JP6639131B2 - 排水処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、排水処理装置に設けられる散気装置に関する。
従来から、排水処理装置には、水処理槽への酸素の供給、水処理槽の内部の撹拌等のために、散気装置が設けられている。散気装置としては、例えば、ガス(例えば、空気)の吐出のための複数の吐出孔を有する散気管が使用されている。また、散気装置は、閉塞の解除などのメンテナンスのために、水処理槽から取り外される場合がある。散気装置を、再度、適切な位置に配置するために、水処理槽にガイド溝を設け、ガイド溝に沿って散気装置を配置する技術が提案されている。
特開2001−104986号公報 特開平11−156389号公報 特開2011−214637号公報
散気装置は、散気時に、振動しやすい。散気装置の振動によって、散気装置の位置決めを行う部材(例えば、ガイド溝)が破損する可能性がある。水処理槽に設けられた部材の修理には、手間がかかる場合が多かった。また、破損防止のために散気装置の固定を強化すると、散気装置の取り外しが困難になる場合があった。
本開示は、散気装置の取り外しを困難にせずに振動に対処する技術を開示する。
本開示は、例えば、以下の態様または適用例を開示する。
[態様]
排水処理装置であって、
1以上の水処理槽と、
前記1以上の水処理槽のうちの特定の水処理槽内に配置された散気装置と、
前記散気装置にガスを供給する配管と、
前記配管と前記散気装置とを着脱可能に接続する接続部と、
前記散気装置に着脱可能に取り付けられた第1嵌合部と、
前記特定の水処理槽内に固定され、前記散気装置が前記特定の水処理槽内の予め決められた固定位置に配置された場合に前記第1嵌合部に嵌まるように構成された第2嵌合部と、
を備え、
前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、同じ材料で形成されており、
前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが互いに嵌まった状態である嵌合状態が維持されつつ摩耗可能な部分の体積を最大許容摩耗量と呼ぶときに、前記第1嵌合部の形状と前記第2嵌合部の形状とは、前記第2嵌合部の最大許容摩耗量が前記第1嵌合部の最大許容摩耗量よりも大きい形状である
排水処理装置。
[適用例1]
排水処理装置であって、
1以上の水処理槽と、
前記1以上の水処理槽のうちの特定の水処理槽内に配置された散気装置と、
前記散気装置にガスを供給する配管と、
前記配管と前記散気装置とを着脱可能に接続する接続部と、
前記散気装置に着脱可能に取り付けられた第1嵌合部と、
前記特定の水処理槽内に固定され、前記散気装置が前記特定の水処理槽内の予め決められた固定位置に配置された場合に前記第1嵌合部に嵌まるように構成された第2嵌合部と、
を備え、
前記第2嵌合部の摩耗に対する耐久性は、前記第1嵌合部の摩耗に対する耐久性と比べて、高い、
排水処理装置。
この構成によれば、配管から散気装置を取り外すことによって、水処理槽から散気装置を容易に取り外すことができる。また、散気装置に取り付けられた第1嵌合部を、特定の水処理槽内に固定された第2嵌合部に嵌めることによって、水処理槽内での散気装置の位置ズレを抑制できる。また、散気によって散気装置が振動する場合には、第1嵌合部と第2嵌合部とが互いにこすり合わされ得る。ここで、第2嵌合部の摩耗に対する耐久性が第1嵌合部の摩耗に対する耐久性と比べて高いので、第2嵌合部の破損が抑制される。従って、第2嵌合部の交換や修理等の負担の大きな作業が必要になる可能性を小さくできる。また、仮に第1嵌合部が破損した場合であっても、第1嵌合部は、散気装置を水処理槽から取り外すことによって、容易に新品に交換可能である。このように、第1嵌合部と第2嵌合部とが互いにこすり合わされる場合であっても、比較的に破損しやすい第1嵌合部を容易に新品に交換することができる。このように、適用例1の技術は、散気装置の取り外しを困難にせずに、振動に対処できる。
[適用例2]
適用例1に記載の排水処理装置であって、
前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、互いに異なる材料で形成されており、
前記第2嵌合部の材料の耐摩耗性は、前記第1嵌合部の材料の耐摩耗性と比べて、高い、
排水処理装置。
この構成によれば、第2嵌合部の摩耗よりも第1嵌合部の摩耗が先に進行するので、第2嵌合部の摩耗に対する耐久性を、容易に、第1嵌合部の摩耗に対する耐久性と比べて高くできる。
[適用例3]
適用例1または2に記載の排水処理装置であって、
前記散気装置を、上方から前記固定位置へ案内するガイドを備える、
排水処理装置。
この構成によれば、散気装置を、容易に、固定位置に配置できる。
[適用例4]
適用例1から3のいずれかに記載の排水処理装置であって、
前記散気装置が前記固定位置に配置された状態で、前記散気装置を上方から下方に向かって押さえる押さえ部を備える、
排水処理装置。
この構成によれば、押さえ部によって散気装置が下方に向かって押さえられるので、散気によって散気装置が固定位置から浮き上がることを抑制できる。また、散気に起因する散気装置の振動を抑制できるので、第1嵌合部と第2嵌合部との摩耗を抑制できる。
なお、本明細書に開示の技術は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、排水処理方法および排水処理装置、等の態様で実現することができる。
一実施例としての散気装置を示す概略図である。 散気装置100の説明図である。 散気装置100を台400上に設置する様子を示す斜視図である。 水処理槽610の概略図である。 水処理槽610の概略図である。 排水処理装置の更に具体的な実施例を示すブロック図である。 排水処理装置900を横から見た概略構成図である。 散気装置の別の実施例の概略図である。 散気装置の別の実施例の概略図である。
A.第1実施例:
図1は、一実施例としての散気装置を示す概略図である。図1(A)は、排水処理装置600と、排水処理装置600の水処理槽610から取り外された散気装置100と、を示している。図1(B)は、排水処理装置600と、排水処理装置600の水処理槽610の中に配置された散気装置100と、を示している。この排水処理装置600は、一般家庭からの生活排水や、医療施設や店舗などの産業施設からの産業排水などの、排水を処理する装置である。図1(A)、図1(B)の例では、排水処理装置600は、複数の水処理槽を収容する外壁690と、外壁の内部を仕切る図示しない仕切り壁と、を有している。外壁690は、水平な方向に延びる略円筒状の部分と、略円筒状の部分の両端を閉じる端壁と、を有している。排水処理装置600は、外壁と仕切り壁とによって形成された複数の水処理槽を、有している。水処理槽610は、複数の水処理槽のうちの1つである。この水処理槽610は、例えば、好気性微生物を用いて排水の好気処理を行う好気処理槽である。外壁690は、例えば、ガラス繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)で形成されている。以下、ガラス繊維強化プラスチックを、単に「FRP」とも呼ぶ。外壁690は、FRPに代えて、他の材料(例えば、ジシクロペンタジエンなどの樹脂)で形成されてもよい。
図1(A)、図1(B)には、水処理槽610の概略図が示されている。図中のZ方向は、鉛直上方向であり、Y方向は、排水処理装置600の延びる方向であり、X方向は、Y方向とZ方向とに垂直な方向である。X方向とY方向とは、Z方向に垂直な方向、すなわち、水平な方向である。以下、X方向を「+X方向」とも呼び、X方向に反対の方向を、「−X方向」とも呼ぶ。Y方向と、Y方向に反対の方向と、Z方向と、Z方向に反対の方向と、についても同様である。
水処理槽610の上部には、マンホール開口619が形成されている。水処理槽610のマンホール開口619の近傍には、図示しないブロワを接続するための配管510が設けられている。配管510は、接続管512と、バルブ514と、を有している。接続管512は、排水処理装置600の外壁690を貫通した状態で、外壁690に固定されている。外壁690の外では、接続管512には、図示しないブロワが接続される。外壁690の内では、接続管512には、ガスの流量を調整するためのバルブ514が接続されている。バルブ514の接続管512と反対側には、パイプを着脱可能に接続する接続部516が設けられている。本実施例では、接続部516は、いわゆる「ユニオン」である。ユニオンは、ナットを含み、ナットを回転させることによって、2つのパイプ(ここでは、バルブ514と後述する給気管300)の接続と分離とが可能である。
水処理槽610内には、散気装置100を支持するための台400と、散気装置100を台400上の所定の位置に導くためのガイド棒490と、台400にガイド棒490を固定する固定部480と、が設けられている。台400は、略円筒状の水処理槽610の底部に固定されている。例えば、外壁690と台400との境界部分の上に、FRPの層を形成することによって、台400が外壁690に固定される。これに代えて、リベット接続などの他の方法で、台400が外壁690に固定されてもよい。
台400は、略水平な方向に拡がる平板410を含んでいる。平板410には、鉛直方向に貫通する2個の貫通孔420a、420bが形成されている。固定部480は、平板410上に固定されている(例えば、リベット接続)。固定部480には、ガイド棒490の下端部が、固定されている(例えば、リベット接続)。ガイド棒490は、固定部480から、Z方向側に向かって、マンホール開口619の近傍まで延びている。なお、台400は、例えば、FRPで形成されている。また、固定部480とガイド棒490とは、ポリ塩化ビニルで形成されている。
散気装置100は、ガスを吐出する吐出部200と、吐出部200に着脱可能に取り付けられた2個の突出部290a、290bと、吐出部200にガスを供給する給気管300と、ガイド棒490が通る貫通孔392を有するガイド板390と、を有している。吐出部200は、ガスが通る管状の装置である。吐出部200の下面には、ガス吐出用の複数の貫通孔202が形成されている。給気管300は、吐出部200に接続されており、吐出部200からZ方向側に向かって、延びている。ガイド板390は、吐出部200に固定されている。突出部290a、290bは、吐出部200から、下方に向かって突出している。散気装置100のこれらの要素200、290a、290b、300、390は、例えば、ポリ塩化ビニルで形成されている。
散気装置100を水処理槽610内に配置する場合、散気装置100は、マンホール開口619から下方に向かって挿入される。詳細については後述するが、ガイド板390の貫通孔392にガイド棒490が挿入された状態で、散気装置100は、下方に下ろされる。そして、2個の突出部290a、290bが、台400の貫通孔420a、420bに、それぞれ挿入される。このように、突出部290a、290bは、貫通孔420a、420bに、嵌まる。これにより、吐出部200(ひいては、散気装置100)の水平方向の位置決めが行われる。以下、散気装置100の突出部290a、290bを、第1嵌合部290a、290bとも呼ぶ。台400のうちの貫通孔420a、420bを形成する部分422a、422bを、第2嵌合部422a、422bとも呼ぶ。第2嵌合部422a、422bは、平板410のうちの貫通孔420a、420bの内周面を形成する環状の部分である。
散気装置100の給気管300の上端部310は、配管510の接続部516に接続される。これにより、図示しないブロワからのガスは、配管510と給気管300とを通って吐出部200に供給され、複数の貫通孔202から吐出される。ユーザ(例えば、排水処理装置600の管理人)は、接続部516から給気管300を取り外すことによって、マンホール開口619を通じて、散気装置100を水処理槽610から取り外すことができる。
図2は、散気装置100の説明図である。図2(A)は、上面図であり、図2(B)、図2(C)は、側面図であり、図2(D)は、底面図である。図2(E)は、突出部290aの断面図である。図2(A)に示すように、吐出部200は、Y方向に平行な3本のパイプ部210、220、230と、X方向に平行な2本のパイプ部240、250と、を有している。図中の点線は、各パイプ部210、220、230、240、250を示す仮想線である。3本のパイプ部210、220、230は、X方向に向かって、この順番に並んでいる。外側のパイプ部210、230を、外パイプ部210、230とも呼び、内側のパイプ部220を、内パイプ部220とも呼ぶ。−Y方向側のパイプ部240は、3本のパイプ部210、220、230の−Y方向側の端部を接続している。+Y方向側のパイプ部250は、3本のパイプ部210、220、230の+Y方向側の端部を接続している。図2(D)に示すように、各パイプ部210〜250のそれぞれの下面には、複数の貫通孔202が形成されている。
図2(A)に示すように、吐出部200の4つの隅、すなわち、外パイプ部210、230と、X方向に平行なパイプ部240、250と、の接続部分は、L字状のパイプ部材PL(「エルボー」とも呼ばれる)で形成されている。X方向に平行なパイプ部240、250と、内パイプ部220と、の接続部分は、T字状のパイプ部材PTで形成されている。
図2(A)〜図2(C)に示すように、外パイプ部210、230の中央部分は、下方に向かって突出する分岐管214、234を形成するT字状のパイプ部材212、232で形成されている。分岐管214、234には、突出部290a、290bが、取り付けられている。突出部290a、290bは、分岐管214、234から、下方に向かって突出している。図2(E)は、分岐管214と、分岐管214に取り付けられた突出部290aと、の断面図である。この断面図は、分岐管214の中心軸CLを含む平面で切断された断面である。
図示するように、突出部290aは、直線状のパイプ292と、パイプ292の途中に形成されたフランジ294と、を有する部材である。フランジ294から見てパイプ292の一方側(図2(E)では、+Z方向側)の部分の外周面には、雄ねじ292sが形成されている。また、分岐管214の端部の内周面には、雌ねじ214sが形成されている。突出部290aの雄ねじ292sが、分岐管214の雌ねじ214sにねじ込まれることによって、突出部290aは、分岐管214に、取り付けられている。突出部290aを反対方向に回転させることによって、突出部290aを容易に分岐管214から取り外すことができる。このように、突出部290aは、着脱可能に分岐管214(すなわち、吐出部200)に取り付けられている。後述するように、突出部290aの取り外しは、突出部290aを新品に交換するために、行われる。
また、突出部290aのパイプ292の分岐管214内に挿入された端部は、キャップ280によって塞がれている。従って、ガスが、突出部290aから吐出されることが、防止される。
図示を省略するが、パイプ部材232の分岐管234と、突出部290bと、のそれぞれの構成は、図2(E)の分岐管214と突出部290aとのそれぞれの構成と、同じである。
図2(A)〜図2(C)に示すように、内パイプ部220の中央部分は、上方に向かって突出する分岐管224を形成するT字状のパイプ部材222で形成されている。分岐管224には、給気管300が接続されている。給気管300は、分岐管224から、Z方向側に向かって、延びている。また、分岐管224には、ガイド板390が固定されている(例えば、接着剤による接着)。図2(C)に示すように、ガイド板390は、分岐管224から+X方向に向かって突出している。図2(A)に示すように、下方を向いて見る場合に、ガイド板390の貫通孔392は、内パイプ部220と外パイプ部230との間に配置されている。
図3は、散気装置100を台400上に設置する様子を示す斜視図である。図中には、散気装置100と台400とガイド棒490との斜視図が示されている。散気装置100を台400上に設置する作業は、図3(A)、図3(B)、図3(C)の順に、進行する。
散気装置100をマンホール開口619(図1)上に移動させることによって、図3(A)に示すように、散気装置100は、ガイド棒490の上端部の上方に、配置される。ここで、下方を向いて見る場合に、ガイド板390の貫通孔392がガイド棒490におおよそ重なり、突出部290aが貫通孔420aにおおよそ重なり、突出部290bが貫通孔420bにおおよそ重なるように、散気装置100の位置が調整される。
この状態で、散気装置100は、下方に下ろされる。そして、ガイド板390の貫通孔392にガイド棒490が挿入される。この状態で、散気装置100は、更に下方に下ろされる(図3(B))。これにより、散気装置100は、ガイド棒490に沿って、下方に移動する。そして、吐出部200が、平板410上に、到達する。
図3(C)に示すように、突出部290a、290bは、それぞれ、平板410の貫通孔420a、420bに、挿入される。これにより、散気装置100の水平方向の位置ズレが、抑制される。平板410上のガイド棒490の固定位置は、ガイド棒490がガイド板390の貫通孔392に挿入されている場合に、突出部290a、290bが貫通孔420a、420bの近くに位置するように、予め決められている。突出部290a、290bが平板410上に到達した段階で、突出部290a、290bが貫通孔420a、420bから離れている場合がある。この場合、ユーザは、散気装置100の水平方向の位置を微調整することによって(例えば、ガイド棒490を中心に散気装置100を回動させることによって)、容易に、突出部290a、290bを貫通孔420a、420bに挿入できる。
図4は、Y方向を向いて見た水処理槽610の概略図である。図5は、マンホール開口619から下方を向いて見た水処理槽610の概略図である。図4、図5は、いずれも、散気装置100が水処理槽610内に設置された状態を、示している。図5は、マンホール開口619の近傍の部分のみを、示している。
図4には、外壁690のうちマンホール開口619を形成する部分の一部と、散気装置100と、台400と、ガイド棒490と、配管510と、支持部550と、が示されている。以下、これらの装置100、400、490、510、550の全体を、散気システム700とも呼ぶ。図4中では、台400の平板410として、貫通孔420a、420bの中心軸を含む平面で切断された断面が示されている。他の部材については、外観が示されている。本実施例では、貫通孔420a、420bの内径D1は、突出部290a、290bのフランジ294の外径D2よりも小さい。突出部290a、290bが貫通孔420a、420bに挿入された場合、フランジ294の下方側の面が、平板410の上方側の面に接触することによって、散気装置100は、平板410に支持される。散気装置100は、このような位置に、設置される(以下「固定位置」とも呼ぶ)。
図4に示すように、散気装置100の給気管300は、分岐管224から+Z方向に延びる縦管302と、縦管302の上端部に接続されたL字状のパイプ部材304と、パイプ部材304から−X方向側に延びるパイプ部材306と、を有している。パイプ部材306の−X方向側の端部が、給気管300の上端部310に対応する。
図4、図5に示すように、水処理槽610の上部には、給気管300とガイド棒490とを支持する支持部550が設けられている。図5に示すように、支持部550は、Y方向に平行に延びる第1棒552と、第1棒552の+Y方向側の端部と外壁690とを固定する固定部551aと、第1棒552の−Y方向側の端部と外壁690とを固定する固定部551bと、第1棒552に給気管300を固定するUボルト554と、第1棒552に固定され第1棒552からX方向に延びる第2棒556と、第2棒556に固定されたパイプホルダ558と、を有している。パイプホルダ558は、ガイド棒490を保持している。固定部551a、551bと外壁690との固定方法と、固定部551a、551bと第1棒552との固定方法と、第1棒552と第2棒556との固定方法としては、任意の方法を採用可能である(例えば、リベット接続)。
図4に示すように、第1棒552は、給気管300(具体的には、パイプ部材304)の上方に位置している。この第1棒552に、パイプ部材304を囲むUボルト554によって、パイプ部材304が固定されている。散気装置100を水処理槽610内に設置する場合、散気装置100は、第1棒552よりも+X方向側を通って、水処理槽610内に配置される。そして、突出部290a、290bが貫通孔420a、420bに挿入された状態で、給気管300の上部(ここでは、パイプ部材304)が、第1棒552の下に移動される。そして、上端部310が、接続部516に接続され、パイプ部材304は、Uボルト554で、第1棒552に固定される。また、ガイド棒490の上部が、パイプホルダ558に、固定される。
散気装置100が散気を行う場合、散気装置100内がガスで満たされるので、散気装置100に浮力が働く。これにより、散気装置100は、浮上しようとする。散気装置100の上方に位置する第1棒552は、散気装置100を上方から下方に向けて押さえる。従って、第1棒552は、散気装置100の浮上を抑制できる。
また、図中には、距離L1が示されている。距離L1は、突出部290a、290bのうち貫通孔420a、420bの上方側の開口420ao、420boよりも下方側に位置する部分の鉛直方向の長さである。すなわち、突出部290a、290bを貫通孔420a、420bから取り外すためには、散気装置100を、距離L1以上、上方に移動させることが必要である。本実施例では、散気装置100が固定位置に配置された状態で、第1棒552と給気管300との間の鉛直方向の隙間g1は、距離L1よりも、短い。従って、突出部290a、290bが、貫通孔420a、420bから抜けることが、抑制される。また、このように、散気装置100を水処理槽610内に固定できるので、排水処理装置600の製造時には、マンホール開口619が上方ではなく水平方向を向くように排水処理装置600を傾けた状態で、作業者が作業を進行できる。
散気装置100は、閉塞解除などのメンテナンスのために、水処理槽610から取り外すことが可能である。散気装置100の取り外しは、散気装置100の設置の手順とは逆の手順に従って、進行する。具体的には、Uボルト554が取り外され、給気管300の上端部310が、接続部516から取り外され、ガイド棒490が、パイプホルダ558から取り外される。そして、散気装置100は、上方に向かって引き上げられる。散気装置100は、マンホール開口619を通って、水処理槽610の外に、取り外される。
このように、接続部516を操作することによって散気装置100を配管510から取り外すことによって、水処理槽610から散気装置100を容易に取り外すことができる。従って、散気装置100のメンテナンスが容易である。
また、散気装置100に取り付けられた突出部290a、290bを、水処理槽610内に固定された平板410の貫通孔420a、420bに嵌めることによって、水処理槽610内での散気装置100の位置ズレ(特に、水平な方向の位置ズレ)を抑制できる。
また、散気によって散気装置100は、振動し得る。例えば、吐出部200の振動方向は、鉛直方向と水平方向との少なくとも一方の成分を含む。散気装置100が振動する場合、突出部290a、290bと、貫通孔420a、420bを形成する第2嵌合部422a、422b(すなわち、平板410)とが、互いにこすり合わされ得る。本実施例では、平板410は、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)で形成されており、突出部290a、290bは、ポリ塩化ビニルで形成されている。FRPとポリ塩化ビニルとを互いにこすり合わせる場合、FRPの摩耗量はポリ塩化ビニルの摩耗量よりも少ない。このように、FRPの耐摩耗性は、ポリ塩化ビニルの耐摩耗性よりも、高い。すなわち、平板410の第2嵌合部422a、422bの材料の耐摩耗性は、散気装置100の第1嵌合部290a、290bの材料の耐摩耗性と比べて、高い。従って、平板410の第2嵌合部422a、422bの摩耗よりも散気装置100の第1嵌合部290a、290bの摩耗が先に進行する。
図2(E)で説明したように、突出部290a、290bは、分岐管214、234(すなわち、吐出部200)から容易に取り外すことができる。従って、散気装置100の振動に起因して突出部290a、290bの摩耗が進行した場合であっても、散気装置100を水処理槽610から取り外すことによって、突出部290a、290bを、容易に、新品に交換可能である。このように、第1実施例では、散気装置100の取り外しを困難にせずに、突出部290a、290bを容易に新品に交換できるので、振動に容易に対処できる。なお、突出部290a、290bが破損する前に、突出部290a、290bを新品に交換することが好ましい。例えば、定期的に、突出部290a、290bを新品に交換することが好ましい。
また、本実施例では、排水処理装置600は、散気装置100を上方から固定位置へ案内するガイド棒490を備えている。従って、図3(A)〜図3(C)で説明したように、ユーザは、散気装置100を、容易に、固定位置に配置できる。
また、本実施例では、排水処理装置600は、散気装置100が固定位置に配置された状態で、散気装置100を上方から下方に向けて押さえる第1棒552を備えている。従って、散気装置100が固定位置から浮き上がることを抑制できる。また、散気に起因する散気装置100の振動を抑制できる。これにより、第1嵌合部290a、290bと第2嵌合部422a、422bとの摩耗を抑制できる。
B.排水処理装置の実施例:
図6は、上記の散気システム700(図4)を備える排水処理装置の更に具体的な実施例を示すブロック図である。この排水処理装置900は、上流側から順番に、原水ポンプ槽910、流量調整槽920、計量装置930、曝気槽940、膜分離槽950、汚泥貯留槽960、消毒・放流ポンプ槽970を、備えている。図7は、排水処理装置900を横から見た概略構成を示している。排水処理装置900は、互いに分離した3つの処理モジュール901、902、903を有している。第1モジュール901は、原水ポンプ槽910を収容している。第2モジュール902は、流量調整槽920と、汚泥貯留槽960と、を収容している。第3モジュール903は、曝気槽940と、膜分離槽950と、消毒・放流ポンプ槽970と、を収容している。第2モジュール902と第3モジュール903とのそれぞれの外壁は、水平な方向に延びる略円筒状の部分と、略円筒状の部分の両端を閉じる端壁と、を有している。第2モジュール902の内部は、仕切り壁によって、水平な方向に並ぶ流量調整槽920と汚泥貯留槽960とに仕切られている。第3モジュール903の内部は、仕切り壁によって、水平な方向に並ぶ曝気槽940と膜分離槽950と放流ポンプ槽970とに仕切られている。以下、各水処理槽を流れる水を「被処理水」あるいは、単に「水」と呼ぶ。
排水処理装置900に流入する排水は、まず、原水ポンプ槽910に導入される。原水ポンプ槽910は、原水ポンプP1を有している。排水の流路が、流量調整槽920の水位よりも低い場合であっても、原水ポンプP1は、原水ポンプ槽910内の排水を、流量調整槽920へ移送できる。排水の流路が、流量調整槽920の水位よりも高い場合には、原水ポンプ槽910が省略されてもよい。
流量調整槽920は、後段の水処理槽(ここでは、曝気槽940)へ移送される排水の単位時間当たりの量を調整する水処理槽である。流量調整槽920には、ポンプP2と、計量装置930とが設けられている。計量装置930は、流量調整槽920の最高水位よりも高い位置に配置されている。ポンプP2は、流量調整槽920内の排水を、計量装置930へ移送する。計量装置930は、計量装置930から後段の水処理槽へ流出する水の単位時間当たりの量を調整するための装置であり、例えば、複数の整流板と堰とを有している。水量が調整された水は、計量装置930から曝気槽940へ移送される。ポンプP2によって計量装置930に供給された排水のうちの余剰水は、流量調整槽920へ戻る。流量調整槽920は、水処理に対する単位時間当たりの流入水量の変動の影響を、緩和できる。
曝気槽940は、活性汚泥を用いて排水を好気処理する水処理槽である。曝気槽940には、複数(具体的には、5個)の散気システム700が設けられている。図示しないブロワからの空気は、複数の散気システム700によって、曝気槽940内の活性汚泥に供給される。活性汚泥は、散気システム700の散気装置100(図4)から吐出された気泡に含まれる酸素を用いて、排水の好気処理を行う。処理済の水は、移流開口940oを通じて、曝気槽940から膜分離槽950へ流入する。曝気槽940内で泡が大量に発生する場合には、曝気槽940に、消泡剤が投入されてもよい。
曝気槽940の容量が大きい場合、ブロワによって曝気槽940に供給される空気の単位時間当たりの量が多いので、散気装置100(図4)の振動が強い。この場合、突出部290a、290bの摩耗が進行しやすい。上述したように、散気システム700では、散気装置100の取り外しを困難にせずに、突出部290a、290bを容易に新品に交換可能である。従って、散気装置100の振動に、容易に対処できる。
膜分離槽950は、活性汚泥を用いて排水を好気処理し、そして、活性汚泥中に配置された膜を用いて、処理済の水を活性汚泥から分離する水処理槽である。膜分離槽950には、3つの膜ユニット952と、循環ポンプP3と、汚泥ポンプP4と、が設けられている。図示を省略するが、膜ユニット952は、鉛直方向に拡がるように配置された複数の板状の膜カートリッジと、複数の膜カートリッジの下方に配置された散気管と、を有している。散気管には、図示しないブロワから空気が供給される。活性汚泥は、散気管から吐出された気泡に含まれる酸素を用いて、排水の好気処理を行う。膜カートリッジは、板状の枠と、枠の両面に貼られた多孔性の膜と、を有している。膜は、活性汚泥などの固形物を通さずに、水を通すことが可能である。膜を通り抜けた水は、枠に固定された図示しないチューブを通じて、消毒・放流ポンプ槽970に流入する。膜による活性汚泥と水との分離には、膜カートリッジの内部を負圧にするポンプを利用してもよい。また、散気管から吐出された気泡は、膜の表面に沿って、上方に移動する。これにより、活性汚泥を含む水が膜の表面に沿って流れるので、膜の閉塞が抑制される。
循環ポンプP3は、膜分離槽950内の水(活性汚泥を含む)を、曝気槽940に返送する。循環ポンプP3は、例えば、タイマーによって間欠的に動作する。曝気槽940と膜分離槽950との間で水が循環することによって、曝気槽940と膜分離槽950とによる好気処理を安定化できる。なお、循環ポンプP3が定常的に動作してもよい。
汚泥ポンプP4は、膜分離槽950内の活性汚泥を、汚泥貯留槽960へ移送する。これにより、膜分離槽950内の汚泥量が過剰となることが、抑制される。汚泥ポンプP4は、例えば、タイマーによって定期的に動作する。
汚泥貯留槽960は、余剰汚泥を貯留する水処理槽である。汚泥貯留槽960に貯留された汚泥は、定期的に、汚泥貯留槽960から排出される。例えば、汚泥貯留槽960から汚泥が引き抜かれて、引き抜かれた汚泥は、下水処理施設で処理される。汚泥貯留槽960には、汚泥濃縮機が設けられてもよい(図示省略)。この場合、汚泥濃縮機によって汚泥から分離された水は、流量調整槽920に移送される。
消毒・放流ポンプ槽970は、膜分離槽950からの水を図示しない消毒剤を用いて消毒し、そして、消毒済の水を放流する水処理槽である。消毒・放流ポンプ槽970には、放流ポンプP5と、図示しない消毒装置と、が設けられている。消毒装置は、消毒剤を保持し、膜分離槽950から放流ポンプ槽970へ流れる水を、消毒剤に接触させる。消毒済の水は、消毒・放流ポンプ槽970に一時的に貯留される。放流ポンプP5は、消毒・放流ポンプ槽970に貯留された消毒済の水を、消毒・放流ポンプ槽970の外部へ放流する。
以上、散気システム700を備える排水処理装置900について説明した。散気システム700は、図6、図7に示す排水処理装置900に代えて、他の種々の排水処理装置に適用可能である。例えば、処理対象人員が5人以上10人以下の小型の排水処理装置に、散気システム700を適用してもよい。
C.別の実施例:
図8(A)〜図8(C)は、散気装置の別の実施例の概略図である。図8(A)の散気装置100cは、吐出部200cを有している。吐出部200cは、両端が閉じられ略水平な方向に延びる直線状の散気管である。吐出部200cの下面には、ガスを吐出するための複数の貫通孔202が設けられている。散気装置100cの吐出部200c以外の部分の構成は、第1実施例の散気装置100(例えば、図2(A))の対応する部分の構成と、同じである。吐出部200cの中央部分は、図2(A)のパイプ部材222と同じパイプ部材222で形成されている。図8(A)の実施例においても、パイプ部材222の分岐管224には、ガイド板390が固定され、そして、給気管300が接続されている。
中央のパイプ部材222の+Y方向側には、下方に向かって突出する分岐管224cを形成するT字状のパイプ部材222cが設けられている。中央のパイプ部材222の−Y方向側には、下方に向かって突出する分岐管224dを形成するT字状のパイプ部材222dが設けられている。これらの分岐管224c、224dには、下方に向かって突出する突出部290c、290dが、着脱可能に取り付けられている。分岐管224c、224dと突出部290c、290dとの構成は、図2(E)の分岐管214と突出部290aとの構成と、それぞれ同じである。
水処理槽内には、台400cが固定されている。台400cは、略水平な平板410cを有している。この平板410cには、突出部290c、290dが挿入される貫通孔420c、420dが、形成されている。以下、平板410cのうち、貫通孔420c、420dを形成する部分422c、422dを、第2嵌合部422c、422dとも呼ぶ。第2嵌合部422c、422dに嵌まる突出部290c、290dを、第1嵌合部290c、290dとも呼ぶ。第1嵌合部290c、290dと第2嵌合部422c、422dとの構成は、第1実施例の第1嵌合部290a、290bと第2嵌合部422a、422bとの構成と、それぞれ同じである。
図示を省略するが、平板410cには、第1実施例(例えば、図3(A))と同様に、固定部480が固定され、固定部480には、ガイド棒490が固定されている。散気装置100cと台400cとは、第1実施例の散気装置100と台400との代わりに、利用可能である。
図8(B)の散気装置100eは、略水平な方向に延びる直線状の散気管である吐出部200eを備えている。図8(A)の吐出部200cとの差異は、吐出部200eの一端が閉じられ、他端に、T字状のパイプ部材222eが接続されている点である。パイプ部材222eは、下方に向かって突出する分岐管224eと、上方に向かって突出する分岐管224fと、水平な方向に向かって突出する分岐管224gと、を有している。下方を向いた分岐管224eには、突出部290eが着脱可能に取り付けられている。上方を向いた分岐管224fには、ガイド板390が固定され、給気管300が接続されている。水平な分岐管224gには、直線状のパイプ208eが接続されている。パイプ208eの下面には、ガスを吐出するための複数の貫通孔202が設けられている。分岐管224eと突出部290eとの構成は、図2(E)の分岐管214と突出部290aとの構成と、それぞれ同じである。
水処理槽内には、台400eが固定されている。台400eは、略水平な平板410eを有している。この平板410eには、突出部290eが挿入される貫通孔420eが、形成されている。以下、平板410eのうち、貫通孔420eを形成する部分422eを、第2嵌合部422eとも呼ぶ。第2嵌合部422eに嵌まる突出部290eを、第1嵌合部290eとも呼ぶ。第1嵌合部290eと第2嵌合部422eとの構成は、第1実施例の第1嵌合部290a、290bと第2嵌合部422a、422bとの構成と、それぞれ同じである。
図示を省略するが、平板410eには、第1実施例(例えば、図3(A))と同様に、固定部480が固定され、固定部480には、ガイド棒490が固定されている。散気装置100eと台400eとは、第1実施例の散気装置100と台400との代わりに、利用可能である。
図8(C)、図8(D)の散気装置100fは、吐出部200fを有している。吐出部200fは、第1実施例の吐出部200(例えば、図2(A))から貫通孔202を省略し、この代わりに、ディフューザー202fを追加して得られる。散気装置100fの吐出部200f以外の部分の構成は、第1実施例の散気装置100の対応する部分の構成と同じである。図示を省略するが、散気装置100fの水平方向の位置決めは、第1実施例(例えば、図4)と同様に、第1嵌合部290a、290bと第2嵌合部422a、422bとによって、行われる。散気装置100fは、第1実施例の散気装置100の代わりに使用可能である。
図8(C)の実施例では、ディフューザー202fは、吐出部200fのパイプ部材PLに、パイプ部材PLを囲むUボルト204で固定されている。図8(D)は、パイプ部材PLとディフューザー202fとの断面図である。パイプ部材PLの下面には、貫通孔200foが形成されている。この貫通孔200foに、ディフューザー202fの上端部が挿入されている。この状態で、ディフューザー202fは、Uボルト204で、パイプ部材PLに固定されている。
ディフューザー202fは、上端部から下端部へ向かって並ぶ複数のスリット202fsを有している。パイプ部材PLから供給されたガスは、複数のスリット202fsの隙間を通って、ディフューザー202fから吐出される。
図9(A)、図9(B)は、散気装置の別の実施例の概略図である。図9(A)は、水平な方向を向いて見た散気装置100hと台400hとを示している。図9(B)は、散気装置100hと台400hとの一部分を示す斜視図である。散気装置100hは、図8(B)の散気装置100eから突出部290eを省略し、この代わりに、嵌合板290hを追加して得られる。
嵌合板290hは、パイプ部材222e(ここでは、下方を向く分岐管224e)に、着脱可能に固定されている。本実施例では、嵌合板290hは、分岐管224eに、分岐管224eを囲むUボルト299で固定されている。嵌合板290hは、水平な方向に拡がる板である。嵌合板290hには、貫通孔296hが形成されている。
水処理槽には、台400hが固定されておる。この台400hは、図8(B)の台400eから貫通孔420eを省略し、この代わりに、突出部420hを追加して得られる。突出部420hは、台400hの略水平な平板410h上に固定されており、平板410hから+Z方向に向かって突出している。
図示するように、平板410hにパイプ部材222eの下端(ここでは、分岐管224eの下面)が接触する位置に、散気装置100hが設置される。嵌合板290hの貫通孔296hには、突出部420hが挿入される。これにより、水処理槽内での散気装置100hの水平方向の位置決めが行われる。以下、嵌合板290hのうち、貫通孔296hを形成する部分298hを、第1嵌合部298hとも呼ぶ。第1嵌合部298hに嵌まる突出部420hを、第2嵌合部420hとも呼ぶ。
図示を省略するが、平板410hには、第1実施例(例えば、図3(A))と同様に、固定部480が固定され、固定部480には、ガイド棒490が固定されている。散気装置100hと台400hとは、第1実施例の散気装置100と台400との代わりに、利用可能である。
以上説明した図8(A)〜図8(D)、図9(A)、図9(B)の各実施例では、上記の第1実施例と同様に、散気装置100c、100e、100f、100hを配管510(図4)から取り外すことによって、水処理槽から散気装置100c、100e、100f、100hを容易に取り外すことができる。従って、散気装置のメンテナンスが容易である。
また、各実施例では、第1嵌合部290a〜290e、298h(嵌合板290h)は、ポリ塩化ビニルで形成され、第2嵌合部422a〜422e、420h(平板410、410c、410e、410h)は、FRPで形成されている。従って、散気装置100c、100e、100f、100hが散気によって振動する場合には、第2嵌合部422a〜422e、420hの摩耗よりも、第1嵌合部290a〜290e、298hの摩耗が、先に進行する。図8(A)〜図8(D)の実施例の第1嵌合部290a〜290eは、図2(E)の実施例の第1嵌合部290aと同様に、容易に新品に交換可能である。また、図9(B)の第1嵌合部298hを形成する嵌合板290hは、Uボルト299を取り外すことによって、容易に新品に交換可能である。このように、各実施例では、散気装置の取り外しを困難にせずに、第1嵌合部290a〜290eと嵌合板290hを容易に新品に交換できるので、振動に容易に対処できる。
また、各実施例では、平板410、410c、410e、410h上のガイド棒490の固定位置は、ガイド棒490がガイド板390の貫通孔392に挿入されている場合に、第1嵌合部290a〜290e、298hが、第2嵌合部422a〜422e、420hの近くに位置するように、予め決められている。従って、ユーザは、第1嵌合部290a〜290e、298hを、第2嵌合部422a〜422e、420hに、容易に嵌めることができる。また、第1嵌合部290a〜290e、298hが、第2嵌合部422a〜422e、420hに嵌まることによって、水処理槽内での散気装置の位置ズレ(特に、水平な方向の位置ズレ)を抑制できる。
また、図8(A)〜図8(D)、図9(A)、図9(B)の各実施例では、第1実施例と同様に、ユーザは、ガイド棒490によって、散気装置を、容易に、所定の固定位置に配置できる。また、図4、図5で説明した支持部550は、図8(A)〜図8(D)、図9(A)、図9(B)の各実施例に適用可能である。従って、散気装置が固定位置から浮き上がることを抑制できる。
D.変形例:
(1)散気装置の第1嵌合部と、水処理槽内に固定された第2嵌合部と、の構成としては、上記の各実施例の構成に代えて、散気装置が水処理槽内の予め決められた固定位置に配置された場合に互いに嵌まる任意の構成を採用可能である。例えば、第1嵌合部と第2嵌合部との一方が、突出部であり、第1嵌合部と第2嵌合部との他方が、突出部が挿入される有底の凹部であってもよい。また、突出部が挿入される嵌合部が、中空の筒であってもよい。このように、第1嵌合部と第2嵌合部との一方が、突出部を含み、第1嵌合部と第2嵌合部との他方が、突出部が挿入される貫通孔または有底の凹部を形成してもよい。
ここで、突出部が挿入される嵌合部は、平面形成部によって形成される平面内に形成されていることが好ましい。例えば、図3(A)の実施例では、平板410が平面形成部に対応し、図9(B)の実施例では、嵌合板290hが平面形成部に対応する。このような構成を採用すれば、ユーザは、突出部が平面に接触した状態で、散気装置の位置を平面に沿って微調整することによって、突出部を嵌合部に容易に挿入できる。突出部が挿入される嵌合部が水処理槽内に設けられる場合には、嵌合部を有する平面形成部が水処理槽内に固定されていることが好ましい。突出部が挿入される嵌合部が散気装置に設けられる場合には、嵌合部を有する平面形成部が、散気装置に着脱可能に取り付けられることが好ましい。
一般的には、散気装置の取り外しと再設置とは、散気装置を略鉛直方向に移動させることによって、行われる。従って、散気装置を鉛直下向きに移動させることによって、第1嵌合部と第2嵌合部とが互いに嵌まるように、第1嵌合部と第2嵌合部とが構成されていることが好ましい。例えば、嵌合部が突出部である場合、突出部は、鉛直方向に平行に突出していることが好ましい。また、嵌合部が、突出部が挿入される貫通孔または有底の凹部を形成する場合、貫通孔または有底の凹部は、鉛直方向に平行に延びていることが好ましい。この構成によれば、ユーザは、散気装置を略鉛直方向に移動させることによって、第1嵌合部を第2嵌合部に嵌めることと、第1嵌合部を第2嵌合部から取り外すこととを、容易に行うことができる。また、水処理槽内における散気装置の水平方向の位置ズレを抑制できる。
また、散気装置の取り外しを容易に行うためには、第1嵌合部と第2嵌合部とは、互いに係止せずに嵌まるように構成されていることが好ましい。この構成によれば、ユーザは、散気装置を上方に引き上げることによって、容易に、第1嵌合部を第2嵌合部から取り外すことができる。
また、散気装置に設けられる第1嵌合部の総数としては、1以上の任意の数を採用可能である。水処理槽内に固定された第2嵌合部の総数は、第1嵌合部の総数と同じであることが好ましい。なお、第1嵌合部の総数が3以上である場合、全ての第1嵌合部を対応する第2嵌合部に嵌めることが難しい場合がある。従って、第1嵌合部の総数は、1個、または、2個であることが好ましい。散気装置の位置ズレを抑制するためには、第1嵌合部の総数は、2個であることが好ましい。
いずれの場合も、第2嵌合部は、排水処理装置の外壁に限らず、仕切り板などの水処理槽の外形を定める壁に固定されてもよく、また、架台などの水処理槽内に固定された部材に固定されてもよい。いずれの場合も、第2嵌合部は、水処理槽内において移動できないので、第2嵌合部は、水処理槽内に固定されているということができる。
(2)第1嵌合部を散気装置に着脱可能に取り付けるための構成としては、図2(E)のようにネジ山を用いる構成と、図9(B)のようにUボルト299を用いる構成と、に限らず、任意の構成を採用可能である。例えば、図2(E)の実施例において、雌ねじ214sと雄ねじ292sとを省略し、代わりに、分岐管214とパイプ292とを貫通するボルトにナットを締め付けることによって、突出部290aを分岐管214に取り付けても良い。また、分岐管214の端部にフランジを設け、分岐管214のフランジと突出部290aのフランジ294とを貫通するボルトにナットを締め付けることによって、突出部290aを分岐管214に取り付けても良い。
(3)散気装置の第1嵌合部の材料としては、ポリ塩化ビニルに代えて、他の種々の材料を採用可能である。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエンなどの樹脂を採用してもよい。また、水処理槽に固定された第2嵌合部の材料としては、FRPに代えて、他の種々の材料を採用可能である。例えば、ステンレス鋼のような金属を採用してもよい。一般的には、第2嵌合部の材料の耐摩耗性が第1嵌合部の材料の耐摩耗性と比べて高くなるような、第1嵌合部の材料と第2嵌合部の材料との任意の組み合わせを採用可能である。
第1嵌合部の材料と第2嵌合部の材料との間で耐摩耗性を比較する方法としては、以下の方法を採用可能である。第1嵌合部の材料と同じ材料で、円柱の第1ブロックを形成する。第2嵌合部の材料と同じ材料で、第1ブロックの形状と同じ形状の第2ブロックを形成する。第1ブロックの1つの円状の端面(第1面と呼ぶ)上に、第2ブロックの1つの円状の端面(第2面と呼ぶ)を、重ねる。ここで、第1面の中心に、第2面の中心を接触させる。この状態で、第1面と第2面との中心を通り第1面と第2面とに垂直な軸(すなわち、円柱状のブロックの中心軸)を中心に、第2ブロックに対して、相対的に、第1ブロックを回転させる。これにより、第1ブロックの第1面と、第2ブロックの第2面とは、同じ条件下で、互いにこすり合わされる。そして、第1面と第2面との少なくとも一方が、摩耗する。ここで、第1ブロックの摩耗した部分の体積と、第2ブロックの摩耗した部分の体積とを、比較する。2つのブロックのうち、摩耗した部分の体積が小さいブロックの材料は、比較的高い耐摩耗性を有している。
一般的には、第2嵌合部の摩耗に対する耐久性が、第1嵌合部の摩耗に対する耐久性よりも高いことが好ましい。ここで、摩耗に対する耐久性は、摩耗に起因する破損の生じにくさを示している(摩耗に対する耐久性が高いほど、摩耗に起因する破損が生じにくい)。第1嵌合部と第2嵌合部との少なくとも一方が摩耗した場合であっても、第1嵌合部と第2嵌合部とが、互いに嵌まった状態である嵌合状態を維持できる場合には、第1嵌合部と第2嵌合部とは破損していないと言える。第1嵌合部の摩耗に起因して第1嵌合部と第2嵌合部とが嵌合状態を維持できなくなった場合、第1嵌合部が破損していると言える。第2嵌合部の摩耗に起因して嵌合状態を維持できなくなった場合、第2嵌合部が破損していると言える。
第2嵌合部の摩耗に対する耐久性が第1嵌合部の摩耗に対する耐久性よりも高い場合には、第2嵌合部の破損が抑制される。従って、第2嵌合部の交換や修理等の負担の大きな作業が必要になる可能性を小さくできる。また、上記の通り、破損した第1嵌合部を新品の第1嵌合部に交換することは、容易である。従って、第1嵌合部が破損した場合には、第1嵌合部を新品に交換することによって、第1嵌合部と第2嵌合部とは、再び、嵌合状態を維持できる。
第2嵌合部の摩耗に対する耐久性が、第1嵌合部の摩耗に対する耐久性と比べて高くなるような構成としては、種々の構成を採用可能である。例えば、上記の実施例のように、第1嵌合部と第2嵌合部とを互いに異なる材料で形成し、そして、第2嵌合部の材料として、第1嵌合部の材料の耐摩耗性よりも高い耐摩耗性を有する材料を採用してもよい。
また、第1嵌合部と第2嵌合部とが同じ材料で形成されていてもよい。この場合、第1嵌合部の形状と第2嵌合部の形状との間の差を用いて、第2嵌合部の摩耗に対する耐久性を、第1嵌合部の摩耗に対する耐久性よりも高くすることができる。例えば、図9(A)、図9(B)の実施例では、嵌合板290h(具体的には、第1嵌合部298h)の摩耗に起因して、第1嵌合部298hが破損し得る(例えば、貫通孔296hを形成するループ状の第1嵌合部298hの一部が欠落する)。また、突出部420h(すなわち、第2嵌合部420h)の摩耗に起因して、第2嵌合部420hが破損し得る(例えば、第2嵌合部420hが平板410hから分離する)。ここで、第2嵌合部420h(突出部420h)の水平方向の外径を大きくし、第1嵌合部298hの水平方向の肉厚を小さくすることによって、第2嵌合部420hの摩耗に対する耐久性を、第1嵌合部298hの摩耗に対する耐久性よりも高くすることができる。
嵌合部が破損していない状態が維持されつつ嵌合部が摩耗する場合に可能な最大の摩耗量を、最大許容摩耗量と呼ぶ。嵌合部のうち破損せずに摩耗可能な部分(「摩耗可能部分」とも呼ぶ)の体積が、最大許容摩耗量に対応する。一般的には、第1嵌合部の形状と第2嵌合部の形状として、第2嵌合部の摩耗可能部分が第1嵌合部の摩耗可能部分よりも大きい形状、すなわち、第2嵌合部の最大許容摩耗量が第1嵌合部の最大許容摩耗量よりも大きい形状を採用することが好ましい。このような形状を採用すれば、第2嵌合部の摩耗に対する耐久性を、容易に、第1嵌合部の摩耗に対する耐久性よりも高くすることができる。なお、第2嵌合部の材料の耐摩耗性が第1嵌合部の材料の耐摩耗性と比べて高い場合には、第2嵌合部の摩耗可能部分が第1嵌合部の摩耗可能部分よりも小さくてもよい。
(4)散気装置のうちガスを吐出する吐出部の構成としては、複数の貫通孔202を有する管(例えば、図2(D)の吐出部200)や、複数のスリットを有するディフューザー(図8(D))に限らず、多数の気泡を吐出可能な任意の構成を採用可能である。例えば、メンブレンディフューザー、多孔質体などを採用してもよい。
また、散気装置の構成としては、吐出部と、吐出部に接続され吐出部にガスを供給する給気管と、を含む種々の構成を採用可能である。給気管は、散気装置が固定位置に配置された状態で、散気管からマンホール開口の近傍(例えば、マンホール開口の外から人の手が届く範囲。より具体的には、例えば、マンホール開口の縁からの距離が1m以下の範囲内)まで延びていることが好ましい。この構成によれば、ユーザは、給気管を持つことによって、容易に、マンホール開口を通じて散気装置を出し入れできる。
(5)散気装置を水処理槽内の固定位置に案内するガイドの構成としては、上記実施例のガイド棒490(例えば、図3(B))の構成に代えて、散気装置を上方から固定位置へ案内可能な任意の構成を採用可能である。例えば、散気装置を上方から固定位置へ案内する溝を採用してもよい。散気装置には、溝から離れずに溝に沿って移動可能な爪が設けられる。
いずれの場合も、散気装置の設置と取り外しとは、マンホール開口を通じて行われる。従って、ガイドは、マンホール開口の近傍から、水処理装置内の固定位置の近傍まで、延びていることが好ましい。そして、散気装置には、散気装置とガイドとを連結する連結部が設けられることが好ましい。連結部の構成としては、ガイドが貫通する貫通孔を形成する孔形成部(例えば、図3(B)のガイド板390)や上述した爪の構成に代えて、ガイドに沿って移動可能な他の種々の構成を採用可能である。ここで、ガイドから連結部を取り外さずに、散気装置の第1嵌合部を水処理槽内の第2嵌合部に嵌めることができるように、ガイドと連結部とが構成されていることが好ましい。また、散気装置の水平方向の位置ズレは、第1嵌合部と第2嵌合部とによって抑制される。従って、ガイドに対する連結部の水平方向の位置の遊びとしては、第2嵌合部に対する第1嵌合部の水平方向の位置の遊びよりも大きい値を採用可能である。
なお、連結部が省略されてもよい。例えば、ガイドとして、鉛直方向に対して斜めに傾斜する傾斜板を採用してもよい。そして、散気装置が、傾斜板上を滑って、上方から固定位置へ移動してもよい。また、ガイドが省略されてもよい。
(6)散気装置を上方から下方に向かって押さえる押さえ部の構成としては、上記実施例の第1棒552(例えば、図4)の構成に代えて、散気装置が水処理槽内の固定位置に配置された状態で散気装置を上方から下方に向かって押さえることが可能な任意の構成を採用可能である。例えば、第1棒552が、水処理槽を形成する壁(例えば外壁690(図4))に着脱可能に取り付けられてもよい(例えば、ボルトとナットによる固定)。また、パイプホルダを水処理槽内のマンホール開口の近傍に固定し、このパイプホルダが、散気管の給気管(例えば、図4の給気管300)を保持してもよい。一般的には、水処理槽を形成する壁(例えば、図4の外壁690や、図示しない仕切り壁)に固定された部材が、散気装置を上方から下方に向かって押さえることが好ましい。このような押さえ部は、水処理槽内における散気装置の鉛直方向の位置ズレを抑制できる。
また、押さえ部は、マンホール開口の近傍に配置されていることが好ましい。この構成によれば、ユーザは、押さえ部と散気装置とを容易に接続することができ、そして、押さえ部から散気装置を容易に取り外すことができる。なお、押さえ部が省略されてもよい。
(7)散気装置にガスを供給する配管と、散気装置と、を着脱可能に接続する接続部の構成としては、上記実施例の接続部516の構成(具体的には、ユニオン)に代えて、配管と散気装置とを着脱可能に接続する他の任意の構成を採用可能である。例えば、配管にフランジを設け、散気装置の給気管にフランジを設け、これらのフランジをボルトとナットで固定してもよい。いずれの場合も、接続部は、マンホール開口の近傍に配置されていることが好ましい。この構成によれば、ユーザは、容易に、配管と散気装置との接続と取り外しをできる。
(8)散気装置にガスを供給する配管としては、水処理槽内に固定された配管であって、ブロワが接続される任意の配管を採用可能である。例えば、図4の実施例で、配管510からバルブ514が省略されてもよい。
(9)散気装置を下方から上方に向かって支持する支持部の構成としては、平板(例えば、図4の平板410)の構成に代えて、散気装置を支持可能な任意の構成を採用可能である。一般的には、散気装置の少なくとも一部を下方から上方に向かって支持する任意の構成を採用可能である。そのような支持部は、水処理槽内に固定されていることが好ましい。支持部は、水処理槽の底部ではなく、水処理槽の側壁に固定されていてもよい。上記の各実施例のように、第2嵌合部は、支持部に設けられていてもよい。この代わりに、第2嵌合部は、支持部とは別に、水処理槽内に固定されていてもよい。
(10)排水処理装置の構成としては、上記各実施例の構成に代えて、他の種々の構成を採用可能である。例えば、排水処理装置の処理フローが、図6、図7の処理フローと異なっていてもよい。例えば、上流側から下流側に向かって順番に配置された夾雑物除去槽、嫌気濾床槽、好気濾床槽、処理水槽、消毒槽を備える排水処理装置を採用してもよい。ここで、好気濾床槽の散気装置として、嵌合部を有する散気装置を採用可能である。いずれの場合も、嵌合部を有する散気装置が設けられる水処理槽は、好気処理槽に代えて、他の水処理槽を採用してもよい。例えば、汚泥貯留槽に、汚泥を撹拌するために、散気装置が設けられてもよい。また、排水処理装置に設けられる水処理槽の数は、1以上の任意の数を採用可能である。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100、100c、100e、100f、100h...散気装置、200、200c、200e、200f...吐出部、200fo...貫通孔、202...貫通孔、202f...ディフューザー、202fs...スリット、208e...パイプ、210...外パイプ部、212...パイプ部材、214...分岐管、220...内パイプ部、222、222c、222d、222e...パイプ部材、224、224c、224d、224e、224f、224g...分岐管、230...外パイプ部、232...パイプ部材、234...分岐管、240、250...パイプ部、280...キャップ、290a、290b、290c、290d、290e...第1嵌合部(突出部)、290h...嵌合板、292...パイプ、294...フランジ、296h...貫通孔、298h...第1嵌合部、300...給気管、302...縦管、304、306...パイプ部材、310...上端部、390...ガイド板、392...貫通孔、400、400c、400e、400h...台、410、410c、410e、410h...平板、420a、420b、420c、420d、420e...貫通孔、420h...第2嵌合部(突出部)、420ao...開口、422a、422b、422c、422d、422e...第2嵌合部、480...固定部、490...ガイド棒、510...配管、512...接続管、514...バルブ、516...接続部、550...支持部、551a、551b...固定部、552...第1棒、556...第2棒、558...パイプホルダ、600...排水処理装置、610...水処理槽、619...マンホール開口、690...外壁、700...散気システム、900...排水処理装置、901...第1モジュール、902...第2モジュール、903...第3モジュール、910...原水ポンプ槽、920...流量調整槽、930...計量装置、940...曝気槽、940o...移流開口、950...膜分離槽、952...膜ユニット、960...汚泥貯留槽、970...放流ポンプ槽、D1...内径、D2...外径、L1...距離、g1...隙間、P1...原水ポンプ、P2...ポンプ、P3...循環ポンプ、P4...汚泥ポンプ、P5...放流ポンプ、PL...パイプ部材、CL...中心軸、PT...パイプ部材

Claims (4)

  1. 排水処理装置であって、
    1以上の水処理槽と、
    前記1以上の水処理槽のうちの特定の水処理槽内に配置された散気装置と、
    前記散気装置にガスを供給する配管と、
    前記配管と前記散気装置とを着脱可能に接続する接続部と、
    前記散気装置に着脱可能に取り付けられた第1嵌合部と、
    前記特定の水処理槽内に固定され、前記散気装置が前記特定の水処理槽内の予め決められた固定位置に配置された場合に前記第1嵌合部に嵌まるように構成された第2嵌合部と、
    を備え、
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、互いに異なる材料で形成されており、
    前記第2嵌合部の材料の耐摩耗性は、前記第1嵌合部の材料の耐摩耗性と比べて、高く、前記第2嵌合部の摩耗に対する耐久性は、前記第1嵌合部の摩耗に対する耐久性と比べて、高い、
    排水処理装置。
  2. 排水処理装置であって、
    1以上の水処理槽と、
    前記1以上の水処理槽のうちの特定の水処理槽内に配置された散気装置と、
    前記散気装置にガスを供給する配管と、
    前記配管と前記散気装置とを着脱可能に接続する接続部と、
    前記散気装置に着脱可能に取り付けられた第1嵌合部と、
    前記特定の水処理槽内に固定され、前記散気装置が前記特定の水処理槽内の予め決められた固定位置に配置された場合に前記第1嵌合部に嵌まるように構成された第2嵌合部と、
    を備え、
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、同じ材料で形成されており、
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが互いに嵌まった状態である嵌合状態が維持されつつ摩耗可能な部分の体積を最大許容摩耗量と呼ぶときに、前記第1嵌合部の形状と前記第2嵌合部の形状とは、前記第2嵌合部の最大許容摩耗量が前記第1嵌合部の最大許容摩耗量よりも大きい形状である
    排水処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の排水処理装置であって、
    前記散気装置を、上方から前記固定位置へ案内するガイドを備える、
    排水処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の排水処理装置であって、
    前記散気装置が前記固定位置に配置された状態で、前記散気装置を上方から下方に向かって押さえる押さえ部を備える、
    排水処理装置。
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