JP6629008B2 - 灯具 - Google Patents

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本発明は非点灯時と点灯時で見栄えが異なる灯具に関し、特にアクセサリ灯具として利用することが可能な灯具に関するものである。
非点灯時と点灯時の見栄え、特に灯具の前面側から発光面(光出射面)を観察したときに、当該発光面の見栄えを相違させるようにした灯具として、特許文献1に記載の表示灯がある。この表示灯は光源の前方位置に所要の色をしたカラーフィルタと、非透光板に多数の貫通孔を開口したパンチングメタルからなる透光性フィルタを配設し、当該パンチングメタルの前面にカラーフィルタと異なる色を塗装した着色層を形成したものである。
この表示灯によれば、非点灯時にはパンチングメタルの前面に投射される外部光により、表示灯の発光面はパンチングメタルの前面の着色層の色に観察される。点灯時には、光源から出射されてカラーフィルタを透過した光がパンチングメタルの貫通孔を通して前方に照射されるので、表示灯の発光面はカラーフィルタの色に観察される。
特開平8−235904号公報
特許文献1の表示灯は、透光性フィルタとして用いているパンチングメタルの開口率が概ね23%程度であるので、点灯時に光源から出射された光がパンチングメタルの貫通孔を透過して前方に照射される際の光の利用効率が低い。これを解消するために、特許文献1ではパンチングメタルの後面を反射面に形成し、貫通孔を透過しなかった光をパンチングメタルの後面で反射し、その反射光を反射板で反射して再度パンチングメタルに向ける構成がとられている。
特許文献1の表示灯では、パンチングメタルの後面を反射面とするための表面処理が必要であり、パンチングメタルのコストが高くなる。また、パンチングメタルの後面で反射した光を反射するための反射板が必要であり、そのためのコストもかかる。したがって、表示灯のコストが高く、低コストの灯具を構成することが難しいという課題がある。
本発明の目的は、構造を簡略化し、かつ点灯時の光利用効率を高めて、点灯時と非点灯時の見栄えが異なる灯具を提供するものである。
本発明の灯具は、光源と、光源で発光した光を前方に向けて所要のパターンで出射する光学部材と、光学部材から出射された光を透過し、かつ前面に当該パターンとは異なる模様が施された透光性フィルタを備えることを特徴とする。
本発明にかかる光学部材は、光源の光を透過する第1インナーレンズで構成され、第1インナーレンズは、光透過面に光拡散素子が形成されるとともに、透過する光を所要のパターンで出射させるためのステップまたは模様が施される構成とする。
本発明において、光学部材は、光源の光を透過する第1インナーレンズで構成され、第1インナーレンズは、軸線を灯具の前後方向に向けて前面が開口された略円錐型に構成される。また、第1インナーレンズは、光透過面の表面又は裏面の一方の面に蓄光膜が形成される。この場合において、第1インナーレンズは、当該光透過面の他方の面に所要のパターンで光を遮光する遮光膜が形成されてもよい。
本発明における光学部材は、光源の光を集光して第1インナーレンズに出射させる第2のインナーレンズを備えることが好ましい。さらに、光学部材は、中心部と主要部とで構成され、主要部から灯具前方に出射する光量は、中心部から灯具前方に出射する光量よりも大きいことが好ましい。
本発明によれば、非点灯時には透光性フィルタの前面に施された模様を観察することができ、点灯時には光学部材によって形成されたパターン光を透光性フィルタを通して観察することができ、見栄えの異なる灯具が得られる。また、光源の光を所要のパターンで光学部材から出射させることで光利用効率を高めて点灯時に明るい見栄えとすることができる。
本発明によれば、光学部材を第1インナーレンズで構成することにより、光源からの光を所要のパターンをした拡散光とすることができ、灯具を簡易な構成とすることができる。また、第2インナーレンズを備えることにより、さらに光利用効率を高めて点灯時の見栄えの明るさを高めることができる。
本発明の灯具の実施形態1の外観斜視図。 図1の灯具のランプ光軸に沿った縦断面図。 図1の灯具の内部の分解斜視図。 実施形態1の非点灯時と点灯時の見栄えを説明するランプを正面から観察した図。 実施形態2のインナーレンズの分解斜視図。 実施形態2のランプ光軸に沿った縦断面図。 実施形態3のランプ光軸に沿った縦断面図。 実施形態4の内部の分解斜視図。 実施形態4のランプ光軸に沿った縦断面図。 実施形態4の非点灯時の見栄えを説明するランプを正面から観察した図。
(実施形態1)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明を自動車に搭載するアクセサリランプとして構成した実施形態1の外観斜視図である。このアクセサリランプ1は、例えば、自動車の車体のフォグランプ搭載部位に、フォグランプに代えて搭載することができるように構成されている。このアクセサリランプ1は、底部の径寸法に対して開口部の径寸法が大きくされた円筒容器状をしたランプボディ11を備えており、このランプボディ11の前面開口に近い部位に透光性のクリアカバー12が取着されてランプハウジング10が構成されている。このアクセサリランプ1は前記ランプボディ11に一体に設けた取付片11aを利用して自動車の車体に取り付けることが可能とされている。
前記ランプボディ11は黒色等の有色樹脂で形成され、前記クリアカバー12は無色透明な透光性樹脂で形成されている。これらの色については任意の色に設定できるが、クリアカバー12については少なくとも外部からランプハウジング10の内部を透視できる色および光透過率の樹脂を用いることが好ましい。
図2は前記アクセサリランプ1のランプ光軸に沿った縦断面図であり、図3はその内部の概略構成を示す分解斜視図である。図2および図3に示すように、前記ランプハウジング10内には、光源ユニット2と、本発明の光学部材を構成するインナーレンズ3と、本発明の透光性フィルタを構成する透光性のある板状部材4と、エクステンション5とが内装され、それぞれ前記ランプボディ10の内部に固定支持されている。
前記光源ユニット2は、プリント回路基板をベース21としており、このベース21はネジ穴24を利用して前記ランプボディ11の内底面に固定されている。前記ベース21の前面には3つの白色LED(発光ダイオード)22が三角位置に配置されており、これらの白色LED22は発光面がランプの前方に向けられるとともに、前記ベース21に形成されている回路23を介して外部電源から給電されるようになっている。各白色LED22は給電されたときに発光した白色光を所定の出射角度範囲でランプ前方に向けて出射する。ここでは、これら3つの白色LED22からの各白色光を合わせて前記インナーレンズ3の所定の領域に向けて出射されるようになっている。
前記インナーレンズ3は所望の色、ここでは青色に着色された透光性樹脂によって形成されており、軸線をランプの前後方向に向けて前面が開口された略円錐型、換言すれば円形傘型に形成されている。このインナーレンズ3の主面部31、すなわち円錘型をした面部は、軸線を中心にした複数本の螺旋状のステップ32が周方向の段状をなすように形成されるとともに、その後面には光を拡散する拡散素子としてシボまたは微小凸面33が全面に施されている。これらのステップ32およびシボまたは微小凸面33を備えることにより、前記主面部31は光屈折面および光拡散面として構成されている。また、前記インナーレンズ3の前端部は円環状の枠部34として構成されており、この枠部34の円周複数箇所にはランプボディ11に対して固定するための固定爪35が一体に形成されている。
前記透光性のある板状部材4は、前記インナーレンズ3の前面開口に等しい外径をした円形平板状の非透光金属板あるいは非透光樹脂板で形成されている。ここではアルミニウム板で形成されており、その全面にわたって多数の貫通孔41が開口されている。この貫通孔41は直径が0.5〜1.0mm程度であり、1.0〜2.0mm程度のピッチ間隔で縦横に配列開口されている。この例では、直径1mmの貫通孔41を1.5mmピッチ間隔でマトリクス状に開口しているので、当該板状部材4の開口率は約40%とされている。なお、図2,3では構成を分かり易くするために、貫通孔41を大きく描いている。
前記板状部材4の前面には、任意の色彩の模様が描かれており、ここでは、「KT」の文字42が黄色塗料により描かれている。この模様42は板状部材4の貫通孔41での光透過を阻害しないように、貫通孔41を除く面に塗料を塗布することによって形成される。あるいは、透光性のある塗料で模様をプリントした透光性シートを板状部材4の前面に貼り付けて模様を形成してもよい。前記板状部材4の外周縁部はランプ後方に向けて曲げ形成された鍔部43として形成されている。
前記エクステンション5は疑似リフレクタとして構成されており、前記インナーレンズ3および前記板状部材4の外径寸法とほぼ同じ径寸法の後側開口51と、この後側開口51よりも幾分大径に形成された前側開口52を有する円錘筒状に形成されている。このエクステンション5はアルミニウム板で形成されるか、あるいは樹脂で形成されたときにはその前面にアルミニウム塗装が施され、内周面がリフレクタの外観を呈するように構成されている。このエクステンション5は前記インナーレンズ3と前記板状部材4の各周縁部がクリアカバー12を透して外部に露見されないようにするためのものである。
前記したインナーレンズ3、板状部材4、エクステンション5は前記ランプボディ11の内部に固定支持されるが、前記インナーレンズ3の外周縁部に設けた固定爪35が前記ランプボディ11の内面に形成された係合段部11bに係合されることによって固定される。前記板状部材4と前記エクステンション5は、当該板状部材4に設けた鍔部43と、エクステンション5の後側開口縁部51がインナーレンズ3の枠部34とランプボディ11の内周面との間に挟持されることによりランプボディ11に固定される。
以上の構成のアクセサリランプ1によれば、昼間時等の非点灯時に当該アクセサリランプ1を前方から観察したときには、クリアレンズ12を透して板状部材4の前面が観察される。すなわち、図4(a)に示すように、板状部材4の前面に描かれている黄色の模様42、ここでは「KT」の文字が視認されることになる。したがって、このアクセサリランプ1を自動車の車体に搭載するフォグランプに代えて搭載したときには、自動車を前方から見たときに当該アクセサリランプ1により「KT」の模様42が視認されることになる。夜間においても、街路灯等の外光が存在し、当該外光がアクセサリランプ1のクリアカバー12に入射されたときには、板状部材4の前面での光反射によって黄色の模様42が観察される。
アクセサリランプ1の点灯時には、3つの白色LED22が発光され、ここから出射された白色光はインナーレンズ3の主面部31の後面に入射される。各白色LED22から出射される白色光は若干の発散状態にあり、インナーレンズ3に入射される光は少なくとも主面部31に入射される。主面部31の後面にはシボあるいは微小凸面33が形成されて光拡散面として構成されているので、主面部31に入射された光は、この光拡散面によって大きな角度範囲に向けられた拡散光となる。
インナーレンズ3の主面部31に入射され、かつ透過された光は青色光となって前面から出射されるが、主面部31を透過される際にステップ32により屈折される。ステップ32は螺旋状をした周方向の段状に形成されているので、出射される光はステップ32に対応した螺旋状の光パターンとして出射される。前記したようにインナーレンズ3に入射された光は主面部31での光拡散によって略均一な明るさとされているので、この螺旋状の光パターンは螺旋の延長方向に略均一なものとなり、略均一な明るさの青色をした螺旋状の光パターンが得られる。
インナーレンズ3から出射された光は板状部材4の後面に入射され、当該板状部材4の貫通孔41を通って前面側に出射される。出射された光はクリアカバー12を透過してアクセサリランプ1の前方に照射される。板状部材4の貫通孔41の開口率は、ここでは40%程度であるが、インナーレンズ3を透過された光は主面部31での光拡散によって板状部材4の後面に対して拡散状態に入射されるので、板状部材4での光透過率は貫通孔1の開口率よりも大きくなる。すなわち、特許文献1のパンチングメタルのように、板状部材4の後面で反射した光を反射板を利用して再度入射させる構成を採用しなくても、板状部材4の光透過率を高め、光の利用効率を高めることができる。
したがって、アクセサリランプ1の点灯時にアクセサリランプ1を前方から観察したときには、図4(b)に示すように、板状部材4の貫通孔41を透過した光、すなわちインナーレンズ3の主面部31を透過してステップ32によって形成された青色光パターン、ここでは螺旋状の青色光パターンが観察されることになる。このとき、板状部材4の前面は陰になるので、当該前面に施されている模様42は観察されない。これにより、非点灯時と点灯時における見栄えが相違するアクセサリランプ1が得られる。
このアクセサリランプ1は、インナーレンズ3の主面部31の後面を光拡散面に形成しているが、この光拡散面は実施形態のようなシボあるいは微小凸面33で構成でき、このシボや微小凸面33はインナーレンズ3の成型と同時に形成できるので、コスト高になることはない。少なくとも特許文献1のようにパンチングメタルの後面を光反射面に加工するような場合よりも低コストとなる。また、このアクセサリランプでは、特許文献1のような反射板を必要としないので構造が簡易化でき、かつ低コストに構成できる。
前記インナーレンズ3では螺旋状のステップ32を設けることにより、インナーレンズ3を透過して前方に向けて出射する光を螺旋状のパターンに形成しているが、インナーレンズ3の光透過面、例えば主面部31のシボや微小凸面33が形成されていない側の面に透光性の有色塗料や有色シートで所望のパターンを形成してもよい。この形成されたパターンを透過した光が透過することにより、当該塗料やシートのパターンをした有色の光パターンとして出射され、板状部材4を通して観察されることになる。
(実施形態2)
ここで、光源から出射される光の有効活用するために、第2インナーレンズを設けるようにしてもよい。以降においては、この第2インナーレンズと区別するために前記した実施形態1のインナーレンズ3を第1インナーレンズと称する。図5はこの実施形態2における光源2と第1インナーレンズ3と第2インナーレンズ6の分解斜視図、図6はその縦断面図である。なお、第2インナーレンズ6を除く他の構成は前記実施形態1と同じであるので、これらについての説明は省略する。
第2インナーレンズ6は透明樹脂で形成された円形板状の主板部61を有しており、この主板部61の周縁の4箇所に曲げ加工した取付片63によって前記光源ユニット2のベース21の前面側に固定される。前記主板部61には、前記光源ユニットの3つの白色LED22に対向する3カ所にコンデンサレンズ部(集光レンズ部)62が一体に形成されている。これらコンデンサレンズ部62は第2インナーレンズ6の中心部の周囲に等配された主要部を構成することになる。そして、前記第2インナーレンズ6が光源ユニット2に固定された状態では、3つのコンデンサレンズ部62はそれぞれのレンズ光軸が各白色LED22の発光光軸に一致される。また、3つのコンデンサレンズ部62の後側焦点は対応する各白色LED22の発光面よりも微小寸法だけランプ後方に位置される。
この第2インナーレンズ6を備えることにより、アクセサリランプ1が点灯したときに各白色LED22で発光した光は、発光光軸を中心にして所要の角度範囲に発散されるが、コンデンサレンズ部62による集光作用を受けて発散角度が小さくされ、コンデンサレンズ部62から前方に出射されるときには殆ど前記第1インナーレンズ3の前記主面部31の領域にのみ入射される状態となる。この白色光は第1インナーレンズ3に入射された後、前記した実施形態と同様に第1インナーレンズ3を透過され、板状部材4の貫通穴41を通って前方に照射されることは同じである。
第2インナーレンズ6を設けることにより、各白色LED22で発光された光の大部分を第1インナーレンズ3の主面部31に入射させることが可能になり、当該発光された光の有効活用を図り、点灯時におけるアクセサリランプ1の明るさを高めることができるようになる。特に、主要部としてのコンデンサレンズ部62からアクセサリランプ1の前方に出射される光量は、中心部から前方に出射される光量よりも大きくなるので、この光量の差が点灯時における光の明暗となり、ランプを観察したときに奥行き感を与え、さらに見栄えを向上することになる。
(実施形態3)
あるいは、前記第1と第2のインナーレンズに代えて、リフレクタを用いてもよい。図7にランプ光軸に沿った縦断面図を示すように、ランプボディ11内に第1と第2のインナーレンズを配設する代わりに、光源ユニット2の前面側に所要形状、ここでは3つの白色LED22をそれぞれ焦点とする3つの放物面形状の反射面71を一体化した構成のリフレクタ7を内装する。前記リフレクタ7の反射面71には、図には表れないが、シボ加工を施して反射する光を拡散するように構成することが好ましい。また、反射面71には所要の模様、例えば青色の塗料で、各反射面71のそれぞれに螺旋状の模様を塗布形成すればよい。
この実施形態3の場合には、アクセサリランプ1の点灯時には、各白色LED22で発光された光はそれぞれリフレクタ7の反射面71で反射され、それぞれランプ光軸にほぼ平行な光とされる。また、この反射面71で反射される際に反射面71に設けられているシボにより拡散されるため、ランプ光軸方向を主方向とする拡散光とされる。
反射面71で反射された光は板状部材4の後面に入射され、貫通孔41を通って前面側に出射される。出射された光はクリアカバー12を透過してアクセサリランプ1の前方に照射される。このとき、板状部材4の後面に入射される光は、リフレクタ7の反射面71で拡散光とされているので、前記実施形態と同様に板状部材4での光透過率が向上される。これにより、光源ユニット2の3つの白色LED22から出射した光を効率よく板状部材4に向けて反射させることができ、光の利用効率が高められる。
この実施形態3では、アクセサリランプ1の点灯時における見栄えは、リフレクタ7の反射面71に形成された模様に基づく青色光パターンが観察されることになる。ここでは、3つの螺旋状の模様が観察される。これにより、非点灯時と点灯時におけるアクセサリランプの見栄えが相違するランプとなることは前記実施形態と同じである。
(実施形態4)
あるいは、図8に実施形態4の要部の斜視図と、図9にそのランプ光軸の縦断面図をそれぞれ示すように、実施形態1のインナーレンズ(第1インナーレンズ)の変形例として、インナーレンズ3Aは無色透明部材で形成されており、その主面部31の裏面には拡散素子として実施形態1のようなシボまたは微小凸面は形成していない。その代わりに主面部31の裏面には蓄光膜36が形成されている。この蓄光膜36を構成している蓄光材は周知のように、太陽光や光源光の光エネルギ(紫外線)を吸収して発光し、これら太陽光や光源光が照射されない状態になったときに徐々に光を放出するものである。ここでは黄色光を放出する。この蓄光膜36は、例えば、蓄光塗料として一般に提供されているものをインナーレンズ3Aの主面部31の裏面の全面に塗布することによって形成される。インナーレンズ3Aは、この蓄光膜36によって主面部31における光透過性が確保されながらも、蓄光した光の放出を可能とし、放出した光を当該主面部31を透過させて前方に向けて出射させるようになっている。
一方、前記インナーレンズ3Aの主面部31の表面には、一部に遮光膜37が選択的に形成されている。この遮光膜37は、例えば黒色塗料等の有色塗料を塗布し、あるいは非透光シートを貼付する等によって形成されている。ここでは、主面部31の表面には実施形態1のような螺旋状のステップは形成されておらず、代わりにこの螺旋状ステップと類似の形状をした螺旋テーパ状となるように黒色塗料が主面部31の表面に塗布されている。換言すれば、主面部31は遮光膜37からなる螺旋状パターンの非透光部と、この遮光膜37が存在していない螺旋状パターンの透光部とが形成されることになる。
実施形態4によれば、アクセサリランプ1の非点灯時は実施形態1と同様であり、クリアレンズ12を透して板状部材4の前面が観察される。したがって、図10(a)に示すような、板状部材4の前面に描かれている模様42が視認されることになる。すなわち、実施形態1での図4(a)と同じ外観となる。
アクセサリランプ1の点灯時には、3つの白色LED22が発光され、ここから出射された白色光はインナーレンズ3Aの主面部31の後面の蓄光膜36に入射される。入射された白色光は蓄光膜36に対してエネルギを供給すると同時に蓄光膜36を透過され、インナーレンズ3Aの主面部31の前方に向けられる。このとき、白色光は蓄光膜36によって拡散状態とされる。
インナーレンズ3Aの主面部31の前方に向けられた光の一部は、遮光膜37によって遮光される。そのため、遮光膜37が存在しない螺旋状パターンの透光部においてのみ光が透過される。このとき、蓄光膜36を透過する光量が多いので、透過光は白色に近い色相となる。インナーレンズ3Aに入射された光は蓄光膜36での光拡散によって略均一な明るさにされているので、この透過光は周方向および径方向に略均一な明るさの光パターンとなる。
インナーレンズ3Aから出射された光は、実施形態1と同様に、板状部材4の後面に入射され、板状部材4の貫通孔41を通って前面側に出射される。出射された光はクリアカバー12を透過してアクセサリランプ1の前方に照射される。したがって、アクセサリランプ1の点灯時にアクセサリランプ1を前方から観察したときには、図10(b)に示すように、板状部材4の貫通孔41を透過した光、すなわちインナーレンズ3Aの主面部31を透過するが遮光膜37によって遮光された螺旋状パターンが観察されることになる。このとき、前記したように蓄光膜36を透過する光量が多いので、螺旋状パターンの明るい領域は白色に近い色相となる。これにより、非点灯時と点灯時における見栄えが相違するアクセサリランプ1が得られる。
さらに、このようなアクセサリランプ1の点灯状態から消灯すると、蓄光膜36に蓄光された光は黄色光として放出され、放出された黄色光はインナーレンズ3Aの主面部31から前方に向けて出射され、板状部材4の貫通孔41を透過され、さらにクリアカバー12を透過される。これにより、アクセサリランプ1を点灯から消灯に切り替えたときには、点灯時と同じ螺旋状パターンの見栄えとなるが、蓄光膜36からの光の放出が行なわれている間は、点灯時の白色光から蓄光膜36での蓄光色である黄色光に切り替えられた螺旋状パターンの見栄えとなる。結果として、アクセサリランプ1の消灯時、点灯時、消灯後の所定時間の3つの場合においてそれぞれ異なる見栄えとなる。
また、実施形態4では、アクセサリランプ1の非点灯時であって太陽光が照射されている屋外の走行時には、太陽光はクリアカバー12および板状部材4の貫通穴41を通してインナーレンズ3Aに入射され、さらに遮光膜37が存在しない主面部31を透過して蓄光膜36に入射される。これにより、蓄光膜36は、遮光膜37が存在していない螺旋状パターンの透光部に対応する領域において蓄光が行なわれる。
そして、屋外の走行からトンネルのような暗闇環境に走行されたときには、蓄光膜36に蓄光された光はインナーレンズ3Aの主面部31から前方に向けて出射され、板状部材4の貫通孔41を透過し、さらにクリアカバー12を透過される。これにより、アクセサリランプ1が非点灯でも、アクセサリランプ1の外観は蓄光膜36による螺旋状パターンの見栄えとなる。この場合も、図10(b)に示したと同様の見栄えとなるが、このときには蓄光膜36において蓄光された黄色光となり、点灯時の白色光とは異なった見栄えとなる。
実施形態4のインナーレンズ3Aについては、主面部31の表面については実施形態1と同様なステップを形成してもよく、この場合には遮光膜37は形成されなくてもよい。また、実施形態4において、蓄光膜36はインナーレンズ3Aの主面部31の表面に形成され、遮光膜37は主面部31の裏面に形成されてもよい。ただし、蓄光膜36が表面に形成されるときには、所望のパターン、すなわち非点灯時の外観パターンとしたい形状に形成することが必要である。
また、実施形態4においても、実施形態2と同様に第2インナーレンズを配設してもよく、あるいは実施形態3のようなリフレクタを配設してもよい。
以上の実施形態では、円形の貫通孔をマトリクス状に開口した板状部材を用いたが、矩形の貫通孔をマトリクス状に開口した枡目状の板状部材、あるいはスリット状の貫通孔(貫通溝)を配列した格子状に近い構成の板状部材を用いてもよい。また、板状部材は非透光性樹脂で形成されてもよい。
本発明にかかる透光性フィルタとして多数の貫通孔を有する板状部材用いた例を説明したが、このような板状部材と実質的に同等の機能を有していれば本発明に適用することができる。例えば、多数の開口を配列した非透光性シートを透光性板材の表面に貼り付けたもの、あるいは所要の非透光性パターンを透光性板材の表面にプリントしたものであってもよい。この場合には、これら非透光性シートや非透光性パターンの表面に所要の模様を一体に形成すればよい。
以上の実施形態1〜4では、本発明にかかる光学部材として、第1インナーレンズ、第1インナーレンズと第2インナーレンズ、リフレクタでそれぞれ構成した例を示したが、光源から出射した光を所要の光パターンとして、かつ拡散した状態で透光性フィルタの後面に入射させる構成であればよく、実施形態の構成に限られるものではない。
本発明にかかる光源は白色LEDに限られるものではなく、他の有色LEDやその他の発光素子、さらにはバルブ(電球)を用いてもよい。
本発明は点灯時と非点灯時でランプの見栄えを相違させた灯具に採用することが可能である。
1 アクセサリランプ(灯具)
2 光源ユニット(光源)
3,3A インナーレンズ(第1インナーレンズ:光学部材)
4 透光性のある板状部材(透光性フィルタ)
5 エクステンション
6 第2インナーレンズ(光学部材)
7 リフレクタ(光学部材)
10 ランプハウジング
11 ランプボディ
12 クリアカバー
32 ステップ
33 シボ(拡散素子)
36 蓄光膜(拡散素子)
37 遮光膜
41 貫通孔
42 模様
62 コンデンサレンズ部(主要部)

Claims (9)

  1. 光源と、前記光源で発光した光を前方に向けて所要のパターンで出射する光学部材と、前記光学部材から出射された光を透過し、かつ前面に前記パターンとは異なる模様が施された透光性フィルタを備え、前記光学部材は、前記光源の光を透過する第1インナーレンズで構成され、前記第1インナーレンズは、軸線を灯具の前後方向に向けて前面が開口された略円錐型に構成されることを特徴とする灯具。
  2. 記第1インナーレンズは、光透過面に光拡散素子が形成されるとともに、透過する光を所要のパターンで出射させるためのステップまたは模様が施されている請求項1に記載の灯具。
  3. 記第1インナーレンズは、光透過面の表面又は裏面の一方の面に蓄光膜が形成されている請求項1に記載の灯具。
  4. 前記第1インナーレンズは、前記光透過面の他方の面に所要のパターンで光を遮光する遮光膜が形成されている請求項3に記載の灯具。
  5. 前記光学部材は、前記光源の光を集光して前記第1インナーレンズに出射させる第2インナーレンズを備える請求項2ないし4のいずれかに記載の灯具。
  6. 前記透光性フィルタは非透光性材料に多数の貫通孔が開口された板状部材で構成される請求項1ないし5のいずれかに記載の灯具。
  7. 前記光学部材は、中心部と主要部とで構成され、前記主要部から灯具前方に出射する光量は、前記中心部から灯具前方に出射する光量よりも大きい請求項1ないし6のいずれかに記載の灯具。
  8. 前記第1インナーレンズの前端部は円環状の枠部が形成され、前記透光性フィルタは前記第1インナーレンズの前面開口に等しい外径であり、前記光源、前記第1インナーレンズ及び前記透光性フィルタは、円筒容器状のランプボディとその前面開口に近い部位に設けられた透光性のクリアカバーで構成されるランプハウジングに内装される請求項1ないし7のいずれかに記載の灯具。
  9. 前記光源は、1枚の回路基板に搭載された少なくとも3つの発光素子を備え、これら発光素子は前記第1インナーレンズの後方において異なる周方向位置に配置される請求項1ないし8のいずれかに記載の灯具。
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