JP6630080B2 - 外壁の通気構造 - Google Patents

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Description

本発明は、外壁の通気構造に関する。
外壁の構造として、上下方向に並ぶ複数の横胴縁と、この横胴縁に固定された複数の外装材とを備えた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の外壁の構造は、外装材の裏側において通気をするために、最下段に配置されるスタータを支持する横胴縁を含む上下方向に並ぶすべての横胴縁の長手方向の途中に、上下方向に貫通した通気路が設けられる。この通気路は、例えば、長手方向に複数に分割された横胴縁間の隙間によって形成される。
特開平11−303254号公報
しかしながら、上記外壁の構造では、外装材の裏側で通気を確保するために、スタータを支持する横胴縁以外の横胴縁、すなわちスタータよりも上段の外装材を支持するための横胴縁にも通気路を設ける必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上下方向に並ぶ横胴縁のうちスタータを支持する横胴縁以外の横胴縁に通気路を設ける必要のない外壁の通気構造を提供することにある。
本発明の外壁の通気構造は、横胴縁と上段の外壁材との間に下段の外壁材が配設されてこれら外壁材が鎧張り施工され、前記外壁材の内方に通気層が設けられた外壁の通気構造であって、前記上段の外壁材と前記横胴縁との間には、前記横胴縁の上下両側の前記通気層同士を連通させる通気空間が形成されていることを特徴とする。
またこの外壁の通気構造において、前記通気空間は、前記横胴縁、前記上段の外壁材及び前記下段の外壁材によって囲まれて形成されている。
またこの外壁の通気構造において、前記下段の外壁材は、上端が前記横胴縁の外方に位置しかつ前記横胴縁の上端よりも下方に位置すると共に、該横胴縁の下方位置から前記下段の外壁材の上端まで切欠部が形成されており、前記通気空間は、前記切欠部と、該切欠部よりも上方の前記横胴縁と前記上段の外壁材との間の空間とによって形成されている。
また、この外壁の通気構造において、前記切欠部は千鳥状に配置されていることが好ましい。
また、この外壁の通気構造において、前記下段の外壁材は、左右方向に並設された複数の壁材により構成され、前記各壁材の上端の少なくとも一方の角部には、切欠きが形成されており、前記切欠部は、左右に隣接する一対の前記壁材を突き付けた状態で該両壁材の上端部間に形成されることが好ましい。
また、この外壁の通気構造において、最下段の外壁材の上端部が固定された横胴縁よりも下方の横胴縁には、上下両側の前記通気層同士を連通させる通気路が形成されていることが好ましい。
本発明の外壁の通気構造によれば、上下方向に並ぶ横胴縁のうちスタータを支持する横胴縁以外の横胴縁に通気路を設ける必要がなくなる。
本発明の一実施形態の外壁の通気構造の正面図である。 実施形態の外壁の通気構造の柱および防水シートの要部拡大斜視図である。 実施形態の壁下地の斜視図である。 実施形態において、壁下地にスタータを取り付けた状態の斜視図である。 実施形態において、スタータに第1の外壁材を取り付けた状態の斜視図である。 実施形態において、第1の外壁材の上方に第2の外壁材を取り付けた状態の斜視図である。 図1におけるX−X線拡大断面図である。 実施形態における空気の流れを説明する一部省略した正面図である。 実施形態の通気空間の変形例(変形例1)の斜視図である。 実施形態の通気空間の更なる変形例(変形例2)の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の外壁の通気構造は、図1に示すように、横胴縁3を有する壁下地1と、複数の外壁材4とを備えている。以下、壁下地1と外壁材4とが並ぶ方向を前後方向として定義し、前後方向のうち壁下地1側から外壁材4側に向かう方向を前方向と定義する。また、外壁材4の後方を外壁材4の内方といい、外壁材4の前方を外壁材4の外方という場合がある。
壁下地1は、複数の外壁材4を後方から支持する。壁下地1は、図2及び図3に示すように、左右方向に並設された互いに平行な複数の柱11と、これら複数の柱11の外方に配設された透湿防水シート12と、この透湿防水シート12の外方に上下方向に並設された複数の水平な横胴縁3とを備えている。これら横胴縁3に外方から上記外壁材4が固定されて、これら外壁材4と透湿防水シート12との間に通気層13(図6参照)が形成される。この通気層13の厚み(前後幅)は、横胴縁3の前後幅と略同一である。
各柱11は、図2に示すように、上下方向に延びた鉛直な部材である。本実施形態の柱11は、間柱,管柱,または通し柱などにより構成される。各柱11は、基礎23上に設けられた土台22上に立ち上げられている。なお、図示を省略するが、隣り合う柱11間には、断熱材が充填される。
透湿防水シート12は、外壁材4の裏側の上記通気層13に浸入した水が断熱材にまで浸水するのを防ぐ。また、透湿防水シート12は、水蒸気については透過するように構成されている。これにより、例えば、結露などにより断熱材が湿気を含んだとしても、この湿気が透湿防水シート12及び通気層13を介して、屋外に排出される。透湿防水シート12の下端部は土台22に固定されている。土台22の前面には水切り21が設けられており、通気層13を流下する水は、水切り21を介して下方に排出される。この透湿防水シート12は、図3に示すように、柱11と横胴縁3との間に挟まれて固定される。
複数の横胴縁3は、外壁材4を後方から支持する部材である。複数の横胴縁3は、複数の柱11の前面に固定されている。各横胴縁3は、左右方向に延びており、具体的には、最も左側の柱11から最も右側の柱11までの全長に亙って設けられる。複数の横胴縁3は、上下方向に間隔をおいて配置されており、各横胴縁3の長手方向が互いに平行である。なお、横胴縁3としては、最も左側の柱11から最も右側の柱11までの全長に亙って連続する横胴縁3と、通気路8が設けられて後述するスタータ9(図4参照)を支持する横胴縁3とが含まれるが、この点については後に詳述する。
なお、本実施形態の外壁の通気構造においては、複数の柱11に横胴縁3が固定されているが、複数の柱11の前面に構造用面材が固定され、この構造用面材に複数の横胴縁3が固定されてもよい。この場合、構造用面材と横胴縁3との間に透湿防水シート12が介装される。
このような構成の壁下地1には、図1に示すように、複数の外壁材4が固定される。複数の外壁材4は、壁下地1に固定された状態で、建物の外壁面を形成する。各外壁材4は、左右方向に長い横張り用の外壁材である。複数の外壁材4は、上段の外壁材4と下段の外壁材4とが上下方向に並ぶように鎧張り施工される。
以下、本実施形態の外壁材4を、下方から順に、第1の外壁材41,第2の外壁材42,第3の外壁材43,第4の外壁材44,…として定義する。なお、第2の外壁材42よりも上方の外壁材43,44,…については、第1の外壁材41と第2の外壁材42との取付構造と同じである。このため、主に、下段の外壁材4としての第1の外壁材41と、上段の外壁材4としての第2の外壁材42との構造について詳述する。
第1の外壁材41は、左右方向に並ぶ複数の壁材41aにより構成される。各壁材41aは、板状に形成された壁板により構成されており、例えば、一定の厚さ(本実施形態では、厚さ約6mm)を有する横長矩形状のセメント板で構成される。複数の壁材41aは、それぞれが同形同大に形成されている。各壁材41aは、図4に示すようなスタータ9を横胴縁3に固定した状態で、図5に示すように、当該スタータ9の前側に取り付けられる。複数の壁材41aは、同一平面上に突き付けられている。
各壁材41aには、上下方向の中間部に複数の固着具挿通孔5が設けられている。複数の固着具挿通孔5は、左右方向に所定の間隔をおいて設けられる。複数の固着具挿通孔5は、例えば、工場出荷時に予め設けられている。複数の横胴縁3のうち、1つの横胴縁3はこの固着具挿通孔5が設けられた位置に合わせて柱11に固定され、その他の1つは各壁材41aの上端部の位置に合わせて柱11に固定される(壁材41aの上端部の位置に合わせて固定された横胴縁3を第1の横胴縁31という)。各壁材41aは、固着具挿通孔5を通した固着具によって、前記固着具挿通孔5の位置に合わせて配置された横胴縁3に固定される。また、各壁材41aの上端縁は、一定の上下幅(本実施形態では30mm)を有する第1の横胴縁31の上下方向の中間部(本実施形態では中央)に位置するように配置される。なお、ここでいう中間部とは上下方向の両端部を除く箇所をいい、中央とは上下方向の真ん中(下端縁から約15mmの箇所)を意味する。なお、横胴縁31の上下幅は前述の値に限定されない。
各壁材41aの上角部には、切欠き61が設けられている。切欠き61は、各壁材41aの上方の角部を斜めにカットしたような形状に形成されている。切欠き61は、各壁材41aの左右方向の両側の上角部に設けられている。切欠き61は、矩形状の板材の角を斜めにカットして形成されたものであってもよいし、成形型で成形されたものであってもよい。複数の壁材41aを左右方向に並べて突き付けた状態で壁下地1に取り付けると、隣り合う一対の切欠き61の下端同士が連続し、これにより、第1の外壁材41の上端縁から下方に凹む切欠部6aが形成される。
切欠部6aは、図5に示すように、二等辺三角形状をなし、上方に行くに従って左右幅が大きくなり、そして上方に開口している。切欠部6aは、第1の外壁材41の上端縁の複数箇所に設けられる。各切欠部6aの下端部は、第1の横胴縁31の下端よりも下方に位置する。なお、本実施形態において、この切欠部6aの下縁と横胴縁31の下縁とで囲まれた開口71は、左右方向の長さLが60mm,上下方向の長さhが10mm,断面積が約300mmの大きさに形成されている。
第2の外壁材42は、図6に示すように、この第1の外壁材41の上方に配置される。第2の外壁材42は、その下端部が、第1の外壁材41の上部に前方から重なるように固定される、いわゆる鎧張り施工がなされる。第2の外壁材42も、第1の外壁材41と同様、左右方向に並ぶ複数の壁材42aにより構成される。第2の外壁材42の下端は、第1の外壁材41の切欠部6aの下端よりも下方に位置している。これにより、第1の外壁材41の切欠部6aは、第2の外壁材42によって覆われている。なお、第2の外壁材42を構成する各壁材42aは、第1の外壁材41の壁材41aと同じであるため、詳しい説明を省略する。
第2の外壁材42を構成する壁材42aは、第1の横胴縁31(第1の外壁材41の上端部を支持する横胴縁3)に固着具を介して固定される。壁材42aを貫通する固着具は、第1の外壁材41を貫通しない位置、例えば第1の外壁材41の上方に対応する位置に打ち込まれる。なお、第1の横胴縁31の上方に配置される横胴縁3は、第2の外壁材42の上端部を支持するようにして取り付けられる(この横胴縁3を第2の横胴縁32という)。また、前記第1の外壁材41の各壁材41aの上端部は、第1の横胴縁31と第2の外壁材42とによって前後方向に挟持固定されている。
第2の外壁材42も、第1の外壁材41と同様に、切欠部6bを有する。この第2の外壁材42の切欠部6bは、第1の外壁材41の切欠部6aと同じ構造であるが、図1に示すように、第1の外壁材41に設けられた切欠部6aの直上から左右方向にずれた位置に配置されている。具体的に、第2の外壁材42の切欠部6bは、左右方向に隣り合う一対の切欠部6a間中央の上方に位置する。
ここで、図1におけるX−X線断面を図7に示す。通気層13は、通常は、第1の外壁材41の上端部に対応する箇所において、第1の横胴縁31によって上下に仕切られる。ところが、本実施形態の外壁の通気構造は、第1の外壁材41の上端縁に、その下端部が第1の横胴縁31の下端よりも下方に位置する切欠部6aが設けられており、また、第1の外壁材41の上方においてこの横胴縁31と第2の外壁材42の後面との間に隙間7が形成されている。このため、第1の横胴縁31の下方の通気層13と、当該横胴縁31の上方の通気層13とが、切欠部6aと隙間7とを介して通ずる(つまり、この切欠部6aと隙間7により通気空間70が形成されている)。また、同様にして、第2の横胴縁32の下方の通気層13と当該横胴縁3の上方の通気層13とが、第2の外壁材42の切欠部6bと隙間7とを介して通じている。
この切欠部6aと隙間7とで形成される通気空間70は、横胴縁3と第1の外壁材41と第2の外壁材42に囲まれている。すなわち、通気空間70が横胴縁3のすぐ外方に位置するため、通気空間70を比較的短くすることができる。この結果、本実施形態の通気空間70によれば、横胴縁3の上下両側の通気層13同士を連通し易くできる。
また、最下段の外壁材であるスタータ9の上端部を支持する第1の横胴縁31よりも下方に配置されるすべての横胴縁3には、図8に示すように、通気路8が設けられる。通気路8は、横胴縁3を上下方向に貫通している。本実施形態の通気路8は、最下部の横胴縁3を含めて、下方から4つの横胴縁3に設けられている。これら通気路8は、鉛直な直線上に並ぶように配置される。
本実施形態の外壁の通気構造は、図8に示すように、第1の外壁材41の下方から当該第1の外壁材41の後方の空間に空気を取り込む。取り込まれた空気は、通気路8及び通気層13を上昇しながら通過する。その途中、第1の外壁材41の切欠部6aと隙間7とからなる通気空間70を介して、第1の横胴縁31の下方の通気層13から上方の通気層13に流れる。次いで、この空気は、第2の外壁材42の切欠部6bを介して、第2の横胴縁32の下方の通気層13から上方の通気層13に流れる。この空気は、第3の外壁材43の切欠部6c,第4の外壁材4の切欠部6d,…と順に通過し、この後、例えば、軒下から排出される。
このとき、上下方向に並ぶ外壁材4の切欠部(例えば、第1の外壁材41の切欠部6aと、第2の外壁材42の切欠部6b)は、互いに左右方向にずれており、千鳥状に配置されているため、図8に示すように、外壁材4の裏側全体に万遍なく通気することができる。
<効果>
以上、説明したように、本実施形態の外壁の通気構造は、横胴縁3と上段の外壁材4(42)との間に下段の外壁材4(41)が配設されてこれら外壁材4が鎧張り施工され、外壁材4の内方に通気層13が設けられた外壁の通気構造である。上段の外壁材4(42)と横胴縁3との間には、横胴縁3の上下両側の通気層同士を連通させる通気空間70が形成されている。
このように本実施形態の外壁の通気構造によれば、横胴縁3が設けられた構造であっても、横胴縁3の下方の通気層13と横胴縁3の上方の通気層13とを通気空間70を介して連通できるため、スタータ9を支持する横胴縁3以外の横胴縁3に通気路8が設けられなくても、外壁材4の内方の通気層13での通気を確保できる。この結果、本実施形態の外壁の通気構造によれば、スタータ9を支持するための横胴縁3以外の横胴縁3に対しては、通気路8を設けなくても、外壁材4の裏側において通気層13を形成できる。このため、横胴縁3の取り付け作業を簡略化できる。そのうえ、通気空間70は上段の外壁材42に覆われるため、通気空間70からの浸水も抑制できる。
また、本実施形態の外壁の通気構造は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の外壁の通気構造は、通気空間70が、横胴縁3、上段の外壁材4(42)、及び下段の外壁材4(41)によって囲まれて形成されている。
このため、本実施形態の外壁の通気構造によれば、横胴縁3のすぐ外方の部位に通気空間70が形成されるため、通気空間70が比較的短くなり、横胴縁3の上方の通気層13と下方の通気層13とを連通しやすくできる。
また、本実施形態の外壁の通気構造は、下段の外壁材4(41)の上端は、横胴縁3の外方に位置し、かつ横胴縁3の上端よりも下方に位置する。また、下段の外壁材4(41)は、横胴縁3の下方位置から上端まで切欠部6aが形成されている。通気空間70は、切欠部6aと、該切欠部6aよりも上方の横胴縁3と上段の外壁材4(41)との間の空間(隙間7)とによって形成されている。
このため、本実施形態の外壁の通気構造によれば、外壁材4に切欠部6aを形成するだけで通気空間70を形成でき、横胴縁3を設けた構造における通気層13を容易に形成できる。
また、本実施形態の外壁の通気構造は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の切欠部6aは千鳥状に配置されている。
このため、本実施形態の外壁の通気構造によれば、第1の外壁材41および第2の外壁材42の通気層13での通気を蛇行させることができ、この結果、外壁材4の裏側全体に万遍なく通気することができる。
また、本実施形態の外壁の通気構造は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の下段の外壁材4(42)は、左右方向に並設された複数の壁材41aにより構成される。各壁材41aの上端の少なくとも一方の角部には、切欠き61が形成されている。切欠部6aは、左右に隣接する一対の壁材41aを突き付けた状態で、該両壁材41aの上端部間に形成される。
このため、本実施形態の外壁の通気構造によれば、切欠き61を形成するだけで切欠部6aが形成でき、壁材41aの製造を容易にすることができる。
また、本実施形態の外壁の通気構造は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の外壁の通気構造は、最下段の外壁材4の上端部が固定された横胴縁3よりも下方の横胴縁3には、上下両側の通気層13同士を連通させる通気路8が形成されている。
このため、本実施形態の外壁の通気構造によれば、第1の外壁材41の下方から空気を取り込むような構造とすることができ、スタータ9の下側から通気をとることができる。
<変形例1>
上記実施形態の通気空間70は一対の切欠き61を隣合わせた切欠部6aと隙間7とで構成されていたが、この切欠部6aは、例えば、図9に示すような構造であってもよい(以下、この例を変形例1という)。
変形例1の切欠部106は、各壁材41a,42aの左右方向の中間部分に設けられている。本変形例の切欠部106は、各壁材41a,42aの上端縁から下方に凹むように設けられている。この切欠部106は、正面視半円形状に形成されている。
この切欠部106の下端部は、第1の横胴縁31の下端よりも下方に位置している。これにより、横胴縁31の下方の空間と横胴縁31の上方の空間とが、切欠部106を介して通気できるように構成される。なお、その他の構造は、上記実施形態と同じである。
このような構造であっても、外壁材4の裏側において通気をするために、スタータ9の上端部を支持する横胴縁3よりも下方に位置する横胴縁3を除くすべての横胴縁3に対して通気路8を設ける必要がない。
<変形例2>
上記実施形態の通気空間70は、例えば、図10に示すような構造であってもよい(以下、この例を変形例2という)。
変形例2における外壁材4は、上端部がその後方に位置する横胴縁3よりも上方に突出している。そして、変形例2の通気空間70は、横胴縁3に対応する箇所において、横胴縁3の幅方向に跨るようにして設けられた貫通孔51により構成される。貫通孔51は、上端が横胴縁3の上端よりも上方に位置し、かつ、下端が横胴縁3の下端よりも下方に位置している。また、貫通孔51の下端は、上段の外壁材4(42)の下端よりも上方に位置している。これにより、通気空間70は、上段の外壁材4(42)と横胴縁3との間に設けられる。この貫通孔51は、外壁材4が設置された状態において、千鳥状に配置される。
このような構造であっても、外壁材4の裏側において通気をするために、すべての横胴縁3に対して通気路8を設ける必要がない。
<応用>
なお、上記実施形態および変形例1の第1の外壁材41は、その上端部を支持するために第1の横胴縁31が設けられており、この第1の横胴縁31には第2の外壁材42が固定されていたが、本発明においては、この構造に限定されない。すなわち、第1の横胴縁31には、第2の外壁材42ではなく、第1の外壁材41の上端部が固定されてもよい。
また、上記実施形態の外壁の通気構造においては、第1の外壁材41が建物の外壁の最下端の外壁材4であったが、第1の外壁材41が外壁の上部を構成する外壁材であってもよく、取り付け位置は限定されない。また、第1の外壁材41と第2の外壁材42との構造が、建物の外壁の全てにおいて適用されていなくてもよい。
また、上記実施形態において、第1の横胴縁31の下方に設けられた横胴縁3は、4つ設けられていたが、3つ以下であってもよい。また、第1の横胴縁31の下方には横胴縁3が設けられなくてもよく、当該横胴縁3に代えて、土台22に固定する構造のスタータが設けられてもよい。
また、上記実施形態の外壁材4は、横長矩形状のセメント板により構成されていたが、例えば、横長の木質板であってもよく、鎧張り可能なものであれば、材質は限定されない。
また、上記実施形態の切欠部6aは、壁材41aの両上角部に設けられた切欠き61のうち、一方の切欠き61と、隣り合う壁材41aの一方の切欠き61とで構成されたが、これに限定されない。例えば、壁材41aの両上角部のうちの一方の上角部にのみ切欠き61を設け、この一方の切欠き61により切欠部6aを構成してもよい。
また、この他、上記実施形態の外壁の通気構造は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
1 壁下地
3 横胴縁
13 通気層
31 第1の横胴縁
32 第2の横胴縁
4 外壁材
41 第1の外壁材
41a 壁材
42 第2の外壁材
42a 壁材
5 固着具挿通孔
6a 切欠部
6b 切欠部
6c 切欠部
61 切欠き
7 隙間
70 通気空間
8 通気路

Claims (4)

  1. 横胴縁と上段の外壁材との間に下段の外壁材が配設されてこれら外壁材が鎧張り施工され、前記外壁材の内方に通気層が設けられた外壁の通気構造であって、
    前記上段の外壁材と前記横胴縁との間には、前記横胴縁の上下両側の前記通気層同士を連通させる通気空間が形成されており、
    前記下段の外壁材は、上端が前記横胴縁の外方に位置しかつ前記横胴縁の上端よりも下方に位置すると共に、該横胴縁の下方位置から前記下段の外壁材の上端まで切欠部が形成されており、
    前記通気空間は、前記横胴縁、前記上段の外壁材及び前記下段の外壁材によって囲まれ、かつ、前記切欠部と、該切欠部よりも上方の前記横胴縁と前記上段の外壁材との間の空間とによって形成されている
    ことを特徴とする外壁の通気構造。
  2. 前記切欠部は千鳥状に配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の外壁の通気構造。
  3. 前記下段の外壁材は、左右方向に並設された複数の壁材により構成され、
    前記各壁材の上端の少なくとも一方の角部には、切欠きが形成されており、
    前記切欠部は、左右に隣接する一対の前記壁材を突き付けた状態で該両壁材の上端部間に形成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の外壁の通気構造。
  4. 最下段の外壁材の上端部が固定された横胴縁よりも下方の横胴縁には、上下両側の前記通気層同士を連通させる通気路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の外壁の通気構造。
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