JP6622602B2 - 洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents
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(1)所定の洗浄区間を移動する一群の容器を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄区間の上流端及び下流端の一方付近に設置されるレーザセンサと、前記洗浄区間の上流端及び下流端の他方付近に設置され、前記レーザセンサから出射されるレーザ光を当該レーザセンサに向けて反射するように設置される反射板と、前記洗浄区間を移動する容器を直接的又は間接的に検知する検知手段と、前記反射板に付着している洗浄水を除去する洗浄水除去手段と、前記検知手段の検知結果に基づき、前記一群の容器が前記洗浄区間から出たと推定した場合、前記反射板に付着している洗浄水を前記洗浄水除去手段によって除去した後、前記洗浄区間に容器が残っているか否かを前記レーザセンサの検知結果に基づいて判定する制御手段と、を備えることを特徴とする洗浄装置。
(2)前記洗浄水除去手段は、前記反射板に向けて気体を噴射することによって、前記反射板に付着している洗浄水を除去することを特徴とする(1)に記載の洗浄装置。
(3)前記制御手段は、前記一群の容器の少なくとも一部が前記洗浄区間に存在していることが既知である状態において、レーザ光を試験的に出射させる指令信号を前記レーザセンサに出力し、前記レーザセンサによって、前記洗浄区間に存在している容器が検知された場合、前記レーザセンサは正常であると判定し、前記レーザセンサによって、前記洗浄区間に存在している容器が検知されない場合、前記レーザセンサは異常であると判定することを特徴とする(1)又は(2)に記載の洗浄装置。
(4)前記検知手段は、前記洗浄区間の上流側に設置されることを特徴とする(1)から(3)のいずれか一つに記載の洗浄装置。
(5)容器が洗浄される所定の洗浄区間の上流端及び下流端の一方付近に設置されるレーザセンサと、前記洗浄区間の上流端及び下流端の他方付近に設置され、前記レーザセンサから出射されるレーザ光を当該レーザセンサに向けて反射するように設置される反射板と、を備える洗浄装置が実行する洗浄方法であって、前記洗浄区間を移動する一群の容器を洗浄する洗浄処理と、前記洗浄区間を移動する容器を直接的又は間接的に検知する検知処理と、前記反射板に付着している洗浄水を除去する洗浄水除去処理と、前記検知処理の検知結果に基づき、前記一群の容器が前記洗浄区間から出たと推定した場合、前記反射板に付着している洗浄水を前記洗浄水除去処理によって除去した後、前記洗浄区間に容器が残っているか否かを前記レーザセンサの検知結果に基づいて判定する制御処理と、を含むことを特徴とする洗浄方法。
<洗浄装置の構成>
図1は、本実施形態に係る洗浄装置100の側断面図である。
洗浄装置100は、ビールや清涼飲料水等の飲料を缶C(容器)に充填する前に、缶Cの内外面を洗浄する装置である。図1に示すように、洗浄装置100は、リンサー筐体11と、コンベア12a,12b(図2参照)と、ガイドレール13と、洗浄水噴射ノズル14と、センサ15と、レーザセンサ16と、反射板17と、エア噴射ノズル18と、制御部19と、表示部20と、を備えている。
また、リンサー筐体11で洗浄された缶CをフィラーF(図2参照)に向けて搬送する別のコンベア12b(図2参照)が、リンサー筐体11の下流側に配置されている。
洗浄水噴射ノズル14は、その開口がリンサー筐体11の内部に臨んでおり、制御部19からの指令に従って洗浄水を噴射するようになっている。前記した「洗浄水」として、例えば、塩素水を用いることができるが、これに限定されない。また、すすぎ用の水も「洗浄水」に含んでもよい。ちなみに、すすぎ用の水については、工場によって使用する場合もあるし、また、使用しない場合もある。
センサ15として、例えば、赤外線センサや近接センサを用いることができる。図1では、一例として、1個のセンサ15を設ける構成を示したが、これに限らない。例えば、缶Cの搬送経路に沿って、所定間隔を空けて複数のセンサを設置していてもよい。センサ15の検知結果は制御部19に出力され、一群の缶Cが洗浄区間Kから出たか否かを推定する際に用いられる。
図2に示すフィラーFは、洗浄後の缶Cに飲料を充填する装置であり、コンベア12bの下流側に設置されている。
エア噴射ノズル18(洗浄水除去手段)は、レーザセンサ16からのレーザ光の出射に先立って、反射板17に向けてエア(気体)を噴射するノズルである。より詳しく説明すると、エア噴射ノズル18は、制御部19によって、一群の缶Cが洗浄区間Kから出たと推定された後、反射板17に付着している洗浄水をエアの噴射によって除去するものである。エア噴射ノズル18は、リンサー筐体11において反射板17の付近に設置され、その開口が反射板17に臨んでいる。
これに対して本実施形態では、前記したように、レーザ光の出射に先立って、エア噴射ノズル18から反射板17にエアを噴射するため、反射板17に付着している洗浄水を確実に除去できる。したがって、リンサー筐体11に缶Cが残っているか否かを正確に検知できる。
図3は、本実施形態に係る洗浄装置100の制御部19が実行する処理のフローチャートである。なお、図3の「START」時には、一群の缶Cがコンベア12a,12b(図1、図2参照)によって搬送されるとともに、リンサー筐体11内において缶Cを洗浄する「洗浄処理」が行われているものとする。
なお、異常検知機能をオフにするタイミングは、スイーパ(図示せず)によって缶Cが押圧された直後でもよいし、缶Cが押圧されてからコンベア12aの搬送速度に基づく所定時間が経過した時点でもよい。また、作業員が手動で異常検知機能のオン/オフを切り替えるようにしてもよい。
ステップS1022において制御部19は、洗浄区間Kに存在しているはずの缶Cが、レーザセンサ16によって検知されたか否かを判定する。洗浄区間Kにおいて缶Cが検知された場合(S1022:Yes)、制御部19の処理はステップS1023に進む。
ステップS1024において制御部19は、「レーザセンサ16は正常」であることを表示部20に表示させる。これによって表示部20には、図5に示す「レーザセンサ」の横側の「正常」が表示される。
ステップS1025において制御部19は、「レーザセンサ16は異常」であると判定する。この場合、レーザセンサ16は、故障しているか、又は電源がオフ状態になっている。
図7(a)に示す「缶Cなし」の検知結果は、次に説明するステップS104の判定処理に用いられる。なお、この時点においてセンサ15の異常検知機能はオフに切り替えられている(S1012:図4参照)。したがって、センサ15から「缶Cなし」の検知結果が出力されても、フィラーF(図2参照)は停止せずに駆動し続ける。
ステップS106において制御部19は、リンサー筐体11の上流側のコンベア12aを停止させる。
なお、洗浄水噴射ノズル14の停止や、コンベア12aの停止を、作業員が手動で行ってもよい。
このように洗浄水噴射ノズル14及びコンベア12aを停止させることで、一群の缶Cの洗浄後において、洗浄水や電力の無駄な消費を抑制できる。なお、リンサー筐体11の上流側のコンベア12aが停止した後も、下流側のコンベア12b(図2参照)は駆動し続けており、フィラーF(図2参照)に向けて缶Cを搬送している。
このようにエア噴射ノズル18から反射板17にエアを噴射することで、反射板17に付着していた洗浄水がエアで吹き飛ばされ、さらに反射板17の表面が乾燥する。したがって、レーザセンサ16を用いて残缶(リンサー筐体11の内部に残っている缶C)の検知を適切に行うことができる。
ステップS109において制御部19は、レーザセンサ16からレーザ光を出射させる。
図7(d)に示すように、リンサー筐体11の内部に残缶が存在しない場合、レーザセンサ16からのレーザ光が反射板17に達し、さらに反射板17で反射したレーザ光がレーザセンサ16に戻る。一方、図示はしないが、リンサー筐体11の内部に残缶が存在する場合、レーザセンサ16からのレーザ光が残缶の表面で反射するため、レーザセンサ16にレーザ光が戻ることはない。
ステップS112において制御部19は、表示部20に「残缶なし」と表示させる(図5参照)。これによって作業員は、リンサー筐体11に残缶が存在しないことを把握できる。
ステップS113において制御部19は、リンサー筐体11(つまり、洗浄区間K)において「残缶あり」と判定する。
本実施形態によれば、レーザセンサ16からのレーザ光の出射(S109:図3参照)に先立って、エア噴射ノズル18から反射板17にエアを噴射することで(S107)、反射板17に付着している洗浄水を確実に除去できる。したがって、リンサー筐体11に缶Cが残っているか否かをレーザセンサ16によって正確に検知できる。
なお、従来は、一群の缶Cの洗浄が終わるたびに、作業員がリンサー筐体11の蓋(図示せず)を開けて、残缶の有無を目視で確認していた。しかしながら、リンサー筐体11の内部は暗いため、残缶を確認しづらく、また、残缶の確認に手間がかかるという問題があった。
これに対して本実施形態によれば、前記したように、洗浄水が除去された状態の反射板17を用いることで、レーザセンサ16によって残缶の有無を正確に検知できるとともに、作業員の手間を省くことができる。
以上、本発明に係る洗浄装置100について実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、実施形態では、リンサー筐体11の内部にレーザセンサ16及び反射板17を設ける構成について説明したが(図1参照)、これに限らない。すなわち、ガイドレール13に沿って移動する缶Cをレーザセンサ16の光軸が貫くように、レーザセンサ16及び反射板17の一方又は両方をリンサー筐体11の外部に設置してもよい。
また、洗浄水の噴射を停止する処理(S105)に先立って、リンサー筐体11の上流側のコンベア12aを停止する処理(S106)を行うようにしてもよい。
また、実施形態では、洗浄対象の「容器」が缶Cである場合について説明したが、これに限らない。例えば、缶Cの他に瓶等も「容器」に含まれる。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
11 リンサー筐体
11s 傾斜部
12a,12b コンベア
13 ガイドレール
14 洗浄水噴射ノズル(洗浄手段)
15 センサ(検知手段)
16 レーザセンサ
17 反射板
18 エア噴射ノズル(洗浄水除去手段)
19 制御部(制御手段)
20 表示部
C 缶(容器)
K 洗浄区間
Claims (5)
- 所定の洗浄区間を移動する一群の容器を洗浄する洗浄手段と、
前記洗浄区間の上流端及び下流端の一方付近に設置されるレーザセンサと、
前記洗浄区間の上流端及び下流端の他方付近に設置され、前記レーザセンサから出射されるレーザ光を当該レーザセンサに向けて反射するように設置される反射板と、
前記洗浄区間を移動する容器を直接的又は間接的に検知する検知手段と、
前記反射板に付着している洗浄水を除去する洗浄水除去手段と、
前記検知手段の検知結果に基づき、前記一群の容器が前記洗浄区間から出たと推定した場合、前記反射板に付着している洗浄水を前記洗浄水除去手段によって除去した後、前記洗浄区間に容器が残っているか否かを前記レーザセンサの検知結果に基づいて判定する制御手段と、を備えることを特徴とする洗浄装置。 - 前記洗浄水除去手段は、前記反射板に向けて気体を噴射することによって、前記反射板に付着している洗浄水を除去することを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
- 前記制御手段は、前記一群の容器の少なくとも一部が前記洗浄区間に存在していることが既知である状態において、レーザ光を試験的に出射させる指令信号を前記レーザセンサに出力し、
前記レーザセンサによって、前記洗浄区間に存在している容器が検知された場合、前記レーザセンサは正常であると判定し、
前記レーザセンサによって、前記洗浄区間に存在している容器が検知されない場合、前記レーザセンサは異常であると判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄装置。 - 前記検知手段は、前記洗浄区間の上流側に設置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の洗浄装置。
- 容器が洗浄される所定の洗浄区間の上流端及び下流端の一方付近に設置されるレーザセンサと、
前記洗浄区間の上流端及び下流端の他方付近に設置され、前記レーザセンサから出射されるレーザ光を当該レーザセンサに向けて反射するように設置される反射板と、を備える洗浄装置が実行する洗浄方法であって、
前記洗浄区間を移動する一群の容器を洗浄する洗浄処理と、
前記洗浄区間を移動する容器を直接的又は間接的に検知する検知処理と、
前記反射板に付着している洗浄水を除去する洗浄水除去処理と、
前記検知処理の検知結果に基づき、前記一群の容器が前記洗浄区間から出たと推定した場合、前記反射板に付着している洗浄水を前記洗浄水除去処理によって除去した後、前記洗浄区間に容器が残っているか否かを前記レーザセンサの検知結果に基づいて判定する制御処理と、を含むことを特徴とする洗浄方法。
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