JP6633606B2 - 自動運転車両の走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動運転機能を有する自動運転車両の後方に後続車両が存在するときの走行動作を制御する自動運転車両の走行制御装置に関する。
従来より、自動運転で自車両が先行車両の追い越し走行を実行するときに、後続車両の走行状態を検出し、追い越し走行自体を実行しない方が好ましい場合や、先行車を追い越さずに元の車線に戻る方が好ましい場合は、自車両を元の車線に自動的に復帰させるようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1:特開2016−4443号公報
しかしながら、周囲の状況によっては、自車両に接近してきた後続車両に道を譲るための車線変更等が困難な場合があり、その場合の好ましい走行態様について、上記特許文献1には何ら記載されていない。
本発明の一態様は、自動運転機能を有する自動運転車両の走行動作に寄与するアクチュエータを制御する自動運転車両の走行制御装置であって、第1車線を走行中の前方車両を追い越すために自動運転車両が第2車線を走行中であるとき、第2車線を走行中の後続車両の自動運転車両に対する相対車速を算出する相対車速演算部と、相対車速演算部により算出された相対車速に基づいて、自動運転車両に対する後続車両の接近の度合いを検出する接近度合い検出部と、接近度合い検出部により検出された接近の度合いが所定値以上であるか否かを判定する接近度合い判定部と、接近度合い判定部により後続車両の接近の度合いが所定値以上であると判定されると、所定値未満と判定されるときよりも、自動運転車両の最大車速が増加するようにアクチュエータを制御するアクチュエータ制御部とを備える。接近度合い検出部は、相対車速演算部により算出された相対車速に基づいて、自動運転車両が前方車両を追い越して第2車線から第1車線へ車線変更するまでに要する時間である車線変更必要時間を算出するとともに、車線変更必要時間内に後続車両が自動運転車両に最も接近する距離である最接近距離を算出し、接近度合い判定部は、接近度合い検出部により算出された最接近距離が所定距離以下であるとき、接近の度合いが所定値以上であると判定する。
本発明によれば、後続車両の接近度合いに応じて自動運転車両を適切な態様で走行させることができる。
本発明の実施形態に係る走行制御装置が適用される自動運転車両の走行系の概略構成を示す図。 本発明の実施形態に係る走行制御装置の全体構成を示すブロック図。 図2の行動計画生成部で生成された行動計画の一例を示す図。 本発明の実施形態に係る走行制御装置による変速制御に用いられるシフトマップの一例を示す図。 走行車線を走行している自車両が前方車両を追い越すために追い越し車線に車線変更するときの動作の一例を示す図。 本発明の実施形態に係る走行制御装置の要部構成を示すブロック図。 図6のコントローラで実行される処理の一例を示すフローチャート。 図6の走行制御装置による追い越し走行時における車速と加速度の時間経過に伴う変化の一例を示すタイムチャート。 本発明の実施形態に係る走行制御装置の図6とは異なる要部構成を示すブロック図。 図9のコントローラで実行される処理の一例を示すフローチャート。 図9の走行制御装置による追い越し走行時における車速の時間経過に伴う変化の一例を示すタイムチャート。
以下、図1〜図11を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る走行制御装置は、自動運転機能を有する車両(自動運転車両)に適用される。図1は、本実施形態に係る走行制御装置が適用される自動運転車両(他車両と区別して自車両と呼ぶこともある)の走行系の概略構成を示す図である。自車両は、ドライバによる運転操作が不要な自動運転モードでの走行だけでなく、ドライバの運転操作による手動運転モードでの走行も可能である。
図1に示すように、自車両は、エンジン1と、変速機2とを有する。エンジン1は、スロットルバルブ11を介して供給される吸入空気とインジェクタ12から噴射される燃料とを適宜な割合で混合し、点火プラグ等により点火して燃焼させ、これにより回転動力を発生する内燃機関(例えばガソリンエンジン)である。なお、ガソリンエンジンに代えてディーゼルエンジン等、各種エンジンを用いることもできる。吸入空気量はスロットルバルブ11により調節され、スロットルバルブ11の開度は、電気信号により作動するスロットル用アクチュエータ13の駆動によって変更される。スロットルバルブ11の開度およびインジェクタ12からの燃料の噴射量(噴射時期、噴射時間)はコントローラ40(図2)により制御される。
変速機2は、エンジン1と駆動輪3との間の動力伝達径路に設けられ、エンジン1から出力された回転を変速し、かつエンジン1から出力されたトルクを変換して出力する。変速機2で変速された回転は駆動輪3に伝達され、これにより車両が走行する。なお、エンジン1の代わりに、あるいはエンジン1に加えて、駆動源としての走行用モータを設け、電気自動車やハイブリッド自動車として自車両を構成することもできる。
変速機2は、例えば複数の変速段(例えば6段)に応じて変速比を段階的に変更可能な有段変速機である。なお、変速比を無段階に変更可能な無段変速機や、変速機構を有しない減速機を、変速機2として用いることもできる。図示は省略するが、トルクコンバータを介してエンジン1から出力された動力を、変速機2に入力してもよい。変速機2は、例えばドグクラッチや摩擦クラッチなどの係合要素21を備え、油圧制御装置22が係合要素21への油の流れを制御することにより、変速機2の変速段を変更することができる。油圧制御装置22は、電気信号により作動するソレノイドバルブなどのバルブ機構(便宜上、変速用アクチュエータ23と呼ぶ)を有し、変速用アクチュエータ23の作動に応じて係合要素21への圧油の流れを変更することで、適宜な変速段を設定できる。
図2は、本発明の実施形態に係る走行制御装置100の全体構成を概略的に示すブロック図である。図2に示すように、走行制御装置100はコントローラ40を中心として構成され、コントローラ40と、コントローラ40にそれぞれ電気的に接続された外部センサ群31と、内部センサ群32と、入出力装置33と、GPS受信機34と、地図データベース35と、ナビゲーション装置36と、通信ユニット37と、アクチュエータACとを主に有する。
外部センサ群31は、自車両の周辺情報である外部状況を検出する複数のセンサの総称である。例えば外部センサ群31には、自車両の全方位の照射光に対する散乱光を測定して自車両から周辺の障害物までの距離を測定するライダ、電磁波を照射し反射波を検出することで自車両の周辺の他車両や障害物等を検出するレーダ、CCDやCMOS等の撮像素子を有して自車両の周辺(前方、後方および側方)を撮像する車載カメラなどが含まれる。
内部センサ群32は、自車両の走行状態を検出する複数のセンサの総称である。例えば内部センサ群32には、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ、自車両の車速を検出する車速センサ、自車両の前後方向の加速度および左右方向の加速度(横加速度)をそれぞれ検出する加速度センサ、自車両の重心の鉛直軸回りの回転角速度を検出するヨーレートセンサ、スロットルバルブ11の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサなどが含まれる。手動運転モードでのドライバの運転操作、例えばアクセルペダルの操作、ブレーキペダルの操作、ステアリングの操作等を検出するセンサも内部センサ群32に含まれる。
入出力装置33は、ドライバから指令が入力されたり、ドライバに対し情報が出力されたりする装置の総称である。例えば入出力装置33は、操作部材の操作によりドライバが各種指令を入力する各種スイッチ、ドライバが音声で指令を入力するマイク、ドライバに表示画像を介して情報を提供するディスプレイ、ドライバに音声で情報を提供するスピーカ等を有する。図2には、入出力装置33を構成する各種スイッチの一例として、自動運転モードおよび手動運転モードのいずれかを指令する手動自動切換スイッチ33aが示される。
手動自動切換スイッチ33aは、例えば押圧式のスイッチにより構成され、オン操作されると自動運転モードが、オフ操作されると手動運転モードが指令される。手動自動切換スイッチ33aの操作によらず、所定の走行条件が成立したときに、手動運転モードから自動運転モードへの切換、あるいは自動運転モードから手動運転モードへの切換が指令されるようにしてもよい。すなわち、モード切換が手動ではなく自動で行われるようにしてもよい。
GPS受信機34は、複数のGPS衛星からの測位信号を受信し、これにより自車両の絶対位置(緯度、経度など)を測定する。
地図データベース35は、ナビゲーション装置36に用いられる一般的な地図情報を記憶する装置であり、例えばハードディスクにより構成される。地図情報には、道路の位置情報、道路形状(曲率など)の情報、交差点や分岐点の位置情報が含まれる。なお、地図データベース35に記憶される地図情報は、コントローラ40の記憶部42に記憶される高精度な地図情報とは異なる。
ナビゲーション装置36は、ドライバにより入力された目的地までの道路上の目標経路を探索するとともに、目標経路に沿った案内を行う装置である。目的地の入力および目標経路に沿った案内は、入出力装置33を介して行われる。目標経路は、GPS受信機34により測定された自車両の現在位置と、地図データベース35に記憶された地図情報とに基づいて演算される。
通信ユニット37は、インターネット回線などの無線通信網を含むネットワークを介して図示しない各種サーバと通信し、地図情報および交通情報などを定期的に、あるいは任意のタイミングでサーバから取得する。取得した地図情報は、地図データベース35や記憶部42に出力され、地図情報が更新される。取得した交通情報には、渋滞情報や、信号が赤から青に変わるまでの残り時間等の信号情報等が含まれる。
アクチュエータACは、車両の走行を制御するために設けられる。アクチュエータACには、エンジン1のスロットルバルブ11の開度(スロットル開度)を調整するスロットル用アクチュエータ13、変速機2の変速段を変更する変速用アクチュエータ23、制動装置を作動するブレーキ用アクチュエータ、およびステアリング装置を駆動する操舵用アクチュエータが含まれる。
コントローラ40は、電子制御ユニット(ECU)により構成される。なお、エンジン制御用ECU、変速機制御用ECU等、機能の異なる複数のECUを別々に設けることができるが、図2では、便宜上、これらECUの集合としてコントローラ40が示される。コントローラ40は、CPU等の演算部41と、ROM,RAM,ハードディスク等の記憶部42と、図示しないその他の周辺回路とを有するコンピュータを含んで構成される。
記憶部42には、車線の中央位置の情報や車線位置の境界の情報等を含む高精度の詳細な地図情報が記憶される。より具体的には、地図情報として、道路情報、交通規制情報、住所情報、施設情報、電話番号情報等が記憶される。道路情報には、高速道路、有料道路、国道などの道路の種別を表す情報、道路の車線数、各車線の幅員、道路の勾配、道路の3次元座標位置、車線のカーブの曲率、車線の合流ポイントおよび分岐ポイントの位置、道路標識等の情報が含まれる。交通規制情報には、工事等により車線の走行が制限または通行止めとされている情報などが含まれる。記憶部42には、変速動作の基準となるシフトマップ(変速線図)、各種制御のプログラム、プログラムで用いられる閾値等の情報も記憶される。
演算部41は、機能的構成として、自車位置認識部43と、外界認識部44と、行動計画生成部45と、走行制御部46とを有する。
自車位置認識部43は、GPS受信機34で受信した自車両の位置情報および地図データベース35の地図情報に基づいて、地図上の自車両の位置(自車位置)を認識する。記憶部42に記憶された地図情報(建物の形状などの情報)と、外部センサ群31が検出した車両の周辺情報とを用いて自車位置を認識してもよく、これにより自車位置を高精度に認識することができる。なお、道路上や道路脇の外部に設置されたセンサで自車位置を測定可能であるとき、そのセンサと通信ユニット37を介して通信することにより、自車位置を高精度に認識することもできる。
外界認識部44は、カメラ、ライダ、レーダ等の外部センサ群31からの信号に基づいて自車両の周囲の外部状況を認識する。例えば自車両の周辺を走行する周辺車両(前方車両や後方車両)の位置や速度や加速度、自車両の周囲に停車または駐車している周辺車両の位置、および他の物体の位置や状態などを認識する。他の物体には、標識、信号機、道路の境界線や停止線、建物、ガードレール、電柱、看板、歩行者、自転車等が含まれる。他の物体の状態には、信号機の色(赤、青、黄)、歩行者や自転車の移動速度や向きなどが含まれる。
行動計画生成部45は、例えばナビゲーション装置36で演算された目標経路と、自車位置認識部43で認識された自車位置と、外界認識部44で認識された外部状況とに基づいて、現時点から所定時間先までの自車両の走行軌道(目標軌道)を生成する。目標経路上に目標軌道の候補となる複数の軌道が存在するときには、行動計画生成部45は、その中から法令を順守し、かつ効率よく安全に走行する等の基準を満たす最適な軌道を選択し、選択した軌道を目標軌道とする。そして、行動計画生成部45は、生成した目標軌道に応じた行動計画を生成する。
行動計画には、現時点から所定時間T(例えば5秒)先までの間に単位時間Δt(例えば0.1秒)毎に設定される走行計画データ、すなわち単位時間Δt毎の時刻に対応付けて設定される走行計画データが含まれる。走行計画データは、単位時間Δt毎の自車両の位置データと車両状態のデータとを含む。位置データは、例えば道路上の2次元座標位置を示すデータであり、車両状態のデータは、車速を表す車速データと自車両の向きを表す方向データなどである。したがって、所定時間T内に目標車速まで加速する場合、目標車速のデータが行動計画に含まれる。車両状態のデータは、単位時間Δt毎の位置データの変化から求めることができる。走行計画は単位時間Δt毎に更新される。
図3は、行動計画生成部45で生成された行動計画の一例を示す図である。図3では、自車両101が車線変更して前方車両102を追い越すシーンの走行計画が示される。図3の各点Pは、現時点から所定時間T先までの単位時間Δt毎の位置データに対応し、これら各点Pを時刻順に接続することにより、目標軌道103が得られる。なお、行動計画生成部45では、追い越し走行以外に、走行車線を変更する車線変更走行、走行車線を逸脱しないように車線を維持するレーンキープ走行、減速走行または加速走行等に対応した種々の行動計画が生成される。
走行制御部46は、自動運転モードにおいて、行動計画生成部45で生成された目標軌道103に沿って自車両が走行するように各アクチュエータACを制御する。例えば、単位時間Δt毎に図3の各点Pを自車両101が通過するように、スロットル用アクチュエータ13、変速用アクチュエータ23、ブレーキ用アクチュエータ、および操舵用アクチュエータをそれぞれ制御する。
より具体的には、走行制御部46は、自動運転モードにおいて、行動計画生成部45で生成された行動計画のうち、目標軌道103(図3)上の単位時間Δt毎の各点Pの車速に基づいて、単位時間Δt毎の加速度(目標加速度)を算出する。さらに、道路勾配などにより定まる走行抵抗を考慮してその目標加速度を得るための要求駆動力を算出する。そして、例えば内部センサ群32により検出された実加速度が目標加速度となるようにアクチュエータACをフィードバック制御する。なお、手動運転モードでは、走行制御部46は、内部センサ群32により取得されたドライバからの走行指令(アクセル開度等)に応じて各アクチュエータACを制御する。
走行制御部46による変速機2の制御について、具体的に説明する。走行制御部46は、予め記憶部42に記憶された変速動作の基準となるシフトマップを用いて、変速用アクチュエータ23に制御信号を出力し、これにより変速機2の変速動作を制御する。
図4は、記憶部42に記憶されたシフトマップの一例を示す図である。図中、横軸は車速V、縦軸は要求駆動力Fである。なお、ある車速における要求駆動力Fはアクセル開度(自動運転モードでは擬似的アクセル開度)またはスロットル開度に一対一で対応し、アクセル開度またはスロットル開度が大きくなるに従い要求駆動力Fは大きくなる。したがって、縦軸をアクセル開度またはスロットル開度に読み替えることもできる。
特性f1(実線)は、自動運転モードにおけるn+1段からn段へのダウンシフトに対応するダウンシフト線の一例であり、特性f2(実線)は、自動運転モードにおけるn段からn+1段へのアップシフトに対応するアップシフト線の一例である。特性f3(点線)は、手動運転モードにおけるn+1段からn段へのダウンシフトに対応するダウンシフト線の一例であり、特性f4(点線)は、手動運転モードにおけるn段からn+1段へのアップシフトに対応するアップシフト線の一例である。特性f3,f4は、それぞれ特性f1,f2よりも高車速側に設定される。
図4に示すように、例えば作動点Q1からのダウンシフトに関し、要求駆動力Fが一定のまま車速Vが減少して、作動点Q1がダウンシフト線(特性f1,f3)を超えると(矢印A)、変速機2がn+1段からn段へとダウンシフトする。車速Vが一定のまま要求駆動力Fが増加した場合も、作動点Q1がダウンシフト線を超えて、変速機2がダウンシフトする。
一方、例えば作動点Q2からのアップシフトに関し、要求駆動力Fが一定のまま車速Vが増加して、作動点Q2がアップシフト線(特性f2,f4)を越えると(矢印B)、変速機2はn段からn+1段へとアップシフトする。車速Vが一定のまま要求駆動力Fが減少した場合も、作動点Q2がアップシフト線を越えて変速機2がアップシフトする。なお、変速段が大きいほど、ダウンシフト線およびアップシフト線は、高車速側にずらして設定される。
手動運転モードの特性f3,f4は、動力性能と燃費性能とを両立させる特性である。これに対し、自動運転モードの特性f1,f2は、動力性能よりも燃費性能や静粛性能を重視した特性である。特性f1,f2は特性f3,f4よりも低車速側に設定されるため、自動運転モード時にはアップシフトのタイミングが早く、かつ、ダウンシフトのタイミングが遅くなり、手動運転モード時よりも高速段で走行されやすい。
本発明の実施形態に係る走行制御装置100の基本的構成は以上の通りである。次に、本実施形態に係る走行制御装置100の特徴的構成について説明する。本実施形態に係る走行制御装置100は、自車両が車線変更して前方車両を追い越し走行する構成に特徴があり、まず、追い越し走行時の動作の一例について説明する。図5は、例えば片側二車線の高速道路や一般道の走行車線LN1を走行している自車両101が、前方車両102を追い越すために追い越し車線LN2に車線変更するときの動作の一例を示す図である。
図5(a)では、自車両101の後方を車両(後方車両)104,105が走行し、追い越し車線LN2には後方車両が存在しない。この状態で、行動計画生成部45が前方車両102の追い越し走行の行動計画を生成すると、例えば矢印に示す目標軌道103Aに沿って自車両101が車線変更を開始する。自車両101が追い越し車線LN2への移動を終了すると、図5(b)に示すように、自車両101は例えば矢印(実線)に示す目標軌道103Bに沿って走行し、前方車両102を追い越した後に走行車線LN1に戻る。
このような追い越し走行の途中で、例えば自車両101が追い越し車線LN2に車線変更した後、図5(b)の矢印(点線)に示すように、後方車両105が追い越し車線LN2に車線変更することがある。このとき、後方車両105の車速V2が自車両101の車速V1よりも速いと、自車両101と後方車両105との間の車間距離ΔLが、車速V1に応じて確保すべきとして予め定められた車間距離(これを最短車間距離ΔLaと呼ぶ)よりも縮まるおそれがある。
この場合、前方車両102と後方車両104との間に十分なスペースがあれば、自車両101は追い越し走行を中止して走行車線LN1に戻ることが可能である。しかし、図5(b)に示すように、そのようなスペースがなければ、走行車線LN1に戻ることができない。このような場合に、周囲の交通状況を考慮して安全に追い越し走行することができるよう、本実施形態は、以下のように走行制御装置100を構成する。
図6は、本発明の実施形態に係る走行制御装置100(図2)のうち、特に追い越し走行に係る要部構成を示すブロック図である。図6に示すように、コントローラ40(図2の演算部41)には、車速を検出する車速センサ32aと、加速度を検出する加速度センサ32bと、自車両の周辺の物体の有無および自車両から周辺物体までの距離を検出する物体距離検出器31aとからの信号が入力される。車速センサ32aと加速度センサ32bとは、図2の内部センサ群32の一例である。物体距離検出器31aは、図2の外部センサ群31の一例であり、レーダやライダ、カメラ等により構成される。
コントローラ40は、図2とは異なる観点での機能的構成として、相対値演算部51と、接近度合い検出部52と、接近度合い判定部53と、目標加速度演算部54と、車線変更指令部55と、車線変更判定部56と、アクチュエータ制御部57とを有する。このうち、相対値演算部51、接近度合い検出部52、接近度合い判定部53および車線変更判定部56は、例えば図2の行動計画生成部45により構成され、目標加速度演算部54、車線変更指令部55およびアクチュエータ制御部57は、例えば図2の走行制御部46により構成される。
相対値演算部51は、物体距離検出器31aにより、自車両と同一の車線(例えば追い越し車線LN2)を走行している後方車両から自車両までの車間距離ΔLを検出し、この車間距離ΔLを時間微分することで、相対車速ΔV(=V2−V1)を算出する。算出された相対車速ΔVが正の値であるときは、後方車両が自車両に接近し、相対車速ΔVが負の値であるときは、後方車両が自車両から離れる。さらに相対値演算部51は、算出された相対車速ΔVを時間微分することで、相対加速度ΔGを算出する。
接近度合い検出部52は、自車両に対する後方車両の接近度合いを検出する。より具体的には、接近度合い検出部52は、まず追い越し走行の行動計画に基づいて、自車両が現時点から前方車両を追い越し後に元の車線LN1に車線変更するまでに要する時間(これを車線変更必要時間と呼ぶ)を算出する。さらに、相対値演算部51で算出された相対車速ΔVと相対加速度ΔGとに基づいて、車線変更必要時間内に後方車両が自車両に最も接近する距離(これを最接近距離ΔLbと呼ぶ)を算出する。最接近距離ΔLbは、後方車両の自車両に対する接近度合いを表すパラメータであり、最接近距離ΔLbが短いほど接近の度合いが大きい。
接近度合い判定部53は、接近度合い検出部52により検出された接近の度合いが所定値以上であるか否かを判定する。具体的には、接近度合い検出部52により検出された最接近距離ΔLbが、予め記憶部42に記憶された所定値以下か否かを判定する。なお、所定値は、最短車間距離ΔLaより大きくても、または小さくてもよいが、以下では所定値を最短車間距離ΔLaとして説明する。
目標加速度演算部54は、接近度合い判定部53により最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLaより長いと判定されると、最接近距離ΔLbが算出されたときの行動計画に基づいて自車両の目標加速度(これを標準目標加速度Gaと呼ぶ)を算出する。標準目標加速度Gaは、後方車両が存在しないときの目標加速度と同一である。
一方、接近度合い判定部53により最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLa以下と判定されると、目標加速度演算部54は、最接近距離ΔLbを最短車間距離ΔLaとするための加速度、すなわち標準目標加速度Gaよりも大きな加速度を、目標加速度(これを増加目標加速度Gbと呼ぶ)として算出する。増加目標加速度Gbは、最接近距離ΔLbの長さに応じて算出され、最接近距離ΔLbが短いほど、増加目標加速度Gbは大きい。これら目標加速度Ga,Gbは、車速センサ32aにより検出された車速Vが目標車速Vaとなるまで加速する際の加速度である。
車線変更指令部55は、外界認識部44(図2)により検出された自車両の周辺状況に基づいて、前方車両を追い越すための走行車線LN1から追い越し車線LN2への車線変更、または前方車両を追い越した後の追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更を指令する。前方車両を追い越さずに追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更を指令することもある。
車線変更判定部56は、外界認識部44(図2)により検出された自車両の周辺状況に基づいて、走行車線LN1から追い越し車線LN2への車線変更、または追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更が可能であるか否かを判定する。例えば図5(a)に示すような走行車線LN1から追い越し車線LN2への車線変更が可能か否かを判定する。図5(b)に示すような前方車両102と後方車両104との間のスペースに自車両101が車線変更することが可能か否かの判定も、自車両101と車両102,104との相対車速等を考慮して行う。
アクチュエータ制御部57は、変速制御部571と、スロットル制御部572と、操舵制御部573とを有する。変速制御部571は、目標加速度演算部54により算出された目標加速度Ga,Gbに応じて変速用アクチュエータ23に制御信号を出力し、変速機2の変速動作を制御する。スロットル制御部572は、目標加速度演算部54により算出された目標加速度Ga,Gbに応じてスロットル用アクチュエータ13に制御信号を出力し、エンジントルクを制御する。操舵制御部573は、車線変更指令部55からの指令に応じて操舵用アクチュエータ58に制御信号を出力し、操舵装置の操舵動作を制御する。なお、アクチュエータ制御部57は、ブレーキ用アクチュエータを制御する制動制御部等も有するが、図示は省略する。
図7は、予め記憶部42に記憶されたプログラムに従い、図6のコントローラ40(図2の演算部41)で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えば行動計画生成部45が、ナビゲーション装置36で演算された目標経路と、自車位置認識部43で認識された自車位置と、外界認識部44で認識された外部状況とに基づいて追い越し走行の行動計画を生成すると、開始される。
まず、ステップS1で、行動計画生成部45で生成された行動計画に基づいて、アクチュエータ制御部57に制御信号を出力し、追い越し走行の動作を開始する。次いで、ステップS2で、物体距離検出器31aからの信号に基づいて、自車両と同一車線に後方車両(例えば図5(b)の105)が存在するか否かを判定する。ステップS2で肯定されるとステップS3に進み、接近度合い検出部52が、追い越し走行が完了するまでの車線変更必要時間内に後方車両が自車両に最も接近する最接近距離ΔLbを算出する。
次いでステップS4で、接近度合い判定部53が、ステップS3で算出された最接近距離ΔLbが予め記憶部42に記憶された所定値(最短車間距離ΔLa)以下か否かを判定する。ステップS4で否定されるとステップS5に進み、目標加速度演算部54が、ステップS4で最接近距離ΔLbが算出されたときの行動計画に基づいて自車両の目標加速度(標準目標加速度Ga)を算出する。この場合には、目標加速度を増加させる必要がなく、後方車両が存在しないときと同様の標準目標加速度Gaが演算される。
一方、ステップS4で肯定されるとステップS6に進み、車線変更判定部56が、車線変更する前の元の車線(例えば走行車線LN1)に移動することが可能か否かを判定する。ステップS6で肯定されるとステップS7に進み、車線変更指令部55が、元の車線LN1への車線変更を指令する。これによりアクチュエータ制御部57が操舵用アクチュエータ58等に制御信号を出力し、自車両は、追い越し走行をやめて例えば前方車両の後方(図5(b)の前方車両102と後方車両104との間)に車線変更し、処理を終了する。
ステップS6で否定されるとステップS8に進み、目標加速度演算部54が、最接近距離ΔLbを最短車間距離ΔLaとするための目標加速度(増加目標加速度Gb)を演算する。この場合、行動計画生成部45は、最接近距離ΔLbと最短車間距離ΔLaとが等しくなるように当初の行動計画を変更し、目標加速度演算部54は、変更された行動計画に基づき増加目標加速度Gbを演算する。
ステップS9では、加速度センサ32bにより検出される実加速度が、ステップS5またはステップS8で演算された目標加速度Ga,Gbとなるように、スロットル制御部572がスロットル用アクチュエータ13に制御信号を出力する。このとき、車速センサ32aにより検出される最大車速Vは、目標車速Vaに制限される。さらにステップS9では、変速制御部571が、予め記憶部42に記憶されたシフトマップ(例えば図4の特性f1)に従い、目標加速度Ga,Gbを得るためにダウンシフトが必要か否かを判断する。そして、ダウンシフトが必要と判断すると、変速用アクチュエータ23に制御信号を出力し、変速機2をダウンシフトする。なお、追い越し走行時には、通常のシフトマップとは異なる特性(例えば図4の特性f3等、より早期にダウンシフトする特性)を用いてダウンシフトの要否を判定するようにしてもよい。
ステップS9の処理が終了すると、あるいはステップS2で否定されると、ステップS10に進む。ステップS10では、外界認識部44で認識された外部状況等に基づいて、追い越し走行が完了したか否かを判定する。すなわち、前方車両102を追い越して前方車両102の前方のスペースへの車線変更が完了したか否かを判定する。ステップS10で否定されるとステップS1に戻り、同様の処理を繰り返す。ステップS10で肯定されると処理を終了する。
次に、本実施形態に係る走行制御装置100の動作をより具体的に説明する。図8は、追い越し走行時における車速Vと加速度Gの時間経過に伴う変化の一例を示すタイムチャートである。図中の特性f10(実線)は、標準目標加速度Gaの特性であり、特性f11(点線)、特性f12(一点鎖線)は、それぞれ増加目標加速度Gb(Gb1,Gb2)の特性である。Gb1は、現変速段で最大に発生し得る加速度であり、Gb2は、ダウンシフト後の変速段で発生し得る、Gb1よりも大きい加速度である。図中の特性f20(実線),f21(点線),f22(一点鎖線)は、それぞれ特性f10,f11,f12に対応する車速Vの特性である。
追い越し走行時の最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLaよりも長いときには、図8の特性f10に示すように、時点t10で加速度Gが上昇し、標準目標加速度Gaに制御される(ステップS5→ステップS9)。この状態で、特性f20に示すように、車速Vが目標車速Vaまで上昇すると、時点t13で加速度Gは0になって車速Vが目標車速Vaに維持される。時点t14で、追い越し走行が完了すると、加速度Gがマイナスになって、車速Vが所定車速(例えば前車追従走行するための車速)まで減少し、以降、所定車速に維持される。
車線変更後の最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLaよりも短いとき、例えば特性f11に示すように加速度Gが増加目標加速度Gb1に制御される(ステップS8→ステップS9)。この状態で、特性f21に示すように時点t12で車速Vが目標車速Vaまで上昇すると、加速度Gは0になって車速Vが目標車速Vaに維持される。時点t13で、追い越し走行が完了すると、車速Vが所定車速まで減少する。
後方車両105の接近度合いがより大きいとき、例えば変速機2がダウンシフトされ、特性f12に示すように加速度Gが増加目標加速度Gb2(>Gb1)に制御される(ステップS8→ステップS9)。この状態で、特性f22に示すように時点t11で車速Vが目標車速Vaまで上昇すると、加速度Gは0になって車速Vが目標車速Vaに維持される。時点t12で、追い越し走行が完了すると、車速Vが所定車速まで減少する。なお、車線変更後の最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLaよりも短いときであっても、元の車線に復帰することが可能であれば、自車両は追い越し走行を中止して元の車線に戻る(ステップS6→ステップS7)。
このように本実施形態では、車線変更後の自車両に対する後方車両の接近度合いが大きいほど(最接近距離ΔLbが短いほど)、走行加速度Gが大きくなる。このため、車速Vが目標車速Vaに到るまで迅速に加速することができ、追い越し走行の完了までに要する時間Δt10(t10〜t14),Δt11(t10〜t13),Δt12(t10〜t12)は、接近度合いが大きいほど短くなる(Δt10>Δt11>Δt12)。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態に係る自動運転車両の走行制御装置100は、自動運転機能を有する自車両の走行動作に寄与するアクチュエータACを制御するものであり、自車両に対する後方車両の接近の度合いを検出する接近度合い検出部52と、接近度合い検出部52により検出された接近の度合いが所定値以上であるか否か、すなわち最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLa以下か否かを判定する接近度合い判定部53と、接近度合い判定部53によりΔLb≦ΔLaと判定されると、ΔLb>ΔLaと判定されるときよりも、自車両の走行加速度Gが増加するようにアクチュエータAC(スロットル用アクチュエータ13、変速用アクチュエータ23)を制御するアクチュエータ制御部57と、を備える(図6)。
この構成により、例えば自車両が追い越し車線LN2に車線変更した後に後方車両が自車両に接近し、しかも自車両が元の車線LN1に戻るスペースが存在しないとき、自車両と後方車両との間の車間距離ΔL(最接近距離ΔLb)に応じて加速度Gが増加するため、周辺環境を考慮した良好な態様で自車両は追い越し走行を行うことができる。すなわち、仮に加速度Gを増加させずに追い越し走行を継続すると、車間距離ΔLが縮まって後方車両の走行を阻害するおそれがあるが、加速度Gを増加することで、最短車間距離ΔLa以上の車間距離ΔLを保つことができ、後方車両の走行を阻害せずに良好な態様で追い越し走行を行うことができる。
(2)自車両は、走行駆動力を発生するエンジン1と、エンジン1から駆動輪3に到る動力伝達径路に配置された変速機2とを有する(図1)。変速制御部571は、接近度合い検出部52により検出された後方車両の接近の度合いに応じて変速機2がダウンシフトするように変速用アクチュエータ23を制御する。これにより接近度合いが大きく目標加速度が大きい場合であっても、実加速度Gを容易に目標加速度(例えば増加目標加速度Gb2)に制御することができ、接近度合いに応じて追い越し走行を最適に実現することができる。
(3)走行制御装置100は、自車両の周辺状況を認識する外界認識部44と、外界認識部44により認識された周辺状況に基づいて、前方車両を追い越すための走行車線LN1から追い越し車線LN2への車線変更、または前方車両を追い越した後の追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更を指令する車線変更指令部55とをさらに備える(図2,6)。アクチュエータ制御部57(操舵制御部573)は、車線変更指令部55の指令に従い自車両が車線変更するように操舵用アクチュエータ58を制御する。このような車線変更を前提とすると、車線変更後に後方車両が自車両に急接近する可能性があるが、本実施形態によれば、後方車両の接近度合いに応じて自車両の加速度が変化するので、追い越し走行時の車線変更を良好に行うことができる。
(4)走行制御装置100は、走行車線LN1から追い越し車線LN2に車線変更した後、追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更が可能か否かを判定する車線変更判定部56をさらに備える(図6)。車線変更指令部55は、接近度合い判定部53により後方車両の接近の度合いが所定値以上(ΔLb≦ΔLa)と判定され、かつ、車線変更判定部56により追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更が可能と判定されると、さらに前方車両を追い越す前の追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更を指令する。これにより、後方車両の接近時に自車両が元の車線に戻ることができるとき、追い越し走行を中止するため、当初の行動計画で設定された目標加速度よりも大きな加速度で自車両が走行する頻度を低減できる。
以上では、追い越し走行時に後方車両の接近度合いに応じて走行加速度Gを増加する態様について説明したが、これに代えて、車速Vの最大値を増加するようにしてもよい。以下、この点について説明する。
図9は、本発明の実施形態に係る走行制御装置100(図2)のうち、特に追い越し走行に係る要部構成を示す図6と類似のブロック図である。図9は、コントローラ40が目標車速演算部59を有する点、および目標加速度演算部54の構成が図6と異なる。すなわち、図6では、目標加速度演算部54が、後方車両の接近度合いに応じて標準目標加速度Gaまたは増加目標加速度Gbを演算したが、図9では、後方車両の接近度合いに拘らず、目標加速度演算部54が標準目標加速度Gaのみを演算する。
目標車速演算部59は、接近度合い判定部53により最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLaより長いと判定されると、最接近距離ΔLbが算出されたときの行動計画に基づいて自車両の目標車速(これを標準目標車速Vαと呼ぶ)を算出する。標準目標車速Vαは、後方車両が存在しないときに設定される目標車速と同一である。なお、標準目標車速Vαを図8の目標車速Vaと等しくしてもよい。
一方、接近度合い判定部53により最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLa以下と判定されると、目標車速演算部59は、最接近距離ΔLbを最短車間距離ΔLaとするための車速、すなわち標準目標車速Vαよりも大きな車速を、目標車速(これを増加目標車速Vβと呼ぶ)として算出する。増加目標車速Vβは、相対値演算部51で算出された自車両と後方車両との相対車速ΔVに応じて算出され、増加目標車速ΔVβが大きいほど、増加目標車速Vβは速い。なお、最接近距離ΔLbの長さに応じて相対車速ΔVを算出してもよく、この場合、例えば最接近距離ΔLbが短いほど、増加目標車速Vβは速くなる。増加目標車速Vβは、法定車速以下に設定される。
アクチュエータ制御部57は、車速センサ32aにより検出された追い越し走行時の最大車速Vが目標車速Vα,Vβとなるように、スロットル用アクチュエータ13と変速用アクチュエータ23とを制御する。このときの加速度は、標準目標加速度Gaに制御される。
図10は、予め記憶部42に記憶されたプログラムに従い、図9のコントローラ40(図2の演算部41)で実行される処理の一例を示すフローチャートである。なお、図7と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では図7との相違点を主に説明する。
図10に示すように、ステップS4で最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLaより長いと判定されるとステップS5Aに進む。ステップS5Aでは、目標車速演算部59が、ステップS4で最接近距離ΔLbが算出されたときの行動計画に基づいて自車両101の目標車速(標準目標車速Vα)を算出する。この場合には、目標車速を増加させる必要がなく、後方車両が存在しないときと同一の目標車速が演算される。
一方、ステップS4でΔLb<ΔLaと判定され、かつ、ステップS6で車線変更前の元の車線に移動不可能と判定されると、ステップS8Aに進む。ステップS8Aでは、目標車速演算部59が、相対値演算部51により演算された相対車速ΔVに応じて目標車速(増加目標車速Vβ)を演算する。例えば、最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLaとなるように増加目標車速Vβを演算する。増加目標車速Vβに応じて、行動計画生成部45は当初の行動計画(目標車速の最大値)を変更する。
ステップS5AまたはステップS8Aで目標車速が演算されるとステップS9に進む。ステップS9では、加速度センサ32bにより検出される実加速度が標準目標加速度Gaとなるように、スロットル制御部572がスロットル用アクチュエータ13に制御信号を出力する。このとき、車速センサ32aにより検出される最大車速Vは、行動計画に従い目標車速Vα,Vβに制限される。
図11は、図10のフローチャートに従う走行制御装置100の動作の一例を示すタイムチャートである。図中の特性f30(実線)は、標準目標車速Vαの特性であり、特性f31(点線)、特性f32(一点鎖線)は、それぞれ増加目標車速Vβ(Vβ1,Vβ2)の特性である。Vβ2は、目標車速の最大値(例えば法定車速)であり、Vβ1はVβよりも小さい。後方車両の車速V2と法定車速の低い方の値を、最大の目標車速Vβ2としてもよい。
追い越し走行時の最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLaよりも長いときには、図11の特性f30に示すように、時点t20で、車速Vが所定加速度Gaで上昇し、時点t21で標準目標車速Vαに制御される(ステップS5A→ステップS9)。その後、時点t26で追い越し走行が完了すると、車速VがVαから所定車速(例えば前車追従走行するための車速)まで減少し、以降、所定車速に維持される。
車線変更後の最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLaよりも短いとき、例えば図11の特性f31または特性f32に示すように、時点t22または時点t23で車速Vが相対車速ΔVに応じた増加目標車速Vβ1またはVβ2に制御される(ステップS8A→ステップS9)。その後、時点t25または時点t24で追い越し走行が完了すると、車速Vが所定車速まで減少し、以降、所定車速に維持される。
このように本実施形態では、車線変更後の自車両に対する後方車両の接近度合いが大きいほど(相対車速ΔVが速いほど)、追い越し走行時の車速V(最大車速)が速くなる。このため、追い越し走行の完了までに要する時間Δt20(t20〜t26),Δt21(t20〜t25),Δt22(t20〜t24)は、接近度合いが大きいほど短くなる(Δt20>Δt21>Δt22)。
本実施形態によればさらに以下のような作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態に係る自動運転車両の走行制御装置100は、自動運転機能を有する自車両の走行動作に寄与するアクチュエータACを制御するものであり、自車両に対する後方車両の接近の度合いを検出する接近度合い検出部52と、接近度合い検出部52により検出された接近の度合いが所定値以上であるか否か、すなわち最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLa以下か否かを判定する接近度合い判定部53と、接近度合い判定部53によりΔLb≦ΔLaと判定されると、ΔLb>ΔLaと判定されるときよりも、自車両の最大車速(目標車速V)が増加するようにアクチュエータAC(スロットル用アクチュエータ13、変速用アクチュエータ23)を制御するアクチュエータ制御部57と、を備える(図9)。
この構成により、例えば自車両が追い越し車線LN2に車線変更した後に後方車両が自車両に接近し、しかも自車両が元の車線LN1に戻るスペースが存在しないとき、自車両と後方車両との間の車間距離ΔL(最接近距離ΔLb)に応じて最大車速Vが増加するため、周辺環境を考慮した良好な態様で自車両は追い越し走行を行うことができる。すなわち、仮に車速Vを増加させずに追い越し走行を継続すると、車間距離ΔLが縮まって後方車両の走行を阻害するおそれがあるが、車速Vを増加することで、最短車間距離ΔLa以上の車間距離ΔLを保つことができ、後方車両の走行を阻害せずに良好な態様で追い越し走行を行うことができる。
(2)走行制御装置100は、自車両に対する後方車両の相対車速ΔVを算出する相対値演算部51をさらに備える(図9)。アクチュエータ制御部57は、相対値演算部51により算出された相対車速ΔVが速いほど、自車両の最大車速が増大するようにスロットル用アクチュエータ13などを制御する。これにより後方車両の接近度合いに応じて車速Vを最適に制御することができる。この場合、目標車速の大小に拘らず、目標車速まで加速する際の加速度を一定の値Gaに制御するので、乗員の乗り心地性は良好である。
(3)走行制御装置100は、自車両の周辺状況を認識する外界認識部44と、外界認識部44により認識された周辺状況に基づいて、前方車両を追い越すための走行車線LN1から追い越し車線LN2への車線変更、または前方車両を追い越した後の追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更を指令する車線変更指令部55とをさらに備える(図2,9)。アクチュエータ制御部57(操舵制御部573)は、車線変更指令部55の指令に従い自車両が車線変更するように操舵用アクチュエータ58を制御する。このような車線変更を前提とすると、車線変更後に後方車両が自車両に急接近する可能性があるが、本実施形態によれば、後方車両の接近度合いに応じて自車両の最大車速が変化するので、追い越し走行時の車線変更を良好に行うことができる。
(4)走行制御装置100は、走行車線LN1から追い越し車線LN2に車線変更した後、追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更が可能か否かを判定する車線変更判定部56をさらに備える(図9)。車線変更指令部55は、接近度合い判定部53により後方車両の接近の度合いが所定値以上(ΔLb≦ΔL)と判定され、かつ、車線変更判定部56により追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更が可能と判定されると、さらに前方車両を追い越す前の追い越し車線LN2から走行車線LN1への車線変更を指令する。これにより、後方車両の接近時に自車両が元の車線に戻ることができるとき、追い越し走行を中止するため、当初の行動計画で設定された目標車速よりも速い車速で自車両が走行する頻度を低減できる。
本実施形態は種々の形態に変形することができる。以下、変形例について説明する。上記実施形態では、後方車両の接近度合いに応じて走行加速度Gを増加または最大車速Vを増加するようにしたが、走行加速度Gと最大車速Vの両方を増加するようにしてもよい。この場合、最大車速Vを最大値Vβ2まで増加させても最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLa以下とならないとき、加速度を増加させることが好ましい。これにより乗員の乗り心地を悪化させることを抑制できる。
上記実施形態では、走行車線LN1(第1車線)から追い越し車線LN2(第2車線)または追い越し車線LN2から走行車線LN1へ車線変更した際の自車両に対する後方車両の接近度合いを検出するようにしたが、第1車線と第2車線は走行車線と追い越し車線以外であってもよい。例えば合流車線であってもよい。また、接近度合い検出部52が車線変更を前提とせずに接近度合いを検出するようにしてもよい。例えば、自車両が片側一車線の道路を走行しているときに、後方車両の接近度合いに応じて加速度や車速を制御するようにしてもよい。したがって、車線変更指令部55や車線変更判定部56を省略することもできる。
上記実施形態では、最接近距離ΔLbが最短車間距離ΔLa以下か否かを、接近度合い判定部53が判定するようにしたが、接近度合い検出部により検出された後続車両(後方車両)の接近の度合いが所定値以上であるか否かを判定するのであれば、接近度合い判定部の構成はいかなるものでもよい。後続車両の接近の度合いが所定値以上であると判定されると、所定値未満と判定されるときよりも、自車両の走行加速度が増加または最大車速を増加するようにアクチュエータを制御するのであれば、アクチュエータ制御部の構成は上述したものに限らない。
上記実施形態では、追い越し走行時にアクチュエータ制御部57が、自動運転車両の走行動作に寄与するアクチュエータとして、スロットル用アクチュエータ13、変速用アクチュエータ23および操舵用アクチュエータ58を制御したが、他のアクチュエータを制御してもよい。上記実施形態では、駆動源としてエンジン1を用いたが、駆動源がエンジン以外の車両に対しても本発明は同様に適用することができる。上記実施形態では、手動運転モードと自動運転モードとに切換可能に自動運転車両を構成したが、自動運転モードのみで走行するように自動運転車両を構成してもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 エンジン、2 変速機、13 スロットル用アクチュエータ、23 変速用アクチュエータ、51 相対値演算部、52 接近度合い検出部、53 接近度合い判定部、54 目標加速度演算部、55 車線変更指令部、56 車線変更判定部、57 アクチュエータ制御部、59 目標車速演算部、100 走行制御装置、571 変速制御部、572 スロットル制御部

Claims (5)

  1. 自動運転機能を有する自動運転車両の走行動作に寄与するアクチュエータを制御する自動運転車両の走行制御装置であって、
    第1車線を走行中の前方車両を追い越すために自動運転車両が第2車線を走行中であるとき、前記第2車線を走行中の後続車両の前記自動運転車両に対する相対車速を算出する相対車速演算部と、
    前記相対車速演算部により算出された相対車速に基づいて、自動運転車両に対する前記後続車両の接近の度合いを検出する接近度合い検出部と、
    前記接近度合い検出部により検出された接近の度合いが所定値以上であるか否かを判定する接近度合い判定部と、
    前記接近度合い判定部により前記後続車両の接近の度合いが前記所定値以上であると判定されると、前記所定値未満と判定されるときよりも、前記自動運転車両の最大車速が増加するように前記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御部と、を備え
    前記接近度合い検出部は、前記相対車速演算部により算出された相対車速に基づいて、前記自動運転車両が前記前方車両を追い越して前記第2車線から前記第1車線へ車線変更するまでに要する時間である車線変更必要時間を算出するとともに、前記車線変更必要時間内に前記後続車両が前記自動運転車両に最も接近する距離である最接近距離を算出し、
    前記接近度合い判定部は、前記接近度合い検出部により算出された最接近距離が所定距離以下であるとき、接近の度合いが前記所定値以上であると判定することを特徴とする自動運転車両の走行制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動運転車両の走行制御装置において、
    記アクチュエータ制御部は、前記相対車速演算部により算出された相対車速が大きいほど、前記自動運転車両の最大車速が増加するように前記アクチュエータを制御することを特徴とする自動運転車両の走行制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の自動運転車両の走行制御装置において、
    前記自動運転車両の周辺状況を認識する外界認識部と、
    前記外界認識部により認識された周辺状況に基づいて、前記前方車両を追い越すための前記第1車線から前記第2車線への車線変更、または前記前方車両を追い越した後の前記第2車線から前記第1車線への車線変更を指令する車線変更指令部と、をさらに備え、
    前記アクチュエータ制御部は、前記車線変更指令部の指令に従い前記自動運転車両が車線変更するように前記アクチュエータを制御することを特徴とする自動運転車両の走行制御装置。
  4. 請求項3に記載の自動運転車両の走行制御装置において、
    前記第1車線から前記第2車線に車線変更した後、前記第2車線から前記第1車線への車線変更が可能か否かを判定する車線変更判定部をさらに備え、
    前記車線変更指令部は、前記接近度合い判定部により前記後続車両の接近の度合いが前記所定値以上であると判定され、かつ、前記車線変更判定部により前記第2車線から前記第1車線への車線変更が可能と判定されると、さらに前記前方車両を追い越す前の前記第2車線から前記第1車線への車線変更を指令することを特徴とする自動運転車両の走行制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動運転車両の走行制御装置において、
    前記接近度合い検出部により検出された前記後続車両の接近の度合いに応じて目標加速度を演算する目標加速度演算部をさらに備え、
    前記アクチュエータ制御部は、前記接近度合い判定部により前記後続車両の接近の度合いが前記所定値以上であると判定されると、前記所定値未満と判定されるときよりも、前記自動運転車両の車速が増加し、かつ、加速度が前記目標加速度演算部で演算された目標加速度となるように前記アクチュエータを制御することを特徴とする自動運転車両の走行制御装置。
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