JP6622160B2 - 排熱回収ボイラ - Google Patents

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本発明は、エンジン発電システムから排気される排ガスの排熱を回収するための排熱回収ボイラに関する。
エンジンの燃焼によって発電を行うエンジン発電システムにおいては、エンジンから排気される排ガスの排熱を排熱回収ボイラによって回収する、コージェネレーションシステムが構築されている。そして、排熱回収ボイラにおいては、排ガスから回収した排熱によって水蒸気、温水等を作り出している。また、排熱回収ボイラの、排ガスの流れの下流側には、排熱回収ボイラへの給水の予熱を行う熱交換器(エコノマイザ)を配置し、この熱交換器によって更なる排熱の回収を行う場合もある。
排熱回収ボイラとしては、例えば特許文献1に示されるものがある。また、特許文献2には、排熱回収ボイラの据付工事の作業性を改善するとともに据付時間を短縮可能な、排熱回収ボイラの据付方法について記載されている。
特許第2842190号公報 特許第4234517号公報
エンジンによる排ガスの回収効率を高めるためには、排熱回収ボイラ等によって排ガスの温度が可能な限り低い温度になるまで、排ガスの排熱を回収することが好ましい。ところが、エンジンから排気される排ガスには、水分や、エンジンにおいて燃焼されずに排出された、揮発した潤滑剤等の未燃オイル等が含まれる。特に、未燃オイルは、特定の温度以上の環境下においては気体状態にある一方、特定の温度未満の環境下においては凝縮し、排ガスが通過する熱交換器の内壁面に付着して蓄積される。
そのため、排熱回収ボイラにおいては、未燃オイルが凝縮しない程度の温度、例えば120〜160℃程度の温度になるまでしか排ガスの排熱を回収していない。従って、排熱の回収量を高めるためには、未燃オイルが凝縮する温度よりも低い温度まで排熱を回収する必要が生じる。そこで、排熱回収ボイラに対する、排ガスの流れの下流側に、別の熱交換器を設けることが考えられる。しかし、この場合、別の熱交換器の内壁面に未燃オイルが蓄積することが想定され、この未燃オイルをどのようにして除去するかが問題となる。
特許文献2においては、クレーンによって排熱回収ボイラを吊り上げて、この排熱回収ボイラを発電所における設置場所に設置することが記載されている。しかし、工場等において用いられる自家発電設備用の排熱回収ボイラは、排ガスが流れる排ガスダクトの下方に設置されることが多い。そのため、排ガスダクトが設置された状態で、排熱回収ボイラの全体又は一部を上方に取り出すことはできない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、排ガスの排熱回収効率を高めることができるとともに、温水加熱部の、メンテナンスのための取付け・取外しを容易にすることができる排熱回収ボイラを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、エンジンの燃焼によって発電を行うエンジン発電システムの前記エンジンから排気される排ガスとの熱交換を行う排ガスボイラ部と、
前記排ガスボイラ部の側方に配置され、前記排ガスボイラ部を通過した後の排ガスとの熱交換を行う温水加熱部と、
前記排ガスボイラ部及び前記温水加熱部が収容された収容容器と、を備え、
前記収容容器の側壁における、前記温水加熱部と対向する部分には、前記温水加熱部を通過させることが可能な開口穴が形成されており、
前記開口穴には、前記開口穴を閉塞するとともに、前記収容容器の側壁における、前記開口穴の周縁部に対して着脱可能であり、かつ前記温水加熱部が取り付けられた着脱壁部が設けられており、
前記着脱壁部の底部には、前記収容容器の底壁の下方に対向して配置されて、前記温水加熱部を、前記開口穴を通過させる際に使用される移動用ベースが設けられている、排熱回収ボイラにある。
前記排熱回収ボイラにおいては、収容容器内に、エンジンから排気される排ガスとの熱交換を行う排ガスボイラ部と、排ガスボイラ部を通過した後の排ガスとの熱交換を行う温水加熱部とが収容されている。そして、収容容器の側壁には開口穴が形成されており、温水加熱部は、収容容器における、開口穴の周縁部に対して着脱可能な着脱壁部に設けられている。
排ガスボイラ部に対する、排ガスの流れの下流側に、温水加熱部を配置することにより、排ガスの温度がより低くなるまで排ガスの排熱を回収することができ、その排熱回収効率を高めることができる。一方、温水加熱部から排出される排ガスの温度が低くなり、温水加熱部に、排ガスに含まれる未燃オイル等が付着する可能性が高まる。そこで、前記排熱回収ボイラにおいては、温水加熱部のメンテナンスを容易にする工夫をしている。具体的には、収容容器の側壁に形成された開口穴は、温水加熱部を通過可能な大きさに形成されている。また、着脱壁部の底部には、温水加熱部を、開口穴を通過させる際に使用することができる移動用ベースが設けられている。
そして、温水加熱部のメンテナンスを行うときには、着脱壁部を、収容容器の側壁における、開口穴の周縁部に対して着脱することができ、移動用ベースを利用して、着脱壁部及び温水加熱部を、収容容器の側壁に対して横方向に移動させることができる。このとき、着脱壁部が、収容容器の側壁に対して着脱可能であり、かつ、移動用ベースが、収容容器の底壁の下方に対向して配置されているとともに着脱壁部の底部に設けられていることにより、着脱壁部及び温水加熱部の横方向への移動を容易にすることができる。これにより、収容容器に対する温水加熱部の取付け・取外しを容易にすることができ、温水加熱部のメンテナンスを容易にすることができる。
温水加熱部のメンテナンスにおいては、温水加熱部に蓄積された未燃オイル等を除去することができる。また、温水加熱部のメンテナンスにおいては、温水加熱部を別の温水加熱部と交換することもできる。また、移動用ベースを利用した着脱壁部及び温水加熱部の移動は、排熱回収ボイラの組付時に行うこともできる。
温水加熱部を上下方向に移動させる場合には、クレーン車、ユニック車等によって、温水加熱部を、収容容器の上方に対向する位置まで持ち上げる必要がある。この場合には、温水加熱部を移動させるために大きな動力を要する。また、この場合には、温水加熱部の上方に、排ガスが流れる排ガスダクト等が配置されている場合には、排ガスダクト等を取り外さないで、温水加熱部を上方に持ち上げることはできない。
これらの問題に対し、前記排熱回収ボイラによれば、移動用ベースを利用することにより、フォークリフト、リフター、ローリフト、台車等によって温水加熱部を横方向に移動させることができる。そのため、温水加熱部を小さな動力によって移動させることができる。また、温水加熱部の上方に排ガスダクト等が配置されている場合でも、排ガスダクト等が配置されたままで、温水加熱部を移動させることができる。
それ故、前記排熱回収ボイラによれば、排ガスの排熱回収効率を高めることができるとともに、温水加熱部の、メンテナンスのための取付け・取外しを容易にすることができる。
実施形態にかかる、排熱回収ボイラを用いたコージェネレーションシステムを、着脱壁部が位置する側方から見た状態で示す説明図。 実施形態にかかる、排熱回収ボイラの温水加熱部の周辺を、上方から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、排熱回収ボイラの温水加熱部の周辺を、側方から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、排熱回収ボイラの着脱壁部の周辺を、着脱壁部が位置する側方から見た状態で示す説明図。 実施形態にかかる、温水加熱部、着脱壁部及び移動用ベースのユニットを、収容容器の側壁における開口穴を通過させる状態を、上方から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、温水加熱部、着脱壁部及び移動用ベースのユニットを、収容容器の側壁における開口穴を通過させる状態を、側方から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、収容容器の側壁における被取付部と着脱壁部における取付フランジ部との周辺を、上方から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、収容容器の天井壁における被取付部と着脱壁部における取付フランジ部との周辺を、側方から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、他の移動用ベースが設けられた温水加熱部の周辺を、側方から見た状態で示す断面説明図。
前述した排熱回収ボイラにかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
本形態の排熱回収ボイラ1は、図1に示すように、排ガスボイラ部3、温水加熱部4及び収容容器2を備える。排ガスボイラ部3は、エンジン71の燃焼によって発電を行うエンジン発電システム7のエンジン71から排気される排ガスGとの熱交換を行うものである。温水加熱部4は、排ガスボイラ部3の側方に配置されており、排ガスボイラ部3を通過した後の排ガスGとの熱交換を行うものである。収容容器2は、排ガスボイラ部3及び温水加熱部4を収容するものである。
図2〜図4に示すように、収容容器2の側壁21における、温水加熱部4と対向する部分には、温水加熱部4を通過させることが可能な開口穴211が形成されている。ここで、収容容器2の側壁21における、温水加熱部4と対向する部分とは、温水加熱部4の外形を水平方向に向けて側壁21に投影したときに、温水加熱部4の外形によって囲まれる部分のことをいう。開口穴211には、開口穴211を閉塞するとともに、収容容器2の側壁21における、開口穴211の周縁部に対して着脱可能な着脱壁部5が設けられている。温水加熱部4は、着脱壁部5に取り付けられている。着脱壁部5の底部51には、収容容器2の底壁22の下方に対向して配置された移動用ベース6が設けられている。図5、図6に示すように、移動用ベース6は、温水加熱部4を、開口穴211を通過させる際に使用されるものである。
以下、本形態の排熱回収ボイラ1について詳説する。
図1に示すように、エンジン発電システム7は、定置式のガスエンジン、定置式のディーゼルエンジン等のエンジン71における燃料混合気の燃焼による回転力を利用して、発電機72による発電を行うものである。エンジン発電システム7においては、エンジン71の燃焼によって生じる排ガスGの排熱(熱エネルギー)と、エンジン71を冷却する際に昇温される冷却水の排熱(熱エネルギー)とを回収するコージェネレーションシステムが構築される。排ガスGの排熱は、排ガスボイラ部3による水の蒸気化、及び温水加熱部4による温水Wの昇温に利用され、冷却水の排熱は、空調用の熱源等として利用される。
図1に示すように、本形態においては排熱回収ボイラ1を用いてコージェネレーションシステムが形成されている。本形態の排熱回収ボイラ1は、工場等において用いられる自家発電設備用のものである。コージェネレーションシステムは、エンジン発電システム7、触媒73、排ガスボイラ部3及び温水加熱部4を備えている。
触媒73は、エンジン発電システム7におけるエンジン71と排ガスボイラ部3との間のダクトに配置されており、エンジン71から排気される排ガスGに含まれる、臭気成分、揮発している未燃オイル等を分解する機能を有する。触媒73は、白金、パラジウム、ロジウム等の貴金属を用いて構成されている。
そして、触媒73によって、排ガスGに含まれる揮発した未燃オイルの多くを除去することにより、未燃オイルが排ガスボイラ部3及び温水加熱部4に到達する量を少なくすることができる。これにより、特に、温水加熱部4への未燃オイルの付着量を低減することができる。
本形態の排ガスボイラ部3は、排ガスGを利用して水蒸気を作り出すものである。排ガスボイラ部3には、エンジン発電システム7のエンジン71から300℃以上の排ガスGが供給され、排ガスボイラ部3からは、160℃程度(150〜170℃の範囲内)の排ガスGが排気される。排ガスボイラ部3によって作られる水蒸気は、工場等の種々のプロセスにおいて使用される。
なお、排ガスボイラ部3は、排ガスGを利用して水を昇温するものとしてもよい。この場合にも、排ガスボイラ部3の排気口から排気される排ガスGの温度は、150〜170℃の範囲内とすることができる。
温水加熱部4は、排ガスボイラ部3から排気される排ガスGの排熱によって、吸収式冷凍機に用いられる温水Wを所定の温度に加熱するよう構成されている。吸収式冷凍機は吸収式冷温水機と呼ばれることもある。なお、温水加熱部4によって加熱する温水Wは、吸収式冷凍機以外の他の機器に用いることもできる。
温水加熱部4による排ガスGの排熱の回収は、排ガスGの温度が90〜150℃の範囲内になるまで行うことができる。
図2、図3に示すように、温水加熱部4は、収容容器2内に配置されて、排ガスGから熱を回収するための温水Wが流れる複数の伝熱管41と、複数の伝熱管41の外周に取り付けられて、排ガスGと接触する複数のフィン42と、着脱壁部5の外面に対向して配置されて、複数の伝熱管41へ温水Wを供給するとともに複数の伝熱管41から温水Wを回収する温水ヘッダー43A,43Bとを有する。なお、同各図においては、フィン42の一部を省略して示す。
温水ヘッダー43A,43Bは、吸収式冷凍機等の外部から温水加熱部4へ加熱前の温水Wを送るための入口側温水ヘッダー43Aと、温水加熱部4から吸収式冷凍機等の外部へ加熱後の温水Wを送るための出口側温水ヘッダー43Bとからなる。
各温水ヘッダー43A,43Bは、着脱壁部5の外面に対向する位置において、横方向に並ぶとともに上下方向に沿って配置されている。各伝熱管41は、横方向(水平方向)に沿って蛇行して形成されており、各伝熱管41の両端部は、入口側温水ヘッダー43Aと出口側温水ヘッダー43Bとにそれぞれ繋がっている。また、複数の伝熱管41は、上下方向に並んで配置されている。複数のフィン42は、複数の伝熱管41の形成方向に直交して配置されるとともに、複数の伝熱管41の外周に取り付けられている。
各温水ヘッダー43A,43Bの上端部は、吸収式冷凍機に繋がる温水配管40に対して着脱可能になっている。各温水ヘッダー43A,43Bの上端部と温水配管40の端部とには、ボルトによって取付けが可能なフランジ部431が設けられている。
排ガスボイラ部3及び温水加熱部4は、いずれも熱交換器として機能する。排ガスボイラ部3を構成する熱交換器は、蒸気を生成するための水が流れる伝熱管、及び伝熱管に設けられ、排ガスGが接触する複数のフィン等を有するものとすることができる。
図1に示すように、収容容器2は、天井壁23(上壁)、複数の側壁21及び底壁22を有している。天井壁23における上流側端部には、排ガスGの入口ダクト28Aが設けられており、天井壁23における下流側端部には、排ガスGの出口ダクト28Bが設けられている。収容容器2内には、入口ダクト28Aから出口ダクト28Bへ排ガスGが通過する排ガス通路20が形成されている。排ガスボイラ部3と温水加熱部4とには、排ガスGが連続して接触すればよく、排ガスボイラ部3と温水加熱部4とは、収容容器2内の排ガス通路20における上流側と下流側とに並ぶように配置すればよい。
収容容器2の上方には、エンジン発電システム7のエンジン71から排気される排ガスGが流れる排ガスダクト27が配置されている。入口ダクト28A及び出口ダクト28Bは、それぞれ排ガスダクト27に連結されている。排ガスダクト27内、入口ダクト28A内及び出口ダクト28B内には、各ダクト27,28A,28B内の流路を開閉することができるダンパ271,281A,281Bがそれぞれ配置されている。
なお、排ガスダクト27は、収容容器2の側方に配置されていてもよい。この場合には、入口ダクト28A及び出口ダクト28Bは、着脱壁部5が設けられていない側壁21の側方に設けることができる。
図1に示すように、排ガスボイラ部3及び温水加熱部4を使用するときには、排ガスダクト27内の流路をダンパ271によって閉じるとともに入口ダクト28A内及び出口ダクト28B内の各流路を各ダンパ281A,281Bによって開けて、排ガスGを収容容器2内に流通させる。また、温水加熱部4のメンテナンスを行うときには、排ガスダクト27内の流路をダンパ271によって開けるとともに入口ダクト28A内及び出口ダクト28B内の各流路を各ダンパ281A,281Bによって閉じ、排ガスGを排ガスダクト27へバイパスさせる。
排ガスダクト27の下流側端部には、排熱が回収された後の排ガスGを大気に排気するための煙突75が設けられている。また、収容容器2の底壁22には、収容容器2を、レベリング(高さ位置の調整)を行って地面等に設置するためのレベリング部221が設けられている。
図2〜図4に示すように、複数の伝熱管41には、入口側温水ヘッダー43A及び出口側温水ヘッダー43Bを介して、吸収式冷凍機において用いられる温水Wが流通する。そして、複数の伝熱管41内を温水Wが流れるとともに、収容容器2内を流れる排ガスGが、複数のフィン42及び複数の伝熱管41に接触するときには、複数のフィン42及び複数の伝熱管41を介して排ガスGの排熱が温水Wに伝達される。
収容容器2は、鉄板等の鋼板によって形成された容器側躯体25と、容器側躯体25の外面に設けられた容器側断熱材26とを有する。容器側断熱材26の外面には、容器側断熱材26を保護するための鋼板としてのトタン板(薄板)等の保護板が設けられている。容器側躯体25の側壁21における、開口穴211の上縁部、下縁部及び両側の側縁部としての周縁部の全体には、容器側躯体25の端部が屈曲することによって、容器側断熱材26の外面に配置された被取付部251A,251Bが形成されている。
着脱壁部5は、鋼板によって形成された壁部側躯体55と、壁部側躯体55の内面に設けられた壁部側断熱材56とを有する。着脱壁部5の上縁部、下縁部及び両側の側縁部としての周縁部の全体には、壁部側躯体55の端部が壁部側断熱材56の端部から突出することによって、被取付部251A,251Bと対面する取付フランジ部551が形成されている。
容器側断熱材26及び壁部側断熱材56は、ロックウール、グラスウール等によって構成されている。
図3、図8に示すように、開口穴211の上縁部及び下縁部においては、容器側躯体25及び容器側断熱材26からなる各天井壁23の配置方向と、壁部側躯体55及び壁部側断熱材56からなる着脱壁部5の配置方向とが直交する。そのため、開口穴211の上縁部及び下縁部における被取付部251Aは、容器側躯体25の各天井壁23に対して直角に屈曲して形成されている。
図2、図7に示すように、開口穴211の両側の側縁部においては、容器側躯体25及び容器側断熱材26からなる各側壁21の配置方向と、壁部側躯体55及び壁部側断熱材56からなる着脱壁部5の配置方向とが平行になる。そのため、開口穴211の両側の側縁部における被取付部251Bは、容器側躯体25の各側壁21に対して折り返すように直角に2回屈曲して形成されている。
図7、図8に示すように、複数の伝熱管41は、壁部側躯体55及び壁部側断熱材56を貫通しており、壁部側躯体55に固定されている。着脱壁部5は、上縁部、下縁部及び両側の側縁部としての周縁部の全体における取付フランジ部551を、上縁部、下縁部及び両側の側縁部としての周縁部の全体における被取付部251A,251Bに、ボルト57によって固定することにより、収容容器2の側壁21における、開口穴211の周縁部に取り付けられている。
取付フランジ部551及び被取付部251A,251Bを利用して、収容容器2の側壁21に着脱壁部5を取り付けることにより、収容容器2の側壁21への着脱壁部5の取付け及び収容容器2の側壁21からの着脱壁部5の取外しを簡単にすることができる。また、取付フランジ部551をボルト57によって被取付部251A,251Bに固定する際、及び取付フランジ部551及び被取付部251A,251Bからボルト57を取り外す際には、フォークリフト等の運搬車両8によって着脱壁部5及び温水加熱部4を持ち上げた状態を維持する。
図4に示すように、移動用ベース6は、フォークリフト、リフター、ローリフト、台車等の運搬車両8の2本の爪81の配置を案内するよう2本のガイド61によって形成されている。各ガイド61は、上板部611と上板部611の両側に設けられた一対の側板部612とによって形成されている。各ガイド61は、チャンネル鋼を用いて形成することができる。着脱壁部5の下部と各ガイド61の上板部611との間には、着脱壁部5への各ガイド61の接合を行うための接合部材62が設けられている。接合部材62は、L型の断面を有するアングル等によって構成することができる。また、接合部材62は、角パイプ等によって構成することもできる。本形態の移動用ベース6は、接合部材62を介して着脱壁部5に設けられている。移動用ベース6は、着脱壁部5に直接設けてもよい。
移動用ベース6は、収容容器2が設置された床面Yとの間に隙間を形成する状態で着脱壁部5の底部51に設けられている。移動用ベース6と床面Yとの間に隙間が形成されていることにより、運搬車両8によって、収容容器2に対する温水加熱部4等の移動を容易にすることができる。
温水加熱部4及び移動用ベース6は、着脱壁部5にのみ取り付けられている。温水加熱部4は、着脱壁部5を介して収容容器2の側壁21に支持されており、収容容器2の底壁22から離れた状態(宙に浮く状態)で収容容器2内に配置されている。移動用ベース6は、収容容器2の底壁22の下方に対向して配置される一方、収容容器2の側壁21には取り付けられていないことにより、移動用ベース6へのフォークリフト等の運搬車両8の2本の爪81の係合を容易にするとともに、温水加熱部4の運搬を容易にすることができる。
図5、図6に示すように、温水加熱部4、着脱壁部5及び移動用ベース6は、1つのユニットとして形成されている。収容容器2内に温水加熱部4を組み付ける際には、作業者は、運搬車両8の爪81を移動用ベース6に係合させ、運搬車両8によって、温水加熱部4、着脱壁部5及び移動用ベース6のユニットを運搬する。そして、作業者は、運搬車両8を走行させて、温水加熱部4を、収容容器2の側壁21における開口穴211に横方向から挿入する。その後、作業者は、着脱壁部5の取付フランジ部551を、ボルト57によって収容容器2の側壁21の被取付部251A,251Bに固定する。こうして、温水加熱部4が収容容器2内に配置されるとともに、収容容器2の側壁21の開口穴211が着脱壁部5によって塞がれる。
一方、収容容器2から温水加熱部4を取り外す際には、運搬車両8の爪81を移動用ベース6に係合させる。次いで、作業者は、ボルト57を緩めて、収容容器2の側壁21の被取付部251A,251Bから着脱壁部5の取付フランジ部551を取り外す。次いで、作業者は、運搬車両8を走行させて、温水加熱部4を、収容容器2の側壁21における開口穴211から横方向に抜き出す。こうして、温水加熱部4、着脱壁部5及び移動用ベース6のユニットが収容容器2から取り外される。
なお、図9に示すように、移動用ベース6の下面には、収容容器2が設置された床面Yと転がり接触する複数のころ63が設けられていてもよい。複数のころ63は、球状又はタイヤ状等の回転体を有する回転自在のキャスタ等によって構成することができる。移動用ベース6の下面に複数のころ63を設ける場合には、温水加熱部4の移動は、複数のころ63を利用して床面Yを転がり移動させることができる。この場合には、着脱壁部5及び温水加熱部4を持ち上げずに、種々の運搬車両8等によって着脱壁部5及び温水加熱部4を押し引きすることにより、温水加熱部4を、収容容器2の開口穴211の内外を通過させることが可能である。
本形態の排熱回収ボイラ1においては、排ガスボイラ部3に対する、排ガスGの流れの下流側に、温水加熱部4を配置することにより、排ガスGの温度がより低くなるまで排ガスGの排熱を回収することができ、その排熱回収効率を高めることができる。一方、温水加熱部4から排出される排ガスGの温度が低くなり、温水加熱部4の各伝熱管41の外周に、排ガスGに含まれる未燃オイル等が付着する可能性が高まる。そこで、排熱回収ボイラ1においては、温水加熱部4のメンテナンスを容易にする工夫をしている。具体的には、収容容器2の側壁21に形成された開口穴211は、温水加熱部4を通過可能な大きさに形成されている。また、着脱壁部5の底部51には、温水加熱部4を、開口穴211を通過させる際に使用することができる移動用ベース6が設けられている。
そして、温水加熱部4のメンテナンスを行うときには、着脱壁部5を、収容容器2の側壁21における、開口穴211の周縁部に対して着脱することができ、移動用ベース6を利用して、着脱壁部5及び温水加熱部4を、収容容器2の側壁21に対して横方向に移動させることができる。このとき、着脱壁部5が、収容容器2の側壁21に対して着脱可能であり、かつ、移動用ベース6が、収容容器2の底壁22の下方に対向して配置されているとともに着脱壁部5の底部51に設けられていることにより、着脱壁部5及び温水加熱部4の横方向への移動を容易にすることができる。これにより、収容容器2に対する温水加熱部4の取付け・取外しを容易にすることができ、温水加熱部4のメンテナンスを容易にすることができる。
温水加熱部4のメンテナンスにおいては、温水加熱部4の各伝熱管41の外周に蓄積された未燃オイル等を除去することができる。また、温水加熱部4のメンテナンスにおいては、温水加熱部4を別の温水加熱部4と交換することもできる。また、移動用ベース6を利用した着脱壁部5及び温水加熱部4の移動は、排熱回収ボイラ1の組付時に行うこともできる。
温水加熱部4を上下方向に移動させる場合には、クレーン車、ユニック車等によって、温水加熱部4を、収容容器2の上方に対向する位置まで持ち上げる必要がある。この場合には、温水加熱部4を移動させるために大きな動力を要する。また、この場合には、温水加熱部4の上方に、排ガスGが流れる排ガスダクト27が配置されている場合には、排ガスダクト27が収容容器2に取り付けられた状態で、温水加熱部4を上方に持ち上げることはできない。
これらの問題に対し、排熱回収ボイラ1によれば、移動用ベース6を利用することにより、フォークリフト、リフター、ローリフト、台車等の運搬車両8によって温水加熱部4を横方向に移動させることができる。そのため、温水加熱部4を小さな動力によって移動させることができる。また、温水加熱部4の上方に排ガスダクト27が配置されている場合でも、排ガスダクト27が収容容器2に取り付けられた状態で、温水加熱部4を移動させることができる。
それ故、本形態の排熱回収ボイラ1によれば、排ガスGの排熱回収効率を高めることができるとともに、温水加熱部4の、メンテナンスのための取付け・取外しを容易にすることができる。
なお、本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。
1 排熱回収ボイラ
2 収容容器
21 側壁
211 開口穴
22 底壁
25 容器側躯体
251A,251B 被取付部
26 容器側断熱材
3 排ガスボイラ部
4 温水加熱部
41 伝熱管
42 フィン
43A,43B 温水ヘッダー
5 着脱壁部
51 底部
55 壁部側躯体
551 取付フランジ部
56 壁部側断熱材
57 ボルト
6 移動用ベース
63 ころ
7 エンジン発電システム
71 エンジン
G 排ガス
W 温水

Claims (5)

  1. エンジンの燃焼によって発電を行うエンジン発電システムの前記エンジンから排気される排ガスとの熱交換を行う排ガスボイラ部と、
    前記排ガスボイラ部の側方に配置され、前記排ガスボイラ部を通過した後の排ガスとの熱交換を行う温水加熱部と、
    前記排ガスボイラ部及び前記温水加熱部が収容された収容容器と、を備え、
    前記収容容器の側壁における、前記温水加熱部と対向する部分には、前記温水加熱部を通過させることが可能な開口穴が形成されており、
    前記開口穴には、前記開口穴を閉塞するとともに、前記収容容器の側壁における、前記開口穴の周縁部に対して着脱可能であり、かつ前記温水加熱部が取り付けられた着脱壁部が設けられており、
    前記着脱壁部の底部には、前記収容容器の底壁の下方に対向して配置されて、前記温水加熱部を、前記開口穴を通過させる際に使用される移動用ベースが設けられている、排熱回収ボイラ。
  2. 前記温水加熱部は、
    前記収容容器内に配置されて、排ガスから熱を回収するための温水が流れる複数の伝熱管と、
    前記着脱壁部の外面に対向して配置されて、複数の前記伝熱管へ温水を供給するとともに複数の前記伝熱管から温水を回収する温水ヘッダーと、を有する、請求項1に記載の排熱回収ボイラ。
  3. 前記収容容器は、鋼板によって形成された容器側躯体と、前記容器側躯体の外面に設けられた容器側断熱材とを有し、
    前記容器側躯体の側壁における、前記開口穴の周縁部には、前記容器側躯体の端部が屈曲することによって、前記容器側断熱材の外面に配置された被取付部が形成されており、
    前記着脱壁部は、鋼板によって形成された壁部側躯体と、前記壁部側躯体の内面に設けられた壁部側断熱材とを有し、
    前記着脱壁部の周縁部には、前記壁部側躯体の端部が前記壁部側断熱材の端部から突出することによって、前記被取付部と対面する取付フランジ部が形成されており、
    前記着脱壁部は、前記取付フランジ部を前記被取付部にボルトによって固定して、前記収容容器の側壁における、前記開口穴の周縁部に取り付けられている、請求項1又は2に記載の排熱回収ボイラ。
  4. 前記移動用ベースは、前記収容容器が設置された床面との間に隙間を形成する状態で前記着脱壁部の底部に設けられており、
    前記温水加熱部は、前記着脱壁部を介して前記収容容器の側壁に支持されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排熱回収ボイラ。
  5. 前記移動用ベースの下面には、前記収容容器が設置された床面と転がり接触する複数のころが設けられており、
    前記温水加熱部は、前記着脱壁部を介して前記収容容器の側壁に支持されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排熱回収ボイラ。
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