JP6630474B2 - 乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類等の乾燥に用いられる乾燥機に関する。
従来より、熱交換器によって除湿及び加熱された空気を循環させる循環式の衣類乾燥機が知られている。このような循環式の衣類乾燥機では、乾燥用空気を冷却して除湿する冷却装置と、該冷却装置を通過した空気を加熱する加熱装置と、該乾燥用空気を循環通風路内で循環させるファン装置とが、いずれも循環通風路内に配設されるようになっている。
上記冷却装置の表面には、除湿により発生した凝縮水が水滴状に付着するため、この凝縮水を回収する凝縮水容器を配設し、該凝縮水容器に回収された凝縮水を外部に排出する又は別体の貯水タンクに貯水する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、冷却装置で分離された凝縮水をドレインパンに捕集し、ドレインパンに捕集された凝縮水をポンプによって洗濯乾燥機の外部へ排出する技術が開示されている。また特許文献2の衣類乾燥機では、除湿手段で結露した除湿水が除湿手段の下方に延びる回収水路を介して除湿タンクに回収され、該除湿タンクに回収された除湿水が送水ポンプによって衣類乾燥機本体の上部に配設された貯水タンクに送水されるようになっている。
特開2011−239817号公報 特開2014−33849号公報
特許文献1及び2に示されたような循環式の衣類乾燥機において、凝縮水容器は、冷却装置よりも重力方向における下側の位置に配置され、重力によって凝縮水が滴下したり、冷却装置と凝縮水容器とを接続する水路を流れたりすることによって凝縮水を回収することができるようになっている。しかしながら、熱交換器の下流側にファン装置を設置した場合、循環通風路内の圧力が、凝縮水容器と比較して負圧になるため、例えば、凝縮水容器や、冷却装置と凝縮水容器とを接続する水路にある凝縮水が循環通風路内に逆流する場合がある。凝縮水が循環通風路内に逆流すると、例えば、ファン装置によって空気ごと吹き上げられた凝縮水がドラム内の衣類等に飛散して、乾燥動作に異常をきたしてしまう恐れがある。
ここで、特許文献2では、凝縮水容器(特許文献2では除湿タンク)に水位センサを設け、この水位センサによって凝縮水容器内の凝縮水が所定の水位に達したことが検知されたときにポンプを連続的に運転して凝縮水の循環通風路内(特許文献2ではヒーターケース内)への逆流することを防止している。しかしながら、上記の負圧によって凝縮水容器内への凝縮水の回収が阻害されることにより、水位センサによる水位検知が正常に行われず、ポンプが正常に作動しない恐れがある。
近年、乾燥機の運転効率を向上させることを目的として、高い風量を有するファン装置を用いることが要求されているが、風量の増大に伴ってファン装置の上流側における循環通風路内の圧力がさらに低下するため、上記のような凝縮水の逆流の問題が一層生じやすくなってしまう。具体的には、循環通風路内(循環ダクト内)の圧力がファン装置の風量増大前に比べて更に低くなるため、ポンプ吐出口から空気が流入する場合がある。この空気の流入は、ポンプのインペラーを含むケーシング部に空気を滞留させてエア噛み状態を引き起こし、結果としてポンプによる水の排出ができなくなる場合がある。また、ドラムシールの不具合等によりファン装置の吐出側の循環空気が漏れることにより、循環通風路内(循環ダクト内)の圧力が通常より低くなる場合があり、この場合も同様の問題が生じる。上記のような状態では、ポンプを動作させてもポンプ室の水位低下が生じないため、放置しておくと凝縮水の逆流、飛散が生じてしまう。
上記問題に鑑み、本発明は、ファン装置の風量を増大させた場合においても、凝縮水の逆流や飛散をより確実に防止することができる衣類乾燥機を提供することを目的とする。
本発明に係る衣類乾燥機は、冷却装置及び加熱装置を下側から支持する支持プレートによって循環通風路と受け皿部との間を区画し、受け皿部とポンプ室との間に通気通水路を設けるとともに、加熱装置とファン装置との間において循環通風路とポンプ室とを連通させる第1通気口と、冷却装置と加熱装置との間において循環通風路と受け皿部とを連通させる第2通気口とを設けるように構成したものである。
すなわち、本発明の第1態様では、衣類を収容するドラムと、前記ドラムに接続された循環通風路とを有する衣類乾燥機において、前記循環通風路には、該循環通風路内の乾燥用空気を冷却して除湿する冷却装置と、前記冷却装置を通過した前記乾燥用空気を加熱する加熱装置と、前記加熱装置の直下流側に配設され、前記乾燥用空気を該循環通風路内で循環させるファン装置とが設けられており、前記冷却装置で発生した凝縮水を回収して収容する受け皿部と、前記凝縮水を送り出すポンプが収容されたポンプ室と、前記受け皿部と前記ポンプ室とを連通させて、該受け皿部の凝縮水を該ポンプ室に導くとともに相互間の通気を可能にする通気通水路とを備え、前記循環通風路と前記受け皿部との間は、前記冷却装置及び前記加熱装置を下側から支持する支持プレートによって区画されており、前記循環通風路と前記受け皿部とを連通させて前記冷却装置で発生した凝縮水を前記受け皿部に導く連通路と、前記加熱装置と前記ファン装置との間において前記循環通風路と前記ポンプ室とを連通させる第1通気口と、前記冷却装置と前記加熱装置との間において前記循環通風路と前記受け皿部とを連通させる第2通気口とが設けられている。
この態様によると、受け皿部とポンプ室間の通気通水路は、受け皿部の凝縮水をポンプ室に導くとともに相互間の通気が可能に構成されているため、受け皿部とポンプ室との間の圧力差を低減することができる。また、第1通気口によって循環通風路とポンプ室とが連通しているため、受け皿部とポンプ室との間の圧力差を更に低減することができる。これにより、受け皿部とポンプ室との間の水位差を解消することができる。例えば、冷却装置とポンプ室とが離間して設けられている場合においても、受け皿部内の冷却装置近傍の部位と、ポンプ室内のポンプ近傍の部位との間で生じる水位差を低減することができるようになる。したがって、例えば、受け皿部内の冷却装置近傍の部位の水位がポンプ近傍の部位における水位よりも高くなることを防止することができるため、例えば連通路を介して循環通風路内に凝縮水が逆流したり飛散したりする前にポンプをより確実に作動させることが可能になる。これにより、より確実に凝縮水の逆流や飛散を防止することができるようになるため、衣類乾燥機が高い風量を有するファン装置を備えることができるようになる。
さらに、冷却装置と加熱装置との間において、第2通気口によって循環通風路と受け皿部とが連通しているため、連通路から受け皿部に導入された空気の一部は、第2通気口を介して循環通風路内に流入する。すなわち、冷却装置から連通路、受け皿部、第2通気口を介して加熱装置に向かう空気の流れが生じるため、冷却装置で発生した水滴を効率よく受け皿部に排出できる。
本発明の第2態様では、第1態様記載の衣類乾燥機において、前記支持プレートには、前記冷却装置及び前記加熱装置との間において、下側に向かって凹んだ凹部が形成されており、前記第2通気口は、前記凹部に設けられていて、かつ、前記凹部の底部から前記加熱装置までの間において、前記循環通風路と前記受け皿部との相互間の通気を可能とするように構成されている。
この態様によると、仮に冷却装置から凹部に対して凝縮水が流入した場合においても、第2通気口が凹部の底部から加熱装置までの間に設けられているため、凹部に流入した凝縮水が循環通風路内に逆流したり、飛散したりすることを防止することができる。
本発明の第3態様では、第2態様記載の衣類乾燥機において、前記凹部は、前記循環通風路内で前記乾燥用空気が流れる方向と直交する方向に水平に延びるV溝からなり、前記V溝の長さ方向の両端部には、該V溝の長さ方向の中央側に向かって幅が徐々に間隔が狭くなるように切り欠かれた開口が形成されている。
この態様によると、仮に冷却装置からV溝(凹部)に対して凝縮水が流入した場合においても、凝縮水がV溝に沿って下方かつ開口の先端部分に向かって流れていくので、第2通気口を介して受け皿部から加熱装置へと流れる風によって上記凝縮水が循環通風路内に逆流したり飛散したりすることなく、上記凝縮水を受け皿部により確実に回収する(例えば、滴下させる)ことができる。
本発明の第4態様では、第1態様記載の衣類乾燥機において、前記ポンプ室の水位を検知する水位検知部と、前記ファン装置を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ポンプの駆動開始後に所定の時間が経過しかつ、前記水位検知部の検知水位が所定の閾値以上のとき、前記ファン装置の回転数を下げる制御を行う。
この態様によると、例えば、ポンプ室内の気圧が大気圧よりも下がって両者の圧力差が所定値以上になることに起因してポンプによる凝縮水の送り出しが正常に動作しなくなった場合においても、制御部がファン装置の回転数を下げることにより、循環通風路の負圧を減少させ、ファン装置の上流側とポンプ室とは第1通気口を介して接続されているため、ポンプ室の負圧も減少し、大気圧との圧力差が減少するため、ポンプを正常に動作させることができるようになる。このようにポンプを正常に動作可能にすることにより、ポンプから貯水部への凝縮水の送り出しが実施できるようになるため、凝縮水の逆流及び凝縮水の循環通風路内への飛散をより確実に防止することができる。
本発明の第5態様では、第1態様記載の衣類乾燥機において、前記ポンプで送り出された凝縮水を受ける貯水部を備え、前記ポンプは、接続水路を介して前記貯水部に接続されており、該接続水路に、前記貯水部から前記ポンプに向かう方向への空気の流入を防止する逆止弁が設けられている。
この態様によると、貯水部から接続水路を介してポンプ内に空気が流入することに起因して、上記ポンプでエア噛みが生じることを防止することができる。
本発明の第6態様では、第1態様記載の衣類乾燥機において、前記ポンプで送り出された凝縮水を受ける貯水部を備え、前記ポンプは、前記凝縮水を吸入する吸入口及び前記貯水部に凝縮水を排出する排出口を有するポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内において前記吸入口に沿った面と直交する方向に延びる出力軸を有するモーターと、前記出力軸に回転一体に設けられたインペラーとを備え、前記ポンプケーシングの吸入口及び前記インペラーは、前記排水口側が上方になるように水平面に対して傾いている。
この態様によると、貯水部から排出口を介してポンプケーシング内に空気が流入した場合においても、傾いた吸水口の上側から空気が排出されるため、インペラー周辺に空気が溜まることがなく、エア噛み状態となることを防止することができる。
なお、ポンプケーシングの排水口から流入した流入空気を排出するための弁を、排水口とインペラーとの間におけるポンプケーシング内上部に設けてもよい。より具体的には、上記の弁は、例えば、空気流入時は流入した空気が上記弁を介してポンプケーシング外に排出される一方、インペラー回転時には水流により上記弁が閉じるように構成されている。これにより、インペラー周辺に空気が溜まることがなく、エア噛み状態となることを防止することができる。
本発明の第7態様では、第1態様記載の衣類乾燥機において、前記加熱装置と前記ファン装置との間において、前記循環通風路を該循環通風路、前記受け皿部及び前記ポンプ室とは異なる空間に連通させる第3通気口を備えている。
この態様によると、ファン装置の上流側(加熱装置側)の気圧が大気圧よりも下がって両者の圧力差が大きくなることに起因してポンプ室内が負圧が大きくなり、ポンプによる凝縮水の排出が正常にできなくなることを、より確実に防止することができる。
本発明の第8態様では、第7態様記載の衣類乾燥機において、前記第3通気口を所定の条件に基づいて開閉する開閉弁を備えている。
この態様によると、第3通気口から流入する空気量を調整することができるため、ファン装置の上流側(加熱装置側)の気圧と大気圧と間の気圧差を最適な値に維持することができる。
本発明の第9態様では、第1態様記載の衣類乾燥機において、前記ポンプ室は、逆止弁を介して大気側に接続されており、該逆止弁は、該ポンプ室内の圧力が大気圧よりも下がって両者の圧力差が所定値以上になった際に開いて該ポンプ室内に大気を取り込むように構成されている。
この態様によると、ポンプ室内を一定の負圧に保つことができるため、例えば、ポンプ室外からポンプを介してポンプ室内に流入する空気を抑制することができ、ポンプによる凝縮水の排出を正常に行わせることができる。
本発明の第10態様では、第1態様記載の衣類乾燥機において、前記ポンプ室の水位を検知する水位検知部と、前記ファン装置及び前記ポンプを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ファン装置に対して、定常回転と、該定常回転より回転数が低い低速回転とを所定の期間毎に切り替える制御を行い、かつ、前記低速回転期間中に前記水位検知部による検知水位が所定の閾値以上のとき、前記ポンプを駆動させる制御を行う。
この態様によると、ファン装置に対して定常回転と低速回転とを所定の期間毎に切り替え、かつ、低速回転期間中に水位検知部による水位検知を行い、検知水位が所定の閾値以上であれば、例えば、ファン回転数を低速回転に維持したままポンプを駆動させ凝縮水を排水し、排水終了後にファン回転数を定格回転数に戻す制御をすることができる。これにより、凝縮水の逆流をより確実に防止できる。
本発明の第11態様では、第1態様に記載の衣類乾燥機において、前記受け皿部の水位を検知する水位検知部と、前記ファン装置を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ポンプの駆動開始後に所定の時間が経過しかつ、前記水位検知部の検知水位が所定の閾値以上のとき、前記ファン装置の回転数を下げる制御を行う。
本発明の第12態様では、第1態様に記載の衣類乾燥機において、前記受け皿部の水位を検知する水位検知部と、前記ファン装置及び前記ポンプを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ファン装置に対して、定常回転と、該定常回転より回転数が低い低速回転とを所定の期間毎に切り替える制御を行い、かつ、前記低速回転期間中に前記水位検知部による検知水位が所定の閾値以上のとき、前記ポンプを駆動させる制御を行う。
このように、水位検知部は受け皿部内に設けられていてもよく、この場合においても第1態様と同様の効果が得られる。
本発明の第13態様では、第4または第10に態様記載の衣類乾燥機において、前記ポンプ室の底面が前記通気通水路の下端よりも低い位置にあり、かつ前記検知水位の所定の閾値が前記通気通水路の下端より低い位置に設定されている。
この態様によると、凝縮水がポンプ室に流れ込む前後で水面の高低差ができるため、一度ポンプ室に流れ込んだ凝縮水が差圧の影響を受けて受け皿部に逆流することがなくなる。すなわち、凝縮水の逆流をより確実に防止することができる。
本発明の衣類乾燥機は、冷却装置及び加熱装置を下側から支持する支持プレートによって循環通風路と受け皿部との間を区画し、受け皿部とポンプ室との間に通気通水路を設けるとともに、循環通風路とポンプ室とを連通させる第1通気口及び循環通風路と受け皿部を連通させる第2通気口を設けたことにより、循環通風路内に水が逆流する前にポンプを作動させることが可能になり、ひいてはより確実に凝縮水の逆流を防止することができるようになる。
本発明の実施形態に係る衣類乾燥機の概略構成を示す図である。 衣類乾燥機底部の概略構成を示す拡大図である。 カバーベースの通気口周辺を拡大した拡大平面図である。 衣類乾燥機底部の構造を一部省略して示す拡大斜視図である。 図5(a)は、ポンプ室の構造を一部省略して示す拡大斜視図、図5(b)は、ポンプ室に蓋部を取り付けた状態を一部省略して示す拡大斜視図である。 ポンプの概略構成を示す図であり、図6(a)は側断面図、図6(b)は図6(a)のA−A線断面図である。 衣類乾燥機の制御系を示すブロック図である。 ポンプ及びファン装置の制御例を示すフローチャートである。 ポンプ及びファン装置の他の制御例を示すフローチャートである。 ポンプ及びファン装置の他の制御例を示すタイミングチャートである。 衣類乾燥機の変形例を示す図2相当図である。 衣類乾燥機の他の変形例を示す図2相当図である。 図8の変形例におけるポンプの概略構成を示す図6相当図である。 衣類乾燥機の他の変形例を示す図2相当図である。 衣類乾燥機の他の変形例を示す図2相当図である。 衣類乾燥機の他の変形例を示す図2相当図である。 衣類乾燥機の他の変形例を示す図2相当図である。 衣類乾燥機の他の変形例を示す図2相当図である。 図14の変形例におけるカバーベースの通気口周辺を拡大した図3相当面図である。 衣類乾燥機の他の変形例を示す図1相当図である。 図8の変形例におけるポンプの概略構成を示す図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用範囲あるいはその用途を制限することを意図するものではない。
−衣類乾燥機の構成−
図1に示すように、衣類乾燥機Dは、上下方向に沿って延びる縦長で略直方体状の外形を有する筐体1を備えている。筐体1前面の上部には、正面前方から見て略円形状の衣類投入口2が開口しており、この開口2を、揺動可能な蓋部3により開閉するようになっている。筐体1内の上部には、上記衣類投入口2に連通し、乾燥対象物としての衣類Cを収容するためのドラム4が回転可能に支持されている。そして、上記蓋部3が開いたときに、衣類投入口2を介してドラム4内に衣類Cを収容できるようになっている。
ドラム4は、前後水平方向に沿った回転軸心を有する有底円筒状のもので、その開口を上記衣類投入口2に向けた状態で、底部の中心部が復路側ダクト7の側壁部に対しシャフト30を介して回転可能に支持されており、このドラム4が回転軸心まわりに回転するようになっている。また、ドラム4には、衣類Cの乾燥に使用した乾燥用空気を排出するための循環用排気口31と、衣類Cの乾燥に使用する乾燥用空気が吸入される循環用吸気口32とが連通されている。
すなわち、循環用吸気口32は、本願発明の「吸気口」に相当し、ドラム4から見た乾燥用空気の入口である。また、循環用排気口31は、本願発明の「排気口」に相当し、ドラム4から見た乾燥用空気の出口である。
シャフト30は、筐体1内に配設したドラム回転用モーター(図示せず)に連結されており、衣類乾燥機Dが作動するとき、このドラム回転用モーターの駆動によりドラム4を所定の速度で回転させるようになっている。なお、上記回転用モーターにより直接ベルト(図示しない)を介してドラム4を回転させてもよい。
上記筐体1の内部には、一端が循環用排気口31に連通する往路側ダクト5と、一端が循環用吸気口32に連通する復路側ダクト7と、往路側ダクト5及び復路側ダクト7の他端同士を接続する加熱乾燥用ダクト6とが設けられており、これらのダクト5,6,7内の空間とドラム4とによって、乾燥用空気を循環させるための循環通風路8が構成されている。なお、ダクト5,6間にはリントフィルター29が設けられており、衣類Cから生じたリントを捕集し、必要に応じて外部に取り出すことができるようになっている。
すなわち、加熱乾燥用ダクト6は、本願発明の「中間ダクト」に相当し、通路を意味する。
より具体的には、往路側ダクト5は、筐体1内の前側を上下方向に沿って延びるように形成されていて、その上端部が循環用排気口31と気密状に接続されている。加熱乾燥用ダクト6は、筐体1内の底部側(ドラム4の下側)を前後方向に沿って延びており、その前側の端部が往路側ダクト5の下端部と気密状に接続されている。復路側ダクト7は、筐体1の後側において上下方向に沿って延びるように形成されており、その下端部は加熱乾燥用ダクト6の後端部と気密状に接続される一方、その上端部は上記循環用吸気口32と気密状に接続されている。さらに、ドラム4と、循環用排気口31及び循環用吸気口32とは、気密状にかつ回転自在に接続されている。
加熱乾燥用ダクト6と復路側ダクト7との接続部、すなわち衣類乾燥機Dの下部を前後方向に沿って延びる循環通風路8が上方に向けて曲がる部分には、ファン装置10が設けられている。具体的には、図2に示すように、ファン装置10は、ケーシング10bと、このケーシング10b内に回転可能に支持され、側面部に複数個の羽根を有する円筒状の羽根車10aとを備えている。ケーシング10bには、羽根車10aの回転軸に対して平行な方向に向けて開口する吸気口10cと、該回転軸に対して垂直な方向に向けて開口する排気口10dとが設けられており、これら吸気口10c及び排気口10dは、それぞれ加熱乾燥用ダクト6の後端部及び復路側ダクト7の下端部に接続されている。なお、ファン装置10には、例えば、多翼ファン(シロッコファン)を備えた遠心式のファン装置を適用することができる。
図1、図2及び図4に示すように、循環通風路8には、空気を冷却して除湿する冷却装置としての熱交換器からなる蒸発器9aと、この冷却装置を通過した空気を加熱する加熱装置としての同様の凝縮器9bとが設けられており、これらは、加熱乾燥用ダクト6内において、支持プレートとしてのカバーベース6a上に配設され、支持されている。蒸発器9aは、循環通風路8の上流側(前側)に配設されており、その蒸発器9aの下流側(後側)に所定の間隔を空けて凝縮器9bが配設されている。なお、衣類乾燥機Dは、筐体1内に図示しない圧縮機及び減圧装置を備えており、この圧縮機及び減圧装置が蒸発器9a及び凝縮器9bとそれぞれ配管で接続されてヒートポンプサイクルを構成している。
加熱乾燥用ダクト6の下側には、蒸発器9aで発生した凝縮水Wを回収して貯留するための受け皿部11(本願発明の「収容室」に相当する)が設けられている。受け皿部11は上側に向かって開口しており、この受け皿部11の開口は、カバーベース6aによって閉じられ、これにより加熱乾燥用ダクト6と受け皿部11との間が区画されている。
カバーベース6aには、蒸発器9aの直下側において、上下方向に貫通する連通路としてのドレン孔6bが形成されており、蒸発器9aで循環通風路8内の乾燥用空気を除湿したときに生じる凝縮水Wが、このドレン孔6bを介して受け皿部11に排出されるようになっている。ここで、カバーベース6aは、蒸発器9aの下側において、ドレン孔6bに近づくに従って下方に向かうように傾斜しており(図2及び図4参照)、ドレン孔6bの周辺に落下した凝縮水Wをドレン孔6bに導くようになっている。
また、図3に示すように、カバーベース6aには、蒸発器9aと凝縮器9bとの間において、蒸発器9aの後端部及び凝縮器9bの前端部から前後方向の内側に向かうに従ってそれぞれ下方に向かうように傾斜した側面視でV字形状の凹部としてのV溝6cが一体的に設けられている。V溝6cの長さ方向(左右方向)の両端部には、その中央側に向かって切り欠かれた第2通気口としての切欠部6d,6dが形成されている。各切欠部6dは、V溝6cの長さ方向中央に向かって延びた後に、幅が徐々に間隔が狭くなるように切り欠かれて開口していて、平面視で上記長さ方向中央側に突出した五角形状の切り欠きになっている。また、V溝6c底部(カバーベース6a)の長さ方向及び幅方向(前後左右方向)の中央部には、左右方向に延びる矩形状であり、上下方向に貫通するドレン孔6eが形成されている。これにより、仮に蒸発器9aで生じる凝縮水Wの一部が蒸発器9aの後方に設けられたリブ6jの左右方向の両端部の隙間6k等から溢れだし、V溝6cに流れ込んだ場合においても、切欠部6d,6d及びドレン孔6eを介して受け皿部11に排出されるようになっている。すなわち、切欠部6d,6d及びドレン孔6eは、蒸発器9aで発生した凝縮水Wを受け皿部11に導く連通路としての役割を兼ねている。さらに、V溝6cの後端部(凝縮器9b寄りの部位)における左右方向の両側には、左右方向に延びる矩形状であり、上下方向に貫通する第2通気口としての通気孔6f,6fが形成されている。なお、ドレン孔6e及び通気孔6fの形状は左右方向に延びる矩形状に限定されない、例えば、左右方向に延びる楕円状であってもよく、複数の円状の孔又は楕円状の孔が左右方向に並べて形成されていてもよい。
受け皿部11は、ドレン孔6b,6e及び切欠部6d,6dを介して凝縮水Wを回収する。ここで、図1及び図4に示すように、受け皿部11の底面11aは、後方に向かうに従って下方に向かうように傾斜しており、回収された凝縮水Wが後方に向けて流れるようになっている。さらに、受け皿部11は、後方に向かうに従って、前後方向及び上下方向と直交する左右方向の幅が狭くなるように構成されており、後方に向かうにつれて凝縮水が収束するようになっている。
受け皿部11の後端とポンプ室16の前端との間には、それぞれと一体的に接続された通気通水路としての連通水路12が設けられており、受け皿部11から流れてきた凝縮水Wは、この連通水路12を介して後述するポンプ室16に収容される。ここで、図4に示すように、連通水路12の上面12aにおける下端(カバーベース6aと加熱乾燥用ダクト6の後側壁6hの下端との連結部12bの下端)は、ドレン孔6bの下端及びV溝6cの下端よりも高い位置になるように構成されている。これにより、受け皿部11、連通水路12及びポンプ室16内に凝縮水Wが回収された場合においても、受け皿部11とポンプ室16との間で連通水路12を介して空気の出入り(通気)ができるようになっている。すなわち、受け皿部11とポンプ室16との間で差圧が生じにくいようになっている。
連通水路12の後端と一体的に接続され、該連通水路12から流れてきた凝縮水Wを収容するためのポンプ室16は、上側に向かって開口しており、その開口15を略気密状に閉塞する蓋部18が着脱可能に取り付けられている。蓋部18は、ポンプ室16の開口15周りの周縁に嵌合可能な嵌合形状に形成されており、この蓋部18を開口15に嵌め込むことによって取り付け可能になっている。さらに、この蓋部18裏面の周縁には、例えばゴム、軟質樹脂などの可撓性を有する軟質材からなるシール材(図示せず)が取り付けられており、蓋部18が開口15を閉じたときに、シール材によって開口15を略気密状に閉塞できるようになっている。
図5(b)に示すように、蓋部18には、ポンプ室16内に収容された凝縮水を送り出すポンプ19が右側に取り付けられ、ポンプ室16内の水位を検知する水位検知部としての水位センサ21が左側に取り付けられている。さらに、蓋部18後側における左右方向の中央部にはホース接続口23が形成されており、このホース接続口23には、後述する貯水タンク25の水漏れを防止する水漏防止ホース24が液密状に挿し込まれている(図1参照)。上記のポンプ19、水位センサ21及び水漏防止ホース24は、必要に応じて蓋部18から個別に取り外すことができるようになっている。
図6に示すように、ポンプ19は、汲上式の水中ポンプであり、吸水口19a及び排水口19fを有するポンプケーシング19bと、ポンプケーシング19b内において上下方向に延びる出力軸としてのシャフト19cを有し、上記シャフト19cを回転させるモーター19dと、シャフト19cの吸入口側端部に設けられ、上記シャフト19cと一体的に回転するインペラー19eとを備えている。そして、上記ポンプ19は、吸水口19aがポンプ室16内の底部に位置し、排水口が蓋部18の上側に位置するように蓋部18に固定されている。このポンプ19の作動により、ポンプ室16内の凝縮水Wを汲み上げるようになっている(図6(a)の矢印A10参照)。
また、ポンプ19の排水口19fには、接続水路としての汲上ホース20(例えば、合成樹脂製)の一端が接続されている。図1に示すように、この汲上ホース20の他端は、別体の貯水タンク25に接続されており、ポンプ室16から汲み上げた凝縮水Wを貯水タンク25に送り込むようになっている。この貯水タンク25は、筐体1内においてドラム4よりも上側に配設されていて、必要に応じて筐体1内から外部に取り出すことができるようになっている。なお、汲上ホース20の他端を貯水タンク25以外に接続してもよく、例えば、汲上ホース20を直接家庭の排水配管等に接続し、該排水配管等に排水を流すようにしてもよい。
貯水タンク25は、受け皿状の貯水タンク用受け皿部26内に設置されており、貯水タンク25から溢れ出た凝縮水Wを、この貯水タンク用受け皿部26に収容するようになっている。貯水タンク用受け皿部26の底部には、水漏防止ホース24が接続されており、貯水タンク25から溢れ出た凝縮水Wが、水漏防止ホース24を介してポンプ室16に戻るようになっている。また、貯水タンク用受け皿部26及び水漏防止ホース24を通じて、ポンプ室16内部が大気に開放されている。なお、図1では、説明の便宜上、汲上ホース20及び水漏防止ホース24を復路側ダクト7の後側に図示しているが、汲上ホース20及び水漏防止ホース24が復路側ダクト7の左側や右側に設けられていてもよい。
水位センサ21は、蓋部18に垂下するように固定された管状のステム21bと、ステム21bに所定の範囲内で上下動可能に支持されるフロート21aとを備えており、水位センサ21は、フロート21aの高さ基づいて水位を検知する。なお、水位センサ21は、上位フロート式のセンサに限定されず、他方式の水位検知手段を使用してもよい。例えば、電極式センサ等を使用することができる。
図4及び図5(a)に示すように、カバーベース6aの後端が接続される加熱乾燥用ダクト6の後側壁6hの下端部には、左右方向に横長であり、前後方向に貫通する第1通気口17が設けられており、ポンプ室16内部と、ファン装置10の下流側(凝縮器9bとファン装置10との間)における循環通風路8内部とを第1通気口17により連通させている。
図7に示すように、衣類乾燥機Dは、水位センサ21からの検知信号SDを受け、その検知信号SDに基づいて、制御信号SC1によってファン装置10を制御する制御部14を備えている。制御部14は、上記ファン装置10の制御に加えて、水位センサ21からの検知信号SDに基づいて、制御信号SC2によってポンプ19を制御する。
−衣類乾燥機の動作−
次に、本実施形態に係る衣類乾燥機Dの運転動作について説明する。
まず、衣類乾燥機Dが運転を開始すると、前記ドラム回転用モーター、ファン装置10及び前記ヒートポンプシステムが作動する。このファン装置10の作動によって、循環通風路8内のファン装置10の上流側(ファン装置10と凝縮器9bとの間)が負圧となる一方で、ファン装置10下流側(ファン装置10と循環用吸気口32との間)が正圧となり圧力差が生じる。例えば、上記のファン装置10の上流側の気圧は、大気圧よりも300Pa以上低くなる場合がある。この差圧に従って、ドラム4内の空気が循環通風路8内を循環する。
具体的には、図1の矢印A1及びA2に示すように、ドラム4内の乾燥用空気は、循環用排気口31を通じて往路側ダクト5内に流入し、筐体1内の前側を下方に向けて流れた後に加熱乾燥用ダクト6内に流入する。
そして、図1の矢印A2に示すように、加熱乾燥用ダクト6内に流入した空気は、この加熱乾燥用ダクト6に沿って筐体1内の下側を後方に向かって流れる。加熱乾燥用ダクト6内には、その下流側に向かってヒートポンプシステムの蒸発器9aと凝縮器9bとが順次配設されているため、乾燥用空気は、加熱乾燥用ダクト6の通過に伴い、まず、蒸発器9aで冷却除湿された後、凝縮器9bで加熱されて、衣類Cの乾燥に適した状態に調整される。
加熱乾燥用ダクト6及び復路側ダクト7には、それぞれファン装置10の吸気口10c及び排気口10dが面しているため、図1の矢印A2及びA3に示すように、加熱乾燥用ダクト6を通過した乾燥用空気は、ファン装置10内を経由してそれから送出された後に復路側ダクト7に流入する。さらに、図1の矢印A3に示すように、復路側ダクト7に流入した乾燥用空気は、この復路側ダクト7に沿って筐体1内の後側を上方に向けて流れた後に、循環用吸気口32を通じてドラム4内に流入する。
上記のような循環工程を繰り返すことによって、上記乾燥用空気は、衣類乾燥機Dが運転している間、所定の湿度及び温度に保持され、このことでドラム4内の衣類Cが乾燥させられる。なお、衣類乾燥機Dの運転中は、ドラム回転用モーター(図示しない)の駆動によってドラム4が所定の速度で回転されるため、ドラム4内の衣類Cが撹拌され、乾燥用空気がドラム4内の衣類Cに対して偏りなく吹き当てられるようになっている。
ここで、上記の循環工程が繰り返して実施されると、蒸発器9aの表面には水滴状の凝縮水Wが付着し、この付着した凝縮水Wは、滴下した後に、カバーベース6aの傾斜に従ってドレン孔6bに導かれ、該ドレン孔6bから受け皿部11に流れ落ちる。この受け皿部11に流れ落ちた凝縮水Wは、受け皿部11の底面11aに沿って後方かつ右方へと流下し、連通水路12を介してポンプ室16に収容される。
上記の循環工程が繰り返されるに従って、ポンプ室16、連通水路12及び受け皿部11に収容された凝縮水Wの水位が上昇する。そして、ポンプ室16内の水位が所定の閾値以上の水位に達したことを水位センサ21が検知すると、制御部14がポンプ19を作動させる。この作動したポンプ19により、ポンプ室16及び受け皿部11に収容された凝縮水Wが汲み上げられ、汲上ホース20を通じて貯水タンク25に送り込まれる。
このとき、連通水路12の連結部12bの下端がドレン孔6bの下端及びV溝6cの下端よりも高い位置になるように構成しているため、仮に凝縮水Wの水位が上昇しても、ポンプ室16と受け皿部11との間での通気が可能になっている。これにより、ポンプ室16及び受け皿部11の相互間の差圧を低減することができるため、ポンプ室16内と受け皿部11内との間に生じる凝縮水Wの水位差を低減することができる。したがって、受け皿部11側が満水になる前にポンプ19を作動させることが可能になり、ひいては凝縮水Wの逆流を防止することができるようになる。
その上、例えば、貯水タンク用受け皿部26に連通する水漏防止ホース24を介して外部から大気が流入した場合においても、図2の矢印A6に示すように、その流入空気の一部は第1通気口17を介して循環通風路8内に流入するため、連通水路12を通過する流入空気が受け皿部11に収容された凝縮水Wの水面を荒らしてしまうこともない。上記矢印A6の流入空気の残部は、矢印A5に示すように、カバーベース6aのV溝6cに向かって流れるが、V溝6cに設けられた切欠部6d,6dの後側及び通気孔6f,6fを介して凝縮器9bに流入する。
ここで、例えば、乾燥性能を上げるために、ファン装置10の駆動回転数を上げて風量を上昇させた場合、蒸発器9aで発生した凝縮水Wが蒸発器9aの後方に設けられたリブ6jの左右方向の両端部の隙間6k等から溢れだし、V溝6cに流れ込む場合がある。このような場合においても、該凝縮水Wは、切欠部6d,6dの前側、切欠部6d(開口)の中央側の端部又はドレン孔6eを介して滴下するため、これらの凝縮水Wが上記矢印A5に示された流入空気によって飛散して凝縮器9b内に流入することを防止することができる。
以上のことから、本実施形態に係る衣類乾燥機Dは、凝縮水Wの逆流を招くことなく、高い風量を有するファン装置10を備えた場合においても、凝縮水の逆流や飛散をより確実に防止することができる。すなわち、衣類乾燥機に高い風量を有するファン装置10を備えることができるようになる。
さらに、受け皿部11と加熱乾燥用ダクト6とは、蒸発器9a及び凝縮器9bを支持しているカバーベース6aにより分離されているため、蒸発器9aの手前側から受け皿部11に流入して受け皿部11を介してファン装置10に流入する乾燥用空気の流れ(図2の矢印A8参照)を防止することができる。
また、図2の矢印A4に示すように、カバーベース6aに設けられたドレン孔6b及びカバーベース6aのV溝6cに設けられた切欠部6d,6d及び通気孔6f,6fによって、蒸発器9aからドレン孔6bを介して受け皿部11に流れ込んだ後に、受け皿部11から切欠部6d,6d及び通気孔6f,6fを介して凝縮器9bに流入する乾燥用空気の流れを生じさせることができ、この空気流により蒸発器9aで凝縮され、カバーベース6aに滴下された水滴を効率よく受け皿部11に排出することができる。
なお、不測の事態等により貯水タンク25から溢れ出た凝縮水Wは、貯水タンク25の下側に設置された貯水タンク用受け皿部26上に流れ落ちた後、水漏防止ホース24を通じてポンプ室16に戻るようになっている。
また、上記実施形態において、冷却装置及び加熱装置はそれぞれ、ヒートポンプサイクルの蒸発器9a及び凝縮器9bで構成しているものとしたが、蒸発器9aに代えて水冷型や空冷型等の他の冷却装置を用いてもよい、また、凝縮器9bに代えてヒータ等の他の加熱装置を用いてもよく、図20に示すように、復路側ダクト7内に追加のヒータ71を設けてもよい。
−ポンプ及びファン装置の制御(1)−
次に、制御部14によるポンプ19及びファン装置10の制御例について、図8のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、ファン装置10は、運転開始時において定常回転数L0で回転しているものとする。また、以下において、ファン装置10の定常回転数L0及び低速運転させた場合における低速回転数L1,L2は、L0>L1>L2の関係であるものとして説明する。また、運転開始時においてポンプ19は、停止しているものとする。後述する「ポンプ及びファン装置の制御(2)」においても同様とする。なお、低速回転数L1は、L0>L1の関係を満たしていればよいが、例えば、定常回転数(定格回転数)の50%の回転数である。
まず、上記の循環工程が継続して実施されると、それにしたがってポンプ室16及び受け皿部11に収容された凝縮水Wの水位が上昇する。そして、水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知したとき(S11でYES)、その検知結果に基づいて、制御部14は、ポンプ室16に収容されたポンプ19を作動させる(S12)。
S12のポンプ19の作動から所定の時間が経過した後(S13でYES)、制御部14は、水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知しているか否かを確認する(S14)。水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知している場合(S14でYES)、制御部14は、ポンプ19によるポンプ室16から貯水タンク25への凝縮水Wの送り出しが正常に行えていないと判断し、ファン装置10の回転数をL1に下げる(S15)。なお、上記の所定の時間は、任意に設定することができるが、例えば、ポンプ19が正常に動作していると仮定したときに、水位センサ21が所定の閾値未満になるのに十分な時間である。
上記判断は、例えば、ポンプ室16内の気圧が大気圧よりも下がって両者の圧力差が所定値以上になると、ポンプ19による凝縮水Wの送り出しが正常に動作しなくなる場合があることによる。そして、上記のようにファン装置10の回転数を下げることにより、一時的にファン装置10の上流側の負圧を減少させることができ、大気圧との圧力差を緩和させることができる。すなわち、上記圧力差によって動作しなくなったポンプ19を正常に動作させることができるようになる。
そして、上記S15でファン装置10の回転数をL1に下げた後に、水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知しなくなると(S14でNO)、制御部14は、ファン装置10の回転数をL0に戻すとともに、ポンプ19を停止する(S16)。一方、上記S14において、水位センサ21が再度所定の閾値以上の水位を検知していた場合、衣類乾燥機Dは、ファン装置10を回転数L1に維持する又はファン装置10の回転数をL2に下げる制御を実施する(S15)。そして、水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知しなくなるまでS14〜S15の処理を繰り返し実施する。
なお、上記のS15において、ファン装置10の回転数をL2に下げても水位センサ21が継続して所定の閾値以上の水位を検知している場合、制御部14がファン装置10の回転数L2をさらに下げる制御を実施してもよい。
−ポンプ及びファン装置の制御(2)−
次に、ポンプ19及びファン装置10の他の制御例について、図9のフローチャート及び図10のタイミングチャートを用いて詳細に説明する。本制御では、制御部14は、所定の期間毎(定期的)にファン装置の回転数を下げる制御を実施する。図10の例では、所定の期間として、定常回転期間WT1と低速回転期間WT2とが交互に繰り返されているものとする。なお、上記所定の期間は、乾燥段階によって変えてもよい。例えば、上記所定の期間として、乾燥初期及び乾燥後期において乾燥中期と比較して長い期間を設定してもよい。すなわち、乾燥中期において、一番短い期間毎にファン装置の回転数を下げるようにしてもよい。また、所定の期間毎は、上記に限定されず、衣類の乾燥状態や乾燥時間等に応じて適宜変更してもよいし、あらかじめ定めていてもよい。
まず、制御部14は、乾燥開始から所定の期間(WT1)が経過した後(S21でYES)である時間T1において、ファン装置10の回転数をL1に下げる(S22)。上記S22でファン装置10の回転数をL1に下げた後である時間T2において、制御部14は、水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知しているか否かを確認する(S23)。
そして、水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知していない場合(S23でNO)、制御部14は、ファン装置10の回転数をL0に戻すとともに、ポンプ19の停止状態を維持する(S25)。そして、所定の期間(WT1)が経過した後(S21でYES)である時間T3において、ファン装置10の回転数をL1に下げる(S22)。
次に、図10の時間T4に示すように、S22でファン装置10の回転数をL1に下げて所定の時間(WT2)が経過した後に、水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知していた場合(S23でYES)、制御部14は、ファン装置10を回転数L1に維持しつつ、ポンプ19をONして凝縮水Wの送り出しを開始する(S24)。
上記S24でポンプ19をONして所定の時間(例えば、WT2)が経過した後(S26でYES)である時間T5において、継続して水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知していた場合(S23でYES)、制御部14は、ファン装置10の回転数をL2に下げる制御を実施し、ポンプ19はON状態を維持する(S24)。そして、例えば、時間T6に示したように水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知しなくなると(S23でNO)、制御部14は、ポンプ19及びファン装置10を定常状態における運転に戻す。
なお、制御部14は、上記の時間T5において、ファン装置10の回転数をL1に維持するように制御してもよい。また、ファン装置10の回転数をL2に下げても継続して水位センサ21が所定の閾値以上の水位を検知している場合、制御部14は、上記S24において、衣類乾燥機Dはファン装置10の回転数を低速回転数L2からさらに下げるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によると、例えば、ポンプ室16内の気圧が大気圧よりも下がって両者の圧力差が所定値以上になることに起因してポンプ19による凝縮水Wの送り出しが正常に動作しなくなった場合においても、制御部14がファン装置10の回転数を下げることにより、一時的にファン装置10の上流側の気圧を高めてポンプ19を正常に動作させることができるようにすることができる。ポンプ19が正常に動作することにより、ポンプ19から貯水タンク25への凝縮水Wの送り出しが実施できるようになるため、凝縮水Wの逆流及び凝縮水Wの循環通風路8内への飛散をより確実に防止することができる。すなわち、衣類乾燥機Dの効率を向上するために循環風量を増加させることを目的としてファン装置10の能力を向上させても、ポンプ19によるポンプ室16からの凝縮水Wの排出が阻害されない。また、ドラムシールの不具合等により循環通風路8内(各ダクト内)及びポンプ室16内の圧力が通常より低くなる場合においても、同様にポンプ19によるポンプ室16からの凝縮水Wの排出が阻害されない。
なお、制御部14によるポンプ19及びファン装置10の制御は、上記「ポンプ及びファン装置の制御(1),(2)」に限定されない。例えば、ファン装置10の回転数を段階状に下げるのではなく、水位センサ21の検知結果に基づいて徐々に低下させるとともに、水位低下を検知した回転数でファン装置10の回転数を維持するように設定してもよい。これにより、ファン装置10の回転数の低下量をより最適に制御にすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明してきたが、種々の改変が可能である。なお、上記の実施形態及び以下に記載の各変形例は、適宜組み合わせることができる。
(変形例1)
図11は実施形態に係る衣類乾燥機Dの変形例1を示した図である。図11の衣類乾燥機Dにおいて、図2と異なるのは、ポンプ19と貯水タンク25とを接続する汲上ホース20に、貯水タンク25からポンプ19に向かう方向への空気の流入を防止する逆止弁41を設けた点である。これにより、貯水タンク25からポンプ19の排水口19fを介してポンプケーシング19b内に空気が流入して、インペラー19e周辺に空気が溜まってエア噛み状態となることを防止することができる。すなわち、ポンプ19による凝縮水Wの排出を正常に行わせることができる。
(変形例2)
図12は実施形態に係る衣類乾燥機Dの変形例2を示した図である。図12の衣類乾燥機Dにおいて、図2と異なるのは、ポンプケーシング19bの吸水口19a及びインペラー19eが、水平面に対して傾いている点である。具体的には、図13に示すように、ポンプ19のモーター19d、シャフト19c、インペラー19e並びにこれを格納するポンプケーシング19bの一部及び吸水口19aは、排水口側が上方になるように水平面に対して傾くように構成されている。
これにより、貯水タンク25から排水口19fを介してポンプケーシング19b内に空気が流入(逆流)してきた場合においても、図13の矢印A11に示すように、傾いた吸水口19aの上端部側から空気が排出されるため、インペラー19e周辺に空気が溜まることがなく、インペラー19eを水没させることができる。すなわち、ポンプ19がエア噛み状態となることを防止することができ、ポンプ19による凝縮水Wの排出を正常に行わせることができる。なお、インペラー19e及びポンプケーシング19bの吸水口19a等が水平面に対して垂直な方向(鉛直方向)まで傾いていてもよい。
また、図21に示すように、ポンプケーシング19bの排水口19fから流入した流入空気を排出するための弁19gを、排水口19fとインペラー19eとの間におけるポンプケーシング19b内上部に設けてもよい。より具体的には、例えば、弁19gは、インペラー19eの回転時には水流により閉じる(図21(a)の矢印A12参照)一方で、空気流入時は開いて流入した空気をポンプケーシング19b外に排出する(図21(b)の矢印A13参照)ように構成されている。これにより、インペラー周辺に空気が溜まることがなく、エア噛み状態となることを防止することができる。
(変形例3)
図14は実施形態に係る衣類乾燥機Dの変形例3を示した図である。図14の衣類乾燥機Dにおいて、図2と異なるのは、凝縮器9bとファン装置10との間における加熱乾燥用ダクト6の上プレート6iに対して、上下方向に貫通して循環通風路8と衣類乾燥機D内の空間とを連通させる第3通気口51が設けられている点である。さらに、本変形例に係る衣類乾燥機Dは、上記第3通気口51を所定の条件に基づいて開閉する開閉弁52を備えている。上記の開閉弁52の制御は、例えば制御部14が行う。
開閉弁52は、所定の条件として、例えば、乾燥運転の初期段階(凝縮水があまり発生しない状態)では閉じておき、凝縮水が貯まりだすと開くようにする。また、例えば、水位センサ21の検知結果に基づいて、制御部14がポンプ19を動作させる場合のみ、開閉弁52が開く制御とすることも可能である。
以上のように、加熱乾燥用ダクト6に第3通気口51を設けることによって、ファン装置10の上流側の気圧が大気圧よりも下がって両者の圧力差が大きくなってポンプ室16が負圧になり、ポンプ19による凝縮水Wの排出が正常にできなくなることを防止することができる。また、開閉弁52を設けることによって、第3通気口51から流入する空気量を調整することができるため、ファン装置10の上流側の気圧と大気圧との間の気圧差を最適な値に維持することができる。なお、開閉弁52は必ずしも必要ではなく、設けなくてもポンプ19による凝縮水Wの排出を正常に行わせる効果を得ることができる。
(変形例4)
図15は実施形態に係る衣類乾燥機Dの変形例4を示した図である。図15の衣類乾燥機Dにおいて、図2と異なるのは、ポンプ室16の蓋部18に逆止弁61が設けられている点である。
ポンプ室16は、逆止弁61を介して大気側に接続されており、ポンプ室16内の圧力が大気圧よりも下がって両者の圧力差が所定値以上(例えば、300Pa以上)になった際に開いてポンプ室16内に大気を取り込むように構成されている。これにより、ポンプ室16内を一定の負圧に保つことができるため、例えば、貯水タンク25からポンプ19の排水口19fを介してポンプ室16内に空気が流入することを抑制することができ、ポンプ19による凝縮水Wの排出を正常に行わせる効果を得ることができる。
(変形例5)
図16は実施形態に係る衣類乾燥機Dの変形例5を示した図である。図16の衣類乾燥機Dにおいて、図2と異なるのは、水位センサ21がポンプ室16内に代えて、受け皿部11内に取り付けられている点である。
このような構成とすることにより、受け皿部11の凝縮水Wの水位が循環通風路8に逆流や飛散しないような水位になっているかを直接的に測定することができる。例えば、連通水路12が受け皿部11とポンプ室16とを各々の底部間で連通させているような場合(図16の仮想線参照)には、受け皿部11とポンプ室16との水位が異なることがあるため特に有用である。なお、水位センサ21をポンプ室16内と受け皿部11内との両方に設けてもよい。
(変形例6)
図17は実施形態に係る衣類乾燥機Dの変形例6を示した図である。図17の衣類乾燥機Dにおいて、図2と異なるのは、ポンプ室16の底面16aが連通水路12の下端よりも低い位置になるように構成され、かつポンプ室16内に配設された水位センサ21の検知水位の所定の閾値(ポンプ19を作動するか否かを判断するために用いる所定の閾値)が、連通水路12の下端より低い位置に設定されている点である。
このような構成とすることにより、凝縮水Wがポンプ室16に流れ込む前後で水面の高低差ができるため、一度ポンプ室16に流れ込んだ凝縮水Wが差圧の影響を受けて受け皿部11に逆流することがなくなる。すなわち、凝縮水Wの逆流を防止することができる。
(変形例7)
図18は実施形態に係る衣類乾燥機Dの変形例7を示した図である。図18の衣類乾燥機Dにおいて、図2と異なるのは、カバーベース6aにV溝6cが設けられておらず、蒸発器9aと凝縮器9bとの間がフラットに接続されている点である。また、図19に示すように、蒸発器9aと凝縮器9bとの間において、カバーベース6aの左右方向の両端部には、切欠部6d,6dに代えて、その中央側に向かって矩形状に切り欠かれた第2通気口としての切欠部6m,6mが形成されている点が異なる。また、通気孔6e,6fに代えて通気孔6hが形成されている点が異なる。なお、通気孔6hの形状は、左右方向に延びる矩形状に限定されない。具体的には、通気孔6hは、蒸発器9aと凝縮器9bとの間に設けられていればよく、例えば、左右方向に延びる楕円状であってもよく、複数の円状の孔又は楕円状の孔が左右方向に並べて形成されていてもよい。
このような構成とすることにより、仮に蒸発器9aで生じる凝縮水Wの一部が蒸発器9aの後方に設けられたリブ6jの左右方向の両端部の隙間6k等から溢れだした場合においても、凝縮水Wが切欠部6m,6mを介して受け皿部11に排出されるようになっている。これにより、上述の実施形態と同様に、上記の隙間6k等から溢れだした凝縮水Wが図18の矢印A5に示された流入空気によって飛散して凝縮器9b内に流入することを防止することができる。
以上説明したように、本発明は、ファン装置の風量を増大させた場合においても、凝縮水の逆流や飛散をより確実に防止することができるという効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
D 衣類乾燥機
4 ドラム
8 循環通風路
6a カバーベース(支持プレート)
6b ドレン孔(連通路)
6c V溝(凹部)
6d 切欠部(第2通気口)
6f 通気孔(第2通気口)
9a 蒸発器(冷却装置)
9b 凝縮器(加熱装置)
10 ファン装置
11 受け皿部
12 連通水路(通気通水路)
14 制御部
16 ポンプ室
17 第1通気口
19 ポンプ
19a 吸水口(吸入口)
19b ポンプケーシング
19c シャフト(出力軸)
19d モーター
19e インペラー
19f 排水口(排出口)
21 水位センサ(水位検知部)
25 貯水タンク
41 逆止弁
51 第3通気口
52 開閉弁
61 逆止弁
W 凝縮水

Claims (13)

  1. 吸気口と排気口を有するドラムの前記排気口に接続された往路側ダクトに、冷却装置、加熱装置及びファン装置が順に接続され、前記ファン装置から送り出された空気が復路側ダクトを介して前記ドラムの吸気口に戻されるように構成された衣類乾燥機であって、
    前記冷却装置、前記加熱装置及び前記ファン装置は、中間ダクトで接続され、
    前記中間ダクトは、前記冷却装置から生じて滴下された凝縮水を通過させるドレン孔が形成されかつ前記冷却装置及び前記加熱装置を下側から支持する板状の支持プレートを有し、
    前記ドレン孔を介して滴下された凝縮水を収容する収容室と、一端が前記収容室に接続され該収容室よりも断面積が狭くかつ通気及び前記凝縮水の通水が可能に構成された連通路と、前記連通路の他端に接続され、該連通路を介して前記収容室から流入する凝縮水を収容するように区画されかつ該凝縮水を送り出すポンプが取り付けられたポンプ室と、を備え、
    前記中間ダクトには、前記加熱装置と前記ファン装置との間の領域と前記ポンプ室とを互いに連通させる第1通気口と、前記冷却装置と前記加熱装置との間の領域と前記収容室とを互いに連通させる第2通気口とが設けられている
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 請求項1記載の衣類乾燥機において、
    前記支持プレートには、前記冷却装置及び前記加熱装置との間において、下側に向かって凹んだ凹部が形成されており、
    前記第2通気口は、前記凹部に設けられていて、かつ、前記凹部の底部から前記加熱装置までの間において、前記中間ダクトと前記受け皿部との相互間の通気を可能とするように構成されている
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  3. 請求項2記載の衣類乾燥機において、
    前記凹部は、前記中間ダクト内で乾燥用空気が流れる方向と直交する方向に水平に延びるV溝からなり、
    前記V溝の長さ方向の両端部には、該V溝の長さ方向の中央側に向かって幅が徐々に間
    隔が狭くなるように切り欠かれた開口が形成されている
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  4. 請求項1記載の衣類乾燥機において、
    前記ポンプ室の水位を検知する水位検知部と、
    前記ファン装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ポンプの駆動開始後に所定の時間が経過しかつ、前記水位検知部の検知水位が所定の閾値以上のとき、前記ファン装置の回転数を下げる制御を行う
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  5. 請求項1記載の衣類乾燥機において、
    前記ポンプで送り出された凝縮水を受ける貯水部を備え、
    前記ポンプは、接続水路を介して前記貯水部に接続されており、該接続水路に、前記貯水部から前記ポンプに向かう方向への空気の流入を防止する逆止弁が設けられている
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  6. 請求項1記載の衣類乾燥機において、
    前記ポンプで送り出された凝縮水を受ける貯水部を備え、
    前記ポンプは、前記凝縮水を吸入する吸入口及び前記貯水部に前記凝縮水を排出する排出口を有するポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内において前記吸入口に沿った面と直交する方向に延びる出力軸を有するモーターと、前記出力軸に回転一体に設けられたインペラーとを備え、
    前記ポンプケーシングの吸入口及び前記インペラーは、前記排出口側が上方になるように水平面に対して傾いている
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  7. 請求項1記載の衣類乾燥機において、
    前記中間ダクトには、前記加熱装置と前記ファン装置との間の領域を前記受け皿部及び前記ポンプ室とは異なる空間に連通させる第3通気口を備えている
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  8. 請求項7記載の衣類乾燥機において、
    前記中間ダクトには、前記第3通気口を前記凝縮水の貯水量、前記ポンプの動作状況または乾燥運転の経過時間の少なくともいずれか1つに基づいて開閉する開閉弁が設けられている
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  9. 請求項1記載の衣類乾燥機において、
    前記ポンプ室は、逆止弁を介して大気側に接続されており、該逆止弁は、該ポンプ室内の圧力が大気圧よりも下がって両者の圧力差が所定値以上になった際に開いて該ポンプ室内に大気を取り込むように構成されている
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  10. 請求項1記載の衣類乾燥機において、
    前記ポンプ室の水位を検知する水位検知部と、
    前記ファン装置及び前記ポンプを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ファン装置に対して、定常回転と、該定常回転より回転数が低い低速回転とを所定の期間毎に切り替える制御を行い、かつ、前記低速回転期間中に前記水位検知部による検知水位が所定の閾値以上のとき、前記ポンプを駆動させる制御を行う
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  11. 請求項1記載の衣類乾燥機において、
    前記受け皿部の水位を検知する水位検知部と、
    前記ファン装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ポンプの駆動開始後に所定の時間が経過しかつ、前記水位検知部の検知水位が所定の閾値以上のとき、前記ファン装置の回転数を下げる制御を行う
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  12. 請求項1記載の衣類乾燥機において、
    前記受け皿部の水位を検知する水位検知部と、
    前記ファン装置及び前記ポンプを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ファン装置に対して、定常回転と、該定常回転より回転数が低い低速回転とを所定の期間毎に切り替える制御を行い、かつ、前記低速回転期間中に前記水位検知部による検知水位が所定の閾値以上のとき、前記ポンプを駆動させる制御を行う
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
  13. 請求項4または10に記載の衣類乾燥機において、
    前記ポンプ室の底面が前記連通路の下端よりも低い位置にあり、かつ前記検知水位
    の所定の閾値が前記連通路の下端より低い位置に設定されている
    ことを特徴とする衣類乾燥機。
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