JP6640486B2 - モータユニット - Google Patents

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Description

本発明は、モータユニットに関する。
従来、モータの駆動電流をシャント抵抗などで計測することにより、モータへの通電検出を行う場合があった。この場合に、モータが停止している状態でシャント抵抗に検査電流を流すことによって、駆動電流の計測回路に故障が発生しているか否かを判定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−221843号公報
検査電流を流して故障なしと判定してから、モータの起動までの間に故障が発生する場合がある。この場合、故障なしと判定してからモータの起動までの時間が長いと、故障が発生している状態でモータを起動してしまう頻度が高まる。しかしながら、特許文献1に記載の技術によると、故障が発生している状態でモータを起動してしまう頻度を低減することができないという問題があった。
本発明の一つの態様は、故障が発生している状態でモータを起動してしまう頻度を低減することを目的とする。
本発明の一つの態様に係るモータユニットは、モータと、前記モータに駆動電流を供給する駆動回路と、前記駆動電流を計測するシャント抵抗と、前記モータの回転指令信号が供給される回転指令入力端子と前記シャント抵抗が計測する前記駆動電流を検出する電流検出部と、前記回転指令信号と、前記電流検出部が検出する前記駆動電流の検出値とに基づいて、前記モータの回転を制御する回転制御部と、定電圧源と、前記定電圧源から前記シャント抵抗に検査電流を供給するスイッチ部と、前記スイッチ部をオンオフ制御し、前記定電圧源から前記シャント抵抗への前記検査電流の供給を制御する検査電流供給制御部とを備える検査電流供給部と、前記電流検出部が検出する検出値の範囲を示す範囲情報が予め記憶されている記憶部と、前記電流検出部が検出する検出値が、前記範囲に含まれるか否かを判定する検出値判定部と、前記検出値判定部の判定結果に基づいて、前記モータの起動を阻止するモータ起動阻止部とを備え、前記検査電流供給部は、前記モータが停止した状態において前記検査電流を供給し、前記モータ起動阻止部は、前記電流検出部によって検出された前記検査電流の検出値が、前記範囲外である場合、前記モータの起動を阻止し、前記検査電流の電流値は、前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流に基づいて定められており、前記検査電流供給部は、前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流に相当する前記検査電流を供給する。
本発明の一つの態様によれば、故障が発生している状態でモータを起動してしまう頻度を低減することができる。
本発明の実施の形態を示す図であって、モータユニットの機能構成の一例を示すブロック図である。 回転制御部がモータの回転と停止とを制御するタイミングの一例を示すタイミング図である。 記憶部に記憶されている範囲情報の一例を示す図である。 検査電流供給部の変形例を示すブロック図である。 検出値判定部がモータの起動可否を判定するタイミングの変形例を示すタイミング図である。
[実施形態]
以下、本発明のモータユニットの実施の形態を、図1から図5を参照して説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
図1は、モータユニット1の機能構成の一例を示すブロック図である。モータユニット1は、モータ10と、駆動回路20と、シャント抵抗30と、制御部40と、回転状態検出部50と、増幅回路60と、回転指令入力端子SINと、判定結果出力端子SOUTとを備える。
モータ10は、巻線11−1〜11−3を備えている。モータ10は、この巻線11−1〜11−3に供給される駆動電流Idによって、不図示のロータを回転させる。なお、モータ10がセンサ付き三相DCブラシレスモータである場合を一例にして説明するが、モータ10の種類はこれに限られない。
駆動回路20は、制御部40の制御に基づいて、モータ10に駆動電流Idを供給する。具体的には、駆動回路20は、不図示の三相フルブリッジドライバを備えており、モータ10の巻線11−1〜11−3に対して、駆動電流Idを供給する。また、駆動回路20は、巻線11−1〜11−3に供給した駆動電流Idを、シャント抵抗30に対して流し出す。
シャント抵抗30は、駆動回路20が流し出す駆動電流Idを計測する。
増幅回路60は、シャント抵抗30の両端に接続されており、シャント抵抗30の両端の電位差を増幅する。増幅回路60は、増幅したシャント抵抗30の両端の電位差を、制御部40に出力する。
回転状態検出部50は、不図示のホール素子を備えており、モータ10のロータの回転位置を検出する。回転状態検出部50は、検出したロータの回転位置を示す回転状態信号Srを、制御部40に出力する。なお、回転状態検出部50は、モータ10の種類によっては、必須ではない。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)などを備えており、回転制御部41と、電流検出部42と、検出値判定部43と、記憶部44と、検査電流供給部46と、モータ起動阻止部47とを、その機能部として備えている。
[制御部40の機能構成1:モータ駆動]
電流検出部42は、増幅回路60が出力するシャント抵抗30の両端の電位差に基づいて、シャント抵抗30を流れる電流を検出する。すなわち、電流検出部42は、シャント抵抗30が計測する駆動電流Idを検出する。電流検出部42は、駆動電流Idの検出結果を示す電流検出結果信号Sidを、回転制御部41に出力する。
回転制御部41は、回転指令信号Scと、回転状態信号Srと、電流検出結果信号Sidとに基づいて駆動信号Sdを生成し、生成した駆動信号Sdを駆動回路20に出力する。ここで、回転指令信号Scとは、他の装置から回転指令入力端子SINに供給される信号である。この回転指令信号Scには、モータ10の回転の開始を指示する信号が含まれている。なお、回転指令信号Scには、モータ10の回転数を指示する信号が含まれていてもよい。図2を参照して、回転制御部41がモータ10を回転させる動作について説明する。
図2は、回転制御部41がモータ10の回転と停止とを制御するタイミングの一例を示すタイミング図である。時刻t1において、回転指令信号Scが「停止」から「回転」に変化する。回転制御部41は、回転指令信号Scの変化に応じて、時刻t2において、モータ10を「停止」状態から「回転」状態に変化させる。すなわち、回転制御部41は、回転指令信号Scが「停止」から「回転」に変化した後に、モータ10を始動させる。
すなわち、回転制御部41は、回転指令信号Scが回転開始を示した後に、モータ10の回転を開始する制御を行なう。
また、時刻t3において、回転指令信号Scが「回転」から「停止」に変化する。回転制御部41は、回転指令信号Scの変化に応じて、時刻t4において、モータ10を「回転」状態から「停止」状態に変化させる。
[制御部40の機能構成2:電流検出機能の故障判定]
図1に戻り、検査電流供給部46は、定電圧源461と、スイッチ部462と、検査電流供給制御部463とを備える。
定電圧源461は、例えば定電圧レギュレータを備えており、スイッチ部462に所定の一定電圧を供給する。なお、定電圧源461は、制御部40の動作電圧を供給する電源(不図示)が利用されていてもよい。
スイッチ部462は、トランジスタやFETなどの電子スイッチや、リレーなどの機械スイッチを備えており、定電圧源461から供給される電流を、シャント抵抗30に供給する。ここで、定電圧源461から供給される電流を、検査電流Icとも称する。すなわち、スイッチ部462は、定電圧源461からシャント抵抗30に検査電流Icを供給する。
検査電流供給制御部463は、スイッチ部462をオンオフ制御し、定電圧源461からシャント抵抗30への検査電流Icの供給を制御する。検査電流供給制御部463は、モータ10が停止した状態において、検査電流Icをシャント抵抗30に供給する。具体的には、検査電流供給制御部463は、回転指令信号Scに応じて、スイッチ部462を制御する。より具体的には、検査電流供給制御部463は、回転指令信号Scが「停止」から「回転」に変化した後、回転制御部41がモータ10を「停止」状態から「回転」状態に変化させるまでの間に、検査電流Icをシャント抵抗30に供給する。つまり、検査電流供給制御部463は、図2に示す時刻t1から時刻t2までの間に、検査電流Icをシャント抵抗30に供給する。
すなわち、検査電流供給部46は、回転指令信号Scが回転開始を示した後、かつ回転制御部41がモータ10の回転を開始する前の期間に、検査電流Icを供給する。
電流検出部42は、時刻t1から時刻t2までの間に、増幅回路60が出力するシャント抵抗30の両端の電位差に基づいて、シャント抵抗30を流れる電流を検出する。上述したように、時刻t1から時刻t2までの間においては、モータ10が停止しているため、シャント抵抗30には、駆動電流Idが流れていない。また、検査電流供給制御部463は、時刻t1から時刻t2までの間に、シャント抵抗30に検査電流Icを供給する。すなわち、電流検出部42は、時刻t1から時刻t2までの間に、駆動電流Idではなく、検査電流Icを検出する。電流検出部42は、検査電流Icの検出結果を示す電流検出結果信号Sicを、検出値判定部43に出力する。
検出値判定部43は、電流検出結果信号Sicと、範囲情報IRとに基づいて、電流検出部42が検出する検出値が、所定の許容範囲に含まれるか否かを判定する。また、検出値判定部43は、判定結果Rspをモータ起動阻止部47に出力する。ここで、範囲情報IRとは、記憶部44に予め記憶されている、電流検出部42が検出する検出値の許容範囲を示す情報である。この記憶部44に記憶されている範囲情報IRについて、図3を参照して説明する。
図3は、記憶部44に記憶されている範囲情報IRの一例を示す図である。図3に示すように、記憶部44には、検査電流Icの電流値と、検査電流Icの検出値の範囲を示す範囲情報IRとが対応付けられて記憶されている。具体的には、検査電流Ic1と、範囲情報IR1とが対応付けられて記憶されている。この範囲情報IR1は、下限値IR1minと、上限値IR1MAXとによって示される。下限値IR1min及び上限値IR1MAXは、検査電流供給部46、シャント抵抗30、増幅回路60、電流検出部42による検査電流Icの検出誤差に基づいて定められている。例えば、検査電流Icが1[A]であり、検査電流Icの検出誤差が10%である場合には、下限値IR1minは、0.9[A]に、上限値IR1MAXは、1.1[A]に設定される。
ここで、検査電流Icの電流値について説明する。モータ10が適切な負荷状態で回転している場合、モータ10の駆動電流Idと回転数NRとの関係は、図3の波形W1で示される。この波形W1上の動作点P1は、正常負荷の領域Ar1に含まれる。ここで、動作点P1の駆動電流Idは、駆動電流Id1である。つまり、駆動電流Id1とは、モータ10が正常負荷で回転している場合の駆動電流Idである。
検査電流Ic1は、駆動電流Id1に対応付けられている。つまり、検査電流Ic1とは、モータ10が正常負荷で回転している場合の駆動電流Idに相当する検査電流Icである。
上述したように、電流検出結果信号Sicは、検査電流Icの検出結果を示す。ここで、検査電流Ic1がシャント抵抗30に供給されている場合を一例にして説明する。この場合、検出値判定部43は、検査電流Ic1の検出結果を示す電流検出結果信号Sicと、範囲情報IR1とを比較する。検出値判定部43は、電流検出結果信号Sicが示す電流値が、範囲情報IR1の範囲に含まれている場合には、「正常」を示す判定結果Rspをモータ起動阻止部47に出力する。
また、検出値判定部43は、電流検出結果信号Sicが示す電流値が、範囲情報IR1の範囲外である場合には、「異常」を示す判定結果Rspをモータ起動阻止部47に出力する。
ここで、電流検出結果信号Sicが示す電流値が、範囲情報IR1の範囲外である場合には、シャント抵抗30、増幅回路60、電流検出部42などが故障していることが想定される。一例として、シャント抵抗30の両端が短絡した故障の場合には、検査電流Icをシャント抵抗30に流したとしても、シャント抵抗30の両端の電位差は、ほぼ0(ゼロ)である。したがって、この場合には、電流検出結果信号Sicが示す電流値がほぼ0(ゼロ)であり、範囲情報IR1の下限値IR1minを下回ることから、電流検出結果信号Sicが示す電流値が範囲情報IR1の範囲外になる。
つまり、検出値判定部43が「異常」を示す判定結果Rspを出力する場合には、シャント抵抗30、増幅回路60、電流検出部42などが故障していることが想定される。なお、これら各部が故障している場合には、回転制御部41が適切にモータ10を制御することは期待できない。
モータ起動阻止部47は、検出値判定部43が出力する判定結果Rspに基づいて、モータ10の起動を阻止する。具体的には、モータ起動阻止部47は、検出値判定部43が出力する判定結果Rspが「正常」を示す場合には、モータ10の起動を阻止しない。一方、モータ起動阻止部47は、検出値判定部43が出力する判定結果Rspが「異常」を示す場合には、モータ10の起動を阻止する。
すなわち、モータ起動阻止部47は、期間に供給された検査電流Icの検出値が、範囲外である場合、期間内にモータ10の起動を阻止する。
モータ起動阻止部47は、モータ10の起動を阻止する場合、起動阻止信号Ssを回転制御部41に出力する。
回転制御部41は、モータ起動阻止部47が起動阻止信号Ssを出力している場合には、回転指令信号Scがモータ10の回転の開始を指示している場合であっても、モータ10を「停止」状態に保持する。すなわち、回転制御部41は、起動阻止信号Ssを受け取った場合には、モータ10を回転させない。
以上説明したように、モータユニット1は、電流検出部42によって検出された検査電流Icの検出値が、許容される検出値の範囲外である場合には、モータ10の起動を阻止する。ここで、検査電流Icは、図2に示すように時刻t1から時刻t2までの間、すなわち、モータ10の回転開始直前に供給される。つまり、モータユニット1は、他の装置からモータ10の回転開始指令があった後、モータ10が回転を開始する直前に、正常か異常の判定を行う。したがって、モータユニット1によれば、判定からモータの起動までの時間を、従来技術に比べて短くすることができるため、「正常」と判定してからモータの起動までの間に故障が発生する頻度を低減することができる。つまり、モータユニット1によれば、故障が発生している状態でモータを起動してしまう頻度を低減することができる。
また、上述したように、モータユニット1は、検査電流Icの電流値が、駆動電流Idの電流値に基づいて定められている。したがって、モータユニット1によれば、モータ10の停止中において、モータ10が駆動されている状態の電流値を測定することができる。ここで、検査電流Icの電流値が、駆動電流Idの電流値に基づいていない場合、例えば、検査電流Icが駆動電流Idに比べて極めて小さい場合には、故障を適切に検出することができないことがある。一例として、増幅回路60の増幅率が、設計値に比べて低下する故障が発生しているとする。このような故障が発生している場合であっても、検査電流Icが駆動電流Idに比べて極めて小さい場合には、電流検出部42によって検出された検査電流Icの検出値が許容範囲内に含まれてしまい、検出値判定部43が「正常」と判定する場合がある。
一方、モータユニット1においては、検査電流Icの電流値が、モータ10が実際に駆動されている状態の駆動電流Idの電流値に基づいて定められている。すなわち、モータユニット1においては、検査電流Icの検出値の許容範囲が、モータ10の駆動に求められる駆動電流Idの検出誤差の許容範囲に基づいて定められている。したがって、モータユニット1によれば、モータ10の起動可否を、駆動電流Idの検出誤差の許容範囲に基づいて判定することができる。よって、例えば、増幅回路60の増幅率が、設計値に比べて低下した場合であっても、低下の程度が少なく、駆動電流Idの検出誤差の許容範囲内であれば、モータユニット1は、モータ10を起動可能と判定することができる。つまり、モータユニット1は、モータ10の起動可否の判定精度を向上させることができる。
これまで、検査電流Icが、モータ10の正常負荷の領域Ar1の駆動電流Id1に基づいて定められている場合を一例にして説明した。以下では、検査電流Icが、正常負荷の領域Ar1以外の負荷状態における駆動電流Idに基づいて定められている場合について説明する。
[変形例1:検査電流がモータの過大負荷状態に基づいて定められている場合]
まず、検査電流Icが、過大負荷の領域Ar2の駆動電流Id2に基づいて定められている場合について説明する。
モータ10が過大負荷になっている場合、モータ10の駆動電流Idと回転数NRとの関係は、図3の波形W2で示される。この波形W2上の動作点P2は、過大負荷の領域Ar2に含まれる。ここで、動作点P2の駆動電流Idは、駆動電流Id2である。つまり、駆動電流Id2とは、モータ10が過大負荷になっている場合の駆動電流Idである。
検査電流Ic2は、駆動電流Id2に対応付けられている。つまり、検査電流Ic2とは、モータ10が過大負荷になっている場合の駆動電流Idに相当する検査電流Icである。
この場合、検出値判定部43は、検査電流Ic2の検出結果を示す電流検出結果信号Sicと、範囲情報IR2とを比較する。検出値判定部43は、電流検出結果信号Sicが示す電流値が、範囲情報IR2の範囲に含まれている場合には、「正常」を示す判定結果Rspをモータ起動阻止部47に出力する。
また、検出値判定部43は、電流検出結果信号Sicが示す電流値が、範囲情報IR2の範囲外である場合には、「異常」を示す判定結果Rspをモータ起動阻止部47に出力する。
上述のように構成することにより、モータユニット1は、モータ10が過大負荷である状態を再現した検査電流Ic2によって、モータ10の起動可否を判定することができる。ここで、回転制御部41は、モータ10が過大負荷の場合に、モータ10に供給する駆動電流Idを低減、又は遮断する制御を行なう場合がある。この場合には、モータユニット1は、回転制御部41による過大負荷時の制御が正しく行えるか否かを判定することができる。つまり、モータユニット1は、モータ10の起動可否の判定精度を向上させることができる。
[変形例2:検査電流が過大負荷状態のしきい値に基づいて定められている場合]
次に、検査電流Icが、過大負荷の領域Ar2の駆動電流Id3に基づいて定められている場合について説明する。
図3の波形W2上の動作点P3は、過大負荷の領域Ar2に含まれる。また、動作点P3の駆動電流Idは、駆動電流Id3である。つまり、駆動電流Id3とは、モータ10が過大負荷になっている場合の駆動電流Idである。
ここで、図3に示すように、過大負荷の領域Ar2は、駆動電流Idのしきい値Th1によって、起動直後の過渡状態の領域Ar4と区分される。動作点P3は、しきい値Th1に基づいて定められている。動作点P3は、上述した動作点P2に比べ、しきい値Th1に近い。
上述のように構成することにより、モータユニット1は、モータ10が過大負荷であるか否かのしきい値に近い状態を再現した検査電流Ic3によって、モータ10の起動可否を判定することができる。すなわち、モータユニット1は、回転制御部41による過大負荷時の制御が正しく行えるか否かを、過大負荷の判定しきい値により近い状態において、判定することができる。つまり、モータユニット1は、モータ10の起動可否の判定精度を向上させることができる。
[変形例3:検査電流がモータの過少負荷状態に基づいて定められている場合]
次に、検査電流Icが、過少負荷の領域Ar3の駆動電流Id4に基づいて定められている場合について説明する。
モータ10が過少負荷になっている場合、モータ10の駆動電流Idと回転数NRとの関係は、図3の波形W3で示される。図3の波形W3上の動作点P4は、過少負荷の領域Ar3に含まれる。また、動作点P4の駆動電流Idは、駆動電流Id4である。つまり、駆動電流Id4とは、モータ10が過少負荷になっている場合の駆動電流Idである。検査電流Ic4は、駆動電流Id4に対応付けられている。つまり、検査電流Ic4とは、モータ10が過少負荷になっている場合の駆動電流Idに相当する検査電流Icである。
上述のように構成することにより、モータユニット1は、モータ10が過少負荷である状態を再現した検査電流Ic4によって、モータ10の起動可否を判定することができる。例えば、モータユニット1がファンを回転させる場合、モータ10のロータにはファンが取り付けられる。仮に、モータユニット1の組み立て工程等において、ロータへのファンの取付けをし忘れた場合、モータ10は過少負荷になる。ここで、回転制御部41は、モータ10が過少負荷の場合に、モータ10に供給する駆動電流Idを低減、又は遮断する制御を行なう場合がある。この場合には、モータユニット1は、回転制御部41による過少負荷時の制御が正しく行えるか否かを判定することができる。つまり、モータユニット1は、モータ10の起動可否の判定精度を向上させることができる。
[変形例4:複数の電流値の検査電流を供給する例]
なお、上述した検査電流供給部46は、図4に示すように構成することもできる。
図4は、検査電流供給部46の変形例を示すブロック図である。この変形例において、検査電流供給部146は、複数のスイッチ部1462を備える点で、上述した検査電流供給部46と異なる。
検査電流供給部146は、複数のスイッチ部1462を備える。この一例においては、検査電流供給部146は、スイッチ部1462−1〜1462−3の3つのスイッチ部1462を備える。スイッチ部1462−1は、抵抗R1を介して定電圧源1461に接続される。スイッチ部1462−2は、抵抗R2を介して定電圧源1461に接続される。スイッチ部1462−3は、抵抗R3を介して定電圧源1461に接続される。また、各スイッチ部1462は、その出力端が互いに接続されている。
抵抗R1〜R3は、それぞれ抵抗値が互いに異なる。したがって、検査電流供給制御部1463は、複数のスイッチ部1462のいずれをオン状態にするかにより、検査電流Icの電流値を変化させることができる。例えば、抵抗R1の抵抗値を、上述した検査電流Ic1に対応させ、抵抗R2の抵抗値を、上述した検査電流Ic2に対応させ、抵抗R3の抵抗値を、上述した検査電流Ic3に対応させる。すなわち、検査電流供給部146は、回転制御部41がモータ10の制御に用いる駆動電流Idにそれぞれ相当する複数の電流値の検査電流Icを、複数の電流値ごとに、それぞれ供給する。このように構成することにより、モータユニット1は、モータ10の起動可否の判定精度を向上させることができる。
[変形例5:回転指令信号の変化に依らずモータの起動可否を判定する例]
モータユニット1は、モータ10が停止した状態であり、かつ回転指令信号Scが回転開始を示す前に、モータ10の起動可否を判定してもよい。具体的には、モータユニット1は、例えば、図5に示すタイミングで、モータ10の起動可否を判定してもよい。
図5は、検出値判定部43がモータ10の起動可否を判定するタイミングの変形例を示すタイミング図である。時刻t1において、回転指令信号Scが「停止」から「回転」に変化する。回転制御部41は、回転指令信号Scの変化に応じて、時刻t2において、モータ10を「停止」状態から「回転」状態に変化させる。すなわち、回転制御部41は、回転指令信号Scが「停止」から「回転」に変化した後に、モータ10を始動させる。
ここで、検出値判定部43は、回転指令信号Scが「停止」から「回転」に変化する前、例えば、時刻t5から時刻t6までの間に、モータ10の起動可否を判定する。具体的には、検査電流供給部46は、時刻t5において、検査電流Icをシャント抵抗30に供給する。電流検出部42は、増幅回路60を介して検査電流Icを検出すると、電流検出結果信号Sicを検出値判定部43に出力する。検出値判定部43は、時刻t6までに、上述した仕組みによりモータ10の起動可否を判定する。
なお、図1に示すように、検出値判定部43は、判定結果Rspをモータ起動阻止部47だけでなく、判定結果出力端子SOUTを介して、モータユニット1の外部に出力してもよい。
このように構成することにより、モータユニット1の外部において、モータ10の起動可否の判定結果Rspを確認することができる。例えば、モータユニット1の判定結果出力端子SOUTに測定機器を接続することにより、モータ10の起動可否の判定結果Rspを確認することができる。
仮に、判定結果出力端子SOUTに判定結果Rspを出力しない場合について説明する。この場合には、回転指令信号Scを「停止」から「回転」に変化させ、モータ10が回転するか否かを確認することによって初めて、モータ10の起動可否の判定結果Rspが可否のいずれであったのかを確認することができる。
一方、モータユニット1においては、判定結果Rspが判定結果出力端子SOUTから出力されるため、回転指令信号Scを「停止」から「回転」に変化させなくても、モータ10の起動可否の判定結果Rspが可否のいずれであったのかを確認することができる。
1…モータユニット、10…モータ、20…駆動回路、30…シャント抵抗、40…制御部、41…回転制御部、42…電流検出部、43…検出値判定部、44…記憶部、46…検査電流供給部、461…定電圧源、462…スイッチ部、463…検査電流供給制御部、47…モータ起動阻止部、SIN…回転指令入力端子、SOUT…判定結果出力端子

Claims (6)

  1. モータと、
    前記モータに駆動電流を供給する駆動回路と、
    前記駆動電流を計測するシャント抵抗と、
    前記モータの回転指令信号が供給される回転指令入力端子と
    前記シャント抵抗が計測する前記駆動電流を検出する電流検出部と、
    前記回転指令信号と、前記電流検出部が検出する前記駆動電流の検出値とに基づいて、前記モータの回転を制御する回転制御部と、
    定電圧源と、前記定電圧源から前記シャント抵抗に検査電流を供給するスイッチ部と、
    前記スイッチ部をオンオフ制御し、前記定電圧源から前記シャント抵抗への前記検査電流の供給を制御する検査電流供給制御部とを備える検査電流供給部と、
    前記電流検出部が検出する検出値の範囲を示す範囲情報が予め記憶されている記憶部と、
    前記電流検出部が検出する検出値が、前記範囲に含まれるか否かを判定する検出値判定部と、
    前記検出値判定部の判定結果に基づいて、前記モータの起動を阻止するモータ起動阻止部と
    を備え、
    前記検査電流供給部は、
    前記モータが停止した状態において前記検査電流を供給し、
    前記モータ起動阻止部は、
    前記電流検出部によって検出された前記検査電流の検出値が、前記範囲外である場合、前記モータの起動を阻止し、
    前記検査電流の電流値は、
    前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流に基づいて定められており、
    前記検査電流供給部は、
    前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流に相当する前記検査電流を供給する
    モータユニット。
  2. 前記回転制御部は、前記回転指令信号が回転開始を示した後に、前記モータの回転を開始する制御を行なうものであって、
    前記検査電流供給部は、
    前記回転指令信号が回転開始を示した後、かつ前記回転制御部が前記モータの回転を開始する前の期間に、前記検査電流を供給し、
    前記モータ起動阻止部は、
    前記期間に供給された前記検査電流の検出値が、前記範囲外である場合、前記期間内に前記モータの起動を阻止する
    請求項1に記載のモータユニット。
  3. 前記検査電流供給部は、
    前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流のしきい値に基づいて定められる前記検査電流を供給する
    請求項に記載のモータユニット。
  4. 前記検査電流供給部は、
    前記回転制御部が前記モータの制御に用いる前記駆動電流にそれぞれ相当する複数の電流値の前記検査電流を、前記複数の電流値ごとに、それぞれ供給する
    請求項3に記載のモータユニット。
  5. 前記記憶部に記憶されている前記範囲情報とは、前記回転制御部による前記モータの回転制御において、前記駆動電流の範囲の判定に用いられる情報であり、
    前記検査電流供給部は、
    前記範囲情報に示される前記駆動電流に相当する前記検査電流を供給し、
    前記モータ起動阻止部は、
    前記検査電流の検出値が、前記範囲情報に示される範囲外である場合、前記期間内に前記モータの起動を阻止する
    請求項から請求項のいずれか一項に記載のモータユニット。
  6. 前記検出値判定部による判定結果が出力される判定結果出力端子をさらに備え、
    前記検査電流供給部は、
    前記モータが停止した状態であり、かつ前記回転指令信号が回転開始を示す前に、前記検査電流を供給し、
    前記検出値判定部は、
    前記電流検出部が検出する検出値が、前記範囲内であるか否かを判定した判定結果を前記判定結果出力端子に出力する
    請求項から請求項のいずれか一項に記載のモータユニット。

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