以下、複数の実施形態による家電機器およびネットワークシステムついて説明する。なお、各実施形態にて実質的に共通する部位には共通する符号を付して、その詳細な説明は省略する。
(第1実施形態)
本実施形態において、パーソナルコンピュータ1、アクセスポイント2、ルータ3、通信回線4、サーバ5、高機能携帯電話6、及び冷蔵庫7は、ネットワークシステムを構成している。この場合、冷蔵庫7は家電機器に相当するが、この家電機器は冷蔵庫に限られず、例えば洗濯機、エアコンなどの冷暖房器具、掃除機、電子レンジやオーブン又はクッキングヒーターなどの加熱調理機、及びテレビなど種々の家電機器についても適用することができる。また、ネットワークを構成する家電機器は、1台に限られず、同一ネットワーク上に複数の家電機器が存在していても良い。
具体的には、住宅の室内には、図1に示すように、パーソナルコンピュータ1が配置されている。このパーソナルコンピュータ1はキーボード1aおよび液晶表示器1bを有するものであり、アクセスポイント2およびルータ3を介してインターネット網からなる通信回線4に接続されている。この通信回線4にはサーバ5が接続されており、パーソナルコンピュータ1およびサーバ5間は通信回線4を介して情報を送受信する。このパーソナルコンピュータ1は通信端末に相当し、液晶表示器1bは表示部に相当する。サーバ5は、家電機器に関するアドバイスを表示するための複数のデータを記憶しており、記憶手段に相当する。
通信回線4には、図1に示すように、高機能携帯電話6が接続されており、高機能携帯電話6およびサーバ5間は通信回線4を介して情報を送受信する。この高機能携帯電話6はいわゆるスマートフォンまたはタブレット型パソコンやノートパソコン等からなるものであり、液晶表示器6aを有している。この液晶表示器6aの前方には透明なタッチパネルが装着されており、高機能携帯電話6にはユーザーがタッチパネルを手指で操作することで情報が入力される。この高機能携帯電話6は通信端末に相当し、液晶表示器6aは表示部に相当する。
住宅の室内には、図1に示すように、冷蔵庫7が設置されている。この冷蔵庫7は貯蔵室として冷蔵室と野菜室と製氷室と上段冷凍室と下段冷凍室を有するものであり、冷蔵室は前方のR扉8およびR扉9が操作されることに応じて開閉され、野菜室は前方のV扉10が操作されることに応じて開閉され、製氷室は前方のI扉11が操作されることに応じて開閉され、上段冷凍室は前方のF扉12が操作されることに応じて開閉され、下段冷凍室は前方のF扉13が操作されることに応じて開閉される。この冷蔵庫7は家電機器に相当する。なお、冷蔵庫7は、上記構成に限られず、例えば貯蔵室の数や配置、各扉の開閉方式等、適宜変更することができる。
冷蔵庫7は冷凍サイクルを有している。この冷凍サイクルは冷蔵室と製氷室と上段冷凍室と下段冷凍室のそれぞれに冷気を供給するものであり、野菜室には冷蔵室を通して冷気が供給される。この冷凍サイクルはコンプレッサ14(図2参照)とRエバポレータとFエバポレータとコンデンサとRファン装置15(図2参照)とFファン装置16(図2参照)を有している。コンプレッサ14はコンプモータを駆動源とするものであり、RエバポレータとFエバポレータとコンデンサのそれぞれにはコンプレッサ14から冷媒が供給される。
Rエバポレータは冷蔵室用の冷気を生成するものであり、Rファン装置15はRエバポレータで生成された冷気を冷蔵室に供給する。この冷蔵室内にはR温度センサ17(図2参照)が固定されており、R温度センサ17は冷蔵室の温度に応じた大きさの温度信号を出力する。Fエバポレータは製氷室用と上段冷凍室用と下段冷凍室用の冷気を生成するものであり、Fファン装置16はFエバポレータで生成された冷気を製氷室と上段冷凍室と下段冷凍室に供給する。この下段冷凍室内にはF温度センサ18(図2参照)が固定されており、F温度センサ18は下段冷凍室の温度に応じた大きさの温度信号を出力する。
冷蔵庫7のR扉8には、図1に示すように、操作パネル19が固定されており、操作パネル19には、図2に示すように、表示器20および複数のスイッチ21が装着されている。これら複数のスイッチ21のそれぞれはユーザーが操作することが可能なものであり、表示器20はユーザーが視覚的に認識することが可能なものである。
冷蔵庫7は、図2に示すように、運転制御回路22を有している。この運転制御回路22はCPU221とROM222とRAM223を有するものであり、運転制御回路22のROM222には運転制御プログラムが記録されている。この運転制御回路22はリアルタイムクロックを有するものであり、リアルタイムクロックの計測結果に応じて時刻を認識する計時機能を有している。この運転制御回路22は制御部に相当する。
運転制御回路22は複数のスイッチ21の操作内容に応じて冷蔵強度と冷凍強度と節電モードを設定するものであり、表示器20に冷蔵強度の設定結果と冷凍強度の設定結果と節電モードの設定結果を表示する。冷蔵強度は冷蔵室の冷却強度であり、冷凍強度は下段冷凍室の冷却強度であり、冷蔵強度および冷凍強度のそれぞれは「強」「中」「弱」を含む複数のいずれかに設定される。節電モードは予め決められた標準量に比べて少ない電力量で運転を行うモードであり、「節電」「おでかけ」「節電おでかけ」「節電ピークシフト」のいずれかに設定される。
運転制御回路22はR温度センサ17からの温度信号およびF温度センサ18からの温度信号に応じてコンプレッサ14のコンプモータとRファン装置15のRファンモータとFファン装置16のFファンモータのそれぞれを回転制御するものである。これらコンプモータ〜Fファンモータの回転制御は運転制御回路22の運転制御プログラムに応じて行われるものであり、節電モードが設定されている場合にはコンプモータ〜Fファンモータが回転制御されることに応じて冷蔵室の温度および下段冷凍室の温度が節電モードの設定結果にコントロールされ、節電モードが設定されていない場合にはコンプモータ〜Fファンモータが回転制御されることに応じて冷蔵室の温度が冷蔵強度の設定結果にコントロールされると共に下段冷凍室の温度が冷凍強度の設定結果にコントロールされる。
冷蔵庫7は、図2に示すように、通信制御回路23を有している。この通信制御回路23はCPU221とROM222とRAM223を有するものであり、通信制御回路23のROM222には通信制御プログラムが記録されている。この通信制御回路23は運転制御回路22に接続されたものであり、運転制御回路22および通信制御回路23間では情報が送受信される。この通信制御回路23はアクセスポイント2およびルータ3を介して通信回線4に接続されたものであり、通信制御回路23およびサーバ5間は通信回線4を介して情報を送受信する。この通信制御回路23は冷蔵庫7に内蔵されたものであり、情報設定部および送信部に相当する。
なお、通信制御回路23は、冷蔵庫7にもともと搭載された内蔵型でも良いし、冷蔵庫7とは別に購入したものを後から冷蔵庫7に取り付ける外付け型でも良い。また、通信制御回路23の電力は、冷蔵庫7を介して供給されても良いし、冷蔵庫7から独立して供給されても良い。また、通信制御回路23は、バッテリーを搭載していても良い。この場合、冷蔵庫7への電力供給が遮断された場合であっても、通信制御回路23は、サーバ5と通信することができる。また、通信制御回路23とアクセスポイント2とは、有線で接続されていても良いし、無線で接続されていても良い。通信制御回路23とアクセスポイント2との接続は、LAN通信に限られず、例えば電力線を通信回線として利用する電力線搬送通信であっても良い。
通信制御回路23は電源情報と時間情報と弱運転情報と節電情報と強運転情報を設定するものである。電源情報は冷蔵庫7に電源が供給されているか否かを示すものであり、冷蔵庫7に電源が供給されていない場合に「電源なし」に設定される。時間情報は冷蔵庫7に対する電源の供給が開始されたことを基準に予め決められた待機時間が経過しているか否かを示すものであり、待機時間が経過していない場合に「時間の経過なし」に設定される。弱運転情報は冷蔵庫7の冷蔵強度および冷凍強度のそれぞれが「弱」に設定されているか否かを示すものであり、両者のそれぞれが「弱」に設定されている場合に「弱」に設定される。節電情報は節電モードが設定されているか否かを示すものであり、「節電」「おでかけ」「節電おでかけ」「節電ピークシフト」のいずれかが設定されている場合に「節電」に設定される。強運転情報は冷蔵庫7の冷蔵強度が「強」に設定されているか否かを示すものであり、冷蔵強度が「強」に設定されている場合に「強」に設定される。これら電源情報〜強運転情報のそれぞれは通信制御回路23がROM222の通信制御プログラムに応じて運転制御回路22との間で一定時間毎に通信を行うことで設定するものであり、一定時間毎に更新される。
図3のトップ画面はパーソナルコンピュータ1のキーボード1aが操作された場合にパーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bの表示領域24内に表示されるものである。このトップ画面はパーソナルコンピュータ1がサーバ5から通信回線4を通して提供される表示プログラムに応じて表示するものであり、枠の絵柄25およびキー26を含む複数のキーを有している。このキー26はユーザーが冷蔵庫7を使用する上で困った場合および必要な場合に電気的に操作するものであり、キー26にはメッセージ「お困りのとき・必要なとき」が添付されている。
図4の第1セレクト画面はトップ画面上でキー26が操作された場合にパーソナルコンピュータ1の表示領域24内にトップ画面に換えて表示されるものである。この第1セレクト画面はパーソナルコンピュータ1がサーバ5からの表示プログラムに応じて表示するものであり、キー27を含む複数のキーを有している。このキー27はユーザーが食品の冷え方で困った場合および食品を冷やす上で必要な場合に電気的に操作するものであり、キー27にはメッセージ「冷え方について」が添付されている。
図5の第2セレクト画面は第1セレクト画面上でキー27が操作された場合にパーソナルコンピュータ1の表示領域24内に第1セレクト画面に換えて表示されるものである。この第2セレクト画面はパーソナルコンピュータ1がサーバ5からの表示プログラムに応じて表示するものであり、キー28とキー29とキー30を含む複数のキーを有している。キー28は食品が冷えないまたは冷えが悪い場合にユーザーが電気的に操作するものであり、キー28にはメッセージ「冷えない・冷えが悪い」が添付されている。キー29は冷蔵室の食品が凍る場合にユーザーが電気的に操作するものであり、キー29にはメッセージ「冷蔵室の食品が凍る」が添付されている。キー30はアイスクリームが柔らかい場合にユーザーが電気的に操作するものであり、キー30にはメッセージ「アイスクリームがやわらかい」が添付されている。
パーソナルコンピュータ1は第2セレクト画面上でキー28が操作された場合にサーバ5を介して冷蔵庫7の通信制御回路23に第1運転情報の送信を要求するものである。この第1運転情報は冷蔵庫7の現在の状態に応じた情報に相当するものであり、通信制御回路23は第1運転情報の送信が要求された場合に第1運転情報送信処理を起動する。図6は第1運転情報送信処理であり、通信制御回路23はステップS1で電源情報の設定結果が「電源なし」であるか否かを判断する。ここで電源情報の設定結果が「電源なし」であると判断した場合にはステップS2で第1運転情報として「電源なし」を設定し、ステップS10で第1運転情報の設定結果をパーソナルコンピュータ1にサーバ5を介して送信する。
通信制御回路23はステップS1で電源情報の設定結果が「電源なし」でないと判断すると、ステップS3で時間情報の設定結果が「時間の経過なし」であるか否かを判断する。ここで時間情報の設定結果が「時間の経過なし」であると判断した場合にはステップS4で第1運転情報として「時間の経過なし」を設定し、ステップS10で第1運転情報の設定結果をパーソナルコンピュータ1にサーバ5を介して送信する。
通信制御回路23はステップS3で時間情報の設定結果が「時間の経過なし」でないと判断すると、ステップS6で弱運転情報の設定結果が「弱」であるか否かを判断する。ここで弱運転情報の設定結果が「弱」であると判断した場合にはステップS6で第1運転情報として「弱」を設定し、ステップS10で第1運転情報の設定結果をパーソナルコンピュータ1にサーバ5を介して送信する。
通信制御回路23はステップS6で弱運転情報の設定結果が「弱」でないと判断すると、ステップS7で節電情報の設定結果が「節電」であるか否かを判断する。ここで節電情報の設定結果が「節電」であると判断した場合にはステップS8で第1運転情報として「節電」を設定し、節電情報の設定結果が「節電」でないと判断した場合にはステップS9で第1運転情報として「ブランク」を設定し、いずれの場合にもステップS10で第1運転情報の設定結果をパーソナルコンピュータ1にサーバ5を介して送信する。
パーソナルコンピュータ1は第2セレクト画面上でキー29が操作された場合にサーバ5を介して通信制御回路23に第2運転情報の送信を要求するものであり、通信制御回路23は第2運転情報の送信が要求された場合に第2運転情報送信処理を起動する。図7は第2運転情報送信処理であり、通信制御回路23はステップS11で強運転情報の設定結果が「強」であるか否かを判断する。ここで強運転情報の設定結果が「強」であると判断した場合にはステップS12で第2運転情報として「強」を設定し、強運転情報の設定結果が「強」でないと判断した場合にはステップS13で第2運転情報として「ブランク」を設定し、いずれの場合にもステップS14で第2運転情報の設定結果をパーソナルコンピュータ1にサーバ5を介して送信する。
図8〜図15のアドバイス画面は第2セレクト画面上でキー28〜キー30のそれぞれが操作された場合にパーソナルコンピュータ1の表示領域24内に第2セレクト画面に換えて表示されるものである。このアドバイス画面はパーソナルコンピュータ1がサーバ5からの表示プログラムに応じて表示するものであり、独自アドバイス領域31および一般アドバイス領域32を有している。独自アドバイス領域31は横長な長方形の枠の絵柄で囲まれた領域であり、独自アドバイス領域31内には第1〜第3独自アドバイスのいずれかが文字で表示される。一般アドバイス領域32は横長な長方形状の仮想的な領域であり、独自アドバイス領域31の下側に設定される。この一般アドバイス領域32は独自アドバイス領域31に比べて面積が小に設定されたものであり、一般アドバイス領域32内には第1〜第3一般アドバイスのいずれかが第1〜第3独自アドバイスのそれぞれに比べて小さな文字で表示される。この独自アドバイス領域31は表示領域およびウィンドに相当し、一般アドバイス領域32は表示領域に相当する。
第1独自アドバイスは第2セレクト画面上でキー28が操作された場合に表示されるものであり、特定のアドバイスに相当する。この第1独自アドバイスは食品が冷えないまたは食品の冷えが悪いことを改善するためのユーザーに対する助言であり、冷蔵庫7の現在の状態に応じて種類および表示の有無が設定される。第2独自アドバイスは第2セレクト画面上でキー29が操作された場合に表示されるものである。この第2独自アドバイスは冷蔵室の食品が凍ることを改善するためのユーザーに対する助言であり、冷蔵庫7の現在の状態に応じて表示の有無が設定される。第3独自アドバイスは第2セレクト画面上でキー30が操作された場合に必ず表示されるものであり、アイスクリームが柔らかいことを改善するためのユーザーに対する助言である。
第1一般アドバイスは第2セレクト画面上でキー28が操作された場合に必ず表示されるものであり、食品が冷えないまたは食品の冷えが悪いことを改善するためのユーザーに対する一般的な助言である。第2一般アドバイスは第2セレクト画面上でキー29が操作された場合に必ず表示されるものであり、冷蔵室の食品が凍ることを改善するためのユーザーに対する一般的な助言である。第3一般アドバイスは第2セレクト画面上でキー30が操作された場合に必ず表示されるものであり、アイスクリームが柔らかいことを改善するためのユーザーに対する一般的な助言である。
サーバ5には複数の第1独自アドバイスデータが記録されている。これら複数の第1独自アドバイスデータのそれぞれは第1独自アドバイスを表示するためのものであり、パーソナルコンピュータ1は通信制御回路23からの第1運転情報を受信した場合にはサーバ5の複数の第1独自アドバイスデータのうちから第1運転情報の受信結果に応じた1つを取得し、第1独自アドバイスデータの取得結果に応じた第1独自アドバイスをアドバイス画面の独自アドバイス領域31内に表示する。この第1独自アドバイスの表示処理はパーソナルコンピュータ1がサーバ5からの表示プログラムに応じて行うものであり、次の1)〜5)は第1運転情報および第1独自アドバイス間の関係である。
1)第1運転情報の受信結果が「電源なし」である場合には独自アドバイス領域31内に第1独自アドバイスとして「電源が供給されていません!電源プラグが抜けていないか、ブレーカーやヒューズが切れていないか確認して下さい。」が表示される(図8参照)。
2)第1運転情報の受信結果が「時間の経過なし」である場合には独自アドバイス領域31内に第1独自アドバイスとして「電源を入れてから十分冷やすための時間が経過していません!庫内が冷えるまでに約3〜4時間、夏場などは1日以上かかることがあります。しばらく様子をみてください。」が表示される(図9参照)。
3)第1運転情報の受信結果が「弱」である場合には独自アドバイス領域31内に第1独自アドバイスとして「温度調節が「弱」に設定されています!温度調節を「中」または「強」側に変更して、様子を見てください。」が表示される(図10参照)。
4)第1運転情報の受信結果が「節電」である場合には独自アドバイス領域31内に第1独自アドバイスとして「節電(または「おでかけ」「節電おでかけ」「節電ピークシフト」)が設定されています!設定中は庫内の温度が1〜2℃高くなります。冷えが悪い場合は設定を解除してください。」が表示される(図11参照)。
5)第1運転情報の受信結果が「ブランク」である場合には独自アドバイス領域31内に第1独自アドバイスが表示されず、独自アドバイス領域31が空欄とされる(図12参照)。
パーソナルコンピュータ1は、図10に示すように、第1運転情報の受信結果が「弱」である場合に独自アドバイス領域31内に温度変更キー33〜36を表示する。これら温度変更キー33〜36のそれぞれはサーバ5からの表示プログラムに応じて表示されるものであり、パーソナルコンピュータ1は温度変更キー33〜36が操作された場合には温度変更キー33〜36の操作内容に応じて温度変更指令を設定する。次の11)〜14)は温度変更キー33〜36の操作内容および温度変更指令間の関係であり、パーソナルコンピュータ1は温度変更指令を設定した場合に温度変更指令の設定結果を通信制御回路23にサーバ5を介して送信する。これら温度変更キー33〜36のそれぞれは設定キーに相当する。
11)温度変更キー33が操作された場合には温度変更指令として「冷蔵強度(中)」が設定される。
12)温度変更キー34が操作された場合には温度変更指令として「冷蔵強度(強)」が設定される。
13)温度変更キー35が操作された場合には温度変更指令として「冷凍強度(中)」が設定される。
14)温度変更キー36が操作された場合には温度変更指令として「冷凍強度(強)」が設定される。
通信制御回路23はパーソナルコンピュータ1からの温度変更指令の設定結果を受信すると、運転制御回路22に冷蔵強度または冷凍強度を現在の「弱」から温度変更指令の設定結果に変更することを指令する。この運転制御回路22は冷蔵強度または冷凍強度の変更が指令された場合に冷蔵強度または冷凍強度を現在の「弱」から指令結果に変更するものであり、冷蔵強度および冷凍強度のそれぞれが「弱」に設定されていることが原因で食品が冷えないまたは食品の冷えが悪い場合にはユーザーがアドバイス画面上で温度変更キー33〜36のいずれかを操作することで冷蔵庫7の冷蔵強度または冷凍強度を現在の「弱」から強く変更し、冷蔵庫7の冷蔵強度または冷凍強度を強く変更することで食品が冷えないまたは食品の冷えが悪い不具合を改善できる。
パーソナルコンピュータ1は、図11に示すように、第1運転情報の受信結果が「節電」である場合に独自アドバイス領域31内に節電解除キー37〜40を表示する。これら節電解除キー37〜40のそれぞれはサーバ5からの表示プログラムに応じて表示されるものであり、節電解除キー37は節電モード「節電」が設定されている場合に点灯状態で表示され、節電解除キー38は節電モード「おでかけ」が設定されている場合に点灯状態で表示され、節電解除キー39は節電モード「節電おでかけ」が設定されている場合に点灯状態で表示され、節電解除キー40は節電モード「節電ピークシフト」が設定されている場合に点灯状態で表示される。これら節電解除キー37〜40のそれぞれは設定キーに相当する。
パーソナルコンピュータ1は節電解除キー37〜40が点灯状態で操作された場合に節電解除キー37〜40の操作内容に応じて節電解除指令を設定する。次の21)〜24)は節電解除キー37〜40の操作内容および節電解除指令間の関係であり、パーソナルコンピュータ1は節電解除指令を設定した場合にはサーバ5を介して冷蔵庫7の通信制御回路23に節電解除指令の設定結果を送信する。
21)節電解除キー37が点灯状態で操作された場合には節電解除指令「節電」が設定される。
22)節電解除キー38が点灯状態で操作された場合には節電解除指令「おでかけ」が設定される。
23)節電解除キー39が点灯状態で操作された場合には節電解除指令「節電おでかけ」が設定される。
24)節電解除キー40が点灯状態で操作された場合には節電解除指令「節電ピークシフト」が設定される。
通信制御回路23はパーソナルコンピュータ1からの節電解除指令の設定結果を受信すると、運転制御回路22に節電解除指令に応じた節電モードを解除することを指令する。この運転制御回路22は節電モードの解除が指令された場合に指令結果に応じた節電モードを解除するものであり、節電モードが「節電」「おでかけ」「節電おでかけ」「節電ピークシフト」のいずれかに設定されていることが原因で食品が冷えないまたは食品の冷えが悪い場合にはユーザーがアドバイス画面上で節電解除キー37〜40のいずれかを操作することで冷蔵庫7の節電モードを解除し、冷蔵庫7の節電モードを解除することで食品が冷えないまたは食品の冷えが悪い不具合を改善できる。
サーバ5には第1一般アドバイスデータが記録されている。この第1一般アドバイスデータは第1一般アドバイスを表示するためのものであり、パーソナルコンピュータ1は第2セレクト画面上でキー28が操作された場合にはサーバ5から第1一般アドバイスデータを取得し、図8〜図12に示すように、アドバイス画面の一般アドバイス領域32内に第1一般アドバイスとして「扉をしっかりと閉め、出来るだけ扉の開閉をしないようにしてください。症状が改善されない場合は、電源プラグを抜いてからお買い上げの販売店にご連絡ください。」を第1一般アドバイスデータに応じて表示する。即ち、第2セレクト画面上でキー28が操作された場合には第1運転情報として「電源なし」「時間の経過なし」「弱」「節電」「ブランク」のいずれが設定された場合であっても一般アドバイス領域32内に共通の第1一般アドバイスが表示される。
サーバ5には第2独自アドバイスデータが記録されている。この第2独自アドバイスデータは第2独自アドバイスを表示するためのものであり、パーソナルコンピュータ1は通信制御回路23からの第2運転情報として「強」を受信した場合にはサーバ5から第2独自アドバイスデータを取得し、図13に示すように、アドバイス画面の独自アドバイス領域31内に第2独自アドバイスデータの取得結果に応じて第2独自アドバイス「冷蔵室の温度調節が「強」に設定されています!温度調節を「中」に変更して、様子を見てください。」を表示する。このパーソナルコンピュータ1は通信制御回路23からの第2運転情報として「ブランク」を受信した場合には独自アドバイス領域31内にアドバイスを表示せず、図14に示すように、独自アドバイス領域31を空欄とする。
パーソナルコンピュータ1は、図13に示すように、第2運転情報の受信結果が「強」である場合に独自アドバイス領域31内に温度変更キー41および42を表示する。これら温度変更キー41および42のそれぞれはサーバ5からの表示プログラムに応じて表示されるものであり、パーソナルコンピュータ1は温度変更キー41または42が操作された場合には温度変更指令を設定する。次の31および32)は温度変更キー41および42の操作内容および温度変更情指令間の関係であり、パーソナルコンピュータ1は温度変更指令を設定した場合に温度変更指令の設定結果を冷蔵庫7の通信制御回路23にサーバ5を介して送信する。
31)温度変更キー41が操作された場合には温度変更指令として「冷蔵強度(弱)」が設定される。
32)温度変更キー42が操作された場合には温度変更指令として「冷蔵強度(中)」が設定される。
通信制御回路23はパーソナルコンピュータ1からの温度変更指令の設定結果を受信すると、運転制御回路22に冷蔵強度を現在の「強」から温度変更指令の設定結果に変更することを指令する。この運転制御回路22は冷蔵強度の変更が指令された場合に冷蔵強度を現在の「強」から指令結果に変更するものであり、冷蔵強度が「強」に設定されていることが原因で冷蔵室内の食品が凍る場合にはユーザーがアドバイス画面上で温度変更キー41および42のいずれかを操作することで冷蔵庫7の冷蔵強度を現在の「強」から弱く変更し、冷蔵庫7の冷蔵強度を弱く変更することで冷蔵室内の食品が凍る不具合を改善できる。
サーバ5には第2一般アドバイスデータが記録されている。この第2一般アドバイスデータは第2一般アドバイスを表示するためのものであり、パーソナルコンピュータ1は第2セレクト画面上でキー29が操作された場合にはサーバ5から第2一般アドバイスデータを取得し、図13および図14に示すように、アドバイス画面の一般アドバイス領域32内に第2一般アドバイスデータに応じて第2一般アドバイス「冷蔵室の奥やチルドルームに水分の多い食品を入れていませんか?水分の多い食品は収納する位置を変えてください。症状が改善されない場合は、電源プラグを抜いてから、お買い上げの販売店にご連絡ください。」を表示する。即ち、第2セレクト画面上でキー29が操作された場合には第2運転情報として「強」「ブランク」のいずれが設定された場合であっても第1一般アドバイスとは異なる第2一般アドバイスが表示される。
サーバ5には第3独自アドバイスデータが記録されている。この第3独自アドバイスデータは第3独自アドバイスを表示するためのものであり、パーソナルコンピュータ1は第2セレクト画面でキー30が操作された場合にサーバ5から第3独自アドバイスデータを取得し、図15に示すように、アドバイス画面の独自アドバイス領域31内に第3独自アドバイスデータに応じて第3独自アドバイス「上冷凍室に入れていませんか?アイスクリームなど−18℃以下で保存が必要な食品は、下段冷凍室に入れてください。」を表示する。
サーバ5には第3一般アドバイスデータが記録されている。この第3一般アドバイスデータは第3一般アドバイスを表示するためのものであり、パーソナルコンピュータ1は第2セレクト画面でキー30が操作された場合にサーバ5から第3一般アドバイスデータを取得し、図15に示すように、アドバイス画面の一般アドバイス領域32内に第3一般アドバイスデータに応じて第3一般アドバイス「症状が改善されない場合は、電源プラグを抜いてから、お買い上げの販売店にご連絡ください。」を表示する。
高機能携帯電話6はパーソナルコンピュータ1と同一の機能を有するものであり、図3のトップ画面は高機能携帯電話6のタッチパネルが操作された場合に高機能携帯電話6の液晶表示器6aに表示される。この高機能携帯電話6の液晶表示器6a上でキー26が操作された場合には液晶表示器6aに第1セレクト画面が表示され、第1セレクト画面のキー27が操作された場合には液晶表示器6aに第2セレクト画面が表示される。この第2セレクト画面のキー28〜30のそれぞれが操作された場合には高機能携帯電話6がパーソナルコンピュータ1と同様にサーバ5を介して冷蔵庫7の通信制御回路23との間で情報を送受信し、図8〜図15のアドバイス画面が液晶表示器6aに表示される。
上記第1実施形態によれば次の効果を奏する。
冷蔵庫7が現在の運転制御回路22の状態に応じて第1運転情報を設定すると共に第1運転情報の設定結果を外部に通信回線4を介して送信し、パーソナルコンピュータ1および高機能携帯電話6のそれぞれがサーバ5の複数の第1独自アドバイスデータのうち第1運転情報の送信結果に対応するものに応じて特定の第1独自アドバイスを表示した。従って、食品が冷えない場合および食品の冷えが悪い場合にユーザーがパーソナルコンピュータ1または高機能携帯電話6を操作するだけで冷蔵庫7の現在の状態に応じた適切な第1独自アドバイスを得ることができるので、利便性が向上する。
冷蔵庫7からの第1運転情報の送信結果に応じない第1一般アドバイスを特定の第1独自アドバイスと同一のアドバイス画面上に表示した。従って、食品が冷えない場合および食品の冷えが悪い場合の一般的な対処の仕方をユーザーが第1一般アドバイスから認識することができるので、利便性が一層向上する。
パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bおよび高機能携帯電話6の液晶表示器6aのそれぞれのアドバイス画面上で第1独自アドバイスを第1一般アドバイスに比べて上側に表示した。従って、第1独自アドバイスが第1一般アドバイスに比べてユーザーの目につきやすくなるので、ユーザーが第1独自アドバイスを見落とし難くなる。
パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bおよび高機能携帯電話6の液晶表示器6aのそれぞれのアドバイス画面上で第1独自アドバイスを第1一般アドバイス用の一般アドバイス領域32に比べて面積が大きな独自アドバイス領域31内に表示した。従って、第1独自アドバイスが第1一般アドバイスに比べてユーザーの目につきやすくなるので、この点からもユーザーが第1独自アドバイスを見落とし難くなる。
パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bおよび高機能携帯電話6の液晶表示器6aのそれぞれのアドバイス画面上で第1一般アドバイスとして固定された1つのものを表示した。この場合、「固定された」とは、第1一般アドバイスの内容が、当該第1一般アドバイスと同一画面上に表示される独自アドバイスの内容によっては変わらないことを意味する。従って、ユーザーの目線で可変的な第1独自アドバイスが固定的な第1一般アドバイスに比べて目立つようになるので、この点からもユーザーが第1独自アドバイスを見落とし難くなる。
パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bおよび高機能携帯電話6の液晶表示器6aのそれぞれのアドバイス画面上で冷蔵庫7の運転内容を設定するための温度変更キー33〜36を第1独自アドバイスと共に表示した。従って、食品が冷えない場合および食品の冷えが悪い場合の対処の仕方をユーザーがアドバイス画面の第1独自アドバイスから認識し、アドバイス画面を別の画面に切換えることなく温度変更キー33〜36を操作することで対処をすることができるので、利便性が一層向上する。この効果は節電解除キー37〜40についても同一である。
(第2実施形態)
図16のアドバイス画面はパーソナルコンピュータ1が図11のアドバイス画面に代えて液晶表示器1bに表示するものであり、移行キー51を有している。この移行キー51はサーバ5からの表示プログラムに応じて表示されるものであり、パーソナルコンピュータ1は移行キー51が操作された場合に図16のアドバイス画面に代えて図17の設定画面を表示する。この設定画面はサーバ5からの表示プログラムに応じて表示されるものであり、冷蔵強度用の温度変更キー52〜54と冷凍強度用の温度変更キー55〜57と節電解除キー58〜61を有している。
パーソナルコンピュータ1は温度変更キー52〜57が操作された場合に温度変更キー52〜57の操作内容に応じて冷蔵強度用または冷凍強度用の温度変更指令を設定するものであり、温度変更指令を設定した場合には温度変更指令の設定結果を冷蔵庫7の通信制御回路23にサーバ5を介して送信する。この通信制御回路23は温度変更指令の設定結果を受信した場合に運転制御回路22に現在の冷蔵強度または冷凍強度を温度変更指令の受信結果に変更することを指令するものであり、運転制御回路22は冷蔵強度または冷凍強度の変更が指令された場合に現在の冷蔵強度または冷凍強度を指令結果に変更する。
パーソナルコンピュータ1は節電解除キー58〜61が操作された場合に節電解除キー58〜61の操作内容に応じて節電解除指令を設定するものであり、節電解除指令を設定した場合には節電解除指令の設定結果を冷蔵庫7の通信制御回路23にサーバ5を介して送信する。この通信制御回路23は節電解除指令の設定結果を受信した場合に節電解除指令の受信結果に応じた1つの節電モードを解除することを運転制御回路22に指令するものであり、運転制御回路22は1つの節電モードの解除が指令された場合に当該1つの節電モードを解除する。
図16のアドバイス画面および図17の設定画面のそれぞれは高機能携帯電話6の液晶表示器6aにも表示されるものであり、高機能携帯電話6は温度変更キー52〜57が操作された場合にパーソナルコンピュータ1と同様に温度変更指令を通信制御回路23にサーバ5を介して送信し、節電解除キー58〜61が操作された場合にパーソナルコンピュータ1と同様に節電解除指令を通信制御回路23にサーバ5を介して送信する。
上記第2実施形態によれば次の効果を奏する。
パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bおよび高機能携帯電話6の液晶表示器6aのそれぞれのアドバイス画面上で移行キー51を表示し、移行キー51が操作された場合にアドバイス画面を冷蔵庫7の運転内容を設定する設定画面に移行させた。従って、食品が冷えない場合および食品の冷えが悪い場合にユーザーが移行キー51を操作することでアドバイス画面を設定画面に移行させ、設定画面上で温度変更キー52〜57および節電解除キー58〜61を操作することで食品が冷えない場合および食品の冷えが悪い場合に対処することができるので、利便性が向上する。
(第3実施形態)
パーソナルコンピュータ1および高機能携帯電話6はアドバイス画面の独自アドバイス領域31内に第1独自アドバイスと第2独自アドバイスと第3独自アドバイスのそれぞれを表示する場合に独自アドバイス領域31の一部を一般アドバイス領域32の前方に重ね、独自アドバイス領域31を空欄とする場合に独自アドバイス領域31を一般アドバイス領域32の前方に重ねることなく一般アドバイス領域32の上側に表示する。
図18のアドバイス画面は独自アドバイス領域31の下側の一部を一般アドバイス領域32の前方に重ねたものであり、独自アドバイス領域31の一部が一般アドバイス領域32の前方に重ねられた場合には一般アドバイス領域32内の一般アドバイスの一部が視覚的に認識不能とされる。この独自アドバイス領域31は第1実施形態および2のそれぞれの独自アドバイス領域31に比べて面積が大に設定されたものであり、第1実施形態および2のそれぞれに比べて第1〜第3独自アドバイスのそれぞれが大きな文字で表示される。
上記第3実施形態によれば次の効果を奏する。
パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bおよび高機能携帯電話6の液晶表示器6aのそれぞれのアドバイス画面上で第1独自アドバイスをウィンド31(独自アドバイス領域31)内に表示すると共にウィンド31を一般のアドバイスの前方に重ねて表示した。従って、第1独自アドバイスが第1一般アドバイスに比べてユーザーの目につき易くなるので、ユーザーが第1独自アドバイスを見落とし難くなる。
上記第1実施形態〜第3実施形態のそれぞれにおいては、冷蔵庫7の通信制御回路23からサーバ5に電源情報と時間情報と弱運転情報と節電情報と強運転情報のそれぞれを送信し、サーバ5が図6の第1運転情報送信処理および図7の第2運転情報送信処理を行う構成としても良い。この場合には電源情報〜節電情報が冷蔵庫7の現在の状態に応じた情報に相当する。
上記第1実施形態〜第3実施形態のそれぞれにおいては、冷蔵庫7の通信制御回路23からサーバ5を介してパーソナルコンピュータ1および高機能携帯電話6に電源情報〜強運転情報のそれぞれを送信し、パーソナルコンピュータ1および高機能携帯電話6のそれぞれが図6の第1運転情報送信処理および図7の第2運転情報送信処理を行う構成としても良い。
上記第1実施形態〜第3実施形態のそれぞれにおいては、独自アドバイス領域31の輪郭形状または面積または位置を第1独自アドバイスの種類に応じて変化させても良い。この場合の独自アドバイス領域31は第1独自アドバイスの種類に拘らず一般アドバイス領域32の上側に一般アドバイス領域32に比べて大きな面積で表示することが好ましい。
上記第1実施形態〜第3実施形態のそれぞれにおいては、通信制御回路23のROM222に第1〜第3独自アドバイスデータおよび第1〜第3一般アドバイスデータを予め記録しておき、パーソナルコンピュータ1および高機能携帯電話6が通信制御回路23のROM222から通信回線4およびサーバ5を介して第1〜第3独自アドバイスデータおよび第1〜第3一般アドバイスデータを取得する構成としても良い。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について図19〜図34を参照して説明する。なお、図27〜図34に示す表示領域24は、パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1b又は高機能携帯電話6の液晶表示器6aの表示領域を示している。そして、パーソナルコンピュータ1と高機能携帯電話6との制御内容は同様であるため、以下の説明では、高機能携帯電話6に関する説明は省略する。
第4実施形態において、パーソナルコンピュータ1、高機能携帯電話6、及び冷蔵庫7は、図19に示すように、インターネットなどの通信回線4を介して、修理受付部62に接続されている。修理受付部62は、例えば図示しないサーバを有し、修理担当窓口としてオペレータを有している。修理受付部62のサーバは、パーソナルコンピュータ1、高機能携帯電話6、及び冷蔵庫7から取得したデータを記憶することができる。また、ユーザーは、パーソナルコンピュータ1又は高機能携帯電話6を用いて、電話や電子メール等の通信手段により、修理受付部62のオペレータと直接的に情報の伝達を行うことができる。なお、サーバ5と修理受付部62の図示しないサーバとは、同一のものであってもよい。
サーバ5は、図20に示すように、冷蔵庫7に関するエラー情報テーブルを有している。エラー情報テーブルは、区分、危険度、エラーコード、及びエラー内容から構成されている。なお、以下の説明において、故障とは、冷蔵庫7を構成する機器に機械的又は電気的に何らかの不具合が生じ、冷蔵庫7を正常に運転することが困難で修理が必要な状態をいう。また、エラーとは、正常な状態とは異なる状態であることを示し、上記の故障のみならず、ユーザーが簡単な復旧作業を行うことで回復可能な場合も含む。
区分は、ユーザーに対してどのような報知を行うかを示すもので、「注意喚起」と「重度故障」がある。「注意喚起」は、ユーザーに対して、注意を呼びかける場合を示す。「重度故障」は、ユーザーに対して、重度の故障が生じたことを報知する場合を示す。危険度は、冷蔵庫7に生じているエラーの程度を示すもので、将来的に冷蔵庫7に故障が生じる可能性の高低を示している。なお、この場合、報知とは、表示や音などを用いてユーザーの視覚や聴覚などの五感に訴えることをいう。すなわち、本実施形態において報知とは、パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bや高機能携帯電話6の液晶表示器6aの表示領域24に情報を表示させることに限られない。例えば、パーソナルコンピュータ1や高機能携帯電話6が備える発音装置を用いて、特定の音声を発生させることも含まれる。
危険度は、複数段階のランクに別けて設定されている。例えば、危険度は、「軽度」、「中度」、及び「重度」の3段階に設定されており、「軽度」、「中度」、「重度」の順に危険度が高くなる。「軽度」は、現在は未だ故障が生じておらず、また将来的にも故障が生じる可能性が低い状態を示すものである。「軽度」は、冷蔵庫7の運転を継続することは出来るが、冷蔵庫7に何らかの不都合が生じたことで正常な運転を継続することが困難である場合を示す。危険度「軽度」は、エラーに対する回復処置が、ほとんどの場合ユーザー自身で可能であることを示す。危険度「中度」は、現在は未だ故障が生じていないが、将来的に故障が生じる可能性が高い状態を示すものである。この「中度」は、現在は未だ故障が生じていないが、近い将来に故障が生じると予測される場合を示す。危険度「中度」は、エラーに対する回復処置が、ユーザー自身で可能な場合もあるが、ユーザー自身で行うことが出来ない場合もあることを示す。危険度「重度」は、現在故障が生じている状態を示すものである。この「重度」は、既に冷蔵庫7に何らかの故障が生じ、正常な運転を継続することが困難な場合を示す。危険度「重度」は、エラーに対する回復処置が、ユーザー自身で行うことが困難であることを示している。
本実施形態において、扉が長時間開放されている場合、区分は「注意喚起」、危険度は「軽度」、エラーコードはE11である。冷凍室が冷えない場合、区分は「注意喚起」、危険度は「中度」、エラーコードはE21である。冷凍冷却器が冷えない場合、区分は「注意喚起」、危険度は「中度」、エラーコードはE22である。コンプレッサ14が電流超過である場合、区分は「重度故障」、危険度は「重度」、エラーコードはE31である。そしてコンプレッサ14の電流検出回路が故障した場合、区分は「重度故障」、危険度は「重度」、エラーコードはE32である。各区分に属する情報は、それぞれ冷蔵庫7の故障を予測する故障予測情報となる。なお、ここでいう「故障を予測」とは、冷蔵庫7に将来的に生じ得る故障を察知することのみならず、現在生じている故障を検出することも含まれる。サーバ5は、この他にも多数のエラー内容を記憶しているが、その説明は省略する。
冷蔵庫7に図20に示すエラーが生じた場合、又はサーバ5からエラーの有無について問い合わせがあった場合、冷蔵庫7の通信制御回路23は、現在冷蔵庫7に生じているエラーを示すエラーコードを、通信回線4を介してサーバ5へ送信する。ここで、サーバ5からエラーの有無について問い合わせがある場合とは、次のような状況が想定される。例えば、ユーザーが冷蔵庫7の状態を調べたい場合に、ユーザー自身がパーソナルコンピュータ1や高機能携帯電話6を用いてサーバ5に問い合わせることが考えられる。また、サーバ5が冷蔵庫7の状況を定期的に診断するように設定されている場合、サーバ5が一定期間毎に自動的に冷蔵庫7へ問い合わせることが考えられる。
サーバ5は、冷蔵庫7の通信制御回路23からエラーコードを受信すると、特定のアドバイス表示処理を実行し、パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1b又は高機能携帯電話6の液晶表示器6aに対して、故障予測情報を含む特定のアドバイスを表示する。ここで、通信制御回路23の電源が遮断されている場合、サーバ5から冷蔵庫7に問い合わせがあっても、冷蔵庫7は応答することができない。この場合、サーバ5は、今回問い合わせる以前に得たエラーコード、例えば直近に得たエラーコードを用いて、特定のアドバイス表示処理を実行する構成としても良い。
具体的には、図21に示すように、サーバ5は、特定のアドバイス表示処理を実行すると(START)、まずステップS21において、エラーフラグFを「0」に設定し、エラーフラグFを初期化する。エラーフラグFは、冷蔵庫7にどの様なエラーが生じているかを示すものである。エラーフラグFが「0」の場合、冷蔵庫7にエラーは生じていないことを示す。エラーフラグFが「1」の場合、冷蔵庫7に軽度のエラーが生じていることを示す。エラーフラグFが「2」の場合、冷蔵庫7に中度のエラーが生じていることを示す。エラーフラグFが「3」の場合、冷蔵庫7に重度のエラーが生じていることを示す。
次に、サーバ5は、ステップS22において、冷蔵庫7の通信制御回路23から受信したエラーコードに基づいて、冷蔵庫7の現在の危険度を検出し、ステップS23においてその危険度が軽度であるか否かを判断する。サーバ5は、危険度が軽度であると判断すると(ステップS23でYES)、ステップS24へ移行してエラーフラグFを「1」に設定した後、ステップS25へ移行して軽度用アドバイス表示処理を実行する。サーバ5は、軽度用アドバイス表示処理を実行すると、図22に示すステップS41において、パーソナルコンピュータ1に対し、軽度用の特定のアドバイス(以下、軽度用アドバイスと称する)を表示するように指令する。
パーソナルコンピュータ1は、サーバ5から軽度用アドバイスを表示する旨の指令を受けると、図27に示すように、液晶表示器1bの表示領域24内に、エラーコードに応じた軽度用アドバイス81を表示する。図27では、エラーコードがE11である場合の軽度用アドバイス81を示している。軽度用アドバイス81は、冷蔵庫7に現在生じている現象から将来的に予想される故障を示す故障予測情報として、例えば「扉が長時間開いています」とする内容を含んでいる。また、軽度用アドバイス81は、冷蔵庫7に現在生じている現象から将来的に予想される故障等のエラーに対処するためにユーザーに対するアドバイスとして、扉の開閉回数、開閉時間を減らすと省エネになる旨等の内容を含んでいる。パーソナルコンピュータ1は、OKキー71を、軽度用アドバイス81と同一の画面上に表示する。
パーソナルコンピュータ1は、ユーザーによってOKキー71が操作されると、OKキー71が操作されたことをサーバ5へ送信する。サーバ5は、OKキー71が操作されたことを検出すると(ステップS42でYES)、図21のステップS26へ移行する(RET)。また、サーバ5は、ステップS23において、危険度が軽度でないと判断すると(ステップS23でNO)、他のエラーの有無を判断するため、ステップS26へ移行する。サーバ5は、ステップS26において、危険度が中度であるか否かを判断する。
サーバ5は、危険度が中度であると判断すると(ステップS26でYES)、ステップS27へ移行してエラーフラグFを「2」に設定した後、ステップS28へ移行して中度用アドバイス表示処理を実行する。サーバ5は、中度用アドバイス表示処理を実行すると、図23に示すステップS51において、パーソナルコンピュータ1に対し、中度用の特定のアドバイス(以下、中度用アドバイスと称する)を表示するように指令する。
パーソナルコンピュータ1は、サーバ5から中度用アドバイスを表示する旨の指令を受けると、図28に示すように、液晶表示器1bの表示領域24内に、エラーコードに応じた中度用アドバイス82を表示する。図28は、エラーコードがE21又はE22である場合の中度用アドバイス82を示している。中度用アドバイス82は、冷蔵庫7に現在生じている現象から将来的に予想される故障を示す故障予測情報として、例えば「冷凍室庫内温度が高くなっています」とする内容を含んでいる。また、中度用アドバイス82は、冷蔵庫7に現在生じている現象から将来的に予想される故障に対処するためにユーザーに対するアドバイスとして、扉に異物が挟まって隙間が生じていないか等の内容を含んでいる。パーソナルコンピュータ1は、サポートキー72及びOKキー73を、中度用アドバイス82と同一の画面上に表示する。
パーソナルコンピュータ1は、サポートキー72又はOKキー73が操作されると、サポートキー72又はOKキー73が操作されたことをサーバ5へ送信する。サーバ5は、サポートキー72又はOKキー73のいずれか一方の操作を検出するまで、図23のステップS52、S53を繰り返す。サーバ5は、サポートキー72の操作を検出することなく(ステップS52でNO)、OKキー73の操作を検出した場合(ステップS53でYES)、他のエラーの有無を判断するため、図21のステップS29へ移行する(RET)。一方、サーバ5は、サポートキー72が操作されたことを検出すると(ステップS52でYES)、ステップS54へ移行し、エラーサポート用アドバイス表示処理を実行する。
サーバ5は、エラーサポート用アドバイス表示処理を実行すると、図24のステップS61において、パーソナルコンピュータ1に対し、エラーサポート用の特定のアドバイス(以下、エラーサポート用アドバイスと称する)を液晶表示器1bに表示するように指令する。パーソナルコンピュータ1は、サーバ5からエラーサポート用アドバイスを表示する旨の指令を受けると、図29に示すように、液晶表示器1bの表示領域24内に、エラーコードに応じたエラーサポート用アドバイス83を表示する。
図29は、エラーコードがE21又はE22である場合のエラーサポート用アドバイス83を示している。この場合、エラーサポート用アドバイス83は、冷蔵庫7に現在生じている現象から将来的に予想される故障を示す故障予測情報として、例えば「冷凍サイクルの故障が考えられます」とする内容を含んでいる。また、エラーサポート用アドバイス83は、冷蔵庫7に現在生じている現象から将来的に予想される故障に対処するためのユーザーに対するアドバイスとして、冷蔵庫7を購入した販売店に連絡すべき旨の内容等を含んでいる。パーソナルコンピュータ1は、修理要請キー74、購入サポートキー75、及びキャンセルキー76を、エラーサポート用アドバイス83と同一の画面上に表示する。
なお、サーバ5は、パーソナルコンピュータ1が図28に示す中度用アドバイス82を表示してから一定期間例えば1日経過後に、自動で図29に示すエラーサポート用アドバイス83を表示させても良い。これによれば、ユーザーは、サポートキー72を操作することなくエラーサポート用アドバイス83を確認することができるため、確認のし忘れを極力防ぐことができ便利である。
なお、サーバ5は、図36に示すように、特定のアドバイスとして、リスク情報80を、表示領域24に表示させても良い。リスク情報80は、故障予測情報として表示した故障の内容について、故障した状態で使用を続けることでどのようなリスクが生じるか示すものである。すなわち、リスク情報80は、故障した状態で家電機器の使用を継続することで生じるリスクを示す情報である。サーバ5は、例えば冷凍サイクルの故障が予測されており冷却能力が低下している場合、そのまま使用を続けると冷凍サイクルの故障が深刻化し、全く冷却できなくなる恐れがある旨を報知する。また、サーバ5は、例えば電源コードの損傷を検知した場合、そのまま使用を続けると人が感電するおそれがある旨を報知する。また、サーバ5は、例えば家電機器がバッテリーを搭載したものであって、時間が経っても充電されない場合、バッテリーの劣化が考えられるため、そのまま使用を続けると発火し火災のおそれがある旨を報知する。これによれば、故障のランクのみを報知する場合に比べて、どの程度重大な故障が生じているかをユーザーが理解しやすく、ユーザーは故障のまま放置した場合のリスクを想定しやすい。
パーソナルコンピュータ1は、修理要請キー74、購入サポートキー75、又はキャンセルキー76が操作されると、修理要請キー74、購入サポートキー75、又はキャンセルキー76が操作されたことをサーバ5へ送信する。サーバ5は、修理要請キー74、購入サポートキー75、又はキャンセルキー76の操作が行われるまで、図24のステップS62〜ステップS64を繰り返す。サーバ5は、修理要請キー74及び購入サポートキー75の操作を検出することなく(ステップS62でNOかつステップS63でNO)、キャンセルキー76の操作を検出した場合(ステップS64でYES)、図23のステップS53へ移行する(RET)。
一方、サーバ5は、修理要請キー74が操作されたことを検出すると(ステップS62でYES)、ステップS65へ移行し、修理要請を実行する。サーバ5は、修理要請を実行すると、冷蔵庫7の通信制御回路23に対し、冷蔵庫7に生じた故障に関する詳細なデータを収集し取得するように指令する。故障に関する詳細データは、例えば図20に示すように、エラーコードを始め、区分や危険度及びエラーの内容を含んでいる。そして、通信制御回路23は、サーバ5から指令を受けると、現在冷蔵庫7に生じている故障に関する詳細データを取得する。この場合、通信制御回路23は、冷蔵庫7に生じた故障に関するデータを取得する取得部に相当する。
その後、通信制御回路23は、送信部として機能し、故障に関するデータこの場合エラーコードを修理受付部62へ送信する。なお、通信制御回路23は、この故障に関するデータと共に、冷蔵庫7の型式や製造番号、ユーザーの連絡先等を修理受付部62へ送信しても良い。修理受付部62は、通信制御回路23から修理要請を受けると、パーソナルコンピュータ1に対して修理を受け付けたことを示す修理受付情報を送信する。パーソナルコンピュータ1は、修理受付部62から修理受付情報を受信すると、図30に示すように、パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bに、OKキー77と共に冷蔵庫7の修理を受け付けた旨を表示する。
また、この場合、パーソナルコンピュータ1は、図30に示すように、修理受付情報や故障に関するデータに基づいて、冷蔵庫7の修理に必要な時間を液晶表示器1bに表示する。例えば本実施形態では、表示領域24に、「今回の修理に必要な時間は約3時間です」と表示される。これによれば、ユーザーは、修理に必要な時間を容易に把握することができるため、便利である。そして、ユーザーがOKキー77を操作すると、パーソナルコンピュータ1は、サーバ5に対してOKキー77が操作されたことを送信する。サーバ5は、ユーザーによりOKキー77が操作されたことを検出すると、他のエラーの有無を判断するため、図21のステップS29へ移行する。
一方、サーバ5は、図24において購入サポートキー75が操作されたことを検出すると(ステップS63でYES)、ステップS66へ移行し、購入サポート用アドバイス表示処理を実行する。サーバ5は、購入サポート用アドバイス表示処理を実行すると、図25のステップS71において、パーソナルコンピュータ1に対し、購入サポート用の特定のアドバイス(以下、購入サポート用アドバイスと称する)を液晶表示器1bに表示するように指令する。パーソナルコンピュータ1は、サーバ5から購入サポート用アドバイスを表示する旨の指令を受けると、図31に示すように、液晶表示器1bの表示領域24内に、購入サポート用アドバイス84を表示する。
購入サポート用アドバイス84は、家電機器この場合冷蔵庫の購入に関する情報であって、ユーザーに有益な情報を含んでいる。購入サポート用アドバイス84は、例えば直販店サイトキー85、量販店サイトキー86、買い替え情報キー87、及びキャンセルキー88を含んでいる。直販店サイトキー85は、冷蔵庫7のメーカー直営の家電販売店のウェブサイトにリンクされている。量販店サイトキー86は、一般の家電量販店のウェブサイトにリンクされている。直販店サイトキー85及び量販店サイトキー86は、同種の家電機器この場合冷蔵庫を販売する家電機器販売店のウェブサイトを表示するための販売店サイトキーである。なお、ここで言うメーカー直営の家電販売店及び一般の家電量販店とは、実際に店舗が存在する販売店であっても良いし、インターネット上にのみ店舗が存在する販売店であっても良い。パーソナルコンピュータ1は、直販店サイトキー85、量販店サイトキー86、買い替え情報キー87、及びキャンセルキー88のいずれかが操作されるまで、図25のステップS72〜ステップS75を繰り返す。
パーソナルコンピュータ1は、直販店サイトキー85、量販店サイトキー86、買い替え情報キー87、及びキャンセルキー88のいずれかが操作されると、その操作が行われたことをサーバ5へ送信する。サーバ5は、直販店サイトキー85が操作されたことを検出すると(ステップS72でYES)、ステップS76へ移行し、パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bの表示領域24に、冷蔵庫7のメーカー直営の家電販売店のウェブサイトを表示するよう指令する。そして、パーソナルコンピュータ1は、その指令を受けて、例えばパーソナルコンピュータ1が有するウェブブラウザを立ち上げて、液晶表示器1bの表示領域24に冷蔵庫7のメーカー直営の家電販売店のウェブサイトを表示する。その後、サーバ5は、一連の処理を終了する(図21のEND)。
また、サーバ5は、量販店サイトキー86が操作されたことを検出すると(ステップS73でYES)、ステップS77へ移行し、パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bに家電量販店のウェブサイトを表示するよう指令する。そして、パーソナルコンピュータ1は、その指令を受けると、例えばパーソナルコンピュータ1が有するウェブブラウザを立ち上げて、液晶表示器1bの表示領域24に家電量販店のウェブサイトを表示する。その後、サーバ5は、一連の処理を終了する(図21のEND)。なお、上記構成において、メーカー直営の家電販売店のウェブサイト又は一般の家電量販店のウェブサイトが存在しない場合、サーバ5は、例えばその販売店の電話番号等の連絡先を表示させても良い。
また、サーバ5は、買い替え情報キー87が操作されたことを検出すると(ステップS74でYES)、ステップS78へ移行し、パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bに買い替え情報89を表示するよう指令する。そして、パーソナルコンピュータ1は、その指令を受けて、例えば図32に示すように、買い替え情報89をOKキー79と共に液晶表示器1bの表示領域24に表示する。買い替え情報89は、冷蔵庫を買い替える際にユーザーに役立つ情報であり、例えば冷蔵庫の上手な買い替え方に関する有益な情報が含まれている。買い替え情報89は、例えば最寄りの販売店を示す情報891、冷蔵庫の最新機種を示す情報892、冷蔵庫の売れ筋機種を示す情報893などを含んでいる。そして、サーバ5は、OKキー77が操作されたことを検出した後、一連の処理を終了する(図21のEND)。
一方、サーバ5は、図24のステップS64において、キャンセルキー88が操作されたことを検出すると(ステップS64でYES)、他のエラーの有無を判断するため、図21のステップS29へ移行する。サーバ5は、ステップS29において、危険度が重度であるか否かを判断する。サーバ5は、危険度が重度でないと判断すると(ステップS29でNO)、ステップS32へ移行する。一方、サーバ5は、危険度が重度であると判断すると(ステップS29でYES)、ステップS30へ移行してエラーフラグFを「3」に設定した後、ステップS31へ移行して重度用アドバイス表示処理を実行する。サーバ5は、重度用アドバイス表示処理を実行すると、図26に示すステップS81において、パーソナルコンピュータ1に対し、重度用の特定のアドバイス(以下、重度用アドバイスと称する)を表示するよう指令する。
パーソナルコンピュータ1は、サーバ5から重度用アドバイス91を表示する旨の指令を受けると、例えば図33に示すように、液晶表示器1bの表示領域24内に、エラーコードに応じた重度用アドバイス91を表示する。図33は、エラーコードE31である場合の重度用アドバイス91を示している。この場合、重度用アドバイス91は、冷蔵庫7に現在生じている故障を示す故障予測情報として、例えば「コンプレッサに故障が生じました」とする内容及びそのエラーコードを含んでいる。また、重度用アドバイス91は、冷蔵庫7に現在生じている故障に対処するためにユーザーに対するアドバイスとして、冷蔵庫7を購入した販売店に連絡すべき旨等の内容を含んでいる。また、パーソナルコンピュータ1は、修理要請キー74、購入サポートキー75、及びキャンセルキー76を、重度用アドバイス91と同一の画面上に表示する。
パーソナルコンピュータ1は、修理要請キー74、購入サポートキー75、又はキャンセルキー92が操作されると、修理要請キー74、購入サポートキー75、又はキャンセルキー92が操作されたことをサーバ5へ送信する。サーバ5は、修理要請キー74、購入サポートキー75、又はキャンセルキー92のいずれかが操作されるまで、ステップS82〜ステップS84を繰り返す。一方、サーバ5は、修理要請キー74が操作されたことを検出すると(ステップS82でYES)、ステップS85へ移行し、図24のステップS63と同様に、修理受付部62に対して修理要請を行う。また、サーバ5は、購入サポートキー75が操作されたことを検出すると(ステップS83でYES)、ステップS86へ移行し、図24のステップS65と同様に、購入サポート処理を実行する。
また、サーバ5は、キャンセルキー92が操作されたことを検出すると(ステップS84でYES)、図21のステップS32へ移行する。ここで、ユーザー自身が操作端末1、6を用いて冷蔵庫7の状況を問い合わせた場合、冷蔵庫7にはエラーが生じていない場合がある。そこで、サーバ5は、ステップS32において、エラーフラグFが「0」であるか否かを判断する。エラーフラグF=0である場合(ステップS32でYES)、冷蔵庫7には何らのエラーも生じていないため、サーバ5は、冷蔵庫7の運転が正常であると判断する。そして、サーバ5は、パーソナルコンピュータ1に対し、液晶表示器1bの表示領域24に正常用の情報を表示するよう指令する。そして、パーソナルコンピュータ1は、サーバ5から指令を受けると、図34に示すように、液晶表示器1bの表示領域24に、正常用の情報93を表示する。この正常用の情報93は、例えば「冷蔵庫の運転は正常です 異常は見当たりません」とする情報である。この場合、パーソナルコンピュータ1は、正常用の情報93と同一の画面上に、OKキー94を表示する。そして、サーバ5は、OKキー94が操作されたことを検出すると、一連の処理を終了する(図21のEND)。
第4実施形態において、パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bに表示される特定のアドバイス、例えば軽度用アドバイス81、中度用アドバイス82、エラーサポート用アドバイス83、及び重度用アドバイス91は、冷蔵庫7に現在生じている現象から将来的に予想される故障を示す故障予測情報を含んでいる。したがって、ユーザーは、故障予測情報を確認することで、冷蔵庫7が故障する前に将来的に生じ得る故障を察知することができ、事前にその故障に備えることができる。また、これら特定のアドバイス81、82、83、91は、冷蔵庫7に現在生じている現象から将来的に予想される故障に対処するためにユーザーに対するアドバイスを含んでいる。したがって、ユーザーは、そのアドバイスを確認することで、どの様な処置を行えば良いか判断し易くなる。これらの結果、ユーザーの利便性が向上する。
エラーの危険度は、「軽度」、「中度」、及び「重度」の3段階に設定されており、故障予測情報は、その危険度に応じて内容が異なる。この場合、例えば、危険度が軽度であれば、故障予測情報の内容を例えば「扉が長時間開いています」とし、ユーザーに対して軽度の注意を促す。また、危険度が中度であれば、故障予測情報の内容を例えば「冷凍サイクルの故障が考えられます」とし、ユーザーに対して中度の注意を促す。そして、危険度が重度であれば、故障予測情報の内容を例えば「コンプレッサに故障が生じました」とし、ユーザーに対して重度の注意を促す。
これによれば、ユーザーは、故障予測情報の内容に基づいて故障の危険度を判断することができ、故障の深刻さを客観的に認識することができる。したがって、ユーザーは、冷蔵庫7に生じているエラーに対し、その危険度に応じてより適切な処置を行うことができる。その結果、ユーザーの利便性が向上する。また、ユーザーは、冷蔵庫7に生じたエラーに対し、ユーザー自身で回復処置が可能であるか又は修理要請をすべきかを、エラーの危険度に応じて判断し易くなる。したがって、不必要な修理要請を低減することができる。
パーソナルコンピュータ1は、エラーの危険度が「中度」である場合、図29に示すように、修理を要請するための修理要請キー74を、特定のアドバイスであるエラーサポート用アドバイス83と同一の画面上に表示する。また、パーソナルコンピュータ1は、エラーの危険度が「重度」である場合、図33に示すように、修理要請キー74を、特定のアドバイスである重度用アドバイス91と同一の画面上に表示する。これによれば、ユーザーは、修理の要請が必要と判断した場合に、修理要請キー74を操作するだけで早急に修理受付部62に対して修理を要請することができる。したがって、ユーザーは、修理の要請が必要な故障に対して速やかに対処することができ、その結果、ユーザーの利便性が向上する。
一方、パーソナルコンピュータ1は、エラーの危険度が「軽度」である場合、修理を要請するための修理要請キー74を、特定のアドバイスである軽度用アドバイス81と同一の画面上に表示しない。これによれば、軽度のエラーつまり修理の要請が不要な軽微なエラーが冷蔵庫7に生じた場合に、ユーザーによって不必要な修理要請がされることを防止できる。
パーソナルコンピュータ1は、エラーの危険度が「中度」である場合に、ユーザーが図28に示すサポートキー72を操作することにより、図29に示すように、修理要請キー74を特定のアドバイスであるエラーサポート用アドバイス83と同一の画面上に表示する。すなわち、パーソナルコンピュータ1は、エラーの危険度が「中度」である場合に、ユーザーからの要求に応じて、修理要請キー74をエラーサポート用アドバイス83と同一の画面上に表示する。これによれば、ユーザーは、図28に示す中度用アドバイス82を見た場合にまず自分で復旧手段を講じることができる。そして、ユーザーは、復旧手段を講じても復旧しない場合、サポートキー72を操作して修理要請キー74を液晶表示器1bに表示させ、その修理要請キー74を操作することで速やかに修理を要請することができる。これにより、ユーザーの利便性が向上する。
この場合、通信制御回路23は、修理要請キー74がユーザー操作されたことを検出すると、冷蔵庫7に生じた故障に関する詳細なデータを取得する。そして、通信制御回路23は、その故障に関する詳細なデータを、通信回線に接続されて冷蔵庫7の修理を受け付ける修理受付部62に送信する。これによれば、修理受付部62は、冷蔵庫7から受信した故障に関するデータを参照することで、冷蔵庫7に生じた故障の内容を正確に把握することができる。これにより、修理受付部62は、冷蔵庫7に対して迅速に適切な修理を行うことができる。また、これによれば、修理要請をする際、ユーザーは、修理受付部62のオペレータに対して冷蔵庫7の故障の詳細を説明する必要がなくなるため、ユーザーの手間が省ける。その結果、ユーザーの利便性が向上する。
パーソナルコンピュータ1は、図29に示すように、家電機器この場合冷蔵庫の購入に関する情報を表示するための購入サポートキー75を、特定のアドバイスであるエラーサポート用アドバイス83と同一の画面上に表示する。また、パーソナルコンピュータ1は、図33に示すように、購入サポートキー75を、特定のアドバイスである重度用アドバイス91と同一の画面上に表示する。これによれば、ユーザーは、冷蔵庫の購入に際し、有利な情報を得ることができる。よって、ユーザーの利便性が向上する。
そして、家電機器この場合冷蔵庫の購入に関する情報には、冷蔵庫7のメーカーの直販店のウェブサイトへのリンク及び一般の家電量販店のウェブサイトへのリンクが含まれている。これによれば、ユーザーは、わざわざウェブ上で検索することなく、家電機器の販売店のウェブサイトを閲覧することができるため、利便性が向上する。また、そのウェブサイトが冷蔵庫7のメーカーの直販店のウェブサイトである場合、その直販店は、ユーザーにとってなじみのあるメーカーであるため、ユーザーの購買意欲が湧き易い。
また、この場合、パーソナルコンピュータ1は、買い替え情報キー87が操作されると、冷蔵庫を新規に購入する際にユーザーに役立つ情報として買い替え情報89を液晶表示器1bに表示する。これにより、ユーザーは、冷蔵庫の新規購入に際し有益な情報を簡単に得ることができ、その結果、ユーザーの利便性が向上する。
(その他の実施形態)
上記各実施形態において、特定のアドバイスは、主に冷蔵庫に適したものについて説明したが、この特定のアドバイスは、対象とする家電機器に適したものに適宜変更することができる。また、上記各実施形態において、特定のアドバイスは、パーソナルコンピュータ1の液晶表示機1b又は高機能携帯電話6の液晶表示機6aに表示させる構成であったが、これに限られない。例えばサーバ5がパーソナルコンピュータ1又は高機能携帯電話6にメールを送信することによって、特定のアドバイスを報知する構成でも良い。
この場合、サーバ5は、特定のアドバイスの危険度や重要度に応じて、その特定のアドバイスを予め指定されたメールアドレスにメールで報知するか、液晶表示機1b、6aに表示させるかを選択し又は併用しても良い。例えば、サーバ5は、特定のアドバイスの危険度又は重要度が低ければ、特定のアドバイスを液晶表示機1b、6aに表示させるに止める。一方、サーバ5は、特定のアドバイスの危険度又は重要度が高ければ、特定のアドバイスを液晶表示機1b、6aに表示させると共に、メールでも送信する。
これによれば、例えばパーソナルコンピュータ1や高機能携帯電話6の電源が入っていない場合であって、家電機器に重大な故障等が発生した場合に、ユーザーはメールを確認することで、その故障をいち早く確認することができる。また、重大な故障でない場合、メールは送信されないため、軽微なエラーのためにメールをいちいち確認する手間が省ける。また、この場合、パーソナルコンピュータ1又は高機能携帯電話6は、サーバ5から受信した特定のアドバイスの危険度又は重要度に応じて、その特定のアドバイスを液晶表示器1b、6aに表示させるか否かを選択しても良い。
また、特定のアドバイスは、家電機器が備える表示装置に表示させても良い。また、この場合、特定のアドバイスの表示又はメールによる送信は、家電機器が備える表示装置と連動して行っても良い。例えば、サーバ5は、特定のアドバイスを表示させる際、冷蔵庫7に対して、例えば操作パネル9を点滅させるなど、操作パネル9を通常と異なる態様で表示させるように指令する。これにより、ユーザーは、冷蔵庫7の操作パネル9を見ることで、特定のアドバイスが通信端末1、6に表示されていること知ることができる。すなわち、サーバ5は、操作パネル9を介して特定のアドバイスを通信端末1、6に表示したことをユーザーに報知する。これによれば、特定のアドバイスの確認忘れを極力防ぐことができる。
パーソナルコンピュータ1は、図35に示すように、冷蔵庫を販売する家電機器販売店のウェブサイトを表示するための販売店サイトキーを、特定のアドバイスであるエラーサポート用アドバイス83と同一の画面上に表示しても良い。この場合、販売店サイトキーは、例えば直販店サイトキー85とすることができる。これによっても、ユーザーは、例えば中度のエラーが生じた場合に、わざわざ家電機器販売店のウェブサイトを検索する必要がなくなるため、便利である。
サーバ5は、先に検出した冷蔵庫7のエラー(以下、先のエラーと称する)に基づく特定のアドバイスをパーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bに表示させている間に、他のエラー(以下、後のエラーと称する)を検出した場合、新たに検出し後のエラーに基づく特定のアドバイスを液晶表示器1bに表示させても良い。この場合、後のエラーの危険度が先のエラーの危険度よりも高い場合、パーソナルコンピュータ1は、先のエラーに基づく特定のアドバイスに換えて、後のエラーに基づく特定のアドバイスを液晶表示器1bに表示する。一方、後のエラーの危険度が先のエラーの危険度よりも低い場合、パーソナルコンピュータ1は、先のエラーに基づく特定のアドバイスの表示を継続し、後のエラーに基づく特定のアドバイスの表示を行わない。
サーバ5は、先のエラーに基づく特定のアドバイスをパーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bに表示させている間に後のエラーを検出した場合、先のエラーに基づく特定のアドバイスと後のエラーに基づく特定のアドバイスとを、同一の画面に表示させても良い。これによれば、ユーザーは、冷蔵庫7に現在生じているエラーを全て確認することができる。
サーバ5は、冷蔵室に関するエラーと冷蔵室に関するエラーとの両方を検出した場合、冷凍室に関するエラーに基づく特定のアドバイスを、パーソナルコンピュータ1の液晶表示器1bに優先的に表示させても良い。これによれば、温度帯が低く故障の影響をより受けやすい冷凍室のエラーに対して、ユーザーは迅速に対処することができる。
図32に示す買い替え情報89は、紹介する冷蔵庫7の設置空間に関する情報を含んでいても良い。この場合、設置空間とは、設置面積及び設置高さを意味する。そして、サーバ5は、現在使用中の冷蔵庫7と同じかそれ以下の設置空間に設置可能な冷蔵庫を優先的に表示領域24に表示させる。これによれば、ユーザーは、冷蔵庫の設置面積や設置高さを改めて測り直すなどの手間をかけることなく、冷蔵庫を買い替えることができるため、利便性が向上する。
この場合、冷蔵庫7に距離を測定可能な赤外線センサなどの計測装置を搭載し、次のような構成としても良い。すなわち、冷蔵庫7の測定装置は、当該冷蔵庫7の周囲にある壁や天井、家具など冷蔵庫7が設置されている周囲の環境を踏まえて設置面積や設置高さを測定し、その測定結果をサーバ5へ送信する。そして、サーバ5は、その測定結果に基づいて、現在冷蔵庫7が設置されている場所に設置可能な新たな冷蔵庫を選択して紹介するようにしても良い。
また、冷蔵庫7が自己の製造番号や型式番号などの情報を記憶したものであって、次のような構成としても良い。すなわち、サーバ5は、製造番号や型式毎に設置空間に関する情報のデータベースを有している。そして、サーバ5は、冷蔵庫7から冷蔵庫7の製造番号や型式番号を取得する。そして、サーバ5は、冷蔵庫7から取得した製造番号又は型式番号に基づき、データベースから冷蔵庫7の設置空間に関する情報を取得し、その情報に基づいて、設置可能な冷蔵庫を選択して紹介する。また、この場合、冷蔵庫7は、製造番号や型式番号に換えて、自己の設置空間を示す情報を記憶していても良い。この場合、サーバ5は、設置空間に関する情報のデータベースを備えている必要はない。
また、買い替え情報89は、現在使用中の冷蔵庫7と同じ開き方、例えば観音開き式や右開き等の型を紹介する情報を含んでいても良い。これによれば、ユーザーは、買い替えた冷蔵庫を、買い替え前の冷蔵庫7と同様の感覚で使用することができるため、利便性が高い。
また、買い替え情報89は、例えば図37に示すように、価格情報894、在庫情報895、及び入荷予定情報896を含んでいても良い。価格情報894は、紹介する製品の各販売店における販売価格を示すものである。この価格情報894を表示することにより、ユーザーは、製品の価格を容易に確認することができるため、利便性が高い。在庫情報895は、近隣の販売店に、紹介する製品の在庫があるか否かを示すものである。この在庫情報895を表示することにより、ユーザーは、近隣の販売店における在庫状況を容易に確認することができる。このため、ユーザーが製品を買うために在庫の無い店舗へ無駄足を運ぶことが無くなり、利便性が高い。入荷予定情報896は、在庫情報に応じた買い替えにかかる目安の日数である。つまり、入荷予定情報896は、販売店に在庫が無い場合において、次に製品が入荷されるまでの日数または日付を示すものである。これによれば、入荷予定情報896から近隣の販売店で買い替えにかかる日数をユーザーが容易に推測することができるため、利便性が高い。
この場合、サーバ5は、複数の店舗及び複数の機種についての価格情報894、在庫情報895、及び入荷予定情報896を同一画面に並べて表示させても良い。これによれば、ユーザーは、複数の販売店及び複数の機種についての価格情報894、在庫情報895、及び入荷予定情報896を一度に比較することができるため、便利である。この場合、各販売店における価格情報894、在庫情報895、又は入荷予定情報896を、昇順又は降順に並べて表示しても良い。これによれば、例えば各販売店における価格情報894を昇順すなわち価格の安いものから順に並べた場合、ユーザーは、価格の安い販売店の把握が容易となり、利便性が高い。
また、サーバ5は、図38に示すように、買い替え情報89について、例えば在庫情報を複数の販売店及び機種毎に同一画面に並べて表示しても良い。すなわち、サーバ5は、販売店毎に、最新機種についての在庫情報895と売れ筋機種についての在庫情報895とを並べて表示しても良い。これによれば、ユーザーは、販売店及び機種の比較が容易となり、利便性が高い。
また、買い替え情報89は、例えば図39に示すように、紹介する家電機器の売り上げに関する情報、例えば紹介する製品がどの程度売れているかを示す売り上げ情報897を含んでいても良い。売り上げ情報898は、例えば紹介する商品の売り上げ台数や、売り上げ台数から算出される売り上げの順位、購入者の感想やレビューなどを含んでいる。これにより、ユーザーは、紹介された商品がどの程度人気のある商品であるかを把握して購入を検討することができる。ここで、ユーザーは、紹介する製品を実際に購入して使用している他のユーザーから投稿された感想やレビューなどの情報を知ることで、その内容はもとより、その投稿数が多いほどよく売れているだろうと推測することができる。したがって、これらのレビューの内容や投稿数は、購入を検討する際の大きな判断材料になる。
また、買い替え情報89は、図40に示すように、買い替え前の従来機種と最新機種に買い替えた場合とで比較検討する際にユーザーに有益となる情報898を含んでいても良い。この場合、情報898は、家電機器の買い替えを促す情報であって家電機器の買い替えのメリットを示す情報である。情報898は、例えば現在使用中の冷蔵庫7と、最新機種の冷蔵庫との消費電力の差を電力量や金額で示す情報である。これによれば、ユーザーは、最新機種に買い替えによる省エネ効果やその省エネによる節約を実感することができ、ユーザーの購買意欲が増す。また、情報898は、例えば現在使用している冷蔵庫7と紹介された製品との収納容量の差や静音性能の差といった情報を含んでいても良い。あるいは、情報898は、最新機種の冷蔵庫と比較した結果の情報ではなく、現在使用中の冷蔵庫7についての消費電力や使用年数といった情報であっても良い。
また、買い替え情報89は、現在使用中の冷蔵庫7には搭載されていない新機能を紹介する情報を含んでいても良い。これによれば、ユーザーは、最新機種に搭載された最新機能を容易に把握することができるため、利便性が高まるとともに、ユーザーの購買意欲が増す。
また、買い替え情報89は、冷蔵庫本体つまり家電機器本体の買い替えに関する情報だけでなく、図41に示すように、当該家電機器に付属する消耗品に関する情報、つまり当該家電機器が備える消耗品の買い替えに関する情報899を含んでいても良い。この情報899は、当該家電機器の消耗品の買い替えを促す情報である。これによれば、ユーザーは、消耗品の劣化により家電機器の性能が大きく衰える前に消耗品を買い替えることができる。その結果、ユーザーは、消耗品の劣化により性能が著しく低下した状態の家電機器の使用を避けることができる。また、これによれば、家電機器に付属の消耗品の劣化により当該家電機器の性能が低下している場合、ユーザーは、わざわざ家電機器本体を修理や交換することなく、消耗品を修理又は交換することで、家電機器の性能を回復することが出来る。これにより、低コストかつ短期間で、家電機器本来の性能を回復することができる。
また、エラーの危険度が「重度」である場合、サーバ5は、図33に示すように修理要請キー74を重度用アドバイス91と同一の画面上に表示させることに代えて、買い替えをお勧めする内容、例えば「冷蔵庫を買い替えることをお勧めします」等の、ユーザーに家電機器の買い替えを促す情報を表示させても良い。重度の故障の場合、その修理に時間と費用を要することが多い。そのため、重度の故障の場合、買い替えをお勧めする内容を表示してユーザーに買い替えを促すことで、ユーザーは、修理を要請することなく買い替えを行い、その結果、修理に要する無駄な時間と費用を節約できる。
この場合、サーバ5は、家電機器に使用される消耗品を交換する必要があるか否かを報知してもよい。すなわち、サーバ5は、図42に示すように、特定のアドバイスとして、家電機器の消耗品の交換に関する消耗品交換情報90を表示領域24に表示させても良い。この場合、OKキー79も、消耗品交換情報90と同一画面上に表示される。消耗品交換情報90は、対象とする家電機器について、消耗品の交換を促す情報901と、その消耗品を交換することにより生じるメリットを示す情報902と、を含んでいる。
例えば対象とする家電機器が掃除機であって、その掃除機に装着されたフィルターが目詰まりを起こしている場合、情報901は、消耗品であるフィルターを交換する必要がある旨の情報であり、情報902は、フィルターを交換するとゴミの取り残しが減る旨の情報である。また、例えば対象とする家電機器が冷蔵庫であって、庫内を閉塞するパッキンが消耗している場合、情報901は、消耗品であるパッキンを交換する必要がある旨の情報であり、情報902は、パッキンを交換すると冷気漏れが減り省エネになる旨の情報である。また、例えば対象とする家電機器がバッテリーを搭載したものであって、そのバッテリーの残量が低下している場合、情報901は、消耗品であるバッテリーを交換する必要がある旨の情報であり、情報902は、バッテリーを交換すると運転時間が長くなる旨の情報である。
これによれば、ユーザーは、交換時期が来た消耗品を容易に把握することができるため、便利である。また、これによれば、ユーザーは、消耗品を交換することによるメリットを容易に認識することができ、故障する前の消耗品の交換が促される。なお、これら消耗品の消耗度合いは、家電機器の購入からの経過年数や使用時間から推測することで判断することができる。また、家電機器に消耗品の消耗度合いを検知するセンサを搭載し、サーバ5は、そのセンサの検出結果に基づいて消耗度合い判断しても良い。この場合、消耗度合いの判断は、家電機器自身が行っても良い。
主に夏場に使用されるエアコンや扇風機など又は主に冬場に使用される暖房器具などのいわゆる季節商品や、花粉シーズンに頻繁に使用される空気清浄機などの家電機器は、年間を通じてコンスタントに使用されるのではなく、特定の時期に長期間使用されないことが見込まれる。この場合、サーバ5は、その家電機器の運転を開始する前に、例えば対象とする家電機器に電源が投入されてサーバ5と通信可能になった際に、その家電機器の故障の有無を検出して、その結果を報知しても良い。この場合、故障の有無の検出は家電機器自身が行っても良い。また、この場合、サーバ5は、運転開始前の故障の有無の判定において、家電機器に重度の故障が生じている場合や、重度の故障ではないが修理をせずに使用を継続すると重度の故障に繋がる可能性が高い場合には、修理を促す表示又は買い替えを促す表示を行う。
また、洗濯機のように年間を通じてコンスタントに使用されることが見込まれる家電機器であっても、前回の運転から長期間、例えば1ヶ月間運転していない場合、サーバ5は、洗濯機の運転開始前に故障を検出して、その結果を報知しても良い。この場合も、故障の有無の検出は家電機器自身が行っても良い。
ここで、家電機器について前回の使用から今回の使用まで長期間使用されない期間がある場合、その期間内に家電機器に故障が発生し又は前回の使用終了時までに家電機器に発生した軽微な故障が悪化している可能性がある。このような場合、家電機器は、使用再開時に動作不良を起こし易いという事情がある。このような動作不良が生じると、ユーザーは、その動作不良が、ユーザー自身の使用方法の誤りによるものなのか故障の発生によるものなのかが判断し難い。したがって、このような場合、動作不良が生じた家電機器について修理をすべきか又は買い替えをすべきかの判断をユーザー自身が行うことは難かった。
しかし、サーバ5が、家電機器の運転開始前に故障を検知してその結果をユーザーに報知することで、ユーザーは、家電機器に故障が発生しているか否か、すなわち使用可能な状態にあるか否かを容易に判断することができる。これにより、家電機器に動作不良が発生した場合であっても、ユーザーは、その家電機器を修理するか買い替えるかについて、容易に判断することができる。また、家電機器に故障が発生している場合、ユーザーは、その故障を速やかに知ることができるため、修理依頼や買い替えを速やかに行うことができる。
サーバ5は、複数の家電機器、例えば冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどについてのアドバイスを同一の表示領域24に表示させるようにしても良い。ここで、一年を通して使用される家電機器であっても、例えば冷蔵庫やエアコンなどの使用頻度は、気温の低い冬場よりも気温の高い夏場の方が高い。そのため、冷蔵庫やエアコンは、夏場に負荷が高くなり易く、したがって夏場に故障するリスクが高くなり易い。また、例えば夏場に冷蔵庫が故障すると、冷蔵庫内の温度が上昇し、冷蔵庫内の貯蔵品が短期間で劣化してしまう。同様に、夏場にエアコンが故障すると、ユーザーは気温の高い室内で過ごさなければならなくなり不便である。したがって、冷蔵庫やエアコンなどの家電機器においては、冬場よりも夏場の方が、その故障がユーザーに与える影響は大きい。
そのため、サーバ5は、年月日等に基づく季節情報を取得するカレンダー機能、すなわち、年月日に基づいて現在の時期情報を取得する時期情報取得手段を備えていても良い。そして、サーバ5は、時期情報取得手段により取得した現在の時期情報、すなわち現在の季節に応じて表示するアドバイスの内容を変更しても良い。また、サーバ5は、現在の季節においてユーザーに与える影響が大きい家電機器の故障を優先させて、その故障についてのアドバイスを表示領域24に表示させるようにしても良い。すなわち、サーバ5は、現在の季節に応じてアドバイスの重要度を変更する。つまり、サーバ5は、同一内容の故障予知の情報を表示する場合であっても、夏や夏前の季節は冬に比べて冷蔵庫の故障予知の情報の重要度を高く設定する。これにより、ユーザーは、現在の季節において故障し易く、そして故障した場合のリスクが大きい家電機器についての情報を、重要度の高い情報として認識できる。
家電機器は、GPS(Global Positioning System)などの位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、取得した位置情報からその家電機器が使用されている地域に対応したアドバイスを表示させても良い。例えば、海に近い地域でエアコンを使用する場合、エアコンの室外機は、塩害によって故障する可能性が高くなる。この場合、サーバ5は、塩害によってエアコンの室外機に故障が発生している可能性がある旨を、表示領域24に表示させる。また、上記のように海岸近くの地域など故障が発生し易い地域に家電機器が設置されている場合、家電機器の性能が低下し易くなる。この場合、サーバ5は、家電機器の故障を予測する故障予測情報を報知するタイミングを判断するための閾値を低く設定するなどして、通常よりも早いタイミングで故障予測情報を報知しても良い。なお、この場合、家電機器は、大まかな位置情報を取得出来れば良い。そのため、位置情報取得手段は、GPSに限られない。例えば通信制御回路23を位置情報取得手段とすることもできる。この場合、通信制御回路23は、無線LANのアクセスポイント2の位置情報を取得することで、家電機器の位置情報を簡易的に取得する。また、位置情報取得手段は、ユーザー自身が位置情報を入力するものでも良い。
サーバ5は、図43及び図44に示すように、家電機器の使用期間に応じて表示領域24に表示するアドバイスの内容つまりユーザーにアナウンスする内容を変更しても良い。
この場合、使用年数に応じて変更するアドバイスは、例えば重度用アドバイス91と同一の画面上に表示させても良い。例えば、対象とする家電機器の現在までの使用年数が、その家電機器に予め設定された耐用年数を超えていない場合であって、その家電機器に故障が生じた場合、サーバ5は、重度用アドバイス91と共に、修理を促す情報911を表示領域24に表示させる。一方、対象とする家電機器の現在までの使用年数が、その家電機器に予め設定された耐用年数を超えている場合であって、その家電機器に故障が生じた場合、サーバ5は、買い替えを促す情報912を表示領域24に表示させる。
具体的には、冷蔵庫7について見ると次のような構成である。すなわち、冷蔵庫7の耐用年数は、例えば8年に設定されている。そして、冷蔵庫7の現在までの使用期間は、例えば耐用年数8年以下の3年5ヶ月である。この場合、冷蔵庫7に故障が生じると、サーバ5は、図43に示すように、重度用アドバイス91と共に、修理を促す情報911を表示領域24に表示させる。これにより、サーバ5は、ユーザーの目線に立ったアナウンスが可能となり、ユーザーは、より有益な情報を取得することができる。また、この場合、サーバ5は、耐用年数の情報913及び使用期間の情報914を、修理を促す情報911と同一画面上に表示させる。これによれば、ユーザーは、修理を促すことの根拠がわかり、安心して修理を要請することができる。また、この場合、サーバ5は、修理要請キー74を、修理を促す情報911と同一の画面上に表示させる。これにより、ユーザーは、修理を必要と判断した場合に、素早く修理を要請することができ、便利である。
一方、冷蔵庫7の現在までの使用期間が、例えば耐用年数8年を超えた12年である場合、冷蔵庫7に故障が生じると、サーバ5は、図44に示すように、買い替えを促す情報912を表示領域24に表示させる。これによっても、サーバ5は、ユーザーの目線に立ったアナウンスが可能となり、ユーザーは、より有益な情報を取得することができる。また、この場合も、サーバ5は、耐用年数の情報913及び使用期間の情報914を、買い替えを促す情報912と同一画面上に表示させる。これによれば、ユーザーは、買い替えを促す根拠がわかり、安心して買い替えることができる。また、この場合、サーバ5は、購入サポートキー75を、買い替えを促す情報912と同一画面上に表示させる。これにより、ユーザーは、買い替えが必要と判断した場合に、素早く購入サポート用アドバイス84を取得することができ、便利である。
また、サーバ5は、現在の症状が故障によるものか、図45に示すように、ユーザーの使い方が悪いことによるものかを報知する。すなわち、図45に示す中度用アドバイス82は、ユーザーが使用方法を改善することで現在の家電機器の症状が改善されるものであるか否かを示す情報を含んでいる。具体的には、サーバ5は、図45に示すように、例えば図28のアドバイスの内容を確認した後1日運転を継続して様子を見る旨の内容等を、中度用アドバイス82と共に表示領域24に表示させる。これにより、これにより故障の有無が明確になるため、ユーザーは、安心して当該家電機器の使用継続の可否を判断することができる。
また、サーバ5は、図46に示すように、特定のアドバイスとして、消耗品の修理及び交換に関する情報95を表示領域24に表示しても良い。この場合、情報95は、対象とする消耗品の交換時期を示す情報951と、その消耗品が家電機器のどの位置に配置されているか示す図形952と、を含んでいる。図形952は、対象とする家電機器を模した絵である。例えば、図46は、自走式の掃除機いわゆるロボット掃除機について示している。この場合、サーバ5は、特定のアドバイスとして各消耗品についてその名称と交換時期を示す情報951を、その各消耗品がロボット掃除機のどの位置に設けられているかを表す図形952と同一の画面上に表示させる。これによれば、ユーザーは、消耗品の交換時期を一目で把握することができる。また、ユーザーは、交換が必要な消耗品が、家電機器のどの部位に設けられているかを容易に把握することができる。そのため、ユーザー自ら消耗品を交換する際に、便利である。なお、この場合、OKキー79も、表示領域24に表示されている。
また、サーバ5は、特定のアドバイスとして、図47に示すような家電機器に付属する消耗品に関する情報96を、表示領域24に表示させても良い。この情報96は、消耗品の消耗度合いに関する情報とも言える。この場合、情報96は、横軸を使用期間とし縦軸を消耗品の消耗度合いとしたグラフであって、例えば消耗度合いが25%、50%、90%と複数の段階に分けて示される。情報96は、ある時期における消耗品の消耗度合いを段階的に推定して示すグラフ961を含んでいる。換言すれば、情報96は、家電機器の修理に適した時期がいつであるかを示す情報である。また、情報96は、ある時期つまりある消耗度合いにおいてその消耗品を交換すべきか否かについての情報962と、その消耗品の交換又は修理に必要な費用963と、その消耗品を交換せずに使用した場合の省エネ性能964と、を含んでいる。すなわち、消耗品の交換又は修理に必要な費用963は、消耗品の消耗度合いを金額に換算して示したものである。
これによれば、ユーザーは、消耗品の修理、交換について明確な目安が得られるため、消耗品の修理、交換の時期の判断がし易くなる。なお、費用963は、消耗品の費用に限られず、家電機器本体の修理費用であっても良い。また、情報96は、消耗品の消耗度合いを、現在の省エネ評価つまり消費電力量に換算して示すものでも良い。
また、この場合、ユーザーは、予め消耗品の修理や交換に要する費用について閾値を設定することができる。そして、サーバ5は、ユーザーが設定した閾値を記憶し、その閾値を超えた場合に、修理代金が閾値を超えた旨を報知する構成としても良い。これによれば、消耗品の修理、交換に要する費用が、予め設定した閾値を超えることが防がれる。したがって、ユーザーは、消耗品の修理、交換に要する費用を想定の範囲内に抑えることができ、便利である。
また、サーバ5は、特定のアドバイスとして、図48に示すような買い替えの重要度に関する情報97を、表示領域24に表示させても良い。情報97は、家電機器の購入に関する情報であって、対象とする家電機器の買い替えのタイミングを段階的にユーザーに報知するものである。情報97は、グラフ971、972を含んでいる。グラフ971は、対象とする家電機器の現在の買い替えの重要度を段階的に示したグラフである。グラフ972は、グラフ971の各段階の重要度におけるその家電機器の電力消費量に関するものであり、例えば省エネ評価を示すグラフである。グラフ971は、対象とする家電機器が重度の故障を引き起こしそうな状態であるほど、買い替えの重要度が高くなるように設定されている。一般的に、買い替えの重要度が低いほど省エネ評価は高く、買い替えの重要度が高いほど省エネ評価は低くなる。この場合、買い替えの重要度は、対象とする家電機器の使用期間等に基づいて判断することができる。つまり、使用期間が短い家電機器の場合は、買い替えの重要度が低い。この場合、使用期間の短い家電機器は、使用期間が長く劣化が進んだ家電機器や旧式の家電機器に比べて、省エネ評価が高く表示される。なお、重度の故障が生じた場合には、例え使用期間が短い場合であっても、その家電機器の買い替え重要度は高くなる。
これによれば、どの時期に家電機器を買い替えるかの判断がし易くなり、便利である。また、ユーザーは、現在使用中の家電機器について現状の買い替えの重要度と省エネ評価とを比較しながら、買い替えの検討を行うことができる。すなわち、ユーザーは、買い替えの検討の際に、買い替えの重要度と省エネ評価という買い替えについての客観的な判断材料を容易に得ることができるため、便利である。
また、サーバ5は、情報97に換えて、図49に示す買い替えの重要度に関する情報98を、表示領域24に表示させても良い。情報98は、対象とする家電機器について、現在からの経過期間と、その経過期間において推定される省エネ評価との相間を示すグラフ981を含んでいる。この情報98は、対象とする家電機器をこのまま使用し続けた場合に、その家電機器の省エネ性能が何ヶ月後にこの程度まで低下する、といったことを示す内容である。これによれば、ユーザーは、現在使用している家電機器が、あとどの位の期間使用でき、いつ買い替える必要があるかの目安を容易に確認することができるため、便利である。
また、サーバ5は、対象とする家電機器が複数ある場合、特定のアドバイスとして、図50に示すように、複数種類の家電機器についての買い替えの重要度に関する情報99を同一画面上に表示させても良い。情報99は、各家電機器の現在の買い替えの重要度を段階的に示すグラフである。例えば、情報99は、例えば洗濯機の買い替えの重要度を示すグラフ991と、エアコンの買い替えの重要度を示すグラフ992と、冷蔵庫の買い替えの重要度を示すグラフ993と、を含んでいる。そしてこの場合、各グラフ991、992、993は、重要度の高い順に表示される。すなわち、表示領域24には、各家電機器の買い替えの重要度が、ランキング形式で表示されている。これによれば、ユーザーは、複数ある家電機器の中から買い替えの重要度の高い家電機器を容易に把握することができ、便利である。なお、これらの情報97、98、99は、一般的にボーナスが支給される時期である例えば6、7月又は11、12月等、ユーザーが新しい家電機器の購入を検討し易い時期に表示させることが好ましい。
また、サーバ5は、特定のアドバイスとして、図51に示すような売り上げ及び買い替えに関する情報100を、表示領域24に表示させても良い。情報100は、例えばエアコンなどの一般に季節商品と呼ばれる商品について表示されるもので、いわゆる桜前線や梅雨前線のように「エアコン買い替え前線」と称する。この「エアコン買い替え前線」は、エアコンの売り上げ台数の等期日線図であり、エアコンの販売の最盛期を示している。すなわち、情報100は、エアコンの地域毎の販売台数の動向を示すものである。この「エアコン買い替え前線」の図は、例えば次のようにして作成される。すなわち、まず、サーバ5は、全国の各販売店における例年のエアコンの販売台数のデータを集計し記憶する。そして、サーバ5は、そのデータに基づいて、本年度のエアコンの販売台数がピークになる時期を販売店毎に予測する。そして、サーバ5は、そのピーク時期が等しい販売店を示す点を結んだ図を作成する。これによれば、ユーザーは、自身が居住している地域におけるエアコンの販売予測状況を見ながら、エアコンの購入を検討することができるため、便利である。
また、「エアコン買い替え前線」は、図51に示す情報99に換えて、図52に示す情報101のようにしても良い。図52に示す情報101は、売り上げ及び買い替えに関する情報であって、例えば次のようにして作成される。まず、サーバ5は、全国の各販売店における例年のエアコンの販売台数のデータを集計し記憶する。そして、サーバ5は、そのデータに基づいて、本年度のエアコンの販売のピーク時における販売台数を予測し、その予測した販売台数を閾値に設定する。サーバ5は、各販売店における現在のエアコンの販売台数を集計し、現在の販売台数が閾値に達した販売店を示す点を結んだ図を作成する。これによれば、ユーザーは、自身が居住している地域の販売状況を見ながら、エアコンの購入を検討することができるため、便利である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。