JP6635142B2 - 配線部材 - Google Patents

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Description

本発明は、同軸フラットケーブルを有する配線部材に関する。
複数の同軸ケーブルの端部が接続基板に接続された同軸ケーブルハーネスが特許文献1に知られている。
日本国特許5353634号
ケーブルハーネス(配線部材)には、さらなる小型化が要請されている。しかし、特許文献1の配線部材には、さらに小型化できる余地がある。
そこで本発明は、コンパクトな端部を有する配線部材を提供することを目的とする。
本発明に係る配線部材は、
中心導体、前記中心導体の外周に配設された内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に配設された外部導体、前記外部導体の外周に配設された外被、をそれぞれ有する複数の同軸ケーブルと、平面状に配列された複数の前記同軸ケーブルの並列面の少なくとも一方に接着されて複数の前記同軸ケーブルの並列状態を維持する樹脂フィルムと、を有する同軸フラットケーブルと、
前記同軸フラットケーブルの長手方向の少なくとも一方の端部に接続された接続基板と、を有し、
前記接続基板は、2本の前記同軸ケーブルのそれぞれの前記中心導体がハンダ付けされた直線状の2つの信号端子部と、少なくとも一つの前記同軸ケーブルの前記外部導体に電気的に接続された1つの直線状のグランド端子部とからなる単位端子組を複数有し、
複数の前記単位端子組は、前記信号端子部の延びる方向と交差する方向について、2つの前記信号端子部と1つの前記グランド端子部とがこの順で並ぶように配列されており、
前記信号端子部と前記グランド端子部は前記単位端子組の配列方向と直交する方向に延び、
前記単位端子組の2つの前記信号端子部の配列ピッチは、これらにそれぞれ接続されている対にされた2本の前記同軸ケーブルのピッチP1に等しく、
隣接する前記単位端子組にそれぞれ接続された互いに近い側の2本の前記同軸ケーブルのピッチP2が、前記ピッチP1よりも広い状態で、複数の前記同軸ケーブルの並列状態を前記樹脂フィルムが維持している。
本発明によれば、コンパクトな端部を有する配線部材が提供される。
本発明の第一実施形態に係る配線部材の上面図である。 図1に示した配線部材の同軸フラットケーブルの断面図である。 図1に示した配線部材の端部を拡大して示す上面図である。 図3の側断面図である。 第一実施形態と比較例の接続基板の上面図である。 本発明の第二実施形態に係る配線部材の接続基板を示す上面図である。 本発明の第三実施形態に係る配線部材の接続基板を示す図である。 本発明の第四実施形態に係る配線部材の側断面図である。
〈本発明の実施形態の概要〉
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
(1) 本発明の一態様にかかる配線部材は、
中心導体、前記中心導体の外周に配設された内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に配設された外部導体、前記外部導体の外周に配設された外被、をそれぞれ有する複数の同軸ケーブルと、平面状に配列された複数の前記同軸ケーブルの並列面の少なくとも一方に接着されて複数の前記同軸ケーブルの並列状態を維持する樹脂フィルムと、を有する同軸フラットケーブルと、
前記同軸フラットケーブルの長手方向の少なくとも一方の端部に接続された接続基板と、を有し、
前記接続基板は、2本の前記同軸ケーブルのそれぞれの前記中心導体がハンダ付けされた直線状の2つの信号端子部と、少なくとも一つの前記同軸ケーブルの前記外部導体に電気的に接続された1つの直線状のグランド端子部とからなる単位端子組を複数有し、
複数の前記単位端子組は、前記信号端子部の延びる方向と直交する方向について、2つの前記信号端子部と1つの前記グランド端子部とがこの順で並ぶように配列されており、
前記信号端子部と前記グランド端子部は前記単位端子組の配列方向と直交する方向に延び、
前記単位端子組の2つの前記信号端子部の配列ピッチは、これらにそれぞれ接続されている対にされた2本の前記同軸ケーブルのピッチP1に等しく、
隣接する前記単位端子組にそれぞれ接続された互いに近い側の2本の前記同軸ケーブルのピッチP2が、前記ピッチP1よりも広い状態で、複数の前記同軸ケーブルの並列状態を前記樹脂フィルムが維持している。
(1)の構成によれば、単位端子組内の2つの信号端子部のピッチと、これらの信号端子部にハンダ付けされ対にされた2本の同軸ケーブルのピッチとが等しく、信号端子部とグランド端子部とが配列方向と直交する方向に直線状に延びている。このため、長手方向の一方の端部から他方の端部に亘って、接続基板の信号端子部およびグランド端子部の隙間を、ハンダ付け時の短絡防止のために必要とされる最小限の大きさとすることができる。このため、単位端子組の配列方向の寸法について、接続基板をコンパクトに構成しやすく、端部がコンパクトな配線部材を提供することができる。
(2)前記樹脂フィルムの長さ方向の端部から露出された前記外被が前記接続基板に接着されている。
(2)の構成によれば、接続基板の表面と露出された中心導体との距離が小さくなり、露出された中心導体を大きく変形させずに信号端子部にハンダ付けすることができる。
(3)前記樹脂フィルムの長さ方向の端部が、前記同軸ケーブルの前記外被と前記接続基板との間に位置するように、前記同軸ケーブルの前記外被に接着されている。
(3)の構成によれば、接続基板の端部で同軸フラットケーブルが曲げられる時に同軸ケーブルの曲げに対する強度を高めることができる。
(4)前記樹脂フィルムの前記端部が前記接続基板に接着されることにより、前記同軸ケーブルが前記接続基板に固定されている。
(4)の構成によれば、樹脂フィルムによって、同軸フラットケーブルと接続基板との接続強度を高めることができる。
(5)前記同軸ケーブルの露出された前記外部導体と、それより先端側の部分が保護フィルムで覆われている。
(5)の構成によれば、外部導体および中心導体が保護フィルムで保護され、導体間の短絡を防止する。また、導体が剥がれることも防止する。
(6)前記保護フィルムは、前記同軸ケーブルの露出された前記外被と前記接続基板とに跨って接着されている。
(6)の構成によれば、保護フィルムによって同軸フラットケーブルと接続基板との接続強度を高めることができる。
(7)前記単位端子組のそれぞれの前記グランド端子部は、その前記同軸ケーブルの前記外被付近の部分が、パッド部によって連結されており、
少なくとも一つの前記同軸ケーブルの前記外部導体は、前記パッド部にハンダ付けされている。
(7)の構成によれば、パッド部によって外部導体とグランド端子部とを電気的に接続しやすい。
(8)少なくとも一つの前記同軸ケーブルの前記外部導体が前記配列方向に延びるグランドバーにハンダ付けされ、前記グランド端子部が前記グランドバーに電気的に接続されている。
(8)の構成によれば、グランドバーによって各同軸ケーブルの外部導体を共通して接地してグランド電位を安定させることができる。
(9)前記ピッチP2が、前記ピッチP1の2倍である。
(9)の構成によれば、同軸フラットケーブルの作製時に同軸ケーブルを並列することが容易である。
(10)前記同軸フラットケーブルの端部において、先端に向かって、前記外部導体、前記内部絶縁体、前記中心導体がこの順に段階的に露出されており、
前記内部絶縁体から露出された前記中心導体のそれぞれが、前記接続基板の前記信号端子部にハンダ付けされている。
(10)の構成によれば、それぞれの同軸ケーブルにおいて、中心導体と外部導体との短絡を防止できる。
(11)複数の前記同軸ケーブルの前記並列面の両面に前記樹脂フィルムが設けられている。
(11)の構成によれば、同軸ケーブルの並列状態が強固に維持される。
(12)前記接続基板は、単位端子組の配列方向の端部に設けられた前記信号端子部と隣接する位置に設けられ、前記単位端子組の配列方向と直交する方向に長い付加グランド端子部を有する。
(12)の構成によれば、単位端子組の配列方向について信号端子部がグランド端子部および付加グランド端子部で挟まれる。これにより、配線部材の伝送特性を高めることができる。
〈本発明の実施形態の詳細〉
以下、本発明に係る配線部材の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係る配線部材1は、例えば基板や回路を電気的に接続するために用いられる。配線部材1は、差動信号を伝送するために好適に用いられる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る配線部材1の上面図である。図1に示したように、配線部材1は、長手方向に延びる同軸フラットケーブル10と、同軸フラットケーブル10の長手方向の両端部に設けられた接続基板20とを備えている。
図2は、図1に示した配線部材1の同軸フラットケーブル10の断面図である。図2に示したように、同軸フラットケーブル10は、複数本(図示の例では4本)の同軸ケーブル30と、同軸ケーブル30に貼り付けられた樹脂フィルム41とを備えている。各々の同軸ケーブル30は、例えば、外径0.16mm〜0.3mmの同軸ケーブルを用いることができる。
同軸ケーブル30は、中心導体31、内部絶縁体32、外部導体33、外被34と、を備える単芯の同軸ケーブルである。内部絶縁体32は、中心導体31の外周に配設されている。外部導体33は、内部絶縁体32の外周に配設されている。外被34は、外部導体33の外周に配設されている。中心導体31は、例えば、銅などの金属線である。中心導体31として、AWG42〜47のワイヤーを用いることができる。内部絶縁体32および外被34は絶縁性の樹脂からなる。
複数の同軸ケーブル30は、平面状に配列されている。樹脂フィルム41は、同軸ケーブル30のなす並列面の両面に接着されて、同軸ケーブル30の並列状態を維持している。樹脂フィルム41には、例えば、厚さ数μm〜数十μm、好ましくは8μm〜20μmのポリエチレンテレフタレートのフィルムを用いることができる。同軸ケーブル30の外被34と樹脂フィルム41とが接着剤により接着されている。なお、樹脂フィルム41は、同軸ケーブル30のなす並列面の一方にのみ接着してもよい。本実施形態では、並列面の両面に樹脂フィルム41が接着されているため、同軸ケーブル30の並列状態を強固に維持しやすい。
図3は、図1に示した配線部材1の端部を拡大して示す上面図である。図3に示すように、同軸フラットケーブル10の長手方向の端部には、接続基板20が接続されている。
同軸フラットケーブル10の端部では、樹脂フィルム41から同軸ケーブル30の各部材が段階的に露出されている。具体的には、樹脂フィルム41から外被34が露出され、外被34から外部導体33が露出され、外部導体33から内部絶縁体32が露出され、内部絶縁体32から中心導体31が露出されている。
接続基板20は、例えば、金属箔などからなる配線パターンを有するフレキシブル基板や硬質基板により構成されている。接続基板20には、2つの信号端子部22と1つのグランド端子部23とからなる複数の単位端子組21が設けられている。信号端子部22とグランド端子部23は、同軸ケーブル30の長手方向に直線状に延びている。信号端子部22は同軸ケーブル30の中心導体31に電気的に接続され、グランド端子部23は同軸ケーブル30の外部導体33に電気的に接続されている。
1つの単位端子組21において、2つの信号端子部22には、対をなす2本の同軸ケーブル30から露出された中心導体31がそれぞれハンダ付けされている。ここで、信号端子部22は、信号端子部22に接続された中心導体31を含む同軸ケーブル30の長手方向に一直線状に並べられている。
本実施形態では、同軸ケーブル30の端部が段階的に露出され、内部絶縁体32が中心導体31と外部導体33との短絡を防止する。
グランド端子部23は、信号端子部22と同じ方向に延びている。グランド端子部23の外被34に近い側の端部は、信号端子部22の端部よりも、外被34に近い側まで延ばされている。複数のグランド端子部23の外被34に近い側の端部は、パッド部25により互いに接続されている。パッド部25は、同軸ケーブル30の長手方向に直交する方向に延びる。
少なくとも1本(図示の例では全て)の同軸ケーブル30の外部導体33がパッド部25にハンダ付けされ、パッド部25を介して外部導体33とグランド端子部23とが電気的に接続されている。パッド部25によって、外部導体33をグランド端子部23に電気的に接続しやすい。
図4は、図3の側断面図であり、同軸ケーブル30の端部周辺の構造を同軸ケーブル30の長手方向に沿った断面で示している。図4に示したように、樹脂フィルム41の長さ方向の端部から露出された外被34が、接着剤51を介して接続基板20に接着されている。露出された外被34を直接、接続基板20に接着するため、中心導体31と接続基板20の表面との距離が短くなり、同軸ケーブル30を大きく曲げることなく中心導体31を信号端子部22にハンダ付けできる。
中心導体31は、ハンダ52を介して信号端子22に接続されている。外部導体33は、ハンダ53を介してパッド部25に接続されている。
(保護フィルム)
同軸ケーブル30の露出された外部導体33と、それより先端側の部分が樹脂製の保護フィルム42で覆われている。保護フィルム42は、同軸ケーブル30の露出された外被34と接続基板20とに跨って接着されている。保護フィルム42は、接続基板20の同軸ケーブル30が設けられた側の面に接着されている。本実施形態では、保護フィルム42は、一方の樹脂フィルム41と、樹脂フィルム41から露出された外被34と外部導体33と内部絶縁体32と中心導体31、および接続基板20とに跨るように接着されている。この保護フィルム42により、樹脂フィルム41から露出された同軸ケーブル30が保護されている。保護フィルム42により、中心導体31や外部導体33に導電性の物がついて短絡したり、同軸ケーブル30の先端が接続基板20から剥がれることを防止する。
(補強フィルム)
また、他方の樹脂フィルム41と、接続基板20とに跨って、樹脂製の補強フィルム43が接着されている。補強フィルム43は、接続基板20の同軸ケーブル30が設けられた側と反対の面に接着されている。保護フィルム42および補強フィルム43によって、同軸フラットケーブル10と接続基板20との接続部分の強度が高められている。
なお、本実施形態では、保護フィルム42や補強フィルム43を設けた例を説明したが、これらを設けなくてもよい。
図3に示したように、接続基板20に設けられた複数組(図示の例では2つ)の単位端子組21は、信号端子部22の延びる方向と交差する方向について、信号端子部22、信号端子部22、グランド端子部23が、この順で並ぶように配列されている。また、信号端子部22とグランド端子部23は、この単位端子組21の配列方向と直交する方向に長い。
1つの単位端子組21のうち、2つの信号端子部22の配列ピッチと、2つの信号端子部22に接続されている対をなす2本の同軸ケーブル30のピッチP1とが等しくされている。なお、ここでいうピッチとは、信号端子部22の中心同士の間隔、および、同軸ケーブル30の中心同士の間隔を言う。また、隣接する単位端子組21にそれぞれ接続された互いに近い側の2本の同軸ケーブル30のピッチP2が、ピッチP1よりも広くされた状態で、樹脂フィルム41により同軸ケーブル30の並列状態が維持されている。同軸ケーブル30は単芯の同軸ケーブルであるので、同軸ケーブル30の配列を個別に調整することができ、ピッチP1、P2の調整を行い易い。本実施形態では、ピッチP2がピッチP1の2倍に設定されている。これにより、信号端子部22およびグランド端子部23を同じ幅でかつ同じ隙間となるように規則的に配列して接続基板20を作製することができる。
同軸フラットケーブル10を作製する際には、同軸ケーブル30が巻かれた複数のリールから、複数本の同軸ケーブル30が平面状に配列するように送り出す。さらに、樹脂フィルム41が巻かれたリールから、樹脂フィルム41を、同軸ケーブル30の並列面の少なくとも一方に貼り付けるように送り出す。このとき、二対の同軸ケーブル30を、互いに対の間に1本分の同軸ケーブル30の隙間を空けて、配列させながら、同軸ケーブル30を送り出すことにより、ピッチP2がピッチP1の2倍の同軸フラットケーブルを作製することができる。
本実施形態では、接続基板20は、単位端子組21の配列方向の端部に設けられた信号端子部22と隣接する位置に設けられ、単位端子組21の配列方向と直交する方向に長い付加グランド端子部24を有している。これにより、単位端子組21の配列方向に関して、信号端子部22がグランド端子部23と付加グランド端子部24に挟まれ、配線部材1の電気的特性が高まる。
単位端子組21の2つの信号端子部22および、これらに接続された中心導体31を使って、一対の信号が伝達される。また、外部導体33とグランド端子部23と付加グランド端子部24によって、アース電位が確保される。
図5の(a)は本実施形態の接続基板20の上面図であり、図5の(b)は特許文献1に記載の比較例に係る接続基板の上面図である。
図5の(a)に示すように、本実施形態の配線部材1によれば、直線状の信号端子部22および直線状のグランド端子部23とが、単位端子組21の配列方向に並んでいるので、信号端子部22同士の間隔および信号端子部22とグランド端子部23/付加グランド端子部24同士の間隔が、同軸ケーブル30の長手方向に亘って変化しない。
そこで、信号端子部22およびグランド端子部23の長手方向の一方の端部から他方の端部に亘って、信号端子部22同士の間隔および信号端子部22とグランド端子部23/付加グランド端子部24同士の間隔を、同軸ケーブル30を並列して中心導体31を信号端子部22にハンダ付けする際に必要とされる最小の大きさの隙間d(以降、単に最小隙間dと表記する)とすることができる。これにより、接続基板20の幅寸法(単位端子組21の配列方向の寸法)を小型に構成しやすい。
最小隙間dは、中心導体31をハンダ付けするために必要な端子の幅と同軸ケーブル30の外径とから決まる。例えば、この最小隙間dは、例えばAWG#44の同軸ケーブルを並列する場合は0.12mmである。このとき、線のピッチは0.3mmである。この問題は、細い同軸ケーブル30を使って配線部材1を構成する場合に、より顕著となる。
一方で、図5の(b)に示したように、比較例に係る配線部材においては、接続基板120上の信号端子部122を長手方向に対する垂直方向に屈曲させて配線させている。すると、同軸フラットケーブル10に近い側において、信号端子部122とグランド端子部123との間隔を、最小隙間dとしても、同軸フラットケーブル10から遠い側において、信号端子部122とグランド端子部123との間隔が最小隙間dよりも大きい間隔Dとなってしまう。このため、接続基板120の幅寸法が、実施形態の接続基板20の幅寸法より大きくなってしまう。
このように、本実施形態の配線部材1によれば、特許文献1の配線部材に比べて接続基板20を小型化しやすく、コンパクトな端部を有する配線部材1を提供することができる。
なお、接続基板に設ける信号端子部およびグランド端子部の形状は上述した実施形態のものに限られない。本発明は、例えば、以下に説明する第二実施形態から第四実施形態の配線部材も含む。なお、以下に説明する第二実施形態から第四実施形態において、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
<第二実施形態>
図6は、本発明の第二実施形態に係る配線部材の接続基板220を示す上面図である。図6に示したように、パッド部225を単位端子組221の配列方向に不連続となるように設け、外部導体33を最寄のパッド部225にハンダ付けしてもよい。 なお、パッド部225は、信号端子部222の延長線上まで延ばすことが好ましい。中心導体31が信号端子部222にハンダ付けされた同軸ケーブル30の外部導体33を、そのままの姿勢で、パッド部225にハンダ付けできる。
なお、第二実施形態のように、各々のグランド端子部223および付加グランド端子部224を互いに電気的に接続しなくてもよいが、上述した第一実施形態のように、全てのグランド端子部223および付加グランド端子部224が互いに電気的に接続されていることが好ましい。
<第三実施形態>
図7の(a)は接続基板320の上面図であり、図7の(b)は接続基板320の斜視図である。
図7の(a)および(b)に示すように、本実施形態に係る接続基板320には、パッド部の替わりに、グランドバー325が設けられている。グランドバー325は、直線状の導電性の部材である。グランドバー325は、長手方向が単位端子組21の配列方向に沿って延びるように、接続基板320に設けられている。グランドバー325は、信号端子部22よりも同軸フラットケーブル10側に突出した複数のグランド端子部23を横切るように、設けられている。外被34から露出された外部導体33がグランドバー325にハンダ付けされ、グランドバー325がグランド端子部23および付加グランド端子部24にハンダ付けされている。グランドバー325によって、各同軸ケーブル30の外部導体33が共通のグランド電位となる。
<第四実施形態>
図8は、本発明の第四実施形態に係る配線部材の接続基板420を含む側断面図である。図8に示したように、樹脂フィルム41の長さ方向の端部が、同軸ケーブル30の外被34と接続基板420との間に位置するように、同軸ケーブル30の外被34に接着されていてもよい。
このとき、樹脂フィルム41の端部が接続基板420に接着されることにより同軸ケーブル30が接続基板420に固定されていることが好ましい。接続基板420上の樹脂フィルム41によって、同軸ケーブル30を接続基板420に対してしっかりと支持することができる。
上述した第二実施形態から第四実施形態の配線部材についても、第一実施形態の接続基板20と同様に、接続基板220,320,420は、2本の同軸ケーブル30のそれぞれの中心導体31がハンダ付けされた直線状の2つの信号端子部22と、少なくとも一つの同軸ケーブル30の外部導体33に電気的に接続された1つの直線状のグランド端子部23とからなる単位端子組21を複数有する。複数の単位端子組21は、信号端子部22の延びる方向と交差する方向について、2つの信号端子部22と1つのグランド端子部23とがこの順で並ぶように配列されている。信号端子部22とグランド端子部23は単位端子組21の配列方向と直交する方向に延びている。単位端子組21の2つの信号端子部22の配列ピッチは、これらにそれぞれ接続されている対にされた2本の同軸ケーブル30のピッチP1に等しい。隣接する単位端子組21にそれぞれ接続された互いに近い側の2本の同軸ケーブル30のピッチP2が、ピッチP1よりも広い状態で、複数の同軸ケーブル30の並列状態を樹脂フィルム41が維持している。
このため、信号端子部22およびグランド端子部23の長手方向の一方の端部から他方の端部に亘って、信号端子部22同士の間隔および信号端子部22とグランド端子部23/付加グランド端子部24同士の間隔を、同軸ケーブル30を並列して中心導体31を信号端子部22にハンダ付けする際に必要とされる最小の大きさの隙間dとすることができる。これにより、接続基板20の幅寸法を小型に構成しやすい。よって、端部のコンパクトな配線部材1を提供することができる。
1:配線部材
10:同軸フラットケーブル
20:接続基板
21:単位端子組
22:信号端子部
23:グランド端子部
24:付加グランド端子部
25:パッド部
30:同軸ケーブル
31:中心導体
32:内部絶縁体
33:外部導体
34:外被
41:樹脂フィルム
42:保護フィルム
43:補強フィルム
325:グランドバー

Claims (10)

  1. 中心導体、前記中心導体の外周に配設された内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に配設された外部導体、前記外部導体の外周に配設された外被、をそれぞれ有する複数の同軸ケーブルと、平面状に配列された複数の前記同軸ケーブルの並列面の少なくとも一方に接着されて複数の前記同軸ケーブルの並列状態を維持する樹脂フィルムと、を有する同軸フラットケーブルと、
    前記同軸フラットケーブルの長手方向の少なくとも一方の端部に接続された接続基板と、を有し、
    前記接続基板は、2本の前記同軸ケーブルのそれぞれの前記中心導体がハンダ付けされた直線状の2つの信号端子部と、少なくとも一つの前記同軸ケーブルの前記外部導体に電気的に接続された1つの直線状のグランド端子部とからなる単位端子組を複数有し、
    複数の前記単位端子組は、前記信号端子部の延びる方向と直交する方向について、2つの前記信号端子部と1つの前記グランド端子部とがこの順で並ぶように配列されており、
    前記信号端子部と前記グランド端子部は前記単位端子組の配列方向と直交する方向に延び、
    前記単位端子組の2つの前記信号端子部の配列ピッチは、これらにそれぞれ接続されている対にされた2本の前記同軸ケーブルのピッチP1に等しく、
    隣接する前記単位端子組にそれぞれ接続された互いに近い側の2本の前記同軸ケーブルのピッチP2が、前記ピッチP1よりも広い状態で、複数の前記同軸ケーブルの並列状態を前記樹脂フィルムが維持し、
    前記ピッチP2は前記ピッチP1の2倍以下であり、
    前記樹脂フィルムの長さ方向の端部が、前記同軸ケーブルの前記外被と前記接続基板との間に位置するように、前記同軸ケーブルの前記外被に接着され、さらに前記端部が、前記接続基板に接着されることにより、前記同軸ケーブルが前記接続基板に固定されている、配線部材。
  2. 前記ピッチP2は前記ピッチP1の2倍である、請求項1に記載の配線部材。
  3. 前記同軸ケーブルの露出された前記外部導体と、それより先端側の部分が保護フィルムで覆われている、請求項1または請求項2に記載の配線部材。
  4. 前記保護フィルムは、前記同軸ケーブルの露出された前記外被と前記接続基板とに跨って接着されている、請求項に記載の配線部材。
  5. 前記単位端子組のそれぞれの前記グランド端子部は、前記同軸ケーブルの前記外被付近の部分が、パッド部によって連結されており、
    少なくとも一つの前記同軸ケーブルの前記外部導体は、前記パッド部にハンダ付けされている、請求項1または請求項2に記載の配線部材。
  6. 少なくとも一つの前記同軸ケーブルの前記外部導体が前記配列方向に延びるグランドバーにハンダ付けされ、前記グランド端子部が前記グランドバーに電気的に接続されている、請求項1または請求項2に記載の配線部材。
  7. 前記同軸フラットケーブルの端部において、先端に向かって、前記外部導体、前記内部絶縁体、前記中心導体がこの順に段階的に露出されており、
    前記内部絶縁体から露出された前記中心導体のそれぞれが、前記接続基板の前記信号端子部にハンダ付けされている、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の配線部材。
  8. 複数の前記同軸ケーブルの前記並列面の両面に前記樹脂フィルムが設けられている、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の配線部材。
  9. 前記接続基板は、単位端子組の配列方向の端部に設けられた前記信号端子部と隣接する位置に設けられ、前記単位端子組の配列方向と直交する方向に長い付加グランド端子部を有する、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の配線部材。
  10. 前記同軸ケーブルは、単芯の同軸ケーブルである、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の配線部材。
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