JP6638691B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁性トナーを含む一成分現像剤を用いて現像する現像装置及び画像形成装置に関する。
一般に、プリンターなどの画像形成装置に搭載される現像装置は、円筒形状の現像剤担持体と、その外周面に担持された現像剤の層厚を規制する板状の層厚規制部材とを備える。層厚規制部材は、その先端部と前記現像剤担持体の外周面との間に所定の間隙を隔てて設けられる。前記現像剤担持体が回転すると、この現像剤担持体の外周面に担持された現像剤の層厚が前記層厚規制部材の先端部により一定の厚みに規制される。
この構成において、前記層厚規制部材における前記現像剤担持体の回転方向上流側の側面に、前記現像剤が付着して堆積することがある。この現像剤の堆積物が大きくなると、とりわけ前記堆積物が前記層厚規制部材の先端部よりも先の方に飛び出るように付着すると、最終的に形成される画像の品質が低下して、画像不良が生じる虞がある。
例えば、前記堆積物が大きくなると、この堆積物を含む前記層厚規制部材の先端部と前記現像剤担持体の外周面との間隙が狭くなり、前記層厚規制部材によって規制される前記現像剤の層厚が変わる虞がある。特に、前記現像剤担持体の回転軸に沿う方向において前記堆積物の大きさにばらつきがあると、同方向において前記現像剤の層厚にばらつきが生じる。この結果、最終的に形成される画像に濃度ムラなどの前記画像不良が生じる。即ち、前記層厚規制部材が担う層厚規制機能に不都合が生じる。
また、前記層厚規制部材は、前記現像剤担持体と協働して、前記現像剤に摩擦帯電を付与する帯電付与機能をも担うが、前記堆積物が大きくなると、この帯電付与機能にまで不都合が生じる虞がある。即ち、前記堆積物が大きくなると、この堆積物を含む前記層厚規制部材の先端部の前記現像剤に対する接触面積が増大し、これにより、前記現像剤に対して過剰な摩擦帯電が付与される。このように過剰な摩擦帯電が付与されると、現像の対象である像担持体上の静電潜像に向かって前記現像剤が飛翔する際のエネルギーが過大になる。特に、前記現像剤担持体の回転軸に沿う方向において前記堆積物に大きさにばらつきがあると、同方向において前記静電潜像に向かって前記現像剤が飛翔する際のエネルギーにばらつきが生じる。このことによっても、前記濃度ムラなど画像不良が生じる。
前記層厚規制部材から前記堆積物を除去する技術として、非現像時に、前記現像剤担持体を現像時とは逆方向へ回転させ、その後、前記現像剤担持体を現像時と同じ方向へ回転させる技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2015−40951号公報
しかしながら、前記現像剤担持体を逆回転させることを含め、前記現像剤担持体を回転させることのみによって前記堆積物を除去するには、相応の時間が掛かる。この時間は、前記堆積物が大きいほど長くなる。
本発明は、層厚規制部材に付着した現像剤の堆積物を短時間で除去することができる現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一の局面に係る現像装置は、現像剤担持体と、層厚規制部材と、回転制御部と、電位差付与部と、を備える。現像剤担持体は、像担持体に対向して設けられる。そして、前記現像剤担持体は、磁性トナーを含む一成分の現像剤を外周面に担持しつつ予め定められた第1回転方向へ回転するとともに、前記像担持体に形成された静電潜像に前記現像剤を供給して前記静電潜像を現像する。層厚規制部材は、前記現像剤担持体と前記像担持体との対向位置よりも前記第1回転方向における上流側の位置において前記現像剤担持体の外周面に対して間隙を隔てて設けられる。そして、前記層厚制限部材は、前記現像剤担持体が担持する前記現像剤の層厚を規制する。回転制御部は、前記静電潜像の現像が行われないときに、予め定められた逆回転期間にわたって前記現像剤担持体を前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向へ回転させる。電位差付与部は、前記逆回転期間において、前記現像剤担持体と前記層厚規制部材との間に第1電位差を付与することにより前記間隙に前記現像剤担持体から前記層厚規制部材側に前記現像剤を移動させる方向の第1電界を形成した後、前記第1電位差の付与を停止する。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、本発明の一の局面に係る前記現像装置と、像担持体と、転写部と、を備える。前記像担持体は、その外周面に静電潜像が形成される部材である。前記転写部は、前記像担持体に形成された前記現像剤の像をシート材に転写する。
本発明によれば、層厚規制部材に付着した現像剤の堆積物を短時間で除去することができる現像装置及び画像形成装置を提供することが可能である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置が備える現像装置の内部構成を示す断面図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における規制ブレードの周辺の部分拡大図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における制御部及びその関連部の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置において画像形成処理が実行されているときの規制ブレードの周辺の状態を示す図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の制御部が実行する堆積物除去処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における主要部の時系列の状態変化を示すタイミングチャートである。 図9は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置において堆積物除去処理が実行されることによってバイアス印加期間中に規制ブレードと現像ローラーとの間に電位差が付与される状態を示す模式図である。 図10は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置において堆積物除去処理が実行されることによるバイアス印加期間中の規制ブレードの周囲の状態を示す図である。 図11は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置において堆積物除去処理が実行されることによる除去期間中の規制ブレードの周囲の状態を示す図である。 図12は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における主要部の時系列の状態変化を示すタイミングチャートである。 図13は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の制御部が実行する堆積物除去処理の他の例を示すフローチャートである。 図14は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置において堆積物除去処理が実行されることによって除去期間中に規制ブレードと現像ローラーとの間に電位差が付与される状態を示す模式図である。 図15は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置における主要部の時系列の状態変化を示すタイミングチャートである。 図16は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の制御部が実行する堆積物除去処理の他の例を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施形態に係る画像形成装置についての評価試験における比較例の主要部の時系列の状態変化を示すタイミングチャートである。 図18は、本発明の実施形態に係る画像形成装置についての評価試験の結果を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される各実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。
[画像形成装置10の構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本第1実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。なお、以下の説明では、図1に示される如く画像形成装置10が使用可能に設置された状態を基準として画像形成装置10の上下方向1を定義する。そして、図1において画像形成装置10の左手前側に向けられている面を前面として画像形成装置10の前後方向2を定義する。また、この前後方向2における前方側から見て画像形成装置10の左右方向3を定義する。
画像形成装置10は、画像形成媒体としてのシート材100(図2参照)に電子写真方式で画像を形成する画像形成処理を実行する機能を備えるプリンターである。なお、画像形成装置10は、不図示の原稿から画像を読み取る画像読取処理を実行する機能を兼ね備える複合機であってもよい。また、画像形成装置10は、不図示の電話回線を通じて画像を送受信するファクシミリ通信機能を備えるファクシミリであってもよい。
画像形成装置10は、不図示のネットワークを通じて外部から送られてくる印刷ジョブに含まれる印刷データに基づいて、前記画像形成処理を実行する。このため、画像形成装置10は、図2に示されるように、給紙部20と、画像形成部30と、定着装置40と、排出部50とを備えている。また、画像形成装置10は、後述する制御部60(図5参照)を備えている。
給紙部20は、画像形成装置10の下部に設けられている。この給紙部20は、給紙トレイ21と、ピックアップローラー22と、給紙ローラー23と、を備えている。給紙トレイ21は、複数枚のシート材100を収容可能である。前記画像形成処理の実行に際して、駆動源である不図示の搬送用モーターによってピックアップローラー22が回転駆動されて、給紙トレイ21からシート材100が1枚ずつ取り出される。このピックアップローラー22によって取り出されたシート材100は、給紙ローラー23によって第1搬送路70へ送り出され、さらに、第2搬送路71を通って下流側へ搬送される。なお、前記搬送用モーターは、例えばステッピングモーターである。
画像形成部30は、第2搬送路71を通って搬送されてくるシート材100に対して前記画像形成処理を施す。このため、画像形成部30は、感光体ドラム31と、帯電装置32と、露光装置33と、現像装置34と、転写装置35と、クリーニング装置36と、を備えている。なお、感光体ドラム31は、本発明に係る像担持体の一例である。また、現像装置34は、本発明に係る現像装置の一例である。
感光体ドラム31は、一方向に長尺な円筒状の形状をしている。この感光体ドラム31は、その長手方向の両端部に不図示の回転軸を有しており、この回転軸は、画像形成装置10の不図示の内部フレームに回転可能に支持されている。本第1実施形態では、感光体ドラム31は、その長手方向を画像形成装置10の左右方向3に一致させた状態で、前記内部フレームに支持されている。感光体ドラム31は、その外周面に感光層を有している。そして、感光体ドラム31は、前記画像形成処理の実行に際して、その駆動源である不図示のドラム用モーターからの回転駆動力を受けて、所定の回転方向31a(図3参照)へ回転駆動される。
なお、感光体ドラム31の外径は、例えば30mmである。この感光体ドラム31の回転方向31aは、図2において反時計回りの方向である。そして、感光体ドラム31が回転駆動されることによるその外周面の線速度は、例えば240mm/sである。また、前記ドラム用モーターは、例えばステッピングモーターである。
帯電装置32は、感光体ドラム31の上方の位置に設けられている。この帯電装置32は、前記画像形成処理の実行に際して、感光体ドラム31の外周面を一様の電位に帯電させる。
露光装置33は、帯電装置32のさらに上方の位置に設けられている。この露光装置33は、前記画像形成処理の実行に際して、ベクター形式の前記印刷データから変換されたラスター形式の画像データに基づいて、感光体ドラム31の外周面にレーザー光を走査させながら照射する。この露光装置33による感光体ドラム31の外周面に対するレーザー光の照射位置は、帯電装置32による感光体ドラム31の外周面に対する帯電位置よりも感光体ドラム31の回転方向31aの下流側である。これにより、感光体ドラム31の外周面に前記画像データに従う静電潜像が形成される。
現像装置34は、露光装置33による感光体ドラム31の外周面に対する前記レーザー光の照射位置よりも感光体ドラム31の回転方向31aの下流側の位置に設けられている。この現像装置34は、前記画像形成処理の実行に際して、感光体ドラム31の外周面に形成された前記静電潜像に現像剤200(図6など参照)を供給して前記静電潜像を現像する。この現像装置34については、後で詳しく説明する。
転写装置35は、現像装置34による前記静電潜像の現像位置よりも感光体ドラム31の回転方向31aの下流側の位置に設けられている。前記現像位置は、現像装置34の後述する現像ローラー300(図3参照)の外周面と感光体ドラム31の外周面とが対向する位置(本発明の対向位置に相当)である。転写装置35は、前記画像形成処理の実行に際して、前記静電潜像が現像されることによって顕像化された感光体ドラム31上のトナー像を、第2搬送路71を通って搬送されてくるシート材100に転写する。これにより、前記画像形成処理が実現される。この画像形成処理が施された後のシート材100は、画像形成部30から定着装置40までの間に設けられた第3搬送路72に送り出される。なお、転写装置35は、本発明に係る転写部の一例である。
クリーニング装置36は、転写装置35による前記シート材100への前記トナー像の転写位置と、帯電装置32による感光体ドラム31上に対する帯電位置と、の間の位置に設けられている。このクリーニング装置36は、感光体ドラム31上に残留している現像剤200を感光体ドラム31上から除去するクリーニング処理を実行する。
なお、クリーニング装置36による感光体ドラム31上に対する前記クリーニング処理が施される位置と、帯電装置32による感光体ドラム31上に対する帯電位置と、の間の位置に、不図示の除電器が設けられている。この除電器は、感光体ドラム31上に残留している電荷を除去する除電処理を実行する。
定着装置40は、第3搬送路72を通って搬送されてくるシート材100に転写された前記トナー像を熱によってシート材100に定着させる定着処理を実行する。このため、定着装置40は、加熱ローラー41と加圧ローラー42とを備えている。加熱ローラー41は、不図示のヒーターを内蔵しており、前記定着処理の実行に際して、前記ヒーターによって加熱される。加圧ローラー42は、その外周面を加熱ローラー41の外周面に適当な圧力で密着させた状態にある。定着装置40は、前記トナー像が転写されたシート材100を、これら加熱ローラー41と加圧ローラー42との間に挟み込みつつ送り出すことで、前記定着処理を実行する。
前記定着処理が施された後のシート材100は、定着装置40から排出部50の排出口51までの間に設けられた第4搬送路73へ送り出される。そして、このシート材100は、第4搬送路73を通って排出口51から排出部50へ排出される。
[現像装置34の構成]
現像装置34は、感光体ドラム31の外周面に形成された前記静電潜像に対して非接触状態で現像剤200を供給して前記静電潜像を現像する非接触現像方式の装置である。この現像に用いられる現像剤200は、磁性トナーを主要成分とする一成分現像剤である。なお、現像剤200は、磁性トナーの他に外添剤を含んでいる。外添剤としては、酸化チタン、シリカなどがある。
図3に示されるように、現像装置34は、現像容器301、現像ローラー300、第1撹拌スクリュー302、第2撹拌スクリュー303、規制ブレード304などを備える。なお、現像ローラー300は、本発明に係る現像剤担持体の一例である。そして、規制ブレード304は、本発明に係る層厚規制部材の一例である。
現像容器301は、現像剤200を収容するとともに、現像装置34の筐体としての役割を担う。この現像容器301は、画像形成装置10の左右方向3に沿って、つまり感光体ドラム31の長手方向に沿って、長尺な形状をしている。そして、この現像容器301の内部に、現像ローラー300、第1撹拌スクリュー302、第2撹拌スクリュー303及び規制ブレード304が設けられている。
具体的には、現像容器301の内部は、仕切壁305によって第1収容室306及び第2収容室307に仕切られている。仕切壁305は、その表裏両主面を鉛直方向に沿わせ、それ自体が現像容器301の長手方向に沿って延伸するように設けられている。従って、第1収容室306及び第2収容室307は、画像形成装置10の前後方向2において、つまり感光体ドラム31の長手方向に対して直角な方向において、隣り合った状態にある。そして、第1収容室306及び第2収容室307のそれぞれに、現像剤200が収容されている。また、第1収容室306に、第1撹拌スクリュー302が設けられ、第2収容室307に、現像ローラー300、第2撹拌スクリュー303及び規制ブレード304が設けられている。なお、第1収容室306及び第2収容室307は、仕切壁305によって完全に仕切り分けられているのではなく、現像容器301の長手方向における仕切壁305の両端部に設けられた不図示の連通路を介して互いに連通している。
現像ローラー300は、一方向に長尺な円筒形の形状をしており、その長手方向を感光体ドラム31の長手方向と平行な方向に沿わせた状態で、現像容器301の壁部に回転可能に支持されている。厳密に言えば、現像ローラー300は、一方向に長尺な円筒形状の現像スリーブ309と、この現像スリーブ309の長手方向の両端部の中心に設けられた回転軸308と、を有している。そして、回転軸308が、現像容器301の前記壁部に回転可能に支持されている。なお、現像スリーブ309は、例えばアルミニウム製の素管によって構成されており、その外周面によって、現像ローラー300の外周面が形成されている。
現像ローラー300は、画像形成装置10の前後方向2における感光体ドラム31の前方側(図3における左側)において、その外周面が感光体ドラム31の外周面と所定の間隙310を隔てて対向するように設けられている。このため、現像ローラー300は、その全部が現像容器301(第2収容室307)内にあるのではなく、その外周面のうちの感光体ドラム31の外周面との対向部分を含む一部分は、現像容器301の外部に露出している。
なお、現像ローラー300の外径、つまり現像スリーブ309の外径は、例えば20mmである。そして、間隙310の長さは、例えば0.32mmである。また、現像ローラー300の回転軸308の中心は、画像形成装置10の上下方向において感光体ドラム31の回転軸の中心と略同じ位置か、それよりも少し高い位置にある。
現像ローラー300は、前記画像形成処理の実行に際して、その駆動源である後述する現像ローラー用のモーター80(図5参照)からの回転駆動力を受けて、予め定められた正回転方向300aへ回転駆動される。なお厳密には、現像ローラー300が全体的に回転駆動されるのではなく、現像スリーブ309が回転駆動される。この現像ローラー300の正回転方向300aは、例えば図3において時計回りの方向であり、感光体ドラム31の回転方向31aとは逆の方向である。この現像ローラー300の正回転方向300aは、本発明に係る第1回転方向の一例である。そして、現像ローラー300が正回転方向300aへ回転駆動されることによるその外周面の線速度は、例えば340mm/sである。モーター80は、例えばステッピングモーターである。
さらに、現像ローラー300は、複数の磁極部材311〜315を有する磁石ユニット316を備えている。この磁石ユニット316は、現像ローラー300の内部に、つまり現像スリーブ309の中空部内に、設けられている。なお、詳しい図示は省略するが、現像ローラー300は、回転軸308の中心を通る固定軸を有しており、この固定軸は、現像容器301の前記壁部に固定されている。そして、磁石ユニット316は、この固定軸に固定されている。従って、現像スリーブ309が回転しても、磁石ユニット316は回転しない。この磁石ユニット316が備える各磁極部材311〜315は、例えば永久磁石によって構成されている。各磁極部材311〜315は、それぞれ汲上極311、規制極312、主極313、搬送極314及び剥離極315として機能する。
汲上極311は、その一方の磁極を現像ローラー300の外方に向けた状態で、詳しくは第2収容室307内に向けた状態で、設けられている。この汲上極311は、後述する如く第2収容室307内を撹拌されながら搬送される現像剤200を現像ローラー300の外周面に引き寄せて吸着させる磁界を発生させる。これにより、現像ローラー300の外周面に現像剤200が担持される。そして、前記画像形成処理の実行に際して、現像ローラー300が正回転方向300aへ回転駆動されると、この現像ローラー300の外周面に担持された現像剤200は、同正回転方向300aへ搬送される。なお、汲上極311の前記一方の磁極は、例えばS極である。
規制極312は、汲上極311が設けられている位置よりも現像ローラー300の正回転方向300aにおける下流側の位置において、その一方の磁極を後で詳しく説明する規制ブレード304の先端部304a(図4参照)に向けた状態で設けられている。この規制極312は、現像ローラー300の外周面に現像剤200が担持された状態を維持しつつ、現像剤200の層厚を規制ブレード304に設けられた後述するブレードマグネット(以下「マグネット」と称する。)317と協働して規制する磁界を発生させる。なお、この規制極312の前記一方の磁極は、汲上極311の前記一方の磁極とは異なる極性であり、つまりN極である。この規制極312は、本発明に係る第1磁界発生部材の一例である。
主極313は、規制極312が設けられている位置よりも現像ローラー300の正回転方向300aにおける下流側の位置において、その一方の磁極を感光体ドラム31の外周面に向けた状態で設けられている。この主極313は、前述の間隙310を含む領域において、現像ローラー300の外周面から感光体ドラム31の外周面に形成された静電潜像に向かって飛翔する現像剤200の量を適正に制御する磁界を発生させる。この主極313の前記一方の磁極は、規制極312の前記一方の磁極とは異なる極性であり、つまりS極である。
搬送極314は、主極313が設けられている位置よりも現像ローラー300の正回転方向300aにおける下流側の適当な位置において、その一方の磁極を外方に向けた状態で設けられている。この搬送極314は、主極313が設けられている位置を通過した後も現像ローラー300の外周面に残留している現像剤200を引き続き現像ローラー300の外周面に担持させる磁界を発生させる。この搬送極314の前記一方の磁極は、主極313の前記一方の磁極とは異なる極性であり、つまりN極である。
剥離極315は、搬送極314が設けられている位置よりも現像ローラー300の正回転方向300aにおける下流側の適当な位置において、その一方の磁極を外方に向けた状態で設けられている。この剥離極315は、これが設けられている位置よりも現像ローラー300の正回転方向300aにおける下流側において汲上極311と隣り合っている。そして、この剥離極315は、現像ローラー300の外周面におけるこの剥離極315が設けられている位置と汲上極311が設けられている位置との間に、磁束密度が実質的に零である剥離領域を形成する磁界を発生させる。この剥離領域の形成のために、剥離極315の前記一方の磁極は、汲上極311の前記一方の磁極と同じ極性であり、つまりS極である。前記剥離領域は、現像ローラー300の外周面のうちの第2収容室307内に向いた領域に形成される。
従って、現像ローラー300の外周面に担持されている現像剤200は、前記剥離領域に到達すると、現像ローラー300の外周面から剥離される。この現像ローラー300の外周面から剥離された現像剤200は、第2収容室307に戻される。第2収容室307に戻された現像剤200は、改めて撹拌されながら搬送される。
規制ブレード304は、磁性材料製の長尺板状部材である。この規制ブレード304は、現像ローラー300の外周面が担持する現像剤200の層厚を、現像ローラー300の外周面の周方向における特定の位置において、現像ローラー300の長手方向の全域にわたって規制する。このため、規制ブレード304は、前記特定の位置と現像ローラー300の回転軸308の中心とを含む仮想平面に沿い、且つ、その長手方向を現像ローラー300の長手方向に沿わせた姿勢で設けられている。また、図4に示されるように、規制ブレード304の先端部304aは、規制ブレード304における現像ローラー300側の平坦な端面であり、所定の間隙318を隔てて現像ローラー300の外周面と対向している。
なお、規制ブレード304による現像剤200の層厚の規制位置である前記特定の位置は、現像ローラー300の外周面の頂部から現像ローラー300の正回転方向300aにおける上流側に少し外れた位置である。言い換えれば、前記特定の位置は、現像ローラー300の外周面と感光体ドラム31の外周面との対向位置よりも現像ローラー300の正回転方向300aにおける上流側の位置である。また、間隙318の長さは、例えば0.30mmである。そして、規制ブレード304は、その先端部304aとは反対側の基端部において、不図示の支持部材を介して現像容器301の壁部に支持されている。
さらに、規制ブレード304の先端部304aの近傍に、マグネット317が設けられている。このマグネット317は、例えば永久磁石によって構成されており、概ね長尺板状の形状をしている。なお、マグネット317の長手方向の寸法は、規制ブレード304の長手方向の寸法と略同じである。そして、マグネット317の厚さ方向の寸法もまた、規制ブレード304の厚さ方向の寸法と概ね同じである。ただし、マグネット317の短手方向の寸法は、規制ブレード304の短手方向の寸法よりも小さい。
具体的には、マグネット317は、前述の仮想平面に沿い、且つ、その長手方向を規制ブレード304の長手方向に沿わせた姿勢で、規制ブレード304の側面304bに設けられている。より具体的には、マグネット317は、規制ブレード304の前記仮想平面に沿う2つの側面のうちの現像ローラー300の正回転方向300aにおける上流側の側面304bに設けられている。このマグネット317の先端部317aは、マグネット317における現像ローラー300側の平坦な端面であり、規制ブレード304の先端部304aと同じ方向に向いている。また、マグネット317は、規制ブレード304の先端部304aよりも現像ローラー300の外周面から離れた位置に設けられている。このため、マグネット317の先端部317aと現像ローラー300の外周面との間には、規制ブレード304の先端部304aと現像ローラー300の外周面との間隙318よりも大きな間隙319が設けられている。
マグネット317の先端部317aは、マグネット317の一方の磁極である。このマグネット317の先端部317aの磁極は、規制極312の前記一方の磁極と同じ極性であり、つまりN極である。即ち、マグネット317と規制極312とは、互いに同じ極性の磁極を対向させた状態にある。なお、マグネット317は、本発明に係る第2磁界発生部材の一例である。
マグネット317は、規制ブレード304の先端部304aと現像ローラー300の外周面との間隙318及びその周辺に磁界を発生させる。また、間隙318及びその周辺には、規制極312による磁界も発生している。これらの磁界が相互に作用することで、間隙318及びその周辺には、間隙318を通過する現像剤200の層厚を規制する強力な磁力が働く。
なお、図3においては、規制ブレード304の一部分が、詳しくはマグネット317が設けられている側とは反対側の側面が、現像容器301の外部に露出した状態にある。この規制ブレード304については、その全部が現像容器301の内部に設けられる構成であってもよい。
第2撹拌スクリュー303は、一方向に長尺な円柱状の回転軸320と、この回転軸320の外周面に設けられた螺旋状の羽根部材321と、を含む構成のアルキメディアン・スクリューである。この第2撹拌スクリュー303は、画像形成装置10の前後方向2における現像ローラー300の前方側の適当な位置において、その回転軸320の長手方向を現像ローラー300の長手方向と平行な方向に沿わせた状態で設けられている。なお、詳しい図示は省略するが、第2撹拌スクリュー303の回転軸320の両端部は、現像容器301の壁部に回転可能に支持されている。また、第2撹拌スクリュー303の回転軸320の中心は、画像形成装置10の上下方向において現像ローラー300の回転軸308の中心と略同じ位置か、それよりも少し高い位置にある。
第1撹拌スクリュー302もまた、第2撹拌スクリュー303と同様、一方向に長尺な円柱状の回転軸322と、この回転軸322の外周面に設けられた螺旋状の羽根部材323と、を含む構成のアルキメディアン・スクリューである。この第1撹拌スクリュー302は、画像形成装置10の前後方向2における第2撹拌スクリュー303の前方側の適当な位置において、その回転軸322の長手方向を第2撹拌スクリュー303の回転軸320の長手方向と平行な方向に沿わせた状態で設けられている。なお、詳しい図示は省略するが、第1撹拌スクリュー302の回転軸322の両端部は、現像容器301の壁部に回転可能に支持されている。また、第1撹拌スクリュー302の回転軸322の中心は、画像形成装置10の上下方向において第2撹拌スクリュー303の回転軸320の中心と略同じ位置にある。さらに、第1撹拌スクリュー302の羽根部材323の螺旋方向は、第2撹拌スクリュー303の羽根部材321の螺旋方向と同じである。そして、第1撹拌スクリュー302と第2撹拌スクリュー303との間には、前述の仕切壁305が介在している。
第1撹拌スクリュー302の回転軸322及び第2撹拌スクリュー303の回転軸320は、不図示のギヤなどの駆動力伝達機構を介して、これらに共通の駆動源である不図示のスクリュー用モーターに連結されている。第1撹拌スクリュー302及び第2撹拌スクリュー303は、前記画像形成処理の実行に際して、前記駆動力伝達機構を介しての前記スクリュー用モーターからの回転駆動力を受けて、互いに逆の方向302a,303aへ回転駆動される。例えば、第1撹拌スクリュー302は、図3において時計回りの方向302aへ回転駆動される。そして、第2撹拌スクリュー303は、図3において反時計回りの方向303aへ回転駆動される。なお、前記スクリュー用モーターは、例えばステッピングモーターである。このスクリュー用モーターは、現像ローラー300用のモーター80を含む他のモーターとは別個のモーターであるが、例えば現像ローラー300用のモーター80と兼用される構成であってもよい。
さて、第1撹拌スクリュー302及び第2撹拌スクリュー303が前述の如く回転駆動されることによって、第1収容室306及び第2収容室307のそれぞれに収容されている現像剤200が撹拌されながら搬送される。ここで、第1収容室306及び第2収容室307は、仕切壁305に設けられた前記連通路を介して互いに連通しているので、現像剤200は、前記連通路を介して第1収容室306及び第2収容室307間を一方方向に循環搬送される。この循環搬送の際に、現像剤200は、撹拌されることで摩擦帯電される。なお、現像剤200に含まれるトナーは、例えば正帯電性トナーである。従って、この正帯電性トナーを含む現像剤200は、正に摩擦帯電される。
前述したように、現像剤200は、現像ローラー300の外周面に担持され、前記静電潜像の現像に供される。具体的には、現像ローラー300の外周面に担持された現像剤200は、現像ローラー300の正回転方向300aに向かって搬送される。その途中で、現像剤200の層厚が、規制ブレード304によって規制される。この現像剤200の層厚の規制には、マグネット317及び規制極312から発生される磁界も寄与する。併せて、現像剤200は、規制ブレード304の先端部304aと接触することによっても摩擦帯電を受ける。
層厚が規制された後の現像剤200は、現像ローラー300の外周面と感光体ドラム31の外周面との対向位置において、感光体ドラム31の外周面に形成された前記静電潜像に向かって飛翔し、供給される。これにより、前記静電潜像が現像される。
なお、前記静電潜像の現像に際して、現像ローラー300の現像スリーブ309に直流の現像バイアス電圧が印加される。この現像バイアス電圧は、例えば+300Vである。併せて、感光体ドラム31に直流の露光電圧が印加される。この露光電圧は、例えば+70Vである。因みに、前述の帯電装置32による感光体ドラム31の外周面の帯電電位は、例えば現像バイアス電圧よりも120V高い+420Vである。また、規制ブレード304にも、直流のブレードバイアス電圧が印加される。このブレードバイアス電圧は、現像バイアス電圧と同じ+300Vである。このようにブレードバイアス電圧が規制ブレード304に印加されることで、間隙308を通過する現像剤200の電荷の均一化が図られる。
前記静電潜像の現像に供されずに現像ローラー300の外周面に残留した現像剤200は、引き続き現像ローラー300の外周面に担持される。この引き続き現像ローラー300の外周面に担持された現像剤200は、前記剥離領域に到達すると、現像ローラー300の外周面から剥離される。そして、この現像ローラー300の外周面から剥離された現像剤200は、第2収容室307に戻されて、再び撹拌されながら搬送される。
[制御部60の構成]
次に、図5を参照して、制御部60について説明する。制御部60は、画像形成装置10を統括的に制御する。この制御部60は、CPU(Central Processing Unit)61と記憶部62とを備えている。CPU61は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。記憶部62は、不図示のROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM:登録商標)を含む。前記ROMは、CPU61に前記各種の演算処理を実行させるための制御プログラムが記憶されている不揮発性の記憶装置である。前記RAMは、揮発性の記憶装置であり、前記EEPROMは、書き換え可能な不揮発性の記憶装置である。これらのRAM及びEEPROMは、CPU61が前記各種の演算処理を実行する際の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。前記EEPROMには、後述の堆積物除去処理に用いられる閾値Mや累積印刷枚数Nのカウント値などの種々の情報又はデータが記憶されている。この制御部60によれば、CPU61によって前記制御プログラムが実行されることで、画像形成装置10が統括的に制御される。
このCPU61による画像形成装置10の統括的な制御には、モータードライバー81を介してモーター80を制御することが含まれる。また、このCPU61による制御には、ブレードバイアス印加部82を介して規制ブレード304に前記ブレードバイアス電圧を印加することも含まれる。さらに、CPU61による制御には、現像バイアス印加部83を介して現像ローラー300の現像スリーブ309に前記現像バイアス電圧を印加することも含まれる。
なお、モータードライバー81、ブレードバイアス印加部82及び現像バイアス印加部83は、現像装置34に組み込まれる構成であってもよい。併せて、制御部60のうちのモータードライバー81、ブレードバイアス印加部82及び現像バイアス印加部83の制御を司る部分についても、現像装置34に組み込まれる構成であってもよい。
[堆積物除去処理]
ところで、前記画像形成処理が繰り返し行われることによって、規制ブレード304における現像ローラー300の正回転方向300aの上流側の側面304bに、現像剤200が付着して堆積することがある。とりわけ図6に示されるように、マグネット317の先端部317aに、現像剤200の堆積物200aが付着することがある。この堆積物200aが大きくなると、マグネット317と協働しての規制ブレード304による現像剤200の層厚の規制状態が変わり、最終的に形成される画像の品質が低下して、濃度ムラなどの画像不良が生じる虞がある。なお、図6においては、規制極312を含む磁石ユニット316の図示が省略されている。
例えば、現像剤200の堆積物200aが大きくなると、この堆積物200aを含む規制ブレード304の先端部304aと現像ローラー300の外周面との間隙318が狭くなり、規制ブレード304によって規制される現像剤200の層厚が変わる虞がある。特に、現像ローラー300の回転軸308に沿う方向において堆積物200aの大きさにばらつきがあると、同方向において現像剤200の層厚にばらつきが生じる。この結果、最終的に形成される画像に濃度ムラなどの前記画像不良が生じる。即ち、規制ブレード304が担う層厚規制機能に不都合が生じる。
また前述したように、規制ブレード304は、現像ローラー300と協働して、現像剤200に摩擦帯電を付与する帯電付与機能をも担うが、堆積物200aが大きくなると、この帯電付与機能にまで不都合が生じる虞がある。即ち、堆積物200aが大きくなると、この堆積物200aを含む規制ブレード304の先端部304aの現像剤200に対する接触面積が増大し、これにより、現像剤200に対して過剰な摩擦帯電が付与される。このように過剰な摩擦帯電が付与されると、現像の対象である感光体ドラム31上の前記静電潜像に向かって現像剤200が飛翔する際のエネルギーが過大になる。特に、現像ローラー300の回転軸308に沿う方向において堆積物200aに大きさにばらつきがあると、同方向において前記静電潜像に向かって現像剤200が飛翔する際のエネルギーにばらつきが生じる。このことによっても、前記濃度ムラなど画像不良が生じる。
この現像剤200の堆積物200aを除去するために、例えば前記画像形成処理が行われていないときに、現像ローラー300を前記画像形成処理時とは逆方向へ回転駆動させることがある。しかしながら、現像ローラー300を逆方向へ回転駆動させることを含め、この現像ローラー300を回転駆動させることのみによって堆積物200aを除去するには、相応の時間が掛かる。この時間は、堆積物200aが大きいほど長くなる。
本第1実施形態に係る画像形成装置10によれば、CPU61を含む制御部60によって前記制御プログラムに従う堆積物除去処理が実行されることで、堆積物200aを短時間で除去することができる。この堆積物除去処理について、図7に示されるフローチャートを参照して説明する。また、この堆積物除去処理の説明に際しては、図8に示されるタイミングチャートを併せて参照する。なお、この堆積物除去処理は、一つの印刷ジョブが行われるたびに実行される。
<ステップS1>
ステップS1において、制御部60は、前記印刷ジョブが終了するのを待つ(S1:NO)。そして、前記印刷ジョブが終了すると(S1:YES)、つまり前記画像形成処理が終了すると、制御部60は、処理をステップS2に進める。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部60は、現時点での前記画像形成処理の実行回数の累積値を示す累積印刷枚数Nの値を確認する。なお、詳しい説明は省略するが、制御部60は、この累積印刷枚数Nをカウントするための処理を、前記堆積物除去処理とは別に実行する。また、制御部60は、画像形成装置10に現像装置34が装着されたときに、この累積印刷枚数Nの値をリセットする。
<ステップS3>
そして、ステップS3において、制御部60は、累積印刷枚数Nの値が予め定められた閾値M以上であるかどうかを判定する。ここで、累積印刷枚数Nの値が閾値M未満である場合(S3:NO)、制御部60は、堆積物除去処理を終了する。一方、累積印刷枚数Nの値が閾値M以上である場合(S3:YES)、制御部60は、処理をステップS4に進める。なお、閾値Mとしては、任意の値が設定され、例えば500という値が設定される。
ステップS4において、制御部60は、累積印刷枚数Nの値をリセットする。そして、制御部60は、処理をステップS5に進める。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部60は、モーター80による現像ローラー300の回転駆動を停止させるように、モータードライバー81を制御する。これにより、それまで正回転方向300aに回転駆動されていた現像ローラー300が停止する。即ち、印刷ジョブが終了した時点で、累積印刷枚数Nの値が閾値M以上である場合に、それまで正回転方向300aに回転駆動されていた現像ローラー300が停止する。例えば、図8における時点t0が、ここでいう印刷ジョブが終了した時点に相当する。
<ステップS6>
そして、ステップS6において、制御部60は、規制ブレード304に印加されるブレードバイアス電圧が0Vになるように、ブレードバイアス印加部82を制御する。なお、規制ブレード304には、それまで前述の如く+300Vのブレードバイアス電圧が印加されている。即ち、図8における時点t0において、それまで規制ブレード304に印加されていた+300Vのブレードバイアス電圧が0Vになる。
<ステップS7>
さらに、ステップS7において、制御部60は、現像スリーブ309に印加される現像バイアス電圧が0Vになるように、現像バイアス印加部83を制御する。なお、現像スリーブ309には、それまで前述の如く+300Vの現像バイアス電圧が印加されている。即ち、図8における時点t0において、それまで現像スリーブ309に印加されていた+300Vの現像バイアス電圧が0Vになる。
<ステップS8>
そして、ステップS8において、制御部60は、予め定められた準備期間Taが経過するのを待つ(S8:NO)。この準備期間Taは、次に説明する逆回転方向309bへ現像ローラー300を回転駆動させるのに備えるための期間であり、例えば数秒間程度の期間である。この準備期間Taが経過すると(S8:YES)、制御部60は、処理をステップS9に進める。
<ステップS9>
ステップS9において、制御部60は、現像ローラー300を前記画像形成処理時とは逆回転方向300bへ回転駆動させるように、モータードライバー81を制御する。即ち、図8における時点t0から準備期間Taが経過した時点t1において、現像ローラー300が逆回転方向300bへ回転駆動される。なお、現像ローラー300が逆回転方向300bへ回転駆動されることによるその外周面の線速度は、例えば170mm/sである。また、ここで言う逆回転方向300bは、本発明に係る第2回転方向の一例である。
<ステップS10>
さらに、ステップS10において、制御部60は、規制ブレード304に−200Vのブレードバイアス電圧が印加されるように、ブレードバイアス印加部82を制御する。即ち、図8における時点t1において、規制ブレード304に−200Vのブレードバイアス電圧が印加される。なお、現像スリーブ309に印加される現像バイアス電圧は、0Vに維持される。これにより、図9に示されるように、現像スリーブ309を陽極とし、規制ブレード304を陰極として、これら両者間に電位差V1が付与される。この電位差V1が付与されることによって、間隙318及びその周辺に、正帯電の現像剤200を現像ローラー300の外周面から規制ブレード304の先端部304a側へ移動させる方向の電界90が形成される。ここで言う電位差V1は、本発明に係る第1電位差の一例である。そして、この電位差V1が付与されることによって形成される電界90は、本発明に係る第1電界の一例である。
<ステップS11>
そして、ステップS11において、制御部60は、予め定められたバイアス印加期間Tbが経過するのを待つ(S11:NO)。これにより、図10に示されるように、間隙318及びその周辺において、現像ローラー300の外周面に担持されていた現像剤200が規制ブレード304の先端部304aに引き寄せられて、規制ブレード304の先端部304aに集まる。そして、マグネット317の先端部304aに付着している堆積物200aを含め、このマグネット317の先端部317aと、規制ブレード304の先端部304aとが、現像剤200によって覆われた状態になる。バイアス印加期間Tbが経過すると(S11:YES)、制御部60は、処理をステップS12に進める。なお、バイアス印加期間Tbは、現像ローラー300が逆回転方向300bへ所定角度にわたって、例えば20°〜50°程度の角度にわたって、回転駆動するのに要する時間に相当する。また、図10においても、規制極312を含む磁石ユニット316の図示が省略されている。
<ステップS12>
ステップS12において、制御部60は、規制ブレード304に印加されるブレードバイアス電圧が0Vになるように、ブレードバイアス印加部82を制御する。即ち、図8における時点t1からバイアス印加期間Tbが経過した時点t2において、規制ブレード304に印加されるブレードバイアス電圧が0Vになる。これにより、電位差V1の付与が停止され、電界90が消失する。なお、電位差V1を付与した後、この電位差V1の付与を停止する制御部60とブレードバイアス印加部82と現像バイアス印加部83との組合せは、本発明に係る電位差付与部の一例である。
<ステップS13>
そして、ステップS13において、制御部60は、予め定められた除去期間Tcが経過するのを待つ(S13:NO)。これにより、図11に示されるように、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200が、逆回転方向300bへ回転駆動されている現像ローラー300の外周面に付随して逆回転方向300bにおける下流側へ一気に搬送される。これに伴い、マグネット317の先端部317aに付着していた堆積物200aもまた一緒に搬送され、この結果、マグネット317の先端部317aから堆積物200aが除去される。なお、除去期間Tcは、除去された堆積物200aを含む現像剤200の集合体が前述の剥離領域に到達するのに十分な時間に相当する。また、図11においても、規制極312を含む磁石ユニット316の図示が省略されている。そして、除去期間Tcが経過すると(S13:YES)、制御部60は、処理をステップS14に進める。
<ステップS14>
ステップS14において、制御部60は、現像ローラー300の逆回転方向300bへの回転駆動を停止させるように、モータードライバー81を制御する。即ち、図8における時点t2から除去期間Tcが経過した時点t3において、現像ローラー300の逆回転方向300bへの回転駆動が停止される。これをもって、制御部60は、一連の堆積物除去処理を終了する。
なお、バイアス印加期間Tbにおける−200Vというブレードバイアス電圧の値は、一例である。このバイアス印加期間Tbにおけるブレードバイアス電圧の値は、間隙318の長さ、現像剤200の帯電量などの諸条件に応じて適宜に設定される。ただし、このバイアス印加期間Tbにおけるブレードバイアス電圧の絶対値は、画像形成処理時の現像バイアス電圧の絶対値以下であるのが好ましい。
また、バイアス印加期間Tb及び除去期間Tcそれぞれの長さも、諸条件に応じて適宜に設定される。そして、これらの期間Tb,Tcの相互比もまた、諸条件に応じて適宜に設定されるが、この相互比は、例えば1対1が適当である。
さらに、バイアス印加期間Tbと除去期間Tcとを合わせた逆回転期間Td(図8参照)にわたって現像ローラー300が逆回転方向300bへ回転駆動されるが、この逆回転期間Tdは、本発明に係る逆回転期間の一例である。この逆回転期間Tdにわたって現像ローラー300を逆回転方向300bへ回転駆動させる制御部60とモータードライバー81との組合せは、本発明に係る回転制御部の一例である。
以上説明したように、本第1実施形態の画像形成装置10によれば、前記画像形成処理が行われていないときに、予め定められた逆回転期間Tdにわたって、現像ローラー300が逆回転方向300bへ回転駆動される。併せて、現像ローラー300の現像スリーブ309と規制ブレード304との間に電位差V1が付与されることで、現像ローラー300の外周面上から規制ブレード304の先端部304a側に現像剤200が積極的に集められる。その後、電位差V1の付与が停止されることで、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200と一緒に、マグネット317の先端部317aに付着していた堆積物200aが一気に除去される。従って例えば、現像ローラー300を逆回転方向300bへ回転駆動させることを含め、この現像ローラー300を回転駆動させることのみによって、堆積物200aを除去する場合に比べて、堆積物200aを短時間で除去することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態においては、前記堆積物除去処理の他の例について説明する。具体的には、図12に示されるように、除去期間Tcにおけるブレードバイアス電圧が+200Vである例、つまりバイアス印加期間Tbにおけるブレードバイアス電圧とは逆極性の電圧である例、について説明する。この場合、制御部60は、図13に示されるフローチャートの手順に従って前記堆積物除去処理を実行する。
なお、図13に示されるフローチャートは、第1実施形態についての図7に示されるフローチャートにおけるステップS12に代えて、ステップS21が設けられたものである。併せて、図13に示されるフローチャートにおいては、図7に示されるフローチャートにおけるステップS13(YES)とステップS14との間にステップS22が追加されている。従って、図7に示されるフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。
<ステップS21>
ステップS21おいて、制御部60は、規制ブレード304に+200Vのブレードバイアス電圧が印加されるように、ブレードバイアス印加部82を制御する。即ち、図12における時点t2において、規制ブレード304に+200Vのブレードバイアス電圧が印加される。なお、現像スリーブ309に印加される現像バイアス電圧は、0Vに維持される。これにより、図14に示されるように、規制ブレード304を陽極とし、現像ローラー300の現像スリーブ309を陰極として、これら両者間に電位差V2が付与される。即ち、第1実施形態についての図9に示される電位差V1とは逆極性の電位差V2が、規制ブレード304と現像スリーブ309との間に付与される。このような電位差V2が付与されることによって、間隙318及びその周辺に、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200を現像ローラー300の外周面側へ移動させる方向の電界91が形成される。ここで言う電位差V2は、本発明に係る第2電位差の一例である。そして、この電位差V2が付与されることによって形成される電界91は、本発明に係る第2電界の一例である。
この結果、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200が、マグネット317の先端部317aに付着していた堆積物200aと一緒に、現像ローラー300の外周面側へ向かって積極的に放出される。そして、この堆積物200aを含む現像剤200は、逆回転方向300bへ回転駆動されている現像ローラー300の外周面に付随して逆回転方向300bにおける下流側へ一気に搬送される。これにより、マグネット317の先端部317aから堆積物200aが除去される。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部60は、規制ブレード304に印加されるブレードバイアス電圧が0Vになるように、ブレードバイアス印加部82を制御する。即ち、図12における時点t2から除去期間Tcが経過した時点t3において、規制ブレード304に印加されるブレードバイアス電圧が0Vになる。これにより、電位差V2の付与が停止され、電界91が消失する。併せて、時点t3においては、前述の如く現像ローラー300の逆回転方向300bへの回転駆動が停止される。
以上説明したように、本第2実施形態によれば、除去期間Tcにおいて、バイアス印加期間Tbにおける電位差V1とは逆極性の電位差V2が規制ブレード304と現像ローラー300との間に付与される。これにより、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200が、マグネット317の先端部317aに付着していた堆積物200aと一緒に、現像ローラー300の外周面側に向かって積極的に放出される。この結果、マグネット317の先端部317aに付着していた堆積物200aが短時間で除去される。
なお、除去期間Tcにおける+200Vというブレードバイアス電圧の値は、一例である。この除去期間Tcにおけるブレードバイアスの電圧の値もまた、バイアス印加期間Tbにおけるブレードバイアス電圧の値と同様、諸条件に応じて適宜に設定される。ただし、この除去期間Tcにおけるブレードバイアス電圧の絶対値は、画像形成処理時の現像バイアス電圧の絶対値以下であるのが好ましい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本第3実施形態においては、前記堆積物除去処理のさらに他の例について説明する。具体的には、図15に示されるように、バイアス印加期間Teと除去期間Tfとの間に、ブレードバイアス電圧が0Vとなる中途期間Tgが設けられる例について、説明する。
なお、本第3実施形態におけるバイアス印加期間Teのブレードバイアス電圧は、前述の第1実施形態及び第2実施形態それぞれにおけるバイアス印加期間Tbのブレードバイアス電圧と同様、−200Vである。そして、本第3実施形態における除去期間Tfのブレードバイアス電圧は、第2実施形態における除去期間Tcのブレードバイアス電圧と同様、+200Vである。また、本第3実施形態においては、中途期間Tgが設けられることから、バイアス印加期間Te及び除去期間Tfは、第1実施形態及び第2実施形態それぞれにおけるバイアス印加期間Tb及び除去期間Tcよりも短い。ただし、バイアス印加期間Teは、図10に示されるように、間隙318及びその周辺において、現像ローラー300の外周面に担持された現像剤200が規制ブレード304の先端部304aに集められるのに十分な時間に相当する。そして、除去期間Tfは、図11に示されるように、除去された堆積物200aを含む現像剤200の集合体が前述の剥離領域に到達するのに十分な時間に相当する。
本第3実施形態における制御部60は、図16に示されるフローチャートの手順に従って前記堆積物除去処理を実行する。この図16に示されるフローチャートは、第2実施形態についての図13に示されるフローチャートにおけるステップS11に代えて、ステップS31〜ステップS33が設けられたものである。併せて、図16に示されるフローチャートにおいては、図13に示されるフローチャートにおけるステップS13に代えて、ステップS34が設けられている。従って、図13に示されるフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。
<ステップS31>
ステップS31おいて、制御部60は、バイアス印加期間Teが経過するのを待つ(S31:NO)。そして、バイアス印加期間Teが経過すると(S31:YES)、制御部60は、処理をステップS32に進める。
<ステップS32>
ステップS32において、制御部60は、規制ブレード304に印加されるブレードバイアス電圧が0Vになるように、ブレードバイアス印加部82を制御する。即ち、図15における時点t1からバイアス印加期間Teが経過した時点t20において、規制ブレード304に印加されるブレードバイアス電圧が0Vになる。これにより、電位差V1の付与が停止され、電界90が消失する。
<ステップS33>
そして、ステップS33において、制御部60は、予め定められた中途期間Tgが経過するのを待つ(S32:NO)。この間、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200が、マグネット317の先端部317aと現像ローラー300の外周面との間隙319に十分に侵入する。言い換えれば、中途期間Tgは、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200が間隙319に侵入するのに十分な時間に相当する。そして、中途期間Tgが経過すると(S32:YES)、制御部60は、処理をステップS21に進める。ステップS21においては、前述の如く規制ブレード304に+200Vのブレードバイアス電圧が印加される。即ち、図15における時点t20から中途期間Tgが経過した時点t21において、規制ブレード304に+200Vのブレードバイアス電圧が印加される。これにより、規制ブレード304と現像スリーブ309との間に電位差V2が付与される。この結果、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200が、マグネット317の先端部317aに付着していた堆積物200aと一緒に、現像ローラー300の外周面側へ向かって積極的に放出される。
<ステップS34>
そして、ステップS34において、制御部60は、除去期間Tfが経過するのを待つ(S34:NO)。この除去期間Tfが経過すると(S34:YES)、制御部60は、処理をステップS22に進める。ステップS22においては、前述の如く規制ブレード304に印加されるブレードバイアス電圧が0Vになる。そして、ステップS14において、現像ローラー300の逆回転方向300bへの回転駆動が停止される。即ち、図15における時点t21から除去期間Tfが経過した時点t3において、一連の堆積物除去処理が終了する。
以上説明したように、本第3実施形態によれば、バイアス印加期間Teと除去期間Tfとの間に中途期間Tgが設けられる。この中途期間Tgにおいては、規制ブレード304に印加されるブレードバイアス電圧が0Vであり、つまり規制ブレード304と現像スリーブ309との間の電位差が0Vである。このような中途期間Tgが設けられることで、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200が、マグネット317の先端部317aと現像ローラー300の外周面との間隙319へ十分に侵入する状態が形成される。そして、この中途期間Tgの経過後に、規制ブレード304と現像スリーブ309との間に電位差V2が付与されることで、規制ブレード304の先端部304aに集められていた現像剤200が、マグネット317の先端部317aに付着していた堆積物200aと一緒に、現像ローラー300の外周面側へ向かって積極的に放出される。これにより、マグネット317の先端部317aに付着していた堆積物200aが短時間で除去される。
なお、中途期間Tgの長さは、現像ローラー300が逆回転方向300bへ回転駆動される際のその線速度などの諸条件に応じて適宜に設定される。この中途期間Tgは、本発明に係る特定期間の一例である。
[評価試験]
前述の第1実施形態及び第2実施形態に対して、後述する評価試験を実施し、これら各実施形態における前記堆積物除去処理の実効性について評価した。また、比較例として、図17に示されるように、現像ローラー300を逆回転方向300bへ回転駆動させることのみによって現像剤200の堆積物200aを除去するよう構成された装置を用意した。そして、この比較例に対しても、同様の評価試験を実施した。なお、前記比較例における逆回転期間Tdは、第1実施形態及び第2実施形態それぞれにおける逆回転期間Tdと同じ長さである。
ここで、前記評価試験として、第1実施形態及び第2実施形態のそれぞれに対して、印字率が4%のA4版の画像データに基づく前記画像形成処理を500枚分にわたって実行させる。そして、この500枚分の前記画像形成処理を実行させるたびに、前記堆積物除去処理を実行させ、その直後に、濃度が25%のベタ塗りの画像データに基づく前記画像形成処理を実行させる。その上で、この画像形成処理によって形成されたベタ塗り画像における濃度差ΔEを濃度計で測定する。この濃度差ΔEは、前記ベタ塗り画像におけるL***値の最大値と最小値との差分値であり、つまりL***色空間中の前記最大値と前記最小値との相互間距離である。前記比較例に対しても同様に、印字率が4%のA4版の画像データに基づく前記画像形成処理を500枚分にわたって実行させるたびに、堆積物200aを除去するための処理を実行させる。そして、この堆積物200aを除去するための処理を実行させた直後に、濃度が25%のベタ塗りの画像データに基づく前記画像形成処理を実行させる。その上で、この画像形成処理によって形成されたベタ塗り画像における濃度差ΔEを濃度計で測定する。これらの結果を、図18に示す。
図18において、破線βが、第1実施形態に対して前記評価試験を実施して得られた評価結果を示す。また、点線γが、第2実施形態に対して前記評価試験を実施して得られた評価結果を示す。そして、実線αが、前記比較例に対して前記評価試験を実施して得られた評価結果を示す。これらの評価結果は、前記500枚分ごとに得られた濃度差ΔEを10000枚分までプロットしたものである。なお、図18における横軸は、前記印字率が4%のA4版の画像データに基づく前記画像形成処理の実行回数である印刷枚数を示す。そして、図18における横軸は、濃度差ΔEを示す。
図18に示されるように、第1実施形態によれば、前記比較例に比べて、いずれの前記印刷枚数においても濃度差ΔEの値が小さく、つまり濃度ムラが小さい。これは、第1実施形態によれば、前記比較例に比べて、堆積物200aが良好に除去されることを意味する。言い換えれば例えば、前記比較例によって、第1実施形態と同程度にまで濃度ムラを抑えようとすると、より長い時間にわたって現像ローラー300を逆回転方向300bへ回転駆動させる必要があり、つまり逆回転時間Tbが長くなる。即ち、第1実施形態によれば、比較例に比べて、短時間で堆積物200aが除去されることが分かる。また、第2実施形態によれば、第1実施形態に比べて、それぞれの前記印刷枚数における濃度差ΔEの値がさらに小さく、つまり堆積物200aがさらに良好に除去されることが分かる。なお、図18においては、前記印刷枚数が1000枚以下の場合には、第1実施形態に比べて、第2実施形態の方が、濃度差ΔEの値が大きく示されているが、これは、誤差の範囲内であると思われる。
10:画像形成装置
31:感光体ドラム
34:現像装置
35:転写装置
60:制御部
61:CPU
62:記憶部
80:モーター
81:モータードライバー
82:ブレードバイアス印加部
83:現像バイアス印加部
90:電界
91:電界
100:シート材
200:現像剤
300:現像ローラー
300a:正回転方向
300b:逆回転方向
304:規制ブレード
304a:先端部
312:規制極
317:マグネット
318:間隙
Td:逆回転期間
Tg:中途期間
V1:電位差
V2:電位差

Claims (6)

  1. 像担持体に対向して設けられ、磁性トナーを含む一成分の現像剤を外周面に担持しつつ予め定められた第1回転方向へ回転するとともに前記像担持体に形成された静電潜像に前記現像剤を供給して前記静電潜像を現像する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体と前記像担持体との対向位置よりも前記第1回転方向における上流側の位置において前記現像剤担持体の外周面に対して間隙を隔てて設けられ、前記現像剤担持体が担持する前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
    前記静電潜像の現像が行われないときに予め定められた逆回転期間にわたって前記現像剤担持体を前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向へ回転させる回転制御部と、
    前記逆回転期間において、前記現像剤担持体と前記層厚規制部材との間に第1電位差を付与することにより前記間隙に前記現像剤担持体から前記層厚規制部材側へ前記現像剤を移動させる方向の第1電界を形成した後、前記第1電位差の付与を停止する電位差付与部と、
    を備える現像装置。
  2. 前記電位差付与部は、前記第1電位差の付与を停止した後に、前記第1電位差とは逆極性の第2電位差を前記現像剤担持体と前記層厚規制部材との間に付与することにより前記間隙に前記層厚規制部材から前記現像剤担持体側へ前記現像剤を移動させる方向の第2電界を形成する請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記電位差付与部は、前記第1電位差の付与を停止してから予め定められた特定期間が経過した後に、前記第2電位差を付与する請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤担持体の内部に設けられ、前記間隙に磁界を発生させる第1磁界発生部材と、
    前記層厚規制部材における前記現像剤担持体の外周面と対向する先端部の近傍に設けられ、前記間隙に磁界を発生させる第2磁界発生部材と、をさらに備え、
    前記第1磁界発生部材と前記第2磁界発生部材とは、互いに同じ極性の磁極を対向させた状態で設けられる請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記第2磁界発生部材は、前記層厚規制部材の前記第1回転方向における上流側の側面であって前記層厚規制部材の前記先端部よりも前記現像剤担持体の外周面から離れた位置に設けられる請求項4に記載の現像装置。
  6. 外周面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に一成分の現像剤を供給して前記静電潜像を現像する請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置と、
    前記像担持体に形成された前記現像剤の像をシート材に転写する転写部と、
    を備える画像形成装置。
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