JP6630262B2 - インジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のインジェクタに関する。
自動車用の内燃機関の直噴インジェクタにおいて、シリンダ壁面やピストン冠面への燃料の付着を抑制するために、噴射する燃料の微粒化及び低ペネトレーション化が望まれている。燃料の微粒化を促進する一手法として、噴孔の出口部に入口部に対して段差を介して拡径したディフューザ部を設け、段差で生じる燃料流の剥離渦を利用したものがある(例えば、特許文献1)。
特開2010−248919号公報
しかしながら、熱効率の向上及び環境負荷の低減の観点から、インジェクタには一層の燃料の微粒化及び低ペネトレーション化が望まれている。
本発明は、以上の背景を鑑み、インジェクタにおいて燃料の微粒化及び低ペネトレーション化を図ることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、所定のノズル軸線に沿って延び、内部に燃料通路が形成された筒形のノズル本体部、及び前記ノズル本体部の先端に設けられ、前記燃料通路側を向く燃料通路壁面に環状の弁座を備えると共に、前記燃料通路壁面の前記弁座よりも内側の部分から外面に貫通する複数の噴孔が形成されたノズル先端部を備えたノズルと、前記燃料通路内に前記ノズル軸線に沿って変位可能に設けられ、前記弁座に着座可能な弁体とを有するインジェクタであって、前記噴孔は、前記燃料通路側から第1孔部、第2孔部、及び第3孔部を備え、前記第1孔部は、前記燃料通路壁面から前記燃料通路壁面の垂直線に対して一側に傾斜して延び、前記一側に前記燃料通路壁面と鋭角をなす第1一側壁面を備え、前記一側と相反する他側に前記燃料通路壁面と鈍角をなす第1他側壁面を備え、前記第2孔部は、前記第1他側壁面に接続すると共に前記第1他側壁面に対して前記他側に傾斜した第2他側壁面を備え、前記第3孔部は、前記第2他側壁面に接続する共に前記第2他側壁面に対して前記他側に傾斜した第3他側壁面を備え、前記燃料通路壁面の前記第1孔部の縁部における前記ノズル軸線から離れた径方向外側部分、及び前記弁体の表面において前記径方向外側部分に対向する部分の少なくとも一方に凹部が形成されていることを特徴とする。
この態様によれば、噴孔から噴射される燃料の微粒化及び低ペネトレーション化が促進される。弁体が弁座から離れたとき、燃料はノズル軸線を中心とした径方向において外側から内側に流れる。凹部は、径方向外側から噴孔に流れる燃料に対して流路断面積を大きくして流速を低下させる。これにより、径方向において外側から噴孔に流れる燃料流と内側から噴孔に流れる燃料流との流速が緩和される。この状態では、傾斜方向における一側から第1孔部に流入する燃料流が第1一側壁面に対して剥離し、剥離に起因して発生するキャビテーションによって燃料が微粒化する。第1一側壁面に対して剥離した燃料流は第1孔部において他側に傾斜することになるが、第2孔部の第2他側壁面が第1他側壁面に対して傾斜し、第3孔部の第3他側壁面が第2他側壁面に対して傾斜しているため、燃料流と第2他側壁面及び第3他側壁面との衝突が避けられ、燃料流の噴霧広がり角の狭角化が抑制される。これらによって、噴孔から噴射される燃料の微粒化及び低ペネトレーション化が促進される。
また、上記の態様において、前記第2孔部の前記一側に位置する第2一側壁面が、前記第1一側壁面と同じ方向に連続して延びているとよい。
この態様によれば、第1孔部を形成するときに穿孔した孔の一部を利用して第2孔部を形成することができるため、第2孔部の加工が容易になる。
また、上記の態様において、前記第3孔部の前記一側に位置する第3一側壁面が、前記第3他側壁面に対して略平行に延びているとよい。
この態様によれば、第3孔部をドリルによる穿孔によって形成することができ、第3孔部の加工が容易になる。
また、上記の態様において、前記第3孔部の前記一側に位置する第3一側壁面が、前記第1一側壁面と略平行に延びているとよい。
この態様によれば、第3孔部を第1孔部と共通の方向から穿孔によって形成することができ、第3孔部の加工が容易になる。
また、上記の態様において、前記第2孔部の流路断面積が、前記第1孔部の流路断面積より大きく、前記第3孔部の流路断面積が、前記第2孔部の流路断面積より大きいとよい。
この態様によれば、第1孔部において第1一側壁面から剥離した燃料流と、第2他側壁面及び第3他側壁面との衝突が避けられ、燃料流の噴霧広がり角の狭角化が抑制される。
また、上記の態様において、前記第1孔部は、直線状に延びる等径の円孔であるとよい。
この態様によれば、第1孔部の加工が容易になる。
また、上記の態様において、前記第3孔部は、直線状に延びる等径の円孔であるとよい。
この態様によれば、第3孔部の加工が容易になる。
以上の構成によれば、インジェクタにおいて燃料の微粒化及び低ペネトレーション化が図れる。
第1実施形態に係るインジェクタを備えた内燃機関の断面図 インジェクタの断面図 インジェクタの先端部を拡大して示す断面図 ノズル先端部を内面側から見た平面図 ノズル先端部を外面側から見た平面図 第1噴孔及び第6の噴孔の断面図(図2のVI−VI断面図) 第2噴孔の断面図(図2のVII−VII断面図) 第4噴孔の断面図(図2のVIII−VIII断面図) 第1噴孔の断面図 (A)第1比較例、(B)第2比較例に係る噴孔を示す断面図 第1実施形態に係る噴孔における燃料の流れを示す説明図 実施形態及び比較例に係るインジェクタの燃料の噴霧形状の画像 実施形態及び比較例に係るインジェクタから噴射された燃料のペネトレーションを示すグラフ 実施形態及び比較例に係るインジェクタから噴射された燃料の粒子径を示すグラフ 第2実施形態に係る第1噴孔の断面図 第3実施形態に係るインジェクタの先端部を拡大して示す断面図
以下、図面を参照して、本発明を自動車の直噴式内燃機関のインジェクタに適用した実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、自動車の内燃機関1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に接合されたシリンダヘッド3とを有する。シリンダブロック2にはシリンダ4が形成されており、シリンダ4にはピストン5がシリンダ4の軸線に沿って摺動可能に受容されている。シリンダヘッド3の各シリンダ4に対向する部分には、略半球状に凹設された燃焼室凹部6が形成されている。燃焼室凹部6は、ピストン5の上面との間に燃焼室7を形成する。
燃焼室凹部6の一側には一対の吸気ポート11が開口している。各吸気ポート11は、燃焼室凹部6からシリンダヘッド3の一側の側壁へと延び、開口している。燃焼室凹部6の他側には一対の排気ポート12が開口している。各排気ポート12は、燃焼室凹部6からシリンダヘッド3の他側の側壁へと延び、開口している。各吸気ポート11及び各排気ポート12と燃焼室凹部6との境界部には、各ポートを開閉するポペット弁である吸気弁13及び排気弁14が設けられている。燃焼室凹部6の中央部であって、各吸気ポート11及び各排気ポート12に囲まれた部分には、シリンダヘッド3を上下に貫通する点火プラグ取付孔16が形成されている。点火プラグ取付孔16には、点火プラグ17が挿入され、固定されている。
燃焼室凹部6の一側の縁部であって、一対の吸気ポート11間には、インジェクタ孔19の内端が開口している。インジェクタ孔19は、直線状の軸線に沿って延び、外端がシリンダヘッド3の一側の側壁に開口している。インジェクタ孔19の外端は、一側の側壁において、吸気ポート11よりもシリンダブロック2側に配置されている。
インジェクタ孔19には、インジェクタ20が挿入されている。インジェクタ20は、所定の軸線に沿って延在した装置である。インジェクタ20の軸線に沿った一端側を先端、相反する他端側を基端とすると、インジェクタ20は、先端が燃焼室7に臨み、基端側がインジェクタ孔19からシリンダヘッド3の外方に突出するようにインジェクタ孔19に挿入される。
図2に示すように、インジェクタ20は、先端側に設けられたノズル21と、ノズル21の基端側に結合されたハウジング22と、ノズル21内に進退可能に受容された弁体23と、ノズル21及びハウジング22に支持されたソレノイド24とを有する。ハウジング22の外面には、樹脂からなる被覆材25がインサートモールドされている。
ノズル21は、所定の軸線X(以下、ノズル軸線Xという)に沿って延び、内部に燃料が流れる第1流路26が形成された筒形のノズル本体部27を有する。ノズル軸線Xは、インジェクタ20の軸線と同軸に配置されている。ノズル本体部27の基端部は、先端部に対して拡径され、基端側に向けて開口している。ノズル本体部27の先端部は、ノズル先端部28によって閉塞されている。本実施形態ではノズル先端部28はノズル本体部27に組み付けられた別部材であるが、他の実施形態ではノズル先端部28はノズル本体部27と一体の部材であってもよい。
図3に示すように、ノズル先端部28は、基端側(第1流路26側)を向く部分に内面31を備え、先端側を向く部分に外面32を備えている。後述するが、ノズル先端部28は、その内面31に弁座29が形成されると共に、内面31から外面32に貫通する複数の噴孔35が形成されている。本実施形態では、第1〜第6噴孔35A、35B、35C、35D、35E、35Fが形成されている(図4、図5参照)。以下の説明において、符号の添え字A〜Fは、第1〜第6噴孔35A〜35Fに対応した構成を表し、総称する場合には添え字A〜Fを省略する。
図2に示すように、ハウジング22は、第1ハウジング37と、第2ハウジング38とを組み合わせて形成されている。第1ハウジング37は、両端が開口した筒形に形成され、内部に燃料が流れる第2流路39が形成されている。第1ハウジング37の一端はノズル本体部27の基端開口に挿入され、第1流路26と第2流路39とは互いに接続されている。第1ハウジング37は、その外面において一端から所定の距離をおいた部分に径方向外方に突出した円環状の第1フランジ41を有する。第1フランジ41がノズル本体部27の基端の端面に当接することによって、ノズル本体部27及び第1ハウジング37の相対位置が定められている。第1フランジ41は、ノズル本体部27の基端部の外周面よりも外方に突出している。
第2ハウジング38は、両端が開口した筒形に形成され、その先端部に径方向内向きに突出した円環状の第2フランジ42を有する。第2ハウジング38の内周面が第1フランジ41の外周面に当接し、第2フランジ42の内周面がノズル本体部27の基端部の外周面に当接するように、第2ハウジング38はノズル本体部27及び第1ハウジング37の外周側に装着される。ノズル本体部27の基端部、第2ハウジング38、第1フランジ41、及び第2フランジ42によって画定される、ノズル軸線Xを中心とした環状空間には、環状のソレノイド24が配置されている。ソレノイド24は、被覆材25によって形成されたコネクタ内の端子と配線を介して接続されている。ソレノイド24は、端子を介して制御回路と接続され、電力の供給を受ける。
弁体23は、第1流路26内をノズル軸線Xに沿って延びる柱状の軸部45と、軸部45の基端に同軸に設けられた円板部46とを有する。円板部46は所定の厚みを有し、外周面においてノズル本体部27の基端部の内周面に摺接している。円板部46には、厚み方向に貫通する複数の通路孔47が形成されている。弁体23は、ノズル21に対してノズル軸線Xに沿った方向に変位可能となっている。軸部45の先端部48は、弁座29に着座可能な球形に形成されている。
第1ハウジング37の第2流路39には、両端が開口した筒形のばね座51が圧入されている。ばね座51と円板部46との間には、圧縮コイルばねであるばね52が介装されている。ばね52は、弁体23が弁座29に着座する方向、すなわちノズル21に対して弁体23を先端側に付勢している。
第1ハウジング37の基端部は燃料配管53に接続され、第1及び第2流路26、39には、燃料配管53を介して、燃料ポンプによって昇圧された燃料が供給される。弁体23が弁座29に着座した閉弁状態では、噴孔35への燃料の供給が遮断され、噴孔35から燃料は噴射されない。ソレノイド24に電力が供給されると、ソレノイド24によって第1ハウジング37の先端部が磁化され、円板部46が第1ハウジング37の先端部に吸引され、弁体23が弁座29から離れる。これにより、各噴孔35に燃料が供給され、各噴孔35から燃料が噴射される。
以下、ノズル先端部28の周辺構造について詳述する。図3、図4及び図6に示すように、ノズル先端部28の内面31には、ノズル軸線Xを中心として先端側に凹んだテーパ面60が形成されている。テーパ面60は、基端側から先端側にかけてノズル軸線Xとの距離が漸減している。テーパ面60はノズル軸線Xを中心とした環状に形成されている。内面31におけるテーパ面60より内側の部分には、テーパ面60に対して先端側に凹んだサック部61が形成されている。ノズル先端部28の外面32の中央部は、テーパ面60及びサック部61に対応して先端側に突出している。
環状に形成されたテーパ面60の外周部(すなわち基端側部分)は、円環状の弁座29を形成している。軸部45の先端部48の外面は、半球面や円錐台面等に形成されている。軸部45の先端部48の外面と弁座29とは、ノズル軸線Xを中心とした環状の接触面を形成する。軸部45の先端部48が弁座29に着座した状態で、軸部45の先端部48の外面と、テーパ面60の内周部分及びサック部61との間には空隙62が形成される。軸部45の先端部48が弁座29に着座した閉弁状態では、空隙62と第1流路26とは弁体23によって互いに遮断される。
テーパ面60の内周部には、各噴孔35の内面31側の開口端(以下、内端という)が形成されている。各噴孔35A〜35Fの内端は、ノズル軸線Xを中心とした所定の円周上に、等間隔に配置されている。内燃機関1のシリンダ軸線を基準とした上下方向において、第1噴孔35Aは円周上の最上部に配置され、第6噴孔35Fは最下部に配置され、第2及び第3噴孔35B、35Cは第1噴孔35Aの両隣に配置され、第4及び第5噴孔35D、35Eは第6噴孔35Fの両隣に配置されている。すなわち、内面31側から見て、ノズル軸線Xを中心とした右回りに、第1噴孔35A、第2噴孔35B、第4噴孔35D、第6噴孔35F、第5噴孔35E、第3噴孔35Cの順で配置されている(図4参照)。
図5に示すように、各噴孔35の軸線Yは、互いに相違する方向に延在している。第1噴孔35Aの軸線YA、第6噴孔35Fの軸線YF、及びノズル軸線Xは、共通の基準面Z上に配置されている。基準面Zは、インジェクタ20が内燃機関1に取り付けられた状態において、上下方向(シリンダ軸線の延在方向)に延在する。第1噴孔35Aの軸線YAは、ノズル軸線Xと略平行に配置されている。第6噴孔35Fの軸線YFは、基準面Z上において、ノズル軸線Xに対して先端側が下方に傾斜している。第2噴孔35Bの軸線YBと第3噴孔35Cの軸線YCとは、基準面Zを対称面として互いに対称形(左右対称形)になるように配置されている。第2噴孔35Bの軸線YB及び第3噴孔35Cの軸線YCは、ノズル軸線Xに対して先端側が下方かつ左右(基準面Zから離れる方向)に傾斜している。第4噴孔35Dの軸線YDと第5噴孔35Eの軸線YEとは、基準面Zを対称面として互いに対称形(左右対称形)になるように配置されている。第4噴孔35Dの軸線YD及び第5噴孔35Eの軸線YEは、ノズル軸線Xに対して先端側が下方かつ左右(基準面Zから離れる方向)に傾斜している。第4噴孔35Dの軸線YD及び第5噴孔35Eの軸線YEは、第2噴孔35Bの軸線YB及び第3噴孔35Cの軸線YCよりも、ノズル軸線Xに対して、下方への傾斜角が大きく、かつ左右への傾斜角が大きく設定されている。第6噴孔35Fの軸線YFは、第2噴孔35Bの軸線YB及び第3噴孔35Cの軸線YCよりも、ノズル軸線Xに対して下方への傾斜角が小さく設定されている。
第1〜第6噴孔35A〜35Fの燃料噴射方向DA〜DFは、図1に示すように、シリンダ軸線及びノズル軸線Xと直交する方向から見て、上下に広がりを有する。第1噴孔35Aの燃料噴射方向DAは、ノズル軸線Xと略平行になり、第6噴孔35Fの燃料噴射方向DF、第2及び第3噴孔35B、35Cの燃料噴射方向DB、DC、第4及び第5噴孔35D、35Eの燃料噴射方向DD、DEの順でノズル軸線Xに対して下方への角度が大きくなる。
図4及び図6に示すように、テーパ面60(燃料通路壁面)の各噴孔35の縁部におけるノズル軸線Xから離れた径方向外側部分には、凹部65が凹設されている。凹部65は、ノズル軸線Xを中心とした環状に形成され、各噴孔35の径方向外側部分を通過している。凹部65は、各噴孔35の径方向外側部分の角部の稜線を切り欠くように形成されている。凹部65は、ノズル軸線Xと直交する方向に延在し、ノズル軸線Xを中心とした環状をなす平面状の底部66と、底部66に対して略直角に延び、ノズル軸線Xを中心とした円周面を形成する壁部67とを有する。凹部65の底部66は、各噴孔35に繋がっている。凹部65の幅(ノズル軸線Xの径方向における底部66の長さ)は、各噴孔35の内端の半径に対して80%〜150%であることが好ましく、凹部65の深さ(壁部67の高さ)は、各噴孔35の内端の半径に対して80%〜150%であることが好ましい。
図6は第1噴孔35Aの軸線YA及び第6噴孔35Fの軸線YFを含む平面でノズル先端部28を切断した断面であり、図7は第2噴孔35Bの軸線YBを含む平面でノズル先端部28を切断した断面であり、図8は第4噴孔35Dの軸線YDを含む平面でノズル先端部28を切断した断面である。図6〜図8に示すように、第1〜第5噴孔35A〜35Eは、基端側から順に、第1孔部71、第2孔部72、及び第3孔部73を有する。第1孔部71は、直線状に延びる等径の円孔である。第1孔部71A〜71Eの軸線を第1〜第5噴孔35A〜35Eの軸線YA〜YEとする。
第1〜第5噴孔35A〜35Eの第1孔部71A〜71Eは、テーパ面60からテーパ面60の垂直線に対して一側に傾斜して延びる直線状の円孔であり、第1孔部71A〜71Eの傾斜方向である一側にテーパ面60と鋭角をなす第1一側壁面81A〜81Eを備え、一側と相反する他側にテーパ面60と鈍角をなす第1他側壁面82A〜82Eを備えている。第2孔部72は、第1孔部71の傾斜方向である一側に第2一側壁面83を備え、他側に第2他側壁面84を備えている。第3孔部73は、第1孔部71の傾斜方向である一側に第3一側壁面85を備え、他側に第3他側壁面86を備えている。
第2他側壁面84は、第1他側壁面82に対して、先端側が他側に向うように更に傾斜している。また、第3他側壁面86は、第2他側壁面84に対して、先端側が他側に向うように更に傾斜している。すなわち、第2他側壁面84がテーパ面60の垂直線に対する角度は第1他側壁面82がテーパ面60の垂直線に対する角度より大きく、第3他側壁面86がテーパ面60の垂直線に対する角度は第2他側壁面84がテーパ面60の垂直線に対する角度より大きい。
第1噴孔35Aの第1孔部71Aの傾斜方向である一側はノズル軸線Xを中心とした径方向内側であり、他側はノズル軸線Xを中心とした径方向外側である。第2〜第5噴孔35B〜35Eでは、第1孔部71B〜71Eの傾斜方向である一側は、ノズル軸線Xを中心とした径方向に対して角度を有する。
第3一側壁面85の第2一側壁面83との境界部は、先端側に向うにつれて一側に向うように傾斜している。第3一側壁面85の先端側部分は、直線状に延びている。
第2孔部72の流路断面積は、第1孔部71の流路断面積より大きく、第3孔部73の流路断面積は第2孔部72の流路断面積より大きく形成されている。本実施形態では、各噴孔35において、第2一側壁面83が第1一側壁面81と同じ方向に連続して延びている。また、第3一側壁面85の先端側部分が第1一側壁面81と略平行に延びている。
他の表現を用いて記載すると、第1〜第5噴孔35A〜35Eは、図9に示すように、テーパ面60からテーパ面60の垂直線に対して一側に傾斜して延びる直線状の円孔である小径部91と、小径部91の先端側に同軸に配置され、先端側に向うほど内径が漸増するテーパ部92と、テーパ部92の先端側に同軸に配置され、小径部91よりも内径が大きい直線状の円孔である大径部93と、小径部91とテーパ部92との境界部の一側と相反する他側において稜線を切り欠くように凹設された第1拡張部94と、大径部93の他側の壁面を他側に拡張するべく凹設され、第1拡張部94と連続すると共にノズル先端部28の外面32に連続した第2拡張部95とを有する。小径部91は第1孔部71に対応し、小径部91とテーパ部92との境界部及び第1拡張部94が第2孔部72に対応し、テーパ部92と大径部93との境界部、大径部93、及び第2拡張部95が第3孔部73に対応する。第1拡張部94の幅は小径部91の直径と等しく設定され、第2拡張部95の幅は大径部93の直径と等しく設定されているとよい。小径部91の傾斜方向と直交する方向から見て、第1拡張部94の壁面は小径部91の壁面よりも先端側に向うにつれて他側に向うように傾斜し、第2拡張部95の壁面は第1拡張部94の壁面よりも先端側に向うにつれて他側に向うように更に傾斜している。
第1拡張部94の基端側の端部は、小径部91の一側の壁面の軸線方向における長さの中央と対応する位置に配置されているとよい。
図6に示すように、第6噴孔35Fは、テーパ面60からテーパ面60の垂直線に対して一側に傾斜して延びる直線状の円孔である小径部101と、小径部101の先端側に同軸に配置され、先端側に向うほど内径が漸増するテーパ部102と、テーパ部102の先端側に同軸に配置され、小径部101よりも内径が大きい直線状の円孔である大径部103とを有する。
以上のように構成した第1実施形態に係るインジェクタ20の効果について説明する。以下の説明では、第1噴孔35と、第1比較例に係る噴孔200と、第2比較例に係る噴孔300との比較によって第1噴孔35の効果を説明する。図10(A)に示すように、第1比較例に係る噴孔200は、テーパ面60からテーパ面60の垂直線に対して径方向内側に傾斜して延びる直線状の円孔である小径部201と、小径部201の先端側に同軸に配置され、先端側に向うほど内径が漸増するテーパ部202と、テーパ部202の先端側に同軸に配置され、小径部201よりも内径が大きい直線状の円孔である大径部203とを有する。図10(B)に示すように、第2比較例に係る噴孔200は、第1比較例と同様の小径部301、テーパ部302、及び大径部303を有し、更にテーパ面60の小径部301の径方向外側に位置する部分に凹部304を有する。凹部304は、第1実施形態に係る凹部65と同様の構成を有する。第1比較例及び第2比較例は、噴孔の形状及び凹部の有無のみが第1実施形態と異なり、他の構成は同様である。
インジェクタ20では、弁体23が弁座29から離れたときに、ノズル外周側からノズル中央側に向けて燃料が流れる。そのため、各噴孔35A、200、300の内端に流入する燃料は、ノズル軸線Xを中心とした径方向において、ノズル中央側から噴孔35に向う流れ(外向き流)よりもノズル外周側から噴孔35に向う流れ(内向き流)の方が強くなる。
図10(A)に示すように、噴孔200の場合、噴孔200の内端の径方向外側部分が鈍角に形成され、かつ径方向外側部分が鋭角に形成されているが、燃料の外向き流は噴孔200の内端に流入するときに内向き流に押されて、小径部201の径方向内側の壁面に沿うように流れる。そのため、鋭角部において燃料の剥離が生じない。
図10(B)に示すように、噴孔300の場合、テーパ面60の噴孔300の径方向外側部分に凹部65が形成されているため、燃料の内向き流は凹部65において流速が低下する。これにより、燃料の外向き流と、内向き流との速度差が小さくなる。そのため、燃料の内向き流が外向き流を押す作用が小さくなり、燃料の外向き流は鋭角部において小径部201の径方向内側の壁面から剥離する。これにより、燃料流には小径部201の径方向内側の壁面から剥離することによってキャビテーションが発生し、燃料の微粒化が促進される。しかしながら、燃料流が小径部201の径方向内側の壁面から剥離し、径方向外側の壁面に近寄ることによって、噴孔300内において燃料流の流路が狭まり、噴霧広がり角が狭角化する。そのため、燃料流のペネトレーションが低下しないことがある。
図11に示すように、第1実施形態に係る噴孔35Aでは、第2比較例と同様に、燃料の内向き流は凹部65において流速が低下する。これにより、燃料の外向き流と、内向き流との速度差が小さくなり、燃料の内向き流が外向き流を押す作用が小さくなり、燃料の外向き流は第1一側壁面81Aとテーパ面60との境界に形成された鋭角の角部において、第1一側壁面81Aから剥離する。燃料流が第1一側壁面81Aから剥離することによって、燃料流には第1一側壁面81Aとの間に発生する剥離渦に起因するキャビテーションが発生し、燃料の微粒化が促進される。燃料流が第1一側壁面81Aから剥離すると、燃料流は他側の壁面に近寄ることになるが、第1他側壁面82Aより第2他側壁面84Aが他側に傾斜しており、かつ第2他側壁面84Aより第3他側壁面86Aが他側に傾斜しているため、燃料流の向きが第2他側壁面84A及び第3他側壁面86Aに制限されることが避けられ、燃料流の噴射広がり角の狭角化が避けられる。また、第1他側壁面82Aに対して第2他側壁面84Aが他側に傾斜しており、燃料の流路が拡大しているため、第1他側壁面82Aと第2他側壁面84Aとの境界部において剥離渦が発生して更に微粒化が促進される。同様に、第2他側壁面84Aに対して第3他側壁面86Aが他側に傾斜しており、燃料の流路が拡大しているため、第2他側壁面84Aと第3他側壁面86Aとの境界部において剥離渦が発生して微粒化が促進される。これらによって、燃料の微粒化及び低ペネトレーション化が達成される。
凹部65は、第1一側壁面81Aとテーパ面60との境界に形成された鋭角の角部において燃料が剥離し得るように、燃料の外向き流に対して内向き流の流速を低減させる。凹部65の大きさは、燃料の外向き流の流速が内向き流の流速以上となる大きさに形成されていることが好ましい。
図12は、第1実施形態に係る噴孔35A、第1比較例に係る噴孔200、及び第3比較例に係る噴孔300から噴射された燃料の噴霧フォームを示す画像である。この画像は、燃料圧力を15MPa、噴射場を常温大気圧として、燃料噴射後2ms後に撮像したものである。図中のX軸は噴霧フォームの左右方向への広がりを示す平面視の画像であり、Y軸は噴霧フォームの上下方向への広がりを示す側面視の画像である。画像から明らかなように、噴孔35Aから噴射された燃料の噴霧フォームは、噴孔200、300の場合に比べて、到達距離が短く、かつ噴霧の中心に見える直線状の芯部の勢いが弱くなっていることが確認される。これにより、噴孔35Aの場合は、噴孔200及び噴孔300の場合に比べて燃料流のペネトレーションが低下していることが確認される。
図13は、第1実施形態に係るインジェクタ20、第1実施形態に係るインジェクタ20の第1〜第5噴孔35A〜35Eを第1比較例に係る噴孔200に置換した第1比較例に係るインジェクタ、及び第1実施形態に係るインジェクタ20の第1〜第5噴孔35A〜35Eを第2比較例に係る噴孔300に置換した第2比較例に係るインジェクタにおいて、燃料圧力とペネトレーションとの関係をグラフである。図13から、第1実施形態に係るインジェクタは、第1及び第2比較例に係るインジェクタに比べて、燃料圧力の全ての領域においてペネトレーション(噴霧の到達距離)が小さいことが確認された。
図14は、第1実施形態に係るインジェクタ20、第1比較例に係るインジェクタ、及び第2比較例に係るインジェクタにおいて、燃料圧力と燃料の平均粒子径との関係をグラフである。粒子径は、ザウター平均粒子径(SMD)である。図14から、第1実施形態に係るインジェクタは、第1及び第2比較例に係るインジェクタに比べて、燃料圧力の全ての領域において平均粒子径が小さいことが確認された。
(第2実施形態)
第1実施形態に対して噴孔35の形状を一部変更した第2実施形態に係る噴孔35について説明する。図15に示すように、第3一側壁面85と第3他側壁面86とは互いに平行に延在する部分を有してもよい。この場合、第3孔部73の先端側部分は直線状に延びる等径の円孔に形成されるとよい。このよう構成すると、第3孔部73の加工が容易になる。
第2実施形態に係る噴孔35は、他の表現を用いて記載すると、テーパ面60からテーパ面60の垂直線に対して一側に傾斜して延びる直線状の円孔である小径部91と、小径部91の先端側に一側と相反する他側に向けて傾斜して配置され、先端側に向うほど内径が漸増するテーパ部92と、テーパ部92の先端側に同軸に配置され、小径部91よりも内径が大きい直線状の円孔である大径部93と、小径部91とテーパ部92との境界部の一側と相反する他側において稜線を切り欠くように凹設された第1拡張部94とを有する構成となる。
(第3実施形態)
第1実施形態に対して凹部65を省略し、代わりに軸部45の先端部48の表面に凹部89を形成した第3実施形態について説明する。図16に示すように、軸部45の先端部48の表面であって、噴孔35の内端の径方向外側に対向する部分には凹部89が形成されている。凹部89は、ノズル軸線Xを中心とした環状に形成されている。凹部89は、凹部65と同様に噴孔35に向けて径方向内向きに流れる燃料の内向き流の流路を拡大し、燃料の内向き流の流速を低下させる。他の実施形態では、凹部89は、ノズル軸線Xを中心とした環状ではなく、各噴孔35に対応した部分に断続的に設けられてもよい。また、他の実施形態では、インジェクタ20は、凹部65と凹部89の少なくとも一方を有しているとよい。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。
1 :内燃機関
20 :インジェクタ
21 :ノズル
23 :弁体
26 :第1流路
27 :ノズル本体部
28 :ノズル先端部
29 :弁座
35 :噴孔
39 :第2流路
60 :テーパ面
71 :第1孔部
72 :第2孔部
73 :第3孔部
78 :外側角部
81 :第1一側壁面
82 :第1他側壁面
83 :第2一側壁面
84 :第2他側壁面
85 :第3一側壁面
86 :第3他側壁面
X :ノズル軸線
Y :噴孔の軸線

Claims (6)

  1. 所定のノズル軸線に沿って延び、内部に燃料通路が形成された筒形のノズル本体部、及び前記ノズル本体部の先端に設けられ、前記燃料通路側を向く燃料通路壁面に環状の弁座を備えると共に、前記燃料通路壁面の前記弁座よりも内側の部分から外面に貫通する複数の噴孔が形成されたノズル先端部を備えたノズルと、前記燃料通路内に前記ノズル軸線に沿って変位可能に設けられ、前記弁座に着座可能な弁体とを有するインジェクタであって、
    前記噴孔は、前記燃料通路側から第1孔部、第2孔部、及び第3孔部を備え、
    前記第1孔部は、前記燃料通路壁面から前記燃料通路壁面の垂直線に対して一側に傾斜して延び、前記一側に前記燃料通路壁面と鋭角をなす第1一側壁面を備え、前記一側と相反する他側に前記燃料通路壁面と鈍角をなす第1他側壁面を備え、
    前記第2孔部は、前記第1他側壁面に接続すると共に前記第1他側壁面に対して前記他側に傾斜した第2他側壁面を備え、
    前記第3孔部は、前記第2他側壁面に接続する共に前記第2他側壁面に対して前記他側に傾斜した第3他側壁面を備え、
    前記燃料通路壁面の前記第1孔部の縁部における前記ノズル軸線から離れた径方向外側部分、及び前記弁体の表面において前記径方向外側部分に対向する部分の少なくとも一方に凹部が形成され
    前記第3孔部の前記一側に位置する第3一側壁面が、前記第3他側壁面に対して略平行に延びていることを特徴とすることを特徴とするインジェクタ。
  2. 所定のノズル軸線に沿って延び、内部に燃料通路が形成された筒形のノズル本体部、及び前記ノズル本体部の先端に設けられ、前記燃料通路側を向く燃料通路壁面に環状の弁座を備えると共に、前記燃料通路壁面の前記弁座よりも内側の部分から外面に貫通する複数の噴孔が形成されたノズル先端部を備えたノズルと、前記燃料通路内に前記ノズル軸線に沿って変位可能に設けられ、前記弁座に着座可能な弁体とを有するインジェクタであって、
    前記噴孔は、前記燃料通路側から第1孔部、第2孔部、及び第3孔部を備え、
    前記第1孔部は、前記燃料通路壁面から前記燃料通路壁面の垂直線に対して一側に傾斜して延び、前記一側に前記燃料通路壁面と鋭角をなす第1一側壁面を備え、前記一側と相反する他側に前記燃料通路壁面と鈍角をなす第1他側壁面を備え、
    前記第2孔部は、前記第1他側壁面に接続すると共に前記第1他側壁面に対して前記他側に傾斜した第2他側壁面を備え、
    前記第3孔部は、前記第2他側壁面に接続する共に前記第2他側壁面に対して前記他側に傾斜した第3他側壁面を備え、
    前記燃料通路壁面の前記第1孔部の縁部における前記ノズル軸線から離れた径方向外側部分、及び前記弁体の表面において前記径方向外側部分に対向する部分の少なくとも一方に凹部が形成され、
    前記第3孔部の前記一側に位置する第3一側壁面が、前記第1一側壁面と略平行に延びていることを特徴とするインジェクタ。
  3. 所定のノズル軸線に沿って延び、内部に燃料通路が形成された筒形のノズル本体部、及び前記ノズル本体部の先端に設けられ、前記燃料通路側を向く燃料通路壁面に環状の弁座を備えると共に、前記燃料通路壁面の前記弁座よりも内側の部分から外面に貫通する複数の噴孔が形成されたノズル先端部を備えたノズルと、前記燃料通路内に前記ノズル軸線に沿って変位可能に設けられ、前記弁座に着座可能な弁体とを有するインジェクタであって、
    前記噴孔は、前記燃料通路側から第1孔部、第2孔部、及び第3孔部を備え、
    前記第1孔部は、前記燃料通路壁面から前記燃料通路壁面の垂直線に対して一側に傾斜して延び、前記一側に前記燃料通路壁面と鋭角をなす第1一側壁面を備え、前記一側と相反する他側に前記燃料通路壁面と鈍角をなす第1他側壁面を備え、
    前記第2孔部は、前記第1他側壁面に接続すると共に前記第1他側壁面に対して前記他側に傾斜した第2他側壁面を備え、
    前記第3孔部は、前記第2他側壁面に接続する共に前記第2他側壁面に対して前記他側に傾斜した第3他側壁面を備え、
    前記燃料通路壁面の前記第1孔部の縁部における前記ノズル軸線から離れた径方向外側部分、及び前記弁体の表面において前記径方向外側部分に対向する部分の少なくとも一方に凹部が形成され、
    前記第3孔部は、直線状に延びる等径の円孔であることを特徴とするインジェクタ。
  4. 前記第2孔部の前記一側に位置する第2一側壁面が、前記第1一側壁面と同じ方向に連続して延びていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載のインジェクタ。
  5. 前記第2孔部の流路断面積が、前記第1孔部の流路断面積より大きく、
    前記第3孔部の流路断面積が、前記第2孔部の流路断面積より大きいことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載のインジェクタ。
  6. 前記第1孔部は、直線状に延びる等径の円孔であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載のインジェクタ。
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