JP5929557B2 - フラットケーブル - Google Patents

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Description

この発明は、フラットケーブルに関し、特に、絶縁層と、その上面側および下面側にそれぞれ設けられた信号線路導体およびグランド導体とを備える、フラットケーブルに関する。
高周波回路や高周波素子を接続するための高周波線路としては、同軸ケーブルが代表的である。同軸ケーブルは、中心導体とその周囲に同軸状に設けられた網目状のシールド導体とからなり、曲げや変形に強くかつ安価なことから、各種の高周波機器に多用されている。
ところで、近年、移動体通信端末をはじめとする高周波機器の高機能化や小型化が活発に進められており、その結果、端末筺体内に同軸ケーブルを収容するためのスペースを十分に確保できない場合が出てきている。そこで、たとえば特許文献1または特許文献2に開示されているように、可撓性を有する基材シートの積層体を素体とした薄板状の可撓性フラットケーブルが利用されることがある。
この可撓性フラットケーブルは、信号線路導体と、この信号線路導体に対向配置され、信号線路導体に沿って開口部を有するグランド導体とを備え、マイクロストリップライン構造やトリプレート型ストリップライン構造を有している。また、この可撓性フラットケーブルは、同軸ケーブルに比べて幅方向の寸法はやや大きいものの、厚み方向の寸法を小さくできるため、端末筺体に薄い隙間しかない場合に有用である。
国際公開第2011/007660号 登録実用新案第3173143号公報
フラットケーブルに利用する基材シートが硬すぎると、ケーブルの曲げ性が損なわれてしまうため、基材シートには比較的柔らかい材料を採用する必要がある。しかし、基材シートが柔らかすぎると、フラットケーブルを折り曲げたときに、信号線路導体とグランド導体との距離が変化し、ひいては折り曲げた状態の特性インピーダンスが設計段階の特性インピーダンスから大きく変化する。
それゆえに、この発明の主たる目的は、曲げ性の低下と曲げに起因する特性インピーダンスの変化とを抑制することができる、フラットケーブルを提供することである。
この発明に従うフラットケーブル(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、厚み方向における曲げ弾性率が第1数値を示す長尺状の絶縁層(22)、絶縁層の一方主面側を絶縁層の長さ方向に沿って延びる信号線路導体(18)、および信号線路導体に対向配置され、絶縁層の他方主面側を絶縁層の長さ方向に沿って延びるグランド導体(26)を備えるフラットケーブルであって、厚み方向における曲げ弾性率が第1数値よりも大きい第2数値を示し、絶縁層と信号線路導体との間において信号線路導体と重なるように設けられた長尺状の第1補強層(20)、および厚み方向における曲げ弾性率が第1数値よりも大きい第3数値を示し、絶縁層とグランド導体との間において信号線路導体と重なるように設けられた長尺状の第2補強層(24)をさらに備える。
好ましくは、絶縁層の厚みは第1補強層の厚みおよび第2補強層の厚みの合計よりも大きい。
好ましくは、絶縁層から見て第1補強層の裏側に設けられた長尺状の第1保護層(16)、および絶縁層から見て第2補強層の裏側に設けられた長尺状の第2保護層(28)がさらに備えられる。
さらに好ましくは、第1保護層の曲げ弾性率は第1数値よりも小さい第4数値を示し、第2保護層の曲げ弾性率は第1数値よりも小さい第5数値を示す。
好ましくは、第1補強層の主面の幅は信号線路導体の幅以上でかつ絶縁層の主面の幅未満であり、第2補強層の主面の幅はグランド導体の幅以上でかつ絶縁層の主面の幅未満である。
この発明に従うフラットケーブル(50)は、厚み方向における曲げ弾性率が第1数値を示す長尺状の第1絶縁層(70)、厚み方向における曲げ弾性率が第2数値を示し、第1絶縁層の上面側に設けられた長尺状の第2絶縁層(62)、第1絶縁層の下面側を第1絶縁層の長さ方向に沿って延びる第1グランド導体(74)、第2絶縁層の上面側を第2絶縁層の長さ方向に沿って延びる第2グランド導体(58)、および第1絶縁層の上面と第2絶縁層の下面との間を第1絶縁層の長さ方向に沿って延びる信号線路導体(66)を備え、第1グランド導体および第2グランド導体の各々は信号線路導体に対向配置されるフラットケーブルであって、厚み方向における曲げ弾性率が第1数値および第2数値のいずれよりも大きい第3数値を示し、第1絶縁層と第1グランド導体との間において信号線路導体と重なるように設けられた長尺状の第1補強層(72)、厚み方向における曲げ弾性率が第1数値および第2数値のいずれよりも大きい第4数値を示し、第2絶縁層と第2グランド導体との間において信号線路導体と重なるように設けられた長尺状の第2補強層(60)、および厚み方向における曲げ弾性率が第1数値および第2数値のいずれよりも大きい第5数値を示し、信号線路導体を包み込む態様で第1絶縁層の上面と第2絶縁層の下面との間に設けられた長尺状の第3補強層(64, 68)をさらに備える。
好ましくは、第1グランド導体および第2グランド導体の少なくとも一方は厚み方向から眺めて梯子状に形成される。
絶縁層の曲げ弾性率よりも高い曲げ弾性率を有する補強層を設けることで、導体の曲げ性の低下が抑制される。また、信号線路導体およびグランド導体の各々と絶縁層との間に補強層を設けることで、曲げ部分における信号線路導体からグランド導体までの距離の変化ひいては特性インピーダンスの変化が抑制される。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この実施例のフラットケーブルを示す斜視図である。 図1に示すフラットケーブルを分解した状態の一例を示す図解図である。 図1に示すフラットケーブルのA−A断面図である。 図1に示すフラットケーブルのB−B断面図である。 (A)は図1に示すフラットケーブルを折り曲げた状態の一例を示す要部断面図であり、(B)は従来のフラットケーブルを折り曲げた状態の一例を示す要部断面図である。 (A)はこの実施例の高周波伝送線路,ガイド部材およびプリント配線板を収納した携帯通信端末の一例を示す上面図であり、(B)は(A)に示す通信端末の要部断面図である。 他の実施例のフラットケーブルを示す斜視図である。 図7に示すフラットケーブルを分解した状態の一例を示す図解図である。 図7に示すフラットケーブルのC−C断面図である。 図7に示すフラットケーブルのD−D断面図である。 その他の実施例のフラットケーブルを示す斜視図である。 図11に示すフラットケーブルの要部断面図である。
図1を参照して、この実施例のフラットケーブル10は、高周波信号を伝送するべく長尺状に形成されたマイクロストリップ型の伝送線路12と、伝送線路12の長さ方向両端にそれぞれ設けられた2つのコネクタ14,14とによって形成される。
伝送線路12の長さはX軸に沿って延び、伝送線路12の幅はY軸に沿って延び、伝送線路12の厚みはZ軸に沿って延びる。長さは任意に調整され、幅は長さ方向両端を除いて均一の大きさに調整され、厚みは全長にわたって均一の大きさに調整される。長さ方向両端における幅は、他の部分の幅よりも大きくかつ均一の値に調整される。したがって、Y軸方向を上下方向に合わせた状態で伝送線路12をZ軸方向から眺めたとき、伝送線路12は略H形をなす。伝送線路12の両端において幅が拡大した部分を“線路端部12t”と定義すると、コネクタ14は線路端部12tの主面に設けられる。
フラットケーブル10を分解した状態を示す図2を参照して、伝送線路12は、レジスト層28,グランド層26,補強層24,絶縁層22,補強層20,信号線路導体18,およびレジスト層16をこの順で積層しかつ熱圧着することで作製される。ここで、レジスト層16,28,補強層20,24,絶縁層22の主面の形状ないし寸法は互いに一致する。
ただし、補強層20および24の各々の厚みは絶縁層22の厚みよりも小さく、補強層20および24の厚みの合計もまた絶縁層22の厚みよりも小さい。また、補強層20および24の各々の比誘電率は絶縁層22の比誘電率よりも高く、補強層20および24の各々のQ値は絶縁層22のQ値よりも小さく、補強層20および24の各々の吸水性は絶縁層22の吸水性よりも高い。
さらに、厚み方向における絶縁層22の曲げ弾性率は“E1”を示し、厚み方向における補強層20および24の曲げ弾性率は“E2”を示し、そして曲げ弾性率E2の値は曲げ弾性率E1の値よりも大きい。
また、レジスト層16および28の各々の厚みは、絶縁層22の厚みよりも小さく、補強層20または24の厚みとほぼ一致する。また、厚み方向におけるレジスト層20および24の曲げ弾性率は“E3”を示し、曲げ弾性率E3の値は曲げ弾性率E1の値よりも小さい。
信号線路導体18は、絶縁層22の幅よりも格段に小さい幅を有して、伝送線路12のY軸方向中央をX軸方向に延びる。信号線路導体18の長さ方向両端は、線路端部12tに達する。
グランド層26は、絶縁層22の幅よりも小さくかつ信号線路導体18の幅よりも大きい幅を有して、伝送線路12のY軸方向中央をX軸方向に延びる。グランド層26の長さ方向両端は、線路端部12tに達する。また、グランド層26のうち線路端部12tに相当する部分は、矩形環をなす。
信号線路導体18の端部は、破線で示すビアホール導体を介してコネクタ14の信号端子(図示せず)と電気的に接続される。また、グランド層26の端部は、破線で示すビアホール導体を介してコネクタ14のグランド端子(図示せず)と接続される。
したがって、伝送線路12のY軸方向中央をX軸に沿って切断したときの断面は図3に示す積層状態をなす。また、伝送線路12のX軸方向中央をY軸沿って切断したときの断面は図4に示す積層状態をなす。
このように、補強層20および24の曲げ弾性率である“E2”は絶縁層22の曲げ弾性率である“E1”よりも大きい。したがって、Z軸方向における信号線路導体18およびグランド層26の曲げ性の低下が抑制される。
また、補強層20は信号線路導体18と絶縁層22との間に設けられ、補強層24はグランド層26と絶縁層22との間に設けられる。したがって、図5(A)に示すように信号線路12を厚み方向に曲げた場合、補強層20および24が省略された従来の伝送線路を厚み方向に折り曲げた状態を示す図5(B)と比べて、信号線路導体18からグランド層26までの距離の変化が抑制される。
図5(A)によれば、非折り曲げ部分における信号線路導体18からグランド層26までの距離は“G1”と定義され、折り曲げ部分における信号線路導体18からグランド層26までの距離を“G2”と定義される。また、図5(B)によれば、非折り曲げ部分における信号線路導体18からグランド層26までの距離は“G11”と定義され、折り曲げ部分における信号線路導体18からグランド層26までの距離を“G12”と定義される。これを踏まえて、図5(A)に示す距離G1およびG2の差分は、図5(B)に示す距離G11およびG12の差分よりも小さい。
信号線路導体18からグランド層26までの距離の変化をこうして抑制することで、伝送線路12の特性インピーダンスの変化も抑制され、これによって高性能のフラットケーブル10を実現することができる。
図6(A)〜図6(B)を参照して、フラットケーブル10は、たとえば携帯通信端末40の筐体CB1に収められた2つのプリント配線板30,30を接続するために用いられる。具体的には、フラットケーブル10の一方端は一方のプリント配線板30に接続され、フラットケーブル10の他方端は他方のプリント配線板30に接続される。これによって、プリント配線板10に実装された回路ないし素子がフラットケーブル10を介して互いに接続される。高周波伝送線路10は薄型でかつ可撓性を有するため、筐体CB1内に薄い隙間しか確保できない場合に特に有用である。
なお、この実施例では、補強層20および24の曲げ弾性率はいずれも“E2”であるが、絶縁層22の曲げ弾性率である“E1”を上回る限り、補強層20および24の間で曲げ弾性率が相違してもよい。同様に、レジスト層16および28の曲げ弾性率はいずれも“E3”であるが、絶縁層22の曲げ弾性率である“E1”を下回る限り、レジスト層16および28の間で曲げ弾性率が相違してもよい。
図7を参照して、他の実施例のフラットケーブル50は、高周波信号を伝送するべく長尺状に形成されたトリプレート型の伝送線路52と、伝送線路52の長さ方向両端にそれぞれ設けられた2つのコネクタ54,54とによって形成される。
伝送線路52の長さはX軸に沿って延び、伝送線路52の幅はY軸に沿って延び、伝送線路52の厚みはZ軸に沿って延びる。長さは任意に調整され、幅は長さ方向両端を除いて均一の大きさに調整され、厚みは全長にわたって均一の大きさに調整される。長さ方向両端における幅は、他の部分の幅よりも大きくかつ均一の値に調整される。したがって、Y軸方向を上下方向に合わせた状態で伝送線路52をZ軸方向から眺めたとき、伝送線路52は略H形をなす。伝送線路52の両端において幅が拡大した部分を“線路端部52t”と定義すると、コネクタ14は線路端部52tの主面に設けられる。
フラットケーブル50を分解した状態を示す図8を参照して、伝送線路52は、レジスト層76,グランド層74,補強層72,絶縁層70,補強層68,信号線路導体66,補強層64,絶縁層62,補強層60,グランド層58およびレジスト層56をこの順で積層しかつ熱圧着することで作製される。ここで、レジスト層56,76,補強層60,64,68,72,絶縁層62,70の主面の形状ないし寸法は互いに一致する。また、厚みは、絶縁層62および70の間で一致し、さらに補強層60,64,68および72の間で一致する。
ただし、補強層60,64,68,72の各々の厚みは、絶縁層62または70の厚みよりも小さい。さらに、補強層60および64の厚みの合計は絶縁層62の厚みよりも小さく、補強層68および72の厚みの合計もまた絶縁層70の厚みよりも小さい。また、補強層60,64,68,72の各々の比誘電率は絶縁層62または70の比誘電率よりも高く、補強層60,64,68,72の各々のQ値は絶縁層62または70のQ値よりも小さく、補強層60,64,68,72の各々の吸水性は絶縁層62または70の吸水性よりも高い。
なお、上述と同様、厚み方向における絶縁層62または70の曲げ弾性率は“E1”を示し、厚み方向における補強層60,64,68,72の曲げ弾性率は“E2”を示し、そして曲げ弾性率E2の値は曲げ弾性率E1の値よりも大きい。
また、レジスト層56および76の各々の厚みは、絶縁層62または70の厚みよりも小さく、補強層60,64,68,72の厚みとほぼ一致する。また、厚み方向におけるレジスト層56および76の曲げ弾性率は“E3”を示し、曲げ弾性率E3の値は曲げ弾性率E1の値よりも小さい。
信号線路導体66は、絶縁層62または70の幅よりも格段に小さい幅を有して、伝送線路52のY軸方向中央をX軸方向に延びる。信号線路導体66の長さ方向両端は、線路端部52tに達する。
グランド層58は、絶縁層62または70の幅よりも小さくかつ信号線路導体66の幅よりも大きい幅を有して、伝送線路52のY軸方向中央をX軸方向に梯子状に延びる。グランド層58の長さ方向両端は、線路端部52tに達する。また、グランド層58のうち線路端部52tに相当する部分は、矩形環をなす。
これに対して、グランド層72は、グランド層58の幅と同じ幅を有して、伝送線路12のY軸方向中央をX軸方向に帯状に延びる。グランド層72の長さ方向両端は、線路端部52tに達する。また、グランド層72のうち線路端部52tに相当する部分は、矩形環をなす。
信号線路導体66の端部は、破線で示すビアホール導体を介してコネクタ54の信号端子(図示せず)と電気的に接続される。また、グランド層58および74の端部は、破線で示すビアホール導体を介してコネクタ54のグランド端子(図示せず)と接続される。
したがって、伝送線路52のY軸方向中央をX軸に沿って切断したときの断面は図9に示す積層状態をなす。また、伝送線路52のX軸方向中央をY軸沿って切断したときの断面は図10に示す積層状態をなす。
この実施例においても、補強層60,64,68,72の曲げ弾性率である“E2”は絶縁層62,70の曲げ弾性率である“E1”よりも大きい。したがって、Z軸方向における信号線路導体66およびグランド層58,74の曲げ性の低下が抑制される。
また、補強層64は信号線路導体66と絶縁層62との間に設けられ、補強層60はグランド層58と絶縁層62との間に設けられる。さらに、補強層68は信号線路導体66と絶縁層70との間に設けられ、補強層72はグランド層74と絶縁層70との間に設けられる。したがって、信号線路52の厚み方向への折り曲げに起因する信号線路導体66からグランド層58および74の各々までの距離の変化が抑制される。
なお、図1〜図4に示すフラットケーブル10では、補強層20および24の主面の形状ないし寸法を絶縁層22の主面の形状ないし寸法と一致させるようにしている。しかし、図11に示すように、補強層20の形状ないし寸法を信号線路導体18の形状ないし寸法とほぼ一致させ、補強層24の形状ないし寸法をグランド層26の形状ないし寸法とほぼ一致させるようにしてもよい。この場合、伝送線路12のX軸方向中央をY軸沿って切断したときの断面は図12に示す積層状態をなす。
また、上述の実施例では、グランド層58のみ梯子状に形成するようにしているが、グランド層26,74も梯子状に形成するようにしてもよい。
さらに、絶縁層22,62,70は、液晶ポリマ,ポリイミドのような熱可塑性樹脂を材料とする。液晶ポリマを材料とする場合、曲げ弾性率E1は2.0〜3.0GPaを示す。一方、ポリイミドを材料とする場合、曲げ弾性率E1は2.4〜3.4GPaを示す。また、補強層20,24,60,64,68,72は、エポキシ系の熱可塑性樹脂を材料とする。この場合、曲げ弾性率E2は3.0〜4.0GPaを示す。この数値は、ISO178規格に従って測定されたときの数値である。
熱可撓性樹脂で構成された絶縁層22,62,70または補強層20,24,60,64,68,72は、熱圧着時にガスを発生する。このガスを逃がすべく、複数の微小な孔をグランド層26,58,74に設けるようにしてもよい。
また、信号線路導体18,66またはグランド層26,58,74は、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料、好ましくは金属箔により作製される。
さらに、絶縁層22,62,70の厚みは、100〜300μmの範囲で調整される。好ましくは、この厚みは200μmである。また、信号線路導体18,66の線幅は、100〜500μmの範囲で調整される。好ましくは、線幅は240μmである。また、グランド層58を形成する線状導体の各々の線福は、25〜200μmの範囲で調整される。好ましくは、これらの線幅は100μmである。さらに、グランド層58を形成する梯子の桟の間隔は、1000〜10000μmの範囲で調整される。好ましくは、この距離は、2500μmである。
10,50 …フラットケーブル
14,54 …コネクタ
16,28,56,76 …レジスト層
18,66 …信号線路導体
20,24,60,64,68,72 …補強層
22,62,70 …絶縁層
26,58,74 …グランド層

Claims (7)

  1. 厚み方向における曲げ弾性率が第1数値を示す長尺状の絶縁層、
    前記絶縁層の一方主面側を前記絶縁層の長さ方向に沿って延びる信号線路導体、および
    前記信号線路導体に対向配置され、前記絶縁層の他方主面側を前記絶縁層の長さ方向に沿って延びるグランド導体を備えるフラットケーブルであって、
    厚み方向における曲げ弾性率が前記第1数値よりも大きい第2数値を示し、前記絶縁層と前記信号線路導体との間において前記信号線路導体と重なるように設けられた長尺状の第1補強層、および
    厚み方向における曲げ弾性率が前記第1数値よりも大きい第3数値を示し、前記絶縁層と前記グランド導体との間において前記信号線路導体と重なるように設けられた長尺状の第2補強層をさらに備える、フラットケーブル。
  2. 前記絶縁層の厚みは前記第1補強層の厚みおよび前記第2補強層の厚みの合計よりも大きい、請求項1記載のフラットケーブル。
  3. 前記絶縁層から見て前記第1補強層の裏側に設けられた長尺状の第1保護層、および
    前記絶縁層から見て前記第2補強層の裏側に設けられた長尺状の第2保護層をさらに備える、請求項1または2記載のフラットケーブル。
  4. 前記第1保護層の曲げ弾性率は前記第1数値よりも小さい第4数値を示し、
    前記第2保護層の曲げ弾性率は前記第1数値よりも小さい第5数値を示す、請求項3記載のフラットケーブル。
  5. 前記第1補強層の主面の幅は前記信号線路導体の幅以上でかつ前記絶縁層の主面の幅未満であり、
    前記第2補強層の主面の幅は前記グランド導体の幅以上でかつ前記絶縁層の主面の幅未満である、請求項1ないし4のいずれかに記載のフラットケーブル。
  6. 厚み方向における曲げ弾性率が第1数値を示す長尺状の第1絶縁層、
    厚み方向における曲げ弾性率が第2数値を示し、前記第1絶縁層の上面側に設けられた長尺状の第2絶縁層、
    前記第1絶縁層の下面側を前記第1絶縁層の長さ方向に沿って延びる第1グランド導体、
    前記第2絶縁層の上面側を前記第2絶縁層の長さ方向に沿って延びる第2グランド導体、および
    前記第1絶縁層の上面と前記第2絶縁層の下面との間を前記第1絶縁層の長さ方向に沿って延びる信号線路導体を備え、前記第1グランド導体および前記第2グランド導体の各々は前記信号線路導体に対向配置されるフラットケーブルであって、
    厚み方向における曲げ弾性率が前記第1数値および前記第2数値のいずれよりも大きい第3数値を示し、前記第1絶縁層と前記第1グランド導体との間において前記信号線路導体と重なるように設けられた長尺状の第1補強層、
    厚み方向における曲げ弾性率が前記第1数値および前記第2数値のいずれよりも大きい第4数値を示し、前記第2絶縁層と前記第2グランド導体との間において前記信号線路導体と重なるように設けられた長尺状の第2補強層、および
    厚み方向における曲げ弾性率が前記第1数値および前記第2数値のいずれよりも大きい第5数値を示し、前記信号線路導体を包み込む態様で前記第1絶縁層の上面と前記第2絶縁層の下面との間に設けられた長尺状の第3補強層をさらに備える、フラットケーブル。
  7. 前記第1グランド導体および前記第2グランド導体の少なくとも一方は厚み方向から眺めて梯子状に形成される、請求項6記載のフラットケーブル。
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