JP5463823B2 - 信号線路 - Google Patents

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Description

本発明は、信号線路に関し、より特定的には、ストリップライン構造を有している信号線路に関する。
従来の信号線路に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載のフレキシブルプリント配線板が知られている。該フレキシブルプリント配線板は、2つのグランドパターン、信号パターン及びインナービアを備えている。2つのグランドパターン及び信号パターンは、所謂ストリップライン構造を構成している。そして、インナービアは、2つのグランドパターンを接続している。これにより、2つのグランドパターンの電位をより確実に接地電位に近づけることができる。
しかしながら、特許文献1に記載のフレキシブルプリント配線板では、フレキシブルプリント配線板が湾曲させられた際に、2つのグランドパターンの間隔が変化してしまうという問題がある。より詳細には、フレキシブルプリント配線板が湾曲させられた際には、フレキシブルプリント配線板を構成している絶縁体層が伸び縮みする。絶縁体層が伸びた場合には、絶縁体層の厚みは薄くなる。一方、絶縁体層が縮んだ場合には、絶縁体層の厚みは厚くなる。このように絶縁体層の厚みが変化すると、グランドパターンの間隔が変化してしまう。その結果、信号パターンの特性インピーダンスが変化してしまう。
ところで、特許文献1に記載のフレキシブルプリント配線板では、2つのグランドパターンを接続するインナービアが設けられている。ところが、インナービアは、グランドパターンを貫通するように設けられている。フレキシブルプリント配線板が湾曲させられた際に、インナービアは、グランドパターンの主面から突出又は陥没してしまう。その結果、特許文献1に記載のフレキシブルプリント基板では、2つのグランドパターンの間隔は一定に維持されない。
特開平11−186686号公報(図7)
そこで、本発明の目的は、本体が湾曲させられた際に、2つのグランド導体の間隔が変化することを抑制できる信号線路を提供することである。
本発明の一形態に係る信号線路は、可撓性材料からなる複数の絶縁体層が積層されてなる本体と、前記絶縁体層間において延在している信号線と、前記信号線よりも積層方向の上側に位置するように前記本体に設けられ、積層方向から平面視したときに該信号線と重なっている第1のグランド導体と、前記信号線よりも積層方向の下側に位置するように前記本体に設けられ、積層方向から平面視したときに該信号線と重なっている第2のグランド導体と、前記絶縁体層よりも硬い絶縁性材料からなるスペーサーであって、前記絶縁体層を積層方向に貫通していると共に、一方の端面が前記第1のグランド導体に接触し、かつ、他方の端面が前記第2のグランド導体に接触しているスペーサーと、を備えていること、を特徴とする。
本発明によれば、本体が湾曲させられた際に、2つのグランド導体の間隔が変化することを抑制できる。
本発明の実施形態に係る信号線路の外観斜視図である。 図1の信号線路の分解図である。 図1のA−Aにおける断面構造図である。 変形例に係る信号線路の分解図である。
以下に、本発明の実施形態に係る信号線路について図面を参照しながら説明する。
(信号線路の構成)
以下に、本発明の一実施形態に係る信号線路の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る信号線路10の外観斜視図である。図2は、図1の信号線路10の分解図である。図3は、図1のA−Aにおける断面構造図である。図1ないし図3において、信号線路10の積層方向をz軸方向と定義する。また、信号線路10の長手方向をx軸方向と定義し、x軸方向及びz軸方向に直交する方向をy軸方向と定義する。
信号線路10は、例えば、携帯電話等の電子機器内において、2つの回路基板を接続する。信号線路10は、図1及び図2に示すように、本体12、外部端子14(14a〜14f)、グランド導体30,34、信号線32、ビアホール導体b1〜b16及びスペーサーS1〜S28を備えている。
本体12は、図1に示すように、信号線部16及びコネクタ部18,20を含んでいる。信号線部16は、x軸方向に延在しており、信号線32及びグランド導体30,34を内蔵している。信号線部16は、U字状に曲げることができるように構成されている。コネクタ部18,20は、信号線部16のx軸方向の両端に設けられ、図示しない回路基板のコネクタに接続される。本体12は、図2に示す絶縁シート(絶縁体層)22(22a〜22d)がz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積層されて構成されている。
絶縁シート22は、可撓性を有する液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂により構成されている。絶縁シート22は、例えば、2GPa以上30GPa以下のヤング率を有している。絶縁シート22a〜22dはそれぞれ、図2に示すように、信号線部24a〜24d及びコネクタ部26a〜26d,28a〜28dにより構成されている。信号線部24は、本体12の信号線部16を構成し、コネクタ部26,28はそれぞれ、本体12のコネクタ部18,20を構成している。なお、以下では、絶縁シート22のz軸方向の正方向側の主面を表面と称し、絶縁シート22のz軸方向の負方向側の主面を裏面と称す。
外部端子14a〜14cは、図2に示すように、コネクタ部26aの表面にy軸方向に一列に並ぶように設けられている。外部端子14a〜14cは、コネクタ部18が回路基板のコネクタに挿入された際に、コネクタ内の端子に接触する。具体的には、外部端子14a,14cは、コネクタ内のグランド端子に接触し、外部端子14bは、コネクタ内の信号端子に接触する。したがって、外部端子14a,14cには、グランド電位が印加され、外部端子14bには、高周波信号(例えば、2GHz)が印加される。
外部端子14d〜14fは、図2に示すように、コネクタ部28aの表面にy軸方向に一列に並ぶように設けられている。外部端子14d〜14fは、コネクタ部20が回路基板のコネクタに挿入された際に、コネクタ内の端子に接触する。具体的には、外部端子14d,14fは、コネクタ内のグランド端子に接触し、外部端子14eは、コネクタ内の信号端子に接触する。したがって、外部端子14d,14fには、グランド電位が印加され、外部端子14eには、高周波信号(例えば、2GHz)が印加される。
信号線32は、銅箔を代表とする金属膜で形成されており、図2に示すように、絶縁シート22cの表面に設けられており、絶縁シート22b,22c間において延在している。具体的には、信号線32は、信号線部24cの表面をx軸方向に延在している。そして、信号線32の両端はそれぞれ、コネクタ部26c,28cに位置している。信号線32は、例えば、z軸方向において5μm以上25μm以下の厚みを有する銅箔により構成されており、100GPa以上150GPa以下のヤング率を有している。
グランド導体30は、図2及び図3に示すように、信号線32よりもz軸方向の正方向側に位置するように本体12に設けられ、z軸方向から平面視したときに信号線32と重なっている。より詳細には、グランド導体30は、信号線部24bの表面をx軸方向に延在している。グランド導体30の一端は、コネクタ部26bにおいて2つに枝分かれした状態で位置し、グランド導体30の他端は、コネクタ部28bにおいて2つに枝分かれした状態で位置している。そして、グランド導体30のy軸方向における幅は、信号線32のy軸方向における幅よりも大きい。そして、グランド導体30のy軸方向の中心と、信号線32のy軸方向の中心とは、z軸方向から平面視したときに重なっている。グランド導体30は、例えば、z軸方向において5μm以上25μm以下の厚みを有する銅箔により構成されており、100GPa以上150GPa以下のヤング率を有している。
グランド導体34は、図2及び図3に示すように、信号線32よりもz軸方向の負方向側に位置するように本体12に設けられ、z軸方向から平面視したときに信号線32と重なっている。より詳細には、グランド導体34は、信号線部24dの表面をx軸方向に延在している。グランド導体34の一端は、コネクタ部26dにおいて2つに枝分かれした状態で位置し、グランド導体34の他端は、コネクタ部28dにおいて2つに枝分かれした状態で位置している。そして、グランド導体34のy軸方向における幅は、信号線32のy軸方向における幅よりも大きい。そして、グランド導体34のy軸方向の中心と、信号線32のy軸方向の中心とは、z軸方向から平面視したときに重なっている。グランド導体34は、例えば、z軸方向において5μm以上25μm以下の厚みを有する銅箔により構成されており、100GPa以上150GPa以下のヤング率を有している。
なお、グランド導体30とグランド導体34とのz軸方向における間隔は、50μm以上200μm以下である。
以上のような信号線32及びグランド導体30,34は、ストリップライン構造を構成している。
ビアホール導体b1,b3はそれぞれ、図2に示すように、コネクタ部26aをz軸方向に貫通するように設けられ、外部端子14a,14cとグランド導体30とを接続している。ビアホール導体b2は、図2に示すように、コネクタ部26aをz軸方向に貫通するように設けられ、外部端子14bに接続されている。
ビアホール導体b7,b9はそれぞれ、図2に示すように、コネクタ部26bをz軸方向に貫通するように設けられ、グランド導体30に接続されている。ビアホール導体b8は、図2に示すように、コネクタ部26bをz軸方向に貫通するように設けられ、ビアホール導体b2と信号線32とを接続している。
ビアホール導体b13,b14はそれぞれ、図2に示すように、コネクタ部26cをz軸方向に貫通するように設けられ、ビアホール導体b7,b9とグランド導体34とを接続している。これにより、外部端子14aとグランド導体30,34とがビアホール導体b1,b7,b13を介して接続され、外部端子14cとグランド導体30,34とがビアホール導体b3,b9,b14を介して接続されている。また、外部端子14bと信号線32とがビアホール導体b2,b8により接続されている。
ビアホール導体b4,b6はそれぞれ、図2に示すように、コネクタ部28aをz軸方向に貫通するように設けられ、外部端子14d,14fとグランド導体30とを接続している。ビアホール導体b5は、図2に示すように、コネクタ部28aをz軸方向に貫通するように設けられ、外部端子14eに接続されている。
ビアホール導体b10,b12はそれぞれ、図2に示すように、コネクタ部28bをz軸方向に貫通するように設けられ、グランド導体30に接続されている。ビアホール導体b11は、図2に示すように、コネクタ部28bをz軸方向に貫通するように設けられ、ビアホール導体b5と信号線32とを接続している。
ビアホール導体b15,b16はそれぞれ、図2に示すように、コネクタ部28cをz軸方向に貫通するように設けられ、ビアホール導体b10,b12とグランド導体34とを接続している。これにより、外部端子14dとグランド導体30,34とがビアホール導体b4,b10,b15を介して接続され、外部端子14fとグランド導体30,34とがビアホール導体b6,b12,b16により接続されている。また、外部端子14eと信号線32とがビアホール導体b5,b11により接続されている。
スペーサーS1〜S7は、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、信号線32と平行な直線La上に等間隔に並ぶように設けられており、絶縁シート22bをz軸方向に貫通している。スペーサーS15〜S21は、z軸方向から平面視したときに、信号線32と平行な直線La上に等間隔に並ぶように設けられており、絶縁シート22cをz軸方向に貫通している。直線Laは、z軸方向から平面視したときに、信号線32よりもy軸方向の正方向側に位置している。よって、スペーサーS1〜S7,S15〜S21は、信号線32よりもy軸方向の正方向側に位置している。
更に、スペーサーS1とスペーサーS15とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS1,S15からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体34に接触し、スペーサーS1,S15からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体30に接触している。スペーサーS2とスペーサーS16とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS2,S16からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS2,S16からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS3とスペーサーS17とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS3,S17からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS3,S17からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS4とスペーサーS18とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS4,S18からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS4,S18からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS5とスペーサーS19とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS5,S19からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS5,S19からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS6とスペーサーS20とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS6,S20からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS6,S20からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS7とスペーサーS21は、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS7,S21からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS7,S21からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。以上のように、スペーサーS1〜S7は、グランド導体30をz軸方向に貫通していない。同様に、スペーサーS15〜S21は、グランド導体34をz軸方向に貫通していない。
スペーサーS8〜S14は、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、信号線32と平行な直線Lb上に等間隔に並ぶように設けられており、絶縁シート22bをz軸方向に貫通している。スペーサーS22〜S28は、z軸方向から平面視したときに、信号線32と平行な直線Lb上に等間隔に並ぶように設けられており、絶縁シート22cをz軸方向に貫通している。直線Lbは、z軸方向から平面視したときに、信号線32よりもy軸方向の負方向側に位置し、より詳細には、直線Laと信号線32に関して対称な直線である。よって、スペーサーS8〜S14,S22〜S28は、信号線32よりもy軸方向の負方向側に位置している。
更に、スペーサーS8とスペーサーS22とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS8,S22からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS8,S22からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS9とスペーサーS23とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS9,S23からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS9,S23からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS10とスペーサーS24とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS10,S24からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS10,S24からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS11とスペーサーS25とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS11,S25からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS11,S25からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS12とスペーサーS26とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS12,S26からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS12,S26からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS13とスペーサーS27とは、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS13,S27からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS13,S27からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。スペーサーS14とスペーサーS28は、互いに接続されており、1本のスペーサーを構成している。そして、スペーサーS14,S28からなるスペーサーの一方の端面は、グランド導体30に接触し、スペーサーS14,S28からなるスペーサーの他方の端面は、グランド導体34に接触している。以上のように、スペーサーS8〜S14は、グランド導体30をz軸方向に貫通していない。同様に、スペーサーS22〜S28は、グランド導体34をz軸方向に貫通していない。
更に、スペーサーS1〜S28は、絶縁シート22よりも硬い絶縁性材料(例えば、熱硬化性樹脂)からなる。スペーサーS1〜S28は、例えば、エポキシ樹脂により構成されており、50GPa以上200GPa以下のヤング率を有している。
ところで、スペーサーS4,S18からなるスペーサー及びスペーサーS11,S25からなるスペーサーは、図3に示すように、z軸方向における中心から、一方の端面又は他方の端面に近づくにしたがって、z軸方向に直交する断面積が大きくなる形状を有している。より詳細には、スペーサー4,S18からなるスペーサー及びスペーサーS11,S25からなるスペーサーの両端面の面積C2,C3は、スペーサーS4,S18からなるスペーサー及びスペーサーS11,S25からなるスペーサーのz軸方向の中心における断面積C1よりも大きい。これにより、スペーサーS4,S18からなるスペーサー及びスペーサーS11,S25からなるスペーサーは、鼓状をなしている。これは、絶縁シート22a〜22dの圧着の際に、スペーサーS4,S18からなるスペーサー及びスペーサーS11,S25からなるスペーサーがz軸方向に圧縮されるためである。なお、スペーサーS1〜S3,S5〜S10,S12〜S17,S19〜S24,S26〜S28も、スペーサーS4,S18からなるスペーサー及びスペーサーS11,S25からなるスペーサーと同様に、z軸方向に延在する1本のスペーサーを構成しているもので鼓状をなしている。
(効果)
信号線路10によれば、本体12が湾曲させられた際に、2つのグランド導体30,34の間隔が変化することを抑制できる。より詳細には、特許文献1に記載のフレキシブルプリント配線板では、2つのグランドパターンを接続するインナービアが設けられている。ところが、インナービアは、グランドパターンを貫通するように設けられている。よって、フレキシブルプリント配線板が湾曲させられた際に、インナービアは、グランドパターンの主面から突出又は陥没してしまう。その結果、特許文献1に記載のフレキシブルプリント基板では、2つのグランドパターンの間隔は一定に維持されない。
一方、信号線路10では、スペーサーS1〜S28は、絶縁シート22よりも硬い材料により構成されている。これにより、本体12が湾曲させられて、絶縁シート22b,22cの厚みが変化したとしても、スペーサーS1〜S28の形状には、絶縁シート22b,22cに比べて小さな変化しか発生しない。更に、スペーサーS1〜S28は1本のスペーサーを構成しているものの両端面においてグランド導体30,34に接触しているので、グランド導体30,34は、グランド導体30,34の主面から突出したり陥没したりしない。その結果、信号線路10では、グランド導体30,34の間隔が変化することが抑制される。
また、スペーサーS1〜S28は、絶縁材料により構成されているので、スペーサーS1〜S28と信号線32との間で浮遊容量が発生しない。その結果、スペーサーS1〜S28の存在により、信号線32の特性インピーダンスが所望の値からずれることが抑制される。
また、スペーサーS1〜S28は1本のスペーサーを構成しているもので、鼓状をなしているので、以下に説明するように、グランド導体30,34の間隔が変化することが抑制される。以下では、スペーサーS1,S15からなるスペーサーを例にとって説明する。スペーサーS1,S15からなるスペーサーの両端面の面積は、スペーサーS1,S15からなるスペーサーのz軸方向の中心における断面積よりも大きい。よって、スペーサーS1,S15からなるスペーサーは、比較的に広い面積でグランド導体30,34と接触するので、グランド導体30,34に対して安定して接触することができる。その結果、スペーサーS1〜S28によりグランド導体30,34の間隔が変化することが抑制される。
(信号線路の製造方法)
以下に、信号線路10の製造方法について図2を参照しながら説明する。以下では、一つの信号線路10が作製される場合を例にとって説明するが、実際には、大判の絶縁シートが積層及びカットされることにより、同時に複数の信号線路10が作製される。
まず、表面の全面に銅箔が形成された絶縁シート22を準備する。
次に、フォトリソグラフィ工程により、図2に示す外部端子14を絶縁シート22aの表面に形成する。具体的には、絶縁シート22aの銅箔上に、図2に示す外部端子14と同じ形状のレジストを印刷する。そして、銅箔に対してエッチング処理を施すことにより、レジストにより覆われていない部分の銅箔を除去する。その後、レジストを除去する。これにより、図2に示すような、外部端子14が絶縁シート22aの表面に形成される。
次に、フォトリソグラフィ工程により、図2に示すグランド導体30を絶縁シート22bの表面に形成する。また、フォトリソグラフィ工程により、図2に示す信号線32を絶縁シート22cの表面に形成する。また、フォトリソグラフィ工程により、図2に示すグランド導体34を絶縁シート22dの表面に形成する。なお、これらのフォトリソグラフィ工程は、外部端子14を形成する際のフォトリソグラフィ工程と同様であるので、説明を省略する。以上の工程により、グランド導体30,34が表面に固着している絶縁シート22b,22d、及び、信号線32が表面に固着している絶縁シート22cを準備する。
次に、絶縁シート22a〜22cのビアホール導体b1〜b16及びスペーサーS1〜S28が形成される位置に対して、裏面側からレーザービームを照射して、絶縁シート22a〜22cを貫通する孔を形成する。その後、絶縁シート22a〜22cに形成した孔に対して、銅やすず/銀合金を主成分とする導電性ペースト、又は、絶縁性材料である熱硬化性樹脂を充填し、図2に示すビアホール導体b1〜b16、又は、スペーサーS1〜S28を形成する。
次に、グランド導体30、信号線32及びグランド導体34がストリップライン構造をなすように、絶縁シート22a〜22dをz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積み重ねる。そして、絶縁シート22a〜22dに対してz軸方向の正方向側及び負方向側から力を加えると共に、絶縁シート22a〜22dを加熱することにより、絶縁シート22a〜22dを圧着する。この際、スペーサーS1〜S28を構成する熱硬化性樹脂が硬化する。これにより、図1に示す信号線路10が得られる。
(変形例)
以下に、変形例に係る信号線路10'について図面を参照しながら説明する。図4は、変形例に係る信号線路10'の分解図である。なお、信号線路10'の外観斜視図は、信号線路10と同じであるので、図1を援用する。
信号線路10'では、スペーサーS1、S3,S5,S7,S15,S17,S19,S21は、図4に示すように、z軸方向から平面視したときに、信号線32と平行な直線L1上に等間隔に並ぶように設けられている。また、スペーサーS2、S4,S6,S16,S18,S20は、図4に示すように、z軸方向から平面視したときに、信号線32と平行な直線L2上に等間隔に並ぶように設けられている。直線L1,L2は、z軸方向から平面視したときに、信号線32よりもy軸方向の正方向側に位置している。更に、直線L1は、z軸方向から平面視したときに、直線L2よりもy軸方向の正方向側に位置している。これにより、スペーサーS1〜S7,S15〜S21は、信号線32に沿ってジグザグに並ぶようになる。
また、スペーサーS9、S11,S13,S23,S25,S27は、図4に示すように、z軸方向から平面視したときに、信号線32と平行な直線L3上に等間隔に並ぶように設けられている。また、スペーサーS8,S10,S12,S14,S22、S24,S26,S28は、図4に示すように、z軸方向から平面視したときに、信号線32と平行な直線L4上に等間隔に並ぶように設けられている。直線L3,L4は、z軸方向から平面視したときに、信号線32よりもy軸方向の負方向側に位置している。更に、直線L3は、z軸方向から平面視したときに、直線L4よりもy軸方向の正方向側に位置している。これにより、スペーサーS8〜S14,S22〜S28は、信号線32に沿ってジグザグに並ぶようになる。
以上のような信号線路10'では、信号線路10よりも、広範囲においてグランド導体30,34の間隔が変化することを抑制できる。信号線路10'においてスペーサーS1〜S28によりグランド導体30,34が支持されている領域のy軸方向の幅は、信号線路10においてスペーサーS1〜S28によりグランド導体30,34が支持されている領域のy軸方向の幅よりも大きくなる。その結果、信号線路10'では信号線路10よりも広範囲においてグランド導体30,34の間隔が変化することが抑制される。
なお、信号線路10,10'において、スペーサーS1〜S28は、導電性材料からなっていてもよい。これにより、グランド導体30とグランド導体34とはスペーサーS1〜S28により複数の点において電気的に接続されるようになる。その結果、グランド導体30,34により確実に接地電位が印加されるようになる。
また、信号線路10,10'において、スペーサーS1〜S28が導電性材料により構成されている場合には、スペーサーS1〜S28が鼓状をなしていることにより、スペーサーS1〜S28と信号線32との間に発生する浮遊容量を低減できる。より詳細には、スペーサーS1〜S28が導電性材料により構成されている場合には、スペーサーS1〜S28と信号線32との間に浮遊容量が発生する。これに対して、スペーサーS1〜S28が図3に示すように鼓状をなしている場合には、スペーサーS1〜S28が円柱状をなしている場合に比べて、信号線32とスペーサーS1〜S28との間の距離が大きくなる。その結果、信号線32とスペーサーS1〜S28との間に発生する浮遊容量が小さくなる。
なお、スペーサーS1〜S28が導電性材料により構成されている場合には、スペーサーS1〜S28は、絶縁シート22に設けられた孔に金属粉末及び樹脂からなるペーストが充填され、かつ、加熱により樹脂が消失させられることにより作製されていることが望ましい。これにより、スペーサーS1〜S28は、金属のみ又は大半が金属によって構成されるようになる。その結果、スペーサーS1〜S28を絶縁シート22よりも容易に硬くすることができる。
また、スペーサーS1〜S28として、導電性材料により構成されているスペーサーと、絶縁性材料により構成されているスペーサーとが混在していてもよい。
また、グランド導体30,34には、信号線32に沿って、スリットや開口が設けられていてもよい。
本発明は、信号線路に関し、本体が湾曲させられた際に、2つのグランド導体の間隔が変化することを抑制できる点において優れている。
L1〜L4,La,Lb 直線
S1〜S28 スペーサー
b1〜b16 ビアホール導体
10,10' 信号線路
12 本体
14a〜14f 外部端子
22a〜22d 絶縁シート
30,34 グランド導体
32 信号線

Claims (7)

  1. 可撓性材料からなる複数の絶縁体層が積層されてなる本体と、
    前記絶縁体層間において延在している信号線と、
    前記信号線よりも積層方向の上側に位置するように前記本体に設けられ、積層方向から平面視したときに該信号線と重なっている第1のグランド導体と、
    前記信号線よりも積層方向の下側に位置するように前記本体に設けられ、積層方向から平面視したときに該信号線と重なっている第2のグランド導体と、
    前記絶縁体層よりも硬い絶縁性材料からなるスペーサーであって、前記絶縁体層を積層方向に貫通していると共に、一方の端面が前記第1のグランド導体に接触し、かつ、他方の端面が前記第2のグランド導体に接触しているスペーサーと、
    を備えていること、
    を特徴とする信号線路。
  2. 前記スペーサーは、前記絶縁体層に設けられた貫通孔に前記絶縁性材料が充填されることにより構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の信号線路。
  3. 前記絶縁性材料は、熱硬化性樹脂であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の信号線路。
  4. 前記スペーサーは、積層方向から平面視したときに、前記信号線と平行な第1の線上、及び、該第1の線と前記信号線に関して対称な第2の線上に並ぶように複数設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の信号線路。
  5. 前記スペーサーは、積層方向から平面視したときに、該信号線に沿ってジグザグに並ぶように複数設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の信号線路。
  6. 前記スペーサーは、積層方向における中心から、前記一方の端面又は前記他方の端面に近づくにしたがって、積層方向に直交する断面積が大きくなる形状を有していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5に記載の信号線路。
  7. 前記信号線、前記第1のグランド導体及び前記第2のグランド導体は、ストリップライン構造を構成していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の信号線路。
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