JP6623335B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動口に遊技球が入球したことに起因して大入賞口を開放する大当り遊技を行うパチンコ遊技機に関するものである。
弾球遊技機たるパチンコ機は、遊技球が始動口へ入球すると、当否判定用の乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて抽選が行われ、図柄表示装置にて図柄の変動が開始されるとともに、前記抽選の結果となる図柄を前記図柄表示装置に確定表示することで報知し、抽選結果が当りであれば大入賞口を開放して大当り遊技を実行する所謂「デジパチ」と称されるタイプが主流である。
更に、パチンコ機には、このデジパチタイプと羽根物タイプのパチンコ機を融合させた混合機タイプが存在し、この混合機タイプは、前記デジパチタイプのように、図柄により大当りが決定する遊技構成と、所定の条件で開放する役物の内部に設けられている特定領域に遊技球が入球すると大当りとなる所謂「羽根物」と呼ばれる遊技構成との二つの遊技性を備えている。
上記した混合機タイプには、図柄始動口への遊技球の入球に起因して当否判定を行い、当否判定の結果が大当りの時は、条件装置と役物連続作動装置とを作動させてデジパチ同様の大当り遊技を行い、当否判定の結果が小当りの時は、大入賞口を短時間開放させる小当り遊技を行う。この小当り遊技により大入賞口に入球した遊技球が、大入賞口内に設けられた特定領域に入球すると大当り(役物大当り)が生起し、デジパチ同様の大当り遊技が開始される構成となるものがある<特許文献1>。
また、最近では、常時入球率が変化しない第1始動口と、開放延長状態では入球数が増加する可変入賞装置からなる第2始動口とを備え、第1始動口入球時よりも第2始動口入球時の方が高確率で小当りが生起する構成としたうえで、通常遊技では、主に第1始動口への入球で遊技を進行し、大当りが生起すると、大当り遊技終了後に第2始動口への入球が増加する開放延長状態を付与することで、開放延長状態において第2始動口への入球に起因した小当りが頻繁に生起する遊技性を備えたパチンコ遊技機がある。このようなパチンコ機の遊技性と、上述した混合機の遊技性とを組み合わせることにより、開放延長状態に移行すると役物大当りを連続させることが可能なパチンコ遊技機となる。
特開2010−057856号公報
このような構成のパチンコ遊技機では、通常遊技中に確定表示した大当り図柄に基づいて大当り遊技終了後に開放延長状態に移行するか否かを決定する構成が主となるが、開放延長状態に移行できた場合と移行できなかった場合、即ち、通常遊技状態から開放延長状態に移行する大当り図柄で大当りした場合とそうでない場合とでは、以降の遊技状況の落差が極めて大きく、移行できなかった場合は遊技者がその時点で遊技の継続意向をなくしてしまう可能性が高いという問題がある。
そこで本発明は、上記した問題に鑑み、通常遊技で生起した大当り図柄の種類によって以降の遊技状況が左右されることがない新たな遊技性を発揮することが可能な混合機タイプの弾球遊技機の提供を目的とする。
請求項1記載の弾球遊技機は、
普図始動口への入球に起因して作動する可変入賞装置と、
第1始動口又は第2始動口への入球に起因して大当り、又は小当りを生起するか否かの当否判定を行う当否判定手段と、を備え、
前記当否判定の結果が小当りであれば、入球した遊技球が通過可能な特定領域を備えた大入賞口が開放する小当り遊技を実施し、
該小当り遊技により前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域を通過するか、又は前記当否判定の結果が大当りであれば大当り遊技を実施し、
該大当り遊技終了後に前記可変入賞装置が開放する開放時間を通常遊技状態時よりも延長、又は/及び開放回数を増加する開放延長手段を備えた弾球遊技機であって、
常時入球率の変化しない第1の第1始動口と、
第1作動領域に遊技球が入球すると、当該遊技球の自重によって入球が困難又は不可な閉鎖状態から入球が容易な開放状態に変位し、所定数の遊技球が入球すると前記閉鎖状態に戻る第2の第1始動口となる第1非電動役物と、
第2作動領域に遊技球が入球すると、当該遊技球の自重によって前記閉鎖状態から前記開放状態に変位し、所定数の遊技球が入球すると前記閉鎖状態に戻る前記第2始動口となる第2非電動役物と、
前記可変入賞装置内に入球した遊技球を前記第1作動領域と前記第2作動領域とのいずれかに振り分ける振分手段と、を備え
前記開放延長手段は、前記可変入賞装置に入球した遊技球が前記振分手段によって前記第2作動領域よりも前記第1作動領域に振り分けられる確率が高い第1開放延長状態と、前記第1作動領域よりも前記第2作動領域に振り分けられる確率が高い第2開放延長状態とのいずれかの開放延長状態を選択する開放延長状態選択手段を備え、
前記当否判定手段は、前記第1始動口への入球に起因するよりも前記第2始動口への入球に起因する方が小当りが高確率で生起し、
前記開放延長状態選択手段は、前記第1始動口への入球に起因する前記当否判定の結果が大当り図柄を確定表示する大当りであれば、前記第2開放延長状態よりも前記第1開放延長状態を高確率で選択し、
前記小当り遊技時に前記特定領域を遊技球が通過したことに基づいて大当りが生起すると、前記第1開放延長状態よりも前記第2開放延長状態を高確率で選択する
ことを特徴とする弾球遊技機である。

普図始動口への入球に起因して作動する可変入賞装置は、該普図始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づいた当否判定の結果が当りである場合に開放動作を行う構成が好適であり、該結果を報知する図柄(普通図柄)を確定表示するまで、所定時間変動表示する構成が好適である。
第1始動口への入球に起因して変動する第1特別図柄と、第2始動口への入球に起因して変動する第2特別図柄とを備え、第1特別図柄は、第1始動口への入球に起因した当否判定の結果を所定時間の変動表示の後に確定表示し、第2特別図柄は、第2始動口への入球に起因した前記当否判定の結果を所定時間の変動表示の後に確定表示する構成が好適である。
小当り遊技を行う特定領域を備えた大入賞口と、大当り遊技を行う大入賞口とは共通の大入賞口であってもよいし、それぞれ専用の異なる大入賞口であってもよい。
常時入球率の変化しない第1の第1始動口は、所定の発射強度未満で発射された遊技球が流下する第1遊技領域に配置し、普図始動口、可変入賞装置、第1非電動役物、第2非電動役物、小当り遊技時に作動する特定領域を備えた大入賞口、及び大当り遊技時に作動する大入賞口は、前記所定の発射強度以上で発射された遊技球が流下する第2遊技領域に配置する構成が好適であるが、小当り時に作動する大入賞口と大当り時に作動する大入賞口とを共通とする場合は、何れの遊技領域を流下した遊技球も流下する遊技領域(例えば、遊技領域中央最下部付近)に配置すればよい。
第1非電動役物と第2非電動役物とは、規則的にはどちらも第2種非電動役物となり、この第2種非電動役物は、電動役物以外の役物のうち、大入賞口以外の入賞口の入口を開き、又は拡大するもので、遊技球が当該入賞口以外の特定の入賞口に入賞し、又は特定のゲートを通過した場合に作動するものをいう。
第1作動領域への入球によって入球が容易な状態に変位した第1非電動役物と、第2作動領域への入球によって入球が容易な状態に変位した第2非電動役物とは、所定数(最大入球数)の遊技球の入球によって遊技球の入球が困難、又は入球が不可な状態に変位する(元の状態に戻る)構成が好適であり、この場合、第1非電動役物と第2非電動役物のそれぞれの所定数(最大入球数)は同一の数でもよいし異なる数でもよい。
開放延長手段が大当り遊技終了後に可変入賞装置の開放時間、又は/及び開放回数を増加させるか否かの決定、及び開放延長状態選択手段による開放延長状態の種類の選択は、大当り又は小当りした特図の種類、大当り又は小当り図柄の種類、及び大当り又は小当り当選時の遊技状態に基づいて行うのが好適である。
振分手段は、可変入賞装置の作動期間(開放期間ではなく、開放期間に開放開始インターバル及び開放終了インターバルを含めた期間)において開放延長状態の違い(第1又は第2)に拘わらず一定の振分動作を行う構成が好適であるが、開放延長状態の違いに応じて可変入賞装置の作動期間中に異なる振分動作を行う構成であってもよい。
請求項2記載の弾球遊技機は、
請求項1記載の弾球遊技機において、
前記第1始動口への入球に起因する前記小当り遊技は、前記通常遊技状態と前記開放延長手段実施時とで前記大入賞口の前記小当り遊技態様が異り、前記開放延長手段実施時の方が前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域を通過する確率が高い
ことを特徴とする弾球遊技機である。
小当り遊技中の特定領域への遊技球の入球率は、大入賞口の開放動作によって設定可能な構成としてもよいし、遊技球が大入賞口に入球してから特定領域に至るまでに入球振分装置を設け、該入球振分装置の作動によって特定領域への入球率を設定してもよいし、該入球振分装置と大入賞口の入球率とを組み合わせて特定領域への入球率を設定する構成としてもよい。
請求項3記載の弾球遊技機は、
請求項1又は請求項2記載の弾球遊技機において、
前記開放延長手段実施時は、前記第1始動口への入球に起因する前記小当り遊技と前記第2始動口への入球に起因する前記小当り遊技とでは、前記大入賞口の開放態様が異なり、前記第2始動口への入球に起因する前記小当り遊技の方が前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域を通過する確率が高い
ことを特徴とする弾球遊技機である。
請求項1記載の弾球遊技機によれば、第2始動口への入球が主となる遊技者に有利な第2開放延長状態と、第1始動口への入球が主となる遊技者に不利な第1開放延長状態とを設けることが可能となる。また、例えば、第1の第1始動口への入球に起因して生起した大当り遊技終了後に第1開放延長状態に移行した場合でも、通常状態よりは有利な遊技状態ではあるが大きな差はないため、遊技者が落胆して、遊技継続の意思が薄れて遊技をやめてしまうといったことを抑えることが可能となる。
また、通常状態において第1の第1始動口への入球に起因する大当り遊技終了後に付与される第1開放延長状態は、通常遊技状態よりは有利となるが、継続する遊技で多量の獲得出玉が高確率で見込める遊技状態とはいえず、たとえ大当り遊技終了後に第1開放延長状態が付与されなかった場合(大当り遊技終了後に通常遊技状態となる大当り図柄(小当り図柄)で大当りが生起した場合)でも、遊技者が落胆して遊技継続の意向が薄れてしまうのを防ぐことができる。また、第1開放延長状態自体は高確率で出玉の獲得が見込めるわけではないので、大当り遊技終了後にずれかの開放延長状態を付与することが可能となる。
また、第1開放延長状態では、手持ちの球減りを抑えながら第2の第1始動口への入球を増加させ、第2開放延長状態に移行する確率が高い小当りからの役物大当りを目指し、該役物大当りを生起させることができれば、役物大当りを高頻度で獲得可能な第2開放延長状態を高確率でループ(第2開放延長状態を高確率で継続)させることができるという2種類の開放延長状態で新たな遊技性を備えた弾球遊技機とすることが可能となる。
請求項2記載の弾球遊技機によれば、通常遊技状態よりも第1開放延長状態の方が小当り時に特定領域に入球する確率を高くすることで、第1開放延長状態中は遊技者に有利な第2開放延長状態への移行の期待感を高めることができる。
請求項3記載の弾球遊技機によれば、第2始動口への入球に起因する小当り遊技の方が役物大当りが生起する確率が高くなるため、第2開放延長状態を遊技者にとって極めて有利な状態とすることができる。
遊技盤1の正面図。 作動領域振分部101の構成を示す図。 遊技機の電気的構成を示すブロック図。 各種設定を示す図表1。 各種設定を示す図表2。 実施例1における、大当り図柄、小当り図柄、及び遊技状態と大当り遊技終了後の遊技状態との関係を示す図表。 主制御装置80が実行するメインルーチンの概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート4。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート5。 実施例2における設定を示す図表。 実施例2における、大当り図柄、小当り図柄、及び遊技状態と大当り遊技終了後の遊技状態との関係を示す図表。 実施例3における、大当り図柄、小当り図柄、及び遊技状態と大当り遊技終了後の遊技状態との関係を示す図表。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1は、遊技盤1の正面図である。図1に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が、遊技球の流下経路により第1遊技領域3aと第2遊技領域3bとに分けられており、ほぼ中央部に配置されたセンターケース5の左側が第1遊技領域3a、右側が第2遊技領域3bとなる。所定の発射強度未満で発射された場合に遊技球が流下するのが第1遊技領域3aとなり、所定の発射強度以上で発射された場合に遊技球が流下するのが第2遊技領域3bとなる。従って、図に示したA部まで到達した遊技球は、第2遊技領域3b(センターケース5の右側)に至り、Aに到達しない遊技球が第1遊技領域3a(センターケース5の左側)を流下することになる。また、この第1遊技領域3a,第2遊技領域3bには複数の遊技釘が植設されている。
センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケースの直下には、常時入球率が変化しない第1始動口A11(本発明の第1の第1始動口に相当)が設置されている。この第1始動口A11には、センターケース5の形状と植設された遊技釘の配列によって、第1遊技領域3aを流下した遊技球のみが入球可能となっている。
第1始動口A11の直下には、小当り時に作動する内部に特定領域70を設けた第2大入賞口114(本発明の「入球した遊技球が通過可能な特定領域を備えた大入賞口」に相当)が配置されている。この第2大入賞口114の内部には、特定領域70と該特定領域70への遊技球の入球が可能な位置と不可能な位置に変位する振分ゲート71が配置されている。本実施例の振分ゲート71は、第2大入賞口114の扉部材の開放開始から0.5秒経過すると特定領域70への遊技球の入球が可能な位置に変位し、第2大入賞口114が閉鎖後1.0秒経過すると入球不可な位置に戻る。なお、第2大入賞口114を配設した位置は、第1遊技領域3a、第2遊技領域3bのどちらを流下した遊技球も入球可能な位置となる。
センターケース5に向かって右側方の第2遊技領域3bには、普通図柄作動ゲート17(本発明の普図始動口に相当)が設置され、普通図柄作動ゲート17の下には、センターケース5右側面と一体化し片羽根が開閉動作を行う第1大入賞口14が設置されている。
第1大入賞口14の下には、内部に作動領域振分部101を備えた普通電動役物100(本発明の可変入賞装置に相当)が設置され、普通電動役物100に入賞した遊技球は、作動領域振分部101内の振分装置102(本発明の振分手段に相当)によって第1作動領域103と第2作業領域104とのいずれかに振り分けられる構成となっている。この作動領域振分部101の構成及び作用については、図2を用いて後述する。
作動領域振分部101の左下には、普通電動役物100内の第1作動領域103へ入球した遊技球の自重で作動する第2種非電動役物により、閉鎖状態から開放状態に変位する第1機械式チューリップ役物105(本発明の第1非電動役物に相当)が設置され、この第1機械式チューリップ役物105は第1始動口B106(本発明の第2の第1始動口に相当)となる。
第1機械式チューリップ役物105の左下には、普通電動役物100内の第2作動領域104へ入球した遊技球の自重で作動する第2種非電動役物により、閉鎖状態から開放状態に変位する第2機械式チューリップ役物107(本発明の第2非電動役物に相当)が設置され、この第2機械式チューリップ役物107は第2始動口108(本発明の第2始動口に相当)となる。従って、本実施例では、遊技球が普通電動役物100に入球しても、第2作動領域104に誘導されなければ第2始動口108への入球が可能にはならない。なお、第1機械式チューリップ役物105が開放状態の場合は1個の遊技球が入球すると、当該入球した遊技球の自重により閉鎖状態に戻り、第2機械式チューリップ役物107が開放状態の場合は2個の遊技球が入球すると、当該入球した遊技球の自重によって閉鎖状態に戻る。
第1始動口A11の左方には、常時入球率の変化しない3個の普通入賞口31,32,33が設置されている。遊技領域3の右下には、第1始動口A11、第1始動口B106への入球に起因して変動する第1特別図柄(第1特図、とも呼称する)を表示する7セグメントの第1特図表示装置9と、第2始動口108への入球に起因して変動する第2特別図柄(第2特図、とも呼称する)を表示する7セグメントの第2特図表示装置10と、第1始動口A11、第1始動口B106への入球に起因して記憶される第1保留記憶の数を表示する4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置18と、第2始動口108への入球に起因して記憶される第2保留記憶の数を表示する4個のLEDからなる第2特図保留数表示装置19と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。この位置に各種表示装置を配置したことにより、遊技者が表示内容を確実に視認することは困難となり、遊技中の遊技者はセンターケース5の窓部にあたる演出図柄表示装置6の表示内容(特図の変動に対応した擬似図柄の演出態様、及び各特図の保留記憶数表示)に注目して遊技を行う。
上記のように遊技盤1を構成することによって、第1遊技領域3aに遊技球を流下させた場合に限り遊技球が第1始動口A11へ入球(第1始動口Aスイッチ11a(図3参照)が遊技球を検出)し、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。第2遊技領域3bに遊技球を流下させると、普通図柄作動ゲート17に遊技球が入球(普通図柄作動スイッチ17a(図3参照)が遊技球を検出)し、普通図柄表示装置7で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄の態様に応じて、後述する普電役物ソレノイド100b(図3参照)を駆動させる。
普電役物ソレノイド100bの駆動により普通電動役物100が作動し、該普通電動役物100に入球した遊技球が作動領域振分部101に進入すると、進入した遊技球が後述する振分部材34によって第1作動領域13、若しくは第2作動領域104に誘導される。遊技球が第1作動領域103に誘導されると、誘導された遊技球の自重により第2種非電動役物が作動して第1機械式チューリップ役物105の羽根部材が開放状態に変位し、第1始動口B106への入球(第1始動口Bスイッチ106a(図3参照)の検出)が可能となる。振分部材34によって遊技球が第2作動領域104に誘導されると、誘導された遊技球の自重により第2種非電動役物が作動し第2機械式チューリップ役物107の羽根部材が開放状態に変位し、第2始動口108への入球(第2始動口スイッチ108a(図3参照)の検出)が可能となるように構成されている。
第1始動口B106に遊技球が入球(第1始動口Bスイッチ106a(図3参照)が遊技球を検出)すると、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止し、第2始動口108に遊技球が入球(第2始動口スイッチ108a(図3参照)が遊技球を検出)すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
第1特図及び第2特図の変動中は、演出図柄表示装置6において各々の特別図柄の変動に対応した演出態様を表示する。また、第1特図と第2特図は、同時に変動することはなく、第1始動口と第2始動口への入球順に関係なく、第2特図の変動(当否判定)を優先して実施する。具体的には、第1特図の保留記憶がある場合、第2特図の変動が停止し、且つ、第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を古い順に開始する。
第1特図、又は第2特図が大当り図柄を確定表示すると、後述する第1大入賞口ソレノイド14b(図3参照)が駆動する。第1大入賞口ソレノイド14bが駆動すると、ほぼ同期して第1大入賞口14の片羽根部材が開放し、第1大入賞口14への遊技球の入球(カウントスイッチ14a(図3参照)が遊技球を検出)が可能となる大当り遊技を開始する。また、第1特図、又は第2特図が小当り図柄を確定表示すると、後述する第2大入賞口ソレノイド114b(図3参照)と振分ゲートソレノイド71bとが駆動し、第2大入賞口114に入球した遊技球が特定領域70に入球すると、第1大入賞口ソレノイド14bが駆動する大当り遊技を開始する。
次に、図2を用いて作動領域振分部101の構成について説明する。図2は、作動領域振分部101の構成を説明するための概略正面図であって、内部構造が判り易いように、前方手前側から所定位置にて切断した断面図となっている。
作動領域振分部101は、遊技盤1の表側面に該作動領域振分部101を取り付けるための取付基板101bと、該取付基板101bの前方に図示断面異型状で且つ内部に遊技球の振分け可能な空間が形成されたハウジングとしてなるハウジング部材101cと、で構成される。
取付基板101bは、皿ビスを前方から挿入して遊技盤1に螺着可能な4箇所のビス孔が穿設されてなる。なお、図2に示すハウジング部材101cは、上述したように内部構成が判り易い状態で図示するため、ハウジング部材101cの最も前方の位置に設けられて遊技球が外部へ流出することを防止するハウジング蓋体(図示しない)を、便宜上、取り外した状態で図示している。ハウジング部材101cの上部には、普通電動役物100に入球した遊技球が進入可能に上方に向かって入球口101aが開設されている。
また、ハウジング部材101cの下部両側にはそれぞれ、左に第1作動領域103と右に第2作動領域104aが配設され、第1作動領域103に遊技球が入球すると、入球した遊技球の自重により、図示しない第1機械式チューリップ役物105の連結棒1を押圧して閉鎖状態のロックが外れ、第1機械式チューリップ役物105(第1始動口B106)の左羽根部材と右羽根部材とが開放状態に変位する。同様に、第2作動領域104に遊技球が入球すると、入球した遊技球の自重により、図示しない第2機械式チューリップ役物107の連結棒2を押圧して閉鎖状態のロックが外れ、第2機械式チューリップ役物107(第2始動口108)の左羽根部材と右羽根部材とが開放状態に変位する。
ハウジング部材101cの略中央には、左右対称な前方視断面錨状に形成され且つ中央の支軸34aにて左右に揺動(回動)可能に枢設されてなる振分部材34(本発明の振分手段に相当)を備える。この振分部材34の揺動(回動)は、振分部材ソレノイド34bの駆動により行われ、振分部材ソレノイド34bは毎回の普通図柄当り時に一定の駆動を行う。具体的には、普通図柄の当り時(普通電動役物100の開放パターン開始時)から0.75秒駆動を待機した後、0.75秒間駆動する(図5(7)参照)。
振分部材ソレノイド34bが駆動しなければ、振分部材34は正面からみて右側に傾斜した状態で停止し(図2(a)参照)、振分部材ソレノイド34bが駆動すると、振分部材34は正面からみて左側に傾斜した状態で停止する(図2(a)参照)。振分部材34が右側に傾斜している期間は(振分部材ソレノイド34bが駆動していない状態)、図2(a)に示すように、普通電動役物100に入球した遊技球は第1作動領域103に誘導され、振分部材34が左側に傾斜している期間は(振分部材ソレノイド34bが駆動状態)、図2(b)に示すように、普通電動役物100に入球した遊技球は第2作動領域104に誘導される構成となっている。
続いて、図3に本実施例におけるパチンコ機の電気配線を示すブロック図を示し説明する。図3には煩雑になる電源の供給系統に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には、電源装置(図示せず)から直接的又は間接的に供給される構成となっている。
パチンコ機の電気的構成は、図3のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口A11に入球した遊技球を検出する第1始動口Aスイッチ11a、第1始動口B106(第1機械式チューリップ役物105)に入球した遊技球を検出する第1始動口Bスイッチ106a、第2始動口108(第2機械式チューリップ役物107)に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ108a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、第1大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第1カウントスイッチ14a、第2大入賞口114に入球した遊技球を計数するための第2カウントスイッチ114a、第2大入賞口114内の特定領域70に入球した遊技球を検出する特定領域スイッチ70a、普通入賞口31,32,33に入球した遊技球を検出する普通入賞口スイッチ31a等の検出信号が遊技盤中継端子板74を介して入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、普通電動役物ソレノイド(図3では普電役物SOLと表記)100bを制御することで普通電動役物100の開閉を制御し、第1大入賞口ソレノイド14bを制御することで第1大入賞口14の開閉を制御し、第2大入賞口ソレノイド114bを制御することで第2大入賞口114の開閉を制御し、振分部材ソレノイド34bを制御することで振分部材34の傾斜停止状態を制御し、振分ゲートソレノイド71bを制御することで、振分ゲート71の開閉状態を制御する。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールコンピュータに送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80と双方向通信が可能に構成され、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を駆動させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット24(プリペイドカードユニット)と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。尚、払出制御装置81と発射制御装置84とは払出制御装置81から発射制御装置84への一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置83は、CPU、ROM、RAM等の電気部品を備え、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が主制御装置80からの入力及び遊技ボタン67の入力に基づいて生成したものとがある)に基づく制御を行い、擬似図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とはサブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置83には、音量調節83a、遊技者が操作可能な遊技ボタンの操作を検出する遊技ボタンスイッチ67aなどの操作信号が入力される。そしてサブ統合制御装置83は、スピーカ66を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ26の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置82へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様を指示するコマンドを送信する。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置6のLCDパネルの表示を制御する。
次に、本実施形態におけるパチンコ機の大当り確率等の各種設定内容を図4,5,6の図表を用いて説明する。本実施形態のパチンコ機は、第1大入賞口14を開放する大当り遊技と、第2大入賞口114を開放する小当り遊技とを備え、図4(1)に示すように、大当り確率は、何れの特図においても1/39と同一の確率となるが、小当り確率は第1特図1/100に対して第2特図が1/1.3と異なる確率となり、第2特図の方が容易に小当りする確率に設定されている(本発明の「前記第1始動口への入球に起因するよりも前記第2始動口への入球に起因する方が小当りが高確率で生起し」の構成に相当)。
また、小当り時の第2大入賞口114の作動内容は、特図の種類、小当り図柄の種類、及び小当り時の遊技状態により異なる。具体的には、図4(2)に示すように、第1特図が通常遊技状態で小当りした場合は、第2大入賞口114が0.2秒の開放を1回行い、時短(開放延長)状態で小当りした場合は、小当り図柄に応じて1/2の確率で1.0秒の開放を1回行い、1/2の確率で6.0秒の開放を1回行う。第2大入賞口114の0.2秒の開放では、遊技球の入球は極めて困難(入球率が極めて低い)であり、6.0秒の開放では遊技球は容易に入球可能となるとなるため、第1特図が通常遊技状態で小当りしても特定領域70への入球は困難だが、開放延長状態で小当りした場合は特定領域70への遊技球の入球は通常遊技状態よりも容易となる(本発明の「第1始動口への入球に起因する前記小当り遊技は、前記通常遊技状態と前記開放延長手段実施時とで前記大入賞口の開放態様が異り、前記開放延長手段実施時の方が前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域を通過する確率が高い」の構成に相当)。
第2特図が小当りした場合は、何れの遊技状態及び小当り図柄であっても第2大入賞口114は6.0秒間の開放を1回行うため、第2特図は小当り時の遊技状態に拘わらず第1特図が小当りした場合よりも特定領域70に入球する確率が高い(本発明の「前記第1始動口への入球に起因する前記小当り遊技と前記第2始動口への入球に起因する前記小当り遊技とでは、前記大入賞口の開放態様が異なり、前記第2始動口への入球に起因する前記小当り遊技の方が前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域を通過する確率が高い」の構成に相当)。
第1特図が大当り図柄を確定表示した場合(図柄大当り)、又は第1特図が小当り図柄を確定表示したことに基づいて行われた小当り遊技において特定領域70に遊技球が入球した場合(役物大当り)は、図4(3)に示すように第1大入賞口14が2ラウンドの大当り遊技を行い、第2特図が大当り図柄を確定表示した場合、又は第2特図が小当り図柄を確定表示したことに基づいて行われた小当り遊技において特定領域70に遊技球が入球した場合は、第1大入賞口14が5ラウンドの大当り遊技を行う。従って、大当り時の獲得可能出玉数は第2特図の方が多く、第2特図は遊技者に有利な特図となる。
また、大当り遊技終了後は、特別図柄及び普通図柄の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮される時短状態と、該時短状態になると作動する普通電動役物100の開放延長機能を備えている(本発明の開放延長手段に相当)。具体的には、特別図柄の変動時間が短縮されることで、単位時間当たりの当否判定回数が増加するとともに、普通図柄表示装置7に表示される普通図柄の時間短縮も行われ、この普通図柄の変動表示を短縮させることで、一定時間内で普通図柄の確定表示を多数回行う。従って、一定時間内での普通図柄が当りとなる回数が増大し、これにより普通電動役物100の作動回数も増大する。また、時短状態では開放延長機能が作動するため普通電動役物100の開放時間が長くなり、普通電動役物100への遊技球の入球が容易となる(通常時0.2秒1回、開放延長時0.5秒1回)。このように遊技球の入球が容易となることにより、特別図柄の変動表示回数が更に増大されるとともに、普通電動役物100への入球で得る賞球により、遊技者の持ち玉が減り難くなり、有利な遊技を行うことができる。
さらに、本実施例のパチンコ遊技機は、普通電動役物100の開放パターンが異なる2種類の開放延長状態を備え、開放延長手段は、普通電動役物100が図5(7)の開放パターンAを繰り返し実施する第1開放延長状態か、開放パターンBを繰り返し実施する第2開放延長状態とのいずれかを実施する。
開放延長手段が第1開放延長状態を実施すると、普通電動役物100は普通図柄が当たるごとに、開放パターンAとして普通図柄の当り時から開放動作を0.5秒行いその後終了インターバルを0.75秒行い1回の普図当りに応じた作動を終了する。開放延長手段が第2開放延長状態を実施すると、普通電動役物100は普通図柄が当たるごとに、開放パターンBとして普通図柄の当り時から開放インターバルを0.75秒行った後に0.5秒の開放を行い、その後0.25秒の終了インターバルを行って1回の普図当りに応じた作動を終了する(図5(7)参照)。
開放延長状態中の普通電動役物100の作動開始時(普通図柄当り時)において、作動領域振分部101内の振分部材34は、開放延長状態の種類に拘わらず常に一定の動作を繰り返す(図5(7)参照)。具体的には、普通図柄が当たるごとに普通図柄の当り時から0.75秒経過すると振分部材34が0.75秒間作動し作動を終了する。これにより、振分部材34の状態は、普図当り時から0.75秒間は正面から見て右傾斜状態を保持し、その後左傾斜状態を0.75秒間保持して元の右傾斜状態に戻る構成となる。
上記した振分部材34の作動とそれぞれの開放延長状態で実施される開放パターンを組み合わせることにより、開放パターンAが実施される第1開放延長状態では、普通電動役物100の開放に応じた入球タイミングでは、振分部材34が図2(a)の状態にある。従って、第1開放延長状態で普通電動役物100に入球した遊技球は、第1作動領域103に誘導される(本発明の「可変入賞装置に入球した遊技球が前記振分手段によって前記第2作動領域よりも前記第1作動領域に振り分けられる確率が高い第1開放延長状態」の構成に相当)。対して、開放パターンBが実施される第2開放延長状態では、普通電動役物100の開放に応じた遊技球の入球タイミングでは、振分部材34が図2(b)の状態にある。従って、第2開放延長状態で普通電動役物100に入球した遊技球は、第2作動領域104に誘導される(本発明の「第1作動領域よりも前記第2作動領域に振り分けられる確率が高い第2開放延長状態」の構成に相当)。
図4(4)の図表は、特図の種類、大当りの種類(大当り図柄確定、役物大当り)、大当り小当り図柄の種類、及び大当り時の遊技状態に基づいて移行する開放延長状態の種類を示している。具体的な内容は、第1特図の大当り図柄の確定表示により大当りが生起した場合(図柄大当りの場合)には、1/2(詳しくは5/10)の確率で大当り遊技終了後に特図が30回変動するまで第1開放延長状態となり、残りの1/2は大当り遊技終了後に開放延長状態には移行しない(図6上図表参照)。第1特図の小当りから特定領域70入球で大当りが生起(役物大当り)した場合には、必ず(10/10)大当り遊技終了後に特図が30回変動するまで第2開放延長状態となる(図6下図表参照)。
第2特図は、大当り図柄の確定表示により大当りが生起した場合、小当りから特定領域70入球で大当りが生起(役物大当り)した場合のどちらも8/10の確率で大当り遊技終了後に特図が30回変動するまで第2開放延長状態となり、残りの2/10は、特図が30回変動するまで第1開放延長状態に移行する(図6図表参照)。
従って、遊技の流れとしては、遊技を開始する通常遊技状態では、第1始動口A11へ入球させることで遊技を進行すると、小当り(1/100)よりも大当り(1/39)が高確率で生起し、たとえ小当りが生起したとしても、通常遊技状態の小当り時に作動する第2大入賞口114には入球が困難なため、役物大当りが生起する確率は極めて低い。但し、この極めて確率が低い通常遊技状態の第1特図の小当りから役物大当りが生起した場合は、第1大入賞口14が2ラウンド作動する大当り遊技を行った後、遊技者に最も有利な第2開放延長状態に移行する。
通常遊技状態(第1遊技領域3aに遊技球を流下)で第1特図が1/2の確率で開放延長に移行する大当り図柄を確定表示し、第1大入賞口14が2ラウンド作動する大当り遊技を行った後は、特図が30回の変動表示を行うまで第1開放延長状態に移行する。第1開放延長状態に移行すると、第2遊技領域3aに遊技球を流下させることで、普通電動役物100への入球に応じて第1非電動役物105が頻繁に作動することにより第1始動口B106への入球が主となる遊技を進行する。この第1開放延長状態において第1特図が図柄大当り(1/39)すれば、それが開放延長図柄ばら再度2ラウンドの大当り遊技終了後に第1開放延長状態を繰り返し、通常図柄なら通常遊技状態に戻るが、第1開放延長状態において第1特図が小当り(1/100)した場合は、第2大入賞口114の開放時間が長く遊技球が特定領域70へ入球するのが容易となり役物大当りが高確率で生起する。第1特図の小当りから役物大当りが生起すると、2ラウンドの大当り遊技終了後は、特図が30回の変動表示を行うまで第2開放延長状態に移行する。
第2開放延長状態に移行すると、普通電動役物100への入球に応じて第2非電動役物107が頻繁に作動することにより第2始動口108への入球が主となる遊技を進行する。第2始動口108への入球に起因して変動する第2特図は小当り確率が極めて高いため、第2開放延長状態に移行すると高確率で小当りが生起し、第2特図の小当りでは第2大入賞口114が6.0秒の開放を行うため容易に特定領域70にも入球することで役物大当りも高確率で生起する。
第2特図で図柄大当り又は役物大当りが生起すると、5ラウンドの大当り遊技終了後は、大当り図柄又は小当り図柄の種類に応じて、9/10の確率で特図が30回の変動表示を行うまで第2開放延長状態に移行し、1/10の確率で特図が30回の変動表示を行うまで第1開放延長状態に移行する。第1開放延長状態、又は第2開放延長状態に移行してから大当りが生起することなく特図が30回の変動表示を終了すると、開放延長及び時短を終了し通常遊技状態に戻る。
従って、一度第2開放延長状態に移行(第1開放延長状態中に第1特図小当りからの役物大当りが生起に基づいて)すると、9/10の確率で持ち球の減少を抑えながら5ラウンドの大当り遊技が連荘する遊技者に最も有利な遊技状態となる。次に有利なのが第1開放延長状態で、第1開放延長状態は、通常遊技状態に比べ、持ち球の減少が抑えられるという点と、小当りすれば役物大当りの期待があり第2開放延長状態へ移行する期待が大きいという点で遊技者に有利な状態といえる。
次に、作動の詳細を主制御装置80で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。図7は主制御装置80が実行する「メインルーチン」のフローチャートを示す。「メインルーチン」はマイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば、前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(初期乱数更新処理(S80))に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)、大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)、小当り図柄決定用乱数更新処理(S40)、当り決定用乱数更新処理(S45)、リーチ判定用乱数更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数更新処理(S55)が行われる。なお、小当り図柄決定用乱数は大当り図柄決定用乱数を流用して用いる構成としてもよい。
続く入賞確認処理(S60)では、第1始動口A11、第1始動口B106、第2始動口108、普通図柄作動ゲート17、第1大入賞口14、第2大入賞口114、特定領域70、及び普通入賞口への入球、及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。続いて、当否判定処理(S65)、画像出力処理等の各出力処理(S70)、不正監視処理(S75)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S80)をループ処理する。
次に図8に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する始動入賞処理を説明する。始動入賞処理は、第1始動口A11、第1始動口B106、第2始動口108に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに取得する当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置80に格納(記憶)する処理(第1保留記憶手段、第2保留記憶手段)となる。また本処理では、記憶した乱数が予め設定された値か否かを、後述する当否判定処理を実施する以前に判定する先読判定処理(先読判定手段)を行う。
また、始動入賞処理では、第1始動口A11、第1始動口B106、第2始動口108への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行う。以後、第1始動口A11、第1始動口B106、に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶(本処理の第1保留記憶に相当)、第2始動口108に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶(本処理の第2保留記憶に相当)、普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
また、本実施形態においては、普通図柄保留数表示装置8、第1特図保留数表示装置18、第2特図保留数表示装置19による各々の点灯数の最大個数、即ち、最大保留記憶数は4個となっているが、これに限るわけではなく、例えばそれぞれの最大記憶個数が8個であってもよい。また、それぞれの保留記憶数が0であっても、第1始動口A11、第1始動口B106、第2始動口108に遊技球が入賞したとき、又は普通図柄作動ゲート17に遊技球が入球したときに取得される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に主制御装置80に格納される。
本処理を開始すると、第1始動口Aスイッチ11aが遊技球を検出したか否か判定する(S100)。否定判定なら(S100:no)S130に進み、肯定判定なら(S100:yes)、主制御装置80に格納されている第1保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S105)。否定判定なら(S105:no)S130に進み、肯定判定であれば(S105:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄決定用用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第1保留記憶として記憶し、第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S110)。
S110に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S115)(先読判定手段)。具体的には、大当り判定用乱数の値が大当りを生起させる値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、ハズレならリーチ決定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。上記判定を行うことによって、保留記憶した乱数が、遊技者が大当りの期待が持てる特定の値か否か(はずれでも大当りを期待させる演出が可能か否か)を確認する。
なお、本実施例では、先読判定として図柄情報、変動パターン情報を判定する構成としたが、いずれかのみを判定しても良い。また、当否だけを判定する構成でも良い。当否だけならば情報としては軽いため保留数指示コマンドに当否の情報を含めて送信する構成も可能となる。また、ハズレ図柄を複数備え、選択されたハズレ図柄によって変動内容を指定する構成も考えられる。この場合、ハズレ図柄によりリーチ演出を行うか否か、特定の演出を行うか否かを指定することができるようになるため、図柄を判定するだけで当選したか否か、ハズレの場合でもリーチ演出するのか否かなどが判明するため、それに応じて先読み演出することが可能となる。
続いて、S115の判定結果に基づいて第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S120)(先読判定結果送信手段)、S110で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S125)。なお、先読判定コマンドの内容を保留数指示コマンドと統合して送信する構成としてもよい。
S125の処理、又はS100、S105の否定判定(S100:no、S105:no)に続いては、第1始動口Bスイッチ106aの検出に基づいて、上述したS100からS125と同様の処理(S130からS155)を行い、続いて、第2始動口スイッチ108aの検出に基づいて上述したS100からS125と同様の処理(S160からS185)を行う。
続いて、普通図柄作動スイッチ17aが遊技球を検出したか否か判定する(S190)。否定判定なら(S190:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S190:yes)、主制御装置80に格納されている普図保留記憶数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S193)。否定判定なら(S193:no)リターンに抜け、肯定判定であれば(S193:yes)、抽出した当り判定用乱数と当り図柄決定用乱数とを普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S195)、加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S197)、リターンする。
サブ統合制御装置83は第1及び第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する保留図柄の数を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する(本発明の保留図柄表示手段に相当)。また、本実施例では、演出図柄表示装置6上では普通図柄の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよいし、普図保留記憶数指示コマンド自体を送信しない構成としてもよい。
また、普図の保留記憶数表示をする場合は、普図の先読み判定を備えて先読み演出することも考えられる。例えば普図の当りとして比較して開放時間の長い当り遊技と短い当り遊技を備え、長い当り遊技が行なわれる当りがある場合に保留図柄を変化させて長い当りを期待させることができる。
次に、図9から図11に示したフローチャートを用いて主制御装置80が実行する当否判定処理を説明する。本処理は、第1保留記憶と第2保留記憶の当否判定及び該当否判定の結果に応じた第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示時間選択、確定図柄選択、大当り遊技の内容設定、大当り遊技終了後の遊技状態設定を行う処理となる。従って本処理は、本発明の開放延長手段の一部と開放延長状態選択手段とを含む処理となる。
本処理を開始すると、条件装置が作動中、即ち大当り遊技中か否かを判定し(S200)、肯定判定なら(S200:yes)、リターンし、大当り遊技中でなければ(S200:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定し(S205)、変動中でなければ(205:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否か判定し(S210)、確定表示中でなければ(S210:no)、第2保留記憶が有るか否か判定し(S220)、否定判定なら(S220:no)、第1保留記憶が有るか否か判定し(S225)、否定判定なら(S225:no)リターンし、S220、又はS225が肯定判定なら(S220:yes,S225:yes)、S230に進む。このS220とS225の判定順序により、第2保留記憶が優先的に当否判定を実施する。
S230では、時短フラグが0か否か判定する(S230)。時短フラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が1なら特別図柄と普通図柄の変動時間が短縮され、尚且つ普通電動役物100の開放延長機能が作動する時短状態で、且つ上述した普通電動役物100が開放パターンAを繰り返し実施する第1開放延長状態であることを、値が2なら同様に時短状態で、且つ普通電動役物100が開放パターンBを繰り返し実施する第2開放延長状態であることを、値が0なら通常状態(非時短状態、非開放延長状態)であることを判断する。S230が否定判定、即ち、時短状態及び開放延長状態なら(S230:no)、時短状態中の処理を行うが、時短状態では、当否判定結果に応じて選択する変動パターンの選択テーブルが異なるだけとなり従来技術と何ら変わらないため、説明は割愛する。
S230が肯定判定、即ち、通常状態なら(S230:yes)、保留記憶のシフト処理を行う(S235)。これにより最も古い(保留記憶されてから最も時間が経過している)第1又は第2保留記憶を当否判定の対象とするとともに、該当する保留記憶を示す保留記憶カウンタから1を減算する。
続く、大当り判定用乱数比較処理(S245)では、当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数値と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、判定対象の乱数値が当否判定テーブル(1/39)内の判定値と一致するか比較する。続くS250では、S245の結果が大当り(判定値と同一)であるか否か判定する。肯定判定なら(S250:yes)、図柄モード設定処理を行う(S255)。図柄モード設定処理では、判定対象となる第1又は第2保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する図柄モードを設定する(本発明の開放延長手段及び開放延長状態選択手段に相当)。
続いて、設定した図柄モードの種類と大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S260)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当り遊技の種類を大当り図柄によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から確定表示する大当り図柄を決定する処理となる。
次にS255で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S265)。モードバッファは当否判定時に確定した大当り遊技終了後の遊技状態の内容を、該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する時短フラグをクリアする必要があるため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容(開放延長機能(時短機能)の作動とその作動回数)は記憶せず、具体的な遊技内容に対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S255で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の内容となる第1大入賞口14の開放パターン設定処理を行い(S270)、当否判定の対象とした第1又は第2保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間となる変動パターンを選択する変動パターン選択処理を行う(S275)。
続いて、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S280)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、第1又は第2特別図柄の大当り図柄及び変動パターンの情報に基づいた擬似図柄の演出変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S250が否定判定、即ちハズレなら(S250:no)、S245の比較処理の結果が小当りであるか否か判定(第1特図1/100、第2特図1/1.3)し(S285)、肯定判定なら(S285:yes)、特図の種類、遊技状態、及び小当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を選択し(S290)、続いて特図の種類、遊技状態、及び選択した小当り図柄の種類に基づいて小当り遊技の開放パターン設定処理を行い(S270)、小当り図柄に対応する前述した変動パターン選択処理を行い(S275)、小当り図柄および変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S280)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に基づいた第1又は第2特図に対応した演出図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は、第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S285が否定判定なら(S285:no)、ハズレ図柄を選択し(S295)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン設定処理を行い(S275)、ハズレに関する図柄及び変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S280)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に基づいた擬似図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
次に、S205が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S205:yes)、図10のフローチャートに進み、特別図柄の変動時間(S275で選択された変動パターンに基づく)が経過したか否か判定する(S300)。否定判定なら(S300:no)リターンし、肯定判断なら(S300:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御してS260,S290又はS295で選択した確定図柄を確定表示させる(S305)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は演出図柄制御装置82に予め選択されていた擬似図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と擬似図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S305に続いては、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が大当り図柄か否か判定し(S310)、肯定判定なら(S310:yes)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S315)、時短フラグが0よりも大きいか否か判定し(S320)、肯定判定なら(S320:yes)、時短フラグに0をセットし(S325)、S325、又はS320の否定判定(S320:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S330)と、役物連続作動装置作動開始処理(S335)とを行うことで大当りを開始し、大当りフラグに1をセットし(S340)、大当り開始演出指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S345)。
一方、S310が否定判定、即ち、確定図柄が大当りでなければ(S310:no)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S360)、時短フラグが0よりも大きいか否か判定し(S365)、肯定判定なら(S365:yes)、時短カウンタからデクリメントし(S370)、時短カウンタが0か否か判定し(S375)、肯定判定なら(S375:yes)、時短フラグに0をセットする(S380)。S365からS380によって、特別図柄が当否判定に応じた確定表示を行うごとに、時短(開放延長)状態を規制する時短カウンタが計数され、これらのカウンタが所定値に至ることで時短状態が終了する。
続いて、S380、又はS365,S375が否定判定なら(S365:no,S375:no)、確定表示された特別図柄が小当り図柄か否かを判断し(S385)、肯定判定なら(S385:yes)、小当り遊技の作動開始を行う処理を行い(S390)、小当りフラグに1をセットする(S395)。S395,S345、又はS385の否定判定(S385:no)に続いては、遊技状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S350)リターンする。
図9に戻り、S210が肯定判定、即ち、確定図柄の表示中なら(S210:yes)、図11のフローチャートに進み、確定図柄表示時間が経過したか否か判定し(S400)、否定判定なら(S400:no)リターンし、肯定判定なら(S400:yes)、確定図柄表示終了処理(S405)を行い、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に疑似図柄の確定表示を終了させる指示を行う。
次に、図12から図16を用いて、主制御装置80が実行する特別遊技処理を説明する。本処理は、図9の当否判定処理時に設定された第1大入賞口14の開放パターン、又は第2大入賞口114の開放パターンに基づいて、それぞれの開閉を制御すると共に、同様に当否判定処理時に設定された大当り遊技終了後の遊技状態に基づいて、大当り遊技終了時に時短フラグ及び時短カウンタをセットする処理となり、本発明の開放延長手段を含む処理となる。
本処理を開始すると、大当りフラグに基づいて条件装置が未作動か否かを判定する(S450)。肯定判定、即ち、大当り中でなければ(S450:yes)、小当り遊技中か否かを判定し(S455)、否定判定なら(S455:no)リターンし、肯定判定なら(S455:yes)、小当り開始インターバル中であるか否かを判定し(S460)、肯定判定なら(S460:yes)、小当り開始インターバル時間が経過したか否かを判定し(S465)、否定判定なら(S465:no)リターンし、肯定判定なら(S465:yes)、S270で設定された内容に基づいて第2大入賞口114の開放処理を行い(S470)、特定領域スイッチ70aの検出有効処理を行い(S480)、振分ゲート作動処理を行い(S485)リターンする。
S460が否定判定なら(S460:no)、図13のフローチャートに進み、第2大入賞口114が開放中か否かを判定し(S500)、肯定判定なら(S500:yes)、特定領域スイッチ70aが遊技球を検出したか否か判定する(S505)、S505が肯定判定、即ち、小当り遊技において、作動した第2大入賞口114に入球した遊技球が特定領域70に入球したことで役物大当りが生起する条件が成立したなら(S505:yes)、小当り図柄を参照し(S510)、小当りした特図の種類と、小当り図柄の種類と、当該処理時の遊技状態に基づいてモードバッファ(S265と同様の内容)を設定し(S515)、第2大入賞口114及び振分ゲートの作動を終了する処理を行い(S520.S525)、特定領域スイッチ70aの検出無効処理を行い(S530)、小当りフラグに0をセットする(S535)。
続いて、時短フラグが0よりも大きいか否か判定し(S540)、肯定判定なら時短フラグに0をセットする(S545)。S545、又はS540の否定判定(S540)に続いては、条件装置作動開始処理(S550)と、役物連続作動装置作動開始処理(S555)とを行うことで大当りを開始し、大当りフラグに1をセットし(S560)、大当り開始演出指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S565)、当該処理によって変化した遊技状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S570)リターンする。
S505が否定判定、即ち、小当り動作中において特定領域スイッチ70aが未検出なら(S505:no)、第2カウントスイッチ114aが遊技球を検出したか否か判定し(S575)、肯定判定なら(S575:yes)、当該小当り遊技時の第2大入賞口114への遊技球の入球数が9個未満か否か判定する(S580)。S575が否定判定(S575:no)、又はS580が肯定判定(SS580:yes)なら、第2大入賞口114の小当り遊技の開放時間が経過したか否か判定し(S585)、否定判定なら(S585:no)リターンし、肯定判定なら(S585:yes)、小当り遊技を行う第2大入賞口114の閉鎖処理を行い(S590)、続いて小当り終了演出処理を行い(S595)リターンする。
S500が否定判定、即ち、第2大入賞口114の開放終了後のインターバル期間なら(S500:no)、特定領域スイッチ70aの検出有効期間か否か判定し(S600)、肯定判定なら(S600:yes)、特定領域スイッチ70aが遊技球を検出したか否か判定し(S605)、否定判定なら(S605:no)リターンし、肯定判定なら(S605:yes)、S510に進む。S600が否定判定なら(S600:no)、小当り終了演出の時間が経過したか否かを判定し(S610)、否定判定なら(S610:no)リターンし、肯定判定なら(S610:yes)、小当り遊技終了処理を行ない(S615)リターンに抜ける。
図12に戻り、S450が否定判定、即ち大当りフラグが立っていれば(S450:no)、図14のフローチャートに進み、第1大入賞口14が閉鎖中か否か判定し(S700)、肯定判定なら(S700:yes)、大当り遊技の開始演出中か否か判定する(S705)。S705が肯定判定なら(S705:yes)、大当り遊技の開始演出時間が経過したか否かを判定し(S710)、否定判定なら(S710:no)リターンし、肯定判定なら(S710:yes)、第1大入賞口14の開放処理を行うとともに、サブ統合制御装置83に第1大入賞口開放演出を指示するコマンドを送信し(S715)リターンする。
S705が否定判定なら(S705:no)、即ち、大当り遊技の開始演出中ではないなら、ラウンド間インターバル中か否か判定し(S720)、否定判定なら(S720:no)、大当り遊技の終了演出中か否か判定し(S730)、否定判定なら(S730:no)、大当り開始演出処理を行いサブ統合制御装置83に大当り開始演出を指示するコマンドを送信し(S735)リターンする。
S735で主制御装置80がサブ統合制御装置83に大当り開始演出指示コマンドを送信すると、該コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、パチンコ機に設けられたランプ、LEDを大当り遊技演出用に激しく発光させ、大当り遊技用の音をスピーカから出力させる。また、サブ統合制御装置83は、演出図柄制御装置82に信号を送信し、演出図柄表示装置6において大当り開始演出を表示させる。
S720が肯定判定、即ち、ラウンド間インターバル中なら(S720:yes)、インターバル時間が経過したか否か判定し(S725)、否定判定なら(S725:no)リターンし、肯定判定なら(S725:yes)、第1大入賞口14の開放処理を行い(S715)リターンする。
S700が否定判定、即ち、第1大入賞口14が開放中なら(S700:no)、図15のフローチャートに進み、第1カウントスイッチ14aが遊技球を検出したか否か判定し(S800)、肯定判定なら(S800:yes)、当該開放時の第1カウントスイッチ14aの検出数が9個未満か否か判定する(S805)。S800の否定判定、又はS805が肯定判定(S800:no、S805:yes)なら、第1大入賞口14の開放時間が終了したか否か判定し(S810)、否定判定なら(S810:no)リターンし、S805が否定判定(S805:no)、又はS810が肯定判定なら(S810:yes)、第1大入賞口14の閉鎖処理を行い(S815)、終了した大入賞口14のラウンド遊技が、最終ラウンドか否か判定する(S820)。
S820が肯定判定なら(S820:yes)、大当り終了演出処理を行い、サブ統合制御装置83に大当り終了演出を指示するコマンドを送信し(S825)リターンする。S820が否定判定なら(S820:no)、ラウンド間インターバル処理を行い、サブ統合制御装置83にインターバル演出を開始する指示信号を送信し(S830)リターンする。
図14に戻り、S730が肯定判定、即ち、大当り終了演出中なら(S730:yes)、図16のフローチャートに進み、大当り終了演出時間が経過したか否か判定する(S900)。S900が否定判定なら(S900:no)リターンに抜け、S900が肯定判定なら(S900:yes)、役物連続作動装置の停止処理(S905)と条件装置の作動停止処理(S910)を行って大当り遊技を終了し、S265又はS515で設定されたモードバッファを参照して(S915)、時短フラグ(S920)、時短カウンタ(S925)を設定し、S920で設定した時短フラグに基づいて普通電動役物100が開放延長状態で実施する開放パターンを設定し(S930)(開放延長手段)、モードバッファをクリアし(S935)、サブ統合制御装置83に終了コマンドと(S940)、時短フラグに基づく状態指定コマンドを送信し(S945)、大当りフラグに0をセットして(S950)リターンする。
以上が実施例1の説明となる。本実施例では、第1始動口A11への入球によって遊技を進行する通常遊技状態において、第1特図の小当りが生起した場合は第2大入賞口114の開放時間を短くして遊技球を入球し難くすることで結果的に特定領域70に遊技球が入球困難な構成としたが、通常遊技状態の第1特図の小当り時においても、第2大入賞口114の開放時間を遊技球が容易に入球可能な時間とし、結果的に特定領域70への入球が容易な構成としてもよく、その場合、特定領域70への入球に基づいて生起した大当り遊技終了後の遊技状態は、通常遊技状態か開放延長状態かのいずれかに移行し、開放延長状態に移行する場合は第1開放延長状態を付与する構成が好ましい
次に、実施例2を説明する。実施例2におけるパチンコ遊技機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例1のパチンコ遊技機では、通常遊技状態で大当り(図柄及び役物)が生起し第1開放延長状態に移行すれば、その時点で初めて遊技者に最も有利な第2遊技状態に移行するチャンスが生まれる構成、具体的には、第1開放延長状態中の第1特図の小当りから役物大当りが生起すると第2開放延長状態に移行する構成としたが、本実施例では、遊技者に最も有利な第2開放状態への移行可能時期及び移行割合が実施例1とは異なる構成となる。
具体的には、図18の図表に示すように、第1特図の大当り図柄確定により生起する大当りでは、大当り時の遊技状態に拘わらず第1開放延長状態と第2開放延長状態とに7対3の割合で移行し、第1特図の小当りから生起する役物大当りでは、大当り時の遊技状態に拘わらず第1開放延長状態と第2開放延長状態とに5対5の割合で移行する。また、第2特図は、図柄大当り、役物大当り、及び遊技状態の違いに拘わらず第1開放延長状態と第2開放延長状態とに8対2の割合で移行する構成とする。
なお、本実施例においては、図17に示すように、第1特図小当り時の第2大入賞口114の開放パターンは、遊技状態によって変化せずどの遊技状態においても0.2秒の開放を1回行う。
上記した構成により、本実施例のパチンコ遊技機は通常遊技状態において図柄と役物のどちらからでも大当りが生起する混合機タイプとしての特性を備えたうえで、開放延長状態を付与することが可能となる。また、この場合、遊技状態の違いにより大当り遊技終了後に通常遊技状態に移行する大当りの種類を備えてもよい。
このような構成とすることで第1特図の図柄大当りからも第2開放延長への移行が可能な遊技性とし、たとえ第1特図の図柄大当りで第2開放延長状態に移行できなくても第1開放延長状態に移行できれば、持ち球の減少を抑えて遊技を行いながら第1特図の大当り(図柄又は役物)から第2開放延長状態への移行を期待させることが可能となり、従来の開放延長状態が付与されないものと比較して落差の小さいものとすることが可能となる。
次に、実施例3を説明する。実施例3におけるパチンコ遊技機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容であり重複する説明は割愛する。
本実施例も、遊技者に最も有利な第2開放状態への移行可能時期及び移行割合が実施例1,2とは異なる構成となる。具体的には、図19の図表に示すように、第1特図が通常遊技状態で大当り図柄確定により大当りが生起すると、8対2の割合で第1開放延長状態と第2開放延長状態とに移行し、開放延長状態で大当り図柄確定により大当りが生起すると、2対8の割合で第1開放延長状態と第2開放延長状態とに移行する。第2特図が大当り図柄確定により大当りが生起すると、遊技状態に拘わらず2対8の割合で第1開放延長状態と第2開放延長状態とに移行する。
また、第1特図の小当りから役物大当りが生起すると、大当り時が通常遊技状態なら5対5の割合で第1開放延長状態と第2開放延長状態とに移行し、大当り時が開放延長状態なら2対8の割合で第1開放延長状態と第2開放延長状態とに移行する。第2特図の小当りから役物大当りが生起すると、遊技状態に拘わらず、2対8の割合で第1開放延長状態と第2開放延長状態とに移行する。
なお、本実施例でも、第1特図小当り時の第2大入賞口114の開放パターンは、実施例2と同様に、遊技状態によって変化せずどの遊技状態においても0.2秒の開放を1回行う。
また、大当り時の開放延長状態の種類(第1、又は第2)によって第1、第2開放延長状態への移行の割合を異ならせる構成としてもよい。これにより、通常遊技状態での第1特図の大当り(図柄又は役物)では第2開放延長状態に移行可能としながらも第1開放延長状態に高い割合で移行するようにし、第1開放延長状態の第1特図において移行割合の高い第2開放延長状態に移行できるかどうかという新たな遊技性を発揮できる。
以上が実施例の説明となる。実施例においては、遊技者に最も有利な遊技状態を開放延長状態のみで構成したが、大当り遊技終了後に高確率状態に移行させる確率変動機能を備えてもよい。
実施例では、第1開放延長状態又は第2開放延長状態に移行すると、移行した開放延長状態ではどちらか一方の開放パターンに固定して遊技を進行したが、第1開放延長状態中に、第2作動領域104への入球が可能な普通電動役物100の開放パターンを低確率で実施する構成としてもよい。この場合の第2特図の変動では、演出図柄表示装置6で特別な演出を実施するのが好ましい。
また、実施例では第2大入賞口114の開放パターンにより小当り時の特定領域70の入球率が変化する構成としたが、小当り図柄又は小当りする特図の種類によって振分ゲート71の作動内容を変化させることで特定領域70の入球率を変化させる構成としてもよい。
以上のように、本発明の弾球遊技機によれば、大当り図柄が確定、若しくは小当り遊技中に特定領域に遊技球が入球することによって大当り遊技が生起すると、大当り遊技終了後に普通電動役物の開放パターンが異なるいずれかの開放延長状態に移行し、普通電動役物内に入球した遊技球を該普通電動役物の開放パターンに応じて当該遊技球を第1作動領域と第2作動領域とに振分け、第1作動領域に遊技球が入球すると第1始動口となる第1機械式チューリップが開放状態に作動し、第2作動領域に遊技球が入球すると第2始動口となる第2機械式チューリップが開放状態に作動するようにしたことで、従来にない斬新な遊技性を発揮する。従って普通電動役物内に遊技球の振分装置と、複数の第2種非電動役物を開放させる複数の作動領域を備えた弾球遊技機に適用することができる。
1 遊技盤
3a 第1遊技領域
3b 第2遊技領域
6 演出図柄表示装置
14 第1大入賞口
17 普通図柄作動ゲート
34 振分部材
70 特定領域
80 主制御装置
82 演出図柄制御装置
83 サブ統合制御装置
100 普通電動役物
101 作動領域振分部
103 第1作動領域
104 第2作動領域
105 第1機械式チューリップ役物
106 第1始動口B
107 第2機械式チューリップ役物
108 第2始動口
114 第2大入賞口

Claims (3)

  1. 普図始動口への入球に起因して作動する可変入賞装置と、
    第1始動口又は第2始動口への入球に起因して大当り、又は小当りを生起するか否かの当否判定を行う当否判定手段と、を備え、
    前記当否判定の結果が小当りであれば、入球した遊技球が通過可能な特定領域を備えた大入賞口が開放する小当り遊技を実施し、
    該小当り遊技により前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域を通過するか、又は前記当否判定の結果が大当りであれば大当り遊技を実施し、
    該大当り遊技終了後に前記可変入賞装置が開放する開放時間を通常遊技状態時よりも延長、又は/及び開放回数を増加する開放延長手段を備えた弾球遊技機であって、
    常時入球率の変化しない第1の第1始動口と、
    第1作動領域に遊技球が入球すると、当該遊技球の自重によって入球が困難又は不可な閉鎖状態から入球が容易な開放状態に変位し、所定数の遊技球が入球すると前記閉鎖状態に戻る第2の第1始動口となる第1非電動役物と、
    第2作動領域に遊技球が入球すると、当該遊技球の自重によって前記閉鎖状態から前記開放状態に変位し、所定数の遊技球が入球すると前記閉鎖状態に戻る前記第2始動口となる第2非電動役物と、
    前記可変入賞装置内に入球した遊技球を前記第1作動領域と前記第2作動領域とのいずれかに振り分ける振分手段と、を備え
    前記開放延長手段は、前記可変入賞装置に入球した遊技球が前記振分手段によって前記第2作動領域よりも前記第1作動領域に振り分けられる確率が高い第1開放延長状態と、前記第1作動領域よりも前記第2作動領域に振り分けられる確率が高い第2開放延長状態とのいずれかの開放延長状態を選択する開放延長状態選択手段を備え、
    前記当否判定手段は、前記第1始動口への入球に起因するよりも前記第2始動口への入球に起因する方が小当りが高確率で生起し、
    前記開放延長状態選択手段は、前記第1始動口への入球に起因する前記当否判定の結果が大当り図柄を確定表示する大当りであれば、前記第2開放延長状態よりも前記第1開放延長状態を高確率で選択し、
    前記小当り遊技時に前記特定領域を遊技球が通過したことに基づいて大当りが生起すると、前記第1開放延長状態よりも前記第2開放延長状態を高確率で選択する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記第1始動口への入球に起因する前記小当り遊技は、前記通常遊技状態と前記開放延長手段実施時とで前記大入賞口の前記小当り遊技態様が異り、前記開放延長手段実施時の方が前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域を通過する確率が高い
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2記載の弾球遊技機において、
    前記開放延長手段実施時は、前記第1始動口への入球に起因する前記小当り遊技と前記第2始動口への入球に起因する前記小当り遊技とでは、前記大入賞口の開放態様が異なり、前記第2始動口への入球に起因する前記小当り遊技の方が前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域を通過する確率が高い
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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