JP2008183307A - 乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容室内の被乾燥物から回収され、蒸発器を通過する過程で、蒸発器表面に付着した結露水を簡単な構成で、外部に排出することができる乾燥機を提供する。
【解決手段】被乾燥物(被洗濯物)を収容する収容室7を備え、この収容室7内において被乾燥物の乾燥運転を実行する洗濯乾燥機W1において、コンプレッサ11、放熱器12、減圧装置14及び蒸発器16を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、送風手段としてのファン17により、放熱器12と熱交換した空気を収容室7内に吐出し、この収容室7内を経た空気を蒸発器16と熱交換させるための空気経路20と、この空気経路20と連通し、蒸発器16表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段50とを備え、結露水排出手段50は、収容室7の空気下流側からファン17の空気上流側に位置していると共に、ファン17の送風能力を低下させる手段(制御装置C)を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、被乾燥物を収容する収容室を備え、この収容室内において被乾燥物の乾燥を実行する乾燥機に関し、特に、収容室を経た空気を蒸発器と熱交換させる冷媒回路を備えた乾燥機に関するものである。
従来、この種の乾燥機は、コンプレッサ、放熱器、膨張弁などの減圧装置及び蒸発器を順に配管接続して成り、熱交換媒体を循環可能とした冷媒回路から成るヒートポンプを利用し、送風手段としての送風機により放熱器にて加熱された高温空気を収容室に吐出して収容室内の被乾燥物を乾燥させ、当該被乾燥物から蒸発した湿気を蒸発器に凝結させて、廃棄するものものであった。
具体的に、収容室にて被乾燥物から回収した水分は、蒸発器を流れる冷媒と空気との熱交換により凝結し、当該蒸発器の表面に付着する。そして、この蒸発器表面に付着した結露水が成長すると、蒸発器の直下に設けられたドレン皿等の結露水貯留部に落下する。そして、この貯留部に落下した結露水は当該貯留部に接続された排出配管を介して乾燥機の外部に排出されていた(特許文献1参照)。
特開2004−215943号公報
ところで、この種の乾燥機において、特に、蒸発器から滴下する結露水を受容する結露水貯留部が空気経路の送風機の空気上流(吸込)側に位置するよう構成された乾燥機では、送風機の空気吸込側の空気経路内の気圧が大気圧より低く、所謂、負圧となるため、結露水貯留部内の結露水を乾燥機の外部に排出することが困難であった。このため、従来では排出配管にポンプなどの格別な装置を取り付け、このポンプを駆動して結露水貯留部内の結露水を乾燥機外部に排出させなければならず、コストの増大を招いていた。
本発明は、かかる従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、収容室内の被乾燥物から回収され、蒸発器を通過する過程で、蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出することができる乾燥機を低コストで提供することを目的とする。
請求項1の発明の乾燥機は、被乾燥物を収容する収容室を備え、この収容室内において被乾燥物の乾燥運転を実行するものであって、コンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、送風手段により、放熱器と熱交換した空気を収容室内に吐出し、この収容室内を経た空気を蒸発器と熱交換させるための空気経路と、この空気経路と連通し、蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段とを備え、結露水排出手段は、収容室の空気下流側から送風手段の空気上流側に位置していると共に、当該送風手段の送風能力を低下させる手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明の乾燥機は、上記発明において送風手段の送風能力を低下させる際、コンプレッサの能力を低下させることを特徴とする。
請求項3の発明の乾燥機は、被乾燥物を収容する収容室を備え、この収容室内において被乾燥物の乾燥運転を実行するものであって、コンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、送風手段により、放熱器と熱交換した空気を収容室内に吐出し、この収容室内を経た空気を蒸発器と熱交換させるための空気経路と、この空気経路と連通し、蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段とを備え、結露水排出手段は、収容室の空気下流側から送風手段の空気上流側に位置していると共に、蒸発器の空気下流側から送風手段の空気上流側における空気経路を狭くする絞り手段を備えることを特徴とする。
請求項4の発明の乾燥機は、被乾燥物を収容する収容室を備え、この収容室内において被乾燥物の乾燥運転を実行するものであって、コンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、送風手段により、放熱器と熱交換した空気を収容室内に吐出し、この収容室内を経た空気を蒸発器と熱交換させるための空気経路と、この空気経路と連通し、蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段とを備え、結露水排出手段は、収容室の空気下流側から送風手段の空気上流側に位置していると共に、当該送風手段を逆転させる手段を備えたことを特徴とする。
請求項5の発明の乾燥機は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の発明において結露水排出手段は、蒸発器から滴下する結露水を受容する結露水貯留部と、この結露水貯留部から外部に延在する排水経路とから構成され、この排水経路は結露水貯留部よりも低位に位置していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、被乾燥物を収容する収容室を備え、この収容室内において被乾燥物の乾燥運転を実行する乾燥機において、コンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、送風手段により、放熱器と熱交換した空気を収容室内に吐出し、この収容室内を経た空気を蒸発器と熱交換させるための空気経路と、この空気経路と連通し、蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段とを備え、結露水排出手段は、収容室の空気下流側から送風手段の空気上流側に位置していると共に、当該送風手段の送風能力を低下させる手段を備えたので、送風手段の送風能力を低下させて、結露水を結露水排出手段から外部に排出させることができる。
また、請求項2の如く送風手段の送風能力を低下させる際、コンプレッサの能力を低下させるものとすれば、送風手段の送風能力低下時において、冷媒回路が不安定な運転状況に陥る不都合を解消することができる。
請求項3の発明によれば、被乾燥物を収容する収容室を備え、この収容室内において被乾燥物の乾燥運転を実行する乾燥機において、コンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、送風手段により、放熱器と熱交換した空気を収容室内に吐出し、この収容室内を経た空気を蒸発器と熱交換させるための空気経路と、この空気経路と連通し、蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段とを備え、結露水排出手段は、収容室の空気下流側から送風手段の空気上流側に位置していると共に、蒸発器の空気下流側から送風手段の空気上流側における空気経路を狭くする絞り手段を備えたので、絞り手段により空気通路を狭くして、結露水排出手段から結露水を外部に排出させることができる。
請求項4の発明によれば、被乾燥物を収容する収容室を備え、この収容室内において被乾燥物の乾燥運転を実行する乾燥機において、コンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、送風手段により、放熱器と熱交換した空気を収容室内に吐出し、この収容室内を経た空気を蒸発器と熱交換させるための空気経路と、この空気経路と連通し、蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段とを備え、結露水排出手段は、収容室の空気下流側から送風手段の空気上流側に位置していると共に、当該送風手段を逆転させる手段を備えたので、送風手段を逆転させて、結露水を結露水排出手段から外部に排出させることができる。
また、請求項5の如く結露水排出手段は、蒸発器から滴下する結露水を受容する結露水貯留部と、この結露水貯留部から外部に延在する排水経路とから構成され、この排水経路は結露水貯留部よりも低位に位置しているので、上記各発明により結露水排出手段から結露水を外部に支障なく排出させることができる。
以上詳述したように、上記各発明により結露水排出手段にポンプ等の格別な装置を設けることなく、簡単な構成で乾燥機の外部に結露水を排出することが可能となる。これにより、結露水を排出するための機構を簡素化することができるようになる。また、ポンプが不要となることでポンプを運転するための消費電力も削減することができる。総じて、より簡単な構成、且つ、低コストで、結露水排出手段から結露水を乾燥機外部に円滑に排出することが可能となる。
本発明は、大気圧より低くなる収容室の空気下流側から送風手段の空気上流側に結露水排出手段が配置された乾燥機において、結露水を外部に排出させることが困難となる問題を解消するために成されたものである。簡単な構成、且つ、低コストで結露水排出手段から結露水を円滑に外部に排出するという目的を、送風手段の送風能力を低下させる手段、蒸発器の空気下流側から前記送風手段の空気上流側における前記空気経路を狭くする絞り手段、若しくは、送風手段を逆転させる手段を備えることにより実現した。以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。
図1及び図2は、本発明を適用した乾燥機の一実施例として、例えば、洗濯運転と洗濯運転終了後の乾燥運転を実行する洗濯乾燥機W1の構成図をそれぞれ示している。本実施例の洗濯乾燥機W1は、衣類等の被洗濯物(被乾燥物)を洗濯、及び、乾燥するために使用するもので、外郭を形成する本体1内には、円筒の軸を水平方向として貯水可能な円筒状樹脂製の外槽ドラム2が配置されている。そして、この外槽ドラム2の内側には、洗濯槽と脱水槽を兼ねる円筒状ステンレス製の内槽ドラム5(回転ドラム)が設けられ、この内槽ドラム5の内部に被洗濯物を収容する収容室7が構成されている。当該内槽ドラム5は、外槽ドラム2と同様に円筒の軸を水平方向として配置されると共に、この回転軸が外槽ドラム2の側壁に装着された図示しない駆動モータの軸に連結され、当該軸に連結された内槽ドラム5の軸である回転軸を中心とし、内槽ドラム5は外槽ドラム2内で回転可能に保持されている。
そして、本体1内の外槽ドラム2の側方には、機械室9が構成され、この機械室9内に空気経路20が構成されている。この空気経路20の一端には入口20Aが形成され、当該入口20Aは内槽ドラム5の一側と連通している。また、空気経路20の他端には出口20Bが形成され、この出口20Bは内槽ドラム5の他側と連通している。そして、空気経路20内にはヒートポンプ装置10の放熱器12と蒸発器16とが設置されている。この放熱器12は、空気経路20内の出口20B側に配置され、蒸発器16は空気経路20内の入口20A側にそれぞれ配置されている。また、本実施例の洗濯乾燥機W1では収容室7との接続箇所等にパッキンなどのシール部材を取り付けて空気経路20内の気密性を高めている。
また、空気経路20内には送風手段としてのファン17が設けられている。本実施例のファン17は、蒸発器16の空気下流(吐出)側であって、放熱器12の空気上流(吸込)側の空気経路20内に配設されている。即ち、本実施例において、蒸発器16はファン17の空気吸込側に位置し、放熱器12はファン17の空気吐出側に位置している。
ファン17は蒸発器16を経た空気経路20内の空気を吸い込んで、これを放熱器12側に吐出し、出口20Bから内槽ドラム5の収容室7内に循環空気(乾燥用空気)を送風する。即ち、洗濯乾燥機W1は、乾燥運転時にファン17により、空気経路20の出口20B側に設けられた放熱器12と熱交換して加熱された空気を収容室7内に吐出する。そして、収容室7内を経て、当該収容室7に収容された被乾燥物から湿気を奪った空気を、入口20Aから空気経路20内に戻して、当該入口20A側に設けられた蒸発器16と熱交換させる。そして、この蒸発器16にて水分が除去された空気を再び放熱器12と熱交換させるよう構成されている。
前述したヒートポンプ装置10は、コンプレッサ11、放熱器12、キャピラリチューブや膨張弁等の減圧手段から成る減圧装置14及び蒸発器16等を順次環状に配管接続して成る冷媒回路を備えて構成されている。本実施例で使用するコンプレッサ11は、図示しない電動要素(駆動手段)と、この電動要素にて駆動される第1の圧縮要素11Aと第2の圧縮要素11Bとからなる多段(2段)圧縮式のコンプレッサであり、空気経路20外部の機械室9内に配置されている。
そして、冷媒導入管30からコンプレッサ11の第1の圧縮要素11Aに低圧冷媒が導入され、当該第1の圧縮要素11Aにて圧縮されて中間圧となった冷媒は、第1の圧縮要素11Aから出て、次に、第2の圧縮要素11Bに吸い込まれる。第2の圧縮要素11Bに吸い込まれた冷媒はそこで更に圧縮されて高温高圧の冷媒ガスとなり、コンプレッサ11の冷媒吐出側に接続された冷媒吐出管31からコンプレッサ11の外部に吐出される構成とされている。
また、コンプレッサ11の冷媒吐出管31は、空気経路20の出口20B側に設けられた放熱器12の入口に接続される。放熱器12を出た冷媒配管32は、減圧装置14の入口に接続され、減圧装置14を出た冷媒配管35は蒸発器16の入口に至り、蒸発器16の出口は冷媒導入管30と接続され、コンプレッサ11に至る。
ここで、空気経路20には、上記蒸発器16表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排水手段50が連通して設けられている。この結露水排水手段50は、蒸発器16の下方に対応して空気経路20内に開放することで連通箇所を構成し、蒸発器16から滴下する結露水を受容する結露水貯留部51と、この結露水貯留部51から外部に延在する排水経路としての排水ホース52とから構成されている。このように、本実施例の結露水排水手段50は、収容室7の空気下流側からファン17の空気上流側(空気吸込側)に位置している。
上記結露水貯留部51は蒸発器16の直下に形成され、底部が一端側から排水ホース52が接続される他端側の排水口51Aに向かって下方に傾斜するよう構成されている。従って、当該排水ホース52が接続される排水口51Aの下縁が結露水貯留部51の最下部となる。そして、当該蒸発器16と対向して結露水貯留部51の上面開口部が位置している。
排水ホース52は、一端が結露水貯留部51内の底部に設けられた排水口51Aにて開口すると共に、この一端から下方に延出した後、水平方向に延在して一旦上方に起立した後、再び下方に延出し、他端はフィルタ54を介して洗濯乾燥機W1の外部の排水溝等に開口してしている。上記排水ホース52の上方に起立した箇所は空気経路20に連通して設けられた当該結露水排出手段50を通って排水溝の悪臭が空気経路20内に吸い込まれることを防ぐために設けられたトラップ52Tである。
そして、本実施例では、排水ホース52が結露水貯留部51より低い位置にある。即ち、排水ホース52が最も高くなる箇所(排水ホース52の一端)の内面の下面が、前記結露水貯留部の排水口51Aの下縁(結露水貯留部51の最下部)よりも低位に位置している。
一方、前記本体1の上部には、内槽ドラム5内に給水するための給水手段としての図示しない給水通路が設けられており、この給水通路の一端は給水バルブを介して水道水などの給水源に接続されている。また、当該給水通路の他端は、外槽ドラム2に接続されて内部と連通している。そして、給水通路に設けられた給水バルブが開放されると、外槽ドラム2内に設けられた内槽ドラム5内の収容室7に給水源から水(水道水)が供給されるよう構成されている。
また、本体1の下部には、内槽ドラム5内の収容室7の水を排出するための排水手段としての図示しない排水通路が設けられており、この排水通路の一端は排水バルブを介して外槽ドラム2の最下部と連通している。また、当該排水通路の他端は、洗濯乾燥機W1の外部に導出され、排水溝等に至る。
尚、本実施例の洗濯乾燥機W1は制御手段としての制御装置Cにより運転が制御されている。具体的に、制御装置Cは前記駆動モータの運転、給水通路の給水バルブの開閉、排水通路の排水バルブの開閉、コンプレッサ11の運転、減圧装置14の絞り調整、ファン17の運転等を制御している。
以上の構成で次に洗濯乾燥機W1の動作を説明する。内槽ドラム5内の収容室7に衣類等の被洗濯物と当該被洗濯物の量に応じた所定量の洗剤が投入され、図示しない電源スイッチ及びスタートスイッチが操作されると、制御装置Cは洗濯運転を開始する。当該洗濯運転において、制御装置Cは給水通路の給水バルブを開いて、給水通路を開放する。これにより、給水源から外槽ドラム2を介して、内槽ドラム5の収容室7内に水が供給される。尚、このとき、本体1の最下部に設けられた排水通路の排水バルブは制御装置Cにより閉じられている。
そして、収容室7内に所定量の水が溜まると、制御装置Cは給水バルブを閉じて、給水通路を閉塞する。これにより、給水源からの水の供給が停止される。
次に、制御装置Cは、駆動モータを通電起動する。これにより、軸が回転し、当該軸に取り付けられた内槽ドラム5が外槽ドラム2内で回転して、洗濯運転の洗濯行程が開始される。そして、洗濯行程の開始から所定時間経過すると、制御装置Cにより駆動モータが停止されると共に、排水通路の排水バルブが開放されて、排水通路が開放される。これにより、内槽ドラム5の収容室7内(即ち、外槽ドラム2内)の水(洗濯水)が排出されていく。
内槽ドラム5の収容室7内の水が排出されると、制御装置Cは再び駆動モータを作動して、被洗濯物の脱水を行う。この脱水を所定時間実行すると、制御装置Cは排水通路の排水バルブを閉じて、排水通路を閉塞する。
次に、制御装置Cはすすぎ行程に移行し、給水通路の給水バルブを開いて、給水通路を開放する。これにより、給水源から内槽ドラム5内の収容室7に再び水が供給される。そして、内槽ドラム5内の収容室7に所定量の水が溜まると、制御装置Cは給水バルブを閉じて、給水通路を閉塞する。これにより、給水源からの水の供給が停止される。
そして、制御装置Cは、駆動モータの回転動作を所定時間繰り返してすすぎを行った後、駆動モータを停止し、排水通路の排水バルブを開いて、収容室7内のすすぎ水を排水通路から排出させる。収容室7内のすすぎ水が排出されると、制御装置Cは再び駆動モータを作動し、前述同様に内槽ドラム5内を回転して、被洗濯物の脱水を行う脱水行程に移行する。
制御装置Cは当該脱水行程にて脱水運転を所定時間実行した後、排水バルブを閉じる。次に、制御装置Cは空気経路20のファン17の運転を開始すると共に、コンプレッサ11の電動要素を起動して乾燥運転に移行する。
そして、上記コンプレッサ11の起動により、コンプレッサ11の第1の圧縮要素11Aに冷媒が吸い込まれて圧縮される。第1の圧縮要素11Aで圧縮されて中間圧となった冷媒は第2の圧縮要素11Bに吸入され、2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、冷媒吐出管31より外部に吐出される。
冷媒吐出管31から吐出された冷媒ガスは放熱器12に流入し、そこで放熱する。放熱器12を出た冷媒は、減圧装置14で減圧された後、蒸発器16に流入して、そこで周囲から吸熱し、蒸発して冷媒導入管30からコンプレッサ11の第1の圧縮要素11Aに吸い込まれる循環を繰り返す。
また、ファン17の運転により、図1に矢印で示すように放熱器12にて高温高圧の冷媒の放熱によって加熱され、高温となった空気経路20内の空気は出口20Bから内槽ドラム5の収容室7に吐出される。
収容室7に吐出された加熱空気は、内槽ドラム5内(収容室7)に収容された被洗濯物(被乾燥物)を暖めて湿気を蒸発させ、被洗濯物を乾燥させる。被洗濯物を乾燥させて湿気を含んだ空気は、収容室7を経て内槽ドラム5外に出て、入口20Aから空気経路20内に戻る。そして、収容室7を経て空気経路20内に戻った空気は、当該空気経路20の入口20A側に設けられた蒸発器16を通過する過程で蒸発器16内を流れる冷媒と熱交換する。これにより、空気中の湿気が蒸発器16表面に凝結し、水滴となって蒸発器16の直下に設けられた結露水貯留部51に落下する。
また、蒸発器16で湿気が取り除かれた空気は再度放熱器12にて加熱された後、内槽ドラム5内の収容室7に吐出され、被洗濯物から湿気を奪って乾燥させる循環を繰り返す。
ところで、前述したように蒸発器16表面に凝結した被洗濯物からの水分は、成長して水滴となり、結露水貯留部51に落下して、この結露水貯留部51内に蓄えられる。当該結露水貯留部51内の結露水は洗濯乾燥機W1の外部に排出する必要がある。この場合、排水ホース52が結露水貯留部51より低い位置にある構成では、結露水貯留部51と排水ホース52との高低差を利用して結露水貯留部51内の結露水を排出させることができるが、本実施例の如く結露水貯留部51がファン17の空気吸込側(空気上流側)に位置する構成とした場合、ファン17の運転により空気吸込側の空気経路20内の気圧が大気圧より低くなるため(所謂、負圧となる)、結露水貯留部51内の結露水がこの負圧により引っ張られるため、結露水貯留部51内に留まり易く、外部に排出することが困難であった。
このため、従来の洗濯乾燥機(乾燥機)では排水ホース52にポンプ等の格別な装置を介設し、当該ポンプにより結露水貯留部51の結露水を吸引して外部に排出させていた。従って、従来の洗濯乾燥機はポンプの設置によりコストが増大する問題が生じていた。更にまた、このポンプの駆動により、消費電力も増大するという問題も生じていた。
上記のようにポンプ等の格別な装置を設けずに、且つ、簡単な構成で結露水貯留部51内の結露水を外部に排出するためには、少なくとも結露水貯留部51内の結露水が当該負圧により引っ張られる力より結露水貯留部51から排水ホース52に流れ落ちる力を大きくする必要がある。そこで、本実施例では、ファン17の空気吸込側の負圧を一時的に抑制して、そのタイミングで結露水貯留部51内の結露水を排水ホース52から洗濯乾燥機W1の外部に排出するものとする。
具体的には、制御装置Cによりファン17の送風能力を低下させるものとする。即ち、制御装置Cはファン17の送風能力を低下させる手段であり、乾燥運転時に制御装置Cによりファン17の送風能力を一時的に低下させることで、ファン17の空気吸込側の負圧を一時的に小さくすることが可能となる。
本実施例では、制御装置Cにより乾燥運転時に間欠的に(例えば、所定の時間間隔で)ファン17の送風能力を低下し、所定時間経過後に通常の送風能力に復帰されるものとする。また、制御装置Cは、ファン17の送風能力を低下させる際にコンプレッサ11の能力も低下させるものとする。
ここで、具体的な動作について説明する。先ず、制御装置Cは乾燥運転が開始されると(図1の状態)、当該制御装置Cの有するタイマー機能により、乾燥時間のカウントを開始する。尚、乾燥運転における動作は上記に詳述したのでここでは説明を省略する。そして、当該タイマーのカウントを開始して予め設定された所定時間(例えば、10分)経過すると、制御装置Cはファン17の回転数を低下する。このとき、制御装置Cは少なくとも結露水貯留部51内の結露水が上記負圧により引っ張られる力より結露水貯留部51から排水ホース52に流れ落ちる力の方が大きくなるようにファン17の回転数を低下する。この回転数の低下により、ファン17の送風能力が低下し、空気経路20内を循環する循環空気量が減少する(図2)。これにより、ファン17の空気吸込側である結露水貯留部51の負圧が小さくなり、当該負圧により結露水貯留部51内の結露水が引っ張られる力より結露水貯留部51から排水ホース52に流れ落ちる力の方が大きくなる。これにより、当該結露水貯留部51内の結露水が排水ホース52から外部に排出されていく。
上記の如く制御装置Cによりファン17の送風能力を低下させることで、ファン17の空気吸込側の空気経路20内の負圧を抑制して、結露水貯留部51内の結露水を排水ホース52を介して洗濯乾燥機W1外部に円滑に排出することができる。
これにより、従来の如く結露水排出手段50の排水ホース52にポンプ等の格別な装置を介設することなく、結露水貯留部51内の結露水を排出することが可能となる。即ち、本発明によって、当該ポンプ等を設置することにより、コストが増大する不都合やポンプ運転により消費電力が増大する不都合を解消することができるので、コストを著しく抑制することが出来るようになる。特に、本発明の構成とすることで、簡単な構成で結露水貯留部51内の結露水を円滑に排出することが可能となる。
また、制御装置Cは、ファン17の回転数を低下すると同時に、コンプレッサ11の回転数も低下して、コンプレッサ11の能力を低下させる。即ち、ファン17の送風能力が低下し、空気経路20内を循環する循環空気量が減少すると、放熱器12にて冷媒と熱交換する空気量が少なくなるため、コンプレッサ11の能力を低下させることなく動作させると、放熱器12にて十分な放熱量を確保できず、冷媒回路内の冷媒温度が上昇し、それに伴い、高圧側の冷媒圧力が上昇して、冷媒回路が過負荷状態に陥る恐れがある。そこで、ファン17の能力を低下させる際に、それに応じて、コンプレッサ11の能力を低下させることで、放熱器12において冷媒と空気との熱交換量を最適とすることができる。即ち、放熱器12にて十分に冷媒を放熱させて、冷媒回路が過負荷状態になる等、不安定な運転状況に陥る不都合を解消することができるようになる。
一方、制御装置Cは、ファン17の回転数を低下させて所定時間経過すると、再びファン17の回転数を上昇させると共に、コンプレッサ11の回転数も上昇させる(即ち、ファン17及びコンプレッサ11の回転数を低下させる以前の回転数に戻す)。これにより、通常の乾燥運転に戻る。このとき、制御装置Cは前記タイマーを再びリセットした後、カウントを再開する。このようにファン17の回転数を上昇させることで、ファン17の空気吸込側の空気経路20内の気圧がもとの負圧に戻るため、蒸発器16からの結露水は排出され難くなり、再び当該結露水貯留部51内に蓄えられることとなる。
その後、タイマーのカウントが所定時間(例えば、10分)経過すると、制御装置Cは再び、ファン17及びコンプレッサ11の回転数を低下する制御動作を繰り返す。
尚、本実施例では、制御装置Cによりファンの回転数を低下させるものとしたが、所定の時間間隔でファン17の運転を停止するものとした場合にも上記実施例と同様にファン17の空気吸込側の空気経路20内の負圧を抑制、或いは、当該空気経路20内の気圧を大気圧と略同圧とすることができる。これによって、結露水貯留部51の結露水の排出を促進することができ本実施例と同様の効果を得ることができる。
また、この実施例では制御装置Cにより所定の時間間隔でファン17の回転数を低下させて所定時間経過すると、再び、回転数を上昇させるようファン17及びコンプレッサ11を制御するものとしたが、回転数を低下させる時間は、乾燥運転の経過時間により制御装置Cが適宜決定するものとしても構わない。また、制御装置Cは、収容室7に収容される被洗濯物の量に応じて当該時間を変更するものとしても差し支えない。
更に、本実施例では制御装置Cは乾燥運転時に所定の時間間隔でファン17の回転数を低下させるものとしたが、これに限らず、結露水貯留部51に結露水の水位を検出可能な水位センサを取り付けて、結露水貯留部51内の結露水の水位が所定の水位に達した場合にファン17の回転数を低下させて、結露水貯留部51から結露水を排出させるものとすることも可能である。
次に、本発明を適用した乾燥機の他の実施例について図3及び図4を用いて説明する。図3及び図4は本実施例の洗濯乾燥機の構成図をそれぞれ示している。本実施例の洗濯乾燥機W2は、前記実施例1と同様に洗濯運転と洗濯運転終了後の乾燥運転を実行するものである。本実施例では洗濯乾燥機W2の実施例1と異なる構成についてのみ説明し、実施例1と同じ構成については説明を省略する。尚、図3及び図4において、上記図1及び図2と同一の符号が付されたものは、同一、或いは、類似の作用、或いは、効果を奏するものである。
本実施例では、絞り手段を設けて、当該絞り手段により蒸発器16の空気下流側からファン17の空気上流側における空気経路20を狭くし、ファン17の空気吸込側(空気上流側)の負圧を抑制して、結露水貯留部51内の結露水を外部に排出するものとする。
図3及び図4において、60は空気経路20を狭くする上記絞り手段としてのダンパである。このダンパ60は、蒸発器16の空気下流側からファン17の空気上流側における空気経路20内に設けられている。具体的には、ダンパ60は一端が蒸発器16の空気下流側であって、ファン17の空気吸込側(空気上流側)となる空気経路20の内壁面に枢支され、他端がこの一端を軸として回動することにより、空気経路20の通路断面積を狭めることができる退出可能な障壁である。
このダンパ60の回動動作は制御装置Cにて制御されるモータやソレノイドによって行われる。具体的に、通常の乾燥運転時には、図3に示すようにダンパ60は空気経路20内を循環する空気の流れを阻害しないように内壁面に沿った箇所に位置している。そして、乾燥運転時に間欠的に(例えば、上記実施例1同様に所定の時間間隔で)制御装置Cによりダンパ60を作動されて、ダンパ60を図4に示す位置に移動させて、空気経路20の通路断面積を狭くするものとする。
ここで、具体的な動作について説明する。先ず、制御装置Cは乾燥運転が開始されると(図3の状態)、当該制御装置C有するタイマー機能により、乾燥時間のカウントを開始する。尚、乾燥運転における動作は前記実施例で詳述した動作と同様であるので、ここでは説明を省略する。そして、当該タイマーのカウントを開始して予め設定された所定時間(例えば、10分)経過すると、制御装置Cはダンパ60を作動する。これにより、ダンパ60が図4に示す位置に移動する。このダンパ60の移動により、当該ダンパ60により空気経路20の通路断面積が狭くなり、ダンパ60の空気上流側の空気経路20内の空気が流れ難くなる。これにより、ファン17の空気吸込側と結露水貯留部51が隔離され、結露水貯留部51の負圧が小さくなって、この負圧により結露水貯留部51内の結露水が引っ張られる力より結露水貯留部51から排水ホース52に流れ落ちる力の方が大きくなる。これにより、当該結露水貯留部51内の結露水が排水ホース52から外部に排出されていく。
このように、本実施例の如く制御装置Cにより絞り手段としてのダンパ60により、蒸発器16の空気下流側からファン17の空気上流側の空気経路20を狭くした場合にも、前記実施例同様にダンパ60の空気上流側の空気経路20内の負圧を抑制して、結露水貯留部51内の結露水を排水ホース52を介して洗濯乾燥機W1外部に円滑に排出することができる。
これにより、従来の如く結露水排出手段50の排水ホース52にポンプ等の格別な装置を介設することなく、結露水貯留部51内の結露水を排出することが可能となる。即ち、当該ポンプ等を設置することにより、コストが増大する不都合やポンプ運転により消費電力が増大する不都合を解消することができるので、コストを著しく抑制することが出来るようになる。特に、本発明の構成とすることで、簡単な構成で結露水貯留部51内の結露水を円滑に排出することが可能となる。
一方、制御装置Cは、上述したようにダンパ60を作動してから所定時間経過すると、再びダンパ60を作動させ、図3に示す位置まで戻す。これにより、通常の乾燥運転に戻る。このとき、制御装置Cは前記タイマーを再びリセットした後、カウントを再開する。このようにダンパ60を元の位置(図3の状態)に戻すことで、ファン17の空気吸込側の空気経路20内の気圧がもとの負圧に戻るため、蒸発器16からの結露水は排出され難くなり、再び当該結露水貯留部51内に蓄えられることとなる。
その後、タイマーのカウントが所定時間(例えば、10分)経過すると、制御装置Cは再び、ダンパ60を作動する制御動作を繰り返す。
尚、本実施例では、制御装置Cによりダンパ60が図4に示すように空気経路20を狭くしてして、所定時間経過すると、再び、図3に示す元の位置に戻すようダンパ60を制御するものとしたが、ダンパ60により空気経路20を狭くする時間は、乾燥運転の経過時間により制御装置Cが適宜決定するものとしても構わない。また、制御装置Cは、収容室7に収容される被洗濯物の量に応じて当該時間を変更するものとしても差し支えない。
更に、本実施例では制御装置Cは乾燥運転時に所定の時間間隔でダンパ60を作動するものとしたが、これに限らず、結露水貯留部51に結露水の水位を検出可能な水位センサを取り付けて、結露水貯留部51内の結露水の水位が所定の水位に達した場合にダンパ60を作動して、結露水貯留部51から結露水を排出させるものとすることも可能である。
次に、本発明を適用した乾燥機のもう一つの他の実施例について図5を用いて説明する。本実施例の洗濯乾燥機W3は前記実施例1の洗濯乾燥機W1と略同一構成の洗濯乾燥機であり、乾燥運転時において、結露水貯留部51内の結露水を排出させるための制御動作のみ相違するものである。従って、本実施例の洗濯乾燥機W3の構成の説明、洗濯運転時における動作説明、及び、通常の乾燥運転時における動作説明は前記実施例1と同様であるためここでは説明を省略する。
本実施例では、結露水貯留部51内の結露水を外部に排出するために制御装置Cによりファン17が逆転される。即ち、制御装置Cはファン17を逆転させる手段であり、乾燥運転時に制御装置Cによりファン17を一時的に逆転して運転させることで、結露水貯留部51の気圧を大気圧より高くすることが可能となる。
また、本実施例において、制御装置Cにより乾燥運転時に間欠的に(例えば、上記各実施例同様に所定の時間間隔で)ファン17が逆回転(逆転)される。これにより、放熱器12側の空気がファン17に吸い込まれ、蒸発器16側に吐出されることとなる。
ここで、具体的な動作について説明する。先ず、制御装置Cは乾燥運転が開始されると(図1の状態)、当該制御装置C有するタイマー機能により、乾燥時間のカウントを開始する。尚、乾燥運転における動作は前記実施例1で詳述した動作と同様であるので、ここでは説明を省略する。そして、当該タイマーのカウントを開始して予め設定された所定時間(例えば、10分)経過すると、制御装置Cはファン17を逆回転する。これにより、図5に示すように放熱器12側の空気経路20内の空気がファン17に吸い込まれ、蒸発器16側に吐出される。
このように、ファン17を逆転させることで、結露水貯留部51がファン17の空気吐出側となる。このファン17の空気吐出側は気圧が大気圧より高くなる。特に、結露水貯留部51が設けられた箇所は、ファン17の逆回転時に、ここより空気下流側に位置する内槽ドラム5(収容室7)、放熱器12等の部材が抵抗となり圧力損失を受ける関係上、他の部分より気圧が高くなる。これにより、結露水貯留部51内の結露水が排水ホース52から円滑に排出されていく。
このように、制御装置Cにより送風手段としてのファン17を逆転させることで、当該ファン17の逆回転時に結露水貯留部51がファン17の空気吐出側となるため、当該結露水貯留部51の気圧が大気圧より高くなり、結露水貯留部51内の結露水を外部に円滑に排出することができる。これにより、従来の如く結露水排出手段50の排水ホース52にポンプ等の格別な装置を介設することなく、結露水貯留部51内の結露水を排出することが可能となる。即ち、当該ポンプ等を設置することにより、コストが増大する不都合やポンプ運転により消費電力が増大する不都合を解消することができるので、コストを著しく抑制することが出来るようになる。特に、本発明の如くファン17を逆回転させることで、結露水貯留部51の気圧を大気圧より高くすることができるので、結露水貯留部51内の結露水をより一層円滑に外部に排出することができる。
このため、上記各実施例の構成とした場合に比べて、より短時間で結露水貯留部51内の結露水を排出させることが可能となる。
一方、制御装置Cは、上述したようにファン17を逆転してから所定時間経過すると、再びファン17を反転して、図1の如く通常の乾燥運転に戻る。このとき、制御装置Cは前記タイマーを再びリセットした後、カウントを再開する。このようにファン17を通常の回転に戻す(正転させる)ことで、空気経路20内の気圧がもとの圧力に戻るため、蒸発器16からの結露水は排出され難くなり、再び当該結露水貯留部51内に蓄えられることとなる。
その後、タイマーのカウントが所定時間(例えば、10分)経過すると、制御装置Cは再び、ファン17を反転する制御動作を繰り返す。
尚、本実施例においてファン17の反転には、空気経路20内の空気の流れが逆方向となるため、蒸発器16にて冷却除湿された空気が収容室7に吐出されることとなる。このように収容室7に冷風が吐出される不都合を解消するためにファン17の逆回転時に制御装置Cは、コンプレッサ11の運転を停止するものとしても差し支えない。
或いは、図5に破線で示すように、コンプレッサ11の第2の圧縮要素11Bから吐出された冷媒を冷媒導入管30に流すためのバイパス回路70と、当該バイパス回路70への冷媒の流入を制御する弁装置71とを設けて、制御装置Cによりファン17の反転時に図5に破線矢印で示すように冷媒を流して、蒸発器16にて冷媒を放熱させ、放熱器12により冷媒を蒸発するよう構成しても良い。
更に、本実施例では、制御装置Cによりファン17を図5に示すように逆転して、所定時間経過すると、再び、ファン17を反転するよう制御するものとしたが、ファン17を逆回転する時間は、乾燥運転の経過時間により制御装置Cが適宜決定するものとしても構わない。また、制御装置Cは、収容室7に収容される被洗濯物の量に応じて当該時間を変更するものとしても本発明は有効である。
更にまた、本実施例では制御装置Cは乾燥運転時に所定の時間間隔でファン17を反転するものとしたが、これに限らず、結露水貯留部51に結露水の水位を検出可能な水位センサを取り付けて、結露水貯留部51内の結露水の水位が所定の水位に達した場合にファン17を反転して、結露水貯留部51から結露水を排出させるものとすることも可能である。
尚、上記各実施例では、乾燥機として通常家庭で使用される洗濯乾燥機を用いて説明したが、本発明の乾燥機はこれに限定されるものでなく、例えば、業務用のドライクリーニング機器に本発明を適用することも可能である。この場合、ドライクリーニング機器は、回収された結露溶剤(請求項1の結露水に相当)を外部に排出するための結露溶剤排出手段(請求項1の結露水排出手段に相当)を備え、この結露溶剤排出手段が送風手段の空気吸込側に位置するものとする。そして、このようなドライクリーニング機器において、請求項1の如く送風手段の送風能力を低下させる、或いは、請求項3の如く絞り手段により空気経路を狭くする、若しくは、請求項4の如く送風手段を逆転して、少なくとも、ファン17の空気吸込側の負圧を抑制、若しくは、結露溶剤排出手段の気圧を大気圧より高くすることができる。これにより、ドライクリーニング機器においてもポンプなどの高価な装置を設けることなく、結露溶剤を外部に排出することが可能となり、上記各実施例と同様の効果を得ることができる。
本発明の一実施例の洗濯乾燥機の通常の乾燥運転時における空気の流れを示す図である(実施例1)。 図1の洗濯乾燥機の送風手段の送風能力を低下させた場合における空気の流れを示す図である。 本発明の他の実施例の洗濯乾燥機の通常の乾燥運転時における構成図である(実施例2)。 図3の洗濯乾燥機において絞り手段により空気経路を狭くした場合における構成図である。 本発明のもう一つの他の実施例の洗濯乾燥機の送風手段を逆転させた場合における空気の流れを示す図である(実施例3)。
符号の説明
C 制御装置
W1〜W3 洗濯乾燥機
1 本体
2 外槽ドラム
5 内槽ドラム
7 収容室
10 ヒートポンプ装置
11 コンプレッサ
11A 第1の圧縮要素
11B 第2の圧縮要素
12 放熱器
14 減圧装置
16 蒸発器
17 ファン
20 空気経路
30 冷媒導入管
31 冷媒吐出管
32、35 冷媒配管
50 結露水排水手段
51 結露水貯留部
51A 排水口
52 排水ホース(排水経路)
52T トラップ
54 フィルタ
60 ダンパ(絞り手段)

Claims (5)

  1. 被乾燥物を収容する収容室を備え、該収容室内において前記被乾燥物の乾燥運転を実行する乾燥機において、
    コンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、
    送風手段により、前記放熱器と熱交換した空気を前記収容室内に吐出し、該収容室内を経た空気を前記蒸発器と熱交換させるための空気経路と、
    該空気経路と連通し、前記蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段とを備え、
    該結露水排出手段は、前記収容室の空気下流側から前記送風手段の空気上流側に位置していると共に、当該送風手段の送風能力を低下させる手段を備えたことを特徴とする乾燥機。
  2. 前記送風手段の送風能力を低下させる際、前記コンプレッサの能力を低下させることを特徴とする請求項1に記載の乾燥機。
  3. 被乾燥物を収容する収容室を備え、該収容室内において前記被乾燥物の乾燥運転を実行する乾燥機において、
    コンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、
    送風手段により、前記放熱器と熱交換した空気を前記収容室内に吐出し、該収容室内を経た空気を前記蒸発器と熱交換させるための空気経路と、
    該空気経路と連通し、前記蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段とを備え、
    該結露水排出手段は、前記収容室の空気下流側から前記送風手段の空気上流側に位置 していると共に、前記蒸発器の空気下流側から前記送風手段の空気上流側における前記空気経路を狭くする絞り手段を備えることを特徴とする乾燥機。
  4. 被乾燥物を収容する収容室を備え、該収容室内において前記被乾燥物の乾燥運転を実行する乾燥機において、
    コンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続してなる冷媒回路と、
    送風手段により、前記放熱器と熱交換した空気を前記収容室内に吐出し、該収容室内を経た空気を前記蒸発器と熱交換させるための空気経路と、
    該空気経路と連通し、前記蒸発器表面に付着した結露水を外部に排出するための結露水排出手段とを備え、
    該結露水排出手段は、前記収容室の空気下流側から前記送風手段の空気上流側に位置 していると共に、当該送風手段を逆転させる手段を備えたことを特徴とする乾燥機。
  5. 前記結露水排出手段は、前記蒸発器から滴下する結露水を受容する結露水貯留部と、該結露水貯留部から外部に延在する排水経路とから構成され、
    該排水経路は前記結露水貯留部よりも低位に位置していることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の乾燥機。
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