JP3817343B2 - 現像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置に用いる現像装置に係り、詳しくは、現像剤規制部材で規制され現像領域に搬送された現像剤担持体上のトナーとキャリアとを含む現像剤により、像担持体上の潜像を顕像化する現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の現像装置としては、現像剤担持体の現像剤搬送に伴う現像剤の移動により、該現像剤担持体に担持される現像剤にトナーを取り込むことにより、現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度がほぼ一定になるように該現像剤のトナー濃度の自己制御を行うことができる現像装置が知られている(例えば、特許公報2556506号、特願平7−201454号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のトナー濃度の自己制御を行う現像装置においては、トナー濃度の自己制御が現像剤の嵩の増減と非常に密接に関わって行われるため、あまり高精度にトナー濃度を管理することができず、過剰なトナー濃度になって所望の帯電極性とは反対の極性に帯電したトナー(以下、「逆帯電トナー」という)や所望の帯電量よりも低く帯電したトナー(以下、「低帯電トナー」という)が現像領域に搬送されやすいという問題点があった。このように逆帯電トナーや低帯電トナーを含んだ現像剤が現像領域に搬送されると、地汚れ画像が発生するおそれがあった。
【0005】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、トナー濃度の自己制御を行う現像装置であって、現像剤のトナーの帯電を良好に立ち上げることにより地汚れ画像の発生を防止できる現像装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナーとキャリアとを含む現像剤を担持し該現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の搬送量を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に隣接する領域で現像剤を収容する現像剤収容部と、現像剤担持体表面移動方向における該現像剤収容部の上流側に隣接し該現像剤担持体表面に対向するトナー補給開口部を有するトナー収容部とを備え、該現像領域に搬送された該現像剤担持体上の現像剤により該像担持体上の潜像を顕像化するとともに、該現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度に応じて、該トナー収容部のトナー補給用開口部から該現像剤担持体上の現像剤へ取り込まれるトナー量が増減することにより、該現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度が一定範囲になるように自己制御される現像装置において、上記現像剤担持体表面移動方向における上記現像剤規制部材よりも上流側にある上記現像剤収容部と上記トナー収容部のトナー補給用開口部との間で上記現像剤担持体上の現像剤の搬送量を補助的に規制する補助規制部材と、上記現像剤規制部材と上記現像剤担持体との間隙に電界を形成するためのバイアス電圧を該現像剤規制部材に印加し、上記補助規制部材と上記現像剤担持体との間隙に電界を形成するバイアス電圧を該補助規制部材に印加するバイアス電圧印加手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
この請求項1の現像装置では、バイアス電圧印加手段で現像剤規制部材にバイアス電圧を印加し現像剤規制部材と現像剤担持体との間隙に電界を形成することにより、その間隙を通過しようとする現像剤に静電気的な束縛力を作用させる。この束縛力が作用して上記間隙に留まろうとする現像剤と現像剤担持体に担持・搬送されようとする現像剤との摩擦により、現像剤のトナーの帯電を良好に立ち上げることができる。
更に、上記現像剤規制部材による現像剤の搬送量の規制に先だって、上記現像剤担持体表面移動方向における現像剤規制部材よりも上流側にある現像剤収容部とトナー収容部のトナー補給用開口部との間で現像剤担持体上の現像剤の搬送量を補助的に規制する。そして、この補助規制部材にバイアス電圧印加手段でバイアス電圧を印加し、補助規制部材と現像剤担持体との間隙に電界形成手段で電界を形成することにより、その間隙を通過しようとする現像剤に静電気的な束縛力を作用させる。この束縛力が作用して上記間隙に留まろうとする現像剤と現像剤担持体に担持・搬送されようとする現像剤との摩擦により、補助規制部材による現像剤の搬送量の規制と併せて、現像剤のトナーの帯電を良好に立ち上げることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像剤規制部材及び上記補助規制部材と上記現像剤担持体との間隙に交番電界を形成するように、上記バイアス電圧を印加することを特徴とするものである。
【0010】
この請求項2の現像装置では、上記間隙に形成する交番電界により、該間隙を通過しようとする現像剤中のトナー及び磁性キャリアが互いに独立に脈動するような動きをする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の現像装置において、画像形成動作時に、上記現像剤担持体上の所望の帯電極性のトナーが該現像剤担持体側に移動する向きの静電気力を生じさせる成分を含む電界を、上記現像剤規制部材及び上記補助規制部材と該現像剤担持体との間隙に形成するように、上記バイアス電圧を印加することを特徴とするものである。
【0012】
この請求項3の現像装置では、画像形成動作時に、上記各間隙に形成する上記所定の電界により、現像剤担持体上の所望の帯電極性に帯電したトナーを現像剤担持体側に移動させ、上記各間隙を通過するトナーの量を増加させる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1の現像装置において、非画像形成動作時に、上記現像剤担持体上の所望の帯電極性のトナーが上記現像剤規制部材側及び上記補助規制部材側に移動する向きの静電気力を生じさせる成分を含む電界を、該現像剤規制部材及び該補助規制部材と該現像剤担持体との間隙に形成するように、上記バイアス電圧を印加することを特徴とするものである。
【0014】
この請求項4の現像装置では、非画像形成動作時に、上記間隙に形成する上記所定の電界により、現像剤担持体上の所望の帯電極性に帯電したトナーを現像剤規制部材側及び補助規制部材に移動させ、各間隙において該トナーが必要以上に現像剤担持体に向かって移動して固着するのを抑制する。
【0015】
請求項5の発明は、請求項3又は4の現像装置において、上記現像剤規制部材及び上記補助規制部材と上記現像剤担持体との間隙に交番電界成分を含む電界を形成するように、上記バイアス電圧を印加することを特徴とするものである。
【0016】
この請求項5の現像装置では、上記各間隙に形成する電界の交番電界成分により上記各間隙を通過しようとする現像剤中のトナー及び磁性キャリアが互いに独立に脈動するような動きをする。
【0019】
請求項6の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像領域における上記現像剤担持体上の現像剤が上記像担持体の表面に対して非接触状態になるように該現像剤担持体の配設位置を設定し、上記現像領域で上記現像剤担持体の表面が上記像担持体の表面の移動方向とは反対方向になるように該現像剤担持体を駆動する駆動手段と、上記現像領域に交番電界成分を含む現像電界を形成する現像電界形成手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0020】
この請求項6の現像装置では、装置のレイアウト上の制約から現像領域における現像剤担持体の表面移動方向を像担持体とは反対方向に設定した場合に、現像領域における現像剤担持体上の現像剤が像担持体の表面に対して非接触状態になるように該現像剤担持体の配設位置を設定することにより、画像形成動作時に現像剤担持体上の現像剤が像担持体で圧縮されないようにし、像担持体の表面移動方向における現像領域下流側での空気乱流の発生を抑制する。そして、現像電界形成手段で現像領域に形成した現像電界の交番電界成分により、該現像領域を通過しようとする現像剤の動きを活発化し、トナーの帯電の立ち上げ効率を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置である電子写真複写機(以下、複写機という)に用いられる現像装置に適用した一実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る現像装置の概略構成を示す部分断面図である。この現像装置は複写機の像担持体として用いられる円筒状の感光体ドラム1の側方に配設され、感光体ドラム1に向けて開口部が形成された支持ケース2、該開口部から一部が露出した、トナー及び磁性キャリア(以下、単に「キャリア」という。)からなる現像剤3を表面に担持する現像剤担持体としての現像スリーブ4及びその現像スリーブ4の内部に固定配置した固定磁石群からなるマグネットローラ5、現像スリーブ4上に担持されて搬送されている現像剤3の搬送量を規制する現像剤規制部材としてのドクタ6、現像スリーブ4上方に滞留する現像剤を収容する空間(現像剤収容部)を形成するドクタ前ヒサシ7、該空間と連通したトナー収容室としてのトナーホッパ8などを備えている。なお、図1中の現像スリーブ4の内部に、マグネットローラ5表面の磁極の極性を図示している。
【0022】
上記現像スリーブ4は、線速Vpで回転している感光体ドラム1と対向する現像領域において、該ドラム1とは逆方向に表面移動するように線速Vsで回転駆動されている。感光体ドラム1の線速Vpは50〜200mm/secの範囲内が好適である。また、現像スリーブ4の線速Vsと感光体ドラム1の線速Vpとの比Vs/Vpは1.5〜3の範囲内が好適である。Vs/Vpを1.5以上にすることにより、所定の画像濃度が得られるようになる。また、Vs/Vpを3以下にすることにより、駆動系の負荷の増加を抑え、トナー飛散や現像剤の劣化(キャリアのコート膜削れやキャリアへのトナー固着によるキャリア帯電能力の減少などによる劣化)を防止することができる。
【0023】
また、本実施形態の現像装置では、現像スリーブ4上に形成した磁気ブラシを感光体ドラム1表面に接触させない状態で該ドラム1上の静電潜像を顕像化する非接触現像方式を採用している。ここで、感光体ドラム1と現像スリーブ4との間隙(現像ギャップ)Gpは、ドクタ6と現像スリーブ4との間隙(ドクタギャップ)Gdの1.5倍〜3倍程度とかなり広く設定するのが好ましい。現像ギャップGpをGdの1.5倍以上とすることにより、現像スリーブ4の表面移動軌跡のフレや感光体ドラム1の表面移動軌跡のフレによって現像スリーブ4上の磁気ブラシが強く感光体ドラム表面に接触し、現像剤が現像領域から溢れて落下したり、地汚れ、キャリア付着等の画像異常が発生するのを防止することができる。また、現像ギャップGpをGdの3倍以下とすることにより、所望の現像電界強度が得やすくなり、画像濃度が薄くなる現像条件になるのを回避できる。
【0024】
上記ドクタギャップGdは、例えば平均粒径30〜70μmのキャリアを用いた場合、0.1〜0.5mmの範囲が好適である。0.1mm以上にすることにより、キャリア自体や現像剤中のゴミがドクタ6に引っかかるのを回避することができる。また、0.5mm以下にすることにより、ドクターギャップで現像剤に所定の負荷を与えることができる。
【0025】
また、上記現像スリーブ4には、現像バイアス制御部11で制御された現像電界形成手段としての現像バイアス電源10により、直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加されている。このように直流電圧に交流電圧を印加した現像バイアス電圧を印加することにより、現像領域に交番電界成分を有する現像電界が形成され、現像剤中のトナーとキャリアとの摺擦を交番電界で促進することができるので、地汚れが少なく且つ高い現像効率を得ることができる。
【0026】
上記現像バイアス電圧の交流成分の周波数は1〜5kHzの範囲が好適であり、ピーク間電圧Vppは1〜2kVが好適である。上記周波数を1kHz以上にすることにより、感光体ドラム1の線速Vpが比較的大きい場合(200mm/sec以上)でも、画像に現像バイアス電圧の周期変動に対応する現像の周期ムラが目立たないようになる。また、周波数を5kHz以下にすることにより、地汚れが目立たないようにすることができる。また、上記ピーク間電圧Vppを1kV以上にすることにより、画像濃度不足を防止することができる。また、ピーク間電圧Vppを2kV以下にすることにより、画像に異常放電に起因する集団白ポチが発生するのを防止できる。
【0027】
上記ドクタ前ヒサシ7のうち、現像スリーブ4の回転方向上流側の端部7aは、現像スリーブ4に沿って現像スリーブ4との間に所定の間隔を持って延出しており、現像スリーブ4との間に、感光体ドラム1との対向部の現像位置に供給されずにドクタ6で進行が阻止された現像剤3が収容される現像剤収容部Aを形成している。この現像剤収容部Aに対向する現像スリーブ4の内側にはマグネットローラ5の磁極(S極)が配置されている。また、トナーホッパ8は、現像剤搬送方向における現像剤収容部Aの上流側に隣接して現像スリーブ4表面と対向するトナー補給開口部8aを有し、該トナー補給開口部8aに隣合ったスペースには、トナー3aをトナー補給開口部8aに向けて撹拌しながら送り出すトナーアジテータ9が配設されている。
【0028】
本実施形態の現像装置は、上記ドクタギャップに電界を形成するためのドクタバイアス電圧Vdをドクタ6に印加するバイアス電圧印加手段としてのドクタバイアス電源12が設けられている。このドクタバイアス電圧Vdの設定は、ドクタバイアス制御部13でドクタバイアス電源12を制御することにより変更することができる。このようにドクタ6にドクタバイアス電圧を印加することにより、ドクタギャップを通過しようとする現像剤が電気力線の密度が高い部分(電界が強い部分)で搬送が阻害される態様となり、トナーの帯電量の立ち上がりが促進される。
(以下、余白)
【0029】
図2は、トナーの正常帯電極性(平均帯電極性)がプラスである場合の上記ドクタ6に印加するドクタバイアス電圧Vdの一例を示す説明図である。図2中のV0、VL、Vb(DC)、Vd(DC)はそれぞれ、感光体ドラム1の帯電電位(地肌部電位)、感光体ドラム1の露光後の電位(潜像電位)、実行的な現像スリーブ4の電位(直流成分)、ドクタ6の電位(直流成分)を示している。また、図2中の記号τで示す期間は、現像バイアス電圧の交流成分の1周期に対応している。
【0030】
なお、上記ドクタバイアス電源12で印加されるドクタバイアス電圧としては、ドクタギャップGd=1cm当たり2〜6kV(例えばGd=0.2mmのとき40〜120V)が好適である。ドクタギャップGd=1cm当たりのドクタバイアス電圧を2kV以上にすることにより、上記トナー帯電量の立ち上がりの促進効果を確実に得ることができる。また、6kV以下にすることにより、リークによるドクタ6又は現像スリーブ4へのトナー融着を防止することができる。
【0031】
なお、画像形成動作時に印加する上記ドクタバイアス電圧としては、現像スリーブ4上の所望の正常帯電極性のトナーが該現像スリーブ4側に移動する向きの静電気力を生じさせる成分を含む電界を、ドクターギャップに形成するものが好ましい。このドクタバイアス電圧を印加することにより、充分な量の正常帯電極性のトナーを現像領域に搬送することができるので、高画像面積率を有する画像や高濃度画像に対する現像のように多量のトナー消費が短時間に行われるような場合でも、地汚れ画像の発生を防止できるととともに、トナー補給不足のない現像を行うことができる。
【0032】
また、非画像形成動作時に印加する上記ドクタバイアス電圧としては、現像スリーブ4上の所望の正常帯電極性のトナーがドクタ64側に移動する向きの静電気力を生じさせる成分を含む電界を、ドクターギャップに形成するものが好ましい。このドクタバイアス電圧を印加することにより、正常帯電極性のトナーを少なくともコピー間で現像スリーブ4から離脱させることができるので、現像スリーブ4へのトナー固着を防止できる。
【0033】
また、上記ドクタバイアス電圧としては、図2の印加例に示すように交流電圧を重畳させたものが好ましい。このドクタバイアス電圧を印加することにより、ドクタギャップに交番電界成分を有する電界を形成し、ドクタギャップを通過しようとする現像剤のトナー及びキャリアが互いに独立して脈動する動きをし、トナー帯電量の立ち上がりが促進される。なお、上記ドクタバイアス電圧の交流電圧成分の周期(1/周波数)としては、ドクターギャップ通過時間((現像スリーブ対向側ドクタと現像剤の接触幅)/(現像スリーブの周速Vs))よりも短いことが望ましい。
【0034】
上記構成の現像装置において、現像スリーブ4上の現像剤3は、該スリーブ4の矢印方向の回転に伴って搬送され、所定のドクタバイアス電圧が印加されたドクタ6によりトナー帯電が立ち上げられながら規制されて薄層化される。この薄層化された現像剤3は、現像スリーブ4とは逆方向に表面移動している感光体ドラム1と対向する現像領域に搬送される。そして、現像領域では、直流成分及び交流成分からなる現像バイアス電圧が印加された現像スリーブ4上の現像剤3からなる磁気ブラシが、感光体ドラム1表面に接触しない状態で該ドラム1上に形成されている静電潜像にトナーが供給され、該静電潜像の顕像化が行われる。この静電潜像の顕像化に使用されなかった現像剤3は、現像スリーブ4の回転に伴って搬送され、アジテータ9で送り出されてトナー補給開口部8aから供給された新しいトナー3aを取り込んだ後、現像剤収容部Aに戻る。そして、トナーホッパ8内の新しいトナー3aを含んだ現像剤3はドクタ6の規制により内圧が増加し、現像剤3のトナー分散とトナー帯電とが行われる。
【0035】
一方、上記現像領域に供給されずにドクタ6で進行が阻止された現像剤3の一部は、現像剤収容部A内で現像剤3自身の内圧及び重力によってトナーホッパ8のトナー補給開口部8aに向かって移動する。トナー補給開口部8a付近まで移動してきた現像剤3は、現像スリーブ4の回転に伴ってドクタ6側に循環するように搬送される。
【0036】
上記トナーホッパ8内のトナーは、上記トナー補給開口部8a近傍における現像スリーブ4上の現像剤の移動層と現像剤収容部A内の滞留層の合流点付近から現像剤中に取り込まれる。ここで、現像スリーブ4上の現像剤のトナー濃度が低下して現像剤の嵩が減少している状態では、上記合流点が現像剤スリーブ4の表面近傍に存在し、上記移動層及び滞留層の現像剤がともに比較的高い流速で移動しているため、トナーホッパ8からのトナーの取り込みが良好に行われる。一方、現像スリーブ4上の現像剤のトナー濃度が高くなって現像剤の嵩が増加してくると、上記合流点が現像スリーブ4表面から離れていくとともに、現像剤の流動性が悪くなり、トナーホッパ8からのトナーの取り込みが行われなくなる。
【0037】
このように、トナーの取り込み状態に応じて現像剤の嵩が変動することによってトナー濃度が自己制御されるので、現像剤3のトナー濃度が常にほぼ一定の範囲になるように制御される。
【0038】
以上、本実施形態によれば、ドクタギャップに形成した電界で該ドクターギャップに留まろうとする現像剤と現像スリーブ4に担持・搬送されようとする現像剤との摩擦により、現像剤のトナーの帯電を良好に立ち上げることができるので、トナー帯電不足による地汚れ画像の発生を防止できる。なお、このようなドクタギャップに電界を形成することによる効果は、本実施形態のように現像領域で現像スリーブ4と感光体ドラム1の表面を逆方向に移動させる構成だけでなく、両者の表面を同じ方向に移動させる構成の場合にも得られるものである。
【0039】
また、本実施形態によれば、図1に示すように装置のレイアウト上の制約から現像領域における現像スリーブ4の表面移動方向を感光体ドラム1とは反対方向に設定した場合に、非接触現像方式を採用することにより、感光体ドラム1の表面移動方向における現像領域下流側での空気乱流の発生を抑制できるので、トナー飛散による機内汚染を防止することができる。しかも、現像スリーブ4に交流電圧成分を含む現像バイアス電圧を印加し、現像ギャップに交番成分を有する電界を形成することにより、現像剤のトナーの帯電の立ち上げ効率を高めることができるので、地汚れ画像の発生を防止できる。
【0040】
なお、上記実施形態においてはドクタギャップに電界を形成しているが、図3に示すように現像剤収容部Aの上流側端部に現像スリーブ4上の現像剤の搬送量を補助的に規制する補助規制部材としてのプレドクタ14を設け、このプレドクタ14と現像スリーブ4との間隙(以下、「プレドクタギャップ」という)に電界を形成するように構成してもよい。図3の構成例では、上記プレドクタギャップに電界を形成するために、ドクタバイアス電源12の出力電圧をプレドクタ14にも印加している。
【0041】
この構成の場合は、ドクタ6による現像剤の搬送量の規制に先だって、現像剤収容部Aの入口側で現像スリーブ4上の現像剤の搬送量をプレドクタ14で補助的に規制する。そして、上記プレドクタギャップに電界を形成し、該ギャップを通過しようとする現像剤に静電気的な束縛力を作用させる。この束縛力が作用して該ギャップに留まろうとする現像剤と現像スリーブ4に担持・搬送されようとする現像剤との摩擦により、ドクタ6による現像剤の搬送量の規制と併せて、現像剤のトナーの帯電を良好に立ち上げることができる。
【0042】
なお、図3のようにプレドクタギャップに電界を形成する構成において、該電界でトナーの帯電量を十分に立ち上げることができる場合には、ドクタギャップにおける電界の形成を行わなくてもよい。また、プレドクタギャップに電界を形成することによる効果は、現像領域で現像スリーブ4と感光体ドラム1の表面を逆方向に移動させる構成だけでなく、両者の表面を同じ方向に移動させる構成の場合にも得られるものである。
【0043】
【発明の効果】
請求項1乃至6の発明によれば、現像剤のトナーの帯電を良好に立ち上げることができるので、トナー帯電不足による地汚れ画像の発生を防止できるという効果がある。
【0044】
特に、請求項2の発明によれば、現像剤規制部材及び補助規制部材と現像剤担持体との各間隙を通過しようとする現像剤中のトナー及び磁性キャリアが互いに独立に脈動するような動きをするので、トナー帯電の立ち上げ効率が向上するという効果がある。
【0045】
また特に、請求項3の発明によれば、画像形成動作時に、現像剤規制部材及び補助規制部材と現像剤担持体との各間隙を通過しようとする、現像剤担持体上の所望の帯電極性に帯電したトナーの量が増加するので、高画像面積率を有する画像や高濃度画像に対する現像のように多量のトナー消費が短時間に行われるような場合でも、地汚れ画像の発生を防止できるととともに、トナー補給不足のない現像を行うことができるという効果がある。
【0046】
また特に、請求項4の発明によれば、非画像形成動作時に、現像剤規制部材及び補助規制部材と現像剤担持体との各間隙においてトナーが必要以上に現像剤担持体に向かって移動して固着するのを抑制できるので、現像剤担持体表面におけるトナー固着を防止できるという効果がある。
【0047】
また特に、請求項5の発明によれば、現像剤規制部材及び補助規制部材と現像剤担持体との各間隙を通過しようとする現像剤中のトナー及び磁性キャリアが互いに独立に脈動するような動きをするので、トナー帯電の立ち上げ効率が向上するという効果がある。
【0049】
請求項6の発明によれば、装置のレイアウト上の制約から現像領域における現像剤担持体の表面移動方向を像担持体とは反対方向に設定した場合に、像担持体の表面移動方向における現像領域下流側での空気乱流の発生を抑制できるので、トナー飛散による機内汚染を防止することができる。しかも、現像剤のトナーの帯電の立ち上げ効率を高めることができるので、地汚れ画像の発生を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る現像装置の概略構成を示す部分断面図。
【図2】同現像装置のドクタに印加するドクタバイアス電圧の説明図。
【図3】変形例に係る現像装置の概略構成を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
2 支持ケース
3 現像剤
3a トナー
4 現像スリーブ
5 マグネットローラ
6 ドクタ
7 ドクタ前ヒサシ
8 トナーホッパ
8a トナー補給開口部
9 トナーアジテータ
10 現像バイアス電源
11 現像バイアス制御部
12 ドクタバイアス電源
13 ドクタバイアス制御部
14 プレドクタ
A 現像剤収容部
Claims (6)
- トナーとキャリアとを含む現像剤を担持し該現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の搬送量を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に隣接する領域で現像剤を収容する現像剤収容部と、現像剤担持体表面移動方向における該現像剤収容部の上流側に隣接し該現像剤担持体表面に対向するトナー補給開口部を有するトナー収容部とを備え、該現像領域に搬送された該現像剤担持体上の現像剤により該像担持体上の潜像を顕像化するとともに、該現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度に応じて、該トナー収容部のトナー補給用開口部から該現像剤担持体上の現像剤へ取り込まれるトナー量が増減することにより、該現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度が一定範囲になるように自己制御される現像装置において、
上記現像剤担持体表面移動方向における上記現像剤規制部材よりも上流側にある上記現像剤収容部と上記トナー収容部のトナー補給用開口部との間で上記現像剤担持体上の現像剤の搬送量を補助的に規制する補助規制部材と、
上記現像剤規制部材と上記現像剤担持体との間隙に電界を形成するためのバイアス電圧を該現像剤規制部材に印加するとともに、上記補助規制部材と上記現像剤担持体との間隙に電界を形成するバイアス電圧を該補助規制部材に印加するバイアス電圧印加手段を設けたことを特徴とする現像装置。 - 請求項1の現像装置において、
上記現像剤規制部材及び上記補助規制部材と上記現像剤担持体との間隙に交番電界を形成するように、上記バイアス電圧を印加することを特徴とする現像装置。 - 請求項1の現像装置において、
画像形成動作時に、上記現像剤担持体上の所望の帯電極性のトナーが該現像剤担持体側に移動する向きの静電気力を生じさせる成分を含む電界を、上記現像剤規制部材及び上記補助規制部材と該現像剤担持体との間隙に形成するように、上記バイアス電圧を印加することを特徴とする現像装置。 - 請求項1の現像装置において、
非画像形成動作時に、上記現像剤担持体上の所望の帯電極性のトナーが上記現像剤規制部材側及び上記補助規制部材側に移動する向きの静電気力を生じさせる成分を含む電界を、該現像剤規制部材及び該補助規制部材と該現像剤担持体との間隙に形成するように、上記バイアス電圧を印加することを特徴とする現像装置。 - 請求項3又は4の現像装置において、
上記現像剤規制部材及び上記補助規制部材と上記現像剤担持体との間隙に交番電界成分を含む電界を形成するように、上記バイアス電圧を印加することを特徴とする現像装置。 - 請求項1の現像装置において、
上記現像領域における上記現像剤担持体上の現像剤が上記像担持体の表面に対して非接触状態になるように該現像剤担持体の配設位置を設定し、
上記現像領域で上記現像剤担持体の表面が上記像担持体の表面の移動方向とは反対方向になるように該現像剤担持体を駆動する駆動手段と、
上記現像領域に交番電界成分を含む現像電界を形成する現像電界形成手段とを設けたことを特徴とする現像装置。
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