JP6637790B2 - 防水コネクタ及び防水コネクタ装置 - Google Patents

防水コネクタ及び防水コネクタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6637790B2
JP6637790B2 JP2016038186A JP2016038186A JP6637790B2 JP 6637790 B2 JP6637790 B2 JP 6637790B2 JP 2016038186 A JP2016038186 A JP 2016038186A JP 2016038186 A JP2016038186 A JP 2016038186A JP 6637790 B2 JP6637790 B2 JP 6637790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting portion
peripheral surface
waterproof
fitted
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016038186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017157343A (ja
Inventor
茜 和田
茜 和田
西村 直樹
直樹 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuda Denshi Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Denshi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuda Denshi Co Ltd filed Critical Fukuda Denshi Co Ltd
Priority to JP2016038186A priority Critical patent/JP6637790B2/ja
Publication of JP2017157343A publication Critical patent/JP2017157343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6637790B2 publication Critical patent/JP6637790B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、防水コネクタ及び防水コネクタ装置に関し、特に、携帯型の医療用電子機器等の携帯型電子機器と電子部品との接続に適用可能な防水コネクタ及び防水コネクタ装置に関する。
従来、光によって非観血的に動脈血酸素飽和度(SpO)を測定できる医療用電子機器として、パルスオキシメータが知られている。動脈血酸素飽和度とは、動脈血における総ヘモグロビンに対する酸化ヘモグロビンの割合を表す生体パラメータである。
パルスオキシメータとしては、指、足趾又は耳朶等の所定部位を挟む一対の上下クリップ片を有し、挟んだ所定部位で光を用いて生体信号を取得するプローブ部と、プローブ部にコネクタを介して接続され、プローブ部で取得された生体信号を処理して動脈血酸素飽和度の測定及び記録を行う本体部と、を有するものが知られている。
プローブ部は、上下クリップの一方のクリップから上下クリップで挟む指に向けて、例えば、発光ダイオード等の発光素子を用いて、赤色光又は赤外光を発光し、他方のクリップで、例えば、フォトダイオード等の受光素子を用いて、指を透過した光を検出する(例えば、特許文献1参照)。パルスオキシメータは、本体部の信号処理回路で、プローブ部で検出した透過光の検出信号を用いて動脈血酸素飽和度の計測処理を行い、動脈血の脈拍に同期する光検出レベルの変動を赤色光の場合と赤外光の場合とで対比し、その比から動脈血酸素飽和度を算出する。
特開平7−236625号公報
ところで、パルスオキシメータは、近年、在宅酸素療法でも積極的に使用されるようになったことから、日常生活の行動に伴い、トイレ、洗面所等の水回り設備で使用する際に、シンクやボウルに落下したり水しぶきがかかったり、或いは、飲食の際や、降雨等によっても水がかかる恐れが生じている。
従来のパルスオキシメータでは、本体部分の防水は勿論のこと、本体部と、プローブ部とを接続するコネクタにおいても、防水化することが必要ないにせよ、生活防水程度の日常生活で必要な防滴性は確保したいという要望があった。
通常、コネクタを介して電子機器同士を接続する際に、互いに嵌合するプラグとソケットの嵌合部及び被嵌合部同士の間にOリングを設ける構造が知られている。
この場合、Oリングは、一方の嵌合部の外周か、或いは、嵌合部が挿入して嵌合される被嵌合部の内周の一方に取り付けられる。
この構造では、プラグ及びソケットは、Oリングを押し潰しながら互いの嵌合部及び被嵌合部を挿入操作によって嵌合するため、水密性を高く保持するため圧縮されるOリングの応力を高めると、挿入により嵌合する際に密閉される空間の空気圧が高くなる。これにより、挿入後に、密閉空間の空気圧によって、プラグが抜脱方向に押し戻され、所謂、ソケットからのプラグの浮きが発生する。この浮きを解消するには、嵌合部分の周囲に嵌合部分に連通する気室を設けるなど圧縮空気を緩和する構造を用いる必要がある。
しかしながら、在宅酸素療法等で使用されるパルスオキシメータは、携帯型で小型化を図ることが好まれており、小型化を検討されるパルスオキシメータでは、気室のためのスペースを確保できないという問題がある。
また、嵌合状態を別部材のロック機構で保持する構成も考えられるが、この構成では、別部材のコストが掛かるだけでなく、別部材を配置するスペースも確保する必要があり、携帯型の構造には適さない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、かつ、省スペースで接続部分の防水性を確保できる防水コネクタ及び防水コネクタ装置を提供することを目的とする。
本発明の防水コネクタの一つの態様は、
相手コネクタにおいて内部に接続端子が配設された凹状の被嵌合部内に挿入する凸状の嵌合部と、
前記嵌合部内に配設され、前記嵌合部を前記被嵌合部に挿入した際に、前記相手コネクタの前記接続端子に接続される端子と、
を有する防水コネクタであって、
前記嵌合部の外周面には、
当該外周面の周方向に亘って設けられ、前記被嵌合部の内周面と気密的に密着して前記接続端子と前記端子との接続部分を防水する防水部材と、
前記外周面において前記防水部材とは異なる位置に設けられ、前記被嵌合部の内周面と非気密的に密着して摩擦を発生し、前記嵌合部の挿入方向とは逆向きの前記嵌合部の抜け方向への移動を規制する摩擦部材と、
を有する構成を採る。
本発明の防水コネクタ装置の一つの態様は、
内部に端子が配設された凸状の嵌合部を有する防水コネクタと、
前記嵌合部が挿入して嵌合する凹状の被嵌合部と、前記被嵌合部内に配設され、前記被嵌合部に前記嵌合部が挿入された際に、前記端子に接続する被接続端子と、を有する相手コネクタと、
前記嵌合部を前記被嵌合部に挿入する際、前記嵌合部の外周面と前記被嵌合部の内周面との間に気密的な密閉状態を形成して前記接続端子と前記端子との接続部分を防水する防水部材と、
前記嵌合部を前記被嵌合部に挿入する際、前記防水部材により前記気密的な密閉状態が形成されるよりも先に、前記外周面または前記内周面との非気密的な密着状態を形成して摩擦を発生するとともに、前記気密的な密閉状態が形成される間、前記非気密的な密着状態による摩擦の発生を持続して、前記嵌合部の挿入方向とは逆向きの抜け方向への移動を規制する摩擦部材と、
を有する構成を採る。
本発明によれば、簡易な構成で、かつ、省スペースで接続部分の防水性を確保できる。
本発明の一実施の形態に係る防水コネクタを備えるパルスオキシメータプローブの外観を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る防水コネクタとともに防水コネクタ装置を構成するソケットの説明に供する図である。 本発明の一実施の形態に係る防水コネクタの側面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 本発明の一実施の形態に係る防水コネクタを示す斜視図である。 図6のC−C線断面図である。 本発明の一実施の形態に係る防水コネクタとソケットとの接続状態を示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係る防水コネクタとソケットとの接続状態を示す左側面図である。 本発明の一実施の形態に係る防水コネクタとソケットとの接続動作を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る防水コネクタとソケットとの接続動作を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る防水コネクタを備えるパルスオキシメータプローブ(以下、単に「プローブ」という)の外観を示す図であり、図1Aは右から見た図、図1Bは下から見た図である。また、図2は、本発明の一実施の形態に係る防水コネクタとともに防水コネクタ装置を構成するソケットの説明に供する図であり、図2Aは、ソケットを備える小型電子機器としてのパルスオキシメータ本体を示す図であり、図2Bは、同パルスオキシメータが備えるソケットの正面拡大図である。
本実施の形態の防水コネクタ20は、携帯型で小型化が図られる携帯型電子機器としてパルスオキシメータ本体(図2参照)80に接続されるプローブ10に設けられている。
図1に示すプローブ10は、パルスオキシメータ本体80に接続可能な防水コネクタ20にケーブル30を介して接続されている。
プローブ10は、一対のハウジング11、12を有するクリップ式のプローブである。プローブ10は、ハウジング11、12により、被検者の指に装着して、動脈血酸素飽和度(SpO)を計測するものである。ハウジング11及びハウジング12の各後端部11a、12aは、クリップの開閉を操作する。ハウジング11及びハウジング12は、後端部11a、12a側で互いに連結部14で揺動可能に連結されており、先端部11b、12b同士が接近離反して開閉自在となっている。これにより、ユーザ(検査者、被検者自身であっても良い。)が開閉操作部13をつまむと、ハウジング11及びハウジング12の各先端部11b、12b側が開く。これにより、指挿入口15側から被検者の指をハウジング11及びハウジング12の間に挿入して、ハウジング11は、指を爪側から挟み、ハウジング12は指の腹側から指を挟むことが可能となる。
このプローブ10は、図示しないが、発光ダイオード等の発光素子を用いて、赤色光又は赤外光を発光し、フォトダイオード等の受光素子を用いて、指を透過した光を検出する。検出される信号は、ケーブル30を介して防水コネクタ20に送られ、防水コネクタ20をソケット90に接続することによって、パルスオキシメータ本体80に送られる。パルスオキシメータ本体80は、信号処理回路で、プローブ10で検出した透過光の検出信号を用いて動脈血酸素飽和度の計測処理を行い、動脈血の脈拍に同期する光検出レベルの変動を赤色光の場合と赤外光の場合とで対比する。その比から動脈血酸素飽和度を算出している。
図2に示すようにパルスオキシメータ本体80は、一側面82に露出し、防水コネクタ20の相手コネクタの一例としてのソケット90を有する。
ソケット90は、パルスオキシメータ本体80の筐体の一部に凹状に形成された被嵌合部92と、凹状の被嵌合部92内に、被嵌合部92の底面の中央部に配設される接続端子96と、内部に接続端子96が配設された柱状部94と、を有する。ソケット90は、パルスオキシメータ本体80の筐体に一体的に形成されており、被嵌合部92及び柱状部94は、絶縁体であり、筐体と一体成形されている。また、接続端子96は、例えば、外部に露出する一端部側を筒状に形成し、他端部側をピン状として、柱状部94内に位置させている。このような位置させた接続端子96は、筐体にインサート成形して設けることによって、接続端子96を介したパルスオキシメータ本体80内への水の浸入を防止できる。
なお、ソケット90は、防水コネクタ20に対応して形成されており、凹状の被嵌合部92、柱状部94、接続端子96のそれぞれの形状、位置は、防水コネクタ20の形状に対応する。また、凹状の被嵌合部92、柱状部94は、正面視して左右で異なる外形を有しているので、これに嵌合する防水コネクタ20の向きは規定される。このソケット90と、防水コネクタ20とでコネクタ装置を構成する。
図3は、本発明の一実施の形態に係る防水コネクタの側面図であり、図4は、図3のA−A線断面図であり、図5は、図3のB−B線断面図である。また、図6は、本発明の一実施の形態に係る防水コネクタを示す斜視図であり、図7は、図6のC−C線断面図である。
図3〜図7に示すように、防水コネクタ20は、コネクタカバー21と、凸状の嵌合部22と、凸状の嵌合部22内に配置される端子23と、防水部材24と、摩擦部材25と、を有する。
コネクタカバー21は、嵌合部22内の端子23に接続されるケーブルの端部が導入される。コネクタカバー21は、絶縁材料により形成されることが好ましく、例えばポリエステルエラストマーで形成される。
凸状の嵌合部22は、パルスオキシメータ本体80の凹状の被嵌合部92内に挿入して嵌合される。嵌合部22は、コネクタカバー21の底面から突出するように設けられ、突出部分が、前記被嵌合部92の形状に対応した筒状をなし、内部に中空部224を有する。嵌合部22の筒状部分の中空部224には、ソケット90の柱状部94が内嵌され、嵌合部22の筒状部分の内部には、開口側に向かって底面から突出する端子23が配設されている。端子23は、ここでは、ピン端子であり、嵌合部22を被嵌合部92に挿入した際に、接続端子96の筒状部分に挿入して接続端子96に導通可能に接続される。
端子23は、ここでは嵌合部22にインサート成形されており、嵌合部22との間には気密性が保持されている。つまり、嵌合部22の内部から防水コネクタ20の内部に水が浸入することがない。端子23は、嵌合部22に固定される固定端側で、コネクタカバー21内に配線されるケーブルの導線(図示省略)に接続されている。
嵌合部22は、絶縁材料、例えば、ABSやPC(Polycarbonate:ポリカーボネイト)等により形成されてもよい。
嵌合部22は、その外周面221に、挿入方向側の端部である突出端部から順に、摩擦部材25と、防水部材24とが所定間隔を空けて配設されている。
防水部材24は、外周面221の周方向に亘って設けられる。防水部材24は、嵌合部22を被嵌合部92内に挿入した際に、弾性変形して被嵌合部92の内周面921(図2参照)と気密的に密着する。このとき、嵌合部22の内側には柱状部94が挿入し、端子23と接続端子96とが接続される。防水部材24は、接続端子96と端子23と接続部分を防水する。
摩擦部材25は、防水部材24とは異なる位置に設けられている。摩擦部材25は、被嵌合部92の内周面921(図2参照)と非気密的に密着して摩擦を発生する。これにより、嵌合部22が被嵌合部92に挿入されている状態では、摩擦部材25は、嵌合部22の挿抜方向への移動を規制する。
本実施の形態では、摩擦部材25は、防水部材24よりも挿入方向側に設けられる。摩擦部材25は、外周面221に、嵌合部22の中心軸を中心に点対称となる配置されることが好ましい。摩擦部材25は、嵌合部22の外周面221において、端子23を均等な間隔で挟むようにそれぞれ配置されている。これにより、被嵌合部92と嵌合する際に嵌合部22が位置ずれしたり、端子23が傾斜したりすることがなく、位置決めされた状態で接続端子96に好適に接続される。
摩擦部材25は、嵌合部22を被嵌合部92に挿入する際、防水部材24により気密的な密閉状態が形成されるよりも先に、或いは、同時に、外周面221または内周面921との非気密的な密着状態を形成して摩擦を発生するようにしてもよい。また、摩擦部材25は、気密的な密閉状態が形成される間、非気密的な密着状態による摩擦の発生を持続して、嵌合部22の挿入方向とは逆向きの抜け方向への移動を規制する。
また、摩擦部材25は、周方向で内周面921に気密的に接触する部位(気密部位)251、252を有する。本実施の形態において防水コネクタ20からケーブル30が導出される方向を防水コネクタ20の後方とすると、摩擦部材25の気密部位251、252は、嵌合部22において前後方向に沿った両側壁面(図5上で中空部224を上下方向で挟む壁部の外面)に配置されている。気密部位251、252は、摩擦部材25において、外周面212から外方に張り出して内周面921とで摩擦を発生させる。
なお、本実施の形態の摩擦部材25は、気密部位251、252の他に、内周面921に気密的に接触しない部位(非気密部位)253、254を有する(図5参照)。非気密部位253、254は、内周面921に接触せず、非気密部分を形成する。
本実施の形態では、防水部材24はOリングであり、嵌合部22を被嵌合部92に挿入した際に、嵌合部22の外周面221において全周に亘って均等に潰れるように配置される。
また、摩擦部材25もここでは、防水部材24と同様のOリングで構成される。摩擦部材25と防水部材24とを同じ部材で構成すれば、双方を別体で形成するよりも部品点数の削減をおこなうことができ、製作コスト削減を図ることができる。
図6及び図7に示すように、嵌合部22の外周面221には、周方向に延在する複数の溝部226、228が形成されている。
溝部226は、嵌合部22の外周に一定の深さで形成され、この溝部226内に防水部材24としてのOリングが外嵌され、外周面221より放射方向側に均等な長さ分、張り出すように配置される。
一方、溝部228は、外周面221において周方向に延在するが、その深さは異なる。
図7に示すように、ここでは、嵌合部22の外周面221において、端子23を挟み防水コネクタ20の前後方向から端子23を介して対向する前後壁面部分では、溝部228の深さを溝部226の深さよりも深くしている。溝部228内に配置される摩擦部材25の外径は、両側壁面に配置される一部(気密部位251、252)で内周面921に密着する長さであり、前後壁面部分に配置される一部(非気密部位253、254)で内周面921(図2参照)に密着しない長さである。これにより、外周面221において、摩擦部材25が配置される部位の周方向では、部分的に内周面921と密着させて摩擦を発生することができる。
摩擦部材25は、Oリングであり、嵌合部22の外周面221は、Oリングを装着可能に周方向に延在して設けられ、Oリングを放射方向に不均等に張り出させるよう周方向で異なる深さを有する溝部228を有する。
これにより、摩擦部材25として、防水部材24と同様のOリングを溝部228に外嵌させると、図4及び図5に示すように、摩擦部材25は、嵌合部22の外周面221において、前後壁面部分と両側壁面とに配置される部位で、防水部材24とは、張り出す長さが異なり不均等になる。外周面221の全周に配置される摩擦部材25としてのOリングは、外周面221において両側壁面に配置される気密部位251、252として、内周面921に接触して摩擦を発生する位置に配置される。また、外周面221において前後壁面部分に配置される非気密部位253、254として、外周面221よりも後退する位置に位置するように配置される(図9参照)。
図4のハッチングで示す防水部材24としてのOリングは、外周面221の全周に亘って均等である。これに対して、図5のハッチングで示す摩擦部材25としてのOリングでは、外周面221の前後壁面部分に外嵌する非気密部位253、254は、防水部材24の同じ箇所での部位241、242よりも張り出し方向の長さが短い。これにより、この箇所では、摩擦部材25は、被嵌合部92の内周面921に摺動せず、摩擦は発生しないようになっている。
摩擦部材25がOリングであれば、嵌合部22の外周面221において、溝部228の深さを適宜変更することによって、溝部228内に取り付けられる摩擦部材25としてのOリングの外周面221からの張り出し長を好適な長さに変更できる。
図8は、本発明の一実施の形態に係る防水コネクタとソケットとの接続状態を示す正面図であり、図9は、本発明の一実施の形態に係る防水コネクタとソケットとの接続状態を示す左側面図である。なお、図8及び図9と、これらに加えて、図10及び図11では、便宜上、防水コネクタ20における防水部材24、摩擦部材25及びソケット90側の構成を部分的に断面図として示す。
図8及び図9に示す防水コネクタ20は、相手コネクタとしてのソケット90、防水部材24,摩擦部材25とともに防水コネクタ装置を構成する。防水コネクタ20によれば、内部に端子23が配設された凸状の嵌合部22を有する。相手コネクタであるソケット90は、嵌合部22が挿入して嵌合する凹状の被嵌合部92と、被嵌合部92内に配設され、被嵌合部22に嵌合部92が挿入された際に、端子23に接続する被接続端子96と、を有する。防水部材24は、嵌合部22を被嵌合部92に挿入する際、嵌合部22の外周面221と被嵌合部92の内周面921との間に気密的な密閉状態を形成して接続端子96と端子23との接続部分を防水する。摩擦部材25は、嵌合部22を被嵌合部92に挿入する際、防水部材24により気密的な密閉状態が形成されるよりも先に、外周面221または内周面921との非気密的な密着状態を形成して摩擦を発生するとともに、気密的な密閉状態が形成される間、非気密的な密着状態による摩擦の発生を持続して、嵌合部22の挿入方向とは逆向きの抜け方向への移動を規制する。
図9に示すように、嵌合部22の外周面221のうち、前後面部分では、摩擦部材25は、ソケット90において被嵌合部92の内周面921に接触しないが、図8に示すように嵌合部22の両側面部分では、確実に密着に接触している。これにより、防水部材24で嵌合部22と被嵌合部92間の防水を施し、摩擦部材25で挿入後の防水コネクタ20の浮きを防止する。
図10及び図11は、本発明の一実施の形態に係る防水コネクタとソケットとの接続動作を示す図である。
また、図10に示すように、防水コネクタ20をソケット90に接続しようとすると、図10に示すように、凹状の被嵌合部92に、当該被嵌合部92に対応した外形を有する凸状の嵌合部22を挿入することになる。嵌合部22の外周面221には、凹状の被嵌合部92との気密性を確保する防水部材24が配設されているため、そのまま、嵌合部22を被嵌合部92に挿入すると、被嵌合部92内は、嵌合部22により密閉に近い空間となり、嵌合部22の挿入具合によって空気が圧縮される。
本実施の形態によれば、図11に示すように、摩擦部材25によって、防水コネクタ20を嵌合する際に発生する被嵌合部92内の空気圧を、摩擦部材25の非気密部位253、254を介して(空気の流れを矢印で示す)緩和する。その一方で、摩擦部材25は、防水部材25とともに、空気圧に抗する摩擦を発生させて、防水コネクタ20のソケット90からの浮き上がりを防止できる。
これにより、従来と異なり、空気圧を緩和するための気室を設ける必要がなく、別部材を配置するスペースも確保する必要がない。よって、簡易な構成で、かつ、省スペースで防水性を確保できる。
また、本実施の形態の防水コネクタ20は、パルスオキシメータに用いた構成として説明したが、これに限らず、コネクタと、コネクタを介して接続される電子機器との双方ともに防水性を確保できる。また、流体の流路を接続するコネクタ装置にも適用できる。
なお、本実施の形態では、防水部材24、摩擦部材25を、防水コネクタ20に設ける構成としたが、内周面921側に設けても良いことは勿論である。この場合、防水部材24は、凹状の被嵌合部92の底面側に配置され、摩擦部材25は、凹状の被嵌合部92の開口部側に設ける。この構成でも本実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、防水コネクタ20側に防水部材24、ソケット80側に摩擦部材25をそれぞれ設けてもよい。嵌合部22を被嵌合部92に挿入して、防水部材24を介して嵌合する際に、これらの嵌合と同時に、摩擦部材25が内周面921に気密的に密着するようにしてもよい。
また、本実施の形態における摩擦部材25は、防水部材24と同じOリングを適用して説明したが、被嵌合部92の内周面921に周方向で部分的に密着して摩擦を発生し、嵌合部22の挿入方向とは逆向きの抜け方向への移動を規制すればどのように設けられて良い。例えば、Oリングに替えて単独の摩擦体を、嵌合部22の外周面221における所定の箇所に設けてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明に係る防水コネクタ及び防水コネクタ装置は、簡易な構成で、かつ、省スペースで防水性を確保できる効果を有し、携帯型電子機器同士の接続、携帯電子機器と電子部品の接続、または流体の流路の接続に用いられるものとして有用である。
10 プローブ
11、12 ハウジング
15 指挿入口
20 防水コネクタ
21 コネクタカバー
22 嵌合部
23 端子
24 防水部材
25 摩擦部材
30 ケーブル
80 パルスオキシメータ本体
82 側面
90 ソケット
92 被嵌合部
921 内周面
96 接続端子
11a 後端部
11b 先端部
221 外周面
224 中空部
226 溝部(第1溝部)
228 溝部(第2溝部)

Claims (5)

  1. 相手コネクタにおいて内部に接続端子が配設された凹状の被嵌合部内に挿入する凸状の嵌合部と、
    前記嵌合部内に配設され、前記嵌合部を前記被嵌合部に挿入した際に、前記相手コネクタの前記接続端子に接続される端子と、
    を有する防水コネクタであって、
    前記嵌合部の外周面には、
    当該外周面の周方向に亘って設けられ、前記被嵌合部の内周面と気密的に密着して前記接続端子と前記端子との接続部分を防水する防水部材と、
    前記外周面において前記防水部材とは異なる位置に設けられ、前記被嵌合部の内周面と非気密的に密着して摩擦を発生し、前記嵌合部の挿入方向とは逆向きの前記嵌合部の抜け方向への移動を規制する摩擦部材と、
    を有する、
    防水コネクタ。
  2. 前記摩擦部材は、前記防水部材よりも挿入方向側に設けられている、
    請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記摩擦部材は、Oリングであり、
    前記嵌合部の外周面は、前記Oリングを装着可能に周方向に延在して設けられ、前記Oリングを放射方向に不均等に張り出させるよう周方向で異なる深さを有する溝部を有する、
    請求項1または2記載の防水コネクタ。
  4. 前記防水部材及び前記摩擦部材はいずれも、前記外周面から放射方向に張り出して設けられ、
    前記放射方向のうち少なくとも一部の方向において、前記摩擦部材が張り出す長さは、前記防水部材が張り出す長さよりも短い、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の防水コネクタ。
  5. 内部に端子が配設された凸状の嵌合部を有する防水コネクタと、
    前記嵌合部が挿入して嵌合する凹状の被嵌合部と、前記被嵌合部内に配設され、前記被嵌合部に前記嵌合部が挿入された際に、前記端子に接続する被接続端子と、を有する相手コネクタと、
    前記嵌合部を前記被嵌合部に挿入する際、前記嵌合部の外周面と前記被嵌合部の内周面との間に気密的な密閉状態を形成して前記接続端子と前記端子との接続部分を防水する防水部材と、
    前記嵌合部を前記被嵌合部に挿入する際、前記防水部材により前記気密的な密閉状態が形成されるよりも先に、前記外周面または前記内周面との非気密的な密着状態を形成して摩擦を発生するとともに、前記気密的な密閉状態が形成される間、前記非気密的な密着状態による摩擦の発生を持続して、前記嵌合部の挿入方向とは逆向きの抜け方向への移動を規制する摩擦部材と、
    を有する防水コネクタ装置。
JP2016038186A 2016-02-29 2016-02-29 防水コネクタ及び防水コネクタ装置 Active JP6637790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016038186A JP6637790B2 (ja) 2016-02-29 2016-02-29 防水コネクタ及び防水コネクタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016038186A JP6637790B2 (ja) 2016-02-29 2016-02-29 防水コネクタ及び防水コネクタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017157343A JP2017157343A (ja) 2017-09-07
JP6637790B2 true JP6637790B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=59809854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016038186A Active JP6637790B2 (ja) 2016-02-29 2016-02-29 防水コネクタ及び防水コネクタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6637790B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05343132A (ja) * 1992-06-05 1993-12-24 Fujikura Ltd 電気接続装置
JPH09232028A (ja) * 1996-02-22 1997-09-05 Nec Eng Ltd 防水型コネクタの接続方法
JPH10136526A (ja) * 1996-10-28 1998-05-22 Furukawa Electric Co Ltd:The ケーブル端末施工具、ケーブル端末施工方法および端末コネクタ
JP3013806B2 (ja) * 1997-04-30 2000-02-28 日本電気株式会社 密閉装着補助具及びこれを備えた水中機器接続部の水密構造
JP3376974B2 (ja) * 1999-10-12 2003-02-17 日本電気株式会社 防水型コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017157343A (ja) 2017-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2004045263A3 (en) Network connection sensing module
US8070508B2 (en) Method and apparatus for aligning and securing a cable strain relief
TW201442687A (zh) 遙測收發器之公端
JP2003297479A (ja) 防水コネクタ
KR102442999B1 (ko) 생체 신호 모니터링 기기
CN102237607A (zh) 连接器、卡缘连接器及使用该卡缘连接器的传感器
KR20210016308A (ko) 생체 신호 모니터링 기기
DE602006020701D1 (de) Monolithisch integrierte schaltung/drucksensor an einem herzschrittmacherkabel
JP2002367716A (ja) 防水コネクタ
JP6637790B2 (ja) 防水コネクタ及び防水コネクタ装置
JP4655012B2 (ja) 水中照明ケースの防水構造
TW201626642A (zh) 電連接器
KR20230047980A (ko) 생체 신호 모니터링 기기
JP2008192459A (ja) 電気コネクタ
WO2017190348A1 (zh) 一种可穿戴设备
JP6613036B2 (ja) 医療用電子機器
TWI679818B (zh) 氣密型連接器
WO2022183924A1 (zh) 灯具电缆接头及灯具
TWM463924U (zh) 連接器緊固套
JPH118009A (ja) 防水コネクタ及びそれを組み込んだ電子機器ケーシング並びに防水コネクタを組み込んだ電子機器ケーシングと相手方防水コネクタとの組合せ
JPH11127920A (ja) 腕 輪
JP2016007447A (ja) 生体情報検出装置および生体情報検出装置の製造方法
JP2006066216A (ja) 電子ユニット用ケース
CN216020330U (zh) 一种带消毒的恒温碗
JPH07220799A (ja) 防水コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190220

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190704

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6637790

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250