JP6201907B2 - ノズルボディの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射弁に用いられるノズルボディの製造方法に関する。
従来から、燃料噴射弁により噴射される燃料を微粒化して燃料と空気との混合を促進する技術がある。特許文献1に開示された燃料噴射弁のノズルボディは、弁座と弁体の軸心との間に噴孔を有し、当該噴孔の燃料流入口から燃料流出口に向けて砥粒流動体を流すことによって噴孔の燃料流入口の縁の全周が丸められている。これにより、燃料が持つ運動エネルギをロスなく噴孔の燃料流出口まで導いて流速を高めることによって、燃料の微粒化を図っている。また、噴孔の燃料流入口の縁が丸いと、閉弁間際に軸心付近にある燃料が噴孔へ流れ易くなる。
特開2008−68360号公報
ところで、燃圧が比較的低い場合などには、噴孔の燃料流入口の縁を尖らせることによって、当該縁で燃料の流れを剥離させてキャビテーションの発生を促す方が、燃料の微粒化に有効である。この場合、噴孔の燃料流入口の縁は、特許文献1のように研磨を行わず、例えば切削加工や放電加工などで噴孔を形成したままの状態とすればよい。
しかしながら、噴孔の燃料流入口の縁の全周を尖らせたままにすると、前述のように閉弁間際に軸心付近にある燃料を噴孔へ流れ易くする効果が失われる欠点がある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、噴孔から噴射される燃料の微粒化を図りつつ、閉弁間際に軸心付近にある燃料を噴孔へ流れ易くするノズルボディの製造方法を提供することである。
第一の発明は、弁体が当接可能な弁座を形成し、当該弁座から前記弁体の軸心に向かって燃料が流れ、前記弁座と前記軸心との間に噴孔を有し、当該噴孔の燃料流入口の縁のうち軸心側に位置する軸心側縁部を形成している壁面の最小曲率半径が、弁座側に位置する弁座側縁部を形成している壁面の最小曲率半径よりも大きいノズルボディの製造方法であって、マスキング工程と、流体研磨工程とを含む。マスキング工程では、弁座側縁部を覆うようにマスキング治具がセットされる。流体研磨工程では、噴孔の燃料流入口から燃料流出口に向けて砥粒流動体が流されて、軸心側縁部が研磨されて最小曲率半径が大きくなる。
第二の発明は、弁体が当接可能な弁座を形成し、当該弁座から前記弁体の軸心に向かって燃料が流れ、前記弁座と前記軸心との間に噴孔を有し、当該噴孔の燃料流入口の縁のうち軸心側に位置する軸心側縁部を形成する壁面が、弁座側に位置する弁座側縁部を形成する壁面よりも丸みを帯びており、弁座側に位置する弁座側縁部を形成する壁面はシャープエッジであるノズルボディの製造方法であって、マスキング工程と、流体研磨工程とを含む。マスキング工程では、弁座側縁部を覆うようにマスキング治具がセットされる。流体研磨工程では、噴孔の燃料流入口から燃料流出口に向けて砥粒流動体が流されて、軸心側縁部が研磨されて丸められる。
本発明によれば、弁座側縁部を尖らせつつ軸心側縁部を丸めることができる。したがって、尖った弁座側縁部で燃料の流れを剥離させてキャビテーションの発生を促すことによって燃料の微粒化を図りつつ、丸みを帯びた軸心側縁部によって閉弁間際に軸心付近の燃料を噴孔へ流れ易くすることができる。
本発明の第1実施形態によるノズルボディが適用された燃料噴射弁を説明する断面図である。 図1の燃料噴射弁の先端部の拡大断面図である。 図2のIII部分の拡大図である。 図3のノズルボディの底部を矢印IV方向から見た図である。 図3のV部分の拡大図である。 図3のノズルボディとニードルとの間に形成される流路における燃料の流れを概念的に示す図である。 図1のノズルボディの製造方法を説明する図である。 図7のマスキング治具およびノズルボディの底部を矢印VIII方向から見た図である。 本発明の第2実施形態によるノズルボディの底部を示す図である。 図9のノズルボディの製造方法を説明する図であって、マスキング治具およびノズルボディの底部を軸方向から見た図である。 本発明の第3実施形態によるノズルボディの製造方法を説明する図であって、マスキング治具およびノズルボディの縦断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁を図1に示す。燃料噴射弁10は、例えば、図示しない内燃機関の各気筒に設けられ、燃焼室に直接的に燃料を噴射するものである。
[全体構成]
先ず、燃料噴射弁10の全体構成について図1、図2を参照して説明する。
燃料噴射弁10は、ハウジング21、ノズルボディ31、ニードル41、可動コア48、コイル51、固定コア52、およびスプリング53等を備えている。
ハウジング21は、第1筒部材22、第2筒部材23および第3筒部材24から構成されている。第1筒部材22、第2筒部材23および第3筒部材24は、その順で軸方向へ連なるように配置され、互いに接合されている。第1筒部材22および第3筒部材24は磁性材から作られている。一方、第2筒部材23は非磁性材から作られている。
ノズルボディ31は、有底筒状であり、ハウジング21の第1筒部材22のうち第2筒部材23とは反対側の端部に固定されている筒部32と、筒部32の一方の端部を塞いでいる底部33とを形成している。底部31は複数の噴孔34を有している。
ニードル41は、ハウジング21およびノズルボディ31の内側に設けられ、軸方向へ往復移動可能である。ニードル41とハウジング21との間、および、ニードル41とノズルボディ31の筒部32との間には、筒状空間42が形成されている。ニードル41のノズルボディ31側の端部は、ノズルボディ31の底部33の内壁にある環状の弁座35に接近および離間可能なシール部43を形成している。シール部43は、弁座35から離間すると、筒状空間42と噴孔34とを接続するシール部通路44を弁座35との間に形成する。以下、シール部43が弁座35から離間する方向を開弁方向といい、シール部43が弁座35に接近する方向を閉弁方向という。ニードル41の他方の端部は、鍔部45を形成している。また、ニードル41の他方の端部は、端面から軸方向へ延びる有底穴46と、有底穴46から径方向外側に貫通する通孔47とを有している。ニードル41は、特許請求の範囲に記載の「弁体」に相当する。
可動コア48は、第1筒部材22および第2筒部材23の内側であって、ニードル41の鍔部45に対しノズルボディ31側に設けられている筒状部材であり、磁性材から作られている。可動コア48の内側にはニードル41が挿入されている。可動コア48は、ハウジング21およびニードル41に対し軸方向へ相対移動可能であり、ノズルボディ31とは反対側に移動したときニードル41の鍔部45に当接可能である。
コイル51は、第2筒部材23および第3筒部材24の外側を囲むように設けられており、通電されると磁力を生じる。
固定コア52は、第3筒部材24の内側であって、可動コア48に対しノズルボディ31とは反対側に設けられている筒状部材であり、第3筒部材24に固定されている。固定コア52は磁性材から作られている。
スプリング53は、圧縮コイルスプリングであり、ニードル41の鍔部45と、固定コア52の内側に圧入固定されたアジャスティングパイプ54との間に設けられ、ニードル41を閉弁方向へ付勢している。
第3筒部材24のうち第2筒部材23とは反対側の端部には、燃料導入パイプ55が接続されている。外部から燃料導入パイプ55に供給された燃料は、固定コア52の内部空間56と、ニードル41の有底穴46および通孔47とを経由して筒状空間42まで流れる。内部空間56、有底穴46、通孔47および筒状空間42は、燃料通路を構成している。
第3筒部材24および燃料導入パイプ55の外側には、樹脂製のモールド部材57が設けられている。モールド部材57が形成しているコネクタ58には、コイル51を通電するための端子59がインサートされている。
以上のように構成された燃料噴射弁10では、コイル51が通電されると、固定コア52、可動コア48、第1筒部材22および第3筒部材24に磁気回路が形成され、可動コア48が固定コア52に磁気吸引される。これにより、ニードル41は、鍔部45に当接する可動コア48によって開弁方向へ移動させられる。このとき、ニードル41のシール部43は、弁座35から離間した状態(開弁状態)となる。開弁状態においては、筒状空間42の燃料は、シール部通路44を経由して噴孔34に流入したのち、燃料流出口65から外部へ噴射される。
また、コイル51への通電が停止されると、ニードル41は、スプリング53によって閉弁方向へ移動させられる。このとき、ニードル41のシール部43は、弁座35に当接した状態(閉弁状態)となる。開弁状態においては、筒状空間42が噴孔34に対して閉鎖され、燃料の噴射が停止される。
[特徴構成]
次に、ノズルボディ31の特徴構成について図3〜図6を参照して説明する。
図3に示すように、底部33の内壁の中央部、すなわち弁座35に対して径方向内側には、凹部61が形成されている。凹部61はサック室62を有している。筒状空間42は、開弁時、シール部通路44を介してサック室62に連通する。
弁座35は、サック室62を囲うように環状に形成され、軸方向においてサック室62側ほど内径が小さくなるテーパ面である。
図3、図4に示すように、噴孔34は、サック室62に連通するよう、軸心AX1と弁座35との間に設けられている。本実施形態では、噴孔34は、軸心AX1まわりの周方向に並ぶように6つ設けられている。噴孔34の燃料流入口63は、凹部61の底面に開口しており、弁座35を含む仮想的な円錐面の母線L上に位置している。また、噴孔34は、燃料流入口63から燃料流出口65に向かって内径が大きくなるようにテーパ状に形成され、且つ中心線AX2が燃料流出口65側ほど径方向外側に位置するように傾斜している。
図3〜図5に示すように、噴孔34のサック室62側の縁、すなわち噴孔34の燃料流入口63の縁は、弁座35側に位置する弁座側縁部66と、軸心AX1側に位置する軸心側縁部67とから構成されている。軸心側縁部67は、弁座側縁部66よりも丸みを帯びている。つまり、軸心側縁部67を形成している壁面の最小曲率半径は、弁座側縁部66を形成している壁面の最小曲率半径よりも大きい。一方、弁座側縁部66は、軸心側縁部67よりも尖ったシャープエッジである。本実施形態では、弁座側縁部66の周長は、軸心側縁部67の周長と同じである。
軸心側縁部67のうち軸心AX1に最も近い箇所を最接近部68とすると、図3、図5は、軸心AX1および最接近部68を通る断面である。噴孔34は、軸心AX1および最接近部68を通る断面において燃料流入口63から燃料流出口65に向かって流路断面積が大きくなるようテーパ状に形成されている。
噴孔34の中心線AX2は、軸心AX1および最接近部68を通る断面において、燃料流出口65側ほど軸心AX1から離れるよう傾斜している。中心線AX2は、燃料流入口63の中心と燃料流出口65の中心とを結ぶ直線である。
軸心側縁部67は、軸心AX1および最接近部68を通る断面において、母線Lと交差することなく、且つ母線Lに対して燃料流出口65とは反対側に位置している。つまり、母線Lは、噴孔34の内壁面69と交差している。
サック室62は、軸心AXが通る部分に位置している全開時燃料停滞空間71と、全開時燃料停滞空間を取り囲む環状空間である全開時燃料流動空間72とから構成されている。全開時燃料停滞空間71では、ニードル41の全開時に燃料の流れが停滞する。一方、全開時燃料流動空間72は、全開時燃料停滞空間71を経由することなくシール部通路44と噴孔34とを接続可能であり、全開時燃料流動空間72には、ニードル41の全開時に燃料が積極的に流れる。
以上のように構成されたノズルボディ31では、図6に示すように、筒状空間42の燃料は、開弁時、シール部通路44から径方向内側に向かう流れを形成してサック室62の全開時燃料流動空間72に流入する。サック室62の全開時燃料流動空間72に流入した燃料は、そのまま母線Lに沿って流れ、噴孔34の内壁面69に衝突する。内壁面69に衝突した燃料は、流れの方向を約90度変えて燃料流出口65に向かう。
また、噴孔34のうち弁座35側の領域では、弁座側縁部66で燃料の流れが剥離することによってキャビテーションが促進され、燃料の気化が進行する。
噴孔34を流れる燃料は、乱れが高く且つ液膜状のままで、さらに一部がキャビテーションにより気化した状態で燃料流出口65から外部に噴射される。そのため、燃料が微粒化される。
サック室62の全開時燃料停滞空間71の燃料は、ニードル41の全開時にはその場で停滞する一方で、ニードル41が全閉する間際には噴孔34を経由して外部へ流れ出ようとする。このとき、軸心側縁部67が丸みを帯びていることによって、燃料が全開時燃料停滞空間71から噴孔34まで流れ易くなっている。
[製造方法]
次に、ノズルボディ31の製造方法について図7、図8を参照して説明する。
ノズルボディ31の製造方法は、マスキング工程および流体研磨工程を含む。
マスキング工程では、弁座側縁部66および弁座35の両方を覆うようにマスキング治具70がセットされる。本実施形態では、マスキング治具70は、金属製であり、弁座35およびサック室62の形状に合わせて段付き状に形成されている。つまり、マスキング治具70は、弁座側縁部66を覆う内周筒部と、弁座35を覆う外周筒部とを有している。
マスキング治具70は、次工程である流体研磨工程で砥粒流動体を流すための流路71を有している。本実施形態では、流路71は、軸心AX1に直交する断面が円形となる通孔である。流路71のうち噴孔34側の開口縁72は、図8に示すように軸心AX1方向から見たとき、各噴孔34の弁座側縁部66と軸心側縁部67との境界を通っている。
流体研磨工程では、噴孔34の燃料流入口63から燃料流出口65に向けて砥粒流動体が流されて、軸心側縁部67が研磨されて丸められる。本実施形態では、流体研磨工程では、図3に示すように軸心AX1と最接近部68とを通る断面において最接近部68の全てが母線Lに対して燃料流出口65とは反対側に位置するように、軸心側縁部67の研磨量が制御される。具体的には、マスキング治具70の流路71に流す砥粒流動体の圧力、砥粒流動体を流す時間(研磨時間)、および、砥粒流動体の種類(材料、粒径)のうち少なくとも1つが調節されることによって、軸心側縁部67の研磨量が制御される。
[効果]
以上説明したように、第1実施形態によるノズルボディ31の製造方法は、弁座側縁部66を覆うようにノズルボディ31にマスキング治具70がセットされるマスキング工程と、噴孔34の燃料流入口63から燃料流出口65に向けて砥粒流動体が流されて、軸心側縁部67が研磨されて丸められる流体研磨工程とを含む。
このような製造方法によれば、弁座側縁部66を尖らせつつ軸心側縁部67を丸めることができる。そのため、尖った弁座側縁部66で燃料の流れを剥離させてキャビテーションの発生を促すことによって燃料の微粒化を図りつつ、丸みを帯びた軸心側縁部67によって閉弁間際に軸心AX1付近の燃料を噴孔34へ流れ易くすることができる。
また、第1実施形態では、流体研磨工程では、軸心AX1と最接近部68とを通る断面において最接近部68が母線Lに対して燃料流出口65とは反対側に位置するように、軸心側縁部67の研磨量が制御される。当該研磨量は、マスキング治具70の流路71に流す砥粒流動体の圧力、砥粒流動体を流す時間(研磨時間)、および、砥粒流動体の種類(材料、粒径)のうち少なくとも1つが調節されることによって制御される。
このように製造されたノズルボディ31によれば、開弁時、シール部通路44から母線Lに沿って流れる燃料を噴孔34の内壁面69に衝突させることができる。そのため、噴孔34を流れる燃料は、乱れが高く且つ液膜状のままで燃料流出口65から外部に噴射される。そのため、燃料の微粒化を促進することができる。
また、第1実施形態では、噴孔34は、軸心AX1および最接近部68を通る断面において燃料流入口63から燃料流出口65に向かって流路断面積が大きくなるようテーパ状に形成されている。このように燃料流入口63に対して燃料流出口65が拡大するよう噴孔34を拡大流路とすることによって、噴孔34内での液膜化を促進させ、燃料のさらなる微粒化を図ることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態では、図9に示すように、ノズルボディ81の噴孔82の弁座側縁部83の周長は、軸心側縁部84の周長よりも長い。つまり、弁座側縁部83の端部は、第1実施形態における弁座側縁部66の端部と比べて軸心AX1側に位置している。
図10に示すように、ノズルボディ81を製造する流体研磨工程で使用されるマスキング治具85の流路86の開口縁87は、第1実施形態におけるマスキング治具70の流路71の開口縁72と比べて内径が小さい。
このように製造されたノズルボディ81によれば、弁座側縁部66による燃料の微粒化の効果を高めることができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態では、図11に示すように、ノズルボディ31を製造する流体研磨工程で使用されるマスキング治具90は、弁座側縁部66を覆う金属製の内周筒部91と、弁座35を覆う樹脂製の外周筒部92とから構成されている。外周筒部92は、内周筒部91よりも軟質であり、弁座35側への軸方向に押し付けられると弾性変形可能である。内周筒部91は、特許請求の範囲に記載の「硬質部」に相当する。外周筒部92は、特許請求の範囲に記載の「軟質部」に相当する。
第3実施形態によれば、マスキング治具90をノズルボディ31の底部33側に向かって軸方向へ押し付けることによって、内周筒部91および外周筒部92の両方を弁座側縁部66および弁座35に確実に当接させることができる。そのため、弁座側縁部66および弁座35が研磨されることを防止することができる。
<他の実施形態>
本発明の他の実施形態では、各噴孔の周方向間隔は等間隔でなくてもよい。また、軸心を基準とした各噴孔の径方向位置は一定でなくてもよい。要するに、各噴孔は、サック室の底面にランダムに配置され得る。
本発明の他の実施形態では、噴孔は、燃料流入口から燃料流出口に向かって内径が一定であってもよいし、燃料流入口から燃料流出口に向かって内径が小さくなってもよい。
本発明の他の実施形態では、噴孔の弁座側縁部の周方向長さが軸心側縁部の周方向長さより小さくてもよい。
前述の実施形態では、ハウジングとノズルボディとが別体に形成される例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、ハウジングとノズルボディとを一体に形成することとしてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10・・・燃料噴射弁
31・・・ノズルボディ
34、82・・・噴孔
35・・・弁座
63・・・燃料流入口
65・・・燃料流出口
66・・・弁座側縁部
67・・・軸心側縁部
70、85、90・・・マスキング治具
AX1・・・軸心

Claims (5)

  1. 燃料噴射弁(10)に用いられ、弁体が当接可能な弁座(35)を形成し、当該弁座から前記弁体の軸心(AX1)に向かって燃料が流れ、前記弁座と前記軸心との間に噴孔(34、82)を有し、当該噴孔の燃料流入口(63)の縁のうち前記軸心側に位置する軸心側縁部(67)を形成している壁面の最小曲率半径が、前記弁座側に位置する弁座側縁部(66)を形成している壁面の最小曲率半径よりも大きいノズルボディ(31)の製造方法であって、
    前記弁座側縁部を覆うようにマスキング治具(70、85、90)がセットされるマスキング工程と、
    前記噴孔の前記燃料流入口から燃料流出口(65)に向けて砥粒流動体が流されて、前記軸心側縁部が研磨されて丸められる流体研磨工程と、
    を含むことを特徴とするノズルボディの製造方法。
  2. 燃料噴射弁(10)に用いられ、弁体が当接可能な弁座(35)を形成し、当該弁座から前記弁体の軸心(AX1)に向かって燃料が流れ、前記弁座と前記軸心との間に噴孔(34、82)を有し、当該噴孔の燃料流入口(63)の縁のうち前記軸心側に位置する軸心側縁部(67)を形成する壁面が、前記弁座側に位置する弁座側縁部(66)を形成する壁面よりも丸みを帯びており、前記弁座側縁部を形成する壁面はシャープエッジであるノズルボディ(31)の製造方法であって、
    前記弁座側縁部を覆うようにマスキング治具(70、85、90)がセットされるマスキング工程と、
    前記噴孔の前記燃料流入口から燃料流出口(65)に向けて砥粒流動体が流されて、前記軸心側縁部が研磨されて丸められる流体研磨工程と、
    を含むことを特徴とするノズルボディの製造方法。
  3. 前記軸心側縁部のうち前記軸心に最も近い箇所を最接近部(68)とすると、
    前記流体研磨工程では、前記軸心と前記最接近部とを通る断面において、前記弁座を含む仮想的な円錐面の母線(L)に対して前記最接近部の全てが前記燃料流出口とは反対側に位置するように、前記軸心側縁部の研磨量が制御されることを特徴とする請求項1または2に記載のノズルボディの製造方法。
  4. 前記噴孔は、前記軸心まわりの周方向へ並ぶように複数設けられ、
    前記マスキング治具は、筒状であり、前記砥粒流動体を流すための流路(71、86)を有し、
    前記流路のうち前記噴孔側の開口縁(72、87)は、軸心方向から見たとき、各前記噴孔の前記弁座側縁部と前記軸心側縁部との境界を通ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のノズルボディの製造方法。
  5. 前記マスキング治具は、前記弁座側縁部を覆う硬質部(91)と、前記弁座を覆い且つ前記硬質部よりも軟質である軟質部(92)とを有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のノズルボディの製造方法。
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