JP6899756B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、ガソリンエンジン等の内燃機関に用いられる燃料噴射弁であって、弁体が弁座面と当接することで燃料の漏洩を防止し、弁体が弁座面から離れることによって噴射を行なう、燃料噴射弁に関する。
自動車用エンジンに用いられる燃料噴射弁において、燃料噴射弁の先端に、噴射中に飛散する燃料液滴や、噴射後に発生する粗大な燃料液滴が付着すると、不完全燃焼によってデポジットが発生し、噴霧性能の変化や、未燃粒子状物質の発生要因となることが課題となっている。
噴孔の側壁(内壁面)からの燃料流れのはく離を抑制することで液滴の飛散を抑制し、燃料噴射弁の先端への燃料付着を抑制することができる。はく離を抑制する手法としては、噴孔入口の角部にR加工を施し、噴孔入口を曲面状にする手法がある。例えば特開2015−124648号公報(特許文献1)には、流体研磨を用いて噴孔入口を曲面状に形成する手法が記載されている(要約参照)。
特開2015−124648号公報
流体研磨は噴孔の傾斜角度(穿孔角度)や上流の流路形状によって加工される曲面形状が変化するため、研磨剤や研磨時間の管理が難しく、加工コストが増大する課題がある。
本発明の目的は、噴孔入口に対する簡易な加工により噴孔内における燃料流れのはく離を低減することができる燃料噴射弁を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
弁体と、
前記弁体が当接することにより燃料をシールするシート部が形成された弁座面と、
前記弁座面に開口する複数の噴孔と、
を備え、
前記複数の噴孔は、前記弁座面の中心軸線に対する噴孔の中心軸線の傾斜角度の大きさに応じて、前記複数の噴孔を前記傾斜角度の大きい第一噴孔と前記傾斜角度の小さい第二噴孔とに分別され、
前記第一噴孔は、前記弁座面の径方向において外側の入口開口縁である外径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第一溝の内側に配置されることにより、前記外径側入口開口縁部の部分で前記第一溝の構成面と前記第一噴孔の側壁面とが成す外径側入口角度が、前記第一溝が無い場合に前記弁座面と前記第一噴孔の側壁面とが成す仮想外径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
前記第二噴孔は、前記弁座面の径方向において内側の入口開口縁である内径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第二溝の内側に配置されることにより、前記内径側入口開口縁部の部分で前記第二溝の構成面と前記第二噴孔の側壁面とが成す内径側入口角度が、前記第二溝が無い場合に前記弁座面と前記第二噴孔の側壁面とが成す仮想内径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
前記第一噴孔は、前記弁座面の径方向において内側の入口開口縁である内径側入口開口縁部が前記第一溝の外側に配置され、
前記第二噴孔は、前記弁座面の径方向において外側の入口開口縁である外径側入口開口縁部が前記第二溝の外側に配置される。
また上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
弁体と、
前記弁体が当接することにより燃料をシールするシート部が形成された弁座面と、
前記弁座面に開口する複数の噴孔と、
を備え、
前記複数の噴孔は、前記弁座面の中心軸線に対する噴孔の中心軸線の傾斜角度の大きさに応じて、前記複数の噴孔を前記傾斜角度の大きい第一噴孔と前記傾斜角度の小さい第二噴孔とに分別され、
前記第一噴孔は、前記弁座面の径方向において外側の入口開口縁である外径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第一溝の内側に配置されることにより、前記外径側入口開口縁部の部分で前記第一溝の構成面と前記第一噴孔の側壁面とが成す外径側入口角度が、前記第一溝が無い場合に前記弁座面と前記第一噴孔の側壁面とが成す仮想外径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
前記第二噴孔は、前記弁座面の径方向において内側の入口開口縁である内径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第二溝の内側に配置されることにより、前記内径側入口開口縁部の部分で前記第二溝の構成面と前記第二噴孔の側壁面とが成す内径側入口角度が、前記第二溝が無い場合に前記弁座面と前記第二噴孔の側壁面とが成す仮想内径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
前記第一溝及び前記第二溝は、一つの円環状の溝により構成され、
前記第一噴孔は入口開口面の中心が第一噴孔配置円の上に配置された複数の噴孔で構成され、
前記第二噴孔は入口開口面の中心が第二噴孔配置円の上に配置された複数の噴孔で構成され、
前記第一噴孔配置円の直径は前記第二噴孔配置円の直径よりも小さくなるように構成される。
また上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
弁体と、
前記弁体が当接することにより燃料をシールするシート部が形成された弁座面と、
前記弁座面に開口する複数の噴孔と、
を備え、
前記複数の噴孔は、前記弁座面の中心軸線に対する噴孔の中心軸線の傾斜角度の大きさに応じて、前記複数の噴孔を前記傾斜角度の大きい第一噴孔と前記傾斜角度の小さい第二噴孔とに分別され、
前記第一噴孔は、前記弁座面の径方向において外側の入口開口縁である外径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第一溝の内側に配置されることにより、前記外径側入口開口縁部の部分で前記第一溝の構成面と前記第一噴孔の側壁面とが成す外径側入口角度が、前記第一溝が無い場合に前記弁座面と前記第一噴孔の側壁面とが成す仮想外径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
前記第二噴孔は、前記弁座面の径方向において内側の入口開口縁である内径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第二溝の内側に配置されることにより、前記内径側入口開口縁部の部分で前記第二溝の構成面と前記第二噴孔の側壁面とが成す内径側入口角度が、前記第二溝が無い場合に前記弁座面と前記第二噴孔の側壁面とが成す仮想内径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
前記第一溝及び前記第二溝は、一つの円環状の溝により構成され、
前記第一噴孔及び前記第二噴孔は、それぞれの入口開口面の中心が一つの噴孔配置円の上に配置され、
前記円環状の溝が成す円環形状の中心は、前記噴孔配置円の中心に対して、前記第一噴孔の側にオフセットしている。
本発明によれば、噴孔入口に対する簡易な加工により、噴孔内における燃料流れのはく離を低減することができる燃料噴射弁を提供できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施例に係る燃料噴射弁の概略を示す断面図である。 本発明の第1実施例に係る燃料噴射弁の先端構造の概略を示す断面図である。 本発明の第1実施例に係る噴孔の配置と噴孔近傍に設ける溝の構造を説明するための概略図(平面図)である。 本発明の第1実施例に係る噴孔近傍の構造と燃料流れを説明するための概略図である。 本発明の第1実施例と比較するための比較例の燃料噴射弁の先端構造の概略を示す断面図である。 本発明の第2実施例に係る噴孔の配置と噴孔近傍に設ける溝の構造を説明するための概略図(平面図)である。 図6AのVIB−VIB断面の一部を示す部分断面図である。 本発明の第3実施例に係る噴孔の配置と噴孔近傍に設ける溝の構造を説明するための概略図(平面図)である。
以下、本発明に係る実施例を説明する。
[実施例1]
本発明の第1実施例に係る燃料噴射弁について、図1から図5を用いて以下説明する。
≪噴射弁基本動作説明≫
図1は、本発明の第1実施例に係る燃料噴射弁の概略を示す断面図である。図1は、本実施例に係る燃料噴射弁の一例として、電磁式燃料噴射弁を示している。特に図1の電磁式燃料噴射弁100は、筒内直接噴射式のガソリンエンジン向けの電磁式燃料噴射弁であるが、ポート噴射式のガソリンエンジン向けの電磁式燃料噴射弁に用いても、本発明の効果を奏することができる。また本発明は、電磁式に限らず、ピエゾ素子や磁歪素子で駆動される燃料噴射弁においても有効である。
以下の説明では、図1の燃料噴射弁100を基準として、燃料噴射弁100の下側を先端、上側を基端と呼ぶ。また燃料は燃料噴射弁100の中を図1の上側から下側に向かって流れるので、燃料流れの方向を基準として、先端を下流側端部、基端を上流側端部と呼ぶ場合もある。
図1において、燃料は燃料供給口112から供給され、燃料噴射弁の内部に供給される。電磁式燃料噴射弁100は、通常時閉型の電磁駆動式であって、コイル108に通電がないときには、弁体101がスプリング110によって付勢されてシート部材(噴孔形成部材)102に押し付けられ、燃料がシールされる。弁体101は燃料噴射弁100の中心軸線100aに沿う方向に変位可能である。このとき、エンジンの筒内に直接、燃料を噴射する筒内噴射型燃料噴射弁では、供給される燃料圧力がおよそ1MPaから50MPaの範囲に調整される。
図2は、本発明の第1実施例に係る燃料噴射弁の先端構造の概略を示す断面図である。この断面図は、燃料噴射弁100の中心軸線100aに平行で、且つ中心軸線100aを含む断面を示す。
ノズル体104は、弁体101の外周側に配置され、燃料の流路を形成する部材である。ノズル体104にはシート部材102の外周部102aが下流方向からの溶接ビームにより溶接で接合される。なお、このシート部材102のノズル体104への固定方法は溶接に限ったものではなく、ネジ止めや圧入であっても良い。シート部材102の弁体101との対向面102bには、円錐形状の弁座面203が形成される。
電磁式燃料噴射弁100が閉弁状態にあるときには、弁体101の先端部101aがシート部材102の弁座面203と当接することによって燃料のシールを保つ。シート部材102の先端部102cには複数の噴孔201a1,201b1が設けられる。より具体的には、噴孔201a1,201b1は、入口がシート部材102の弁座面203に開口するように、かつ入口が弁体101との当接部(当接位置、シート部、シール部)よりも下流側(先端側)に位置するように、設けられる。
噴孔201a1,201b1は例えば切削や電鋳により噴孔流入部に溝202a1,202b1が形成され、打ち抜きやレーザ加工により円筒形状の噴孔201a1,201b1が形成される。なお、溝202a1,202b1は溝形状部或いは凹形状部と呼ぶ場合もある。溝202a1,202b1は弁座面203を構成する円錐面(円錐台面)から溝状(凹状)に窪んだ形状に形成される。
図2には示していないが、噴孔201a1,201b1よりも下流側において、噴孔201a1,201b1の噴孔軸線211a1,211b1に沿う方向(長手方向)の長さを調整するため、噴孔201a1,201b1よりも大径のザグリ(凹み部、孔形成部とも呼ばれる)が打ち抜き加工やレーザ加工により形成される場合もある。なお、噴孔軸線211a1,211b1は噴孔201a1,201b1の中心線に一致する。
本実施例では噴孔201a1,201b1は断面が円形の円筒形状(円柱形状)であるとして説明したが、本発明はこれに限定される訳では無く、たとえば噴孔断面積が噴孔軸線211a1,211b1に沿って変化するテーパ噴孔や、楕円噴孔であっても良い。また、各噴孔は異なる直径であっても良い。
図1に示したコネクタ111を介してコイル108に通電されると、電磁弁の磁気回路を構成するコア(固定コア)107、ヨーク109、アンカー106に磁束が生じる。そして、コア107とアンカー106との間には非通電時において空隙が形成されており、コア107にアンカー106が吸引されるような磁気吸引力が生じる。アンカー106には下流方向に向かってスプリング(第1スプリング)110の付勢力と前述の燃料圧力による付勢力がかかっているが、通電による磁気吸引力がこれらの付勢力よりも大きくなると、アンカー106がコア107に向かって移動する。
弁体101は下流部においてガイド部材103にガイドされ、上流部においてガイド部103とは別体で構成された弁体ガイド105にガイドされる。なお、ガイド部材103及び弁体ガイド105はノズル体104の内周部に固定支持される。アンカー106は弁体101とは別体で独立して構成され、アンカー106の径方向内側に形成された弁体挿入穴に弁体101のロッド部が挿入される。
弁体101の上流部にはロッド部よりも外径の大きいつば部が形成されており、非通電時の閉弁状態においては、このつば部がアンカー106の弁体支持部に接触する。これにより、アンカー106はつば部を介して閉弁方向に付勢され、アンカー106とコア107との間に空隙が形成される。なおアンカー106は付勢力がスプリング110よりも小さいスプリング(第2スプリング)113によって開弁方向に付勢されている。
一方で、コイル108に通電されると磁気吸引力によりアンカー106はコア107の側に吸引される。このときアンカー106の弁体支持部と弁体101のつば部とが係合して、弁体101はコア107の側(開弁方向)に付勢されるため、開弁状態に至る。
開弁状態となると、図2に示した弁座面203と弁体101の当接部との間に隙間(ストローク)が形成され、燃料の噴射が開始される。燃料の噴射が開始されると、燃料は燃料圧力として与えられたエネルギが運動エネルギに変換されて噴孔201a1,201b1に至り、図示していないが、エンジンの筒内に向かって噴射される。
≪実施例の構成と特徴≫
本発明に係る実施例の構成について図2から図5を用いて説明する。
図2に示すように、各噴孔201a1,201b1は、燃料噴霧の狙い位置に応じて、噴孔の中心軸線(噴孔軸線)211a1,211b1が弁体101の中心軸線(弁体軸線)210及び弁座面203の中心軸線(中心線)に対して噴孔傾斜角度(ここではθa、θb)を持って設けられる。噴孔傾斜角度が大きいものをθa、噴孔傾斜角度が小さいものをθbとしている。実際の設計において、各噴孔201a1,201b1の噴孔傾斜角度は狙いの噴霧形状に依存して決定される。本実施例ではθa>θbであるとして説明する。なお本実施例では、弁座面203の中心軸線は弁体軸線210に一致し、弁体軸線210は燃料噴射弁100の中心軸線100aに一致する。
図3は、本発明の第1実施例に係る噴孔の配置と噴孔近傍に設ける溝の構造を説明するための概略図(平面図)である。図3では、噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3の入口側から見た様子を示しており、噴孔201a1〜201a3,201b〜201b3及び溝202a1〜202a3,202b〜202b3を、弁体軸線210及び燃料噴射弁100の中心軸線100aに垂直な平面に投影した図である。
シート部材102に設けられた複数の噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3は、異なる噴孔傾斜角度を持つ。噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3は、噴孔入口の中心が、Oを中心とする同一の円周(噴孔配置円)200上に配置されている。なお本実施例では、弁体101の中心軸線210及び燃料噴射弁100の中心軸線100aは配置円200の中心Oを通る。なお、Oは弁座面203が成す円錐又は円錐台の中心軸線に一致する
噴孔201a1〜201a3の入口開口縁は、弁座面203の径方向外側に位置する入口開口縁部(外径側入口開口縁部)201a1A〜201a3Aと、弁座面203の径方向内側に位置する入口開口縁部(内径側入口開口縁部)201a1B〜201a3Bと、で構成される。また噴孔201b1〜201b3の入口開口縁は、弁座面203の径方向外側に位置する入口開口縁部(外径側入口開口縁部)201b1A〜201b3Aと、弁座面203の径方向内側に位置する入口開口縁部(内径側入口開口縁部)201b1B〜201b3Bと、で構成される。
噴孔201a1〜201a3は噴孔201b1〜201b3よりも噴孔傾斜角度が大きい。噴孔傾斜角度が大きい噴孔201a1〜201a3に対して、溝(溝形状部或いは凹形状部)202a1〜202a3は噴孔入口近傍のシート部214側(上流側)に設けられている。すなわち、図3の平面図上において、溝202a1〜202a3は噴孔201a1〜201a3の噴孔入口に対して弁座面203の径方向外側に設けられている。一方、噴孔傾斜角度が小さい噴孔201b1〜201b3に対しては、溝(溝形状部或いは凹形状部)202b1〜202b3は噴孔入口近傍の弁体軸線210側(下流側)に設けられている。すなわち、図3の平面図上において、溝202b1〜202b3は噴孔201b1〜201b3の噴孔入口に対して径方向内側(円周200の中心O側)に設けられている。
ここで、径方向は弁座面203の径方向である。以下、溝202a1〜202a3,202b1〜202b3の配置の説明において、径方向は弁座面203の中心軸線(Oに一致)を中心とする径方向を意味するものとする。
本実施例では、溝202a1〜202a3,202b1〜202b3は噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3ごとに独立した溝として形成される。これにより、各噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3の構成(例えば傾斜角度)に合わせて溝202a1〜202a3,202b1〜202b3の構成(例えば形状)を変えることができるため、各噴孔に適した溝を形成することができる。
溝202a1〜202a3,202b1〜202b3は、それぞれの深さ方向が中心軸線100a及び弁体軸線210に沿う方向に一致し、弁体軸線210に平行な側壁面207と、中心軸線100a及び弁体軸線210に垂直な底面208と、を有する。すなわち、溝202a1〜202a3,202b1〜202b3は、円錐面で構成される弁座面203の中心軸線に平行な側壁面207と、弁座面203の中心軸線に垂直な底面208と、を有する。
図4は、本発明の第1実施例に係る噴孔近傍の構造と燃料流れを説明するための概略図である。この断面図は、燃料噴射弁100の中心軸線100aに平行で、且つ中心軸線100aを含む断面を示す。
噴孔傾斜角度が大きい噴孔として噴孔201a1について説明するが、噴孔201a2及び201a3についても噴孔201a1と同様に構成される。また、噴孔傾斜角度が小さい噴孔として噴孔201b1について説明するが、噴孔201b2及び201b3についても噴孔201b1と同様に構成される。
噴孔201a1は、溝202a1が設けられることによって、噴孔201a1と溝202a1の側壁面207とが成す噴孔201a1の入口角度はθa1となる。入口角度θa1は、噴孔201a1の入口開口縁の中で、弁座面203の径方向外側に位置する部分(外径側入口開口縁部)201a1Aにおいて、溝202a1の構成面(側壁面207)と噴孔201a1の側壁面201a1Cとが成す角度(外径側入口角度)である。
噴孔201b1は、溝202b1が設けられることによって、噴孔201b1と溝202b1の底面208とが成す噴孔201b1の入口角度はθb1となる。入口角度θb1は、噴孔201b1の入口開口縁の中で、弁座面203の径方向内側に位置する部分(内径側入口開口縁部)201b1Bにおいて、溝202b1の構成面(底面208)と噴孔201b1の側壁面201b1Cとが成す角度(内径側入口角度)である。
燃料流れ301aによって噴孔201a1の内部では流れのはく離部302aが形成され、燃料301aは噴孔201a1の下流において燃料噴霧303aとして噴射される。また噴孔201b1の内部では、燃料流れ301bによって流れのはく離部302bが形成され、燃料301bは噴孔噴孔201b1の下流において燃料噴霧303bとして噴射される。
図5は、本発明の第1実施例と比較するための比較例の燃料噴射弁の先端構造の概略を示す断面図である。この断面図は、燃料噴射弁100の中心軸線100aに平行で、且つ中心軸線100aを含む断面を示す。
この比較例は溝202a1〜202a3,202b1〜202b3が無い場合の構成を示す。この比較例では、溝202a1がないため、噴孔201a1の上流側(シート部214側)の入口角度θa2は、噴孔201a1の側壁面(内壁面)201a1Cと弁座面203とが成す角度となる。また噴孔201a1の上流側(シート部214側)の入口角度θb2は、溝202b1がないため、噴孔201b1の下流側(弁体軸線210側)の入口角度θb2は噴孔201bの側壁面201b1Cと弁座面203とが成す角度となる。
入口角度θa2は、本発明に係る実施例の溝202a1が無い場合に、弁座面203と噴孔201a1の側壁面とが成す、噴孔201a1の外径側入口開口縁部における入口角度であり、仮想外径側入口角度と呼ぶ場合がある。また入口角度θb2は、本発明に係る実施例の溝202b1が無い場合に、弁座面203と噴孔201b1の側壁面とが成す、噴孔201b1の内径側入口開口縁部における入口角度であり、仮想内径側入口角度と呼ぶ場合がある。
燃料流れ311aによって噴孔201a1の内部では流れのはく離部302aが形成され、燃料311aは噴孔201a1の下流において燃料噴霧313aとして噴射される。その際に噴孔201a1の出口近傍には燃料304aが付着する。また燃料流れ311bによって噴孔201b1の内部では流れのはく離部302bが形成され、燃料311bは噴孔201b1の下流において燃料噴霧313bとして噴射される。その際に噴孔201b1の出口近傍には燃料304bが付着する。
本実施例の特徴を説明する。
図2に示すように、2つの噴孔201a1,201b1に着目した場合、各噴孔201a1,201b1は、噴孔傾斜角度の大きい噴孔(噴孔傾斜角度θa:第一噴孔)201a1と、噴孔傾斜角度の小さい噴孔(噴孔傾斜角度θb:第二噴孔)201b1と、に分別される。噴孔傾斜角度θaの噴孔201a1の場合、噴孔内での燃料はく離を低減する溝(第一溝)202a1はシート部214側(上流側)に設けられる。噴孔傾斜角度θbの噴孔201b1の場合、溝(第二溝)202b1は弁体軸210側(下流側)に設けられる。この場合、溝202a1は噴孔201a1に対して径方向外側に設けられ、溝202b1は噴孔201b1に対して径方向内側に設けられることになる。
同様に図3を用いて説明すると、各噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3は、噴孔傾斜角度の大きいグループ(噴孔傾斜角度θaのグループ:第一噴孔)と、噴孔傾斜角度の小さいグループ(噴孔傾斜角度θbのグループ:第二噴孔)と、に分別される。なお、噴孔201a1〜201a3の全てが噴孔傾斜角度θaである必要はなく、噴孔201b1〜201b3の全てが噴孔傾斜角度θbである必要はない。例えば、閾値となる噴孔傾斜角度θcを設定して、噴孔傾斜角度θaのグループと噴孔傾斜角度θbのグループとに、グループ分けを行ってもよい。すなわち、噴孔傾斜角度がθc以上の噴孔201a1〜201a3を、噴孔傾斜角度の大きいグループ(噴孔傾斜角度θaのグループ)に属する噴孔とみなし、噴孔傾斜角度がθcよりも小さい噴孔201b1〜201b3を、噴孔傾斜角度の小さいグループ(噴孔傾斜角度θaのグループ)に属する噴孔とみなしてもよい。この場合、θaはθc以上の角度であることを意味しており、θbはθcよりも小さい角度であることを意味している。
噴孔傾斜角度が大のグループに属する噴孔201a1〜201a3はシート部214側に溝(第一溝)202a1〜202a3が設けられ、噴孔傾斜角度が小のグループに属する噴孔201b1〜201b3は弁体軸線210側に溝(第二溝)202b1〜202b3が設けられる。すなわち、溝202a1〜202a3は噴孔201a1〜201a3に対して径方向外側に設けられ、溝202b1〜202b3は噴孔201b1〜201b3に対して径方向内側に設けられる。
溝202a1〜202a3,202b1〜202b3は噴孔201a1〜201a3,噴孔(の入口開口の全周にはかからない。本実施例では、溝202a1〜202a3,202b1〜202b3は噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3の入口開口の半周の範囲に設けている。このため、噴孔(第一噴孔)201a1〜201a3は、内径側入口開口縁部201a1B〜201a3Bが溝(第一溝)202a1〜202a3の外側に配置される。また噴孔(第二噴孔)201b1〜201b3は、外径側入口開口縁部201b1A〜201b3Aが溝(第二溝)202b1〜202b3の外側に配置される。
溝202a1〜202a3,202b1〜202b3は、図3の平面図上において、周方向中央部が、噴孔傾斜方向(噴孔軸線211a1〜211a3,211b1〜211b3)と一致するように設けると効果的である。すなわち、噴孔軸線211a1〜211a3,211b1〜211b3又はその延長線が溝202a1〜202a3,202b1〜202b3の周方向中央部で溝を横切るように設けるとよい。しかし、溝202a1〜202a3,202b1〜202b3の周方向中央部が噴孔配置円200の半径方向(径方向)と一致するように設けても良い。この場合、溝202a1〜202a3は、噴孔軸線211a1〜211a3またはその延長線が、噴孔201a1〜201a3に対して径方向外側において、溝202a1〜202a3の周方向中央部を横切るように、配置される。また、溝202b1〜202b3は、噴孔軸線211b1〜211b3またはその延長線が、噴孔201b1〜201b3に対して径方向外側において、溝202b1〜202b3の周方向中央部を横切るように、配置される。
なお、必ずしもすべての噴孔入口近傍に溝202a1〜202a3,202b1〜202b3に相当する溝を設ける必要はなく、はく離を低減したい噴孔のみに溝を設ければよい。
さらに本実施例の特徴について、図4と図5を用いて、比較例と比較しながら説明する。
図5が比較例の構造であり、噴孔入口近傍の入口角度は、噴孔傾斜角度に応じて、噴孔の側壁面と弁座面とによってθa2,θb2のように定められる。噴孔201a1の入口角度θa1は、噴孔201a1の上流側(シート部214側)の入口角度である。噴孔201b1の入口角度θb1は、噴孔201b1の下流側(弁体軸線210側)の入口角度である。
溝202a1が設けられた場合(図4)の入口角度θa1は、溝202a1が設けられない場合(図5)の入口角度θa2よりも大きな角度になる(θa1>θa2)。すなわち、溝202a1を設けることによって、噴孔201a1の上流側の入口角度θa1を、より大きな角度にすることができる。噴孔傾斜角度が大きい噴孔201a1は上流側の入口角度が小さくなるため、噴孔201a1の上流側に溝202a1を設けることによる入口角度θa1の改善効果が大きい。
溝202b1が設けられた場合(図4)の入口角度θb1は、溝202b1が設けられない場合(図5)の入口角度θb2よりも大きな角度になる(θb1>θb2)。すなわち、溝202b1を設けることによって、噴孔201b1の下流側の入口角度θb1を、より大きな角度にすることができる。噴孔傾斜角度が小さい噴孔201b1は下流側の入口角度が小さくなるため、噴孔201b1の上流側に溝202b1を設けることによる入口角度θb1の改善効果が大きい。
噴孔201a1では入口角度θa1を大きくすることにより、流れのはく離部302aを小さくすることができ、噴孔201a1の出口近傍への燃料噴着を抑制することができる。また噴孔201b1では入口角度θb1を大きくすることにより、流れのはく離部302bを小さくすることができ、噴孔201b1の出口近傍への燃料噴着を抑制することができる。
なお、比較例のθa2やθb2がより小さい値(少なくとも90°以下)であるほど、溝202a1,202bを設けることによる、はく離低減の効果が大きくなる。
≪流れ及び効果の説明≫
本実施例の作用効果を、図4と図5を用いて、比較例と比較しながら説明する。
図4の矢印301a,301b、図5の矢印311a,311bは燃料流れを表している。図5に示すように、θa2やθb2が小さいほど噴孔201a,201b内ではく離部302a’や302b’が生じ、はく離302a’,302b’が噴孔出口に到達するまで大きくなると、その部分には空気が侵入するため気液界面が乱れやすくなり、噴霧313a’,303b’が広がりやすくなる。結果として、噴孔出口近傍の壁面に燃料付着304a,304bが生じることになる。
一方で、図4に示すように、溝202a1,202b1を設けることで、燃料の入口角度θa1,θb1は大きくなるため、燃料流れ301a,301bによる噴孔201a1,201b1内でのはく離し易さは低減される。よってはく離部302a,302bは比較例よりも小さくなり、噴霧303a,303bは噴孔出口における揺らぎや広がりが低減され、噴孔出口近傍への燃料付着が低減される。
本実施例では、図4に示すように、第一噴孔201a1は、弁座面203の径方向において外側の入口開口縁である外径側入口開口縁部201a1Aが弁座面203に形成された第一溝202a1の内側に配置される。これにより、外径側入口開口縁部201a1Aの部分で第一溝201a1の構成面207と第一噴孔201a1の側壁面201a1Cとが成す外径側入口角度θa1は、第一溝202a1が無い場合(図5参照)に弁座面203と第一噴孔201a1の側壁面201a1Cとが成す仮想外径側入口角度θa2と比べて、大きな角度を有する。他の第一噴孔201a2,201a3も第一噴孔201a1と同様に構成される。
また第二噴孔201b1は、弁座面203の径方向において外側の入口開口縁である内径側入口開口縁部201b1Bが弁座面203に形成された第二溝202b1の内側に配置される。これにより、内径側入口開口縁部201b1Bの部分で第二溝202b1の構成面208と第二噴孔201b1の側壁面201a1Cとが成す内径側入口角度θb1は、第二溝202b1が無い場合(図5参照)に弁座面203と第二噴孔201b1の側壁面201b1Cとが成す仮想内径側入口角度θb2と比べて、大きな角度を有する。他の第二噴孔201b2,201b3も第二噴孔201b1と同様に構成される。
さらに第一溝202a1は、第一噴孔201a1の外径側入口角度θa1が、内径側入口開口縁部201a1Bにおいて弁座面203と第一噴孔201a1の側壁面201a1Cとが成す内径側入口角度θa1’に比べて大きくなるように設けられるとよい。また第二溝202b1は、第二噴孔201b1の内径側入口角度θb1が、外径側入口開口縁部201b1Aにおいて弁座面203と第二噴孔201b1の側壁面201b1Cとが成す外径側入口角度θb1’に比べて大きくなるように設けられるとよい。
第一噴孔201a1において外径側入口角度θa1が構成される入口開口縁部は、シート部214を通過した燃料が直接流入する入口開口縁部であり、大きな流速の燃料が第一噴孔201a1に流入する。このため、第一噴孔201a1の外径側入口角度θa1を内径側入口角度θa1’に比べて大きくすることにより、燃料流れの剥離の抑制効果を高めることができる。また第二噴孔201b1においては、第二溝202b1を設けることで、本来小さな角度となる内径側入口角度θb1を拡大できる。例えば高い燃料圧力において、弁座203の径方向内側から第二噴孔201b1に流入する燃料の流速が大きくなる場合に、内径側入口角度θb1を拡大できることにより、燃料流れの剥離の抑制効果を高めることができる。このような構成を後述する実施例2,3に適用することにより、実施例2,3でも同様の効果が得られる。
[実施例2]
本発明の第2実施例に係る燃料噴射弁について、図6A及び図6Bを用いて説明する。図6Aは、本発明の第2実施例に係る噴孔の配置と噴孔近傍に設ける溝の構造を説明するための概略図(平面図)である。図6Bは、図6AのVIB−VIB断面の一部を示す部分断面図である。図6Aでは、噴孔401a1〜401a3,401b1〜401b3の入口側から見た様子を示しており、噴孔401a1〜401a3,401b〜401b3及び溝402を、弁体軸線210及び燃料噴射弁100の中心軸線100aに垂直な平面に投影した図である。図6Bの断面図は、燃料噴射弁100の中心軸線100aに平行で、且つ中心軸線100aを含む断面を示す。なお、実施例1と同様な構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
噴孔401a1〜401a3,401b1〜401b3は噴孔傾斜角度の大小で各噴孔をグループ分けした際に、噴孔傾斜角度大のグループ(噴孔傾斜角度θa:第一噴孔)の噴孔401a1〜401a3は噴孔入口の中心が小径の円周200a上に配置されており、噴孔傾斜角度小のグループ(噴孔傾斜角度θb:第二噴孔)の噴孔401b1〜401b3は噴孔入口の中心が大径の円周200b上に配置されている。つまり、噴孔傾斜角度によって噴孔配置円200a,200bの径が異なり、第一噴孔401a1〜401a3の噴孔配置円200aの直径は第二噴孔401b1〜401b3の噴孔配置円200bの直径よりも小さくなるように構成されている。溝402は、弁体軸線210を中心O402としてドーナツ状(円環状)に設けている。
溝402は、実施例1における、第一噴孔201a1〜201a3に設けられる第一溝202a1〜202a3と、第二噴孔201b1〜201b3に設けられる第二溝202b1〜202b3と、を一つの溝として構成したものである。すなわち本実施例において、実施例1の第一溝202a1〜202a3は溝402の中で第一噴孔401a1〜401a3の周囲に形成された各部分により構成され、実施例1の第二溝202b1〜202b3は溝402の中で第二噴孔401b1〜401b3の周囲に形成された各部分により構成される。
なお本実施例では、弁体軸線210は、中心軸線100a、噴孔配置円200a,200bの中心Oと一致している。
本実施例では、噴孔傾斜角度大のグループの噴孔401a1〜401a3は噴孔入口がシート部214側で溝402にかかるように配置され、噴孔傾斜角小のグループの噴孔401b1〜401b3は噴孔入口が弁体軸線210側で溝402にかかるように配置される。この場合、溝402は、噴孔401a1〜401a3に対して径方向外側に設けられ、噴孔401b1〜401b3に対して径方向内側に設けられることになる。
すなわち溝402は、弁体軸線210に平行な外周面(側壁面)402aと、弁体軸線210に垂直な平行な底面402bと、で構成さる。この場合、溝402は、円錐面で構成される弁座面203の中心軸線に平行な側壁面402aと、弁座面203の中心軸線に垂直な底面402bと、で構成される。
噴孔401a1〜401a3は噴孔入口の外径側入口開口縁部(径方向外側の入口開口縁部)が溝402の内側に配置され、噴孔入口の内径側入口開口縁部(弁体軸線210側の入口開口縁部、径方向内側の入口開口縁部)が溝502の外側に配置される。また、噴孔401b1〜401b3は噴孔入口の内径側入口開口縁部(弁体軸線210側の入口開口縁部、径方向内側の入口開口縁部)が溝402の内側に配置され、噴孔入口の外径側入口開口縁部(径方向外側の入口開口縁部)が溝502の外側に配置される。従って、本構成の噴孔401a1〜401a3では、入口開口の一部(径方向外側の開口部)が溝402の内側に開口し、径方向内側の開口部が溝402の外側に開口する。また、噴孔401b1〜401b3では、入口開口の一部(径方向内側の開口部)が溝402の内側に開口し、径方向外側の開口部が溝402の外側に開口する。
これにより噴孔401a1〜401a3では、溝202a1の側壁面401aによって、噴孔401a1〜401a3の上流側の入口角度θa1をより大きな角度にすることができ、噴孔401b1〜401b3では、溝202a1の底面401bによって、噴孔401b1〜401b3の上流側の入口角度θb1をより大きな角度にすることができる。このように本実施例では、噴孔傾斜角度の大小に応じて、噴孔401a1〜401a3,401b1〜401b3のシート部214側または弁体軸線210側に溝402が設けられることとなり、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、溝402の中心は弁体軸線210と一致している必要はなく、噴孔401a1〜401a3,401b1〜401b3の入口開口と溝402との関係が上述した関係となるように、溝402が配置されていればよい。
本実施例は、上述した溝402と噴孔401a1〜401a3,401b1〜401b3の構成以外の構成は実施例1と同様であり、実施例1が奏する効果を同様に奏することができる。
本実施例は実施例1と異なり、噴孔ごとに溝を設ける必要がなく、噴孔401a1〜401a3,401b1〜401b3の配置と溝402との組み合わせによって噴孔内のはく離低減効果を得ることができる。例えば切削や電鋳によって溝を設ける場合、実施例1よりも短時間で溝の加工が可能であるため、さらなる低コスト化が可能となる。
[実施例3]
本発明の第3実施例に係わる燃料噴射弁について、図7を用いて説明する。
図7は、本発明の第3実施例に係る噴孔の配置と噴孔近傍に設ける溝の構造を説明するための概略図(平面図)である。実施例1又は実施例2と同様な構成については同じ符号を付し、説明を省略する。図7では、噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3の入口側から見た様子を示しており、噴孔201a1〜201a3,201b〜201b3及び溝502を、弁体軸線210及び燃料噴射弁100の中心軸線100aに垂直な平面に投影した図である。
本実施例では、噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3は噴孔入口の中心が噴孔配置円200の円周上に位置するように配置されている。本実施例においても、噴孔(第一噴孔)201a〜201a3は噴孔(第二噴孔)201b〜201b3よりも噴孔傾斜角度が大きい。本実施例では、溝502はO502を中心とするドーナツ状(円環状)に設けられており、その中心軸501を、噴孔配置円200の中心軸500から噴孔傾斜角度が大きい側(ここでは噴孔201a1側)にオフセットしている。溝502は実施例2の溝402と同様な形状であるが、上述したように地位新O502の位置がオフセットされている点で、実施例2の溝402と異なる。
溝501をオフセットした側に設けられている噴孔201a1〜201a3はシート部214側で溝502にかかり、逆に噴孔201b1〜201b3は弁体軸線210側で溝502にかかる。これにより、実施例1と同様の効果を得ることができる。この場合、溝502は、噴孔201a1〜201a3に対して径方向外側に設けられ、噴孔201b1〜201b3に対して径方向内側に設けられることになる。
すなわち溝502は、弁体軸線210に平行な外周面(側壁面)502aと、弁体軸線210に垂直な底面502bと、で構成される。この場合、溝502は、円錐面で構成される弁座面203の中心軸線に平行な側壁面502aと、弁座面203の中心軸線に垂直な底面502bと、で構成される。
溝502は、実施例1における、第一噴孔201a1〜201a3に設けられる第一溝202a1〜202a3と、第二噴孔201b1〜201b3に設けられる第二溝202b1〜202b3と、を一つの溝として構成したものである。すなわち本実施例において、実施例1の第一溝202a1〜202a3は溝502の中で第一噴孔201a1〜201a3の周囲に形成された各部分により構成され、第二溝202b1〜202b3は溝502の中で第二噴孔201b1〜201b3の周囲に形成された各部分により構成される。
噴孔201a1〜201a3は噴孔入口の外径側入口開口縁(径方向外側の開口縁)が溝502の内側に配置され、噴孔入口の内径側入口開口縁(弁体軸線210側の入口開口縁、径方向内側の開口縁)が溝502の外側に配置される。また、噴孔201b1〜201b3は噴孔入口の内径側入口開口縁(弁体軸線210側の入口開口縁、径方向内側の開口縁)が溝502の内側に配置され、噴孔入口の外径側入口開口縁(径方向外側の開口縁)が溝502の外側に配置される。従って、本構成の噴孔201a1〜201a3では、入口開口の一部(径方向外側の開口部)が溝502の内側に開口し、径方向内側の開口部が溝502の外側に開口する。また、噴孔201b1〜201b3では、入口開口の一部(径方向内側の開口部)が溝502の内側に開口し、径方向外側の開口部が溝502の外側に開口する。
なお本実施例では、弁体軸線210は、中心軸線100a、噴孔配置円200の中心Oと一致している。
本実施例は、上述した溝502以外の構成は実施例1と同様であり、実施例1が奏する効果を同様に奏することができる。また本実施例は、溝502の位置が実施例2の溝402の位置と異なり、噴孔201a1〜201a3,201b1〜201b3の位置が実施例2の噴孔401a1〜401a3,401b1〜401b3の位置と異なる。それ以外の構成は実施例2と同様であり、実施例1及び実施例2が奏する効果を同様に奏することができる。
本実施例は、実施例2と同様に、加工時間の低減による低コスト化が可能となる。一方で、噴孔傾斜角度の大小が左右に分割出来る場合に限る。例えば、噴孔傾斜角度の大小が周方向に交互となるような噴孔の配置の場合、本実施例は適用できない。しかし、噴孔401a1〜401a3,401b1〜401b3の入口開口を同一円周上に配置できるため、各噴孔に流入する燃料の流量を均一化する点において、実施例2よりも優れる。
本発明によれば、噴孔内のはく離低減により噴霧の安定性を高めることで、燃料噴射弁先端に付着する燃料量を低減することが可能となり、排気性能を高めた内燃機関を実現する燃料噴射弁を提供できる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100…電磁式燃料噴射弁、100a…燃料噴射弁の中心軸線、101…弁体、102…シート部材、200…噴孔配置円、201a1〜201a3,201b1〜201b3…噴孔(燃料噴射孔)、202a1〜202a3,202b1〜202b3…溝、203…弁座面、207…溝の側壁面、208…溝の底面、210…弁体軸線、211a1〜211a3,211b1〜211b3…噴孔の中心軸線(噴孔軸線)、214…弁体101とシート部材102との当接部(当接位置、シート部、シール部)、401a1〜401a3,401b1〜401b3…噴孔(燃料噴射孔)、402…溝、411a1〜411a3,411b1〜411b3…噴孔の中心軸線(噴孔軸線)、500…噴孔配置円の中心軸、501…オフセット溝の中心軸、502…溝。

Claims (6)

  1. 弁体と、
    前記弁体が当接することにより燃料をシールするシート部が形成された弁座面と、
    前記弁座面に開口する複数の噴孔と、
    を備え、
    前記複数の噴孔は、前記弁座面の中心軸線に対する噴孔の中心軸線の傾斜角度の大きさに応じて、前記複数の噴孔を前記傾斜角度の大きい第一噴孔と前記傾斜角度の小さい第二噴孔とに分別され、
    前記第一噴孔は、前記弁座面の径方向において外側の入口開口縁である外径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第一溝の内側に配置されることにより、前記外径側入口開口縁部の部分で前記第一溝の構成面と前記第一噴孔の側壁面とが成す外径側入口角度が、前記第一溝が無い場合に前記弁座面と前記第一噴孔の側壁面とが成す仮想外径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
    前記第二噴孔は、前記弁座面の径方向において内側の入口開口縁である内径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第二溝の内側に配置されることにより、前記内径側入口開口縁部の部分で前記第二溝の構成面と前記第二噴孔の側壁面とが成す内径側入口角度が、前記第二溝が無い場合に前記弁座面と前記第二噴孔の側壁面とが成す仮想内径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
    前記第一噴孔は、前記弁座面の径方向において内側の入口開口縁である内径側入口開口縁部が前記第一溝の外側に配置され、
    前記第二噴孔は、前記弁座面の径方向において外側の入口開口縁である外径側入口開口縁部が前記第二溝の外側に配置される燃料噴射弁。
  2. 請求項に記載の燃料噴射弁において、
    前記弁座面は円錐面又は円錐台面で構成され、
    前記第一噴孔の前記第一溝及び前記第二噴孔の前記第二溝は、前記円錐面又は円錐台面の中心軸線に平行な側壁面と、前記円錐面又は円錐台面の中心軸線に垂直な底面と、を有し、
    前記第一噴孔は前記外径側入口開口縁部が前記第一溝の底面に形成され、
    前記第一噴孔の前記外径側入口角度は前記第一溝の側壁面と前記第一噴孔の側壁面との間に構成され、
    前記第二噴孔は前記内径側入口開口縁部が前記第二溝の底面に形成され、
    前記第二噴孔の前記内径側入口角度は前記第二溝の側壁面と前記第二噴孔の側壁面との間に構成される燃料噴射弁。
  3. 請求項に記載の燃料噴射弁において、
    前記第一溝及び前記第二溝は、噴孔ごとに独立した溝として形成される燃料噴射弁。
  4. 弁体と、
    前記弁体が当接することにより燃料をシールするシート部が形成された弁座面と、
    前記弁座面に開口する複数の噴孔と、
    を備え、
    前記複数の噴孔は、前記弁座面の中心軸線に対する噴孔の中心軸線の傾斜角度の大きさに応じて、前記複数の噴孔を前記傾斜角度の大きい第一噴孔と前記傾斜角度の小さい第二噴孔とに分別され、
    前記第一噴孔は、前記弁座面の径方向において外側の入口開口縁である外径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第一溝の内側に配置されることにより、前記外径側入口開口縁部の部分で前記第一溝の構成面と前記第一噴孔の側壁面とが成す外径側入口角度が、前記第一溝が無い場合に前記弁座面と前記第一噴孔の側壁面とが成す仮想外径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
    前記第二噴孔は、前記弁座面の径方向において内側の入口開口縁である内径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第二溝の内側に配置されることにより、前記内径側入口開口縁部の部分で前記第二溝の構成面と前記第二噴孔の側壁面とが成す内径側入口角度が、前記第二溝が無い場合に前記弁座面と前記第二噴孔の側壁面とが成す仮想内径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
    前記第一溝及び前記第二溝は、一つの円環状の溝により構成され、
    前記第一噴孔は入口開口面の中心が第一噴孔配置円上に配置された複数の噴孔で構成され、
    前記第二噴孔は入口開口面の中心が第二噴孔配置円上に配置された複数の噴孔で構成され、
    前記第一噴孔配置円の直径は前記第二噴孔配置円の直径よりも小さくなるように構成された燃料噴射弁。
  5. 弁体と、
    前記弁体が当接することにより燃料をシールするシート部が形成された弁座面と、
    前記弁座面に開口する複数の噴孔と、
    を備え、
    前記複数の噴孔は、前記弁座面の中心軸線に対する噴孔の中心軸線の傾斜角度の大きさに応じて、前記複数の噴孔を前記傾斜角度の大きい第一噴孔と前記傾斜角度の小さい第二噴孔とに分別され、
    前記第一噴孔は、前記弁座面の径方向において外側の入口開口縁である外径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第一溝の内側に配置されることにより、前記外径側入口開口縁部の部分で前記第一溝の構成面と前記第一噴孔の側壁面とが成す外径側入口角度が、前記第一溝が無い場合に前記弁座面と前記第一噴孔の側壁面とが成す仮想外径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
    前記第二噴孔は、前記弁座面の径方向において内側の入口開口縁である内径側入口開口縁部が前記弁座面に形成された第二溝の内側に配置されることにより、前記内径側入口開口縁部の部分で前記第二溝の構成面と前記第二噴孔の側壁面とが成す内径側入口角度が、前記第二溝が無い場合に前記弁座面と前記第二噴孔の側壁面とが成す仮想内径側入口角度と比べて、大きな角度を有し、
    前記第一溝及び前記第二溝は、一つの円環状の溝により構成され、
    前記第一噴孔及び前記第二噴孔は、それぞれの入口開口面の中心が一つの噴孔配置円上に配置され、
    前記円環状の溝が成す円環形状の中心は、前記噴孔配置円の中心に対して、前記第一噴孔の側にオフセットしている燃料噴射弁。
  6. 請求項に記載の燃料噴射弁において、
    前記第一溝は、前記第一噴孔の前記外径側入口角度が、前記内径側入口開口縁部において前記弁座面と前記第一噴孔の側壁面とが成す内径側入口角度に比べて大きくなるように設けられ、
    前記第二溝は、前記第二噴孔の前記内径側入口角度が、前記外径側入口開口縁部において前記弁座面と前記第二噴孔の側壁面とが成す外径側入口角度に比べて大きくなるように設けられた燃料噴射弁。
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