JP6629654B2 - 積層フイルムの製造装置及び方法 - Google Patents

積層フイルムの製造装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6629654B2
JP6629654B2 JP2016059858A JP2016059858A JP6629654B2 JP 6629654 B2 JP6629654 B2 JP 6629654B2 JP 2016059858 A JP2016059858 A JP 2016059858A JP 2016059858 A JP2016059858 A JP 2016059858A JP 6629654 B2 JP6629654 B2 JP 6629654B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dope
groove
flow rate
width direction
casting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016059858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017170773A (ja
Inventor
和晴 中村
和晴 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2016059858A priority Critical patent/JP6629654B2/ja
Publication of JP2017170773A publication Critical patent/JP2017170773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6629654B2 publication Critical patent/JP6629654B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、複数の層が積層された積層フイルムの製造装置及び方法に関する。
複数の層が積層されたフイルム(積層フイルム)を製造する積層フイルムの製造装置では、複数種類のドープ(ポリマー溶液など)をフィードブロックの合流部において合流させて積層ドープを形成し、積層ドープを流延ダイから走行する支持体上に流延して流延膜を形成し、流延膜を支持体から剥ぎとって乾燥させることによりフイルムを製造している。
フィードブロックの合流部には、切り欠き部が形成されたディストリビューションピンが設けられ、ドープは切り欠き部を通って合流される。このため、切り欠き部の大きさにより、合流させるドープの流量を調整できる。また、切り欠き部の形状(積層ドープの幅方向の断面形状)により、積層ドープの幅方向の各位置におけるドープの流量を調整できる。すなわち、例えば、切り欠き部の形状を、幅方向中央部の深さが他の部分よりも深い形状とすることで、幅方向中央部のドープの流量を他の部分よりも多くすることができる。
このように、ディストリビューションピンの切り欠き部の形状により、幅方向の各位置におけるドープの流量を調整できるため、積層フイルムの製造装置では、厚みが均一な高品位の積層フイルムを製造するために、ディストリビューションピンの切り欠き部の形状に各種の工夫を施している。例えば、下記特許文献1では、切り欠き部の底部を幅方向全幅に渡って弓型の曲面とした例が記載されている。また、下記特許文献2、3には、切り欠き部の幅方向中央部に溝を設けた例が記載されている。
特開2013−180476号公報 特開2010−082985号公報 特開2009−184136号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、切り欠き部の底部を幅方向全幅に渡って弓型に形成しても、依然として厚みむらが生じてしまうといった問題があった。この問題の原因について、本発明者が鋭意検討した結果、厚みむらは幅方向の中央部が局所的に薄くなるものであり、上記特許文献1のように切り欠き部の全幅に渡る形状変更では対応できないことが判った。
一方、上記特許文献2、3のように、切り欠き部の幅方向中央部に溝を設けた場合、上記特許文献1と比較して厚みむらは減少するものの、未だに厚みむらが残ってしまい、より一層の改善が要求されていた。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、フイルム中央部に生じる厚みむらを解消できる積層フイルムの製造装置及び方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の積層フイルムの製造装置は、第1ドープと第2ドープとを含む複数種類のドープを合流部において合流させることにより、第1ドープと第2ドープとが積層された積層ドープを形成するフィードブロックと、積層ドープを、走行する支持体上に流延して流延膜を形成する流延ダイと、合流部に配置され、切り欠き部により第2ドープの流量を制御するディストリビューションピンと、を備え、切り欠き部は、第2ドープの流れに直交する幅方向の中央部に、第2ドープの流量を増加させる流量増加溝が形成され、流量増加溝は、第1深さの第1溝と、第1溝の幅方向中央部に形成された第2深さの第2溝とからなる階段型に形成されている積層フイルムの製造装置。
切り欠き部は、流量増加溝の側方に、幅方向の位置によらず深さが一定の平坦部が形成されたものでもよい。
切り欠き部の幅をW1、第1溝の幅をW2a、第2溝の幅をW2b、としたときに、
W2a/W1の値が、0.03以上、0.35以下、
W2b/W2aの値が、0.35以上、0.70以下、
を満たすことが好ましい。
切り欠き部の深さをD1、第1溝の深さをD2a、第2溝の深さをD2b、としたときに、
(D2a+D2b)/D1の値が、0.50以上、2.5以下、
を満たすことが好ましい。
第1溝の断面積をS1、第2溝の断面積をS2としたときに、
S2/S1の値が、0.55以上、0.75以下、
を満たすことが好ましい。
ドープがポリマーを含むものであってもよい。
ポリマーがセルロースアシレートを含むものであってもよい。
流延ダイは、積層ドープが流下される流路を備え、流路は、フィードブロックと接続される入口部分よりも、支持体と対面する出口部分の方が幅広に形成され、積層ドープの流路には、幅方向の位置によらず厚みが一定の第1定厚部と、第1定厚部よりも下流側に設けられ、第1定厚部よりも厚みが薄い第2定厚部と、第1定厚部と第2定厚部とを接続する接続部であり、下流側へ向かうほど厚みが薄く形成された接続部と、を備え、接続部は、幅方向中央部が幅方向両端部よりも上流側に位置するコートハンガー状に形成され、積層ドープは、流路を流下する間に、接続部により厚みが薄くされるとともに幅が拡大されるものであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の積層フイルムの製造方法は、第1ドープと第2ドープとを含む複数種類のドープをフィードブロックの合流部において合流させることにより、第1ドープと第2ドープとが積層された積層ドープを形成する合流ステップと、積層ドープを、流延ダイから走行する支持体上に流延して流延膜を形成する流延ステップと、を備え、合流ステップでは、合流部に配置されたディストリビューションピンに設けられ、第2ドープの流れに直交する幅方向の中央部に第2ドープの流量を増加させる流量増加溝が形成された切り欠き部により、第2ドープの流量を制御するとともに、流量増加溝は、第1深さの第1溝と、第1溝の幅方向中央部に形成された第2深さの第2溝とからなる階段型に形成されているものである。
本発明によれば、幅方向の中央部に階段型の流量増加溝を設けたので、フイルム中央部に生じる厚みむらを解消できる。
溶液製膜装置の概略図である。 流延ユニットの概略図である。 フィードブロックの断面図である。 フィードブロック及び流延ダイの断面図である。 流延ダイの幅方向の断面図である。 テンタの概略図である。 ディストリビューションピンの平面図である。 切り欠き部の幅方向の断面図である。 実施例と比較例の切り欠き部の形状の違いを示す一覧表である。 実施例と比較例の評価の一覧表である。 フイルムの厚みむらを示す説明図である。
図1に、本発明の積層フイルムの製造装置である溶液製膜装置10を示す。溶液製膜装置10は、第1、第2の2種類のドープ12a、12bからフイルム(積層フイルム)14を連続的に製造するためのものであり、流延ユニット20と、テンタ22と、耳切り装置24と、ローラ乾燥機26と、巻取り機28とを備え、これらが上流側から順に配置されている。
第1、第2ドープ12a、12bは、ポリマーが溶媒に溶けているポリマー溶液である。なお、本実施形態では、ポリマーとしてセルローストリアセテート(TAC,triacetylcellulose)やセルロースジアセテート(DAC,diacetylcellulose)、溶媒としてジクロロメタンとメタノールとの混合物を用いているが、ポリマー及び溶媒はこれらに限定されない。本発明で用いることができるポリマー及び溶媒の詳細については後述する。
また、第1、第2ドープ12a、12bには、可塑剤、紫外線吸収剤、レタデーション制御剤等の各種添加剤や、フイルム14同士の貼り付きを防止するためのマット剤(微粒子など)が含まれていてもよい。さらに、本発明は、第1、第2ドープ12a、12bの組成により限定されるものではないが、後述するように、第1ドープ12aはフイルム14の中間層を形成し、第2ドープ12bはフイルム14の表面層及び裏面層を形成する、すなわち、第2ドープ12bは、中間層をコーティングする機能を有する。このため、第2ドープ12bは、第1ドープ12aよりも粘度が低いことが好ましい。こうすることで均質なコーティングが可能となる。
図2に示すように、流延ユニット20は、フィードブロック30と、流延ダイ32と、ベルト34と、一対の回転ドラム36と、剥ぎ取りローラ38とを備えている。
図3に示すように、フィードブロック30は、第1ドープ12aが供給される第1供給口40と、第2ドープ12bが供給される2つの第2供給口42、44とを備え、これら第1、第2供給口40、42、44から供給された第1、第2ドープ12a、12bを合流部46で合流させることにより、第1ドープ12aを中間層、第2供給口42から供給された第2ドープ12bを表面層、第2供給口44から供給された第2ドープ12bを裏面層とした積層ドープ48を形成する。
合流部46には、ディストリビューションピン50、52が設けられている。ディストリビューションピン50は、積層ドープ48の幅方向に長い円柱状に形成され、軸周りに回転自在に設けられ、駆動部(図示せず)により回転される。ディストリビューションピン50の周面には、切り欠き部54が設けられており、第2供給口42から供給された第2ドープ12bは、切り欠き部54を介して合流部46へ流れるようになっている。
切り欠き部54は、ディストリビューションピン50の周面に沿ってその幅W1が変化するように形成されている(図7参照)。これにより、ディストリビューションピン50を回転させることで、第2供給口42から供給された第2ドープ12bの流路幅を変化させて流量を調整(制御)できる。流量の調整(すなわち、ディストリビューションピン50の回転位置の調整(制御))は、前述した駆動部により行われる。
ディストリビューションピン52は、ディストリビューションピン50と同一の形状に形成されている。そして、ディストリビューションピン52は、ディストリビューションピン50に対し軸の向きを180°反転させた状態で、ディストリビューションピン50と向かい合うように配置されている。すなわち、ディストリビューションピン52も切り欠き部54を備えており、回転させることで第2供給口44から供給された第2ドープ12bの流路幅を変化させ、流量を調整(制御)できる。ディストリビューションピン52もディストリビューションピン50と同様に駆動部(図示せず)と接続されており、流量の調整は駆動部により行われる。
このように、第2第供給口42、44から供給された第2ドープ12bは、ディストリビューションピン50、52によりそれぞれ流量が調整されて第1ドープ12aの表面側及び裏面側に合流される。そして、第1ドープ12aと第2ドープ12bとが合流されることによって形成された積層ドープ48は、フィードブロック30の出口56から流延ダイ32へと供給される。
図4に示すように、流延ダイ32には、積層ドープ48の流路60が設けられている。流路60は、フィードブロック30の出口56と接続された入口62と、ベルト34と対面する出口64とを備え、積層ドープ48は、入口62から流延ダイ32(流路60)内に供給され、出口64からベルト34上に流出される。
図5に示すように、流路60は、入口62よりも出口64の方が幅が広く形成されており、入口62と出口64との間には、上流側から順に、第1定厚部70、接続部72、第2定厚部74が設けられている。第1、第2定厚部72、74は、幅方向の位置によらず厚み(図5の奥行き方向の長さ)が一定に形成されるとともに、第1定厚部70よりも第2定厚部74の方が厚みが薄く形成されている。接続部72は、第1定厚部70と第2定厚部74とを接続するように設けられ、下流側へ向かうほど厚みが薄く形成されている。また、流路60は、接続部72の幅方向中央部が、接続部72の幅方向両側部よりも上流側に位置するコートハンガー状に形成されている。これにより、流路60を流下する積層ドープ48は、幅が拡大されるとともに、厚みが薄くされて出口64から流出される。
なお、流延ダイ32やフィードブロック30をジャケット(図示せず)で覆い、ジャケット内に供給する熱電媒体の温度を制御(調整)することによって、積層ドープ48を一定温度(例えば、30℃〜38℃、より好ましくは33℃〜35℃、さらに好ましくは34℃程度)に保つことが好ましい
図1、図2に戻り、流延ダイ32から流出された積層ドープ48は、ベルト(支持体)34上に流延されて流延膜80を形成する。ベルト34は、環状に形成され、一対の回転ドラム36に架け渡されており、流延膜80の支持体として機能する。一対の回転ドラム36は、少なくとも一方がモータなどの駆動力供給手段から駆動力の供給を受けて回転するようになっており、この回転ドラム36の回転に伴ってベルト34が長手方向に走行する。なお、駆動力の供給を受けていない回転ドラム36がある場合、この回転ドラム36は、ベルト34の走行に伴って従動回転する。
回転ドラム36は、周面温度を調節する温度コントローラ(図示せず)を備える。周面温度を調節した回転ドラム36により、ベルト34を介して流延膜80の温度が調整される。流延膜80を加熱して乾燥を促進することにより固める(ゲル化する)いわゆる乾燥ゲル化方式の場合には、回転ドラム36の周面温度は、例えば15℃以上35℃以下の範囲内にするとよい。こうしたゲル化により流延膜80は搬送可能な固さになる。
なお、流延ダイ32から流出され、ベルト34上の流延位置PCに到達して流延膜80となるまでの積層ドープ48(いわゆるビード)の裏面側に、減圧チャンバ(図示無し)を配し、このエリアを減圧してもよい。また、流延膜80の乾燥を促進するための送風機(図示無し)を、設けてもよい。
剥ぎ取りローラ38は、流延膜80をベルト34から剥ぎ取るためのものである。剥ぎ取りローラ38は、ベルト34から剥ぎ取ることで形成されたフイルム14を例えば下方から支持し、流延膜80がベルト34から剥がれる剥取位置PPを一定に保持する。剥ぎ取る手法は、フイルム14を下流側へ引っ張る手法や、剥ぎ取りローラ38を周方向に回転させる手法等のいずれでもよい。
ベルト34からの剥ぎ取りは、乾燥ゲル化方式の場合には、例えば、流延膜80の溶媒含有率が3質量%以上100質量%以下の範囲にある間に行う。なお、本明細書においては、溶媒含有率(単位;%)は乾量基準の値であり、具体的には、溶媒の質量をx、溶媒含有率を求めるフイルム14の質量をyとするときに、{x/(y−x)}×100で求める百分率である。
以上のように流延ユニット20は、第1、第2ドープ12a、12bからフイルム14を形成する。ベルト34は流延位置PCと剥取位置PPとを循環して走行することで、積層ドープ48の流延と流延膜80の剥ぎ取りとが繰り返し行われる。
なお、本実施形態では、フィードブロック30及び流延ダイ32を一対の回転ドラム36のうちの一方の上方に配しているが、流延ダイ32を一対の回転ドラム36の間のベルト34の上方に配してもよい。また、本実施形態では、回転ドラム36に架け渡されたベルト34上に積層ドープを流延しているが、回転ドラム36の周面に直接、積層ドープ48を流延してもよい。
図1において、テンタ22には、流延ユニット20によって形成されたフイルム14が搬送される。図6に示すように、テンタ22は、フイルム14の側部を把持する複数のクリップ90と、一対のレール92及びチェーン94とを備える。なお、クリップ90に代えて、複数のピン(図示無し)が台の上面に起立した姿勢で配され、フイルム14の側部に個々のピンを突き刺してフイルム14を保持するピンプレート(図示無し)を用いてもよい。
レール92はフイルム14の搬送路の各側部に設置される。チェーン94は、原動スプロケット96及び従動スプロケット98に掛け渡され、レール92に沿って移動自在に取り付けられている。クリップ90は、チェーン94に所定の間隔で取り付けられており、原動スプロケット96の回転により、レール92に沿って循環移動する。クリップ90は、テンタ22の入口近傍で、フイルム14の保持を開始し、出口に向かって移動して、出口近傍で保持を解除する。保持を解除したクリップ90は再び入口近傍に移動して、新たに案内されてきたフイルム14を保持する。このように、クリップ90は、フイルム14の両側部を把持して長手方向に搬送する。
テンタ22には、フイルム14を幅方向に延伸する延伸部100が設けられており、この延伸部100においては、一対のレール92の間隔(フイルム14の幅方向の距離)が下流側ヘ向かうほど拡大されている。これにより、延伸部100を通過するクリップ90の間隔が下流側へ向かうほど広がり、フイルム14が幅方向の外側ヘ向けて牽引されて延伸され、その幅が拡大される。
また、図1に戻り、テンタ22は、第1の乾燥機としての機能をもち、フイルム14の搬送路の上方に送風機102を備える。送風機102の下面には、乾燥気体を流出する流出口(図示無し)が形成されており、通過するフイルム14に向けて乾燥気体を吹き出す。なお、同様の構造を有する送風機を、フイルム14の搬送路の下方に設けてもよい。
耳切り装置24は、フイルム14の幅方向に所定の間隔を開けて配置された一対のカッタ110を備えており、カッタ110によりフイルム14の耳(側端部)をカットする。前述のように、フイルム14は、テンタ22において両側部をクリップ90により把持されて延伸されるため、フイルム14の両側部は皺や把持痕が残り製品としては使用できない。耳切り装置24では、このように製品として使用できない部分がカットされる。なお、カットされた部分は、クラッシャ(図示せず)により細断され、ドープの原料として再利用される。
ローラ乾燥機26は、第2の乾燥機であり、複数のローラ112と空調機(図示無し)とを備える。各ローラ112はフイルム14を周面で支持する。フイルム14はローラ112に巻き掛けられて搬送される。空調機は、ローラ乾燥機26の内部の温度や湿度などを調節する。巻取り機28は、フイルム14をロール状に巻き取るためのものである。
このように、溶液製膜装置10では、第1、第2ドープ12a、12bをフィードブロック30の合流部46において合流させることにより積層ドープ48を形成する合流ステップと、積層ドープ48を、流延ダイ32から走行するベルト34上に流延して流延膜80を形成する流延ステップとを経てフイルム14が製造される。このようにして製造されたフイルム14は、例えば、光学フイルムとして利用することができる。光学フイルムとしては、例えば、偏光板の保護フイルムや、位相差フイルムが挙げられる。
上述の溶液製膜装置10において製造されるフイルム14は、厚みむらを出来るだけ無くすことが要求される。そして、厚みむらについて、本発明者が鋭意検討した結果、厚みむらは、フイルム14の幅方向の中央部の厚みが局所的に薄くなるものであることが判明した。また、中央部の厚みが薄くなることを防止するために、切り欠き部54の幅方向中央部に深さが一定の溝を設けただけでは、厚みむらは解消しないことが判明した。具体的には、このように深さが一定の溝では、中央部の厚みが適切になるように溝の深さや幅などを決定すると溝の両側部に対応する位置の厚みが厚くなってしまい、反対に、溝の両側部に対応する位置の厚みが適切となるように溝の深さや幅などを決定すると中央部の厚みが薄くなってしまうことが判った。
このため、容積製膜装置10では、上述した問題を解消するために、ディストリビューションピン50、52の切り欠き部54の形状に工夫を施している。具体的には、図7、図8に示すように、切り欠き部54の幅方向中央部に、第1溝116と第1溝116の幅方向中央部に形成された第2溝118とからなる2段階式の流量増加溝120を設けている。
このように、切り欠き部54に、2段階式の流量増加溝120を設けることで、切り欠き部54の幅方向中央部の厚みが薄くなってしまうことを防止でき、かつ、流量増加溝120の幅範囲内における厚みむら(すなわち、前述のように、中央部の厚みが適切になるように溝の深さや幅などを決定すると溝の両側部に対応する位置の厚みが厚くなってしまい、反対に、溝の両側部に対応する位置の厚みが適切となるように溝の深さや幅などを決定すると中央部の厚みが薄くなってしまうといった問題)も防止できる。
また、本実施形態では、厚みむらが発生し難い部分、すなわち、流量増加溝120以外の部分については、幅方向の位置によらず深さが一定の平坦部124としている。このように、厚みむらが発生する部分についてのみ局所的に流量を増加させ、他の部分については平坦部124とすることで、切り欠き部54の全幅に渡って厚みむらを防止できる。
なお、本発明は、ディストリビューションピン50、52の切り欠き部54の幅方向中央部に、2段階式(階段状)の流量増加溝120を設ければよいので、細部の構成、例えば、第1溝116や第2溝118の幅や深さなど切り欠き部54の具体的な形状については自由に設定できる。
ただし、厚みむらをより確実に防止するために、
切り欠き部54の 幅を「W1」、 深さを「D1」、
第1溝116の幅を「W2a」、深さを「D2a」、
第2溝118の幅を「W2b」、深さを「D2b」、
第1溝116の断面積、すなわち、「D2a×W2a」を「S1」、
第2溝118の断面積、すなわち、「D2b×W2b」を「S2」、
としたときに、
「0.03≦W2a/W1≦0.35」を満たすことが好ましく、
「0.10≦W2a/W1≦0.35」を満たすことがより好ましい。
また、
「0.50≦(D2a+D2b)/D1≦2.50」を満たすことが好ましく、
「1.00≦(D2a+D2b)/D1≦2.50」を満たすことがより好ましい。
さらに、
「0.35≦W2b/W2a≦0.70」を満たすことが好ましく、
「0.50≦W2b/W2a≦0.70」を満たすことがより好ましい。
また、
「0.55≦S2/S1≦0.75」を満たすことが好ましく、
「0.60≦S2/S1≦0.75」を満たすことがより好ましい。
上記を満たすように流量増加溝120を形成することで、さらに厚みむらを減少させることができる。
なお、
「W2a/W1」が「0.03」未満となると、中央部の流量が不足してしまう恐れがあり、「0.35」よりも大きくなると、両側部の流量が不足してしまう恐れがある。
また、
「D2a+D2b)/D1」が「0.50」未満となると、中央部の流量が不足してしまう恐れがあり、「2.50」よりも大きくなると、両側部の流量が不足してしまう恐れがある。
さらに、
「W2b/W2a」が「0.35」未満となると、中央部内における幅方向の流量が不均一となり中央部内で厚みむらが生じてしまう恐れがあり、「0.70」よりも大きくなると両側部の流量が不足してしまう恐れがある。
また、
「S2/S1」が「0.55」未満となったり「0.75」よりも大きくなると、中央部内における幅方向の流量が不均一となり中央部内で厚みむらが生じてしまう恐れがある。
なお、上述した例では、2段階式の流量増加溝を設けて厚みむらを防止する例で説明をしたが、断面が∨字型や∪字型の流量増加溝により厚みむらを防止してもよい。すなわち、2段階式の流量増加溝に代えて、中央の深さが側部の深さよりも深く形成された流量増加溝により厚みを防止してもよい。
さらに、上記実施形態では、2本のディストリビューションピンを同一の形状とした例(2本のディストリビューションピンに設けられた切り欠き部の形状が同一である例)で説明をしたが、各々のディストリビューションピンの切り欠き部の形状を異ならせてもよい。
また、上記実施形態では、2本のディストリビューションピンにより3つのドープの流れを1つに合流させてフイルムを製造するフイルムの製造装置に本発明を適用する例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。1本のディストリビューションピンにより2つのドープの流れを1つに合流させてフイルムを製造するフイルムの製造装置に本発明を適用してもよい。
なお、上記実施形態では、ポリマーとしてTACやDACを用いた例で説明をしたが、TACやDACに代えて、TACやDACと異なる他のセルロースアシレートや、環状ポリオレフィン等としてもよい。セルロースアシレートについて、詳細を以下に説明する。
<セルロースアシレート>
セルロースアシレートは、セルロースの水酸基をカルボン酸でエステル化している割合、つまりアシル基の置換度(以下、アシル基置換度と称する)が下記式(1)〜(3)の全ての条件を満足するものが特に好ましい。なお、(1)〜(3)において、A及びBはともにアシル基置換度であり、Aにおけるアシル基はアセチル基であり、Bにおけるアシル基は炭素原子数が3〜22のものである。
2.4≦A+B≦3.0・・・(1)
0≦A≦3.0・・・(2)
0≦B≦2.9・・・(3)
セルロースを構成し、β−1,4結合しているグルコース単位は、2位、3位及び6位に遊離の水酸基を有している。セルロースアシレートは、このようなセルロースの水酸基の一部または全部がエステル化されて、水酸基の水素が炭素数2以上のアシル基に置換されたポリマーである。なお、グルコース単位中のひとつの水酸基のエステル化が100%されていると置換度は1であるので、セルロースアシレートの場合には、2位、3位及び6位の水酸基がそれぞれ100%エステル化されていると置換度は3となる。
ここで、グルコース単位で2位のアシル基置換度をDS2、3位のアシル基置換度をDS3、6位のアシル基置換度をDS6として「DS2+DS3+DS6」で求められる全アシル基置換度は2.00〜3.00であることが好ましく、2.22〜2.90であることがより好ましく、2.40〜2.88であることがさらに好ましい。さらに、「DS6/(DS2+DS3+DS6)」は0.32以上であることが好ましく、0.322以上であることがより好ましく、0.324〜0.340であることがさらに好ましい。
アシル基は1種類だけでもよいし、2種類以上であってもよい。アシル基が2種類以上であるときには、そのひとつがアセチル基であることが好ましい。2位、3位、及び6位の水酸基の水素のアセチル基による置換度の総和をDSAとし、2位、3位、及び6位におけるアセチル基以外のアシル基による置換度の総和をDSBとするとき、「DSA+DSB」の値は、2.2〜2.86であることが好ましく、2.40〜2.80であることが特に好ましい。DSBは1.50以上であることが好ましく、1.7以上であることが特に好ましい。そして、DSBは、その28%以上が6位水酸基の置換であることが好ましいが、より好ましくは30%以上、さらに好ましくは31%以上、特に好ましくは32%以上が6位水酸基の置換であることが好ましい。また、セルロースアシレートの6位の「DSA+DSB」の値が0.75以上であることが好ましく、0.80以上であることがより好ましく、0.85以上であることが特に好ましい。以上のようなセルロースアシレートを用いることにより、溶液製膜に用いられるポリマー溶液をつくるために好ましい溶解性が得られる。
炭素数が2以上であるアシル基としては、脂肪族基でもアリール基でもよく、特に限定されない。例えばセルロースのアルキルカルボニルエステル、アルケニルカルボニルエステルあるいは芳香族カルボニルエステル、芳香族アルキルカルボニルエステルなどがあり、これらは、それぞれさらに置換された基を有していてもよい。プロピオニル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、iso−ブタノイル基、t−ブタノイル基、シクロヘキサンカルボニル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基などを挙げることが出来る。これらの中でも、プロピオニル基、ブタノイル基、ドデカノイル基、オクタデカノイル基、t−ブタノイル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基などがより好ましく、プロピオニル基、ブタノイル基が特に好ましい。
ポリマーとしてセルロースアシレートを用いる場合には、第1、第2ドープ12a、12b、の溶媒としては、セルロースアシレートフイルムを溶液製膜で製造する場合のドープの溶媒として公知のものを用いることができる。例えば、ジクロロメタン、各種アルコール、各種ケトン等である。これらから選ばれる複数を混合して、この混合物を溶媒として用いてもよい。
[実施例]
以下、本発明を実施した実施例1−3、及び、実施例との比較に用いた比較例1、2について説明を行う。
実施例及び比較例は、切り欠き部の幅方向中央部に設けた流量増加溝の有無や形状を変化させてフイルムの製造を行ったものであり、この他の条件は同じとした。具体的には、DACを溶媒に溶解した第1ドープ12aと、TACを溶媒に溶解した第2ドープ12bとを合流させることによって形成された積層ドープ48をベルト34上に流延し、ベルト34から剥がした後、テンタ22、耳切り装置24、ローラ乾燥機26を経て巻取り機28で巻きとった。このようにして製造されたフイルム14の幅は1500mmであった。
[流量増加溝の有無及び形状]
図9に示すように
「実施例1」は、本発明の(第1溝116と第2溝118とからなる2段階式の)流量増加溝120を設けるとともに、流量増加溝120の形状が以下を満たすものである。
「W2a/W1」が、 「0.33」、
「W2b/W2a」が、 「0.65」、
「(D2a+D2b)/D1」が、「2.00」
「S2」/S1」が、 「0.70」。
「実施例2」は、本発明の(第1溝116と第2溝118とからなる2段階式の)流量増加溝120を設けるとともに、流量増加溝120の形状が以下を満たすものである。
「W2a/W1」が、 「0.08」、
「W2b/W2a」が、 「0.40」、
「(D2a+D2b)/D1」が、「0.60」
「S2」/S1」が、 「0.58」。
「実施例3」は、本発明の(第1溝116と第2溝118とからなる2段階式の)流量増加溝120を設けるとともに、流量増加溝120の形状が以下を満たすものである。
「W2a/W1」が、 「0.02」、
「W2b/W2a」が、 「0.20」、
「(D2a+D2b)/D1」が、「0.30」
「S2」/S1」が、 「0.53」。
他方、「比較例1」は、流量増加溝を設けず、幅方向の位置によらず切り欠き部の深さを一定としたものである。
また、「比較例2」は、流量増加溝は設けたが、1段階の溝とした例、すなわち、「W2b」と「D2b」との両方が「0」である例である。
[評価]
図10に示すように、実施例1−3、及び、比較例1、2のそれぞれについて、「厚みむら」を、「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で評価した。なお、これらの評価は、評価「S」が最も高く、評価「A」→評価「B」→評価「C」→評価「D」の順番で評価が低下してゆく。また、評価[S]〜評価「B」は製品として問題がない、すなわち、合格基準に達していることを示す評価であり、評価「C」、評価「D」は、製品とするには不十分である、すなわち、合格基準に達していないことを示す評価である。
この評価は、各実施例及び比較例で得られたフイルム14の長さ200m分について、裏面側から光を照射し、表面側から目視にて観察することにより行った。フイルム14に厚みむらが存在する場合、厚みむらに起因して帯状の曇りが観察される。例えば、幅方向に2箇所の厚みむらが存在する場合、図11に示すように、凸部150aがフイルム14の幅方向に2つ並んだ帯状の曇り150が観察される。「厚みむら」の評価では、このような曇り150(凸部150a)が1箇所も視認されなかった場合は評価を「S」とし、1箇所視認された場合は評価を「A」とし、2箇所視認された場合は評価を「B」とし、3箇所以上9箇所以下視認された場合は評価を「C」とし、10箇所以上視認された場合は評価を「D」とした。
この結果、本発明の(第1溝116と第2溝118とからなる2段階式の)流量増加溝120を設けた実施例1−3は、流量増加溝を設けない比較例1、及び1段階式の流量増加溝を設けた比較例2と比較して、厚みむらを防止出来ることが判った。なお、比較例1、2の比較から、流量増加溝の有無では、流量増加溝を設けた方が厚みむらを防止できることが判った。
また、本発明の流量増加溝120が、
「0.03≦W2a/W1≦0.35」、
「0.50≦(D2a+D2b)/D1≦2.50」、
「0.35≦W2b/W2a≦0.70」、
「0.55≦S2/S1≦0.75」、
を満たしている実施例1、2の方が、これらを満たしていない実施例3よりも厚みむらを防止できることが判った。
さらに、本発明の流量増加溝120が、
「0.10≦W2a/W1≦0.35」、
「1.00≦(D2a+D2b)/D1≦2.50」、
「0.50≦W2b/W2a≦0.70」、
「0.60≦S2/S1≦0.75」、
を満たしている実施例1の方が、これらを満たしていない実施例2よりも厚みむらを防止できることが判った。
10 溶液製膜装置(積層フイルムの製造装置)
12a 第1ドープ
12b 第2ドープ
14 フイルム(積層フイルム)
20 流延ユニット
22 テンタ
24 耳切り装置
26 ローラ乾燥機
28 巻取り機
30 フィードブロック
32 流延ダイ
34 ベルト(支持体)
36 回転ドラム
38 剥ぎ取りローラ
40 第1供給口
42、44 第2供給口
46 合流部
48 積層ドープ
50、52 ディストリビューションピン
54 切り欠き部
56 出口
60 流路
62 入口
64 出口
70 第1定厚部
72 接続部
74 第2定厚部
80 流延膜
90クリップ
92 レール
94 チェーン
96 原動スプロケット
98 従動スプロケット
100 延伸部
102 送風機
110 カッタ
112 ローラ
116 第1溝
118 第2溝
120 流量増加溝
124 平坦部
150 曇り
150a 凸部

Claims (8)

  1. 第1ドープと第2ドープとを含む複数種類のドープを合流部において合流させることにより、前記第1ドープと前記第2ドープとが積層された積層ドープを形成するフィードブロックと、
    前記積層ドープを、走行する支持体上に流延して流延膜を形成する流延ダイと、
    前記合流部に配置され、切り欠き部により前記第2ドープの流量を制御するディストリビューションピンと、を備え、
    前記切り欠き部は、
    前記第2ドープの流れに直交する幅方向の中央部に、前記第2ドープの流量を増加させる流量増加溝が形成され、
    前記流量増加溝は、
    第1深さの第1溝と、第1溝の幅方向中央部に形成された第2深さの第2溝とからなる階段型に形成されており、
    前記切り欠き部の幅をW1、前記第1溝の幅をW2a、前記第2溝の幅をW2b、としたときに、
    W2a/W1の値が、0.03以上、0.35以下、
    W2b/W2aの値が、0.35以上、0.70以下、
    である積層フイルムの製造装置。
  2. 前記切り欠き部は、
    前記流量増加溝の側方に、前記幅方向の位置によらず深さが一定の平坦部が形成されている請求項1記載の積層フイルムの製造装置。
  3. 前記切り欠き部の深さをD1、前記第1溝の深さをD2a、前記第2溝の深さをD2b、としたときに、
    (D2a+D2b)/D1の値が、0.50以上、2.5以下、
    である請求項1または2に記載の積層フイルムの製造装置。
  4. 前記第1溝の断面積をS1、前記第2溝の断面積をS2としたときに、
    S2/S1の値が、0.55以上、0.75以下、
    である請求項1〜のいずれか1項に記載の積層フイルムの製造装置。
  5. 前記ドープがポリマーを含む請求項1〜のいずれか1項に記載の積層フイルムの製造装置。
  6. 前記ポリマーがセルロースアシレートを含む請求項記載の積層フイルムの製造装置。
  7. 前記流延ダイは、前記積層ドープが流下される流路を備え、
    前記流路は、前記フィードブロックと接続される入口部分よりも、前記支持体と対面する出口部分の方が幅広に形成され、
    前記積層ドープの流路には、前記幅方向の位置によらず厚みが一定の第1定厚部と、前記第1定厚部よりも下流側に設けられ、前記第1定厚部よりも厚みが薄い第2定厚部と、前記第1定厚部と前記第2定厚部とを接続する接続部であり、下流側へ向かうほど厚みが薄く形成された接続部と、を備え、
    前記接続部は、前記幅方向中央部が前記幅方向両端部よりも上流側に位置するコートハンガー状に形成され、
    前記積層ドープは、前記流路を流下する間に、前記接続部により厚みが薄くされるとともに幅が拡大される請求項1〜のいずれか1項に記載の積層フイルムの製造装置。
  8. 第1ドープと第2ドープとを含む複数種類のドープをフィードブロックの合流部において合流させることにより、前記第1ドープと前記第2ドープとが積層された積層ドープを形成する合流ステップと、
    前記積層ドープを、流延ダイから走行する支持体上に流延して流延膜を形成する流延ステップと、を備え、
    前記合流ステップでは、
    前記合流部に配置されたディストリビューションピンに設けられ、前記第2ドープの流れに直交する幅方向の中央部に前記第2ドープの流量を増加させる流量増加溝が形成された切り欠き部により、前記第2ドープの流量を制御するとともに、
    前記流量増加溝は、
    第1深さの第1溝と、第1溝の幅方向中央部に形成された第2深さの第2溝とからなる階段型に形成されており、
    前記切り欠き部の幅をW1、前記第1溝の幅をW2a、前記第2溝の幅をW2b、としたときに、
    W2a/W1の値が、0.03以上、0.35以下、
    W2b/W2aの値が、0.35以上、0.70以下、
    である積層フイルムの製造方法。
JP2016059858A 2016-03-24 2016-03-24 積層フイルムの製造装置及び方法 Active JP6629654B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016059858A JP6629654B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 積層フイルムの製造装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016059858A JP6629654B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 積層フイルムの製造装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017170773A JP2017170773A (ja) 2017-09-28
JP6629654B2 true JP6629654B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=59970117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016059858A Active JP6629654B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 積層フイルムの製造装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6629654B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT201900019013A1 (it) * 2019-10-16 2021-04-16 Sacmi Testa di coestrusione multistrato.

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4390264B2 (ja) * 2004-03-29 2009-12-24 富士フイルム株式会社 複層膜製造装置及びその製造方法
JP2009179031A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 Fujifilm Corp 流延装置、溶液製膜設備及び溶液製膜方法
JP5022258B2 (ja) * 2008-02-04 2012-09-12 富士フイルム株式会社 流延装置、溶液製膜設備及び溶液製膜方法
JP5815438B2 (ja) * 2012-03-01 2015-11-17 帝人デュポンフィルム株式会社 多層フィルムの製造方法及び多層フィルムの製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017170773A (ja) 2017-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5522164B2 (ja) 光学フィルムの製造方法
JP5592670B2 (ja) 溶液製膜設備及び方法
JP4315378B2 (ja) フィルムの製造方法及び製造装置
JP6629654B2 (ja) 積層フイルムの製造装置及び方法
JPS6038259B2 (ja) 熱可塑性プラスチツク製延伸フラツトフイルムウエブの生産量を増大する方法及び装置
JP2009154252A (ja) 光学フィルムの切断装置、及び光学フィルムの製造方法
JP6185016B2 (ja) フィルム製造方法及びフィルム延伸装置
TW200925189A (en) Pin tenter and solution casting method
JP6538601B2 (ja) 積層フイルムの製造装置及び方法
JP2010082986A (ja) フィルム延伸設備及び延伸方法
KR101965912B1 (ko) 광학필름의 제조방법
JP5749470B2 (ja) ポリマーフィルムの延伸設備
JP2011201089A (ja) テンタ装置
JP5971808B2 (ja) 流延装置、溶液製膜設備及び方法
JP2007210344A (ja) 溶液製膜方法
JP5657261B2 (ja) 溶液製膜方法
JP2005199725A (ja) フィルム製造方法及び装置
JP6588364B2 (ja) 溶液製膜設備及び溶液製膜方法
JP4295583B2 (ja) 溶液製膜方法
JP6737270B2 (ja) 光学フィルムの製造方法
JP5673526B2 (ja) 光学フィルムの製造方法
JP2005111969A (ja) 溶液製膜方法及びポリマーフイルム、偏光板、表示装置
JP2003266457A (ja) 溶液製膜方法
WO2015108036A1 (ja) 延伸フィルムの製造方法
TWI618581B (zh) 流延裝置、溶液製膜設備及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6629654

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250