JP5258644B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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本発明は、内燃機関へ燃料を供給する燃料噴射弁に関し、詳細には、噴射する燃料の微粒化促進技術に関する。
例えば、自動車用エンジン等に用いられる燃料噴射弁は、電磁コイル等のアクチュエータによって弁体をケーシング内で移動させ弁座から離座させることにより燃料通路を開弁し、該燃料通路に供給される燃料をエンジンの吸気管に向けて噴射する。このような構成を有する燃料噴射弁では、燃料消費量の低減、排気エミッションの向上、エンジンの安定した運転性等の観点から、噴射燃料の微粒化を促進させる必要がある。
特許文献1に記載された燃料噴射弁では、燃料噴出孔を形成したプレートを平板形状とし、その平板形状とされたプレートに二重同心円上の各位置に噴出孔をそれぞれ形成することで、噴射燃料の微粒化を促進させている。
また、特許文献2及び特許文献3に記載の燃料噴射弁では、燃料噴出孔を有するプレートを燃料流れの上流側に凸形状とし、その凸形状とされる傾斜面に噴出孔を形成している。この燃料噴射弁では、燃料噴出孔の上流における燃料の流れ方向を孔入口で急激に変えることにより、孔内壁に燃料を押し付けて該燃料の液膜を効果的に形成し、その液膜化された燃料を燃料噴出孔を通過する際に空気と接触させて剪断することにより、燃料の微粒化を促進させている。
特許第3377004号公報 特開2005−155547号公報 特開2007−146828号公報
しかしながら、上記した燃料噴射弁構造では、燃料噴出孔を有するプレートと弁体との隙間が、弁体の挙動又は他の構成部品の形状により変化して、燃料噴出孔への流れ込みが乱れることにより、微粒化された燃料の粒径がばらついてしまう。
そこで、本発明は、弁体の挙動や弁体及び弁座の形状に依存することなく噴出孔内において効率的に液膜を形成し、噴射燃料の微粒化を促進することのできる燃料噴射弁を提供することを目的とする。
本発明の燃料噴射弁においては、燃料室の下流に設けられた2枚のプレートである上流プレートと下流プレートを円板形状とし、その円板中心部に燃料室に向かって突出する凸部と、その凸部に少なくもと1つ以上の噴出孔を設ける。そして、これら上流プレートと下流プレートを、互いの平坦部同士を重ね合わせた時に、両プレートの凸部間に燃料を外周から凸部中心に向かって横流れを生じさせる燃料通路を構成し、上流プレートに設けられた噴出孔の傾斜は、弁軸線に向かっていて、前記下流プレートに設けられた噴出孔の傾斜は、弁軸線から離間する方向になっている。
本発明の燃料噴射弁によれば、弁体の挙動や弁体及び弁座の形状に関係無く、上流プレートと下流プレートの凸部間に形成された燃料通路におけるプレートに沿った乱れの少ない燃料流れが生じ、下流プレートに設けられた噴出孔で急激に燃料の流れ方向が変えられ、該噴出孔の内壁に燃料が押し付けられることにより液膜を形成することができる。したがって、本発明によれば、液膜化された燃料を噴出孔を通過させる際に空気と接触させ剪断させて燃料の微粒化を促進させることができる。
図1は実施形態1の燃料噴射弁の全体構成を示す断面図である。 図2は図1の燃料噴射弁の先端部分を拡大して示す断面図である。 図3は図2の燃料噴射弁先端部分の噴出孔近傍部を拡大して示す断面図である。 図4(A)は上流プレートの平面図、図4(B)は図4(A)のA−A線断面図である。 図5(A)は下流プレートの平面図、図5(B)は図5(A)のB−B線断面図である。 図6は図3で示す燃料通路内における燃料流れを説明するための要部拡大断面図である。 図7は実施形態2の燃料噴射弁先端部分の噴出孔近傍部を拡大して示す断面図である。 図8は図7で示す燃料通路内における燃料流れを説明するための要部拡大断面図である。 図9は実施形態3の燃料噴射弁先端部分の噴出孔近傍部を拡大して示す断面図である。 図10(A)は図9の上流プレートの平面図、図10(B)は図9の下流プレートの平面図である。 図11は図9で示す燃料通路内における燃料流れを説明するための要部拡大断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「実施形態1」
図1は実施形態1の燃料噴射弁の全体構成を示す断面図、図2は図1の燃料噴射弁の先端部分を拡大して示す断面図、図3は図2の燃料噴射弁先端部分の噴出孔近傍部を拡大して示す断面図、図4(A)は上流プレートの平面図、図4(B)は図4(A)のA−A線断面図、図5(A)は下流プレートの平面図、図5(B)は図5(A)のB−B線断面図、図6は図3で示す燃料通路内における燃料流れを説明するための要部拡大断面図である。
燃料噴射弁1は、図1から図3に示すように、筒体形状をなすハウジング2と、ハウジング2の先端に固定される磁性体からなるヨーク3と、ヨーク3の内側に配置される電磁コイル4と、電磁コイル4のコイル軸中心に配置される円筒状のコア5と、このコア5の前方に配置され、電磁コイル4によって発生した磁力により所定量リフト(所定量上昇)される弁体6と、弁体6が着座及び接離する弁座7と、弁体6がリフトされた時に該弁体6と弁座7との間に形成される隙間を通って流れる燃料が該弁体6の前方に導入される燃料室8と、この燃料室8の下流に設けられた複数の噴出孔を有した上流プレート9及び下流プレート10と、を備えている。
前記ハウジング2及びコア5の中心には、図示しない燃料ポンプにより加圧された燃料が供給される燃料通路11が形成されている。この燃料通路11には、弁体6の先端に設けた弁12を、弁座7に形成した弁座面13に押圧するための弾性部材であるスプリング14が配置されている。スプリング14は、コア5と弁体6との間に設けられており、常に弁体6を弁座7側へ押圧するように付勢している。
この燃料噴射弁1では、電磁コイル4に通電されていない状態では、弁体6の先端に設けられた弁12と弁座面13とが密着する。この状態(閉弁状態)では、燃料通路11が閉じられるため、燃料は、燃料噴射弁1の内部に留まり、複数個設けられている噴出孔18からの燃料噴射は行われない。一方、電磁コイル4への通電があると、電磁力によって弁体6の上端がコア5の下端面に接触するまで移動する。この状態(開弁状態)では、弁12と弁座面13との間に隙間ができるため、燃料通路11が開かれて燃料室8へ燃料が導入され、複数個の噴出孔18から燃料が噴射される。噴射される燃料は、2枚の上流プレート9及び下流プレート10に形成された噴出孔17、18によって微粒化されて噴射される。
このように、本実施形態の燃料噴射弁1は、電磁コイル4への通電(噴射パルス)に伴って弁体6の位置を開弁状態と閉弁状態に切り替えて燃料供給量を制御することができる。燃料噴射量を制御するにあたっては、特に、開弁状態において、燃料漏れがない弁体設計が必至となる。そのため、本実施形態の燃料噴射弁1では、弁体6の弁12にボールを用いている。ボールは、例えば日本工業規格のJIS規格品である玉軸受用鋼球を用いる。このボールは、真円度が高く鏡面仕上げが施されており、シール性が好適であること、大量生産により低コストであること、等の多くの利点を備えている。
また、弁12として構成する場合、ボールの直径は例えば3〜4mm程度のものを使用する。これは、可動弁として機能するので軽量化を図るためである。また、ボールが密着する弁座面13の開き角度は、例えば80度〜100度の範囲、好ましくは90度程度とすることが望ましい。この弁座角は、その部位(シール位置)付近を研磨し且つ真円度を高くするために最適な角度、つまり研削機械をベストコンディションで使用できる角度であり、弁12であるボールとのシール性を極めて高く維持できる。なお、弁座7は、焼き入れによって硬度が高められている。また、このように弁体部を構成することにより、燃料漏れのない噴射量制御が可能となる。また、本実施形態によれば、コストパフォーマンスに優れた弁体構造を使用できる。
次に、本実施形態の特徴構成について、図3から図6を参照して詳細に説明する。燃料室8の下流に設けられた2枚のプレートは、燃料噴射方向の上流側に配置される上流プレート9と、燃料噴射方向の下流側に配置される下流プレート10とからなり、前記弁座7の先端面に固定される。これら上流プレート9と下流プレート10は、何れも円板形状とされ、その円板中心部に前記燃料室8に向かって突出する凸部15、16と、その凸部15、16に少なくとも1つ以上の噴出孔17、18を形成している。
上流プレート9の中心部に形成される凸部15は、燃料室8と対応して設けられており、前記弁12に向かって突出するように平面視円形状且つ側面視球面形状とされている。下流プレート10の凸部16は、上流プレート9の凸部15の形状を維持したまま相対的にその大きさを小さくしている。具体的には、上流プレート9の凸部15の外径寸法をD1とし、下流プレート10の凸部16の外径寸法をD2とした時に、D1>D2なる関係とされている。また、下流プレート10の凸部16の高さH2が、上流プレート9の凸部15の高さH1よりも低く形成されている。具体的には、下流プレート10の凸部16の平坦部10aからの高さをH2とし、上流プレート9の凸部15の平坦部9aからの高さをH1とした時に、H1>H2なる関係とされている。
前記したような寸法関係にある凸部15、16を有した上流プレート9と下流プレート10は、互いの中心位置O1、02を一致させ、平坦部9a、10a同士を重ね合わせて弁座7の先端面に溶接され固定されている。これら上流プレート9と下流プレート10の凸部15、16間には、燃料を凸部15の外周側から凸部15、16の中心に向かって横方向へ流れ(横流れ)を生じさせる隙間が形成される。前記隙間は、本実施形態の燃料通路19となる。下流プレート10の凸部16は、上流プレート9の凸部15に対して接触することなく僅かな距離を置いて非接触とされるため、両プレート9、10の凸部15、16間には、前記した燃料通路19が形成されることになる。
また、上流プレート9の凸部15には、その凸部15の裾野近傍部に複数個の噴出孔17が形成されている。これら噴出孔17は、上流プレート9の中心位置O1を中心とした同心円20上の位置に所定間隔を置いて板厚方向に貫通している。本実施形態では、8個の噴出孔17を、同心円20上に等間隔で設けられている。また、前記噴出孔17は、弁体6が可動する可動軸線21に対して、噴出孔17の軸孔がその可動軸線21に向かうように傾斜して前記上流プレート9に形成されている。
一方、下流プレート10の凸部16には、この下流プレート10の中心位置O2と凸部16の裾野部位との間に複数個の噴出孔18が形成されている。下流プレート10に形成される噴出孔18は、燃料噴射弁1の内部から外部へと最終的に噴射される燃料噴出口として機能する。本実施形態では、噴出孔18は、下流プレート10の中心位置O2を中心とした同心円22上に等間隔で設けられている。また、前記噴出孔18は、その軸孔が上流プレート9の噴出孔17とは逆向きに、弁体6が可動する可動軸線21から離れる方向へ傾斜して前記下流プレート10に形成されている。この噴出孔18の傾斜角度は、可動軸線21に対するなす角度θを90度未満としている。また、下流プレート10に設けられた噴出孔18は、上流プレート9に設けられた噴出孔17の内側に配置されている。
上流プレート9と下流プレート10にそれぞれ形成された噴出孔17、18の位置関係は、上流プレート9の噴出孔17の出口側における開口周縁と下流プレート10の噴出孔18の入口側における開口周縁の燃料横流れ方向における最短距離L1が、上流プレート9と下流プレート10の凸部15、16間における最短距離L2以上離れるように配置されている。或いは、弁体6が可動する可動軸線21と噴出孔18の入口側における開口周縁の燃料流れ方向における最短距離L3とL1が、L1>L3となるように配置されている。
燃料室8内に供給された燃料は、図6の矢印で示すように、上流プレート9に形成された噴出孔17から上下プレート間に形成された流路の狭い燃料通路19に流れ込む。そして、燃料は、両プレート9、10の凸部15、16の外周から凸部中心に向かって前記可動軸線21と略直角方向に流れる。これにより、燃料は横流れとなり、下流プレート10の噴出孔18が設けられた位置において、鋭角に流れの向きを変える。これは、上流プレート9に形成された噴出孔17と下流プレート10に形成された噴出孔18の傾斜向きを互いに逆向きとし且つそれぞれの噴出孔17、18を横流れを生じさせるに足る距離L1離間させて設けたためである。
燃料は、下流プレート10の噴出孔18において急激にその流れの向きを鋭角に変えると、この噴出孔18の内壁面18aに押し付けられることにより膜厚の薄い液膜となる。液膜化された燃料は、噴出孔18を通過する際に、空気と触れて剪断され微粒化される。
このように構成された燃料噴射弁1によれば、下流プレート10に形成された噴出孔18を通過する燃料は、弁体6及び弁座7の形状や、弁体6の挙動に関係無く、常に上流プレート9の凸部15と下流プレート10の凸部16との間の燃料通路19を外周から凸部中心へプレート面に沿って流れ、下流プレート10に設けられた噴出孔18で鋭角に流れの向きを変更させられることとなるので、より薄い液膜が形成され、噴出孔18より噴射する際、燃料の微粒化が促進できる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1によれば、下流プレート10の凸部16は、上流プレート9の凸部15の形状を維持したまま相対的にその大きさを小さくしているので、下流プレート10の凸部16と上流プレート9の凸部15に挟まれた隙間(燃料通路19)がほぼ均一となり、より乱れの少ない燃料流れを生じさせることができる。これに対して、平坦なプレートを二枚重ね合わせて、これらプレート間に燃料通路となる隙間を設ける場合、二枚のプレート間に必要隙間分の厚みを持ったスペーサを入れる必要があり、レーザ溶接の悪化が懸念される。しかしながら、本実施形態によれば、上記のようなスペーサ部品を用意したり高度な加工をしなくても、上流プレート9の平坦部9aと下流プレート10の平坦部10aを直接重ね合わせるだけで、両プレート9、10の凸部15、16間に燃料通路19となる隙間を簡単に形成することができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1によれば、上流プレート9の噴出孔17の出口側における開口周縁と下流プレート10の噴出孔18の入口側における開口周縁の燃料横流れ方向における最短距離L1を、上流プレート9と下流プレート10の凸部15、16間における対向距離L2以上離れるように両プレート9、10の噴出孔17、18をそれぞれ配置させたので、上流プレート9の噴出孔17を通過した燃料に対して下流プレート10の噴出孔18入口では、液膜形成に必要なプレートに沿った燃料流れ(メインの流れは層流)を確実に生じさせることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1によれば、下流プレート10に形成した噴出孔18を、弁体6の可動軸線21から離れる方向へ傾斜させているので、燃料通路19内を外周から凸部中心に向かって流れる燃料の流れ方向を前記噴出孔18にて鋭角にその向きを変更させることができる。これにより、燃料を噴出孔18の内壁面18aに強く押し付けることができ、より液膜を形成し易くなる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1によれば、上流プレート9の噴出孔17をそのプレートの中心部を中心とした同心円20上に配置し、下流プレート10の噴出孔18を上流プレート9の噴出孔17よりもその内側に配置しているので、燃料通路19内を外周から凸部中心に向かって流れる燃料の流れ方向を前記噴出孔18にて鋭角にその向きを変更させることができる。これにより、燃料を噴出孔18の内壁面18aに強く押し付けることができ、より液膜を形成し易くなる。
「実施形態2」
図7は実施形態2の燃料噴射弁先端部分の噴出孔近傍部を拡大して示す断面図、図8は図7で示す燃料通路内における燃料流れを説明するための要部拡大断面図である。
実施形態2の燃料噴射装置1は、上流プレート9と下流プレート10の凸部15、16の形状を、実施形態1の凸部15、16の形状とは異なる形状としている。その他の構成は、実施形態1と同一構成としている。
この実施形態2では、上流プレート9の凸部15と下流プレート10の凸部16間の燃料通路19は、凸部15先端(可動軸線21)に行くに従って通路断面積が徐々に小さく形成されている。凸部先端部では、上流プレート9の凸部15の下面に対して下流プレート10の凸部16の上面を接触させている。また、下流プレート10の凸部16の外径D2は、上流プレート9の凸部15の外径D1よりも小さくされている。
このように構成された実施形態2では、燃料が上流プレート9の噴出孔17から燃料通路19内に導入されて下流プレート10に設けられた噴出孔18に向かって流れる時、凸部先端部(言い換えれば下流プレート10の中心部)に近づくにつれ、燃料流路19が狭まるために、流速がくなり、該噴出孔18の内壁面18aに対して燃料がより強く押し付けられることになる。これにより、燃料は、膜厚の薄い液膜となり、噴出孔18を通過する際に空気と触れ剪断されることによって微粒化され易くなる。特に、実施形態2では、上流プレート9の凸部15に下流プレート10の凸部16が接触して燃料通路19が凸部先端に行くに従って狭くなっているので、実施形態1に比べて燃料通路19内での燃料の流速をより一層高めることができる。
この実施形態2の燃料噴射弁1によれば、実施形態1と同様、弁体6及び弁座7の形状や、弁体6の挙動に関係無く、常に上流プレート9の凸部15と下流プレート10の凸部16との間の燃料通路19に外周から凸部中心へプレート面に沿って燃料を流し、下流プレート10の噴出孔18で鋭角に流れの向きを変更させて、燃料の微粒化を促進させることができる。また、実施形態2の燃料噴射弁1によれば、前記した最短距離L1L3の関係がL1>L3なら更に燃料の微粒化が促進される。
「実施形態3」
図9は実施形態3の燃料噴射弁先端部分の噴出孔近傍部を拡大して示す断面図、図10(A)は図9の上流プレートの平面図、図10(B)は図9の下流プレートの平面図、図11は図9で示す燃料通路内における燃料流れを説明するための要部拡大断面図である。
実施形態3の燃料噴射弁1は、上流プレート9と下流プレート10の凸部15、16の形状を、実施形態1の凸部15、16の形状とは異なる形状としている。その他の構成は、実施形態1と同一構成としている。
この実施形態3では、上流プレート9の凸部15と下流プレート10の凸部16を、共に平面視で菱形形状とし、且つその中心位置O1、O2の部位を燃料室8に向かって突出させている。そして、上流プレート9の凸部15の大きさ(上流プレート9の対角線30)を、下流プレート10の凸部16の大きさ(下流プレート10の対角線31)よりも大とし、それら凸部15、16間に燃料通路19を形成するための隙間を設けている。また、凸部中心部では、上流プレート9の凸部15の下面に対して下流プレート10の凸部16の上面を接触させている。このため、燃料通路19は、外周から凸部先端部に近づくにつれて通路幅が狭くなっている。
このように構成された実施形態3では、実施形態2と同様、燃料が上流プレート9の噴出孔17から燃料通路19内に導入されて下流プレート10に設けられた噴出孔18に向かって流れる時、凸部先端部に近づくにつれ、燃料流路19が狭まるために、流速がくなり、該噴出孔18の内壁面18aに対して燃料がより強く押し付けられることになる。これにより、燃料は、膜厚の薄い液膜となり、噴出孔18を通過する際に空気と触れ剪断されることによって微粒化され易くなる。
この実施形態3の燃料噴射弁1によれば、実施形態1、2と同様、弁体6及び弁座7の形状や、弁体6の挙動に関係無く、常に上流プレート9の凸部15と下流プレート10の凸部16との間の燃料通路19に外周から凸部中心へプレート面に沿って燃料を流し、下流プレート10の噴出孔18で鋭角に流れの向きを変更させて、燃料の微粒化を促進させることができる。
以上、本発明を適用した具体的な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。
本発明は、内燃機関へ燃料を供給する燃料噴射弁に利用することができる。
1…燃料噴射弁
4…電磁コイル
5…コア
6…弁体
7…弁座
8…燃焼室
9…上流プレート
10…下流プレート
11…燃料通路
12…弁
13…弁座面
15…上流プレートの凸部
16…下流プレートの凸部
17、18…噴出孔
19…燃料通路
21…可動軸線

Claims (3)

  1. 電磁コイルによって発生した磁力により燃料通路内を往復運動する弁体と、弁体が着座及び離座する弁座と、前記弁体が前記弁座から離れて上昇した時に前記弁体と前記弁座との間に形成される隙間を通って流れる燃料が前記弁体の前方に導入される燃料室と、燃料室の下流に設けられた上流プレート及び下流プレートと、を備え、
    前記上流プレート及び下流プレートは、円板形状とされ、その円板中心部に前記燃料室に向かって突出する凸部と、その凸部に少なくとも1つ以上の噴出孔を有し、その円板の互いの平坦部同士を重ね合わせた時に、両プレートの凸部間に燃料を外周から凸部中心に向かって横流れを生じさせる燃料通路を構成し、
    前記上流プレートに設けられた噴出孔の傾斜は、弁軸線に向かっていて、
    前記下流プレートに設けられた噴出孔の傾斜は、弁軸線から離間する方向になっている、
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁であって、
    前記上流プレートに形成された噴出孔を出て前記燃料通路を流れる燃料を、前記下流プレートに形成された噴出孔で鋭角にその流れの向きを変える
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁であって、
    前記下流プレートの凸部は、前記上流プレートの凸部の形状を維持したまま相対的にその大きさを小さくした
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
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