JP6628613B2 - 蒸気タービンプラント、原子力プラント及び蒸気タービンプラントの出力調整方法 - Google Patents

蒸気タービンプラント、原子力プラント及び蒸気タービンプラントの出力調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、蓄熱装置を備える蒸気タービンプラント、原子力プラント及び蒸気タービンプラントの出力調整方法に関するものである。
原子力発電プラントでは、蒸気発生器で生成された蒸気が蒸気タービンに送られ、蒸気タービンを回転させる。蒸気タービンの回転により、蒸気タービンに接続された発電機が駆動され、発電が行われる。蒸気タービンの回転に使用された蒸気は、復水器で冷却されて復水となる。この復水は、低圧給水加熱器や高圧給水加熱器などで加熱された後、蒸気発生器に戻される。
例えば蒸気タービンは、高圧タービンと低圧タービンとを備える。蒸気発生器で生成された蒸気は、まず高圧タービンに送られ、高圧タービンを回転させる。高圧タービンの回転に使用された蒸気は、配管を介して湿分分離加熱器に送られ、湿分が除去されると共に加熱される。その後、加熱された蒸気は、配管を介して低圧タービンに送られ、低圧タービンを回転させる。
ここで、原子力発電プラントとして、蓄熱装置を備える原子力発電設備が知られている(例えば、特許文献1参照)。蓄熱装置には、蒸気発生器と高圧タービンと接続する主蒸気管から分岐する主蒸気抽気管が接続されている。また、主蒸気抽気管には、低圧タービンから導かれる低圧抽気管が接続されている。この原子力発電設備では、電力需要が減少した場合、主蒸気の一部を蓄熱装置に導入することで、余剰となる蒸気の熱を蓄熱装置に蓄熱している。
特開平04−140699号公報
ここで、特許文献1の蓄熱装置は、蒸気発生器から主蒸気が供給され、また、低圧タービンから排出される蒸気が供給されることで、主蒸気を含む蒸気の熱を蓄熱している。このとき、主蒸気は、高圧高温の蒸気であることから、蓄熱装置を加熱する場合、主蒸気の潜熱を利用することとなる。つまり、高圧の主蒸気は、蓄熱装置により吸熱されることで、飽和ドレンが生じる。このため、蓄熱装置で利用されて排出される蒸気は湿分を含むものとなる。湿分を含んだ蒸気は、高圧タービン及び低圧タービンに戻すことが困難である。また、低圧タービンから排出される蒸気は、温度が低いものとなることから、蒸気から吸熱可能な熱量が小さいものとなるため、蓄熱効率の向上を図ることが困難である。
そこで、本発明は、効率よく蓄熱を行いつつ、出力を調整することができる蒸気タービンプラント、原子力プラント及び蒸気タービンプラントの出力調整方法を提供することを課題とする。
本発明の蒸気タービンプラントは、蒸気が供給される高圧タービンと、前記高圧タービンから排出される蒸気を加熱する加熱器と、前記加熱器により加熱された蒸気が供給される低圧タービンと、前記低圧タービンに供給される前記加熱器により加熱された蒸気と蓄熱材との間で熱交換して、当該蒸気の熱を前記蓄熱材に蓄熱すると共に、前記蓄熱材により吸熱された蒸気を前記低圧タービンに供給する蓄熱装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の蒸気タービンプラントの出力調整方法は、蒸気が供給される高圧タービンと、前記高圧タービンから排出される蒸気を加熱する加熱器と、前記加熱器により加熱された蒸気が供給される低圧タービンと、蓄熱材に熱を蓄熱する蓄熱装置と、を備える蒸気タービンプラントの出力調整方法であって、前記低圧タービンに供給される前記加熱器により加熱された蒸気と前記蓄熱材との間で熱交換して、蒸気の熱を前記蓄熱材に蓄熱すると共に、前記蓄熱材により吸熱された蒸気を前記低圧タービンに供給することにより、前記蒸気タービンプラントの出力を調整することを特徴とする。
これらの構成によれば、蒸気タービンプラントに対する要求出力が小さい場合、加熱器で加熱された低圧タービンに供給される前の低圧の蒸気を、蓄熱装置に供給することができる。このとき、低圧の蒸気は、加熱器によって加熱されることで過熱蒸気となっていることから、低圧の蒸気の顕熱を利用して、蓄熱装置の蓄熱材を加熱することができる。また、低圧の蒸気の顕熱を利用することから、蓄熱材により吸熱された蒸気は、湿分の発生が抑制されるため、低圧タービンに供給することができる。そして、低圧の蒸気から吸熱可能な熱量は大きなものとなるため、少ない蒸気量で、効率よく蓄熱材に蓄熱を行うことができる。以上から、蒸気の顕熱を利用して、効率良く蓄熱材に蓄熱を行うことができ、また、蓄熱材により吸熱された蒸気を低圧タービンに供給することで、蒸気タービンプラントの実出力が低下するように調整することができる。
また、前記低圧タービンに供給される前記加熱器により加熱された蒸気と、前記蓄熱材により吸熱された蒸気とは、飽和温度以上の蒸気となっていることが好ましい。
この構成によれば、蒸気が凝縮して湿分が発生することを抑制することができるため、湿分を含んだ蒸気を低圧タービンに供給することを抑制することができる。このため、湿分による低圧タービンへの影響を軽減することができ、低圧タービンの運転を好適に行うことができる。
また、前記加熱器は、前記高圧タービンから排出される蒸気が流通する湿分分離加熱器であり、前記湿分分離加熱器は、蒸気の流通方向の下流側に、前記蓄熱材と蒸気とが熱交換する熱交換部を有することが好ましい。
この構成によれば、湿分分離加熱器の下流側(後段側)において、加熱直後の蒸気と蓄熱材とを熱交換することができる。なお、湿分分離加熱器の最下流側(最終段)に熱交換部を設けることが、より好ましい。
また、前記蓄熱装置は、蓄熱後の前記蓄熱材を溜める高温側貯留部と、放熱後の前記蓄熱材を溜める低温側貯留部と、前記低温側貯留部から前記高温側貯留部へ向けて前記蓄熱材が流通する蓄熱側流路と、前記蓄熱側流路に設けられ、前記蓄熱材と蒸気との間で熱交換が行われる蓄熱側熱交換部と、前記高温側貯留部から前記低温側貯留部へ向けて前記蓄熱材が流通する放熱側流路と、前記放熱側流路に設けられ、前記蓄熱材と出力上昇に寄与する熱媒との間で熱交換が行われる放熱側熱交換部と、を有することが好ましい。
また、蓄熱後の前記蓄熱材と前記蒸気タービンプラントの出力の上昇に寄与する熱媒とを熱交換して、前記蓄熱材の熱を前記熱媒に放熱することにより、前記蒸気タービンプラントの出力を調整することが好ましい。
この構成によれば、蓄熱装置により蓄熱した熱を、熱媒に放熱することで、蒸気タービンプラントの実出力が上昇するように調整することができる。
また、前記蓄熱装置は、前記低温側貯留部と前記高温側貯留部との間を前記蓄熱材が循環する閉ループとなっていることが好ましい。
この構成によれば、蓄熱装置の外部に蓄熱材が流出することを抑制することができる。
また、前記蓄熱装置は、前記蓄熱材への熱の蓄熱量及び前記蓄熱材からの熱の放熱量を調整する調整機構をさらに有することが好ましい。
この構成によれば、蒸気タービンプラントへの要求出力に応じて、調整機構により、蓄熱材への熱の蓄熱量と、蓄熱材からの熱の放熱量とを調整することで、蒸気タービンプラントの実出力を調整することができる。
本発明の原子力プラントは、原子炉と、前記原子炉により加熱された一次冷却水と熱交換を行うことで、蒸気を発生させる蒸気発生器と、前記蒸気発生器により発生された蒸気が供給される、上記の蒸気タービンプラントと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、要求出力に応じて、実出力を調整可能な原子力プラントを提供することができる。
図1は、実施形態1に係る原子力発電プラントの原子炉系を示す概略構成図である。 図2は、実施形態1に係る原子力発電プラントのタービン系を示す概略構成図である。 図3は、蓄熱装置の放熱時におけるタービン系の一例を示す概略構成図である。 図4は、蓄熱装置の放熱時におけるタービン系の一例を示す概略構成図である。 図5は、蓄熱装置の放熱時におけるタービン系の一例を示す概略構成図である。 図6は、実施形態2に係る原子力発電プラントのタービン系を示す概略構成図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る原子力発電プラントの原子炉系を示す概略構成図である。図2は、実施形態1に係る原子力発電プラントのタービン系を示す概略構成図である。
実施形態1に係る蒸気タービンプラントが適用されるプラントとしては、例えば、原子力発電プラント100である。原子力発電プラント100は、図1に示す原子炉系(一次冷却系)5と、図2に示すタービン系(二次冷却系)6とを備えている。
原子炉系5は、図1に示すように、原子炉格納容器11を備え、原子炉格納容器11の内部には、原子炉12及び蒸気発生器13が格納されている。原子炉12としては、例えば加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)が用いられている。原子炉12と蒸気発生器13との間は、配管14,15によって接続されている。配管14には、加圧器16が設けられている。配管15には、一次冷却水ポンプ17が設けられている。
原子炉12では、原子炉冷却材(一次冷却水)及び中性子減速材として軽水が用いられる。原子炉12では、燃料(原子燃料)である低濃縮ウランまたはMOXによって一次冷却水が加熱される。一次冷却水は、加圧器16によって所定の高圧に維持され、高温高圧水となった状態で、配管14を通して蒸気発生器13に送られる。原子炉12では、炉心部における一次冷却水の沸騰を抑制するため、原子炉系5が加圧器16により150〜160気圧程度の高圧状態を維持するように制御される。蒸気発生器13では、高温高圧の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は配管15を通して原子炉12に戻される。蒸気発生器13は、配管18,43を介してタービン系6と接続されている。
タービン系6は、図2に示すように、高圧タービン20と、低圧タービン21と、湿分分離加熱器22と、復水器23と、低圧給水加熱器24〜27と、脱気器28と、高圧給水加熱器29,30と、蓄熱装置35とを有している。
高圧タービン20は、その入口部に上記の配管18が接続されている。高圧タービン20は、配管18から蒸気が供給されることで回転駆動する。高圧タービン20の出口部と湿分分離加熱器22の入口部との間には、蒸気配管40が接続されている。
湿分分離加熱器22は、蒸気配管40から蒸気が供給され、供給された蒸気を加熱する。湿分分離加熱器22の出口部と低圧タービン21の入口部との間には、蒸気配管41が接続されている。
低圧タービン21は、蒸気配管41から蒸気が供給されることで回転駆動する。低圧タービン21の出口部と復水器23の入口部との間には、蒸気配管42が接続されている。
復水器23は、蒸気配管42から蒸気が供給され、供給された蒸気を冷却水により冷却して凝縮することで復水とし、この復水を二次冷却水である給水として排出する。蒸気を冷却する冷却水としては、例えば海水が用いられる。復水器23の出口部と蒸気発生器13の入口部との間には、配管43が接続されている。
配管43には、低圧給水加熱器24,25,26,27が給水の流れる方向に沿って順に設けられている。低圧給水加熱器24,25,26,27には、低圧タービン21から抽気した蒸気が流通する蒸気配管44,45,46,47がそれぞれ接続され、蒸気配管44,45,46,47から供給される蒸気によって給水をそれぞれ加熱している。
また、配管43には、低圧給水加熱器27の下流側に、脱気器28が設けられ、脱気器28の下流側に、高圧給水加熱器29,30が給水の流れる方向に沿って順に設けられている。脱気器28には、蒸気配管40から分岐するドレン配管51が接続され、蒸気配管40を流通する蒸気に含まれる湿分(ドレン)が脱気器28に流入する。高圧給水加熱器29,30には、高圧タービン20から抽気した蒸気が流通する蒸気配管52,53がそれぞれ接続され、蒸気配管52,53から供給される蒸気によって給水をそれぞれ加熱している。
次に、湿分分離加熱器22について説明する。湿分分離加熱器22は、湿分分離器61と、3段の熱交換部62〜64とを有する構成となっている。湿分分離加熱器22は、その入口側から出口側に向かって順に、最上流側に配置された湿分分離器61と、第1段目の第1熱交換部62と、第2段目の第2熱交換部63と、最下流側に配置され、最終段となる第3熱交換部64とを有している。
湿分分離器61は、蒸気配管40に接続され、蒸気配管40からの蒸気を導入する。湿分分離器61は、湿分分離加熱器22の入口側の端部に配置されている。湿分分離器61と脱気器28との間には、ドレン配管71が接続されている。湿分分離器61で発生したドレンは、ドレン配管71を通って脱気器28に流入し、給水として用いられる。
第1熱交換部62は、内部に伝熱管81を有しており、伝熱管81の入口部には、蒸気配管53から分岐する蒸気配管66が接続されている。また、伝熱管81の出口部と高圧給水加熱器29との間には、ドレン配管72が接続されている。第1熱交換部62は、伝熱管81の内外で熱交換されることで、伝熱管81の外部を流通する高圧タービン20からの蒸気を、伝熱管81の内部を流通する高圧タービン20から抽気した蒸気で加熱する。そして、伝熱管81の内部を流通した後の蒸気は、ドレン配管72を通って高圧給水加熱器29に流入し、給水を加熱する。
第2熱交換部63は、内部に伝熱管82を有しており、伝熱管82の入口部には、配管18から分岐する蒸気配管67が接続されている。また、伝熱管82の出口部と高圧給水加熱器30との間には、ドレン配管73が接続されている。第2熱交換部63は、伝熱管82の内外で熱交換されることで、伝熱管82の外部を流通する第1熱交換部62からの蒸気を、伝熱管82の内部を流通する蒸気発生器13からの蒸気で加熱する。そして、伝熱管82の内部を流通した後の蒸気は、ドレン配管73を通って高圧給水加熱器30に流入し、給水を加熱する。
第3熱交換部64は、蓄熱装置35の一部を構成している。第3熱交換部64は、内部に伝熱管83を有しており、伝熱管83の入口部には、後述する蓄熱装置35の低温側配管103aが接続され、伝熱管83の出口部には、後述する蓄熱装置35の高温側配管103bが接続されている。第3熱交換部64は、伝熱管83の内外で熱交換されることで、伝熱管83の内部を流通する蓄熱材を、伝熱管83の外部を流通する第2熱交換部63からの蒸気で加熱する。換言すれば、第2熱交換部63で加熱された蒸気は、伝熱管83の内部を流通する蓄熱材によって吸熱(除熱)される。ここで、第3熱交換部64に供給される蒸気は、低圧で飽和温度以上となる蒸気となっており、蓄熱材は、蒸気の顕熱によって加熱される。
上記構成の原子力発電プラント100において、蒸気発生器13では、高温高圧の一次冷却水と熱交換を行って蒸気が生成される。この蒸気は、配管18を経由して高圧タービン20に送られ、高圧タービン20を回転駆動させる。
高圧タービン20を回転駆動した後の蒸気は、蒸気配管40を経由して湿分分離加熱器22に送られる。湿分分離加熱器22に送られた蒸気は、蒸気に含まれる湿分が除去されると共に加熱されてから、蒸気配管41を経由して低圧タービン21に供給される。低圧タービン21に供給された蒸気は、低圧タービン21を回転駆動させる。
低圧タービン21を回転駆動した後の蒸気は、蒸気配管42を経由して復水器23において冷却され、復水となる。この復水は、給水として配管43を流れ、低圧給水加熱器24,25,26,27、脱気器28、高圧給水加熱器29,30などを経由して蒸気発生器13に戻される。
次に、蓄熱装置35について説明する。この蓄熱装置35は、湿分分離加熱器22で加熱された蒸気と蓄熱材との間で熱交換して、蒸気の熱を蓄熱材に蓄熱すると共に、蓄熱材により吸熱された後の蒸気を低圧タービン21に供給することにより、原子力発電プラント100の出力を低下させている。
蓄熱装置35は、図2に示すように、高温側タンク(高温側貯留部)101と、低温側タンク(低温側貯留部)102と、蓄熱側配管103と、蓄熱側熱交換部となる上記の第3熱交換部64と、放熱側配管104と、放熱側熱交換部105とを有している。また、蓄熱装置35は、蓄熱量と放熱量とを調整する調整機構106と、調整機構106を制御する制御装置107とを有している。
高温側タンク101は、蓄熱後となる温度の高い蓄熱材を溜めるものであり、低温側タンク102は、放熱後となる温度の低い蓄熱材を溜めるものである。ここで、蓄熱材としては、溶融塩が用いられ、蒸気の顕熱を好適に蓄熱可能な蓄熱材が用いられる。
蓄熱側配管103は、蓄熱時において使用される配管であり、低温側タンク102から高温側タンク101に向かって蓄熱材が流通する配管である。蓄熱側配管103は、低温側配管103aと、高温側配管103bとを有している。低温側配管103aは、低温側タンク102と第3熱交換部64の伝熱管83との間を接続している。低温側配管103aには、ポンプ108が設けられ、ポンプ108は、低温側タンク102から第3熱交換部64へ向かって低温の蓄熱材を供給している。高温側配管103bは、第3熱交換部64の伝熱管83と高温側タンク101との間を接続している。高温側配管103bには、第3熱交換部64から高温側タンク101へ向かって高温の蓄熱材が流通する。
放熱側配管104は、放熱時において使用される配管であり、高温側タンク101から低温側タンク102に向かって蓄熱材が流通する配管である。放熱側配管104は、高温側配管104aと、低温側配管104bとを有している。高温側配管104aは、高温側タンク101と放熱側熱交換部105との間を接続している。高温側配管104aには、ポンプ109が設けられ、ポンプ109は、高温側タンク101から放熱側熱交換部105へ向かって高温の蓄熱材を供給している。低温側配管104bは、放熱側熱交換部105と低温側タンク102との間を接続している。低温側配管104bには、放熱側熱交換部105から低温側タンク102へ向かって低温の蓄熱材が流通する。
放熱側熱交換部105は、内部に伝熱管110を有しており、伝熱管110の入口部には、高温側配管104aが接続され、伝熱管110の出口部に、低温側配管104bが接続されている。放熱側熱交換部105は、伝熱管110の内外で熱交換されることで、伝熱管110の外部を流通する熱媒を、伝熱管110の内部を流通する蓄熱材で加熱する。換言すれば、伝熱管110の内部を流通する蓄熱材は、伝熱管110の外部を流通する熱媒に放熱している。ここで、放熱時に加熱される熱媒としては、原子力発電プラント100の出力上昇に寄与する熱媒であり、詳細は後述するが、例えば、図3から図5に示す熱媒である。
そして、この蓄熱装置35は、高温側タンク101と低温側タンク102との間を蓄熱材が循環する閉ループ(閉回路)となっている。つまり、高温側タンク101から、蓄熱側配管103を経由して、低温側タンク102に至り、低温側タンク102から、放熱側配管104を経由して、高温側タンク101に至る循環流路が、閉ループとなっている。
調整機構106は、複数の開閉弁111〜116を用いて構成されている。開閉弁111は、低温側配管103aに設けられ、開閉弁112は、高温側配管103bに設けられ、開閉弁113は、高温側配管104aに設けられ、開閉弁114は、低温側配管104bに設けられている。開閉弁115は、放熱側熱交換部105へ向けて熱媒が流入する流路に設けられ、開閉弁116は、放熱側熱交換部105から熱媒が流出する流路に設けられている。複数の開閉弁111,112,113,114,115,116は、制御装置107に接続されており、制御装置107により複数の開閉弁111,112,113,114,115,116の開閉が制御されることで、蓄熱材への蓄熱量と放熱量とが調整されている。
制御装置107は、原子力発電プラント100に設けられており、原子力発電プラント100の各部を制御している。この制御装置107は、蓄熱装置35の複数の開閉弁111,112,113,114,115,116の開閉を制御することにより、蓄熱材への蓄熱量と放熱量とを調整している。
具体的に、制御装置107は、蓄熱材の蓄熱時において、開閉弁111,112を開弁し、開閉弁113,114,115,116を閉弁する。これにより、蓄熱材は、低温側タンク102から蓄熱側配管103の低温側配管103aを経由して第3熱交換部64に供給される。第3熱交換部64に供給された蓄熱材は、第3熱交換部64において蒸気により加熱される。このとき、蒸気は、低圧で飽和温度以上の蒸気となっていることから、蓄熱材は、蒸気の顕熱によって加熱される。第3熱交換部64において加熱された蓄熱材は、高温側配管103bを経由して高温側タンク101に供給される。また、第3熱交換部64において除熱された蒸気は、飽和温度以上の蒸気となっていることから、湿分が発生しにくく、低圧タービン21に供給しても、湿分による低圧タービン21への影響を抑制することができる。そして、除熱された蒸気が低圧タービン21に供給されることで、原子力発電プラント100の出力が低下する。
一方で、制御装置107は、蓄熱材の放熱時において、開閉弁113,114,115,116を開弁し、開閉弁111,112を閉弁する。これにより、蓄熱材は、高温側タンク101から放熱側配管104の高温側配管104aを経由して放熱側熱交換部105に供給される。放熱側熱交換部105に供給された蓄熱材は、放熱側熱交換部105において熱媒を加熱する。放熱側熱交換部105において放熱した蓄熱材は、低温側配管104bを経由して低温側タンク102に供給される。また、放熱側熱交換部105において加熱された熱媒により、原子力発電プラント100への入熱が増加し、原子力発電プラント100の出力が増加する。
このため、制御装置107は、原子力発電プラント100への要求出力に応じて、調整機構106により蓄熱材の蓄熱量と放熱量とを調整することで、原子力発電プラント100の出力を調整することができる。
次に、図3から図5を参照して、放熱時において加熱される熱媒の一例について説明する。図3から図5は、蓄熱装置の放熱時におけるタービン系の一例を示す概略構成図である。出力上昇に寄与する熱媒としては、図3に示す湿分分離加熱器22内で発生するドレンと、図4に示す配管43を流通する復水と、図5に示す第1熱交換部62の伝熱管81から排出されるドレンとがある。なお、図3から図5に示す熱媒は、一例であり、これら熱媒に限定されるものではない。
図3に示すように、熱媒が、湿分分離加熱器22内で発生するドレンである場合、ドレンは、ドレン配管71から分岐する配管121を経由して、この配管121が接続される放熱側熱交換部105に供給される。ドレンは、放熱側熱交換部105において、蓄熱材により加熱されることで蒸気となる。放熱側熱交換部105で生成された蒸気は、蒸気配管41に接続される配管122を経由して、低圧タービン21へ向けて供給される。これにより、低圧タービン21に供給される蒸気量が増大することから、低圧タービン21の出力が向上することで、原子力発電プラント100の出力が上昇する。
図4に示すように、熱媒が、配管43を流通する給水である場合、給水は、配管43から分岐する配管123を経由して、放熱側熱交換部105に供給される。給水は、放熱側熱交換部105において、蓄熱材により加熱される。放熱側熱交換部105で加熱されたドレンは、脱気器28に接続される配管124を経由して、脱気器28に供給される。これにより、低圧タービン21から蒸気配管46,47を流通する蒸気の抽気量を抑制できる分、低圧タービン21で使用可能な蒸気量が増大することから、低圧タービン21の出力が向上することで、原子力発電プラント100の出力が上昇する。
図5に示すように、熱媒が、第1熱交換部62の伝熱管81から排出されるドレンである場合、ドレンは、ドレン配管72から分岐する配管125を経由して、この配管125が接続される放熱側熱交換部105に供給される。ドレンは、放熱側熱交換部105において、蓄熱材により加熱されることで蒸気となる。放熱側熱交換部105で生成された蒸気は、蒸気配管53に接続される配管126を経由して、高圧給水加熱器30へ向けて供給される。これにより、高圧タービン20から蒸気配管53を流通する蒸気の抽気量を抑制できる分、高圧タービン20で使用可能な蒸気量が増大することから、高圧タービン20の出力が向上することで、原子力発電プラント100の出力が上昇する。
次に、原子力発電プラント100における出力調整方法について説明する。原子力発電プラント100に対する要求出力が小さい場合、制御装置107は、蓄熱装置35に蓄熱を行うべく、調整機構106の開閉弁111,112を開弁し、開閉弁113,114,115,116を閉弁する。すると、湿分分離加熱器22で加熱された低圧タービン21に供給される前の低圧の蒸気は、蓄熱装置35において吸熱される。そして、蓄熱装置35において吸熱された後の蒸気が低圧タービン21に供給されることで、原子力発電プラント100は、その実出力が低下するように調整される。一方で、原子力発電プラント100に対する要求出力が大きい場合、制御装置107は、蓄熱装置35から放熱を行うべく、調整機構106の開閉弁111,112を閉弁し、開閉弁113,114,115,116を開弁する。すると、蓄熱装置35は、放熱により、原子力発電プラント100の出力の上昇に寄与する熱媒を加熱することで、原子力発電プラント100は、その実出力が上昇するように調整される。
以上のように、実施形態1によれば、原子力発電プラント100に対する要求出力が小さい場合、湿分分離加熱器22で加熱された低圧タービン21に供給される前の低圧の蒸気を、蓄熱装置35に供給することができる。このとき、低圧の蒸気は、湿分分離加熱器22によって加熱されることで過熱蒸気となっていることから、低圧の蒸気の顕熱を利用して、蓄熱装置35の蓄熱材を加熱することができる。また、低圧の蒸気の顕熱を利用することから、蓄熱材により吸熱された後の蒸気は、湿分の発生が抑制されるため、低圧タービン21に供給することができる。そして、低圧の蒸気から吸熱可能な熱量は大きなものとなるため、少ない蒸気量で、効率よく蓄熱材に蓄熱を行うことができる。以上から、蒸気の顕熱を利用して、効率良く蓄熱材に蓄熱を行うことができ、また、蓄熱材により吸熱された後の蒸気を低圧タービン21に供給することで、原子力発電プラント100の実出力が低下するように調整することができる。
また、実施形態1によれば、低圧タービン21に供給される前の蒸気と、蓄熱材により吸熱された後の蒸気とを飽和温度以上にできるため、蒸気が凝縮して湿分が発生することを抑制することができ、湿分を含んだ蒸気を低圧タービン21に供給することを抑制することができる。このため、湿分による低圧タービン21への影響を軽減することができ、低圧タービン21の運転を好適に行うことができる。
また、実施形態1によれば、湿分分離加熱器22の最終段において、第2熱交換部63により加熱された直後の蒸気と蓄熱材とを熱交換することができる。このため、顕熱を利用可能な最も温度の高い過熱蒸気を利用することができる。
また、実施形態1によれば、蓄熱後の蓄熱材と原子力発電プラント100の出力の上昇に寄与する熱媒とを熱交換させることで、原子力発電プラント100の実出力が上昇するように調整することができる。
また、実施形態1によれば、高温側タンク101と低温側タンク102との間の循環流路を閉ループとすることで、蓄熱装置35の外部に蓄熱材が流出することを抑制することができる。
また、実施形態1によれば、原子力発電プラント100への要求出力に応じて、調整機構106により、蓄熱材への熱の蓄熱量と、蓄熱材からの熱の放熱量とを調整することで、原子力発電プラント100の実出力を調整することができる。また、調整機構106において開閉弁111〜116を用いることで、蓄熱と放熱とのタイミングを異ならせることができる。さらに、開閉弁111〜116の弁開度を調整することで、蓄熱材への熱の蓄熱量と、蓄熱材からの熱の放熱量とを調整し、原子力発電プラント100の実出力を調整することができる。
また、実施形態1によれば、要求出力に応じて、実出力を調整可能な原子力発電プラント100を提供することができる。
[実施形態2]
次に、実施形態2に係る原子力発電プラント200について説明する。なお、実施形態2では、重複した記載を避けるべく、実施形態1と異なる部分について説明し、実施形態1と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図6は、実施形態2に係る原子力発電プラントのタービン系を示す概略構成図である。
実施形態1では、湿分分離加熱器22の第3熱交換部64を、蓄熱装置35の蓄熱側熱交換部として機能させたが、実施形態2では、蓄熱装置35の蓄熱側熱交換部201を、湿分分離加熱器22とは、別体に設けている。
蓄熱側熱交換部201は、内部に伝熱管205を有しており、伝熱管205の入口部には、蓄熱装置35の低温側配管103aが接続され、伝熱管205の出口部には、蓄熱装置35の高温側配管103bが接続されている。また、蓄熱側熱交換部201の入口部には、蒸気配管41から分岐する配管211が接続され、蓄熱側熱交換部201の出口部には、蒸気配管41に合流する配管212が接続されている。配管211には、開閉弁213が設けられ、配管212には、開閉弁214が設けられる。
蓄熱側熱交換部201は、伝熱管205の内外で熱交換されることで、伝熱管205の内部を流通する蓄熱材を、伝熱管205の外部を流通する蒸気配管41から配管211を経由して供給される蒸気で加熱する。そして、蓄熱側熱交換部201で除熱された蒸気は、配管212を経由して、低圧タービン21へ向けて供給される。
以上のように、実施形態2においても、湿分分離加熱器22で加熱された低圧タービン21に供給される前の低圧の蒸気を、蓄熱装置35に供給することができる。このため、低圧の蒸気の顕熱を利用して、蓄熱装置35の蓄熱材を加熱することができる。
5 原子炉系
6 タービン系
11 原子炉格納容器
12 原子炉
13 蒸気発生器
16 加圧器
17 一次冷却水ポンプ
20 高圧タービン
21 低圧タービン
22 湿分分離加熱器
23 復水器
24〜27 低圧給水加熱器
28 脱気器
29,30 高圧給水加熱器
35 蓄熱装置
61 湿分分離器
62 第1熱交換部
63 第2熱交換部
64 第3熱交換部
100,200 原子力発電プラント
101 高温側タンク
102 低温側タンク
103 蓄熱側配管
104 放熱側配管
105 放熱側熱交換部
106 調整機構
107 制御装置
111〜116 開閉弁
201 蓄熱側熱交換部

Claims (12)

  1. 蒸気を発生させる蒸気発生器と、
    前記蒸気発生器により発生した蒸気が供給される高圧タービンと、
    前記高圧タービンから排出される蒸気を加熱する加熱器と、
    前記加熱器により加熱された蒸気が供給される低圧タービンと、
    前記低圧タービンに供給される前記加熱器により加熱された蒸気と蓄熱材との間で熱交換して、当該蒸気の熱を前記蓄熱材に蓄熱すると共に、前記蓄熱材により吸熱された蒸気を前記低圧タービンに供給する蓄熱装置と、を備え
    前記加熱器は、前記高圧タービンから排出される蒸気が流通する湿分分離加熱器であり、
    前記湿分分離加熱器は、前記湿分分離加熱器の蒸気の流通方向の下流側、かつ、前記低圧タービンの上流側の位置のみに前記蓄熱材と蒸気とが熱交換する熱交換部を有することを特徴とする蒸気タービンプラント。
  2. 前記低圧タービンに供給される前記加熱器により加熱された蒸気と、前記蓄熱材により吸熱された蒸気とは、飽和温度以上の蒸気となっていることを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービンプラント。
  3. 前記湿分分離加熱器の最終段に前記熱交換部を設けることを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービンプラント。
  4. 前記蓄熱装置は、
    蓄熱後の前記蓄熱材を溜める高温側貯留部と、
    放熱後の前記蓄熱材を溜める低温側貯留部と、
    前記低温側貯留部から前記高温側貯留部へ向けて前記蓄熱材が流通する蓄熱側流路と、
    前記蓄熱側流路に設けられ、前記蓄熱材と蒸気との間で熱交換が行われる蓄熱側熱交換部と、
    前記高温側貯留部から前記低温側貯留部へ向けて前記蓄熱材が流通する放熱側流路と、
    前記放熱側流路に設けられ、前記蓄熱材と出力上昇に寄与する熱媒との間で熱交換が行われる放熱側熱交換部と、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の蒸気タービンプラント。
  5. 前記熱媒は、前記湿分分離加熱器内で発生するドレンであり、
    前記ドレンは、前記放熱側熱交換部に供給され、前記蓄熱材により加熱されることで蒸気となり、前記放熱側熱交換部で生成された蒸気が、前記低圧タービンまたは前記蒸気発生器に給水を行う高圧給水加熱器のいずれかへ供給されることを特徴とする請求項4に記載の蒸気タービンプラント。
  6. 前記低圧タービンからの蒸気を復水し、前記復水を給水として供給する復水器と、
    前記蒸気発生器に供給される前記給水を脱気する脱気器と、をさらに備え、
    前記熱媒は、前記復水器の下流側に接続する配管を流通する前記給水であり、
    前記給水は、前記放熱側熱交換部に供給され、前記蓄熱材により加熱され、配管を経由して前記脱気器に供給されることを特徴とする請求項4に記載の蒸気タービンプラント。
  7. 前記熱交換部は、前記蓄熱材が流通する伝熱管を有し、
    前記蓄熱装置は、
    蓄熱後の前記蓄熱材を溜める高温側貯留部と、
    放熱後の前記蓄熱材を溜める低温側貯留部と、
    前記低温側貯留部から前記高温側貯留部へ向けて前記蓄熱材が流通する蓄熱側流路と、を有し、
    前記蓄熱側流路は、
    前記高温側貯留部と前記伝熱管の出口部とを接続する高温側流路と、
    前記低温側貯留部と前記伝熱管の入口部とを接続する低温側流路と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービンプラント。
  8. 前記蓄熱装置は、前記低温側貯留部と前記高温側貯留部との間を前記蓄熱材が循環する閉ループとなっていることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の蒸気タービンプラント。
  9. 前記蓄熱装置は、前記蓄熱材への熱の蓄熱量及び前記蓄熱材からの熱の放熱量を調整する調整機構をさらに有することを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の蒸気タービンプラント。
  10. 原子炉と、
    前記原子炉により加熱された一次冷却水と熱交換を行うことで、蒸気を発生させる蒸気発生器と、
    前記蒸気発生器により発生された蒸気が供給される、請求項1からのいずれか1項に記載の蒸気タービンプラントと、を備えることを特徴とする原子力プラント。
  11. 蒸気を発生させる蒸気発生器と、
    前記蒸気発生器により発生した蒸気が供給される高圧タービンと、
    前記高圧タービンから排出される蒸気を加熱する加熱器と、
    前記加熱器により加熱された蒸気が供給される低圧タービンと、
    蓄熱材に熱を蓄熱する蓄熱装置と、を備える蒸気タービンプラントの出力調整方法であって、
    前記低圧タービンに供給される前記加熱器により加熱された蒸気と前記蓄熱材との間で熱交換して、蒸気の熱を前記蓄熱材に蓄熱すると共に、前記蓄熱材により吸熱された蒸気を前記低圧タービンに供給することにより、前記蒸気タービンプラントの出力を調整し、
    前記加熱器は、前記高圧タービンから排出される蒸気が流通する湿分分離加熱器であり、
    前記湿分分離加熱器は、前記湿分分離加熱器の蒸気の流通方向の下流側、かつ、前記低圧タービンの上流側の位置のみで前記蓄熱材と蒸気とが熱交換することを特徴とする蒸気タービンプラントの出力調整方法。
  12. 蓄熱後の前記蓄熱材と前記蒸気タービンプラントの出力上昇に寄与する熱媒とを熱交換して、前記蓄熱材の熱を前記熱媒に放熱することにより、前記蒸気タービンプラントの出力を調整することを特徴とする請求項11に記載の蒸気タービンプラントの出力調整方法。
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