JP6640486B2 - モータユニット - Google Patents
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Description
以下、本発明のモータユニットの実施の形態を、図1から図5を参照して説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
シャント抵抗30は、駆動回路20が流し出す駆動電流Idを計測する。
増幅回路60は、シャント抵抗30の両端に接続されており、シャント抵抗30の両端の電位差を増幅する。増幅回路60は、増幅したシャント抵抗30の両端の電位差を、制御部40に出力する。
電流検出部42は、増幅回路60が出力するシャント抵抗30の両端の電位差に基づいて、シャント抵抗30を流れる電流を検出する。すなわち、電流検出部42は、シャント抵抗30が計測する駆動電流Idを検出する。電流検出部42は、駆動電流Idの検出結果を示す電流検出結果信号Sidを、回転制御部41に出力する。
すなわち、回転制御部41は、回転指令信号Scが回転開始を示した後に、モータ10の回転を開始する制御を行なう。
また、時刻t3において、回転指令信号Scが「回転」から「停止」に変化する。回転制御部41は、回転指令信号Scの変化に応じて、時刻t4において、モータ10を「回転」状態から「停止」状態に変化させる。
図1に戻り、検査電流供給部46は、定電圧源461と、スイッチ部462と、検査電流供給制御部463とを備える。
定電圧源461は、例えば定電圧レギュレータを備えており、スイッチ部462に所定の一定電圧を供給する。なお、定電圧源461は、制御部40の動作電圧を供給する電源(不図示)が利用されていてもよい。
スイッチ部462は、トランジスタやFETなどの電子スイッチや、リレーなどの機械スイッチを備えており、定電圧源461から供給される電流を、シャント抵抗30に供給する。ここで、定電圧源461から供給される電流を、検査電流Icとも称する。すなわち、スイッチ部462は、定電圧源461からシャント抵抗30に検査電流Icを供給する。
すなわち、検査電流供給部46は、回転指令信号Scが回転開始を示した後、かつ回転制御部41がモータ10の回転を開始する前の期間に、検査電流Icを供給する。
検査電流Ic1は、駆動電流Id1に対応付けられている。つまり、検査電流Ic1とは、モータ10が正常負荷で回転している場合の駆動電流Idに相当する検査電流Icである。
また、検出値判定部43は、電流検出結果信号Sicが示す電流値が、範囲情報IR1の範囲外である場合には、「異常」を示す判定結果Rspをモータ起動阻止部47に出力する。
つまり、検出値判定部43が「異常」を示す判定結果Rspを出力する場合には、シャント抵抗30、増幅回路60、電流検出部42などが故障していることが想定される。なお、これら各部が故障している場合には、回転制御部41が適切にモータ10を制御することは期待できない。
すなわち、モータ起動阻止部47は、期間に供給された検査電流Icの検出値が、範囲外である場合、期間内にモータ10の起動を阻止する。
モータ起動阻止部47は、モータ10の起動を阻止する場合、起動阻止信号Ssを回転制御部41に出力する。
まず、検査電流Icが、過大負荷の領域Ar2の駆動電流Id2に基づいて定められている場合について説明する。
モータ10が過大負荷になっている場合、モータ10の駆動電流Idと回転数NRとの関係は、図3の波形W2で示される。この波形W2上の動作点P2は、過大負荷の領域Ar2に含まれる。ここで、動作点P2の駆動電流Idは、駆動電流Id2である。つまり、駆動電流Id2とは、モータ10が過大負荷になっている場合の駆動電流Idである。
検査電流Ic2は、駆動電流Id2に対応付けられている。つまり、検査電流Ic2とは、モータ10が過大負荷になっている場合の駆動電流Idに相当する検査電流Icである。
また、検出値判定部43は、電流検出結果信号Sicが示す電流値が、範囲情報IR2の範囲外である場合には、「異常」を示す判定結果Rspをモータ起動阻止部47に出力する。
次に、検査電流Icが、過大負荷の領域Ar2の駆動電流Id3に基づいて定められている場合について説明する。
図3の波形W2上の動作点P3は、過大負荷の領域Ar2に含まれる。また、動作点P3の駆動電流Idは、駆動電流Id3である。つまり、駆動電流Id3とは、モータ10が過大負荷になっている場合の駆動電流Idである。
ここで、図3に示すように、過大負荷の領域Ar2は、駆動電流Idのしきい値Th1によって、起動直後の過渡状態の領域Ar4と区分される。動作点P3は、しきい値Th1に基づいて定められている。動作点P3は、上述した動作点P2に比べ、しきい値Th1に近い。
次に、検査電流Icが、過少負荷の領域Ar3の駆動電流Id4に基づいて定められている場合について説明する。
モータ10が過少負荷になっている場合、モータ10の駆動電流Idと回転数NRとの関係は、図3の波形W3で示される。図3の波形W3上の動作点P4は、過少負荷の領域Ar3に含まれる。また、動作点P4の駆動電流Idは、駆動電流Id4である。つまり、駆動電流Id4とは、モータ10が過少負荷になっている場合の駆動電流Idである。検査電流Ic4は、駆動電流Id4に対応付けられている。つまり、検査電流Ic4とは、モータ10が過少負荷になっている場合の駆動電流Idに相当する検査電流Icである。
なお、上述した検査電流供給部46は、図4に示すように構成することもできる。
図4は、検査電流供給部46の変形例を示すブロック図である。この変形例において、検査電流供給部146は、複数のスイッチ部1462を備える点で、上述した検査電流供給部46と異なる。
モータユニット1は、モータ10が停止した状態であり、かつ回転指令信号Scが回転開始を示す前に、モータ10の起動可否を判定してもよい。具体的には、モータユニット1は、例えば、図5に示すタイミングで、モータ10の起動可否を判定してもよい。
図5は、検出値判定部43がモータ10の起動可否を判定するタイミングの変形例を示すタイミング図である。時刻t1において、回転指令信号Scが「停止」から「回転」に変化する。回転制御部41は、回転指令信号Scの変化に応じて、時刻t2において、モータ10を「停止」状態から「回転」状態に変化させる。すなわち、回転制御部41は、回転指令信号Scが「停止」から「回転」に変化した後に、モータ10を始動させる。
ここで、検出値判定部43は、回転指令信号Scが「停止」から「回転」に変化する前、例えば、時刻t5から時刻t6までの間に、モータ10の起動可否を判定する。具体的には、検査電流供給部46は、時刻t5において、検査電流Icをシャント抵抗30に供給する。電流検出部42は、増幅回路60を介して検査電流Icを検出すると、電流検出結果信号Sicを検出値判定部43に出力する。検出値判定部43は、時刻t6までに、上述した仕組みによりモータ10の起動可否を判定する。
このように構成することにより、モータユニット1の外部において、モータ10の起動可否の判定結果Rspを確認することができる。例えば、モータユニット1の判定結果出力端子SOUTに測定機器を接続することにより、モータ10の起動可否の判定結果Rspを確認することができる。
仮に、判定結果出力端子SOUTに判定結果Rspを出力しない場合について説明する。この場合には、回転指令信号Scを「停止」から「回転」に変化させ、モータ10が回転するか否かを確認することによって初めて、モータ10の起動可否の判定結果Rspが可否のいずれであったのかを確認することができる。
一方、モータユニット1においては、判定結果Rspが判定結果出力端子SOUTから出力されるため、回転指令信号Scを「停止」から「回転」に変化させなくても、モータ10の起動可否の判定結果Rspが可否のいずれであったのかを確認することができる。
Claims (6)
- モータと、
前記モータに駆動電流を供給する駆動回路と、
前記駆動電流を計測するシャント抵抗と、
前記モータの回転指令信号が供給される回転指令入力端子と
前記シャント抵抗が計測する前記駆動電流を検出する電流検出部と、
前記回転指令信号と、前記電流検出部が検出する前記駆動電流の検出値とに基づいて、前記モータの回転を制御する回転制御部と、
定電圧源と、前記定電圧源から前記シャント抵抗に検査電流を供給するスイッチ部と、
前記スイッチ部をオンオフ制御し、前記定電圧源から前記シャント抵抗への前記検査電流の供給を制御する検査電流供給制御部とを備える検査電流供給部と、
前記電流検出部が検出する検出値の範囲を示す範囲情報が予め記憶されている記憶部と、
前記電流検出部が検出する検出値が、前記範囲に含まれるか否かを判定する検出値判定部と、
前記検出値判定部の判定結果に基づいて、前記モータの起動を阻止するモータ起動阻止部と
を備え、
前記検査電流供給部は、
前記モータが停止した状態において前記検査電流を供給し、
前記モータ起動阻止部は、
前記電流検出部によって検出された前記検査電流の検出値が、前記範囲外である場合、前記モータの起動を阻止し、
前記検査電流の電流値は、
前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流に基づいて定められており、
前記検査電流供給部は、
前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流に相当する前記検査電流を供給する
モータユニット。 - 前記回転制御部は、前記回転指令信号が回転開始を示した後に、前記モータの回転を開始する制御を行なうものであって、
前記検査電流供給部は、
前記回転指令信号が回転開始を示した後、かつ前記回転制御部が前記モータの回転を開始する前の期間に、前記検査電流を供給し、
前記モータ起動阻止部は、
前記期間に供給された前記検査電流の検出値が、前記範囲外である場合、前記期間内に前記モータの起動を阻止する
請求項1に記載のモータユニット。 - 前記検査電流供給部は、
前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流のしきい値に基づいて定められる前記検査電流を供給する
請求項2に記載のモータユニット。 - 前記検査電流供給部は、
前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流にそれぞれ相当する複数の電流値の前記検査電流を、前記複数の電流値ごとに、それぞれ供給する
請求項3に記載のモータユニット。 - 前記記憶部に記憶されている前記範囲情報とは、前記回転制御部による前記モータの回転制御において、前記駆動電流の範囲の判定に用いられる情報であり、
前記検査電流供給部は、
前記範囲情報に示される前記駆動電流に相当する前記検査電流を供給し、
前記モータ起動阻止部は、
前記検査電流の検出値が、前記範囲情報に示される範囲外である場合、前記期間内に前記モータの起動を阻止する
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のモータユニット。 - 前記検出値判定部による判定結果が出力される判定結果出力端子をさらに備え、
前記検査電流供給部は、
前記モータが停止した状態であり、かつ前記回転指令信号が回転開始を示す前に、前記検査電流を供給し、
前記検出値判定部は、
前記電流検出部が検出する検出値が、前記範囲内であるか否かを判定した判定結果を前記判定結果出力端子に出力する
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のモータユニット。
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2015
- 2015-08-18 JP JP2015161285A patent/JP6640486B2/ja active Active
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