JP2013246077A - 回転角度検出器及びモータ装置 - Google Patents

回転角度検出器及びモータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】取り付け時間の短縮化を図ることができる回転角度検出器及びモータ装置を提供すること。
【解決手段】回転部と本体部とを有し、回転部と本体部との相対的な回転角度を検出する、モータに取り付け可能な回転角度検出器であって、回転部及び本体部のうち少なくとも一方に、回転角度検出器をモータに取り付ける際の基準となる位置基準部を備え、当該位置基準部は、位置基準部を基準としてモータに回転角度検出器が取り付けられた際に、モータの磁極位置と回転角度検出器の原点位置とが特定の関係となるように設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転角度検出器及びモータ装置に関する。
駆動装置などの回転軸の位置情報を検出する装置として、エンコーダが知られている(例えば、特許文献1)。エンコーダは、駆動装置の回転軸に取り付けられて用いられる。エンコーダとして、光学パターンの変化を読み取る光学式エンコーダや、磁気パターンの変化を検出する磁気式エンコーダなどが知られている。
近年、電気自動車などの自動車においても、高分解能を有するエンコーダが求められている。自動車に搭載される駆動装置は、振動、温度、結露、塵埃などの面で使用環境が厳しい。この点で、光学式エンコーダは結露や塵埃などに対する耐性が磁気式エンコーダより低い。そこで、このような使用環境においては、磁気式エンコーダを搭載することが検討されている。
特開平9−308171号公報
しかしながら、磁気式エンコーダを取り付ける際、駆動装置の磁極位置とエンコーダの原点位置とを調整する磁極調整(磁極合わせ)を行なう必要がある。このため、エンコーダの取り付け作業に長時間を要する場合がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、取り付け時間の短縮化を図ることができる回転角度検出器及びモータ装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に従えば、回転部と本体部とを有し、回転部と本体部との相対的な回転角度を検出する、モータに取り付け可能な回転角度検出器であって、回転部及び本体部のうち少なくとも一方に、回転角度検出器をモータに取り付ける際の基準となる位置基準部を備え、当該位置基準部は、位置基準部を基準としてモータに回転角度検出器が取り付けられた際に、モータの磁極位置と回転角度検出器の原点位置とが特定の関係となるように設けられている回転角度検出器が提供される。
本発明の第二の態様に従えば、回転可能な磁石部と、磁石部に連結された回転軸と、磁石部と回転軸の一部とを収容する収容部と、本発明の第一の態様に従う回転角度検出器とを備え、回転角度検出器のうち、回転部は回転軸に固定され、本体部は収容部に固定されているモータ装置が提供される。
本発明の態様によれば、取り付け時間の短縮化を図ることができる回転角度検出器及びモータ装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る駆動装置の構成を示す図。 本実施形態に係るエンコーダの構成を示す図。 本実施形態に係るエンコーダの一部の構成を示す図。 本実施形態に係るエンコーダの一部の構成を示す図。 本実施形態に係るエンコーダの取り付け工程の様子を示す図。 本実施形態に係るエンコーダの他の構成を示す図。 本実施形態に係るエンコーダの他の構成を示す図。 本実施形態に係るエンコーダの他の構成を示す図。 本実施形態に係るエンコーダの他の構成を示す図。 本実施形態に係るエンコーダの他の構成を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る駆動装置100の全体構成を示す図である。
図1に示すように、駆動装置(モータ装置)100は、回転軸101、駆動部102、エンコーダ(回転角度検出器)103及びコネクタ104を有する。
以下、各図の説明においてはXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。本実施形態では、回転軸101の軸線Cの延在方向をZ方向として設定している。なお、Z軸周りの方向については、θZ方向と表記する。また、Z軸に垂直な平面をXY平面とし、XY平面上の一方向をX方向とし、XY平面上で当該X方向に直交する方向をY方向とする。
図1に示すように、回転軸101は、円筒状又は円柱状に形成されている。回転軸101は、ベアリング部BG(図2等参照)を介して駆動部102に取り付けられている。回転軸101は、駆動部102をZ方向に貫通して設けられている。回転軸101は、駆動部102に対して−Z側に突出する第一部分101aと、駆動部102に対して+Z側に突出する第二部分101bとを有する。回転軸101は、第一部分101aが駆動装置100において回転力を伝達する負荷側となっており、第二部分101bが反負荷側となっている。
駆動部102は、回転軸101をθZ方向に回転させる。駆動部102は、固定子102a及び回転子102bを有している。固定子102aは、コイル部を有している。回転子102bは、回転子コア102c及び磁石部102dを有している。回転子102bは、回転軸101と一体的にθZ方向に回転可能である。
エンコーダ103は、回転軸101の反負荷側である第二部分101bに固定されている。エンコーダ103は、例えば回転軸101の回転角度や回転速度など、回転軸101のθZ方向における位置情報を検出する。本実施形態では、エンコーダ103として、磁場の変化によって上記の位置情報を検出する磁気式エンコーダが用いられている。
図2は、本実施形態に係るエンコーダ103の概略的な構成を示す断面図である。
図2に示すように、エンコーダ103は、磁場形成部10、回転部20及び磁場検出部30を有し、固定部40により固定されている。エンコーダ103は、駆動部102に設けられる回転軸101のうち例えば第二部分101bに取り付けられて用いられる。回転軸101の第二部分101bには、平坦部101cが形成されている。平坦部101cにおいて、回転軸101の外周面の一部に平面状の切り欠き部が形成されている。平坦部101cは、例えばエンコーダ103が回転軸101の第二部分101bに取り付けられる際には、平面状に形成された部分が−X側端部に配置されるように設定されている。
磁場形成部10は、円筒状に形成された磁石11を有している。磁石11は、回転部20に保持されている。Z軸方向視において、磁石11は、当該磁石11の中心軸が回転軸101の軸線Cに一致するように配置されている。
また、回転部20は、ネジなどの固定部材50によって回転軸101に固定されている。回転部20は、回転軸101と一体的に回転する。回転部20は、装着部21、鍔部22、第一磁気回路部23、第二磁気回路部24、第一ラビリンス形成部25及び第二ラビリンス形成部26を有している。
回転部20は、上記の各部が一体的に形成されている。本実施形態では、例えば回転部20は磁性体を用いて一部材として形成されている。なお、回転部20は、各部が一体的に形成されていれば良く、一部材に形成された構成に限られるものでは無い。したがって、例えば複数の部材を一体化させた構成であっても構わない。また、上記磁気回路部(例、第一磁気回路部23、第二磁気回路部24)は、磁性体であるため、磁石11と磁気回路部とで磁気回路を形成することによって磁力を向上させることができる。
装着部21は、回転軸101の第二部分101bに装着される部分である。装着部21は、回転軸101を挿入する凹部21aを有する。回転軸101の第二部分101bは、凹部21aに嵌め込まれた状態で装着部21に装着される。装着部21は、凹部21aの一部に、第二部分101bに設けられた平坦部101cに対応するように平坦な形状に形成された受部21cを有している。回転軸101の第二部分101bは、受部21cと平坦部101cとが当接した状態で、凹部21aに装着されている。このように、平坦部101c及び受部21cにより、回転部20と回転軸101とがZ方向について位置決めされている。
鍔部22は、装着部21の外周側に設けられている。鍔部22は、円環状に形成されている。鍔部22は、回転軸101の回転面(XY平面)に平行に形成されている。
第一磁気回路部23は、鍔部22の+Z側の面に設けられており、当該鍔部22の外周に沿って円筒状に形成されている。第一磁気回路部23には、磁石11の磁気回路の一部が形成されている。第一磁気回路部23の中心軸は、回転軸101の軸線Cに一致している。
第一磁気回路部23の内径は、磁石11の外径にほぼ一致する寸法に設定されている。上記の磁石11は、第一磁気回路部23の内周面23bに取り付けられている。当該磁石11は、不図示の接着剤などを介して第一磁気回路部23の内周面23bに接着されている。磁石11が第一磁気回路部23の内周面23bに配置されていることにより、磁石11が例えば高速で回転し、遠心力などにより磁石11と内周面23bとの間の接着剤が剥離した場合でも、磁石11が回転部20の外部(例、エンコーダ本体内、等)に飛散しない構成になっている。
第二磁気回路部24は、鍔部22の+Z側の面に設けられている。第二磁気回路部24は、第一磁気回路部23及び磁石11の内側に配置されており、装着部21及び固定部材50を囲うように円筒状に形成されている。第二磁気回路部24には、磁石11の磁気回路の一部が形成されている。第二磁気回路部24は、鍔部22を介して第一磁気回路部23に接続されている。したがって、鍔部22は、第一磁気回路部23と第二磁気回路部24とを接続する接続部となっている。
第二磁気回路部24の中心軸は、回転軸101の軸線Cに一致している。第二磁気回路部24の外周面24aは、第一磁気回路部23の内周面23bの一部及び磁石11の内周面11bに対向している。第二磁気回路部24は、外周面24aと磁石11の内周面11bとの間に所定のスペースが設けられるように形成されている。当該スペースには、磁場検出部30の少なくとも一部が配置される。
回転部20の+Z側には、鍔部22と、第一磁気回路部23と、第二磁気回路部24とによって囲まれた凹部27(例、凹状の部分)が形成されている。凹部27は、Z方向視で円環状に形成されている(図3参照)。当該凹部27は、回転部20の+Z側から−Z側へ向けて凹んでいる。すなわち、凹部27は、回転部20の+Z側に開口部を有する構成である。鍔部22の+Z側の面は、凹部27の底面に相当する。第一磁気回路部23の内周面23b及び第二磁気回路部24の外周面24aは、それぞれ凹部27の側面に相当する。したがって、上記の磁石11は、凹部27の側面に接着されている。なお、本実施形態における凹部27は、くぼみ、へこみ、溝、等であって、凹状、V字状、等の形状を有する。また、本実施形態における凹部27は、例えば、凹状の形状の場合、凹部27の側面は回転軸101の外周面と平行方向の面で構成され、V字状の形状の場合、凹部27の側面は回転軸101の外周面と異なる方向の面で構成される。
第一ラビリンス形成部25は、鍔部22の−Z側に設けられている。第一ラビリンス形成部25は、回転軸101の外周面を囲うように、鍔部22の外周に沿って円筒状に形成されている。第一ラビリンス形成部25の中心軸は、回転軸101の軸線Cに一致している。したがって、第一ラビリンス形成部25及び上記の第一磁気回路部23は、同一の円筒面上に形成されている。
第二ラビリンス形成部26は、鍔部22の−Z側に設けられている。第二ラビリンス形成部26は、回転軸101の外周面に沿って円筒状に形成されている。第二ラビリンス形成部26の内径は、回転軸101の第二部分101bの外径とほぼ等しくなっている。第二ラビリンス形成部26の中心軸は、回転軸101の軸線Cに一致している。このように、第二ラビリンス形成部26及び上記の装着部21の壁部は、同一の円筒面に沿って形成されている。
回転軸101の第二部分101bの一部は、第二ラビリンス形成部26の一部によって保持されている。このため、第二ラビリンス形成部26は、回転軸101を嵌め込ませる装着部21の一部としての機能を有する。
磁場検出部30は、図2に示すように、基板31、磁気センサ32、処理回路33及び支持部34を有する。磁場検出部30は、磁石11の磁気パターン11p(図3参照)による磁場を検出する。
基板31は、回転部20の+Z側に設けられている。基板31は、XY平面に平行に配置されている。基板31は、磁気センサ32及び処理回路33を保持する。基板31には、不図示の配線や端子などが形成されている。基板31は、固定部材35により支持部34を介して固定部40に固定されている。
磁気センサ32は、基板31の第一面31aに固定されている。磁気センサ32は、例えばホール素子や磁気抵抗素子などの検出素子(不図示)を有している。磁気センサ32は、磁気パターン11pによる磁場を検出し、電気信号に変換する。磁気センサ32において生成された電気信号は、基板31の不図示の配線を介して処理回路33に送信される。
磁気センサ32は、センサ本体32a、支持部32b及び磁石吸着部32cを有する。センサ本体32aは、凹部27のうち、第二磁気回路部24の外周面24aと磁石11の内周面11bとの間に形成された隙間27a(図2参照)に挿入される。センサ本体32aには、上記ホール素子や磁気抵抗素子などの検出素子が設けられている。支持部32bは、センサ本体32aと基板31とを接続する。支持部32bには、センサ本体32aに設けられた検出素子と基板31とを電気的に接続する配線(不図示)が設けられている。
磁石吸着部32cは、Z方向について磁石11に対向する位置に配置されており、例えばセンサ本体32aの外周側に環状に形成されている。磁石吸着部32cは、磁性体を含んで形成されている。磁石吸着部32cは、エンコーダ103を回転軸101に取り付ける際に、磁石11の磁力により当該磁石11に吸着される。この場合、回転部20及び磁場検出部30は、例えばθZ方向の相対位置が変化しないように一体化された状態となる。
センサ本体32aは、板状に形成されている。センサ本体32aは、第一磁気回路部23の内周面23b、第二磁気回路部24の外周面24a及び磁石11の内周面11bに対向して配置されている。すなわち、センサ本体32aは、回転部20の上記凹部27の側面に対向して配置されている。
磁石11の内周面11bは回転軸101の延在方向に沿って形成されているため、当該内周面11bとセンサ本体32aとは、回転軸101の延在方向に直交する方向に対向する。この構成により、磁石11とセンサ本体32aとがZ方向(回転軸101の軸方向)に相対的に位置ずれを起こしても、磁気センサ32の検出精度にはほとんど影響を及ぼさずに済む。
処理回路33は、基板31の+Z側の第二面31b上に配置されている。処理回路33は、磁気センサ32からの電気信号の波形を整形する処理を含む所定の処理を行う。処理回路33を経由した電気信号は、基板31に形成された不図示の配線や端子などを介して駆動装置100のコネクタ104に送信され、当該コネクタ104を介して外部の不図示の制御装置などに送信される。
支持部34は、例えば円筒状に形成されている。支持部34のうち+Z側の第一端面34aには、基板31が配置されている。支持部34のうち−Z側の第二端面34bは、固定部40に当接されている。
固定部40は、基材41、カバー部材42及び固定部材43を有している。基材41は、円盤状に形成されており、駆動部102の+Z側端面及びベアリング部BGを覆っている。カバー部材42は、上記磁場形成部10、回転部20及び磁場検出部30を覆うように設けられている。カバー部材42は、固定部材43によって基材41と共に駆動部102に固定されている。基材41とカバー部材42との間には、不図示のOリングが設けられている。当該Oリングは、カバー部材42の外部から内部への異物の進入を防ぐ機能を有する。
基材41には、回転軸101の外周を囲うように+Z側に突出した突出部(凸部)41aが形成されている。突出部41aは、回転軸101の外周に沿って円筒状に形成されている。突出部41aは、回転部20が装着された状態において、第一ラビリンス形成部25と第二ラビリンス形成部26との間に挿入されている。
突出部41aは、上記第一ラビリンス形成部25及び第二ラビリンス形成部26に対して隙間を空けて配置されている。このため、第一ラビリンス形成部25と、突出部41aと、第二ラビリンス形成部26とにより、断面視U字状のラビリンス部60が形成されている。また、本実施形態における凹部27の側面と突出部41aの側面とは、互いに平行に構成されている。
ラビリンス部60は、回転軸101から磁場形成部10への流体の移動を規制する規制部の一つである。ラビリンス部60は、当該回転軸101の断面視U字状に形成されており、回転軸101の延在方向に直交する部分を有するため、回転軸101から流れてくる流体(駆動部102の潤滑油など)の移動が妨げられることになる。このように、ラビリンス部60は、磁場形成部10の磁石11へ向けて流体が移動するのを規制(又は低減)している。
なお、回転部20の凹部27を構成する第一磁気回路部23及び第二磁気回路部24と、磁気センサ32とで形成される隙間についても、ラビリンス部60と同様の形状を含んでいる。すなわち、当該隙間は、回転軸101の延在方向に沿った部分と当該回転軸101の延在方向に直交する部分とを含んでいる。このため、凹部27に上記の流体が到達する場合であっても、凹部27において流体の移動が規制(又は低減)されることになる。
また、基材41には段部41dが形成されている。当該段部41dは、支持部34の内周面34dとほぼ同一の径となるように円板状に形成されている。支持部34は、内周面34dが段部41dに接するように当該段部41dに嵌め込まれている。このため、支持部34と基材41との間がX方向及びY方向について位置決めされている。
支持部34の第二端面34bには、固定部40側に突出した凸部34cが設けられている。凸部34cは、基材41の一部に設けられた凹部41cに挿入されている。凸部34cが凹部41cに挿入されることにより、支持部34と基材41との間がθZ方向について位置決めされている。
図3は、図2におけるA−A´断面図である。
図3に示すように、磁石11は、例えば半分(図3の−X側半分)の領域がN極に着磁されており、他の半分(図3の+X側半分)の領域がS極に着磁されている。このように、磁石11には、N極及びS極の磁気パターン11pが円筒面である内周面11bに沿って形成されている。
また、磁気センサ32は、回転軸101の軸線Cを中心としてθZ方向に90°ずれた位置に1つずつ配置されている。例えば、2つの磁気センサ32のうち、一方は回転軸101の軸線Cに対して−X側に配置されており、他方は回転軸101の軸線Cに対して−Y側に配置されている。センサ本体32aは、磁場形成部10(磁石11)及び回転部20に接触しないように、第二磁気回路部24や磁石11との間に隙間を空けて配置されている。
また、支持部34に形成された凸部34cは、回転軸101の軸線Cから−X側へ向けた方向を基準として、時計回りにθZ方向に45°程度ずれた位置に配置されている。
図4は、駆動部102を+Z側から見たときの構成を示す図である。
図4に示すように、回転軸101と駆動部102との間は、回転軸101の第二部分101bに形成された平坦部101cが−X側端部に配置されるようにθZ方向について位置が設定されている。
また、図4に示すように、回転子102bの回転子コア102cは、円筒状に形成されており、回転軸101の外周面に固定されている。回転子コア102cの内周面は、回転軸101の外周面に接している。回転子コア102cは、回転軸101と一体的にθZ方向に回転可能に設けられている。
磁石部102dは、それぞれ回転子コア102cの外周面に固定されている。磁石部102dは、N極に着磁されたN極部102nと、S極に着磁されたS極部102sとを有している。N極部102n及びS極部102sは、回転子コア102cの周方向について等しい寸法に形成されている。
N極部102n及びS極部102sは、回転子コア102cの周方向に交互に配置されている。このように配置されたN極部102nとS極部とにより、回転子コア102cの周方向に磁気パターンが形成されている。N極部102n及びS極部102sは、それぞれ等しい数(例、4個)ずつ設けられている。
図4に示す構成では、回転軸101の平坦部101cは軸線Cに対して−X側端部に設けられている。磁石部102dにおいて、軸線Cの−X側端部には、1つのN極部102nと1つのS極部102sとの境界部分(以下、基準境界部102tと表記する)が配置されている。回転子102bは、回転軸101と一体的に回転するように形成されているため、平坦部101cのθZ方向の位置に応じて、基準境界部102tのθZ方向の位置が移動する。このように、磁石部102dの磁極位置は、平坦部101cのθZ方向の位置に対応する位置に配置されている。
また、図4に示すように、基材41に形成された凹部41cは、平坦部101cが設けられた方向、すなわち、回転軸101の軸線Cから−X側へ向けた方向を基準として、時計回りにθZ方向に45°程度ずれた位置に配置されている。凹部41cには、支持部34に形成された凸部34cが挿入されるため、支持部34と平坦部101cとがθZ方向について位置決めされている。
上記構成において、エンコーダ103を回転軸101に取り付ける場合、例えば図5に示すように、回転軸101の平坦部101cが−X側端部に配置されるようにしておく。また、エンコーダ103の回転部20側の磁石11と、磁場検出部30側の磁石吸着部32cとを吸着させ、回転部20及び磁場検出部30のθZ方向の相対位置が変化しないように一体化させておく。
この状態で、磁場検出部30側の支持部34に設けられた凸部34cを、駆動部102側の基材41に設けられた凹部41cに挿入する。これにより、回転軸101の平坦部101cと回転部20の受部21cとが当接した状態で回転部20の凹部21aに回転軸101の一部が挿入される。その後、固定部材50を締結させることで、回転部20が磁場検出部30から引き離され、回転軸101に固定される。これにより、回転部20、磁場検出部30及び駆動部102の間がθZ方向において位置決めされた状態でエンコーダ103が取り付けられる。
このようなエンコーダ103の取り付け工程において、支持部34と磁石11との位置関係を予め設定された位置関係に固定させておくことにより、駆動部102の磁極位置とエンコーダ103の原点位置との間の磁極合わせ(磁気調整)を行なうことなく、エンコーダ103の原点位置と駆動部102の磁石部102dの磁極位置とを特定の位置関係としつつエンコーダ103を取り付けることができる。このような特定の位置関係としては、例えばエンコーダ103の原点位置と駆動部102の磁石部102dの磁極位置とが一致した状態が挙げられる。
以上のように、本実施形態によれば、回転部20と磁場検出部30とを有し、回転部20と磁場検出部30との相対的な回転角度を検出する、駆動部102に取り付け可能なエンコーダ103であって、回転部20及び磁場検出部30に、エンコーダ103を駆動部102に取り付ける際の基準となる位置基準部(平坦部101c及び受部21c、凸部34c及び凹部41c)を備え、当該位置基準部を基準として駆動部102にエンコーダ103が取り付けられた際に、駆動部102の磁極位置とエンコーダ103の原点位置とが特定の関係となるように設けられているので、駆動部102の磁極位置とエンコーダ103の原点位置との間の磁極合わせ(磁気調整)を行なうことなく、エンコーダ103の原点位置と駆動部102の磁石部102dの磁極位置とを特定の位置関係としつつエンコーダ103を取り付けることができる。これにより、エンコーダ103の取り付け作業を短時間で行うことができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態において、位置基準部として、回転軸101の平坦部101cと回転部20の受部21cとの組み合わせや、支持部34の凸部34cと基材41の凹部41cとの組み合わせなどを例に挙げて説明したが、これらのうち一方を省略した構成であっても良い。
また、上記実施形態においては、エンコーダ103の回転部20と磁場検出部30とを一体化させるための構成について、当該磁石吸着部32cと磁石11とを吸着させる構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、図6に示すように、磁石部132cをセンサ本体32aの内周側に配置し、当該磁石部132cと第二磁気回路部24とを吸着させる構成であっても良い。
また、磁力によって回転部20と磁場検出部30とを一体化させる構成に限られず、例えば図7に示すように、第二磁気回路部24に凹部24fが設けられ、支持部32bの一部に凸部32fが設けられ、これら凹部24fと凸部32fとを係合させることにより、機械的に回転部20と磁場検出部30とを一体化させる構成であっても構わない。
また、図8に示すように、駆動部102の機種によっては、磁極合わせの際の平坦部101cの位置が−X側端部に対してθZ方向にずれた位置となる場合がある。この場合において、駆動部102の磁極位置とエンコーダ103の原点位置との位置関係を特定の位置関係とするには、磁場検出部30の原点位置を調整する必要がある。
そこで、例えば図9(a)及び図9(b)に示すように、回転部20が第一回転部材121と第二回転部材122とに分割され、第一回転部材121と第二回転部材122とが固定部材123及び固定部材124によって固定された構成とすることができる。第一回転部材121は、固定部材123及び固定部材124が貫通する開口部121a及び開口部121bを有している。開口部121a及び開口部121bは、回転部20の回転方向に沿った長穴状に形成されている。
この構成によれば、固定部材123及び固定部材124による固定位置を開口部121a及び開口部121bが形成された範囲で設定することができる。このため、第一回転部材121と第二回転部材122との間でθZ方向の位置関係を調整することができ、エンコーダ103の原点位置を調整することができる。
また、例えば図10(a)及び図10(b)に示すように、磁場検出部30の支持部32bが基板31に対して分離可能な構成となっている。支持部32bは、外周側に設けられた連結部32dを有する。連結部32dは、固定部材133及び固定部材134を介して基板31と連結されている。固定部材133及び固定部材134が貫通する開口部135及び開口部136は、回転部20の回転方向に沿った長穴状に形成されている。
この構成によれば、固定部材133及び固定部材134による固定位置を開口部135及び開口部136が形成された範囲で設定することができる。このため、磁気センサ32と基板31との間でθZ方向の位置関係を調整することができ、エンコーダ103の原点位置を調整することができる。
C…軸線 10…磁場形成部 11…磁石 20…回転部 21…装着部 21a…凹部 21c…受部 30…磁場検出部 31…基板 32…磁気センサ 32a…センサ本体 32b…支持部 32c…磁石吸着部 32f…凸部 32d…連結部 34…支持部 34c…凸部 34d…内周面 40…固定部 41…基材 41c…凹部 41d…段部 100…駆動装置 101…回転軸 101b…第二部分 101c…平坦部102…駆動部 102b…回転子 102d…磁石部 102n…N極部 102s…S極部 102t…基準境界部 103…エンコーダ 121…第一回転部材 121a、121b…開口部 122…第二回転部材 123、124…固定部材 132c…磁石部 133、134…固定部材 135、136…開口部

Claims (16)

  1. 回転部と本体部とを有し、前記回転部と前記本体部との相対的な回転角度を検出する、モータに取り付け可能な回転角度検出器であって、
    前記回転部及び前記本体部のうち少なくとも一方に、前記回転角度検出器を前記モータに取り付ける際の基準となる位置基準部を備え、
    前記位置基準部は、前記位置基準部を基準として前記モータに前記回転角度検出器が取り付けられた際に、前記モータの磁極位置と前記回転角度検出器の原点位置とが特定の関係となるように設けられている
    回転角度検出器。
  2. 前記特定の関係とは、前記磁極位置と前記原点位置とが一致している状態である
    請求項1に記載の回転角度検出器。
  3. 前記位置基準部は、前記モータの所定位置に対応して設けられている
    請求項1又は請求項2に記載の回転角度検出器。
  4. 前記所定位置は、前記磁極位置に対応する位置である
    請求項3に記載の回転角度検出器。
  5. 前記位置基準部は、前記本体部に設けられ前記所定位置に係止させる係止部を有する
    請求項3又は請求項4に記載の回転角度検出器。
  6. 前記回転部及び前記本体部による回転方向への相対的な移動を規制する規制部を備える
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の回転角度検出器。
  7. 前記規制部は、前記回転部の一部と前記本体部の一部とを係合する係合部を有する
    請求項6に記載の回転角度検出器。
  8. 前記規制部は、前記回転部の一部と前記本体部の一部とを接着する接着部を有する
    請求項6又は請求項7に記載の回転角度検出器。
  9. 前記回転角度検出器は、所定の磁気パターンと、前記磁気パターンによる磁場を検出する磁場検出部とを有する磁気式エンコーダである
    請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載の回転角度検出器。
  10. 前記磁気パターンは前記回転部に設けられ、
    前記磁場検出部は前記本体部に設けられている
    請求項9に記載の回転角度検出器。
  11. 前記規制部は、前記本体部に設けられ前記磁気パターンとの間で磁気吸引力を作用させる磁性体部を有する
    請求項10に記載の回転角度検出器。
  12. 前記回転部は、前記磁気パターンに対応する位置に設けられた第二磁性体部を有し、
    前記規制部は、前記本体部に設けられ前記第二磁性体部との間で磁気吸引力を作用させる第二磁石部を有する
    請求項10又は請求項11に記載の回転角度検出器。
  13. 前記回転部は、前記モータの回転軸に固定される第一回転部材と、前記第一回転部材とは独立して設けられた第二回転部材とを有し、
    前記第一回転部材と前記第二回転部材との回転方向の位置を調整する調整部を更に備える
    請求項1から請求項12のうちいずれか一項に記載の回転角度検出器。
  14. 前記本体部は、前記モータに固定される第一本体部材と、前記第一本体部材とは独立した部材として設けられ前記磁気検出部が設けられた第二本体部材とを有し、
    前記第一本体部材と前記第二本体部材との回転方向の位置を調整する第二調整部を更に備える
    請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載の回転角度検出器。
  15. 回転可能な磁石部と、
    前記磁石部に連結された回転軸と、
    前記磁石部と前記回転軸の一部とを収容する収容部と、
    請求項1から請求項14のうちいずれか一項に記載の回転角度検出器と
    を備え、
    前記回転角度検出器のうち、前記回転部は前記回転軸に固定され、前記本体部は前記収容部に固定されている
    モータ装置。
  16. 前記回転軸は、前記磁極位置に対応する第二位置基準部を有する
    請求項15に記載のモータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015219041A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 日本電産サンキョー株式会社 手動パルス発生装置
JP2019118195A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 日本電産トーソク株式会社 電動アクチュエータ、回転制御機構

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