JP6632593B2 - ロータリエンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータリエンコーダに関する。
エンジンのクランク軸の回転を検出するための回転検出器としては、クランク軸に歯車機構を介して回転軸を連結し、その回転軸の回転を検出素子によって検出するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−165189号公報
前記した従来の回転検出器では、エンジンに歯車機構を組み込むため、エンジンへの着脱が煩雑になるとともに、エンジンの機種ごとに歯車機構を用意する必要があり、回転を検出するためのコストが高くなるという問題がある。
また、従来の回転検出器では、部品点数が多くなり、装置が大きくなるため、エンジンルーム内に設置スペースを確保することが困難となる。
本発明は、前記した問題を解決し、回転体に対して容易に着脱可能であるとともに、汎用性に優れ、設置スペースを小さくできるロータリエンコーダを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、回転体に同軸状に取り付けられるボルトの頭部に多角形状部を備えるボルト嵌合穴により嵌合して該ボルトの頭部の側部に係止し、該ボルトと同軸回りに回転するボルトカバーと、前記ボルトカバーに設けられた検知用磁石と、を有する回転子と、前記回転子から独立して設けられ、前記検知用磁石の変位を検知する検知素子と、を備えるロータリエンコーダとした。
本発明によれば、ボルトの頭部にボルトカバーを嵌合させる簡単な構造で回転子を構成でき、回転体に対し回転子を容易に着脱できる。規格品のボルトを利用できるので、汎用性に優れた構造となる。そして、検知素子と回転子とを相対的に位置決めする接続要素を備えず、検知素子を回転子から独立して設けることで、ロータリエンコーダの小型化を図れ、設置スペースを小さくできる。回転子を軸支するための軸受等も必要なく、製品コストを抑制できる。ボルトカバーに軸受の嵌合部を形成する必要がないので、ボルトカバーの長さ寸法を抑えることができる。
また、本発明は、前記回転子が、圧入もしくは接着剤によって前記ボルトカバーに固定され前記ボルトの頭部を吸着して前記ボルトカバーを位置決めするボルト吸着用磁石を有していることを特徴とする。
本発明によれば、ボルト吸着用磁石によりボルトカバーをボルトに確実に固定できる。ボルト吸着用磁石を圧入もしくは接着剤によってボルトカバーに固定することで、固定用のねじ等を別途に備えることもなく、ボルトカバーの大型化の抑制と組み付け作業性の向上を図れる。
また、本発明は、前記ボルト吸着用磁石が、磁石本体と、前記磁石本体と前記ボルトとの間の磁気回路を閉じるヨークと、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ヨークを備えることで、ヨーク付き磁石セットとしてボルト吸着用磁石の吸着力を高めることができる。
また、本発明は、前記ボルトは六角穴付きボルトであり、前記ヨークは、前記六角穴の底面に当接することを特徴とする。
本発明によれば、ボルト吸着用磁石が六角穴付きボルトの頭部を六角穴にて吸着する。ヨークを六角穴の底面に当接させることで、ボルトカバーの軸心方向の位置決めを容易に行える。
また、本発明は、前記ボルトは六角穴付きボルトであり、前記ヨークは、前記六角穴の縁周りに当接することを特徴とする。
本発明によれば、ボルト吸着用磁石が六角穴付きボルトの頭部を六角穴の縁周りにて吸着する。ヨークを六角穴の縁周りに当接させることで、ボルトカバーの軸心方向の位置決めを容易に行える。
また、本発明は、前記ボルトは六角ボルトであり、前記ボルト嵌合穴の前記多角形状部は、前記六角ボルトの頭部の側部に係止することを特徴とする。
本発明によれば、六角ボルトの頭部とボルト嵌合穴の多角形状部との係止により、ボルトカバーを六角ボルトと一体に回転させることができる。多角形状部を、面接触12角や角接触6角、角接触12角等の工具用ソケット穴形状にすることで、ボルト嵌合穴の加工も容易となり、六角ボルトの嵌合組み付け性も良好になる。
また、本発明は、前記検知用磁石が、前記ボルトの頭部を吸着して前記ボルトカバーを位置決めすることを特徴とする。
本発明によれば、検知用磁石が、検知素子によって回転変位を検知される被検知機能と、ボルトの頭部を吸着してボルトカバーを位置決めするボルト吸着機能とを兼ねる。これにより、部品点数の増加抑制と組み付け作業性の向上を図れる。
また、本発明は、前記ボルトカバーは、前記ボルトの頭部が前記ボルト嵌合穴に圧入されることにより、前記ボルトに固定されることを特徴とする。
本発明によれば、ボルトカバーをボルトに一体回転構造として組み付けるに当たり、固定用のねじ等を要することなく、簡単な圧入作業のみで済ますことができる。
また、本発明は、前記検知用磁石と前記検知素子とは、前記回転子の回転軸心上で対向配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ボルトカバーの外周面の外側に検知素子の配置スペースを確保することが困難な場合に、容易に対応できる。
また、本発明は、前記検知用磁石と前記検知素子とは、前記ボルトカバーの外周面の外側で対向配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ボルトカバーの端部の外側に検知素子の配置スペースを確保することが困難な場合に、容易に対応できる。
本発明によれば、検知素子と回転子とを相対的に位置決めする接続要素を備えず、検知素子を回転子から独立して設けることで、ロータリエンコーダの小型化を図れ、設置スペースを小さくできる。
本発明の第1実施形態に係るロータリエンコーダの側断面図である。 本発明の第1実施形態に係るボルトカバーの斜視図である。 ボルト嵌合穴を角接触6角の工具用ソケット穴形状としたボルトカバーの正面図である。 ボルト嵌合穴を角接触12角の工具用ソケット穴形状としたボルトカバーの正面図である。 本発明の第2実施形態に係るロータリエンコーダの側断面図である。 本発明の第3実施形態に係るロータリエンコーダの側断面図である。 本発明の第4実施形態に係るロータリエンコーダの側断面図である。 本発明の第5実施形態に係るロータリエンコーダの側断面図である。 本発明の第6実施形態に係るロータリエンコーダの側断面図である。 本発明の第7実施形態に係るロータリエンコーダの側断面図である。 本発明の第8実施形態に係るロータリエンコーダの側断面図である。
本発明について複数の実施形態を説明する。各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
「第1実施形態」
図1において、第1実施形態のロータリエンコーダ1Aは、回転体の一例としてエンジンのクランク軸110の回転の変位を検出する。クランク軸110の端面には、クランク軸110の軸心O上で螺合する六角ボルト2によりクランクプーリ120が締結されている。これにより、クランクプーリ120と六角ボルト2とは、クランク軸110と一体に軸心O回りに回転する。六角ボルト2は、鉄製の規格品であり、軸部2bの一端に六角形の頭部2aが形成されている。
ロータリエンコーダ1Aは、回転子3と検知素子4とを備えて構成されている。回転子3は、六角ボルト2の頭部2aにボルト嵌合穴5により嵌合し六角ボルト2と同軸の軸心O回りに回転するボルトカバー6と、ボルト吸着用磁石7と、検知用磁石8とを有して構成されている。
ボルトカバー6は、円筒形状を呈した部材であり、一端に軸心Oを穴中心とするボルト嵌合穴5が形成されている。ボルトカバー6は、非磁性ステンレス、アルミニウム、真ちゅう、銅、合成樹脂、合成ゴム等、非磁性材料で形成されている。ボルト嵌合穴5の内周面は、ボルトカバー6と六角ボルト2とが一体に回転するように、六角ボルト2の頭部2aの側部に係止する多角形状部を備えている。形状例としては、図2に示すように、ボルト嵌合穴5の内周面を、頭部2aの側面に接触するいわゆる面接触(波型)12角の工具用ソケット穴形状とする。その他、図3に示す角接触6角や、図4に示す角接触12角の工具用ソケット穴形状等にしてもよい。図1において、ボルト嵌合穴5の底面には、ボルト吸着用磁石7を収容するための磁石収容穴9が軸心Oを中心に形成されている。
ボルト吸着用磁石7は、六角ボルト2の頭部2aを吸着してボルトカバー6を六角ボルト2に対して位置決めする。ボルト吸着用磁石7は、磁石本体10と、磁石本体10と六角ボルト2との間の磁気回路を閉じるヨーク11とを備えて構成されている。磁石本体10は、軸心Oを中心に配置される円板形状を呈しており、軸心Oに対してNS極の境界面が直交するように配置されている。ヨーク11は、磁石本体10を収容する有底で扁平円筒状のケース部材であり、鉄等の磁性材料で形成されている。磁石本体10は、ヨーク11内に接着剤等を介して固定されている。ヨーク11は、圧入もしくは接着剤により、底部が磁石収容穴9の底面に接面するようにして磁石収容穴9に収容固定される。
検知用磁石8は、軸心Oを中心に配置される円板形状を呈しており、軸心O回りにS極、N極が隣り合うように配置されている。検知用磁石8は、ボルトカバー6の他端面に軸心Oを中心に形成された凹部に接着剤等により収容されている。
検知素子4は、検知用磁石8の回転変位を検知する磁気検出素子である。すなわち、検知素子4は、軸心O回りに回転する検知用磁石8の磁界の変化を検知する。これにより、ロータリエンコーダ1Aはクランク軸110の回転の変位を検出する。検知素子4は、軸心O上で検知用磁石8と対向するように配置されている。検知素子4は、軸心Oとの直交面に沿うように配置された基板12に取り付けられている。
検知素子4は、回転子3から独立して設けられている。本発明において「回転子3から独立して」とは、検知素子4と回転子3とを接続して両者を相対的に位置決めする接続要素を持たないことを意味する。例えば、前記接続要素を設ける例として、基板12を固定収容するとともに、ボルトカバー6の外周を軸受等を介して回転自在に支持するケースを設ける構造が挙げられる。しかしながらこの構造では、ケースが存在する分、ロータリエンコーダ1A全体が大型化し、狭い取り付け空間に対応できないおそれがある。また、回転子3を軸支する軸受も必要となり、製品コストの増大を招く。
これに対し、検知素子4と回転子3とを相対的に位置決めする接続要素を備えず、検知素子4を回転子3から独立して設けることで、接続要素が存在しない分、ロータリエンコーダ1Aの小型化を図れ、設置スペースを小さくできる。したがって、車両のエンジンルーム内の狭い空間等において、ロータリエンコーダ1Aをクランク軸110に容易に取り付けることができる。回転子3を軸支するための軸受も必要ないので、製品コストを抑制できる。特に、ボルトカバー6に軸受の嵌合部を形成する必要がないので、ボルトカバー6の軸心O方向の長さ寸法を抑えることができる。後記する第2〜第8実施形態においても、検知素子4を回転子3から独立して設けてあり、第1実施形態と同様の効果が得られる。
第1実施形態のロータリエンコーダ1Aでは、六角ボルト2の頭部2aにボルトカバー6を嵌合させる簡単な構造で回転子3を構成できる。規格化された六角ボルト2の頭部2aにボルトカバー6を嵌合させる構造であるので、汎用性を高めることができる。これにより、クランク軸110とロータリエンコーダ1Aとの間に、エンジンの機種ごとに設計された取付機構を設ける必要がないため、クランク軸110の回転を検出するためのコストを低減できる。
第1実施形態のロータリエンコーダ1Aでは、回転子3が、六角ボルト2の頭部2aを吸着してボルトカバー6を位置決めするボルト吸着用磁石7を有している。これにより、ボルトカバー6を六角ボルト2に対して確実に固定できる。ボルト吸着用磁石7を圧入もしくは接着剤によってボルトカバー6に固定することで、固定用のねじ等を別途に備えることもなく、ボルトカバー6の大型化の抑制と組み付け作業性の向上を図れる。
第1実施形態のロータリエンコーダ1Aでは、ボルト吸着用磁石7は、磁石本体10と、磁石本体10とボルト2との間の磁気回路を閉じるヨーク11とを備えている。ヨーク11を備えることで、ヨーク付き磁石セットとしてボルト吸着用磁石7の吸着力を高めることができる。
検知用磁石8と検知素子4とを軸心O上で対向配置させる構成とすれば、ボルトカバー6の外周面の外側に検知素子4の配置スペースを確保することが困難な場合に、容易に対応できる。
ボルトカバー6は、六角ボルト2の頭部2aがボルト嵌合穴5に圧入されることにより、六角ボルト2に固定される構造とすれば、六角ボルト2への回転子3の組み付け性が向上する。また、場合により、六角ボルト2の頭部2aとボルト嵌合穴5との間に接着剤を介在させてもよい。
「第2実施形態」
第1実施形態のロータリエンコーダ1Aでは、検知用磁石8と検知素子4とが軸心O上で対向配置されているのに対し、図5に示すように、第2実施形態のロータリエンコーダ1Bは、検知用磁石8Aと検知素子4とがボルトカバー6の外周面の外側で対向配置されている。検知用磁石8Aは、軸心O回りにS極、N極が隣り合うように配置されたリング形状の磁石であり、ボルトカバー6の外周面に接着剤等により嵌合固定されている。検知素子4は、検知用磁石8Aの外周面に対向するように配置されている。
検知用磁石8Aと検知素子4とをボルトカバー6の外周面の外側で対向配置させる構成とすれば、ボルトカバー6の端部の外側に検知素子4の配置スペースを確保することが困難な場合に、容易に対応できる。
「第3実施形態」
第3実施形態のロータリエンコーダ1Cは、図6に示すように、六角穴付きボルト21と一体に回転するボルトカバー6を備えている。六角穴付きボルト21は、鉄製の規格品であり、軸部21bの一端に円形の頭部21aが形成されている。頭部21aの先端面には、六角形の六角穴21cが形成されている。
ボルトカバー6の一端には、頭部21aの外周面に倣った円形のボルト嵌合穴5が形成されている。ボルト嵌合穴5の底面には、六角穴21cに嵌合される六角軸部13が突設されている。六角穴21cと六角軸部13との嵌合により、六角穴付きボルト21とボルトカバー6とが一体に回転する。六角軸部13の軸心O方向の長さは、六角穴21cの深さと略同じである。
六角軸部13の先端面には、ボルト吸着用磁石7を収容するための磁石収容穴9が形成されている。ボルト吸着用磁石7は、磁石本体10とヨーク11とを備えて構成されている。大きさは異なるものの、第1、第2実施形態と同様に、磁石本体10は、軸心Oを中心に配置される円板形状を呈し、軸心Oに対してNS極の境界面が直交するように配置されている。ヨーク11は、有底円筒状を呈している。磁石本体10は、ヨーク11内に接着剤等を介して固定されている。ヨーク11は、圧入もしくは接着剤により、底部が磁石収容穴9の底面に接面するようにして磁石収容穴9に収容固定される。ヨーク11の先端縁は、六角穴21cの底面に当接している。
以上により、六角穴付きボルト21の頭部21aが六角軸部13のボルト吸着用磁石7に吸着されるため、ボルトカバー6を六角穴付きボルト21に確実に固定できる。ヨーク11を六角穴21cの底面に当接させることで、ボルトカバー6の軸心O方向の位置決めを容易に行える。
「第4実施形態」
第3実施形態のロータリエンコーダ1Cでは、検知用磁石8と検知素子4とが軸心O上で対向配置されているのに対し、図7に示すように、第4実施形態のロータリエンコーダ1Dは、検知用磁石8Aと検知素子4とがボルトカバー6の外周面の外側で対向配置されている。
検知用磁石8Aと検知素子4とをボルトカバー6の外周面の外側で対向配置させる構成とすれば、ボルトカバー6の端部の外側に検知素子4の配置スペースを確保することが困難な場合に、容易に対応できる。
「第5実施形態」
第3実施形態のロータリエンコーダ1Cでは、ヨーク11が六角穴21cの底面に当接しているのに対し、図8に示すように、第5実施形態のロータリエンコーダ1Eは、ヨーク11が六角穴21cの縁21d周りに当接している点で異なっている。
ボルトカバー6の一端には、頭部21aの外周面に倣った円形のボルト嵌合穴5が形成されている。ボルト嵌合穴5の深さは、六角穴付きボルト21の頭部21aの高さよりも大きい。ボルト嵌合穴5の底面には、六角穴21cに嵌合される六角軸部13が突設されている。六角穴21cと六角軸部13との嵌合により、六角穴付きボルト21とボルトカバー6とが一体に回転する。
六角穴21cの縁21dとボルト嵌合穴5の底面との間には軸心O回りの環状空間が形成され、この環状空間にボルト吸着用磁石7が収容されている。つまり、ボルト嵌合穴5の底面周りが磁石収容穴9を構成する。ボルト吸着用磁石7は、それぞれ六角軸部13を通すための穴が形成されたリング形状の磁石本体10およびヨーク11を備えて構成されている。磁石本体10は、ヨーク11内に接着剤等を介して固定されている。ヨーク11は、圧入もしくは接着剤により、底部がボルト嵌合穴5の底面に接面するように収容固定される。ヨーク11の先端縁は、六角穴21cの縁21d周りに当接している。
以上により、六角穴付きボルト21の頭部21aが六角軸部13のボルト吸着用磁石7に吸着されるため、ボルトカバー6を六角穴付きボルト21に確実に固定できる。ヨーク11を六角穴21cの縁21d周りに当接させることで、ボルトカバー6の軸心O方向の位置決めを容易に行える。
「第6実施形態」
図9に示す第6実施形態のロータリエンコーダ1Fは、第5実施形態のロータリエンコーダ1Eに対し、ヨーク11の形状が異なっている。図9において、第6実施形態のロータリエンコーダ1Fのヨーク11には、六角軸部13を通す穴の縁から六角穴21cの縁21dに向けて立ち上がる内側壁部14が形成されている。磁石本体10は、ヨーク11の外側の壁部とこの内側壁部14との間に収容されている。ヨーク11の外側の壁部の先端縁と内側壁部14の先端縁は、六角穴21cの縁21d周りに当接している。
第6実施形態のロータリエンコーダ1Fによれば、磁石本体10と六角穴付きボルト21との間の磁気回路を、内側壁部14によって効果的に閉じることができ、ボルト吸着用磁石7の吸着力が向上する。
「第7実施形態」
図10に示す第7実施形態のロータリエンコーダ1Gは、検知用磁石8Bが、検知素子4によって回転変位を検知される被検知機能と、六角ボルト2の頭部2aを吸着してボルトカバー6を位置決めするボルト吸着機能とを兼ねている。検知用磁石8Bは、軸心Oを中心に配置される円板形状を呈している。検知用磁石8Bは、軸心Oとの直交面を境界として、一方側にはS極、N極が軸心O回りに隣り合うように配置され、他方側には一方側のS極、N極と隣り合うようにN極、S極が配置されている。
ボルトカバー6には、ボルト嵌合穴5と、ボルト嵌合穴5よりも小径で、ボルト嵌合穴5の底部からボルトカバー6の他端まで貫通した磁石収容穴15とが形成されている。検知用磁石8Bは圧入や接着剤等で磁石収容穴15に嵌合し、一端側が六角ボルト2の頭部2aの端面に当接もしくは僅かな隙間を空けて対向する。検知素子4は、軸心O上で検知用磁石8Bと対向するように配置されている。
第7実施形態のロータリエンコーダ1Gによれば、検知用磁石8Bが、検知素子4によって回転変位を検知される被検知機能と、六角ボルト2の頭部2aを吸着してボルトカバー6を位置決めするボルト吸着機能とを兼ねる。これにより、部品点数の増加抑制と組み付け作業性の向上を図れる。
「第8実施形態」
図11に示す第8実施形態のロータリエンコーダ1Hは、第7実施形態に対し、六角ボルト2を六角穴付きボルト21とした点が異なっている。ロータリエンコーダ1Hは、検知用磁石8Bが、検知素子4によって回転変位を検知される被検知機能と、六角穴付きボルト21の頭部21aを吸着してボルトカバー6を位置決めするボルト吸着機能とを兼ねている。ボルトカバー6には、ボルト嵌合穴5が一定径で貫通形成されており、このボルト嵌合穴5の一端側に頭部21aが圧入や接着剤等により嵌合し、他端側に検知用磁石8Bが圧入や接着剤等で嵌合している。検知用磁石8Bの一端側は六角穴付きボルト21の縁21dに当接もしくは僅かな隙間を空けて対向する。検知素子4は、軸心O上で検知用磁石8Bと対向するように配置されている。
第8実施形態のロータリエンコーダ1Hによっても、検知用磁石8Bが、検知素子4によって回転変位を検知される被検知機能と、六角穴付きボルト21の頭部21aを吸着してボルトカバー6を位置決めするボルト吸着機能とを兼ねる。これにより、部品点数の増加抑制と組み付け作業性の向上を図れる。
1A〜1H ロータリエンコーダ
2 六角ボルト
2a 頭部
3 回転子
4 検知素子
5 ボルト嵌合穴
6 ボルトカバー
7 ボルト吸着用磁石
8 検知用磁石
9 磁石収容穴
10 磁石本体
11 ヨーク
21 六角穴付きボルト
21a 頭部
21c 六角穴
21d 縁

Claims (10)

  1. 回転体に同軸状に取り付けられるボルトの頭部に多角形状部を備えるボルト嵌合穴により嵌合して該ボルトの頭部の側部に係止し、該ボルトと同軸回りに回転するボルトカバーと、前記ボルトカバーに設けられた検知用磁石と、を有する回転子と、
    前記回転子から独立して設けられ、前記検知用磁石の変位を検知する検知素子と、
    を備えることを特徴とするロータリエンコーダ。
  2. 前記回転子が、
    圧入もしくは接着剤によって前記ボルトカバーに固定され前記ボルトの頭部を吸着して前記ボルトカバーを位置決めするボルト吸着用磁石を有していることを特徴とする請求項1に記載のロータリエンコーダ。
  3. 前記ボルト吸着用磁石が、
    磁石本体と、
    前記磁石本体と前記ボルトとの間の磁気回路を閉じるヨークと、
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載のロータリエンコーダ。
  4. 前記ボルトは六角穴付きボルトであり、
    前記ヨークは、前記六角穴の底面に当接することを特徴とする請求項3に記載のロータリエンコーダ。
  5. 前記ボルトは六角穴付きボルトであり、
    前記ヨークは、前記六角穴の縁周りに当接することを特徴とする請求項3に記載のロータリエンコーダ。
  6. 前記ボルトは六角ボルトであり、
    前記ボルト嵌合穴の前記多角形状部は、前記六角ボルトの頭部の側部に係止することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のロータリエンコーダ。
  7. 前記検知用磁石が、前記ボルトの頭部を吸着して前記ボルトカバーを位置決めすることを特徴とする請求項1に記載のロータリエンコーダ。
  8. 前記ボルトカバーは、前記ボルトの頭部が前記ボルト嵌合穴に圧入されることにより、前記ボルトに固定されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のロータリエンコーダ。
  9. 前記検知用磁石と前記検知素子とは、前記回転子の回転軸心上で対向配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のロータリエンコーダ。
  10. 前記検知用磁石と前記検知素子とは、前記ボルトカバーの外周面の外側で対向配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のロータリエンコーダ。
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