JP6629923B2 - ブレース機構 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、建築物、工作物等の耐震、制振構造または、耐震補強等に適用されるブレース機構に関する。
従来の一般的なブレース機構は、斜め部材(筋交い)の引張力、圧縮力の両者またはどちらかの応力によりその構面を維持する機構であり、ブレースには、耐震ブレース、既存の建築物のブレース補強など、地震、台風等の横方向の力に対応するために数々の知見と技術が構築されている。ブレースには、形鋼、丸鋼、木桟などの棒状の部材が用いられる。
特殊な例としては、上下に離れた2本の梁の間にガセットを回動可能に設け、このガセットにブレース部材を固定することが提案されている。前記ガセットにプーリーを用い、一対のブレース部材間に連結した巻回部材を前記プーリーに掛装することについても提案されている(特許文献1)。
特開2017−002476号公報
前記従来の数々の知見と技術によるブレース構造は、引張力と圧縮力とが作用して、構造的解析が煩雑で、かつ施工に至っては相当な労力を必要としている。引張力のみを作用させる構造もあるが、その構造の場合、X形に配置されるブレース2本のブレースのうち、現在の外力負荷状態で圧縮力が作用している方のブレースは耐震機能に貢献せず、効率が悪い。
また、従来の鋼材、木材、コンクリート等のブレースを構成する材料も決して安価とは言えず、また架構も複雑になり、費用対効果から見て望ましいものではないものが多い。
この発明の目的は、構成が簡単で、施工性、工期面および管理面等における優位性があり、またブレース材を構成する材料の費用低減を図ることができるブレース機構を提供することである。
この発明における第1の発明のブレース機構は、一対の縦枠材と一対の横枠材とで矩形枠状に構成された枠体に加わる水平力に対して補強を行うブレース機構であって、
紐または帯状で可撓性の第1および第2のブレース材と、これらブレース材が掛装位置の移動が自在なように掛装される回転支点部材とを備え、
前記第1のブレース材は、両端が枠体の同じ辺または同じ辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に掛装され、
前記第2のブレース材は、両端が前記枠体の前記辺に対向する辺またはこの対向する辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に前記第1のブレース材と反対側から掛装され、
前記第1および第2のブレース材は、それぞれ2本が平行に設けられ、前記2本の第1のブレース材が前記回転支点部材における軸方向の両端側に掛装され、前記2本の第2のブレース材が前記回転支点部材における前記2本の第1のブレース材の掛装位置の間となる軸方向の中央側に掛装され、
前記枠体の前記同じ辺および前記枠体の前記辺に対向する辺は、いずれも前記横枠材で構成される辺であり、
前記第1および第2のブレース材は、前記枠体から引っ張り力が負荷され前記回転支点部材を介して前記第1のブレース材と第2のブレース材の間で前記引っ張り力を伝達し合うものであり、前記回転支点部材は、軸方向が、前記矩形枠状の枠体が成す壁面に垂直でる。
この構成によると、第1および第2のブレース材は、それぞれ枠体の同じ辺側に両端が結合されるが、これら第1および第2のブレース材は中間の回転支点部材に互いに反対側から掛装されているため、第1および第2のブレース材の互いに直線状に位置する部分と回転支点部材とを介して、枠体の対角線方向に引張力を伝達することができる。
前記枠体が菱形に変形したとき、例えば建築物の壁部に適用されて建築物に層間変位が生じたときは、互いにX形を成す両対角線の長さが変わる。このとき、第1および第2のブレース材は紐または帯状で可撓性の部材であるため、回転支点部材に掛装された箇所がずれ、このずれによって回転支点部材の両側の部分に作用する張力が均等化する。そのため、圧縮力を負担できないブレース材を用いながら、第1および第2のブレース材の両方が、常に変形防止のために機能するため、枠体における各辺の端部の固定箇所の強度、およびブレース材の強度が軽減できる。
また、第1および第2のブレース材は紐または帯状で可撓性の部材であるため、圧縮力を負担する機能を持つブレースに比べて、材料の費用が低減される。
引張力だけを負担する紐または帯状で可撓性のブレース材を用いるため、構成が簡単で、施工性、工期面および管理面等における優位性がある。したがって、既存の建築物等に簡単に施工することができる。
また棒状のブレース部材と巻回部材とプーリーとを用いた特許文献1に比べて、構成を簡単化することができ、コスト低減を図れるうえ施工性、工期面および管理面等における優位性がある。
さらに、複数本の第1のブレース材および第2のブレース材で、共通の回転支点部材を安定して支持することができる。
第1および第2のブレース材は、紐または帯状で可撓性のある素材であれば適用可能であるため、鋼材等の棒材を用いる従来のブレース構造よりも、ブレース材の費用低減を図れる。ブレース機構の施工位置を施工後に微調整することも容易である。このブレース機構によれば、従来のブレース構造に対し、施工性、工期面および管理面等における優位性がある。
前記第2のブレース材は、1本であってもよい。すなわち、この発明の第2のブレース機構は、一対の縦枠材と一対の横枠材とで矩形枠状に構成された枠体に加わる水平力に対して補強を行うブレース機構であって、
紐または帯状で可撓性の第1および第2のブレース材と、これらブレース材が掛装位置の移動が自在なように掛装される回転支点部材とを備え、
前記第1のブレース材は、両端が前記枠体の同じ辺または同じ辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に掛装され、
前記第2のブレース材は、両端が前記枠体の前記辺に対向する辺またはこの対向する辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に前記第1のブレース材と反対側から掛装され、
前記第1のブレース材は2本が平行に設けられ、前記第2のブレース材は1本であり、前記2本の第1のブレース材が前記回転支点部材における軸方向の両端側に掛装され、前記1本の第2のブレース材が前記回転支点部材における前記2本の第1のブレース材の掛装位置の間となる中央に掛装され、
前記枠体の前記同じ辺および前記枠体の前記辺に対向する辺は、いずれも前記横枠材で構成される辺であり、
前記第1および第2のブレース材は、前記枠体から引っ張り力が負荷され前記回転支点部材を介して前記第1のブレース材と第2のブレース材の間で前記引っ張り力を伝達し合い、前記回転支点部材は、軸方向が、前記矩形枠状の枠体が成す壁面に垂直である。
前記枠体は、建築物における柱および横架材で構成される部位であってもよい。建築物における柱および横架材で構成される部位に、このブレース機構を適用した場合、建築物の耐震性および制振性を簡易に高めることができる。制振性は、繰り返し正逆方向に生じる回転支点部材とブレース材との掛装位置の変化時に生じる摩擦やブレース材の弾性変形で生じる。
また、この構成によれば、水平力の作用方向(左右)、特に地震または風力による繰り返し力に対し、力の方向(プラス、マイナス)に拘わらず対応することができる。
この発明のブレース機構は、枠体に加わる水平力に対して補強を行うブレース機構であって、紐または帯状で可撓性の第1および第2のブレース材と、これらブレース材が掛装位置の移動が自在なように掛装される回転支点部材とを備え、前記第1のブレース材は、両端が前記枠体の同じ辺または同じ辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に掛装され、前記第2のブレース材は、両端が前記枠体の前記辺に対向する辺またはこの対向する辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に前記第1のブレース材と反対側から掛装され、前記第1および第2のブレース材は、前記枠体から引っ張り力が負荷され前記回転支点部材を介して前記第1のブレース材と第2のブレース材の間で前記引っ張り力を伝達し合う。このため、構成が簡単で、施工性、工期面お
よび管理面等における優位性があり、またブレース材を構成する材料の費用低減を図ることができる。
この発明の実施形態に係るX形のブレース機構の斜視図である。 (A)は、同ブレース機構の回転支点部材に第1および第2のブレース材が掛装された状態を示す部分的に示す図、(B)は同回転支点部材の断面図である。 同回転支点部材の変更形態を示す正面図である。 (A)は、同ブレース機構に作用する力を模式的に示す図、(B)は従来例のブレース機構に作用する力を模式的に示す図である。 枠体に水平力が作用した例を示す図である。 この発明の他の実施形態に係るブレース機構の正面図である。 (A)は、図6のブレース機構の回転支点部材の斜視図、(B)は、同回転支点部材の正面図である。 (A)は、参考提案例に係るブレース機構の回転支点部材の斜視図、(B)は同回転支点部材の正面図である。 X形のブレース機構を木造住宅に適用した例を示す図である。 X形のブレース機構をS造、RC造の耐震補強に適用した例を示す図である。 X形のブレース機構をビニールハウス等に適用した例を示す図である。 いずれかのブレース機構を小屋面ブレースに適用した例を示す図である。
[X形のブレース機構]
この発明の実施形態を図1ないし図5と共に説明する。
図1に示すように、このブレース機構1は、枠体2に加わる水平力に対して補強を行うブレース機構であり、第1および第2のブレース材3,4と、回転支点部材5と、取付部材6とを備える。ブレース機構1は、架構に加わる横方向の力に対して、従来のブレースと同様にトラス構面によりその力を各部材に伝達し、その外力に対して枠体2の変位、変形を防ぐ。ブレース機構1は、後述する力の流れ(図4(A))によって通常のトラスとは異なり、上下(梁材)と左右(柱材)の拘束に斜材が介する回転支点部材5の作用により、引張力のみで力を分散することが可能である。
枠体2は、一対の縦枠材7,7と、一対の横枠材8,8とで矩形枠状に構成される。一対の縦枠材7,7は、例えば、上下方向にそれぞれ平行に延び所定間隔を隔てて設置される。一対の横枠材8,8は、縦枠材7,7の上端間、下端間にわたってそれぞれ架設され水平方向に平行に延びる。枠体2は、例えば、後述する建築物、工作物、テント屋根、ビニールハウス等の一部である。
<第1および第2のブレース材3,4について>
第1および第2のブレース材3,4は、紐または帯状で可撓性のある素材である。
第1のブレース材3は、図1の上側のブレース材である。第1のブレース材3は、両端が枠体2における上側の横枠材8の両側の角部に、取付部材6,6を介して結合されている。この第1のブレース材3における長手方向の中間が、回転支点部材5に掛装されている。第1のブレース材3は複数本(この例では二本)が平行に設けられている。
第2のブレース材4は、図1の下側のブレース材である。第2のブレース材4は、両端が枠体2における下側の横枠材8の両側の角部に、取付部材6,6を介して結合されている。第2のブレース材4における長手方向の中間が、回転支点部材5に第1のブレース材3と反対側から掛装されている。第2のブレース材4は複数本(この例では二本)が平行に設けられている。これら複数本の第1のブレース材3,3および第2のブレース材4,4は、互いに共通の回転支点部材5に掛装される。
各取付部材6として、例えば、ホールダウン金物、アイボルト等が用いられるが、これらに限定されるものではない。
各ブレース材3,4の材質としては、例えば、麻、ナイロン、ポリプロピレン等のロープまたはベルト、被覆鋼線、ステンレス鋼線、メッキワイヤロープ等の各種、市中品の使用が可能である。
<回転支点部材5について>
回転支点部材5には、第1および第2のブレース材3,4が掛装位置の移動が自在なように掛装されている。回転支点部材5は、環状溝付きの円柱または円筒状部材である回転軸金物から成る。回転支点部材5は、第1のブレース材3により吊り下げた状態に第2のブレース材4が掛装されることにより安定支持され、枠体2の例えば中央付近に位置し、回転軸が枠体2の壁面に直交する。
図2(A),(B)に示すように、回転支点部材5の外周面には、第1および第2のブレース材3,4を掛装するための四つの環状溝5aが所定間隔おきに形成されている。この回転支点部材5の軸方向両端側の環状溝5a,5aに、上側の二本の第1のブレース材3,3が掛装され、回転支点部材5の軸方向中央付近の環状溝5a,5aに、下側の二本の第2のブレース材4,4が掛装されている。
すなわち図1に示すように、回転支点部材5を上側の横枠材8より一対の第1のブレース材3,3で吊るす。これと共に、回転支点部材5を下側の横枠材8より一対の第2のブレース材4,4で引張り固定する。よって、第1および第2のブレース材3,4は、枠体2から引っ張り力が負荷され回転支点部材5を介して第1のブレース材3と第2のブレース材4の間で伝達し合う。
回転支点部材5は、図2(B)に示す環状溝付きの回転軸金物に限定されるものではない。例えば、図3に示すように、回転支点部材5Aは、ボルト5bと、このボルト5bに螺合された複数(この例では4個)のナット5cと、ボルト5bの外周で且つ隣り合うナット間に設けられた複数(この例では四個)のスリーブ5dとを有する構成であってもよい。この場合、各スリーブ5dの外周とナット5c間で囲まれた環状溝5aに、第1および第2のブレース材3,4(図2(A))が掛装される。
この回転支点部材5Aの軸方向両端の環状溝5a,5aに、上側の二本の第1のブレース材3,3(図1)が掛装され、回転支点部材5の軸方向中央付近の環状溝5a,5aに、下側の二本の第2のブレース材4,4(図1)が掛装される。各スリーブ5dは、環状溝5aに掛装された各ブレース材の摩擦を低減する。この場合、市販品のボルト、ナット等を用いて回転支点部材5Aを構成することができ、図2(B)に示す環状溝付きの回転軸金物よりもコスト低減を図ることが可能となる。
<作用効果について>
この構成によると、図4(A)に示すように、第1および第2のブレース材3,4は、それぞれ枠体2の同じ辺側に両端が結合されるが、これら第1および第2のブレース材3,4は中間の回転支点部材5に互いに反対側から掛装されているため、第1および第2のブレース材3,4の互いに直線状に位置する部分と回転支点部材5とを介して、枠体2の対角線方向に引張力を伝達することができる。
図5に示すように、枠体2が菱形に変形したとき、例えば建築物の壁部に適用されて建築物に層間変位が生じたときは、互いにX形を成す両対角線の長さが変わる。このとき、第1および第2のブレース材3,4は紐または帯状で可撓性の部材であるため、回転支点部材5に掛装された箇所が図5右側の図に示すようにずれ、このずれによって図4右側の図に示すように回転支点部材5の両側の部分に作用する張力が均等化する。そのため、圧縮力を負担できないブレース材を用いながら、第1および第2のブレース材3,4の両方が、常に変形防止のために機能するため、引張力だけに対抗する部材で足りる。
また、図4(A)に示す第1および第2のブレース材3,4は紐または帯状で可撓性の部材であるため、圧縮力を負担する機能を持つブレース50(図4(B))に比べて、材料の費用が低減される。
引張力だけを負担する紐または帯状で可撓性のブレース材3,4を用いるため、構成が簡単で、施工性、工期面および管理面等における優位性がある。
また特許文献1に比べて、構成を簡単化することができ、コスト低減を図れるうえ施工性、工期面および管理面等における優位性がある。
第1および第2のブレース材3,4は、紐または帯状で可撓性のある素材であれば適用可能であるため、鋼材等を用いる従来のブレース構造よりも、ブレース材の費用低減を図れる。
第1および第2のブレース材3,4は、それぞれ複数本が平行に設けられ、これら複数本の第1のブレース材3および第2のブレース材4は、互いに共通の回転支点部材5に掛装されるため、複数本の第1のブレース材3および第2のブレース材4で、共通の回転支点部材5を安定して支持することができる。
<他の実施形態について>
以下の説明においては、各実施の形態で先行して説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図6および図7に示すように、上側の二本の第1のブレース材3,3および下側の一本の第2のブレース材4が共通の回転支点部材5Bに掛装される構成であってもよい。この回転支点部材5Bの軸方向両端側の環状溝5a,5aに、上側の二本の第1のブレース材3,3が掛装され、回転支点部材5Bの軸方向中央の環状溝5aに、下側の一本の第2のブレース材4が掛装されている。
この構成によると、前述の実施形態よりも第2のブレース材4の本数を低減できるため、ブレース材の費用低減をさらに図ることができる。なお前記回転支点部材5Bの代わりに、ボルト、複数のナットおよび複数のスリーブを有する回転支点部材5A(図3参照)であってもよい。
図8は参考提案例を示す。この例に示すように、上側の一本の第1のブレース材3および下側の一本の第2のブレース材4が共通の回転支点部材5Cに掛装される構成であってもよい。この回転支点部材5Cには、第1,第2のブレース材3,4が掛装される螺旋状の溝5Ca,5Caが形成されている。第1,第2のブレース材3,4は、各溝5Caに掛装されてこの回転支点部材5Cを支点として交差する。
この構成によると、前述の各実施形態よりもブレース材の本数を低減できるため、ブレース材の費用低減をさらに図れる。また回転支点部材5Cには、第1,第2のブレース材3,4が掛装される螺旋状の溝5Ca,5Caが形成されているため、これらブレース材3,4で回転支点部材5Cを螺旋状に巻き付け安定して支持することができる。
図9に示すように、X形のブレース機構1を木造住宅に適用してもよい。
この場合、建築物である木造住宅の柱7Aおよび横枠材(横架材)8で矩形枠状に形成される枠体2に対して、このブレース機構1が設置される。このような建築物における柱7Aおよび横枠材8で構成される部位に、このブレース機構1を簡易に施工することができる。したがって、建築物の耐震性および制振性を簡易に高めることができる。
図10に示すように、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)に、X形のブレース機構1を適用してもよい。この構成において、各ブレース材3,4がワイヤロープ等から成る場合、各ブレース材3,4に防錆用のメッキ、コーティング等を施してもよく、各ブレース材3,4を例えばポリ塩化ビニール製のカバー等で覆ってもよい。その他ブレース機構1の見栄えをよくするため、回転支点部材5をカバー11等で覆ってもよい。
図11および図12に示すように、X形のブレース機構1を、ビニールハウス、応急仮設テント等に複数配置してもよい。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…ブレース機構
2…枠体
3,4…第1,第2のブレース材
5,5A,5B,5C…回転支点部材
7A…柱
8…横枠材(横架材)

Claims (3)

  1. 一対の縦枠材と一対の横枠材とで矩形枠状に構成された枠体に加わる水平力に対して補強を行うブレース機構であって、
    紐または帯状で可撓性の第1および第2のブレース材と、これらブレース材が掛装位置の移動が自在なように掛装される回転支点部材とを備え、
    前記第1のブレース材は、両端が前記枠体の同じ辺または同じ辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に掛装され、
    前記第2のブレース材は、両端が前記枠体の前記辺に対向する辺またはこの対向する辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に前記第1のブレース材と反対側から掛装され、
    前記第1および第2のブレース材は、それぞれ2本が平行に設けられ、前記2本の第1のブレース材が前記回転支点部材における軸方向の両端側に掛装され、前記2本の第2のブレース材が前記回転支点部材における前記2本の第1のブレース材の掛装位置の間となる軸方向の中央側に掛装され、
    前記枠体の前記同じ辺および前記枠体の前記辺に対向する辺は、いずれも前記横枠材で構成される辺であり、
    前記第1および第2のブレース材は、前記枠体から引っ張り力が負荷され前記回転支点部材を介して前記第1のブレース材と第2のブレース材の間で前記引っ張り力を伝達し合い、前記回転支点部材は、軸方向が、前記矩形枠状の枠体が成す壁面に垂直である。
    ブレース機構。
  2. 一対の縦枠材と一対の横枠材とで矩形枠状に構成された枠体に加わる水平力に対して補強を行うブレース機構であって、
    紐または帯状で可撓性の第1および第2のブレース材と、これらブレース材が掛装位置の移動が自在なように掛装される回転支点部材とを備え、
    前記第1のブレース材は、両端が前記枠体の同じ辺または同じ辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に掛装され、
    前記第2のブレース材は、両端が前記枠体の前記辺に対向する辺またはこの対向する辺の両側の角部に結合されて中間が前記回転支点部材に前記第1のブレース材と反対側から掛装され、
    前記第1のブレース材は2本が平行に設けられ、前記第2のブレース材は1本であり、前記2本の第1のブレース材が前記回転支点部材における軸方向の両端側に掛装され、前記1本の第2のブレース材が前記回転支点部材における前記2本の第1のブレース材の掛装位置の間となる中央に掛装され、
    前記枠体の前記同じ辺および前記枠体の前記辺に対向する辺は、いずれも前記横枠材で構成される辺であり、
    前記第1および第2のブレース材は、前記枠体から引っ張り力が負荷され前記回転支点部材を介して前記第1のブレース材と第2のブレース材の間で前記引っ張り力を伝達し合い、前記回転支点部材は、軸方向が、前記矩形枠状の枠体が成す壁面に垂直である、
    ブレース機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載のブレース機構において、前記枠体は、建築物における柱および横架材で構成される部位であるブレース機構。
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