JP6637283B2 - ユニット建物 - Google Patents

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本発明はユニット建物に関する。
従来、ユニット建物において、特許文献1、2に記載される如く、建物ユニットの一側面の両端部に、該一側面と直交する方向へ突出する袖壁を有してなるものがある。
特許文献1は、建物ユニットの外部に面する一側面の両端部に接合される外壁パネルの下部を基礎に支持し、建物ユニットの上に施工される屋根パネルの軒先部分を上記袖壁パネルによって支持するものを記載している。両側の袖壁パネルが建物の外部に面する一側面に形成する凹部空間の存在によって、建物前面への日差しの差し込み、風の吹き込みを抑制でき、室内空間のプライバシーを守る目隠し効果もある。
特許文献2は、建物ユニットとしてのH型ユニットの両端部に、居室部の一側面を構成する横壁部から軒先側に向けて突出し、屋根ユニットの軒先部分を支持するとともに、建物の外部に面する一側面に凹部空間を形成する袖壁部(縦壁部)を設けるものを記載している。屋根ユニットの軒先部分をH型ユニットの袖壁部によって支持するから、屋根ユニットの支持をH型ユニットのみで行なうことができ、軒先部分を支持する支柱等の別部品を削減できる。
特開2008-144391号公報 特開平6-146416号公報
特許文献1に記載の建物ユニットには以下の問題点がある。
(1)建物の外部に面する一側面に凹部空間を形成するために、建物ユニットの一側面に現地で袖壁パネルを接合する必要がある。建物ユニットに対する袖壁パネルの接合強度を確保することに困難があるし、建物の工場生産化率の向上にも困難がある。
特許文献2に記載の建物ユニットには以下の問題点がある。
(1)建物の外部に面する一側面に凹部空間を形成するための袖壁部がH型ユニットの両端部に設けられる。従って、1個のH型ユニットの一側面に、該H型ユニットの両端部に設けた袖壁部に挟まれる凹部空間を形成できるものの、2個のH型ユニットの相並んで面一をなす2つの側面に跨って連続する広幅の凹部空間を形成することができない。
また、H型ユニットの一方の袖壁部と隣接させて他の標準型建物ユニットの外壁部を並設配置するとき、標準型建物ユニットの外壁部に重複することとなるH型ユニットの袖壁部の厚み分だけ、資材の無駄を生じるし、凹部空間を徒に狭小化するものになる。
本発明の課題は、建物ユニットの強度及び工場生産化率を向上するとともに、ユニット建物の外部に面する側面に多様な凹部空間を簡易に形成することにある。
請求項1に係る発明は、平面視矩形の建物ユニット本体部と袖壁部とからなり、袖壁部は建物ユニット本体部の一側面の両端部のうち、一端部のみから上記一側面と直交する方向へ突出して袖壁を形成してなる少なくとも2個の袖壁付建物ユニットを用いたユニット建物であって、各袖壁付建物ユニットの各袖壁部が平面視で互いに直交配置されてなるものであり、ユニット建物の1階部分と2階部分の双方で、前側の長手方向面と右側の短手方向面とが交差するコーナー部に標準型建物ユニットを配置するとともに、この標準型建物ユニットと前側の長手方向面で隣接する位置に長手方向面側袖壁付建物ユニットを配置し、この標準型建物ユニットと右側の短手方向面で隣接する位置に短手方向面側袖壁付建物ユニットを配置し、長手方向面側袖壁付建物ユニットの袖壁部は、その建物ユニット本体部の長手方向側の一側面における上記標準型建物ユニット寄りの一端部から突出して袖壁を形成するとともに、短手方向面側袖壁付建物ユニットの袖壁部は、その建物ユニット本体部の短手方向側の一側面における上記標準型建物ユニット寄りの一端部から突出して袖壁を形成し、ユニット建物の1階部分と2階部分の双方で、各袖壁付建物ユニットの各袖壁部が平面視で上記標準型建物ユニットを挟み、かつ互いに直交配置されるものとされ、1階部分の長手方向面側袖壁付建物ユニットと短手方向面側袖壁付建物ユニットの各袖壁部はそれらの各建物ユニット本体部の全高さ範囲に渡る袖壁を形成し、2階部分の長手方向面側袖壁付建物ユニットと短手方向面側袖壁付建物ユニットの各袖壁部はそれらの各建物ユニット本体部の下端側一定範囲に袖壁を形成し、ユニット建物の1階部分と2階部分の双方で、標準型建物ユニットの長手方向側面と短手方向側面のそれぞれに各軒下凹部空間、及び各軒下凹部空間を形成し、2階部分のL型に連なるそれらの軒下凹部空間をバルコニーとしてなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記袖壁付建物ユニットの建物ユニット本体部における前記一側面の袖壁部に隣接する部分が引込み部とされてなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)袖壁付建物ユニットにおいて、袖壁部は建物ユニット本体部の一側面の両端部のうち、一端部のみから上記一側面と直交する方向へ突出する袖壁を有するものにした。従って、袖壁付建物ユニットの工場生産過程で、建物ユニット本体部と袖壁部とを一体製作するものであり、袖壁付建物ユニットの強度及び工場生産化率を向上できる。
(b)袖壁付建物ユニットは、袖壁部が建物ユニット本体部の一側面の一端部のみに設けられる。従って、袖壁付建物ユニットは、他の袖壁付建物ユニットとの組合せ、又は他の標準型建物ユニットとの組合せにより、別部品を使わずに、ユニット建物の外部に面する側面に多様な凹部空間(凹凸シルエット)を簡易に形成できる。
(c)少なくとも2個の袖壁付建物ユニットを用いたユニット建物であって、各袖壁付建物ユニットの各袖壁部が平面視で互いに直交配置される。これにより、例えば、ユニット建物のコーナー部にて直交する2つの側面のそれぞれにおいて、それらの各側面に直交する方向に突出する袖壁部が設けられる。従って、ユニット建物の外部に面する複数の側面のそれぞれに多様な凹部空間を形成し、ユニット建物の外観設計の自由度を一層高めることができる。
(請求項2)
(d)袖壁付建物ユニットにおいて、建物ユニット本体部における前記一側面の袖壁部に隣接する部分が引込み部とされることにより、ユニット建物の外部に面する側面に一層多様な凹部空間を簡易に形成できる。
図1は参考例1のユニット建物を示す模式斜視図である。 図2は袖壁付建物ユニットを示し、(A)は長手方向面側袖壁付建物ユニットの一例を示す模式斜視図、(B)は長手方向面側袖壁付建物ユニットの他の例を示す模式斜視図である。 図3はユニット建物の変形例を示す模式斜視図である。 図4は建物ユニットを示し、(A)は1階平面レイアウト図、(B)は2階平面レイアウト図である。 図5は参考例2のユニット建物を示す模式斜視図である。 図6は袖壁付建物ユニットを示し、(A)は短手方向面側袖壁付建物ユニットの一例を示す模式斜視図、(B)は短手方向面側袖壁付建物ユニットの他の例を示す模式斜視図である。 図7はユニット建物の変形例を示す模式斜視図である。 図8は建物ユニットを示し、(A)は1階平面レイアウト図、(B)は2階平面レイアウト図である。 図9は参考例3のユニット建物を示す模式斜視図である。 図10は建物ユニットを示し、(A)は1階平面レイアウト図、(B)は2階平面レイアウト図である。 図1は実施例のユニット建物を示す模式斜視図である。 図12は建物ユニットを示し、(A)は1階平面レイアウト図、(B)は2階平面レイアウト図である。
参考例1)(図1〜図4)
図1に示したユニット建物100は、基礎1の上に、工場生産された複数個の標準型建物ユニット10と、工場生産された複数個の長手方向面側袖壁付建物ユニット20とを隣接設置して構築されたものである。
尚、本明細書において、ユニット建物100等を構成する各建物ユニット10、20等は、鉄骨系構造体からなるものでも良く、木質系構造体からなるものでも良い。また、各建物ユニットは、軸組式構造体からなるものでも良く、壁組式構造体からなるものでも良い。
ユニット建物100は、基礎1の上に4個の標準型建物ユニット10及び2個の長手方向面側袖壁付建物ユニット20を隣接設置して、1階部分を構成している。1階部分を構成する各標準型建物ユニット10は、基本的形態を直方体状としている。また、1階部分を構成する各長手方向面側袖壁付建物ユニット20は、ユニット建物100の外部に面する前側の長手方向面に設置され、それらの基本的形態を後述する袖壁付とされている。
参考例のユニット建物100では、1階部分の平面視における中央部と後側の長手方向面のそれぞれにて各1列をなすように隣接する各2個の標準型建物ユニット10を配置し、1階部分の平面視における前側の長手方向面にて1列をなすように隣接する2個の長手方向面側袖壁付建物ユニット20を配置している。そして、ユニット建物100の長手方向で相隣る標準型建物ユニット10同士はそれらの短手方向の長さを同一にし、ユニット建物100の短手方向で相隣る標準型建物ユニット10及び長手方向面側袖壁付建物ユニット20同士はそれらの長手方向の長さを同一にしている。また、ユニット建物100の長手方向で相隣る長手方向面側袖壁付建物ユニット20の後述する建物ユニット本体部21同士はそれらの短手方向の長さを同一にしている。
ユニット建物100は、1階部分を構成する各標準型建物ユニットの上に、同一平面形状の各標準型建物ユニット10を搭載するとともに、1階部分を構成する各長手方向面側袖壁付建物ユニット20の上に、同一平面形状の各長手方向面側袖壁付建物ユニット20を搭載して、2階部分を構成している。ユニット建物100は、2階部分を構成する各建物ユニット10、20の上に、それらの建物ユニット10、20に対応する各屋根ユニットを搭載して屋根40を形成する。
ここで、長手方向面側袖壁付建物ユニット20は、基本的形態を図2(A)に示す如く、平面視矩形で直方体状をなす建物ユニット本体部21と、袖壁部22とからなる。袖壁部22は、建物ユニット本体部21の長手方向側の一側面21Fの両端部のうち、一端部のみから上記一側面21Fと直交する方向へ一定長Jだけ突出して袖壁22Aを形成する。袖壁22Aは、通常は建物ユニット本体部21の高さ方向に沿う下端部から上端部の全高さ範囲に渡って設けられるものの、その下端部から中間部までの下端側一定範囲等、建物ユニット本体部21の全高さ範囲のうちの一部範囲にのみ対応して設けられるものでも良い。
ユニット建物100において、1階部分(又は2階部分)に隣接設置される2個の長手方向面側袖壁付建物ユニット20は、互いに左右対称配置され、一方の長手方向面側袖壁付建物ユニット20における袖壁部22の袖壁22Aをその建物ユニット本体部21における上記一側面21Fの左側の一端部から突出し、他方の長手方向面側袖壁付建物ユニット20における袖壁部22の袖壁22Aをその建物ユニット本体部21における上記一側面21Fの右側の一端部から突出するものとしている。長手方向面側袖壁付建物ユニット20の建物ユニット本体部21は、屋根40を支持するともに、隣接配置される他の標準型建物ユニット10及び長手方向面側袖壁付建物ユニット20の居室部とつながる居室部を形成する。長手方向面側袖壁付建物ユニット20の袖壁部22は、屋根40の軒先部分を支持する。
尚、2個の長手方向面側袖壁付建物ユニット20は、それらの建物ユニット本体部21の長手方向の長さをL、短手方向の長さをR、それらの袖壁部22の突出高さを前述のJとするとき、本参考例では、それらのL、R、Jのそれぞれを互いに同一長さにしている。但し、それらのL、R、Jのそれぞれを互いに異なる長さとしても良い。
ここで、長手方向面側袖壁付建物ユニット20は、図2(B)に示す如く、建物ユニット本体部21における前記一側面21Fの袖壁部22に隣接する部分が引込み部23とされてなるものでも良い。長手方向面側袖壁付建物ユニット20の引込み部23とされてなるものでも良い。長手方向面側袖壁付建物ユニット20の引込み部23は、ユニット建物100に採用されるとき、袖壁付引込みエントランス等を形成することができる。
従って、ユニット建物100は、1階部分と2階部分の双方で、2個の長手方向面側袖壁付建物ユニット20が並設配置され、各長手方向面側袖壁付建物ユニット20の袖壁部22が、一方の袖壁付建物ユニット20の建物ユニット本体部21の前記一側面21F及び他方の袖壁付建物ユニット20の建物ユニット本体部21の前記一側面21Fを介して離隔され、かつ互いに平行をなして相向い合うように配置される。
これにより、1階部分と2階分部の双方で、2個の長手方向面側袖壁付建物ユニット20が相並んで面一をなす2つの一側面21Fに跨って連続する広幅の軒下凹部空間101、102が形成される。
図3、図4に示したユニット建物100Kは、図1に示したユニット建物100の変形例であり、1階部分の床下凹部空間101にウッドデッキ101Aを現地施工して設け、2階部分の軒下凹部空間102にバルコニー102Aを設けたものである。このとき、工場生産されたウッドデッキユニット、バルコニーユニットを施工現場に持ち込み施工しても良い。
尚、ユニット建物100Kは、ユニット建物100において1階部分の右側の短手方向面と後側の長手方向面(両長手方向面側袖壁付建物ユニット20が配置される前側の長手方向面に対する反対側の長手方向面)とが交差するコーナー部に配置される標準型建物ユニット10を、図5(B)で後述する短手方向面側袖壁付建物ユニット30に置き換えた。短手方向面側袖壁付建物ユニット30は、建物ユニット本体部31において袖壁32Aが突出している一側面31Gの袖壁部32に隣接する部分に引込み部33を設けたものである。短手方向面側袖壁付建物ユニット30は、短手方向で隣接する他の標準型建物ユニット10の外部に面する短手方向側面10Gに対し、建物ユニット本体部31を一定長さだけ引込ませ、かつ袖壁部32を一定長さだけ突出させている。これにより、ユニット建物100Aは短手方向面側袖壁付建物ユニット30が引込み部33が形成する袖壁付引込エントランス103を形成するものになる。
参考例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)袖壁付建物ユニット20において、袖壁部22は建物ユニット本体部21の一側面21Fの両端部のうち、一端部のみから上記一側面21Fと直交する方向へ突出する袖壁22Aを有するものにした。従って、袖壁付建物ユニット20の工場生産過程で、建物ユニット本体部21と袖壁部22とを一体製作するものであり、袖壁付建物ユニット20の強度及び工場生産化率を向上できる。
(b)袖壁付建物ユニット20は、袖壁部22が建物ユニット本体部21の一側面21Fの一端部のみに設けられる。従って、袖壁付建物ユニット20は、他の袖壁付建物ユニット20との組合せ、又は他の標準型建物ユニットとの組合せにより、別部品を使わずに、ユニット建物100、100Kの外部に面する側面に多様な軒下凹部空間101、102(凹凸シルエット)を簡易に形成できる。
(c)袖壁付建物ユニット20において、建物ユニット本体部21における前記一側面21Fの袖壁部22に隣接する部分が引込み部23とされることにより、ユニット建物100、100Kの外部に面する側面に一層多様な袖壁付引込みエントランス等の凹部空間を簡易に形成できる。
(d)2個の袖壁付建物ユニット20が並設配置され、各袖壁付建物ユニット20の袖壁部22が、一方の袖壁付建物ユニット20の建物ユニット本体部21の前記一側面21F及び他方の袖壁付建物ユニット20の建物ユニット本体部21の前記一側面21Fを介して離隔され、かつ互いに平行をなして相向い合うように配置される。これにより、2個の袖壁付建物ユニット20が相並んで面一をなす2つの側面に跨って連続する広幅のウッドデッキ101A、バルコニー102A等の軒下凹部空間101、102を形成できる。
参考例2)(図5〜図8)
図5に示したユニット建物200は、基礎1の上に、工場生産された複数個の標準型建物ユニット10と、工場生産された複数個の短手方向面側袖壁付建物ユニット30とを隣接設置して構築されたものである。
ユニット建物200は、基礎1の上に4個の標準型建物ユニット10及び2個の短手方向面側袖壁付建物ユニット30を隣接設置して、1階部分を構成している。1階部分を構成する各標準型建物ユニット10は、基本的形態を直方体状としている。また、1階部分を構成する各短手方向面側袖壁付建物ユニット30は、ユニット建物200の外部に面する右側の短手方向面に設置され、それらの基本的形態を後述する袖壁付とされている。
参考例のユニット建物200では、1階部分の平面視における左側の短手方向面のそれぞれにて各1列をなすように隣接する3個の標準型建物ユニット10を配置し、1階部分の平面視における右側の短手方向面にて前側から後側に向けて短手方向面側袖壁付建物ユニット30、標準型建物ユニット10、短手方向面側袖壁付建物ユニット30の順に一列をなすように隣接する前後2個の短手方向面側袖壁付建物ユニット30及びそれらの袖壁付建物ユニット30に挟まれる中央1個の標準型建物ユニット10を配置している。そして、各建物ユニット10、30の長手方向で相隣る建物ユニット10、30同士はそれらの短手方向の長さを同一にし、左側の短手方向面で一列をなす各建物ユニット10の短手方向で相隣る建物ユニット10同士はそれらの長手方向の長さを同一にしている。また、右側の短手方向面で一列をなす各建物ユニット30、10の短手方向で相隣る短手方向面側袖壁付建物ユニット30の後述する建物ユニット本体部31及び標準型建物ユニット10同士はそれらの長手方向の長さを同一にしている。
ユニット建物200は、1階部分を構成する各標準型建物ユニットの上に、同一平面形状の各標準型建物ユニット10を搭載するとともに、1階部分を構成する各短手方向面側袖壁付建物ユニット30の上に、同一平面形状の各短手方向面側袖壁付建物ユニット30を搭載して、2階部分を構成している。ユニット建物200は、2階部分を構成する各建物ユニット10、20の上に、それらの建物ユニット10、20に対応する各屋根ユニット40を搭載する。
ここで、短手方向面側袖壁付建物ユニット30は、基本的形態を図6(A)に示す如く、平面視矩形で直方体状をなす建物ユニット本体部31と、袖壁部32とからなる。袖壁部32は、建物ユニット本体部31の短手方向側の一側面31Gの両端部のうち、一端部のみから上記一側面31Gと直交する方向へ一定長Kだけ突出して袖壁32Aを形成する。袖壁32Aは、通常は建物ユニット本体部31の高さ方向に沿う下端部から上端部の全高さ範囲に渡って設けられるものの、その下端部から中間部までの下端側一定範囲等、建物ユニット本体部31の全高さ範囲のうちの一部範囲にのみ対応して設けられるものでも良い。
ユニット建物200において、1階部分(又は2階部分)に中央の標準型建物ユニット10を挟んで設置される2個の短手方向面側袖壁付建物ユニット30は、互いに左右対称配置され、一方の短手方向面側袖壁付建物ユニット30における袖壁部32の袖壁32Aをその建物ユニット本体部31における上記一側面31Gの左側の一端部から突出し、他方の短手方向面側袖壁付建物ユニット30における袖壁部32の袖壁32Aをその建物ユニット本体部31における上記一側面31Gの右側の一端部から突出するものとしている。短手方向面側袖壁付建物ユニット30の建物ユニット本体部31は、屋根40を支持するともに、隣接配置される他の標準型建物ユニット10及び短手方向面側袖壁付建物ユニット30の居室部とつながる居室部を形成する。短手方向面側袖壁付建物ユニット30の袖壁部32は、屋根40の軒先部分を支持する。
尚、2個の短手方向面側袖壁付建物ユニット30は、それらの建物ユニット本体部31の長手方向の長さをM、短手方向の長さをS、それらの袖壁部32の突出高さを前述のKとするとき、本参考例では、それらのM、S、Kのそれぞれを互いに同一長さにしている。但し、それらのM、S、Kのそれぞれを互いに異なる長さとしても良い。
ここで、短手方向面側袖壁付建物ユニット30は、図6(B)に示す如く、建物ユニット本体部31における前記一側面31Gの袖壁部32に隣接する部分が引込み部33とされてなるものでも良い。短手方向面側袖壁付建物ユニット30の引込み部33とされてなるものでも良い。短手方向面側袖壁付建物ユニット30の引込み部33は、ユニット建物200に採用されるとき、袖化壁付引込みエントランス等を形成することができる。
従って、ユニット建物200は、1階部分と2階部分の双方で、2個の並設配置された短手方向面側袖壁付建物ユニット30の間に、袖壁部がなく、両方の短手方向面側袖壁付建物ユニット30の各一側面31Gと面一をなす短手方向側面10Gを有する他の標準型建物ユニット10が配置される。このとき、各短手方向面側袖壁付建物ユニット30の袖壁部32は、各袖壁付建物ユニット30の各一側面31G及び標準型建物ユニット10の短手方向側面10Gを介して離隔され、かつ互いに平行をなして相向い合うように配置される。
これにより、ユニット建物200は、1階部分と2階部分の双方に、2個の両側の短手方向面側袖壁付建物ユニット30、及び1個の中央の標準型建物ユニット10が相並んで面一をなす3つの側面31G、10Gに跨って連続する広幅の軒下凹部空間201、202が形成される。
図7、図8に示したユニット建物200Kは、図5に示したユニット建物200の変形例であり、1階部分の軒下凹部空間201にウッドデッキ201Aを現地施工して設け、2階部分の軒下凹部空間202にバルコニー202Aを現地施工して設けたものである。このとき、工場生産されたウッドデッキユニット、バルコニーユニットを施工現場に持ち込み施工しても良い。
参考例3)(図9、図10)
図9、図10に示したユニット建物300は、基礎1の上に工場生産された複数個の標準型建物ユニット10と、工場生産された複数個の袖壁付建物ユニット20、30とを隣接設置されたものである。
ユニット建物300は、1階部分と2階部分の双方で、前側の長手方向面と右側の短手方向面とが交差するコーナー部に図2で前述した長手方向面側袖壁付建物ユニット20を配置するとともに、この長手方向面側袖壁付建物ユニット20と並設される標準型建物ユニット10を前側の長手方向面に配置した。
長手方向面側袖壁付建物ユニット20の袖壁部22は、ユニット建物300の上記コーナー部に位置付けられ、袖壁22Aが突出している一側面21Fを介して上記標準型建物ユニット10の外壁部11が形成する短手方向側面10Gと離隔され、かつ互いに平行をなして相向い合うように配置される。ユニット建物300の1階部分と2階部分の双方で、標準型建物ユニット10は、長手方向面側袖壁付建物ユニット20における上記一側面21Fの袖壁部22がない他端部と入隅51、52を形成し、入隅51、52を含んだ軒下凹部空間301、302を形成するものになる。
これにより、ユニット建物300の1階部分と2階部分の双方で、標準型建物ユニット10の外壁部11と袖壁付建物ユニット20の袖壁部22の2つの壁部が互いに重複することなく、入隅51、52を形成できる。壁部の重複をなくした分だけ、資材の無駄をなくし、入隅51、52を含む軒下凹部空間301、302の狭小化を回避できる。
ユニット建物300は、1階部分の軒下凹部空間301にサンルーム301Aを現地施工して設け、2階部分の軒下凹部空間302にバルコニー302Aを現地施工して設けるものである。このとき、工場生産されたサンルームユニット、バルコニーユニットを施工現場に持ち込み施工しても良い。
尚、ユニット建物300にあっては、1階部分の右側の短手方向面と、後側の長手方向面とが交差するコーナー部に図6で前述した短手方向面側袖壁付建物ユニット30を配置してある。短手方向面側袖壁付建物ユニット30は、短手方向で隣接する他の標準型建物ユニット10の外部に面する短手方向側面10Gに対し、建物ユニット本体部31を一定長さだけ引き込ませ、かつ袖壁部32を一定長さだけ突出させて、建物ユニット本体部31において袖壁32Aが突出している一側面31Gの袖壁部32に隣接する部分を引込み部33としたものである。これにより、ユニット建物300は、短手方向面側袖壁付建物ユニット30の引込み部33が形成する袖壁付引込エントランス303を形成するものである。
(実施例)(図11、図12)
図11、図12に示したユニット建物400は、基礎1の上に、工場生産された複数個の標準型建物ユニット10と、工場生産された複数個の袖壁付建物ユニット20、30とを隣接設置されたものである。
ユニット建物400は、1階部分と2階部分の双方で、前側の長手方向面と右側の短手方向面とが交差するコーナー部に標準型建物ユニット10を配置するとともに、この標準型建物ユニット10と前側の長手方向面で隣接する位置に図2で前述した長手方向面側袖壁付建物ユニット20を配置し、この標準型建物ユニット10と右側の短手方向面で隣接する位置に図6で前述した短手方向面側袖壁付建物ユニット30を配置した。
長手方向面側袖壁付建物ユニット20の袖壁部22は、建物ユニット本体部21の長手方向側の一側面21Fにおける上記標準型建物ユニット10寄りの一端部から突出して袖壁22Aを形成する。短手方向面側袖壁付建物ユニット30の袖壁部32は、建物ユニット本体部31の短手方向側の一側面31Gにおける上記標準型建物ユニット10寄りの一端部から突出して袖壁32Aを形成する。ユニット建物400の1階部分と2階部分の双方で、各袖壁付建物ユニット20、30の各袖壁部22、32が平面視で上記標準型建物ユニット10を挟み、かつ互いに直交配置されるものになる。1階部分の各袖壁付建物ユニット20、30の各袖壁部22、32は各建物ユニット本体部21、31の全高さ範囲に渡る袖壁22A、32Aを形成する。2階部分の各袖壁付建物ユニット20、30の各袖壁部22、32は各建物ユニット本体部21、31の下端側一定範囲に袖壁22A、32Aを形成する。
これにより、ユニット建物400の1階部分と2階部分の双方で、外部に面する2つの側面(標準型建物ユニット10の長手方向側面10Fと短手方向側面10G)のそれぞれに軒下凹部空間401F、401G、及び軒下凹部空間402F、402Gを形成し、ユニット建物400の外観設計の自由度を一層高めることができる。
ユニット建物400は、1階部分のL型に連なる軒下凹部空間401F、401Gをプライベート空間401Aとし、2階部分のL型に連なる軒下凹部空間402F、402Gを現地施工にてバルコニー402Aとするものである。このとき、工場生産されたバルコニーユニットを施工現場に持ち込み施工しても良い。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明が適用されるユニット建物は、2個以上の袖壁付建物ユニットの各種組合せ、又は1個以上の袖壁付建物ユニットと他の建物ユニットとの各種組合せにより、外部に面する多様な凹部空間を形成し、外観設計の自由度を高めることができる。
本発明によれば、建物ユニットの強度及び工場生産化率を向上するとともに、ユニット建物の外部に面する側面に多様な凹部空間を簡易に形成することができる。
10 標準型建物ユニット(他の建物ユニット)
20、30 袖壁付建物ユニット
21、31 建物ユニット本体部
21F、31G 一側面
22、32 袖壁部
22A、32A 袖壁
23、33 引込み部
100、100K、200、200K、300、400 ユニット建物
101、102、201、202、401F、401G、402F、402G 凹部空間
301、302 入隅

Claims (2)

  1. 平面視矩形の建物ユニット本体部と袖壁部とからなり、袖壁部は建物ユニット本体部の一側面の両端部のうち、一端部のみから上記一側面と直交する方向へ突出して袖壁を形成してなる少なくとも2個の袖壁付建物ユニットを用いたユニット建物であって、各袖壁付建物ユニットの各袖壁部が平面視で互いに直交配置されてなるものであり、
    ユニット建物の1階部分と2階部分の双方で、前側の長手方向面と右側の短手方向面とが交差するコーナー部に標準型建物ユニットを配置するとともに、この標準型建物ユニットと前側の長手方向面で隣接する位置に長手方向面側袖壁付建物ユニットを配置し、この標準型建物ユニットと右側の短手方向面で隣接する位置に短手方向面側袖壁付建物ユニットを配置し、長手方向面側袖壁付建物ユニットの袖壁部は、その建物ユニット本体部の長手方向側の一側面における上記標準型建物ユニット寄りの一端部から突出して袖壁を形成するとともに、短手方向面側袖壁付建物ユニットの袖壁部は、その建物ユニット本体部の短手方向側の一側面における上記標準型建物ユニット寄りの一端部から突出して袖壁を形成し、
    ユニット建物の1階部分と2階部分の双方で、各袖壁付建物ユニットの各袖壁部が平面視で上記標準型建物ユニットを挟み、かつ互いに直交配置されるものとされ、1階部分の長手方向面側袖壁付建物ユニットと短手方向面側袖壁付建物ユニットの各袖壁部はそれらの各建物ユニット本体部の全高さ範囲に渡る袖壁を形成し、2階部分の長手方向面側袖壁付建物ユニットと短手方向面側袖壁付建物ユニットの各袖壁部はそれらの各建物ユニット本体部の下端側一定範囲に袖壁を形成し、ユニット建物の1階部分と2階部分の双方で、標準型建物ユニットの長手方向側面と短手方向側面のそれぞれに各軒下凹部空間、及び各軒下凹部空間を形成し、2階部分のL型に連なるそれらの軒下凹部空間をバルコニーとしてなるユニット建物
  2. 前記袖壁付建物ユニットの建物ユニット本体部における前記一側面の袖壁部に隣接する部分が引込み部とされてなる請求項1に記載のユニット建物
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