JP5610421B2 - モータ駆動回路及びそれを備えたモータ - Google Patents

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Description

本発明は、モータを駆動制御するための駆動回路に関する。
従来より、モータに過電流が流れないように該モータへの通電を制御するモータ駆動回路が知られている。例えば特開2003−134877号公報に開示されているブラシレスモータの駆動回路では、段落[0015]などに開示されるように、固定子の巻線に流れる電流を電圧として検出し、該電圧が基準電圧よりも高い場合に、固定子巻線への通電を停止する過電流保護回路を有している。この過電流保護回路は、過電流を検出するための第1の過電流保護回路と、通電遮断後に復帰させるまでは通電を完全に停止させる第2の過電流保護回路と、を備えている。
特開2003−134877号公報
ところで、上述のように、モータの固定子巻線に流れる電流が過電流かどうかを検出する場合、過電流を検出する第1の過電流保護回路の構成部品等が故障すると、固定子巻線に過電流が流れてもそれを検出することができず、保護回路として十分に機能しないおそれがある。
本発明の目的は、一つの過電流保護回路が故障した場合でも、モータの固定子巻線に過電流が流れ続けるのを防止できるような構成を得ることにある。
第1の発明に係るモータ駆動回路は、モータへの通電を制御するモータ制御部と、上記モータの固定子の巻線に対して電力を供給するためのインバータ部と、上記モータに流れる電流が第1閾値以上の場合に、該モータへの通電を規制するための第1検出信号を上記モータ制御部に出力する第1過電流保護回路と、上記モータに流れる電流が上記第1閾値よりも大きい第2閾値以上の場合に、該モータへの通電を規制するための第2検出信号を上記モータ制御部に出力する第2過電流保護回路と、を備え、上記第1過電流保護回路は、上記インバータ部に接続される第1のシャント抵抗を備え、上記第1のシャント抵抗で発生する電圧を上記第1検出信号として上記モータ制御部に出力し、上記第1検出信号が第1閾値を下回った場合には、該モータ制御部への第1検出信号の出力を停止するように構成されていて、上記第2過電流保護回路は、上記インバータ部に接続される第2のシャント抵抗を備え、上記第2のシャント抵抗で発生した電圧が上記第2検出信号として上記モータ制御部に出力し、第2閾値に対応する電圧以上になった後は、該電圧が第2閾値を下回っても上記モータ制御部に第2検出信号を出力し続け、上記モータへの通電を継続して停止するモータ駆動回路。
以上の構成により、第1過電流保護回路の構成部品等が故障して該第1過電流保護回路による過電流検出が不可能になった場合でも、第2過電流保護回路によって過電流を検出することが可能になる。したがって、モータに過電流が流れ続けて、インバータ装置内のスイッチング素子が損傷を受けるのを防止できる。
また、2つの過電流保護回路のうち、一方の過電流保護回路(第1過電流保護回路)は、モータに流れる電流が第1閾値を下回った場合に第1検出信号の出力を停止するため、モータの負荷が一時的に上昇した場合でも、その後、モータを正常に駆動させることが可能となる。これに対し、他方の過電流保護回路(第2過電流保護回路)は、モータに流れる電流が第2閾値以上になった後は、該電流が第2閾値を下回っても第2検出信号を出力し続けるため、モータの再起動等を行うまで該モータへの通電を制限することができる。
以上より、第1の発明に係るモータ駆動回路によれば、第1過電流保護回路が機能しなくなっても、第2過電流保護回路によって、モータに過電流が流れ続けるのを防止できる。しかも、上述の発明によれば、モータに流れる電流が一時的に第1閾値よりも大きくなっても、該モータに流れる電流が正常な値に戻れば該モータを正常に駆動制御できる一方、該モータに第2閾値以上の過大な過電流が一度流れた場合には、その後もモータへの通電を継続して制限できる。
図1は、本発明の実施形態に係るモータ駆動回路を備えたモータの概略構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係るモータ駆動回路の第2過電流保護回路の構成例を示す回路図である。 図3は、本発明の実施形態に係るモータ駆動回路において、第1過電流保護回路が正常に機能している場合のモータ部に流れる電流とモータ制御部に入力される信号との関係の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係るモータ駆動回路において、第1過電流保護回路が機能していない場合のモータ部に流れる電流とモータ制御部に入力される信号との関係の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
−全体構成−
図1に、本発明の実施形態に係るモータ駆動回路3を備えたモータ1の概略構成を示す。このモータ1は、図示しないケーシング内に、固定子及び回転子からなるモータ部2や、上記モータ駆動回路3が設けられた回路基板(図示省略)などが配置されたものである。このモータ1には、外部に設けられた図示しない外部コントローラから速度指令が入力される。上記モータ1は、この速度指令に基づいてモータ部2の駆動制御を行う。なお、上記モータ1は、固定子の少なくとも一部が樹脂によってモールドされたモールドモータであり、例えば空調機のファン用モータとして用いられる。
上記モータ部2には、巻線2aを有する固定子に対して、複数の磁石を有する回転子が回転可能に設けられている。例えば、上記固定子は略円筒状に形成されていて、上記回転子は、略円柱状に形成され且つ該固定子の内側に同心状に配置されている。
上記モータ駆動回路3は、上記モータ部2の固定子の巻線2aに対して電力を供給するためのインバータ部11と、該インバータ部11内の複数のスイッチング素子12に対して駆動信号を出力する駆動制御部21とを備えている。
上記インバータ部11は、上記固定子の各相の巻線2aに対して通電のON/OFFを行う複数のスイッチング素子12(図1の例では6個のスイッチング素子)が三相ブリッジ結線されたものである。具体的には、上記インバータ部11は、2つのスイッチング素子12,12を直列に接続してなる3つのスイッチングレグが、互いに並列に接続されたものである。各スイッチングレグは、スイッチング素子12,12間の中点が上記固定子の各相の巻線2aに接続されている。上記図1に示すように、上記インバータ部11には、モータ駆動時にモータ電圧Vmが印加される。なお、上記インバータ部11の電源側には、後述する過電流保護回路31,41によって過電流を防止できない場合に、過大な電流が流れると溶断するヒューズ部13が設けられている。
上記駆動制御部21は、上記インバータ部11内の各スイッチング素子12を、外部コントローラから入力される速度指令に基づいて駆動制御するように構成されている。詳しくは、上記駆動制御部21は、上記速度指令に基づいて駆動信号を生成するモータ制御部22と、該モータ制御部22から出力された駆動信号を上記インバータ部11の各スイッチング素子12のゲート(若しくはベース)に出力するための駆動回路23と、を備えている。
上記モータ制御部22は、外部コントローラから受け取った速度指令に応じて、上記インバータ部11の各スイッチング素子12を駆動させる駆動信号を生成するように構成されている。また、上記モータ制御部22には、後述する2つの過電流保護回路31,41から出力される信号が入力される2つの入力端子22a,22bが設けられている。具体的には、上記モータ制御部22は、該2つの入力端子としての電流検出端子22a及びリセット端子22bを備えている。
上記モータ駆動回路3は、モータ部2に過電流が流れた場合に上記モータ制御部22から出力される駆動信号を制限するための過電流保護回路31,41を備えている。これらの過電流保護回路31,41は、上記インバータ部11に接続される第1のシャント抵抗32,第2のシャント抵抗42を備えている。上記過電流保護回路31,41は、それぞれ、第1のシャント抵抗32,第2のシャント抵抗42で生じる電圧を計測することにより、該インバータ部11に流れる電流が過電流かどうかを検出するように構成されている。
具体的には、上記モータ駆動回路3は、モータ部2に流れる電流が第1閾値以上の場合に上記モータ制御部22の電流検出端子22aに第1検出信号を出力する第1過電流保護回路31と、モータ部2に流れる電流が上記第1閾値よりも大きい第2閾値以上の場合に上記モータ制御部22のリセット端子22bに第2検出信号を出力する第2過電流保護回路41と、を備えている。
上記第1過電流保護回路31は、従来からよく知られた一般的な構成の過電流保護回路であり、第1のシャント抵抗32で発生する電圧を上記電流検出端子22aに信号として入力するように構成されている。上記モータ制御部22では、上記第1過電流保護回路31から電流検出端子22aに出力される信号が上記第1閾値に対応する基準値以上の場合に、モータ部2に過電流が流れていると判定する。このように、上記電流検出端子22aに基準値以上の信号が入力されると、上記モータ制御部22は、モータ部2に通電する電流を低下させるような駆動信号を生成して出力する。ここで、上記基準値以上の信号が、上記第1検出信号に対応する。したがって、本発明における第1検出信号の出力停止とは、上記基準値を下回る信号のみが出力されている状態を意味する。
すなわち、上記モータ制御部22は、上記モータ部2に流れる電流が第1閾値以上の場合にはモータ部2に通電する電流を制限する一方、該モータ部2に流れる電流が第1閾値を下回った場合にはモータ部2に通電する電流の制限を解除する。
上記第2過電流保護回路41は、上記モータ部2に流れる電流が第2閾値以上かどうかを判定する過電流判定部43と、該過電流判定部43でモータ部2に流れる電流が第2閾値以上であると判定された場合に第2検出信号としての通電停止信号を出力する信号出力部44と、該信号出力部44から出力される通電停止信号をそのまま出力し続けるための信号保持部45と、を備えている。なお、上記第2過電流保護回路41の詳しい構成については後述する。
すなわち、上記第2過電流保護回路41は、上記モータ部2に流れる電流が第2閾値以上になると、通電停止信号を出力して該モータ部2への通電を停止するように構成されている。また、上記第2過電流保護回路41は、一旦、上記モータ部2に流れる電流が第2閾値以上になると、通電停止信号の出力状態をそのまま保持して、モータ部2への通電を継続して停止するように構成されている。
ここで、上述のとおり、上記第2過電流保護回路41で過電流を判定する基準となる第2閾値は、上記第1過電流保護回路31で過電流を判定する基準となる第1閾値よりも大きい値に設定されている。これにより、上記第1過電流保護回路31でモータ部2の過電流を検出する一方、該第1過電流保護回路31が構成部品などの故障によって機能しない場合には、上記第2過電流保護回路41によってモータ部2の過電流を検出して該モータ部2への通電を停止することができる。
したがって、上述の構成により、上記第1過電流保護回路31及び第2過電流保護回路41によってモータ部2に過電流が流れ続けるのを防止できる。
なお、上述の構成では、上記第2過電流保護回路41から第2検出信号が出力されると、モータ制御部22はモータ部2への通電を停止するようにしているが、この限りではなく、該モータ部2に流れる電流が過電流にならないように該モータ部2の電流値を下げるようにしてもよい。すなわち、上記モータ制御部22は、上記第2検出信号を受け取ると、上記モータ部2への通電を制限する。
−第2過電流保護回路の構成−
次に、上記第2過電流保護回路41の詳しい構成について図2を用いて説明する。
上記第2過電流保護回路41は、過電流判定部43を構成する比較器43aと、信号出力部44を構成するnチャンネル型のスイッチング素子44aと、信号保持部45を構成するpチャンネル型のスイッチング素子45aと、を備えている。上記比較器43aは、第2のシャント抵抗42で発生した電圧を、モータ部2に流れる電流の第2閾値に対応する基準電圧と比較する。すなわち、上記比較器43aの入力側には、上記第2のシャント抵抗42で発生した電圧が入力される。また、上記比較器43aには、基準電圧として、直列に接続された抵抗R1,R2によって得られる制御電圧Vcc1の分圧が入力される。
なお、上記図2において、上記スイッチング素子44a,45aは、トランジスタとして表記されているが、これに限らず、MOSFETなどのFETによって上記スイッチング素子44a,45aを構成してもよい。
上記比較器43aの出力は、nチャンネル型のスイッチング素子44aのベース端子に入力される。また、このスイッチング素子44aのベース端子には、制御電圧Vcc1が印加されている。上記第2のシャント抵抗42で発生した電圧が上記基準電圧を超えると、上記比較器43aからスイッチング素子44aのベース端子に信号が出力される。これにより、該比較器43aから出力された信号及び制御電圧Vcc1によって上記スイッチング素子44aのベース端子に印加される電圧は、該スイッチング素子44aの駆動電圧を上回り、該スイッチング素子44aがオン状態になる。
上記スイッチング素子44aは、コレクタ側に、直列に接続された抵抗R3,R4によって得られる制御電圧Vcc1の分圧が印加されている一方、エミッタ側がグランド(GND)に接続されている。また、上記スイッチング素子44aのコレクタ側は、pチャンネル型のスイッチング素子45aのベース端子に接続されている。さらに、上記スイッチング素子44aのコレクタ側は、上記モータ制御部22のリセット端子22bに接続されている。すなわち、上記スイッチング素子44aのコレクタ側は、一端側に制御電圧Vcc1が印加され且つ他端側がリセット端子22bに接続された、直列の抵抗R3,R4間に接続されている。そして、これらの抵抗R3,R4の中点と上記スイッチング素子45aのベース端子とが接続されている。
これにより、上記スイッチング素子44aがオフ状態のとき(第2のシャント抵抗42で発生した電圧が上記基準電圧を超えていない場合)には、上記リセット端子22bに制御電圧Vcc1の一部が印加される。一方、上記スイッチング素子44aがオン状態のときには、該スイッチング素子44aのコレクタ側とエミッタ側とが同電位になるため、上記リセット端子22bの電圧はほぼ0Vになる。このリセット端子22bの電圧ほぼゼロの状態が、該リセット端子22bに第2検出信号、すなわち通電停止信号が入力されている状態である。
上記スイッチング素子45aは、エミッタ側に制御電圧Vcc1が印加されている一方、コレクタ側がダイオード45bを介して上記比較器43aの入力側に接続されている。具体的には、上記スイッチング素子45aのコレクタ側は、上記シャント抵抗42で発生した電圧が入力される比較器43aの入力側に接続されている。上記スイッチング素子45aは、Pチャンネル型の半導体素子であるため、ベース端子の電圧がほぼ0Vになると、オン状態になる。上記スイッチング素子45aがオン状態になると、制御電圧Vcc1が上記比較器43aに入力されるため、該制御電圧Vcc1の分圧によって規定される上記基準電圧に比べて、第2のシャント抵抗42側から入力される電圧の方が常に大きくなって、上記比較器43aから常に信号が出力される状態となる。
ここで、上記ダイオード45bは、スイッチング素子45aに逆方向(コレクタからエミッタへ)の電流が流れないように、該スイッチング素子45aのコレクタ側に対してアノード側が接続されている。なお、上記比較器43aの入力側には、上記ダイオード45bのカソード側が接続される部分よりも下流側に、該比較器43aから第2のシャント抵抗42側への電流の逆流を防止するダイオード46が設けられている。
上述のような構成によって、上記比較器43aにおいて第2のシャント抵抗42で発生した電圧が基準電圧よりも大きいと判定されると、上記スイッチング素子44aがオン状態になって上記モータ制御部22のリセット端子22bに出力される電圧はほぼ0Vになる。また、このとき、上記スイッチング素子45aもオン状態になり、上記比較器43aに常に基準電圧よりも大きい電圧が入力されるため、該比較器43aから信号が出力し続けることになる。よって、上記第2のシャント抵抗42で発生した電圧が一度、基準電圧よりも大きくなると、リセット端子22bに出力される電圧は約0Vのまま保持される。
上記モータ制御部22は、上記リセット端子22bに出力される電圧が約0Vの場合、駆動信号の出力を停止して、モータ部2への通電を停止するように構成されている。したがって、以上の構成により、第2のシャント抵抗42で発生した電圧が、モータ部2に過電流が流れたと判定される基準電圧よりも大きくなると、該モータ部2への通電が停止され、その後の該モータ部2への電流の変動に関係なく通電停止状態が維持される。この通電停止状態は、例えばモータ1を再起動するまで持続される。
−第1過電流保護回路及び第2過電流保護回路の動作−
次に、上記第1過電流保護回路31及び第2過電流保護回路41の動作を図3及び図4に基づいて説明する。
まず、上記第1過電流保護回路31が正常に機能している場合には、図3に示すように、第1過電流保護回路31から電流検出端子22aに対して、モータ部2に流れる電流に対応する電圧が信号として出力される。そして、該電流検出端子22aに出力された信号が基準値X’(モータ部2に流れる電流の第1閾値Xに対応する値)以上になると、モータ制御部22ではモータ部2に通電する電流を抑制するような駆動信号を生成する。これにより、該モータ部2に流れる電流が上記基準値X’に対応する第1閾値X以上になるのを防止できる。
このように、上記第1過電流保護回路31が正常に機能している場合には、モータ部2に流れる電流が第1閾値X以上にならないように通電制御できるが、該第1過電流保護回路31の構成部品(例えば、第1のシャント抵抗32など)や電流検出端子22aが壊れた場合には、該第1過電流保護回路31は機能しない。
すなわち、図4に示すように、電流検出端子22aに上記基準値X’を超える信号が入力されても、上記第1過電流保護回路31は、モータ部2に流れる電流を抑制する機能を果たさなくなる。この場合には、上記図4に示すように、モータ部2に流れる電流が増大し続けることになる。
上述のような場合、モータ部2に流れる電流が第2閾値Y以上になると、第2過電流保護回路41で検出してリセット端子22bに通電停止信号(図3の例では立ち下がり信号)が出力される。この通電停止信号は、モータ部2に流れる電流が第2閾値Yを下回った場合でも、リセット端子22bに出力され続ける。モータ制御部22は、この通電停止信号がリセット端子22bを介して入力されると、駆動信号の出力を停止して、モータ部2への通電を停止する。
これにより、上記第1過電流保護回路31が正常に機能しなくなった場合でも、上記第2過電流保護回路41によってモータ部2に流れる電流が第2閾値Y以上になるのを防止できる。したがって、上記モータ部2に過電流が流れ続けるのを防止できる。
−実施形態の効果−
以上より、モータ駆動回路3の第1過電流保護回路31が構成部品や電流検出端子22aの故障によって機能しなくなった場合でも、上記第2過電流保護回路41によって、モータ部2に過電流が流れ続けるのを防止できる。
また、上記第1過電流保護回路31は、従来の過電流保護回路と同様、第1のシャント抵抗32に生じる電圧を信号としてモータ制御部22に出力する構成なので、該モータ制御部22によって、モータ部2に流れる電流が第1閾値以上の場合にのみ該モータ部2に流れる電流を制限することができる。したがって、例えばモータ起動時やファンに過大な力が作用した場合など、モータ部2に流れる電流が一時的に上昇して上記第1閾値以上になった間だけ、電流制限を行うことができる。すなわち、モータ部2に流れる電流が上記第1閾値を下回った場合には、該モータ部2に流れる電流の制限が解除されて、速度指令に応じた電流が該モータ部2に流れることになる。
また、上記第2過電流保護回路41は、上記第1過電流保護回路31が機能せずに、上記モータ部2に流れる電流が第2閾値以上になった場合に、通電停止信号を出力し、その後もモータ1が再起動されるまで該通電停止信号を出力するように構成されている。これにより、上記モータ部2に第2閾値以上の電流が流れるのを防止できる。
また、上記第2過電流保護回路41を図2のような構成にすることで、簡単且つ低コストな構成により、通電停止信号を継続的に出力可能な2つめの過電流保護回路を構成することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、モータ制御部22に、第1過電流保護回路31及び第2過電流保護回路41から信号入力される2つの端子22a,22bを設けているが、この限りではなく、一つの端子に対して信号入力されるようにしてもよい。この場合には、端子が故障しない限り、第1過電流保護回路31が機能しない場合には、第2過電流保護回路41によってモータ部2に過電流が流れ続けるのを防止できる。
また、上記実施形態では、モータ1内にモータ駆動回路3を設けているが、この限りではなく、該モータ1の外部にモータ駆動回路3を設けてもよい。さらに、上記実施形態では、モータ1を固定子が樹脂によってモールドされたモールドモータとしているが、この限りではなく、固定子が樹脂によってモールドされていないモータとしてもよい。
また、上記実施形態では、第1過電流保護回路31を、従来の過電流保護回路の構成と同様の構成にしているが、この限りではなく、該第1過電流保護回路31の出力信号によって、モータ部2に流れる電流が過電流かどうかを判定できる構成であれば、例えばICによって構成するなど、第1過電流保護回路41をどのように構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、第2過電流保護回路41を図2に示すような回路によって構成しているが、この限りではなく、モータ部2の過電流を検出した場合に信号を出力し、その状態を保持できる構成であれば、例えばICによって構成するなど、第2過電流保護回路をどのように構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1過電流保護回路31及び第2過電流保護回路41の出力信号を、電流検出端子22a及びリセット端子22bを経てモータ制御部22に入力するようにしているが、この限りではなく、2つの過電流保護回路をICなどからなる駆動制御部21内に設けてもよい。すなわち、2つの過電流保護回路を駆動制御部21とは別回路として構成するのではなく、該駆動制御部21の機能の一つとして構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、モータ駆動回路に過電流保護回路が設けられたモータに有用である。
1 モータ
2 モータ部
3 モータ駆動回路
11 インバータ部
12 スイッチング素子
21 駆動制御部
22 モータ制御部
22a 電流検出端子(入力端子)
22b リセット端子(入力端子)
23 駆動回路
31 第1過電流保護回路
32 シャント抵抗
41 第2過電流保護回路
42 シャント抵抗
43 過電流判定部
43a 比較器
44 信号出力部
44a スイッチング素子
45 信号保持部
45a スイッチング素子
R1〜R4 抵抗

Claims (4)

  1. モータへの通電を制御するモータ制御部と、
    上記モータの固定子の巻線に対して電力を供給するためのインバータ部と、
    上記モータに流れる電流が第1閾値以上の場合に、該モータへの通電を規制するための第1検出信号を上記モータ制御部に出力する第1過電流保護回路と、
    上記モータに流れる電流が上記第1閾値よりも大きい第2閾値以上の場合に、該モータへの通電を規制するための第2検出信号を上記モータ制御部に出力する第2過電流保護回路と、を備え、
    上記第1過電流保護回路は、上記インバータ部に接続される第1のシャント抵抗を備え、上記第1のシャント抵抗で発生する電圧を上記第1検出信号として上記モータ制御部に出力し、上記第1のシャント抵抗で発生した電圧が第1閾値を下回った場合には、該モータ制御部への第1検出信号の出力を停止するように構成されていて、
    上記第2過電流保護回路は、上記インバータ部に接続される第2のシャント抵抗を備え、上記第2のシャント抵抗で発生した電圧が上記第2検出信号として上記モータ制御部に出力し、第2閾値に対応する電圧以上になった後は、該電圧が第2閾値を下回っても上記モータ制御部に第2検出信号を出力し続け、上記モータへの通電を継続して停止するモータ駆動回路。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動回路において、
    上記モータ制御部は、上記第1過電流保護回路から出力される第1検出信号及び上記第2過電流保護回路から出力される第2検出信号がそれぞれ入力される2つの入力端子を有しているモータ駆動回路。
  3. 請求項1または2に記載のモータ駆動回路において、
    上記第2過電流保護回路は、
    上記モータに流れる電流が第2閾値以上かどうかを判定する過電流判定部と、
    上記過電流判定部によって上記モータに流れる電流が上記第2閾値以上であると判定された場合に、第2検出信号を出力する信号出力部と、
    上記過電流判定部によって上記モータに流れる電流が上記第2閾値以上であると判定された後は、該電流が第2閾値を下回っても上記第2検出信号の出力を保持する信号保持部と、
    を備えているモータ駆動回路。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のモータ駆動回路を備えているモータ。
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