JP6624837B2 - 番組分析装置及び番組分析方法 - Google Patents

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本発明は、番組分析装置及び番組分析方法に係り、特に、分析対象となる番組を視聴、聴取又は閲覧している調査対象者の数に関する分析を実施する番組分析装置及び番組分析方法に関する。
従来から、無作為に選んだ世帯や個人を調査対象者として、テレビ番組やラジオ番組等の各種番組を視聴、聴取又は閲覧している調査対象者の数に関する分析を行うことは、視聴率分析をはじめ、既によく知られている。
上記分析(以下、番組分析という)において利用される視聴率には、世帯視聴率と個人視聴率の二種類の視聴率がある。世帯視聴率とは、テレビ所有世帯のうち、どのくらいの世帯がテレビをつけていたかを示す割合であり、一般的に視聴率といえばこの世帯視聴率を指す。一方、個人視聴率とは、世帯内の所定年齢以上(例えば4歳以上)の家族全員の中で、誰がどれくらいテレビを視聴したかを示す割合であり、視聴者を、性別、年齢別、職業別等に分けて、どのような属性の個人がどれくらい見ていたかを知りたいとき等に利用されている。
例えば、上記のような視聴率を利用した番組分析として、特許文献1には、センサ部が検出した信号より個人情報を抽出しそれを一時的に記憶する個人情報記憶部と、テレビジョン受像機が受信しているチャンネルに関する情報を検出するチャンネル情報検出部と、を有する視聴率測定装置によって、個人情報記憶部に記憶された個人情報とチャンネル情報検出部が検出したチャンネル情報を視聴率調査機関に送信することによって、テレビジョン放送の番組の視聴率を測定すると共に、視聴者の年齢、性別、職業等の情報を同時に得る視聴率測定方法が開示されている。
また、特許文献2には、センタ側装置と電話回線により接続した専用の調査装置をモニタの視聴者宅に設置し、センタ側装置が電話回線を通じて各調査装置から視聴時間、チャンネル、視聴者の性別年齢等の情報を収集して集計するテレビ視聴率調査システムが開示されている。
特開2005−86308号公報 特開平11−275607号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2等のような従来の番組分析においては、世帯視聴率や個人視聴率を利用しているが、実際に、テレビ番組をその世帯の中で何人が視聴していたかを算出したり分析したりすることは困難であった。
すなわち、上述のとおり、視聴率といえば一般的には世帯視聴率を指すが、世帯視聴率が同じ数値であっても、調査対象者である世帯の構成員(世帯主及び世帯員を含む個人)が一人で視聴しているか(以下、単独視聴という)、又は複数人で視聴しているか(以下、共視聴という)によって、そのテレビ番組で流す広告の効果に違いが生じる場合がある。また、単独視聴よりも共視聴のように複数人で視聴されているテレビ番組の方が、チャンネルを変えられにくく、さらに世帯の構成員のうち誰かが視聴すればその世帯が視聴したことになるので、視聴率(世帯視聴率)が安定するという傾向もある。
そのため、番組制作や番組編成を検討するうえでは、単に世帯視聴率や個人視聴率のみに注目して分析を行うだけでは不十分であり、例えば、単独視聴であるか共視聴であるか等、その世帯視聴率の中身までも含めて分析することも必要となる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、分析対象番組を詳細且つ正確に分析して、分析対象番組の広告効果及び視聴率の安定性を推測するうえで必要な情報を提供することが可能な番組分析装置又は番組分析方法を提供することである。
前記課題は、本発明の番組分析装置によれば、調査対象者となる世帯がどの番組をいつ視聴、聴取又は閲覧したのかを示すデータであって、前記世帯の構成員のうち誰がどの受像機でどの番組を視聴、聴取又は閲覧したのかを示す情報と、前記構成員の属性を示す属性情報とを含む調査データを、前記調査対象者毎に記憶する調査データ記憶部と、番組の名称及び該番組の放送時間を示す番組放送時間を含む番組データを、前記番組毎に記憶する番組データ記憶部と、前記調査データ記憶部から読み出した前記調査データ、及び、前記番組データ記憶部から読み出した前記番組データに基づいて、ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記調査対象者の数に関する分析を実施する分析実施部と、を有し、該分析実施部は、前記分析において、前記受像機毎に前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記構成員の数を特定し、前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記世帯を、前記構成員の数が一人の単独視聴世帯と前記構成員の数が複数人の共視聴世帯とに分類する分類処理と、前記ある番組について前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数とをそれぞれ集計する集計処理と、前記ある番組ごとに毎分又は放送時間内の前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数との比率を算出する比率算出処理と、前記単独視聴世帯及び前記共視聴世帯に関する分析結果を提示するためのデータを生成するデータ生成処理と、を実行し、前記データ生成処理では、前記分析実施部が、前記比率算出処理で算出した前記単独視聴世帯の数の比率及び前記共視聴世帯の数の比率のそれぞれと、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯の前記構成員の属性に関連する分析結果と、を合わせて提示すること、により解決される。
また、本発明の番組分析方法によれば、コンピュータが、調査対象者となる世帯がどの番組をいつ視聴、聴取又は閲覧したのかを示すデータであって、前記世帯の構成員のうち誰がどの受像機でどの番組を視聴、聴取又は閲覧したのかを示す情報と、前記構成員の属性を示す属性情報とを含む調査データを、前記調査対象者毎に記憶することと、コンピュータが、番組の名称及び該番組の放送時間を示す番組放送時間を含む番組データを、前記番組毎に記憶することと、コンピュータが、読み出した前記調査データ及び前記番組データに基づいて、ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記調査対象者の数に関する分析を実施することと、を有し、コンピュータは、前記分析において、前記受像機毎に前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記構成員の数を特定し、前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記世帯を、前記構成員の数が一人の単独視聴世帯と前記構成員の数が複数人の共視聴世帯とに分類する分類処理と、前記ある番組について前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数とをそれぞれ集計する集計処理と、前記ある番組ごとに毎分又は放送時間内の前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数との比率を算出する比率算出処理と、前記単独視聴世帯及び前記共視聴世帯に関する分析結果を提示するためのデータを生成するデータ生成処理と、を実行し、コンピュータは、前記データ生成処理において、前記比率算出処理で算出した前記単独視聴世帯の数の比率及び前記共視聴世帯の数の比率のそれぞれと、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯の前記構成員の属性に関連する分析結果と、を合わせて提示すること、により解決される。
以上のように構成された本発明の番組分析装置又は番組分析方法では、テレビ等の受像機毎に分析対象となるある番組を視聴等した世帯の構成員の数を特定し、ある番組を視聴等した世帯を、一台の受像機で視聴等した構成員の数が一人の単独視聴世帯と、一台の受像機で視聴等した構成員の数が複数人の共視聴世帯とに分類し、ある番組について単独視聴世帯の数と共視聴世帯の数とをそれぞれ集計してその集計結果に応じた情報を提示するためのデータを生成する。
このように、受像機単位で分析対象番組をその世帯の中で実際に何人が視聴していたかを特定し、その分析対象番組について単独視聴か共視聴かに分類して分析することにより、その分析対象番組について、より詳細且つ正確な分析結果を得ることが可能となる。また、その分析結果を利用することにより、分析対象番組における広告効果及び視聴率の安定性を推測するうえで必要な詳細且つ正確な情報を得ることができ、例えば、番組制作や番組編成に役立てることも可能となる。
また、上記構成によれば、単独視聴と共視聴との構成比率を算出することにより、単独視聴と共視聴の割合を比較することができるので、分析対象番組についてより詳細且つ正確な分析結果を得ることが可能となる。
一方、前記課題は、本発明の番組分析装置によれば、調査対象者となる世帯がどの番組をいつ視聴、聴取又は閲覧したのかを示すデータであって、前記世帯の構成員のうち誰がどの番組を視聴、聴取又は閲覧したのかを示す情報と、前記構成員の属性を示す属性情報とを含む調査データを、前記調査対象者毎に記憶する調査データ記憶部と、番組の名称及び該番組の放送時間を示す番組放送時間を含む番組データを、前記番組毎に記憶する番組データ記憶部と、前記調査データ記憶部から読み出した前記調査データ、及び、前記番組データ記憶部から読み出した前記番組データに基づいて、ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記調査対象者の数に関する分析を実施する分析実施部と、を有し、該分析実施部は、前記分析において、前記世帯毎に前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記構成員の数を特定し、前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記世帯を、前記構成員の数が一人の単独視聴世帯と前記構成員の数が複数人の共視聴世帯とに分類する分類処理と、前記ある番組について前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数とをそれぞれ集計する集計処理と、前記ある番組ごとに毎分又は放送時間内の前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数との比率を算出する比率算出処理と、前記単独視聴世帯及び前記共視聴世帯に関する分析結果を提示するためのデータを生成するデータ生成処理と、を実行し、前記データ生成処理では、前記分析実施部が、前記比率算出処理で算出した前記単独視聴世帯の数の比率及び前記共視聴世帯の数の比率のそれぞれと、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯の前記構成員の属性に関連する分析結果と、を合わせて提示すること、により解決される。
また、本発明の番組分析方法によれば、コンピュータが、調査対象者となる世帯がどの番組をいつ視聴、聴取又は閲覧したのかを示すデータであって、前記世帯の構成員のうち誰がどの番組を視聴、聴取又は閲覧したのかを示す情報と、前記構成員の属性を示す属性情報とを含む調査データを、前記調査対象者毎に記憶することと、コンピュータが、番組の名称及び該番組の放送時間を示す番組放送時間を含む番組データを、前記番組毎に記憶することと、コンピュータが、読み出した前記調査データ及び前記番組データに基づいて、ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記調査対象者の数に関する分析を実施することと、を有し、コンピュータは、前記分析において、前記世帯毎に前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記構成員の数を特定し、前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記世帯を、前記構成員の数が一人の単独視聴世帯と前記構成員の数が複数人の共視聴世帯とに分類する分類処理と、前記ある番組について前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数とをそれぞれ集計する集計処理と、前記ある番組ごとに毎分又は放送時間内の前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数との比率を算出する比率算出処理と、前記単独視聴世帯及び前記共視聴世帯に関する分析結果を提示するためのデータを生成するデータ生成処理と、を実行し、コンピュータは、前記データ生成処理において、前記比率算出処理で算出した前記単独視聴世帯の数の比率及び前記共視聴世帯の数の比率のそれぞれと、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯の前記構成員の属性に関連する分析結果と、を合わせて提示すること、により解決される。
以上のように構成された本発明の番組分析装置又は番組分析方法では、世帯毎に分析対象となるある番組を視聴等した世帯の構成員の数を特定し、ある番組を視聴等した世帯を、世帯の中で視聴等した構成員の数(各受像機で視聴等した構成員の数の合計)が一人の単独視聴世帯と、世帯の中で視聴等した構成員の数(各受像機で視聴等した構成員の数の合計)が複数人の共視聴世帯とに分類し、ある番組について単独視聴世帯の数と共視聴世帯の数とをそれぞれ集計してその集計結果に応じた情報を提示するためのデータを生成する。
このように、一台の受像機で一緒に視聴していたか、異なる受像機で別々に視聴していたかを問わず、分析対象番組をその世帯の中で実際に何人が視聴していたかを特定し、その分析対象番組について単独視聴か共視聴かに分類して分析することにより、その分析対象番組について、より詳細且つ正確な分析結果を得ることが可能となる。また、その分析結果を利用することにより、分析対象番組における広告効果及び視聴率の安定性を推測するうえで必要な詳細且つ正確な情報を得ることができ、例えば、番組制作や番組編成に役立てることも可能となる。特に、複数の構成員が一台の受像機で一緒に視聴していない世帯であっても共視聴世帯に含めることにより、その番組が広く伝わっているという視聴人数の効果も算出することができ、番組の受容性を把握したいという放送局のニーズに対しても好適に対応することができる。
また、上記構成によれば、単独視聴と共視聴との構成比率を算出することにより、単独視聴と共視聴の割合を比較することができるので、分析対象番組についてより詳細且つ正確な分析結果を得ることが可能となる。
また、上記の番組分析装置について好適な構成を述べると、前記分析実施部は、前記ある番組毎に毎分の前記単独視聴世帯の数を前記調査対象者となる全世帯の数で除算した単独視聴毎分視聴率と、前記ある番組毎に毎分の前記共視聴世帯の数を前記調査対象者となる全世帯の数で除算した共視聴毎分視聴率と、を算出する視聴率算出処理をさらに実行し、前記データ生成処理で、前記分析実施部が、前記視聴率算出処理に基づく算出結果に応じた情報を提示する、とよい。
上記の構成によれば、単独視聴と共視聴とに分類したうえで、それぞれの毎分視聴率を算出することにより、単独視聴の毎分視聴率と共視聴の毎分視聴率とを比較することができるので、分析対象番組についてより詳細且つ正確な分析結果を得ることが可能となる。
また、上記の番組分析装置についてより好適な構成を述べると、前記視聴率算出処理で、前記分析実施部が、前記ある番組毎に前記単独視聴毎分視聴率を合計してその合計値を前記ある番組の放送時間数で除算した単独視聴平均視聴率と、前記ある番組毎に前記共視聴毎分視聴率を合計してその合計値を前記ある番組の放送時間数で除算した共視聴平均視聴率と、を算出する、とよい。
上記の構成によれば、単独視聴と共視聴とに分類したうえで、それぞれの番組平均視聴率を算出することにより、番組平均視聴率についても単独視聴と共視聴とを比較することができるので、分析対象番組についてより詳細且つ正確な分析結果を得ることが可能となる。
また、上記の番組分析装置についてなお好適な構成を述べると、前記分析実施部は、前記属性情報に基づいて前記構成員を予め設定された区分別に集計して、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯のそれぞれに含まれる前記構成員の属性を特定する属性特定処理をさらに実行する、とよい。
上記構成によれば、単独視聴と共視聴とに分類したうえで、性別や年齢、世帯の中での続柄等の構成員の属性を特定することにより、単独視聴や共視聴の内訳、すなわち、それぞれどのような属性の視聴者が多いか等もあわせて判断することが可能となり、分析対象番組についてより詳細且つ正確な分析結果を得ることが可能となる。
また、上記の番組分析装置についてなお好適な構成を述べると、前記分析実施部は、前記共視聴世帯に含まれる構成員同士の組み合わせを、前記属性情報に基づいて予め設定された区分別に集計して、前記共視聴世帯に含まれる構成員同士の組み合わせを特定する組み合わせ特定処理をさらに実行する、とよい。
上記構成によれば、単独視聴と共視聴とに分類したうえで、性別や年齢、世帯の中での続柄等の構成員の属性を特定し、共視聴の場合にその属性毎の組み合わせを特定することにより、共視聴の内訳、すなわち、複数で視聴する際にはどのような視聴者の組み合わせが多いか等もあわせて判断することが可能となり、分析対象番組についてより詳細且つ正確な分析結果を得ることが可能となる。
本発明の番組分析装置及び番組分析方法によれば、分析対象番組を詳細且つ正確に分析して、分析対象番組の広告効果及び視聴率の安定性を推測するうえで必要な情報を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る番組分析装置を含む番組分析システムの概念図である。 調査データの一例を示す図である。 番組データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る番組分析装置の構成を機能面から示した図である。 共視聴・単独視聴分析フローを示す図である。 分類・集計処理の流れを示すフローチャートである。 分類結果データの一例を示す図である。 集計結果データの一例を示す図である。 視聴率算出処理の流れを示すフローチャートである。 視聴率算出結果データの一例を示す図である。 視聴率算出結果データの一例を示す図である。 比率算出処理の流れを示すフローチャートである。 内訳特定処理の流れを示すフローチャートである。 共視聴・単独視聴分析の分析結果の一例を示す図である。 共視聴・単独視聴分析の分析結果の一例を示す図である。 共視聴・単独視聴分析の分析結果の一例を示す図である。 共視聴・単独視聴分析の分析結果の一例を示す図である。 共視聴・単独視聴分析の分析結果の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下では「本実施形態」と呼ぶ)について説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
なお、本明細書において「番組」とは、予め設定されたタイムスケジュールに従って放送される音声情報や映像情報のことであり、具体的には、テレビ番組、ラジオ番組、インターネット番組、文字情報番組等が挙げられる。
また、本明細書において「番組放送時間」とは、各番組が放送されていた放送時間(放送開始から放送終了までの時間帯)のことであり、ここでは分数であらわす。なお、通常の場合、番組放送時間は、予め設定された放送時間枠と一致するが、緊急時の特別番組のように予定なく番組が追加されたケースや、所定の時間帯に放送予定であった番組が予定とは異なる時間帯に放送されたケースについては、実際に放送された時間帯が番組放送時間となる。
また、以下では、番組の一例としてテレビ番組を挙げ、テレビ番組の視聴者数に関する分析を行うケースを例に挙げて説明する。ただし、本発明は、ラジオ番組の聴取者数に関する分析を行うケース、インターネット番組の視聴者数に関する分析を行うケース、及び、文字情報番組のように音声を伴わない番組の閲覧者数に関する分析を行うケースにも適用可能である。
また、以下の説明では、説明を分かり易くする理由から、テレビ局(放送局の一例)の局数を実際の数よりも幾分少なくし、具体的には2局としている。念のために付言しておくと、テレビ局の局数については任意の数に設定することが可能である。
<本実施形態に係る番組分析装置を用いた番組分析について>
先ず、本実施形態に係る番組分析装置を用いて行われる番組分析の概要について説明する。
本実施形態に係る番組分析装置を用いて行われる番組分析は、あるテレビ番組(ある番組に相当)を分析対象とし、かかるテレビ番組の視聴者数に関する分析である。より詳しく説明すると、テレビ等の受像機毎に分析対象となる番組を何人で視聴しているか、すなわち、調査対象者である世帯の構成員(世帯主及び世帯員を含む)が一人で視聴しているか(以下、単独視聴という)、又は複数人で視聴しているか(以下、共視聴という)に関する分析(以下、共視聴・単独視聴分析)が行われることになっている。
なお、本実施形態において共視聴・単独視聴分析は、例えば視聴率調査会社によって行われることになっている。この視聴率調査会社は、視聴率調査のために無作為に抽出した世帯を調査対象者とし、この調査対象者に対してテレビ番組の視聴状況に関する調査を依頼している。
具体的に説明すると、視聴率調査会社は、抽出された世帯に対して測定ユニットを配布する。この測定ユニットは、抽出された世帯の自宅内(厳密にはテレビの設置箇所周辺)に配置され、世帯全体を一つの調査対象者として、テレビ番組の視聴状況を測定するために使用される。ちなみに、本実施形態では、世帯自体を調査対象者としたが、世帯の構成員(すなわち、個人)を調査対象者として取り扱ってもよい。
測定ユニットの構成について説明すると、測定ユニットは、図1に図示のチャンネルセンサ2と個人特定器3とオンラインメータ4とによって構成されている。チャンネルセンサ2は、その周辺に設置されたテレビが電源オン状態であるときに作動し、その時点で選択されているチャンネル(テレビ局)を特定する。
個人特定器3は、チャンネルセンサ2と同様、テレビが電源オン状態であるときに作動する。また、個人特定器3には、世帯の構成員の各々を特定するためのボタンが設けられている。世帯の構成員は、テレビ視聴を開始するあたり、個人特定器3に設けられたボタン中、自分に割り当てられたボタンを押す。このボタン操作を受け付けることにより、個人特定器3は、テレビが電源オン状態である間、世帯中の誰が何人で視聴しているのかを特定する(換言すると、調査対象者を識別する)。例えば、世帯の構成員のうち、1番に割り当てられた個人が一人で視聴している場合や、1番に割り当てられた個人と2番に割り当てられた個人の二人で視聴している場合等を特定する。
なお、本実施形態において個人特定器3は、専用の入力装置(具体的にはピープルメータ)によって構成されているが、これに限定されるものではなく、個人特定用のボタンが設けられたリモコンによって構成されてもよい。
オンラインメータ4は、チャンネルセンサ2及び個人特定器3の各々の特定結果を入手し、これらの情報を示すデータを生成する。生成されたデータは、通信ネットワークN1を通じて外部の機器に向けて送信される。このオンラインメータ4が送信するデータは、どの調査対象者(厳密には、調査対象者である世帯の構成員のうちの誰か)がどのテレビ番組(厳密には、どのテレビ局が放送しているテレビ番組)をいつどれだけ視聴したのかを示すデータであり、本発明の「調査データ」に相当する。
なお、本実施形態において、オンラインメータ4は、テレビが電源オン状態である間、一定の時間間隔(例えば、1分間隔)で調査データを生成することになっている。また、生成された1分毎の調査データは、通信ネットワークN1を通じてオンラインメータ4から逐次送信され、所定のデータベースサーバ(詳しくは、後述の調査データ用サーバ20)に蓄積されることになっている。
以上のようにして得られた各調査対象者の調査データを用いることにより、上述した共視聴・単独視聴分析が実施されることになっている。つまり、共視聴・単独視聴分析では、分析対象となるテレビ番組を見ていた調査対象者である世帯の数と、テレビ1台あたりにつき世帯の構成員のうち何人で視聴していたかについて分析することになる。
なお、調査データとして、デバイスログを利用することもできる。すなわち、テレビ等のデバイスの製造メーカーやそのデバイス自体に記録された視聴履歴のログを調査データとして利用することができる。
デバイスログを調査データとして利用する場合、後述する調査データ用サーバ20に、デバイスログを調査データとして蓄積してもよいし、後述する本装置10が、他のサーバ(例えばデバイスの製造メーカーが所有するサーバ等)やデバイス自体から番組比較分析に要する分のデバイスログを調査データとして直接取得する構成としてもよい。
また、視聴状況を示す調査データは、上述のように測定ユニット等の機械を用いて収集する場合の他、例えば、個人個人にアンケート形式でどの番組を誰と視聴していたか等の質問を行い、そのアンケートにより得られた回答を調査データとしてデータベース化することも可能である。
ちなみに、本実施形態では共視聴・単独視聴分析の結果が書面(報告書)にて分析依頼者Cに報告されることとなっている。ただし、これに限定されるものではなく、共視聴・単独視聴分析の結果については電子データの形式で報告されることとしてもよい。
<共視聴・単独視聴分析に関与する装置について>
次に、共視聴・単独視聴分析に関与する装置について図1を参照しながら説明する。本実施形態では、図1に示すように、番組分析装置をはじめとする複数の装置が共視聴・単独視聴分析に関与している。
具体的に説明すると、番組分析装置(以下、本装置10)と、前述した測定ユニットと、番組データ提供端末5と、調査データ用サーバ20と、番組データ用サーバ30とが共視聴・単独視聴分析に関与している。つまり、本実施形態において、共視聴・単独視聴分析は、上記の装置群がシステムとして機能することにより実現される。換言すると、上記の装置群によって構成されたデータ処理システム(以下、番組分析システム1)は、共視聴・単独視聴分析用に構築されたものとなっている。
番組分析システム1の各構成機器について説明すると、本装置10は、共視聴・単独視聴分析に係るデータ処理を実行するコンピュータであり、前述した視聴率調査会社によって管理されている。また、本実施形態において、本装置10は、分析対象のテレビ番組が放送された日の翌日に、当該テレビ番組に関する共視聴・単独視聴分析に係るデータ処理を実行することになっている。ただし、共視聴・単独視聴分析に係るデータ処理の実行時期については特に限定されるものではなく、例えば、分析対象のテレビ番組の放送が終了してから所定時間以内に実行されることとしてもよい。
また、本実施形態において、本装置10は、予め指定されたテレビ番組のみを分析対象として共視聴・単独視聴分析を実施することになっている。ただし、これに限定されるものではなく、全てのテレビ番組の組み合わせを分析対象として共視聴・単独視聴分析を実施してもよい。
測定ユニットは、前述したように、調査対象者となる世帯に対してそれぞれ配布され、当該世帯が暮らす住宅内で利用される。また、測定ユニットを構成するオンラインメータ4は、住宅内にあるテレビが電源オン状態である間、1分間隔で調査データを生成し、生成した調査データを逐次送信する。
ここで、調査データについて説明すると、本実施形態では、測定ユニットを構成する個人特定器3が特定した世帯の構成員毎に調査データが生成されることになっている。例えば、三人家族の世帯で三人全員が1台のテレビで同時にあるテレビ番組を視聴している場合には、そのテレビに設置された個人特定器3が三人の構成員を特定し、この結果、三人分の調査データが生成されることになる。
調査データについて図2を参照しながらより詳しく説明すると、調査データには、調査対象者である世帯を識別する情報、その世帯が所有するテレビのうち視聴されていたテレビを識別する情報、その世帯の中で構成員(個人)を識別する情報、その構成員の属性を示す情報(例えば、年齢、性別、続柄等)と共に、調査年月日(分かり易くは調査データが生成された年月日)、調査時刻(分かり易くは調査データが生成された時刻)、及び、調査時刻に視聴していたテレビ番組(厳密には、視聴局)が収録されている。なお、続柄とは、父、母、長男、次男、孫、祖父、祖母等のような世帯内における各構成員のポジションを示す情報である。
なお、調査データの収録事項については上記の内容に限定されるものではなく、上記の内容以外の内容が含まれていてもよい。
調査データ用サーバ20は、各世帯の測定ユニットから送信されてくる調査データを、通信ネットワークN1を介して受信し、受信した調査データを蓄積するものである。この調査データ用サーバ20は、データベースサーバによって構成されている。なお、調査データ用サーバ20は、本装置10と通信可能な状態で接続されている。本装置10は、共視聴・単独視聴分析に係るデータ処理を実行するに際して調査データ用サーバ20にアクセスし、同サーバに蓄積されている調査データのうち、分析に要する分のデータを抽出し、当該データを取得する。
番組データ提供端末5は、テレビ局各局が放送するテレビ番組に関する情報を示すデータ、すなわち番組データを提供するものである。この番組データ提供端末5は、例えば、テレビ局各局が保有するコンピュータによって構成されてもよく、あるいは、電子番組ガイドを配信する会社が保有するコンピュータによって構成されてもよい。
ここで、番組データについて説明すると、番組データは、テレビ番組毎に作成され、通常、テレビ番組の放送日前に生成されて通信ネットワークN2を通じて配信されることになっている。一方、緊急時の特別番組のように予定なく追加されたテレビ番組や、放送時間が当初の放送時間から変更されたテレビ番組については、番組放送終了後に番組データが生成されて配信されることになっている。
番組データについて図3を参照しながらより詳しく説明すると、番組データには、番組の放送年月日、番組の名称、番組を放送するテレビ局(放送局)、番組放送時間(厳密には放送開始時刻及び放送終了時刻)が収録されている。さらに、番組データには、番組を構成するコーナの名称とそのコーナの放送時間と、が更に収録されている。
なお、番組データの収録事項については上記の内容に限定されるものではなく、上記の内容以外の内容が含まれていてもよい。
番組データ用サーバ30は、番組データ提供端末5から送信されてくる番組データを、通信ネットワークN2を介して受信し、受信した番組データを蓄積するものである。この番組データ用サーバ30は、データベースサーバによって構成されている。
なお、番組データ用サーバ30は、本装置10と通信可能な状態で接続されている。本装置10は、共視聴・単独視聴分析に係るデータ処理を実行するに際して番組データ用サーバ30にアクセスし、同サーバに蓄積されている番組データのうち、分析に要する分のデータを抽出する。
具体的に説明すると、本装置10は、分析対象のテレビ番組、並びに当該テレビ番組の放送時間と同じ時間帯に放送された他局のテレビ番組の各々の番組データを抽出し、当該データを取得する。
<番組分析装置の詳細構成>
次に、本装置10の詳細構成について説明する。本装置10は、視聴率調査会社が管理しているコンピュータ(厳密にはパソコン)によって構成されており、CPU、ROMやRAMからなるメモリ、ハードディスクドライブ、入力装置、出力装置及び通信用インタフェースを備えている。
また、本装置10のハードディスクドライブには、コンピュータを番組分析装置として機能させるためのプログラム(以下、番組分析プログラム)が記憶されている。この番組分析プログラムが実行されることにより、本装置10が共視聴・単独視聴分析に係るデータ処理を実行するようになる。
本装置10の構成を機能面から改めて説明すると、本装置10は、図4に示すように、分析条件設定部11、調査データ取得部12、調査データ記憶部13、番組データ取得部14、番組データ記憶部15及び分析実施部16を有する。これらの機能部は、本装置10を構成するハードウェア機器がソフトウェアとしての番組分析プログラムと協働することにより実現される。以下、各機能部について説明する。
(分析条件設定部)
分析条件設定部11は、共視聴・単独視聴分析に係る分析条件を設定しておくものである。
具体的に説明すると、本装置10の操作者が共視聴・単独視聴分析を実施するに際し、本装置10の入力装置を通じて分析条件を入力すると、分析条件設定部11が当該入力操作を受け付け、入力された内容を分析条件として設定する。なお、本実施形態では、分析対象となるテレビ番組(具体的には、当該テレビ番組の放送局、放送年月日及び番組放送時間)等が分析条件として設定されることになっている。
(調査データ取得部)
調査データ取得部12は、調査データ用サーバ20にアクセスし、調査データ用サーバ20に記憶されている調査データのうち、共視聴・単独視聴分析に要する分のデータを抽出し、当該データを取得する。
具体的に説明すると、調査データ取得部12は、分析条件設定部11により設定された分析条件のうち、分析対象のテレビ番組に関する条件(具体的には、当該テレビ番組の放送局、放送年月日及び番組放送時間)を特定する。その後、調査データ取得部12は、特定した分析条件にヒットする調査データを調査データ用サーバ20から抽出する。
より厳密に説明すると、調査データ取得部12は、特定結果に係る放送年月日及び番組放送時間に相当する日時に特定結果に係るテレビ局の番組を視聴していた調査対象者(具体的には、分析対象のテレビ番組を視聴していた調査対象者である世帯の構成員)を割り出す。そして、調査データ取得部12は、割り出した調査対象者の調査データ中、特定結果に係る番組放送時間(すなわち、分析対象のテレビ番組の放送時間)内に生成された調査データを抽出する。
(調査データ記憶部)
調査データ記憶部13は、調査データ取得部12が調査データ用サーバ20から取得した調査データを、調査対象者毎(厳密には、分析対象のテレビ番組を視聴していた調査対象者毎)に記憶しておくものである。なお、本実施形態では、調査データが1分毎に生成されることになっている。このため、調査データ記憶部13は、調査対象者毎の調査データを1分毎に区分けして記憶する。
(番組データ取得部)
番組データ取得部14は、番組データ用サーバ30にアクセスし、番組データ用サーバ30に記憶されている番組データのうち、共視聴・単独視聴分析に要する分のデータを抽出し、当該データを取得する。
具体的に説明すると、番組データ取得部14は、分析条件設定部11により設定された分析条件から分析対象のテレビ番組を特定する。その後、番組データ取得部14は、特定した分析対象のテレビ番組の番組データ、及び分析対象のテレビ番組と同じ年月日かつ同じ時間帯に放送されたテレビ番組の各々の番組データを番組データ用サーバ30から抽出する。
(番組データ記憶部)
番組データ記憶部15は、番組データ取得部14が番組データ用サーバ30から取得した番組データを、テレビ番組毎に記憶しておくものである。
(分析実施部)
分析実施部16は、本装置10の中核的機能をなしており、共視聴・単独視聴分析を実施するものである。この分析実施部16は、共視聴・単独視聴分析において(1)分類・集計処理、(2)視聴率算出処理、(3)比率算出処理、(4)内訳特定処理及び、(5)データ生成処理を実行する。
分類・集計処理は、各世帯が所有するテレビ毎に分析対象となるテレビ番組を視聴した世帯の構成員の数を特定し、その分析対象となるテレビ番組を視聴した世帯を、視聴した構成員の数が複数人の共視聴世帯と、視聴した構成員の数が一人の単独視聴世帯とに分類し、分析対象となるテレビ番組毎に共視聴世帯の数と単独視聴世帯の数とをそれぞれ集計する処理である。
視聴率算出処理は、共視聴世帯と単独視聴世帯とを分類したうえで、共視聴世帯における毎分視聴率及び番組平均視聴率、並びに、単独視聴世帯における毎分視聴率及び番組平均視聴率をそれぞれ算出する処理である。
比率算出処理は、共視聴世帯と単独視聴世帯とを分類したうえで、共視聴世帯と単独視聴世帯との比率を算出する処理である。なお、ここでは、毎分の比率、分析対象番組の放送時間全体における比率のいずれでもよい。また、共視聴世帯の数と単独視聴世帯の数とを比較して比率を算出することに限らず、共視聴毎分視聴率と単独視聴毎分視聴率や、共視聴平均視聴率と単独視聴平均視聴率とを比較することにより比率を算出してもよい。
内訳特定処理は、性別、年齢、続柄等の属性に基づいて構成員を予め設定された区分別に集計して、単独視聴世帯又は共視聴世帯のそれぞれに含まれる構成員の属性を特定する処理(属性特定処理)である。また、共視聴の場合にあっては、構成員同士の組み合わせを、性別、年齢、続柄等の属性に基づいて予め設定された区分別に集計して、共視聴世帯に含まれる構成員同士の組み合わせを特定する処理(組み合わせ特定処理)である。
データ生成処理は、分析結果(共視聴・単独視聴分析の結果)を表示するためのデータを生成する処理である。なお、本実施形態では、データ生成処理において、分析結果に関する報告書の印刷用データ(分析結果表示用データ)が生成されることになっている。
<共視聴・単独視聴分析フローについて>
次に、本装置10による共視聴・単独視聴分析フローの流れ及び手順について図5乃至図13を参照しながら説明する。ちなみに、以下に説明する共視聴・単独視聴分析フローでは、本発明の番組分析方法が採用されている。すなわち、以下の説明は、本発明の番組分析方法に関する内容となっている。さらに付言しておくと、以下に説明する共視聴・単独視聴分析フローの各ステップは、本発明の番組分析方法の構成要素に相当する。
通常、調査対象者は世帯1〜世帯n(nは2以上の自然数)、調査対象者がそれぞれ所有するテレビはTV1〜TVn(nは2以上の自然数)、調査対象者である世帯の構成員は個人1〜個人n(nは2以上の自然数)であるが、以下では、説明を分かり易くするため、世帯数、TV数、構成員数を限定する。すなわち、調査対象者は世帯1〜世帯3とし、世帯1(個人1〜個人3)にはテレビ2台(TV1〜TV2)、世帯2(個人1)にはテレビ1台(TV1)、世帯3(個人1〜個人4)にはテレビ3台(TV1〜TV3)とする。
また、分析対象となるテレビ番組は、ある日の19:00〜19:05の5分間にA放送局にて放送された「番組A」(放送時間5分の番組)と、同時間帯にB放送局にて放送された「番組B」(放送時間5分の番組)とする。
共視聴・単独視聴分析フローは、分析対象となるテレビ番組が放送された日の翌日の所定時刻になった時点で実施される。
共視聴・単独視聴分析フローでは、図5に示すように、先ず、分析条件設定部11による分析条件設定処理が実行される(S101)。
具体的には、本処理S101では、分析対象となるテレビ番組を特定するのに必要な条件(具体的には、放送年月日、番組放送時間及び放送局等)が設定される。また、本処理S101では、分析時間の間隔が設定され、本実施形態では1分間に設定される。
分析条件が設定された後には、分析対象となるテレビ番組に対する共視聴・単独視聴分析に要するデータについて、データ取得・記憶処理が実施される(S102)。
本処理S102では、調査データ取得部12が調査データ用サーバ20に記憶された調査データのうち、該当する放送日の時間帯における各調査対象者(世帯1〜世帯3)の調査データを抽出する。
より詳しく説明すると、調査データ取得部12は、該当する放送日の時間帯(19:00〜19:05)にテレビを視聴している調査対象者を割り出す。これらの手続きは、該当日に放送分の「番組A」と「番組B」の番組放送時間を対象範囲として、所定の時間間隔で(すなわち、1分刻みで)繰り返し実施される。
以上のようにして抽出されて取得された各分の調査データは、調査データ記憶部13によって調査対象者毎に記憶されることとなる。
また、データ取得・記憶処理S102では、番組データ取得部14が番組データ用サーバ30から該当日に放送分の「番組A」と「番組B」に関する番組データを取得する。取得された番組データは、番組データ記憶部15によってテレビ番組毎に記憶されることになる。
データ取得・記憶処理S102が終了した後には、図5に示すように、分析実施部16による各種のデータ処理が実行される。
具体的に説明すると、分析実施部16は、分類・集計処理から開始する(S103)。この分類・集計処理S103では、取得した調査データをもとに、世帯1〜世帯3が所有するテレビ毎に分析対象となる「番組A」と「番組B」を視聴した世帯1〜世帯3の構成員の数を特定し、世帯1〜世帯3を、視聴した構成員の数が複数人の共視聴世帯と、視聴した構成員の数が一人の単独視聴世帯とに分類し、「番組A」と「番組B」の共視聴世帯の数と単独視聴世帯の数とをそれぞれ集計する。
分類・集計処理S103の流れについて図6を参照しながら具体的に説明すると、本処理S103では、まず、分析実施部16は、番組データ記憶部15によって記憶された番組データを読み出すところから開始する(S201)。このときに分析実施部16が読み出す番組データは、該当日に放送分の「番組A」及び「番組B」に関する番組データである。
その後、分析実施部16は、調査データ記憶部13に記憶された調査データを読み出す(S202)。このときに分析実施部16が読み出す調査データは、該当日に放送分の「番組A」又は「番組B」を視聴していた調査対象者(世帯1〜世帯3)の調査データである。なお、「番組A」及び「番組B」の番組放送時間中の1分刻みで生成された調査データが、分析実施部16によって読み出される調査データに相当する。
番組データ及び調査データを読み出した後、分析実施部16は、該当日に放送分の「番組A」又は「番組B」を視聴していた調査対象者について、世帯の構成員(個人)毎にどのテレビでどの番組を視聴していたかを特定する(S203)。
そして、世帯を構成する個人毎にどのテレビでどの番組を視聴していたかを特定した後、テレビ毎(厳密には、そのテレビで放送されている番組毎)に「番組A」又は「番組B」を構成員が複数人で視聴している共視聴と、「番組A」又は「番組B」を構成員が一人で視聴している単独視聴とに分類する(S204)。
例えば、図7に上記S204の処理にて分類された分類結果データの一例を示す。
この図7を参照すると、世帯1のTV1では、19:00〜19:05迄の5分間、個人1と個人2の二人がA放送局(すなわち「番組A」)を一緒に視聴している。そのため、世帯1は、「番組A」(19:00〜19:05)の共視聴世帯として1カウントされる。また、世帯1では、TV2において19:00〜19:02迄の2分間、個人3がB放送局(すなわち「番組B」)を一人で視聴している。そのため、世帯1は、「番組B」(19:00〜19:02)の単独視聴世帯としても1カウントされる。なお、このとき、19:00〜19:02迄の間については、世帯1は「番組A」と「番組B」の両方に1カウントずつされることになる。
また、世帯2(TV1のみ)では、19:01〜19:03迄の2分間、個人1がA放送局(すなわち「番組A」)を一人で視聴している。そのため、世帯2は、「番組A」(19:01〜19:03)の単独視聴世帯として1カウントされる。
また、世帯3のTV1では、19:00〜19:04迄の4分間、個人1と個人2の二人がA放送局(すなわち「番組A」)を一緒に視聴している。そのため、世帯3は、「番組A」(19:00〜19:04)の共視聴世帯として1カウントされる。また、世帯3では、TV2において19:03〜19:05迄の2分間、個人3と個人4の二人がB放送局(すなわち「番組B」)を一緒に視聴している。そのため、世帯3は、「番組B」(19:03〜19:05)の共視聴世帯としても1カウントされる。さらに、世帯3では、TV3において19:00〜19:02迄の2分間、個人3がA放送局(すなわち「番組A」)を一人で視聴している。そのため、世帯3は、「番組A」(19:00〜19:02)の単独視聴世帯としても1カウントされる。なお、このとき、19:00〜19:02迄の間と19:03〜19:04迄の間については、世帯3は「番組A」と「番組B」の両方に1カウントずつされることになる。
なお、ここでは、それぞれのセルに入る局名は調査対象者である世帯を構成する個人別の視聴局である。
なお、本実施形態では、テレビ1台あたりにつき世帯の構成員のうち何人で視聴していたかについて分析し、テレビ毎に「番組A」又は「番組B」を構成員が複数人で視聴している共視聴と、「番組A」又は「番組B」を構成員が一人で視聴している単独視聴とに分類している。そのため、仮に、世帯1において、個人1がTV1で「番組A」を一人で視聴しており、個人2がTV2で「番組A」を一人で視聴している場合、すなわち、世帯1では個人1と個人2が同じテレビ番組「番組A」を視聴している場合であっても、個人1と個人2とが一緒に視聴していないので、世帯1は「番組A」の単独視聴世帯としてカウントすることとなる。
分類・集計処理S103の説明に戻ると、図6に示すように、共視聴と単独視聴とを分類した後、「番組A」、「番組B」の番組毎(厳密には、「A放送局」、「B放送局」の放送局毎)に共視聴世帯としてカウントされた世帯数、単独視聴世帯としてカウントされた世帯数をそれぞれ集計する(S205)。
例えば、図8に上記S205の処理にて集計された集計類結果データの一例を示す。
この図8を参照し、例えば、A放送局(すなわち「番組A」)についてみると、19:00の単独視聴世帯数は世帯3の「1」、19:00の共視聴世帯数は世帯1と世帯3の合計値である「2」、19:01の単独視聴世帯数は世帯2と世帯3の合計値である「2」、19:01の共視聴世帯数は世帯1と世帯3の合計値である「2」、19:02の単独視聴世帯数は世帯2の「1」、19:02の共視聴世帯数は世帯1と世帯3の合計値である「2」・・・等と記録されている。このように、それぞれの番組について、1分毎に共視聴世帯と単独視聴世帯とに分類されてそれぞれ集計された世帯の数が記録されている。
共視聴・単独視聴分析フローの説明に戻ると、図5に示すように、分類・集計処理S103の実行後、分析実施部16は、視聴率算出処理(S104)又は比率算出処理(S105)を実行する。この視聴率算出処理S104は、共視聴世帯と単独視聴世帯それぞれの毎分視聴率及び番組平均視聴率を算出する処理である。また、比率算出処理S105は、共視聴世帯と単独視聴世帯との比率を算出する処理である。
なお、この視聴率算出処理と比率算出処理は、どちらか一方を実行することとしてもよいし、両方とも実行することとしてもよい。
視聴率算出処理S104の流れについて図9を参照しながら具体的に説明すると、本処理S104では、分析実施部16は、まず、番組毎に集計した1分毎の共視聴の世帯数を全世帯数(本実施形態では3世帯)で除算することにより、共視聴の毎分視聴率を番組毎にそれぞれ算出する(S301)。また、番組毎に集計した1分毎の単独視聴の世帯数を全世帯数(本実施形態では3世帯)で除算することにより、単独視聴の毎分視聴率を番組ごとにそれぞれ算出する(S302)。
例えば、図10に上記S301及びS302の処理にて算出された視聴率算出結果データの一例を示す。
この図10を参照し、例えば、A放送局(すなわち「番組A」)についてみると、19:00の単独視聴世帯数は世帯3の「1」であるので(図7、図8)、その「1」を全世帯数の「3」(世帯1〜世帯3)で除算して、19:00の単独視聴毎分視聴率「33.3%」を算出する。一方、19:00の共視聴世帯数は世帯1と世帯3の「2」であるので(図7、図8)、その「2」を全世帯数の「3」(世帯1〜世帯3)で除算して、19:00の共視聴毎分視聴率「66.7%」を算出する。
また、19:01の単独視聴世帯数は世帯2と世帯3の「2」であるので(図7、図8)、その「2」を全世帯数の「3」(世帯1〜世帯3)で除算して、19:01の単独視聴毎分視聴率「66.7%」を算出する。一方、19:01の共視聴世帯数は世帯1と世帯3の「2」であるので(図7、図8)、その「2」を全世帯数の「3」(世帯1〜世帯3)で除算して、19:01の共視聴毎分視聴率「66.7%」を算出する。なお、ここで、同じ時間帯において、単独視聴毎分視聴率と共視聴毎分視聴率との合計が100%以上になるのは、世帯内の複数のテレビを調査しているからである。
視聴率算出処理S104の説明に戻ると、図9に示すように、分析実施部16は、番組毎に共視聴毎分視聴率を合計し、その合計値を番組の放送時間(本実施形態では5分)で除算することにより、共視聴の番組平均視聴率を番組毎にそれぞれ算出する(S303)。また、番組毎に単独視聴毎分視聴率を合計し、その合計値を番組の放送時間(本実施形態では5分)で除算することにより、単独視聴の番組平均視聴率を番組毎にそれぞれ算出する(S304)。
例えば、図11に上記S303及びS304の処理にて算出された視聴率算出結果データの一例を示す。
具体的には、図11(a)には、「番組A」と「番組B」の単独視聴毎分視聴率の合計値及び共視聴毎分視聴率の合計値と、「番組A」と「番組B」の放送時間(分数)とが示されている。また、図11(b)には、そのそれぞれの合計値を放送時間で除算した数値(平均値)が示されている。
例えば、A放送局(すなわち「番組A」)についてみると、単独視聴の合計値は133.3%(33.3%+66.7%+33.3%)であり、その合計値を「番組A」の放送時間の5分で除算して、「番組A」の単独視聴平均視聴率「26.7%」を算出する。また、共視聴の合計値は300.1%(66.7%+66.7%+66.7%+66.7%+33.3%)であり、その合計値を「番組A」の放送時間の5分で除算して、「番組A」の共視聴平均視聴率「60.0%」を算出する。
一方、比率算出処理S105の流れについて図12を参照しながら具体的に説明すると、本処理S105では、分析実施部16は、まず、番組毎の毎分の共視聴世帯数と単独視聴世帯数とを比較して、共視聴と単独視聴の毎分の比率を算出する(S401)。例えば、図8を参照して、A放送局(すなわち「番組A」)の19:00についてみると、共視聴世帯数は「2」、単独視聴世帯数は「1」であるので、共視聴と単独視聴の毎分比率は、2:1となる。
毎分比率を算出すると、次に、番組毎の毎分比率を合計してその合計値を番組の放送時間(本実施形態では5分)で除算することにより、共視聴と単独視聴の番組平均比率を算出する(S402)。例えば、図8を参照して、A放送局(すなわち「番組A」)の共視聴と単独視聴の番組平均比率についてみると、共視聴世帯数は「9」、単独視聴世帯数は「4」であるので、共視聴と単独視聴の番組平均比率は、9:4となる。なお、ここでは、母数となる数字が少ないので、放送分数により除算することは省略した。
なお、本実施形態では、共視聴世帯と単独視聴世帯の世帯数で比較したが、共視聴と単独視聴の視聴率で比較してもよい。
共視聴・単独視聴分析フローの説明に再び戻ると、図5に示すように、視聴率算出処理S104及び/又は比率算出処理S105の実行後、分析実施部16は、内訳特定処理を実行する(S106)。
本処理S106においては、性別、年齢、続柄等の属性に基づいて世帯の構成員(個人)を予め設定された区分別に集計して、単独視聴世帯又は共視聴世帯のそれぞれに含まれる構成員の属性を特定する。また、共視聴の場合にあっては、構成員同士の組み合わせを、性別、年齢、続柄等の属性に基づいて予め設定された区分別に集計して、共視聴世帯に含まれる構成員同士の組み合わせを特定する。
内訳特定処理S106の流れについて図13を参照しながら具体的に説明すると、本処理S106では、まず、分析実施部16は、世帯の構成員である個人毎に性別、年齢を特定し(S501)、続柄を特定する(S502)。さらに共視聴世帯の場合は(S503:YES)、番組ごとにその共視聴世帯に含まれる構成員同士の属性の組み合わせを特定する(S504)。
例えば、男女の組み合わせ(性別)、20〜34歳と50際以上の組み合わせ(年齢別)、母と長女の組み合わせ(続柄)等、共視聴に含まれる組み合わせを特定する。
共視聴・単独視聴分析フローの説明に再び戻ると、図5に示すように、内訳特定処理S106の実行後、分析実施部16は、データ生成処理を実行する(S107)。本処理S107において、分析実施部16は、該当日の放送分の「番組A」と「番組B」を分析対象として行った共視聴・単独視聴分析の結果を表示するためのデータとして、分析結果表示用データを生成する。
分析結果表示用データは、例えば、共視聴と単独視聴とが比較できる表やグラフ、共視聴や単独視聴の内訳を示す表やグラフを表示させる等、分析結果を利用者に見易く表示させるものである。また、複数の番組を、共視聴の視聴率と単独視聴の視聴率ごとにそれぞれ順位付けやランク付けした表やグラフを表示させるものであってもよい。
以上までに説明してきた一連の処理が終了した後、データ生成処理S107にて生成された分析結果表示用データに基づいて不図示のプリンタが印刷処理を実行する(S108)。これにより、該当日に放送分の「番組A」と「番組B」について行った共視聴・単独視聴分析の分析結果が報告書として出力されるようになる。
<共視聴・単独視聴分析の分析結果について>
次に、上述した共視聴・単独視聴分析フローによって得られる分析結果の表示例、つまり、当該分析結果の報告書の記載例について図14乃至図18を参照しながら説明する。
なお、以下に説明する分析結果の表示例(報告書の記載例)は、あくまでも一例に過ぎず、様式や記載項目、デザインについては、本発明の趣旨を逸脱しない限り、任意に設定することが可能である。
以下、関東地区にて、2015年4月27日(月)19:00〜19:54の時間帯において、A放送局にて放送されたテレビ番組「世界SSS!」を分析対象番組とし、当該番組について共視聴・単独視聴分析を行った分析結果に関する報告書を、一例として説明する。
なお、本実施形態の報告書に記載されている「パーソナル視聴」とは単独視聴を意味し、「ファミリー視聴」とは共視聴を意味する。
また、「視聴条件」とは、分析対象番組の全放送時間中、何分以上視聴した場合に視聴者としてカウントするかを示すものであり、本実施形態では、「視聴条件:1/3」としている。すなわち、分析対象番組である「世界SSS!」は54分番組であるので、その1/3以上の時間、つまり18分以上視聴した調査対象者を当該番組の視聴者としてカウントすることとする。なお、この視聴条件は番組毎に任意に設定可能である。
図14は、調査対象者である世帯全体の中で単独視聴世帯数と共視聴世帯数とを対比した割合を示すと共に、その単独視聴(パーソナル視聴)の内訳を表形式で示すものである。ここでの表では、番組名、期間、放送局、曜日、放送開始時間、放送分数、放送回数等の基本情報と共に、分析結果である判定視聴人数「1.9人」、単独視聴と共視聴との割合「48.3:51.7」、予め設定された性・年齢別の区分別の構成割合に関する情報が含まれている。なお、判定視聴人数とは、この分析において1世帯あたりの平均視聴人数を示すものである。
ここでは、例えば、男50歳以上と女35〜49歳の属性の視聴者が多いことがわかる(共に「10.0%」)。なお、男女13〜19歳の蘭に記載されている「*」は、ほぼ0%という意味である。
図15は、調査対象者である世帯全体の中で単独視聴世帯数と共視聴世帯数とを対比した割合を示すと共に、その共視聴(ファミリー視聴)の内訳、すなわち、複数人で視聴した場合にどのような組み合わせで視聴したかを表形式で示すものである。ここでの表では、番組名、期間、放送局、曜日、放送開始時間、放送分数、放送回数等の基本情報と共に、分析結果である判定視聴人数「1.9人」、単独視聴と共視聴との割合「48.3:51.7」に加え、さらに、共視聴の組み合わせの割合についての情報が含まれている。
ここでは、例えば、中高生と父母の組み合わせで視聴した割合は共視聴全体の中で「11.7%」、夫婦の組み合わせで視聴した割合は共視聴全体の中で「8.2%」等ということがわかる。
図16は、単独視聴と共視聴との割合を見易くグラフに表示したものである。具体的には、単独視聴世帯(パーソナル視聴)は48.3%であり、共視聴世帯(ファミリー視聴)は51.7%であることをグラフによって見易く表示しており、この報告書を見れば「世界SSS!」は、単独視聴の世帯よりも共視聴の世帯の方がやや多いということを一目で把握することができる。
図17は、図14に示す単独視聴の内訳(性・年齢別)、及び、図15に示す共視聴の内訳(組み合わせ)を見易くグラフとして表示したものである。このようにグラフ化したことにより、属性や組み合わせを一目で対比することができる。
図18は、「世界SSS!」を含めた他のテレビ番組を、共視聴率の高い順、単独視聴率の高い順ごとにそれぞれ並べた表である。このような表にすることにより、どのような番組が共視聴率が高いか、又は単独視聴率が高いかについて分析することができる。例えば、本実施形態では、共視聴率の第1位、第2位と、単独視聴率の第1位、第2位とは異なるテレビ番組であることが読み取れる。
以上までに本発明の番組分析装置及び番組分析方法の構成例について説明してきたが、上記の実施形態は、本発明の具体的構成の一つに過ぎず、他の構成例(バリエーション)が考えられる。
例えば、本実施形態では、テレビ1台あたりにつき世帯の構成員のうち何人で視聴していたかについて分析し、テレビ毎に「番組A」又は「番組B」を構成員が複数人で一緒に視聴している共視聴と、「番組A」又は「番組B」を構成員が一人で視聴している単独視聴とに分類している。一方、世帯の構成員が異なるテレビで同じ番組を視聴している場合も、世帯全体としては同じ番組を複数人で視聴していることになるので、共視聴に含めることとしてもよい。この場合であれば、仮に、世帯1において、個人1がTV1で「番組A」を一人で視聴しており、個人2がTV2で「番組A」を一人で視聴している場合も、世帯全体としては個人1と個人2の二人が視聴していることになるので、世帯1は「番組A」の共視聴世帯としてカウントすることとなる。
さらに、他の一例を挙げれば、属性には職業等の人口統計学的属性(デモグラフィック)も含め、当該属性別に集計してもよい。また、心理学的属性(サイコグラフィック)を用いてもよい。例えば、調査対象者の視聴行動(具体的には、テレビを観る時間帯等)別に集計してもよく、あるいは調査対象者の嗜好(具体的には、好きなテレビ番組のジャンル等)別に集計してもよい。また、あるテレビ番組について集計する際に、当該あるテレビ番組の視聴経験の有無に分けて集計してもよい。
1 番組分析システム
2 チャンネルセンサ
3 個人特定器
4 オンラインメータ
5 番組データ提供端末
10 本装置(番組分析装置)
11 分析条件設定部
12 調査データ取得部
13 調査データ記憶部
14 番組データ取得部
15 番組データ記憶部
16 分析実施部
20 調査データ用サーバ
30 番組データ用サーバ
C 分析依頼者
N1,N2 通信ネットワーク

Claims (8)

  1. 調査対象者となる世帯がどの番組をいつ視聴、聴取又は閲覧したのかを示すデータであって、前記世帯の構成員のうち誰がどの受像機でどの番組を視聴、聴取又は閲覧したのかを示す情報と、前記構成員の属性を示す属性情報とを含む調査データを、前記調査対象者毎に記憶する調査データ記憶部と、
    番組の名称及び該番組の放送時間を示す番組放送時間を含む番組データを、前記番組毎に記憶する番組データ記憶部と、
    前記調査データ記憶部から読み出した前記調査データ、及び、前記番組データ記憶部から読み出した前記番組データに基づいて、ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記調査対象者の数に関する分析を実施する分析実施部と、を有し、
    該分析実施部は、前記分析において、
    前記受像機毎に前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記構成員の数を特定し、前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記世帯を、前記構成員の数が一人の単独視聴世帯と前記構成員の数が複数人の共視聴世帯とに分類する分類処理と、
    前記ある番組について前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数とをそれぞれ集計する集計処理と、
    前記ある番組ごとに毎分又は放送時間内の前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数との比率を算出する比率算出処理と、
    前記単独視聴世帯及び前記共視聴世帯に関する分析結果を提示するためのデータを生成するデータ生成処理と、
    を実行し、
    前記データ生成処理では、前記分析実施部が、前記比率算出処理で算出した前記単独視聴世帯の数の比率及び前記共視聴世帯の数の比率のそれぞれと、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯の前記構成員の属性に関連する分析結果と、を合わせて提示することを特徴とする番組分析装置。
  2. 調査対象者となる世帯がどの番組をいつ視聴、聴取又は閲覧したのかを示すデータであって、前記世帯の構成員のうち誰がどの番組を視聴、聴取又は閲覧したのかを示す情報と、前記構成員の属性を示す属性情報とを含む調査データを、前記調査対象者毎に記憶する調査データ記憶部と、
    番組の名称及び該番組の放送時間を示す番組放送時間を含む番組データを、前記番組毎に記憶する番組データ記憶部と、
    前記調査データ記憶部から読み出した前記調査データ、及び、前記番組データ記憶部から読み出した前記番組データに基づいて、ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記調査対象者の数に関する分析を実施する分析実施部と、を有し、
    該分析実施部は、前記分析において、
    前記世帯毎に前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記構成員の数を特定し、前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記世帯を、前記構成員の数が一人の単独視聴世帯と前記構成員の数が複数人の共視聴世帯とに分類する分類処理と、
    前記ある番組について前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数とをそれぞれ集計する集計処理と、
    前記ある番組ごとに毎分又は放送時間内の前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数との比率を算出する比率算出処理と、
    前記単独視聴世帯及び前記共視聴世帯に関する分析結果を提示するためのデータを生成するデータ生成処理と、
    を実行し、
    前記データ生成処理では、前記分析実施部が、前記比率算出処理で算出した前記単独視聴世帯の数の比率及び前記共視聴世帯の数の比率のそれぞれと、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯の前記構成員の属性に関連する分析結果と、を合わせて提示することを特徴とする番組分析装置。
  3. 前記分析実施部は、前記ある番組毎に毎分の前記単独視聴世帯の数を前記調査対象者となる全世帯の数で除算した単独視聴毎分視聴率と、前記ある番組毎に毎分の前記共視聴世帯の数を前記調査対象者となる全世帯の数で除算した共視聴毎分視聴率と、を算出する視聴率算出処理をさらに実行し、
    前記データ生成処理で、前記分析実施部が、前記視聴率算出処理に基づく算出結果に応じた情報を提示することを特徴とする請求項1又は2に記載の番組分析装置。
  4. 前記視聴率算出処理で、前記分析実施部が、前記ある番組毎に前記単独視聴毎分視聴率を合計してその合計値を前記ある番組の放送時間数で除算した単独視聴平均視聴率と、前記ある番組毎に前記共視聴毎分視聴率を合計してその合計値を前記ある番組の放送時間数で除算した共視聴平均視聴率と、を算出することを特徴とする請求項3に記載の番組分析装置。
  5. 記分析実施部は、前記属性情報に基づいて前記構成員を予め設定された区分別に集計して、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯のそれぞれに含まれる前記構成員の属性を特定する属性特定処理をさらに実行することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の番組分析装置。
  6. 記分析実施部は、前記共視聴世帯に含まれる構成員同士の組み合わせを、前記属性情報に基づいて予め設定された区分別に集計して、前記共視聴世帯に含まれる構成員同士の組み合わせを特定する組み合わせ特定処理をさらに実行することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の番組分析装置。
  7. コンピュータが、調査対象者となる世帯がどの番組をいつ視聴、聴取又は閲覧したのかを示すデータであって、前記世帯の構成員のうち誰がどの受像機でどの番組を視聴、聴取又は閲覧したのかを示す情報と、前記構成員の属性を示す属性情報とを含む調査データを、前記調査対象者毎に記憶することと、
    コンピュータが、番組の名称及び該番組の放送時間を示す番組放送時間を含む番組データを、前記番組毎に記憶することと、
    コンピュータが、読み出した前記調査データ及び前記番組データに基づいて、ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記調査対象者の数に関する分析を実施することと、を有し、
    コンピュータは、前記分析において、
    前記受像機毎に前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記構成員の数を特定し、前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記世帯を、前記構成員の数が一人の単独視聴世帯と前記構成員の数が複数人の共視聴世帯とに分類する分類処理と、
    前記ある番組について前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数とをそれぞれ集計する集計処理と、
    前記ある番組ごとに毎分又は放送時間内の前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数との比率を算出する比率算出処理と、
    前記単独視聴世帯及び前記共視聴世帯に関する分析結果を提示するためのデータを生成するデータ生成処理と、
    を実行し、
    コンピュータは、前記データ生成処理において、前記比率算出処理で算出した前記単独視聴世帯の数の比率及び前記共視聴世帯の数の比率のそれぞれと、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯の前記構成員の属性に関連する分析結果と、を合わせて提示することを特徴とする番組分析方法。
  8. コンピュータが、調査対象者となる世帯がどの番組をいつ視聴、聴取又は閲覧したのかを示すデータであって、前記世帯の構成員のうち誰がどの番組を視聴、聴取又は閲覧したのかを示す情報と、前記構成員の属性を示す属性情報とを含む調査データを、前記調査対象者毎に記憶することと、
    コンピュータが、番組の名称及び該番組の放送時間を示す番組放送時間を含む番組データを、前記番組毎に記憶することと、
    コンピュータが、読み出した前記調査データ及び前記番組データに基づいて、ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記調査対象者の数に関する分析を実施することと、を有し、
    コンピュータは、前記分析において、
    前記世帯毎に前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記構成員の数を特定し、前記ある番組を視聴、聴取又は閲覧した前記世帯を、前記構成員の数が一人の単独視聴世帯と前記構成員の数が複数人の共視聴世帯とに分類する分類処理と、
    前記ある番組について前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数とをそれぞれ集計する集計処理と、
    前記ある番組ごとに毎分又は放送時間内の前記単独視聴世帯の数と前記共視聴世帯の数との比率を算出する比率算出処理と、
    前記単独視聴世帯及び前記共視聴世帯に関する分析結果を提示するためのデータを生成するデータ生成処理と、
    を実行し、
    コンピュータは、前記データ生成処理において、前記比率算出処理で算出した前記単独視聴世帯の数の比率及び前記共視聴世帯の数の比率のそれぞれと、前記単独視聴世帯又は前記共視聴世帯の前記構成員の属性に関連する分析結果と、を合わせて提示することを特徴とする番組分析方法。
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