JP6637374B2 - 半導体装置及び温度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置、温度センサ及び電源電圧モニタに関し、例えば、高確度で温度及び電源電圧を測定することができる半導体装置、温度センサ及び電源電圧モニタに関する。
車載情報端末は、ナビゲーション機能にとどまらず、テレビ、DVD、オーディオの機能を取り込み高機能化が進んでいる。そのような車載情報端末に用いられる半導体装置は、高速処理を実現するために半導体装置の温度を監視する温度センサモジュールを組み込んでいる。
温度センサモジュールに関連する技術として、例えば、特許文献1が開示されている。
特許文献2には、半導体製造時の特性確認時に得られた特性バラツキの値を利用して、温度センサモジュールごとに温度特性を補正する技術が開示されている。
特開2013−064677号公報 特開2014−145704号公報
例えば、特許文献2のように、半導体製造時の特性確認時に得られた特性バラツキの値を利用して温度センサモジュールごとに温度特性を補正する方法において、確度良く補正するためには、半導体チップの絶対温度が測定可能であるウェーハ状態でのテスト工程を増やす必要があるため、コストがかかるなどの問題があった。
一実施の形態は、このような課題を解決するためになされたものであり、高確度で温度及び電源電圧を測定することができる半導体装置、温度センサ及び電源電圧モニタを提供する。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置は、温度に関して非線形のディジタル値及び前記温度に関して略線形のセンサ電圧値を出力する温度センサモジュールと、前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値を用いて特性式を算出する制御部と、を含み、前記記憶部に記憶された前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値には、絶対温度測定下における絶対温度、前記絶対温度における前記ディジタル値及び前記絶対温度における前記センサ電圧値が含まれる。
前記一実施の形態によれば、高確度で温度及び電源電圧を測定することができる半導体装置、温度センサ及び電源電圧モニタを提供することができる。
温度センサモジュールを例示した構成図である。 温度検出回路が出力する電圧値及びセンサ電圧値の温度特性を例示したグラフであり、横軸は、温度を示し、縦軸は、電圧値を示す。 温度センサモジュールが出力するディジタル値の温度特性を例示したグラフであり、横軸は温度を示し、縦軸は、ディジタル値を示す。 実施形態1に係る半導体装置を例示した構成図である。 実施形態1に係る半導体装置の製造方法を例示したフローチャート図である。 実施形態1に係る半導体装置の動作を例示したフローチャート図である。 実施形態1に係る半導体装置の製造工程で取得したセンサ電圧値の温度特性を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸はセンサ電圧値を示す。 実施形態1に係る半導体装置の製造工程で取得したディジタル値の温度特性と特性式を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸はディジタル値を示す。 実施形態1の変形例2に係る半導体装置の製造工程で取得したセンサ電圧値の温度特性を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸はセンサ電圧値を示す。 実施形態1の変形例3に係る半導体装置の製造工程で取得したセンサ電圧値の温度特性を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸はセンサ電圧値を示す。 実施形態1の変形例4に係る半導体装置の製造工程で取得したディジタル値の温度特性と特性式を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸はディジタル値を示す。 実施形態1の変形例5に係る半導体装置の製造工程で取得したディジタル値の温度特性と特性式を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸はディジタル値を示す。 実施形態1の変形例6に係る半導体装置の製造工程で取得したセンサ電圧値の温度特性を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸はセンサ電圧値を示す。 実施形態1の変形例7に係る半導体装置の製造工程で取得したディジタル値の温度特性と特性式を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸はディジタル値を示す。 実施形態2に係る半導体装置を例示した構成図である。 実施形態2に係る半導体装置の動作を例示したフローチャート図である。 実施形態2に係る半導体装置のリファレンス用の温度センサモジュールが起動時に出力したディジタル値を例示したグラフであり、横軸は、温度を示し、縦軸はディジタル値を示す。 実施形態2に係る半導体装置の通常稼働用の温度センサモジュールが起動時に出力したディジタル値を例示したグラフであり、横軸は、温度を示し、縦軸はディジタル値を示す。 実施形態3に係る半導体装置を例示した構成図である。 温度センサモジュールと電源ICの制御の関係を例示した図である。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
まず、実施の形態による温度センサモジュールの構造が明確になると思われるため、本発明者らが検討した温度センサモジュールの温度特性の補正方法について、図1〜図3を用いて以下に説明する。
図1は、温度センサモジュールを例示した構成図である。半導体装置に組み込まれた温度センサモジュール10は、温度センサ部11、電源電圧モニタ部12、制御ロジック13を含んでいる。さらに、温度センサ部11は、温度検出回路14、A/D変換器15、アナログバッファ16及び17を含んでいる。電源電圧モニタ部12は、アナログバッファ18及びA/D変換器19を含んでいる。温度検出回路14は、例えば、バンドギャップリファレンス回路(BGR回路)である。温度センサ部11及び電源電圧モニタ部12をまとめてアナログ部ともいう。
図2に示すように、温度センサ部11において、温度検出回路14は、ジャンクション温度Tjに対して若干弓形(常温がピーク)の特性14aを示す電圧値Vrefと、ジャンクション温度Tjに対して略線形の特性14bを示すセンサ電圧値Vsenseとを出力する。ここでジャンクション温度Tjとは、半導体製品のチップ内PN接合部の温度のことを言う。温度検出回路14が出力した電圧値Vref及びセンサ電圧値Vsenseは、組み合わされて、図1のA/D変換器15により温度センサとしてのディジタル値へ変換される。
一方、電源電圧モニタ部12において、半導体装置内の電源電圧VDD(半導体装置内の内部電圧ともいう。)と、電圧値Vrefとは、組み合わされて、図1のA/D変換器19により電源電圧モニタとしてのディジタル値へ変換される。A/D変換は特性評価で得られた相関性を元に、特定の変換式または変換テーブルを使用して行う。
このように、A/D変換されたディジタル値は、制御ロジック13におけるレジスタに格納されてモニタされる。
図3に示すように、温度センサモジュール10は、A/D変換後の温度センサとしてのディジタル値において、各温度センサモジュール10が有する固有の特性のバラツキを反映したバラついた特性11a〜11cを示す。そこで、そのようにバラついた特性11a〜11cを、特性11dのように、オフセットを一律に調整する方式がある。しかし、この方式は、オフセットを一律に調整するため、電圧値Vrefの弓形(非線形)の特性を反映した補正をすることができない。また、弓型の特性を反映した補正をするためには、ウェーハ状態で特性評価を行うテスト工程を増やす方法があるが、テスト工程が増えることでコストがかかるという問題がある。
(実施形態1)
実施形態1に係る半導体装置を説明する。まず、実施形態1に係る半導体装置の構成を説明する。図4は、実施形態1に係る半導体装置1を例示した構成図である。図4に示すように、半導体装置1は、温度センサモジュール10、テストモジュール20、記憶部30及び制御部40を含んでいる。なお、半導体装置1は、車載情報端末に用いられる半導体装置1に限らず、携帯情報端末、高速計算機等任意の半導体機器に用いられてもよい。
図1及び図4に示すように、温度センサモジュール10は、温度センサ部11、電源電圧モニタ部12及び制御ロジック13を含んでいる。温度センサ部11は、内部に温度検出回路14を含んでいる。温度検出回路14は、例えば、バンドギャップリファレンス回路(BGR回路)である。
図2で示したように、温度検出回路14は、ジャンクション温度Tjに対して若干弓形(常温がピーク)の非線形の特性14aを示すアナログの電圧値Vrefと、ジャンクション温度Tjに対して略線形の特性14bを示すアナログのセンサ電圧値Vsenseとを出力する。電源電圧モニタ部12は、半導体装置1内の電源電圧VDD(半導体装置1内の内部電圧ともいう。)をモニタする。
温度センサモジュール10は、ディジタル値THCODEを出力する。ディジタル値THCODEは、アナログのセンサ電圧値Vsenseとアナログの電圧値Vrefとを組み合わせてA/D変換器15を用いて変換されたディジタル値である。電圧値Vrefは、ジャンクション温度Tjに対して若干弓形の非線形の特性を有するので、ディジタル値THCODEも、温度に関して非線形の特性を有する。温度センサモジュール10は、例えば、高温においては、センサ電圧値Vsense_H及びディジタル値THCODE_Hを出力し、低温においては、センサ電圧値Vsense_L及びディジタル値THCODE_Lを出力する。
また、温度センサモジュール10は、電源電圧モニタとしてのディジタル値を出力する。電源電圧モニタとしてのディジタル値(電源電圧ディジタル値)は、半導体装置1内の電源電圧VDDと、アナログの電圧値Vrefとを組み合わされてA/D変換器19を用いてA/D変換されたものである。
テストモジュール20は、温度センサモジュール10を外部端子から制御を行うためのものである。外部端子から入力された制御信号は、テストモジュール20を介して、温度センサモジュール10に入力される。また、温度センサモジュール10から出力された出力信号を、テストモジュール20を介して、外部端子から外部へ取り出すことができる。
記憶部30は、例えば、ヒューズ型メモリ(FUSE)等である。記憶部30は、温度、ディジタル値、センサ電圧値等を記憶する。記憶部30は、半導体装置1が起動する時に制御部40からの制御信号に基づいて、記憶したディジタル値、温度、センサ電圧値等を温度センサモジュール10の制御ロジック13及び制御部40等に対して出力する。
制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等である。制御部40は、記憶部30に記憶された温度、ディジタル値、センサ電圧値を、温度センサモジュール10の制御ロジック13のレジスタ及び制御部40のレジスタ等を介して読み込む。また、制御部40は、記憶部30に記憶された温度、ディジタル値、センサ電圧値を用いて特性式を算出する。
特性式とは、A/D変換器15及び19が出力したディジタル値を温度の値に変換するための式であり、温度センサモジュール10の温度特性を補正するための式である。半導体装置1の内部の温度が変化数すると、バンドギャップリファレンス回路の特性の変動によって基準電圧が変動するため、ディジタル値も変化する。そのため、それらの変動を考慮するための式である。本実施形態では、温度変化による基準電圧の変動を考慮している。
次に、実施形態1に係る半導体装置1の製造方法を説明する。図5は、実施形態1に係る半導体装置1の製造方法を例示したフローチャート図である。まず、半導体装置1がプリント基板に実装される前のウェーハ状態における検査を説明する。ウェーハ状態における検査は、半導体装置1の温度を直接測定することが可能である。すなわち、ウェーハ状態における検査は、半導体装置1の絶対温度を測定できる環境下での検査となっている。半導体装置1を載置させた製造装置等の温度制御により、特定の温度で、ウェーハ状態の半導体装置1の特性を検査する。検査は、例えば、ウェーハテスト工程、プローブ検査工程等の工程で行われる。
次に、図5のステップS11に示すように、ウェーハ状態の半導体装置1において、常温より低い温度の低温(第1温度)に設定して、温度センサモジュール10によりアナログのセンサ電圧値(Vsense_L)及びディジタル値(THCODE_L)を出力させる。具体的には、製造装置等の温度制御により、半導体装置1を常温よりも低温、例えば-41℃に設定する。この場合の低温は、半導体装置1の絶対温度として直接測定できる環境となっている。半導体装置1を低温に設定後、テストモジュール20を通して温度センサモジュール10だけを制御する。半導体装置1がプリント基板に実装された後の通常の動作では、制御部40や位相同期回路(phase locked loop:PLL)などが動作することで、大電流が流れ、グラウンド(GND)にノイズが混入したり、グラウンドが浮いたりしてしまう。しかし、他のモジュールを動作させずに、テストモジュール20を通して温度センサモジュール10だけを制御することで、グラウンドにノイズが入らない静かな状態として測定することができる。
このようにして、低温において、温度センサモジュール10から出力される温度に関して略線形な特性を有するアナログのセンサ電圧値Vsense_Lを測定すると同時に、温度センサモジュール10から出力される温度に関して非線形の特性を有するディジタル値THCODE_Lを測定する。
次に、図5のステップS12に示すように、ウェーハ状態の半導体装置1において、常温より高い温度の高温(第2温度)に設定して、温度センサモジュール10によりアナログのセンサ電圧値(Vsense_H)及びディジタル値(THCODE_H)を出力させる。具体的には、低温の場合と同様に、製造装置等の温度制御により、半導体装置1を常温よりも高温、例えば96℃に設定する。この場合の高温は、半導体装置1の絶対温度として直接測定できる環境となっている。半導体装置1を高温に設定後、テストモジュール20を通して温度センサモジュール10だけを制御する。これにより、高温において、温度センサモジュール10から出力される温度に関して略線形な特性を有するアナログのセンサ電圧値Vsense_Hを測定すると同時に、温度センサモジュール10から出力される温度に関して非線形の特性を有するディジタル値THCODE_Hを測定する。
なお、低温及び高温は、-41℃及び96℃に限らない。例えば、低温とは、任意の常温よりも低い温度であり、例えば、-41℃〜常温を含んでおり、さらに、特性式を算出するためには、-40℃〜-20℃が好ましい。また、高温とは、任意の常温よりも高い温度であり、例えば、常温〜150°を含んでおり、さらに、特性式を算出するためには、96℃〜150℃が好ましい。
次に、半導体装置1をパッケージとして組み立て、プリント基板に実装する。実装させた後は、パッケージの熱抵抗やプリント基板への熱拡散などにより、外部から温度をコントロールすることが困難となる。また、実装された後は、半導体装置1の絶対温度を直接測定することができない環境となる。しかし、温度に線形な特性を持つセンサ電圧値Vsenseを、テストモジュール20を用いて測定することにより、温度センサ1の温度を推定することができる。そこで、半導体装置1をプリント基板に実装した状態における不特定の温度による測定を行う。ここで不特定の温度とは、ステップS11及びS12の測定のように、直接測定を行うことができない温度をいう。不特定な温度は、例えば、任意の常温である。
図5のステップS13に示すように、プリント基板に実装された半導体装置1において、常温で温度センサモジュール10によりアナログのセンサ電圧値(Vsense_T)とディジタル値(THCODE_T)を出力させる。具体的には、プリント基板に実装した半導体装置1の温度を、不特定の温度、例えば、常温に設定する。半導体装置1を常温に設定後、テストモジュール20を通して温度センサモジュール10だけを制御する。これにより、常温において、温度センサモジュール10から出力される温度に関して略線形な特性を有するアナログのセンサ電圧値Vsense_Tを測定する。また、これと同時に、温度センサモジュール10から出力される温度に関して非線形の特性を有するディジタル値THCODE_Tを測定する。常温では、電圧値Vrefは、弓型の特性のピーク値を示す。よって、常温の測定により、電圧値Vrefの特性を得ることができる。なお、センサ電圧値Vsense_T及びディジタル値THCODE_Tは、測定点を常温の1点に限らず、複数の温度で測定し、複数の値を取得してもよい。
次に、図5のステップS14に示すように、低温、高温、常温で出力されたアナログのセンサ電圧値Vsense_L、Vsense_H及びVsense_Tをディジタル値VsenseC_L、VsenseC_H及びVsenseC_TにA/D変換し記録する。アナログのセンサ電圧値を記録することは困難だからである。ディジタル化したセンサ電圧値VsenseC_L、センサ電圧値VsenseC_T及びセンサ電圧値VsenseC_H並びにディジタル値THCODE_L、ディジタル値THCODE_T及びディジタル値THCODE_Hの合計6個の値は、記憶部30、例えばFUSE等に記録する。なお、アナログのセンサ電圧値をA/D変換するタイミングや記録するタイミングは各温度における測定後に行ってもよい。
このように、記憶部30に記憶された温度、ディジタル値及びセンサ電圧値には、絶対温度測定下における絶対温度、絶対温度におけるディジタル値及び絶対温度におけるセンサ電圧値等が含まれる。ここで、絶対温度は、半導体装置1がプリント基板に実装される前に温度センサモジュール10が出力した温度である。つまり、記憶部30には、半導体装置1がプリント基板に実装される前に、半導体装置1の絶対温度を直接測定できる環境下において、温度センサモジュール10によって出力された低温及び高温(絶対温度)、低温におけるディジタル値THCODE_L及び高温におけるディジタル値THCODE_H、並びに、低温におけるセンサ電圧値VsenseC_L及び高温におけるセンサ電圧値VsenseC_Hが含まれている。また、記憶部30に記憶された温度、ディジタル値及びセンサ電圧値には、半導体装置1がプリント基板に実装された後に、半導体装置1の絶対温度を直接測定することができない環境下において、温度センサモジュール10によって出力された常温(低温よりも高温で高温よりも低温の常温)、常温におけるディジタル値THCODE_T及び常温におけるセンサ電圧値VsenseC_Tが含まれている。ディジタル値THCODE_Tは、温度センサモジュール10がセンサ電圧値VsenseC_Tとともに出力したものである。
その後、所定の工程を経て、実施形態1に係る半導体装置1は製造される。
次に、実施形態1に係る半導体装置1の動作を説明する。図6は、実施形態1に係る半導体装置1の動作を例示したフローチャート図である。
図6のステップS21に示すように、製造工程時に記憶部30に記憶させた、温度に略線形なセンサ電圧値と非線形なディジタル値を読み込む。具体的には、まず、半導体装置1が起動した後、制御部40は、製造工程時に記憶部30に記録させたセンサ電圧値VsenseC_L、センサ電圧値VsenseC_T及びセンサ電圧値VsenseC_H並びにディジタル値THCODE_L、ディジタル値THCODE_T及びディジタル値THCODE_Hを、制御部40のレジスタ及び温度センサモジュール10の制御ロジック13のレジスタを経由して読み込む(Readする)。
図7は、実施形態1に係る半導体装置1の製造工程で取得したセンサ電圧値の温度特性を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸は電圧値を示す。図7に示すように、読み込んだ(Readした)センサ電圧値VsenseC_L(51)、センサ電圧値VsenseC_T(53)及びセンサ電圧値VsenseC_H(52)が示す特性50は、温度に対して、略線形な特性を示している。ここで、センサ電圧値VsenseC_T(53)は、不特定な温度のときのセンサ電圧値である。温度が特定されたセンサ電圧値VsenseC_L(51)及びセンサ電圧値VsenseC_H(52)より算出した特性50が示す直線上に、センサ電圧値VsenseC_T(53)をプロットすることにより、不特定の温度Tjを特定することができる。このように特定された温度(第3温度)は、制御部40が低温(第1温度)、高温(第2温度)、センサ電圧値VsenseC_L(第1センサ電圧値)、センサ電圧値VsenseC_H(第2センサ電圧値)を用いて算出した略線形のセンサ特性式に、センサ電圧値VsenseC_T(第3センサ電圧値)を代入することにより算出したものである。不特定な温度は、常温の温度であるが、このようにして常温の温度を特定することができる。
このようにして、図6のステップS22に示すように、制御部40は、特定の温度で出力されたセンサ電圧値VsenseC_L、センサ電圧値VsenseC_H及び不特定の温度Tjで出力されたセンサ電圧値VsenseC_Tを用いて不特定の温度Tjを特定する。
図8は、実施形態1に係る半導体装置1の製造工程で取得したディジタル値の温度特性と特性式を例示した図であり、横軸は、温度を示し、縦軸はディジタル値を示す。図8に示すように、読み込んだ(Readした)ディジタル値THCODEの特性は電圧値Vrefとセンサ電圧値Vsenseを用いた温度特性であることから、常温をピークとなるような弓形の非線形の特性60を有している。低温におけるディジタル値THCODE_L(61)、高温におけるディジタル値THCODE_H(62)、及び、当初は不特定の温度Tjで出力されたTHCODE_T(63)が読み込まれる。なお、不特定の温度Tjは、ステップS22で特定されている。
図6のステップS23に示すように、制御部40は、低温の温度(第1温度)、ディジタル値THCODE_L(61)(第1ディジタル値)、特定された温度(第3温度)及びディジタル値THCODE_T(63)(第3ディジタル値)を用いて特性式71(第1特性式)を算出する。
また、図6のステップS24に示すように、ステップS23の処理と同様に、制御部40は、高温の温度(第2温度)、ディジタル値THCODE_H(62)(第2ディジタル値)、特定された温度(第3温度)及びディジタル値THCODE_T(63)(第3ディジタル値)を用いて特性式72(第2特性式)を算出する。なお、ディジタル値THCODE_Tと特定された温度を2点以上出力させた場合には、3つ以上の特性式を算出してもよい。
温度センサモジュール10は周期的に温度を測定する。温度センサモジュール10は、測定した温度を、ディジタル値THCODEとして出力する。出力されたディジタル値THCODEは、図1における制御ロジック13のレジスタに格納される。半導体装置1の温度は定期的または必要に応じて監視される。その場合には、制御部40は、温度センサモジュール10によって出力されたディジタル値THCODEがディジタル値THCODE_T(63)(第3ディジタル値)よりも小さい場合には、特性式71(第1特性式)に、ディジタル値THCODEを代入することによって温度を算出する。
一方、温度センサモジュール10によって出力されたディジタル値THCODEがディジタル値THCODE_T(63)(第3ディジタル値)よりも大きい場合には、特性式72(第2特性式)に、ディジタル値THCODEを代入することによって温度を算出する。具体的には、CPU等の制御部40が、ディジタル値THCODEをReadし、ソフトウェア上でディジタル値THCODE_T(63)と比較をして、ディジタル値THCODE≦ディジタル値THCODE_T(63)の時は、特性式71を用いる。ディジタル値THCODE≧ディジタル値THCODE_T(63)の時は、特性式72を用いて、温度への変換を行う。このようにして、制御部40は、半導体装置1の温度をモニタする。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態の半導体装置1によれば、特性式を算出するための低温及び高温におけるディジタル値を、プリント基板に実装する前のウェーハ状態において算出している。ウェーハ状態における低温及び高温は、半導体装置1の絶対温度を直接測定して求めた温度である。よって、特性式を高確度に算出することができる。
また、温度及びディジタル値を記憶部30に保存させている。よって、半導体装置1の起動時に、例えば、ソフトウェア等で特性式を算出することができる。
温度センサモジュール10が出力する温度は、各温度センサモジュール10が有する固有の特性のバラツキを反映したものとなる場合があるが、各温度センサモジュール10に対して、個別に特性式を算出するため、固有の特性のバラツキに応じた特性式とすることができる。よって、各温度センサモジュール10の特性のバラツキを、オフセットを用いて一律に調整するよりも高確度に温度及び電源電圧を測定することができる。
また、各温度センサモジュール10の特性を統一して補正するよりも迅速に温度を測定することができる。非線形の特性を統一して補正するためには、補正条件や補正量が増えて、補正可能な範囲を超えるものになってしまう。よって、統一して補正する方法では、確度を向上させることが困難となる。
また、温度センサモジュール10は、温度検出回路14を含んでいる。そして、温度検出回路14は、温度に関して略線形の特性を有するセンサ電圧値を出力する。よって、温度に関して略線形の特性を利用することにより、不特定な温度を、高確度で特定することができる。
温度センサモジュール10は、センサ電圧値をディジタル化して処理している。よって高速に処理することができる。また、半導体装置1の温度変化に迅速に対応することができるので、高確度に温度を測定することができる。
(変形例1)
なお、実施形態1に係る半導体装置1では、不特定の温度Tjを1点のみに特定して特性式を算出しているが、実施形態1の変形例1に係る半導体装置は、不特定の温度1点の場合のみに限られない。不特定温度Tj_1、Tj_2、…、Tj_nのように特定する不特定温度の数を増やした場合、より高確度な補正が可能な特性式を算出することができる。このように、変形例1に係る半導体装置の制御部30は、複数の任意のセンサ電圧値から、温度センサモジュール10が複数の任意のセンサ電圧値を出力する複数の温度を特定し、特性式を算出する。
(変形例2)
次に、センサ電圧値及びディジタル値を測定する温度の個数について説明する。まず、センサ電圧値を測定する温度の個数について説明する。実施形態1に係る半導体装置1では、図7で示したように、製造工程時におけるウェーハ状態において測定する特定の温度として、低温及び高温の2つの温度を設定した。そして、低温及び高温におけるセンサ電圧値(VsenseC_L)(51)及びセンサ電圧値(VsenseC_H)(52)を測定することにより、特性式50を算出したが、温度の個数はこれに限られない。
図9に示すように、変形例2に係る半導体装置では、製造工程時におけるウェーハ状態において測定する特定の温度として、例えば、低温の1点の温度に設定してもよい。そして、制御部40は、低温におけるセンサ電圧値(VsenseC_L)(51)を測定することにより、低温と、センサ電圧値(VsenseC_L)(51)とから特性式50を算出してもよい。この場合には、センサ電圧値(VsenseC)の傾きの値が予め記憶部30に記憶されている。例えば、センサ電圧値(VsenseC)の傾きは、多数の半導体装置1の製造によって蓄積されたデータを用いるか、または、温度検出回路14に固有なセンサ電圧値(VsenseC)の温度依存性を用いる等により、予め記憶部30に記憶されている。また、記憶部30は、低温(第1温度)と、低温におけるセンサ電圧値(第1センサ電圧値)を記憶する。
(変形例3)
図10に示すように、変形例3に係る半導体装置では、製造工程時におけるウェーハ状態において測定する特定の温度として、例えば、高温の1点の温度に設定し、高温におけるセンサ電圧値(VsenseC_H)(52)を測定することにより、特性式50を算出する。この場合にも、センサ電圧値(VsenseC)の傾きの値が予め記憶部30に記憶されている。
このように、変形例2及び3に係る半導体装置では、製造工程におけるウェーハ状態において測定する特定の温度が1点であっても、特性式50を算出することができる。その後は、上述した実施形態1と同様に、変形例2及び3に係る半導体装置をパッケージとして組み立て、プリント基板に実装する。そして、制御部40は、1つの特定の温度と、その温度におけるセンサ電圧値と、任意のセンサ電圧値から温度センサモジュール10が任意のセンサ電圧値を出力する温度を特定する。具体的には、温度センサモジュール10は、任意のセンサ電圧値を特性式に代入して任意の温度を特定する。
(変形例4)
次に、ディジタル値を測定する温度の個数について説明する。実施形態1では、図8で示したように、製造工程時におけるウェーハ状態において測定する特定の温度として、低温、高温の2つの温度を設定した。そして、低温及び高温におけるディジタル値THCODE_L(61)及びディジタル値THCODE_H(62)を測定し、これらと常温におけるディジタル値THCODE_T(63)を組み合せることによって、特性式71及び72を算出したが、温度の個数はこれに限られない。
図11に示すように、変形例4に係る半導体装置では、製造工程時におけるウェーハ状態において測定する特定の温度として、例えば、低温の1点の温度に設定してもよい。制御部40は、低温におけるディジタル値THCODE_L(61)を測定する。そして、プリント基板に実装した後に測定した常温におけるディジタル値THCODE_T(63)と共に用いることにより、特性式71を算出してもよい。
(変形例5)
また、図12に示すように、変形例5に係る半導体装置では、製造工程時におけるウェーハ状態において測定する特定の温度として、例えば、高温の1点の温度に設定してもよい。制御部40は、高温におけるディジタル値THCODE_H(62)を測定する。そして、プリント基板に実装した後に測定した常温におけるディジタル値THCODE_T(63)と共に用いることにより、特性式72を算出してもよい。
(変形例6)
さらに、製造工程時におけるウェーハ状態において測定する特定の温度を、3つ以上の温度としてもよい。この場合には、3つ以上の温度に、低温及び高温のいずれか一方または低温及び高温の両方を含んでもよい。
図13に示すように、変形例6に係る半導体装置では、製造工程時におけるウェーハ状態において測定する特定の温度として、例えば、特定の温度(-41℃)、特定の温度(-41+α℃)、特定の温度(96℃)及び特定の温度(96+α℃)の4点の温度に設定し、各温度に対応したセンサ電圧値(VsenseC)51、54、52及び55を測定することにより、特性式50を算出してもよい。この場合には、記憶部30は、第1温度を含む3以上の複数の温度と、複数の温度各々に対応するセンサ電圧値を更に記憶し、制御部40は、複数の温度と、複数の温度各々に対応するセンサ電圧値と、任意のセンサ電圧値から、温度センサモジュール10が任意のセンサ電圧値を出力する温度を特定し、特性式を算出する。このようにして、高確度で温度及び電源電圧を測定することができる。
(変形例7)
また、図14に示すように、変形例7に係る半導体装置では、製造工程時におけるウェーハ状態において測定する特定の温度として、図13と同様の4点の温度に設定し、各温度に対応したディジタル値(THCODE)61、64、62及び65を測定する。そして、プリント基板に実装した後に測定した常温におけるディジタル値THCODE_T(63)を測定する。制御部40は、4点の温度と、4点の温度各々に対応するディジタル値と、常温におけるディジタル値THCODE_T(63)とから、特性式71及び72を算出してもよい。このようにして算出することにより高確度で温度及び電源電圧を測定することができる。なお、特性式を複数算出してもよい。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る半導体装置を説明する。温度センサモジュール10は、長期間使用すると、経年変化により、アナログ特性に変化が生じる。そのため、半導体装置1の使用保証期間、例えば、7〜15年において、高確度な半導体装置1の温度Tjの測定を維持するためには、温度センサモジュール10の温度特性の経年変化の補正が必要となる。本実施形態は、温度特性の経年変化の対応策となるものである。
図15は、実施形態2に係る半導体装置2を例示した構成図である。図15に示すように、本実施形態に係る半導体装置2は、複数の温度センサモジュール10a及び10bを有している。そして、半導体装置2の起動時には、相互に隣接したリファレンス用の温度センサモジュール10a(一方の温度センサモジュール)及び通常稼働用の温度センサモジュール10b(他方の温度センサモジュール)が動作する。起動後には、リファレンス用の温度センサモジュール10aは動作を停止し、通常稼働用の温度センサモジュール10bは動作を継続する。なお、半導体装置2は、記憶部30、制御部40等、他にもモジュールを有しているが、図15では、それらを省略している。
リファレンス用の温度センサモジュール10aと通常稼働用の温度センサモジュール10bとを隣接配置させることにより、両者は略同一の温度Tjを測定することができる。
実施形態2に係る半導体装置2の製造方法は、半導体装置2の各温度センサモジュールに対して、実施形態1に係る半導体装置1または変形例1〜7に係る半導体装置の温度センサモジュール10と同様の製造方法を適用するものなので、説明を省略する。
次に、実施形態2に係る半導体装置2の動作を説明する。図16は、実施形態2に係る半導体装置2の動作を例示したフローチャート図である。
図17は、実施形態2に係る半導体装置2のリファレンス用の温度センサモジュール10aが起動時に出力したディジタル値を例示したグラフであり、横軸は、温度を示し、縦軸はディジタル値を示す。図18は、実施形態2に係る半導体装置2の通常稼働用の温度センサモジュール10bが起動時に出力したディジタル値を例示したグラフであり、横軸は、温度を示し、縦軸はディジタル値を示す。
図16のステップS31及び図17に示すように、半導体装置2の起動時に、リファレンス用の温度センサモジュール10aは、起動時における複数の温度と複数のディジタル値81a、82a及び83a(第1起動時ディジタル値)を出力する。
図16のステップS31及び図18に示すように、半導体装置2の起動時に、通常稼働用の温度センサモジュール10bは、起動時における複数の温度と複数のディジタル値81b、82b及び83b(第2起動時ディジタル値)を出力する。具体的には、半導体装置2の起動時には、CPU等の制御部40の稼動で基本的に温度が上昇する。この温度上昇を利用して、リファレンス用の温度センサモジュール10aと通常稼動用の温度センサモジュール10bは、例えば、1〜3点以上の温度及びディジタル値を出力する。
図17に示すように、リファレンス用の温度センサモジュール10aにおける3点以上の温度及びディジタル値は、例えば、不特定の温度TJ1におけるディジタル値81a、不特定の温度TJ2におけるディジタル値82a及び不特定の温度TJ3におけるディジタル値83aである。
図18に示すように、通常稼働用の温度センサモジュール10bにおける3点以上の温度及びディジタル値は、例えば、不特定の温度TJ1におけるディジタル値81b、不特定の温度TJ2におけるディジタル値82b及び不特定の温度TJ3におけるディジタル値83bである。上述したように、リファレンス用の温度センサモジュール10a及び通常稼働用の温度センサモジュール10bは、隣接配置されているので、温度センサモジュール10aにおける不特定の温度TJ1〜TJ3と、温度センサモジュール10bにおける不特定の温度TJ1〜TJ3とは、略同一の温度である。出力した温度及びディジタル値は、温度センサモジュール10の制御ロジック13のレジスタ及び制御部40のレジスタ等に格納される。
次に、図16のステップS32に示すように、半導体装置2が起動して不特定の温度Tjにおける複数(3点以上)のディジタル値を出力した後、経年変化を抑制するために、リファレンス用の温度センサモジュール10aを停止させる。停止は、温度センサモジュール10aへの電源の遮断、制御部40の制御等により行う。リファレンス用の温度センサモジュール10aの停止は、温度測定等のアナログ部の停止を含んでいる。アナログ部の経年変化を抑制するためである。
次に、図16のステップS33に示すように、実施形態1または変形例1〜7の上述した方法を用いて、制御部40は、リファレンス用の温度センサモジュール10aにおける特性式71a及び特性式72aと、通常稼動用の温度センサモジュール10bにおける特性式71b及び特性式72bを算出する。特性式71a、特性式71b、特性式72a及び特性式72bは、例えば、出荷時等にあらかじめ常温において出力されたディジタル値を用いて算出されたものである。ここで出荷時とは、製品の生産工程の動作テスト時のことを言う。
次に、図16のステップS34に示すように、制御部40は、リファレンス用の温度センサモジュール10aの起動時の複数のディジタル値(第1起動時ディジタル値)を、温度センサモジュール10aの特性式71aまたは特性式72aに代入することによって起動時における複数の温度(第1起動時温度)を算出する。具体的には、図17に示すように、リファレンス用の温度センサモジュール10aは、ディジタル値81a〜83aを特性式71aまたは特性式72aに代入することによって、温度TJ1〜TJ3を特定する。なお、特性式71a及び特性式72aのいずれかの特性式を用いるかは、前述したように、基準となるディジタル値に対する大小関係により定める。
次に、図16のステップS35及び図18に示すように、ステップS34により算出された起動時における複数の温度を、通常稼働用の温度センサモジュール10bの特性式71bまたは特性式71bに代入することによって複数のディジタル値81c〜83c(第3起動時ディジタル値)を算出する。そして、各複数の温度におけるディジタル値81c〜83cと、ディジタル値81b〜83bと、の間の差分91〜93を算出する。
リファレンス用の温度センサモジュール10aと、通常稼働用の温度センサモジュール10bは、隣接配置されている。よって、温度センサモジュール10a及び温度センサモジュール10bの実際の温度は略同一である。したがって、温度センサモジュール10a及び温度センサモジュール10bが出力する温度は略同一のはずである。リファレンス用の温度センサモジュール10aが算出した起動時の複数の温度TJ1〜TJ3を、通常稼働用の温度センサモジュール10bの特性式71bまたは72bに代入して算出したディジタル値81c〜83cは、通常稼働用の温度センサモジュール10bが起動時に出力したディジタル値81b〜83bと本来は略同一になるはずである。しかしながら、温度センサモジュール10bに経年変化等が生じた場合には、ディジタル値81c〜83cとディジタル値81b〜83bとの間に差分91〜93が発生する。そこで、そのような差分を算出する。
次に、ステップS36に示すように、制御部40は、算出した差分を用いて、通常稼働用の温度センサモジュール10bの特性式71b及び特性式72bの少なくともいずれか一方を補正する。また、制御部40は、差分91〜93を用いて電源電圧モニタ部12が出力する電源電圧を補正する。補正は、具体的には、出荷時等における特性式に対して差分の分だけ加えるか、または減じるか等を行う。
このようにして補正した特性式71b及び72bを用いて、半導体装置2の温度をモニタする。
次に、実施形態2の効果を説明する。
実施形態2の半導体装置2によれば、リファレンス用の温度センサモジュール10aを通常稼動用の温度センサモジュール10bに対して隣接配置させることで、両者に略同一の温度を測定させることができる。
起動時にリファレンス用及び通常稼動用の温度センサモジュール10a及び10bで同時に、不特定の温度Tj1〜TJ3に対する複数(少なくとも1〜3点)のディジタル値を出力する。出力したディジタル値から差分を算出し、算出した差分から特性式に対して補正をする。差分は、経年変化を反映したものなので、この補正により、経年変化の補正をすることができる。これにより、半導体装置2の使用保証期間において、高確度の温度測定をすることができる。
また、半導体装置2内の電源電圧を測定する場合に、経年変化の差分を用いた補正を行うことにより、半導体装置2の使用保証期間において、高確度の電源電圧の測定をすることができる。それ以外の効果は、実施形態1及び変形例1〜7と同様である。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る半導体装置3を説明する。実施形態3は、半導体装置3に、リファレンス用及び通常稼働用の温度センサモジュール以外の1つ以上の温度センサモジュールを配置させ、それらの温度センサモジュールに対しても差分を用いて補正する。図19は、実施形態3に係る半導体装置3を例示した構成図である。
図19に示すように、半導体装置3は、リファレンス用及び通常稼働用の温度センサモジュール10a及び10b以外の温度センサモジュール10c及び10d(その他の温度センサモジュール)を有している。リファレンス用及び通常稼働用の温度センサモジュール10a及び10bは相互に隣接配置されている。それ以外の複数の温度センサモジュール10c及び10dは、半導体装置3において、温度が上昇しやすいCPU40aの近傍に配置されている。また、電源電圧の確度を向上させるためにもCPU40aの近傍に配置されている。
実施形態3に係る半導体装置3の製造方法は、半導体装置3の各温度センサモジュール10a〜10dに対して、実施形態1に係る半導体装置1または変形例1〜7に係る半導体装置の温度センサモジュール10と同様の製造方法を適用する。また、CPU40a、DDR(Double-Data-Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)へのインターフェース30a等を設ける。その後、所定の工程を経て、半導体装置3は製造される。
次に、実施形態3に係る半導体装置3の動作を説明する。前述の実施形態2において算出した差分を用いて、各温度センサモジュール10c及び10dにおける第1特性式及び第2特性式の少なくともいずれか一方を補正する。そして、各温度センサモジュール10c及び10dは、補正された特性式を用いて、ディジタル値を温度に変換する。なお、経年変化量は各温度センサモジュールの個別の特性及び動作条件等により変化する。よって、半導体装置3の起動ごとに経年変化量を考慮した特性式の補正を行うことが好ましい。また、各温度センサモジュールは、電源電圧モニタとして機能する。そのような各電源電圧モニタは、差分を用いて、電源電圧としてのディジタル値を補正し出力する。
次に、実施形態3の効果を説明する。
本実施形態の半導体装置3によれば、実施形態2で算出した経年変化による差分を各温度センサモジュールに適用して各温度センサモジュールの特性式を補正している。半導体装置3内の各温度センサモジュールは、略同一の経年変化をしたものと考えられるから、温度センサモジュール10a及び温度センサモジュール10bにより算出した差分を、各温度センサモジュールに特有の各特性式に適用することによって、各温度センサモジュールが有する特性に対して経年変化の補正をすることができる。よって、温度及び電源電圧を高確度に測定することができる。
また、半導体装置3内の各温度センサモジュールは、略同一の経年変化をしたものと考えられるから、隣接配置させるリファレンス用及び通常稼働用の温度センサモジュールの組は、少なくとも1組あればよい。よって、温度センサモジュール10c及び10dのリファレンス用のものを不要とすることができるので、半導体装置3内のスペースを縮小し、半導体装置3を微細化することができる。
次に、温度センサモジュールと電源ICの制御の関係について説明する。図20は、温度センサモジュール10と電源IC96の制御の関係を例示した図である。上述したように、温度センサモジュール10には、電源電圧モニタ部12が設けられている。したがって、温度センサモジュール10は、温度センサとして機能する他に、電源電圧モニタとして機能する。
そして、半導体装置1が設けられた実装基板95には、電源IC96が設けられている。電源IC96は、目的とする電圧まで降下させた電源電圧を半導体装置1に供給する。電源IC96から電源電圧モニタ部12に至る間には、配線等による負荷がかけられる。これにより、電源電圧VDDが降下分ΔVDDだけ減少する。一方、電源IC96のグラウンドから電源電圧モニタ部12に至る間には、配線等による負荷がかけられる。これにより、グランド電圧の浮き分ΔGNDだけ上昇する。よって、電源電圧モニタ部12に供給された電源において、半導体装置1の電源電圧VDD(内部電圧ともいう)は、降下分ΔVDD及び浮き分ΔGNDを引いた電圧となる。
電源電圧モニタ部12において、半導体装置1内の電源電圧VDD(+ΔVDD−ΔGND)と、電圧値Vrefとは、組み合わされてA/D変換器19により電源電圧モニタとしてのディジタル値へ変換される。変換されたディジタル値は、制御ロジック13において、適切な電源電圧かモニタされる。制御部40は、また、実施形態2で上述したように、経年変化を考慮した差分を用いてディジタル値を補正してモニタする。制御ロジック13は、制御部40に対してモニタした電源電圧を出力する。制御部40は、場合に応じて、IC電源制御機能を動作させて、電源IC96の電源を制御する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
また、上述した実施形態1〜3の半導体装置の動作方法を、以下のプログラムとして、コンピュータに実行させてもよい。
(実施形態1のプログラム)
半導体装置の温度測定方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記半導体装置は、
温度に関して非線形のディジタル値及び前記温度に対して略線形のセンサ電圧値を出力する温度センサモジュールと、
前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値を用いて特性式を算出する制御部と、
を含み、
前記半導体装置が前記プリント基板に実装される前に、
任意の常温よりも低温の絶対温度測定下における第1温度と、前記第1温度において前記温度センサモジュールによって出力された第1ディジタル値及び第1センサ電圧値と、
前記常温よりも高温の絶対温度測定下における第2温度と、前記第2温度において前記温度センサモジュールによって出力された第2ディジタル値及び第2センサ電圧値と、を前記記憶部に記憶させるステップと、
前記半導体装置が前記プリント基板に実装された後に、
前記常温において前記温度センサモジュールによって出力された第3センサ電圧値を、前記制御部が前記第1温度、前記第2温度、前記第1センサ電圧値及び前記第2センサ電圧値を用いて算出した略線形のセンサ特性式に代入することにより算出した第3温度であって、前記常温の温度として特定された第3温度と、前記第3センサ電圧値とともに出力された第3ディジタル値と、を前記記憶部に記憶させるステップと、
前記制御部に、前記第1温度、前記第1ディジタル値、前記第3温度及び前記第3ディジタル値により第1特性式を算出させ、前記第3温度、前記第3ディジタル値、前記第2温度及び前記第2ディジタル値により第2特性式を算出させるステップと、
前記制御部に、前記温度センサモジュールによって出力された前記ディジタル値が前記第3ディジタル値よりも小さい場合には、出力された前記ディジタル値を前記第1特性式に代入することによって前記温度を算出させ、前記温度センサモジュールによって出力された前記ディジタル値が前記第3ディジタル値よりも大きい場合には、出力された前記ディジタル値を前記第2特性式に代入することによって前記温度を算出させるステップと、
を実行させるプログラム。
(実施形態2のプログラム)
前記温度センサモジュールを複数有し、
起動時に、相互に隣接した一方及び他方の前記温度センサモジュールを動作させるステップと、
起動後に、前記一方の温度センサモジュールの動作を停止させ、前記他方の温度センサモジュールの動作を継続させるステップと、を有し、
前記動作させるステップにおいて、
前記一方の温度センサモジュールに、起動時における複数の第1起動時ディジタル値を測定させ、
前記制御部に、複数の前記第1起動時ディジタル値を、前記一方の温度センサモジュールの前記第1特性式または前記第2特性式に代入することによって起動時における複数の第1起動時温度を算出させ、
前記他方の温度センサモジュールに、起動時における複数の第2起動時ディジタル値を測定させ、
前記制御部に、複数の前記第1起動時温度を、前記他方の温度センサモジュールの前記第1特性式または前記第2特性式に代入することによって算出した第3起動時ディジタル値と、前記第2起動時ディジタル値と、の間の差分を算出させ、算出した前記差分を用いて、前記他方の温度センサモジュールの前記第1特性式及び前記第2特性式の少なくともいずれか一方を補正させる上記記載のプログラム。
また、前記温度センサモジュールは、
前記半導体素子の電源電圧をモニタする電源電圧モニタ部を含み、
前記制御部に、前記差分を用いて、前記電源電圧を補正させるステップを有する上記記載のプログラム。
(実施形態3のプログラム)
前記一方の温度センサモジュール及び前記他方の温度センサモジュール以外の1つ以上のその他の温度センサモジュールにおいて、
前記制御部に、前記差分を用いて、各前記その他の温度センサモジュールの前記第1特性式及び前記第2特性式の少なくともいずれか一方を補正させる上記記載のプログラム。
また、前記制御部に、前記差分を用いて、各前記その他の温度センサモジュールの前記電源電圧を補正させるステップを有する上記記載のプログラム。
(付記1)
温度に関して非線形のディジタル値及び前記温度に関して略線形のセンサ電圧値を出力する温度センサモジュールと、
前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値を用いて特性式を算出する制御部と、
を含み、
前記記憶部に記憶された前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値には、絶対温度測定下における絶対温度、前記絶対温度における前記ディジタル値及び前記絶対温度における前記センサ電圧値が含まれる温度センサ。
(付記2)
前記絶対温度は、第1温度及び前記第1温度よりも高温の第2温度を含み、
前記ディジタル値は、前記第1温度における第1ディジタル値及び前記第2温度における第2ディジタル値を含み、
前記記憶部は、さらに、
前記第1温度よりも高温で前記第2温度よりも低温の第3温度と、
前記第3温度における第3ディジタル値と、
を含む付記2に記載の温度センサ。
(付記3)
前記絶対温度は、前記温度センサがプリント基板に実装される前に前記温度センサモジュールが出力した前記温度であり、
前記第3温度は、前記温度センサが前記プリント基板に実装された後に前記温度センサモジュールが出力した温度である付記2に記載の温度センサ。
(付記4)
前記制御部は、
前記第1温度、前記第1ディジタル値、前記第3温度及び前記第3ディジタル値を用いて第1特性式を算出し、
前記第3温度、前記第3ディジタル値、前記第2温度及び前記第2ディジタル値を用いて第2特性式を算出する付記2または付記3に記載の温度センサ。
(付記5)
前記制御部は、
前記温度センサモジュールによって出力された前記ディジタル値が前記第3ディジタル値よりも小さい場合には、前記第1特性式に、前記ディジタル値を代入することによって前記温度を算出し、
前記温度センサモジュールによって出力された前記ディジタル値が前記第3ディジタル値よりも大きい場合には、前記第2特性式に、前記ディジタル値を代入することによって前記温度を算出する付記4に記載の温度センサ。
(付記6)
前記第1温度は、任意の常温よりも低温であり、
前記第2温度は、前記常温よりも高温であり、
前記記憶部は、前記絶対温度測定下における前記センサ電圧値として、
前記第1温度における第1センサ電圧値と、前記第2温度における第2センサ電圧値と、を含み、
さらに、前記記憶部は、前記センサ電圧値として、前記温度センサモジュールにより前記常温において出力された第3センサ電圧値を含み、
前記第3ディジタル値は、前記温度センサモジュールが前記常温において前記第3センサ電圧値とともに出力したものであり、
前記第3温度は、前記制御部が前記第1温度、前記第2温度、前記第1センサ電圧値、前記第2センサ電圧値を用いて算出した略線形のセンサ特性式に、前記第3センサ電圧値を代入することにより算出したものであって、前記常温の温度として特定されたものである付記2〜付記5のいずれか一項に記載の温度センサ。
1、2、3 半導体装置
10、10a、10b、10c、10d 温度センサモジュール
11 温度センサ部
11a、11b、11c、11d 特性
12 電源電圧モニタ部
13 制御ロジック
14 温度検出回路
14a、14b 特性
15、19 A/D変換機
16、17、18 アナログバッファ
20 テストモジュール
30 記憶部
40 制御部
40a CPU
30a インターフェース
50、60 特性
71、71a、71b、72、72a、72b 特性式
91〜93 差分
95 実装基板
96 電源IC

Claims (13)

  1. 温度に関して非線形のディジタル値及び前記温度に関して略線形のセンサ電圧値を出力する温度センサモジュールと、
    前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値を用いて特性式を算出する制御部と、
    を含み、
    前記記憶部に記憶された前記温度、前記ディジタル値及び前記センサ電圧値には、絶対温度測定下における絶対温度、前記絶対温度における前記ディジタル値及び前記絶対温度における前記センサ電圧値が含まれ
    前記絶対温度は、第1温度及び前記第1温度よりも高温の第2温度を含み、
    前記ディジタル値は、前記第1温度における第1ディジタル値及び前記第2温度における第2ディジタル値を含み、
    前記記憶部は、さらに、
    前記第1温度よりも高温で前記第2温度よりも低温の第3温度と、
    前記第3温度における第3ディジタル値と、
    を含み、
    前記制御部は、
    前記第1温度、前記第1ディジタル値、前記第3温度及び前記第3ディジタル値を用いて第1特性式を算出し、
    前記第3温度、前記第3ディジタル値、前記第2温度及び前記第2ディジタル値を用いて第2特性式を算出する半導体装置。
  2. 前記絶対温度は、前記半導体装置がプリント基板に実装される前に前記温度センサモジュールが出力した前記温度であり、
    前記第3温度は、前記半導体装置が前記プリント基板に実装された後に前記温度センサモジュールが出力した温度である請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記制御部は、
    前記温度センサモジュールによって出力された前記ディジタル値が前記第3ディジタル値よりも小さい場合には、前記第1特性式に、前記ディジタル値を代入することによって前記温度を算出し、
    前記温度センサモジュールによって出力された前記ディジタル値が前記第3ディジタル値よりも大きい場合には、前記第2特性式に、前記ディジタル値を代入することによって前記温度を算出する請求項に記載の半導体装置。
  4. 前記温度センサモジュールを複数有し、
    起動時には、相互に隣接した一方及び他方の前記温度センサモジュールが動作し、
    起動後には、一方の前記温度センサモジュールは動作を停止し、他方の前記温度センサモジュールは動作を継続する請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記起動時には、
    前記一方の前記温度センサモジュールは、起動時における複数の第1起動時ディジタル値を出力し、
    前記他方の前記温度センサモジュールは、起動時における複数の第2起動時ディジタル値を出力し、
    前記制御部は、複数の前記第1起動時ディジタル値を、一方の温度センサモジュールの前記第1特性式または前記第2特性式に代入することによって起動時における複数の第1起動時温度を算出し、
    前記制御部は、複数の前記第1起動時温度を、前記他方の温度センサモジュールの前記第1特性式または前記第2特性式に代入することによって算出した複数の第3起動時ディジタル値と、複数の前記第2起動時ディジタル値と、の間の差分を算出し、算出した前記差分を用いて、前記他方の温度センサモジュールの前記第1特性式及び前記第2特性式の少なくともいずれか一方を補正する請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記温度センサモジュールは、
    前記半導体装置の電源電圧をモニタする電源電圧モニタ部を含み、
    前記制御部は、
    前記差分を用いて、前記電源電圧を補正する請求項に記載の半導体装置。
  7. 前記一方及び前記他方の温度センサモジュール以外の1つ以上のその他の温度センサモジュールをさらに有し、
    前記制御部は、前記差分を用いて、各前記その他の温度センサモジュールの前記第1特性式及び前記第2特性式の少なくともいずれか一方を補正する請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記制御部は、前記差分を用いて、各前記その他の温度センサモジュールの前記電源電圧を補正する請求項に記載の半導体装置。
  9. 温度に対し非線形の基準電圧値と温度に対し略線形のセンサ電圧値からディジタル値を出力する温度センサモジュールと、
    前記温度、前記ディジタル値、前記センサ電圧値を記憶する記憶部と、
    前記温度、前記ディジタル値、前記センサ電圧値を用いて、前記温度センサモジュールの温度特性を補正する特性式を算出する制御部と
    を有し、
    前記記憶部は、第1温度と、前記第1温度における第1センサ電圧値を記憶し、
    前記制御部は、前記第1温度と、前記第1センサ電圧値と、任意のセンサ電圧値から、前記温度センサモジュールが前記任意のセンサ電圧値を出力する温度を特定し、前記特性式を算出し、
    前記記憶部は、前記第1温度よりも高温の第2温度と、第2温度における第2センサ電圧値を更に記憶し、
    前記制御部は、前記第1温度と、前記第1センサ電圧値と、前記第2温度と、前記第2センサ電圧値と、任意のセンサ電圧値から、前記温度センサモジュールが前記任意のセンサ電圧値を出力する温度を特定し、前記特性式を算出する、
    温度センサ。
  10. 前記記憶部は、前記第1温度を含む3以上の複数の温度と、前記複数の温度各々に対応するセンサ電圧値を更に記憶し、
    前記制御部は、前記複数の温度と、前記複数の温度各々に対応するセンサ電圧値と、任意のセンサ電圧値から、前記温度センサモジュールが前記任意のセンサ電圧値を出力する温度を特定し、前記特性式を算出する、
    請求項に記載の温度センサ。
  11. 前記制御部は、複数の任意のセンサ電圧値から、前記温度センサモジュールが前記複数の任意のセンサ電圧値を出力する複数の温度を特定し、前記特性式を算出する、
    請求項に記載の温度センサ。
  12. 前記温度センサモジュールを複数有し、
    起動時には、相互に隣接した一方及び他方の前記温度センサモジュールが動作し、
    起動後には、一方の前記温度センサモジュールは動作を停止し、他方の前記温度センサモジュールは動作を継続し、
    前記起動時には、
    前記一方の前記温度センサモジュールは、起動時における複数の第1起動時ディジタル値を出力し、
    前記他方の前記温度センサモジュールは、起動時における複数の第2起動時ディジタル値を出力し、
    前記制御部は、複数の前記第1起動時ディジタル値を、一方の温度センサモジュールの前記特性式に代入することによって起動時における複数の第1起動時温度を算出し、
    前記制御部は、複数の前記第1起動時温度を、前記他方の温度センサモジュールの前記特性式に代入することによって算出した複数の第3起動時ディジタル値と、複数の前記第2起動時ディジタル値と、の間の差分を算出し、算出した前記差分を用いて、前記他方の温度センサモジュールの前記特性式を補正する請求項に記載の温度センサ。
  13. 前記温度センサモジュールは、
    前記温度センサの電源電圧をモニタする電源電圧モニタ部を含み、
    前記制御部は、
    前記差分を用いて、前記電源電圧を補正する請求項12に記載の温度センサ。
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