JP3013806B2 - 密閉装着補助具及びこれを備えた水中機器接続部の水密構造 - Google Patents

密閉装着補助具及びこれを備えた水中機器接続部の水密構造

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JP3013806B2
JP3013806B2 JP9113195A JP11319597A JP3013806B2 JP 3013806 B2 JP3013806 B2 JP 3013806B2 JP 9113195 A JP9113195 A JP 9113195A JP 11319597 A JP11319597 A JP 11319597A JP 3013806 B2 JP3013806 B2 JP 3013806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉装着補助具に
係り、特に凹状穴に挿入部材が挿入されるにあたって内
部の密閉空間内に残留する空気の排除を要する場合に好
適な密閉装着補助具に関する。
【0002】また、本発明は、水中機器接続部の水密構
造に係り、特に、水中機器本体とケーブルとを接続する
水中機器の水密構造に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の水中機器接続部の水密構
造は、例えば図4に示すように、水中機器本体の筐体5
1と、この筐体51の一端に凹状に設けられたシェル挿
入部52と、このシェル挿入部52の内部に設けられた
コネクタ53と、筐体51のシェル挿入部52の外周面
に設けられた結合ねじ部54と、周囲にOリング用溝5
5aが形成されると共にシェル挿入部52の上端面に接
するフランジ部55bを備えたシェル挿入部52に挿入
されるシェル55と、シェル55のOリング溝55aに
装着されてシェル挿入部52の内面と接触するOリング
56と、先端をシェル55の内部に挿入して芯線をコネ
クタ53の端子に接続するケーブル57と、このケーブ
ル57の芯線の周囲を埋める充填樹脂60と、端面をシ
ェル55のフランジ部55bの上面と接着剤にて接着接
続しつつケーブル57の所定の部分を覆うモールド部5
8と、結合用ねじ部54とかみ合うねじ部とシェル55
のフランジ部55bの上面と接触する締付部とを備える
と共に結合用ネジ部54に螺合してシェル55をシェル
挿入部52側に押圧固定する袋ナット59とを有する構
造となっている。
【0004】上記の構造によりケーブル57が筺体51
側に接続され、水中機器接続部は水中に沈められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は、シェル55をシェル挿入部52に挿入する際、
当該シェル55に装備された水密のためのOリング56
によってシェル挿入部52の側壁との間で高い気密性が
発揮され、シェル挿入部52の内部に残った空気による
内圧の上昇によりケーブル57の芯線と充填樹脂60と
の接着部分及びコネクタ53の端面と充填樹脂60との
接着部分に剥離が起こり、湿気が滞留する空間が生じケ
ーブル57の絶縁の効果が低下するという不都合があっ
た。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、挿入部材の挿入の際に
凹状穴内部の空気の除去を行い得る密閉装着補助具及び
ケーブルの芯線と充填樹脂との接着部分及びコネクタ端
面と充填樹脂との接着部分の剥離を防止し、湿気の滞留
空間の発生を防止することができる水中機器接続部の水
密構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、凹状穴に挿入し当該凹状穴の内部を密閉すると共に
その挿入部位の先端部で電線ケーブルの芯線を充填材に
て封入した挿入部材の装着に使用される密閉装着補助具
であって、一方の端部から挿入部材を挿入すると共に他
方の端部を凹状穴に接続し、その内部に気密空間を形成
すると共に当該挿 入部材を前記一方から他方の端部まで
案内する筒状体を備え、この筒状体に、気密空間内の空
気を吸い出す空気抜き穴を設けると共に、当該筒状体が
前記一方の端部から前記他方の端部全域に渡って内径を
均一として貫通されるという構成を採っている。
【0008】かかる構成の場合、密閉装着補助具の筒状
体の一方の端部に挿入部材を挿入した状態で、筒状体の
他方の端部を凹状穴に臨ませた状態で当該凹状穴に接続
する。一方、空気抜き穴には、吸引ポンプ等の空気の吸
い出し手段を接続し、かかる吸引ポンプの駆動により筒
状体の内部の空気を外部に排出する。これにより、筒状
体と同時に凹状穴の内部空間も空気が排出される。この
とき、挿入部材は内部圧力の低下により筒状体の一端部
から移動しないように固定する。筒状体の内部が真空又
はこれに準ずる状態となってから挿入部材を筒状体に沿
ってその内部を移動させ、凹状穴に挿入する。
【0009】ここで、上記の構成に加えて、請求項2記
載の発明に示すように、筒状体の他方の端部に、凹状穴
との間で密閉を図るシール材を装備しても良い。
【0010】請求項3記載の発明では、電線ケーブルと
この電線ケーブルの芯線に接続されるコネクタとこれら
芯線とコネクタとの接続部分の周囲の空間を埋める充填
材とをその内部に配設された筒状のシェルと、このシェ
ルを挿入してコネクタと接続される他のコネクタをその
内部に装備した凹状穴と、筒状のシェルと凹状穴との間
で密閉を図る密閉手段と、筒状のシェルが凹状穴に挿入
された状態を保持する固定手段と、を備えている。
【0011】さらに、一方の端部から筒状のシェルを挿
入すると共に他方の端部を凹状穴に接続し、その内部に
気密空間を形成すると共に当該挿入部材を一方から他方
の端部まで案内する筒状体を備えると共に、この筒状体
に、気密空間内の空気を吸い出す空気抜き穴を設けると
共に、当該筒状体が前記一方の端部から前記他方の端部
全域に渡って内径を均一として貫通されてなる密閉装着
補助具を備えるという構成を採っている。
【0012】かかる構成の場合、筒状体の一方の端部に
筒状のシェルを挿入した状態で、筒状体の他方の端部を
凹状穴に臨ませた状態で当該凹状穴に接続する。一方、
空気抜き穴には、吸引ポンプ等の空気の吸い出し手段を
接続し、かかる吸引ポンプの駆動により筒状体の内部の
空気を外部に排出する。これにより、筒状体と同時に凹
状穴の内部空間も空気が排出される。このとき、筒状の
シェルは内部圧力の低下により筒状体の一端部から移動
しないように固定する。筒状体の内部が真空又はこれに
準ずる状態となってから筒状のシェルを筒状体に沿って
その内部を移動させ、凹状穴に挿入し、当該筒状のシェ
ルのコネクタと、凹状穴内の他のコネクタとを接続す
る。コネクタの接続が終了した後は、密閉装着補助具を
除去しても良い。
【0013】また、上記請求項3記載の発明に加えて、
筒状のシェルと筒状体との間で密閉を図るシール材を介
挿するか、又は、筒状体の他方の端部と凹状穴との間で
密閉を図るシール材を介挿するという構成を採っても良
い。
【0014】さらに、上述した水中機器接続部の水密構
造の構成に加えて、固定手段を筒状部材の一端部に螺合
自在に係合する構造とし、当該固定手段に,かかる係合
により筒状のシェルを凹状穴側に押圧する押圧突起を装
備する構成としても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態の
挿入前の状態を示す断面図、図2は挿入後の状態を示す
断面図である。
【0016】本実施形態は、図1に示すように、電線ケ
ーブル21とこの電線ケーブル21の芯線21aに接続
されるコネクタ22とこれら芯線21aとコネクタ22
との接続部分の周囲の空間を埋める充填材としての充填
樹脂31とをその内部に配設された挿入部材としての筒
状のシェル3と、このシェル3を挿入してコネクタ22
と接続される他のコネクタ41をその内部に装備した凹
状穴としてのシェル挿入部4と、筒状のシェル3とシェ
ル挿入部4との間で密閉を図る密閉手段としてのOリン
グ5と、筒状のシェル3がシェル挿入部4に挿入された
状態を保持する固定手段7としての袋ナット(図2)
と、を備える水中機器接続部の水密構造10を示してい
る。
【0017】さらに、この水中機器接続部の水密構造1
0には、一方の端部61aから筒状のシェル3を挿入す
ると共に他方の端部61bをシェル挿入部4の周囲に接
続し、その内部に気密空間61cを形成する筒状体とし
ての気密容器61を備えると共に、この気密容器61
に、気密空間61c内の空気を吸い出す空気抜き穴62
を設けてなる密閉装着補助具6を備えている。
【0018】以下各部を詳説する。
【0019】まず、筒状のシェル3は、筒状部32とこ
の筒状部32の一端部に装備された大径のフランジ部3
3とから構成される。この筒状部32は、シェル挿入部
4に挿入自在且つ当該シェル挿入部4の内径とほぼ同一
の外径に設定された円筒状構造体であり、その一方の端
部(上端部)から電線ケーブル21が挿入され、その芯
線21aが他方の端部から幾分露出したコネクタ22と
接続されている。筒状部32内部の余剰な空間には全て
充填樹脂31が封入されている。また、その外周面に
は、前述したOリング5が装備されるリング溝31aが
二つ形成されている。かかるOリング5により、筒状の
シェル3とシェル挿入部4との間で密閉が保たれ、電線
ケーブル21,コネクタ22及び他のコネクタ41の間
における水密状態が形成される。
【0020】一方、フランジ部33は、筒状部32の上
端部の外周面上から周全体に渡って半径方向に沿って広
げられた円板状に形成され、その外径は、前述した気密
容器61の内径とほぼ等しく且つ当該気密容器61に挿
入自在の大きさに設定されている。そして、フランジ部
33の周端部には、Oリング溝33aが形成されてお
り、シール材としてのOリング34が装備されている。
このOリング34により、気密容器61が筒状のシェル
3を挿入した場合における当該気密容器61の一方の端
部61aの気密状態を維持する。
【0021】筒状のシェル3のフランジ部33側には、
電線ケーブル21の端部を被覆するモールド材11がそ
の一方の端面をフランジ部33の一方の端面(上端面)
に接着された状態で装備されている。
【0022】次に、シェル挿入部4について説明する。
このシェル挿入部4は、水中に沈められる水中機器16
の筺体15の一端部の端面上に形成されている。この筺
体15の一端部は、シェル挿入部4を中心とする円筒状
の凸状部12が形成されており、当該シェル挿入部4に
筒状のシェル3が挿入された場合に、この凸状部12の
上端面と前述したフランジ部33の下端面とが当接す
る。また、この凸状部12は、筒状のシェル3のフラン
ジ部33と外径を等しく設定されている。
【0023】シェル挿入部4は、上方に開口している有
底の円孔であり、その底部にさらに落差を設けて他のコ
ネクタ41が装備されている。この他のコネクタ41
は、前述した筺体15の内部に配設された水中機器16
と接続されており、当該他のコネクタ41とシェル挿入
部4との間には、接着剤等により気密加工が施されてい
る。
【0024】前述した筒状のシェル3をシェル挿入部4
に案内する密閉装着補助具6の気密容器61は、円筒状
に形成され、その他方の端部(下側端部)61bにて筺
体15の凸状部12に装着される。即ち、気密容器61
の他方の端部61bにおける内周面上には雌ネジが形成
されると共に凸状部12の外周面上には雄ネジが形成さ
れ、これにより、気密容器61をシェル挿入部4の周囲
に接続する接続手段13が構成されている。また、凸状
部12の外周面上における雄ネジ以外の領域に対応し
て、気密容器61の内周面上には、Oリング14を装備
するリング溝61dが形成されている。このOリング1
4により、気密容器61の他方の端部61b側の気密状
態が維持される。即ち、前述したOリング34と合わせ
て気密容器61内の気密空間61cにおける気密状態を
形成する。
【0025】さらに、密閉装着補助具6の気密容器61
の他方の端部近傍には、その気密空間61cから外部に
通じる空気抜き穴62が穿設されている。この空気抜き
穴62は、円述の凸状部12との連結時に,気密容器6
1の内周面における当該凸状部12の外周面に対応する
領域以外の位置に設けられている。また、かかる空気抜
き穴62は、気密空間61c内の空気を吸い出す必要
上、吸引ポンプ等に接続されるため、気密容器61の外
周面上から外部に突出した管状構造が採られている。
【0026】最後に、図2に基づいて、固定手段7につ
いて説明する。この固定手段7は、断面コ字状の有底の
筒状部材を上下逆にしてその底面に電線ケーブル21及
びモールド材11を挿通する貫通穴を設けることにより
袋ナット状に形成されている。即ち、固定手段7は、前
述した凸状部12の外径とほぼ等しい内径で当該凸状部
12を挿入自在に設定された円筒部71と、この円筒部
71の一方の端部に形成された底面の中央部にモールド
材11を挿通する貫通穴72が穿設されてなる保持部7
3と、凸状部12の外周面に形成された雄ネジに螺合す
る雌ネジからなる係合部74とから構成されている。
【0027】この固定手段7は、密閉装着補助具6によ
り筒状のシェル3がシェル挿入部4に挿入された後に、
密閉装着補助具6が凸状部12から取り外され、代わっ
てこの凸状部12に装着される。即ち、凸状部12の外
周面上に設けられた雄ネジに係合部74が螺合すること
により、固定手段7の装着が行われ、かかる装着により
押圧部73が筒状のシェル3のフランジ部33を押圧し
て固定する。これにより、筒状のシェル3はシェル挿入
部4に固定されて抜脱が防止される。なお、この固定手
段7に代わり、筒状のシェル3のフランジ部33に貫通
穴を、また、凸状部12の上面にネジ穴を形成し、フラ
ンジ部33をネジ止め或いはボルト締めする構成として
も良い。
【0028】以下、本実施形態の動作を説明する。
【0029】まず、図1の如く、密閉装着補助具6の気
密容器61の一方の端部61aに筒状のシェル3が挿入
されると共に、他方の端部61bが筺体15の凸状部1
2に装着される。筒状のシェル3は、気密容器61の一
方の端部近傍でその位置を保持する。これにより、各O
リング14,34によって気密容器61内の気密空間6
1c内が密閉される。
【0030】そして、密閉装着補助具6の空気抜き穴6
2に、吸引ポンプ等の空気の吸い出し手段を接続し、か
かる吸引ポンプの駆動により気密空間61c内の空気を
外部に排出する。これにより、気密空間61cと同時に
シェル挿入部4の内部空間も空気が排出され、真空状態
又はこれに準ずる低圧力状態となる。このとき、筒状の
シェル3は内部圧力の低下により気密容器61の一方の
端部61aから移動しないように固定する。
【0031】上述の状態から、筒状のシェル3を気密容
器61に沿ってその内部を移動させてシェル挿入部4に
挿入し、当該筒状のシェル3内のコネクタ22と、シェ
ル挿入部4内の他のコネクタ41とを接続する。
【0032】次に、コネクタ22,41の接続が終了し
た後は、密閉装着補助具6を凸状部12から外し、電線
ケーブル21に沿って移動させ、当該電線ケーブル21
の他端部から取り払う。そして、筺体15の凸状部12
には、図2の如く、袋ナット5を装着する。かかる固定
手段7の締め付けにより、筒状のシェル3のフランジ部
33が凸状部12側に押圧されて圧着されると共に、筒
状のシェル3はシェル挿入部4に有効に固定される。
【0033】各コネクタ22,41の接続部は、各Oリ
ング5によって有効に水密され、水中機器16は電線ケ
ーブル21が接続された状態で水中に沈められる。
【0034】以上のように、本実施形態では、密閉装着
補助具6によって筒状のシェル3とシェル挿入部44と
の間の空気が取り除かれて真空状態又は低圧力状態で装
着が行われるため、筒状のシェル3の筒状部32のOリ
ング5によってシェル挿入部4内部に形成される密閉空
間内の気圧の上昇が防止或いは抑制される。このため、
高圧力空気の侵入による充填樹脂31と電線ケーブル2
1の芯線21a又はコネクタ22との剥離を防止するこ
とが可能となる。これによって、剥離空間による湿気の
停滞が排除され、芯線21aの絶縁効果の低下を防止
し、また、芯線21a,コネクタ22等の腐食を有効に
防止すると共に水中機器接続部の長寿命化を図ることが
可能となる。
【0035】図3は、固定手段の他の例を示している。
この固定手段7Aは、筒状のシェル3がシェル挿入部4
に挿入された後に、密閉装着補助具6が凸状部12に装
着されたままの状態で、当該密閉装着補助具6に装着さ
れる。
【0036】即ち、この固定手段7Aは、固定手段7と
同様にして、断面コ字状の有底の筒状部材を上下逆にし
てその底面に電線ケーブル21及びモールド材11を挿
通する貫通穴を設けることにより袋ナット状に形成され
ている。そして、密閉装着補助具6の気密容器61の外
径とほぼ等しい内径で当該気密容器61を挿入自在に設
定された円筒部71Aと、この円筒部71Aの一方の端
部に形成された底面部73Aと、その中央部にモールド
材11を挿通するべく穿設された貫通穴72Aと、気密
容器61の上端部と係合自在の係合部74Aと、底面部
73Aから円筒部71Aと同方向に立設されると共に気
密容器の内側に遊挿される筒状の押圧突起75Aとから
構成されている。
【0037】ここで、密閉装着補助具6の気密容器61
の上端部の外周面上には、雄ネジが形成され、固定手段
7Aの係合部74Aとして形成された雌ネジと螺合を自
在としている。そして、これらが螺合して固定手段7A
が締め付けられる場合に、上述した固定手段7Aの押圧
突起75Aは、その先端部が筒状のシェル3のフランジ
部33の上面部に押圧接触する長さに設定されている。
このため、固定手段7Aは、当該固定手段7Aが気密容
器61に装着されると同時に、筒状のシェル3をシェル
挿入部4側に押圧して固定する構造となっている。
【0038】このように、上記の固定手段7Aは、密閉
装着補助具6を取り外すことなく装着することが可能と
なっている。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明たる密閉装着補助具
は、挿入部材の挿入に際して、予め筒状体の内部及び凹
状穴の内部空間の空気を空気抜き穴により除去すること
ができるため、当該凹状穴内部を真空或いはこれに準ず
る低圧力状態とすることができ、かかる状態を維持して
挿入部材の挿入を行うことが可能である。
【0040】このため、挿入部材の挿入の際には、凹状
穴内部の圧力上昇を有効に防止することが可能である。
また、例えば、凹状穴がその内部に嫌気性の物質を保存
する保存容器であり、挿入部材がかかる容器の蓋である
場合には、保存容器の内部空気の除去を行ってから蓋の
装着を行うことが可能となる。
【0041】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の効果を有すると共に、シール材によって筒
状体と凹状穴との間の密閉性を向上させることが可能と
なり、このため、空気抜き穴から空気を吸い出す場合
に、余分な外部空気の侵入を防止でき、凹状穴の内部を
真空状態とすることがより容易となる。
【0042】請求項3記載の発明たる水中機器接続部の
水密構造では、密閉装着補助具によって筒状のシェルと
凹状穴との間の空気が取り除かれて真空状態又は低圧力
状態で装着が行われるため、気密空間及び凹状穴内の気
圧の上昇が防止或いは抑制される。このため、高圧力空
気の侵入による充填樹脂と電線ケーブルの芯線又はコネ
クタとの剥離を防止することが可能となる。これによっ
て、剥離空間による湿気の停滞が排除され、芯線の絶縁
効果の低下を有効に防止し、また、芯線,コネクタ等の
腐食を有効に防止すると共に水中機器接続部の長寿命化
を図ることが可能となる。
【0043】請求項4又は5記載の発明では、請求項3
記載の発明と同様の効果を有すると共に、シール材によ
って、筒状のシェルと筒状体,又は,筒状体と凹状穴と
の間の密閉性を向上させることが可能となり、このた
め、空気抜き穴から空気を吸い出す場合に、余分な外部
空気の侵入を防止でき、凹状穴の内部を真空状態とする
ことがより容易となる。
【0044】請求項6記載の発明では、固定手段を密閉
装着補助具に装着自在とすると共にその装着に伴って筒
状のシェルを凹状穴側に押圧するため、筒状のシェルの
固定を迅速且つ簡易に行うことができ、作業性の向上を
図ることが可能となる。
【0045】以上のように、本願発明によって従来にな
い優れた密閉装着補助具及び水中機器接続部の水密構造
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、筒状のシェルの挿
入前の状態における断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、筒状のシェルの挿
入後の状態における断面図である。
【図3】固定手段の他の例を示す断面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 筒状のシェル(挿入部材) 4 シェル挿入部(凹状穴) 5 Oリング(密閉手段) 6 密閉装着補助具 7,7A 固定手段 10 水中機器接続部の水密構造 14 Oリング(シール材) 15 筺体 16 水中機器 21 電線ケーブル 21a 芯線 22 コネクタ 31 充填樹脂(充填材) 34 Oリング(シール材) 41 他のコネクタ 61 筒状体 61a 一方の端部 61b 他方の端部 61c 気密空間 62 空気抜き穴 75A 押圧突起

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹状穴に挿入し当該凹状穴の内部を密閉
    すると共にその挿入部位の先端部で電線ケーブルの芯線
    を充填材にて封入した挿入部材の装着に使用される密閉
    装着補助具であって、 一方の端部から前記挿入部材を挿入すると共に他方の端
    部を前記凹状穴に接続し、その内部に気密空間を形成す
    と共に当該挿入部材を前記一方から他方の端部まで案
    内する筒状体を備え、 この筒状体に、前記気密空間内の空気を吸い出す空気抜
    き穴を設けると共に、当該筒状体が前記一方の端部から
    前記他方の端部全域に渡って内径を均一として貫通され
    てなることを特徴とする密閉装着補助具。
  2. 【請求項2】 前記筒状体の他方の端部に、前記凹状穴
    との間で密閉を図るシール材を装備したことを特徴とす
    る請求項1記載の密閉装着補助具。
  3. 【請求項3】 電線ケーブルとこの電線ケーブルの芯線
    に接続されるコネクタとこれら芯線とコネクタとの接続
    部分の周囲の空間を埋める充填材とをその内部に配設さ
    れた筒状のシェルと、 このシェルを挿入して前記コネクタと接続される他のコ
    ネクタをその内部に装備した凹状穴と、 前記筒状のシェルと凹状穴との間で密閉を図る密閉手段
    と、 前記筒状のシェルが前記凹状穴に挿入された状態を保持
    する固定手段と、 を備える水中機器接続部の水密構造において、 一方の端部から前記筒状のシェルを挿入すると共に他方
    の端部を前記凹状穴に接続し、その内部に気密空間を形
    成すると共に当該挿入部材を前記一方から他方の端部ま
    で案内する筒状体を備えると共に、 この筒状体に、前記気密空間内の空気を吸い出す空気抜
    き穴を設けると共に、当該筒状体が前記一方の端部から
    前記他方の端部全域に渡って内径を均一として貫通され
    てなる密閉装着補助具を備えたことを特徴とする水中機
    器接続部の水密構造。
  4. 【請求項4】 前記筒状のシェルと筒状体との間で密閉
    を図るシール材を介挿したことを特徴とする請求項3記
    載の水中機器接続部の水密構造。
  5. 【請求項5】 前記筒状体の他方の端部と凹状穴との間
    で密閉を図るシール材を介挿したことを特徴とする請求
    項3記載の水中機器接続部の水密構造。
  6. 【請求項6】 前記固定手段を、前記筒状部材の一端部
    に螺合して自在に係合する構造とし、当該固定手段に,
    かかる係合により前記筒状のシェルを前記凹状穴側に押
    圧する押圧突起を装備したことを特徴とする請求項3,
    4又は5記載の水中機器接続部の水密構造。
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