JP6639204B2 - 送電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特に、電力を無線で供給するために用いて好適な送電装置に関する。
近年、コネクタで物理的に接続することなく無線で電力を供給するための1次コイルを備えた送電装置と、送電装置から供給される電力を無線で受け付けるための2次コイルを備えた受電機器とを含む無線送電システムが知られている。無線送電システムにおいて、1次コイルと2次コイルとの間またはこれらのコイルの近辺に、金属物やICカード等の異物が配置された場合、1次コイルから供給された電力が異物に供給されてしまい、異物にダメージを与える可能性があるいう問題がある。
そこで、特許文献1には、1次コイルと2次コイルとの間を循環する磁束が検知コイルを通過する際にそれぞれ逆向きに誘導電流が流れるように構成された八の字型の検知コイルを用いた技術が開示されている。この技術では、検知コイルのインピーダンスの変化から金属物を検出するとしている。
特開2014−126512号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、検知コイル内の磁界強度の均一性に関しては言及されていない。1次コイルと2次コイルとの間を循環する磁束が検知コイルを通過する際にそれぞれ逆向きに誘導電流が流れる八の字型のような検知コイルでは、検知コイル内の磁界強度が略均一にならない。このため、筐体構造に金属物を含む受電機器が配置される位置によってインピーダンスが変化してしまい、異物が検出されたのか受電機器の位置がずれただけなのかを判定できないという問題があった。
本発明は前述の問題点に鑑み、電子機器に電力を無線で供給する際に、近辺に配置されている異物を正確に検出できるようにすることを目的としている。
本発明に係る送電装置は、電子機器に無線で電力を送電する送電手段と、前記送電手段による送電に影響を与える異物を検出する異物検出手段と、前記送電手段により前記電子機器に電力を送電するためのアンテナであって、ループ状に構成されている送電アンテナと、前記異物検出手段により前記異物を検出するための異物検出アンテナとを有し、前記異物検出アンテナは、前記送電アンテナのループ方向と垂直方向に所定の距離以上だけ前記送電アンテナから離れて配置され、前記ループ方向の垂直方向から見て前記送電アンテナを囲うように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、電子機器に電力を無線で供給する際に、近辺に配置されている異物を正確に検出することができる。
実施形態1における無線送電システムの構成例を示す図である。 実施形態1における送電装置100の内部構成例を示すブロック図である。 実施形態1における送電アンテナ104、異物検出アンテナ106、及び通信アンテナ108の配置の一例を説明するための図である。 実施形態1における異物検出アンテナ106の磁界分布の一例を示す図である。 実施形態1において、送電前に送電装置100によって実行される異物検出判定処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態1において、送電中に送電装置100によって実行される異物検出判定処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
[実施形態1]
図1は、実施形態1における無線送電システムの構成例を示す図である。
実施形態1に係る無線送電システムは、図1に示すように、送電装置100と、送電装置100と通信を行い、電力の供給を受ける電子機器200とから構成される。
送電装置100における所定の範囲300内に電子機器200が存在する場合には、送電装置100は、通信アンテナを介して無線により通信を行い、電子機器200が受電可能な機器か否かを判定する。電子機器200が受電可能な機器だと判定した場合は、送電装置100は、送電アンテナを介して送電用の電力を電子機器200に供給する。受電アンテナを有する電子機器200は、受電アンテナを介して送電装置100から供給される電力を無線により受電する。
一方、送電装置100における所定の範囲300内に電子機器200が存在しない場合は、電子機器200は送電装置100から電力を受け取ることはできない。なお、所定の範囲300とは、電子機器200が送電装置100と通信を行うことができる範囲である。
なお、送電装置100は複数の電子機器に対しても、並行して電力を無線で供給することが可能であってもよいものとする。
電子機器200は、2次電池から供給される電力によって動作する電子機器であり、例えば、タブレット型PC、スマートフォン、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、または音声データ及び映像データの再生を行う再生装置である。また、電子機器200は、2次電池から供給される電力によって駆動する車のような移動装置であってもよい。
また、電子機器200は、2次電池が装着されていない場合に、送電装置100から供給される電力によって動作可能な電子機器であってもよい。
(送電装置100の内部構成)
図2(a)は、実施形態1における送電装置100の内部構成例を示すブロック図である。
送電装置100は、図2(a)に示すように、電力生成部101、制御部102、送電部103、送電アンテナ104、異物検出部105、異物検出アンテナ106、第1の通信部107、及び通信アンテナ108を有する。さらに送電装置100は、第1のメモリ109a、第2のメモリ109b、記録部110、表示部111、操作部112、第2の通信部113、及びタイマー114を有する。また、送電装置100には、記録媒体110aが装着されている。
また、図1(b)に示すように、送電部103は、整合回路103aとVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)検出部103bとを有する。さらに、図1(c)に示すように、異物検出部105は、整合回路105aとVSWR検出部105bとを有する。
電力生成部101は、AC電源から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を送電装置100の各構成要素へ供給する。また、電力生成部101は、送電アンテナ104を介して電子機器200に供給するための電力を生成する。この際、所定の送電方式に則って電子機器200に電力を供給する。所定の送電方式とは、例えば、磁界共鳴方式または電磁誘導方式を用いた送電方式である。
電力生成部101によって生成される電力には、第1の電力と、第2の電力とがある。第1の電力は、送電装置100が異物を検出する時に、異物検出部105を介して異物検出アンテナ106に供給される電力である。第2の電力は、送電装置100が電子機器200に対して送電を行う場合に、送電部103を介して送電アンテナ104に供給される電力である。また、第1の電力は第2の電力よりも小さい電力であるものとする。
制御部102は、例えばCPUであり、電力生成部101から供給される電力によって、送電装置100の各構成要素を制御する。また、制御部102は、第1のメモリ109aに記録されているコンピュータプログラムを実行することによって、送電装置100の各構成要素の動作を制御する。
制御部102は、送電部103から電圧定在波比VSWR(以下、VSWRと称す)の情報を入力する。そして、制御部102は、入力されたVSWRを用いて、送電装置100と電子機器200のインピーダンスがマッチングしているかどうかを検出する。
また、制御部102は、送電部103または異物検出部105から供給されるVSWRの情報から異物の存在を検出することができる。異物とは、例えば、RFID(Radio Frequency IDentification)などのICタグを搭載した電子機器やICカード、金属物等の物体であり、磁界に影響を与える物体である。
制御部102は、送電部103内の整合回路103a及び異物検出部105内の整合回路105aの調整を行う。整合回路103a、105aは、可変コンデンサ、コンデンサ、可変コイル、コイル、可変抵抗、抵抗等の整合調整素子で構成される。また、整合回路103a、105aはスイッチを有していてもよい。
また、送電部103内の整合回路103aは、送電アンテナ104と、制御部102により選択された、送電の対象となる電子機器が有する受電アンテナとの間で共振を行うための共振回路である。また、整合回路103aは、電力生成部101と送電アンテナ104との間のインピーダンスマッチングを行うための回路を含む。
また、異物検出部105内の整合回路105aは、共振周波数を調整するための共振回路であり、電力生成部101と異物検出アンテナ106との間のインピーダンスマッチングを行うための回路を含む。共振周波数は、送電装置100と、送電装置100の送電の対象となる電子機器とが共振を行うための周波数であり、以下「共振周波数f」と呼ぶ。下記の式(1)は、共振周波数fを示す。ここで、Lは送電アンテナ104と外部の寄生要因とによるインダクタンス値を表し、Cは整合回路103aと寄生要因とによるキャパシタンス値を表す。
f=1/{2π(LC)1/2} ・・・式(1)
なお、制御部102は、送電部103内の整合回路103aの可変コンデンサ及び可変コイルの値を制御することによって、送電アンテナ104から供給される電力が共振周波数fになるように設定する。共振周波数fは、例えば、13.56MHzであり、共振周波数fは6.78MHzであってもよく、第1の通信部107の通信規格で規定されている周波数であってもよい。
また、制御部102は、異物検出部105内の整合回路105aの可変コンデンサ及び可変コイルの値を制御することによって、異物検出アンテナ106から供給される電力の共振周波数fを設定する。共振周波数fは、例えば、13.56MHzであり、共振周波数fは6.78MHzであってもよく、第1の通信部107の通信規格で規定されている周波数であってもよい。
送電部103内のVSWR検出部103bは、送電装置100と電子機器200とのインピーダンスの整合状態を検出するために、VSWRを検出する。そして、VSWR検出部103bは、検出したVSWRの情報を制御部102に供給する。VSWRは、送電アンテナ104から供給される電力の進行波と、送電アンテナ104から供給される電力の反射波との関係を示す値であり、以下の式(2)によって表される。
VSWR=(1+ρ)/(1−ρ) ・・・式(2)
但し、ρ=(Z−Zo)/(Z+Zo)=Vr/Vf
ここで、Zは付加インピーダンスを表し、Zoは伝送線路の特性インピーダンスを表す。また、Vfは進行波の振幅電圧を表し、Vrは反射波の振幅電圧を表す。インピーダンスがマッチングした状態においては、反射波の振幅電圧Vrがゼロとなり、Z=ZoでVSWRは1となる。VSWRが1に近いほど、反射電力が少なく、送電装置100から電子機器200に対して供給される電力の損失が少なく、効率が良い状態であることを示す。
送電アンテナ104は、電力生成部101により生成された電力を外部に供給するためのアンテナである。送電装置100は、送電アンテナ104を介して電子機器200に電力を供給する。なお、送電装置100内における送電アンテナ104の配置に関しては後述する。
異物検出部105内の整合回路105aは、送電部103内の整合回路103aと同様のものである。また、異物検出部105内のVSWR検出部105bも、送電部103内のVSWR検出部103bと同様のものである。
異物検出アンテナ106は、電力生成部101により生成された電力を外部に供給するためのアンテナである。送電装置100は、異物検出アンテナ106を介して異物検出部105で検出したVSWRを用いて、異物の有無を判定する。なお、送電装置100内における異物検出アンテナ106の配置に関しては後述する。
第1の通信部107は、例えば、NFCフォーラムによって規定されているNFC規格に基づいて無線通信を行う。また、第1の通信部107は、ISO/IEC 18092規格、ISO/IEC 14443規格、ISO/IEC 21481規格に基づいて無線通信を行ってもよい。第1の通信部107と電子機器200との間で送受信する情報は、NDEF(NFC Data Exchange Format)に対応する情報である。
第1の通信部107は、NDEFに対応する情報を電子機器200に送信する場合、電力生成部101から供給される電力を、振幅変位を利用したASK(Amplitude Shift Keying)変調によって、パルス信号に変換する。ここで、ASK変調とは、振幅変位を利用した変調であり、ICカードと無線により通信を行うカードリーダとの通信等で用いられる。
第1の通信部107は、第1の通信部107に含まれるアナログ乗算器及び負荷抵抗をスイッチングさせることにより電力生成部101によって生成された電力の振幅を変更し、パルス信号に変更する。第1の通信部107によって変更されたパルス信号は、通信アンテナ108に供給され、コマンドとして電子機器200に送信される。さらに、第1の通信部107は、所定の符合化方式による符合化回路を有する。
第1の通信部107は、電子機器200からNDEFに対応する情報を受信する場合、通信アンテナ108に流れる電流の変化に応じて、電子機器200に送信したコマンドに対する電子機器200からの返答を符号化回路により復調することができる。このことによって、第1の通信部107は、負荷変調方式によって電子機器200に送信したリクエストに対するレスポンス、及び電子機器200から送信される情報を、電子機器200から受信することができる。第1の通信部107は、制御部102からの指示に応じてコマンドを電子機器200に送信する。さらに、第1の通信部107は、電子機器200からのレスポンスまたは情報を受信した場合、受信した返答を復調して制御部102に供給する。
さらに、第1の通信部107は、通信設定を変更可能なレジスタを有している。制御部102は、このレジスタを変更することにより通信感度の調整を行うことができる。なお、レジスタは通信方式毎に個別に有していてもよい。例えば、NFC通信規格のTypeA、TypeB、及びTypeFの各々の通信感度を調整できるレジスタを有する構成であってもよい。
通信アンテナ108は、第1の通信部107に採用された通信方式に則って電子機器200と通信を行うためのアンテナである。送電装置100は、通信アンテナ108を介して電子機器200に情報を送信する。また、送電装置100は、通信アンテナ108を介して、電子機器200に送信した情報に対応する応答、及び電子機器200から送信された情報を受信する。例えば、通信アンテナ108のループパターンに流れる電流により磁界が生じ、発生した磁界を介して対向の電子機器200に搭載される通信アンテナに誘導電流が流れる電磁誘導方式に則って通信を行う。なお、送電装置100内における通信アンテナ108の配置に関しては後述する。
第1のメモリ109aは、送電装置100の各構成要素の動作を制御するコンピュータプログラム及び各構成要素の動作に関するパラメータ等の情報を記録する。また、第1のメモリ109aは、制御部102が送電部103内の整合回路103a及び異物検出部105内の整合回路105aの調整に必要な情報及びVSWRの範囲情報も記録している。
ここで、制御部102が送電部103内の整合回路103a及び異物検出部105内の整合回路105aの調整に必要な情報が第1のメモリ109aに複数記録されていてもよい。調整に必要な情報としては、例えば、送電装置100の電源起動時に制御部102が送電部103内の整合回路103a及び異物検出部105内の整合回路105aの調整を行うための情報である。他の情報としては、送電装置100が電子機器200へ送電を行う際に制御部102が送電部103内の整合回路103aの調整を行うための情報、送電装置100が異物検出時に異物検出部105内の整合回路105aの調整を行うための情報等である。また、ユーザーの操作に応じて操作部112を介して制御部102によって作成された送電部103内の整合回路103a及び異物検出部105内の整合回路105aの調整を行うための情報が第1のメモリ109aに記録されていてもよい。さらに、工場出荷時の送電部103内の整合回路103a及び異物検出部105内の整合回路105aの調整を行うための情報が第1のメモリ109aに記録されていてもよい。
VSWRの範囲情報も同様に第1のメモリ109aに複数記録されていてもよい。VSWRの範囲情報とは、送電装置100における所定の範囲300内に電子機器200が存在する場合に、送電装置100が電子機器200以外の異物が検出されない条件として例えば「VSWR値:1.5以上2.0未満」といった情報である。また、VSWRの範囲情報には、送電装置100が電子機器200への送電を行っている間の異物が検出されない条件として、例えば「VSWR値:1.0以上1.5未満」などの情報も含まれる。
また、第1のメモリ109aには、表示部111に表示させるための映像情報も記録されている。さらに、第1のメモリ109aには、送電装置100の識別情報、送電パラメータ、送電を制御するためのフラグ、電子機器200から第1の通信部107または第2の通信部113を介して受信した情報などが記録されている。
第2のメモリ109bは、書き換え可能なメモリである。第2のメモリ109bは、制御部102のワークメモリとして動作することができる。従って、第2のメモリ109bは、制御部102で用いられる様々な情報、データ、値、パラメータ及びプログラムを記憶することができる。
記録部110は、第1の通信部107または第2の通信部113を介して受信した情報を記録媒体110aに記録する。また、記録部110は、映像情報や音声情報等の情報を記録媒体110aから読み出すことができる。制御部102は、読み出された映像情報を表示部111したり、読み出した映像情報や音声情報等の情報を第1の通信部107または第2の通信部113に供給したりすることもできる。なお、記録媒体110aは、ハードディスクやメモリカード等であってもよく、送電装置100に内蔵されていてもよく、送電装置100に着脱可能な外部の記録媒体であってもよい。
表示部111は、記録部110によって記録媒体110aから読み出される映像情報、第1のメモリ109aから供給される映像情報、または第2の通信部113から供給される映像情報を表示する。ここで、映像情報とは、電子機器200との通信状況等をユーザーに通知するためのメッセージ等である。
また、表示部111は、外部機器のモニタと接続するためのHDMI(High−Definition Multimedia Interface)(登録商標)等のコネクタで構成されていてもよい。
操作部112は、送電装置100を操作するためのユーザーインターフェースを提供する。操作部112は、送電装置100を操作するための電源ボタン、送電装置100の動作モードを切り換えるモード切換ボタン、送電装置100の設定を変更するための設定変更ボタン等を有し、各ボタンはスイッチ、タッチパネル等により構成される。制御部102は、操作部112を介して入力されたユーザーの指示に従って送電装置100を制御する。なお、操作部112は、リモートコントローラからリモコン信号を受信する構成を有していてもよく、制御部102は受信したリモコン信号に応じて送電装置100を制御するようにしてもよい。
第2の通信部113は、第1の通信部107の通信規格と異なる通信規格に基づいて、電子機器200と無線通信を行う。第2の通信部113の通信規格は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格や、無線LAN規格(IEEE802.11a、b、g、n、acなど)などである。第2の通信部113は、第1のメモリ109a、または記録媒体110aから供給された映像情報や音声情報等の情報を電子機器200に送信する。また、第2の通信部113は、電子機器200から送電装置100に送信される映像情報や音声情報等の情報を受信する。
さらに、第2の通信部113は、電子機器200の機器情報も受信することが可能である。電子機器200の機器情報とは、例えば、電子機器200が有する2次電池の充電状態、ACアダプタ等を介して商用電源に接続されている状態、他の通信装置と接続されている状態、電子機器200の有する各機能の動作状態等を示す情報である。制御部102は、第2の通信部113を介して受信した電子機器200の機器情報を第1のメモリ109aに記録する。
タイマー114は、現在の時刻や各構成要素で行われる動作や処理に関する時間を計測する。また、タイマー114によって計測される時間に対する閾値の情報は、第1のメモリ109aに予め記録されている。
また、送電装置100は、さらにスピーカ部を有していてもよい。スピーカ部は、記録部110によって記録媒体110aから読み出される音声情報、第1のメモリ109aから供給される音声情報、または第2の通信部113から供給される音声情報を出力する。
次に、送電アンテナ104、異物検出アンテナ106、及び通信アンテナ108の配置について説明する。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態1における送電アンテナ104、異物検出アンテナ106、及び通信アンテナ108の配置の一例を説明するための図である。
図3(a)は、送電アンテナ104、異物検出アンテナ106、及び通信アンテナ108をループパターン面から垂直方向に見た場合の例を示している。一方、図3(b)は、各アンテナをループパターン面から水平方向に見た場合の例を示している。
図3(a)に示す例では、異物検出アンテナ106のループパターンが最も外側に配置され、内側に向かって通信アンテナ108、送電アンテナ104の順に配置されている。なお、異物検出アンテナ106のループパターンの内側に送電アンテナ104が配置されていればどのような順序でもよく、例えば、外側から通信アンテナ108、異物検出アンテナ106、送電アンテナ104の順に配置されていてもよい。なお、送電可能な範囲が異物を検出できる範囲を超えている場合には、送電可能な位置に異物が存在していることを検出できないという不都合が生じる。これを防ぐために、異物を検出できる範囲が送電可能な範囲を包含するよう、異物検出アンテナ106のループパターンを送電アンテナ104の外側に配置する。
異物検出アンテナ106は、送電アンテナ104が配置される範囲の磁界強度が略均一となるように1巻きのループパターンとしている。異物検出アンテナ106を複数回巻いたループパターンとすると、あるループと隣接したループとの間で磁界が打ち消し合うように働き、磁界強度の均一性を保つことが難しくなる。このため、図3(a)に示す例では、異物検出アンテナ106は1巻きのループパターンを採用している。また、異物検出アンテナ106のループの巻き数が増えれば増えるほど異物検出アンテナ106の面積が大きくなってしまうため、巻き数を1巻きに抑えている。
但し、異物検出アンテナ106の最内周のループが送電アンテナ104の外側であれば、異物検出アンテナ106を複数回巻いたループパターンとしてもよい。異物検出アンテナ106の面積が大きくなるほど中央の磁界強度が周りの磁界強度に比べて弱くなる傾向がある。ところが、異物検出アンテナ106の外形サイズによっては、異物検出アンテナ106を複数回巻いた方が、送電アンテナ104が配置されるエリアの磁界強度を略均一にすることが容易となる場合もある。
また、アンテナの高さについては、図3(b)に示すように、送電アンテナ104と通信アンテナ108とが同一の高さに配置され、異物検出アンテナ106が送電アンテナ104及び通信アンテナ108から所定の距離d離れて下方に配置されている。図3における上側は、送電装置100の筐体である。送電効率を考慮すると、送電アンテナ104は筐体に近い位置に配置するのが好ましい。また、受電させたい電子機器200が近づけられるのは、異物検出アンテナ106とは反対側の送電アンテナ104側である。なお、異物検出アンテナ106を送電アンテナ104より下方に配置する理由に関しては後述する。また、通信アンテナ108は送電アンテナ104と同一の高さでなくてもよい。
また、図3(a)に示す例とは異なり、送電アンテナ104及び異物検出アンテナ106の外形サイズは同一であってもよい。この場合には、送電アンテナ104から所定の距離d下方に離して異物検出アンテナ106を配置するものとする。詳細は後述するが、異物検出アンテナ106が送電アンテナ104に近接していると、異物検出アンテナ106のループ内の送電アンテナ104が配置される範囲の磁界強度が略均一になりにくい。このため、異物検出アンテナ106を送電アンテナから所定の距離以上に離すことによって、送電アンテナ104が配置されるエリアの磁界強度を可能な限り均一にするためである。
また、図3(a)において、s1は送電アンテナ104の巻き始めを表し、e1は送電アンテナ104の巻き終わりを示す。同様に、s2は異物検出アンテナ106の巻き始めを表し、e2は異物検出アンテナ106の巻き終わりを表す。また、s3は通信アンテナ108の巻き始めを表し、e3は通信アンテナの巻き終わりを示す。図3(a)に示すように、各アンテナのループは巻き始めsから巻き終わりeまで分岐のないよう構成されるものとする。
また、送電アンテナ104、異物検出アンテナ106、及び通信アンテナ108の中心部を「O」とした場合に、各アンテナは「O」を中心軸としてループ方向に巻かれているものとする。各アンテナが「O」を中心軸として巻かれる理由は、送電アンテナ104が異物検出アンテナ106の内側に配置される際に、偏った位置に配置されると、送電アンテナ104が配置される領域内の磁界強度を略均一にするのが困難になるためである。また、異物検出アンテナ106及び送電アンテナ104の中心軸を一致させることにより、異物検出アンテナ106の磁界強度が略均一な範囲を効率良く用いることができ、異物検出アンテナ106の面積も抑えることができる。なお、ループの形状は矩形、円形、正方形に限られないものであり、正円形等でも構わない。
異物検出アンテナ106及び通信アンテナ108の各ループの幅は0.5mmから1.5mm程度で構成されることが好ましい。また、送電アンテナ104のループの幅は、送電する電力が大きいことから1.0mmから4.0mm程度で構成されることが好ましい。送電アンテナ104、異物検出アンテナ106、及び通信アンテナ108の材質は、銅及びメッキで構成されるループ状の薄膜パターンであり、数十μm程度の厚みを有するものとすることが好ましい。
また、各アンテナはFR−4基板上に形成されてもよいし、フレキシブル基板上に形成されていても構わない。送電アンテナ104及び通信アンテナ108は同一基板上に形成されていてもよい。また、異物検出アンテナ106は、送電アンテナ104及び通信アンテナ108が形成された基板より所定の距離dの厚みのスペーサー等を介して配置される。
(異物検出アンテナ106の磁界分布の説明)
図4(a)〜図4(c)は、実施形態1における異物検出アンテナ106の磁界分布の一例を示す図である。図4(a)〜図4(c)に示す結果は、それぞれ、図3(a)に示した例のように、異物検出アンテナ106のループパターン内に、送電アンテナ104の配置エリア400がある状態において電磁界シミュレータを用いて磁界強度の分布を解析した結果である。図4(a)〜図4(c)において、送電アンテナ104の配置エリア400は、実際にユーザーが電子機器200を配置すると想定される範囲を示している。送電装置100の外装には配置エリア400を示す枠が印刷されていてもよい。
図4(a)〜図4(c)のブロック401、403、411、412、413、421、422、423は、解析で用いた磁界検出用の正方形のセンスコイルを示している。この解析では、センスコイル、送電アンテナ104、異物検出アンテナ106の順に上側から配置されている。なお、図4(a)〜図4(c)に示す結果は、送電アンテナ104と異物検出アンテナ106との垂直方向の距離dをそれぞれ変更して解析を行った結果を示している。なお、センスコイルは電子機器200の受電アンテナが置かれる位置からの距離と同等の距離分だけ送電アンテナ104から離れているものとし、図4(a)〜図4(c)で共通である。また、解析に用いた異物検出アンテナ106のループ数は1巻きとしている。
図4(a)は、送電アンテナ104と異物検出アンテナ106との間の垂直方向の距離d=6mmとしたときの解析結果を示している。この時、センスコイルで測定される異物検出アンテナ106の磁界強度は、ブロック401の領域では約5.0A/mで、ブロック403の領域では約3.0A/mであった。
図4(b)は、送電アンテナ104と異物検出アンテナ106との間の垂直方向の距離d=4mmとしたときの解析結果を示している。この時、センスコイルで測定される異物検出アンテナ106の磁界強度は、ブロック411の領域では約7.0A/mで、ブロック412の領域では約5.5A/mで、ブロック412の領域では約4.0A/mであった。送電アンテナ104の配置エリア400内の平均磁界強度を6.25A/mとすると、平均磁界強度からおよそ±12%以内に磁界強度の値が収まった。実際には、解析に用いたセンスコイル間の磁界強度も考慮しなくてはならないため、平均磁界強度から約15%以内に磁界強度の値が収まっていることが好ましい。
図4(c)は、送電アンテナ104と異物検出アンテナ106との間の垂直方向の距離d=2mmとしたときの解析結果を示している。この時、センスコイルで測定される異物検出アンテナ106の磁界強度は、ブロック421の領域では約9.0A/mで、ブロック422の領域では約6.5A/mで、ブロック423の領域では約5.0A/mであった。
以上の解析結果より、異物検出アンテナ106とセンスコイルとの間の垂直方向の距離が小さいほど、送電アンテナ104の配置エリア400内の磁界強度の分布にばらつきがあることが分かった。また、異物検出アンテナ106とセンスコイルとの間の垂直方向の距離が小さいと、異物検出アンテナ106の内部において、中央部の磁界強度が弱く、異物検出アンテナ106付近の磁界強度が強い結果となった。異物検出アンテナ106とセンスコイルとの間の距離を大きくすると、異物検出アンテナ106の中央部の磁界強度と外側の磁界強度とで値が近づき、磁界強度が略均一となることが分かった。
図4(c)に示す例のように、送電アンテナ104の配置エリア400内において磁界強度がばらつくと、送電装置100上の電子機器200が置かれた位置によって、インピーダンスの状態が変化する。これにより、制御部102が取得するVSWRが大きく変化してしまい、取得したVSWRが第1のメモリ109aに記録されているVSWRの正常時の範囲を超える可能性がある。この場合、制御部102は、実際には送電装置100上に電子機器200以外に異物が存在しないのにもかかわらず、異物が存在すると判定してしまう。なお、異物検出の判定処理に関しては後述する。
これに対して、図4(a)に示す例のように、送電アンテナ104の配置エリア400内で磁界強度が略均一である場合には、送電装置100上の電子機器200の置かれた位置によってインピーダンスの状態は変化しにくくなる。このため、電子機器200の配置が変化しても、制御部102が取得するVSWRの変化も小さくなり、第1のメモリ109aに記録されている正常時のVSWRの範囲内に収まる。これにより、電子機器200が配置される位置の変化によって異物を誤検出してしまうことを抑制することができる。
なお、送電アンテナ104及び異物検出アンテナ106には電子機器200が置かれる面とは反対の面に磁性シートが貼られていてもよい。これらのアンテナに磁性シートが貼られた状態で解析を行うと、全体的に磁界強度が強くなる結果が得られている。したがって、送電アンテナ104及び異物検出アンテナ106に貼る磁性シートの位置または大きさに応じて、送電アンテナ104と異物検出アンテナ106との間の垂直方向の距離を変更することができる。これにより、送電アンテナ104の配置エリア400内で磁界強度が略均一になるよう調整する。
(異物検出判定処理の説明)
図5は、実施形態1において、送電前に送電装置100によって実行される異物検出判定処理の一例を示すフローチャートである。図5に示す各処理は、制御部102が第1のメモリ109aに記載されているコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
まず、S501において、制御部102は、第1のメモリ109aに記録されている異物検出部105内の整合回路105aの設定情報を用いて、整合回路105aの調整を行う。ここで用いる整合回路の設定情報とは、送電装置100が異物検出時に異物検出部105内の整合回路105aの調整を行うための設定情報である。制御部102は、第1のメモリ109aから読み出した設定情報に基づいて、整合回路105aが有するコンデンサ等の整合調整素子の設定を行う。
次に、S502において、制御部102は、第1の電力を供給するよう電力生成部101を制御し、電力生成部101は、異物検出部105を介して異物検出アンテナ106に第1の電力を供給する。
続いてS503において、異物検出部105内のVSWR検出部105bは、送電装置100と電子機器200とのインピーダンスの整合状態を検出するために、VSWRを検出する。そして、制御部102は、VSWR検出部105bからVSWRを取得し、第1のメモリ109aに記録する。
次に、S504において、制御部102は、第1のメモリ109aに記録されているVSWRの範囲情報を参照し、S503で取得したVSWRが、所定の範囲内であるか否かを判定する。例えば、制御部102は、S503で取得したVSWRが1.5以上2.0未満の範囲であるか否かを判定する。S503で取得したVSWRが所定の範囲内である場合(S504、Yes)は、本フローチャートはS505の処理へ進む。一方、S503で取得したVSWRが所定の範囲外である場合(S504、No)は、本フローチャートはS506の処理へ進む。
S505において、制御部102は、送電装置100周辺に電子機器200以外に異物が存在していないことを示すフラグを第1のメモリ109aに設定し、本フローチャートは終了する。
一方、S506においては、制御部102は、送電装置100周辺に電子機器200以外の異物が存在していることを示すフラグを第1のメモリ109aに設定し、本フローチャートは終了する。この際、制御部102は、送電装置100付近から異物を取り除くようユーザーに促すためのメッセージを表示部111に表示させてもよい。
本処理によって、異物検出時に取得したVSWRを、所定の範囲300内に電子機器200のみが存在する時のVSWRの範囲と比較することにより、送電装置100の周辺に磁界に影響を与える物体が存在するか否かを判定することができる。
(送電中の異物検出判定処理の説明)
図6は、実施形態1において、送電中に送電装置100によって実行される異物検出判定処理の一例を示すフローチャートである。図6に示す各処理は、制御部102が第1のメモリ109aに記憶されているコンピュータプログラムを実行することによって実現される。図5に示した手順では、異物検出部105及び異物検出アンテナ106を用いて異物検出の判定処理を行った。一方、送電部103及び送電アンテナ104を用いて同様に異物検出の判定処理を行うことが可能である。本フローチャートでは、送電中に送電アンテナ104を介して取得したVSWRを用いて異物検出を行う場合の処理について説明する。
まず、S601において、制御部102は、第1のメモリ109aに記録されている送電部103内の整合回路103aの設定情報を用いて整合回路の調整を行う。ここで用いる整合回路の設定情報とは、送電装置100が電子機器200への送電を行う際に制御部102が送電部103内の整合回路103aの調整を行うための設定情報である。制御部102は、第1のメモリ109aから読みだした設定情報に基づいて、整合回路が有するコンデンサ等の整合調整素子の設定を行う。
次に、S602において、制御部102は、第2の電力を供給するよう電力生成部101を制御し、電力生成部101は、送電部103を介して送電アンテナ104に第2の電力を供給する。
続いてS603において、送電部103内のVSWR検出部103bは、送電装置100と電子機器200とのインピーダンスの整合状態を検出するために、VSWRを検出する。そして、制御部102は、VSWR検出部103bからVSWRを取得し、第1のメモリ109aに記録する。
次に、S604において、制御部102は、第1のメモリ109aに記録されているVSWRの範囲情報を参照し、S603で取得したVSWRが所定の範囲内であるか否かを判定する。例えば、制御部102は、S603で取得したVSWRが1.0以上1.5未満であるか否かを判定する。S603で取得したVSWRが所定の範囲外である場合(S604、No)は、本フローチャートはS605の処理へ進む。一方、S603で取得したVSWRが所定の範囲内である場合(S604、Yes)は、本フローチャートはS607の処理へ進む。
S605においては、制御部102は、送電装置100周辺に電子機器200以外の異物が存在していることを示すフラグを第1のメモリ109aに設定する。
そして、S606において、制御部102の制御により電力生成部101は、電子機器200への送電を停止し、本フローチャートは終了する。この際、制御部102は、送電処理を停止したことをユーザーに通知するためのメッセージを表示部111に表示させてもよい。また、制御部102は、電子機器200への送電処理を再開するために、送電装置100における所定の範囲300内から異物を取り除くようユーザーに促すためのメッセージを表示部111に表示させてもよい。
一方、S607においては、制御部102は、送電装置100周辺に電子機器200以外に異物が存在していないことを示すフラグを第1のメモリ109aに設定し、S603に戻る。
本処理によって、送電処理中に取得したVSWRを、電子機器200へ送電処理を実施する時のVSWRの範囲と比較することにより、送電装置100の周辺に磁界に影響を与える物体が存在するか否かを判定することができる。なお、実施形態1では、異物を検出する際にインピーダンスの変化をVSWRで取得する例について説明したが、インピーダンスの変化を検出できるのであれば、例えば電流値等を用いても構わない。
(第2の実施形態)
実施形態1では、異物検出アンテナ106と通信アンテナ108とが別々のアンテナで構成される例を説明したが、異物検出アンテナ106と通信アンテナ108とを1つの共用アンテナで共用してもよい。その場合、異物検出部105と第1の通信部107とのいずれかを選択して共用アンテナと接続するためのスイッチを設ける。制御部102は、第1の通信部107を用いて電子機器200と通信処理を行う場合には、共用アンテナを第1の通信部107と接続するようスイッチを制御し、それ以外の場合には共用アンテナを異物検出部105に接続するようスイッチを制御する。
また、共用アンテナのループパターンの内側に送電アンテナ104が配置されるようにし、図3(b)に示す例と同様に、共用アンテナは送電アンテナ104から所定の距離d離れて下方に配置されるものとする。その他は実施形態1と同様であるため、説明は省略する。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
103 送電部
104 送電アンテナ
105 異物検出部
106 異物検出アンテナ

Claims (9)

  1. 電子機器に無線で電力を送電する送電手段と、
    前記送電手段による送電に影響を与える異物を検出する異物検出手段と、
    前記送電手段により前記電子機器に電力を送電するためのアンテナであって、ループ状に構成されている送電アンテナと、
    前記異物検出手段により前記異物を検出するための異物検出アンテナとを有し、
    前記異物検出アンテナは、前記送電アンテナのループ方向と垂直方向に所定の距離以上だけ前記送電アンテナから離れて配置され、前記ループ方向の垂直方向から見て前記送電アンテナを囲うように構成されていることを特徴とする送電装置。
  2. 前記異物検出アンテナは、前記送電アンテナが配置されている範囲の外側でループが構成されていることを特徴とする請求項に記載の送電装置。
  3. 前記異物検出アンテナの巻き数は1であることを特徴する請求項に記載の送電装置。
  4. 前記異物検出アンテナは、前記送電アンテナを挟んで前記電子機器から反対側に配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の送電装置。
  5. 前記所定の距離は、前記送電アンテナが配置されている範囲内において磁界強度が当該範囲内の平均磁界強度から15%以内に収まる距離であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の送電装置。
  6. 前記送電アンテナ及び前記異物検出アンテナは、中心軸が一致するように配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の送電装置。
  7. 前記異物検出アンテナは、さらに前記電子機器と通信を行うためアンテナであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の送電装置。
  8. 前記送電アンテナ及び前記異物検出アンテナに磁性シートが貼られていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の送電装置。
  9. 前記異物とは、金属物、ICカード、及びICタグを搭載した電子機器のいずれかであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の送電装置。
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