JP6623547B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
ところで、ある申請を行うに際し、その申請が許可されるために、ある文書カテゴリに属する文書の提出が必要とされるような場合において、過去の申請の結果から、新たな申請に必要とされる文書カテゴリに該当する文書として提出すれば、前記申請が認められる蓋然性を有する文書を特定することが、新たな申請の手続きを簡易するためには必要となる場合がある。
このような場合において従来の文書検索システムを用いると、過去の申請において提出された文書に用いられるキーワードや文書の属性を、ユーザーが予め知らなければ、適当な文書を検索することができず、新たな申請の簡易化が行えない場合があった。
本発明は、新たな申請に必要とされる文書カテゴリに該当する文書として提出すれば、その申請が認められる蓋然性を有する文書を特定することにより、新たな申請の簡易化を可能とするようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
輸出入における通関手続きは、一般的に荷主が通関業者・フォワーダーに対して作業を依頼して実施されるケースが多い。通関業者においては、荷主から依頼される大量の通関手続きを確実かつ迅速に行う必要がある。また、近年、輸出入における手続きを効率的に処理するために、NACCSと呼ばれる情報通信システムを介した手続きが利用され、電子的な手続きの推進が図られている。なお、NACCS(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)とは、入出港する船舶・航空機及び輸出入貨物について、税関や関係行政機関に対する手続きや関連する民間業務をオンラインで処理するシステムである。
NACCSによる通関手続きの1つにMSX業務がある。MSX業務(申告添付登録業務)とは、通関申請に対して必要な書類(文書カテゴリ)をそろえてNACCSに登録する業務である。
NACCSによりMSX業務を実施することで、フォワーダーは効率的に手続きを実施することが期待されるが、文書の電子化にともない、必要な文書カテゴリに該当する文書を入手しなければならない。
本実施の形態は、MSX業務等における申請において、過去の申請情報を利用した文書管理に用いられるものである。
申請情報保管モジュール110は、申請登録モジュール105、類似申請評価モジュール120、申請処理システム140と接続されており、申請処理システム140から申請可否/理由109を受け取る。申請情報保管モジュール110は、過去の申請に対して要求された文書カテゴリ、その文書カテゴリに該当する文書に関する情報、その申請の結果、を対応付けて記憶する。なお、文書カテゴリとは、ある文書集合によって満たされる目的、又は必要な文書の種類をいう。例えば、申請処理において提示される書類(「製品概要が分かるもの」、「減免関係書類」)等が該当する。
また、申請情報保管モジュール110は、過去の申請に関する情報を含めて記憶してもよい。「申請に関する情報」として、内容が類似した過去の申請を検索する際の検索項目として用いられるもので、例えば、申請属性107があり、具体的には、「(通関申請する)商品名」、「輸出国」、「輸送方法」等の項目が該当する。「文書に関する情報」として、文書自体(文書そのもの)に加え、その文書へのリンク等を含めてもよい。例えば、文書へのリンクとして、その文書(情報資源)の場所を指し示す記述であるURI(Uniform Resource Identifier、なお、URL:Uniform Resource Locatorを含む)、又は、文書名等であってもよい。
申請情報保管モジュール110が記憶する「申請の結果」には、許可と不可(不許可、拒否)がある。なお、申請の結果として、いずれか一方を記憶するようにしてもよい。例えば、申請が不可である場合の文書に関しては推薦されないので、許可された結果だけを保持してもよい。
また、類似申請評価モジュール120は、新規申請103に関する情報と申請情報保管モジュール110に記憶された申請に関する情報との類似度(以下、類似スコアともいう)を用いて、類似する申請を対象とする申請として特定するようにしてもよい。ここで「類似度」は、例えば、新規申請103の申請属性107と申請情報保管モジュール110内の過去の申請の属性を比較することによって算出する。具体的には、両者の申請(新規申請103と過去の申請)における同じ属性の数、又は割合等が該当する。そして、その類似度が予め定められた閾値より多い又は以上である場合に、その両者の申請は類似していると判断する。
そして、関連文書判定モジュール115は、類似申請評価モジュール120によって特定された申請に対応付けられた文書カテゴリに該当する文書から、新規申請103に対して要求された文書カテゴリ(必要文書カテゴリセット113)に該当する文書を特定する。申請が許可であるものの文書カテゴリに該当する文書内から、新たな申請に適応する文書を特定すること、申請が不可であるものの文書カテゴリに該当する文書を、不可となったことを示す警告が必要な文書として特定すること、のいずれか一方又はその組み合わせを含む。
また、関連文書判定モジュール115は、類似申請評価モジュール120が算出した類似度を用いて、新規申請103に対して要求された文書カテゴリに該当する文書を特定するようにしてもよい。例えば、文書に対応付けられた新規申請103に類似する申請(一般的には複数であるが、1つであってもよい)の類似度を加算して、文書の関連度(以下、関連スコアともいう)を算出し、この関連度が予め定められた閾値より多い又は以上である場合に、関連文書表示モジュール130による表示対象の文書であると判断する。
また、関連文書表示モジュール130が表示する文書に関する情報は、その文書へのリンク(参照)を含むようにしてもよい。さらに、その文書へのリンクは、最新版の文書へリンクされるものであってもよい。最新版の文書であるか否かを判断するために、文書保管モジュール125内の文書を版管理するようにしてもよい。版管理とは、文書について、複数回の編集が行われ、その都度版を重ねて管理(変更履歴を管理)するものであり、ここでは、リンク先の文書は、最新版の文書となるようにしている。つまり、文書が変更されても(版が重ねられても)、リンク先は、変更前の文書ではなく、最新版(変更後)の文書であり、リンク先を変更する必要がない。
また、関連文書表示モジュール130は、過去の失敗した申請に基づき、犯しやすい失敗を表示するようにしてもよい。
文書登録モジュール135は、文書保管モジュール125、関連文書表示モジュール130、申請処理システム140、申請者用端末150と接続されており、申請者用端末150からの文書登録133の指示を受け付け、その指示にしたがって申請処理システム140に文書137を渡し、その文書137、文書登録133の指示等を文書保管モジュール125に記憶させる。なお、文書登録133の指示は、申請処理システム140からの必要文書カテゴリセット113にしたがって提出しなければならない文書を登録するためのものである。文書137が既に文書保管モジュール125に存在する文書である場合、文書登録モジュール135は文書保管モジュール125から文書137を取得し申請処理システム140へ提出(送信)する。
情報処理装置100、申請処理システム140、申請者用端末150A、申請者用端末150B、申請者用端末150C、文書管理装置260は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。文書管理装置260は、文書データベースとしての機能を有し、文書登録133の対象となる文書が記憶されており、情報処理装置100に文書を渡す。また、情報処理装置100の文書保管モジュール125を文書管理装置260としてもよい。また、情報処理装置100と申請処理システム140を一体として形成してもよい。
この図3に示す処理例は、申請者152の操作に応じて、申請者用端末150と申請処理システム140との間に行われる処理の概要を示したものである。この処理例は、情報処理装置100を用いない例(従来例)を示している。
Step302では、申請者152の操作によって、申請者用端末150から申請処理システム140への申請Aを行う。
Step304では、申請処理システム140が申請者用端末150に対して、その申請Aに対応した必要書類の提示を行う。ここでは、文書カテゴリのセット320が提示される。文書カテゴリとして、具体的には、「XXを示すもの」、「YYを証明するもの」、「ZZ許可書」等がある。なお、文書カテゴリのセット320には、文書カテゴリが1つ以上であればよい。
Step306では、申請者152の操作によって、申請者用端末150は、文書カテゴリのセット320に該当する文書310(必要書類)の獲得を行う。つまり、前述の例では、「XXを示すもの」に該当する文書310、「YYを証明するもの」に該当する文書310、「ZZ許可書」に該当する文書310等を、文書管理装置260から収集する。
Step308では、申請者152の操作によって、申請者用端末150から申請処理システム140へ、Step306で該当した文書310を添付した申請Bを行う。
Step310では、申請処理システム140は申請者用端末150に対して、Step308で行われた申請Bに対する可否の通知を行う。
申請履歴テーブル400は、No.欄412、商品欄414、国欄416、方法欄418、支払欄420、文書カテゴリA欄432、文書カテゴリB欄434、文書カテゴリC欄436、文書カテゴリD欄438、文書カテゴリE欄440、可否欄452、理由欄454を有している。
申請属性410(申請属性107に該当)として、No.欄412、商品欄414、国欄416、方法欄418、支払欄420を有している。文書カテゴリセット430(必要文書カテゴリセット113に該当)として、文書カテゴリA欄432、文書カテゴリB欄434、文書カテゴリC欄436、文書カテゴリD欄438、文書カテゴリE欄440を有している。可否450(申請可否/理由109に該当)として、可否欄452、理由欄454を有している。
例えば、申請履歴テーブル400のNo.1の文書カテゴリB欄434は、文書管理装置260内の文書474を指し示すリンクを記憶しており、No.1の文書カテゴリD欄438は、文書管理装置260内の文書482を指し示すリンクを記憶しており、No.2の文書カテゴリB欄434は、文書管理装置260内の文書478を指し示すリンクを記憶している。
情報処理装置100は、図3の例に示した申請における一連の処理内容を取得して、申請履歴テーブル400のNo.7を生成する。
例えば、申請者152の操作によって申請者用端末150が申請内容(属性)510を申請した。その申請内容(属性)510は、商品:DxxxCxxxxx、国:中国、方法:Air、支払:有償の申請A(Step302に相当)である。この申請内容(属性)510から、申請履歴テーブル400のNo.7の行における商品欄414に「DxxxCxxxx」を記憶し、国欄416には「中国」を記憶し、方法欄418には「Air」を記憶し、支払欄420には「有償」を記憶する。
そして、申請処理システム140からの要求(Step304に相当)は、提示文書群520として、文書カテゴリA、文書カテゴリB、文書カテゴリEが必要であるとする。
次に、カテゴリAとして文書572、カテゴリBとして文書574、カテゴリEとして文書576を取得し(Step306に相当)、これらの文書群が申請処理システム140に申請され(Step308に相当)、そして、「可」の通知580が行われた(Step310に相当)。
ここで、申請処理システム140に申請(Step308に相当)された文書572(文書カテゴリAに該当する文書)、文書574(文書カテゴリBに該当する文書)、文書576(文書カテゴリEに該当する文書)から、申請履歴テーブル400のNo.7の行における文書カテゴリA欄432、文書カテゴリB欄434、文書カテゴリE欄440にそれらの文書へのリンクを記憶し、通知580から可否欄452に「〇(可)」を記憶する。
申請履歴テーブル400内の灰色を付したNo.4の商品602、No.5の商品604、No.6の商品606、No.2の国608、No.3の国610、No.6の国612、No.5の方法614、No.5の支払616、No.6の支払618は、今回の申請内容(属性)510と同じ属性値を有している欄(過去の申請の属性値を記憶している欄)を示している。
申請処理システム140から必要文書カテゴリ620として、文書カテゴリA、文書カテゴリB、文書カテゴリEが要求された。そして、類似申請評価モジュール120、関連文書判定モジュール115による処理が行われ、文書カテゴリAに該当する文書として文書572、文書カテゴリBに該当する文書として文書574、文書カテゴリEに該当する文書として文書576を、関連文書表示モジュール130は提示する。
Step632 今回の申請(申請内容(属性)510)と申請履歴(申請履歴テーブル400)の各過去申請(商品欄414、国欄416、方法欄418、支払欄420)の各属性値における類似スコア(LS)を算出する。LS関数は、両者の申請における同じの属性の数を計数する。申請履歴テーブル400の各行におけるNo.4の商品602〜618の数が該当する。具体的には、以下のようになる。
LS(過去申請No.1,今回申請)=0
LS(過去申請No.2,今回申請)=1
LS(過去申請No.3,今回申請)=1
LS(過去申請No.4,今回申請)=1
LS(過去申請No.5,今回申請)=3
LS(過去申請No.6,今回申請)=3
Step634 各過去申請の類似スコアを基に類似申請を取得する。ここでは、LS>=2を類似申請とする。
類似申請={過去申請No.5,過去申請No.6}
Step642 今回申請で必要な文書カテゴリ(文書カテゴリA、文書カテゴリB、文書カテゴリE)毎に、類似申請で使用された文書の関連スコア(RS)を算出する。具体的には、類似申請に用いられた文書毎に、その類似申請の類似スコアを加算する。例えば、文書476は、類似申請である申請No.5、申請No.6で用いられているので、申請No.5の類似スコア:3と、申請No.6の類似スコア:3を加算して、関連スコア:6を算出する。
・文書カテゴリAについて、以下のように算出する。
RS(文書476(DCマニュアル.pdf))=6
RS(文書480(DCパンフレット.pdf))=3
・文書カテゴリB、文書カテゴリEについても、同様に関連スコアを算出する。
Step644 各文書の関連スコアを基に関連文書を提示する。ここでは、RS>=5を関連文書とする。
(1)類似スコア(LS)
類似スコアとは、過去申請の申請属性が、今回申請の申請属性とどの程度近いかを表すスコアである。
本実施の形態では、値が一致する申請属性の数を類似スコアとしている。属性によって類似とみなす影響度が異なる(例えば、“商品属性は類似への影響が高い”など)ため、例えば、式(1)に示すように属性毎に係数(重み付け)を設けて加算してもよい。
関連スコアとは、文書が、今回申請の文書カテゴリに必要な文書とどの程度関連があるかを表すスコアである。
本実施の形態では、新規の申請に類似する過去の申請が使用した文書は関連が高いとみなし、その文書が使用された申請の類似スコアの総和を関連スコアとしている。例えば、式(2)に示すように類似スコアを用いて算出する。
さらに、申請不可の理由によって、重み付けの値を定めるようにしてもよい。例えば、「その文書は要求した文書カテゴリには該当しない」という理由の場合は、重み付けを低く(0以下を含む)してもよいし、「その文書は期限切れ」という理由の場合は、最新版の文書であれば許可される可能性があるため、比較的高くしてもよい。なお、この「比較的高い」とは、申請が許可された場合の重み付けよりは低いが、前述の「その文書は要求した文書カテゴリには該当しない」という理由の場合よりも高い重み付けとなるようにしたものである。
ステップS704からステップS714までの処理は、類似申請の取得処理750に該当する。
ステップS720からステップS726までの処理は、関連文書の算出処理760に該当する。
ステップS702では、申請登録モジュール105は、申請情報保管モジュール110及び申請処理システム140に新規申請103を登録する。
ステップS704では、類似申請評価モジュール120は、申請情報保管モジュール110の過去申請集合を取得する。
ステップS706からステップS714までの処理は、ステップS704で取得した過去申請集合内の過去申請の1件毎に処理を行う。全ての過去申請について処理を行ったら、ステップS716へ進む。
ステップS708では、類似申請評価モジュール120は、申請の属性を基に過去申請に対する今回申請との類似度(類似スコア)を算出する。
ステップS710では、類似スコアから類似申請と判定されたか否かを判断し、判定された場合はステップS712へ進み、それ以外の場合はステップS714へ進む。
ステップS712では、類似申請評価モジュール120は、過去申請と類似度のセットを類似申請集合に追加する。
ステップS718からステップS728までの処理は、ステップS716で取得した文書カテゴリセット内の文書カテゴリの1件毎に処理を行う。全ての文書カテゴリについて処理を行ったら、ステップS730へ進む。
ステップS720からステップS724までの処理は、類似申請の取得処理750で作成した類似申請集合内の類似申請の1件毎に処理を行う。全ての類似申請について処理を行ったら、ステップS726へ進む。
ステップS722では、関連文書判定モジュール115は、類似申請で対象の文書カテゴリとして使用した文書に対して、関連スコアを加算する。
ステップS726では、関連度の高い文書を、対象の文書カテゴリの関連文書とする。
ステップS732では、表示された関連文書を基に、ユーザー(申請者152)の操作にしたがって、文書登録モジュール135に対して文書を登録(文書登録133)する。
ステップS734からステップS740までの処理は、ステップS732で登録された文書毎に処理を行う。全ての文書について処理を行ったら、処理を終了する(ステップS799)。
ステップS736では、対象となっている文書が文書保管モジュール125に未登録であるか否かを判断し、未登録である場合はステップS738へ進み、それ以外の場合はステップS740へ進む。
ステップS738では、文書登録モジュール135は、文書保管モジュール125に文書を登録する。
図8は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
申請者用端末150の表示装置には申請履歴管理画面800が表示されている。申請履歴管理画面800には、申請履歴テーブル810、新規申請ボタン840が表示されている。
申請履歴テーブル810は、申請履歴テーブル400の内容(過去の申請内容)を表示しており、商品欄814、国欄816、方法欄818、支払欄820、可否欄822、理由欄824、文書カテゴリ欄826を有している。文書カテゴリ欄826は、文書カテゴリA欄828、文書カテゴリB欄830、文書カテゴリC欄834、文書カテゴリD欄836、文書カテゴリE欄838を有している。
商品欄814は、その申請における商品を表示している。国欄816は、その申請における国を表示している。方法欄818は、その申請における方法を表示している。支払欄820は、その申請における支払を表示している。可否欄822は、その申請の結果(可否)を表示している。理由欄824は、その申請の結果の理由を表示している。文書カテゴリ欄826は、文書カテゴリを表示している。文書カテゴリA欄828は、文書カテゴリA(商品概要に関する書類)に該当する文書へのリンクを表示している。文書カテゴリB欄830は、文書カテゴリB(化学物質審査に関する書類)に該当する文書へのリンクを表示している。文書カテゴリC欄834は、文書カテゴリC(関税に関する書類)に該当する文書へのリンクを表示している。文書カテゴリD欄836は、文書カテゴリD(運送承認に関する書類)に該当する文書へのリンクを表示している。文書カテゴリE欄838は、文書カテゴリE(外為法に関する書類)に該当する文書へのリンクを表示している。
文書管理装置260は、文書862、文書864、文書866、文書868、文書870を記憶している。
申請履歴テーブル810の1行目の文書カテゴリA欄828は、文書862を指し示しており、2行目の文書カテゴリA欄828は、文書862を指し示しており、3行目の文書カテゴリA欄828は、文書862を指し示しており、4行目の文書カテゴリA欄828は、文書864と文書868を指し示しており、5行目の文書カテゴリA欄828は、文書864と文書868を指し示しており、6行目の文書カテゴリA欄828は、文書866と文書870を指し示している。
申請者152の操作によって、新規申請ボタン840が選択されたとする。図9の例に示す新規申請画面900を申請者用端末150の表示装置に表示する。
新規申請画面900には、商品指定欄910、国指定欄920、方法指定欄930、支払指定欄940、申請登録ボタン950が表示されている。申請者152の操作によって、新規申請の属性を指定するためのものである。
商品指定欄910は、商品を指定するためのものである。国指定欄920は、国を指定するためのものである。方法指定欄930は、方法を指定するためのものである。支払指定欄940は、支払を指定するためのものである。
商品指定欄910等に記入された属性によって申請を行う場合は、申請者152の操作によって、申請登録ボタン950が選択される。申請登録ボタン950が選択された場合、図10の例に示す申請履歴管理画面800を申請者用端末150の表示装置に表示する。
図10の例に示す申請履歴テーブル810は、図8の例に示した申請履歴テーブル810に新規申請行1010の1行を追加したものである。新規申請行1010には、図9の例に示した新規申請画面900によって指定された属性が記入されている。つまり、新規申請行1010の商品欄814には、「DxxxCxxxx」を表示し、国欄816には、「中(中国)」を表示し、方法欄818には、「Air」を表示し、支払欄820には、「無償」を表示し、可否欄822、理由欄824、文書カテゴリ欄826は空白である。
この後、この新規の申請が申請処理システム140に渡される。そして、申請処理システム140から、その申請に対して、文書カテゴリを指定して、その文書カテゴリに該当する文書が要求(必要文書カテゴリセット113)される。必要文書カテゴリセット113を受け取った後の申請履歴管理画面800を、図11の例に示す。
前述の申請に対して、申請処理システム140から文書カテゴリA、文書カテゴリB、文書カテゴリC、文書カテゴリEに該当する文書が要求されたとする。
図11に示す例は、申請履歴テーブル810の新規申請行1010において、文書カテゴリ欄826の文書カテゴリA欄828、文書カテゴリB欄830、文書カテゴリC欄834、文書カテゴリE欄838に該当する文書が必要であることを表示している。つまり、添付文書申請待ち状態である。ただし、この状態では、未だ文書が登録されていないので、例えば、新規申請行1010以外の行のマークと異なる色で表示する。そして、図12の例に示す添付文書登録画面1200を、申請者用端末150の表示装置に表示する。
添付文書登録画面1200には、文書カテゴリA文書指定欄1210、参照ボタン1212、候補ボタン1214、文書カテゴリB文書指定欄1220、参照ボタン1222、候補ボタン1224、文書カテゴリC文書指定欄1230、参照ボタン1232、候補ボタン1234、文書カテゴリE文書指定欄1240、参照ボタン1242、候補ボタン1244、添付文書登録ボタン1250が表示されている。文書カテゴリA文書指定欄1210は、文書カテゴリAに該当する文書を指定するためのものである。参照ボタン1212は、文書を参照するためのものである。候補ボタン1214は、情報処理装置100による処理による候補、つまり、この申請における文書カテゴリAに該当する文書の候補を表示するためのものである。他の文書カテゴリについての欄等も、同様の機能を有している。
例えば、申請者152の操作によって、候補ボタン1214が選択されたとする。前述した類似申請評価モジュール120、関連文書判定モジュール115による処理が行われ、関連文書表示モジュール130が、図13の例に示す文書候補画面1300を、申請者用端末150の表示装置に表示する。なお、類似申請評価モジュール120、関連文書判定モジュール115による処理開始は、候補ボタン1214が選択されたことを契機としてもよいし、申請処理システム140から必要文書カテゴリセット113を受け取ったことを契機としてもよい。
文書候補画面1300には、関連スコア表示領域1310、登録ボタン1350が表示されている。
関連スコア表示領域1310は、スコア欄1312、文書名欄1314、チェック欄1316を有している。スコア欄1312は、抽出した文書の関連スコアを表示している。文書名欄1314は、抽出した文書の文書名を表示している。チェック欄1316は、申請者152の操作によって、その文書を申請処理システム140に提出する文書とする場合に選択される。なお、スコア欄1312に表示する欄を、その欄内の関連スコアが予め定められた閾値より高い又は以上である場合は、他の欄とは異なる色となるように表示してもよい。
登録ボタン1350が、申請者152の操作によって選択された場合、選択された文書(チェック欄1316が選択された文書)に、申請不可の過去の申請事例が含まれていた場合は、図14の例に示す文書候補画面1400を表示する。申請不可の過去の申請事例が含まれていない場合(選択した文書が、全て申請許可の事例である場合)は、図15の例に示す添付文書登録画面1200を表示する。
文書候補画面1400には、申請拒否事例表示画面1410、登録ボタン1450が表示されている。申請拒否事例表示画面1410には、犯しやすい失敗として、文書名と申請不可となった理由を表示している。
再度、文書を選択し直す場合は、図13の例に示す文書候補画面1300に戻って、文書の選択を行う。また、登録ボタン1450が行われた場合は、図15の例に示す添付文書登録画面1200を表示する。
図18(a)の例に示す対象申請管理テーブル1800は、今回の申請(新規申請103)における属性(申請属性107)と申請処理システム140から要求された文書カテゴリを記憶している。
対象申請管理テーブル1800は、商品欄1804、国欄1806、方法欄1808、支払欄1810、文書カテゴリA欄1812を有している。
商品欄1804は、その申請における商品を記憶している。国欄1806は、その申請における国を記憶している。方法欄1808は、その申請における方法を記憶している。支払欄1810は、その申請における支払を記憶している。文書カテゴリA欄1812は、その申請に対して要求されたカテゴリAの文書(この例では、未だ決定していない状態であるので空白)を記憶している。
図18(b)の例に示す申請履歴管理テーブル1820は、対象申請管理テーブル1800と同等の欄を有するが、過去の申請を記憶するテーブルである。
申請履歴管理テーブル1820は、No.欄1802、商品欄1804、国欄1806、方法欄1808、支払欄1810、文書カテゴリA欄1812を有している。No.欄1802は、申請を本実施の形態によって一意に識別するための情報(No.)を記憶している。
類似スコアテーブル1840は、類似スコア欄1842、類似申請欄1844を有している。なお、各行は、図18(b)の例に示す申請履歴管理テーブル1820の各行の申請に対応している。つまり、1行目の類似スコアは、No.1の申請の類似スコアである。類似スコア欄1842は、その申請(過去の申請)と今回の申請との類似スコアを記憶している。類似申請欄1844は、その申請は類似申請であるか否かを示す情報を記憶している。類似スコア欄1842内の数値は、その申請の属性値が今回の申請の属性値と一致する数を示している。例えば、No.1の申請では、商品、国、方法、支払の4つが、今回の申請(図18(a))と同じであるので、類似スコアは4となる。同様に、No.2の申請では、商品、方法、支払の3つが、今回の申請(図18(a))と同じであるので、類似スコアは3となる。そして、類似申請欄1844では、類似スコアが2以上を類似申請とする。
関連スコアテーブル1850は、文書カテゴリAで使用した文書(この例では、3つの文書)におけるサブ関連スコアを記憶しており、関連スコア欄1852を有している。関連スコア欄1852は、文書a欄1854、文書b欄1856、文書c欄1858を有している。そして、総和行1860は、文書毎の関連スコアを記憶している。
例えば、No.8の申請において、文書カタゴリAに該当する文書として、文書a、文書bが用いられた。この場合、No.8の申請における類似スコアは3であるので、関連スコア行1870の文書a欄1854、文書b欄1856をそれぞれ3として、文書cは用いられなかったので文書c欄1858は0とする。つまり、その申請nにおける文書のサブ関連スコアは、申請nで文書mが使用されていて、申請nが類似申請の場合(類似申請欄1844が「○」の場合)、申請nの類似スコア(類似スコア欄1842の値)とする。それ以外(類似申請でない場合、その申請では用いられなかった文書である場合)は0とする。そして、文書毎のサブ関連スコアの総和(具体的には、関連スコアテーブル1850内の各列のサブ関連スコアの値の総和)を算出し、各文書の総和行1860の値(関連スコア)を得る。
なお、図19に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図19に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図19に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…申請登録モジュール
110…申請情報保管モジュール
115…関連文書判定モジュール
120…類似申請評価モジュール
125…文書保管モジュール
130…関連文書表示モジュール
135…文書登録モジュール
140…申請処理システム
150…申請者用端末
152…申請者
260…文書管理装置
290…通信回線
Claims (7)
- 過去の申請に対して要求された文書カテゴリ、当該文書カテゴリに該当する文書に関する情報、当該申請の結果、を対応付けて記憶する、記憶手段と、
新たな申請を受け付ける、受付手段と、
前記記憶手段に記憶された申請から、前記新たな申請に類似する申請であって、当該申請の結果を用いて、対象とする申請を特定する、申請特定手段と、
前記新たな申請に対して要求された文書カテゴリを受け付ける、第2の受付手段と、
前記特定された申請に対応付けられた文書カテゴリに該当する文書から、前記新たな申請に対して要求された文書カテゴリに該当する文書を特定する、文書特定手段と、
前記文書特定手段によって特定された文書に関する情報を表示させる、表示手段と、
を有し、
前記文書特定手段は、前記文書カテゴリに該当する文書の申請が拒否されていた場合は、該拒否の理由に応じて文書を特定する、
情報処理装置。 - 前記表示手段が表示する前記文書に関する情報は、前記文書へのリンクを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。 - さらに、前記文書へのリンクは、最新版の文書へリンクされるものである、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記記憶手段は、前記過去の申請に関する情報を含み、
前記申請特定手段は、前記新たな申請に関する情報と前記記憶手段に記憶された申請に関する情報との類似度を用いて、類似する申請を前記対象とする申請として特定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記文書特定手段は、前記申請特定手段が算出した類似度を用いて、前記新たな申請に対して要求された文書カテゴリに該当する文書を特定するものである、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記表示手段は、過去の申請不可となった申請に基づき、犯しやすい失敗を表示する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
過去の申請に対して要求された文書カテゴリ、当該文書カテゴリに該当する文書に関する情報、当該申請の結果、を対応付けて記憶する、記憶手段と、
新たな申請を受け付ける、受付手段と、
前記記憶手段に記憶された申請から、前記新たな申請に類似する申請であって、当該申請の結果を用いて、対象とする申請を特定する、申請特定手段と、
前記新たな申請に対して要求された文書カテゴリを受け付ける、第2の受付手段と、
前記特定された申請に対応付けられた文書カテゴリに該当する文書から、前記新たな申請に対して要求された文書カテゴリに該当する文書を特定する、文書特定手段と、
前記文書特定手段によって特定された文書に関する情報を表示させる、表示手段
として機能させ、
前記文書特定手段は、前記文書カテゴリに該当する文書の申請が拒否されていた場合は、該拒否の理由に応じて文書を特定する、
情報処理プログラム。
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