JP2007176582A - 容器の口部洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】口部に付着した錆の除去に適した容器の口部洗浄装置を提供する。
【解決手段】壜100をその壜軸線CL1の回りに回転駆動する壜回転機構10と、壜回転機構10にて回転駆動される壜100の壜軸線CL1と平行なブラシ軸線CL2を有し、砥粒を含んだ外周部が壜100の口部101と対向するように配置された円盤状のブラシ11、12と、ブラシ11、12をブラシ軸線CL2の回りに回転駆動するブラシ回転機構13と、口部101に対してブラシ11、12の外周部を押し付けるブラシ押し付け機構14とを口部洗浄装置1に設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、容器の口部を洗浄する口部洗浄装置に関する。
容器の外周面を洗浄する洗浄装置として、鉛直方向に立てた状態で搬送される壜型の容器を鉛直方向の容器軸線の回りに回転させつつ、水平方向の軸線を中心として回転するブラシの外周面を容器の肩部に接触させることにより、容器の肩部に付着した粉末等を除去する装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開昭59−221284号公報
ビール壜のように再利用される容器を回収する過程では、空になった容器がその口部に王冠が被せられた状態で回収され、そのままの状態で暫くの間保管されることがある。この場合、保管場所の湿度、温度、あるいは潮風といった要因により王冠に錆が発生し、この錆が口部に付着して口部を汚すことがある。このため、容器を再利用してその内部に飲料等の内容物を詰める際には口部の洗浄が不可欠である。しかしながら、王冠で発生した錆が口部の表面に強固に結合し、簡単には除去できないことがある。特に、壜の表面を酸化すず膜又は酸化チタン膜にて被覆した軽量壜においては、王冠にて発生したFe酸化物が壜の表面の皮膜と強固に結合しその除去が一層困難なことがある。上述した特許文献1に記載の除去装置は、主として肩部付近に駐中してブラシを擦りつけており、口部に強固に付着した錆を除去する用途には適していない。
本発明は、口部に付着した錆の除去に適した容器の口部洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明の容器の口部洗浄装置(1)は、容器(100)をその容器軸線(CL1)の回りに回転駆動する容器回転機構(10)と、前記容器回転機構にて回転駆動される容器の容器軸線と平行なブラシ軸線(CL2)を有し、砥粒(43)を含んだ外周部が前記容器の口部(101)と対向するように配置された円盤状のブラシ(11、12)と、前記ブラシを前記ブラシ軸線の回りに回転駆動するブラシ回転機構(13)と、前記口部に対して前記ブラシの外周部を押し付けるブラシ押し付け機構(14)と、を備えることにより、上述した課題を解決する。
本発明の口部洗浄装置によれば、容器回転機構により容器を容器軸線の回りに回転させつつ、ブラシ回転機構によりブラシをその容器軸線と平行なブラシ軸線の回りに回転させてその外周部を容器の口部に押し付けることにより、砥粒を含んだブラシの外周部が口部と周方向に沿って擦れ合い、それにより口部に対する強力な汚れの掻き落とし作用を生じさせることができる。これにより、容器の口部に強固に付着した錆に対しても十分な除去作用を奏することができる。
本発明の一形態において、前記容器は酸化すず膜又は酸化チタン膜で被覆された壜であり、前記砥粒のモース硬度が1〜5の範囲内であってもよい。砥粒の硬度をこのような範囲に設定することにより、酸化すず膜又は酸化チタン膜で被覆された壜の口部に擦過痕を生じさせることなく口部の錆を除去することができる。特に、パーミスからなる砥粒を利用した場合には、壜の口部に擦過痕を残すことなく、錆を十分に除去することができる。
本発明の一形態において、前記ブラシは、前記ブラシ軸線の回りに渦巻き状に設けられた複数のブラシ要素(41)を備え、前記ブラシの回転方向が前記ブラシ要素の描く渦巻きの巻き方向と逆方向に設定され、かつ前記容器回転機構による前記容器の回転方向が前記ブラシの回転方向に対して同一方向に設定されてもよい。この形態によれば、口部の凹凸形状にブラシの外周部を十分に馴染ませて口部の錆をさらに効率よくかつ確実に除去することができる。
本発明の一形態においては、前記ブラシが、前記口部を挟むようにして前記口部の両側のそれぞれに配置されてもよい。この形態によれば、口部の両側からブラシを接触させて錆の除去作用をより効果的に発揮させることができる。
さらに、前記口部の一方の側に配置されたブラシ(11)は前記口部に設けられた王冠を被せるためのリップ部(102)の下部に限定して前記口部と接するように設けられ、前記口部の他方に設けられたブラシ(12)は前記リップ部から該リップ部の下部に連なって外方に膨らんだカブラ部(103)にかけての範囲で前記口部と接するように設けられてもよい。この形態によれば、口部の一方の側に配置されたブラシによりリップ部の下部付近に付着した錆を集中的に除去し、口部の他方の側に配置されたブラシによりリップ部からカブラ部にかけて付着した錆を満遍なく除去することができる。リップ部の下部は王冠の下縁と接するために錆が最も強固かつ大量に付着し易く、その一方、王冠から口部に移った錆はカブラ部の全体に亘って広がることがあるため、上記のようにブラシの配置に差を設けることにより口部の錆を効果的に除去することができる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上に説明したように、本発明の口部洗浄装置によれば、砥粒を含んだブラシの外周部を容器の口部と周方向に沿って接触させることにより、口部に付着した汚れに対して十分な掻き落とし作用を生じさせることができるので、容器の口部に強固に付着した錆に対しても十分な除去作用を奏することができる。
図1は本発明の一形態に係る口部洗浄装置の概略構成を示す平面図である。この口部洗浄装置(以下、洗浄装置と略称することがある。)1は、市場から回収されたビール用の壜100を洗浄対象の容器とするものであり、かつ、その壜100の洗浄ラインに設置される。壜100の洗浄ラインでは口部に錆が付着した壜100を検出する壜検査機が設置されており、その壜検査機にて錆の付着が検出された壜は口錆洗浄ラインに流される。その口錆洗浄ラインには壜100を正立状態(口部を上にして鉛直方向に立てられた状態)で図中の矢印F方向に搬送するコンベア2が配置され、洗浄装置1はそのコンベア2に沿って設置される。洗浄装置1は、コンベア2の適当な位置に設置される洗浄ユニット3と、その洗浄ユニット3に対してコンベア2の搬送方向上流側(図1において左側)に設置される第1及び第2の入口ストッパ4、5と、洗浄ユニット3に対して搬送方向下流側に隣接して配置された出口ストッパ6と、壜100を検出するセンサ群7とを備えている。
洗浄ユニット3は、壜100を一度に4本ずつ一括して洗浄するように構成されている。第1の入口ストッパ4、第2の入口ストッパ5及び出口ストッパ6は、コンベア2上に進出する位置とコンベア2から後退する位置との間で直線的に往復移動可能な可動部4a、5a、6aをそれぞれ備えている。これらのストッパ4〜6は例えばエアシリンダを利用して構成することができる。第2の入口ストッパ4の可動部4aをコンベア2上に進出させることにより、コンベア2上の壜100が可動部4aに突き当たって停止し、その壜100の上流側に他の壜100が整列状態で保持される。この状態で、第2の入口ストッパ5の可動部5aを進出させることにより、洗浄ユニット3の処理本数、すなわち4本の壜100が可動部4a、5a間に保持される。この後、第1の入口ストッパ4の可動部4aをコンベア2から後退させ、かつ出口ストッパ6の可動部6aをコンベア2上に進出させることにより、4本の壜100が洗浄ユニット3に取り込まれる。壜100の取り込み後、第2の入口ストッパ5の可動部5aを後退させ、かつ第1の入口ストッパ4の可動部4aを進出させることにより、次に洗浄されるべき4本の壜100の取り込みが開始される。このようにして、第1及び第2の入口ストッパ4、5で壜100を4本ずつ洗浄ユニット3に取り込むことができる。また、洗浄ユニット3による洗浄後は出口ストッパ6の可動部6aをコンベア2から後退させることにより、洗浄された壜100をコンベア2の下流に排出させることができる。
センサ群7は、第1の入口ストッパ4の可動部4aに接した壜100を検出する第1ストッパ用センサ7aと、可動部4aの上流側に整列した4本目の壜100を検出する第2ストッパ用センサ7bと、第2の入口ストッパ5の上流側の領域で、洗浄ユニット3による洗浄に適さない異種の壜を検出する異種壜検出センサ7c、7d、7eと、洗浄ユニット3における壜100の有無を検出するための本体用センサ7f、7gと、洗浄ユニット3から排出される壜100を検出する排壜センサ7hと、洗浄ユニット3よりも下流にてコンベア2上に壜100が満杯状態で詰まっているか否かを検出する満杯検出センサ7iとを備えている。洗浄装置1は、これらのセンサ群7を利用してコンベア2上における壜100の流通状態を判別し、その判別結果に応じて洗浄ユニット3、あるいはストッパ4〜6の動作を制御する。例えば、壜100を洗浄ユニット3に搬入する際には、まずセンサ7a、7bの両者が壜100を検出したか否かによって4本の壜100が整列したか否かを判別し、センサ7hにて洗浄ユニット3からの洗浄済の壜100の排出が確認されたことを条件として、入口ストッパ4の可動部4aを後退させて次の壜100を洗浄ユニット3に取り込めばよい。満杯検出センサ7iが壜100を一定時間以上継続して検出した場合には、コンベア2の下流に壜100が詰まっているとみなして洗浄ユニット3への新たな壜100の取り込みを中止する。
次に、洗浄ユニット3の詳細を説明する。図2は洗浄ユニット3が洗浄対象とする壜100の口部の詳細を示している。壜100は、ガラス壜の表面を酸化すず膜又は酸化チタン膜で被覆したいわゆる軽量壜として構成されている。このような軽量壜は例えば特許第2672391号公報に詳しく開示されている。壜100の口部101には、不図示の王冠を被せるためのリップ部102と、そのリップ部102の下部に連なりかつ外方に膨らんだカブラ部103とが設けられている。この種の壜100が回収される際、口部101のリップ部102には王冠が被せられていることがある。その王冠を被せたままで壜100が屋外等で相当期間保管されると王冠に錆が発生し、その錆が口部101に移ってリップ部102からカブラ部103にかけての範囲に錆104が付着する。口部101に付着した錆104は酸化すず膜又は酸化チタン膜と強固に結合することがある。特にリップ部102の下部は王冠の下縁と接し、あるいは隣接するために錆104がより集中的にかつ強固に付着し易い。このように付着した錆104は一般的な壜洗浄機では簡単には除去できない。本形態の洗浄装置1は、このような錆104の除去を目的として構成されている。
図3は、洗浄ユニット3の詳細を示している。洗浄ユニット3は、コンベア2上に立てられた壜100を鉛直方向の壜軸線(容器軸線)CL1の回りに回転駆動する壜回転機構(容器回転機構)10と、壜100の口部101を挟むようにして口部101の両側に配置された第1のブラシ11及び第2のブラシ12と、ブラシ11、12をブラシ軸線CL2の回りに回転駆動するブラシ回転機構13と、口部101に対してブラシ11、12の外周部を押し付けるブラシ押し付け機構14とを備えている。なお、図1から明らかなように、第1のブラシ11及び第2のブラシ12は、洗浄ユニット3に取り込まれた4本の壜100と1:1に対応するように、それぞれ4個ずつ設けられている。
壜回転機構10は、コンベア2の一方の側に設けられたベルト駆動部20と、コンベア2の他方の側に設けられた壜押し部21とを備えている。図1に示すように、ベルト駆動部20は、コンベア2の搬送方向に沿って並べられた4つのサポートプーリ22と、それらのサポートプーリ22の背後に距離をおいて配置されたタイミングプーリ23及びアイドラプーリ24と、プーリ22〜24の間に張り渡されたエンドレスベルト25と、タイミングプーリ23を回転駆動してエンドレスベルト25を一定方向に走行させる不図示の回転駆動源(例えば電動モータ)とを備えている。4本のサポートプーリ22は、コンベア2によって搬送される壜100の胴部105(図3及び図4参照)と、コンベア2による搬送経路に面したエンドレスベルト25の直線区間25aとが接するようにしてエンドレスベルト25を保持する。また、サポートプーリ22の搬送方向に関する位置は、洗浄ユニット3に取り込まれた4本の壜100が出口ストッパ6により定位置に停止したときに各壜100と位置が合うように設定されている(図5参照)。さらに、エンドレスベルト25の走行方向は、直線区間25aにおいてエンドレスベルト25がコンベア2の搬送方向と逆方向に走行するように設定されている。
一方、図1に示すように、壜押し部21は、壜100をエンドレスベルト25の直線区間25aに押し付けるために設けられており、コンベア2の搬送方向に並べられた第1の壜押しシリンダ26及び第2の壜押しシリンダ27と、それらのピストンロッド26a、27aの先端部に取り付けられた壜押さえ28とを備えている。シリンダ26、27としては、例えば圧縮空気で作動するエアシリンダが使用される。図3に示すように、壜押さえ28は、第1のシリンダ26又は第2のシリンダ27(但し、図3では第1のシリンダ26のみ示す。)のピストンロッド26a、27aにそれぞれ連結されるブラケット29と、そのブラケット29の先端(コンベア2に臨む側)に、鉛直方向に関して同軸的に配置された複数対の上ローラ30及び下ローラ31とを有している。図4に示すように、上ローラ30及び下ローラ31は、壜100の搬送方向に沿って5対が設けられている。第1の壜押しシリンダ26又は第2の壜押しシリンダ27のいずれか一方に対応するブラケット29には3対のローラ30、31が取り付けられ、他方に対応するブラケット29には2対のローラ30、31が取り付けられている。ローラ30、31はいずれも鉛直方向の軸線を中心として回転自在である。
図5に示すように、上ローラ30の位置は、洗浄ユニット3内でサポートプーリ22と同一位置に保持される4本の壜100の胴部105の中間位置及び両端の壜100の胴部105のさらに外側にそれぞれ位置するように設定されている。下ローラ31についても同様である。従って、第1の壜押しシリンダ26及び第2の壜押しシリンダ27のそれぞれのピストンロッド26a、27aを伸長させることにより、各壜100がサポートプーリ22と2対のローラ30、31間に挟持される。挟持された壜100はエンドレスベルト25の直線区間25aの走行に伴って図中に矢印で示すように同一方向へ回転駆動される。
図6及び図7はブラシ11、12及びその回転機構13の詳細を示している。これらの図に示すように、ブラシ11、12はいずれも円盤状であり、ブラシ回転機構13にブラシホルダ35を介して取り付けられている。図8により詳しく示すように、第1のブラシ11は、円盤状のハブ40と、そのハブ40の外周に渦巻き状に設けられた多数の紐状のブラシ要素41とを備えている。ハブ40の中心には取付孔40aが形成されている。
図9に示すように、ブラシ要素41は、合成繊維製の母材42に多数の砥粒43を接着剤44にて接合した構成を備えている。母材42に使用する合成繊維としては例えばナイロンを利用することができる。砥粒43は口部101に付着した錆に対して掻き落とし作用を発揮し得る硬度のものを利用するが、好適には、壜100の表面に擦過痕(擦り傷)を残さないようにするため、壜100の表面硬度よりも硬度が低い砥粒を利用する。例えば酸化すす膜で被覆された軽量壜の場合、その表面硬度はモース硬度にして5であるから、砥粒43の硬度は1〜5の範囲に設定することが好ましい。さらに好適には、モース硬度3のパーミス(シラス素材)からなる砥粒を使用することが好ましい。以上のような構成を備えたブラシとしては、住友スリーエム株式会社が提供するラジアル・ブリッスル・ディスクを一例として挙げることができる。そのラジアル・ブリッスル・ディスクとしては、直径が14.3mm、19.1mm、25.4mm、50.8mm、76.2mmの5種類の製品が提供されているが、特に直径25.4mmの製品がビール壜の口部の錆の除去に最も適している。なお、砥粒43の粒径は適宜に定めてよいが、パーミス製の砥粒43の場合、粒径を30μmとすることにより良好な錆除去作用を得ることができる。
なお、モース硬度は、主として鉱物に対する硬さの尺度として用いられるものである。硬さの尺度として1〜10までの整数値を考え、下表に示すように各硬度に対応する標準物質を設定する。硬さを計る対象の試料物質で標準物質を擦り、ひっかき傷の有無と標準物質の硬度との関係から試料物質のモース硬度を特定することができる。
Figure 2007176582
以上では、第1のブラシ11について説明したが、第2のブラシ12の構成も同一である。第1のブラシ11と第2のブラシ12との相違は、ブラシ軸線CL2の方向に関する第1のブラシ11の厚さよりも第2のブラシ12の厚さの方が大きい点にある(図3及び図6参照)。
図10はブラシホルダ35に第2のブラシ12を取り付けた状態を示し、図11はその分解斜視図である。ブラシホルダ35は、ホルダ本体36と、そのホルダ本体36の端面に開口する取付穴36aにねじ込み可能なねじ部37a(図11参照)を有するキャップ37とを備えている。ホルダ本体36とキャップ37との間にブラシ12を挟んでキャップ37をホルダ本体36にねじ込むことにより、ブラシ12がブラシホルダ35に一体回転可能に取り付けられる。ブラシ11に関しても同様である。なお、ホルダ本体36の後端(図では上端)にはブラシ軸線CL2と同軸の連結軸38がホルダ本体36と一体回転可能に設けられている。
図7に示すように、ブラシ回転機構13は、ハウジング50と、そのハウジング50の底板50aに軸受51を介して鉛直軸線回りに回転自在に取り付けられたスピンドル52と、そのスピンドル52の駆動源としての電動モータ53と、電動モータ53の回転をスピンドル52に伝達する伝達機構54とを備えている。伝達機構54は電動モータ53のモータ軸(不図示)に連結される駆動プーリ55と、スピンドル52に連結される従動プーリ56と、それらのプーリ55、56の間に巻き掛けられた伝達ベルト57とを備えている。ブラシ回転機構13はブラシ毎に設けられている。つまり、本形態では8本のブラシ11、12に対応して8つのブラシ回転機構13が設けられている。図12に矢印Raで示すように、ブラシ回転機構13によるブラシ11、12の回転方向は、壜回転機構10による壜100の回転方向及びブラシ11、12の渦巻き方向との関係を考慮して図12に示すように定められる。すなわち、図12に矢印Raで示したように、第1のブラシ11及び第2のブラシ12のそれぞれの回転方向は、ブラシ要素41の描く渦巻きの巻き方向(図8に矢印Sで示す方向)と逆方向に設定されている。そして、それらの回転方向は図12に矢印Rbで示す壜100の回転方向と同一方向である。このように回転方向を設定することにより、ブラシ11、12のブラシ要素41と壜100の口部101とをブラシ要素41の長手方向に沿って比較的広範囲に亘って接触させ、それにより、口部101の凹凸形状にブラシ要素41を十分に馴染ませて高い錆除去作用を生じさせることができる。
また、図3及び図6に示したように、ブラシ11、12と壜100の口部101との接触範囲に関しては次のように定められる。すなわち、第1のブラシ11の接触範囲に関しては、ブラシ11の外周部がリップ部102の下部に限定して口部101と接するように定められている。一方、第2のブラシ12の接触範囲に関しては、ブラシ12の外周部がリップ部102からカブラ部103にかけての範囲で口部101と接するように定められている。このように接触範囲を定めることにより、リップ部102の下部に付着した錆を第1のブラシ11で集中的に除去する一方、カブラ部103に広がった錆を第2のブラシ12により漏れなく除去することができる。
図3に示すように、ブラシ押し付け機構14は、第1のブラシ11の側に設けられた可動部60と、第2のブラシ12の側に設けられた受け部61とを備えている。可動部60は、スライドベース62と、そのスライドベース62の天板62aに固定されてコンベア2を横断する方向に延びるガイドロッド63と、そのガイドロッド63の外周に装着されたコイルばね64とを備えている。なお、ガイドロッド63及びコイルばね64は第1のブラシ11毎に設けられている。スライドベース62は4本のブラシ11に対して一つだけ設けられてもよいし、壜押しシリンダ26、27毎、言い換えれば、2本のブラシ11毎に分けて設けられてもよい。スライドベース62は、壜押しシリンダ26、27のピストンロッド26a、27aと連結されることにより、壜押し部21の壜押さえ28と一体的に往復駆動される。従って、壜押しシリンダ26、27は、壜回転機構10の構成要素として機能するだけでなく、ブラシ押し付け機構14の駆動源としても機能する。第1のブラシ11を回転させるためのブラシ回転機構13のハウジング50は、ガイドロッド63に沿って摺動可能な状態でスライドベース62の天板62aに支持され、かつコイルばね64の力によりコンベア2上に突出する方向、つまり口部101に接近する方向に押されている。
一方、ブラシ押し付け機構14の受け部61は、固定ベース66と、その固定ベース66の天板66aにに固定されてコンベア2を横断する方向に延びるガイドロッド67と、そのガイドロッド67の外周に装着されたコイルばね68とを備えている。固定ベース66は、可動部60のスライドベース62と異なり、コンベア2を横断する方向に関して定位置に固定されている。可動部60と同様に、第2のブラシ12を回転させるためのブラシ回転機構13のハウジング50は、ガイドロッド67に沿って摺動可能な状態で固定ベース66の天板66aに支持され、かつコイルばね68の力によりコンベア2上に突出する方向に押されている。なお、受け部61において、ガイドロッド67及びコイルばね68は第2のブラシ12毎に設けられている。固定ベース66は4本のブラシ12に対して一つだけ設けられてもよいし、2本のブラシ12毎に分けて設けられてもよい。
図6に示すように、洗浄装置1はクーラント供給装置70を備えている。クーラント供給装置70から供給される冷却水はブラシ11、12の近傍に配置されたクーラント供給ノズル71からブラシ11、12の外周部に向かって吐出される。冷却水の供給は、ブラシ11、12と壜100との間の摩擦熱によるブラシ外周部の温度上昇を抑え、それにより、ブラシ要素41と砥粒43とを結合する接着剤44の溶融を防止するために行われる。
次に、洗浄ユニット3を中心として洗浄装置1の動作を説明する。入口ストッパ4、5の間に洗浄対象の4本の壜100が揃うと、第1の入口ストッパ4の可動部4aが後退し、コンベア2によって4本の壜100が洗浄ユニット3に搬入される。このとき出口ストッパ6の可動部6aはコンベア2上に進出した位置にあり、その可動部6aに壜100が突き当たって洗浄ユニット3内の所定位置に各壜100が保持される。この後、壜押しシリンダ26、27のピストンロッド26a、27aが伸長され、それにより、コンベア2上の壜100がエンドレスベルト25に向かって幾らか押し込まれてベルト25と壜押さえ28との間に挟持される。このときの壜100の移動により、壜100の口部101が第2のブラシ12の外周部に押し付けられ、第2のブラシ12及びこれを回転させるブラシ回転機構13もコイルばね68に抗してコンベア2から離れる方向に幾らか押し込まれる。そして、コイルばね68の圧縮に対する反発力で第2のブラシ12と口部101との間に適度な圧力が加えられる。
また、壜押しシリンダ26、27による壜100の押し込み動作に伴って、それらのシリンダ26、27のピストンロッド26a、27aと連結されたブラシ押し付け機構14のスライドベース62もコンベア2側に押し出される。この動作に伴って、スライドベース62に支持されたブラシ回転機構13及びそのブラシ回転機構13のスピンドル52に装着された第1のブラシ11もコンベア2側に押し出される。これにより、第1のブラシ11の外周部が口部101に押し付けられる。このとき、コイルばね64が幾らか圧縮され、その圧縮に対する反発力で第1のブラシ12と口部101との間にも適度な圧力が加えられる。
以上の状態で、エンドレスベルト25を走行させて壜100を回転させ、かつブラシ回転機構13によりブラシ11、12を回転させることにより、ブラシ11、12と壜100の口部101とが図12に示すように互いに接しつつ回転する。これにより、口部101に付着した錆がブラシ11、12の砥粒43によって掻き落とされて口部101から錆が除去される。なお、一回の洗浄処理の時間はブラシ11、12による研磨条件に応じて適宜に設定してよいが、一例として10秒程度に設定することができる。ブラシ11、12の回転速度は1000〜6000r.p.m、好ましくは4500〜5500r.p.m.の範囲から適宜に設定してよく、壜100の回転速度は最大で毎秒2回転程度でよい。
洗浄の終了後はエンドレスベルト25の走行及びブラシ11、12の回転がそれぞれ停止し、壜押しシリンダ26、27のピストンロッド26a、27aが後退して壜100が解放される。しかる後、出口ストッパ6の可動部6aが後退して洗浄済の壜100が洗浄ユニット3から排出される。
本発明は以上の形態に限ることなく、種々の形態にて実施してよい。例えば、洗浄装置は複数本の壜を同時に洗浄する構成に限定されず、1本ずつ壜を取り込んで洗浄するように構成されてもよい。ブラシは口部の片側のみに設けられてもよい。ブラシの回転機構及び押し付け機構についても適宜の変更が可能である。洗浄対象の容器はビール壜に限らず、各種の容器の口部の洗浄に本発明を適用してよい。
本発明の一形態に係る口部洗浄装置の概略構成を示す平面図。 洗浄ユニットが洗浄対象とする壜の口部の詳細を示す図。 洗浄ユニットの詳細を示す図。 洗浄ユニットの壜回転機構の要部を示す斜視図。 壜回転機構による壜の保持状態を示す図。 洗浄ユニットのブラシ付近の構成を示す斜視図。 ブラシ回転機構の要部を示す斜視図。 ブラシの平面図。 ブラシに設けられたブラシ要素の部分拡大図。 ブラシをブラシホルダに取り付けた状態を示す図。 ブラシホルダの分解視図。 ブラシと壜との回転方向の関係を示す図。
符号の説明
1 口部洗浄装置
2 コンベア
3 洗浄ユニット
10 壜回転機構(容器回転機構)
11 第1のブラシ
12 第2のブラシ
13 ブラシ回転機構
14 壜押し付け機構
41 ブラシ要素
43 砥粒
100 壜(容器)
101 口部
102 リップ部
103 カブラ部
CL1 壜軸線(容器軸線)
CL2 ブラシ軸線
Ra ブラシの回転方向
Rb 壜の回転方向
S ブラシ要素の描く渦巻きの方向

Claims (6)

  1. 容器をその容器軸線の回りに回転駆動する容器回転機構と、
    前記容器回転機構にて回転駆動される容器の容器軸線と平行なブラシ軸線を有し、砥粒を含んだ外周部が前記容器の口部と対向するように配置された円盤状のブラシと、
    前記ブラシを前記ブラシ軸線の回りに回転駆動するブラシ回転機構と、
    前記口部に対して前記ブラシの外周部を押し付けるブラシ押し付け機構と、
    を備えたことを特徴とする容器の口部洗浄装置。
  2. 前記容器が酸化すず膜又は酸化チタン膜で被覆された壜であり、前記砥粒のモース硬度が1〜5の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の口部洗浄装置。
  3. 前記砥粒がパーミスからなることを特徴とする請求項2に記載の口部洗浄装置。
  4. 前記ブラシは、前記ブラシ軸線の回りに渦巻き状に設けられた複数のブラシ要素を備え、前記ブラシの回転方向が前記ブラシ要素が描く渦巻きの巻き方向と逆方向に設定され、かつ前記容器回転機構による前記容器の回転方向が前記ブラシの回転方向に対して同一方向に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の口部洗浄装置。
  5. 前記ブラシが、前記口部を挟むようにして前記口部の両側のそれぞれに配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の口部洗浄装置。
  6. 前記口部の一方の側に配置されたブラシは前記口部に設けられた王冠を被せるためのリップ部の下部に限定して前記口部と接するように設けられ、前記口部の他方に設けられたブラシは前記リップ部から該リップ部の下部に連なって外方に膨らんだカブラ部にかけての範囲で前記口部と接するように設けられていることを特徴とする請求項5に記載の容器の口部洗浄装置。
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