JP6628279B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP6628279B2
JP6628279B2 JP2016009244A JP2016009244A JP6628279B2 JP 6628279 B2 JP6628279 B2 JP 6628279B2 JP 2016009244 A JP2016009244 A JP 2016009244A JP 2016009244 A JP2016009244 A JP 2016009244A JP 6628279 B2 JP6628279 B2 JP 6628279B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
document
unit
procedure
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016009244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017130811A (ja
Inventor
剛志 大和久
剛志 大和久
隆士 宇埜
隆士 宇埜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2016009244A priority Critical patent/JP6628279B2/ja
Publication of JP2017130811A publication Critical patent/JP2017130811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6628279B2 publication Critical patent/JP6628279B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体に関する。
原稿台に複数の原稿を並べて置き、スキャンした画像データから各原稿を自動的に切り出して別々の画像として出力することで、一枚ずつ原稿をスキャンする手間を軽減するマルチクロップ処理がある(例えば、特許文献1)。従来のマルチクロップ処理では、複数の原稿をプレスキャンし、プレスキャンされた複数の原稿に対応する複数の画像を画面上にプレビュー表示し、複数の画像から、本スキャンのための読取対象となる複数の画像に対応する複数のクロップを生成して画面上に表示する。そして、複数のクロップに対応する複数の画像を本スキャンし、本スキャンの進行状況に従って、複数のクロップの表示の状態を変化させる。
特開2012−23462号公報
特許文献1に記載の技術では、複数の原稿をクロップし、それぞれ別々の画像として出力する方法が示されている。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数の原稿同士が重なっている場合、重なった複数の原稿が1枚の原稿として認識されてしまうので、再度スキャンをやり直さなければならない場合があった。また、原稿の一部が折れている状態でスキャンしたり、原稿の一部がスキャン範囲からはみ出している状態でスキャンしてしまった場合、ユーザはプレビューを見てスキャンをやり直すかどうかを判断しなければならない場合があった。このように、マルチクロップ処理において、ユーザの手間を要してしまうことがあった。
そこで本発明では、マルチクロップ処理において、ユーザの手間を軽減することができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様は、複数の原稿を含む元画像を取得する取得部と、前記元画像の画像データを2値化して画素ごとに黒または白を示す2値データを生成する2値化処理部と、前記2値化処理部が生成した前記2値データを白画素で構成される原稿領域と黒画素で構成される背景領域とに分離する原稿領域分離部と、前記原稿領域分離部が分離した前記原稿領域の輪郭の抽出を行う輪郭抽出処理部と、前記輪郭抽出処理部が抽出した前記輪郭から頂点画素の抽出を行う頂点抽出処理部と、前記取得部が取得した前記元画像における前記原稿の領域に対して縮小処理と拡大処理とを実行することにより、前記複数の原稿のそれぞれを特定する原稿補正部と、前記原稿補正部が特定した前記複数の原稿のそれぞれの画像データを出力する出力部と、前記頂点抽出処理部が抽出した前記頂点画素を用いて、少なくとも前記原稿の折れの判定を行う原稿判定部と、を備え、前記原稿判定部は、頂点画素の数が5個以上である原稿領域について、5個以上の頂点画素のうち3個の頂点画素で形成される三角形の領域の全てが白画素で構成される場合、当該原稿領域の原稿の折れを判定することを特徴とする画像処理装置である。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記原稿判定部は、前記2値データが示す2値画像の外側から所定ライン数の範囲内に白画素が存在する場合、原稿のはみ出しを判定することを特徴としてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、少なくとも前記原稿判定部が判定した前記折れをユーザに通知する通知部を備えることを特徴としてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記通知部は、前記折れが生じていると判定された原稿の画像と、当該画像に重畳する枠またはアイコンとを画像表示装置に表示させることを特徴としてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記複数の原稿の原稿サイズの入力を受け付ける原稿サイズ受付部を備えることを特徴としてもよい。
また、本発明の一態様は、画像処理装置が、複数の原稿を含む元画像を取得する取得手順と、前記画像処理装置が、前記元画像の画像データを2値化して画素ごとに黒または白を示す2値データを生成する2値化処理手順と、前記画像処理装置が、前記2値化処理手順において生成した前記2値データを白画素で構成される原稿領域と黒画素で構成される背景領域とに分離する原稿領域分離手順と、前記画像処理装置が、前記原稿領域分離手順において分離した前記原稿領域の輪郭の抽出を行う輪郭抽出処理手順と、前記画像処理装置が、前記輪郭抽出処理手順において抽出した前記輪郭から頂点画素の抽出を行う頂点抽出処理手順と、前記画像処理装置が、前記取得手順において取得した前記元画像に対して縮小処理と拡大処理とを実行することにより、前記複数の原稿のそれぞれを特定する原稿補正手順と、前記画像処理装置が、前記原稿補正手順において特定した複数の原稿のそれぞれの画像データを出力する出力手順と、前記画像処理装置が、前記頂点抽出処理手順において抽出した前記頂点画素を用いて、少なくとも前記原稿の折れの判定を行う原稿判定手順と、を含み、前記原稿判定手順は、頂点画素の数が5個以上である原稿領域について、5個以上の頂点画素のうち3個の頂点画素で形成される三角形の領域の全てが白画素で構成される場合、当該原稿領域の原稿の折れを判定することを特徴とする画像処理方法である。
また、本発明の一態様は、コンピュータに、複数の原稿を含む元画像を取得する取得手順と、前記元画像の画像データを2値化して画素ごとに黒または白を示す2値データを生成する2値化処理手順と、前記2値化処理手順において生成した前記2値データを白画素で構成される原稿領域と黒画素で構成される背景領域とに分離する原稿領域分離手順と、前記原稿領域分離手順において分離した前記原稿領域の輪郭の抽出を行う輪郭抽出処理手順と、前記輪郭抽出処理手順において抽出した前記輪郭から頂点画素の抽出を行う頂点抽出処理手順と、前記取得手順において取得した前記元画像に対して縮小処理と拡大処理とを実行することにより、前記複数の原稿のそれぞれを特定する原稿補正手順と、前記原稿補正手順において特定した複数の原稿のそれぞれの画像データを出力する出力手順と、前記頂点抽出処理手順において抽出した前記頂点画素を用いて、少なくとも前記原稿の折れの判定を行う原稿判定手順と、を実行させるための画像処理プログラムであって、前記原稿判定手順は、頂点画素の数が5個以上である原稿領域について、5個以上の頂点画素のうち3個の頂点画素で形成される三角形の領域の全てが白画素で構成される場合、当該原稿領域の原稿の折れを判定することを特徴とする画像処理プログラムである。
また、本発明の一態様は、上記に記載の画像処理プログラムを、前記コンピュータにより読み取り可能に格納することを特徴とする記録媒体である。
本発明の実施形態によれば、原稿同士が重なっていたり、原稿の一部が折れていたり、原稿の一部がスキャン範囲からはみ出していることを検出し、ユーザに通知するとともに、重なっている原稿同士を分離して出力する。従って、マルチクロップ処理において、ユーザの手間を軽減させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るマルチクロップ処理部の構成を示すブロック図である。 同実施形態による2値化処理の一例を説明する図である。 同実施形態による塗りつぶし処理の一例を説明する図である。 同実施形態による塗りつぶしアルゴリズムを説明する図である。 同実施形態による輪郭抽出処理の一例を説明する図である。 同実施形態によるエッジ抽出フィルタの一例を示す図である。 同実施形態による頂点抽出処理の一例を説明する図である。 同実施形態による原稿同士の重なり、折れ、原稿台からのはみ出しが生じた場合の警告表示の一例を示す図である。 同実施形態による原稿同士の重なり有無の判定処理の一例を説明する図である。 同実施形態による原稿の折れの判定処理の一例を説明する図である。 同実施形態による縮小処理の一例を説明する図である。 同実施形態による原稿サイズ受付部の一例を説明する図である。 同実施形態によるラベリング処理の一例を説明する図である。 同実施形態による原稿領域切り出し処理部の構成を示すブロック図である。 同実施形態による拡大処理の一例を説明する図である。 同実施形態による回転・切り出し処理を説明する図(その1)である。 同実施形態による回転・切り出し処理を説明する図(その2)である。 同実施形態による回転・切り出し処理を説明する図(その3)である。 本発明の第2の実施形態によるはみ出しの判定処理の一例を説明する図である。 本発明の第3の実施形態によるマルチクロップ処理の流れを示すフローチャートである。 各実施形態による処理のキャンセルポップアップの一例を示す図である。 各実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図(その1)である。 各実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図(その2)である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本実施形態では、コピー機、複合機、スキャナなどの画像形成装置は、その原稿台上に置かれた複数の原稿をスキャンし、それぞれの原稿を1枚ずつ切り出してコピー、または、電子化するマルチクロップ処理部10を備えている。マルチクロップ処理部10は、原稿の折れ、原稿台からのはみ出し、原稿同士の重なりを検出し、ユーザに通知する。また、マルチクロップ処理部10は、複数の原稿が互いに重なっている場合には、原稿同士を切り離してコピー、または、電子化する。
本実施形態に係るマルチクロップ処理部10について説明する。
図1は、本実施形態に係るマルチクロップ処理部10の機能に基づくブロック図である。マルチクロップ処理部10は、原稿台に置かれた複数の原稿から読み取られた画像データを取得する。この画像データは、原稿台に置かれた複数の原稿を含む1つの画像を表すものである。マルチクロップ処理部10は、取得した画像データから、複数の原稿のそれぞれの画像領域を切り出し、切り出した画像領域のそれぞれを、別々の画像として出力する。このとき、マルチクロップ処理部10は、原稿台に置かれた複数の原稿において、原稿同士が重なっていたり、原稿の一部が折れていたり、原稿の一部がスキャン範囲からはみ出していることを検出し、ユーザに通知する。また、マルチクロップ処理部10は、重なっている原稿同士を分離して出力する。
本実施形態に係るマルチクロップ処理部10は、2値化処理部11と、塗りつぶし処理部12と、輪郭抽出処理部13と、頂点抽出処理部14と、原稿判定部15と、縮小処理部16と、ラベリング処理部17と、原稿領域切り出し処理部18と、通知部21と、原稿サイズ受付部22を備えている。
2値化処理部11は、RGBの入力画像データを、白または黒の何れかの2値画像データに変換する。塗りつぶし処理部12は、2値化処理部11からの2値画像に対して、特定の画素の塗りつぶし処理を行い、原稿領域と背景領域とを分離する。輪郭抽出処理部13は、フィルタリング処理により輪郭抽出を行った後、輪郭画素への番号付けを行う。頂点抽出処理部14は、輪郭抽出処理部13で抽出した輪郭画素を用いて頂点画素を算出する。
次に、マルチクロップ処理部を構成する各部について、詳細に説明する。
(2値化処理部)
2値化処理部11は、RGBそれぞれ256階調からなる入力画像(画像データが8ビットの場合)を、0または255のいずれかの値からなる2値画像に変換する。2値化処理は、下記の式(1)を用いる。
上式により、入力画像を0または255からなる2値画像に変換する。図2に、2値化処理の例を示す。図2(A)は原稿台に置かれた複数の原稿のスキャン画像を示し、図2(B)はスキャン画像の2値化後の画像を示している。この例では、背景40に2枚の原稿41および42がスキャンされている。また、スキャン後の原稿41aおよび42aは、白又は黒の2値になっている。スキャンは原稿カバーを空けた状態、もしくは、黒色の原稿カバーを用いて行うため、背景部分は黒色になっている。なお、原稿のエッジ(紙のエッジ)を検出することができれば(例えば、縁無し写真や名刺など比較的厚い紙よりなる原稿等)、原稿カバーを空けたり、黒色の原稿カバーを用いることなく原稿の読み取りを行うようにしてもよい。また、原稿の読み取りは、原稿カバー閉じて行うようにしてもよい。この場合、原稿エッジを検出し、原稿の紙に相当する箇所が白、原稿台に相当する箇所が黒になるように2値化してもよい。
(塗りつぶし処理部)
塗りつぶし処理部12は、2値画像に対して、特定の画素を任意の画素値で塗りつぶす処理を行う。これにより、原稿領域と背景の分離を行う。塗りつぶし処理の方法を図3に示す。図3(A)が2値化処理直後の画像である。まず、塗りつぶし処理部12は、画像の外側に画素値0の画素を数ライン(例:5ライン)追加する。図3(B)は外側に画素値「0」(黒色)のラインを1ライン追加した例である。次に、図3(C)に示すように、塗りつぶし処理部12は、画像の左上の画素を始点として、塗りつぶしアルゴリズムを用いて画素値0の部分を画素値「128」(灰色)で塗りつぶす。塗りつぶしアルゴリズムについては後述する。そして、図3(D)に示すように、塗りつぶし処理部12は、残った画素値0の画素を画素値「255」(白色)で塗りつぶす。最後に、図3(E)に示すように、塗りつぶし処理部12は、画素値「128」の画素を画素値0に置き換える。以上により、背景部分を画素値「0」(黒色)の、原稿内部を画素値「255」(白色)で塗りつぶすことができる。
ここで、塗りつぶし処理部12による塗りつぶしアルゴリズムについて説明する。
図4に、塗りつぶしアルゴリズムの流れを示す。図4(A)に示す画像について、画素値「255」の画素で囲まれた画素値「0」の画素を画素値「255」で塗りつぶす処理を行う。まず、図4(B)に示すように、塗りつぶす領域内の任意の1点(例えば、輪郭画素の重心)を注目画素とする。次に、図4(C)に示すように、注目画素を画素値「255」に置き換えるとともに、注目画素の4近傍画素のうち、画素値「0」の全ての画素を次の注目画素とする。そして、図4(D)に示すように、各注目画素を画素値「255」に置き換えるとともに、各注目画素の4近傍画素のうち、画素値0の全ての画素を次の注目画素とする。さらに、同様の処理を繰り返すことで図4(E)が得られる。新たな注目画素が見つからなければ処理を終了し、図4(F)に示すような塗りつぶし画像が得られる。なお、原稿に文字が含まれている場合であっても、このアルゴリズムによれば、文字のエッジおよび文字の内部は注目画素となりえないため、文字の領域を除外するなどの条件を別途設定する必要がない。
(輪郭抽出処理部)
輪郭抽出処理部13は、塗りつぶし処理後の画像から輪郭の抽出と、輪郭を構成する画素への番号付けを行う。図5に輪郭抽出処理の流れを示す。図5(A)は、塗りつぶし処理が施された画像の例である。図5(A)に対して、エッジ抽出フィルタを施す。エッジ抽出フィルタは、例えば、図6に示す係数からなるラプラシアンフィルタを用いる。
図5(B)に、エッジ抽出フィルタ処理後の画像を示す。次に、図5(C)に示すように、輪郭抽出処理部13は、エッジ抽出後の画像に対し、左上からラスタスキャン順に画素を走査し、最初に見つけたエッジ画素を1と番号付けする。そして、図5(D)に示すように、輪郭抽出処理部13は、「1」を注目画素とした8近傍画素(すなわち、注目画素に最も近い縦方向および横方向の4画素と、斜め方向の4画素)について、注目画素の上の画素から時計回りにチェックし、最初に見つけたエッジ画素を「2」と番号付けする。さらに、図5(E)に示すように、輪郭抽出処理部13は、「2」を注目画素とした8近傍画素を注目画素の上の画素から時計回りにチェックし、最初に見つけた番号付けされていないエッジ画素を「3」と番号付けする。輪郭抽出処理部13は、以上の処理を、8近傍画素内において番号付けされた画素が見つからなくなるまで繰り返すと、図5(F)に示すような画像が得られる。これにより、8近傍で閉じた1組の輪郭について、輪郭を構成する画素への番号付けが完了する。続いて、図5(G)に示すように、輪郭抽出処理部13は、再度画像の左上からラスタスキャン順に画素を走査し、番号付けされていないエッジ画素を見つけたら、「1」と番号付けする。そして、図5(D)に示すように、輪郭抽出処理部13は、8近傍画素の番号付けを開始する。輪郭抽出処理部13は、以上の処理を繰り返し、ラスタスキャンしても、番号付けされたエッジ画素が見つからなくなれば、輪郭抽出処理を終了する。
(頂点抽出処理部)
頂点抽出処理部14は、輪郭抽出処理部13が抽出した輪郭線における頂点画素を算出する。図7に頂点画素を算出する手順を示す。ここで、図7に示す各画素の座標は、画像の左下を原点(0,0)とする。図7(A)に示すように、注目画素と、その前後数画素(例えば、3画素)離れた輪郭画素の合計3つの画素を用いて、下記の式(2)により傾きの差分を算出し、閾値thと比較する。ここで、輪郭抽出処理で番号付けしたi番目の画素の座標を(x,y)とする。
式(2)を満たす時、注目画素(xi,yi)は頂点候補画素とする。図7(B)に示すように、画素の並び方向が変化している付近の数画素が頂点候補画素となる。そして、図7(C)に示すように、頂点抽出処理部14は、連続する複数の頂点候補画素の中で、中心の画素を頂点画素とする。頂点抽出処理部14は、以上の処理を、1番目から最後の番号の輪郭画素まで行い、全ての頂点を算出する。
(原稿判定部)
原稿判定部15は、2値画像と頂点抽出処理部14で求めた頂点座標を用いて、原稿台に置かれた複数の原稿同士の重なり、折れ、原稿台からのはみ出しが存在するかどうかを判定する。原稿判定部15は、重なり、折れ、原稿台からのはみ出しのいずれかが存在すると判定した場合、図8(A)及び図8(B)に示すように、操作パネル30上の画像表示領域にメッセージを表示したり、アイコン付きのプレビュー画像32a、32b、32cを表示するなどの方法でユーザに通知する。また、図8(C)に示すように、原稿判定部15は、枠33を付加することでユーザに通知してもよい。
ここで、原稿判定部15による原稿同士の重なり有無の判定方法について説明する。
図9(A)に、2値画像および抽出した頂点を抽出順に番号付けした例を示す。図9(B)に示すように、原稿判定部15は、頂点番号「1」から順に、番号順に3つの頂点に注目し、3つの頂点で形成される三角形を求める。最後の番号(図9(B)の例では「4」番)の次の頂点は、「1」番の頂点を使用する。図9(B)の例では、全ての三角形が白画素で構成されている。また、図9(C)は原稿同士の重なりが存在する例である。図9(D)に、図9(C)の3つの頂点に注目して求めた三角形を示す。原稿同士の重なりが存在する場合、黒画素で構成される三角形(頂点番号「2」,「3」,「4)で構成される三角形)が存在する。以上のように、原稿判定部15は、黒画素で構成される三角形が1つ以上存在する場合、原稿同士の重なりが存在すると判定する。また、原稿判定部15は、全ての三角形が白画素で構成される場合、原稿同士の重なりは存在しないと判定する。
なお、三角形が黒画素で構成されているか、白画素で構成されているかの判定は、任意の方法を採用してよい。例えば、原稿判定部15は、三角形の内部のすべての画素のうち、一定の割合(例えば、50%)以上が黒画素であれば、当該三角形は黒画素で構成されると判定し、一定の割合未満が黒画素であれば、当該三角形は白画素で構成されると判定する。また、例えば、原稿判定部15は、三角形の3つの頂点の重心の画素が黒画素であれば、当該三角形は黒画素で構成されると判定し、重心の画素が白画素であれば、当該三角形は白画素で構成されると判定する。
原稿判定部15は、2値画像と頂点抽出処理部14で求めた頂点座標を用いて、原稿台に置かれた複数の原稿同士の重なり、折れ、原稿台からのはみ出しが存在するかどうかを判定する。判定結果は、通知部21によりユーザに通知される。なお、原稿判定部15は、原稿同士の重なり、折れ、原稿台からのはみ出しのうちの全てを判定してもよいし、一部を判定してもよい。
ここで、原稿判定部15による原稿の折れの判定方法について説明する。
図10に示すように、原稿の折れが存在する場合、3つの頂点で形成される三角形は全て白画素で構成される。従って、頂点の数が5個以上あり、全ての三角形が白画素で構成される場合、原稿判定部15は、原稿の折れが存在すると判定する。なお、原稿のはみ出しについては、第2の実施形態において説明する。
(縮小処理部)
縮小処理部16は、2値画像に対して、白画素領域を縮小する処理を行う。2値画像に対して縮小処理を行うことで、原稿同士の一部が重なっている場合に、原稿の重なりを分離できる。この縮小処理は、例えば、原稿の重なりが判定された場合にのみ行われてもよいし、原稿の重なりの有無に関わらず行われてもよい。
縮小処理部16に対して、原稿サイズの入力を受け付ける原稿サイズ受付部22が設けられる。ユーザは、原稿サイズ受付部22を介して、原稿サイズを登録することができる。原稿サイズの登録により画像形成装置100は、後述する縮小処理の回数を適切に設定することができるため、重なった原稿の分離精度を向上させることができる。また、画像形成装置100は、検出した原稿のサイズを、登録された原稿のサイズと比較することにより、原稿が原稿台からはみ出しているかどうかの判別精度を向上させることができる。
縮小処理部16は、2値画像に対して、白画素領域を縮小する処理を行う。縮小処理部16は、2値画像の左上からラスタスキャン順に注目画素の8近傍画素をチェックし、8近傍画素の中に最低1個の黒画素があれば、注目画素を黒画素に置き換える。縮小処理部16は、入力された2値画像に対して、複数回(例:10回)の縮小処理を行う。図10−1に縮小処理の例を示す。図11(A)は入力された2値画像、図11(B)は1回縮小処理を施した結果、図11(C)は2回縮小処理を行った結果を示している。縮小処理を行う回数は、予め任意の回数を決めておいてもよいし、スキャン時にユーザが設定した原稿サイズから算出してもよい。原稿サイズの設定は、例えば、図12に示すように操作パネル上に設定されたテンキーを用いて行う。図12に示すように、操作パネル31には、縦方向及び横方向の原稿サイズの入力窓35a及び35bと、テンキー36とが表示される。ユーザは、テンキー36を使って、原稿サイズの入力窓35a及び35bに原稿サイズを入力する。また、縮小処理部16は、縮小処理を行う回数を原稿サイズから算出する場合、以下の式(3)を用いる。
例えば、図11(D)に示すように、原稿同士の一部が重なっている2値画像に縮小処理を施すと、図11(D)に示すように、重なった原稿同士が分離される。これにより、以後の処理では別々の原稿として処理できる。
(ラベリング処理部)
ラベリング処理部17は、縮小処理後の2値画像の白画素部分に対して、ラベリングを行い、連結している白画素部分の領域ごとに番号付けを行う。
ラベリング処理部17は、縮小処理後の2値画像の白画素部分に対して、ラベリングを行う。図13にラベリング処理の例を示す。図13(A)に示すように、ラベリング処理部17は、画像左上からラスタスキャン順に画素を走査し、最初に見つけた白画素を1とラベル付けする。そして、ラベリング処理部17は、その画素を開始位置として、図13(B)に示すように塗りつぶしアルゴリズムを用いて4近傍画素で連結された白画素全てを「1」とラベル付けする。塗りつぶしが終わったら、図13(C)に示すように、ラベリング処理部17は、再度画像左上からラスタスキャン順に画素を走査し、最初に見つけたラベル付けされていない画素を「2」とラベル付けする。そして、図13(D)に示すように、ラベリング処理部17は、塗りつぶしアルゴリズムを用いて4近傍画素で連結された白画素全てを「2」とラベル付けする。ラベリング処理部17は、以上の処理を繰り返し、図13(E)に示すように、全ての白画素へのラベル付けが完了すると、処理を終了する。
(原稿領域切り出し処理部)
原稿領域切り出し処理部18は、各原稿を含む矩形領域をスキャン画像から切り出し、切り出した原稿の画像のそれぞれを別々の画像データとして出力する処理を行う。図14は、原稿領域切り出し処理部18の構成を示すブロック図である。原稿領域切り出し処理部18は、拡大処理を行う拡大処理部51と、輪郭抽出処理を行う輪郭抽出処理部52と、頂点抽出処理を行う頂点抽出処理部53と、回転・切り出し処理を行う回転・切り出し処理部54と、を備えている。これらの処理のうち、拡大処理、輪郭抽出処理、頂点抽出処理は、縮小処理により分離された原稿のそれぞれを、元の大きさに復元するために行われる処理である。
拡大処理、輪郭抽出処理、頂点抽出処理、回転・切り出し処理は、ラベリング処理部17によりラベル付けされた白画素領域ごとに、ラベリングの番号順に実行される。具体的には、原稿領域切り出し処理部18は、まず、ラベル番号1の白画素領域に対してのみ、拡大処理、輪郭抽出処理、頂点抽出処理、回転・切り出し処理を行う。次に、原稿領域切り出し処理部18は、ラベル番号「2」の白画素領域に対してのみ、拡大処理、輪郭抽出処理、頂点抽出処理、回転・切り出し処理を行う。原稿領域切り出し処理部18は、以上の処理を繰り返し、すべてのラベル番号が付けられた白画素領域について処理が完了すると、処理を終了する。
ここで、原稿領域切り出し処理部18が備える各構成について説明する。
(拡大処理部)
拡大処理部51は、白画素領域を拡大する拡大処理を行う。拡大処理部51は、処理対象のラベル番号が付けられた白画素の8近傍画素をチェックし、8近傍画素の中に最低1個の白画素があれば、中心の画素を白画素に置き換える処理を行う。図15に拡大処理の例を示す。図15(A)は入力された2値画像を示し、図15(B)は1回拡大処理を施した結果を示し、図15(C)は2回拡大処理を行った結果を示している。拡大処理を行う回数は、縮小処理部16が縮小を行った回数と同じ回数とする。原稿の重なりが生じている場合、上記拡大処理により重なりが除去された後のそれぞれの原稿を表示し、再度、読み取りを行うか否かのユーザの入力を促すようにしてもよい。
(輪郭抽出処理部)
輪郭抽出処理部52は、拡大処理部51が拡大処理した画像データに対して、輪郭を抽出する輪郭抽出処理を行う。輪郭抽出処理の内容は、輪郭抽出処理部13による処理と同様であるため、説明を援用する。
(頂点抽出処理部)
頂点抽出処理部53は、輪郭抽出処理部13が抽出した輪郭における頂点画素を算出する頂点抽出処理を行う。頂点抽出処理の内容は、頂点抽出処理部14による処理と同様であるため、説明を援用する。
(回転・切り出し処理部)
回転・切り出し処理部54は、白画素領域を回転し、白画素領域を含む矩形領域を切り出す処理を行う。図16に回転、切り出し処理の概要を示す。ここで、図16に示す各画素の座標は、画像の左下を原点(0,0)とする。図16(A)に、切り出し対象とする画像、および直前の頂点抽出処理部14が求めた頂点(x,y)〜(x,y)を示す。まず、図16(B)に示すように、回転・切り出し処理部54は、連続する2つの頂点(x,y)、(x,y)に着目し、そのうちの1つめの頂点(x,y)とy座標が同じであり、x座標が2つの頂点のいずれのx座標とも異なる任意の点(x,y)を求める。点(x,y)は、上記条件を満たし、かつ、画像データ内に存在する点であれば、特に制限は無い。次に、図16(C)に示すように、回転・切り出し処理部54は、上記の3点が成す角度θ(逆時計周りを正とする)を求める。図17に示すように、2点(x,y)、(x,y)が成すベクトルをa、2点(x,y)、(x,y)が成すベクトルをbとした場合、θを求める式(4)を以下に示す。
そして、回転・切り出し処理部54は、図16(D)に示すように、原点(0,0)を中心として白画素領域を−θ回転し、2点(x,y)、(x,y)が成す線分がx軸に水平になるように変換する。回転後の座標を(x’,y’)とすると、回転処理後の座標は以下の式(5)で求められる。
式(5)をすべての白画素の座標に適用することで、回転後の画像が得られる。そして、回転・切り出し処理部54は、回転後の白画素領域の頂点座標(x’,y’)〜(x’,y’)について、x座標の最大値、最小値、y座標の最大値、最小値を求める。一例として、図16(D)で求めた結果は以下のようになる。
x座標の最大値:x
x座標の最小値:x
y座標の最大値:y
y座標の最小値:y
回転・切り出し処理部54は、上記結果を用いて、図16(E)に示すように、x座標の最大値、最小値を通るy軸に平行な直線x=x’、x=x’、および、y座標の最大値、最小値を通るx軸に平行な直線y=y’、y=y’の4本の直線で囲まれる矩形領域を求める。以上の処理を連続する2つの頂点について順次実施すると、図18(A)〜図18(D)に示すように、頂点の数と同数の異なる矩形領域が抽出される。回転・切り出し処理部54は、求めた矩形領域の中で最も面積が小さい矩形を選択する。回転・切り出し処理部54は、このようにすべての頂点(辺)に対して回転処理を行うことにより、原稿領域以外の画素を含む割合が最も少ない最適な矩形領域を抽出することができる。回転・切り出し処理部54は、選択した最適矩形領域に対応するRGBデータを出力する。ここで、矩形領域に対応するRGBデータは、回転前のラベル付けされた白画素の座標に対応するRGBデータについて、最適矩形領域と同じ角度を回転させたRGBデータとする。
[第2の実施形態]
次に、原稿台からのはみ出しの判定方法について説明する。
図19(A)および図19(B)に示すように、原稿判定部15は、2値画像において、塗りつぶし処理部12が画像の外側に追加した画素を除去する。そして、図19(C)に示すように、原稿判定部15は、画像の外側から数ライン(例:3ライン)の範囲に白画素が存在する場合、原稿台からはみ出した原稿が存在すると判定する。
[第3の実施形態]
(処理フロー)
次に、マルチクロップ処理の流れについて説明する。
図20は、マルチクロップ処理の流れを示すフローチャートである。まず、マルチクロップ処理部10は、ユーザが操作パネルを介してマルチクロップモードを選択する操作を受け付ける(ステップS1)。次に、2値化処理部11は、入力画像に対して2値化処理を行う(ステップS2)。次に、塗りつぶし処理部12は、原稿領域と背景を分離するための塗りつぶし処理を行う(ステップS3)。そして、輪郭抽出処理部13は、原稿領域の輪郭線を求めるため、輪郭抽出処理を行う(ステップS4)。さらに、頂点抽出処理部14は、輪郭線における頂点を求めるため、頂点抽出処理を行う(ステップS5)。
そして、原稿判定部15は、原稿同士の重なり、折れ、原稿台からのはみ出しを検出する原稿判定処理を行う(ステップS6)。原稿同士の重なり、折れ、原稿台からのはみ出しのいずれかが検出された場合、通知部21は、その旨をユーザに通知する(ステップS7)。ここで、原稿判定部15は、ユーザが処理をキャンセルするかどうかを判定し(ステップS8)、処理をキャンセルした場合(ステップS8:Yes)は、処理を終了する。処理のキャンセル、継続の選択は、例えば、図21に示すように、操作パネル31上にポップアップ画面43を表示し、ユーザがどちらかのボタン42a又は42bを押すことにより選択できるようにしてもよい。
ユーザが処理の継続を選択した場合(ステップS8:No)、縮小処理部16は、原稿領域を縮小させるための縮小処理を行う(ステップS9)。そして、ラベリング処理部17は、原稿領域にラベル付けを行うラベリング処理を行う。最後に、原稿領域切り出し処理部18は、原稿領域を含む矩形領域を切り出す原稿領域切り出し処理を行い(ステップS11)、処理を終了する。
なお、2つの原稿同士の重なりが検出された場合には、2つの原稿のうちのいずれか一方が他方の原稿の上に重なっていると考えられる。つまり、2つの原稿のうちのいずれかは、正しくスキャンできる可能性が考えられる。従って、マルチクロップ処理部10は、重なりが検出された場合には、想定される2通りの重なり方に応じた2通りの原稿画像の分離結果を、それぞれユーザに提示し、ユーザによる選択を促してもよい。これにより、ユーザは、重なった原稿の少なくともいずれか一方については、原稿を再配置する必要もなく、正しいスキャン結果を得ることができる。
上記の実施形態の構成により、画像形成装置100は、原稿台に置かれた複数の原稿を含む1つの画像において、縮小処理と拡大処理とを実行することにより、複数の原稿のそれぞれを特定し、複数の原稿のそれぞれの画像データを出力する。つまり、画像形成装置100は、原稿台に置かれた複数の原稿が互いに重なっている場合であっても、重なった原稿を分離して別々の画像として出力する。これにより、画像形成装置100は、ユーザが原稿を置きなおして、再度スキャンする手間を省くことができる。
また、上記の実施形態の構成により、画像形成装置100は、原稿の重なり、原稿の折れ、原稿台からのはみ出しの有無を判定する。従って、画像形成装置100は、原稿の重なり、原稿の折れ、原稿台からのはみ出しに応じた画像の補正を行うことができる。
なお、上記では、原稿の重なり、原稿の折れ、原稿台からのはみ出しの有無のすべてを検出する場合について説明したが、画像形成装置100は、これらのうちのいずれか、または、任意の組み合わせのみを判定してもよい。
また、上記の実施形態の構成により、画像形成装置100は、原稿の重なりと、原稿の折れと、原稿台からのはみ出しとの状況をユーザに通知する。これにより、画像形成装置100は、例えば、複数の原稿が互いに重なっている可能性や、原稿の一部がスキャンできていない可能性がある場合に、画像を出力する前にユーザに通知することができる。そのため、ユーザは、その旨を知ることができるため、原稿が正しくスキャンされているか否かを容易に確認し、必要がある場合には、正しくスキャンし直すなどの対応を行うことができる。例えば、ユーザは、必要な原稿が正しく切り出されているか、重なった原稿が分離できているか、原稿台からのはみ出しの程度、折れ具合の程度などを確認し、必要に応じてスキャンし直したりすることができる。
また、上記の実施形態の構成により、画像形成装置100は、原稿の重なりと、折れと、前記はみ出しとの少なくともいずれかが生じていると判定された原稿の画像と、当該画像に重畳する枠またはアイコンとを画像表示装置に表示させる。これにより、ユーザは、出力する前に異常が検出された原稿を容易に確認することができる。
また、上記の実施形態の構成により、画像形成装置100は、元画像の画像データを2値化して2値データを生成し、2値データを原稿領域と背景領域とに分離し、原稿領域の輪郭の抽出を行い、輪郭から頂点画素の抽出を行う。そして、画像形成装置100は、頂点座標を用いて、重なりと、折れと、はみ出しとのうちの少なくともいずれかの判定を行う。これにより、画像形成装置100は、例えば、頂点座標を結ぶ図形の形状から原稿の重なり、折れ、原稿台からのはみ出しを判定することができるため、これらの異常を高い精度で検出することができる。
(画像形成装置)
次に、上記の各実施形態に係るマルチクロップ処理部10の適用例として、画像形成装置100の一形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の画像形成装置100は、コピアモード・プリントモード・ファクシミリ送信モード・ファクシミリ受信モード・イメージ送信モードの中からいずれかのモードが選択されると、選択されたモードを実行するデジタルカラー複合機である。
コピアモード(複写モード)とは、画像データを読み込み(原稿を読み取って画像データを生成し)、この画像データの画像を用紙に印刷するモードを意味する。また、プリントモードとは、画像形成装置100に接続されているコンピュータから送られてくる画像データの画像を用紙に印刷するモードを意味する。
ファクシミリ送信モードとは、原稿を読み取って得られる画像データを電話回線によって外部装置に送信する通常のファクシミリモードと、前記画像データをメールに添付してインターネットによって送信するインターネットファクシミリモードとを意味する。
ファクシミリ受信モードとは、外部装置から画像データをファクシミリにて受信し、受信した画像データの画像を用紙に印刷するモードを意味する。
イメージ送信モードとは、(1)原稿を読み取って生成した画像データを電子メールに添付して指定されたアドレスへ送信するモード(scan to e-mailモード)、(2)原稿を読み取って生成した画像データをユーザにより指定されたフォルダに送信するモード(scan to ftpモード)、(3)原稿を読み取って生成した画像データを画像形成装置100に装着されたUSB(Universal Serial Bus)メモリなどに送信するモード(scan to usbモード)を意味する。なお、本実施形態においては、画像処理の動作上から、ファクシミリ送信モードとイメージ送信モードとを上記のように分類している。
また、コピアモード・プリントモードが選択されている場合、利用者は、モノクロ画像を出力するモノクロモード、フルカラーの画像を出力するフルカラーモードのいずれかを選択できるようになっている。
次に、画像形成装置100の概略構成について説明する。
図22は、本実施形態に係る画像形成装置100の概略構成を示すブロック図である。 画像形成装置100は、図22に示されるように、画像入力装置101、画像処理装置102、画像出力装置103、画像表示装置104、RIP処理部105、受信装置106、送信装置107、記憶装置108、制御部109を備えている。また、制御部109に対して、原稿サイズ入力部131が設けられており、原稿サイズ入力部131に入力された原稿サイズは、マルチクロップ処理部10の原稿サイズ受付部22に出力される。
画像入力装置101は、コピアモード、ファクシミリ送信モード、イメージ送信モードにおいて、原稿を読み取り画像データを生成する画像読取手段である。より具体的に説明すると、画像入力装置101は、CCD(Charge Coupled Device)を備えたスキャナ部を有し、原稿から反射してきた光を、RGBに色分解された電気信号(アナログの画像信号)に変換し、この電気信号を画像処理装置102に出力する。
なお、画像入力装置101は、上記のフルカラーモード、モノクロモードのいずれのモードが選択されている場合であっても、フルカラーにて原稿画像の読み取りを行う。
画像処理装置102は、画像データ(画像信号)に対して画像処理を施す集積回路であり、例えば、ASIC(Application specific integrated circuit)により構成される。
画像処理装置102は、モードに応じた処理を行う。具体的には、画像処理装置102は、コピアモード、ファクシミリ送信モード、イメージ送信モードにおいて、画像入力装置101から送られてきた画像データに画像処理を行う。また、画像処理装置102は、プリントモードにおいて、RIP処理部105から送られてきた画像データに対して画像処理を行う。また、画像処理装置102は、ファクシミリ受信モードにおいて、外部装置から受信した画像データに対して画像処理を行う。
そして、画像処理装置102は、コピアモード、プリントモード、ファクシミリ受信モードにおいて、画像処理を施した画像データを画像出力装置103に送信する。また、画像処理装置102は、ファクシミリ送信モードにおいて、画像処理を施した画像データを送信装置107に送信する。また、画像処理装置102は、イメージ送信モードのscan to e-mailモードにおいて、画像処理を施した画像データをメール処理部(不図示)に送信し、メールによる画像データの送信を可能とする。また、画像処理装置102は、scan to ftpモードにおいて、画像処理を施した画像データを所定のフォルダに送信する。また、画像処理装置102は、scan to usbモードにおいて、画像処理を施した画像データを所定のUSBメモリに送信する。
記憶装置108は、画像処理装置102にて扱われる画像データを一旦保存するためのハードディスクである。
制御部109は、CPU(Central Processing Unit)あるいはDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサを含むコンピュータであり、画像形成装置100に備えられる各種ハードウェアを統括的に制御するものである。また、制御部109は、画像形成装置100に備えられる各ハードウェア間のデータ転送を制御する機能も有する。
RIP処理部105は、不図示のプリンタドライバから送られてきたPDL(Page Description Language:ページ記述言語)データを、PDL言語仕様に従って解釈し、RGB信号からなる連続階調ビットマップ画像データに変換し、RGB信号を画質調整部123に送信する処理を行う。
受信装置106は、電話回線またはインターネットに接続しており、ファクシミリ通信によって外部装置から画像データを受信する装置である。
送信装置107は、電話回線またはインターネットに接続しており、画像入力装置101にて入力された画像データをファクシミリ通信によって外部装置へ送信する装置である。
画像出力装置103は、画像処理装置102から送られてきた画像データの画像を記録媒体(例えば紙等)上に印刷(形成)するものであり、例えば、電子写真方式またはインクジェット方式を用いたカラープリンタを挙げることができる。なお、本実施形態においての「印刷」とは、プリントモードにおける印刷、コピアモードでの印刷、ファクシミリ受信モードでの印刷のいずれかを意味する。
画像表示装置104は、画像形成装置100の操作パネル(不図示)に備えられている液晶ディスプレイであり、カラー画像の表示が可能な表示手段である。また、画像表示装置104は、タッチパネルに覆われており、画像形成装置100の入力インターフェイスとしての機能を有している。つまり、画像表示装置104には、画像形成装置100に対して各種コマンドの入力を行うためのGUI(グラフィカルユーザインターフェイス)や操作ガイドが表示される。
次に、画像処理装置102の概略構成について説明する。
図22に示すように、画像処理装置102は、A/D(アナログ/デジタル)変換部111と、シェーディング補正部112と、入力処理部113と、マルチクロップ処理部10と、圧縮部115と、領域分離処理部116と、領域分離信号圧縮部117と、復号部121と、領域分離信号復号部122と、画質調整部123と、色補正部124と、黒生成/下色除去部125と、フィルタ処理部126と、出力階調補正部127と、中間調生成部128とを備えている。
A/D変換部111は、画像入力装置101が出力したカラー画像信号(RGBアナログ信号)をデジタルの画像データ(RGBデジタル信号)に変換する。
シェーディング補正部112は、A/D変換部111から出力された画像データに対して、画像入力装置101の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を行う。
入力処理部113は、シェーディング補正部112より送られてくるRGBの画像データのそれぞれに対してγ補正処理などの階調変換処理を行う。
マルチクロップ処理部10は、上述したようにマルチクロップ処理を行う。具体的には、マルチクロップ処理部10は、ユーザによりマルチクロップモードが選択されたとき、画像データに含まれる原稿領域を切り出し、複数の原稿領域が存在する場合は、それぞれ別の画像データとして出力する処理を行う。マルチクロップモードが選択されない場合、マルチクロップ処理部10は動作しない。
圧縮部115は、入力処理部113、あるいは、マルチクロップ処理部10から送られてくる画像データ(RGB信号)を符号化する処理を行うブロックである。なお、上記符号化は、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式に基づいて行われる。
圧縮部115から出力された符号化コード(符号化された画像データ)と領域分離信号圧縮部117から出力された領域分離信号コード(圧縮された領域分離信号)とは、制御部109により一旦記憶装置108に保存され、ファイリングデータとして管理される。そして、制御部109は、コピー出力動作が指示された場合、記憶装置108から上記の符号化コードおよび当該符号化コードに対応する領域分離信号コードを読み出し、復号部121、領域分離信号復号部122にそれぞれ引き渡す。
なお、制御部109は、上記符号化コードの保存アドレスまたはデータ名と、領域分離信号コードの保存アドレスとを対応付けて管理テーブルに記入する。つまり、制御部109は、当該管理テーブルを用いて、符号化コードおよび領域分離信号コードの読み出しまたは書き込みの制御を行っている。
領域分離処理部116は、RGBの画像データに基づき、入力画像の画素毎に、当該画素がどのような画像領域に分類されるのかを判別し、この判別結果を示す領域分離信号を生成する処理を行う。ここで、領域分離処理部116において判別される画像領域には、黒文字領域,色文字領域,網点領域、写真領域(連続階調領域)などがある。なお、領域分離処理は、画素毎に画像領域の判定を行う形態ではなく、複数の画素よりなるブロック毎に画像領域の判定が行われる形態であってもよい。
領域分離信号圧縮部117は、画素毎に生成された領域分離信号に対して圧縮処理を施すブロックである。なお、領域分離信号圧縮部117における圧縮処理は、例えば、可逆圧縮方法であるMMR(Modified Modified Read)方式、MR(Modified Read)方式に基づいて行われる。
復号部121は、上記符号化コードに対して復号化処理を施すことによって、上記符号化コードをRGBの画像データに伸張する。また、領域分離信号復号部122は、上記領域分離信号コードに対して復号化処理を行う。復号部121は、復号化した領域分離信号を、黒生成/下色除去部125と、フィルタ処理部126と、中間調生成部128とに出力する。そして、黒生成/下色除去部125と、フィルタ処理部126と、中間調生成部128とは、画像領域の種類に応じて画像処理内容の切替えを行う。
画質調整部123は、復号部121から送られてくるRGBの画像データについて、下地の検出を行って下地除去補正を行う。さらに、画質調整部123は、ユーザによって操作パネル(不図示)から入力される設定情報に基づいて、RGBのバランス(カラー調整、赤み青みといった全体のカラー調整)、明るさ、鮮やかさの調整を行う。
色補正部124は、フルカラーモードが選択されている場合、RGBの画像データに対して、色再現性を高めたCMYの画像データに変換処理を行う。なお、上記の色補正処理は、入力値(RGB)と出力値(CMY)とを対応付けたLUT(ルックアップテーブル)を作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。また、領域分離処理部116が生成した領域分離信号に基づいて、領域ごとに異なるLUTを用いてもよい。
黒生成/下色除去部125は、フルカラーモードが選択されている場合、色補正部124から出力されたCMYの画像データから黒(K)の画像データを生成する黒生成を行う一方、元のCMYの画像データから黒(K)の画像データを差し引いて新たなCMYの画像データを生成する処理を行う。これにより、CMYの画像データは黒生成/下色除去部125によってCMYKの4色の画像データに変換される。
フィルタ処理部126は、黒生成/下色除去部125より出力されるCMYKの画像データに対して、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理等)を行う。つまり、フィルタ処理部126は、領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。フィルタ処理部126は、R’G’B’の画像データを画像表示装置104に出力し、画像表示装置104は、当該画像データの画像をプレビュー画像として表示する。
出力階調補正部127は、フィルタ処理部126から出力された画像データに対して、用紙等の記録媒体に出力するための出力γ補正処理を行う。
中間調生成部128は、誤差拡散法やディザ法を用いて、画像出力装置103において画像を印刷するために必要な階調再現処理(中間調生成処理)を実行する。また、中間調生成部128は、領域分離信号復号部122が生成した領域分離信号に基づいて、領域ごとに異なる階調再現処理を行ってもよい。そして、中間調生成部128は、CMYKの画像データを画像出力装置103に出力し、画像出力装置103は、当該画像データの画像を記録媒体(例えば紙等)上に印刷する。
次に、コピアモードにおいて、印刷対象画像のプレビューを表示する場合に、画像処理装置102が実行される処理の内容を図23を参照して説明する。図23は、図22に示す画像形成装置100がコピアモード且つフルカラーモードによりプレビュー表示を行う際の画像データの流れを示した図である。
なお、A/D変換部111、シェーディング補正部112、入力処理部113、マルチクロップ処理部10、圧縮部115、復号部121、画質調整部123の処理については、印刷処理時と同じであるため、以下ではその説明を省略する。
色補正部124は、フルカラーモードが選択されている場合、画質調整部123から出力されたRGBの画像データを、画像表示装置104の表示特性に適合したR’G’B’の画像データに変換する処理を行う。なお、RGBの画像データをR’G’B’の画像データに変換する処理は、入力値(RGB)と出力値(R’G’B’)とを対応付けたLUTを作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現することができる。
黒生成/下色除去部125、フィルタ処理部126、出力階調補正部127、中間調生成部128は、プレビュー表示時は処理を行わず、画像データをそのまま後段の画像表示装置104に出力し、プレビュー画像として表示する。なお、図23の例では、領域分離処理部116による領域分離処理を行わない場合について示しているが、プレビューを表示する場合であっても、領域分離処理部116による領域分離処理、フィルタ処理部126による強調処理や平滑化処理、出力階調補正部127による出力階調補正を行うようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、原稿台に置かれた複数の原稿のスキャン画像を元画像とし、元画像から複数の原稿のそれぞれの画像を抽出する場合について説明したがこれには限られない。例えば、元画像は、携帯電話、タブレット、スマートフォン、またはPDA(Personal Digital Assistant)などの情報端末が備える撮像装置による撮像画像であってもよい。この場合、撮像画像に対して、カラーバランス補正、コントラスト補正、レンズ補正、幾何学補正などの任意の補正処理を行った後に、上述したマルチクロップ処理を行ってもよい。
上述した実施形態に係る各種装置、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像処理装置102は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるマルチクロップ処理を行うプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像処理装置102に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像処理装置102を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
10 マルチクロップ処理部
11 2値化処理部
12 塗りつぶし処理部
13 輪郭抽出処理部
14 頂点抽出処理部
15 原稿判定部
16 縮小処理部
17 ラベリング処理部
18 原稿領域切り出し処理部
21 通知部
22 原稿サイズ受付部
51 拡大処理部
52 輪郭抽出処理部
53 頂点抽出処理部
54 回転・切り出し処理部

Claims (8)

  1. 複数の原稿を含む元画像を取得する取得部と、
    前記元画像の画像データを2値化して画素ごとに黒または白を示す2値データを生成する2値化処理部と、
    前記2値化処理部が生成した前記2値データを白画素で構成される原稿領域と黒画素で構成される背景領域とに分離する原稿領域分離部と、
    前記原稿領域分離部が分離した前記原稿領域の輪郭の抽出を行う輪郭抽出処理部と、
    前記輪郭抽出処理部が抽出した前記輪郭から頂点画素の抽出を行う頂点抽出処理部と、
    前記取得部が取得した前記元画像における前記原稿の領域に対して縮小処理と拡大処理とを実行することにより、前記複数の原稿のそれぞれを特定する原稿補正部と、
    前記原稿補正部が特定した前記複数の原稿のそれぞれの画像データを出力する出力部と、
    前記頂点抽出処理部が抽出した前記頂点画素を用いて、少なくとも前記原稿の折れの判定を行う原稿判定部と、
    を備え
    前記原稿判定部は、
    頂点画素の数が5個以上である原稿領域について、5個以上の頂点画素のうち3個の頂点画素で形成される三角形の領域の全てが白画素で構成される場合、当該原稿領域の原稿の折れを判定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記原稿判定部は、
    前記2値データが示す2値画像の外側から所定ライン数の範囲内に白画素が存在する場合、原稿のはみ出しを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 少なくとも前記原稿判定部が判定した前記折れをユーザに通知する通知部
    を備えることを特徴とする請求項または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記通知部は、前記折れが生じていると判定された原稿の画像と、当該画像に重畳する枠またはアイコンとを画像表示装置に表示させる
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記複数の原稿の原稿サイズの入力を受け付ける原稿サイズ受付部
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 画像処理装置が、複数の原稿を含む元画像を取得する取得手順と、
    前記画像処理装置が、前記元画像の画像データを2値化して画素ごとに黒または白を示す2値データを生成する2値化処理手順と、
    前記画像処理装置が、前記2値化処理手順において生成した前記2値データを白画素で構成される原稿領域と黒画素で構成される背景領域とに分離する原稿領域分離手順と、
    前記画像処理装置が、前記原稿領域分離手順において分離した前記原稿領域の輪郭の抽出を行う輪郭抽出処理手順と、
    前記画像処理装置が、前記輪郭抽出処理手順において抽出した前記輪郭から頂点画素の抽出を行う頂点抽出処理手順と、
    前記画像処理装置が、前記取得手順において取得した前記元画像に対して縮小処理と拡大処理とを実行することにより、前記複数の原稿のそれぞれを特定する原稿補正手順と、
    前記画像処理装置が、前記原稿補正手順において特定した複数の原稿のそれぞれの画像データを出力する出力手順と、
    前記画像処理装置が、前記頂点抽出処理手順において抽出した前記頂点画素を用いて、少なくとも前記原稿の折れの判定を行う原稿判定手順と、
    を含み、
    前記原稿判定手順は、
    頂点画素の数が5個以上である原稿領域について、5個以上の頂点画素のうち3個の頂点画素で形成される三角形の領域の全てが白画素で構成される場合、当該原稿領域の原稿の折れを判定することを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータに、
    複数の原稿を含む元画像を取得する取得手順と、
    前記元画像の画像データを2値化して画素ごとに黒または白を示す2値データを生成する2値化処理手順と、
    前記2値化処理手順において生成した前記2値データを白画素で構成される原稿領域と黒画素で構成される背景領域とに分離する原稿領域分離手順と、
    前記原稿領域分離手順において分離した前記原稿領域の輪郭の抽出を行う輪郭抽出処理手順と、
    前記輪郭抽出処理手順において抽出した前記輪郭から頂点画素の抽出を行う頂点抽出処理手順と、
    前記取得手順において取得した前記元画像に対して縮小処理と拡大処理とを実行することにより、前記複数の原稿のそれぞれを特定する原稿補正手順と、
    前記原稿補正手順において特定した複数の原稿のそれぞれの画像データを出力する出力手順と、
    前記頂点抽出処理手順において抽出した前記頂点画素を用いて、少なくとも前記原稿の折れの判定を行う原稿判定手順と、
    を実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記原稿判定手順は、
    頂点画素の数が5個以上である原稿領域について、5個以上の頂点画素のうち3個の頂点画素で形成される三角形の領域の全てが白画素で構成される場合、当該原稿領域の原稿の折れを判定することを特徴とする画像処理プログラム
  8. 請求項に記載の画像処理プログラムを、前記コンピュータにより読み取り可能に格納することを特徴とする記録媒体。
JP2016009244A 2016-01-20 2016-01-20 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体 Active JP6628279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009244A JP6628279B2 (ja) 2016-01-20 2016-01-20 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009244A JP6628279B2 (ja) 2016-01-20 2016-01-20 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017130811A JP2017130811A (ja) 2017-07-27
JP6628279B2 true JP6628279B2 (ja) 2020-01-08

Family

ID=59395763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016009244A Active JP6628279B2 (ja) 2016-01-20 2016-01-20 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6628279B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6887910B2 (ja) * 2017-08-01 2021-06-16 株式会社東芝 画像処理装置
JP6887909B2 (ja) 2017-08-01 2021-06-16 株式会社東芝 画像処理装置
JP7215311B2 (ja) * 2019-04-17 2023-01-31 コニカミノルタ株式会社 画像読取り装置、画像読取り方法およびコンピュータプログラム
JP7337553B2 (ja) 2019-06-03 2023-09-04 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2020198546A (ja) 2019-06-03 2020-12-10 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62115589A (ja) * 1985-11-15 1987-05-27 Toshiba Corp 重なり画像分離装置
JPH08322913A (ja) * 1995-05-30 1996-12-10 Sanyo Electric Co Ltd 錠剤検査システム
JP2002010059A (ja) * 2000-06-20 2002-01-11 Sharp Corp 画像処理装置
JP2004260457A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Canon Inc 画像読取装置
JP4129199B2 (ja) * 2003-04-21 2008-08-06 アロカ株式会社 超音波診断装置
JP4574503B2 (ja) * 2005-09-09 2010-11-04 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2007110521A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Canon Inc 画像読み取り方法、画像読み取り装置及び制御装置
JP6176174B2 (ja) * 2014-03-31 2017-08-09 ブラザー工業株式会社 制御プログラム、および、情報処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017130811A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8634650B2 (en) Image processing apparatus, image forming apparatus, image reading apparatus, and image processing method
US8532434B2 (en) Image processing method and apparatus for determining orientations based on reliabilities of a plurality of portions into which image has been divided or for determining orientations of portions of image divided by user's input so as to recognize characters for each divided portion of image, image forming apparatus, and storage medium
JP4758502B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置、画像送信装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラムおよびその記録媒体
JP4772888B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラムおよびその記録媒体
JP6628279B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP4886053B2 (ja) 制御装置、画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、プログラム、記録媒体
JP4749477B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP7130436B2 (ja) マルチクロップ処理を行う画像処理装置、マルチクロップ処理によって原稿単位の画像を生成する方法、および、プログラム
JP5264831B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2010246039A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
US7626743B2 (en) Image processing apparatus, image processing method and image processing program for rendering pixels transparent in circumscribed areas
JP2013123119A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像読取装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2010258799A (ja) 画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置、画像処理方法、制御プログラムおよび記録媒体
CN111835931B (zh) 图像处理装置、图像形成装置、图像读取装置和控制方法
JP2015015599A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラムおよびその記録媒体
JP5819378B2 (ja) 画像判定装置、画像処理システム、プログラム及び記録媒体
JP5025611B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像処理方法
JP2010161745A (ja) 画像処理装置、画像読取装置、画像送信装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラムおよびその記録媒体
US20100188670A1 (en) Image processing apparatus, image processing method and program executing the image processing method
JP2011010232A (ja) 画像処理装置、画像読取装置、複合機、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
US20090323090A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
US11863717B2 (en) Image reading apparatus and image reading method
JP4165599B2 (ja) 画像処理装置
JP2010258706A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、記録媒体
JP5265040B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6628279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150