ましい。この構成により、第1の電極を介して第1の導電路一端部から被測定電流を引き込み、第2の電極を介して第2の導電路の一端部から被測定電流を取り出すことにより、第1の導電路及び第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向が互いに略逆方向となる。これにより、第1の磁気検知素子及び第2の磁気検知素子に対して被測定電流からの誘導磁界が互いに略逆方向から印加され、外乱磁気が略同一方向から印加されるので、被測定電流からの誘導磁化による出力信号が略同相となり、外乱磁気による出力信号が略逆相となる。したがって、第1の磁気検知素子及び第2の磁気検知素子の出力信号の第1の差分値を検出することにより、被測定電流からの誘導磁界による出力信号が加算され、外乱磁気による出力信号が減算されるので、測定精度及び検出感度が向上する。
本発明の電流センサにおいては、前記第1の導電路と前記第2の導電路との間に設けられ、前記第1の導電路又は前記第2の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する第3の磁気検知素子と、前記第1の磁気検知素子の出力信号と前記第3の磁気検知素子の出力信号との第2の差分値を検出する第2の差分検出回路と、前記第2の差分値に基いて被測定電流の電流値を算出する演算処理部と、を具備することが好ましい。この構成により、第1の電極及び第2の電極を介して第1の導電路及び第2の導電路の一端部から被測定電流を引き込み、第3の電極を介して第1の導電路及び第2の導電路の他端部から被測定電流を取り出すことにより、第1の導電路及び第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向が互いに略同一方向となる。これにより、第1の磁気検知素子から第3の磁気検知素子に対して被測定電流からの誘導磁界、及び外乱磁気が略同一方向から印加されるので、被測定電流からの誘導磁界及び外乱磁気による出力信号が略同相となる。ここで、第3の磁気検知素子は、第1の導電路と第2の導電路との間に設けられているので、第3の磁気検知素子から出力される出力信号は第1の磁気検知素子及び第2の磁気検知素子から出力される出力信号に対して相対的に小さくなる。このため、第1の磁気検知素子及び第3の磁気検知素子の第2の差分値を検出しても、被測定電流からの誘導磁界による出力信号の相殺を防ぐことが可能となり、外乱磁気からのノイズ成分が減算された出力信号を得ることが可能となる。したがって、測定精度が高く、しかも、測定範囲が広い電流センサを実現することが可能となる。
本発明の電流センサにおいては、前記第1の導電路と前記第2の導電路との間に設けられ、前記第1の導電路又は前記第2の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する第3の磁気検知素子と、前記第1の磁気検知素子の出力信号と前記第2の磁気検知素子の出力信号との第1の差分値を検出する第1の差分検出回路と、前記第1の磁気検知素子の出力信号と前記第3の磁気検知素子の出力信号との第2の差分値を検出する第2の差分検出回路と、前記第1の差分値に基づく被測定電流の電流値及び前記第2の差分値に基づく被測定電流の電流値を算出する演算処理部と、を具備することが好ましい。この構成により、被測定電流が小電流の場合には、第1の電極を介して第1の導電路一端部から被測定電流を引き込み、第2の電極を介して第2の導電路の一端部から被測定電流を取り出すことにより、第1の導電路及び第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向が互いに略逆方向となる。これにより、第1の磁気検知素子及び第2の磁気検知素子に対して被測定電流からの誘導磁界が互いに略逆方向から印加され、外乱磁気が略同一方向から印加されるので、被測定電流からの誘導磁化による出力信号が略同相となり、外乱磁気による出力信号が略逆相となる。したがって、第1の磁気検知素子及び第2の磁気検知素子の出力信号の第1の差分値を検出することにより、被測定電流からの誘導磁界による出力信号が加算され、外乱磁気による出力信号が減算されるので、測定精度及び検出感度が向上する。
また、この構成により、被測定電流が大電流の場合には、第1の電極及び第2の電極を介して第1の導電路及び第2の導電路の一端部から被測定電流を引き込み、第3の電極を介して第1の導電路及び第2の導電路の他端部から被測定電流を取り出すことにより、第1の導電路及び第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向が互いに略同一方向となる。これにより、第1の磁気検知素子から第3の磁気検知素子に対して被測定電流からの誘導磁界、及び外乱磁気が略同一方向から印加されるので、被測定電流からの誘導磁界及び外乱磁気による出力信号が略同相となる。ここで、第3の磁気検知素子は、第1の導電路と第2の導電路との間に設けられているので、第3の磁気検知素子から出力される出力信号は第1の磁気検知素子及び第2の磁気検知素子から出力される出力信号に対して相対的に小さくなる。このため、第1の磁気検知素子及び第3の磁気検知素子の第2の差分値を検出しても、被測定電流からの誘導磁界による出力信号の相殺を防ぐことが可能となり、外乱磁気からのノイズ成分が減算された出力信号を得ることが可能となる。したがって、測定精度が高く、しかも、測定範囲が広い電流センサを実現することが可能となる。
本発明の電流センサにおいては、前記第1の電極は、前記第1の導電路と一体に設けられ、前記第2の電極は、前記第2の導電路と一体に設けられ、前記第1の電極及び前記第1の導電路の断面積が略同一であり、前記第2の電極及び第2の導電路の断面積は略同一であることが好ましい。この構成により、被測定電流が、第1の電極を介して第1の導電路に引き込まれる際の電気抵抗と、第2の電極を介して第2の導電路に引き込まれ、又は取り出される際の電気抵抗とを低減できるので、被測定電流が大電流の場合であっても測定精度の低下を抑制できる。
本発明の電流センサにおいては、前記磁気検知素子を覆うように設けられ、前記磁気検知素子への外乱磁気を遮蔽するパッケージを有し、当該パッケージから前記第1の導電路及び前記第2の導電路の少なくとも一部が露出することが好ましい。この構成によりパッケージにより磁気検知素子への外乱磁気が吸収されるので、磁気検知素子から出力される外乱ノイズ成分を低減でき、被測定電流の測定精度が向上する。さらに、被測定電流の通流に伴う発熱を第1の電極、第2の電極、及び第3の電極から放熱できるので、大電流の被測定電流を測定する場合であっても、測定精度の低下を抑制できる。
本発明の電流センサにおいては、前記第1の導電路及び前記第2の導電路の断面積が、略同一であることが好ましい。この構成により、第1の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界と、第2の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界との向きが略逆方向となる場合に、誘導磁界の磁界強度が略同一となる。このため、第3の磁気検知素子は、外乱磁気を検知し、第1の磁気検知素子と第3の磁気検知素子との差分により、外乱磁気のノイズ成分が減算された出力信号を得ることが可能となる。また、被測定電流が第1の導電路、及び第2の導電路を通流する際の電気抵抗値を低減できるので、被測定電流が大電流の場合においても導電部材を通流する被測定電流による発熱を低減でき、測定精度の低下を抑制できる。
本発明の電流センサにおいては、前記第1の導電路及び前記第2の導電路の断面積が、互いに異なることが好ましい。この構成により、同じ大きさの被測定電流を第1及び第2の導電路に通流した場合であっても、第1の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界の磁界強度と、第2の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界の磁界強度と、が異なる磁界強度となるので、被測定電流の測定範囲を拡大できる。
本発明の電流センサにおいては、被測定電流の電流値に応じて、前記第1の導電路及び前記第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向を切替える切替制御手段と、を具備し、前記切替制御手段は、被測定電流の電流値が前記所定の閾値以下となる第1の測定モードでは、前記第1の導電路及び前記第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向が互いに略逆方向となるように切替え、被測定電流の電流値が前記所定の閾値より大きい第2の測定モードでは、前記第1の導電路及び前記第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向が互いに略逆方向となるように切替えることが好ましい。
この構成によれば、第1の測定モードでは、被測定電流が第1の導電路及び第2の導電路を順次直列に通流し、第2の測定モードでは、被測定電流が第1の導電路及び第2の導電路を並列に分流して通流する。これにより、第2の測定モードにおける第1の導電路及び第2の導電路を通流する被測定電流の電流値が、第1の測定モードにおける第1の導電路及び第2の導電路を通流する被測定電流の電流値に対して相対的に小さくなる。この結果、第2の測定モードにおいては、第1の導電路、及び第2の導電路の周囲に生じる被測定電流からの誘導磁界が、被測定電流の電流値に対して相対的に小さくなるので、被測定電流が大電流の場合であっても、第1の磁気検知素子の磁気飽和を抑制できる。また、第1の測定モードにおいては、第1の導電路、及び第2の導電路の周囲に生じる誘導磁界が、被測定電流の電流値に対して相対的に大きくなるので、被測定電流が小電流の場合であっても、検出感度を維持することができる。したがって、測定範囲が広く、しかも、用途に応じて測定範囲の切替えが可能な電流センサを実現できる。
本発明の電流センサにおいては、前記演算処理部は、前記第1の測定モードでは、前記第1の差分値から被測定電流の電流値を算出し、前記第2の測定モードでは、前記第2の差分値から被測定電流の電流値を算出することが好ましい。
この構成により、第1の測定モードにおいては、被測定電流からの誘導磁界により第1の磁気検知素子、及び第2の磁気検知素子から略逆相の出力信号が出力される。このため、第1の差分値を検出することにより、被測定電流からの誘導磁界による出力信号が加算されるので、検出感度を向上できる。また、第2の測定モードにおいては、第2の磁気センサ及び3の磁気検知素子から互いに異なる信号強度の出力信号が出力される。このため、被測定電流からの誘導磁界により、第1の磁気検知素子、第2の磁気検知素子及び第3の磁気検知素子から略同相の出力信号が出力される第2の測定モードにおいても、第2の差分値をとることにより、出力信号の信号強度の低下を低減できる。さらに、第1の測定モード及び第2の測定モードのいずれにおいても、外乱磁気により第1の磁気検知素子及び第2の磁気検知素子から略同相の出力信号が出力される。このため、第1の差分値を検出することにより、外乱磁気による出力信号が減算されるので、外乱ノイズ成分を低減できる。したがって、検出感度が高く、測定精度が高い電流センサを実現できる。
本発明によれば、全体構成の変更を伴わずに測定範囲を簡単に変更できる電流センサを提供することができる。
本実施の形態に係る電流センサの模式図である。 本実施の形態に係る電流センサの断面図である。 本実施の形態に係る電流センサにおける被測定電流の測定モードの切替制御の説明図である。 本実施の形態に係る電流センサの機能ブロック図である。 本実施の形態に係る電流センサの第1及び第2の測定モードにおける誘導磁界の説明図である。 本実施の形態に係る電流センサの測定モード切替え動作のフロー図である。 本実施の形態に係る電流センサの他の構成例を示す平面模式図である。 本実施の形態に係る電流センサの他の構成例を示す平面模式図である。 本実施の形態に係る電流センサの他の構成例を示す平面模式図である。 本実施の形態に係る電流センサの他の構成例を示す平面模式図である。
例えば、電気自動車やハイブリッドカーに用いられる電流センサにおいては、モータ駆動時にバッテリーから送出される電流と、モータ停止時にバッテリーから送出される電流とが異なる測定範囲となる。このため、モータ駆動時及びモータ停止時の電流を精度よく測定するためには、モータ駆動時の電流を測定する大電流用の電流センサと、モータ停止時の電流を測定する小電流用の電流センサとを別々に設計して配置する必要があり、生産コストが増大する問題がある。
本発明者らは、互いに導通された一対の導電路を略平行に配置する構成に着目した。互いに導通された一対の導電路に被測定電流を通流する場合、一対の導電路に並列に分流する際の一方の導電路を通流する被測定電流の電流値は、一対の導電路に順次直列に通流する際の一方の導電路を通流する被測定電流の電流値より相対的に小さくなる。このため、同一の電流値の被測定電流を測定する場合、一対の導電路を並列に分流する際に生じる被測定電流からの誘導磁界の磁界強度は、一対の導電路を順次直列に通流する際に生じる被測定電流からの誘導磁界の磁界強度に対して相対的に小さくなる。
本発明者らは、被測定電流を導電部材に引き込む電流引き込み型の電流センサにおいて、略平行に配置され互いに導通された一対の導電路の両端部に被測定電流を一対の導電路に引き込み、又は一対の導電路から被測定電流を取り出す電極をそれぞれ設けることにより、電流センサの全体構成を変更することなく、被測定電流の測定範囲を簡単に変更できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態に係る電流センサ1の平面模式図であり、図1Bは、図1AのIB−IB線矢視断面図である。図1A、及び図1Bに示すように、本実施の形態に係る電流センサ1は、平面視にて略U字型の平板形状を有する導電部材11と、この導電部材11の主面上に配置される絶縁基板12と、絶縁基板12上に配設される磁気検知素子としての第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cとを具備する。また、電流センサ1は、概して直方体形状のパッケージ14を有する。パッケージ14の表面には軟磁性体の磁気シールド膜が設けられており、この磁気シールド膜により被測定電流が小電流の場合であっても、パッケージ14外から第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cに印加される外乱磁界を効果的に吸収できる。パッケージ14内には、導電部材11の一部、並びに第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cが収容される。なお、被測定電流が非常に大きく、地磁気等の外部磁場の影響が相対的に微小な場合には、パッケージ14に磁気シールド膜を設けなくても良い。
導電部材11は、一方向に対して略平行に延在する第1及び第2の導電路11a,11bと、この第1及び第2の導電路11a,11bの一端部から連なり、第1の導電路11aの一端部と第2の導電路11bの一端部とを接続する第3の導電路11cとを有する。第1及び第2の導電路11a,11bの中央部がパッケージ14に覆われ、第1及び第2の導電路11a,11bの延在方向における両端部がパッケージ14から露出している。また、第3の導電路11cの一端側はパッケージ14から露出し、他端側がパッケージ14内に配設される。
絶縁基板12は、平面視にて略矩形形状を有しており、パッケージ14内に配設される。絶縁基板12は、略平行に配設された第1の導電路11a及び第2の導電路11bの上面をそれぞれ覆うように設けられる。
第1の磁気センサ13aは、絶縁基板12上の第1の導電路11aの延在方向における中央部に対応する位置に配設される。第1の磁気センサ13aは、第1の導電路11aを通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する。
第2の磁気センサ13bは、絶縁基板12上の第2の導電路11bの延在方向における中央部に対応する位置に配設される。第2の磁気センサ13bは、第2の導電路11bを通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する。
第3の磁気センサ13cは、絶縁基板12上の第1の導電路11aと第2の導電路との間の領域に配設される。本実施の形態では、第3の磁気センサ13cは、第1の導電路11aと第2の導電路11bと略等間隔離れた領域に配設される。第3の磁気センサ13cは、第1の導電路11a又は第2の導電路11bを通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する。
第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cは、感度軸方向が略同一方向となるように配設される(図1Aの矢印参照)。また、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cは、絶縁基板12上に設けられた配線パターン(不図示)を介して信号処理部21(図4参照)に電気的に接続され、信号処理部21に出力信号を出力する。第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cとしては、被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力するものであれば特に限定されないが、例えば、GMR(Giant Magneto Resistance)素子やTMR(Tunnel Magneto Resistance)素子などを用いることができる。
パッケージ14は、例えば、珪素鋼、パーマロイなどの透磁率が高い材料で構成され、パッケージ14内への外乱磁気を吸収する。パッケージ14は、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cを覆うように設けられ、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cへの外乱磁気を吸収する。またパッケージ14は、第3の導電路11cから第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cへの誘導磁界を吸収する。なお、パッケージ14は、パッケージ14内への外乱磁気を遮蔽する形状であれば、必ずしも直方体形状を有するものでなくともよい。また、パッケージ14は、第1、第2、第3磁気センサ13a〜13cへの外乱磁気を吸収できれば、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cを完全に密閉する構造でなくともよく、一部に開口部を有する形状であってもよい。
第1の導電路11aの他端部には、第1の導電路11aに被測定電流を引き込む第1の電極15aが設けられる。第1の電極15aは、平面視にて略矩形状を有しており、第1の導電路11aの他端部の下面側を覆うように設けられている。
第2の導電路11bの他端部には、第2の導電路11bに被測定電流を引き込み、又は第2の導電路11bから被測定電流を取り出す第2の電極15bが設けられている。第2の電極15bは、平面視にて略矩形液状を有しており、第2の導電路11bの他端部の下面側を覆うように設けられている。
第1及び第2の導電路11a,11bの一端部には、第1及び第2の電極15a,15bが接続される。また、第1及び第2の導電路11a,11bの他端部並びに第3の導電路11cの一端側には、第1、第2、及び第3の導電路11a〜11cから被測定電流を取り出す第3の電極15cが接続される。第3の電極15cは、平面視にて略矩形形状を有しており、第3の導電路11cの延在方向に沿って設けられる。第3の電極15cは、第1の導電路11aの一端部と第2の導電路11bの一端部とを電気的に接続する。第3の電極15cは、第1及び第2の導電路11a,11bの一端部、並びに第3の導電路11cの一端側を覆うように設けられている。
第1の電極15aは、被測定電流を入力する入力端子16に接続され、第3の電極15cは、第1のスイッチング素子17により出力端子18に接続される。第1のスイッチング素子17は、第3の電極15cと出力電極18との間の導通のオン/オフを切替える。第2の電極15bは、第2のスイッチング素子19により入力端子16又は出力端子18に接続される。第2のスイッチング素子19は、入力端子16と出力端子18との間で、第2の電極15bの導通のオン/オフを切替える。第1及び第2のスイッチング素子17、19は、切替制御手段としてのスイッチコントローラ20に接続される。
スイッチコントローラ20は、被測定電流の電流値に応じて、第1のスイッチング素子17及び第2のスイッチング素子19のオン/オフを切替える。スイッチコントローラ20は、被測定電流の電流値が所定の閾値以下の場合には、第1の測定モードに切替え、被測定電流の電流値が所定の閾値より大きい場合には、第2の測定モードに切替える。第1の測定モードでは、スイッチコントローラ20は、第1のスイッチング素子17をオフに切替えることにより、第3の電極15cと出力端子18との間を非導通にする。また、スイッチコントローラ20は、第2のスイッチング素子19により第2の電極15bを出力端子18に接続し、第2の電極15bと入力端子16との間を非導通に切替える。
第2の測定モードでは、スイッチコントローラ20は、第1のスイッチング素子17をオンとし、第1の電極15aと出力端子18とを接続する。また、スイッチコントローラ20は、第2のスイッチング素子19により第2の電極15bを入力端子16に接続し、第2の電極15bと出力端子18との間を非導通に切替える。
なお、閾値としては、電流センサ1が使用される用途に応じて適宜設定可能である。例えば、電流センサ1を太陽電池発電装置に用いる場合には、晴天時に発電される電流値と雨天時に発電される電流値とを基準に閾値を設けることも可能である。また、電気自動車に用いられる電流センサ1においては、モータ駆動時の電流値とモータ停止時の電流値とを基準に閾値を設けてもよい。
次に、図2A、図2Bを参照して、第1、第2、及び第3の電極15a〜15cの構成について詳細に説明する。図2Aは、図1AのII−II線矢視断面図であり、第1、第2、及び第3の電極15a〜15cの構成の一例を示している。なお、図2A、図2Bにおいては、第1及び第2の電極15a,15bの構成のみを示しているが、第3の電極15cも第1及び第2の電極15a,15bと同様に構成される。
図2Aに示す例では、第1及び第2の電極15a,15bは、それぞれ第1及び第2の導電路11a,11bの下面側を覆うように設けられる。このように、第1及び第2の導電路11a,11bの下面側を覆うように第1及び第2の電極15a,15bを設けることにより、大電流の被測定電流を測定する際においても、第1及び第2の電極15a,15から放熱されるので、電流センサ1の発熱による測定精度の低下を抑制できる。
なお、第1及び第2の電極15a,15bは、図2Bに示すように、第1及び第2の導電路11a,11bと略同一の厚みに設けられ、第1、及び第2の導電路11a,11bを挟むように設けてもよい。このように、第1及び第2の導電路11a,11bを設けることにより、電流センサ1の厚みを低減できるので、小型化を図ることができる。
なお、第1、第2、及び第3の電極15a〜15cは、導電部材11に被測定電流を通流できれば必ずしも設ける必要はない。また、導電部材11の第1、第2、及び第3の導電路11a〜11cの延在方向における垂直断面の断面積は、互いに略同一となることが望ましい。第1、第2、及び第3の導電路11a〜11cの断面積を略同一に揃えることにより、被測定電流が導電部材11を通流する際の電気抵抗値を削減することができるので、発熱を抑制することが可能となる。これにより、大電流の被測定電流を測定する場合であっても、発熱を抑制することが可能となり、測定精度の低下を抑制できる。
次に、図3A、図3Bを参照して、本実施の形態に係る電流センサ1の測定モードの切替えについて詳細に説明する。図3A、図3Bは、電流センサ1における被測定電流の測定モードの切替え制御の説明図である。
被測定電流の電流値が所定の閾値以下となる第1の測定モードでは、図3Aに示すように、第1のスイッチング素子17がオフに切替えられ、第3の電極15cが出力電極18に接続される。また、第1の測定モードでは、第2のスイッチング素子19により第2の電極15bを出力端子18に接続し、第2の電極15bと入力端子16との間を非導通に切替える。この結果、入力端子16から第1の電極15aを介して引き込まれた被測定電流が、第1の導電路11a、第3の導電路11c、第2の導電路11bの順に導電部材11を通流し、第2の電極15bを介して出力端子18から出力される(図3Aの矢印参照)。これにより、第1の導電路11a及び第2の導電路11bを通流する被測定電流の通流方向が互いに逆方向となるので、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cに対して互いに逆方向から誘導磁界が印加され、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cから略逆相の出力信号が出力される。
被測定電流の電流値が所定の閾値より大きい第2の測定モードでは、図3Bに示すように、第1のスイッチング素子17がオンに切替えられ、第3の電極15cが出力端子18と非導通となる。また、第2の測定モードでは、第2のスイッチング素子19により第2の電極15bを入力端子16に接続し、第2の電極15bと出力端子18との間を非導通に切替える。この結果、入力端子16から第1及び第2の電極15a,15bを介して引き込まれた被測定電流が、第1の導電路11a及び第2の導電路11bを他端側から一端側に通流して第3の電極15cを介して出力端子18から出力される(図3Bの矢印参照)。これにより、第1の導電路11a及び第2の導電路11bを通流する被測定電流の通流方向が互いに略逆方向となるので、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cに対して互いに略同一方向から誘導磁界が印加され、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cから略同相の出力信号が出力される。
図4を参照して、本実施の形態に係る電流センサ1における出力信号の演算処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る電流センサの機能ブロック図である。図4に示すように、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cは、絶縁基板12に設けられた配線パターン(不図示)により、信号処理部21に接続される。
信号処理部21は、第1、第2、第3の磁気センサ13a〜13cから出力された出力信号から差分値を検出する差分検出回路としての第1及び第2の差動アンプ22a,22bと、第1の磁気センサ13aと第1及び第2の差動アンプ22a,22bとの間の接続を切替える切替制御部23と、第1及び第2の差動アンプ22a,22bから検出された差分値から被測定電流の大きさを算出する演算処理部24とを具備する。演算処理部24からセンサ出力が出力される。
第1の差動アンプ22aには、第2の磁気センサ13b、及び切替制御部23を介して第1の磁気センサ13aが接続される。第1の差動アンプ22aは、第1の磁気センサ13aの出力信号と第2の磁気センサ13bの出力信号との第1の差分値を検出し、検出した第1の差分値を増幅して演算処理部24に出力する。なお、第1の磁気センサ13aの出力信号と第2の磁気センサ13bの出力信号との第1の差分値の検出は、演算処理部24で行ってもよい。
第2の差動アンプ22bには、第3の磁気センサ13c、及び切替制御部23を介して第1の磁気センサ13aが接続される。第2の差動アンプ22bは、第1の磁気センサ13aの出力信号と第3の磁気センサ13cの出力信号との第2の差分値を検出し、検出した第2の差分値を増幅して演算処理部24に出力する。なお、第1の磁気センサ13aの出力信号と第3の磁気センサ13bの出力信号との第2の差分値の検出は、演算処理部24で行ってもよい。
切替制御部23は、演算処理部24から出力される信号に応じて、第1の磁気センサ13aを第1の差動アンプ22a又は第2の差動アンプ22bに接続する。本実施の形態では、第1の測定モードでは、第1の磁気センサ13aを第1の差動アンプ22aに接続し、第2の測定モードでは、第1の磁気センサ13aを第2の差動アンプ22bに接続する。
演算処理部24は、第1及び第2の差動アンプ22a,22bから出力された第1の差分値及び第2の差分値から被測定電流の電流値を算出する。演算処理部24は、算出した被測定電流の電流値と所定の閾値と比較し、スイッチコントローラ20に対して第1及び第2のスイッチング素子17,19のオン/オフ信号を出力して測定モードを切替える。また、演算処理部24は、算出した被測定電流の電流値に応じて切替制御部23に信号を出力する。本実施の形態では、演算処理部24で算出された被測定電流の電流値が所定の閾値以下の場合には第1の測定モードに切替え、被測定電流が所定の閾値より大きい場合には第2の測定モードに切替える。なお、被測定電流の電流値に応じた測定モードの切替えは、スイッチコントローラ20で所定の閾値と比較して切替制御してもよい。また、被測定電流の電流値は、入力端子16から引き込まれる被測定電流又は出力端子18から出力された被測定電流の電流値を直接測定し、測定値に応じてスイッチコントローラ20及び切替制御部23を切替える構成としてもよい。
例えば、被測定電流が小電流となる第1の測定モードにおいては、演算処理部24は、第1の差動アンプ22aから出力される第1の磁気検知素子13aの出力信号と第2の磁気検知素子13bの出力信号との第1の差分値を検出に基いて被測定電流の電流値を算出する。
また、被測定電流が大電流となる第2の測定モードにおいては、演算処理部24は、第2の差動アンプ22bから出力される第1の磁気検知素子13aの出力信号と第3の磁気検知素子15cの出力信号との第2の差分値に基いて被測定電流の電流値を算出する。なお、第2の測定モードにおいては、演算処理部24は、第1の差動アンプ22aから出力される第1の差分値に基づく被測定電流の電流値及び第2の差動アンプ22bから出力される第2の差分値に基づく被測定電流の電流値を算出してもよい。
次に、図5A、図5Bを参照して、被測定電流測定時における誘導磁界について説明する。図5Aは、第1の測定モードにおける誘導磁界の説明図であり、図5Bは、第2の測定モードにおける誘導磁界の説明図である。
図5Aに示すように、第1の測定モードにおいては、第1の導電路11aにおける被測定電流の通流方向と、第2の導電路11bにおける被測定電流の通流方向とが互いに略逆方向となる。この結果、第1の導電路11aの周囲に生じる誘導磁界Haと、第2の導電路11bの周囲に生じる誘導磁界Hbとが互いに略逆方向となるので、被測定電流からの誘導磁界により第1及び第2の磁気センサ13a,13bから出力される出力信号は略逆相となる。したがって、第1の磁気センサ13aの出力信号と第2の磁気センサ13bの出力信号との第1の差分値を算出することで、被測定電流からの誘導磁界による出力信号が加算される。
一方で、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cには、外乱磁気Hcが略同一方向から印加されるので、外乱磁気Hcにより第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cから出力される出力信号(外乱ノイズ成分)は略同相となり略等しくなる。このため、第1の磁気センサ13aの出力信号と第2の磁気センサ13bの出力信号との第1の差分値をとることにより、外乱ノイズ成分が相殺される。したがって、第1の測定モードにおいては、被測定電流からの誘導磁界による出力信号が加算され、外乱磁気による外乱ノイズ成分が減算されるので、測定精度、及び検出感度が向上する。
図5Bに示すように、第2の測定モードにおいては、第1の導電路11aにおける被測定電流の通流方向と、第2の導電路11bにおける被測定電流の通流方向とが互いに略同一方向となる。この結果、導電部材11の第1の導電路11aの周囲に形成される誘導磁界Haと、第2の導電路11bの周囲に形成される誘導磁界Hbとが略同一方向となる。このため、第2の測定モードでは、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cに印加される被測定電流からの誘導磁界が略同一方向となるので、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cから略同相の出力信号が出力される。
ここで、同じ電流値の被測定電流が、第1の導電路11aのみ(又は第2の導電路11bのみ)を通流する場合に対して、第1及び第2の導電路11a,11bに分かれて分流する場合には、第1の導電路11a又は第2の導電路11bを通流する被測定電流の電流値が相対的に小さくなる。これにより、被測定電流が大電流の場合であっても、第1及び第2の導電路11a,11bの周囲に生じる誘導磁界を相対的に小さくできるので、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cの磁化飽和をでき、測定範囲を拡大できる。
また、本実施の形態では、第1の導電路11a及び第2の導電路11bから略等距離離れた領域に第3の磁気センサ13cを配設する。これにより、第1の導電路11aを通流する被測定電流からの誘導磁界Haと、第2の導電路11bを通流する被測定電流からの誘導磁界Hbとが、第3の磁気センサ13cの近傍で相殺され、第3の磁気センサ13cには、外乱磁気Hcのみが加わる。したがって、第1の磁気センサ13aの出力信号と第3の磁気センサ13cの出力信号との第2の差分値により、外乱磁気Hcからの外乱ノイズ成分は相殺される。
次に、本実施の形態に係る電流センサ1における被測定電流測定時の測定モード切替え動作について説明する。図6は、本実施の形態に係る電流センサ1の測定モード切替え動作のフロー図である。
図6に示すように、被測定電流の測定開始後、演算処理部24は、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cから出力された出力信号の第1の差分値及び第2の差分値から被測定電流の電流値を算出し、算出した被測定電流の電流値が所定の閾値S1以下か否かを判定する(ステップS1)。演算処理部24は、被測定電流の電流値が所定の閾値以下の場合(ステップS1:Yes)には、第1の測定モードに切替える(ステップS2)。また、演算処理部24は、被測定電流の電流値が所定の閾値より大きい場合(ステップS1:No)には、第2の測定モードに切替える(ステップS3)。
第1の測定モードでは、演算処理部24は、スイッチコントローラ20にオン/オフ信号を出力する。スイッチコントローラ20は、第1のスイッチング素子17をオフに切替え、第3の電極15cと出力端子18とを非導通とする。また、スイッチコントローラ20は、第2のスイッチング素子19により第2の電極15bを出力端子18に接続し、第2の電極15bと入力端子16との間を非導通に切替える。また、演算処理部24は、切替制御部23に信号を出力して第1の磁気センサ13aを第1の差動アンプ22aに接続する。この結果、第1の導電路11aにおける被測定電流の通流方向と第2の導電路11bにおける被測定電流の通流方向とが互いに略逆方向となり、第1及び第2の磁気センサ13a,13bから互いに略逆相の出力信号が出力される。第1及び第2の磁気センサ13a,13bからそれぞれ出力された略逆相の出力信号は、第1の差動アンプ22aで第1の差分値が検出され、被測定電流からの誘導磁界による出力信号が加算され、外乱磁気からの外乱ノイズ成分が減算される。検出された第1の差分値は、第1の差動アンプ22aで増幅されて演算処理部24に出力される。演算処理部24では、検出された第1の差分値から被測定電流の電流値を算出する。
第2の測定モードでは、演算処理部24は、スイッチコントローラ20にオン/オフ信号を出力する。スイッチコントローラ20は、第1のスイッチング素子17をオンに切替え、第3の電極15cと出力端子18とを接続する。また、コントローラ20は、第2のスイッチング素子19により第2の電極15bを入力端子16に接続し、第2の電極15bと出力端子18との間を非導通に切替える。また、演算処理部24は、切替制御部23に信号を出力して第1の磁気センサ13aを第2の差動アンプ22bに接続する。この結果、第1の導電路11aにおける被測定電流の通流方向と第2の導電路11bにおける被測定電流の通流方向とが互いに略同一方向となり、第1、第2、及び第3の磁気センサ13a〜13cから互いに略同相の出力信号が出力される。第1及び第3の磁気センサ13a,13cからそれぞれ出力された略逆相の出力信号は、第2の差動アンプ22bで第2の差分値が検出され、外乱磁気からの外乱ノイズ成分が減算される。検出された第2の差分値は、第2の差動アンプ22bで増幅されて演算処理部24に出力される。演算処理部24では、検出された第2の差分値から被測定電流の電流値を算出する。なお、第2の測定モードでは、被測定電流からの誘導磁界による出力信号の差分値が検出できる範囲であれば、第1の磁気センサ13aを第1の差動アンプ22aに接続して被測定電流の電流値を測定してもよい。
以上説明したように、上記実施の形態に係る電流センサ1においては、第1及び第2の導電路11a,11bを略平行に配置し、第1及び第2の導電路11a,11bの一端部にそれぞれ第1及び第2の電極15a,15bを設け、第1及び第2の導電路11a,11bの他端部に第3の電極15cを設ける。この構成により、被測定電流が小電流の場合には、第1及び第2の導電路11a,11bを通流する被測定電流の通流方向を互いに略逆方向とできるので、被測定電流からの誘導磁界により第1及び第2の磁気センサ13a,13bから互いに略逆相の出力信号が出力され、外乱磁界により略同相の出力信号が出力される。このため、第1及び第2の磁気センサ13a,13bの出力信号の第1の差分値を検出することにより、被測定電流からの出力信号が加算されると共に、外乱磁気からのノイズ成分が相殺されるので、測定精度、及び検出感度が向上する。
また、被測定電流が大電流の場合には、第1及び第2の導電路11a,11bを通流する被測定電流の通流方向を互いに略同一方向とできるので、被測定電流からの誘導磁界により第1及び第2の磁気センサ13a,13bから互いに略同相の出力信号が出力され、外乱磁界により略同相の出力信号が出力される。ここで、第3の磁気センサ13cは、第1の導電路11aと第2の導電路11bとの間に設けられているので、被測定電流からの誘導磁界により第3の磁気センサ13cから出力される出力信号は、第1の磁気センサ13a及び第2の磁気センサ13bから出力される出力信号に対して相対的に小さくなる。これにより、第1の磁気センサ13a及び第3の磁気センサ13cの第2の差分値を検出しても、被測定電流からの誘導磁界による出力信号が相殺されず、出力信号を検出することが可能となる。このため、第2の差分値を検出することにより、外乱磁気からのノイズ成分を相殺することができる。したがって、測定精度が高く、しかも、測定範囲を第1の電極15aから第3の電極15cの接続を変更することで可変可能な電流センサを実現することができる。すなわち、1種類の電流センサを用意しておけば、電流センサが実装される回路基板の配線レイアウトによって、測定範囲の異なる電流センサを実現したり、電流センサの周囲にスイッチを追加することで測定範囲を広げることができる。そのため、全体に低コスト化を図ることができる。
特に、上記実施の形態に係る電流センサ1においては、被測定電流が所定の閾値以下の第1の測定モードでは、第1及び第2の導電路11a,11bを通流する被測定電流の通流方向を互いに略逆方向として第1及び第2の磁気センサ13a,13bからの出力信号の第1の差分値を検出する。これにより、被測定電流が小電流の場合であっても、被測定電流からの誘導磁界により第1及び第2の磁気センサ13a,13bから出力される互いに略逆相の出力信号が加算され、外乱磁気により第1及び第2の磁気センサ13a,13bから出力される略同相の出力信号が減算される。このため、検出感度、及び測定精度が向上する。
さらに、上記実施の形態に係る電流センサ1においては、被測定電流が所定の閾値より大きい第2の測定モードでは、第1及び第2の導電路11a,11bを通流する被測定電流の通流方向を略同一方向として第1及び第3の磁気センサ13a,13bからの出力信号の第2の差分値を検出する。第3の磁気センサ13bからの出力信号が外乱磁場Hcの信号強度となるので、第2の差分値は、外乱磁気の影響が無くなり、測定精度が向上する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態に係る電流センサ1においては、導電部材11の第3の導電路11cの一部がパッケージ14に被覆された構成について説明したが、図7に示すように、第3の導電路11c全体がパッケージ14から露出するように導電路11を設けてもよい。これにより、第3の導電路11cを通流する被測定電流の通流方向が、第1及び第2の導電路11a,11bを通流する被測定電流の通流方向と異なる場合であっても、第3の導電路11cを通流する被測定電流からの誘導磁界がパッケージ14によって吸収されるので、第3の導電路11cを通流する被測定電流からの誘導磁界による外乱ノイズ成分を低減ことが可能となり、更に測定精度を向上できる。
また、導電部材11としては、図8に示すように、第3の導電路11cをパッケージ14内に配置し、当該第3の導電路11cから第1の導電路11aの延在方向に沿ってパッケージ14外に延出する延出部11dを設け、この延出部11dに第3の接続電極15cを設ける構成としてもよい。これにより、第3の電極15cの小型化が可能となり、電流センサ1の小型化が可能となると共に、第3の電極15cを第1及び第2の電極15a,15bと共通化することもできるので、部品点数の削減、及び生産コストの削減が可能となる。
また、被測定電流が所定の閾値より大きい第2の測定モードでは、地磁気等の外乱磁気の影響が相対的に小さくなる。このため、第2の測定モードにおいて、必要な測定精度によっては、第2の差分値を検出せずに、第1の磁気センサ13aの出力信号のみから電流値を演算してもよい。
さらに、導電部材11としては、図9に示すように、第1及び第2の導電路11a、11bの延在方向における垂直断面において、第1及び第2の導電路11a、11bの断面積が互いに異なるものを用いてもよい。この構成においては、同じ大きさの被測定電流を第1及び第2の導電路11a,11bに通流した場合であっても、第1の導電路11aを通流する被測定電流からの誘導磁界の磁界強度と、第2の導電路11bを通流する被測定電流からの誘導磁界の磁界強度と、が異なる磁界強度となるので、さらに被測定電流の測定範囲を拡大できる。この場合であっても、第1の磁気センサ13a及び第2の磁気センサ13bに印加される地磁気などの外乱磁気は略同一のベクトルとなる。このため、被測定電流の電流値が所定の閾値以下の第1の測定モードにおいて、図1から図6で示した実施の形態と同様に被測定電流を通流し、第1の磁気センサ13aの出力信号と第2の磁気センサ13bの出力信号との第1の差分値を検出することで、演算処理部24からセンサ出力を高精度に出力できる。また、被測定電流の電流値が所定の閾値以上の第2の測定モードにおいても、図1から図6で示した実施の形態と同様に被測定電流を通流する。この場合には、第1の磁気センサ13aに印加される誘導磁界Ha及び第2の磁気センサ13bに印加される誘導磁界Hbは略同一方向となるが異なる磁界強度となる。一方、第1の磁気センサ13a及び第2の磁気センサ13bに印加される地磁気などの外乱磁気は略同一のベクトルとなるので、第1の磁気センサ13aの出力信号と第2の磁気センサ13bの出力信号との第1の差分値は、被測定電流の電流値に比例する。よって、外乱磁気の影響が相殺され、演算処理部24からセンサ出力を高精度に出力できる。なお、第1及び第2の導電路11a,11bの中央よりも第1の導電路11aに近い領域に、第1の導電路11aの周囲に生じる誘導磁界Haと、第2の導電路11bの周囲に生じる誘導磁界Hbとが相殺する領域があるので、このような領域に第3の磁気センサ11cを配置すれば、図1から図6で示した実施の形態と同様に処理することも可能である。
また、上記実施の形態に係る電流センサ1においては、導電部材11の第1の導電路11aと第2の導電路11bとを第3の導電路11cを介して導通する構成について説明したが、第1の導電路11aと第2の導電路11bとを導通できる構成であれば、第3の導電路11cは、必ずしも設ける必要はない。例えば、第3の導電路11cを設けずに、第3の電極15cによって導通する構成としてもよく、その他の導電路を介して導通してもよい。
さらに、上記実施の形態に係る電流センサ1においては、第1及び第2の導電路11a,11bの両端部に第1〜第3の電極15a〜15cを設けて、第1及び第2の導電路11a,11bに被測定電流を引き込み、又は取り出す構成について説明したが、第1〜第3の電極15a〜15cは、必ずしも別部材として設ける必要はない。第1及び第2の電極15a,15bは、第1の導電路11aの一端部から連なるように、第1及び第2の導電路11a,11bと一体となるように設けてもよい。この場合においては、第1の導電路11aの延在方向における第1の電極15a及び第1の導電路11aの断面積が、互いに略等しくなるように設け、第2の導電路11bの延在方向における第2の電極15b及び第2の導電路11bの断面積が、互いに略等しくなるように設けることが好ましい。この構成により、被測定電流が、第1の電極15aを介して第1の導電路11aに引き込まれる際の電気抵抗と、第2の電極15bを介して第2の導電路11bに引き込まれ、又は取り出される際の電気抵抗とを低減できるので、被測定電流が大電流の場合であっても測定精度の低下を抑制できる。
なお、被測定電流の測定範囲が一定の場合には、第1のスイッチング素子17及び第2のスイッチング素子19を省くことができる。例えば、電気自動車やハイブリットカーのモータ駆動のように大負荷を流れる被測定電流の電流値を検出する個所には、図10Aに示すように、予め第1の電極15a及び第2の電極15bを入力端子16に接続し、第3の電極15cを出力端子18に接続する。また、パワーウィンドのように小負荷を流れる被測定電流の電流値を検出する個所には、図10Bに示すように、予め第1の電極15aを入力端子16に接続し、第2の電極15bを出力端子18に接続する。そして、バッテリーのように測定範囲が広く、小電流時に高精度の測定が求められる個所には、図1に示したように、測定範囲を可変できるように第1のスイッチング素子17及び第2のスイッチング素子19を設ける。このように、電流センサが実装される回路基板の配線レイアウトの変更及び電流センサの周囲へのスイッチング素子の追加により、全体構成の変更を伴わずに1種類の電流センサの測定範囲を簡単に変更することが可能となる。
本発明は、全体構成の変更を伴わずに測定範囲を簡単に変更できるという効果を有し、特に、電気自動車やハイブリッドカーのモータ駆動用の電流の大きさを検出する電流センサに好適に適用することが可能である。
1 電流センサ
11 導電部材
11a 第1の導電路
11b 第2の導電路
11c 第3の導電路
11d 延出部
12 絶縁基板
13a 第1の磁気センサ
13b 第2の磁気センサ
13c 第3の磁気センサ
14 パッケージ
15a 第1の電極
15b 第2の電極
15c 第3の電極
16 入力端子
17 第1のスイッチング素子
18 出力端子
19 第2のスイッチング素子
20 スイッチコントローラ
21 信号処理部
22a 第1の差動アンプ
22b 第2の差動アンプ
23 切替制御部
24 演算処理部

Claims (10)

  1. 略平行に配置され被測定電流を通流する第1の導電路及び第2の導電路と、
    前記第1の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する第1の磁気検知素子と、
    前記第2の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する第2の磁気検知素子と、
    前記第1の導電路の一端部に接続された第1の電極と、
    前記第2の導電路の一端部に接続された第2の電極と、
    前記第1の導電路の他端部及び前記第2の導電路の他端部に接続され前記第1の導電路及び前記第2の導電路を電気的に接続する第3の電極と、を具備することを特徴とする電流センサ。
  2. 前記第1の磁気検知素子の出力信号と前記第2の磁気検知素子の出力信号との第1の差分値を検出する第1の差分検出回路と、前記第1の差分値に基いて被測定電流の電流値を算出する演算処理部と、を具備することを特徴とする請求項1記載の電流センサ。
  3. 前記第1の導電路と前記第2の導電路との間に設けられ、前記第1の導電路又は前記第2の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する第3の磁気検知素子と、
    前記第1の磁気検知素子の出力信号と前記第3の磁気検知素子の出力信号との第2の差分値を検出する第2の差分検出回路と、前記第2の差分値に基いて被測定電流の電流値を算出する演算処理部と、を具備することを特徴とする請求項1記載の電流センサ。
  4. 前記第1の導電路と前記第2の導電路との間に設けられ、前記第1の導電路又は前記第2の導電路を通流する被測定電流からの誘導磁界により出力信号を出力する第3の磁気検知素子と、
    前記第1の磁気検知素子の出力信号と前記第2の磁気検知素子の出力信号との第1の差分値を検出する第1の差分検出回路と、
    前記第1の磁気検知素子の出力信号と前記第3の磁気検知素子の出力信号との第2の差分値を検出する第2の差分検出回路と、
    前記第1の差分値に基づく被測定電流の電流値及び前記第2の差分値に基づく被測定電流の電流値を算出する演算処理部と、を具備することを特徴とする請求項1記載の電流センサ。
  5. 前記第1の電極は、前記第1の導電路と一体に設けられ、前記第2の電極は、前記第2の導電路と一体に設けられ、前記第1の電極及び前記第1の導電路の断面積が略同一であり、前記第2の電極及び第2の導電路の断面積は略同一であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電流センサ。
  6. 前記磁気検知素子を覆うように設けられ、前記磁気検知素子への外乱磁気を遮蔽するパッケージを有し、当該パッケージから前記第3の電極の少なくとも一部が露出したことを特徴とする請求項5記載の電流センサ。
  7. 前記第1の導電路及び前記第2の導電路の断面積が、略同一であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の電流センサ。
  8. 前記第1の導電路及び前記第2の導電路の断面積が、互いに異なることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の電流センサ。
  9. 被測定電流の電流値に応じて、前記第1の導電路及び前記第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向を切替える切替制御手段と、を具備し、
    前記切替制御手段は、被測定電流の電流値が前記所定の閾値以下となる第1の測定モードでは、前記第1の導電路及び前記第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向が互いに略逆方向となるように切替え、被測定電流の電流値が前記所定の閾値より大きい第2の測定モードでは、前記第1の導電路及び前記第2の導電路を通流する被測定電流の通流方向が互いに略逆方向となるように切替えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の電流センサ。
  10. 前記演算処理部は、前記第1の測定モードでは、前記第1の差分値から被測定電流の電流値を算出し、前記第2の測定モードでは、前記第2の差分値から被測定電流の電流値を算出することを特徴とする請求項9記載の電流センサ。
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