JPH0878087A - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JPH0878087A
JPH0878087A JP21376494A JP21376494A JPH0878087A JP H0878087 A JPH0878087 A JP H0878087A JP 21376494 A JP21376494 A JP 21376494A JP 21376494 A JP21376494 A JP 21376494A JP H0878087 A JPH0878087 A JP H0878087A
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JP
Japan
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thin film
tubular
cable
connector
tubular thin
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JP21376494A
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English (en)
Inventor
Noboru Kobayashi
昇 小林
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EE U T KK
Kobayashi Denki Kogyo KK
Original Assignee
EE U T KK
Kobayashi Denki Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業現場で容易に水密に組み立てられる防水
コネクタを提供する。 【構成】 柔軟性と弾力性を備えた筒状薄膜体26の一
方の開口端部27を、接触子2の周囲におけるコネクタ
本体3の適所に、水密に圧接するとともに、筒状薄膜体
26の他方の開口端部30を、ケーブル4の外郭被覆8
に、水密に圧接して、接触子2ならびにその接触子2と
ケーブル4を接続した部分の外周を水密に包囲して防水
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気装置や電子機器等
の電線を接続する防水コネクタ、特に、組み立て式のコ
ネクタの接触子とケーブルとの接続部分を、防水構造と
した防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防水コネクタには、雌雄の接触部
を水密としたものと、雌雄いずれかの接触子とその接触
子に接続されるケーブルの接続部分を水密としたものと
があるが、本発明は、後者の接触子とケーブルの接続部
分を防水構造としたコネクタに関する。
【0003】コネクタの接触子とケーブルの接続部を、
コネクタの外形を樹脂成型する際に、インサート成型に
より、水密に樹脂成型しているものは多い。また、コネ
クタの接触子とケーブルの接続部を組立式としたもので
は、接触子を設けた基部と、ケーブルを接触子に接続す
るための空間を囲む中空ケースとにより、基部と中空ケ
ースを、その間に防水パッキング等を介在させて連結す
ることにより、接続部を水密な部屋に閉じ込めて防水し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の組立式の防水コ
ネクタは、ケーブルを接続した接触部を、パキングで仕
切られた水密な部屋に閉じ込めるようにしているが、そ
の水密な部屋からケーブルを導出しなければならないた
め、ケーブルと中空ケースとの間の防水を考慮しなけれ
ばない。
【0005】そのため、組立式に代わり、接触部を合成
樹脂材で包囲して固化するとともに、外形を中空ケース
と同様に成型して、全体を一体構造としたコネクタが、
最近多用されているが、ケーブルの長さが樹脂成型時に
決められてしまうため、現場作業には不便である。
【0006】中空ケースとケーブルの間を防水構造とし
た従来のものは、中空ケースのケーブルを通す貫通孔が
一定寸法であるのに対して、ケーブルの径は多種である
ため、各種のケーブル径に水密に嵌合する貫通孔を備え
たゴムキャップを用い、それを、中空ケースの外側に被
嵌するようにしたものもある。しかし、ケースの外側に
着脱自在としたゴムキャップは、不用意に外されたり、
他の物との接触により脱落する等して、防水構造を破壊
するおそれがある。
【0007】さらに、従来の中空室をパッキング等のシ
ール材で密閉したものもあるが、密閉された中空室内の
空気の膨張や収縮により、接触子を固定している絶縁材
と接触子の間や、シール部分に外気圧が加わり、いわゆ
る息をすると称される通気状態が生じて、防水効果の劣
化を速めることがある。
【0008】本発明は、上述の課題に鑑みなされたもの
で、作業現場で容易に水密に組み立てうる防水コネクタ
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のように
して、上述の課題を解決する。 (1) 雌型もしくは雄型の接触子を適数備えるコネクタ
本体に、前記接触子にケーブルが接続される部分を中空
部で覆い、かつ接触子に接続されるケーブルを挿通する
貫通孔を備えるケースを、着脱自在に連結してなるコネ
クタにおいて、柔軟性と弾力性を備えた非通水性の筒状
薄膜体の一方の開口端部を、前記接触子の周囲における
コネクタ本体の適所に水密に圧接するとともに、筒状薄
膜体の他方の開口端部を、ケーブルの外郭被覆に、水密
に圧接したことにより。
【0010】(2) 前記(1)において、筒状薄膜体をゴ
ム製とする。
【0011】(3) 前記(1)又は(2)において、筒状薄
膜体が、コネクタ本体に圧接される開口端部に、厚肉の
環状体を備えている。
【0012】(4) 前記(1)〜(3)のいずれかにおい
て、筒状薄膜体におけるケーブルに圧接される方の開口
端部を、ケーブルの径より小径としてある。
【0013】(5) 前記(4)において、筒状薄膜体が、
筒状体本体と、それに連なる小径の細筒部を備え、その
筒状薄膜体を、筒状体本体の開口端部並びに細筒部の開
口端部から、筒状の薄膜が円環状に軸線方向に巻上げる
とともに、細筒部を巻上げた円環部分の内径部に、この
円環部分の内径をケーブルの径より大径に拡径する治具
を装着してケーブルに嵌挿する。
【0014】(6) 前記(1)又は(2)において、筒状薄
膜体が、全長に亘って等径の薄膜チューブである。
【0015】(7) 前記(1)〜(6)のいずれかにおい
て、コネクタ本体における一方の筒状薄膜体の開口端部
を圧接する個所に、弾性パッキングを設ける。
【0016】(8) 前記(1)〜(7)のいずれかにおい
て、コネクタ本体が、筒状薄膜の開口端を先端に巻装し
て、その筒状薄膜の開口端をコネクタ本体に当接するた
めの環状体と、その環状体を軸線方向に押圧して筒状薄
膜の開口端をコネクタ本体に圧接するための環状押圧体
とを設ける。
【0017】(9) 前記(1)〜(3)のいずれか、もしく
は(6)〜(8)のいずれかにおいて、ケーブルの外郭被覆
に圧接される筒状薄膜体の開口端部を、ロック式締め付
けバンドで水密に圧接してある。
【0018】(10) 前記(1)〜(3)のいずれか、もしく
は(6)〜(8)のいずれかにおいて、ケーブルの外郭被覆
に圧接する筒状薄膜体の開口端部を、ゴムバンドで水密
に圧接する。
【0019】
【作用】柔軟性と弾力性を備える筒状薄膜体の一方の開
口端部を、接触子の周囲におけるコネクタ本体の適所
に、水密に圧接するとともに、筒状薄膜体の他方の開口
端部を、ケーブルの外郭被覆に、水密に圧接して、接触
子ならびにその接触子とケーブルを接続した部分の外周
を、水密に包囲して防水する。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す防水コネク
タの中央縦断面図である。防水コネクタ(1A)は、雌型も
しくは雄型の接触子(2)を適数備えるコネクタ本体(3)
に、接触子(2)とケーブル(4)を接続する部分を中空部
(5)で覆い、かつ接触子(2)に接続されるケーブル(4)
を挿通する貫通孔(6)を備えるケース(7)を、着脱自在
に連結しうるようにしてある。
【0021】図示の例では、接触子(2)を、雄型のもの
2個とした、通常の商用の交流電源に使用されるものと
してある。ケーブル(4)は、芯線を被覆2線とし、その
外側に、ほぼ円形の合成樹脂性の外郭被覆(8)を施した
電力用絶縁ケーブルである。
【0022】コネクタ本体(3)は、雌型のコネクタ(図
示省略)と接続される図示左側の前端部(9)に、雌雄の
コネクタ同士を接続したときの防水を施すシール材(10)
を埋設してなり、シール材(10)は、雌雄のコネクタが接
続されないときの接触子(2)と、コネクタ本体(3)を形
成する絶縁材(11)との間のシール材を兼ねている。
【0023】コネクタ本体(3)の右側後方の内側には、
接触子(2)のケーブル接続端部(12)が突設され、それに
は、ケーブル(4)の芯線(13)が、ねじ(14)で固定して接
続している。
【0024】2個の接触子(2)の周囲には、円形の凹み
(15)が設けられ、その凹み(15)の底(16)には、円環状の
パッキング(17)が設けられている。
【0025】ケース(7)は、外形が円筒状をなし、その
左側前方の先端部(18)の外周を、前記コネクタ本体(3)
の凹み(15)の内周に緩く嵌合し、その嵌合部より中央寄
りに、少なくとも2ヵ所の係合段部(19)を備え、この係
合段部(19)には、コネクタ本体(3)の外周対応個所に設
けた係合爪(20)が係合している。
【0026】ケース(7)の右側後端には、前記ケーブル
(4)を挿通する貫通孔(6)が設けられ、その貫通孔(6)
の部分には、軸線方向に向かって十文字のスリット(21)
が設けられ、かつ貫通孔(6)の内壁には、ケーブル把持
用の鋸歯状部(22)が、またその外側には、テーパー雄ね
じ(23)が設けられている。テーパー雄ねじ(23)には、ケ
ーブル締め付け用のテーパー雌ねじ(24)が螺合してい
る。
【0027】ケース(7)の先端部(18)には、円環溝(25)
が設けられ、この円環溝(25)には、防水用の筒状薄膜体
(26)における一方の開口端部(27)の先端に設けた厚肉の
環状体(28)が嵌合されている。
【0028】筒状薄膜体(26)は、柔軟性と弾力性と非通
水性を備えた材料からなり、硫化されないゴムや軟質の
合成樹脂材が適している。
【0029】筒状薄膜体(26)は、環状体(28)を設けた開
口端部(27)側における、ケース(7)の先端部(18)の内腔
径とほぼ同等か、それより若干小径の筒本体部(29)と、
他方の開口端部(30)側において縮径させた細筒部(31)を
備え、この細筒部(31)は、ケーブル(4)の径より小さい
径に縮径されている。
【0030】細筒部(31)は、軸線方向に比較的長めに形
成され、その開口端部(30)側の方は、軸線方向に若干巻
取られている。この巻取部(32)は、縮径力を増して、ケ
ーブル(4)を強く締め付けている。
【0031】ケース(7)の先端における環状体(28)を嵌
合した環状溝(25)より内側の部分には、筒状薄膜体(26)
における筒本体部(29)の薄膜(33)が巻返されており、薄
膜(33)は、ケース(7)の先端に押圧されて、パッキング
(17)に圧着している。
【0032】筒状薄膜体(26)の一方の開口端部(27)は、
パッキング(17)を介して、接触子(2)の外側を取り巻く
コネクタ本体(3)に水密に圧着し、かつ筒状薄膜体(26)
の他方の開口端部(30)は、ケーブル(4)の外郭被覆に水
密に圧着している。これにより、両開口端部(27)(30)の
間の空間、即ち中空部(5)は、筒状薄膜体(26)の外側に
対して、水密に区画されている。
【0033】図2は、図1の筒状薄膜体(26)をケーブル
(4)に装着する要領を示すもので、細筒部(31)は、図3
に示す拡径治具(34)に巻き取られた状態で、ケーブル
(4)に挿通される。
【0034】拡径治具(34)は、合成樹脂性の比較的柔軟
な材料からなり、スリーブ(35)の一端にフランジ(36)を
設けたフランジ付スリーブの環の一個所を切り放した形
状をなしている。フランジ(36)には、切り放し端部(37)
の近くに、スリーブ(35)とフランジ(36)の環の切り放し
端部(37)の両端を重ねてスリーブ(35)を軸線回りに巻き
込んだとき、このスリーブ(35)の内径が、ケーブル(4)
の外径より多少余裕をもった大きさをなすところで、中
心が合致するようにした通孔(38)が設けられている。
【0035】筒状薄膜体(34)は、細筒部(31)の開口端部
(30)から薄膜(33)が円環状に軸線方向に巻き上げられる
とともに、その細筒部(31)を巻き上げた円環状の巻取部
(32)の内径に、拡径治具(34)のスリーブ(35)を細く巻き
込んで挿入するとともに、そのスリーブ(35)を所要の拡
径具(図示略)をもって拡径させ、その際、フランジ(3
6)の両通孔(38)が合致したところで、拡径を停止して、
通孔(38)に連結ピン(39)を挿通し、連結ピン(39)の先端
を少し曲げて抜け止めしておく。
【0036】その後、図4に示す如く、筒状薄膜体(26)
の筒本体部(29)の開口端部(27)から薄膜(33)を円環状に
軸線方向に巻き込んで、全体を偏平な形状とし、その外
側をフイルム材(40)でシールしておく。
【0037】図4の筒状薄膜体(26)の使用に際しては、
予めケース(7)を先に挿通してから、フイルム材(40)を
剥がさずに、拡径治具(34)におけるスリーブ(35)の中央
で、フイルム材(40)に孔を明け、その孔に、先端未処理
のケーブル(4)を挿通し、その後、ケーブル(4)の接続
のための端末処理を、図2に示す如く施した後、コネク
タ本体(3)のケーブル接続端部(12)に芯線(13)を接続す
る。
【0038】芯線(13)の接続作業を終えた後、フイルム
材(40)を拡径治具(34)から外し、筒本体部(29)を、図2
に示す如く伸ばし、さらに筒本体部(29)の環状体(28)が
コネクタ本体(3)のパッキング(17)に当接して、筒本体
部(29)が軸線方向に若干弛むまで、拡径治具(34)をケー
ブル(4)に沿って左側に前進させる。
【0039】このようにして、筒状薄膜体(26)のケーブ
ル(4)上の位置が定まると、拡径治具(34)の連結ピン(3
9)を外して、拡径治具(34)を筒状薄膜体(26)の巻取部(3
2)から外し、さらに巻取部(32)を右方向の後方に巻戻し
て、細筒部(31)をケーブル(4)の外面に、所要の長さ密
着させる。
【0040】次に、ケース(7)を前進させて、ケース
(7)の先端の円環溝(25)に筒状薄膜体(26)の環状体(28)
を嵌合し、ケース(7)をさらに前進させて、ケース(7)
の先端部(18)が薄膜(33)を挟んでパッキング(17)に所要
の圧接力で圧接したとき、係合段部(19)に係合爪(20)が
係合して、コネクタ本体(3)とケース(7)は連結され
る。
【0041】その後、ケース(7)の後端のテーパーねじ
(24)を前進させて、ケース(7)の貫通孔(6)を窄め、鋸
歯状部(22)をケーブル(7)の外郭被覆(8)に噛合させ
て、ケーブル(4)とケース(7)を固定する。
【0042】図5は、前記筒状薄膜体(26)の変形例を示
す本発明の他の実施例であり、変更されない部分につい
ては、図1と同様の符号を付して、それの説明を省略す
る。
【0043】図5の筒状薄膜体(26A)は、筒本体部(29a)
の右側後端が、筒本体部(29)と同一の径をなして、ケー
ス(7)の後端貫通孔(6)の近くまで延びている。即ち、
前方先端の環状体(27)を省いて他は同一径となってい
る。筒本体部(29a)の後端開口部(30a)は、端部より若干
前方寄りのところで、ロック機構付締め付けバンド(通
称インターロック(商標)と称されている)(41)によ
り、開口部(30a)を巾着状に窄めて、ケーブル(4)の外
郭被覆(8)に水密に密着して締結されている。
【0044】この実施例によると、ケーブル(7)と筒状
薄膜体(26A)との水密接合が簡便になるとともに、筒状
薄膜体(26A)の構造が簡素化される。なお、ロック機構
付締め付けバンド(41)に代えて、多数の電線を結束する
麻、綿、ゴムおよび合成樹脂等でなる結束糸、もしくは
結束バンドを巻き付けて、水密に締結してもよい。
【0045】図6は、図5の筒状薄膜体(26A)の左側の
開口端部(27)における環状体(28)を、図1、図2のもの
よりも太く変形した筒状薄膜体(26B)を用いた実施例を
示す。なお、変更のない部分については、図1および図
6と同様の符号を付して、それの説明を省略する。図6
においては、ケース(7)の先端部(18)における円環溝(2
5a)を若干幅広するとともに、その円環溝(25a)に嵌合す
る筒状薄膜体(26B)の環状体(28a)を、円環溝(25a)の深
さよりも太く形成し、かつこの円環溝(25a)に、環状体
(28a)を浅く嵌合する。
【0046】コネクタ本体(3)の凹み(15)の底(16)のパ
ッキング(17)は省略され、環状体(28a)は、直接凹み(1
5)の底(16)に水密に圧着される。
【0047】この実施例によると、パッキング(17)が省
かれて安価になるとともに、図5の例と同様の効果を奏
する。
【0048】図7は、防水コネクタの別の実施例を示す
ものである。なお、図1及び図5の実施例から変更され
ない部分については、前に説明した符号を付して、詳細
な説明は省略する。
【0049】図7の実施例の防水コネクタ(1B)における
コネクタ本体(3a)の後端部外周には、外径より若干小さ
い径の雄ねじ(42)を切ってある。ケース(7a)の先端内周
には、前記雄ねじ(42)に螺合する雌ねじ(43)を切ってあ
り、両雌雄のねじ(42)(43)の長さは合致している。
【0050】コネクタ本体(3a)の凹み(15)には、前方の
先端部(18a)に縮径段部(44a)を有し、縮径段部(44a)よ
り後方の外周が凹み(15)に緩く嵌め込まれ、かつ後端を
凹み(15)の外側に突出させた筒状の環状体(44)が嵌合し
ている。
【0051】環状体(44)の外側には、一方の先端内周を
コネクタ本体(3a)の雄ねじ(42)に螺合する雌ねじ(45)
と、他方の先端外周をケース(7a)の雌ねじ(43)に螺合す
る雄ねじ(46)を有し、かつ雄ねじ(46)側の後端内周に
は、環状体(44)の後端(47)に当接する係合段部(48)を有
する環状押圧体(49)が嵌合している。
【0052】環状押圧体(49)は、両端に雌雄のねじ付延
長スリーブ状をなして、コネクタ本体(3a)とケース(7a)
の間に介在し、かつ環状押圧体(49)を、根元近くまで捩
じ込むことにより、環状体(44)の前方の先端部(18a)
を、パッキング(17)に押圧しうるようなっている。
【0053】環状体(44)の縮径段部(44a)には、軸線方
向の長さ全体に亘って径を一定とした筒状薄膜体(26C)
の開口端部(27a)が、環状体(44)の内腔(50)を貫通し
て、前方に突出し、その先端部を裏返して反転巻回され
ている。
【0054】環状体(44)の前方先端部(18a)に巻回され
た薄膜(33)は、パッキング(17)に水密に密着して、水密
性が保たれている。
【0055】筒状薄膜体(26C)の後端の開口端部(30a)
は、図5、図6の実施例と同様に、ロック機構付締め付
けバンド(41)、もしくは前記他の結束バンド等により、
開口端部(30a)を巾着状に窄めて、ケーブル(4)の外郭
被覆(8)に水密に密着して締結されている。
【0056】この実施例の防水コネクタ(1B)は、組み立
て順序に自由度が高く、組み立て易い。また、防水コネ
クタ(1B)を非防水型として使用するのも容易である。そ
の際には、接触子(2)にケーブル(4)の芯線(13)を接続
した後、ケース(7a)をコネクタ本体(3a)に雌雄のねじ(4
2)(43)を螺合させて連結するだけでよい。
【0057】非防水として使用されているものを、後か
ら防水型に変更するのも容易である。すなわち、パッキ
ング(17)、筒状薄膜体(26C)、環状体(44)、環状押圧体
(49)およびロック機構付締め付けバンド(41)を、追加部
品として用意しておけば、簡単に防水型に変更できる。
【0058】筒状薄膜体(26C)は、全長に亘り一定の径
であるから、不特定寸法の長尺物を材料として使用し、
それを作業現場で必要寸法に切断して、必要な長さの筒
状薄膜体(26C)を作って使用することができる。
【0059】コネクタ本体(3a)とケース(7a)の色を同色
として、その色と環状押圧体(49)の色を異ならせておく
と、非防水型と放水型との識別が容易となり便利であ
る。
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。 (a) 簡単な構造で、確実に安定した防水を行うことがで
きる。 (b) 防水した部屋とその外側の気圧差や水圧差が、弾力
性のある筒上薄膜体の表面全体に加わるため、水密に圧
着したシール部分には、特別の圧力が加わらないので、
長期間安定した防水効果を持続できる。 (c) 専用のパッキングを省略できる(請求項3)。 (d) 筒上薄膜体を長尺の材料として供給できる(請求項
6)。 (e) 作業現場で防水構造に組み立てるのが容易となる
(請求項8)。 (f) 筒上薄膜体とケーブルとの水密な圧着作業が容易に
なる(請求項9)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である防水コネクタの中央縦
断面図である。
【図2】図1に示す防水コネクタの組み立て要領を示す
ケーブルと筒状薄膜体の斜視図である。
【図3】図1および図2に示す筒状薄膜体をケーブルに
装着するための治具の斜視図である。
【図4】筒状薄膜体を治具に装着して、部品として供給
するときの形態を示す斜視図である。
【図5】図1の筒状薄膜体の変形例を示す、図1と同様
の中央縦断面図である。
【図6】同じく、筒状薄膜体の他の変形例を示す、図1
と同様の中央縦断面図である。
【図7】防水コネクタの他の実施例を示す中央縦断面図
である。
【符号の説明】
(1A)(1B)防水コネクタ (2)接触子 (3)(3a)コネクタ本体 (4)ケーブル (5)中空部 (6)貫通孔 (7)(7a)ケース (8)外郭被覆 (9)端部 (10)シール材 (11)絶縁材 (12)ケーブル接続端部 (13)芯線 (14)ねじ (15)凹み (16)底 (17)パッキング (18)(18a)先端部 (19)係合段部 (20)係合爪 (21)スリット (22)鋸歯状部 (23)テーパー雄ねじ (24)テーパー雌ねじ (25)円環溝 (26)(26A)(26B)(26C)筒状薄膜体 (27)(27a)開口端部 (28)環状体 (29)筒本体部 (30)(30a)開口端部 (31)細筒部 (32)巻取部 (33)薄膜 (34)拡径治具 (35)スリーブ (36)フランジ (37)端部 (38)通孔 (39)連結ピン (40)フイルム材 (41)ロック機構付締め付けバンド (42)(46)雄ねじ (43)(45)雌ねじ (44)環状体 (44a)縮径段部 (47)後端 (48)係合段部 (49)環状押圧体 (50)内腔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌型もしくは雄型の接触子を適数備える
    コネクタ本体に、前記接触子にケーブルが接続される部
    分を中空部で覆い、かつ接触子に接続されるケーブルを
    挿通する貫通孔を備えるケースを、着脱自在に連結して
    なるコネクタにおいて、 柔軟性と弾力性を備えた非通水性の筒状薄膜体の一方の
    開口端部を、前記接触子の周囲におけるコネクタ本体の
    適所に水密に圧接するとともに、筒状薄膜体の他方の開
    口端部を、ケーブルの外郭被覆に、水密に圧接したこと
    を特徴とする防水コネクタ。
  2. 【請求項2】 筒状薄膜体が、ゴムからなる請求項1に
    記載の防水コネクタ。
  3. 【請求項3】 筒状薄膜体が、コネクタ本体に圧接され
    る開口端部に厚肉の環状体を備えている請求項1又は2
    に記載の防水コネクタ。
  4. 【請求項4】 筒状薄膜体におけるケーブルに圧接され
    る方の開口端部を、ケーブルの径より小径としてなる請
    求項1〜3のいずれかに記載の防水コネクタ。
  5. 【請求項5】 筒状薄膜体が、筒状体本体と、それに連
    なる小径の細筒部を備え、その筒状薄膜体は、筒状体本
    体の開口端部並びに細筒部の開口端部それぞれから、筒
    状の薄膜が円環状に軸線方向に巻上げられるとともに、
    細筒部を巻上げた円環部分の内径部には、この円環部分
    の内径をケーブルの径より大径に拡径する治具が装着さ
    れてケーブルに嵌挿されている請求項4に記載の防水コ
    ネクタ。
  6. 【請求項6】 筒状薄膜体が、全長に亘って等径の薄膜
    チューブである請求項1または2に記載の防水コネク
    タ。
  7. 【請求項7】 コネクタ本体における一方の筒状薄膜体
    の開口端部を圧接する個所に、弾性パッキングを設けて
    なる請求項1〜6のいずれかに記載の防水コネクタ。
  8. 【請求項8】 コネクタ本体が、筒状薄膜の開口端を先
    端に巻装して、その筒状薄膜の開口端をコネクタ本体に
    当接するための環状体と、その環状体を軸線方向に押圧
    して筒状薄膜の開口端をコネクタ本体に圧接するための
    環状押圧体を備えている請求項1〜7のいずれかに記載
    の防水コネクタ。
  9. 【請求項9】 ケーブルの外郭被覆に圧接される筒状薄
    膜体の開口端部を、ロック式締め付けバンドで水密に圧
    接してある請求項1〜3のいずれか、もしくは6〜8の
    いずれかに記載の防水コネクタ。
  10. 【請求項10】 ケーブルの外郭被覆に圧接する筒状薄
    膜体の開口端部を、ゴムバンドで水密に圧接してある請
    求項1〜3のいずれか、もしくは6〜8のいずれかに記
    載の防水コネクタ。
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