JP6637704B2 - 発光素子およびその製造方法、ならびにそれを用いた受発光モジュール - Google Patents

発光素子およびその製造方法、ならびにそれを用いた受発光モジュール Download PDF

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Description

本発明は、発光素子およびその製造方法、ならびにそれを用いた受発光モジュールに関する。
従来、赤外線データ通信や近接センサなど、種々の用途で受発光モジュールが利用されている。一般的に、受発光モジュールには、絶縁基板上にLEDチップからなる発光素子と、フォトダイオードからなる受光素子とが配置される。
例えば近接センサに用いる受発光モジュールは、発光素子が赤外線を照射し、受発光モジュールに近づいた物体によって反射された赤外線を受光素子が受光することによって、物体の接近を非接触で検出する。
ところで、発光素子により照射される赤外線は、発光素子の正面および側方にも照射される。側方への照射光(側光)が受発光モジュールとしての誤作動の原因となり得ることは、例えば特許文献1においても知られている。
このような側光による誤作動を防止するため、特許文献1では、基板と、該基板に搭載された発光素子と、前記基板に搭載され、前記発光素子から発せられる波長の光に対して光電変換機能を有する受光素子と、樹脂パッケージと、を備える受発光モジュールにおいて、前記樹脂パッケージを、上記発光素子を覆う発光側部分と、上記受光素子を覆う受光側部分とに分割し、前記樹脂パッケージを覆い、かつ前記発光側部分と前記受光側部分との間に位置する隔壁を有するカバーをさらに設けることを提案している。
また、特許文献2では、赤外線発光素子、赤外線受光素子、およびICチップを備えて、かつこれらが基板に搭載されて封止樹脂により覆われている赤外線データ通信モジュールにおいて、前記基板に、グランド接続された金属層によって内面が覆われた凹部を形成し、かつこの凹部内に、前記発光素子を配置することにより、側光によるICチップの誤作動を防止することを提案している。
特開2008−277488号公報 特開2005−191189号公報
特許文献1に記載の受発光モジュールは、発光側部分と前記受光側部分との間に位置する隔壁を設けることで、前述の側光に起因する誤作動を防ごうとするものである。また、特許文献2に記載の受発光モジュールは、モジュール中に凹部を設けて、該凹部内に発光素子を配置することにより、側光に起因する誤作動を防ごうとするものである。
近年、スマートフォンなどの携帯端末に光学センサとして組み込むために受発光モジュールの小型化が求められている。特許文献1,2のいずれも、誤作動を防止するために受発光モジュール全体の構造に改善を加えることに着目しているが、上記隔壁の形成や、上記凹部の形成では、受発光モジュールのさらなる小型化には限界がある。
そこで本発明は、受発光モジュールのさらなる小型化を実現するため、受発光モジュールに供して好適な発光素子およびその製造方法、ならびにそれを用いた受発光モジュールを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決する方途について鋭意検討し、発光素子からの側光そのものを遮蔽すれば、前述の隔壁の形成や、凹部の形成が不要となり、受発光モジュールの小型化に資するのではないかと考えた。ここで、発光素子の発光強度は、側光を含む放射光全体の強度として評価される。そのため、発光効率の向上が求められる発光素子に対して、発光効率の低下に繋がる側光の遮蔽が求められるという課題認識はこれまでのところ存在しなかった。しかしながら、本発明者らは上記課題認識を着想し、発光素子の電極形状を適切化することで側光を遮蔽すれば、受発光モジュールの誤作動を防止できると共に、受発光モジュールの小型化に資することを知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)平面視略四角形状の発光素子であって、支持基板と、該支持基板上に形成された、表面が発光積層体形成領域および、該発光積層体形成領域と離隔した第1導電型電極形成領域を含む導電層と、前記発光積層体形成領域上に形成された、第1導電型半導体層、発光層および第2導電型半導体層をこの順に備える発光積層体と、前記発光積層体の前記第2導電型半導体層表面上に形成された、該第2導電型半導体層と同じ導電型の第2導電型電極と、前記第1導電型電極形成領域上に形成された、前記第1導電型半導体層と同じ導電型の第1導電型電極と、を有し、
前記第1導電型電極と前記発光積層体との間で溝部を構成し、該溝部を介して前記発光積層体と前記第1導電型電極とが対面し、該第1導電型電極が、前記平面視略四角形状の外縁の四辺のうち前記第1導電型電極形成領域に隣接する少なくとも一辺に向かう前記発光積層体の側光の全部および前記少なくとも一辺以外の辺の一部に向かう前記発光積層体の側光を遮蔽し、前記第1導電型電極の高さは、前記発光積層体の前記導電層からの高さよりも高く、前記発光積層体の上面の、前記第1導電型電極側の端部における、前記第1導電型電極への仰角θが30度以上であることを特徴とする発光素子。
(2)前記第1導電型電極は、前記第1導電型電極形成領域上に形成された、前記第1導電型半導体層と同種の第1層と、前記発光層と同種の第2層と、前記第2導電型半導体層と同種の第3層と、をこの順に備える構造体と接し、前記構造体の上面と前記導電層とを電気的に接続し、前記構造体の少なくとも一部を被覆する金属部である、前記(1)に記載の発光素子。
(3)前記第1導電型電極が前記構造体の全部を被覆する、前記(2)に記載の発光素子。
(4)前記発光積層体形成領域が平面視凸形状であり、前記第1導電型電極形成領域が平面視凹形状である、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の発光素子。
(5)前記第1導電型電極上にはんだが設けられる、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の発光素子。
(6)前記導電層は導電体および絶縁体からなるパターン形状を有する、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の発光素子。
(7)平面視略四角形状の発光素子の製造方法であって、成長用基板上に、第2導電型半導体層、発光層および第1導電型半導体層を順次形成してなる積層体を形成する工程と、前記第1導電型半導体層上に導電層を形成する工程と、前記導電層および支持基板を接合する工程と、前記成長用基板を剥離する工程と、前記積層体の表面を第1領域および第2領域に区画し、前記第2領域における前記積層体の全部を、前記導電層が露出するまで除去する除去工程と、該除去工程の後、前記積層体の前記第1領域上に、前記第2導電型半導体層と同じ導電型の第2導電型電極を形成する第2導電型電極形成工程と、前記露出した前記導電層の第1導電型電極形成領域上に、前記第1導電型半導体層と同じ導電型の第1導電型電極の少なくとも一部を形成する第1導電型電極形成工程と、を有し、
前記第1導電型電極形成工程において、前記第1導電型電極と前記積層体との間で構成される溝部を介して、前記積層体と前記第1導電型電極とが対面し、前記平面視略四角形状の外縁の四辺のうち前記第1導電型電極形成領域に隣接する少なくとも一辺に向かう前記積層体の側光の全部および前記少なくとも1辺以外の辺の一部に向かう前記発光積層体の側光が前記第1導電型電極によって遮蔽され、前記第1導電型電極の高さは、前記発光積層体の前記導電層からの高さよりも高く、前記積層体の上面の、前記第1導電型電極側の端部における、前記第1導電型電極への仰角θが30度以上となるように前記第1導電型電極を形成することを特徴とする発光素子の製造方法。
(8)平面視略四角形状の発光素子の製造方法であって、成長用基板上に、第2導電型半導体層、発光層および第1導電型半導体層を順次形成してなる積層体を形成する工程と、前記第1導電型半導体層上に導電層を形成する工程と、前記導電層および支持基板を接合する工程と、前記成長用基板を剥離する工程と、前記積層体の表面を第1領域および第2領域に区画し、前記第2領域における前記積層体の一部を前記導電層が露出するまで除去する除去工程と、該除去工程の後、前記第1領域側の前記積層体の前記第2導電型半導体層上に、該第2導電型半導体層と同じ導電型の第2導電型電極を形成する第2導電型電極形成工程と、前記露出した前記導電層の第1導電型電極形成領域上に、前記第1導電型半導体層と同じ導電型の第1導電型電極を、前記第2領域側の前記積層体の少なくとも一部を被覆して形成する第1導電型電極形成工程と、を有し、
前記除去工程の後、前記第1領域側の前記積層体と、前記第2領域側の前記積層体とは離隔し、前記第1導電型電極形成工程において、前記第1導電型電極と前記第1領域側の前記積層体との間で構成される溝部を介して、前記第1領域側の前記積層体と前記第1導電型電極とが対面し、前記平面視略四角形状の外縁の四辺のうち前記第1導電型電極形成領域に隣接する少なくとも一辺に向かう前記第1領域側の前記積層体の側光の全部および前記少なくとも1辺以外の辺の一部に向かう前記発光積層体の側光が前記第1導電型電極によって遮蔽され、前記第1導電型電極の高さは、前記発光積層体の前記導電層からの高さよりも高く、前記積層体の上面の、前記第1導電型電極側の端部における、前記第1導電型電極への仰角θが30度以上となるように前記第1導電型電極を形成することを特徴とする発光素子の製造方法。
(9)前記(1)〜(6)のいずれかに記載の発光素子と、受光素子とを有し、前記発光素子の前記側光が遮蔽される側に、前記受光素子が配置されることを特徴とする受発光モジュール。
本発明によれば、平面視略四角形状の発光素子において、所定方向に向かう側光を遮蔽するよう第1導電型電極を適切に設けたので、受発光モジュールに供して好適な発光素子を提供することができる。
本発明の第1実施形態に従う発光素子100を説明する模式図であり、(A)は模式断面図であり、(B)はその平面図である。 本発明の第1実施形態に従う発光素子110の模式図であり、(A)は模式断面図であり、(B)はその平面図である。 本発明の第2実施形態に従う発光素子200の模式図であり、(A)は模式断面図であり、(B)はその平面図である。 本発明の第2実施形態に従う発光素子210の模式図であり、(A)は模式断面図であり、(B)はその平面図である。 (A)〜(E)は、本発明の一実施形態に従う発光素子の平面図である。 本発明の第1実施形態に従う発光素子100の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に従う発光素子200の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、同一の構成要素には原則として同一の参照番号を付して、説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜上、各層の縦横の比率を実際の比率から誇張して示している。予め、図1〜図4の対応関係を説明すると、図1(A)は、図1(B)のI−I断面図であり、図2(A)は、図2(B)のII−II断面図であり、図3(A)は、図3(B)のIII−III断面図であり、図4(A)は、図4(B)のIV−IV断面図である。また、図1〜図5中の二点鎖線はダイシング用の取りしろを意味する。
(発光素子)
図1(A),(B)に示すように、本発明の第1実施形態に従う発光素子100は、平面視略四角形状である。発光素子100は、支持基板10と、支持基板10上に形成された、表面が発光積層体形成領域RLおよび、発光積層体形成領域RLと離隔した第1導電型電極形成領域REを含む導電層20と、発光積層体形成領域RL上に形成された、第1導電型半導体層31、発光層32および第2導電型半導体層33をこの順に備える発光積層体30と、発光積層体30の第2導電型半導体層33表面に形成された第2導電型電極40と、第1導電型電極形成領域RE上に形成された、第1導電型電極50と、を有する。なお、第1導電型電極50は、第1導電型半導体層31と同じ導電型であり、第2導電型電極40は、第2導電型半導体層33と同じ導電型であり、第1導電型半導体層31と、第2導電型半導体層33とは導電型が異なる。例えば第1導電型半導体層31がn型の場合、第2導電型半導体層はp型となる。同様に、第1導電型半導体層31がp型の場合、第2導電型半導体層はn型となる。各層および各電極は、半導体発光素子(LED)において用いられる一般的な材料から構成することができ、発光積層体30により放射される光の波長も、発光素子100の用途に応じて各層の材料を適宜選択することによって、赤外光、可視光および紫外光のいずれとすることもできる。
なお、導電層20の表面が発光積層体形成領域RLおよび第1導電型電極形成領域REを「含む」とは、導電層20の表面を互いに重なり合わない所定の領域RL,REに区切ることを意味し、領域RLおよび領域RE以外の領域もこの表面には存在してもよい。ただし、発光積層体形成領域RLおよび第1導電型電極形成領域RE間は電気的に接続されるものとする。さらに、第1導電型電極形成領域REとは、その領域の直上に第1導電型電極50が形成される領域を意味し、第1導電型電極50は第1導電型電極形成領域RE以外の導電層20の上方に他の構成を介して延在していてもよい(例えば後述の図2参照)。発光積層体形成領域RLも同様に、その領域の直上に発光積層体30が形成される領域を意味する。
以下、本実施形態では簡単のため、第1導電型半導体層31をp型半導体層31(「p層31」と略記する。)とし、第2導電型半導体層33をn型半導体層33(「n層33」と略記する。)と表記する。同様に、第2導電型電極40をn型電極40とし、第1導電型電極50をp型電極50と表記する。ただし、上記各層および各電極のp型およびn型を入れ替えてもよいことは勿論である。なお、本明細書でいう「略四角形状」には、四角形が含まれることは勿論のこと、四角形の角部を面取り等して丸みを付けたものであってもよいことを意味する。後者の場合、丸みが付けられていないと仮想化したときの四角形の四辺を、平面視略四角形状のそれぞれの辺とみなす。
さらに、発光素子100において、p型電極50と発光積層体30との間で溝部Tを構成し、該溝部Tを介して発光積層体30とp型電極50とが対面する。p型電極50が、平面視略四角形状の外縁の四辺のうち第1導電型電極形成領域REに隣接する少なくとも一辺に向かう発光積層体30の側光Lの全部を遮蔽する。図1(B)に示す一例では、p型電極50は、コの字型に配置され、四角形の右辺に向かう側光Lの全部がp型電極50により遮蔽されるとともに、上辺および下辺でも遮蔽される。ここで、本明細書における「側光」とは、基板面に対して水平方向に取り出される光をいう。第1導電型電極50の高さは発光積層体30の導電層20からの高さよりも高く形成することが好ましい。さらに、発光積層体30の上面の、第1導電型電極側の端部における、第1導電型電極50への仰角θが30度以上であることが好ましい。換言すれば、図1(A)の一実施形態において、第1導電型電極50と発光積層体30との高さの差をΔH、溝部Tの幅をtとすると、tanθ=ΔH/tについて、tanθ≧1/√3(θは30度以上)であることが好ましい。こうすることで、発光積層体30の側面から第1導電型電極50に向かう側光がより確実に遮蔽される。水平方向より斜め上方への光については、θが30度以上であれば、この角度を超えて第1導電型電極より上方に抜ける光の成分は受光素子へ光が直接届く方向ではない(但し、対象物に当たって反射した光を除く)ため、受光素子への悪影響を考慮する必要がないためである。この場合、第1導電型電極50と発光積層体30との高さの差ΔHを1〜100μmとすることができ、溝部Tの幅tを1〜50μmとすることができる。例えば、ΔHを10μm、tを10μm、θを45度とすることができる。なお、図2(A)を用いて後述する発光素子110のように、p型電極50の一部が発光積層体30の上面の、第1導電型電極側の端部を被覆しているような場合には、θは90度であるとみなす。
n型電極40およびp型電極50に電圧が印加されると、導電層20を介して発光積層体30に電流が流れ(発光素子100は、いわゆる「横型」の発光素子と言える。)、発光積層体30から光が放射される。p型電極50は既述のとおりであるため、図1(B)の実施形態では、右辺に向かう側光Lの全てが遮蔽される。そのため、受発光モジュールに用いた場合に、受光素子を側光Lが遮蔽される側(本実施形態では右辺側)に配置すれば、その誤作動が防止できると共に、受発光モジュールの小型化に資するため、受発光モジュールに供して好適である。
ここで、p型電極50は、図1(B)に例示するように、平面視略四角形状の外縁の四辺のうち、前記少なくとも一辺以外の辺の一部に向かう前記発光積層体の側光をさらに遮蔽することが好ましい。既述のとおり、図1(B)に示す一例では、コの字型に配置されたp型電極50が、四角形の右辺に向かう側光Lを遮蔽するとともに、上辺および下辺でも遮蔽する。発光積層体30の側光をより確実に遮蔽することができるためである。さらに、溝部Tは導電層20を露出することが好ましい。溝部Tが第1導電型半導体層31を残すように形成された場合の、残存する第1導電型半導体層31を経由した側光Lの漏れを防ぎ、側光Lをより確実に遮蔽できるためである。
また、上述の第1実施形態に従う発光素子100の変形態様として、図2に示すように、溝部Tが保護膜60によって充填された発光素子110を挙げることができる(図2(A))。発光素子100では、p型電極50が全て第1導電型(p型)電極形成領域REの上方のみに形成されていたが、発光素子110では、p型電極50の一部は、発光積層体形成領域RLの上方に、保護膜60を介して延在して設けられている。なお、本明細書における発光積層体30とp型電極50とが「対面する」とは、図2(A)に示す発光素子110のように、保護膜60などの他の構成を介して発光積層体30とp型電極50(の少なくとも一部)とが対面する場合も含むものとする。
図2(B)に図示する発光素子110においては、平面視略四角形状の外縁の四辺のうち、左辺の全部(と共に、上辺および下辺の少なくとも一部)に向かう発光積層体30の側光が取り出される。そして、p型電極50と発光積層体30との間で溝部Tを構成し、該溝部Tを介して発光積層体30とp型電極50とが対面する。発光素子110では、p型電極50が、(ダイシング用の取りしろ部分を除き)発光素子110の右辺全てを覆っているので、右辺に向かう発光積層体30の側光Lの全部を確実に遮蔽することができる。また、p型電極50が発光積層体30の一部を覆っているので、該覆った部分の光を遮蔽できる点でも好ましい。なお、保護膜60には、例えばSiO2膜を用いることができる。
なお、図1には図示しないが、発光素子110と同様に、保護膜60は、発光素子100の溝部Tの一部または全部を充填してもよく、発光積層体を被覆することも好ましい。p型電極50と、発光積層体30との絶縁性を高め短絡を抑制することができる。
さらに、図3(A),(B)に示すように、本発明の第2実施形態に従う発光素子200は、導電層20の発光積層体形成領域RL以外の領域上の、例えば第1導電型電極形成領域REに囲まれた領域上に、第1導電型半導体層31(p層31)と同種の第1層31’と、発光層32と同種の第2層32’と、第2導電型半導体層33(n層33)と同種の第3層33’をこの順に備える構造体30’が形成されていてもよい。そして、第1導電型電極50(p型電極50)は構造体30’と接し、かつ、構造体30’の上面と導電層20とを電気的に接続し、さらに、構造体30’の少なくとも一部を被覆する金属部であることも好ましい。図3(A)は、p型電極50が構造体30’の全部を被覆する場合の例である。また、図4(A),(B)に示すように、p型電極50が構造体30’の一部のみを被覆してもよく、この場合、構造体30’は、発光積層体形成領域RL以外の領域上の、第1導電型電極形成領域REと接し、かつ、領域RLと離隔した領域上に形成することができる。発光素子200,210のいずれも、n型電極40およびp型電極に電圧が印加されると、導電層20を介して発光積層体30に電流が流れ、発光積層体30から光が放射される。なお、構造体30’は第1導電型電極50により短絡しているため、発光しない。
なお、第1導電型半導体層31と、第1層31’が「同種」であるとは、両者の極性、組成および厚みが同じまたは略等しいことを意味し、第2層32’および第3層33’についても同様である。構造体30’の技術的意義については後述する。
また、詳述しないが、発光素子110と同様に、第2実施形態に従う発光素子200,210においても、溝部Tの一部または全部に保護膜60が充填されていてもよい。
さらに、本発明のn型電極40およびp型電極50の電極形状は、図1〜図4の形状に何ら制限されるものではなく、発光積層体30に流れる電流を適正化するために、例えば、図5(A)〜(E)に示すような、種々の電極形状を取ることができる。
図5(A)は、断面図としては図1(A)と同様の電極形状であるが、平面視したときに、p型電極50が、発光積層体形成領域RLおよび溝部Tを除く領域の全面に渡り形成されている。この場合、右辺、上辺および下辺の3辺への側光を遮蔽することができ、好ましい。以下、本段落では、光を取り出す側の辺を「左辺」とし、側光Lの全部を遮蔽する辺を「右辺」とする。遮蔽すべき右辺以外の、例えば上辺または下辺から斜方に漏れた光が反射して右辺方向に周り込む場合を防ぐため、図5(A)のように、左辺の端部から背後に漏れる方向の光の過半を防ぐ形状であることが好ましい。また、図5(B)に示すように、右辺側全てと、上辺および下辺の、右辺側の一部が覆われるようにp型電極50を設けることも好ましく、この場合も反射による側光Lの右辺側への回り込みを抑制することができる。また、図5(C)では、発光積層体30(すなわち発光積層体形成領域RL)が平面視凸形状であり、p型電極50(すなわち第1導電型電極形成領域RE)が平面視凹形状である。図5(D)も、図5(C)と同様に、発光積層体形成領域RLが平面視凸形状であり、第1導電型電極形成領域REが平面視凹形状となっているが、発光積層体形成領域RLの凸部に丸みが設けられており、直線部と曲線部から凸部が形成されている。図5(E)も、図5(C)と同様に、発光積層体形成領域RLが平面視凸形状であり、第1導電型電極形成領域REが平面視凹形状となっているが、発光積層体形成領域RLの凸部が放物線上の丸みを有している。また、図5(C)〜(E)では、n型電極40が複数設けられている。このように、n型電極40およびp型電極50の形状は、所望に応じて適宜設計することができる。
なお、本発明に従う発光素子はフリップチップ型およびワイヤーボンディング型のいずれにも適用可能であり、第1導電型電極50(p型電極50)上にはんだが設けられることが好ましい。
また、支持基板10は導電層20を介して基板接合またはメッキ形成が可能であり、かつ、発光積層体30を支持できる材料であればどのようなものでもよいが、発光積層体30との間の熱膨張係数が近い材料であることが好ましい。発光積層体30の材料に合わせて、例えば、Si基板やSiC基板、GaAs基板、GaNやAlN等の基板、Cu、W、Mo等の金属や合金材料など、また、エポキシやポリイミドなどの樹脂、ガラス基板等の透光性基板を支持基板10に用いることができる。導電層20は、発光積層体形成領域RLと第1導電型電極形成領域REとの間の電気的な接続が維持される形態であれば、導電体および絶縁体からなるパターン形状(図示せず)を有してもよい。
以下、各構成を例示するが、本実施形態は発光素子に用いることのできる種々の材料を適用することができ、以下の具体例に何ら制限されるものではない。
まず、支持基板10には、例えばSi基板を用いることができる。図示しないが、支持基板10と、導電層20との間には、支持基板10および導電層20を接合するためのSi基板側の接合層および導電層側の反射接合層が設けられていることが好ましい。この接合層には、例えばTi、Pt、Auおよびこれらの金属より選択される合金、ならびにこれらの積層構造を用いることができる。また、反射接合層には、発光波長に対して高反射率を有する材料である例えばAl、Au、Pt、Cuなどの金属、およびこれらの金属より選択される合金、ならびにこれらの積層構造を用いることができる。接合層および反射接合層の接合面にあたる表面は、Auのような酸化しない金属を用いることが接合強度の点から望ましい。また、半田系の材料を用いて接合することも可能である。導電層が前述の絶縁体を含むパターン形状を有する場合、斯かる絶縁体には例えばSiO2を用いることができる。
p層31、発光層32およびn層33からなる発光積層体30の各層には、例えば発光積層体30が赤外光を放射する場合には、GaAs材料,AlGaAs材料,InGaAs材料,AlGaInAs材料およびInGaAsP材料などから、組成を適宜選択して用いることができる。発光積層体30はバッファ層を有していてもよいし、発光層32は多重量子井戸構造を有していてもよい。n型およびp型の不純物も一般的なものを使用することができる。
また、n型電極40にはn層33と良好なコンタクトを形成する材料が用いられ、例えばAu、Ge、Ni、Ti、Pt、Cu、Sn、Agおよびこれらの金属より選択される合金、ならびにこれらの積層構造を用いることができる。例えば、n型電極40のオーミック電極としてAu、Ge、Niを、半田めっきの材料としてCu、Sn、Agを、これらの間のシードまたはバリア層としてTi、Ni、Ptを用いることができる。なお、p型電極50には、発光積層体30から放射される光を透過しない材料を用いる。例えばAu、Ni、Ti、Pt、Cu、Sn、Agおよびその合金、ならびにこれらの積層構造を用いることができる。また、オーミック電極としてAuZnを用いることができ、シードまたはバリア層としてのTi、Ni、Ptを、半田めっきの材料としてCu、Sn、Agを用いることができる。
(発光素子の製造方法)
次に、これまで説明してきた本発明の第1実施形態に従う発光素子100の製造方法の一実施形態を、図6を用いて説明する。なお、図1〜5では、ダイシング用の取りしろを二点鎖線で表記したが、簡単のため図6および後述の図7では表記しない。平面視略四角形状である発光素子100の製造方法は、成長用基板90(図6(A))上に、第2導電型半導体層33、発光層32および第1導電型半導体層31を順次形成してなる積層体30を形成する工程(図6(B))と、第1導電型半導体層31上に導電層20を形成する工程(図6(C))と、導電層20および支持基板10を接合する工程(図6(D))と、成長用基板90を剥離する工程(図6(E))と、積層体30の表面を第1領域R1および第2領域R2に区画し、第2領域R2における積層体30の全部を、導電層20が露出するまで除去する除去工程(図6(F))と、該除去工程の後、積層体30の第2導電型半導体層33上に、第2導電型半導体層33と同じ導電型の第2導電型電極40を形成する第2導電型電極形成工程と、前記露出した導電層20の第1導電型電極形成領域RE上に、第1導電型半導体層31と同じ導電型の第1導電型電極50の少なくとも一部を形成する第1導電型電極形成工程(図6(G)〜(H))と、を有する。なお、ここでいう積層体30の表面を第1領域R1および第2領域R2に「区画する」とは、積層体30の表面を所定の領域に二分することを意味し、他の領域は含まないものとする。
ここで、第1導電型電極形成工程において、第1導電型電極50と積層体30との間で構成される溝部Tを介して、積層体30と第1導電型電極50とが対面し、前記平面視略四角形状の外縁の四辺のうち第1導電型電極形成領域REに隣接する少なくとも一辺に向かう積層体30の側光の全部が第1導電型電極50によって遮蔽されるように第1導電型電極50を形成する。こうして作製された発光素子100は、受発光モジュールに用いた場合に、受光素子を側光が遮蔽される側に配置すれば、その誤作動が防止できると共に、受発光モジュールの小型化に資するため、受発光モジュールに供して好適である。各工程については、MOCVD法、スパッタリング法、めっき成長法などの常法を適用することが可能であり、以下の説明はその具体例および好適な例に過ぎない。
成長用基板90には、例えばGaAs基板を用いることができる。成長用基板90を剥離する工程(図6(E))を容易に行うため、積層体30を形成する工程(図6(B))に先立ち、成長用基板に対して適切なエッチング選択比を有するエッチングストップ層を形成してもよい。この場合、剥離する工程(図6(E))においては、エッチングにより成長用基板を除去して剥離することができる。また、レーザー照射等によって成長用基板を剥離してもよい。
除去工程(図6(F))においては、例えばフォトレジスト等を第2導電型半導体層33表面に塗布してマスクを形成し、第1領域R1および第2領域R2に区画して、リン酸および過酸化水素等を用いてエッチングを行うことができる。
電極形成工程(図6(G)〜(H))においては、まずTi、Cuなどのめっきシード層41,51を積層体30および露出した導電層20表面に形成する。次いでレジストパターンを形成した後に、めっき成長法により第2導電型電極42および第1導電型電極52をそれぞれのシード層41,51上にめっき成長させて、第2導電型電極40および第1導電型電極50を形成することができる。なお、本実施形態の場合、電極の高さを揃えるため、別々に第2導電型電極42および第1導電型電極52を成長させることが好ましい。なお、めっき成長後、不要な部分のシード層41、51をエッチングにより除去する。既述のとおり、第1導電型電極50が、所定の一辺側に向かう積層体30の側光を遮蔽するように形成する限りは、種々の電極形状とすることができる。また、発光素子100,200の説明において既述のとおり、保護膜60を設けてもよい。
また、本発明の製造方法の変形態様として、第2実施形態に従う発光素子200の製造方法を、図6,7を用いて説明する。平面視略四角形状である発光素子100の製造方法は、成長用基板90(図6(A))上に、第2導電型半導体層33、発光層32および第1導電型半導体層31を順次形成してなる積層体30を形成する工程(図6(B))と、第1導電型半導体層31上に導電層20を形成する工程(図6(C))と、導電層20および支持基板10を接合する工程(図6(D))と、成長用基板90を剥離する工程(図6(E),図7(A))と、積層体30の表面を第1領域R1および第2領域R2に区画し、第2領域R2における積層体30の一部を導電層20が露出するまで除去する除去工程(図7(B))と、該除去工程の後、第1領域R1側の積層体30の第2導電型半導体層33上に、該第2導電型半導体層33と同じ導電型の第2導電型電極40を形成する第2導電型電極形成工程と、前記露出した導電層20の第1導電型電極形成領域RE上に、第1導電型半導体層31と同じ導電型の第1導電型電極50を、第2領域R2側の積層体の少なくとも一部を被覆して形成する第1導電型電極形成工程(図7(C)〜(D))と、を有する。ここで、便宜上、除去工程(図7(B))の後、第2領域R2側に残留した積層体を積層体30’と表記する。除去工程(図7(B))の後、第1領域R1側の積層体30と、第2領域R2側の積層体30’とは離隔する。第2領域R2側の第1半導体層が前述の第1層31’となり、同様に、発光層が前述の第2層32’となり、第2半導体層が第3層33’となる。なお、図7の実施形態の場合、積層体30’の上面で第1導電型電極50が延在してつながっており、積層体の全部を被覆している。
第1導電型電極形成工程において、第1導電型電極50と第1領域R1側の積層体30との間で構成される溝部Tを介して、第1領域R1側の積層体30と第1導電型電極50とが対面し、前記平面視略四角形状の外縁の四辺のうち前記第1導電型電極形成領域に隣接する少なくとも一辺に向かう第1領域R1側の積層体30の側光の全部が第1導電型電極50によって遮蔽されるように第1導電型電極50を形成する。
こうして作製された発光素子200は、受発光モジュールに用いた場合に、受光素子を側光が遮蔽される側に配置すれば、その誤作動が防止できると共に、受発光モジュールの小型化に資するため、受発光モジュールに供して好適である。
また、本実施形態の場合、前述の発光素子100の製造方法の実施形態と異なり、積層体30と、積層体30’との高さが揃っているため、第2導電型電極40および第1導電型電極50の高さを揃えるためにめっき成長を別々に行う必要がなく、工程数を減少させることができ、好ましい。
(受発光モジュール)
本発明の一実施形態に従う受発光モジュールは、前述の発光素子と、受光素子とを有し、前記発光素子の前記遮蔽される前記一辺の側に、前記受光素子が配置されることを特徴とする。例えば、透光性基板上に回路を形成し、回路の一方に前述の発光素子の第1導電型電極と第2導電型電極の位置を合わせて半田等を用いて実装し、回路の他方に受光素子を実装する。これにより透光性基板を透過して出射した発光素子の光が、対象物に反射して透光性基板に入射し、受光素子によって検出されることになる。本発明の特徴部によって、透光性基板の回路を形成する側においては、発光素子と受光素子との間の誤作動防止措置が発光素子自体に備えられているため、発光素子と受光素子との間の遮光構造は不要であり、より小型の受発光モジュール設計が可能となる。
本発明によれば、受発光モジュールに供して好適な発光素子を提供することができる。
10 支持基板
20 導電層
30 発光積層体(積層体)
31 第1導電型半導体層(p層)
32 発光層
33 第2導電型半導体層(n層)
40 第2導電型電極(n型電極)
50 第1導電型電極(p型電極)
90 成長用基板
100 発光素子
L 側光
RL 発光積層体形成領域
RE 第1導電型電極形成領域
T 溝部

Claims (9)

  1. 平面視略四角形状の発光素子であって、
    支持基板と、
    該支持基板上に形成された、表面が発光積層体形成領域および、該発光積層体形成領域と離隔した第1導電型電極形成領域を含む導電層と、
    前記発光積層体形成領域上に形成された、第1導電型半導体層、発光層および第2導電型半導体層をこの順に備える発光積層体と、
    前記発光積層体の前記第2導電型半導体層表面上に形成された、該第2導電型半導体層と同じ導電型の第2導電型電極と、
    前記第1導電型電極形成領域上に形成された、前記第1導電型半導体層と同じ導電型の第1導電型電極と、を有し、
    前記第1導電型電極と前記発光積層体との間で溝部を構成し、該溝部を介して前記発光積層体と前記第1導電型電極とが対面し、該第1導電型電極が、前記平面視略四角形状の外縁の四辺のうち前記第1導電型電極形成領域に隣接する少なくとも一辺に向かう前記発光積層体の側光の全部および前記少なくとも一辺以外の辺の一部に向かう前記発光積層体の側光を遮蔽し、
    前記第1導電型電極の高さは、前記発光積層体の前記導電層からの高さよりも高く、
    前記発光積層体の上面の、前記第1導電型電極側の端部における、前記第1導電型電極への仰角θが30度以上であることを特徴とする発光素子。
  2. 前記第1導電型電極は、前記第1導電型電極形成領域上に形成された、前記第1導電型半導体層と同種の第1層と、前記発光層と同種の第2層と、前記第2導電型半導体層と同種の第3層と、をこの順に備える構造体と接し、
    前記構造体の上面と前記導電層とを電気的に接続し、
    前記構造体の少なくとも一部を被覆する金属部である、請求項に記載の発光素子。
  3. 前記第1導電型電極が前記構造体の全部を被覆する、請求項に記載の発光素子。
  4. 前記発光積層体形成領域が平面視凸形状であり、前記第1導電型電極形成領域が平面視凹形状である、請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子。
  5. 前記第1導電型電極上にはんだが設けられる、請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子。
  6. 前記導電層は導電体および絶縁体からなるパターン形状を有する、請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子。
  7. 平面視略四角形状の発光素子の製造方法であって、
    成長用基板上に、第2導電型半導体層、発光層および第1導電型半導体層を順次形成してなる積層体を形成する工程と、
    前記第1導電型半導体層上に導電層を形成する工程と、
    前記導電層および支持基板を接合する工程と、
    前記成長用基板を剥離する工程と、
    前記積層体の表面を第1領域および第2領域に区画し、前記第2領域における前記積層体の全部を、前記導電層が露出するまで除去する除去工程と、
    該除去工程の後、前記積層体の前記第1領域上に、前記第2導電型半導体層と同じ導電型の第2導電型電極を形成する第2導電型電極形成工程と、
    前記露出した前記導電層の第1導電型電極形成領域上に、前記第1導電型半導体層と同じ導電型の第1導電型電極の少なくとも一部を形成する第1導電型電極形成工程と、を有し、
    前記第1導電型電極形成工程において、前記第1導電型電極と前記積層体との間で構成される溝部を介して、前記積層体と前記第1導電型電極とが対面し、前記平面視略四角形状の外縁の四辺のうち前記第1導電型電極形成領域に隣接する少なくとも一辺に向かう前記積層体の側光の全部および前記少なくとも1辺以外の辺の一部に向かう前記発光積層体の側光が前記第1導電型電極によって遮蔽され、前記第1導電型電極の高さは、前記発光積層体の前記導電層からの高さよりも高く、前記積層体の上面の、前記第1導電型電極側の端部における、前記第1導電型電極への仰角θが30度以上となるように前記第1導電型電極を形成することを特徴とする発光素子の製造方法。
  8. 平面視略四角形状の発光素子の製造方法であって、
    成長用基板上に、第2導電型半導体層、発光層および第1導電型半導体層を順次形成してなる積層体を形成する工程と、
    前記第1導電型半導体層上に導電層を形成する工程と、
    前記導電層および支持基板を接合する工程と、
    前記成長用基板を剥離する工程と、
    前記積層体の表面を第1領域および第2領域に区画し、前記第2領域における前記積層体の一部を前記導電層が露出するまで除去する除去工程と、
    該除去工程の後、前記第1領域側の前記積層体の前記第2導電型半導体層上に、該第2導電型半導体層と同じ導電型の第2導電型電極を形成する第2導電型電極形成工程と、
    前記露出した前記導電層の第1導電型電極形成領域上に、前記第1導電型半導体層と同じ導電型の第1導電型電極を、前記第2領域側の前記積層体の少なくとも一部を被覆して形成する第1導電型電極形成工程と、を有し、
    前記除去工程の後、前記第1領域側の前記積層体と、前記第2領域側の前記積層体とは離隔し、
    前記第1導電型電極形成工程において、前記第1導電型電極と前記第1領域側の前記積層体との間で構成される溝部を介して、前記第1領域側の前記積層体と前記第1導電型電極とが対面し、前記平面視略四角形状の外縁の四辺のうち前記第1導電型電極形成領域に隣接する少なくとも一辺に向かう前記第1領域側の前記積層体の側光の全部および前記少なくとも1辺以外の辺の一部に向かう前記発光積層体の側光が前記第1導電型電極によって遮蔽され、前記第1導電型電極の高さは、前記発光積層体の前記導電層からの高さよりも高く、前記積層体の上面の、前記第1導電型電極側の端部における、前記第1導電型電極への仰角θが30度以上となるように前記第1導電型電極を形成することを特徴とする発光素子の製造方法。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子と、受光素子とを有し、
    前記発光素子の前記側光が遮蔽される側に、前記受光素子が配置されることを特徴とする受発光モジュール。
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