JP6633364B2 - 管理機 - Google Patents

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Description

本発明は、耕耘装置と畝立器を設ける管理機に係り、詳しくは、走行車輪を装着する車軸の前方に耕耘装置と畝立器を設け、耕耘と同時に内盛用の畝立てを行うフロントロータリ式の管理機(歩行型耕耘機)に関する。
野菜を栽培する場合、畑を耕すだけではなく、耕した土を細長く盛り上げて栽培床となる畝を作ることが慣行されている。この畝の目的は、野菜の葉の日当たりを良くし、根の発育や吸収作用を促し、また、水の排水性を高めて根腐れを防止しながら野菜の生長を促進することであり、さらには、タネまきや定植などの作業を行ったり、その後の生育管理をする上で必要な通路を、畝と畝との間の溝によって作ることであるといわれている。
一方、このような畝を作る場合、鍬等を用いて手作業で作ることもできるが、畝を楽に作るために、畑の耕耘を行う管理機に畝立器を装着し、畑の耕耘と同時に畝立てを行うことができるようにしている。また、このように管理機で耕耘と同時に畝立てを行う場合、管理機の機体の外側に畝を形成する外盛りと、機体の内側に畝を形成する内盛りと言われる2通りの方法が知られている。
この内、機体の外側に畝を形成する外盛りは、1回目の行程で畝の一側面を形成し、2回目の行程で畝の他側面を形成するので、畝幅を広狭に調整することができる反面、作業者の運転操作によっては畝幅が変化し、畝幅が安定しないという欠点がある。それに対し、機体の内側に畝を形成する内盛りは、1回の行程で畝の両側面を形成するので畝幅の調整はできないが、畝幅が常に一定になるという利点がある。
さらに、畝には丸畝、台形畝といった様々なかたちがあると共に、畝の高さが5〜10センチだと「平畝」、20〜30センチだと「高畝」とよばれており、野菜の種類や日当たりなどによって、畝高、畝幅、間隔などを決定し、作業者はこれに適合する畝立器を管理機に装着して、畝立て作業を行うことになる。
また、畑の耕耘等を行う管理機としては、耕耘軸に設ける耕耘爪によって自らの推進力を得る車軸式、走行車輪を装着する車軸より後方に耕耘軸を設けるリヤロータリ式、車軸より前方に耕耘軸を設けるフロントロータリ式などが知られており、この内、フロントロータリ式の管理機は、耕耘爪を機体の前方に備えるので、圃場の隅々まで耕耘することができると共に、作業始めのダッシングが発生し難く、また、足元に広い空間を確保することができるので、取り扱いが容易であるという特徴がある。
そして、係る管理機に畝立器を装着して畑の耕耘と同時に畝立てを行う場合、畝立器は耕耘装置の後方に設けるから、車軸式やリヤロータリ式の管理機では、機体の後方に畝立器を設けることになり、機体を旋回させるためにハンドルを上下動させると、畝立器も同時に上下動して畝立器を作業姿勢と非作業姿勢に切替えることができる。
しかし、フロントロータリ式の管理機にあって車軸より後方に畝立器を装着する場合、ハンドルを押し下げて機体前方に設ける耕耘装置を浮かせながら機体を旋回させようとすると、機体後方に設ける畝立器が土中に潜ることになるため、この場合、畝立器を逆に持ち上げ(跳ね上げ)なければならない。また、旋回を終えて元の作業に戻る際には、畝立器を手で押し下げなければならない。
そこで、フロントロータリ式の管理機に畝立器を装着する場合、車軸の前方(耕耘爪と車軸の間)に畝立器や培土器を装着し、機体を旋回する場合の畝立器や培土器の持ち上げ、或いは下降操作を不要にして、これらを装着しない場合と同様に、作業者の足元の空間を広くして運転操作を行い易くする管理機が知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2010−166849号公報 特開2015−8679号公報
前述のように、フロントロータリ式の管理機に畝立器を装着して、耕耘と同時に畝立てを行う場合、車軸の前方に畝立器や培土器を装着すると、機体旋回時の畝立器や培土器の持ち上げ、或いは下降操作が不要になり、作業者の足元の空間を広くして運転操作を行い易くすることができる。
しかし、特許文献1に記載されているように、培土器を機体の外側に畝を形成する外盛りとして、培土器の幅方向の長さを左右車輪間の距離よりも小さくすると、培土器によって形成した畝の上を車輪が通るため、畝の天場(畝の上面)に車輪跡が付くという問題がある。また、培土器はロータリカバーにボルトで取り付けるので、耕耘作業を行うときは、培土器を取り外さなければならず、逆に畝立て作業を行う場合は、培土器を探し出して取り付けなければならず、場合によっては培土器を紛失する虞がある。
その点、特許文献2に記載されているように、畝立器を機体の内側に畝を形成する内盛りとして、畝立て作業時の姿勢、又は耕耘作業時の姿勢に切替え可能にすると、畝の天場に車輪跡が付くこともなく、また、畝立器を着脱して紛失することもない。しかし、特許文献2では、畝立器を畝立て作業時の姿勢、又は耕耘作業時の姿勢に切替え可能にするために、畝立器を横軸芯回りに回動自在に支持すると共に、回動操作具や位置固定用のピン等を新たに設けることになって、畝立器を備える管理機を安価に提供することができないという問題がある。
また、特許文献1乃至特許文献2では、畝立器や培土器を耕耘爪の外周直後方で、且つ車輪外周直前方に急角度で垂下させて設けているため、耕した土を盛り上げて畝を形成する際の抵抗が大きく、円滑な畝立て作業が阻害される虞があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、走行車輪を装着する車軸の前方に耕耘装置と畝立器を設け、耕耘と同時に畝立てを行うフロントロータリ式の管理機にあって、内盛り用の畝立器を簡単な構成によって畝立て姿勢と非作業姿勢に変更することができ、また、畝を形成する際の畝立て抵抗を少なくして、円滑な畝立て作業を行うことができる、管理機を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため第1に、走行車輪を装着する車軸の前方に耕耘装置と畝立器を設け、耕耘と同時に畝立てを行うフロントロータリ式の管理機にあって、前記車軸を軸架するトランスミッションケースに、左右の走行車輪間に内盛用の畝を形成する畝立器を、その畝を形成する畝立て姿勢と畝を形成しない非作業姿勢に上下反転して取付け可能に構成し、畝立器に上下方向に離間する第1と第2の取付部を設け、この畝立器を畝立て姿勢にする際は、第1の取付部を用いてトランスミッションケースに取り付け、また、畝立器を非作業姿勢にする際は、第2の取付部を用いてトランスミッションケースに取り付けることを特徴とする。
また、本発明は第に、畝立器の上方側に整地部を設け、この畝立器をトランスミッションケースに非作業姿勢として取付けると、上記整地部によって耕耘した土面を均すように構成することを特徴とする。さらに、本発明は第3に、畝立器の上方側に整地部を設け、この畝立器をトランスミッションケースに非作業姿勢として取付けると、上記整地部によって耕耘した土面を均すように構成することを特徴とする。
さらに、本発明は第に、畝立器を、走行車輪を装着する車軸より前方で、且つ走行車輪の外周より内側に位置させて、トランスミッションケースに前傾させて取付けることを特徴とする。本発明は第4に、畝立器を、走行車輪を装着する車軸より前方で、且つ走行車輪の外周より内側に位置させて、トランスミッションケースに前傾させて取付けることを特徴とする。
そして、本発明は第に、畝立器の前面に土寄せ板を設け、この土寄せ板によって畝立器の畝形成口に向けて土寄せすることを特徴とする。
本発明のフロントロータリ式の管理機によれば、車軸を軸架するトランスミッションケースに、左右の走行車輪間に内盛用の畝を形成する畝立器を、その畝を形成する畝立て姿勢と畝を形成しない非作業姿勢に上下反転して取付け可能に構成するから、畝立てを行わない場合でも畝立器をトランスミッションケースに取付けておくことができ、畝立器を取り外しておくもののように紛失する虞を無くすことができる。また、畝立器を非作業姿勢にする場合、上方に反転してトランスミッションケースに畝立器を取り付ければ良いので、畝立器を回動・固定させるもののように姿勢切替え機構が不要となり、コストダウンを図ることができる。
また、畝立器に上下方向に離間する第1と第2の取付部を設け、この畝立器を畝立て姿勢にする際は、第1の取付部を用いてトランスミッションケースに取り付け、また、畝立器を非作業姿勢にする際は、第2の取付部を用いてトランスミッションケースに取り付けると、畝立器を畝立て姿勢にした場合、畝立器を耕した土に深く作用する低い位置に設けて、内盛用の畝を良好に形成することができる。しかも、畝立器を非作業姿勢にした場合、反転した畝立器を低い位置に設けて、上方に設ける耕耘軸を駆動する伝動ケース(トランスミッションケース)との干渉を防止することができる。
さらに、畝立器の上方側に整地部を設け、この畝立器をトランスミッションケースに非作業姿勢として取付けると、上記整地部によって耕耘した土面を均すように構成すると、畝立てを行わず耕耘作業のみを行う場合、耕耘装置によって耕耘した土面を畝立器の整地部が均すので、耕耘仕上がりを綺麗なものにすることができる。また、畝立器を上方に反転して非作業姿勢に切り替えると、整地部が整地姿勢に切り替わるので、整地部を別途、整地姿勢に切り替え操作する必要がなく、取扱い性が良好となる。
そして、畝立器を、走行車輪を装着する車軸より前方で、且つ走行車輪の外周より内側に位置させて、トランスミッションケースに前傾させて取付けると、畝立器を耕耘爪の外周直後方で、且つ車輪外周直前方に急角度で垂下させて設けるものより、畝立器を緩やかに前傾させることができる。そのため、耕耘装置で耕した土を畝立器の傾斜によって下方に押さえながら畝を形成することができ、畝立て抵抗を少なくして円滑に畝立て作業を行うことができる。また、畝立器をトランスミッションケースに近接させて、ブラケット等を介して直接的に取り付けることができるので、畝立器を強固に取り付けることができる。
そのうえ、畝立器の前面に土寄せ板を設け、この土寄せ板によって畝立器の畝形成口に向けて土寄せすると、畝立器の前面に阻止されて滞った土が畝立器の左右外側にこぼれることを防止し、滞った土を畝立器の畝形成口に向けて案内するので、畝立器によって形成された内盛り畝は、引き締まった型崩れの少ないものにすることができる。
管理機の斜視図である。 管理機に畝立器を装着した側面図である。 畝立器を畝立て姿勢に取り付けた状態を示す側面図である。 畝立器を畝立て姿勢に取り付けた状態を示す正面図である。 畝立器を非作業姿勢に取り付けた状態を示す側面図である。 畝立器を非作業姿勢に取り付けた状態を示す正面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように管理機1は、機体の左右中央部に側面視略へ字状のトランスミッションケース2を備える。このトランスミッションケース2の後部寄り下部には、左右両側方に延出する左右の車軸3が軸架してあり、車軸3の端部には左右の走行車輪4をクレビスピンによって装着している。また、トランスミッションケース2の前部寄りには、圃場を耕耘する耕耘装置(ロータリ)5を設ける。
さらに、トランスミッションケース2の上方には、エンジンフレームを介してエンジン6を搭載する。このエンジン6の出力軸とトランスミッションケース2の後部寄り上部に設ける入力軸との間には、メインクラッチ(ベルトテンションクラッチ)を介設し、これらをベルトカバー7で覆っている。また、エンジン6の上方には燃料タンク8を設け、その上方をボンネット9によって覆っている。
そして、トランスミッションケース2の後部には、後上方に延出するハンドルフレーム10を取り付け、このハンドルフレーム10の後端に菊座を設け、ループ状のハンドル11を高さ調節自在、或いは折り畳み自在に取り付けている。ここで、ハンドル11には、メインクラッチを入り切り操作するループ式のデッドマンクラッチ式の主クラッチレバー12と、エンジン6の回転数を調節するエンジンコントロールレバー13と、エンジン6を停止操作するエンジンスイッチ14を設ける。
なお、ハンドル11には、エンジン6のリコイルスタータの取っ手6aを作業者の手元側に保持する係止部11aと、補助ハンドル11bを設ける。また、ハンドル11の上方側には、トランスミッションケース2から延出する主変速レバー15を配置し、該主変速レバー15によって機体の前後進変速や耕耘装置5への動力の断続を行うようにしている。
一方、トランスミッションケース2の前端上部には、前輪ブラケット16を設ける。この前輪ブラケット16には、前輪17を高さ調節自在に取り付ける。すなわち、前輪17を回転自在に装着する前輪フレーム18の後端部を前輪ブラケット16の嵌合部16aに係合させる。また、前輪フレーム18の後部寄りに軸支した小判型のシャフト18aを、前輪ブラケット16の円弧状の溝16bに挿入する。
そして、上記シャフト18aをレバー19によって回動させて、円弧状の溝16bに形成した4つの位置決め穴の何れかに係合させて、前輪フレーム18を4つの角度(移動、浅耕、中耕、深耕)で固定可能になす。また、前輪ブラケット16から前輪フレーム18を取り外すと、圃場の隅を耕耘したり、管理機1を狭いスペースに格納することができる。
また、前述した耕耘装置5は、ダッシングを防止する上で有利な一軸正逆転ロータリで構成している。すなわち、トランスミッションケース2から左右に延出する耕耘軸(不図示)は、ダブルシャフト構造になっており、外側の耕耘爪20はロータリパイプ21を介して耕耘軸(中軸)に取付け、機体内側の耕耘爪22はロータリパイプ23を介してサイドベベルギヤのボス部(外軸)に取付ける。そして、外軸と中軸は、トランスミッションケース2に内装するベベルギヤを介して逆回転する構造になっており, 外側の耕耘爪20が「正転」し, 内側の耕耘爪22は「逆転」する。
なお、耕耘装置5の上方には、ロータリカバー24を前輪ブラケット16の上部に取り付けて設け、ロータリカバー24は耕耘爪20、22によって跳ね上げた土の上方への飛散を防止する。また、ロータリカバー24の上面にはアシストグリップ25を設け、前記ハンドル11を前方に折り畳むと共に、前輪フレーム18を取り外して管理機1を乗用車に積み込む際等にアシストグリップ25を使用して運搬することができる。
次に、本発明の主要部を構成する畝立器について説明する。畝立器26は図2乃至図6に示すように、樹脂製の略々矩形状の平板によって形成し、平板の幅方向の下部側に畝を形作る成形部26aを設け、平板の幅方向の上部側に整地部26bを設ける。すなわち、上記成形部26aは、平板の幅方向の中央に頂きを、両側方の下端に裾野を有する山形の下縁(下辺)26cを備え、係る成形部26aの下縁26cに規制されて、それに倣う楕円状の丸畝が形成される。
また、整地部26bは平板の上辺(上縁)26dを波型に凹凸形成し、畝立器26を上下反転して整地姿勢にした際に、係る上辺26dは整地部26bの下縁となる。さらに、畝立器26は、左右一対の土寄せ板27を前方に向けて一体成形して設ける。すなわち、土寄せ板27は側面視で略々台形状の平板となし、成形部26aの山形の下縁26cの上方、且つこの下縁26cに略沿うようにハ字状に傾斜し、成形部26aの前面から前方に向けて突出する。
そして、このようになす左右一対の土寄せ板27は、後述するように成形部26aの前面に滞った土を、成形部26aの下縁26bによって形作られる畝形成口26eに向けて案内する。また、土寄せ板27は畝立器26のリブとしての機能も果たし、畝立器26は樹脂製としても、畝立てに必要な強度を備えることができる。
また、係る土寄せ板27を設ける畝立器26は、トランスミッションケース2に軸架する車軸3より前方で、且つ側面視で走行車輪4の外周より内側に位置させて、トランスミッションケース2に前傾させて取付ける。すなわち、トランスミッションケース2は、左右に分割形成したケースの周縁部同士を複数のフランジボルトとナット(不図示)よって一体的に連結して構成する。そして、トランスミッションケース2の車軸3より前方の屈曲部2aには、上記フランジボルトとナットによって、畝立器26の取付けフレーム28をケースと共締めして取り付ける。
なお、取付けフレーム28は、L型のアングル材によって長尺に形成し、このアングル材の中央寄りに左右のプレート28aを溶接し、トランスミッションケース2に対する取付部を構成する。従って、トランスミッションケース2に取付部28aを固定した取付けフレーム28は、トランスミッションケース2の屈曲部2a下方に左右方向を向くように配置され、この取付けフレーム28に、畝立器26は左右のノブ付きボルト29によって取り付ける。
より詳しく畝立器26の取り付け方法を説明すると、取付けフレーム28の長手方向の左右端寄りに四角溶接ナット30を密着固定する。また、畝立器26の左右端寄りの上下方向の上部と略中間位置には取付部を構成するボルト挿通孔26f、26gを設ける。そして、整地部26bが上側で成形部26aが下側となして、ノブ付きボルト29を第1のボルト挿通孔26fに通して、取付けフレーム28の四角溶接ナット30に締結すると、畝立器26を畝立て姿勢に取り付けることができる。
また、成形部26aが上側で整地部26bが下側になるように反転して、ノブ付きボルト29を第2のボルト挿通孔26gに通して、取付けフレーム28の四角溶接ナット30に締結すると、畝立器26を非作業姿勢に取り付けることができる。さらに、この場合、整地部26bは非作業姿勢から整地姿勢となり、畝立器26が整地体としての機能を果たす。
そして、前述のように畝立器26を畝立て姿勢にして取り付けると、畝立器26は第2のボルト挿通孔26gを用いて取り付ける場合に比較して下方側に取り付くことになり、整地部26bの上辺(整地姿勢とした場合の下縁)26dは、トランスミッションケース2の屈曲部2aの下方に臨み、屈曲部2aと干渉することはない。また、畝立器26の成形部26aを耕した土に深く作用する低い位置に設けることができ、内盛用の畝を良好に形成することができる。
一方、畝立器26を非作業姿勢にして取り付けると、畝立器26は第1のボルト挿通孔26fを用いて取り付ける場合に比較して下方側に取り付くことになり、成形部26aの上縁(畝立姿勢とした場合の下縁)26cは、トランスミッションケース2の屈曲部2aの下方に臨み、屈曲部2aと干渉することはない。また、整地部26cを低い位置に設けることができ、整地部26cの下縁26dは耕した土の表層に臨み、表層の凹凸を無くすように均すから、耕耘仕上がりを綺麗にすることができる。
なお、トランスミッションケース2の屈曲部2aから前方の耕耘軸(外軸と中軸)に至る前部寄りのトランスミッションケース2には、耕耘軸を駆動する伝動チェンが内装され、このケース部分は耕耘軸を駆動する伝動ケースの役割を果たすが、これをトランスミッションケース2とは別体に形成にして、両者をボルトで連結しても良く、また、チェンに替えてシャフトで耕耘軸を駆動しても良い。
以上、管理機1と畝立器26の構造、並びに畝立器26の取り付け方法について説明したが、次に、係る畝立器26を用いた畝立て作業について説明すると、圃場が硬く締まっていたり雑草が生えている場合は、畝立器26を非作業姿勢に切り替えて、耕耘装置5で除草しながら圃場が柔らかくなるまで耕耘作業を行う。なお、この場合の耕深は、前輪17の高さを調節して浅耕、中耕、又は深耕に切り替えることができる。また、圃場が適度の柔らかさになったら、畝立器26を畝立て姿勢に切り替えて畝立て作業を行う。
そして、畝立てを行う際の耕深は、畝立器26で形成される畝の仕上がり具合を見ながら作業者が決定するが、フロントロータリ式の管理機1で、車軸3の前方に畝立器26を設けて内盛り畝を作る場合、畝高さの高い高畝を形成することは、トランスミッションケース2等の最低地上高の影響を受けて困難であり、畝高さの低い平畝を作ることを目標とする。
従って、出来上がった畝で栽培する野菜としては、枝豆、トウモロコシ、ジャガイモ、ホウレンソウ、コマツナ、ブロッコリー、タマネギ、キャベツ、ハクサイ、ニンジン、ダイコン、カブ等の、畝高さを10センチメートル程度とする野菜を対象とし、サツマイモ等の高畝で栽培する野菜は、別途、専用の培土器を用い、例えば、車軸3より後方に後部ヒッチを設けて、これに培土器を取り付けて高畝を作ることになる。
そこで、この場合、畝高さの低い畝を作るものとして、耕耘装置5を駆動しながら管理機1を前進走行させると、耕耘装置5の耕幅は左右の走行車輪4間の輪距より若干広くしているため、耕耘装置5が耕した耕耘面の左右端側を走行車輪4が通り、畝と畝との間の通路を走行車輪4の轍溝によって形成する。また、畝立器26は、左右の走行車輪4の間に納まる幅として、側面視で走行車輪4の外周より内側に位置させ、トランスミッションケース2に前傾させて取付ける。
また、畝立器26に一体に設ける左右一対の土寄せ板27は、成形部26aの前面にハ字状に傾斜させて前方に向けて突出させている。そのため、耕耘装置5によって耕された中央寄りの土は畝形成口26eを通って通過するが、通過しなかった残りの土は成形部26aの前面に滞り、土寄せ板27がないと畝立器26の左右両側から走行車輪4にこぼれて轍溝を埋め戻すことになる。しかし、この場合、土寄せ板27がこぼれを阻止して、滞った土を成形部26aの畝形成口26eに向けて案内するので、畝立器26によって形成された畝は、土量が豊かな引き締まった型崩れの少ないものにすることができる。
さらに、畝立器26は側面視で走行車輪4の外周より内側に位置させ、トランスミッションケース2に前傾させて取付けるから、畝立器26を耕耘爪の外周直後方で、且つ車輪外周直前方に急角度で垂下させるものより、緩やかに前傾させることができる。そのため、耕耘装置5で耕した土は、成形部26aの傾斜、及び土寄せ板27によって下方に押されながら、成形部26aの畝形成口26eを通過するので、畝立て抵抗を少なくして円滑な畝立て作業を行うことができる。
なお、フロントロータリ式の管理機1で内盛り畝を作る場合、ハンドル11の中央寄り後方に作業者が位置して管理機1の運転を行うと、作業者は意図しないと畝立器26によって形成された畝の天場上を歩くことになる。しかし、そうすると天場に足跡がつくことになるため好ましくない。そこで、作業者はハンドル11を持って機体を直進させながら、自らは走行車輪4が作る轍溝(通路)上を歩いて、天場上を歩かないように注意する。
また、1つの畝を形成して次にこれに隣接する畝を作る場合は、ハンドル11を下方に押し下げ、前輪17、耕耘装置5、並びに畝立器26を圃場面から持ち上げる。そして、ハンドル11をこれから作る畝とは逆方向に振ると、トランスミッションケース2内に設ける差動歯車装置によって左右の車軸3は差動回転して、管理機1を楽に小回り旋回させて、次の畝を作る場所に移動させることができる。
以上、耕耘と同時に内盛用の畝立てを行うフロントロータリ式の管理機の構造について説明したが、畝立器26に設ける土寄せ板27は、畝立器26に一体成形することなく、別体として畝立器26にボルト等で取り付けてもよい。また、土寄せ板27はハ字状に傾斜させて前方に突出させているため、傾斜した土寄せ板27の上面に乗り上げた土は、最終的に成形部26aの前面に流れて走行車輪4側にこぼれる。そこで、このこぼれる土も畝に導く場合は、土寄せ板27の先端に略逆三角形状の誘導板を、その先端がやや内向きに傾斜するように設けてもよい。
さらに、成形部26aの下縁26cは山形となし楕円状の丸畝を形成するようにしたが、下縁26cを台形状になして台形畝を形成するようにしてもよい。そして、畝立器26をトランスミッションケース2に取り付けるノブ付きボルト29は、操作性を考慮して畝立器26の左右外側寄りに前方側から挿脱するように設けたが、耕耘爪が跳ね上げた土がノブ付きボルト29に当たらないように畝立器26の後方側から挿脱するように設けてもよく、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
1 管理機
2 トランスミッションケース
3 車軸
4 走行車輪
5 耕耘装置
26 畝立器
26a 成形部
26b 整地部
26e 畝形成口
26f 第1のボルト挿通孔(第1の取付部)
26g 第2のボルト挿通孔(第2の取付部)
27 土寄せ板

Claims (4)

  1. 走行車輪を装着する車軸の前方に耕耘装置と畝立器を設け、耕耘と同時に畝立てを行うフロントロータリ式の管理機にあって、前記車軸を軸架するトランスミッションケースに、左右の走行車輪間に内盛用の畝を形成する畝立器を、その畝を形成する畝立て姿勢と畝を形成しない非作業姿勢に上下反転して取付け可能に構成し、前記畝立器に上下方向に離間する第1と第2の取付部を設け、該畝立器を畝立て姿勢にする際は、第1の取付部を用いて前記トランスミッションケースに取り付け、また、前記畝立器を非作業姿勢にする際は、第2の取付部を用いて前記トランスミッションケースに取り付けることを特徴とする管理機。
  2. 前記畝立器の上方側に整地部を設け、畝立器を前記トランスミッションケースに非作業姿勢として取付けると、上記整地部によって耕耘した土面を均すように構成することを特徴とする請求項1に記載の管理機。
  3. 前記畝立器を、前記走行車輪を装着する前記車軸より前方で、且つ前記走行車輪の外周より内側に位置させて、前記トランスミッションケースに前傾させて取付けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理機。
  4. 前記畝立器の前面に土寄せ板を設け、土寄せ板によって前記畝立器の畝形成口に向けて土寄せすることを特徴とする請求項1乃至請求項に記載の管理機。
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