JP6626717B2 - 造形面を有する吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような吐出容器が知られている。この吐出容器では、例えば、吐出孔からブラシに吐出された泡状の吐出物を、ブラシを介して被塗布部に塗布する。
特開2014−9004号公報
ここで本願発明者は、吐出孔から吐出される吐出物を、例えば被塗布部など、吐出容器から離間した位置に供給する前に、吐出容器上で、所望の立体形状をなす造形物に造形することに想到した。なおこのように、吐出物を造形物に造形することで、例えば、吐出容器の付加価値の向上などが期待される。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、造形面に造形物を高精度に形成することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の吐出容器は、内容物が収容される容器体と、前記容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有する吐出器と、前記ステムに装着された装着筒、前記ステムから吐出された吐出物を通過させることで造形物を形成する成形孔、前記成形孔が開口する造形面、および前記ステム内と前記成形孔とを連通する流路を有する外装部と、を備え、前記外装部は複数の流路形成部材を備え、互いに隣接する前記流路形成部材同士の間の隙間により、複数の前記流路が形成されていることを特徴とする。
本発明の吐出容器によれば、互いに隣接する流路形成部材同士の間の隙間により流路が形成されているので、流路を精度よく形成することが可能になり、造形物を高精度に形成することができる。特に、流路断面積の小さい流路、および開口面積の小さい成形孔を精度よく形成することが可能になる。また、内容物は流路断面積の大きな流路を積極的に流れるため、複数の流路形成部材を組み合わせて成形孔に繋がる流路断面積を調整することで成形孔からの吐出量を調整しやすくなる。
また、前記流路形成部材は、中実の芯体部材と、前記芯体部材を径方向の外側から多重に囲繞する複数の筒体部材と、を備え、前記造形面は、前記芯体部材の上端面、および前記複数の筒体部材の上端開口縁により形成されるとともに、前記成形孔は前記造形面に開口するようにしてもよい。
この場合、流路形成部材が、芯体部材および筒体部材を備えているので、簡易な構成で前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
また、前記外装部は、複数の前記成形孔と、複数の前記流路と、を備え、前記造形面は、前記複数の成形孔を通過することで成形された複数の前記造形物を組み合わせて、一組の造形体を形成するようにしてもよい。
この場合、造形面上で複数の造形物を組み合わせるため、一組の造形体を高精度に形成することが可能になり、例えば吐出容器の付加価値を向上させることなどができる。
本発明によれば、流路を精度よく形成することが可能になり、造形物を高精度に形成することができる。
本発明の第1実施形態の吐出容器の(a)上面図、(b)縦断面図および(c)縦断面図の部分的な拡大図である。 図1の第1筒体部材21の(a)上面図および(b)縦断面図である。 図1の第2筒体部材22の(a)上面図および(b)縦断面図である。 本発明の第2実施形態の吐出容器の(a)上面図、(b)縦断面図および(c)縦断面図の部分的な拡大図である。 本発明の第3実施形態の吐出容器の(a)上面図、(b)縦断面図および(c)縦断面図の部分的な拡大図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る造形面を有する吐出容器の構成を、図1、図2、および図3を参照しながら説明する。
図1(b)に示すように、吐出容器10は内容物が収容される容器体11と、容器体11の口部11aに立設されたステム13を有する吐出器12と、外装部20と、を有する。吐出容器10は、例えば泡体や高粘性材料など、吐出後に少なくとも一定時間、形状を保持可能な内容物を吐出する。
図1(c)に示すように、外装部20は、ステム13に装着された装着筒21bと、ステム13から吐出された吐出物を各別に通過させることで造形物を形成する複数の成形孔31〜35と、複数の造形物を組み合わせて一組の造形体を形成する造形面20aと、ステム13内と複数の成形孔31〜35とを各別に連通する複数の流路31a〜35aと、を有する。
ここで本実施形態では、容器体11は有底筒状に形成されていて、容器体11、装着筒21bおよびステム13の各中心軸は共通軸上に配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向において、容器体11の底部側を下側といい、容器体11の口部11a側を上側という。吐出容器10を上下方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
図1(b)に示すように、容器体11は、この容器体11の口部11aが頂壁16で覆われることで密閉されている。
吐出器12は、容器体11の口部11aに上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム13を備えている。ステム13は、容器軸Oと同軸に配設されている。ステム13は、前記頂壁16を上下方向に貫通している。吐出器12の内部において容器体11内に位置する部分には、図示しない吐出弁が設けられている。
容器体11に対してステム13が押し下げられると、前記吐出弁が開き、容器体11内の内容物がステム13内を通ってステム13の上端部から吐出される。このとき本実施形態では、ステム13の上端部から、例えば泡状となった容器体11内の内容物が吐出される。ステム13の押し下げを解除すると、ステム13に作用する上方付勢力によりステム13が上昇するとともに前記吐出弁が閉じられて、内容物の吐出が停止される。
なお、前述の容器体11および吐出器12は、容器体11内に収容された内容物をステム13から吐出する吐出容器本体19を構成している。図示の例では、吐出容器本体19として、内部に液状の内容物が収容されたエアゾール缶を採用している。
そして本実施形態では、外装部20は複数の流路形成部材21〜26を備え、互いに隣接する流路形成部材21〜26同士の間の隙間により、複数の流路31a〜35aが各別に形成されている。流路形成部材21〜26は射出成形により形成されている。また、複数の流路形成部材21〜26は、中実の芯体部材26と、芯体部材26を径方向の外側から多重に囲繞する複数の筒体部材21〜25と、を備える。芯体部材26の上端面26g、および複数の筒体部材21〜25の上端開口縁21g〜25gは、それぞれ互いに上下方向の同等の位置に位置しており、前述の造形面20aを形成している。
図1(a)に示すように、成形孔31〜35は、造形面20aに各別に開口している。成形孔31〜35は、径方向に間隔をあけて配設されている。成形孔31〜35は、周方向に延びる長穴状に形成されている。成形孔31〜35は、周方向に間隔をあけてそれぞれ複数配設されている。
本実施形態では、周方向に間隔をあけて配設された成形孔31〜35が、孔列40を形成している。孔列40は、容器軸Oを中心として多重に配設されている。孔列40は、平面視において、芯体部材26を径方向の外側から囲うように配設されている。
複数の筒体部材21〜25は、第1筒体部材21と、第1筒体部材21内に配設された第2筒体部材22と、第2筒体部材22内に配設された第3筒体部材23と、第3筒体部材23内に配設された第4筒体部材24と、第4筒体部材24内に配設されるとともに内側に芯体部材26が配設された第5筒体部材25と、を備えている。
図2(a)、(b)に示すように、第1筒体部材21は有底筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。第1筒体部材21の底部には、径方向の外側に向けて突出する押下部21aが形成されている。押下部21aは、表裏面が上下方向を向く板状に形成されている。第1筒体部材21の底部において装着筒21bの内側に位置する部分には、上下方向に貫通する第1連通孔21cが形成されている。第1連通孔21cは、容器軸Oを中心とした円形状に形成されている。第1筒体部材21の底部の上面には、第1溝部21fが複数形成されており、第1連通孔21cから径方向の外側に向けて延び、第1筒体部材21の底部の外周縁に達している。第1筒体部材21の内周面には、第1突条対21eが、周方向に間隔をあけて5つ形成されている。1つの第1突条対21eは、周方向に間隔をあけて隣りあうように形成された2つの第1突条部211eから成る。第1突条部211eはそれぞれ、第1筒体部材21の内周面から径方向の内側に向けて突出し、第1筒体部材21の上下方向の全長にわたって延びている。
図3(a)、(b)に示すように、第2筒体部材22は有底筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。第2筒体部材22の底部における径方向の中央部には、上下方向に貫通する第2連通孔22cが複数形成されている。第2連通孔22cは、容器軸Oから径方向の外側に離れた位置において、周方向に間隔をあけて3つ形成されている。第2筒体部材22の底部の上面には、第2溝部22fが複数形成されており、第2連通孔22cから径方向の外側に向けて延び、第2筒体部材22の底部の外周縁に達している。第2筒体部材22の内周面には、第2突条対22eが、周方向に間隔をあけて3つ形成されている。1つの第2突条対22eは、周方向に間隔をあけて隣り合うように形成された2つの第2突条部221eから成る。第2突条部221eはそれぞれ、第2筒体部材22の内周面から径方向の内側に向けて突出し、第2筒体部材22の上下方向の全長にわたって延びている。
複数の第2連通孔22cの開口周縁部のうち、第2筒体部材22の底部の上面に位置して第2溝部22fに連なる部分にはそれぞれ、上方に向かうに従い漸次径方向の外側に向かう第1上側傾斜面22hが形成されている。第1上側傾斜面22hの下側には、第1下側傾斜面22iが形成されている。第1下側傾斜面22iは、第2連通孔22cの開口周縁部のうち、第2筒体部材22の底部の下面に位置し、下方に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて延びている。
第2筒体部材22の外周面には、径方向の外側に向けて突出する第1縦リブ22jが形成され、この第1縦リブ22jは第2筒体部材22の上下方向の全長にわたって延びている。第1縦リブ22jは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図1(c)に示すように、第3筒体部材23は有底筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。第3筒体部材23の底部には、上下方向に貫く第3連通孔23cが形成されている。第3連通孔23cは円形状に形成されており、容器軸Oと同軸に配設されている。第3筒体部材23の底部の下面における第3連通孔23cの開口周縁部には、第2下側傾斜面23iが形成されている。第2下側傾斜面23iは、上方に向かうに従って漸次縮径されている。第3筒体部材23の内周面には、不図示の第3突条対が、周方向に間隔をあけて3つ形成されている。1つの第3突条対は、周方向に間隔をあけて隣り合うように形成された2つの第3突条部からなる。
図1(c)に示すように、第4筒体部材24は有底筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。第4筒体部材24の底部の下面には、径方向のうちの一方向の全長にわたって延びる連絡溝24fと、この連絡溝24fにおける径方向の両端部に、上下方向に貫く第4連通孔24cが各別に形成されている。第4筒体部材24の底部の下面における2つの第4連通孔24cの開口周縁部それぞれにおいて、径方向の内端部に位置する部分には、上方に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて延びる第3下側傾斜面24iが形成されている。
第5筒体部材25は有底筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。第5筒体部材25の底部の中央には、上下方向に貫く第5連通孔25cが形成されている。第5連通孔は円形状に形成されており、容器軸Oと同軸に配設されている。
図1(a)に示すように、第2筒体部材22は第1筒体部材21内に嵌合されている。複数の第1縦リブ22jは、第1筒体部材21の第1突条対21eにおける第1突条部211e同士の間にそれぞれ嵌合している。第1筒体部材21の内径は、第2筒体部材22の外径よりも大きいため、第1筒体部材21と第2筒体部材22との間の部分のうち、第1縦リブ22jが第1突条対21eに嵌合している部分以外の部分については隙間となり、この隙間が流路31aのうち上下方向に延びる部分(図1(c)参照)を形成している。図1(c)に示すように、流路31aの上端部は成形孔31に通じる。
図1(a)に示すように、第3筒体部材23は第2筒体部材22内に嵌合されている。不図示の複数の第2縦リブは、第2筒体部材22の第2突条対22eにおける第2突条部221e同士の間にそれぞれ嵌合している。第2筒体部材22の内径は、第3筒体部材23の外径よりも大きいため、第2筒体部材22と第3筒体部材23との間の部分のうち、第2縦リブが第2突条対22eに嵌合している部分以外の部分については隙間となり、この隙間が流路32aのうち上下方向に延びる部分(図1(c)参照)を形成している。図1(c)に示すように、流路32aの上端部は成形孔32に通じる。
図1(a)に示すように、第4筒体部材24は第3筒体部材23内に嵌合されている。第3筒体部材23の内径は、第4筒体部材24の外径よりも大きいため、第3筒体部材23と第4筒体部材24との間の部分のうち、第4筒体部材24の外周面に設けられた不図示の縦リブが第3突条対に嵌合している部分以外の部分については隙間となり、この隙間が流路33aのうち上下方向に延びる部分(図1(c)参照)を形成している。図1(c)に示すように、流路33aの上端部は成形孔33に通じる。
以降同様にして、図1(c)に示すように、第4筒体部材24と第5筒体部材25との間の隙間が流路34aのうち上下方向に延びる部分を形成し、第5筒体部材25と芯体部材26との間の隙間が流路35aのうち上下方向に延びる部分を形成している。流路34aの上端部は成形孔34に通じ、流路35aの上端部は成形孔35に通じる。
次に、本実施形態に係る吐出容器10の作用について説明する。
吐出容器10から内容物を吐出させる際には、使用者は小指側を下方に向け、小指の側面が図1(b)に示す押下部21aに接触するように第1筒体部材21を掴み、押し下げる。このように操作することで、押し下げる際に外装部20が容器体11に対して傾きにくい。外装部20を押し下げると第1筒体部材21の底部の下面がステム13を下降させ、ステム13が上方付勢力に抗して下降することにより、ステム13の上端部から容器体11内の内容物が吐出される。吐出された内容物は上方に向けて流動し、図1(c)に示す第1連通孔21cを通過すると、第1連通孔21cの直上にある第2筒体部材22の底部の下面に当たる。このため、内容物の流動方向が図1(c)における上方向から右方向に変わり、内容物の流れは第2連通孔22cと第1溝部21fとの分岐点にさしかかる。この分岐点において、第1下側傾斜面22iは下方に向かうに従い漸次径方向の外側に向かうように形成されているため、内容物の一部は第1溝部21fに導入される。第1溝部21fに導入された内容物は、流路31aへと進入し、成形孔31から造形面20aに吐出される。
第2連通孔22cに進入した内容物は、第2連通孔22cの直上に位置する第2下側傾斜面23iに当たり、第3連通孔23cと第2溝部22fとの分岐点にさしかかる。この分岐点において、第1上側傾斜面22hは、内容物の一部を第2溝部22fに導入する。第2溝部22fに導入された内容物は、流路32aへと進入し、成形孔32から造形面20aに吐出される。第2溝部22fに導入されなかった内容物は第3連通孔23cへと分かれて進入する。
第3連通孔23cに進入した内容物は、続いて連絡溝24fへと進入する。前述のとおり連絡溝24fは径方向の全長にわたって延びているため、内容物は図1(c)における左右方向に分岐して進入し、右方向に進入した内容物の一部は流路33aへと進入する。流路33aに進入した内容物は成形孔33から造形面20aに吐出される。その他の内容物は第3下側傾斜面24iに導かれ、2つの第4連通孔24cへと進入する。
2つの第4連通孔24cに進入した内容物は、第5筒体部材25の底部の下面に当たり、流路34aおよび第5連通孔25cへと分岐して進入する。流路34aに進入した内容物は成形孔34から造形面20aに吐出される。第5連通孔25cに進入した内容物は流路35aに進入し、成形孔35から造形面20aに吐出される。
以上のようにして、内容物は成形孔31〜35から造形面20aに吐出されるが、内容物は泡体や高粘性材料等であり少なくとも一定時間形状を保持可能であるから、造形面20aには吐出物により複数の造形物が形成される。これらの造形物が造形面20a上で組み合わされることで、一組の造形体が形成される。なお、成形孔31〜35によって造形された造形物は、造形面20aの上面視で成形孔31〜35が延びる方向に長く成形される。
各造形物の形状は、成形孔31〜35から吐出される内容物の吐出量や成形孔31〜35の形状によって決まる。従って、流路31a〜35aの形状および成形孔31〜35の形状を精度よく形成することにより、造形面20aに精度よく一組の造形体を形成することができる。
本実施形態による吐出容器10によれば、互いに隣接する流路形成部材同士の間の隙間により流路が形成されているので、複数の流路31a〜35aを精度よく形成することが可能になり、造形面20aに一組の造形体を高精度に形成することができる。
特に、射出成形によって細長い穴等を成形すると、射出成形後に生じるヒケ等の現象によって穴に変形が生じやすい。本実施形態によれば、射出成形によって各部材を形成した場合でも、流路31a〜35aのように断面積が小さい流路および、成形孔31〜35のように開口面積の小さい成形孔を精度よく形成することが可能である。
また、内容物は流路の断面積(以降、流路断面積と記す)が大きい流路を積極的に流れるため、流路31a〜35aの流路断面積を調整することにより各成形孔31〜35から吐出される内容物の吐出量を調整することができる。さらに、第1下側傾斜面22iや第1上側傾斜面22h等のように、流路の入り口に傾斜面を設けると内容物がその流路に流入しやすくなるため、流路の入り口の形状を調整することによって各成形孔31〜35から吐出される内容物の吐出量を調整することができる。
装着筒21bや流路形成部材21〜26の形状を調整して流路31a〜35aの流路断面積や各流路の入り口の形状を調整することにより、一組の造形体を容易かつ高精度に形成することが可能となる。
また、流路31a〜35aを、複数の流路形成部材21〜26を組み合わせて形成するため、例えば屈曲した流路や、流路のうちステム13側の端部と成形孔31〜35との間に位置する中間部分の流路断面積を広くした流路などといった、複雑な形状の流路31a〜35aであっても、これらを容易に形成することができる。そしてこのような複雑な形状の流路31a〜35aを、例えば流路形成部材21〜26を透明にすることで、外部から視認可能にすることによって、この吐出容器10に装飾性を具備させることも可能である。
また、流路形成部材は中実の芯体部材26と、芯体部材26を径方向の外側から多重に囲繞する第1筒体部材21、第2筒体部材22、第3筒体部材23、第4筒体部材24、第5筒体部材25を備えるため、簡易な構成で一組の造形体を容易かつ高精度に形成することが可能となる。
なお、本発明の技術的範囲は上記第1実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記第1実施形態においては、流路形成部材として第1筒体部材21、第2筒体部材22、第3筒体部材23、第4筒体部材24、第5筒体部材25、芯体部材26を用いたが、これに限らず、用いる筒体部材の数を増減させてもよい。もしくは、芯体部材26を用いない構成を採用してもよい。あるいは、芯体部材を複数用いる構成を採用してもよい。
また、第1筒体部材21等を筒体ではない形状に形成してもよい。あるいは、芯体部材26を柱状ではない形状に形成してもよい。
また、上記第1実施形態においては、第1筒体部材21の底部から押下部21aが突出する例を示したが、これに限られず、押下部21aを有さない第1筒体部材21を採用してもよい。あるいは、押下部21aが周方向に間隔をあけて複数突出する第1筒体部材21を採用してもよい。
また、第1筒体部材21と装着筒21bとを別体としてもよい。
また、上記第1実施形態においては、吐出容器本体19としてエアゾール缶を用いる例を示したが、これに限られず、ポンプ機構を有する吐出器12を備える構成を採用することも可能である。
また、上記第1実施形態においては、成形孔31〜35の形状は周方向に延びる長孔状としたが、これに限られず、一組の造形体の形状に応じて位置や形状を適宜変更してもよい。また、成形孔31〜35の数および形状もしくは孔列40の数および形状を変更することにより、一組の造形体として、文字やロゴタイプなどを造形することも可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の吐出容器60について図4を用いて説明するが、前記第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、図4(b)、(c)に示すように、外装部20の各構成部材の形状が異なる。
図4(c)に示すように、第1筒体部材21、第2筒体部材22、第3筒体部材23、第4筒体部材24、および第5筒体部材25の各底部には上下方向に貫く連通孔21c〜25cが形成されている。各連通孔21c〜25cは容器軸Oを中心とした円形状に形成されている。各連通孔21c〜25cの内径は互いに同等になっている。芯体部材26の下端面には凹部26kが形成されている。凹部26kの内周面は下方に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて広がっている。
本実施形態における吐出容器60によれば、ステム13から吐出された内容物は各連通孔21c〜25cを通して上方に進入するとともに、各流路31a〜35aへと分岐して進入する。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の吐出容器70について図5を用いて説明するが、前記第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、図5(b)、(c)に示すように、外装部20の各構成部材の形状が異なる。
図5(c)に示すように、第1筒体部材21の下端開口縁と、第2筒体部材22の下端開口縁と、第3筒体部材23の下端開口縁と、第4筒体部材24の下端開口縁と、第5筒体部材25の下端開口縁と、芯体部材26の下端面と、の上下方向の位置は互いに同等となっている。これらの各下端開口縁および下端面と、第1筒体部材21の底部の上面との間には隙間があり、この隙間により拡散室50が形成されている。拡散室50は、容器軸Oと同軸に配設されている。拡散室50は、上下方向よりも径方向に大きい偏平形状に形成されている。拡散室50は、第1連通孔21cを通してステム13内と連通する。拡散室50は、ステム13からの内容物を径方向に拡散して複数の流路31a〜35aそれぞれに供給する。第2筒体部材22の下端における外周面には、下方に向かうに従って漸次径方向の内側に広がって延びる傾斜面22mが形成されている。
以下、本実施形態における吐出容器70の作用について説明する。ステム13から吐出された内容物は、拡散室50内で径方向に拡散された後に流路31a〜35aに進入する。従って、複数の流路31a〜35aそれぞれへの内容物の進入量のばらつきを抑えることが可能となり、造形面20aの特定の一部に配設された成形孔31〜35に内容物が集中することを抑制することができる。これにより、造形面20aに吐出される内容物の吐出量が位置ごとにばらつくのを抑え、精度よく一組の造形体を形成することできる。
また、傾斜面22mは拡散室50内で拡散された内容物の一部を流路31aへと導く。このように、本実施形態においても、第1実施形態と同様に流路31a〜35aの入り口に傾斜面を設けることにより成形孔31〜35からの吐出量を調整することができる。特に、傾斜面22mを、複数の流路31a〜35aのうち、ステム13から最も離れた流路31aの入り口に形成することによって、複数の流路31a〜35aそれぞれへの内容物の進入量のばらつきを確実に抑えることができる。
なお、拡散室50内に、上下動する中皿を配設する構成を採用してもよい。この場合、図5(b)に示す第1筒体部材21と押下部21aとは別体とし、押下部21aを第1筒体部材21に上下自在に配設してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した第1実施形態〜第3実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
10、60、70 吐出容器
11 容器体
11a 口部
12 吐出器
13 ステム
19 吐出容器本体
20 外装部
20a 造形面
21 第1筒体部材(流路形成部材)
21b 装着筒
22 第2筒体部材(流路形成部材)
23 第3筒体部材(流路形成部材)
24 第4筒体部材(流路形成部材)
25 第5筒体部材(流路形成部材)
26 芯体部材(流路形成部材)
31〜35 成形孔
31a〜35a 流路
40 孔列
O 容器軸

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器体と、
    前記容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有する吐出器と、
    前記ステムに装着された装着筒、前記ステムから吐出された吐出物を通過させることで造形物を形成する成形孔、前記成形孔が開口する造形面、および前記ステム内と前記成形孔とを連通する流路を有する外装部と、を備え、
    前記外装部は複数の流路形成部材を備え、互いに隣接する前記流路形成部材同士の間の隙間により、複数の前記流路が形成されていることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記複数の流路形成部材は、中実の芯体部材と、前記芯体部材を径方向の外側から多重に囲繞する複数の筒体部材と、を備え、
    前記造形面は、前記芯体部材の上端面、および前記複数の筒体部材の上端開口縁により形成されるとともに、前記成形孔は前記造形面に開口していることを特徴とする、請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記外装部は、複数の前記成形孔と、複数の前記流路と、を備え、
    前記造形面は、前記複数の成形孔を通過することで成形された複数の前記造形物を組み合わせて、一組の造形体を形成することを特徴とする、請求項1または2に記載の吐出容器。
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